JPH11233234A - イオン電流検出用スパークプラグおよびイオン電流検出装置 - Google Patents

イオン電流検出用スパークプラグおよびイオン電流検出装置

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JPH11233234A
JPH11233234A JP3004698A JP3004698A JPH11233234A JP H11233234 A JPH11233234 A JP H11233234A JP 3004698 A JP3004698 A JP 3004698A JP 3004698 A JP3004698 A JP 3004698A JP H11233234 A JPH11233234 A JP H11233234A
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JP
Japan
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mounting bracket
spark plug
insulator
ion current
conductive film
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JP3004698A
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English (en)
Inventor
Masamichi Shibata
正道 柴田
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イオン電流検出用スパークプラグにおいて、
イオン電流検出装置の検出波形にスパイク状ノイズが発
生するのを抑制する。 【解決手段】 イオン電流検出用スパークプラグ3は、
取付金具31の内部に絶縁体32を保持し、絶縁体の内
部に中心電極33を保持しており、取付金具31の一端
部311、他端部312から絶縁体32の一端部32
1、他端部322が露出し、絶縁体32の一端部321
から中心電極33の一端部331が露出しており、取付
金具31の一端部311に固定された接地電極35と中
心電極33の一端部331との間の放電ギャップ38に
流れるイオン電流を検出するようになっている。取付金
具31の他端部312と絶縁体32との間に、膜厚を2
0μmとしたときの1平方ミリ当たりの抵抗値が105
〜1010Ωの導電性材料を充填してなる充填層37が設
けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イオン電流の検出
を行なうことが可能なイオン電流検出用スパークプラグ
およびイオン電流検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9に示すように、従来のイオン電流検
出用スパークプラグ(以下、スパークプラグをいう)3
は、筒状の取付金具31の内部に筒状の絶縁体32が保
持され、この絶縁体32の内部に中心電極33およびス
テム部34が保持されており、さらに、取付金具31の
一端部311には、中心電極33の一端部331と放電
ギャップ38を隔てて対向する接地電極35が固定され
ている。
【0003】そして、絶縁体32の外周部のうち、取付
金具31の他端部312近傍に配置される部位には、こ
の部位よりも絶縁体32の他端部322側(図9中上方
側)に小径部323を構成するように、段付部32aが
形成されている。また、取付金具31の他端部312近
傍を、全周にわたって段付部32aに沿うようにかしめ
ることにより、絶縁体32が取付金具31に固定され
る。
【0004】そして、このスパークプラグ3の一端部3
b側が内燃機関の燃焼室内に挿入され、このスパークプ
ラグ3の取付金具31と中心電極33との間に放電用高
電圧(約−10kV〜−35kV)をかけることによ
り、放電ギャップ38に火花放電が発生し、燃焼室内の
混合気が燃焼する。ところで、放電ギャップ38近傍で
は、上記燃焼に伴う電離作用によりイオンが発生し、こ
のイオンの発生により、中心電極33と接地電極35
(つまりは、取付金具31)との間にイオン電流が流れ
ることが知られている。そして、このイオン電流をイオ
ン電流検出手段にて検出することにより、内燃機関の燃
焼室内における混合気の燃焼状態やノッキングの発生状
態を検出することが近年検討されている。
【0005】このイオン電流検出手段にて検出されるイ
オン電流の検出波形を図10に示す。通常、検出波形に
おいて、所定時間T以上、立ち上がり高さHだけ立ち上
がった状態をイオン電流検出手段が検出したときに、混
合気が燃焼していると判断するものである。なお、混合
気の失火時には、上記イオンが発生しないためにイオン
電流は発生せず、上記立ち上がり状態は検出されない。
また、プレイグニッション時には、放電ギャップ38間
の放電の前に上記イオンが発生し、放電の前に上記立ち
