JPH11219772A - スパークプラグ - Google Patents

スパークプラグ

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JPH11219772A
JPH11219772A JP1961798A JP1961798A JPH11219772A JP H11219772 A JPH11219772 A JP H11219772A JP 1961798 A JP1961798 A JP 1961798A JP 1961798 A JP1961798 A JP 1961798A JP H11219772 A JPH11219772 A JP H11219772A
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conductive film
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Masamichi Shibata
正道 柴田
Kazuhisa Mogi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スパークプラグに流れるイオン電流を検出す
る際に、検出波形にスパイク状ノイズが発生するのを抑
制する。 【解決手段】 筒状の絶縁体32は、その一端部32
1、他端部322が、筒状の取付金具31の一端部31
1、他端部312から露出するように、取付金具31の
内部に保持される。取付金具31の一端部311には、
中心電極33の一端部331と放電ギャップ38を形成
する接地電極35が固定されている。絶縁体32の外周
部のうち、取付金具31の他端部312に対向する部位
から、取付金具31に内包される部位及び取付金具31
から露出する部位の両方向に渡って、導電性皮膜39
が、軸方向に所定長M形成されている。導電性皮膜39
は、絶縁体32の段付部32aと取付金具31の支持部
314との間に介在する導電性のパッキン36によっ
て、取付金具31と電気的に導通している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スパークプラグに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりスパークプラグとしては、図8
に示すようなものがある。このスパークプラグ3におい
ては、筒状の取付金具31の内部に、円筒状の絶縁体3
2が、その一端部321及び他端部322が、それぞ
れ、取付金具31の一端部311及び他端部312から
露出するように、保持されている。
【0003】また、この絶縁体32の内部には、中心電
極33およびステム部34が保持されており、取付金具
31の一端部311からは、中心電極33の一端部33
1が露出している。そして、取付金具31の一端部31
1には、接地電極35が、中心電極33の一端部331
と放電ギャップ38を隔てて対向するように固定されて
いる。
【0004】また、取付金具31のうち他端部312を
含む部位は、絶縁体32に固定されて絶縁体32を支持
する支持部314として構成されている。一方、絶縁体
32の外周部のうち、取付金具31の他端部312近傍
に配置される部位には、この部位よりも絶縁体32の他
端部322側(図8中上方側)に小径部323を、一端
部321側に大径部324を構成するように、段付部3
2aが形成されている。
【0005】ここで、取付金具31の他端部312近傍
すなわち上記支持部314を、全周にわたって段付部3
2aに沿うようにかしめることにより、絶縁体32が取
付金具31に固定される。そして、このスパークプラグ
3の一端部3b側を内燃機関の燃焼室F内に挿入し、こ
のスパークプラグ3の取付金具31と中心電極33との
間に放電用高電圧(約−10kV〜−35kV)をかけ
ることにより、放電ギャップ38に火花放電が発生し、
燃焼室内の混合気が燃焼する。
【0006】ところで、放電ギャップ38近傍では、上
記燃焼に伴う電離作用によりイオンが発生し、このイオ
ンの発生により、中心電極33と接地電極35(つまり
は、取付金具31)との間に電位差を与えることにより
イオン電流が流れることが知られている。そして、この
イオン電流をイオン電流検出手段にて検出することによ
り、内燃機関の燃焼室内における混合気の燃焼状態やノ
ッキングの発生状態を検出することが近年検討されてい
る。
【0007】このイオン電流検出手段にて検出されるイ
オン電流の検出波形を図9に示す。通常、検出波形にお
いて、所定時間T以上、立ち上がり高さHだけ立ち上が
った状態をイオン電流検出手段が検出したときに、混合
気が燃焼していると判断するものである。なお、混合気
の失火時には、上記イオンが発生しないためにイオン電
流は発生せず、上記立ち上がり状態は検出されない。ま
た、プレイグニッション時には、放電ギャップ38間の
放電の前に上記イオンが発生し、放電の前に上記立ち上
がり状態が検出される。
【0008】また、検出波形にノッキングによる振動波
形Kが現れたときに、ノッキングしていることを検出し
ている。このノッキングを検出することにより点火時期
