JP2018029005A - スパークプラグ - Google Patents

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Takafumi Umemura
享史 梅村
弘二 上川
Koji Kamikawa
弘二 上川
友紀 河合
Tomonori Kawai
友紀 河合
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Abstract

【課題】熱伝導に寄与する芯材の断面積と自己清浄性とを確保できるスパークプラグを提供すること。
【解決手段】有底筒状の電極母材に、熱伝導率が電極母材の熱伝導率よりも高い芯材が埋設された中心電極は、軸線方向先端側に向かって縮径する縮径部と、軸線方向に沿って延びる外側面と、縮径部と外側面との間に位置するエッジと、からなる肩状部を複数備えている。軸孔に最も近い肩状部は、周方向に延びる切削痕が、縮径部からエッジまで形成される。切削によって形成されたエッジは軸孔に近い位置にあるので、エッジを起点として生じる微小放電によって、絶縁体に付着したカーボンを焼失できる。
【選択図】図2

Description

本発明はスパークプラグに関し、特に自己清浄性のあるスパークプラグに関するものである。
スパークプラグは、一般に、接地電極が接続された主体金具が絶縁体を介して中心電極を絶縁保持し、内燃機関の燃焼室において、接地電極と中心電極との間に火花放電を生じさせて混合気に点火する。スパークプラグは、不完全燃焼等によって生じたカーボンが絶縁体の表面に堆積して絶縁抵抗が低下し、印加電圧が要求電圧(火花放電が生じる電圧)を下回ると火花放電が生じなくなる。そこで、外径の異なる2面を中心電極の軸方向に隣接して設け、その2面の境界(エッジ)を起点として微小放電を発生させ、絶縁体に付着したカーボンを焼失させる自己清浄性のあるスパークプラグが知られている(特許文献1)。
一方、中心電極は、耐熱性、耐食性および熱伝導性を確保するため、耐熱性および耐食性に優れる有底筒状の電極母材の内側に、電極母材よりも熱伝導性に優れる芯材が埋設される。電極母材および芯材は鍛造によって一体化され、エッジは、鍛造によって電極母材の先端部の一部を潰して細くすることにより形成される。
特開2012−79417号公報
しかし、鍛造によって電極母材の一部を細くしてエッジを形成すると、内側の芯材も潰されるので、熱伝導に寄与する芯材の断面積が小さくなるという問題点がある。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、熱伝導に寄与する芯材の断面積と自己清浄性とを確保できるスパークプラグを提供することを目的としている。
課題を解決するための手段および発明の効果
この目的を達成するために請求項1記載のスパークプラグによれば、絶縁体は軸線に沿って延びる軸孔が形成され、軸孔に配置される中心電極は、自身の先端が、絶縁体の先端面よりも先端側に突出する。主体電極は絶縁体の径方向の外側に配置され、主体金具に接続される接地電極は中心電極と対向する。
中心電極は、軸線方向の先端側に向かって縮径する縮径部と、軸線方向に沿って延びる外側面と、縮径部と外側面との間に位置するエッジと、からなる肩状部を自身の外周表面に複数有している。中心電極は、有底筒状の電極母材の底部が中心電極の先端側に配置され、熱伝導率が電極母材の熱伝導率よりも高い芯材が電極母材に埋設される。
複数の肩状部のうち、軸孔に最も近い肩状部は、周方向に延びる切削痕が縮径部からエッジまで形成されている。電極母材の切削によってエッジが形成されるので、芯材の断面積が小さくならないようにできる。
切削によって形成されたエッジは軸孔に近い位置にあるので、エッジを起点として生じる微小放電によって、絶縁体に付着したカーボンを焼失できる。よって、熱伝導に寄与する芯材の断面積と自己清浄性とを確保できる効果がある。
請求項2記載のスパークプラグによれば、軸孔に最も近い肩状部におけるエッジは丸みのない角なので、エッジを起点として放電を生じ易くできる。その結果、請求項1の効果に加え、自己清浄性を向上できる効果がある。
