JP3684746B2 - イオン電流検出用スパークプラグおよびイオン電流検出装置 - Google Patents
イオン電流検出用スパークプラグおよびイオン電流検出装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3684746B2 JP3684746B2 JP06094697A JP6094697A JP3684746B2 JP 3684746 B2 JP3684746 B2 JP 3684746B2 JP 06094697 A JP06094697 A JP 06094697A JP 6094697 A JP6094697 A JP 6094697A JP 3684746 B2 JP3684746 B2 JP 3684746B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mounting bracket
- ion current
- insulator
- spark plug
- conductive film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
- Spark Plugs (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、イオン電流の検出を行なうことが可能なイオン電流検出用スパークプラグおよびイオン電流検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図10に示すように、従来のイオン電流検出用スパークプラグ(以下、スパークプラグをいう)3は、筒状の取付金具31の内部に筒状の絶縁体32が保持され、この絶縁体32の内部に中心電極33およびステム部34が保持されており、さらに、取付金具31の一端部311には、中心電極33の一端部331と放電ギャップ38を隔てて対向する接地電極35が固定されている。
【0003】
そして、絶縁体32の外周部のうち、取付金具31の他端部312近傍に配置される部位には、この部位よりも絶縁体32の他端部322側(図10中上方側)に小径部323を構成するように、段付部32aが形成されている。また、取付金具31の他端部312近傍を、全周にわたって段付部32aに沿うようにかしめることにより、絶縁体32が取付金具31に固定される。
【0004】
そして、このスパークプラグ3の一端部3b側が内燃機関の燃焼室内に挿入され、このスパークプラグ3の取付金具31と中心電極33との間に放電用高電圧(約−10kV〜−35kV)をかけることにより、放電ギャップ38に火花放電が発生し、燃焼室内の混合気が燃焼する。
ところで、放電ギャップ38近傍では、上記燃焼に伴う電離作用によりイオンが発生し、このイオンの発生により、中心電極33と接地電極35(つまりは、取付金具31)との間にイオン電流が流れることが知られている。そして、このイオン電流をイオン電流検出手段にて検出することにより、内燃機関の燃焼室内における混合気の燃焼状態やノッキングの発生状態を検出することが近年検討されている。
【0005】
このイオン電流検出手段にて検出されるイオン電流の検出波形を図11に示す。通常、検出波形において、所定時間T以上、立ち上がり高さHだけ立ち上がった状態をイオン電流検出手段が検出したときに、混合気が燃焼していると判断するものである。なお、混合気の失火時には、上記イオンが発生しないためにイオン電流は発生せず、上記立ち上がり状態は検出されない。また、プレイグニッション時には、放電ギャップ38間の放電の前に上記イオンが発生し、放電の前に上記立ち上がり状態が検出される。
【0006】
また、検出波形にノッキングによる振動波形Kが現れたときに、ノッキングしていることを検出している。このノッキングを検出することにより点火時期を制御している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図11に示すイオン電流の検出波形にスパイク状ノイズNが発生し、このスパイク状ノイズNにより、上記イオン電流検出手段が誤検出する、といった問題があり、この問題について本発明者が鋭意検討した結果、スパークプラグ3の絶縁体32のうち、段付部32a近傍から他端部322側にかけて発生するコロナ放電が上記スパイク状ノイズNの発生原因であることがわかった。
【0008】
すなわち、従来のスパークプラグ3では、取付金具31の他端部312近傍を絶縁体32の段付部32aにかしめるとき、上記他端部312と小径部323とが干渉しないように、かつ、段付部32aと取付金具31の他端部312近傍との重なり代をできるだけ大きくとるようにしている。このため、取付金具31の他端部312と絶縁体32の小径部323との間には、非常に小さな幅(例えば約0.4mm)の間隙Cが形成される。
【0009】
ところで、取付金具31と中心電極33との間には数十kVという高電圧がかかっており、しかも、上記間隙Cには絶縁体32を構成する絶縁材料よりも誘電率が小さな空気が存在するため、この間隙Cには絶縁体32よりも大きな電界が形成される。さらに、空気は絶縁体32よりも絶縁耐力が小さいために、間隙Cにおいて容易に絶縁破壊してコロナ放電が発生してしまう。なお、空気の誘電率は絶縁体32の誘電率の約1/9であり、絶縁材料の絶縁耐力は常温(20℃程度)で約20kV/mm、空気の絶縁耐力は常温で約2〜3kV/mmである。
【0010】
