JPH0831352B2 - スパークプラグ - Google Patents
スパークプラグInfo
- Publication number
- JPH0831352B2 JPH0831352B2 JP62195058A JP19505887A JPH0831352B2 JP H0831352 B2 JPH0831352 B2 JP H0831352B2 JP 62195058 A JP62195058 A JP 62195058A JP 19505887 A JP19505887 A JP 19505887A JP H0831352 B2 JPH0831352 B2 JP H0831352B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- gap
- discharge
- center electrode
- spark plug
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01T—SPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
- H01T13/00—Sparking plugs
- H01T13/52—Sparking plugs characterised by a discharge along a surface
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01T—SPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
- H01T13/00—Sparking plugs
- H01T13/46—Sparking plugs having two or more spark gaps
- H01T13/467—Sparking plugs having two or more spark gaps in parallel connection
Landscapes
- Spark Plugs (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、内燃機関のスパークプラグに関するもので
ある。
ある。
スパークプラグは、一般に、中心電極及び接地電極を
備え、これらの間にスパークギャップを形成している。
ところで、近年、内燃機関(以下、エンジンという)の
性能向上のための高圧縮比化、リーン・バーン化、ター
ボ・チャージャー装着等により着火性の向上が要求さ
れ、スパークギャップのワイド化が図られている。この
ためプラグ要求電圧は、上昇の一途をたどっている。
備え、これらの間にスパークギャップを形成している。
ところで、近年、内燃機関(以下、エンジンという)の
性能向上のための高圧縮比化、リーン・バーン化、ター
ボ・チャージャー装着等により着火性の向上が要求さ
れ、スパークギャップのワイド化が図られている。この
ためプラグ要求電圧は、上昇の一途をたどっている。
従来、プラグ要求電圧低減対策としては、例えば、電
極を細くする手段があるが、電極消耗が大きく、耐久性
が低下する。そこで、電極先端を消耗の少ない白金で形
成する手段も考えられるが、コスト的に問題がある。
極を細くする手段があるが、電極消耗が大きく、耐久性
が低下する。そこで、電極先端を消耗の少ない白金で形
成する手段も考えられるが、コスト的に問題がある。
本発明は、上記の実情に鑑みてなされたもので、ワイ
ドギャップにしても従来より要求電圧を低くし得る、ス
パークプラグを提供することを目的とするものである。
ドギャップにしても従来より要求電圧を低くし得る、ス
パークプラグを提供することを目的とするものである。
本発明は、中心電極と、この中心電極を囲む絶縁碍子
と、この絶縁碍子を囲む金属ハウジングと、このハウジ
ングの先端から前記中心電極の先端前方に延出して前記
中心電極の先端との間にスパークギャップを形成する接
地電極と、前記中心電極まわりの前記絶縁碍子の先端部
外周に設けられ、前記中心電極との間に沿面ギャップを
形成しかつ前記接地電極より絶縁された第3電極とから
なり、前記沿面ギャップにおける容量放電電圧が前記ス
パークギャップにおける容量放電電圧よりも低電圧で放
電可能になるように前記沿面ギャップが設けられるとと
もに、前記沿面ギャップでの容量放電の後、前記中心電
極と前記接地電極との間の放電のみが生じるスパークプ
ラグを提供するものである。
と、この絶縁碍子を囲む金属ハウジングと、このハウジ
ングの先端から前記中心電極の先端前方に延出して前記
中心電極の先端との間にスパークギャップを形成する接
地電極と、前記中心電極まわりの前記絶縁碍子の先端部
外周に設けられ、前記中心電極との間に沿面ギャップを
形成しかつ前記接地電極より絶縁された第3電極とから
なり、前記沿面ギャップにおける容量放電電圧が前記ス
パークギャップにおける容量放電電圧よりも低電圧で放
電可能になるように前記沿面ギャップが設けられるとと
もに、前記沿面ギャップでの容量放電の後、前記中心電
