JP3081974B2 - スパークプラグ - Google Patents
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Description
るスパークプラグ、特に複数の接地電極に対する絶縁体
の軸孔先端に保持される中心電極に関する。
の内燃機関に装着されるスパークプラグにおいては、長
期間にわたっての点検、保守を不要とするように、内燃
機関の燃焼室内に吸入される混合気に着火する中心電極
について、耐火花消耗性に優れるものが要求されてい
る。そのため、主体金具に接合される接地電極において
は多極化が図られると共に、細径化された貴金属、或は
中心電極の先端に円盤状の貴金属チップを接合してなる
もの、中心電極の先端に棒状の貴金属からなる発火電極
を接合してなるもの、又は中心電極の外周に環状の貴金
属からなる発火電極を接合する構造を有するものが実
施、或は提案されている。
来のものにおいて、かかる長期間にわたっての保守、点
検の必要性をなくし、しかも耐火花消耗性に優れる中心
電極の要求に対して、例えば細径化された貴金属を中心
電極として用いる場合、中心電極の先端に発火電極とし
て特に棒状の貴金属を接合してなる場合、及び中心電極
の先端の外周に発火電極として環状の貴金属を接合して
なる場合がある。これらの場合に、燃焼室内における混
合気への着火は主に中心電極と多極化された接地電極と
の間において行なわれるから、これらの構造を有する中
心電極においては、混合気への着火を行なう際に、火花
放電を行なわない部位にまで貴金属からなる発火電極を
使用することとなるので、貴金属の使用量が増大して、
スパークプラグ自体のコストの上昇を招く要因となる問
題点がある。
板状の貴金属チップを接合してなるものの場合、多数の
接地電極に対して単一の貴金属チップからなる発火電極
が対応することとなるので、貴金属の使用量は大幅に減
少しコスト的には有利なものとなるが、混合気に着火す
る発火電極が円板状の貴金属チップであるため耐火花消
耗性を改善させることが望めないものである。
問題点を改善するものであり、最低限の貴金属の使用に
より、耐火花消耗性を確保しつつ、混合気への着火性を
向上させ、更に長期間にわたっての点検、保守の必要性
を無くすとともに消耗の大きくなる中心電極に発火電極
を容易に接合しようとするものである。
ネジ部の先端に接合される単数又は複数の接地電極の先
端部と、絶縁体に保持される円柱状の中心電極の先端の
端面側を軸方向に直角な横断面において、全体にわたり
薄肉化して構成する平面部とが対向して対向部を形成
し、前記中心電極側の平面とされた前記対向部にのみ貴
金属或は貴金属合金からなる単数或は複数の円盤状、方
形状、棒状の発火電極が接合され接地電極側には発火電
極を設けていないものであり、更にはその製造方法にか
かるものである。
なう火花放電は、主体金具のネジ部の先端に接合される
接地電極の先端部と、絶縁体に保持される中心電極の先
端部全体を薄肉化して平面部とし、上記平面部に貴金属
或は貴金属合金からなる円盤状、方形状、棒状の発火電
極を接合した発火電極との間において行なわれる。した
がって、貴金属を使用する発火電極は、常に火花放電が
行なわれる部位にしか存在しなくなるので効率よく使用
することができ、またこの発火電極として使用する貴金
属によるコストも十分に抑制することができる。。
の端面側を軸方向に直角な横断面において全体にわたり
薄肉化して構成する平面部とが対向して対向部を形成
し、この対向部にのみ貴金属或は貴金属合金からなる発
火電極が接合されることで、発火電極を電気抵抗溶接の
際に、中心電極を保持する受型、或は押型の変形を招く
ことがないので、安定した接合強度を得ることができ
る。
る。(1)は、この発明の実施例である内燃機関用スパ
ークプラグであり、この内燃機関用スパークプラグ
(1)は、軸孔(3)の先端に中心電極(4)を保持
し、軸孔(3)の後端には、端子電極(5)と共に、導
電性ガラスシール(6)、及び抵抗体(7)を内封、保
持してなる絶縁体(2)を有する。その上、、この絶縁
体(2)を段座(11)にパッキン(12)を介して固
持すると共に、ネジ部(9)の先端に上記絶縁体(2)