そして、中心電極33が陰極(負電圧)、取付金具31が陽極(アース)であるため、絶縁体32は、内縁部側がプラス、外縁部側がマイナスに分極しており、この結果、間隙Cで発生したコロナ放電のプラス電荷が、絶縁体32の外周部のうち間隙C近傍、または、取付金具31の他端部312近傍に引き寄せられる。
【0011】
そして、発明者の検討によれば、絶縁体32が絶縁材料であるため、絶縁体32の外周部に引き寄せられたプラス電荷は、この絶縁体32の外周部に沿って移動することなく局部的に蓄積されていき、この局部的に蓄積されたプラス電荷が、中心電極33側の電位変化等の外的要因が加えられることにより取付金具31へ流入する。このプラス電荷の流入は所定時間毎に起こるのではなく、ランダムに起こるため、絶縁体32の外周部に蓄積されるプラス電荷の量は大小さまざまである。そして、絶縁体32の外周部に大量にプラス電荷が蓄積されたときに、外的要因にて大量のプラス電荷が瞬時に取付金具31へ流入することにより、上記スパイク状ノイズNが発生することがわかった。
【0012】
そして、ノッキングが発生していないときにおいて、スパイク状ノイズNを、検出装置にて上記振動波形Kであると誤検出することにより、ノッキングが発生していると誤判断してしまう。
なお、エンジンのスロットル全開時では、スロットル全閉時に比べて燃焼室の圧力が大きく、スパークプラグ3の要求電圧が高くなる。このため、上記間隙Cに形成される電界がより大きくなり、コロナ放電がより発生しやすくなるので、スパイク状ノイズNが特に頻繁に発生する。よって、スロットル全開時では、特に上記イオン電流検出手段による誤検出が多発する傾向にある。
【0013】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、イオン電流検出用スパークプラグにおいて、イオン電流検出装置の検出波形にスパイク状ノイズが発生するのを抑制することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明者は、コロナ放電が発生することによりスパイク状ノイズ(N)が発生することに着目して、後述する手段▲1▼および▲2▼を見出し、また、コロナ放電のプラス電荷が取付金具(31)へ大量に瞬時に流入することによりスパイク状ノイズ(N)が発生することに着目して、後述する手段▲3▼を見出した。
【0015】
手段▲1▼ 取付金具(31)の他端部(312)と絶縁体(32)との間に、空気よりも誘電率および絶縁耐力が大きい材料を充填してなる充填層(37)を設けることにより、上記間に形成される電界の強さを小さくするとともに絶縁耐力を大きくして、上記間における絶縁破壊の発生を抑制し、コロナ放電の発生を抑制する。
【0016】
手段▲2▼ 取付金具(31)の他端部(312)と絶縁体(32)との間に、導電性材料を充填してなる充填層(370)を設けることにより、上記間においてコロナ放電の発生する場をなくし、コロナ放電の発生を抑制する。
手段▲3▼ 絶縁体(32)の外周部のうち、少なくとも取付金具(31)の他端部(312)に対向する部位に導電性皮膜(39)を形成し、この導電性皮膜(39)を取付金具(31)と電気的に導通させる。これにより、絶縁体(32)の外周部にコロナ放電が発生しても、このコロナ放電のプラス電荷が導電性皮膜(39)全体に分散されるとともに、このプラス電荷が導電性皮膜(39)を介して取付金具(31)へ少量ずつ常に流入することが、発明者の検討によりわかっている。
【0017】
そして、手段▲1▼および手段▲2▼を備えたスパークプラグ(3)をイオン電流検出装置に適用した場合、このスパークプラグ(3)はコロナ放電の発生が抑制されているので、コロナ放電のプラス電荷の取付金具(31)への流入量、換言すれば、イオン電流検出装置(10)のイオン電流回路へのプラス電荷の流入量が少量となり、イオン電流検出装置(10)による検出波形にスパイク状ノイズ(N)が発生することを抑制できる。よって、上記した誤検出を抑制できる。
【0018】
また、手段▲3▼を備えたスパークプラグ(3)をイオン電流検出装置に適用した場合、プラス電荷が取付金具(31)へ少量ずつ常に流入するので、イオン電流検出装置(10)のイオン電流回路へのプラス電荷の流入量も少量となり、イオン電流検出装置(10)による検出波形にスパイク状ノイズ(N)が発生することを抑制できる。よって、上記した誤検出を抑制できる。
【0019】
次に、手段▲1▼について詳しく説明する。まず、空気よりも誘電率および絶縁耐力が大きい材料としては、粉末状ではなく、内部に空気層を含まない固体状または液体状のものを使用する。また、この材料としては、誘電率が空気と同程度で、絶縁耐力が空気よりも大きい材料、または、誘電率が空気よりも大きく、絶縁耐力が空気と同程度である材料であってもよい。
【0020】
そして、空気よりも誘電率および絶縁耐力が大きい材料としては、絶縁性樹脂材料(例えば、シリコン樹脂、フッ素樹脂、エポキシ樹脂等)や、絶縁性油脂材料(シリコン油、フッ素油、タービン油、防錆油、潤滑油、塩化ジフェニル系油、スルフォン系油等)等が挙げられる。
次に、手段▲2▼について詳しく説明する。まず、導電性材料としては、鉄系材料や銅のような比較的抵抗値が低いものや、RuO2 のような比較的抵抗値の高いもの、つまり、膜厚を20μmとしたときの1平方インチ当たりの抵抗値(以下、単に抵抗値という)が105 Ω以上のものが挙げられる。抵抗値が105 Ω以上のように大きい導電性材料を適用することにより、充填層(370)近傍に偶然的に発生するコロナ放電のプラス電荷が、充填層(370)の抵抗のために、取付金具(31)へ大量に急激に流入することを抑制できる。
【0021】