極と前記接地電極との間の放電のみが生じるスパークプ
ラグを提供するものである。
中心電極に高電圧が印加されると、先ず、中心で局と
第3電極間の沿面ギャップに絶縁碍子の先端面に沿う容
量放電(第1の容量放電)が生じる。この際、第3電極
を形成する導電体とハウジングとの間を絶縁することに
より容量成分(コンデンサ)が形成されているため、こ
のコンデンサに電荷がフル充電されるまで、放電は継続
する。次いで、この第1の容量放電により、中心電極及
び接地電極間のスパークギャップに、容量放電(第2の
容量放電)が誘発され、この容量放電が誘導放電へ移行
するのである。
第3電極間の沿面ギャップに絶縁碍子の先端面に沿う容
量放電(第1の容量放電)が生じる。この際、第3電極
を形成する導電体とハウジングとの間を絶縁することに
より容量成分(コンデンサ)が形成されているため、こ
のコンデンサに電荷がフル充電されるまで、放電は継続
する。次いで、この第1の容量放電により、中心電極及
び接地電極間のスパークギャップに、容量放電(第2の
容量放電)が誘発され、この容量放電が誘導放電へ移行
するのである。
本発明では、第1の容量放電は沿面放電であって、比
較的低い電圧で放電が開始され、その中心電極近傍のイ
オン化作用により、第2の容量放電の放電電圧も低い値
となる。
較的低い電圧で放電が開始され、その中心電極近傍のイ
オン化作用により、第2の容量放電の放電電圧も低い値
となる。
本発明の第1の実施例を示す第1図及び第2図におい
て、中心電極1の先端と接地電極2との間には、正規ス
パークギャップS1が形成されている。中心電極1は、ア
ルミナ磁器よりなる絶縁碍子3の軸孔を貫通し、先端が
碍子の先端面より突出している。中心電極1まわりの碍
子3の先端部外周に、導電体(例えば白金)がコーティ
ングされ、第3電極4を形成している。第3電極4は、
先端部41のみ露出し、まわりは誘電体(たとえばアルミ
ナ、SiCなど)により被覆されており、ハウジング6へ
接触することはない。
て、中心電極1の先端と接地電極2との間には、正規ス
パークギャップS1が形成されている。中心電極1は、ア
ルミナ磁器よりなる絶縁碍子3の軸孔を貫通し、先端が
碍子の先端面より突出している。中心電極1まわりの碍
子3の先端部外周に、導電体(例えば白金)がコーティ
ングされ、第3電極4を形成している。第3電極4は、
先端部41のみ露出し、まわりは誘電体(たとえばアルミ
ナ、SiCなど)により被覆されており、ハウジング6へ
接触することはない。
この第3電極4と中心電極1との間に沿面ギャップで
ある補助ギャップS2が形成される。補助ギャップS2の沿
面距離は3mm以下程度で効果を表し、0.5〜3mm程度にす
るのが好ましい。また、第3電極4とハウジングの内面
62により容量成分(コンデンサ)が形成され、その容量
の大きさCは、コーティングの長さにより決定される。
本実施例の場合、誘電体5として絶縁部材であるアルミ
ナを使用しており、容量成分の容量はC=12pF程度であ
る。
ある補助ギャップS2が形成される。補助ギャップS2の沿
面距離は3mm以下程度で効果を表し、0.5〜3mm程度にす
るのが好ましい。また、第3電極4とハウジングの内面
62により容量成分(コンデンサ)が形成され、その容量
の大きさCは、コーティングの長さにより決定される。
本実施例の場合、誘電体5として絶縁部材であるアルミ
ナを使用しており、容量成分の容量はC=12pF程度であ
る。
以上の構成を有するプラグ中心部は、ハウジング6内
に収納し、パッキング7、およびリング8を介してハウ
ジング6に固着せしめる。ハウジング6の先端には、L
字形の接地電極2が溶接してあり、上記した様に、中心
電極1の先端と接地電極2の先端間に、正規ギャップS1
を形成する。ハウジング6は、その外周に形成したねじ
61により、エンジンのシリンダヘッドに固定される。
に収納し、パッキング7、およびリング8を介してハウ
ジング6に固着せしめる。ハウジング6の先端には、L
字形の接地電極2が溶接してあり、上記した様に、中心
電極1の先端と接地電極2の先端間に、正規ギャップS1
を形成する。ハウジング6は、その外周に形成したねじ
61により、エンジンのシリンダヘッドに固定される。
第3図に、本スパークプラグの等価回路を示す。図に
おいてEは電源、10はイグナイタコイル部、1は中心電
極、2は接地電極、4は第3の電極、9は前記コンデン
サ、S1は正規スパークギャップ、S2は補助ギャップであ
る。
おいてEは電源、10はイグナイタコイル部、1は中心電
極、2は接地電極、4は第3の電極、9は前記コンデン
サ、S1は正規スパークギャップ、S2は補助ギャップであ
る。
以上のように構成した本発明のスパークプラグにおい
て、中心電極1に高電圧を印加すると、まず補助ギャッ
プS2において弱い第1の容量放電が生じる。これは、正
規ギャップS1が空中放電により放電を開始するのに比
べ、補助ギャップS2は、沿面放電から放電を開始するた
め、補助ギャップS2における要求電圧が低いことによ
る。そして、第3電極4は、容量成分(コンデンサ)を
