JPH09260017A - スパークプラグ - Google Patents

スパークプラグ

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JPH09260017A
JPH09260017A JP9006197A JP619797A JPH09260017A JP H09260017 A JPH09260017 A JP H09260017A JP 9006197 A JP9006197 A JP 9006197A JP 619797 A JP619797 A JP 619797A JP H09260017 A JPH09260017 A JP H09260017A
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insulator
center electrode
spark plug
electrode
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Hiroshi Ono
浩史 大野
Yoshihiro Matsubara
佳弘 松原
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Niterra Co Ltd
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NGK Spark Plug Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01TSPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
    • H01T13/00Sparking plugs
    • H01T13/20Sparking plugs characterised by features of the electrodes or insulation
    • H01T13/39Selection of materials for electrodes

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  • Spark Plugs (AREA)
  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発火部におけるフラッシュオーバーが発生し
難く、広範囲の使用条件で混合気中に正規の火花放電を
発生できる。 【解決手段】 先端が燃焼室内にある中心電極3と、中
心電極3を保持する絶縁体と、シリンダに取り付けられ
て絶縁体を固持する主体金具8とからなる。中心電極3
は、絶縁体内に挿入される円柱部30と、円柱部30の
後端側に接続し円柱部30よりも外径が大きく絶縁体内
に係止される鍔部とからなる。円柱部30の先端部31
は先端に向かって先細りの略円錐台状の段差部33と、
段差部33の先端面39に接合し先端面39と同径の円
板状の耐火花消耗性部材の貴金属チップ34とからな
る。円柱部30と段差部33との境界36が絶縁体の脚
長部62の先端面63の内側に位置する。又、段差部3
3の先端面39は脚長部62の先端面63の外側に位置
する。さらには、中心電極3の先端37は、絶縁体の先
端外周部と内接する円錐面を形成し,この円錐面の中心
角が110°以下となるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高電圧印加時に絶
縁体の先端面から奥方へのフラッシュオーバーを効果的
に抑制するように改良を加えたスパークプラグに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、混合気中で火花放電を発生させる
スパークプラグは、棒状の中心電極と、中心電極を内部
に保持する絶縁体と、絶縁体を内部に保持する主体金具
と、中心電極の先端部との間に気中の放電ギャップを形
成する外側電極を有する構造になっている。そして、中
心電極の先端部と外側電極との間の放電ギャップで火花
放電を行わせている。この構成を有するスパークプラグ
には、図7に示すように着火性を向上させるため中心電