を制御している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本発明者等
の検討によれば、図9に示すイオン電流の検出波形にス
パイク状ノイズNが発生し、このスパイク状ノイズNに
より、上記イオン電流検出手段が誤検出する、といった
問題があることを発見した。更に、この問題について鋭
意検討した結果、スパークプラグ3の取付金具31の支
持部314の近傍に発生するコロナ放電により、絶縁体
32が帯電することが、上記スパイク状ノイズNの発生
原因であることがわかった。
【0010】すなわち、従来のスパークプラグ3では、
取付金具31の支持部314を絶縁体32の段付部32
aにかしめるとき、支持部314と段付部32aとの重
なり代をできるだけ大きくとるようにしつつ、且つ、取
付金具31の他端部312と絶縁体32の小径部323
とが干渉しないようにしている。このため、取付金具3
1の他端部312と絶縁体32の小径部323との間に
は、非常に小さな幅(例えば約0.4mm)の間隙C1
が形成される。
【0011】ところで、取付金具31と中心電極33と
の間には数十kVという高電圧がかかっており、しか
も、上記間隙C1には絶縁体32を構成する絶縁材料よ
りも誘電率が小さな空気が存在するため、この間隙C1
には絶縁体32よりも大きな電界が形成される。さら
に、空気は絶縁体32よりも絶縁耐力が小さいために、
間隙C1において容易に絶縁破壊してコロナ放電が発生
してしまう。
【0012】更に、取付金具31に内包された絶縁体3
2の外周部と、それに対向した取付金具31の内周部と
の間にも、微小な間隙C2(例えば0.01〜0.2m
m)が部分的に存在し、上記間隙C1同様に空気層が形
成されている。このため、上記間隙C2においても、高
電圧が印加された場合には、大きな電界がかかりコロナ
放電が発生してしまう。
【0013】ちなみに、空気の誘電率は絶縁体32の誘
電率の約1/9であり、絶縁材料の絶縁耐力は常温(2
0℃程度)で約20kV/mm、空気の絶縁耐力は常温
で約2〜3kV/mmである。そして、中心電極33が
陰極(負電圧)、取付金具31が陽極(アース)である
ため、絶縁体32は、内周部側がプラス、外周部側がマ
イナスに分極しており、この結果、上記間隙C1、C2
で発生したコロナ放電のプラス電荷が、絶縁体32の外
周部のうち間隙C1、C2近傍、取付金具31の他端部
312近傍、及び、取付金具31の内周面側に引き寄せ
られる。
【0014】そして、絶縁体32が絶縁材料であるた
め、絶縁体32の外周部に引き寄せられたプラス電荷
は、この絶縁体32の外周部に沿って移動することなく
局部的に蓄積されていく。そして、この局部的に蓄積さ
れたプラス電荷が、中心電極33側の電位変化等の外的
要因が加えられることにより、間隙C1、C2を介して
取付金具31へ流入する。
【0015】このプラス電荷の流入は、所定時間毎に起
こるのではなく、ランダムに起こるため、絶縁体32の
外周部に蓄積されるプラス電荷の量は大小さまざまであ
る。そして、絶縁体32の外周部に大量にプラス電荷が
蓄積されたときに、外的要因にて大量のプラス電荷が瞬
時に取付金具31へ流入することにより、上記スパイク
状ノイズNが発生することがわかった。
【0016】そして、ノッキングが発生していないとき
において、スパイク状ノイズNを、検出装置にて上記振
動波形Kであると誤検出することにより、ノッキングが
発生していると誤判断してしまう。なお、エンジンのス
ロットル全開時では、スロットル全閉時に比べて燃焼室
の圧力が大きく、スパークプラグ3の要求電圧が高くな
る。このため、上記間隙C1、C2に形成される電界が
より大きくなり、コロナ放電がより発生しやすくなるの
で、スパイク状ノイズNが特に頻繁に発生する。よっ
て、スロットル全開時では、特に上記イオン電流検出手
段による誤検出が多発する傾向にある。
【0017】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、スパークプラグに流れるイオン電流を検出する際
に、検出波形にスパイク状ノイズが発生するのを抑制す
ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者等は、絶縁体の外周部に蓄積されたプラス
電荷が、コロナ放電によって取付金具へ大量に瞬時に流
入することによりスパイク状ノイズが発生することに着
目して、以下の技術的手段を採用することとした。
【0019】すなわち、請求項1記載の発明において
は、絶縁体(32)の外周部のうち、取付金具(31)
の他端部(312)に対向する部位(以下、本欄にて対
向部位という)及び取付金具(31)に内包される部位
(以下、本欄にて内包部位という)には、導電性皮膜
(39)が形成されており、この導電性皮膜(39)は
取付金具(31)と電気的に導通されていることを特徴
とする。
【0020】本発明では、絶縁体(32)の外周部のう
ち、上記間隙C1が存在する対向部位、及び、上記間隙
C2が存在する内包部位に、それぞれ導電性皮膜(3
9)が形成されたことになる。そのため、絶縁体(3
2)の外周部のうち上記間隙C1、C2近傍にプラス電
荷が蓄積されても、このプラス電荷が導電性皮膜(3