上がり状態が検出される。
【0006】また、検出波形にノッキングによる振動波
形Kが現れたときに、ノッキングしていることを検出し
ている。このノッキングを検出することにより点火時期
を制御している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図10に示
すイオン電流の検出波形にスパイク状ノイズNが発生
し、このスパイク状ノイズNにより、上記イオン電流検
出手段が誤検出する、といった問題があり、この問題に
ついて本発明者が鋭意検討した結果、スパークプラグ3
の絶縁体32のうち、段付部32a近傍から他端部32
2側にかけて発生するコロナ放電が上記スパイク状ノイ
ズNの発生原因であることがわかった。
【0008】すなわち、従来のスパークプラグ3では、
取付金具31の他端部312近傍を絶縁体32の段付部
32aにかしめるとき、上記他端部312と小径部32
3とが干渉しないように、かつ、段付部32aと取付金
具31の他端部312近傍との重なり代をできるだけ大
きくとるようにしている。このため、取付金具31の他
端部312と絶縁体32の小径部323との間には、非
常に小さな幅(例えば約0.4mm)の間隙Cが形成さ
れる。
【0009】ところで、取付金具31と中心電極33と
の間には数十kVという高電圧がかかっており、しか
も、上記間隙Cには絶縁体32を構成する絶縁材料より
も誘電率が小さな空気が存在するため、この間隙Cには
絶縁体32よりも大きな電界が形成される。さらに、空
気は絶縁体32よりも絶縁耐力が小さいために、間隙C
において容易に絶縁破壊してコロナ放電が発生してしま
う。なお、空気の誘電率は絶縁体32の誘電率の約1/
9であり、絶縁材料の絶縁耐力は常温(20℃程度)で
約20kV/mm、空気の絶縁耐力は常温で約2〜3k
V/mmである。
【0010】そして、中心電極33が陰極(負電圧)、
取付金具31が陽極(アース)であるため、絶縁体32
は、内縁部側がプラス、外縁部側がマイナスに分極して
おり、この結果、間隙Cで発生したコロナ放電のプラス
電荷が、絶縁体32の外周部のうち間隙C近傍、また
は、取付金具31の他端部312近傍に引き寄せられ
る。
【0011】そして、発明者の検討によれば、絶縁体3
2が絶縁材料であるため、絶縁体32の外周部に引き寄
せられたプラス電荷は、この絶縁体32の外周部に沿っ
て移動することなく局部的に蓄積されていき、この局部
的に蓄積されたプラス電荷が、中心電極33側の電位変
化等の外的要因が加えられることにより取付金具31へ
流入する。
【0012】このプラス電荷の流入は所定時間毎に起こ
るのではなく、ランダムに起こるため、絶縁体32の外
周部に蓄積されるプラス電荷の量は大小さまざまであ
る。そして、絶縁体32の外周部に大量にプラス電荷が
蓄積されたときに、外的要因にて大量のプラス電荷が瞬
時に取付金具31へ流入することにより、上記スパイク
状ノイズNが発生することがわかった。
【0013】そして、ノッキングが発生していないとき
において、スパイク状ノイズNを、検出装置にて上記振
動波形Kであると誤検出することにより、ノッキングが
発生していると誤判断してしまう。なお、エンジンのス
ロットル全開時では、スロットル全閉時に比べて燃焼室
の圧力が大きく、スパークプラグ3の要求電圧が高くな
る。このため、上記間隙Cに形成される電界がより大き
くなり、コロナ放電がより発生しやすくなるので、スパ
イク状ノイズNが特に頻繁に発生する。よって、スロッ
トル全開時では、特に上記イオン電流検出手段による誤
検出が多発する傾向にある。
【0014】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、イオン電流検出用スパークプラグにおいて、イオン
電流検出装置の検出波形にスパイク状ノイズが発生する
のを抑制することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、以下の技術的手段を採用する。請求項1記
載のイオン電流検出用スパークプラグ(以下、本欄にて
単にスパークプラグという)は、コロナ放電が発生する
ことによりスパイク状ノイズ(N)が発生することに着
目して創作されたものである。
【0016】すなわち、請求項1記載の発明において
は、取付金具(31)の他端部(312)と絶縁体(3
2)との間に、導電性材料を充填してなる充填層(3
7)を設け、且つ、この導電性材料として、膜厚を20
μmとしたときの1平方ミリ当たりの抵抗値(以下、単
に抵抗値という)が105 〜1010Ωのものを用いたこ
とを特徴としており、それによって、上記間においてコ
ロナ放電の発生する場をなくし、コロナ放電の発生を抑
制する。
【0017】ここで上記抵抗値は、本発明者の検討によ
り見いだしたものである。まず、導電性材料としては、
RuO2 のような比較的抵抗値の高いもの、つまり、上
記抵抗値が105 Ω以上のものが挙げられる。抵抗値が
105 Ω以上のように大きい導電性材料を適用すること