極の先端側を円柱部100と円柱部100の先端側に接
続し先端に向かって先細りの略円錐台形状の段差部10
1と段差部101の先端側に接続し中心電極の先端に至
る小円柱部102を有するものが知られている。さら
に、斯かる小円柱部102はPt−Ir合金等の貴金属
材料により形成したものが知られている。また、関連す
る外国先行文献としては、合衆国特許第4、914、3
44号、同第4、845、400号がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】第7図に示すように、
中心電極の円柱部100と段差部101との境界103
が絶縁体の先端面104よりも外側に有る場合、境界1
03の位置での電界強度は大きくなる。このため、中心
電極と外側電極との間の正規の放電ギャップでの放電よ
りも、図中に記号FOで示すように、境界103より主
体金具に至るフラッシュオ−バーが起こり易くなること
がある。特に、天然ガス、都市ガス、LPGガス等の気
体燃料を燃焼させるガスエンジン用のスパークプラグ
は、絶縁体の脚長部が短尺であり、また混合気の圧縮比
が高く、さらに気体燃料であるため放電電圧が高くなり
易く、フラッシュオーバーが生じ易かった。また、合衆
国特許第4、914、344号では、境界が絶縁体3の
先端面より内側にあるものの、中心電極1の先端部から
は補助ギャッツプS2を介して第3の電極4の先端部4
1に容量放電させる構成であるから、勢い絶縁体3の先
端面へのフラッシュオ−バーが起こり易くなることがあ
る。さらに、合衆国特許第4、845、400号では、
境界はもとより中間円錐台部31自体が絶縁体2の先端
面から内方に埋没しているため、中間円錐台部31と絶
縁体2の先端部の内周面との間に広い空間が生じ、この
空間に籠もった熱により中心電極先端部を早期に劣化す
る不具合がある。
【0004】本発明の目的は、斯かるフラッシュオーバ
ーが発生し難く、広範囲の使用条件で混合気中に正規の
火花放電を発生できるスパークプラグの提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、棒状の中心
電極と、前記中心電極を内部に保持する絶縁体と、前記
絶縁体を内部に保持する主体金具と、前記中心電極の先
端部との間に気中の放電ギャップを形成する外側電極を
有するスパークプラグにおいて、前記中心電極の前記先
端部は、先細り段差部を有するとともに、該先細り段差
部の先端面に耐火花消耗性部材を備え、前記中心電極の
円柱部と前記先細り段差部との境界が前記絶縁体の先端
面よりも内側にあるとともに、前記先細り段差部の先端
面は前記絶縁体の先端面よりも外側に位置することを特
徴とする。
【0006】また、本発明のスパークプラグにおいて
は、前記中心電極と同軸で、中心角が110°以下であ
る円錐面に前記絶縁体の先端外周が内接するとともに、
前記中心電極の前記先端部が内接していることを特徴と
する。
【0007】加えて、本発明では、棒状の中心電極と、
前記中心電極を内部に保持する絶縁体と、前記絶縁体を
内部に保持する主体金具と、前記中心電極の先端部との
間に気中の放電ギャップを形成する外側電極を有するス
パークプラグにおいて、前記中心電極の先端部は、先細
り段差部を有するとともに、該先細り段差部の先端面に
前記段差部の先端面と同径で前記中心電極の先端に至る
小円柱部を備え、前記外側電極の先端部が前記小円柱部
の側面に対向し、前記中心電極の円柱部と前記先細り段
差部との境界が前記絶縁体の先端面よりも内側にあると
ともに、前記先細り段差部の先端面は前記絶縁体の先端
面よりも外側に位置することを特徴とする。
【0008】また、本発明のスパークプラグにおいて
は、前記中心電極と同軸で、中心角が110°以下であ
る円錐面に前記絶縁体の先端外周が内接するとともに、
前記中心電極の前記先端部が内接していることを特徴と
する。
【0009】さらに、本発明のスパークプラグにおいて
は、少なくとも前記中心電極の先端部は、前記外側電極
の先端部に対向する部位に耐火花消耗性部材として貴金
属材料が用いられていることを特徴とする。
【0010】さらには、本発明によれば、前記耐火花消
耗性部材として用いた貴金属材料は、Pt、Ir、Pt
