JP5658848B2 - スパークプラグ - Google Patents

スパークプラグ Download PDF

Info

Publication number
JP5658848B2
JP5658848B2 JP2014508625A JP2014508625A JP5658848B2 JP 5658848 B2 JP5658848 B2 JP 5658848B2 JP 2014508625 A JP2014508625 A JP 2014508625A JP 2014508625 A JP2014508625 A JP 2014508625A JP 5658848 B2 JP5658848 B2 JP 5658848B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ground electrode
chip
tip
spark plug
fuel gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014508625A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2014076966A1 (ja
Inventor
伸彰 坂柳
伸彰 坂柳
加藤 友聡
友聡 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Spark Plug Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2014508625A priority Critical patent/JP5658848B2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5658848B2 publication Critical patent/JP5658848B2/ja
Publication of JPWO2014076966A1 publication Critical patent/JPWO2014076966A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01TSPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
    • H01T13/00Sparking plugs
    • H01T13/20Sparking plugs characterised by features of the electrodes or insulation
    • H01T13/32Sparking plugs characterised by features of the electrodes or insulation characterised by features of the earthed electrode
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M57/00Fuel-injectors combined or associated with other devices
    • F02M57/06Fuel-injectors combined or associated with other devices the devices being sparking plugs
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01TSPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
    • H01T13/00Sparking plugs
    • H01T13/20Sparking plugs characterised by features of the electrodes or insulation
    • H01T13/39Selection of materials for electrodes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01TSPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
    • H01T13/00Sparking plugs
    • H01T13/40Sparking plugs structurally combined with other devices