により、充填層(37)近傍に偶然的に発生するコロナ
放電のプラス電荷が、充填層(37)の抵抗のために、
取付金具(31)へ大量に急激に流入することを抑制で
きる。
【0018】なお、上記抵抗値を1010Ω以下としたの
は、1010Ω以上であると製造性がよくないので、好ま
しくないためである。そして、請求項1記載のスパーク
プラグ(3)をイオン電流検出装置に適用した場合、こ
のスパークプラグ(3)はコロナ放電の発生が抑制され
ているので、コロナ放電のプラス電荷の取付金具(3
1)への流入量、換言すれば、イオン電流検出装置(1
0)のイオン電流回路へのプラス電荷の流入量が少量と
なり、イオン電流検出装置(10)による検出波形にス
パイク状ノイズ(N)が発生することを抑制できる。よ
って、上記した誤検出を抑制できる。
【0019】また、本発明者は、コロナ放電のプラス電
荷が取付金具(31)へ大量に瞬時に流入することによ
りスパイク状ノイズ(N)が発生することに着目し、絶
縁体(32)の外周部のうち、少なくとも取付金具(3
1)の他端部(312)に対向する部位に、導電性皮膜
(39)を形成し、この導電性皮膜(39)を取付金具
(31)と電気的に導通させること(以下、手段Aとい
う)を考えた。
【0020】そして、手段Aについて検討した結果、絶
縁体(32)の外周部にコロナ放電が発生しても、この
コロナ放電のプラス電荷を導電性皮膜(39)全体に分
散できるとともに、このプラス電荷を導電性皮膜(3
9)を介して取付金具(31)へ少量ずつ常に流入させ
ることができ、スパイク状ノイズ(N)の発生を抑制で
きることがわかった。
【0021】しかしながら、手段Aにおいて、導電性皮
膜(39)の抵抗値が非常に小さい(ほとんどゼロであ
る)場合、導電性皮膜(39)の端部(392)が空気
と接触している場合、この端部(392)近傍に電界が
集中してコロナ放電が発生する恐れがある。このコロナ
放電のプラス電荷は、従来技術と同様にしてランダムに
しか導電性皮膜(39)へ流入しないので、プラス電荷
が導電性皮膜(39)へ大量に急激に流入してスパイク
状ノイズ(N)が発生する恐れがある。
【0022】そのため手段Aに対して、改良を加えるべ
く更に検討を進めた結果、手段Aにおいて、導電性皮膜
(39)の膜厚を20μmとしたときの1平方ミリ当た
りの抵抗値を105 Ω以上とすることにより、導電性皮
膜(39)の端部(392)近傍における電界集中を良
好に緩和でき、この端部(392)近傍におけるコロナ
放電の発生を良好に抑制できることがわかった。
【0023】なお、導電性皮膜(39)の上記抵抗値が
非常に大きい(例えば1010Ω以上)と、導電性皮膜
(39)の絶縁性が比較的よくなってあたかも絶縁体
(32)と同じはたらきをする、つまり、導電性皮膜
(39)に局部的にプラス電荷が蓄積されるとともに、
このプラス電荷がランダムにしか取付金具(31)へ流
入しないため、取付金具(31)へ流入するプラス電荷
の量が常に少量とならず、スパイク状ノイズ(N)が発
生する恐れがある。よって、導電性皮膜(39)の抵抗
値を1010Ω以下とすることが好ましい。
【0024】請求項2記載の発明は、上記手段Aの検討
結果から得られた知見に基づいてなされたものであり、
絶縁体(32)の外周部のうち、少なくとも取付金具
(31)の他端部(312)に対向する部位に、膜厚を
20μmとしたときの1平方ミリ当たりの抵抗値が10
5 〜1010Ωである導電性皮膜(39)を形成し、且
つ、導電性皮膜(39)を取付金具(31)と電気的に
導通させたことを特徴としている。
【0025】それによって、絶縁体(32)の外周部に
発生したコロナ放電のプラス電荷を導電性皮膜(39)
全体に分散して、このプラス電荷を導電性皮膜(39)
を介して取付金具(31)へ少量ずつ常に流入させるこ
とができることができるとともに、導電性皮膜(39)
の端部(392)近傍におけるコロナ放電の発生を良好
に抑制できる。
【0026】そして、請求項2記載のスパークプラグ
(3)をイオン電流検出装置に適用した場合、プラス電
荷が取付金具(31)へ少量ずつ常に流入するので、イ
オン電流検出装置(10)のイオン電流回路へのプラス
電荷の流入量も少量となり、イオン電流検出装置(1
0)による検出波形にスパイク状ノイズ(N)が発生す
ることを抑制できる。よって、上記した誤検出を抑制で
きる。
【0027】ここで、上記抵抗値が105 〜1010Ωで
ある導電性材料としては、RuO2、PdAg等の抵抗
金属材料や、カーボン等の導電性材料を含有した導電性
ゴムおよび樹脂等を用いることができる。さらに、導電
性皮膜(39)の抵抗値を10 6Ω以上とすることによ
り、上記したコロナ放電の発生をより良好に抑制でき
る。また、導電性皮膜(39)への局部的なプラス電荷
の蓄積をさらに抑制するために、導電性皮膜(39)の
抵抗値を10 9Ω以下とするのがより好ましい。
【0028】そして、導電性皮膜(39)に、絶縁体
(32)の外周部において、取付金具(31)の他端部
(312)よりも絶縁体(32)の他端部(322)側