合金、Ir合金、あるいはそれらにY2 O3 などの酸化
物を含んだ合金のうち少なくとも一つからなることを特
徴とする。
【0011】
【発明の作用及び効果】本発明に係る中心電極において
は、絶縁体内に保持される円柱部、先細り段差部を備
え、中心電極の円柱部と該先細り段差部との境界を前記
絶縁体の先端面よりも内側に位置させるとともに、前記
先細り段差部の先端面は前記絶縁体の先端面よりも外側
に位置させている。このように、段差部の境界を絶縁体
の先端面より内側に位置するように引っ込ませているの
で、フラッシュオーバーの行程が長くなり、勢いフラッ
シュオーバー電圧が高くなり、もってフラッシュオーバ
ーを引起こし難くしている。すなわち、段差部の境界か
ら絶縁体の段座に至る間の電位が、正規の放電ギャップ
間の電位よりも常に高くなるので、高電圧印加の点火時
には正規の火花放電を生じ、絶縁体の先端面から奥方へ
のフラッシュオーバーを効果的に抑制できるものであ
る。また、中心電極における先細り段差部の先端面を絶
縁体の先端面より外側に位置させたので、先細り段差部
の外周と絶縁体の先端内周との間の空間が小さくなる。
この結果、絶縁体の先端部から先細り段差部へ熱が伝達
し易くなり、絶縁体が過加熱状態になることを防止でき
る。また、前記中心電極と同軸で、中心角が110°以
下である円錐面に絶縁体の先端外周を内接するととも
に、前記中心電極の先端部が内接している。この理由は
以下のような利点があるためである。フラッシュオーバ
ー抑制のためには火花放電用の放電電圧を低減する必要
があり、その一手法として、中心電極の先端部と絶縁体
の先端外周とに内接する円錐面の中心角を小さく設定
し、絶縁体の先端外周を小さくするのが効果的であるこ
とを見出した。これにより、比較的低い放電電圧でもっ
て電極間には正規の火花放電が生じ、絶縁体の先端面奥
方へのフラッシュオーバーを効果的に抑制できるもので
ある。さらには、電極の先端部には、耐火花消耗性部材
としてPt、Ir、Pt合金、Ir合金、あるいはそれ
らにY2 O3 などの酸化物を含んだ合金を代表する貴金
属材料を用いているので、電極の消耗を抑制でき、長寿
命化を実現し得るものである。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明のスパークプラグ
を、図1および図2に示す第1の実施形態に基づき説明
する。本実施形態のスパークプラグは平行電極型であ
り、自動車の内燃機関用で各シリンダに取り付けられて
使用される。スパークプラグ1は、図1に示すように点
火コイルの2次コイルに電気的に接続し先端が燃焼室
(図示しない)内にある中心電極3と、中心電極3を保
持する絶縁体6と、シリンダに取り付けられて絶縁体6
を内部に固持する主体金具8とからなる。
【0013】鋼材よりなるハウジングである主体金具8
の先端面には、中心電極3の先端部と対向し放電ギャッ
プGを形成する外側電極2が抵抗溶接等の接合手段を用
いて接合されている。そして主体金具8の外周には、内
燃機関の各シリンダヘッドに取り付けるための雄ねじ部
82および締付け用レンチ等の工具を係合させるための
六角部83が形成されている。
【0014】中心電極3は、耐熱性、耐食性に優れたニ
ッケル合金よりなる電極母材内に熱伝導性に優れる導電
性金属よりなる芯材を封入し、冷間押出し成形により一
体形成される。中心電極3は、絶縁体6の軸孔60内に
挿入される円柱部30と、円柱部30の後端部に接続し
円柱部30よりも外径が大きく絶縁体6の軸孔60内に
係止される鍔部35とからなる。
【0015】ここで、中心電極3における先端部31
は、円柱部30に一体成形され先端部に向かって、例え
ば略円錐台状に形成された先細り段差部33と、該段差
部33の先端面39に接合し先端面39と同径の円板状
の耐火花消耗性部材としての貴金属チップ34とからな
る。なお、貴金属チップ34は、Pt、Ir、Pt合
金、Ir合金、あるいはそれらにY2 O3 などの酸化物
を含んだ合金のうち少なくとも一つからなりレーザ溶
接、抵抗溶接等により先細り段差部33の先端面39に
接合している。また貴金属チップ34の代りに耐火花消
耗性を有する高クロムチップ或いはクロムにセラミック
粉末を分散したクロム合金等を用いてもよい。これによ
