JP5383404B2 - 内燃機関の点火装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の点火装置に関する。
特許文献1は、内燃機関の点火装置に関する。特許文献1の内燃機関の点火装置は、パルス電源から陽極と陰極との間に電気パルスを印加しストリーマ放電を発生させ、活性種を発生させる。また、特許文献1は、ストリーマ放電を複数回発生させることに言及している。さらに、特許文献1は、棒形状を有する陽極に言及する。
特許文献2も、内燃機関の点火装置に関する。特許文献2の内燃機関の点火装置は、パルス電源から陽極と陰極との間に電気パルスを印加し、放電を発生させる。特許文献2は、ダイオード、コンデンサ等によりノイズを遮断することに言及している。さらに、特許文献2は、従来の技術の説明の中において、シールド線による電気パルスの伝送に言及している。
特開2009−47149号公報 特開2008−175197号公報
しかし、従来の内燃機関の点火装置においては、放電が発生する領域が狭く、活性種が十分に発生しないという問題があった。また、従来の内燃機関の点火装置においては、ストリーマ放電を発生させようとしても、パルス電源から陽極と陰極との間に過電流が流れ、ストリーマ放電ではなくアーク放電が発生してしまう場合があった。
本発明は、この問題を解決するためになされたもので、放電が発生する領域が広くなり過電流が流れることを防止することができる内燃機関の点火装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段を以下に示す。
本発明の第1の局面によれば、内燃機関の点火装置は、放電部を有する陽極と、前記陽極の放電部から等距離を保つ放電部を有する陰極と、前記陽極の放電部から等距離を保ち前記陽極の放電部と前記陰極の放電部との間に介在する放電部を有する浮遊電極と、前記陽極と前記陰極との間に電気パルスを印加するパルス電源と、前記陽極と前記パルス電源の正出力端との間に挿入され前記陽極と前記パルス電源の正出力端との間に過電流が流れることを防止する過電流カット器と、を備え、前記パルス電源は、前記陽極の放電部と前記浮遊電極の放電部との間にストリーマ放電を発生させる相対的に弱い電気パルスの後に前記陽極の放電部と前記陰極の放電部との間にストリーマ放電を発生させる相対的に強い電気パルスを前記陽極と前記陰極との間に印加し、前記過電流カット器は、前記パルス電源の正出力端に接続される第1の電極と、前記陽極に接続される第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極とに挟まれる絶縁体と、を備える。
本発明の第2の局面によれば、内燃機関の点火装置であって、放電部を有する陽極と、前記陽極の放電部から等距離を保つ放電部を有する陰極と、前記陽極の放電部から等距離を保ち前記陽極の放電部と前記陰極の放電部との間に介在する放電部を有する浮遊電極と、前記陽極と前記陰極との間に電気パルスを印加するパルス電源と、前記陽極と前記パルス電源の正出力端との間に挿入され前記陽極と前記パルス電源の正出力端との間に過電流が流れることを防止する過電流カット器と、を備え、前記パルス電源は、前記陽極の放電部と前記浮遊電極の放電部との間にストリーマ放電を発生させる相対的に弱い電気パルスの後に前記陽極の放電部と前記陰極の放電部との間にストリーマ放電を発生させる相対的に強い電気パルスを前記陽極と前記陰極との間に印加し、前記過電流カット器は、前記パルス電源の正出力端に接続される第1の電極と、前記陽極に接続される第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極とに挟まれ前記第1の電極から前記第2の電極へ向かう電界が印加されると内部に空乏層が発生する半導体積層構造と、を備える。
本発明の第3の局面によれば、第2の局面の内燃機関の点火装置において、前記半導体積層構造は、前記第1の電極の側から前記第2の電極の側へ向かってn型半導体、真性半導体及びp型半導体を順に積層した構造を有する。
本発明の第4の局面によれば、第2の局面の内燃機関の点火装置において、前記半導体積層構造は、前記第1の電極の側から前記第2の電極の側へ向かってn型半導体及び真性半導体を順に積層した構造を有する。
本発明の第5の局面によれば、第1の局面から第4の局面のまでのいずれかの内燃機関の点火装置において、前記過電流カット器から前記陽極と前記陰極との間へ電気パルスを伝送する電磁シールドケーブル、をさらに備える。
本発明の第6の局面によれば、第1の局面から第5の局面のまでのいずれかの内燃機関の点火装置において、前記パルス電源の正出力端と前記陽極との間に挿入されノイズを遮断するノイズカット器、をさらに備え、前記ノイズカット器は、第1のリード線が前記パルス電源の正出力端に接続され第2のリード線が前記陽極に接続される抵抗器と、前記抵抗器を空芯内に収容し一端が前記抵抗器の第1のリード線に接続され他端が前記抵抗器の第2のリード線に接続される空芯コイルと、強磁性体からなり前記抵抗器と前記空芯コイルとの複合体が内部に配置される貫通孔が形成された貫通孔形成体と、を備える。