Description

本発明は、内燃機関等に使用されるスパークプラグに関する。
内燃機関等に使用されるスパークプラグは、例えば、軸線方向に延びる軸孔を有する絶縁体と、前記軸孔の先端側に挿設された中心電極と、前記絶縁体の外周に設けられた筒状の主体金具と、前記主体金具の先端部に固定された棒状の接地電極とを備えている。また、接地電極の先端部と中心電極の先端部との間には間隙が形成され、当該間隙に電圧を印加することで、火花放電を生じさせるようになっている。
さらに近年では、火花放電に対する耐消耗性の向上を図るべく、接地電極のうち中心電極の先端部と対向する面(対向面)に、貴金属合金などの耐久性に優れる金属からなるチップを接合し、当該チップと中心電極の先端部との間に前記間隙を形成する技術が提案されている(例えば、特許文献1等参照)。
特開2012−69376号公報
しかしながら、燃焼室内を流れる燃料ガスの影響により、前記間隙において発生した火花放電が、接地電極のうち前記対向面に隣接する側面の方へと吹き流されてしまうことがある。このように火花放電が吹き流されてしまうと、接地電極のうちチップが存在しない側面側の部位と、中心電極の先端部との間で火花放電が形成されることとなり、接地電極の側面が急激に消耗してしまう。その結果、火花放電のために必要な電圧(要求電圧)の急激な増大を招いてしまい、使用開始から比較的早い時期に火花放電を発生させることができなくなってしまう(つまり、失火が生じてしまう)おそれがある。
さらに、接地電極の前記対向面にチップが接合されている場合には、チップに対して燃料ガスが直接当たりやすく、チップが急速に冷却されてしまいやすい。チップが急速に冷却されてしまうと、チップ及び接地電極間で生じる熱応力差が大きなものとなってしまう。その結果、チップ及び接地電極の接合部分にクラックが生じてしまい、接地電極からチップが剥離してしまうおそれがある。
尚、燃費向上を図るべく、燃焼室内において燃料ガスがより速く流れるように構成された内燃機関では、燃料ガスがより吹き流れてしまいやすく、また、チップが一層急速に冷却されてしまいやすい。そのため、接地電極の側面が極めて急激に消耗してしまったり、接地電極からチップが容易に剥離してしまったりするおそれがある。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、火花放電の吹き流れによる接地電極の側面の急激な消耗を効果的に抑制できるとともに、接地電極からのチップの剥離をより確実に防止することができるスパークプラグを提供することにある。
以下、上記目的を解決するのに適した各構成につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する構成に特有の作用効果を付記する。
構成1.本構成のスパークプラグは、軸線方向に貫通する軸孔を有する筒状の絶縁体と、
前記軸孔の先端側に挿設された中心電極と、
前記絶縁体の外周に設けられた筒状の主体金具と、
前記主体金具の先端部に配置され、前記中心電極の先端部との間で間隙を形成する接地電極とを備えるスパークプラグであって、
自身の少なくとも一部が、前記接地電極の両側面のうち少なくとも燃料ガスの下流方向に配置される面に接合されるチップを有し、
前記間隙の大きさをG(mm)としたときにおいて、
前記中心電極の先端面を含む仮想平面に対して、前記チップにおける放電面を前記軸線に沿って投影したとき、前記仮想平面において、前記放電面の投影領域の少なくとも一部が前記中心電極の先端面外周から2.5Gの範囲内に位置することを特徴とする。
尚、「間隙の大きさG」とあるのは、中心電極の先端面を含む仮想平面から、接地電極の前記中心電極に対向する面(対向面)を含む仮想平面までの最短距離をいう。また、「接地電極の側面」とあるのは、接地電極の前記対向面に隣接する面のうち、接地電極の先端面以外の面をいう。さらに、「放電面」とあるのは、チップのうち、接地電極の接合面(接地電極の側面のうち、チップが接合されている面)に向いている面の背後に位置する面をいう。
また、「燃料ガスの下流方向に配置される面」とは、内燃機関(エンジン)の形式によって異なるものの、一般には、接地電極の、中心電極との対向面に隣接する側面のうち、これらの両側面にチップを設けなかった場合に、他の当該側面に対して消耗が進む側面である。
上記構成1によれば、接地電極のうち燃料ガスの下流方向に配置される面にチップが接合されている。すなわち、吹き流された火花放電に対応する位置にチップが設けられている。また、中心電極の先端面を含む仮想平面に対してチップの放電面を投影したとき、放電面の投影領域の少なくとも一部が中心電極の先端面外周から2.5Gの範囲内に位置するように構成されている。すなわち、接地電極のうち中心電極との間で火花放電を形成し得る部位に、前記放電面の少なくとも一部が位置するように構成されている。これらの構成により、燃料ガスにより火花放電が吹き流された際に、チップと中心電極との間で火花放電をより確実に形成することができる。その結果、火花放電の吹き流れに伴い接地電極の側面が急激に消耗してしまうことを効果的に抑制でき、失火の発生を長期間に亘って防止することができる。
また、上記構成1によれば、チップに対して燃料ガスが直接当たってしまうことを抑制でき、チップの急激な冷却をより確実に防止することができる。従って、冷却時において接地電極とチップとの間で生じる熱応力差を効果的に低減させることができる。その結果、接地電極及びチップの接合部分におけるクラックの発生を効果的に抑制することができ、接地電極からのチップの剥離をより確実に防止できる。
構成2.本構成のスパークプラグは、上記構成1において、前記チップの厚さが0.1mm以上であり、
前記チップのうち前記接地電極に接合されている面から0.1mm以上の部分を前記軸線に直交する方向から前記接地電極のうち前記チップが接合されている前記側面を含む第2仮想平面に投影したとき、前記部分の投影領域の面積が0.1mm以上であることを特徴とする。
尚、「チップの厚さ」とあるのは、チップのうち接地電極の側面に接合されている面を基準とするチップの最大厚さをいう。
上記構成2によれば、チップの消耗体積を十分に確保することができ、耐消耗性を一層向上させることができる。
構成3.本構成のスパークプラグは、上記構成1又は2において、前記中心電極の先端面を基準として、前記燃料ガスの下流方向を+側、前記燃料ガスの上流方向を−側としたとき、
前記中心電極の先端面から前記チップの前記放電面までの前記軸線に直交する方向に沿った最短距離が+1.5mm以下であることを特徴とする。
上記構成3によれば、火花放電の吹き流れ方向に沿った中心電極の先端面からチップの放電面までの距離が十分に小さくされており、ひいては前記吹き流れ方向に沿った中心電極の先端面から接地電極の側面(チップが接合されている面)までの距離が十分に小さくされている。従って、吹き流された火花放電(火炎核)の成長が、接地電極によって阻害されてしまうことをより確実に防止でき、火花放電(火炎核)をより大きく成長させることができる。その結果、優れた着火性を実現することができる。
構成4.本構成のスパークプラグは、上記構成1乃至3のいずれかにおいて、前記チップの一部は、前記接地電極のうち前記中心電極側に位置する対向面、及び、当該対向面の背後に位置する背面のうちの少なくとも一方に配設されることを特徴とする。
上記構成4によれば、接地電極に対するチップの接合強度をより高めることができ、チップの耐剥離性を一層向上させることができる。
構成5.本構成のスパークプラグは、上記構成1乃至4のいずれかにおいて、前記チップの一部は、前記接地電極のうち前記中心電極側に位置する対向面よりも前記中心電極側に突出していることを特徴とする。
上記構成5によれば、火花放電が吹き流された際に、チップと中心電極との間で火花放電をより確実に形成することができる。その結果、火花放電に伴う接地電極の消耗を一層確実に防止することができる。
また、火花放電が吹き流された際には、チップのうち前記対向面から突出する部位に火花放電を接触させることができ、火花放電のそれ以上の吹き流れを防止することができる。これにより、火花放電をより長期間に亘って維持することができ、失火の発生を効果的に抑制することができる。その結果、着火性の一層の向上を図ることができる。
構成6.本構成のスパークプラグは、上記構成1乃至5のいずれかにおいて、前記チップは、前記接地電極の両側面のうち前記燃料ガスの下流方向に配置される面のみに接合されることを特徴とする。
接地電極の両側面にチップを設けることで、内燃機関等に対するスパークプラグの取付位置が正常位置よりもずれてしまったような場合(例えば、スパークプラグが正常位置よりも回転した状態で内燃機関等に取付けられた場合)であっても、接地電極のうち燃料ガスの下流方向に配置される面にチップをより確実に設けることができる。
しかしながら、接地電極の両側面にチップを設けると、燃料ガスの上流方向に配置されたチップにより、間隙に対する燃料ガスの流入が阻害されてしまうおそれがある。また、燃料ガスの上流方向に配置されたチップは、燃料ガスによって急激に冷却されてしまいやすく、剥離してしまいやすい。そして、剥離したチップが間隙に入り込むことで、失火を招いてしまうおそれがある。さらに、複数のチップを設けることに伴うコストの増大も懸念される。
この点を鑑みて、上記構成6によれば、接地電極のうち燃料ガスの下流方向に配置される面のみにチップが接合されるように構成されている。従って、間隙に対して燃料ガスをスムーズに流入させることができ、着火性の更なる向上を図ることができる。また、チップの剥離に伴う失火の発生をより確実に防止できるとともに、コストの抑制を図ることができる。
構成7.本構成のスパークプラグの取付構造は、上記構成1乃至6のいずれかのスパークプラグを取り付けた内燃機関であって、前記チップは、前記接地電極の両側面のうち少なくとも燃料ガスの下流方向に配置される面に接合されていることを特徴とする。
上記構成7の取付構造によれば、スパークプラグのチップに対して燃料ガスが直接当たってしまうことを抑制でき、チップの急激な冷却をより確実に防止することができる。従って、冷却時において接地電極とチップとの間で生じる熱応力差を効果的に低減させることができる。その結果、接地電極及びチップの接合部分におけるクラックの発生を効果的に抑制することができ、接地電極からのチップの剥離をより確実に防止できる。
スパークプラグの構成を示す一部破断正面図である。 スパークプラグの先端部の構成を示す一部破断拡大正面図である。 スパークプラグの先端部の構成を示す拡大断面図である。 内燃機関に取付けられたスパークプラグを示す模式図である。 接地電極側チップ等を示す部分拡大斜視図である。 接地電極側チップの別例を示す部分拡大斜視図である。 第1仮想平面に投影された放電面の投影領域等を示す投影図である。 接地電極側チップの厚さ等を示す模式図である。 最短距離Kを説明するための拡大断面図である。 放電発生距離と間隙の大きさとの関係を示すグラフである。 放電電圧の時間変化を示すグラフである。 最短距離Kと限界空燃比との関係を示すグラフである。 別の実施形態における接地電極側チップの構成を示す拡大断面図である。 別の実施形態における接地電極側チップの構成を示す拡大断面図である。 別の実施形態における接地電極側チップの構成を示す拡大斜視図である。 別の実施形態において、接地電極の先端面に設けられた先端側チップ等を示す拡大斜視図である。 別の実施形態における接地電極側チップの構成を示す拡大断面図である。 別の実施形態における接地電極側チップの構成を示す拡大断面図である。 別の実施形態における接地電極側チップの構成を示す拡大斜視図である。 別の実施形態における接地電極側チップの構成を示す拡大斜視図である。
図1は、スパークプラグ1を示す一部破断正面図である。尚、図1では、スパークプラグ1の軸線CL1方向を図面における上下方向とし、下側をスパークプラグ1の先端側、上側を後端側として説明する。
スパークプラグ1は、筒状をなす絶縁体としての絶縁碍子2、これを保持する筒状の主体金具3などから構成されるものである。
絶縁碍子2は、周知のようにアルミナ等を焼成して形成されており、その外形部において、後端側に形成された後端側胴部10と、当該後端側胴部10よりも先端側において径方向外向きに突出形成された大径部11と、当該大径部11よりも先端側においてこれよりも細径に形成された中胴部12と、当該中胴部12よりも先端側においてこれよりも細径に形成された脚長部13とを備えている。加えて、絶縁碍子2のうち、大径部11、中胴部12、及び、大部分の脚長部13は、主体金具3の内部に収容されている一方で、絶縁碍子2の先端部は、主体金具3の先端よりも先端側に突出している。そして、中胴部12と脚長部13との連接部にはテーパ状の段部14が形成されており、当該段部14にて絶縁碍子2が主体金具3に係止されている。
さらに、絶縁碍子2には、軸線CL1に沿って軸孔4が貫通形成されており、当該軸孔4の先端側には中心電極5が挿設されている。当該中心電極5は、熱伝導性に優れる金属〔例えば、銅や銅合金、純ニッケル(Ni)〕等からなる内層5A、及び、Niを主成分とする合金からなる外層5Bにより構成されている。さらに、中心電極5は、全体として棒状(円柱状)をなし、絶縁碍子2の先端から突出している。また、中心電極5の先端部には、所定の金属〔例えば、イリジウム(Ir)、白金(Pt)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、レニウム(Re)、タングステン(W)、パラジウム(Pd)、又は、これらの少なくとも一種を主成分とする合金など〕からなり、先端面が平坦とされた円柱状の中心電極側チップ31が設けられている。
また、軸孔4の後端側には、絶縁碍子2の後端から突出した状態で端子電極6が挿入、固定されている。
さらに、軸孔4の中心電極5と端子電極6との間には、円柱状の抵抗体7が配設されている。当該抵抗体7の両端部は、導電性のガラスシール層8,9を介して、中心電極5と端子電極6とにそれぞれ電気的に接続されている。
加えて、前記主体金具3は、低炭素鋼等の金属により筒状に形成されており、その外周面にはスパークプラグ1を内燃機関等の取付孔に取付けるためのねじ部(雄ねじ部)15が形成されている。また、ねじ部15よりも後端側には鍔状の座部16が形成され、ねじ部15後端のねじ首17にはリング状のガスケット18が嵌め込まれている。さらに、主体金具3の後端側には、主体金具3を内燃機関等に取付ける際にレンチ等の工具を係合させるための断面六角形状の工具係合部19が設けられるとともに、後端部において絶縁碍子2を保持するための加締め部20が設けられている。