り電極の消耗を抑制でき、長寿命化を実現し得るもので
ある。また、先細り段差部33を特に略円錐台状に形成
したのは、これにより先細り段差部33自体の容積を大
きく確保でき熱引き性を向上でき、中心電極の先端部が
過度に加熱されるといった不具合を回避できるからであ
る。
【0016】端子電極4は、導電性金属(例えば軟鋼)
により一体成形される。端子電極4は、丸棒状の軸部4
0と、軸部40の一端に形成され絶縁体6の後端に当接
する軸部40より径大の円環をなす鍔状の係止部43
と、係止部43に形成され2次コイルに接続する端子部
44とからなる。軸部40は、絶縁体6及び導電性ガラ
スシール材52との密着を高めるため、先端側の外周に
ねじを形成した先端ねじ部41を有する。
【0017】中心電極3は絶縁体6の軸孔60内に配さ
れて先端部が燃焼室内に配され、2次コイルに接続する
端子電極4が軸孔60内の中心電極3の後端部に配され
ている。軸孔60内の中心電極3と端子電極4との間に
は、モノリシック抵抗体粉末51が導電性ガラスシール
材52を挟持して軸孔60内に封着されている。絶縁体
6は、主体金具8との間に滑石粉末7によって気密状態
に固定されている。
【0018】絶縁体6は、酸化アルミニウム(Al2
3 :アルミナ)を主成分とするもの、あるいは窒化アル
ミニウム(AlN)に焼結助剤を添加して焼成してなる
セラミックス焼結体である。また、絶縁体6には先端部
から後端部に至る軸方向の軸孔60が貫通している。
【0019】この軸孔60の先端側に中心電極3が挿入
されるとともに段部66に鍔部35が係止され、軸孔6
0内の中心電極3の鍔部35上に導電性ガラスシール材
52及びモノリシック抵抗体粉末51、さらに導電性ガ
ラスシール材52が充填され、端子電極4が挿入されて
加熱され、これらが絶縁体6の軸孔60内に一体に封着
される。
【0020】そして、絶縁体6は、軸孔60の後端部に
挿入された端子電極4の軸部40を覆うコルゲーション
部61と、軸孔60の先端部に挿入された中心電極3を
覆い燃焼室内の混合気に晒される脚長部62と、コルゲ
ーション部61と脚長部62との間に形成され主体金具
8と係合する径大の係合部67とからなる。
【0021】コルゲーション部61の外周には、端子電
極4と主体金具8との間に生ずるフラッシュオーバーの
発生電圧を上げるための段が設けられている。そして、
主体金具8の内腔に設けた段部84に絶縁体6の段座6
8を係止し、内腔とコルゲーション部61との間の滑石
粉末7を配して主体金具8の後端部85を内方に加締め
て絶縁体6が固定される。
【0022】そして、図2に示すように中心電極3の円
柱部30と先細り段差部33との境界36が絶縁体6の
先端面63よりも、例えば0.2mmないし0.3mm
だけ内側に位置せているとともに、先細り段差部33の
先端面39を絶縁体6の先端面63の外部に位置させて
いる。また、中心電極3の先端37と外側電極2の先端
部21との間には所定の放電ギャップGが形成され、絶
縁体6の先端面63から中心電極3の先端37までは2
mmの長さS(図3における記号Sに対応する)を有す
る。
【0023】〔実施形態の作動および効果〕このよう
に、中心電極3の円柱部30と先細り段差部33との境
界36を絶縁体6の先端面63よりも内側に位置させた
ので、フラッシュオーバーに長めの行程が必要になり、
フラッシュオーバー電圧が高くなり、フラッシュオーバ
ーを引起こし難くしている。すなわち、中心電極3にお
ける段差部33の境界36から絶縁体6の段座68に至
る間の電位が、正規の放電ギャップ間の電位よりも常に
高くなるので、高電圧印加の点火時においても、電極
2、3間で正規の火花放電を生じ、絶縁体6の先端面6
3から奥方へのフラッシュオーバーを効果的に抑制でき
る。因みに、この第1実施形態の場合にはフラッシュオ
ーバー発生電圧が2kVだけ向上できる。
【0024】〔第2実施形態〕次に、本発明のスパーク
プラグを、図3ないし図5に示す第2実施形態に基づき
説明する。本実施形態のスパークプラグは、第1実施形
態のスパークプラグ1と次の点で相違する。
【0025】絶縁体6の先端面63から中心電極3の先
端37までは突出量Sが2.0mm未満(1.5mm)