なお、上記抵抗値が1010Ω以上であると製造性がよくないので、好ましくない。
次に、手段▲3▼について詳しく説明する。
まず、導電性皮膜(39)の抵抗値が非常に小さい(ほとんどゼロである)場合、導電性皮膜(39)の端部(392)が空気と接触している場合、この端部(392)近傍に電界が集中してコロナ放電が発生する恐れがある。このコロナ放電のプラス電荷は、従来技術と同様にしてランダムにしか導電性皮膜(39)へ流入しないので、プラス電荷が導電性皮膜(39)へ大量に急激に流入してスパイク状ノイズ(N)が発生する恐れがある。
【0022】
これに対して、以下に示す手段Aおよび手段Bを見出した。
手段A 膜厚を20μmとしたときの1平方インチ当たりの抵抗値が105 〜1010Ωである導電性皮膜(39)を設ける。
手段B 導電性皮膜(39)の端部(392)を絶縁部材(95)にて被覆する。
【0023】
次に、手段Aについて詳しく説明する。
まず、導電性皮膜(39)の上記抵抗値を105 Ω以上とすることにより、導電性皮膜(39)の端部(392)近傍における電界集中を良好に緩和でき、この端部(392)近傍におけるコロナ放電の発生を良好に抑制できることが、本発明者の経験、検討によりわかっている。
【0024】
なお、導電性皮膜(39)の抵抗値が非常に大きい(例えば1010Ω以上)と、導電性皮膜(39)の絶縁性が比較的よくなってあたかも絶縁体(32)と同じはたらきをする、つまり、導電性皮膜(39)に局部的にプラス電荷が蓄積されるとともに、このプラス電荷がランダムにしか取付金具(31)へ流入しないため、取付金具(31)へ流入するプラス電荷の量が常に少量とならず、スパイク状ノイズ(N)が発生する恐れがある。よって、導電性皮膜(39)の抵抗値を1010Ω以下としている。
【0025】
抵抗値が105 〜1010Ωである導電性材料としては、RuO2 、PdAg等の抵抗金属材料や、カーボン等の導電性材料を含有した導電性ゴムおよび樹脂等からなる。
さらに、導電性皮膜(39)の抵抗値を10 6Ω以上とすることにより、上記したコロナ放電の発生をより良好に抑制できる。また、導電性皮膜(39)への局部的なプラス電荷の蓄積をさらに抑制するために、導電性皮膜(39)の抵抗値を10 9Ω以下とするのがより好ましい。
【0026】
そして、導電性皮膜(39)に、絶縁体(32)の外周部において、取付金具(31)の他端部(312)よりも絶縁体(32)の他端部(322)側に延びる延長部(39a)を設け、この延長部(39a)の軸方向長さ(L1)を2mm以上とすることにより、スロットル全開時における検出波形へのスパイク状ノイズ(N)の発生を防止できることが、後述する実験により確認されている。
【0027】
次に、手段Bについて詳しく説明する。
まず、導電性皮膜(39)の端部(392)を絶縁部材(95)にて被覆することにより、導電性皮膜(39)の端部(392)近傍にコロナ放電が発生することは防止される。このため、抵抗値の下限は特に限定されず(換言すれば、抵抗値が0でもよい)、Ag、Au、Cu、Ni等の抵抗値がほぼゼロである導電性材料を用いてもよい。この場合も、導電性皮膜(39)の抵抗値を1010Ω以下とするのが好ましく、抵抗値を10 9Ω以下とするのがさらに好ましい。
【0028】
なお、通常は、絶縁体(32)の他端部(322)側が例えばゴム製の絶縁キャップ(95)にて被覆されているので、この絶縁キャップ(95)により、導電性皮膜(39)の端部(392)を被覆するとよい。
また、導電性皮膜(39)を絶縁体(32)の外周部全周にわたって形成し、導電性皮膜(39)の一端部(391)を、全周にわたって取付金具(31)により覆うとともに、全周にわたって取付金具(31)と電気的に導通させるのが好ましい。これによれば、コロナ放電のプラス電荷を取付金具(31)へ常に効率よく流入させることができる。
【0029】
また、導電性皮膜(39)の他端部(392)を全周にわたって絶縁部材(95)により覆うのが好ましい。これによれば、導電性皮膜(39)の他端部(392)が空気に接触するのを抑制でき、この他端部(392)近傍におけるコロナ放電の発生を抑制できるためである。
なお、手段▲2▼において、取付金具(31)の他端部(312)と絶縁体(32)との間に導電性材料を隙間なく充填するには、複雑な製造工程が必要となるが、手段▲3▼では、例えば導電材料をペースト状にして塗布、焼成することにより導電性皮膜(39)を絶縁体(32)表面に形成し、その後、導電性皮膜(39)と取付金具(31)とが電気的に導通するように絶縁体(32)と取付金具(31)とを組付けるだけであるので、この製造工程が単純となる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1に示す本実施形態のスパークプラグ3は、図10に示す従来技術のスパークプラグ3のうち、取付金具31の他端部312近傍の構造を変更したのみであるため、上記変更点の具体的説明を図2に基づいて行ない、スパークプラグ3の説明補充を図1に基づいて行なう。
【0031】
図1に示すように、取付金具31は、エンジンブロック100に固定するためのネジ部31aを備え、この取付金具31の内部には、絶縁体32の一端部321、他端部322が取付金具31の一端部311、他端部312から露出するように、絶縁体32が固定されている。この絶縁体32の内部には、中心電極33およびステム部34が固定されている。中心電極33の一端部331が絶縁体32の一端部321から露出し、ステム部34の一端部341が絶縁体32の他端部322から露出しており、中心電極33の他端部332とステム部34の他端部342とが電気的に接続されている。