に延びる延長部(39a)を設け、この延長部(39
a)の軸方向長さ(L1)を2mm以上とすることによ
り、スロットル全開時における検出波形へのスパイク状
ノイズ(N)の発生を防止できることが、後述する実験
により確認されている(図6参照)。
【0029】また、本発明者は、上記手段Aについて、
更に検討を進めた結果、手段Aにおいて、導電性皮膜
(39)の端部(392)を絶縁部材(95)にて被覆
することによっても、上述した導電性皮膜(39)の端
部(392)近傍に発生するコロナ放電を防止できるこ
とがわかった。そのため、この方法では、導電性皮膜
(39)の抵抗値の下限は特に限定されず(換言すれ
ば、抵抗値が0でもよい)、Ag、Au、Cu、Ni等
の抵抗値がほぼゼロである導電性材料を用いてもよい。
この場合も、上述と同様の理由により、導電性皮膜(3
9)の抵抗値を1010Ω以下とするのが好ましい。
【0030】請求項5記載の発明は、この知見に基づい
てなされたものであり、絶縁体(32)の外周部のう
ち、少なくとも取付金具(31)の他端部(312)に
対向する部位には、膜厚を20μmとしたときの1平方
ミリ当たりの抵抗値が1010Ω以下である導電性皮膜
(39)を形成し、この導電性皮膜(39)を取付金具
(31)と電気的に導通させるとともに、その端部(3
92)を絶縁部材(95)にて被覆することを特徴とし
ている。
【0031】この請求項5記載のスパークプラグ(3)
においては、イオン電流検出装置に適用した場合も含め
て、請求項2記載の発明と同様の効果が得られる。ま
た、請求項5記載のスパークプラグにおいて、上記抵抗
値を10 9Ω以下とすることが、さらに好ましい。な
お、通常は、絶縁体(32)の他端部(322)側が例
えばゴム製の絶縁キャップ(95)にて被覆されている
ので、請求項6記載の発明のように、この絶縁キャップ
(95)により、導電性皮膜(39)の端部(392)
を被覆したものとできる。
【0032】また、導電性皮膜(39)を絶縁体(3
2)の外周部全周にわたって形成し、導電性皮膜(3
9)の一端部(391)を、全周にわたって取付金具
(31)により覆うとともに、全周にわたって取付金具
(31)と電気的に導通させるのが好ましい。これによ
れば、コロナ放電のプラス電荷を取付金具(31)へ常
に効率よく流入させることができる。
【0033】また、導電性皮膜(39)の他端部(39
2)を全周にわたって絶縁部材(95)により覆うのが
好ましい。これによれば、導電性皮膜(39)の他端部
(392)が空気に接触するのを抑制でき、この他端部
(392)近傍におけるコロナ放電の発生を抑制できる
ためである。なお、請求項1記載のスパークプラグ
(3)において、取付金具(31)の他端部(312)
と絶縁体(32)との間に導電性材料を隙間なく充填す
るには、複雑な製造工程が必要となるが、請求項2〜請
求項9記載のスパークプラグ(3)では、例えば導電材
料をペースト状にして塗布、焼成することにより導電性
皮膜(39)を絶縁体(32)表面に形成し、その後、
導電性皮膜(39)と取付金具(31)とが電気的に導
通するように絶縁体(32)と取付金具(31)とを組
付けるだけであるので、この製造工程が単純となる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。 (第1実施形態)図1に示す本実施形態のイオン電流検
出用スパークプラグ(以下、単にスパークプラグとい
う)3は、図9に示す従来技術のスパークプラグ3のう
ち、取付金具31の他端部312近傍の構造を変更した
のみであるため、上記変更点の具体的説明を図2に基づ
いて行ない、スパークプラグ3の説明補充を図1に基づ
いて行なう。
【0035】図1に示すように、取付金具31は、エン
ジンブロック100に固定するためのネジ部31aを備
え、この取付金具31の内部には、絶縁体32の一端部
321、他端部322が取付金具31の一端部311、
他端部312から露出するように、絶縁体32が固定さ
れている。この絶縁体32の内部には、中心電極33お
よびステム部34が固定されている。中心電極33の一
端部331が絶縁体32の一端部321から露出し、ス
テム部34の一端部341が絶縁体32の他端部322
から露出しており、中心電極33の他端部332とステ
ム部34の他端部342とが電気的に接続されている。
【0036】また、絶縁体32の段付部32aと取付金
具31の他端部312近傍との間には、耐熱性に優れた
材料、例えば鉄や銅からなるパッキン36が配置されて
いる。このパッキン36は、絶縁体32の段付部32a
と取付金具31の他端部312近傍との間の間隙の形状
に沿った形状をなしている。なお、絶縁体32を、取付
金具31の他端部312側から取付金具31の内部へ挿
入し、上記段付部32aにパッキン36を配置した後、
取付金具31の他端部312近傍を内方へ曲げるように
かしめることにより、パッキン36がこの他端部312
近傍と絶縁体32との間で押圧されて変形する。この結