に保持される中心電極(4)の先端部の対向する位置に
接地電極(10)を配置してなる主体金具(8)を構成
する。
先端に接合される単数又は複数の接地電極(10)の先
端部(13)に対応して、絶縁体(2)に保持される中
心電極(4)の先端部の端面側を軸方向に直角な横断面
において全体にわたり薄肉化して平面部(14)とす
る。それと共に、上記平面部(14)に、例えばPtや
Ir等の貴金属或は貴金属合金(例えば、Pt−Ir、
Pt−NiやAu合金等)からなる単数或は複数の円盤
状の発火電極(15)が接合され、その発火電極(1
5)の円盤面(16)を接地電極(10)の平坦な先端
部(13)に対向するように配設してなるものである。
方向に直角な横断面において全体にわたり薄肉化する平
面部(14)に、主体金具(8)に接合する単数或は複
数の接地電極(10)の先端部(13)に対向するよう
に溶接、接合される発火電極(15)の形状は、方形
状、又は棒状(円柱、角柱)のものを縦或は横方向に配
置して接合してもよく[図5(a),(b),
(c)]、更に中心電極(4)の形状も三角柱状或は四
角柱状でもよい[図6(a),(b)]。
気への着火を行なう火花放電は、主体金具(8)のネジ
部(9)の先端に接合される単数又は複数の接地電極
(10)の先端部と、絶縁体(2)に保持される中心電
極(4)の先端部の端面側を軸方向に直角な横断面にお
いて全体にわたり薄肉化して平面部(14)とし、上記
平面部(14)に接合した貴金属或は貴金属合金からな
る円盤状、方形状、棒状の発火電極(15)との間にお
いて行なわれる。そこで、貴金属を使用する発火電極
(15)は、常に火花放電が行なわれる部位にしか存在
しなくなるので効率よく使用することができ、この貴金
属を使用する発火電極(15)の存在位置を限定するこ
とにより、発火電極(15)として使用する貴金属量が
最小限となってコストも十分に抑制することができる。
極(4)の先端部の端面側を前記のとおり薄肉化して平
面部(14)とすることで、貴金属等からなる発火電極
(15)をこの中心電極(4)の先端の平面部(14)
に電気抵抗溶接の際に、中心電極(4)を保持する受
型、或は押型の変形を招くことがないので、中心電極
(4)と発火電極(15)との間において安定した接合
強度を得ることができる。
配設される発火電極(15)においては、貴金属が使用
されるものであり耐消耗性に優れているので、長期間に
渡っての使用においてもスパークプラグ(1)自体の耐
久性を高めることができる。
金具(8)のネジ部(9)の先端に接合される接地電極
(10)は複数のものであるが、図4に示すように、中
心電極(4)の側面において接地電極(10)と火花放
電を行なうものであれば、接地電極(10)が単独のも
のであってもよいものである。
ら、コスト上昇の原因となる貴金属の使用を最小限に抑
制することでスパークプラグ全体のコスト上昇を最低限
のものとし、更に発火電極接合の際の溶接作業性を向上
させることができる優れた効果を有するものである。
ラグの部分断面図である。
ある。
図である。
拡大正面図である。
示す要部拡大斜視図である。
示す要部拡大斜視図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 主体金具のネジ部の先端に接合される単
数又は複数の接地電極の先端部と、絶縁体に保持される
円柱状の中心電極の先端部の端面側を軸方向に直角な横
断面において、全体にわたり薄肉化して構成する平面部
とが対向して対向部を形成し、前記中心電極側の平面と
された前記対向部にのみ貴金属或は貴金属合金からなる
単数或は複数の円盤状、方形状、棒状の発火電極が接合
され、接地電極側には発火電極を設けていないスパーク
プラグ。 - 【請求項2】 円柱状の中心電極の先端部の端面側を軸
方向に直角な横断面において全体にわたり円柱断面より
も薄肉化した平面部とし、前記平面部に貴金属或は貴金
属合金からなる単数或は複数の円板状、方形状、棒状の
発火電極を電気抵抗溶接する工程を含む請求項1記載の
スパークプラグにおける中心電極の製造方法。
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