介し、接地しているため、コンデンサ容量分だけ、第3
電極4へ放電するのみで、誘電放電へは移行しない。
て、中心電極1に高電圧を印加すると、まず補助ギャッ
プS2において弱い第1の容量放電が生じる。これは、正
規ギャップS1が空中放電により放電を開始するのに比
べ、補助ギャップS2は、沿面放電から放電を開始するた
め、補助ギャップS2における要求電圧が低いことによ
る。そして、第3電極4は、容量成分(コンデンサ)を
介し、接地しているため、コンデンサ容量分だけ、第3
電極4へ放電するのみで、誘電放電へは移行しない。
補助ギャップS2において放電が生じると、多くのイオ
ンや自由電子が発生する。そして、これ等イオンや自由
電子がトリガとなって正規ギャップS1において第2の容
量放電が生じ、誘導放電へと移行する。
ンや自由電子が発生する。そして、これ等イオンや自由
電子がトリガとなって正規ギャップS1において第2の容
量放電が生じ、誘導放電へと移行する。
第4図は、本実施例のスパークプラグの放電電圧波形
で、Aは補助ギャップS2で生じる第1の容量放電、B
は、正規ギャップS1で生じる第2の容量放電、Cは正規
ギャップS1で生じる誘導放電を示す。
で、Aは補助ギャップS2で生じる第1の容量放電、B
は、正規ギャップS1で生じる第2の容量放電、Cは正規
ギャップS1で生じる誘導放電を示す。
発明者らの実験によれば、第2の容量放電の要求電圧
は、第3電極4がない場合、すなわち第1の容量放電が
ない場合に比べ20%程度ないしそれ以上低くできること
を確認した。
は、第3電極4がない場合、すなわち第1の容量放電が
ない場合に比べ20%程度ないしそれ以上低くできること
を確認した。
第9図は、第3電極4を持たない従来のスパークプラ
グの要求電圧(D:実線)と本発明のスパークプラグの要
求電圧(E:破線)を雰囲気圧を0〜10kg/cm2で変化させ
て測定した結果を示すものである。用いたスパークプラ
グは、いずれも正規ギャップを1.4mm、本発明のスパー
クプラグの補助ギャップを1mmとした。本発明のスパー
クプラグの要求電圧は、従来のそれに比し、20%程度低
い。従ってまた本発明のスパークプラグでは、従来のス
パークプラグに比べ、要求電圧を上げることなく、正規
ギャップを広げることができ、その分着火性を向上させ
ることができる。補助ギャップ幅は、0.5〜3mm程度が適
当である。なお、補助ギャップS2における放電はエネル
ギーが小さいため、補助ギャップS2で火災が発生するこ
とがなく、第3電極の先端部41の電極消耗は極めて少な
い。
グの要求電圧(D:実線)と本発明のスパークプラグの要
求電圧(E:破線)を雰囲気圧を0〜10kg/cm2で変化させ
て測定した結果を示すものである。用いたスパークプラ
グは、いずれも正規ギャップを1.4mm、本発明のスパー
クプラグの補助ギャップを1mmとした。本発明のスパー
クプラグの要求電圧は、従来のそれに比し、20%程度低
い。従ってまた本発明のスパークプラグでは、従来のス
パークプラグに比べ、要求電圧を上げることなく、正規
ギャップを広げることができ、その分着火性を向上させ
ることができる。補助ギャップ幅は、0.5〜3mm程度が適
当である。なお、補助ギャップS2における放電はエネル
ギーが小さいため、補助ギャップS2で火災が発生するこ
とがなく、第3電極の先端部41の電極消耗は極めて少な
い。
また、正規ギャップS1で放電が発生する際に、第3電
極4により構成されたコンデンサに貯められた電荷は、
一緒に接地電極2へ流れる。従って正規ギャップS1に
は、ほぼ従来と等しい放電エネルギーが供給され、着火
性に悪影響を及ぼすこともない。
極4により構成されたコンデンサに貯められた電荷は、
一緒に接地電極2へ流れる。従って正規ギャップS1に
は、ほぼ従来と等しい放電エネルギーが供給され、着火
性に悪影響を及ぼすこともない。
また、設けるべき容量成分Cの値は、第5図における
等価回路を参考にして、 L1,L2:1次側、2次側のコイル・インダクタンス C1,C2:1次側、2次側の静電容量 V1,V2:1次側、2次側の電圧 I:1次側電流 N1,N2:1次側、2次側のコイル巻数 エネルギー方程式は、正規ギャップS1において放電が
生じない場合には、 1/2L1I2=1/2C1V1 2+1/2(C2+C)V20 2 V1=(N1/N2)・V20 正規ギャップS1において放電が生じるためには、少な
くとも V2<V20 なる関係が成り立たねばならない。よって、コンデンサ
9の容量Cは、少なくとも なる関係を満たさねばならない。
等価回路を参考にして、 L1,L2:1次側、2次側のコイル・インダクタンス C1,C2:1次側、2次側の静電容量 V1,V2:1次側、2次側の電圧 I:1次側電流 N1,N2:1次側、2次側のコイル巻数 エネルギー方程式は、正規ギャップS1において放電が
生じない場合には、 1/2L1I2=1/2C1V1 2+1/2(C2+C)V20 2 V1=(N1/N2)・V20 正規ギャップS1において放電が生じるためには、少な
くとも V2<V20 なる関係が成り立たねばならない。よって、コンデンサ