【0032】
また、絶縁体32の段付部32aと取付金具31の他端部312近傍との間には、耐熱性に優れた材料、例えば鉄や銅からなるパッキン36が配置されている。このパッキン36は、絶縁体32の段付部32aと取付金具31の他端部312近傍との間の間隙の形状に沿った形状をなしている。
なお、絶縁体32を、取付金具31の他端部312側から取付金具31の内部へ挿入し、上記段付部32aにパッキン36を配置した後、取付金具31の他端部312近傍を内方へ曲げるようにかしめることにより、パッキン36がこの他端部312近傍と絶縁体32との間で押圧されて変形する。この結果、パッキン36が上記他端部312近傍および絶縁体32に密接した状態で配置され、図2に示すような構造となる。
【0033】
一方、図1に示すように、絶縁体32の一端部321側は、この一端部321側に形成された段付部32bを、取付金具31の内周面全周に形成した環状の突出部313にて支持されるようになっている。この段付部32bと突出部313の間は、図示しないパッキンによりシールされている。
そして、図2に示すように、取付金具31の他端部312と絶縁体32との間には、空気よりも誘電率が高く、かつ、絶縁耐力の大きい材料としてのシリコン樹脂を充填してなる充填層37を形成している。この充填層37は絶縁体32の外周部に沿って環状に形成されている。
【0034】
この結果、取付金具31の他端部312と絶縁体32との間に形成される電界の強さを小さくできるとともに絶縁耐力を大きくできるので、この間における絶縁破壊の発生を抑制でき、コロナ放電の発生を抑制できる。よって、イオン電流検出装置10により検出される電圧波形にスパイク状ノイズが発生することを抑制できる。なお、シリコン樹脂の誘電率は約3で、絶縁耐力は約50〜60kV/mmである。
【0035】
実際に、本実施形態のスパークプラグ3を、4気筒、1800ccの車両の内燃機関に設け、スロットル全開状態(2000回転)としたときの抵抗7に発生する電圧の波形を、上記イオン電流検出装置10にて500サイクル検出したところ、スパイク状ノイズは全く発生しないことが確認された。
また、従来技術のスパークプラグ3の上記間隙C(図10参照)に、有機溶剤等で液状にしたシリコン樹脂を、例えば注射器を使用して充填し、乾燥させる、という簡単な作業により、スパイク状ノイズの発生を防止できるので、コスト安である。
【0036】
図3は、本発明のスパークプラグ3を適用したイオン電流検出装置10を示している。点火コイル1は一次巻線11と、二次巻線12とを備え、この一次巻線11には、パワートランジスタ2および車載電源8が直列に接続されており、パワートランジスタ2により、一次巻線11に発生する一次電流を断続するものである。そして、スパークプラグ3は、二次巻線12に直列に接続され、放電用高電圧が印加されることにより、図示しない内燃機関の燃焼室内の混合気を着火する。
【0037】
また、二次巻線12の正極性側にはコンデンサ4が接続され、このコンデンサ4とアースとの間には、イオン電流を電圧に変換する抵抗7が接続されている。この抵抗7に発生する電圧は、コンピュータ6により検出されるようになっている。このコンピュータ6により検出されたイオン電流により、内燃機関の燃焼室内における混合気の燃焼状態を検出できる。
【0038】
そして、上記燃焼状態に応じて、コンピュータ6により、燃料噴射量や点火時期を制御して、最適な燃焼状態を保持するようにしている。また、抵抗7およびコンデンサ4に並列的に、定電圧ダイオード5が接続されている。この定電圧ダイオード5により、コンデンサ4の充電電圧を任意に設定できる。なお、点火コイル1、パワートランジスタ2および車載電源8により、電圧供給手段を構成し、コンデンサ4、コンピュータ6および抵抗7により、イオン電流検出手段を構成している。
【0039】
そして、このイオン電流検出装置10は、内燃機関の点火時期には、二次巻線12に負極性の放電用高電圧(約−35kV)が生じ、図3中実線矢印で示す経路に放電電流が流れ、スパークプラグ3の放電ギャップ38間に放電を生じる。また、この放電電流によってコンデンサ4が充電される。
このとき、混合気の燃焼に伴って電離作用が生じ、イオンが発生する。ここで、コンデンサ4が充電されているため、図3中点線矢印で示す経路にイオン電流が流れ、このイオン電流の発生により抵抗7に発生する電圧を検出することにより、混合気の燃焼を確認できる。
【0040】
ここで、スパークプラグ3と点火コイル1との電気的接続を行なうリード線91の一端部は、図4に示すようにしてスパークプラグ3と電気的に導通されている。すなわち、リード線91は、導電材料(例えば鋼)からなる導電線911を絶縁材料(例えばゴム)からなる絶縁チューブ912にて覆ったものからなり、このリード線91の外周部を絶縁材料(例えば樹脂)からなる絶縁キャップ92にて覆っている。そして、リード線91の一端部側の外周部と絶縁キャップ92との間に導電材料(例えばステンレス材)からなる導電筒93を設け、この導電筒93とリード線91の絶縁チューブ912との間に導電線911の一端部が配置されている。
【0041】
そして、導電筒93にコイルスプリング94を支持させ、このコイルスプリング94の先端をステム部34の一端部341に接触させている。また、絶縁キャップ92の先端側外周には、絶縁材料(例えばゴム)からなる絶縁キャップ95が装着されており、この絶縁キャップ95の先端が絶縁体32の外周部に圧着されている。
【0042】