請求項3記載のスパークプラグによれば、軸孔に最も近い肩状部におけるエッジは芯材の径方向の外側に位置する。芯材の先端を中心電極の先端近くに配置できるので、請求項1又は2の効果に加え、芯材による熱の放散を良くすることができる効果がある。
請求項4記載のスパークプラグによれば、芯材は、軸孔に最も近い肩状部におけるエッジの軸線方向の位置における外径が0.5mm以上である。よって、請求項3の効果に加え、芯材による熱の放散をさらに良くすることができる効果がある。
請求項5記載のスパークプラグによれば、芯材は、自身の先端から軸線方向の後端側へ7mm離れた位置における外径が0.8mm以上である。よって、請求項1から4のうちいずれかの効果に加え、芯材による熱の放散を良くすることができる効果がある。
本発明の第1実施の形態におけるスパークプラグの片側断面図である。 中心電極の片側断面図である。 中心電極の製造工程を示す模式図である。 芯材の先端からの距離と芯材の外径との関係を示す図である。 第2実施の形態におけるスパークプラグの中心電極の片側断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照して説明する。図1は本発明の第1実施の形態におけるスパークプラグ10の軸線Oを境にした片側断面図である。図1では、紙面下側をスパークプラグ10の先端側、紙面上側をスパークプラグ10の後端側という。図1に示すようにスパークプラグ10は、主体金具11、絶縁体13及び中心電極15を備えている。
主体金具11は、内燃機関(図示せず)に固定される略円筒状の部材であり、導電性を有する金属材料(例えば低炭素鋼等)によって形成されている。主体金具11は接地電極12が電気的に接続されている。
絶縁体13は、機械的特性や高温下の絶縁性に優れるアルミナ等により形成された円筒状の部材であり、軸線Oに沿って中心を貫通する軸孔14が形成されている。絶縁体13は主体金具11に挿入され、外周に主体金具11が固定される。
中心電極15は、有底筒状に形成された電極母材16の内側に、電極母材16よりも熱伝導性に優れる金属製(例えば銅など)の芯材17を埋設した棒状の電極である。電極母材16は導電性を有する金属材料(例えばニッケル基合金等)によって形成される。軸孔14に配置され絶縁体13に保持された中心電極15は、火花ギャップを介して接地電極12と対向する。
端子金具18は、高圧ケーブル(図示せず)が接続される棒状の部材であり、先端側が軸孔14に挿入されている。端子金具18は、導電性を有する金属材料(例えば低炭素鋼等)によって形成され、軸孔14の内部で中心電極15と電気的に接続される。
図2を参照して中心電極15の先端の構造について説明する。図2は軸線Oを境にした中心電極15の先端の片側断面図である。図2では、絶縁体13は全断面図が描かれており、絶縁体13及び中心電極15の軸線O方向の後端側の図示が省略されている。
図2に示すように中心電極15は、軸線O方向に亘って外径が一定の第1外側面21と、先端側(図2下側)へ向かうにつれて縮径する第1縮径部22と、軸線O方向に亘って外径が一定の第2外側面23と、先端側へ向かうにつれて縮径する第2縮径部24と、軸線O方向に亘って外径が一定の第3外側面25と、電極母材16の先端面であり軸線Oに直交する第3縮径部26とを備えている。
第1外側面21、第1縮径部22、第2外側面23、第2縮径部24及び第3外側面25は、その順に、中心電極15の後端側から先端側へ連接される。第2外側面23は、外径が、第1外側面21の外径より小さく設定される。第3外側面25は、外径が、第2外側面23の外径より小さく設定される。
第1外側面21及び第1縮径部22は、周方向に連続するエッジ27を介して互いに軸線O方向に隣接する。第1肩状部30はエッジ27、第1外側面21及び第1縮径部22からなる。第2外側面23及び第2縮径部24は、周方向に連続するエッジ28を介して互いに軸線O方向に隣接する。第2肩状部31はエッジ28、第2外側面23及び第2縮径部24からなる。第3外側面25及び第3縮径部26は、周方向に連続するエッジ29を介して互いに隣接する。第3肩状部32はエッジ29、第3外側面25及び第3縮径部からなる。