また、主体金具3の内周面には、絶縁碍子2を係止するためのテーパ状の段部21が設けられている。そして、絶縁碍子2は、主体金具3に対してその後端側から先端側に向かって挿入され、自身の段部14が主体金具3の段部21に係止された状態で、主体金具3の後端側開口部を径方向内側に加締めること、つまり上記加締め部20を形成することによって固定されている。尚、段部14,21間には、円環状の板パッキン22が介在されている。これにより、燃焼室内の気密性を保持し、燃焼室内に晒される絶縁碍子2の脚長部13と主体金具3の内周面との隙間に入り込む燃料ガスが外部に漏れないようになっている。
さらに、加締めによる密閉をより完全なものとするため、主体金具3の後端側においては、主体金具3と絶縁碍子2との間に環状のリング部材23,24が介在され、リング部材23,24間にはタルク(滑石)25の粉末が充填されている。すなわち、主体金具3は、板パッキン22、リング部材23,24及びタルク25を介して絶縁碍子2を保持している。
また、図2に示すように、主体金具3の先端部26には、ほぼ中間にて曲げ返されて、その先端部が中心電極5の先端部(中心電極側チップ31)と対向する棒状の接地電極27が接合されている。接地電極27は、Niを主成分とする合金(例えば、Niを主成分とし、ケイ素、アルミニウム、及び、希土類元素の少なくとも一種を含有する合金)により構成されており、接地電極27の先端部と中心電極5の先端部(中心電極側チップ31)との間には、間隙33が形成されている。本実施形態において、間隙33の大きさGは、所定範囲内(例えば、0.2mm以上2mm以下)とされている。尚、「間隙33の大きさG」とあるのは、図3に示すように、中心電極5の先端面5Fを含む第1仮想平面VS1(本発明の「仮想平面」に相当する)から、接地電極27のうち中心電極5の先端面5Fに対向する面である対向面27Fを含む第3仮想平面VS3までの最短距離をいう。
また、本実施形態では、図4(図4中において太線で示す矢印は、燃料ガスの流れ方向を示す)に示すように、主体金具3のうち接地電極27が固定された部位に対するねじ部15のねじ山の相対的な形成位置を、内燃機関ENの取付孔HOに形成された雌ねじ部FSの切り始めの位置等に対応した位置とすることで、スパークプラグ1を内燃機関ENに組付けたときに、燃焼室ERに対して燃料ガスを供給する燃料供給装置FJと間隙33との間に接地電極27が配置されないように構成されている。これにより、接地電極27の存在によって前記間隙33に対する燃料ガスの供給が阻害されてしまったり、間隙33を流れる気流に乱れが生じてしまったりすることを防止でき、良好な着火性を実現できるようになっている。尚、本実施形態において、内燃機関ENは、燃費向上などを図るべく、燃焼室ER内において燃料ガスの流れが比較的速くなる(例えば、10m/s以上となる)ように構成されている。
さらに、内燃機関ENにスパークプラグ1を取付けた際に、接地電極27が上述の位置に配置されるため、図5(図5中において太線で示す矢印は、燃料ガスの流れ方向を示す)に示すように、接地電極27の両側面27S1,27S2のうちの一方は、燃料ガスの上流方向に配置され、両側面27S1,27S2のうちの他方は、燃料ガスの下流方向に配置される。そのため、前記間隙33に電圧を印加し火花放電を発生させた場合に、火花放電は燃料ガスによって吹き流されることがある。火花放電が吹き流されると、接地電極27のうち燃料ガスの下流方向に配置される側面と中心電極5(中心電極側チップ31)の先端部との間で火花放電が形成されることとなる。その結果、火花放電に伴い、接地電極27のうち燃料ガスの下流方向に配置される側面が偏消耗してしまうおそれがある。
そこで、本実施形態では、接地電極27の偏消耗を防止すべく、接地電極27の両側面27S1,27S2のうち少なくとも燃料ガスの下流方向に配置される面(本実施形態では、側面27S1)に、直方体状の接地電極側チップ32が接合されている。接地電極側チップ32は、耐消耗性に優れる金属(例えば、Ir、Pt、Rh、Ru、Re、W、Pd、又は、これらの少なくとも一種を主成分とする合金など)によって構成されており、抵抗溶接等により、接地電極27に埋没した状態で接地電極27に接合されている。また、本実施形態では、燃料ガスの下流方向に配置される面27S1のみに接地電極側チップ32が接合されている。さらに、接地電極側チップ32のうち中心電極5側に位置する面は、接地電極27の対向面27Fと面一となるように構成されている。
尚、接地電極側チップ32の形状は、特に限定されるものではなく、例えば、図6に示すように、接地電極側チップ41が円柱状をなしていてもよい。
加えて、本実施形態では、図7に示すように、前記第1仮想平面VS1に対して、接地電極側チップ32の放電面32Aを軸線CL1に沿って投影したとき、第1仮想平面VS1において、放電面32Aの投影領域PR1(図7中、太線で示した部位)の少なくとも一部が中心電極5の先端面5F外周から2.5Gの範囲RA(図7中、散点模様を付した部位)内に位置するように構成されている。尚、「放電面32A」とあるのは、図5等に示すように、接地電極側チップ32のうち、接地電極27の接合面(接地電極27の側面27S1,27S2のうち、燃料ガスの下流方向に配置され、接地電極側チップ32が接合される面であり、本実施形態では、側面27S1)に向いている面の背後に位置する面をいう。
また、図8に示すように、接地電極側チップ32の厚さT(より詳しくは、接地電極側チップ32のうち側面27S1に接合されている面を基準とした、接地電極側チップ32の最大厚さ)が0.1mm以上とされている。
さらに、接地電極側チップ32のうち接地電極27に接合されている面から前記接地電極側チップ32の厚さ方向に沿って0.1mm以上の部分32P(図8中、散点模様を付した部位)を軸線CL1に直交する方向から接地電極27の側面27S1(チップ32が接合されている面)を含む第2仮想平面VS2に投影したとき、前記部分32Pの投影領域PR2(図8中、斜線を付した部位)の面積Sが0.1mm以上とされている。すなわち、接地電極側チップ32は、十分に厚肉であるとともに、放電面32A側に位置する部位の断面積が十分に大きなものとされている。
さらに、図9(図9中において太線で示す矢印は、燃料ガスの流れ方向を示す)に示すように、中心電極5の先端面5Fを基準として、燃料ガスの下流方向を+側、燃料ガスの上流方向を−側としたとき、中心電極5の先端面5Fから前記放電面32Aまでの軸線CL1に直交する方向に沿った最短距離Kが+1.5mm以下とされている。すなわち、燃料ガスによって吹き流された火花放電(火炎核)が成長する際に、その成長が接地電極27によって極力抑制されないように構成されている。尚、中心電極5の先端面5F上に放電面32Aが位置する場合(より詳しくは、放電面32Aが、先端面5Fの外周を軸線CL1に沿って延長してなる仮想面上、又は、当該仮想面よりも内側に位置する場合)、最短距離Kは0.0mmである。