である。また、図3の(a)に示すように、中心電極3
の先端37の外周と絶縁体6の先端外周64に内接する
円錐面を形成し、この円錐面の中心角θが110°また
は望ましくは100°以下をなすように形成されてい
る。この中心角θは、便宜上、円錐面を中心軸を含む平
面で切断して得られた三角形断面の頂角を採用してい
る。この中心角θの放電電圧に対する特性を図4に示
す。
【0026】〔放電電圧特性〕次に、加圧チャンバ内の
圧力と放電電圧の関係について示す。図5に示すよう
に、本発明の第1実施形態である中心電極3の突出量S
が2.0mmで、かつ先細り段差部33の境界36が絶
縁体6の先端面63より0.2mmだけ絶縁体6内に引
込むように位置した放電ギャップ1.1mmのスパーク
プラグAは、本発明の第1実施形態にて説明した理由に
より絶縁体6の先端外周64に対するフラッシュオーバ
ー発生に要する電圧が高くなる。このため、フラッシュ
オーバーの発生電圧V1は、従来の境界36が絶縁体6
の先端面63より外側へ0.2mm突出したスパークプ
ラグBの発生電圧V2より2kV向上することができ
る。また、中心電極3の先端37の外周と絶縁体6の先
端外周64とに内接する円錐面の中心角θが110°以
下をなすように形成したので、図3の(b)に示すよう
に、外方に広く引き延びないような等電界曲線分布Eq
となり、絶縁体6の先端外周64の外径が大きい場合と
異なり、比較的低い放電電圧で、電極2、3間には正規
の火花放電が生じ、絶縁体6の先端面63から奥方への
フラッシュオーバーを効果的に抑制できるものである。
【0027】〔実施形態の効果〕本実施形態のスパーク
プラグは、高い放電電圧までフラッシュオーバーを発生
することなく使用できる。このため、高放電電圧が要求
される高い燃焼室内圧力まで使用できる。
【0028】〔第3実施形態〕次に、本発明のスパーク
プラグを、図6に示す第3実施形態に基づき説明する。
本実施形態のスパークプラグ10は、多極型のスパーク
プラグであり第1実施形態のスパークプラグ1と次の点
で相違する。
【0029】中心電極3の先端部31は、略円錐台状に
形成された先細り段差部33と、この段差部33の先端
面39と同径の小円柱部38とを先端部31に形成し、
主体金具8には複数の外側電極14を設け、小円柱部3
8の先端側面に外側電極14の先端部15を対向させ
る。また小円柱部38は、外側電極14の先端部15が
対向する位置に、第1実施形態と同様の白金等の薄い円
板状の貴金属チップ34を公知のレーザ溶接、塑性加工
により設けている。そして、先細り段差部33の先端面
39を絶縁体6の先端面63よりも外部に位置させると
ともに、先細り段差部33の境界36は、同様に絶縁体
6の先端面63より絶縁体6内に引込むように内側に位
置している。この場合にも、第2実施形態と同様に、図
3に示す円錐面の中心角θとの幾何学的関係を満たすよ
うに構成してもよい。
【0030】〔実施形態の効果〕本実施形態のスパーク
プラグは、特にディストリビュータレスイグナイタ(D
LI)式点火装置を備えた内燃機関に用いられ、燃焼室
において高い放電電圧まで内部フラッシュオーバーを発
生することなく使用できる。このため、高い燃焼室内圧
力まで使用できる。
【0031】〔変形例〕第1ないし第3実施形態におい
て、中心電極3の先細り段差部33と円柱部30との周
状の境界36に、曲率半径0.1mmあるいはそれ以上
の丸みRをつけてもさらにフラッシュオーバーの発生す
る放電電圧が上り、フラッシュオーバー電圧を上昇させ
ることができる。
【0032】
【発明の効果】高い放電電圧までフラッシュオーバーが
発生しないことから、混合気中に中心電極と外側電極と
の間の正規の放電ギャップで火花放電を発生できるた
め、内燃機関の着火性を高めることができる。特に、高
圧縮比であり、かつ着火に高電圧が要求される天然ガ
ス、都市ガス、LPGガス等の気体燃料を燃焼させるガ
スエンジンにおいて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のスパークプラグの正面
半断面図である。
【図2】図1のスパークプラグの発火部の要部拡大断面
図である。
【図3】(a)は本発明の第2実施形態の絶縁体の先端