複数の肩状部30,31,32のうち、径方向の位置が軸孔14に最も近い、即ち径方向の距離が軸線Oから最も長いのは肩状部30である。肩状部30におけるエッジ27は、絶縁体13の先端面13aよりも軸線O方向の後端側(図2上側)に位置し、肩状部31,32におけるエッジ28,29は、絶縁体13の先端面13aよりも軸線O方向の先端側(図2下側)に位置する。エッジ27は、芯材17の径方向の外側に位置する。中心電極15と軸孔14との間には隙間19が形成されている。第1縮径部22は、エッジ27から軸線O方向の先端側へ向かうにつれて軸孔14との隙間19が次第に大きくなる。
図3を参照して中心電極15の製造方法について説明する。図3は中心電極15の製造工程を示す模式図である。まず、底部41を備えたカップ状の成形体40と、芯材17(図1参照)の材料となる円柱状の金属材42とを準備する。成形体40は電極母材16(図1参照)の材料であり、線材をプレス成形して作られる。金属材42は円柱部43と、円柱部43より外径が大きい円板部44とを備えている。
金属材42の円柱部43に成形体40を被せた後、冷間鍛造により成形体40及び金属材42を加工し、棒状のブランク45を形成する。加工が十分に施されない端部46を切断した後、冷間鍛造によってブランク45をさらに細径化したブランク47を得る。ブランク47は、冷間鍛造によって端に鍔部48が形成されている。鍔部48は、絶縁体13(図1参照)に中心電極15を係止するための部位である。ブランク47は、金属材42が縮径した芯材17の外周が、成形体40が縮径した電極母材16に囲まれて一体化している。成形体40の底部41は、ブランク47の先端(鍔部48の反対側の端)を構成する。
ブランク47の鍔部48側をチャック(図示せず)に固定し、軸線Oを中心にしてブランク47を回転させる。同時に、ブランク47の先端の外周に切削工具(図示せず)の刃を当接して電極母材16を削り落とし、電極母材16(図2参照)の外周表面に第1縮径部22、第2外側面23、第2縮径部24及び第3外側面25を形成する。これにより、中心電極15のエッジ27とエッジ29との間の第1縮径部22、第2外側面23、第2縮径部24及び第3外側面25に、螺旋状の切削痕(ツールマーク)が形成される。第1外側面21及び第3縮径部26は鍛造による面なので、切削痕は無い。電極母材16の切削によって、エッジ27,28,29は丸みのない角として形成される。
図2に戻ってエッジ27,28の機能を説明する。スパークプラグ10は、内燃機関(図示せず)の燃焼室において、不完全燃焼等によって生じたカーボンが絶縁体13の先端面13a及び軸孔14に付着して絶縁抵抗が低下し、印加電圧が要求電圧を下回ると、中心電極15と接地電極12(図1参照)との間に火花放電が生じなくなる。これに対しスパークプラグ10は、軸孔14に位置が最も近く、且つ、軸孔14の内側に位置するエッジ27を起点とする沿面放電により、絶縁体13の軸孔14に付着したカーボンを焼き切ることができる。その自己清浄性によって、スパークプラグ10の着火性能を常に高く維持できる。
また、スパークプラグ10は、エッジ28を起点とする沿面放電より、絶縁体13の先端面13aや軸孔14の先端面13a近くに付着したカーボンを焼き切ることができる。エッジ28によって、絶縁体13に付着したカーボンを焼失させる範囲を広げることができる。よって、スパークプラグ10の自己清浄性を向上できる。
また、エッジ27,28は丸みのない角として形成されているので、鍛造によってエッジを形成する場合に比べて、エッジ27,28を尖らせることができる。尖ったエッジ27,28を起点として放電を生じ易くできるので、鍛造によりエッジを形成する場合に比べて、スパークプラグ10の自己清浄性を向上できる。
次に図4を参照して、芯材17(図2参照)の先端からの距離と外径との関係を説明する。図4は芯材17の先端からの距離と芯材17の外径との関係を示す図である。図4では、芯材17の先端からの軸線O方向の距離を横軸にとり、芯材17の外径を縦軸にとる。芯材17の先端からの軸線O方向の距離や芯材17の外径は、軸線Oを含む断面の顕微鏡観察やX線透視装置によって測定できる。
図4において、破線は、鍛造によって第1縮径部22、第2外側面23、第2縮径部24及び第3外側面25を形成した後のデータ(以下「鍛造後」と称す)であり、実線は、第1縮径部22、第2外側面23、第2縮径部24及び第3外側面25を形成する前のブランク47(図3参照)のデータ(以下「鍛造前」と称す)である。図4のデータは、電極母材16の外径が1.7mmのブランク47のものである。