9)全体に分散されるとともに、このプラス電荷が導電
性皮膜(39)を介して取付金具(31)へ少量ずつ常
に流入させることができる。従って、上記プラス電荷が
コロナ放電によって取付金具(31)へ大量に瞬時に流
入するのを防止できる。
【0021】従って、本発明のスパークプラグ(3)に
おいてイオン電流を検出する場合、プラス電荷が取付金
具(31)へ少量ずつ常に流入するので、検出波形にス
パイク状ノイズ(N)が発生することを抑制できる。よ
って、上記した誤検出を抑制できる。また、請求項1記
載のスパークプラグ(3)について、更に、検討を進め
た結果、絶縁体(32)の外周部において、上記対向部
位から絶縁体(32)の他端部(322)側部位(つま
り、取付金具(31)から露出する部位)まで延長し
て、導電性皮膜(39)を連続形成することで、より確
実に上記間隙C1近傍におけるプラス電荷の大量流入を
防止できることがわかった。
【0022】ここで、上記延長した導電性皮膜(39)
における絶縁体(32)軸方向の長さを所定長L1と
し、一方、絶縁体(32)の外周部において、段付部
(32a)の肩部(321a)から、絶縁体(32)の
一端部(321)側(つまり、内包部位側)に向かって
連続して形成された導電性皮膜(39)における絶縁体
(32)軸方向の長さを所定長L2とした(図4参
照)。
【0023】そして、これら各所定長L1、L2と、上
述のイオン電流の検出波形におけるスパイク状ノイズ
(N)の発生率(ノイズ発生率)との関係について実験
検討を進めた。所定長L1、L2を種々変えたスパーク
プラグについてノイズ発生率を調べた結果を図5に示
す。図5は、所定長L2(mm)をパラメータとして、
横軸に所定長L1(mm)、縦軸にノイズ発生率(%)
をとったものである。ここで、本発明者等の検討によれ
ば、誤検出なくノッキング判定等を行うためには、ノイ
ズ発生率は2〜3%以下であることが好ましい。請求項
2ないし請求項4記載の発明は、図5の結果に基づいて
なされたものである。
【0024】すなわち、請求項2記載の発明において
は、両所定長L1及びL2は、共に2mm以上であるこ
とを特徴とする。それによって、スロットル全開時にお
いても誤検出が発生しない程度に、ノイズ発生率を低減
させることができる。さらに、請求項3記載の発明で
は、所定長L1を2mm以上、所定長L2を4mm以上
としており、また、請求項4記載の発明では、所定長L
1を1mm以上、所定長L2を5mm以上としており、
これら両発明共に、ノイズ発生率を0とすることができ
る。
【0025】また、請求項5記載の発明は、請求項2な
いし請求項4記載の発明における導電性皮膜(39)と
取付金具(31)との電気的導通手段を提供するもので
あり、取付金具(31)の支持部(314)と絶縁体
(32)の段付部(32a)との間に介在する導電性部
材(36、361、362)によって、電気的導通手段
が構成されている。
【0026】ところで、上記導電性皮膜(39)のう
ち、絶縁体(32)の取付金具(31)から露出する部
位側に位置する露出側端部(392)は、空気と接触し
ている。このように、導電性皮膜(39)の露出側端部
(392)が空気と接触している場合、導電性皮膜(3
9)の抵抗値が非常に小さい(ほとんどゼロである)
と、この露出側端部(392)近傍に電界が集中してコ
ロナ放電が発生する恐れがある。
【0027】そして、このコロナ放電のプラス電荷は、
従来技術と同様にランダムに導電性皮膜(39)へ流入
してしまうので、プラス電荷が導電性皮膜(39)へ大
量に急激に流入してスパイク状ノイズ(N)が発生する
恐れがある。この導電性皮膜(39)の露出側端部(3
92)近傍におけるコロナ放電発生の問題に対して、本
発明者等は、まず、導電性皮膜(39)の抵抗値特性の
面から検討を進めた結果、請求項6および請求項7記載
の発明に到った。
【0028】すなわち、請求項6記載の発明において
は、膜厚を20μmとしたときの1平方ミリ当たりの抵
抗値が105 〜1010Ωである導電性皮膜(39)を設
けたことを特徴としており、それによって、導電性皮膜
(39)の露出側端部(392)近傍における電界集中
を良好に緩和でき、この露出側端部(392)近傍にお
けるコロナ放電の発生を良好に抑制できる。
【0029】なお、導電性皮膜(39)の抵抗値が非常
に大きい(例えば1010Ω以上)と、導電性皮膜(3
9)の絶縁性が比較的よくなってあたかも絶縁体(3
2)と同じ働きをする、つまり、導電性皮膜(39)に
局部的にプラス電荷が蓄積されるとともに、このプラス
電荷がランダムにしか取付金具(31)へ流入しないた
め、取付金具(31)へ流入するプラス電荷の量が常に
少量とならず、スパイク状ノイズ(N)が発生する恐れ
がある。よって、導電性皮膜(39)の抵抗値を1010
Ω以下としている。
【0030】抵抗値が105 〜1010Ωである導電性材
料としては、RuO2 、PdAg等の抵抗金属材料や、
カーボン等の導電性材料を含有した導電性ゴムおよび樹
脂等からなる。さらに、請求項7記載の発明では、導電
性皮膜(39)の上記抵抗値が10 6〜10 9Ωである
ことを特徴とする。導電性皮膜(39)の抵抗値を10