9の容量Cは、少なくとも なる関係を満たさねばならない。
また、実験よりC=3pF以上で顕著な効果が得られる
ため なる関係を満たす必要がある。
ため なる関係を満たす必要がある。
また、本実施例のように、誘電体5としてアルミナ使
用の際、容量成分Cは、構造上3pF〜25pFで効果を有す
る。
用の際、容量成分Cは、構造上3pF〜25pFで効果を有す
る。
また第1実施例において、誘電体5はハウジング6に
接地されているが、これは必ずしも必要ではない。
接地されているが、これは必ずしも必要ではない。
第6図は、本発明の第2の実施例を示す。
本実施例では、中心電極1と第3電極の先端部41間の
絶縁碍子3上に、半導体膜11(SiC等、抵抗値2MΩ)
が、コーティングされている。
絶縁碍子3上に、半導体膜11(SiC等、抵抗値2MΩ)
が、コーティングされている。
この半導体膜11の抵抗値Rgは、0.3MΩ〜1000MΩ程度
で、要求電圧の低減効果がある。
で、要求電圧の低減効果がある。
第7図は、本実施例のスパークプラグの等価回路を示
す。中心電極1と第3電極4の補助ギャップS2の間に抵
抗値Rgを示す半導体11を有する。
す。中心電極1と第3電極4の補助ギャップS2の間に抵
抗値Rgを示す半導体11を有する。
本実施例のスパークプラグは、上記第1の実施例と同
様の作用効果を有するが、補助ギャップS2において第1
の容量放電が生じた際に、半導体11の作用により、中心
電極1まわりに第1の実施例よりも多くのイオンや、自
由電子が発生する。その結果、正規ギャップS1で生じる
第2の容量放電の要求電圧は、第1の実施例の場合より
小さくなる。第9図に本実施例の場合の要求電圧(F:一
点鎖線)の測定例を示す。本実施例のスパークプラグ
は、従来のもの、あるいは第1の実施例のものに比べて
要求電圧の低減度が大きい。
様の作用効果を有するが、補助ギャップS2において第1
の容量放電が生じた際に、半導体11の作用により、中心
電極1まわりに第1の実施例よりも多くのイオンや、自
由電子が発生する。その結果、正規ギャップS1で生じる
第2の容量放電の要求電圧は、第1の実施例の場合より
小さくなる。第9図に本実施例の場合の要求電圧(F:一
点鎖線)の測定例を示す。本実施例のスパークプラグ
は、従来のもの、あるいは第1の実施例のものに比べて
要求電圧の低減度が大きい。
また、本実施例の場合、抵抗Rgの形成のために、半導
体11のコーティングの代わりに絶縁碍子3に金属系イオ
ンの注入を施し、碍子表面の改質を行っても同様の効果
がある。
体11のコーティングの代わりに絶縁碍子3に金属系イオ
ンの注入を施し、碍子表面の改質を行っても同様の効果
がある。
第8図は本発明の第3の実施例を示すもので、第3電
極4を絶縁碍子3の外周面にコーティングし、誘電体5
として筒状のセラミック焼結体を用い、これを碍子3の
外周に嵌着及び接着剤12によりシール及び固定した点に
おいて、第1実施例と異なり、他の構造は、第1の実施
例と実質的に同じである。コーティングによる誘電体5
の形成には厚さに限度があるが、本実施例では第1の実
施例のそれより厚くでき、第3電極4、ハウジング6間
の耐絶縁性を増すことができる。
極4を絶縁碍子3の外周面にコーティングし、誘電体5
として筒状のセラミック焼結体を用い、これを碍子3の
外周に嵌着及び接着剤12によりシール及び固定した点に
おいて、第1実施例と異なり、他の構造は、第1の実施
例と実質的に同じである。コーティングによる誘電体5
の形成には厚さに限度があるが、本実施例では第1の実
施例のそれより厚くでき、第3電極4、ハウジング6間
の耐絶縁性を増すことができる。
以上説明した様に、本発明はスパークプラグに中心電
極、接地電極の外に第3電極を設けて中心電極と第3電
極間に、正規ギャップと近接し、正規ギャップよりも低
い電圧で容量放電が発生する沿面ギャップを形成し、沿
面ギャップの容量放電により正規ギャップの放電を誘発
せしめるようになしたもので、プラグ要求電圧を従来よ
りも低くすることができ、かつ正規ギャップのワイド化
を可能とし、着火性能を向上せしめることができる。
極、接地電極の外に第3電極を設けて中心電極と第3電
極間に、正規ギャップと近接し、正規ギャップよりも低
い電圧で容量放電が発生する沿面ギャップを形成し、沿
面ギャップの容量放電により正規ギャップの放電を誘発
せしめるようになしたもので、プラグ要求電圧を従来よ
りも低くすることができ、かつ正規ギャップのワイド化
を可能とし、着火性能を向上せしめることができる。
第1図〜第4図は、本発明の第1の実施例を示すもの
で、第1図は断面図、第2図は第1図の要部拡大断面
図、第3図は等価回路図、第4図は放電電圧波形図、第
5図はコンデンサ容量Cの有効範囲を説明するための等
価回路図、第6図及び第7図は本発明の第2の実施例を
示すもので、第6図は一部断面図、第7図は等価回路
図、第8図は本発明の第3の実施例を示すもので、第9
図は本発明の第1、第2実施例、及び従来のスパークプ
ラグの要求電圧を比較した特性図、第10図は第4実施例