第1の局面の発明によれば、非降伏状態においては分極電流より大きな電流が流れることが抑制され、降伏状態においては漏れ電流より大きな電流が流れることが抑制され、過電流が流れることが抑制される。
第2の局面から第4の局面までの発明によれば、非降伏状態においては逆回復電流より大きな電流が流れることが抑制され、降伏状態においては漏れ電流より大きな電流が流れることが抑制され、過電流が流れることが抑制される。
第5の局面の発明によれば、ノイズの漏洩が抑制される。
第6の局面の発明によれば、抵抗器、空芯コイル及び貫通孔形成体が複合的にノイズの遮断に寄与するので、ノイズが効果的に遮断される。
第1実施形態の内燃機関の点火装置の模式図である。 イグナイタの斜視図である。 イグナイタの断面図である。 パルス電源の回路図である。 第1実施形態の過電流防止器の断面図である。 過電流防止器を設けない場合の電圧及び電流の時間変化を示す図である。 過電流防止器を設ける場合の電圧及び電流の時間変化を示す図である。 ノイズカット器の斜視図である。 電磁シールドケーブルの斜視図である。 電磁シールドケーブルとイグナイタとの接続を説明する図である。 電磁シールドケーブルとイグナイタとの接続を説明する図である。 第2実施形態の過電流防止器の断面図である。 第3実施形態の過電流防止器の断面図である。
<1 第1実施形態>
(内燃機関の点火装置)
第1実施形態は、内燃機関の点火装置1000に関する。第1実施形態の内燃機関の点火装置1000は、自動車に搭載されたレシプロエンジンの気筒内の混合気に着火する。ただし、第1実施形態の内燃機関の点火装置1000は、他の種類の内燃機関における混合気への着火にも用いられる。
図1は、第1実施形態の内燃機関の点火装置1000の模式図である。
図1に示すように、点火装置1000は、電気パルスの供給を受けて電極と電極との間にパルス放電を発生させるイグナイタ1002と、電気パルスを発生するパルス電源1004と、過電流が流れることを防止する過電流カット器1006と、ノイズを遮断するノイズカット器1008と、直流を昇圧するDC/DCコンバータ1014と、電気パルスを伝送する電気パルス伝送ケーブル1010と、直流を伝送する直流伝送ケーブル1012と、を備える。
点火装置1000においては、直流伝送ケーブル1012によりバッテリからパルス電源1004へ直流が伝送される。DC/DCコンバータ1014により昇圧された直流は、パルス電源1004へ入力される。パルス電源1004が出力する電気パルスは、電気パルス伝送ケーブル1010により、ノイズカット器1008及び過電流カット器1006を経由して、パルス電源1004からイグナイタ1002へ伝送される。バッテリから伝送される直流の電圧がパルス電源1004が要求する電圧に適合する場合は、DC/DCコンバータ1014は省略される。
(イグナイタ1002)
図2及び図3は、イグナイタ1002の模式図である。図2は、イグナイタ1002の斜視図、図3は、イグナイタ1002の断面図である。イグナイタ1002は、従来の点火プラグに代えてレシプロエンジンに取り付けられる。
図2及び図3に示すように、イグナイタ1002は、パルス放電の始点となる陽極1100と、パルス放電の終点となる陰極1102及び浮遊電極1104と、アーク放電を抑制する被覆1106と、陽極1100及び浮遊電極1104を保持する基体1108と、混合気の漏洩を防ぐシール1110と、を備える。
(陽極1100)
陽極1100は、棒形状を有する。陽極1100は、中心軸Aの位置に配置され、中心軸Aの方向に延在する。陽極1100は、白金−ロジウム合金等の合金、タングステン等の金属等の導電体からなる。陽極1100は、パルス電源1004の正出力端1220に接続される。
陽極1100の前端側の先端の近傍の放電部1112は、基体1108の表面から突出し、パルス放電に寄与する。これにより、パルス放電が大きく広がる。このことは、効率的なプラズマの発生に寄与する。陽極1100の先端以外を基体1108の表面から突出させずに陽極1100の先端のみが基体1108の表面に露出するようにしてもよい。陽極1100の先端を基体1108の内部に埋設し陽極1100の先端が基体1108の表面に露出しないようにしてもよい。陽極1100の先端を基体1108の表面に露出させない場合は、被覆1106は省略される。陽極1100の先端を基体1108の内部に埋設する場合でも、陽極1100の先端は基体1108の表面の近傍に配置される。例えば、陽極1100の先端は基体1108の表面から0.1〜1.5mmの深さの位置に配置される。放電部1112のうちパルス放電に主に寄与する部分は、イグナイタ1002の構造等により異なる場合がある。すなわち、放電部1112の全体が均等にパルス放電に寄与する場合もあるし、放電部1112の先端に近い部分がパルス放電に支配的に寄与する場合もあるし、放電部1112の基体1108の表面に近い部分がパルス放電に支配的に寄与する場合もある。