6Ω以上とすることにより、上記したコロナ放電の発生
をより良好に抑制できる。また、導電性皮膜(39)へ
の局部的なプラス電荷の蓄積をさらに抑制するために、
導電性皮膜(39)の抵抗値を10 9Ω以下とするのが
より好ましい。
【0031】また、上記導電性皮膜(39)の露出側端
部(392)近傍におけるコロナ放電発生の問題に対し
て、さらに検討を加えた結果、この露出側端部(39
2)を絶縁部材(95)にて被覆すれば、上記コロナ放
電発生を防止できることがわかった。請求項8記載の発
明は、この知見に基づいてなされたものである。すなわ
ち、請求項8記載の発明では、導電性皮膜(39)のう
ち、絶縁体(32)の取付金具(31)から露出する部
位側に位置する露出側端部(392)が絶縁部材(9
5)にて被覆されており、導電性皮膜(39)は、膜厚
を20μmとしたときの1平方ミリ当たりの抵抗値が1
10Ω以下であることを特徴とする。
【0032】本発明では、まず、導電性皮膜(39)の
露出側端部(392)を絶縁部材(95)にて被覆する
ことにより、この露出側端部(392)近傍にコロナ放
電が発生することは防止される。このため、抵抗値の下
限は特に限定されず(換言すれば、抵抗値が0でもよ
い)、Ag、Au、Cu、Ni等の抵抗値がほぼゼロで
ある導電性材料を用いてもよい。この場合も、導電性皮
膜(39)の抵抗値を1010Ω以下とするのが好まし
く、抵抗値を10 9Ω以下とするのがさらに好ましい。
【0033】なお、通常は、絶縁体(32)の他端部
(322)側が例えばゴム製の絶縁キャップ(95)に
て被覆されているので、請求項9記載の発明のように、
この絶縁キャップ(95)により、導電性皮膜(39)
の露出側端部(392)を被覆するとよい。また、請求
項10記載の発明では、導電性皮膜(39)は、絶縁体
(32)の外周部全周にわたって形成されているから、
絶縁体(32)の外周部のうち上記間隙C1、C2近傍
に蓄積されたプラス電荷を、導電性皮膜(39)全体
に、より効率良く分散できる。
【0034】そして、導電性皮膜(39)を絶縁体(3
2)の外周部全周にわたって形成したスパークプラグに
おいては、請求項11記載の発明のように、導電性皮膜
(39)が、導電性部材(36、361、362)によ
って、段付部(32a)において全周に渡って取付金具
(31)と電気的に導通されている構成とすることで、
コロナ放電のプラス電荷を取付金具(31)へ常に効率
よく流入させることができる。
【0035】また、導電性皮膜(39)を絶縁体(3
2)の外周部全周にわたって形成したスパークプラグに
おいては、請求項12記載の発明のように、導電性皮膜
(39)の露出側端部(392)は、絶縁部材(95)
により全周にわたって覆われた構成とすることで、この
露出側端部(392)が空気に接触するのを抑制でき、
この露出側端部(392)近傍におけるコロナ放電の発
生を抑制できる。
【0036】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
であり、上記両所定長L1、L2は後述する実施形態記
載のものと対応している。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。 (第1実施形態)本実施形態の構成を図1〜図4に示
す。図1は本実施形態のスパークプラグ3の半断面図、
図2は図1のスパークプラグ3を適用したイオン電流検
出装置10の回路図、図3は図1のスパークプラグ3と
上記イオン電流検出装置10との電気接続構造を示す断
面図、図4は図1のスパークプラグ3の部分拡大断面図
である。
【0038】本実施形態のスパークプラグ3は、上記図
8に示す従来技術のスパークプラグ3のうち、絶縁体3
2外周部の所定部位に、後述の導電性皮膜39を付加し
たことが相違するのみである。従って、以下、本実施形
態では、上記相違点の具体的説明を図4に基づいて行
い、スパークプラグ3の説明補充を図1に基づいて行
う。
【0039】図1に示す様に、スパークプラグ3は、円
筒状の取付金具31を有しており、この取付金具31
は、エンジンブロック100に固定するためのネジ部3
1aを備える。取付金具31の内部には、円筒状の絶縁
体32が、その一端部321、他端部322を取付金具
31の一端部311、他端部312から露出するよう
に、固定されている。
【0040】この絶縁体32の内部には、中心電極33
およびステム部34が固定されている。中心電極33の
一端部331は、絶縁体32の一端部321から露出
し、ステム部34の一端部341は、絶縁体32の他端
部322から露出している。そして、中心電極33の他
端部332とステム部34の他端部342とは、電気的
に接続されている。
【0041】また、絶縁体32の段付部32aと取付金
具31の支持部314との間には、耐熱性に優れた導電
性材料、例えば鉄や銅からなるパッキン(導電性部材)
36が配置されている。このパッキン36は、絶縁体3
2の段付部32aと取付金具31の支持部314との間
の間隙の形状に沿った形状をなしている。なお、絶縁体
32を、取付金具31の他端部312側から取付金具3
1の内部へ挿入し、上記段付部32aにパッキン36を