を示す要部拡大断面図である。 1……中心電極,2……接地電極,3……絶縁碍子,4……第
3電極,5……誘電体,6……ハウジング,S1……正規ギャ
ップ,S2……沿面ギャップ。
で、第1図は断面図、第2図は第1図の要部拡大断面
図、第3図は等価回路図、第4図は放電電圧波形図、第
5図はコンデンサ容量Cの有効範囲を説明するための等
価回路図、第6図及び第7図は本発明の第2の実施例を
示すもので、第6図は一部断面図、第7図は等価回路
図、第8図は本発明の第3の実施例を示すもので、第9
図は本発明の第1、第2実施例、及び従来のスパークプ
ラグの要求電圧を比較した特性図、第10図は第4実施例
を示す要部拡大断面図である。 1……中心電極,2……接地電極,3……絶縁碍子,4……第
3電極,5……誘電体,6……ハウジング,S1……正規ギャ
ップ,S2……沿面ギャップ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細井 啓志 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 高木 登 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 審判の合議体 審判長 森田 信一 審判官 杉崎 一也 審判官 岩野 進 (56)参考文献 特開 昭57−208084(JP,A) 特公 昭46−24815(JP,B1) 特公 昭38−18861(JP,B1) 特公 昭52−7102(JP,B2)
Claims (2)
- 【請求項1】中心電極と、この中心電極を囲む絶縁碍子
と、 この絶縁碍子を囲む金属ハウジングと、 該ハウジングの先端から前記中心電極の先端前方に延出
して前記中心電極の先端との間にスパークギャップを形
成する接地電極と、 前記中心電極まわりの前記絶縁碍子の先端部外周に設け
られ、前記中心電極との間に沿面ギャップを形成しかつ
前記接地電極より絶縁された第3電極とからなり、 前記沿面ギャップにおける容量放電電圧が前記スパーク
ギャップにおける容量放電電圧よりも低電圧で放電可能
になるように前記沿面ギャップが設けられることによっ
て、前記沿面ギャップでの容量放電の後、前記中心電極
と前記接地電極との間の放電のみが生じることを特徴と
するスパークプラグ。 - 【請求項2】前記中心電極と前記第3電極の先端部との
間の絶縁碍子上には、半導体膜が形成されていることを
特徴とする特許請求の範囲第1項記載のスパークプラ
グ。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62195058A JPH0831352B2 (ja) | 1987-08-04 | 1987-08-04 | スパークプラグ |
EP88112648A EP0302474B1 (en) | 1987-08-04 | 1988-08-03 | Spark plug |
US07/227,852 US4914344A (en) | 1987-08-04 | 1988-08-03 | Spark plug for internal combustion engines |
DE8888112648T DE3878336T2 (de) | 1987-08-04 | 1988-08-03 | Zuendkerze. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62195058A JPH0831352B2 (ja) | 1987-08-04 | 1987-08-04 | スパークプラグ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6486471A JPS6486471A (en) | 1989-03-31 |
JPH0831352B2 true JPH0831352B2 (ja) | 1996-03-27 |
Family
ID=16334855
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62195058A Expired - Fee Related JPH0831352B2 (ja) | 1987-08-04 | 1987-08-04 | スパークプラグ |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4914344A (ja) |
EP (1) | EP0302474B1 (ja) |
JP (1) | JPH0831352B2 (ja) |
DE (1) | DE3878336T2 (ja) |
Families Citing this family (26)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5274298A (en) * | 1991-12-23 | 1993-12-28 | Ford Motor Company | Spark plug having an ablative coating for anticontaminat fouling |