(被覆1106)
被覆1106は、アルミナ、ジルコニア等のセラミックスからなる。被覆1106は、ポアが少なく不純物の含有量が少ないセラミックスからなることが望ましい。これにより、アーク放電が抑制され、陽極1100が保護される。被覆1106は、誘電率が大きく導電率が小さいセラミックからなることが望ましい。
被覆1106は、どのように作製してもよいが、陽極1100の表面にセラミックス成形体の膜をゲルキャスト法により形成しセラミックス成形体の膜を陽極1100と一体的に焼成することにより、作製することが望ましい。
少なくとも陽極1100のパルス放電に寄与する部分が被覆1106に覆われることが望ましいが、陽極1100の全体が被覆1106に覆われる必要はない。例えば、陽極1100のうち基体1108の表面から突出するパルス放電に寄与する部分のみを被覆1106で覆うことも許される。
(陰極1102)
陰極1102は、円筒形状部分1114と扁平環形状部分1116を有する。陰極1102は、導電体からなる。陰極1102は、パルス電源1004の負出力端1224に接続される。
陰極1102の円筒形状部分1114は、中心軸Aの方向に延在し、陰極1102の円筒形状部分1114の外面には、オネジ1116が形成される。陰極1102の円筒形状部分1114は、中心軸Aの方向に延在する。陰極1102の円筒形状部分1114の円筒軸は、中心軸Aの位置にある。すなわち、陰極1102の円筒形状部分1114は、陽極1100と同軸配置される。
陰極1102の扁平環形状部分1116には、中心軸Aを中心とする丸孔がある。陰極1102の扁平環形状部分1116は、陰極1102の円筒形状部分1114の前端側にあり、陰極1102の円筒形状部分1114から径方向内側へ向かって延在する。
陰極1102は、イグナイタ1002のハウジングも兼ね、陰極1102の内部には、陽極1100と被覆1106とを一体化した陽極複合体1118、浮遊電極1104、基体1108及びシール1110が収容される。陰極1102の扁平環形状部分1116の丸孔の中には、基体1108に形成された凹部1120、凹部1120の底から突出する陽極複合体1118及び凹部1120に露出する浮遊電極1104が見える。
陰極1102の扁平環形状部分1116の先端の放電部1122は、陽極1100の放電部1112から等距離を保つ。陰極1102の扁平環形状部分1116の先端以外もパルス放電に寄与するような構造を採用してもよい。陰極1102の放電部1122は、基体1108の表面(凹部1120の底)に沿って陽極1100の放電部1112から第1の距離L1だけ離れた位置にある。
図2及び図3に示すイグナイタ1002においては、陰極1102が基体1108の外部にある。しかし、陰極1102とは別にハウジングを設け、陰極1102を基体1108の内部に設けてもよい。この場合、陰極1102の放電部1122を基体1108の表面に露出させてもよいし、陰極1102の放電部1122を基体1108の内部に埋設し陰極1102の放電部1122が基体1108の表面に露出しないようにしてもよい。陰極1102の放電部1122を基体1108の内部に埋設する場合でも、陰極1102の放電部1122は基体1108の表面の近傍に配置される。例えば、陰極1102の放電部1122は基体1108の表面から0.1〜1.5mmの深さの位置に配置される。
(浮遊電極1104)
浮遊電極1104は、円筒形状部分1124と扁平環形状部分1126とを有する。浮遊電極1104は、金属、合金等の導電体からなる。浮遊電極1104は、パルス電源1004の正出力端1220及び負出力端1224のいずれにも接続されない。したがって、浮遊電極1104は、陽極1100及び陰極1102とは異なる電位をとり得る。
浮遊電極1104の円筒形状部分1124は、中心軸Aの方向に延在する。浮遊電極1104の円筒形状部分1124の円筒軸は、中心軸Aの位置にある。すなわち、浮遊電極1104の円筒形状部分1124は、陽極1100と同軸配置される。
浮遊電極1104の扁平環形状部分1126は、中心軸Aと垂直をなし、浮遊電極1104の扁平環形状部分1126には、中心軸Aを中心とする丸孔がある。浮遊電極1104の扁平環形状部分1126は、浮遊電極1104の円筒形状部分1124の後端側にあり、浮遊電極1104の円筒形状部分1124から径方向外側へ向かって延在する。浮遊電極1104の円筒形状部分1124の前端側は、基体1108の表面(凹部1120の底)に露出する。