配置した後、取付金具31の他端部312近傍を内方へ
曲げるようにかしめることにより上記支持部314を形
成し、パッキン36がこの支持部314と段付部32a
との間で押圧されて変形する。この結果、パッキン36
が支持部314および段付部32aに形成された導電性
皮膜39に密接した状態で配置され、図4に示すような
構造となる。
【0042】一方、図1に示すように、絶縁体32の一
端部321側は、この一端部321側に形成された段付
部32bを、取付金具31の内周面全周に形成した環状
の突出部313にて支持されるようになっている。この
段付部32bと突出部313の間は、パッキン37によ
りシールされている。次に、イオン電流検出装置10に
ついて述べる。
【0043】図2に示す様に、点火コイル1は一次巻線
11と、二次巻線12とを備え、この一次巻線11に
は、パワートランジスタ2および車載電源8が直列に接
続されており、パワートランジスタ2により、一次巻線
11に発生する一次電流を断続するものである。そし
て、スパークプラグ3は、二次巻線12に直列に接続さ
れ、放電用高電圧が印加されることにより、図示しない
内燃機関の燃焼室内の混合気を着火する。
【0044】また、二次巻線12の正極性側にはコンデ
ンサ4が接続され、このコンデンサ4とアースとの間に
は、イオン電流を電圧に変換する抵抗7が接続されてい
る。この抵抗7に発生する電圧は、コンピュータ6によ
り検出されるようになっている。このコンピュータ6に
より検出されたイオン電流により、内燃機関の燃焼室内
における混合気の燃焼状態を検出できる。
【0045】そして、上記燃焼状態に応じて、コンピュ
ータ6により、燃料噴射量や点火時期を制御して、最適
な燃焼状態を保持するようにしている。また、抵抗7お
よびコンデンサ4に並列的に、定電圧ダイオード5が接
続されている。この定電圧ダイオード5により、コンデ
ンサ4の充電電圧を任意に設定できる。なお、点火コイ
ル1、パワートランジスタ2および車載電源8により、
電圧供給手段を構成し、コンデンサ4、コンピュータ6
および抵抗7により、イオン電流検出手段を構成してい
る。
【0046】そして、このイオン電流検出装置10は、
内燃機関の点火時期には、二次巻線12に負極性の放電
用高電圧(約−35kV)が生じ、図2中実線矢印で示
す経路に放電電流が流れ、スパークプラグ3の放電ギャ
ップ38間に放電を生じる。また、この放電電流によっ
てコンデンサ4が充電される。このとき、混合気の燃焼
に伴って電離作用が生じ、イオンが発生する。ここで、
コンデンサ4が充電されているため、図2中点線矢印で
示す経路にイオン電流が流れ、このイオン電流の発生に
より抵抗7に発生する電圧を検出することにより、混合
気の燃焼を確認できる。こうして、上述した図9に示す
検出波形を得ることができる。
【0047】ここで、スパークプラグ3と点火コイル1
との電気的接続を行なうリード線91の一端部は、図3
に示すようにして、スパークプラグ3と電気的に導通さ
れている。すなわち、リード線91は、導電材料(例え
ば鋼)からなる導電線911を絶縁材料(例えばゴム)
からなる絶縁チューブ912にて覆ったものからなり、
このリード線91の外周部を絶縁材料(例えば樹脂)か
らなる絶縁キャップ92にて覆っている。
【0048】リード線91の一端部側の外周部と絶縁キ
ャップ92との間には、導電材料(例えばステンレス
材)からなる導電筒93が設けられ、導電筒93とリー
ド線91の絶縁チューブ912との間に導電線911の
一端部が配置されている。そして、導電筒93にコイル
スプリング94を支持させ、このコイルスプリング94
の先端をステム部34の一端部341に接触させてい
る。また、絶縁キャップ92の先端側外周には、絶縁材
料(例えばゴム)からなる上記絶縁キャップ95が装着
されており、この絶縁キャップ95の先端が絶縁体32
の外周部(小径部323)に圧着されている。
【0049】次に、本発明の要部である絶縁体32外周
部の所定部位に形成された導電性皮膜39について、図
4を参照して述べる。導電性皮膜39は、絶縁体32の
外周部のうち図4に矢印Mで示す所定長範囲、すなわ
ち、取付金具31から露出する部位から、取付金具31
の他端部312に対向する部位を通り、取付金具31に
内包される部位に渡って、連続して全周に形成されてい
る。なお、上記図1の左側の外観部分及び図3において
は、導電性皮膜39の表面を、便宜上、斜線ハッチング
にて示してある。
【0050】ここで、導電性皮膜39において、軸方向
の所定長L1を有する部分は延長部39aである。延長
部39aは、絶縁体32外周部のうち取付金具31の他
端部312に対向する部位に形成された部分(図4中、
L3で示す範囲)から、絶縁体32の他端部322側
(図4中上方、つまり、取付金具31から露出する部
位)に延びる部分である。延長部39aのうち、絶縁体
32の他端部322側に位置する露出側端部392は、
上述の絶縁キャップ95に被覆されていない。
【0051】一方、導電性皮膜39において、軸方向の
所定長L2+L4を有する部分は延長部39bである。
延長部39bは、絶縁体32の外周部のうち、取付金具