JP3345761B2 (ja) * | 1993-06-16 | 2002-11-18 | 日本特殊陶業株式会社 | ヒーター付スパークプラグ及びその製造方法 |
JP3368635B2 (ja) * | 1993-11-05 | 2003-01-20 | 株式会社デンソー | スパ−クプラグ |
US5821676A (en) * | 1994-09-12 | 1998-10-13 | General Motors Corporation | Spark plug with grooved, tapered center electrode |
US5866972A (en) * | 1996-01-19 | 1999-02-02 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Spark plug in use for an internal combustion engine |
JP4089012B2 (ja) * | 1997-09-24 | 2008-05-21 | 株式会社デンソー | スパークプラグ |
US6495948B1 (en) | 1998-03-02 | 2002-12-17 | Pyrotek Enterprises, Inc. | Spark plug |
CN100385758C (zh) * | 2003-08-11 | 2008-04-30 | 黎培道 | 三极电容式火花塞 |
US7093422B2 (en) * | 2004-02-10 | 2006-08-22 | General Electric Company | Detecting spark in igniter of gas turbine engine by detecting signals in grounded RF shielding |
US7093421B2 (en) * | 2004-02-10 | 2006-08-22 | General Electric Company | Spark igniter for gas turbine engine |
US7188466B2 (en) * | 2004-02-10 | 2007-03-13 | General Electric Company | Passive, high-temperature amplifier for amplifying spark signals detected in igniter in gas turbine engine |
US7443088B2 (en) * | 2004-10-20 | 2008-10-28 | Federal Mogul World Wide, Inc. | Coaxial twin spark plug |
US8278808B2 (en) | 2006-02-13 | 2012-10-02 | Federal-Mogul Worldwide, Inc. | Metallic insulator coating for high capacity spark plug |
US20070188064A1 (en) * | 2006-02-13 | 2007-08-16 | Federal-Mogul World Wide, Inc. | Metallic insulator coating for high capacity spark plug |
US8922102B2 (en) | 2006-05-12 | 2014-12-30 | Enerpulse, Inc. | Composite spark plug |
US8049399B2 (en) | 2006-07-21 | 2011-11-01 | Enerpulse, Inc. | High power discharge fuel ignitor |
DE102006037038B4 (de) * | 2006-08-08 | 2010-06-24 | Siemens Ag | Hochfrequenz-Zündvorrichtung für eine Hochfrequenz-Plasmazündung |
JP2011034953A (ja) * | 2009-02-26 | 2011-02-17 | Ngk Insulators Ltd | プラズマイグナイター及び内燃機関の点火装置 |
JP5383404B2 (ja) * | 2009-09-25 | 2014-01-08 | 日本碍子株式会社 | 内燃機関の点火装置 |
DE102010044784A1 (de) * | 2010-06-04 | 2011-12-08 | Borgwarner Beru Systems Gmbh | Zünder zum Zünden eines Brennstoff-Luft-Gemisches in einem Verbrennungsmotor mittels einer Koronaentladung |