浮遊電極1104の円筒形状部分1124の先端の放電部1128は、陽極1100の放電部1112から等距離を保ち、陽極1100の放電部1112と陰極1102の放電部1122との間に介在する。浮遊電極1104の円筒形状部分1124の先端以外もパルス放電に寄与するような構造を採用してもよい。浮遊電極1104の放電部1128は、基体1108の表面に沿って陽極1100の放電部1112から第1の距離L1より短い第2の距離L2(L2<L1)だけ離れた位置にある。
図2及び図3に示すイグナイタ1002においては、浮遊電極1104の放電部1128が基体1108の表面に露出する。しかし、浮遊電極1104の放電部1128を基体1108の内部に埋設し浮遊電極1104の放電部1128が基体1108の表面に露出しないようにしてもよい。浮遊電極1104の放電部1128を基体1108の内部に埋設する場合でも、浮遊電極1104の放電部1128は基体1108の表面の近傍に配置される。例えば、浮遊電極1104の放電部1128は基体1108の表面から0.1〜1.5mmの深さの位置に配置される。
(陽極1100、陰極1102及び浮遊電極1104の形状の変形)
下述する2段階のパルス放電を発生させるために重要なことは、パルス放電の始点又は終点となる陽極1100の放電部1112と陰極1102の放電部1122と浮遊電極1104の放電部1128との位置関係である。したがって、上述した位置関係が満たされていれば、陽極1100、陰極1102及び浮遊電極1104の形状は変形しうる。特に、パルス放電の始点又は終点とならない放電部1112,1122,1128以外の形状は、電気パルスの給電の都合、イグナイタ1002の組み立ての都合、陽極1100、陰極1102及び浮遊電極1104の製造の都合等により変形される。陰極1102及び浮遊電極1104が管形状を有する場合は、それぞれ、陽極1100の放電部1112の近傍にあって陽極1100の放電部1112を囲む環形状部分が陰極1102の放電部1122及び浮遊電極1104の放電部1128となるが、陰極1102の放電部1122及び浮遊電極1104が環形状を有する場合は、それぞれ、全体が陰極1102及び陽極1100の放電部1112となる。
(基体1108及びシール1110)
基体1108は、アルミナ、ジルコニア、イットリア、セリア、チタニア等の絶縁体からなる。基体1108は、前端側部材1130と後端側部材1132とを備える。前端側部材1130と後端側部材1132との間隙には、浮遊電極1104が挟まれる。前端側部材1130と後端側部材1132との間隙の浮遊電極1104がない部分には、シール1110が充填され、前端側部材1130、後端側部材1132、浮遊電極1104及びシール1110は、一体化された状態で陰極1102の内部に収容される。
(パルス電源1004の回路)
パルス電源1004は、ストリーマ放電を引き起こす電気パルスを陽極1100と陰極1102との間に繰り返し印加する。
パルス電源1004には、誘導性素子に磁界として蓄積されたエネルギーを短時間で放出し電気パルスを発生する誘導エネルギー蓄積型電源回路(以下では「IES回路」という。)を採用することが望ましい。IES回路における誘導性素子へ流れ込む電流をスイッチングするスイッチング素子は、ターンオン時間及びターンオフ時間が短い静電誘導サイリスタ(以下では「SIサイリスタ」という。SI:Static Induction )であることが望ましい。これにより、パルス電源1004が立ち上がりの早い電気パルスを発生する。IES回路の動作原理は、飯田克ニ、佐久間健著「SIサイリスタによる極短パルス発生回路(IES回路)」(第15回SIデバイスシンポジウム講演論文集)等に記載されている。
図4は、パルス電源1004の回路図である。図4に示すように、パルス電源1004は、コンデンサ1200と、インダクタ1202と、SIサイリスタ1204と、ダイオード1206と、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)1208と、ゲート駆動回路1210と、を備える。
コンデンサ1200の一端は直流入力部1212の正入力端1214に接続され、コンデンサ1200の他端は直流入力部1212の負入力端1216に接続される。コンデンサ1200は、直流入力部1212に接続される直流供給源(図1に示す点火装置1000においては、バッテリ及びDC/DCコンバータ1014)からの電流の供給を安定させる。
直流入力部1212の正入力端1214とインダクタ1202の一端とが接続され、インダクタ1202の他端とSIサイリスタ1204のアノードとが接続され、SIサイリスタ1204のカソードとMOSFET1208のドレインとが接続され、MOSFET1208のソースと直流入力部1212の負入力端1216とが接続される。