(第2の実施形態)
図5に示す本実施形態は、上記第1の実施形態における充填層37を、導電性材料(例えばAg、Au、Cu等)からなる充填層370に置き換えたものである。この充填層370は、Ag、Au、Cu等の粉末をバインダとともにペースト状にし、さらに、有機溶剤にて希釈して、注射器等により絶縁体32と取付金具31の他端部312との間に注入することにより形成される。これによれば、絶縁体32と取付金具31の他端部312との間において、コロナ放電の発生する場をなくすことができる。
【0043】
(第3の実施形態)
本実施形態では、図6に示すように、絶縁体32の外周部のうち、取付金具31の他端部312に対向する部位、およびその近傍に、全周にわたって導電性皮膜39が形成されている。この導電性皮膜39は、絶縁体32の外周部において、取付金具31の他端部312よりも絶縁体32の他端部322側(図6中上方)に延びる延長部39aを備えている。
【0044】
そして、導電性皮膜39の一端部391は、全周にわたって導電性材料からなるパッキン36を介して取付金具31に覆われるとともに、全周にわたってパッキン36を介して取付金具31と電気的に導通している。また、導電性皮膜39の他端部392は、上記した絶縁キャップ95に被覆されていない。
本実施形態では、導電性皮膜39の延長部39aの軸方向長さL1を5mmとし、導電性皮膜39のうち、段付部32aの肩部321aよりも絶縁体32の一端部391側部位の軸方向長さL2を1mmとしている。この軸方向長さL2に対応する導電性皮膜39を形成することにより、導電性皮膜39と取付金具31との電気的な導通をより確実にしている。なお、間隙Cの幅W1 は従来技術と同じ(例えば0.4mm)である。
【0045】
導電性皮膜39は、膜厚を20μmとしたときの1平方インチ当たりの抵抗値が108 ΩであるRuO2 (導電材料、抵抗材料)からなり、このRuO2 をペースト状にして絶縁体32外周部に塗布し、さらに、RuO2 ペーストが塗布されていない絶縁体32表面に釉薬を塗布した後、高温(例えば800℃)で所定時間(例えば20分)焼成することにより形成される。なお、絶縁体32導電性皮膜39の形成が高温で行なわれるため、絶縁体32単体の状態で行なわれる。導電性皮膜39の膜厚は、あまり薄いと後述するスパイク状ノイズを抑制する効果が良好に得られず、あまり厚いと製造性が悪いため、10〜60μmとするのがよく、本実施形態では20μmとしている。
【0046】
なお、PdAg等から導電性皮膜39を形成する場合も、RuO2 と同様の方法でなされる。また、導電性皮膜39を、カーボン等の導電性材料を含有する導電性ゴムや導電性樹脂から形成する場合は、これらの材料を有機溶剤にてペースト状として絶縁体32外周部に塗布し、室温(例えば25℃)で乾燥させることにより形成される。この場合、導電性皮膜39の耐熱性を考慮して、絶縁体32表面に釉薬を高温焼成した後に導電性皮膜39を形成する。
【0047】
以下に、導電性皮膜39の延長部39aの軸方向長さL1と、コンピュータ6により検出される電圧波形に発生するスパイク状ノイズNとの関係について実験を行なった結果を説明する。
まず、上記長さL1が、0mm、1mm、2mm、3mm、5mm、7mmのものを用意し、さらに、導電性皮膜39を形成しないものを用意して、上記第1の実施形態と同様の実験を行なった。そして、スパイク状ノイズの発生が1か所でも確認された電圧波形を、スパイク状ノイズが発生した電圧波形としてカウントし、上記500サイクルの電圧波形のうち、スパイク状ノイズが発生した電圧波形の割合をノイズ発生率(%)として求め、図7に示すグラフを得た。なお、長さL1が0mmのものは、導電性皮膜39の他端部392がちょうど取付金具31の他端部312と揃うように導電性皮膜39を形成した。
【0048】
この結果、導電性皮膜39を形成しない場合はノイズ発生率が30%程度であるのに対して、導電性皮膜39を形成することによりノイズ発生率を10%以下に抑制できることが確認できる。また、長さL1が2mm以上のスパークプラグ3では、スパイク状ノイズNの発生を防止できることが確認できる。
(第4の実施形態)
本実施形態は上記第3の実施形態の変形であり、図8に示すように、導電性皮膜39の他端部392が絶縁キャップ95にて被覆されている。なお、本実施形態の導電性皮膜39は、抵抗値がゼロに近いAgからなり、焼付やめっき等にて形成される。
【0049】
本実施形態のスパークプラグ3について、上記第2の実施形態と同様の実験を行なったところ、長さL1が、0mm、1mm、2mm、3mm、5mm、7mmのもの全てについてスパイク状ノイズNは全く発生しなかった。なお、絶縁キャップ95と導電性皮膜39との接触長さは0.5mmとし、長さL1が0mmのものに関しては、絶縁キャップ95の先端の厚みを小さくして、この先端を、取付金具31の他端部312と小径部323との間に圧入させた。
【0050】
なお、絶縁キャップ95の先端の厚みを細くしない通常品を使用する場合、絶縁キャップ95の先端が取付金具31の他端部312に当接するまで、絶縁キャップ95を被せることができるが、この絶縁キャップ95の先端により導電性皮膜39の他端部392を確実に被覆するために、導電性皮膜39の延長部39aの軸方向長さL1を2mm以上とするのが好ましい。
【0051】
(第5の実施形態)
本実施形態は、上記第1ないし第4の実施形態における取付金具31と絶縁体32との組付構造を変更したものであり、図9に示すように、取付金具31の他端部312近傍と絶縁体32の段付部32a近傍との間にタルク粉末を充填してなる充填部360が筒状に形成され、この充填部360の両端部に、金属製の第1、第2パッキン361、362が設けられている。