DE102010042318A1 (de) * | 2010-10-12 | 2012-04-12 | Bayerische Motoren Werke Ag | Zündanlage mit wahlweiser Luftfunken-Zündung und Teilentladungs-Zündung in Abhängigkeit der Motorlast |
JP5715705B2 (ja) * | 2010-10-28 | 2015-05-13 | フェデラル−モーグル・イグニション・カンパニーFederal−Mogul Ignition Company | 非熱プラズマ点火アークの抑制 |
EP2807711A4 (en) | 2012-01-27 | 2015-10-07 | Enerpulse Inc | HIGH POWER SPARK PLUG WITH HALF SURFACE |
DE202012004602U1 (de) * | 2012-05-08 | 2013-08-12 | Rosenberger Hochfrequenztechnik Gmbh & Co. Kg | Hochfrequenz-Plasmazündvorrichtung |
WO2016123310A1 (en) * | 2015-01-29 | 2016-08-04 | Fram Group IP, LLC | Spark plug insulator having an anti-fouling coating and methods for minimizing fouling |
JP6709151B2 (ja) * | 2016-12-15 | 2020-06-10 | 株式会社デンソー | 点火制御システム及び点火制御装置 |
Family Cites Families (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2734143A (en) * | 1956-02-07 | Sparking plugs for internal combustion | ||
DE118789C (ja) * | ||||
FR1043443A (fr) * | 1951-10-04 | 1953-11-09 | Citroen Sa Andre | Bougie à étincelle pilote capacitive pour l'allumage des moteurs à explosion |
US3353052A (en) * | 1964-07-15 | 1967-11-14 | George H Barry | Spark plug having an auxiliary series spark gap in parallel with the main spark gap |
US3313972A (en) * | 1964-10-07 | 1967-04-11 | Bosch Gmbh Robert | Spark plug with combined high tension gap and creepage spark gap |
FR1446036A (fr) * | 1965-08-31 | 1966-07-15 | Bosch Gmbh Robert | Bougie d'allumage combinée à haute tension et à étincelles glissantes |
US3970591A (en) * | 1974-06-17 | 1976-07-20 | The Bendix Corporation | Electrical discharge device comprising an insulator body having an electrically semi-conducting coating formed thereon |
US4419601A (en) * | 1979-11-05 | 1983-12-06 | Nissan Motor Company, Limited | Spark plug for internal combustion engine |
JPS5740886A (en) * | 1980-08-25 | 1982-03-06 | Nippon Denso Co | Spark plug for internal combustion engine |
JPS57208084A (en) * | 1981-06-16 | 1982-12-21 | Nippon Denso Co | Ignition plug for internal combustion engine |
JPS58204484A (ja) * | 1982-05-24 | 1983-11-29 | 株式会社デンソー | 内燃機関用点火栓 |
DE3308522A1 (de) * | 1983-03-10 | 1984-09-13 | Robert Bosch Gmbh, 7000 Stuttgart | Zuendkerze fuer brennkraftmaschinen |