インダクタ1202は、エネルギーを磁界として蓄積する誘導性素子の一例である。インダクタ1202の一端は電気パルス出力部1218の負出力端1224に接続され、インダクタ1202の他端は電気パルス出力部1218の正出力端1220に接続される。これにより、インダクタ1202にエネルギーが磁界として蓄積された状態においてSIサイリスタ1204のアノードとカソードとの間が急に非導通状態になると、インダクタ1202の両端に誘導起電力が発生し、電気パルス出力部1218から電気パルスが出力される。パルストランスの1次側を誘導性素子とし、パルストランスの2次側の一端を電気パルス出力部1218の正出力端1220に接続し、パルストランスの2次側の他端を電気パルス出力部1218の負出力端1224に接続してもよい。インダクタ1202にタップを設けて電気パルスの電圧を調整してもよい。
ダイオード1206のカソードは、インダクタ1202の一端(直流入力部1212の正入力端1214)に接続され、ダイオード1206のアノードは、SIサイリスタ1204のゲートに接続される。これにより、SIサイリスタ1204のゲートが正バイアスされた場合に電流が流れることが阻止されSIサイリスタ1204が電流駆動となることが防止される。
MOSFET1208のゲートとソースとの間には、ゲート駆動回路1210が接続される。
ゲート駆動回路1210からMOSFET1208のゲートとソースとの間へのオン信号の入力を開始すると、MOSFET1208のドレインとソースとの間が導通状態になり、インダクタ1202に電流が流れる。これにより、インダクタ1202には磁界の形でエネルギーが蓄積される。この状態において、ゲート駆動回路1210からMOSFET1208のゲートとソースとの間へのオン信号の入力を終了すると、SIサイリスタ1204のゲートから電荷が引き抜かれ、SIサイリスタ1204のアノードとカソードとの間が短時間で非導通状態になる。これにより、インダクタ1202の両端に誘導起電力が発生し、電気パルス出力部1218から電気パルスが出力される。
パルス電源1004が出力する電気パルスの強さは、インダクタ1202に蓄積されるエネルギーの大きさによって調整される。したがって、ゲート駆動回路1210からMOSFET1208へ入力するオン信号の長さを調整することにより、パルス電源1004が出力する電気パルスの強さが調整される。ゲート駆動回路1210は、自動車に搭載されたECU(電子制御ユニット)により制御される。
(2段階のパルス放電)
混合気に着火する場合、相対的に弱い(相対的に電圧が低い)電気パルスが陽極1100と陰極1102との間に印加され、陽極1100の放電部1112と浮遊電極1104の放電部1128との間の第1の放電領域R1(図3参照)にストリーマ放電が発生させられる。その後に、相対的に強い(相対的に電圧が高い)電気パルスが陽極1100と陰極1102との間に印加され、陽極1100の放電部1112と陰極1102の放電部1122との間の第2の放電領域R2(図3参照)にストリーマ放電が発生させられる。これにより、段階的に放電領域が拡大され、広い範囲に放電領域が拡大され、活性種が効率的に発生させられる。
なお、陽極1100と陰極1102とを遠く離すことによっても放電領域が拡大されるが、陽極1100と陰極1102との距離を遠く離すことによる放電領域の拡大は、陽極1100と陰極1102との間に印加する電圧を高くすることを要求する。これに対して、上述した二段階のパルス放電は、陽極1100と陰極1102との間に印加する電圧を高くすることなく放電領域を拡大することを可能にする。
(過電流カット器1006)
図5は、第1実施形態の過電流カット器1006の模式図である。図5は、過電流カット器1006の断面を示す。
図5に示すように、第1実施形態の過電流カット器1006は、第1の電極1300と第2の電極1302との間に絶縁体からなる板1304を挟んだ構造を有し、コンデンサとして機能する。過電流カット器1006は、パルス電源1004の正出力端1220とイグナイタ1002の陽極1100との間に挿入され、第1の電極1300は、パルス電源1004の正出力端1220に接続され、第2の電極1302は、イグナイタ1002の陽極1100に接続される。
板1304の材質は、アルミナ、ジルコニア、イットリア、セリア、チタニア等の絶縁セラミックス等の常誘電体であることが望ましい。ただし、板1304の材質が、チタン酸バリウム(BaTiO3)等の絶縁セラミックス等の強誘電体であることも妨げられない。
過電流カット器1006により、非降伏状態においては分極電流より大きな電流が流れることが抑制され、降伏状態においては漏れ電流より大きな電流が流れることが抑制され、過電流が流れることが抑制される。これにより、アーク放電が抑制されストリーマ放電が維持される。
板1304の板厚は、0.5〜5mmであることが望ましい。板厚がこの範囲内であれば、過電流が流れることが効果的に抑制されるからである。一方、板1304の板厚がこの範囲より薄くなると、過電流カット器1006の耐圧が不足する傾向があるからである。また、板1304の板厚がこの範囲より厚くなると、陽極1100と陰極1102との間への高電圧の印加が困難になる傾向があるからである。