果、パッキン36が上記他端部312近傍および絶縁体
32に密接した状態で配置され、図2に示すような構造
となる。
【0037】一方、図1に示すように、絶縁体32の一
端部321側は、この一端部321側に形成された段付
部32bを、取付金具31の内周面全周に形成した環状
の突出部313にて支持されるようになっている。この
段付部32bと突出部313の間は、図示しないパッキ
ンによりシールされている。そして、図2に示す様に、
取付金具の他端部312と絶縁体32との間には、膜厚
を20μmとしたときの1平方ミリ当たりの抵抗値(以
下、単に抵抗値という)が105 〜1010Ωである導電
性材料(例えばRuO2 等)からなる充填層37を形成
している。この充填層37は絶縁体32の外周部に沿っ
て環状に形成されている。
【0038】この充填層37は、導電性材料の粉末をバ
インダとともにペースト状にし、さらに、有機溶剤にて
希釈して、注射器等により絶縁体32と取付金具31の
他端部312との間に注入することにより形成される。
これによれば、絶縁体32と取付金具31の他端部31
2との間において、コロナ放電の発生する場をなくすこ
とができる。具体的には、充填層37近傍に偶然的に発
生するコロナ放電のプラス電荷が、充填層37の抵抗の
ために、取付金具31へ急激に移動することを抑制でき
る。
【0039】実際に、本実施形態のスパークプラグ3
を、4気筒、1800ccの車両の内燃機関に設け、ス
ロットル全開状態(2000回転)としたときの抵抗7
に発生する電圧の波形を、上記イオン電流検出装置10
にて500サイクル検出したところ、スパイク状ノイズ
は全く発生しないことが確認された。図3は、本発明の
スパークプラグ3を適用したイオン電流検出装置10を
示している。点火コイル1は一次巻線11と、二次巻線
12とを備え、この一次巻線11には、パワートランジ
スタ2および車載電源8が直列に接続されており、パワ
ートランジスタ2により、一次巻線11に発生する一次
電流を断続するものである。そして、スパークプラグ3
は、二次巻線12に直列に接続され、放電用高電圧が印
加されることにより、図示しない内燃機関の燃焼室内の
混合気を着火する。
【0040】また、二次巻線12の正極性側にはコンデ
ンサ4が接続され、このコンデンサ4とアースとの間に
は、イオン電流を電圧に変換する抵抗7が接続されてい
る。この抵抗7に発生する電圧は、コンピュータ6によ
り検出されるようになっている。このコンピュータ6に
より検出されたイオン電流により、内燃機関の燃焼室内
における混合気の燃焼状態を検出できる。
【0041】そして、上記燃焼状態に応じて、コンピュ
ータ6により、燃料噴射量や点火時期を制御して、最適
な燃焼状態を保持するようにしている。また、抵抗7お
よびコンデンサ4に並列的に、定電圧ダイオード5が接
続されている。この定電圧ダイオード5により、コンデ
ンサ4の充電電圧を任意に設定できる。なお、点火コイ
ル1、パワートランジスタ2および車載電源8により、
電圧供給手段を構成し、コンデンサ4、コンピュータ6
および抵抗7により、イオン電流検出手段を構成してい
る。
【0042】そして、このイオン電流検出装置10は、
内燃機関の点火時期には、二次巻線12に負極性の放電
用高電圧(約−35kV)が生じ、図3中実線矢印で示
す経路に放電電流が流れ、スパークプラグ3の放電ギャ
ップ38間に放電を生じる。また、この放電電流によっ
てコンデンサ4が充電される。このとき、混合気の燃焼
に伴って電離作用が生じ、イオンが発生する。ここで、
コンデンサ4が充電されているため、図3中点線矢印で
示す経路にイオン電流が流れ、このイオン電流の発生に
より抵抗7に発生する電圧を検出することにより、混合
気の燃焼を確認できる。
【0043】ここで、スパークプラグ3と点火コイル1
との電気的接続を行なうリード線91の一端部は、図4
に示すようにしてスパークプラグ3と電気的に導通され
ている。すなわち、リード線91は、導電材料(例えば
鋼)からなる導電線911を絶縁材料(例えばゴム)か
らなる絶縁チューブ912にて覆ったものからなり、こ
のリード線91の外周部を絶縁材料(例えば樹脂)から
なる絶縁キャップ92にて覆っている。そして、リード
線91の一端部側の外周部と絶縁キャップ92との間に
導電材料(例えばステンレス材)からなる導電筒93を
設け、この導電筒93とリード線91の絶縁チューブ9
12との間に導電線911の一端部が配置されている。
【0044】そして、導電筒93にコイルスプリング9
4を支持させ、このコイルスプリング94の先端をステ
ム部34の一端部341に接触させている。また、絶縁
キャップ92の先端側外周には、絶縁材料(例えばゴ
ム)からなる絶縁キャップ95が装着されており、この
絶縁キャップ95の先端が絶縁体32の外周部に圧着さ
れている。
【0045】(第2実施形態)本実施形態では、図5に
示すように、絶縁体32の外周部のうち、取付金具31
の他端部312に対向する部位、およびその近傍に、全