以上詳述したように、本実施形態によれば、接地電極27のうち燃料ガスの下流方向に配置される側面27S1に接地電極側チップ32が接合されている。すなわち、吹き流された火花放電に対応する位置に接地電極側チップ32が設けられている。また、第1仮想平面VS1に対して放電面32Aを投影したとき、放電面32Aの投影領域PR1の少なくとも一部が中心電極5の先端面5F外周から2.5Gの範囲RA内に位置するように構成されている。すなわち、接地電極27のうち中心電極5との間で火花放電を形成し得る部位に、放電面32Aの少なくとも一部が位置するように構成されている。これらの構成により、燃料ガスによって火花放電が吹き流された際に、接地電極側チップ32と中心電極5との間で火花放電を形成することができる。その結果、火花放電の吹き流れに伴い接地電極27の側面27S1が急激に消耗してしまうことを効果的に抑制でき、失火の発生を長期間に亘って防止できる。
また、本実施形態によれば、接地電極側チップ32に対して燃料ガスが直接当たってしまうことを抑制でき、接地電極側チップ32の急激な冷却をより確実に防止することができる。従って、冷却時において接地電極27と接地電極側チップ32との間で生じる熱応力差を効果的に低減させることができる。その結果、接地電極27及び接地電極側チップ32の接合部分におけるクラックの発生を効果的に抑制することができ、接地電極側チップ32の剥離をより確実に防止することができる。
特に本実施形態のように、燃料ガスの流れが速くなる(例えば、10m/s以上となる)ように構成された内燃機関ENにスパークプラグ1を取付けた場合には、接地電極27の偏消耗や、接地電極側チップ32の剥離がより懸念されるが、上述の構成とすることで、接地電極27の偏消耗や接地電極側チップ32の剥離をより確実に防止することができる。換言すれば、接地電極27の側面27S1,27S2のうち少なくとも燃料ガスの下流方向に配置される側面に接地電極側チップ31を接合することは、燃料ガスの流れが速くなる(例えば、10m/s以上となる)ように構成された内燃機関ENに用いられるスパークプラグにおいて特に有効である。
加えて、本実施形態では、接地電極側チップ32の厚さTが0.1mm以上とされ、前記面積Sが0.1mm以上とされている。従って、接地電極側チップ32の消耗体積を十分に確保することができ、耐消耗性を一層向上させることができる。
さらに、前記最短距離Kが+1.5mm以下とされており、火花放電の吹き流れ方向に沿った中心電極5の先端面5Fから接地電極27の側面27S1までの距離が十分に小さくされている。従って、吹き流された火花放電(火炎核)の成長が、接地電極27によって阻害されてしまうことをより確実に防止でき、火花放電(火炎核)をより大きく成長させることができる。その結果、優れた着火性を実現することができる。
併せて、接地電極27のうち燃料ガスの下流方向に配置される側面27S1のみに接地電極側チップ32が接合されているため、間隙33に対して燃料ガスをスムーズに流入させることができ、着火性の更なる向上を図ることができる。
次いで、上記実施形態によって奏される作用効果を確認すべく、接地電極の対向面に接地電極側チップを接合したスパークプラグのサンプル1(比較例に相当する)と、接地電極のうち燃料ガスの下流方向に配置される側面に接地電極側チップを接合したスパークプラグのサンプル2(実施例に相当する)とを作製し、両サンプルについて、机上冷熱試験を行った。机上冷熱試験の概要は次の通りである。すなわち、サンプルに対して、大気雰囲気下にて接地電極側チップの周囲の温度が1000℃となるようバーナーで2分間加熱後、接地電極の側面(サンプル2は、チップが接合された側面とは反対側の側面)に燃料ガスを想定した空気を1分間吹き付けることを1サイクルとして1000サイクル実施した。そして、1000サイクル終了後にサンプル断面を観察することで、接地電極と接地電極側チップとの境界部分の長さに対する、当該境界部分において形成された酸化スケールの長さの割合(酸化スケール割合)を計測した。表1に、両サンプルにおける酸化スケール割合をそれぞれ示す。
尚、各サンプルともに、中心電極の先端面の外径を0.8mmとした。また、接地電極は、その厚さを1.5mmとし、その幅を2.8mmとした。さらに、接地電極側チップは、円柱状とし、その厚さを0.3mmとし、その外径を0.7mmとした。
Figure 0005658848
表1に示すように、サンプル2は、酸化スケール割合が十分に小さく、接地電極からの接地電極側チップの剥離をより確実に防止できることが明らかとなった。これは、空気(燃料ガス)による接地電極側チップの急冷が抑制され、その結果、接地電極と接地電極側チップとの間で生じる熱応力差が効果的に低減したためであると考えられる。
上記試験の結果より、接地電極側チップの剥離防止を図るべく、接地電極の両側面のうち燃料ガスの下流方向に配置される側面に接地電極側チップを接合することが好ましいといえる。
次に、間隙の大きさGを0.8mm、1.1mm、又は、1.5mmとしたスパークプラグのサンプルを作製するとともに、中心電極を負極性とし、接地電極を正極性として火花放電が生じるように、各サンプルと電源装置とを接続した。次いで、間隙に対して10m/s以上の流速の空気を吹き付けつつ、1MPaの大気雰囲気下にてサンプルに対して電圧を印加した(尚、印加電圧の周波数を100Hzとし、1分当たり6000回の火花放電が行われるようにした)。そして、接地電極のうち中心電極との間で火花放電が形成された部位であって中心電極の先端面外周から最も離間する部位を特定するとともに、特定された部位から中心電極の先端面外周までの軸線と直交する方向に沿った距離(放電発生距離)を測定した。尚、当該放電発生距離の大きさは、接地電極のうち中心電極との間で火花放電が形成され得る範囲(すなわち、火花放電による消耗が生じ得る範囲)の大きさに相当する。
図10に、間隙の大きさGと、放電発生距離との関係を表すグラフを示す。尚、各サンプルともに、中心電極の先端面の外径を0.8mmとした。また、接地電極は、その厚さを1.5mmとし、その幅を2.8mmとした。さらに、接地電極側チップは、円柱状とし、その厚さを0.3mmとし、その外径を0.7mmとした。
図10に示すように、放電発生距離は、間隙の大きさGの2.5倍となることが確認された。すなわち、中心電極の先端面外周から外周側に2.5Gだけ離間した環状部分を軸線方向先端側に延ばしてなる仮想面を取ったとき、接地電極のうち前記仮想面内に位置する部分が火花放電に伴い消耗の生じ得る部分であることが確認された。
上記結果より、接地電極側チップを設けるにあたっては、接地電極のうち前記仮想面内に位置する部分に、接地電極側チップの放電面の少なくとも一部が位置するように構成することが好ましいといえる。換言すれば、中心電極の先端面を含む仮想平面に対して、接地電極側チップの放電面を軸線に沿って投影したとき、前記仮想平面において、放電面の投影部分の少なくとも一部が中心電極の先端面外周から2.5Gの範囲内に位置するように構成することが好ましいといえる。
次いで、チップなしサンプルと、チップありサンプルA,Bとを作製し、各サンプルについて、机上火花耐久試験を行った。机上火花耐久試験の概要は次の通りである。すなわち、中心電極を負極性とし、接地電極を正極性として火花放電が生じるように、各サンプルと電源装置とを接続した上で、間隙に対して10m/s以上の流速の空気を吹き付けつつ、1MPaの大気雰囲気下にて最大100時間に亘ってサンプルに対して電圧を印加した(尚、印加電圧の周波数を100Hzとし、1分当たり6000回の火花放電が行われるようにした)。そして、所定時間毎に、各サンプルにおける放電電圧の時間変化を測定した。
図11に、当該試験の結果を示す。尚、図11においては、チップなしサンプルの試験結果を丸印で示し、チップありサンプルAの試験結果を三角印で示し、チップありサンプルBの試験結果を四角印で示す。また、図11では、失火が発生したことを白抜き印にて示す。
尚、チップなしサンプルは、接地電極側チップを設けることなく構成したスパークプラグのサンプルである。また、チップありサンプルAは、接地電極のうち燃料ガス(本試験では、空気)の下流方向に配置される側面に接地電極側チップを設けるとともに、接地電極側チップの厚さTを0.1mmとし、前記面積Sを0.05mmとしたスパークプラグのサンプルである。さらに、チップありサンプルBは、接地電極のうち燃料ガス(本試験では、空気)の下流方向に配置される側面に接地電極側チップを設けるとともに、接地電極側チップの厚さTを0.1mmとし、前記面積Sを0.1mmとしたスパークプラグのサンプルである。
図11に示すように、厚さTを0.1mmとし、面積Sを0.1mmとしたサンプル(チップありサンプルB)は、100時間に亘って放電を生じさせたときでも失火が生じることなく、放電電圧の上昇抑制効果に優れることが分かった。
上記試験の結果より、耐消耗性をより向上させ、放電電圧の上昇を効果的に抑制するという観点から、接地電極側チップの厚さTを0.1mm以上とするとともに、前記面積Sを0.1mm以上とすることが好ましいといえる。
次に、中心電極の先端面を基準として、燃料ガスの下流方向を+側、燃料ガスの上流方向を−側としたときにおいて、中心電極の先端面から接地電極側チップの放電面までの軸線に直交する方向に沿った最短距離K(mm)を種々変更したスパークプラグのサンプルを作製し、各サンプルについて、着火限界評価試験を行った。着火限界評価試験の概要は次の通りである。すなわち、各サンプルを所定のエンジンに取付けた上で、前記エンジンを回転数2000rpmにて動作させつつ、燃料ガスの空燃比(A/F)を徐々に減少させていった。そして、サンプルに対して1000回の電圧を印加した際に、失火が10回発生した際の空燃比(限界空燃比)を測定した。図12に、当該試験の結果を示す。尚、限界空燃比が大きいほど、着火性に優れるといえる。
図12に示すように、最短距離Kを+1.5mm以下としたときには、限界空燃比が著しく増大し、優れた着火性を実現できることが分かった。これは、接地電極による火花放電の成長阻害が効果的に抑制されたことによると考えられる。
上記試験の結果より、優れた着火性を実現すべく、中心電極の先端面から接地電極側チップの放電面までの軸線に直交する方向に沿った最短距離Kを+1.5mm以下とすることが好ましいといえる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、接地電極側チップ32のうち中心電極5側に位置する面が、接地電極27の対向面27Fと面一となるように構成されているが、対向面27Fに対する接地電極側チップ32の相対位置は、これに限定されるものではない。従って、例えば、図13に示すように、接地電極側チップ42の全域が、前記対向面27Fよりも中心電極5から離間する側に位置するように構成してもよい。
尚、このように構成する場合には、接地電極27の消耗をより確実に防止するという観点から、接地電極側チップのうち中心電極5側に位置する面を対向面27Fに十分に接近させることが好ましい。従って、接地電極側チップのうち中心電極5側に位置する面と対向面27Fとの間の距離を、接地電極側チップが接合された部分における接地電極27の厚さの半分以下とすることが好ましく、前記厚さの1/4以下とすることがより好ましい。
また、図14に示すように、接地電極側チップ43の一部が、前記対向面27Fよりも中心電極5側に突出するように構成してもよい。このように構成することで、火花放電が吹き流された際に、接地電極側チップ43と中心電極5との間で火花放電をより確実に形成することができる。その結果、火花放電に伴う接地電極27の消耗を一層確実に防止することができる。また、火花放電が吹き流された際には、接地電極側チップ43のうち前記対向面27Fから突出する部位に火花放電を接触させることができ、火花放電のそれ以上の吹き流れを防止することができる。これにより、火花放電をより長期間に亘って維持することができ、失火の発生を効果的に抑制することができる。その結果、着火性の一層の向上を図ることができる。
(b)上記実施形態において、接地電極側チップ32は、接地電極27の側面27S1のみに接合されているが、図15に示すように、両側面27S1,27S2に接地電極側チップ44,45を接合してもよい。また、図16に示すように、接地電極27の側面27S1,27S2のうち少なくとも燃料ガスの下流方向に配置される側面に接地電極側チップ46を接合するとともに、接地電極27の先端面27Aに、所定の金属(例えば、Ir、Pt、Rh、Ru、Re、W、Pd、又は、これらの少なくとも一種を主成分とする合金など)からなる先端面チップ47を接合してもよい。
(c)図17に示すように、接地電極側チップ48の一部が、接地電極27のうち中心電極5側に位置する対向面27Fに配設されるように構成してもよい。また、図18に示すように、接地電極側チップ49の一部が、接地電極27のうち前記対向面27Fの背後に位置する背面27Bに配設されるように構成してもよい。さらに、接地電極側チップの一部が、前記対向面27F及び背面27Bの双方に配設されるように構成してもよい。この場合には、接地電極27に対する接地電極側チップの接合強度をより高めることができ、接地電極側チップの剥離をより一層確実に防止できる。
(d)上記実施形態において、接地電極側チップ32は、接地電極27に埋没した状態とされているが、図19及び図20に示すように、接地電極側チップ50,51の少なくとも一部が、接地電極27の側面27S1から突出するように構成してもよい。
(e)上記実施形態において、接地電極27は単一の金属により構成されているが、接地電極27の内部に良熱伝導性に優れる銅や銅合金等からなる内層を設け、接地電極27を外層及び内層からなる多層構造としてもよい。
(f)上記実施形態では、主体金具3の先端部26に、接地電極27が接合される場合について具体化しているが、主体金具の一部(又は、主体金具に予め溶接してある先端金具の一部)を削り出すようにして接地電極を形成する場合についても適用可能である(例えば、特開2006−236906号公報等)。
(g)上記実施形態では、工具係合部19は断面六角形状とされているが、工具係合部19の形状に関しては、このような形状に限定されるものではない。例えば、Bi−HEX(変形12角)形状〔ISO22977:2005(E)〕等とされていてもよい。
1…スパークプラグ
2…絶縁碍子(絶縁体)
3…主体金具
4…軸孔
5…中心電極
5F…(中心電極の)先端面
27…接地電極
27B…(接地電極の)背面
27F…(接地電極の)対向面
27S1,27S2…(接地電極の)側面
32…接地電極側チップ(チップ)
32A…放電面
33…間隙