過電流カット器1006は、パルス電源1004の正出力端1220と陽極1100との間であれば、どの位置に挿入されてもよいが、望ましくは、環境の変化を受けにくい位置に挿入される。
(過電流カット器1006の電流抑制効果)
図6及び図7は、相対的に強い電気パルスを印加する場合の過電流カット器1006の電流抑制効果を説明する図である。図6は、過電流カット器1006を設けない場合の電圧(図6(a))及び電流(図6(b))の時間変化を示す図である。図7は、過電流カット器1006を設ける場合の電圧(図7(a))及び電流(図7(b))の時間変化を示す図である。
図6及び図7に示すように、ピーク電圧が20kV弱の電気パルスを印加する場合は、過電流カット器1006を設けないとピーク電流は約30Aに達するが、過電流カット器1006を設けるとピーク電流は約5Aに収まる。
(ノイズカット器1008)
図8は、ノイズカット器1008の模式図である。図8は、ノイズカット器1008の斜視図である。
図8に示すように、ノイズカット器1008は、抵抗器1400と空芯コイル1402とトロイダルコア1404とを備える。ノイズカット器1008は、パルス電源1004の正出力端1220とイグナイタ1002の陽極1100との間に挿入される。
抵抗器1400の第1のリード線1406はパルス電源1004の正出力端1220に接続され、第2のリード線1408はイグナイタ1002の陽極1100に接続される。
抵抗器1400の第1のリード線1406と第2のリード線1408との間の抵抗値は、50〜200オームであることが望ましい。抵抗値がこの範囲内であれば、ノイズが効率的に遮断されるからである。抵抗器1400は、アキシャルリード型及びラジアルリード型のいずれであってもよいが、構造的にノイズカット器1008を作製しやすいのはアキシャルリード型である。
空芯コイル1402の一端は抵抗の第1のリード線1406に接続され、空芯コイル1402の他端は抵抗の第2のリード線1408に接続される。空芯コイル1402は、導電体からなる線材を数ターンから数十ターン巻回した構造を有する。空芯コイル1402の空芯内には、抵抗器1400が収容される。
トロイダルコア1404は、フェライト等の強磁性体からなる。トロイダルコア1404の貫通孔の内部には、抵抗器1400と空芯コイル1402との複合体(並列接続体)が配置される。
なお、トロイダルコア1404は、抵抗器1400及び空芯コイル1402に電流が流れたときに強磁性体の内部の閉じた磁路に沿う磁界を発生させ、複合体にインダクタンスを付与する。このため、より一般的には、円環形状(トロイド形状)を有する「トロイダルコア」に代えて、強磁性体からなり複合体が内部に配置される貫通孔が形成された貫通孔形成体が採用される。
ノイズカット器1008により、抵抗器1400、空芯コイル1402及びトロイダルコア1404が複合的にノイズの遮断に寄与するので、ノイズが効果的に遮断される。
(電気パルス伝送ケーブル1010)
電気パルス伝送ケーブル1010の全部又は一部、特に、過電流カット器1006からイグナイタ1002の陽極1100と陰極1102との間へ電気パルスを伝送する部分は、ノイズの漏洩を抑制するため、電磁シールドケーブルであることが望ましい。
図9は、電磁シールドケーブル1500の模式図である。図9は、電磁シールドケーブル1500の斜視図である。
図9に示すように、電磁シールドケーブル1500は、内部導体1502と外部導体1504とを同軸配置し、内部導体1502と外部導体1504との間に充填体1506を充填し、外部導体1504を被覆体1508で被覆した構造を有する。
内部導体1502は、線形状を有する。内部導体1502は、導電体からなる。
外部導体1504は、管形状を有する。外部導体1504は、導電体からなる。外部導体1504は、導電率が高い材質からなることが望ましく、透磁率が高い材質からなることが望ましい。導電率が高い材質としては、銅、アルミニウム等が例示される。透磁率が高い材質としては、パーマロイ等が例示される。導電率が高い材質又は透磁率が高い材質で外部電極を構成することにより、外部導体1504のシールド能力が向上し、電磁波の漏洩が抑制される。これは、導電体の内部へ進入する電磁波の電界及び磁界は、導電率が高くなるほど又は透磁率が高くなるほど小さくなるからである。
図9に示す外部導体1504の外側に別の外部導体を同軸配置することも望ましい。すなわち、電磁シールドケーブル1500は、二重シールドケーブル、より一般的には、多重シールドケーブルであることが望ましい。多重シールドケーブルを採用する場合、複数の外部導体の全部又は一部が異なる材質で構成されることが望ましい。例えば、一の外部導体を導電率が高い材質で構成するとともに、他の外部導体を透磁率が高い材質で構成することも望ましい。
(電磁シールドケーブル1500とイグナイタ1002との接続)
図10及び図11は、電磁シールドケーブル1500とイグナイタ1002との接続を説明する図である。