部の拡大正面図で、(b)は前記先端部の等電界曲線の
分布状態を示す概略図である。
【図4】放電電圧と円錐面の中心角θとの関係を示すグ
ラフである。
【図5】放電電圧と加圧チャンバー内の圧力との関係を
示すグラフである。
【図6】本発明の第3実施形態のスパークプラグの発火
部の要部拡大断面図である。
【図7】従来のスパークプラグの中心電極および絶縁体
の先端部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1、10 スパークプラグ 2 外側電極 3 中心電極 6 絶縁体 8 主体金具 30 円柱部 31 先端部 33 段差部 34 貴金属チップ(耐火花消耗性部材) 36 境界 37 中心電極の先端 38 小円柱部 39 段差部の先端面 62 脚長部(絶縁体) 63 脚長部の先端面 64 脚長部の先端外周 G 放電ギャップ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状の中心電極と、 前記中心電極を内部に保持する絶縁体と、 前記絶縁体を内部に保持する主体金具と、 前記中心電極の先端部との間に気中の放電ギャップを形
    成する外側電極を有するスパークプラグにおいて、 前記中心電極の前記先端部は、先細り段差部を有すると
    ともに、該先細り段差部の先端面に耐火花消耗性部材を
    備え、 前記中心電極の円柱部と前記先細り段差部との境界が前
    記絶縁体の先端面よりも内側にあるとともに、前記先細
    り段差部の先端面は前記絶縁体の先端面よりも外側に位
    置することを特徴とするスパークプラグ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のスパークプラグにおい
    て、 前記中心電極と同軸で、中心角が110°以下である円
    錐面に前記絶縁体の先端外周が内接するとともに、前記
    中心電極の前記先端部が内接していることを特徴とする
    スパークプラグ。
  3. 【請求項3】 棒状の中心電極と、 前記中心電極を内部に保持する絶縁体と、 前記絶縁体を内部に保持する主体金具と、 前記中心電極の先端部との間に気中の放電ギャップを形
    成する外側電極を有するスパークプラグにおいて、 前記中心電極の先端部は、先細り段差部を有するととも
    に、該先細り段差部の先端面に前記段差部の先端面と同
    径で前記中心電極の先端に至る小円柱部を備え、 前記外側電極の先端部が前記小円柱部の側面に対向し、 前記中心電極の円柱部と前記先細り段差部との境界が前
    記絶縁体の先端面よりも内側にあるとともに、前記先細
    り段差部の先端面は前記絶縁体の先端面よりも外側に位
    置することを特徴とするスパークプラグ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のスパークプラグにおい
    て、 前記中心電極と同軸で、中心角が110°以下である円
    錐面に前記絶縁体の先端外周が内接するとともに、前記
    中心電極の前記先端部が内接していることを特徴とする
    スパークプラグ。
  5. 【請求項5】 請求項3および請求項4のうちいずれか
    に記載のスパークプラグにおいて、 前記中心電極の前記先端部は、少なくとも前記外側電極
    の先端部に対向する部位に耐火花消耗性部材として貴金
    属材料が用いられていることを特徴とするスパークプラ
    グ。
  6. 【請求項6】 請求項1および請求項2に記載のスパー
    クプラグにおいて、 前記中心電極の前記先端部は、前記外側電極の先端部に
    対向する部位に耐火花消耗性部材として貴金属材料が用
    いられていることを特徴とするスパークプラグ。
  7. 【請求項7】 請求項5および請求項6に記載のスパー
    クプラグにおいて、 前記耐火花消耗性部材としての貴金属材料は、Pt、I
    r、Pt合金、Ir合金あるいは、これらにY2 O3 な
    どの酸化物を含んだ合金のうちの少なくとも一つからな
    ることを特徴とするスパークプラグ。
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