VS1…第1仮想平面(仮想平面)
VS2…第2仮想平面
CL1…軸線
PR1…放電面の投影領域

Claims (7)

  1. 軸線方向に貫通する軸孔を有する筒状の絶縁体と、
    前記軸孔の先端側に挿設された中心電極と、
    前記絶縁体の外周に設けられた筒状の主体金具と、
    前記主体金具の先端部に配置され、前記中心電極の先端部との間で間隙を形成する接地電極とを備えるスパークプラグであって、
    自身の少なくとも一部が、前記接地電極の両側面のうち少なくとも燃料ガスの下流方向に配置される面に接合されるチップを有し、
    前記間隙の大きさをG(mm)としたときにおいて、
    前記中心電極の先端面を含む仮想平面に対して、前記チップにおける放電面を前記軸線に沿って投影したとき、前記仮想平面において、前記放電面の投影領域の少なくとも一部が前記中心電極の先端面外周から2.5Gの範囲内に位置することを特徴とするスパークプラグ。
  2. 前記チップの厚さが0.1mm以上であり、
    前記チップのうち前記接地電極に接合されている面から0.1mm以上の部分を前記軸線に直交する方向から前記接地電極のうち前記チップが接合されている前記側面を含む第2仮想平面に投影したとき、前記部分の投影領域の面積が0.1mm以上であることを特徴とする請求項1に記載のスパークプラグ。
  3. 前記中心電極の先端面を基準として、前記燃料ガスの下流方向を+側、前記燃料ガスの上流方向を−側としたとき、
    前記中心電極の先端面から前記チップの前記放電面までの前記軸線に直交する方向に沿った最短距離が+1.5mm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のスパークプラグ。
  4. 前記チップの一部は、前記接地電極のうち前記中心電極側に位置する対向面、及び、当該対向面の背後に位置する背面のうちの少なくとも一方に配設されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のスパークプラグ。
  5. 前記チップの一部は、前記接地電極のうち前記中心電極側に位置する対向面よりも前記中心電極側に突出していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のスパークプラグ。
  6. 前記チップは、前記接地電極の両側面のうち前記燃料ガスの下流方向に配置される面のみに接合されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のスパークプラグ。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のスパークプラグを内燃機関に取り付けてなるスパークプラグの取付構造であって、前記チップは、前記接地電極の両側面のうち少なくとも前記燃料ガスの下流方向に配置される面に接合されていることを特徴とするスパークプラグの取付構造。
JP2014508625A 2012-11-19 2013-11-15 スパークプラグ Active JP5658848B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014508625A JP5658848B2 (ja) 2012-11-19 2013-11-15 スパークプラグ

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012252980 2012-11-19
JP2012252980 2012-11-19
PCT/JP2013/006725 WO2014076966A1 (ja) 2012-11-19 2013-11-15 スパークプラグ
JP2014508625A JP5658848B2 (ja) 2012-11-19 2013-11-15 スパークプラグ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5658848B2 true JP5658848B2 (ja) 2015-01-28
JPWO2014076966A1 JPWO2014076966A1 (ja) 2017-01-05

Family

ID=50730897

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014508625A Active JP5658848B2 (ja) 2012-11-19 2013-11-15 スパークプラグ

Country Status (6)

Country Link
US (1) US9252569B2 (ja)
EP (1) EP2922157B1 (ja)
JP (1) JP5658848B2 (ja)
KR (1) KR101738798B1 (ja)
CN (1) CN104798272B (ja)
WO (1) WO2014076966A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102017218313B4 (de) * 2017-10-13 2019-08-29 Ford Global Technologies, Llc Zündkerze, Brennkammeranordnung und Kraftfahrzeug
KR102402639B1 (ko) 2017-11-24 2022-05-26 삼성전자주식회사 전자 장치 및 그의 통신 방법
US10418788B2 (en) * 2018-01-10 2019-09-17 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Spark plug
JP2019121590A (ja) * 2018-01-10 2019-07-22 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ
JP7060550B2 (ja) * 2019-06-21 2022-04-26 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ
JP7060551B2 (ja) * 2019-06-21 2022-04-26 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ
JP7227933B2 (ja) * 2020-02-14 2023-02-22 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6113588A (ja) * 1984-06-27 1986-01-21 日本特殊陶業株式会社 点火プラグ用外側電極の製造方法
JP2012069376A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Denso Corp スパークプラグ及びその製造方法

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4211952A (en) * 1977-04-07 1980-07-08 Nippon Soken, Inc. Spark plug
JP4543559B2 (ja) * 2001-02-08 2010-09-15 株式会社デンソー スパークプラグ
JP4125060B2 (ja) * 2002-07-16 2008-07-23 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ
JP2006236906A (ja) 2005-02-28 2006-09-07 Ngk Spark Plug Co Ltd スパークプラグの製造方法
JP4453024B2 (ja) 2005-08-01 2010-04-21 株式会社デンソー 筒内噴射式内燃機関
JP4714046B2 (ja) * 2006-03-09 2011-06-29 日本特殊陶業株式会社 内燃機関用スパークプラグ
US7906894B2 (en) * 2007-12-19 2011-03-15 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Spark plug for internal combustion engine
JP5341752B2 (ja) * 2008-01-10 2013-11-13 日本特殊陶業株式会社 内燃機関用スパークプラグ及びその製造方法
EP2264844B1 (en) * 2008-04-09 2016-11-16 NGK Spark Plug Co., Ltd. Spark plug for internal combustion engine
EP2333918B1 (en) * 2008-09-30 2017-06-14 NGK Spark Plug Co., Ltd. Spark plug for internal combustion engine
JP4996723B2 (ja) * 2010-07-02 2012-08-08 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ及びその製造方法
EP2658051B1 (en) * 2010-12-20 2019-12-25 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Spark plug and manufacturing method therefor
JP5530942B2 (ja) * 2011-01-19 2014-06-25 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグの取付構造およびスパークプラグ
US8823251B2 (en) * 2012-07-06 2014-09-02 Denso International America, Inc. Partial shroud of spark plug for ground electrode heat dispersion

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6113588A (ja) * 1984-06-27 1986-01-21 日本特殊陶業株式会社 点火プラグ用外側電極の製造方法
JP2012069376A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Denso Corp スパークプラグ及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20150288149A1 (en) 2015-10-08
EP2922157A4 (en) 2016-07-13
WO2014076966A1 (ja) 2014-05-22
JPWO2014076966A1 (ja) 2017-01-05
EP2922157A1 (en) 2015-09-23
CN104798272B (zh) 2016-12-21
KR101738798B1 (ko) 2017-05-22
CN104798272A (zh) 2015-07-22
EP2922157B1 (en) 2017-10-18
US9252569B2 (en) 2016-02-02
KR20150074091A (ko) 2015-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5658848B2 (ja) スパークプラグ
JP5271420B2 (ja) スパークプラグ
JP5476123B2 (ja) 内燃機関用スパークプラグ
JP2005183177A (ja) スパークプラグ
JP5525575B2 (ja) スパークプラグ
JP2017157451A (ja) 点火プラグ
KR101348019B1 (ko) 플라즈마 젯 점화 플러그
JP5227466B2 (ja) プラズマジェット点火プラグ
JP5167334B2 (ja) スパークプラグ
JP4457021B2 (ja) スパークプラグ
JP5809664B2 (ja) スパークプラグ
JP5291789B2 (ja) 点火プラグ
JP2008171646A (ja) 内燃機関用のスパークプラグ
JP2013098112A (ja) プラズマジェット点火プラグ
JP2014067658A (ja) スパークプラグ
JP4435646B2 (ja) スパークプラグ
JP5698686B2 (ja) スパークプラグ
JP4699918B2 (ja) スパークプラグ
JP2013254670A (ja) スパークプラグ
JP2019102409A (ja) スパークプラグ
JP6875301B2 (ja) スパークプラグ
JP2019139946A (ja) スパークプラグ
JPS60133685A (ja) 突出し型スパ−クプラグ

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141111

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5658848

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D04

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250