31の他端部312に対向する部位よりも絶縁体32の
一端部321側(図4中下方、つまり、取付金具31に
内包される部位)に延びる部分である。ここで、延長部
39bのうち、軸方向の所定長L2を有する部分は、段
付部32aの肩部321aよりも絶縁体32の一端部3
21側に延びる部分であり、所定長L4を有する部分
は、それ以外の部分である。
【0052】また、延長部39bは、段付部32aに形
成された部分において、全周に渡って導電性材料からな
るパッキン36を介して取付金具31に覆われるととも
に、全周に渡ってパッキン36を介して取付金具31と
電気的に導通している。本実施形態では、上記所定長L
1を2mmとし、上記所定長L2を5mmとしている。
なお、間隙C2は、絶縁体32外周部と取付金具31内
周部との対向部全域に存在するとは限らず、絶縁体32
と取付金具31とが接触する場合もある。従って、段付
部32aでの導通だけでなく、導電性皮膜39の延長部
39bを所定長L2まで形成することで、導電性皮膜3
9と取付金具31との電気的な導通をより確実にしてい
る。
【0053】導電性皮膜39は、膜厚を20μmとした
ときの1平方ミリ当たりの抵抗値が108 ΩであるRu
2 (導電材料、抵抗材料)からなり、このRuO2
ペースト状にして絶縁体32外周部に塗布し、さらに、
RuO2 ペーストが塗布されていない絶縁体32表面に
釉薬を塗布した後、高温(例えば800℃)で所定時間
(例えば20分)焼成することにより形成される。
【0054】更に、この塗布及び焼成において、RuO
2 ペースト(抵抗ペースト)が塗布された上から釉薬を
塗布、焼成しても良いし、また、取付金具31より露出
した部分のみに釉薬を塗布してもよい。この場合、Ru
2 ペーストと釉薬が焼成時に溶融し合い、実質抵抗値
は上昇するが、焼成後の抵抗値が所定の値の範囲に入れ
ばよい。
【0055】なお、絶縁体32導電性皮膜39の形成が
高温で行なわれるため、絶縁体32単体の状態で行なわ
れる。導電性皮膜39の膜厚は、あまり薄いと後述する
スパイク状ノイズを抑制する効果が良好に得られず、あ
まり厚いと製造性が悪いため5〜50μmとするのがよ
く、本実施形態では10μmとしている。なお、Pd−
Ag等から導電性皮膜39を形成する場合も、RuO2
と同様の方法でなされる。また、導電性皮膜39を、カ
ーボン等の導電性材料を含有する導電性ゴムや導電性樹
脂から形成する場合は、これらの材料を有機溶剤にてペ
ースト状として絶縁体32外周部に塗布し、室温(例え
ば25℃)で乾燥させることにより形成される。この場
合、導電性皮膜39の耐熱性を考慮して、絶縁体32表
面に釉薬を高温焼成した後に導電性皮膜39を形成す
る。
【0056】このように、本実施形態では、導電材料を
ペースト状にして塗布、焼成することにより導電性皮膜
39を絶縁体32外周部に形成し、その後、導電性皮膜
39と取付金具31とが電気的に導通するように絶縁体
32と取付金具31とを組付けるだけであるので、製造
工程が単純となる。次に、導電性皮膜39の延長部39
aにおける所定長L1及び延長部39bにおける所定長
L2を、それぞれ上記数値(L1=2mm、L2=5m
m)とした根拠を述べる。各所定長L1、L2の好適な
数値範囲は、各所定長L1、L2とコンピュータ6によ
り検出される電圧波形(図9参照)に発生するスパイク
状ノイズNとの関係について実験を行い、その結果から
求めた。
【0057】まず、上記所定長L1が、0mm、1m
m、2mm、3mm、5mm、7mm、及び、上記所定
長L2が、2mm、3mm、4mm、5mm、10mm
のものを用意し、さらに、比較例として導電性皮膜39
を形成しないものを用意して、実験を行なった。そし
て、スパイク状ノイズの発生が1か所でも確認された電
圧波形を、スパイク状ノイズが発生した電圧波形として
カウントし、上記500サイクルの電圧波形のうち、ス
パイク状ノイズが発生した電圧波形の割合をノイズ発生
率(%)として求め、上述の図5に示すグラフを得た。
なお、図5中、プロットマークが重なる場合は、マーク
をずらして表してある。
【0058】導電性皮膜39を形成しない場合はノイズ
発生率が30%程度である。それに対し、少なくとも、
図4中、L2、L3、L4の範囲、すなわち、絶縁体3
2の外周部のうち、取付金具31の他端部312に対向
する部位、及び、取付金具31に内包される部位に、導
電性皮膜39を形成し、取付金具31と導通させること
により、ノイズ発生率を10%以下に抑制できることが
確認できる。
【0059】更に、イオン電流検出装置10にて誤検出
をより確実に防止するには、ノイズ発生率は2〜3%以
下であることが好ましく、図5によれば、両所定長L1
及びL2は、共に2mm以上であることが望ましい。更
に、両所定長L1及びL2が、L1≧2mm且つL2≧
4mm、または、L1≧1mm且つL2≧5mmとすれ
ば、スパイク状ノイズNの発生を防止できることがわか
る。
【0060】従って、以上の各所定長L1及びL2の好
適範囲に基づいて、各所定長L1及びL2を決定するこ
とができる。 (第2実施形態)本実施形態は上記第1実施形態の変形
であり、図6に示すように、導電性皮膜39の露出側端