JPS59173986A (ja) * | 1983-03-22 | 1984-10-02 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関用点火プラグ |
JPS6081784A (ja) * | 1983-10-11 | 1985-05-09 | 日本特殊陶業株式会社 | スパ−クプラグ |
DE3338672C1 (de) * | 1983-10-25 | 1985-03-28 | Daimler-Benz Ag, 7000 Stuttgart | Einrichtung zur Zuendung brennfaehiger Gemische |
DE3407011A1 (de) * | 1984-02-27 | 1985-09-05 | Robert Bosch Gmbh, 7000 Stuttgart | Zuendkerze fuer brennkraftmaschinen |
JPS6142890A (ja) * | 1984-08-07 | 1986-03-01 | 日産自動車株式会社 | 内燃機関の点火栓 |
JPH0612679B2 (ja) * | 1985-06-28 | 1994-02-16 | 株式会社日本自動車部品総合研究所 | スパ−クプラグ |
-
1987
- 1987-08-04 JP JP62195058A patent/JPH0831352B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1988
- 1988-08-03 DE DE8888112648T patent/DE3878336T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1988-08-03 US US07/227,852 patent/US4914344A/en not_active Expired - Lifetime
- 1988-08-03 EP EP88112648A patent/EP0302474B1/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0302474B1 (en) | 1993-02-10 |
EP0302474A1 (en) | 1989-02-08 |
DE3878336T2 (de) | 1993-06-17 |
JPS6486471A (en) | 1989-03-31 |
DE3878336D1 (de) | 1993-03-25 |
US4914344A (en) | 1990-04-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0831352B2 (ja) | スパークプラグ | |
US8049399B2 (en) | High power discharge fuel ignitor | |
US20080141967A1 (en) | Plasma ignition device | |
EP2259393B1 (en) | Spark plug | |
US4476412A (en) | Spark plug | |
US6329743B1 (en) | Current peaking sparkplug | |
JP4270784B2 (ja) | スパークプラグ | |
US6923042B2 (en) | Ignition apparatus for internal combustion engine | |
US4439708A (en) | Spark plug having dual gaps | |
JP4100725B2 (ja) | 内燃機関用スパークプラグ | |
US6559578B1 (en) | Spark plug for an internal combustion engine | |
JPS625582A (ja) | スパ−クプラグ | |
JP2009193737A (ja) | 点火プラグ | |
JPH11219772A (ja) | スパークプラグ | |
JP3500549B2 (ja) | 内燃機関用スパークプラグ | |
JP2953227B2 (ja) | 内燃機関用スパークプラグ | |
JPH0311067B2 (ja) | ||
JP4398483B2 (ja) | スパークプラグ | |
JPH07235363A (ja) | 内燃機関用スパークプラグの製造方法 | |
JPH04286890A (ja) | 内燃機関用スパークプラグ | |
JPH0774631B2 (ja) | 点火装置 | |
JPS6132978A (ja) | 小型点火プラグ | |
US11005238B1 (en) | Spark plug | |
RU2056688C1 (ru) | Свеча зажигания | |
US4497633A (en) | Method of forming a tubular electrical insulator assembly |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |