JPH10312876A - サージアブソーバ - Google Patents

サージアブソーバ

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JPH10312876A
JPH10312876A JP12106897A JP12106897A JPH10312876A JP H10312876 A JPH10312876 A JP H10312876A JP 12106897 A JP12106897 A JP 12106897A JP 12106897 A JP12106897 A JP 12106897A JP H10312876 A JPH10312876 A JP H10312876A
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JP
Japan
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surge absorber
base
film
discharge
insulating
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JP12106897A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Tanaka
芳幸 田中
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インパルス放電開始電圧が改善され、漏れ電流
が小さく、かつサージ耐量が高められたサージアブソー
バを提供する。 【解決手段】 四角柱状の絶縁碍子17と、その絶縁碍
子17の側面に形成された導体膜18と、その導体膜1
8を覆う絶縁膜19とを有する基盤12の両端部に、一
対のコ字状の放電電極13_1,13_2を固着し、リ
ード線14_1,14_2が突出した状態で、不活性ガ
ス15が充填された容器16に密封した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部から侵入する
異常電圧(サージ)から電子回路を保護するために、そ
の電子回路の、外部と接続される入力端子やCRT接続
部分、あるいは電源ラインとグラウンドとの間等に使用
されるサージアブソーバに関し、特に電子回路の、高電
圧が印加される部分に使用されるサージアブソーバに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、上述のようなサージアブソー
バが、電子回路の、例えば耐圧試験が実施され高電圧が
印加される電源ラインとグラウンドとの間に使用されて
いる。このようなサージアブソーバとして、(1)放電
電極間に大ギャップが形成されたサージアブソーバ、
(2)多重マイクロギャップが形成されたサージアブソ
ーバ、(3)高ガス圧封入されたサージアブソーバが知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、大ギャップが
形成されたサージアブソーバでは、そのギャップ内に形
成される電界が弱いため、十分な初期電子を放出するこ
とができず放電遅れが生じインパルス電圧に対する応答
性が悪いという欠点を有する。また、多重マイクロギャ
ップが形成されたサージアブソーバでは、例えば600
0V以上の放電開始電圧を得るためにはマイクロギャッ
プを20本以上形成する必要がある。このため、全ての
マイクロギャップを形成するための時間が長くかかりコ
ストアップにつながるという問題がある。また、各マイ
クロギャップそれぞれに印加される電圧がばらつくた
め、それら電圧のばらつきにより複数のマイクロギャッ
プでコロナ放電が発生し、放電開始電圧に近づくにつれ
コロナ放電による漏れ電流が大きくなるという欠点を有
する。
【0004】また、高ガス圧封入によるサージアブソー
バでは、同じギャップ幅を有するサージアブソーバと比
較した場合、高電圧化が比較的容易であるが、サージ耐
量が低下するという欠点を有する。本発明は、上記事情
に鑑み、インパルス放電開始電圧が改善され、漏れ電流
が小さく、かつサージ耐量が高められたサージアブソー
バを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のサージアブソーバは、柱状の基盤と、この基盤両端
部に固着された一対の放電電極が、不活性ガス中に密封
されてなるサージアブソーバにおいて、上記基盤が、柱
状の絶縁性基体と、その絶縁性基体側面に形成された導
体膜と、その導体膜を覆う絶縁膜とを有するものである
ことを特徴とする。
【0006】サージアブソーバの放電開始電圧を決定す
る要素として不活性ガスのガス圧(p)と放電電極間の
ギャップ幅(d)との積(pd値)がある。このpd値
が放電開始電圧の最小値を示すpd値よりも大きい場
合、そのpd値が大きければ大きいほど放電開始電圧は
高い値を示すようになる。本発明は、この観点に着目し
たものであり、一対の放電電極が固着された、柱上の絶
縁性基体を有する基盤を備えているため、この基盤で大
ギャップが形成されることとなり、従って放電電極間距
離が大きくなり、同じガス圧の雰囲気において大きなp
d値が実現される。従って、放電電極間がフラッシュオ
ーバするのに必要な電圧が高くなり、高電圧で動作する
サージアブソーバが得られる。
【0007】また、単に大ギャップを形成した場合、ギ
ャップ内の電界が弱くなり、インパルス電圧など急峻な
電圧が印加されたときに十分な初期電子を放出すること
ができず、放電遅れが大きくなる。そこで、本発明で
は、この現象を防ぐために、絶縁性基体に導体膜および
その導体膜を覆う絶縁膜が形成されており、これにより
放電ギャップと並列に、 放電電極−絶縁膜−導体膜−絶縁膜−放電電極 …(1) の経路が形成される。放電電極間に電圧が印加されても
絶縁膜が形成されているため、上記(1)の経路が絶縁
破壊されることはなく、放電電極間のギャップで決定さ
れる放電開始電圧が実現される。ここで、(1)の経路
に電圧が印加されると、電圧印加時点では導体膜の内部
は電界が0であるため同電位にあり、また絶縁膜の比誘
電率は1より大きく、かつ放電電極と導体膜との間隔は
狭いため、放電電極の、導体膜に近接した部分に、強い
電界が形成される。従って、インパルス電圧など急峻な
電圧に対しては放電電極に形成される強い電界によって
遅れなく初期電子をその放電電極部分に放出することが
可能となり、小さな遅れで放電が開始される。また、こ
の強い電界はその放電電極部分にしか形成されず、放電
電極の他の部分は比較的弱い電界であるため、従来の、
多重マイクロギャップが形成されたサージアブソーバ
の、各ギャップそれぞれに印加される電圧のばらつきに
よって生じる漏れ電流が発生しないという利点がある。
【0008】ここで、上記基盤は、上記絶縁性基体側面
全周にわたる上記導体膜及び上記絶縁膜を有するもので
あってもよい。このようにすると、放電にあたり基盤の
絶縁性基体側面全周を有効に利用できる。また、上記基
盤は、上記絶縁性基体側面の、周回方向について一部分
のみに形成された上記導体膜及び上記絶縁膜を有するも
のであってもよい。このようにすると、導体膜及び絶縁
膜を、基盤の絶縁性基体側面の一部分のみに形成すれば
よいため、製造が容易になる。
【0009】さらに、上記基盤が、その基盤両端部に形
成された電極膜を有し、上記放電電極がその基盤のその
電極膜部分に固着されてなることも好ましい形態であ
る。この電極膜により放電電圧の値を調整することがで
きる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1は、本発明の第1実施形態のサージアブ
ソーバの断面を示す図である。図1に示すサージアブソ
ーバ10を構成するサージアブソーバ素子11は、4角
柱状の基盤12と、その基盤12の両端部に固着された
一対のコ字状の放電電極13_1,13_2とから形成
されている。基盤12は、四角柱状の絶縁碍子17と、
その絶縁碍子17側面の一部分のみに形成された導体膜
18と、その導体膜18を覆う絶縁膜19とを有する。
【0011】サージアブソーバ素子11の両端部には、
リード線14_1,14_2が接続されている。このサ
ージアブソーバ素子11は、不活性ガス15が充填され
た容器16に密封されており、これにより外部との絶縁
性が保持されている。図2は、図1に示すサージアブソ
ーバの、前半の製造過程を示す図、図3は、図1に示す
サージアブソーバの、中間の製造過程を示す図、図4
は、図1に示すサージアブソーバの、後半の製造過程を
示す図である。
【0012】図1に示すサージアブソーバ10を製造す
るには、先ず、図2に示すように、四角柱状の絶縁碍子
17側面の一部分のみに導体膜18を形成する。この導
体膜18の抵抗値は、長手方向で測定して1Ω〜100
kΩ程度である。この導体膜18をガラス又は誘電体膜
等の絶縁膜19で覆い、柱状の基盤12を作成する。
尚、絶縁膜19の比誘電率は、1×100 〜2×104
程度である。