【0052】
導電性皮膜39は、絶縁体32の小径部323のうち、取付金具31の他端部312に対向する部位およびその近傍に形成されており、この導電性皮膜39の一端部391がほぼ全周にわたって、第2パッキン362を介して取付金具31に覆われるとともに電気的に導通しており、他端部392が、全周にわたって絶縁キャップ95に被覆されている。この結果、上記第6の実施形態と同様の効果が得られる。
【0053】
(他の実施形態)
上記第1の実施形態では、シリコン樹脂により充填層37(図2参照)を形成していたが、この他にも、フッ素樹脂、エポキシ樹脂や、絶縁性油脂材料(例えば、シリコン油、フッ素油、タービン油、防錆油、潤滑油、塩化ジフェニル系油、および、スルフォン系油のうちのいずれか1つ)等により充填層37を形成してもよい。
【0054】
また、上記第2の実施形態では、Ag、Au、Cu等により充填層370(図5参照)を形成していたが、膜厚を20μmとしたときの1平方インチ当たりの抵抗値が105 〜1010Ωである導電性材料により充填層370を形成してもよい。これによれば、充填層370近傍に偶然的に発生するコロナ放電のプラス電荷が、充填層370の抵抗のために、取付金具31へ急激に移動することを抑制できる。
【0055】
また、上記実施形態において、取付金具31の他端部312の形状を、角ばった形状ではなく、丸みを持たせた形状とすることにより、この他端部312近傍の間隙Cに形成される電界が集中することをより抑制できる。
また、上記第3および第4の実施形態において、導電性皮膜39と取付金具31とがパッキン36を介して電気的に導通されているので、軸方向長さL2に対応する導電性皮膜39を廃止してもよい。
【0056】
また、上記第5の実施形態では、導電性皮膜39は、第2パッキン362を介して取付金具31に電気的に導通されていたが、この導電性皮膜39を絶縁体32の段付部32aまで延ばして、この導電性皮膜39を、第1パッキン361を介して取付金具31に電気的に導通させてもよい。
また、上記第5の実施形態のような取付金具31と絶縁体32との組付構造を有するスパークプラグに関して、上記▲1▼ないし▲3▼のいずれかの手段を適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のスパークプラグの半断面図である。
【図2】第1の実施形態のスパークプラグの部分拡大断面図である。
【図3】本発明のイオン電流検出装置の回路図である。
【図4】本発明のスパークプラグのイオン電流検出装置への電気接続構造を示す断面図である。
【図5】第2の実施形態のスパークプラグの部分拡大断面図である。
【図6】第3の実施形態のスパークプラグの部分拡大断面図である。
【図7】第3の実施形態において、導電性皮膜の延長部の軸方向長さL1と、ノイズ発生率との関係を示すグラフである。
【図8】第4の実施形態のスパークプラグの部分拡大断面図である。
【図9】第5の実施形態のスパークプラグの部分拡大断面図である。
【図10】従来技術のスパークプラグの半断面図である。
【図11】従来技術における、イオン電流の検出波形を示すグラフである。
【符号の説明】
31…取付金具、311、312…取付金具の一端部、他端部、
32…絶縁体、321、322…絶縁体の一端部、他端部、33…中心電極、
331…中心電極の一端部、35…接地電極、38…放電ギャップ、
37…充填層。
Claims (6)
- 筒状の取付金具(31)と、
一端部(321)、他端部(322)が前記取付金具(31)の一端部(311)、他端部(312)から露出するように、前記取付金具(31)の内部に保持される筒状の絶縁体(32)と、
一端部(331)が前記絶縁体(32)の一端部(321)から露出するように、前記絶縁体(32)の内部に保持される中心電極(33)と、
前記取付金具(31)の前記一端部(311)に固定され、前記中心電極(33)の前記一端部(331)と放電ギャップ(38)を隔てて対向する接地電極(35)とを具備し、
前記放電ギャップ(38)に流れるイオン電流を検出するイオン電流検出装置に用いられるイオン電流検出用スパークプラグであって、
前記絶縁体(32)の外周部のうち、少なくとも前記取付金具(31)の前記他端部(312)に対向する部位には、導電性皮膜(39)が形成されており、
前記導電性皮膜(39)の端部(392)が絶縁部材(95)にて被覆されており、前記絶縁体(32)の前記他端部(322)側を被覆する絶縁キャップ(95)を備え、この絶縁キャップ(95)にて、前記導電性皮膜(39)の端部を被覆する前記絶縁部材を構成し、
前記導電性皮膜(39)は、前記取付金具(31)と電気的に導通されていることを特徴とするイオン電流検出用スパークプラグ。 - 前記導電性皮膜(39)は、膜厚を20μmとしたときの1平方インチ当たりの抵抗値が1010Ω以下であることを特徴とする請求項1に記載のイオン電流検出用スパークプラグ。
- 前記導電性皮膜(39)は、前記絶縁体(32)の外周部全周にわたって形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のイオン電流検出用スパークプラグ。
- 前記導電性皮膜(39)の一端部(391)は、全周にわたって前記取付金具(31)に覆われるとともに、全周にわたって前記取付金具(31)と電気的に導通していることを特徴とする請求項3に記載のイオン電流検出用スパークプラグ。