周にわたって導電性皮膜39が形成されている。この導
電性皮膜39は、絶縁体32の外周部において、取付金
具31の他端部312よりも絶縁体32の他端部322
側(図5中上方)に延びる延長部39aを備えている。
【0046】そして、導電性皮膜39の一端部391
は、全周にわたって導電性材料からなるパッキン36を
介して取付金具31に覆われるとともに、全周にわたっ
てパッキン36を介して取付金具31と電気的に導通し
ている。また、導電性皮膜39の他端部392は、上記
した絶縁キャップ95に被覆されていない。本実施形態
では、導電性皮膜39の延長部39aの軸方向長さL1
を5mmとし、導電性皮膜39のうち、段付部32aの
肩部321aよりも絶縁体32の一端部391側部位の
軸方向長さL2を1mmとしている。この軸方向長さL
2に対応する導電性皮膜39を形成することにより、導
電性皮膜39と取付金具31との電気的な導通をより確
実にしている。なお、間隙Cの幅W1 は従来技術と同じ
(例えば0.4mm)である。
【0047】導電性皮膜39は、膜厚を20μmとした
ときの1平方ミリ当たりの抵抗値が108 ΩであるRu
2 (導電材料、抵抗材料)からなり、このRuO2
ペースト状にして絶縁体32外周部に塗布し、さらに、
RuO2 ペーストが塗布されていない絶縁体32表面に
釉薬を塗布した後、高温(例えば800℃)で所定時間
(例えば20分)焼成することにより形成される。
【0048】なお、絶縁体32導電性皮膜39の形成が
高温で行なわれるため、絶縁体32単体の状態で行なわ
れる。導電性皮膜39の膜厚は、あまり薄いと後述する
スパイク状ノイズを抑制する効果が良好に得られず、あ
まり厚いと製造性が悪いため、10〜60μmとするの
がよく、本実施形態では20μmとしている。なお、P
dAg等から導電性皮膜39を形成する場合も、RuO
2 と同様の方法でなされる。また、導電性皮膜39を、
カーボン等の導電性材料を含有する導電性ゴムや導電性
樹脂から形成する場合は、これらの材料を有機溶剤にて
ペースト状として絶縁体32外周部に塗布し、室温(例
えば25℃)で乾燥させることにより形成される。この
場合、導電性皮膜39の耐熱性を考慮して、絶縁体32
表面に釉薬を高温焼成した後に導電性皮膜39を形成す
る。
【0049】以下に、導電性皮膜39の延長部39aの
軸方向長さL1と、コンピュータ6により検出される電
圧波形に発生するスパイク状ノイズNとの関係について
実験を行なった結果を説明する。まず、上記長さL1
が、0mm、1mm、2mm、3mm、5mm、7mm
のものを用意し、さらに、導電性皮膜39を形成しない
ものを用意して、上記第1の実施形態と同様の実験を行
なった。そして、スパイク状ノイズの発生が1か所でも
確認された電圧波形を、スパイク状ノイズが発生した電
圧波形としてカウントし、上記500サイクルの電圧波
形のうち、スパイク状ノイズが発生した電圧波形の割合
をノイズ発生率(%)として求め、図6に示すグラフを
得た。なお、長さL1が0mmのものは、導電性皮膜3
9の他端部392がちょうど取付金具31の他端部31
2と揃うように導電性皮膜39を形成した。
【0050】この結果、導電性皮膜39を形成しない場
合はノイズ発生率が30%程度であるのに対して、導電
性皮膜39を形成することによりノイズ発生率を10%
以下に抑制できることが確認できる。また、長さL1が
2mm以上のスパークプラグ3では、スパイク状ノイズ
Nの発生を防止できることが確認できる。 (第3実施形態)本実施形態は上記第2実施形態の変形
であり、図7に示すように、導電性皮膜39の他端部3
92が絶縁キャップ95にて被覆されている。なお、本
実施形態の導電性皮膜39は、抵抗値がゼロに近いAg
からなり、焼付やめっき等にて形成される。
【0051】本実施形態のスパークプラグ3について、
上記第2の実施形態と同様の実験を行なったところ、長
さL1が、0mm、1mm、2mm、3mm、5mm、
7mmのもの全てについてスパイク状ノイズNは全く発
生しなかった。なお、絶縁キャップ95と導電性皮膜3
9との接触長さは0.5mmとし、長さL1が0mmの
ものに関しては、絶縁キャップ95の先端の厚みを小さ
くして、この先端を、取付金具31の他端部312と小
径部323との間に圧入させた。
【0052】なお、絶縁キャップ95の先端の厚みを細
くしない通常品を使用する場合、絶縁キャップ95の先
端が取付金具31の他端部312に当接するまで、絶縁
キャップ95を被せることができるが、この絶縁キャッ
プ95の先端により導電性皮膜39の他端部392を確
実に被覆するために、導電性皮膜39の延長部39aの
軸方向長さL1を2mm以上とするのが好ましい。
【0053】(第4実施形態)本実施形態は、上記第1
ないし第3実施形態における取付金具31と絶縁体32
との組付構造を変更したものであり、図8に示すよう
に、取付金具31の他端部312近傍と絶縁体32の段
付部32a近傍との間にタルク粉末を充填してなる充填
部360が筒状に形成され、この充填部360の両端部