図4に示すように鍛造後(破線)は、鍛造前(実線)に比べて芯材17の外径が小さくなる。鍛造によって電極母材16が絞られると、内側の芯材17も絞られるからである。特に、芯材17の先端からの距離が0〜15mmの範囲において、鍛造後の芯材17の外径と鍛造前の芯材17の外径との差が顕著である。例えば、芯材17の先端からの距離が7mmの位置において、芯材17の外径が鍛造前は1mmあるのに対し、鍛造後は約0.7mmに低下する。鍛造によって芯材17の外径、即ち芯材17の断面積が小さくなると、芯材17による熱移動が抑制される。
これに対し中心電極15は、切削によって第1縮径部22、第2外側面23、第2縮径部24及び第3外側面25が形成されるので、芯材17の断面積を小さくすることなく、電極母材16だけを削り落としてエッジ27,28,29を形成できる。熱伝導に寄与する芯材17の断面積を小さくしないので、芯材17を主体とする熱の放散性能が低下しないようにできる。即ち、熱伝導に寄与する芯材17の断面積と中心電極15による自己清浄性とを確保できる。
特に、芯材17は自身の先端から軸線O方向へ7mm離れた位置における外径が0.8mm以上あるので、芯材17の断面積を確保し、芯材17による熱の放散(熱引き)を良くすることができる。芯材17を伝わる熱量は芯材17の断面積に比例するので、芯材17の先端から軸線O方向へ7mm離れた位置における芯材17の外径が0.8mm以上あれば、芯材17による熱の放散性能を向上できる。その結果、スパークプラグ10の耐熱性を向上できる。
図2に戻って説明する。図2に示すように、エッジ27は芯材17の径方向の外側に位置する。エッジ27は、軸線Oを中心にして芯材17を径方向の外側へ投影した領域に存在するので、芯材17の先端を中心電極15の先端近くに配置できる。その結果、芯材17による熱の放散を良くすることができる。
特にスパークプラグ10は、エッジ27の軸線O方向の位置における芯材17の外径が0.5mm以上ある。そのため、エッジ27の位置における芯材17の断面積を確保できる。芯材17を伝わる熱量は芯材17の断面積に比例するので、エッジ27の軸線O方向の位置における芯材17の外径が0.5mm以上あれば、芯材17による熱の放散性能を確保できる。エッジ27の分だけ電極母材16は断面積が小さくなるので、中心電極15の先端では、エッジ27の分だけ電極母材16が伝える熱量は小さくなる。これに対し、芯材17の断面積を確保することにより、芯材17が伝える熱量を確保できるので、中心電極15による熱の放散性能を確保できる。その結果、スパークプラグ10の耐熱性と自己清浄性とを両立できる。
ここで、成形体40(図3参照)及び金属材42を鍛造加工したブランク47を切削して中心電極15を製造するのではなく、成形体40及び金属材42の形状を変更して鍛造加工を行うことにより、ブランク47を切削することなく中心電極15を製造する場合を検討する。中心電極15の先端側における芯材17の外径を確保するには、ブランク47の先端における電極母材16の体積を小さくする必要がある。そのためには、ブランク47の材料である成形体40の底部41の厚さを薄くしなければならない。
しかし、成形体40は線材をプレス成形して作られるので、底部41の厚さを必要以上に薄くできない。成形体40のプレス成形時に底部41が破れてしまうからである。成形体40の成形性を確保するためには、底部41はある程度の厚さが必要である。従って、成形体40及び金属材42の形状を変更して(底部41を薄くして)鍛造加工を行うことにより、ブランク47を切削することなく中心電極15を製造することは困難である。
これに対し本実施の形態では、ブランク47の先端の電極母材16を切削して中心電極15を製造するので、内側の芯材17の断面積を確保しながら、電極母材16の先端の第1縮径部22、第2外側面23、第2縮径部24及び第3外側面25を任意の形状にできる。その結果、自己清浄性を確保しながら、スパークプラグ10の耐熱性を向上できる。
次に図5を参照して第2実施の形態について説明する。第1実施の形態では、切削によって形成された中心電極15のエッジ27が、絶縁体13の先端面13aよりも軸線O方向の後端側に位置する場合について説明した。これに対し第2実施の形態では、切削によって形成された中心電極51のエッジ65が、軸線O方向において絶縁体13の先端面13aと同じ位置にある場合について説明する。なお、第1実施の形態で説明した部分と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。
図5は、第2実施の形態におけるスパークプラグ50の軸線Oを境にした中心電極51の先端の片側断面図である。図5では、絶縁体13は全断面図が描かれており、絶縁体13及び中心電極51の軸線O方向の後端側の図示が省略されている。
図5に示すように中心電極51は、有底筒状に形成された金属製(例えばニッケル基合金)の電極母材52の内側に、電極母材52よりも熱伝導性に優れる金属製(例えば銅など)の芯材53が埋設されている。電極母材52の先端に、貴金属を主体とする合金または貴金属からなる柱状のチップ54が接合されている。中心電極51と軸孔14との間には隙間19が形成されている。
中心電極51は、軸線O方向に亘って外径が一定の第1外側面61と、軸線Oと直交し電極母材52の外径を小さくする第1縮径部62と、軸線O方向に亘って外径が一定の第2外側面63と、電極母材52の先端面であり軸線Oと直交する第2縮径部64とを備えている。第1外側面61、第1縮径部62及び第2外側面63は、その順に、中心電極51の後端側から先端側へ連接される。第2外側面63は、外径が、第1外側面61の外径より小さく設定される。
第1外側面61及び第1縮径部62は、周方向に連続するエッジ65を介して互いに隣接する。第1肩状部67はエッジ65、第1外側面61及び第1縮径部62からなる。第2外側面63及び第2縮径部64は、周方向に連続するエッジ66を介して互いに隣接する。第2肩状部68はエッジ66、第2外側面63及び第2縮径部64からなる。
複数の肩状部67,68のうち、径方向の位置が軸孔14に近い、即ち径方向の距離が軸線Oから長いのは肩状部67である。肩状部67におけるエッジ65は、軸線O方向において絶縁体13の先端面13aと同じ位置にある。エッジ66は、絶縁体13の先端面13aよりも軸線O方向の先端側(図5下側)に位置する。
中心電極51の製造方法は、第1実施の形態で説明した中心電極15の製造方法と同様である。芯材53は、鍛造によって電極母材52に埋設され一体化される。電極母材52の外周を切削工具(図示せず)で削り落とし、第1縮径部62及び第2外側面63が形成される。これにより、中心電極51の電極母材52にエッジ65からエッジ66まで、螺旋状の切削痕(ツールマーク)が形成される。第1外側面61及び第2縮径部64は鍛造による面なので、切削痕は無い。電極母材52の切削によって、エッジ65,66は丸みのない角として形成される。
スパークプラグ50はエッジ65を起点とする沿面放電により、絶縁体13の先端面13aに付着したカーボンを焼き切ることができる。その自己清浄性によって、スパークプラグ50の着火性能を常に高く維持できる。
また、エッジ65は丸みのない角として形成されているので、鍛造によってエッジを形成する場合に比べて、エッジ65を尖らせることができる。尖ったエッジ65を起点として放電を生じ易くできるので、鍛造によりエッジを形成する場合に比べて、スパークプラグ50の自己清浄性を向上できる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば中心電極15,51の先端の形状や寸法は一例であり適宜設定できる。
上記第1実施の形態では、第1縮径部22及び第2縮径部24が、軸線Oに対して傾斜する傾斜面の場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。第1縮径部22及び第2縮径部24を軸線Oと直交する面にすることは当然可能である。同様に、第2実施の形態で説明した中心電極41の第1縮径部62を、軸線Oに対して傾斜した傾斜面とすることは当然可能である。即ち縮径部は、軸線Oに対して傾斜する傾斜面、及び、軸線Oに対して直交する面の両方が含まれる。