電磁シールドケーブル1500とイグナイタ1002との接続においては、図10に示すように、圧着部1602と収容部1604とを備える接続部材1600を準備し、接続部材1600の圧着部1602に電磁シールドケーブル1500の内部導体1502を圧着し、接続部材1600の収容部1604に陽極1100の後端側の先端を収容し、カシメ、スポット溶接、レーザ溶接等により接続部材1600の収容部1604に陽極1100の後端側の先端を接続する。
又は、図11に示すように、陽極1100の後端側の先端に圧着部1702を形成し、圧着部1702に電磁シールドケーブル1500の内部導体1502を圧着する。これにより、接続箇所が減少するので、電磁シールドケーブル1500とイグナイタ1002との接続の信頼性が向上する。
<2 第2実施形態>
第2実施形態は、第1実施形態の過電流カット器1006に代えて採用される過電流カット器2006に関する。
図12は、第2実施形態の過電流カット器2006の模式図である。図12は、過電流カット器2006の断面を示す。
図12に示すように、過電流カット器2006は、第1の電極2300と第2の電極2302との間に半導体積層構造2304を挟んだ構造を有し、pinダイオードとして機能する。過電流カット器2006は、パルス電源1004の正出力端1220とイグナイタ1002の陽極1100との間に挿入され、第1の電極2300は、電気パルス伝送ケーブル1010によりパルス電源1004の正出力端1220に接続され、第2の電極2302は、電気パルス伝送ケーブル1010によりイグナイタ1002の陽極1100に接続される。
半導体積層構造2304は、第1の電極2300の側から第2の電極2302の側へ向かってn型半導体2308、真性半導体2310及びp型半導体2312を順に積層した構造を有する。電気パルスの印加により第1の電極2300から第2の電極2302へ向かう電界が印加されpinダイオードが逆バイアスされると、半導体積層構造2304の内部に空乏層が発生し、pinダイオードはコンデンサとして機能する。
真性半導体としては、ケイ素(Si)、炭化ケイ素(SiC)、窒化ガリウム等が例示される。
半導体積層構造2304の板厚は、0.05〜5mmであることが望ましい。板厚がこの範囲内であれば、過電流が流れることが効果的に抑制されるからである。一方、半導体積層構造2304の板厚がこの範囲より薄くなると、過電流カット器2006の耐圧が不足する傾向があるからである。また、半導体積層構造2304の板厚がこの範囲より厚くなると、陽極1100と陰極1102との間への高電圧の印加が困難になる傾向があるからである。
過電流カット器2006により、非降伏状態においては逆回復電流より大きな電流が流れることが抑制され、降伏状態においては漏れ電流より大きな電流が流れることが抑制され、いずれにせよ過電流が流れることが抑制される。
<3 第3実施形態>
第3実施形態は、第1実施形態の過電流カット器1006に代えて採用される過電流カット器3006に関する。
図13は、第3実施形態の過電流カット器3006の模式図である。図13は、過電流カット器3006の断面を示す。
図13に示すように、過電流カット器3006は、第1の電極3300と第2の電極3302との間に半導体積層構造3304を挟んだ構造を有し、ショットキーダイオードとして機能する。過電流カット器3006は、パルス電源1004の正出力端1220とイグナイタ1002の陽極1100との間に挿入され、第1の電極3300は、電気パルス伝送ケーブル1010によりパルス電源1004の正出力端1220に接続され、第2の電極3302は、電気パルス伝送ケーブル1010によりイグナイタ1002の陽極1100に接続される。
半導体積層構造3304は、第1の電極3300の側から第2の電極3302の側へ向かってn型半導体3314及び真性半導体3316を順に積層した構造を有する。電気パルスの印加により第1の電極3300から第2の電極3302へ向かう電界が印加されショットキーダイオード1206が逆バイアスされると、半導体積層構造3304の内部に空乏層が内部に発生し、ショットキーダイオード1206はコンデンサとして機能する。
真性半導体としては、ケイ素(Si)、炭化ケイ素(SiC)、窒化ガリウム、炭素(C)等が例示される。
半導体積層構造3304の板厚は、0.2〜5mmであることが望ましい。半導体積層構造3304の板厚がこの範囲内であれば、過電流が流れることが効果的に抑制されるからである。一方、半導体積層構造3304の板厚がこの範囲より薄くなると、過電流カット器3006の耐圧が不足する傾向があるからである。また、半導体積層構造3304の板厚がこの範囲より厚くなると、陽極1100と陰極1102との間への高電圧の印加が困難になる傾向があるからである。
過電流カット器3006により、非降伏状態においては逆回復電流より大きな電流が流れることが抑制され、降伏状態においては漏れ電流より大きな電流が流れることが抑制され、いずれにせよ過電流が流れることが抑制される。