部392が絶縁キャップ95にて被覆されている。な
お、本実施形態の導電性皮膜39は、抵抗値がゼロに近
いAgからなり、焼付やめっき等にて形成される。
【0061】本実施形態のスパークプラグ3について、
上記第1実施形態と同様の実験を行なったところ、所定
長L2=5mm一定で、所定長L1が、0mm、1m
m、2mm、3mm、5mm、7mmのもの全てについ
てスパイク状ノイズNは全く発生しなかった。ここで、
絶縁キャップ95と導電性皮膜39との接触長さは、軸
方向に0.5mmとし、所定長L1が0mmのものに関
しては、絶縁キャップ95の先端の厚みを小さくして、
この先端を、取付金具31の他端部312と小径部32
3との間(つまり、隙間C1)に圧入させた。
【0062】なお、絶縁キャップ95の先端の厚みを細
くしない通常品を使用する場合、絶縁キャップ95の先
端が取付金具31の他端部312に当接するまで、絶縁
キャップ95を被せることができるが、この絶縁キャッ
プ95の先端により導電性皮膜39の露出側端部392
を確実に被覆するために、導電性皮膜39の延長部39
aにおける所定長L1を2mm以上とするのが好まし
い。
【0063】(第3実施形態)本実施形態は、上記第1
ないし第2実施形態における取付金具31と絶縁体32
との組付構造を変更したものであり、図7に示すよう
に、取付金具31の他端部312近傍と絶縁体32の段
付部32a近傍との間にタルク粉末を充填してなる充填
部360が筒状に形成され、この充填部360の両端部
に、金属製の第1、第2パッキン361、362が設け
られている。
【0064】導電性皮膜39は、上記各実施形態と同様
に、延長部39a(図中L1)、取付金具31の他端部
312に対向する部位(図中L3)、および延長部39
b(図中L4+L2)が形成されている。そして、導電
性皮膜39の延長部39bは、ほぼ全周にわたって、第
1パッキン361及び第2パッキン362を介して取付
金具31に覆われるとともに電気的に導通している。
【0065】従って、本実施形態においても、上記第及
び第2実施形態と同様の効果が得られる。 (他の実施形態)なお、上記各実施形態の導電性皮膜3
9において、延長部39aはなくてもよい(つまり、L
1=0mmでもよい)。少なくとも、導電性皮膜39
は、絶縁体32の外周部のうち、取付金具31の他端部
312に対向する部位、及び取付金具31に内包される
部位に形成され、取付金具31と電気的に導通されてい
ればよい。
【0066】また、導電性皮膜39は、全周に渡って形
成されていなくとも、間隙C1、C2近傍に蓄積された
プラス電荷が、コロナ放電によって取付金具31へ大量
に瞬時に流入しないように、導電性皮膜39全体に分散
される程度に、形成されていればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るスパークプラグの
半断面図である。
【図2】本発明のイオン電流検出装置の回路図である。
【図3】本発明のスパークプラグのイオン電流検出装置
への電気接続構造を示す断面図である。
【図4】図1のスパークプラグの部分拡大断面図であ
る。
【図5】上記第1実施形態において、導電性皮膜の所定
長L1及びL2とノイズ発生率との関係を示すグラフで
ある。
【図6】本発明の第2実施形態に係るスパークプラグの
部分拡大断面図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係るスパークプラグの
部分拡大断面図である。
【図8】従来技術のスパークプラグの半断面図である。
【図9】従来技術におけるイオン電流の検出波形を示す
グラフである。
【符号の説明】
31…取付金具、311、312…取付金具の一端部、
他端部、314…取付金具の支持部、32…絶縁体、3
2a…絶縁体の段付部、321a…段付部の肩部、32
1、322…絶縁体の一端部、他端部、33…中心電
極、331…中心電極の一端部、35…接地電極、3
6、361、362…パッキン、38…放電ギャップ、
39…導電性皮膜、392…導電性皮膜の露出側端部、
95…絶縁キャップ。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の取付金具(31)と、 一端部(321)、他端部(322)が前記取付金具
    (31)の一端部(311)、他端部(312)から露
    出するように、前記取付金具(31)の内部に保持され
    る筒状の絶縁体(32)と、 一端部(331)が前記絶縁体(32)の一端部(32
    1)から露出するように、前記絶縁体(32)の内部に
    保持される中心電極(33)と、 前記取付金具(31)の前記一端部(311)に固定さ
    れ、前記中心電極(33)の前記一端部(331)と放
    電ギャップ(38)を隔てて対向する接地電極(35)
    とを具備するスパークプラグであって、 前記絶縁体(32)の外周部のうち、前記取付金具(3
    1)の前記他端部(312)に対向する部位及び前記取
    付金具(31)に内包される部位には、導電性皮膜(3
    9)が形成されており、 この導電性皮膜(39)は、前記取付金具(31)と電
    気的に導通されていることを特徴とするスパークプラ
    グ。
  2. 【請求項2】 前記取付金具(31)のうち前記他端部
    (312)を含む部位は、前記絶縁体(32)を支持す
    る支持部(314)として構成され、 前記絶縁体(32)の外周部において軸方向の途中部位
    には、前記支持部(314)が固定される段付部(32
    a)が形成されており、 前記導電性皮膜(39)は、前記絶縁体(32)の外周
    部において、前記取付金具(31)の前記他端部(31
    2)に対向する部位から前記絶縁体(32)の他端部
    (322)側に向かって、軸方向に連続して所定長L1
    形成されるとともに、前記段付部(32a)の肩部(3
    21a)から前記絶縁体(32)の一端部(321)側
    に向かって、軸方向に連続して所定長L2形成されてお
    り、 前記両所定長L1及びL2は、共に2mm以上であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のスパークプラグ。
  3. 【請求項3】 前記所定長L1は2mm以上であり、前
    記所定長L2は4mm以上であることを特徴とする請求
    項2に記載のスパークプラグ。
  4. 【請求項4】 前記取付金具(31)のうち前記他端部
    (312)を含む部位は、前記絶縁体(32)を支持す
    る支持部(314)として構成され、 前記絶縁体(32)の外周部において軸方向の途中部位
    には、前記支持部(314)が固定される段付部(32
    a)が形成されており、 前記導電性皮膜(39)は、前記絶縁体(32)の外周
    部において、前記取付金具(31)の前記他端部(31
    2)に対向する部位から前記絶縁体(32)の他端部
    (322)側に向かって、軸方向に連続して所定長L1
    形成されるとともに、前記段付部(32a)の肩部(3
    21a)から前記絶縁体(32)の一端部(321)側
    に向かって、軸方向に連続して所定長L2形成されてお
    り、 前記所定長L1は1mm以上であり、前記所定長L2は
    5mm以上であることを特徴とする請求項1に記載のス
    パークプラグ。
  5. 【請求項5】 前記取付金具(31)の前記支持部(3
    14)と前記段付部(32a)との間には、導電性部材
    (36、361、362)が介在されており、 前記導電性皮膜(39)は、この導電性部材(36、3
    61、362)によって前記取付金具(31)と電気的
    に導通されていることを特徴とする請求項2ないし4の
    いずれか1つに記載のスパークプラグ。
  6. 【請求項6】 前記導電性皮膜(39)は、膜厚を20
    μmとしたときの1平方ミリ当たりの抵抗値が105
    1010Ωであることを特徴とする請求項1ないし5のい
    ずれか1つに記載のスパークプラグ。
  7. 【請求項7】 前記導電性皮膜(39)は、前記抵抗値
    が10 6〜10 9Ωであることを特徴とする請求項6に
    記載のスパークプラグ。
  8. 【請求項8】 前記導電性皮膜(39)のうち、前記絶
    縁体(32)の前記取付金具(31)から露出する部位
    側に位置する露出側端部(392)が絶縁部材(95)
    にて被覆されており、 前記導電性皮膜(39)は、膜厚を20μmとしたとき
    の1平方ミリ当たりの抵抗値が1010Ω以下であること
    を特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つにスパー
    クプラグ。
  9. 【請求項9】 前記絶縁体(32)の前記他端部(32
    2)を被覆する絶縁キャップ(95)を備え、 この絶縁キャップ(95)にて、前記導電性皮膜(3
    9)の前記露出側端部(392)を被覆する前記絶縁部
    材を構成することを特徴とする請求項8に記載のスパー
    クプラグ。
  10. 【請求項10】 前記導電性皮膜(39)は、前記絶縁
    体(32)の外周部全周にわたって形成されていること
    を特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載の
    スパークプラグ。
  11. 【請求項11】 前記導電性皮膜(39)は、前記絶縁
    体(32)の外周部全周にわたって形成され、 前記導電性皮膜(39)は、前記導電性部材(36、3
    61、362)によって、前記段付部(32a)におい
    て全周に渡って前記取付金具(31)と電気的に導通さ
    れていることを特徴とする請求項5に記載のスパークプ
    ラグ。
  12. 【請求項12】 前記導電性皮膜(39)は、前記絶縁
    体(32)の外周部全周にわたって形成され、 前記導電性皮膜(39)の前記露出側端部(392)
    は、前記絶縁部材(95)により全周にわたって覆われ
    ていることを特徴とする請求項8または9に記載のスパ
    ークプラグ。
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