に、金属製の第1、第2パッキン361、362が設け
られている。
【0054】導電性皮膜39は、絶縁体32の小径部3
23のうち、取付金具31の他端部312に対向する部
位およびその近傍に形成されており、この導電性皮膜3
9の一端部391がほぼ全周にわたって、第2パッキン
362を介して取付金具31に覆われるとともに電気的
に導通しており、他端部392が、全周にわたって絶縁
キャップ95に被覆されている。この結果、上記第3実
施形態と同様の効果が得られる。
【0055】(他の実施形態)また、上記各実施形態に
おいて、取付金具31の他端部312の形状を、角ばっ
た形状ではなく、丸みを持たせた形状とすることによ
り、この他端部312近傍の間隙Cに形成される電界が
集中することをより抑制できる。また、上記第2および
第3実施形態において、導電性皮膜39と取付金具31
とがパッキン36を介して電気的に導通されているの
で、軸方向長さL2に対応する導電性皮膜39を廃止し
てもよい。
【0056】また、上記第4実施形態では、導電性皮膜
39は、第2パッキン362を介して取付金具31に電
気的に導通されていたが、この導電性皮膜39を絶縁体
32の段付部32aまで延ばして、この導電性皮膜39
を、第1パッキン361を介して取付金具31に電気的
に導通させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るスパークプラグの
半断面図である。
【図2】上記第1実施形態のスパークプラグの部分拡大
断面図である。
【図3】本発明のイオン電流検出装置の回路図である。
【図4】本発明のスパークプラグのイオン電流検出装置
への電気接続構造を示す断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係るスパークプラグの
部分拡大断面図である。
【図6】上記第2実施形態において、導電性皮膜の延長
部の軸方向長さL1と、ノイズ発生率との関係を示すグ
ラフである。
【図7】本発明の第3実施形態に係るスパークプラグの
部分拡大断面図である。
【図8】本発明の第4実施形態に係るスパークプラグの
部分拡大断面図である。
【図9】従来技術のスパークプラグの半断面図である。
【図10】従来技術における、イオン電流の検出波形を
示すグラフである。
【符号の説明】
1…点火コイル、2…パワートランジスタ、3…イオン
電流検出用スパークプラグ、4…コンデンサ、6…コン
ピュータ、7…抵抗、8…車載電源、31…取付金具、
311、312…取付金具の一端部、他端部、32…絶
縁体、321、322…絶縁体の一端部、他端部、33
…中心電極、331…中心電極の一端部、35…接地電
極、37…充填層、38…放電ギャップ、39…導電性
皮膜、39a…導電性皮膜の延長部、391、392…
導電性皮膜の一端部、他端部、95…絶縁キャップ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01T 15/00 F02P 17/00 E

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の取付金具(31)と、 一端部(321)、他端部(322)が前記取付金具
    (31)の一端部(311)、他端部(312)から露
    出するように、前記取付金具(31)の内部に保持され
    る筒状の絶縁体(32)と、 一端部(331)が前記絶縁体(32)の前記一端部
    (321)から露出するように、前記絶縁体(32)の
    内部に保持される中心電極(33)と、 前記取付金具(31)の前記一端部(311)に固定さ
    れ、前記中心電極(33)の前記一端部(331)と放
    電ギャップ(38)を隔てて対向する接地電極(35)
    とを具備し、 前記放電ギャップ(38)に流れるイオン電流を検出す
    るイオン電流検出装置に用いられるイオン電流検出用ス
    パークプラグであって、 前記取付金具(31)の前記他端部(312)と前記絶
    縁体(32)との間には、導電性材料を充填してなる充
    填層(37)が設けられており、 前記導電性材料は、膜厚を20μmとしたときの1平方
    ミリ当たりの抵抗値が105 〜1010Ωであることを特
    徴とするイオン電流検出用スパークプラグ。
  2. 【請求項2】 筒状の取付金具(31)と、 一端部(321)、他端部(322)が前記取付金具
    (31)の一端部(311)、他端部(312)から露
    出するように、前記取付金具(31)の内部に保持され
    る筒状の絶縁体(32)と、 一端部(331)が前記絶縁体(32)の前記一端部
    (321)から露出するように、前記絶縁体(32)の
    内部に保持される中心電極(33)と、 前記取付金具(31)の前記一端部(311)に固定さ
    れ、前記中心電極(33)の前記一端部(331)と放
    電ギャップ(38)を隔てて対向する接地電極(35)