【0013】次に、図3に示すように、基盤12の両端
部に、断面がコ字状の放電電極13_1,13_2を圧
入し、これによりサージアブソーバ素子11を作製す
る。さらに、図4に示すように、サージアブソーバ素子
11の両端にリード線14_1,14_2を溶接し、不
活性ガス15が満たされた容器16に封入する。このよ
うにしてサージアブソーバ10を製造する。
【0014】本実施形態のサージアブソーバ10では、
一対の放電電極13_1,13_2を挟んで、絶縁碍子
17を有する基盤12が備えられているため、放電電極
13_1,13_2間に大きなギャップが形成されるこ
ととなり、従って高電圧化が容易に実現される。また、
基盤12は、絶縁膜19で覆われた導体膜18を有する
ため、サージアブソーバ10にインパルス電圧が印加さ
れた場合、その導体膜18により、放電電極13_1,
13_2の、導体膜18に近接した先端部分に電界が集
中的に発生する。従って、初期電子が放出しやすくな
り、インパルス電圧に対する迅速な応答性を確保するこ
とができる。本実施形態のサージアブソーバ10では、
インパルス電圧が印加されると、絶縁膜19で覆われた
半導体膜18の作用により初期電子が放出され、これに
より、放電電極13_1,13_2間における絶縁膜1
9上で、先ず放電(沿面放電)が発生し、この放電がト
リガとなりグロー放電に進展し、その後にアーク放電が
形成される。
【0015】尚、放電電極13_1,13_2と導体膜
18との間に形成された絶縁膜19の厚さは、放電電極
13_1,13_2と導体膜18との間で放電が発生し
ない厚さで、かつ放電電極13_1,13_2の先端部
分に電界が集中的に発生する厚さに形成されている。こ
の厚さの好ましい値は、例えば0.01mm〜20mm
である。
【0016】また、放電電極13_1,13_2間の距
離は、サージアブソーバ10の放電開始電圧に基づいて
定まるものであり、例えば、放電開始電圧が1000V
以上のものを作製する場合は、0.2mm以上の放電電
極間距離が必要である。放電開始電圧の上限は特に限定
されるものではないが、例えば30KV程度の高電圧化
を所望する場合は、放電電極間の距離は30mm程度で
ある。
【0017】図5は、本発明の第2実施形態のサージア
ブソーバの断面を示す図である。図5に示すサージアブ
ソーバ20を構成するサージアブソーバ素子21は、円
柱状の基盤22と、その基盤22の両端部に固着された
一対のキャップ電極23_1,23_2とから形成され
ている。基盤22は、円柱状の絶縁碍子27と、その絶
縁碍子27の、端面を除く全周にわたり形成された導体
膜28と、その導体膜28及び絶縁碍子27の、端面を
覆う絶縁膜29とを有する。
【0018】サージアブソーバ素子21の両端部には、
リード線24_1,24_2が接続されている。このサ
ージアブソーバ素子21は、不活性ガス25が充填され
た容器26に密封されており、これにより外部との絶縁
性が保持されている。図6は、図5に示すサージアブソ
ーバの、前半の製造過程を示す図、図7は、図5に示す
サージアブソーバの、中間の製造過程を示す図、図8
は、図5に示すサージアブソーバの、後半の製造過程を
示す図である。
【0019】図5に示すサージアブソーバ20を製造す
るには、先ず、図6に示すように、円柱状の絶縁碍子2
7の、端面を除く全周にわたり導体膜28を形成する。
この導体膜28の抵抗値は、長手方向で測定して1Ω〜
100kΩ程度である。この導体膜28及び絶縁碍子2
7の端面をガラス又は誘電体膜等の絶縁膜29で覆い、
円柱状の基盤22を作製する。尚、絶縁膜29の比誘電
率は、1×100 〜2×104 程度である。
【0020】次に、図7に示すように、基盤22の両端
部に、キャップ電極23_1,23_2を圧入し、これ
によりサージアブソーバ素子21を作製する。さらに、
図8に示すように、サージアブソーバ素子21の両端に
リード線24_1,24_2を溶接し、不活性ガス25
が満たされた容器26に封入する。このようにしてサー
ジアブソーバ20を製造する。
【0021】本実施形態のサージアブソーバ20では、
一対のキャップ23_1,23_2を挟んで、絶縁碍子
27を有する基盤22が備えられているため、キャップ
電極23_1,23_2間に大きなギャップが形成され
ることとなり、従って高電圧化が容易に実現される。ま
た、基盤22は、絶縁膜29で覆われた導体膜28を有
するため、サージアブソーバ20にインパルス電圧が印
加された場合、その導体膜28により、キャップ電極2
3_1,23_2の、導体膜28に近接した先端部分に
電界が集中的に発生し、初期電子が放出しやすくなり、
従って、インパルス電圧に対する迅速な応答性を確保す
ることができる。
【0022】図9は、本発明の第3実施形態のサージア
ブソーバの断面を示す図である。図9に示すサージアブ
ソーバ30を構成するサージアブソーバ素子31は、円
柱状の基盤32と、その基盤32の両端部に固着された
一対のキャップ電極33_1,33_2とから形成され
ている。基盤32は、円柱状の絶縁碍子37と、その絶
縁碍子37の、端面を除く全周にわたり形成された導体
膜38と、その導体膜38及び絶縁碍子37の、端面を
覆う絶縁膜39とを有する。さらに、基盤32は、その
基盤32の両端部に、導電性の薄膜である電極膜40_
1,40_2を有する。
【0023】サージアブソーバ素子31の両端部には、
リード線34_1,34_2が接続されている。このサ
ージアブソーバ素子31は、不活性ガス35が充填され
た容器36に密封されており、これにより外部との絶縁
性が保持されている。図10は、図9に示すサージアブ
ソーバの、前半の製造過程を示す図、図11は、図9に
示すサージアブソーバの、中間の製造過程を示す図、図
12は、図9に示すサージアブソーバの、後半の製造過
程を示す図である。
【0024】図9に示すサージアブソーバ30を製造す
るには、先ず、図10に示すように、円柱状の絶縁碍子
37の、端面を除く全周にわたり導体膜38を形成す
る。この導体膜38の抵抗値は、長手方向で測定して1
Ω〜100kΩ程度である。この導体膜38及び絶縁碍
子37の端面をガラス又は誘電体膜等の絶縁膜39で覆
う。尚、絶縁膜39の比誘電率は、1×100 〜2×1
4 程度である。さらに、絶縁硝子37の、絶縁膜39
で覆われた両端部に、電極膜40_1,40_2を形成
する。このとき導体膜38と電極膜40_1,40_2
の、絶縁膜39を挟んだ重なり部分は、放電開始電圧の
値により−5mm〜5mの範囲にする(−5mmとは重
なり部分がなく、5mmの間隔が開くことを示す)。こ
のようにして円柱状の基盤32を形成する。
【0025】次に、図11に示すように、基盤32の両
端部に、キャップ電極33_1,33_2を圧入し、こ
れによりサージアブソーバ素子31を作製する。さら
に、図12に示すように、サージアブソーバ素子31の
両端にリード線34_1,34_2を溶接し、不活性ガ
ス35が満たされた容器36に封入する。このようにし
てサージアブソーバ30を製造する。
【0026】本実施形態のサージアブソーバ30では、
一対のキャップ電極33_1,33_2を挟んで、絶縁
碍子37を有する基盤32が備えられているため、キャ
ップ電極33_1,33_2間に大きなギャップが形成
されることとなり、従って高電圧化が容易に実現され
る。また、基盤32は、絶縁膜39で覆われた導体膜3
8を有するため、サージアブソーバ30にインパルス電
圧が印加された場合、その導体膜38により、キャップ
電極33_1,33_2の、導体膜38に近接した先端
部分に電界が集中的に発生し、初期電子が放出しやすく
なり、従ってインパルス電圧に対する迅速な応答性を確
保することができる。
【0027】尚、本実施形態のサージアブソーバ20,
30では、円柱状の絶縁碍子の、端面を除く全周にわた
り導体膜を形成したが、これに限られるものではなく、
絶縁碍子全面に導体膜を形成してもよい。その場合、導
体膜は絶縁膜で覆われるため、絶縁碍子全体が絶縁膜で
覆われることになる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。本
発明の実施例1,2,3として、前述した製造過程によ
り、図1,図5,図9に示すサージアブソーバ10,2
0,30を製造した。尚、実施例3では、導体膜38と
電極膜40_1,40_2の、絶縁膜39を挟んだ重な
り部分は0mmとした。
【0029】また、比較例1,2,3,4,5を製造し
た。比較例1,2,3は、それぞれ、実施例1,2,3
のサージアブソーバ10,20,30から導体膜が除か
れたものである。また、比較例4は、従来の、多重マイ
クロギャップが備えられたもの、比較例5は、比較例1
に加え、封入ガス圧が高いものである。これら実施1,
2,3および比較例1,2,3,4,5それぞれの、作
製条件及び電気的特性を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】表1に示すVs(放電開始電圧)は、DC