上記第1実施の形態では、肩状部が3つ設けられた場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。肩状部の数は、2つ以上であれば適宜設定できる。同様に、第2実施の形態で説明した中心電極51においても、肩状部の数は適宜設定できる。
上記第1実施の形態では、エッジ28が、絶縁体13の先端面13aよりも軸線O方向の先端側に位置する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。エッジ28は、絶縁体13の先端面13aよりも軸線O方向の後端側や、軸線O方向において絶縁体13の先端面13aと同じ位置に配置できることは当然である。
上記第1実施の形態では、貴金属を主体とする合金や貴金属からなるチップが、電極母材16に接合されていない場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。第2実施の形態で説明したように、電極母材16の先端にチップを接合することは当然可能である。同様に、第2実施の形態で説明した中心電極51において、チップ54を省略することは当然可能である。
上記第2実施の形態では、エッジ65が、軸線O方向において絶縁体13の先端面13aと同じ位置にある場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものでない。エッジ65は、絶縁体13の先端面13aよりも軸線O方向の後端側に配置できることは当然である。これにより、エッジ65を起点とする微小放電によって、軸孔14内に付着したカーボンを焼失させることができる。
上記各実施の形態では、電極母材16,52の第3縮径部26及び第2縮径部64(先端面)に切削痕が形成されない場合、即ち第3縮径部26及び第2縮径部64が鍛造による面の場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。芯材17,53の先端を電極母材16,52の第3縮径部26及び第2縮径部64(先端面)に近づけたい場合には、電極母材16,52の先端面を切削して、第3縮径部26及び第2縮径部64に切削痕を形成することは当然可能である。この場合にも、熱伝導に寄与する芯材17,53の断面積と自己清浄性とを確保できる。
10,50 スパークプラグ
11 主体金具
12 接地電極
13 絶縁体
13a 先端面
14 軸孔
15,51 中心電極
16,52 電極母材
17,53 芯材
21,61 第1外側面(外側面)
22,62 第1縮径部(縮径部)
27,65 エッジ
30,67 第1肩状部(肩状部)
O 軸線

Claims (5)

  1. 軸線に沿って延びる軸孔が形成される絶縁体と、
    軸線方向先端側に向かって縮径する縮径部と、前記軸線方向に沿って延びる外側面と、前記縮径部と前記外側面との間に位置するエッジと、からなる肩状部を自身の外周表面に複数有し、前記軸孔に配置されると共に自身の先端が前記絶縁体の先端面よりも先端側に突出する中心電極と、
    前記絶縁体の径方向の外側に配置される主体金具と、
    前記主体金具に接続され前記中心電極と対向する接地電極とを備え、
    前記中心電極は、有底筒状の電極母材と、前記電極母材に埋設されると共に熱伝導率が前記電極母材の熱伝導率よりも高い芯材と、を備えるスパークプラグであって、
    前記複数の肩状部のうち、前記軸孔に最も近い肩状部は、周方向に延びる切削痕が前記縮径部から前記エッジまで形成されていることを特徴とするスパークプラグ。
  2. 前記軸孔に最も近い肩状部における前記エッジは、丸みのない角であることを特徴とする請求項1記載のスパークプラグ。
  3. 前記軸孔に最も近い肩状部における前記エッジは、前記芯材の径方向の外側に位置することを特徴とする請求項1又は2に記載のスパークプラグ。
  4. 前記芯材は、前記軸孔に最も近い肩状部における前記エッジの軸線方向の位置における外径が0.5mm以上であることを特徴とする請求項3記載のスパークプラグ。
  5. 前記芯材は、自身の先端から前記軸線方向の後端側へ7mm離れた位置における外径が0.8mm以上であることを特徴とする請求項1から4のうちいずれかに記載のスパークプラグ。
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