    とを具備し、 前記放電ギャップ(38)に流れるイオン電流を検出す
    るイオン電流検出装置に用いられるイオン電流検出用ス
    パークプラグであって、 前記絶縁体(32)の外周部のうち、少なくとも前記取
    付金具(31)の前記他端部(312)に対向する部位
    には、膜厚を20μmとしたときの1平方ミリ当たりの
    抵抗値が105 〜1010Ωである導電性皮膜(39)が
    形成されており、 前記導電性皮膜(39)は、前記取付金具(31)と電
    気的に導通されていることを特徴とするイオン電流検出
    用スパークプラグ。
  3. 【請求項3】 前記導電性皮膜(39)は、前記抵抗値
    が10 6〜10 9Ωであることを特徴とする請求項2に
    記載のイオン電流検出用スパークプラグ。
  4. 【請求項4】 前記導電性皮膜(39)は、前記絶縁体
    (32)の外周部において、前記取付金具(31)の前
    記他端部(312)よりも前記絶縁体(32)の前記他
    端部(322)側に延びる延長部(39a)を備えてお
    り、 前記延長部(39a)の軸方向長さ(L1)が2mm以
    上であることを特徴とする請求項2または3に記載のイ
    オン電流検出用スパークプラグ。
  5. 【請求項5】 筒状の取付金具(31)と、 一端部(321)、他端部(322)が前記取付金具
    (31)の一端部(311)、他端部(312)から露
    出するように、前記取付金具(31)の内部に保持され
    る筒状の絶縁体(32)と、 一端部(331)が前記絶縁体(32)の前記一端部
    (321)から露出するように、前記絶縁体(32)の
    内部に保持される中心電極(33)と、 前記取付金具(31)の前記一端部(311)に固定さ
    れ、前記中心電極(33)の前記一端部(331)と放
    電ギャップ(38)を隔てて対向する接地電極(35)
    とを具備し、 前記放電ギャップ(38)に流れるイオン電流を検出す
    るイオン電流検出装置に用いられるイオン電流検出用ス
    パークプラグであって、 前記絶縁体(32)の外周部のうち、少なくとも前記取
    付金具(31)の前記他端部(312)に対向する部位
    には、膜厚を20μmとしたときの1平方ミリ当たりの
    抵抗値が1010Ω以下である導電性皮膜(39)が形成
    されており、 この導電性皮膜(39)は、前記取付金具(31)と電
    気的に導通されているとともに、この導電性皮膜(3
    9)の端部(392)は絶縁部材(95)にて被覆され
    ていることを特徴とするイオン電流検出用スパークプラ
    グ。
  6. 【請求項6】 前記絶縁体(32)の前記他端部(32
    2)側を被覆する絶縁キャップ(95)を備え、 この絶縁キャップ(95)にて、前記導電性皮膜(3
    9)の前記端部(392)を被覆する前記絶縁部材を構
    成することを特徴とする請求項5に記載のイオン電流検
    出用スパークプラグ。
  7. 【請求項7】 前記導電性皮膜(39)は前記絶縁体
    (32)の外周部全周にわたって形成されていることを
    特徴とする請求項2ないし6のいずれか1つに記載のイ
    オン電流検出用スパークプラグ。
  8. 【請求項8】 前記導電性皮膜(39)の一端部(39
    1)は、全周にわたって前記取付金具(31)に覆われ
    るとともに、全周にわたって前記取付金具(31)と電
    気的に導通していることを特徴とする請求項7に記載の
    イオン電流検出用スパークプラグ。
  9. 【請求項9】 前記導電性皮膜(39)は前記絶縁体
    (32)の外周部全周にわたって形成され、 前記導電性皮膜(39)の前記端部(392)は、全周
    にわたって前記絶縁部材(95)に覆われていることを
    特徴とする請求項5または6に記載のイオン電流検出用
    スパークプラグ。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれか1つに記
    載のイオン電流検出用スパークプラグ(3)と、 前記イオン電流検出用スパークプラグ(3)に高電圧を
    供給する電圧供給源(1、2、8)と、 前記イオン電流検出用スパークプラグ(3)の前記放電
    ギャップ(38)に流れるイオン電流を検出するイオン
    電流検出手段(4、6、7)とを備えていることを特徴
    とするイオン電流検出装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011036832A1 (ja) * 2009-09-25 2011-03-31 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ及びスパークプラグの製造方法
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