電圧を印加し、放電電流が1mAになった時点の電圧を
求めたものである。また、Vimp(インパルス放電開
始電圧)は、1.2/50μs−20kVのインパルス
電圧を印加し、放電を開始した電圧を求めたものであ
る。さらに、漏れ電流は、放電開始電圧Vsの70%の
電圧を印加した状態で測定したものである。また、サー
ジ耐量は、8/20μsの電流サージを5回印加して破
壊しなかった最大の電流値を求めたものである。
【0032】表1から明らかなように、実施例1,2,
3では、比較例1,2,3と比べ、インパルス放電開始
電圧(Vimp)が10000V(比較例1,2),9
000V(比較例3)から7000Vに改善された。ま
た、実施例1,2,3では、比較例4と比べ、漏れ電流
は、比較例4の50μAに対し0μA(無し)であっ
た。また、ギャップ形成工程に要する時間は、比較例4
の15秒に対し、いずれも1秒であった。さらに実施例
1,2,3では、比較例5と比べ、サージ耐量が200
0Aから5500Aに改善された。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のサージア
ブソーバによれば、インパルス放電開始電圧が改善さ
れ、漏れ電流が小さく、かつ高いサージ耐量が得られ
る。また、高電圧用のギャップも短時間で作製できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のサージアブソーバの断
面を示す図である。
【図2】図1に示すサージアブソーバの、前半の製造過
程を示す図である。
【図3】図1に示すサージアブソーバの、中間の製造過
程を示す図である。
【図4】図1に示すサージアブソーバの、後半の製造過
程を示す図である。
【図5】本発明の第2実施形態のサージアブソーバの断
面を示す図である。
【図6】図5に示すサージアブソーバの、前半の製造過
程を示す図である。
【図7】図5に示すサージアブソーバの、中間の製造過
程を示す図である。
【図8】図5に示すサージアブソーバの、後半の製造過
程を示す図である。
【図9】本発明の第3実施形態のサージアブソーバの断
面を示す図である。
【図10】図9に示すサージアブソーバの、前半の製造
過程を示す図である。
【図11】図9に示すサージアブソーバの、中間の製造
過程を示す図である。
【図12】図9に示すサージアブソーバの、後半の製造
過程を示す図である。
【符号の説明】
10,20,30 サージアブソーバ 11,21,31 サージアブソーバ素子 12,22,32 基盤 13_1,13_2 放電電極 14_1,14_2,24_1,24_2,34_1,
34_2 リード線 15,25,35 不活性ガス 16,26,36 容器 17,27,37 絶縁碍子 18,28,38 導体膜 19,29,39 絶縁膜 23_1,23_2,33_1,33_2 キャップ電
極 40_1,40_2 電極膜

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱状の基盤と、該基盤両端部に固着され
    た一対の放電電極が、不活性ガス中に密封されてなるサ
    ージアブソーバにおいて、 前記基盤が、柱状の絶縁性基体と、該絶縁性基体側面に
    形成された導体膜と、該導体膜を覆う絶縁膜とを有する
    ものであることを特徴とするサージアブソーバ。
  2. 【請求項2】 前記基盤が、前記絶縁性基体側面全周に
    わたる前記導体膜及び前記絶縁膜を有するものであるこ
    とを特徴とする請求項1記載のサージアブソーバ。
  3. 【請求項3】 前記基盤が、前記絶縁性基体側面の、周
    回方向について一部分のみに形成された前記導体膜及び
    前記絶縁膜を有するものであることを特徴とする請求項
    1記載のサージアブソーバ。
  4. 【請求項4】 前記基盤が、該基盤両端部に形成された
    電極膜を有し、前記放電電極が該基盤の該電極膜部分に
    固着されてなることを特徴とする請求項1記載のサージ
    アブソーバ。
JP12106897A 1997-05-12 1997-05-12 サージアブソーバ Pending JPH10312876A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010041661A1 (ja) * 2008-10-10 2010-04-15 昭和電工株式会社 静電放電保護体
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