- 筒状の取付金具(31)と、
一端部(321)、他端部(322)が前記取付金具(31)の一端部(311)、他端部(312)から露出するように、前記取付金具(31)の内部に保持される筒状の絶縁体(32)と、
一端部(331)が前記絶縁体(32)の一端部(321)から露出するように、前記絶縁体(32)の内部に保持される中心電極(33)と、
前記取付金具(31)の前記一端部(311)に固定され、前記中心電極(33)の前記一端部(331)と放電ギャップ(38)を隔てて対向する接地電極(35)とを具備し、
前記放電ギャップ(38)に流れるイオン電流を検出するイオン電流検出装置に用いられるイオン電流検出用スパークプラグであって、
前記絶縁体(32)の外周部のうち、少なくとも前記取付金具(31)の前記他端部(312)に対向する部位には、導電性皮膜(39)が形成されており、
この導電性皮膜(39)は、前記取付金具(31)と電気的に導通されており、 前記導電性皮膜(39)は、前記絶縁体(32)の外周部全周にわたって形成され、一端部(391)は、全周にわたって前記取付金具(31)に覆われるとともに、全周にわたって前記取付金具(31)と電気的に導通しており、他端部(392)は、全周にわたって絶縁部材(95)に覆われていることを特徴とするイオン電流検出用スパークプラグ。 - 請求項1ないし5のいずれか1つに記載のイオン電流検出用スパークプラグ(3)と、
前記イオン電流検出用スパークプラグ(3)に高電圧を供給する電圧供給源(1、2、8)と、
前記イオン電流検出用スパークプラグ(3)の前記放電ギャップ(38)に流れるイオン電流を検出するイオン電流検出手段(4、6、7)とを備えていることを特徴とするイオン電流検出装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06094697A JP3684746B2 (ja) | 1996-08-29 | 1997-03-14 | イオン電流検出用スパークプラグおよびイオン電流検出装置 |
DE19737614A DE19737614B4 (de) | 1996-08-29 | 1997-08-28 | Zündkerze für ein Gerät zur Erfassung eines Ionenstroms, ohne daß ein impulsartiges Rauschen auf dem Ionenstrom erzeugt wird |
US08/919,443 US6111345A (en) | 1996-08-29 | 1997-08-28 | Spark plug for apparatus for detecting ion current without generating spike-like noise on the ion current |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-228724 | 1996-08-29 | ||
JP22872496 | 1996-08-29 | ||
JP06094697A JP3684746B2 (ja) | 1996-08-29 | 1997-03-14 | イオン電流検出用スパークプラグおよびイオン電流検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10125444A JPH10125444A (ja) | 1998-05-15 |
JP3684746B2 true JP3684746B2 (ja) | 2005-08-17 |
Family
ID=26402001
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06094697A Expired - Lifetime JP3684746B2 (ja) | 1996-08-29 | 1997-03-14 | イオン電流検出用スパークプラグおよびイオン電流検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3684746B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0894568B1 (en) | 1997-08-01 | 2008-09-10 | Nidek Co., Ltd. | Method and apparatus for grinding eyeglass lenses |
JP2002021696A (ja) * | 2000-07-03 | 2002-01-23 | Ngk Spark Plug Co Ltd | 内燃機関用点火装置 |
US7847473B2 (en) | 2007-01-19 | 2010-12-07 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Spark plug |
JP4873249B2 (ja) * | 2007-07-27 | 2012-02-08 | マツダ株式会社 | 車両用エンジンの制御装置 |
WO2009105273A1 (en) * | 2008-02-22 | 2009-08-27 | Melvin Ehrlich | Plasma plug for an internal combustion engine |
CN102017341B (zh) * | 2008-04-28 | 2013-07-31 | 日本特殊陶业株式会社 | 火花塞 |