<その他>
この発明は詳細に説明されたが、上述の説明は全ての局面において例示であって、この発明は上述の説明に限定されない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定されうる。特に、説明した事項を組み合わせることは当然に予定されている。
1006,2006,3006 過電流カット器
1300,2300,3300 第1の電極
1302,2302,3302 第2の電極
1304 板
2304,3004 半導体積層構造
1008 ノイズカット器
1400 抵抗器
1402 空芯コイル
1404 トロイダルコア
1500 電磁シールドケーブル
1100 陽極
1104 浮遊電極
1108 陰極

Claims (6)

  1. 内燃機関の点火装置であって、
    放電部を有する陽極と、
    前記陽極の放電部から等距離を保つ放電部を有する陰極と、
    前記陽極の放電部から等距離を保ち前記陽極の放電部と前記陰極の放電部との間に介在する放電部を有する浮遊電極と、
    前記陽極と前記陰極との間に電気パルスを印加するパルス電源と、
    前記陽極と前記パルス電源の正出力端との間に挿入され前記陽極と前記パルス電源の正出力端との間に過電流が流れることを防止する過電流カット器と、
    を備え、
    前記パルス電源は、
    前記陽極の放電部と前記浮遊電極の放電部との間にストリーマ放電を発生させる相対的に弱い電気パルスの後に前記陽極の放電部と前記陰極の放電部との間にストリーマ放電を発生させる相対的に強い電気パルスを前記陽極と前記陰極との間に印加し、
    前記過電流カット器は、
    前記パルス電源の正出力端に接続される第1の電極と、
    前記陽極に接続される第2の電極と、
    前記第1の電極と前記第2の電極とに挟まれる絶縁体と、
    を備える内燃機関の点火装置。
  2. 内燃機関の点火装置であって、
    放電部を有する陽極と、
    前記陽極の放電部から等距離を保つ放電部を有する陰極と、
    前記陽極の放電部から等距離を保ち前記陽極の放電部と前記陰極の放電部との間に介在する放電部を有する浮遊電極と、
    前記陽極と前記陰極との間に電気パルスを印加するパルス電源と、
    前記陽極と前記パルス電源の正出力端との間に挿入され前記陽極と前記パルス電源の正出力端との間に過電流が流れることを防止する過電流カット器と、
    を備え、
    前記パルス電源は、
    前記陽極の放電部と前記浮遊電極の放電部との間にストリーマ放電を発生させる相対的に弱い電気パルスの後に前記陽極の放電部と前記陰極の放電部との間にストリーマ放電を発生させる相対的に強い電気パルスを前記陽極と前記陰極との間に印加し、
    前記過電流カット器は、
    前記パルス電源の正出力端に接続される第1の電極と、
    前記陽極に接続される第2の電極と、
    前記第1の電極と前記第2の電極とに挟まれ前記第1の電極から前記第2の電極へ向かう電界が印加されると内部に空乏層が発生する半導体積層構造と、
    を備える内燃機関の点火装置。
  3. 請求項2の内燃機関の点火装置において、
    前記半導体積層構造は、
    前記第1の電極の側から前記第2の電極の側へ向かってn型半導体、真性半導体及びp型半導体を順に積層した構造を有する内燃機関の点火装置。
  4. 請求項2の内燃機関の点火装置において、
    前記半導体積層構造は、
    前記第1の電極の側から前記第2の電極の側へ向かってn型半導体及び真性半導体を順に積層した構造を有する内燃機関の点火装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれかの内燃機関の点火装置において、
    前記過電流カット器から前記陽極と前記陰極との間へ電気パルスを伝送する電磁シールドケーブル、
    をさらに備える内燃機関の点火装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれかの内燃機関の点火装置において、
    前記パルス電源の正出力端と前記陽極との間に挿入されノイズを遮断するノイズカット器、
    をさらに備え、
    前記ノイズカット器は、
    第1のリード線が前記パルス電源の正出力端に接続され第2のリード線が前記陽極に接続される抵抗器と、
    前記抵抗器を空芯内に収容し一端が前記抵抗器の第1のリード線に接続され他端が前記抵抗器の第2のリード線に接続される空芯コイルと、
    強磁性体からなり前記抵抗器と前記空芯コイルとの複合体が内部に配置される貫通孔が形成された貫通孔形成体と、
    を備える内燃機関の点火装置。
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