JP5719419B2 (ja) * | 2013-01-31 | 2015-05-20 | 日本特殊陶業株式会社 | 点火プラグ及びその製造方法 |
JP6661958B2 (ja) | 2015-10-14 | 2020-03-11 | 株式会社デンソー | 内燃機関用のスパークプラグ |
-
1997
- 1997-03-14 JP JP06094697A patent/JP3684746B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10125444A (ja) | 1998-05-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6111345A (en) | Spark plug for apparatus for detecting ion current without generating spike-like noise on the ion current | |
JP5383491B2 (ja) | 大電力放電燃料点火装置 | |
JP5033872B2 (ja) | 内燃機関用の複合点火装置を形成する方法 | |
US8278808B2 (en) | Metallic insulator coating for high capacity spark plug | |
JP3684746B2 (ja) | イオン電流検出用スパークプラグおよびイオン電流検出装置 | |
JPH0831352B2 (ja) | スパークプラグ | |
US6329743B1 (en) | Current peaking sparkplug | |
JP3790875B2 (ja) | スパークプラグ | |
JP5375711B2 (ja) | 内燃機関用のスパークプラグ | |
US2478087A (en) | Spark plug | |
JPH11233234A (ja) | イオン電流検出用スパークプラグおよびイオン電流検出装置 | |
US9640952B2 (en) | High power semi-surface gap plug | |
JP3788010B2 (ja) | スパークプラグの皮膜形成方法 | |
JP3788009B2 (ja) | スパークプラグ用皮膜材料 | |
JP6661958B2 (ja) | 内燃機関用のスパークプラグ | |
JPH10312876A (ja) | サージアブソーバ | |
JPH11111423A (ja) | スパークプラグの皮膜形成方法 | |
JP2000068031A (ja) | スパークプラグ及びそのスパークプラグを用いたイオン電流検出機能を持つ点火システム | |
GB2043992A (en) | Electrical component for a spark ignition system | |
JPH1073069A (ja) | イオン電流検出用スパークプラグおよびイオン電流検出装置 | |
US20130099655A1 (en) | Spark plug | |
JP2022187086A (ja) | スパークプラグ | |
JP2011190767A (ja) | 内燃機関用点火コイルのプラグソケット | |
JPH10302929A (ja) | 点火コイルの高圧側接続装置 | |
RU2068156C1 (ru) | Электрод к устройству для зажигания газовой горелки |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040408 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040413 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040603 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041026 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041210 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050510 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050523 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080610 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110610 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110610 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120610 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120610 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130610 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140610 Year of fee payment: 9 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |