JP5144738B2 - 中心電極およびスパークプラグの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、中心電極およびスパークプラグを製造する技術に関する。
スパークプラグの中心電極は、一般的に、後端側に鍔状の拡径部を備え、その拡径部よりも先端側に、拡径部よりも径が小さい胴部と、胴部よりも径が小さい小径部と、を備えている。従来、このような多段の径を有する中心電極を製造する場合には、まず、円柱状の電極部材を用意して、前述の胴部を押出成形により形成し、その後、胴部の先端部に、押出成形によって小径部を形成している(例えば、特許文献1参照)。
しかし、胴部の径と小径部の径の差によっては、小径部を押出成形する際に、電極材料の後端に加えられるパンチからの押圧力によって胴部が径方向に膨らんでしまう場合があった。
特開平8−213150号公報
前述の問題を考慮し、本発明が解決しようとする課題は、スパークプラグの中心電極の胴部を精度良く形成可能な技術を提供することである。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]軸線方向に延びる軸孔を有し、前記軸孔内に、前記軸線方向の後端側から先端側に向かって前記軸孔を径小とする軸孔内段部を有する絶縁体と、前記絶縁体の外周に配設される主体金具と、前記軸孔に挿設され、前記軸孔内段部に前記軸線方向の後端側から接する拡径部と、前記拡径部よりも径が小さく前記拡径部よりも前記軸線方向の先端側に配置される胴部と、前記胴部よりも先端側に配置され前記胴部よりも径の小さい小径部と、を備える中心電極と、を有するスパークプラグの前記中心電極の製造方法であって、前記中心電極の材料として、円柱状の電極部材を用意する第1の工程と、前記電極部材の先端から後端側にかけて、前記小径部よりも径の大きい中径部を押出成形により成形する第2の工程と、前記第2の工程の後に、前記中径部の先端側に前記小径部を押出成形により成形する第3の工程と、前記中径部の前記軸線方向に垂直な断面の断面積をS1、前記小径部の前記軸線方向に垂直な断面の断面積をS2とし、((S1−S2)/S1×100)の値が30以上のときに、前記第3の工程の後に、前記中径部に押出成形を施すことで前記胴部を成形する第4の工程と、を有することを特徴とするスパークプラグの中心電極の製造方法。
このようなスパークプラグの中心電極の製造方法では、中径部の先端側に小径部を形成した際の断面減少率(=(S1−S2)/S1×100)が30%以上となる場合に、小径部の成形後に、中径部に更に押出成形を施すことで胴部を形成する。そのため、中心電極の胴部を精度良く形成することが可能になる。この結果、例えば、胴部の膨らみによって、絶縁体に割れが発生してしまうことを抑制することが可能となる。また、胴部の直径を軸線方向に揃えることができるので、中心電極から絶縁体への熱の伝導性を向上させることが可能となり、中心電極の異常な発熱を抑制することが可能になる。
本発明は、上述したスパークプラグの中心電極の製造方法のほか、スパークプラグの製造方法や、中心電極あるいはスパークプラグそのものとしても構成することが可能である。
本発明の実施形態としてのスパークプラグの部分断面図である。 中心電極の部分断面図である。 中心電極の製造方法の全体工程を示す説明図である。 押出成形体の成形の様子を示す説明図である。 第4複合材の成形の様子を示す説明図である。 再成形処理の様子を示す説明図である。 断面減少率と膨らみ量の関係を示す説明図である。 スパークプラグの製造方法の最終工程を示す説明図である。 押出金型内の潤滑油が中径部の側面に押し戻される現象を示す参考図である。
A.スパークプラグの全体構成:
図1は、本発明の実施形態としてのスパークプラグ100の部分断面図である。図1において、一点破線で示す軸線O−Oの右側は、外観正面図を示し、軸線O−Oの左側は、スパークプラグ100の中心軸を通る断面でスパークプラグ100を切断した断面図を示している。以下では、図1におけるスパークプラグ100の軸線方向ODを各図面における上下方向とし、下側をスパークプラグ100の先端側、上側を後端側として説明する。
スパークプラグ100は、絶縁体としての絶縁碍子10と、主体金具50と、中心電極20と、接地電極30と、端子金具40とを備える。主体金具50には、軸線方向ODに貫通する挿入孔501が形成されている。この挿入孔501には、絶縁碍子10が挿入されて保持されている。中心電極20は、絶縁碍子10内に形成された軸孔12内に軸線方向ODに保持されている。中心電極20の先端部は、絶縁碍子10の先端側に露出している。接地電極30は、主体金具50の先端部に接合されている。端子金具40は、中心電極20の後端側に設けられ、端子金具40の後端部は絶縁碍子10の後端側に露出している。
絶縁碍子10は周知のようにアルミナ等を焼成して形成され、軸中心に軸線方向ODへ延びる軸孔12が形成された円筒形状を有する。軸線方向ODの略中央には外径が最も大きな鍔部19が形成されており、それより後端側には後端側胴部18が形成されている。鍔部19より先端側には、後端側胴部18よりも外径の小さな先端側胴部17が形成され、さらにその先端側胴部17よりも先端側に、先端側胴部17よりも外径の小さな脚長部13が形成されている。脚長部13は先端側ほど縮径され、スパークプラグ100が内燃機関のエンジンヘッド200に取り付けられた際には、その燃焼室に曝される。
主体金具50は、内燃機関のエンジンヘッド200にスパークプラグ100を固定するための円筒状の金具である。主体金具50は、絶縁碍子10を、その後端側胴部18の一部から脚長部13にかけての部位を取り囲むようにして保持している。すなわち、主体金具50の挿入孔501に絶縁碍子10が挿入され、絶縁碍子10の先端と後端がそれぞれ主体金具50の先端と後端から露出するように構成されている。主体金具50は低炭素鋼材より形成され、全体にニッケルメッキや亜鉛メッキ等のメッキ処理が施されている。主体金具50の後端部には、スパークプラグレンチ(図示外)が係合する六角柱形状の工具係合部51が設けられている。主体金具50は、内燃機関の上部に設けられたエンジンヘッド200の取付ネジ孔201に螺合するネジ山が形成された取付ネジ部52を備えている。
主体金具50の工具係合部51と取付ネジ部52との間には、鍔状のシール部54が形成されている。取付ネジ部52とシール部54との間のネジ首59には、板体を折り曲げて形成した環状のガスケット5が嵌挿されている。ガスケット5は、スパークプラグ100をエンジンヘッド200に取り付けた際に、シール部54の座面55と取付ネジ孔201の開口周縁部205との間で押し潰されて変形する。このガスケット5の変形により、スパークプラグ100とエンジンヘッド200間が封止され、取付ネジ孔201を介した内燃機関内の気密漏れが防止される。
主体金具50の工具係合部51より後端側には薄肉の加締部53が設けられている。また、シール部54と工具係合部51との間には、加締部53と同様に薄肉の圧縮変形部58が設けられている。工具係合部51から加締部53にかけての主体金具50の内周面と絶縁碍子10の後端側胴部18の外周面との間には、円環状のリング部材6,7が介在されており、さらに両リング部材6,7間にタルク(滑石)9の粉末が充填されている。製造時においては、加締部53を内側に折り曲げるようにして先端側に押圧することにより圧縮変形部58が圧縮変形し、この圧縮変形部58の圧縮変形により、リング部材6,7およびタルク9を介し、絶縁碍子10が主体金具50内で先端側に向け押圧される。この押圧により、主体金具50の内周で取付ネジ部52の位置に形成された金具内段部56に、環状の板パッキン8を介し、絶縁碍子10の脚長部13の基端に位置する碍子段部15が押圧されて、主体金具50と絶縁碍子10とが一体にされる。このとき、主体金具50と絶縁碍子10との間の気密性は、板パッキン8によって保持され、燃焼ガスの流出が防止される。また、この押圧により、タルク9が軸線方向OD方向に圧縮されて主体金具50内の気密性が高められる。
図2は、中心電極20の部分断面図である。中心電極20は、インコネル(商標名)600等のニッケルまたはニッケルを主成分とする合金から形成された電極母材21の内部に、電極母材21よりも熱伝導性に優れる銅または銅を主成分とする合金からなる芯材22を埋設した構造を有する棒状の電極である。中心電極20の後端部には、後端側から先端側に向かって軸孔12を径小とする軸孔内段部14に後端側から当接して位置決めされる鍔状の拡径部23が形成されており、拡径部23の先端側には拡径部23よりも径の小さい胴部24が形成されている。また、胴部24よりも先端側には胴部よりも径の小さい第1小径部25が形成され、さらにその先端側には第1小径部25よりも径の小さい第2小径部26が形成されている。第2小径部26は、絶縁碍子10の先端よりも先端側に突出され、後述する接地電極30との間に火花ギャップを形成する。胴部24は、軸孔12内において、軸孔内段部14よりも先端側に配設される。すなわち、胴部24の大部分が絶縁碍子10の脚長部13内に配設される。このような構造の中心電極20は、絶縁碍子10の軸孔12内の最も先端側に配設され、その後端側には、ガラスシール体4およびセラミック抵抗3が配設される。そして、中心電極20は、これらガラスシール体4およびセラミック抵抗3を介して軸孔12の後端に配設された端子金具40に電気的に接続される。端子金具40には高圧ケーブル(図示外)がプラグキャップ(図示外)を介して接続され、高電圧が印加される。
接地電極30(図1)は耐腐食性の高い金属から構成され、一例として、ニッケル合金が用いられる。この接地電極30の基端は、主体金具50の先端面に溶接されている。接地電極30の先端部は、中心電極20の先端面と、軸線O上で軸線方向ODに対向するように屈曲されている。
B.中心電極の製造方法:
続いて、図3〜8を参照して本実施形態における中心電極20の製造方法を説明する。図3は、中心電極20の製造方法の全体工程を示す説明図である。本実施形態における中心電極20の製造方法では、まず、図3(a)に示すように、耐熱性および耐食性に優れたニッケルまたはニッケル合金等の線材を所定の長さに切断して冷間鍛造を行うことで、有底円筒状のカップ部材60を成形する。そして更に、カップ部材60よりも熱伝導性に優れた銅または銅合金等の線材を所定の長さに切断して冷間鍛造を行うことで、後端に鍔状の頭部61を有する円柱状の軸心62を成形する(工程A)。こうしてカップ部材60および軸心62を成形すると、所定の荷重によって、カップ部材60内に軸心62を圧入する(工程B)。そうすると、図3(b)に示すように、第1複合材63が形成される。カップ部材60は、図2に示した電極母材21の元となり、軸心62は、図2に示した芯材22の元となる。なお、以下に説明する各押出成形工程では、必要に応じて潤滑油が押出金型内に注入される。
第1複合材63が生成されると、図4に示すように、この第1複合材63を押出金型80の丸孔81に挿入してパンチ82で押し込み、押出成形を施す(工程C)。こうすることによって第1複合材63の先端側が細径化され、図3(c)に示すように、丸棒状の押出成形体64が成形される。この押出成形体64の先端側には第1複合材63より径の小さい丸軸状の中径部65が成形され、後端側には押出成形が施されていない鍔状の頭部66が成形される。この押出成形体64を押出金型80から取り出すと、その頭部66を含む後端側の一部分を切断することにより、図3(d)に示すように、中径部65からなる第2複合材67が形成される(工程D)。この第2複合材67が、上述した適用例における「円柱状の電極部材」に相当し、工程Aから工程Dまでが、「第1の工程」に相当する。
本実施形態では、図3(e)および(f)に示すように、押出成形体64に、更に押出成形を施して細経化し(工程E)、その頭部を切断することで(工程F)、中径部65が直径a1(例えば、1.9mm)となる第3複合材68を生成する。これら工程EおよびFは、上述した適用例における「第2の工程」に相当する。
第3複合材68を生成すると、図5に示すように、第3複合材68を押出金型83の丸孔84に挿入してパンチ85で押し込んで押出成形を施し、中径部65の先端部をさらに細径化する(工程G)。こうすることで、図3(g)に示すように、中径部65の先端に、直径c(例えば1.6mm)の第2小径部26を有する第4複合材69が成形される。工程Gは、上述した適用例における「第3の工程」に相当する。
上述した工程Gでは、中径部65の先端に第2小径部26を成形する際に、パンチ85からの荷重によって、第4複合材69の中径部65が、押出金型83の丸孔84と第4複合材69との間の僅かな隙間CL(図5)内において外周に向けて膨らみ、その直径が、部分的(多くの場合、後端部)あるいは全体的に直径a1よりも大きな直径a2になる現象が生じることがある。本実施形態では、この膨らみ量E(直径a2と直径a1の差)が所定の公差(本実施形態では0.010mm)に収まるようにするため、第4複合材69の中径部65の直径を直径a2から直径a1に戻すための再成形処理を行う(工程H)。工程Hは、上述した適用例における「第4の工程」に相当する。
図6は、再成形処理の様子を示す説明図である。この図6に示すように、本実施形態では、第4複合材69を押出金型86の丸孔87に挿入してパンチ88で押し込み、押出成形を中径部65に施すことで、中径部65の直径を直径a2から直径a1に再成形する。こうすることで、中径部65の膨らみを事後的に抑制することができる。こうして再成形された中径部65は、図2における中心電極20の胴部24となる。
本実施形態では、この再成形処理を、第2小径部26を形成する際の中径部65の断面減少率Rが30%以上の場合に行う。断面減少率Rは、第2小径部26を成形する前の中径部65の軸線方向に垂直な断面の断面積をS1(=π(a1/2))とし、第2小径部26の軸線方向に垂直な断面の断面積をS2(=π(a2/2))としたときに、以下の式(1)によって表される。
R[%]=(S1−S2)/S1×100 ・・・(1)
図7は、断面減少率Rと膨らみ量Eとの関係を示す説明図である。図7(a)には、断面減少率と膨らみ量との関係を表で示し、図7(b)にはその関係をグラフによって示した。ここでは、第3複合材68の中径部65の直径a1が、1.5mmから3.0mmまでの種々のサンプルについて、断面減少率Rに応じた膨らみ量Eを実験により求めた。図6に示した各膨らみ量Eは、各断面減少率Rにおける各サンプルの膨らみ量Eの平均値である。図7に示した実験結果によれば、断面減少率Rが30%を超えると、膨らみ量Eが、概ね、本実施形態における公差(0.010mm)よりも大きくなることが確認された。そのため、本実施形態では、上記のように、断面減少率Rが30%以上の場合に、再成形処理を行う。なお、断面減少率Rが30%未満の中心電極20を製造する場合には、図3の工程Hにおける再成形処理を省略することが可能である。もちろん、断面減少率Rに拘わらず、一律に再成形処理を行うことも可能である。
再成形処理を終えると、最後に、図8に示すように、第4複合材69を、第1小径部25を成形するための押出金型89の丸孔90に挿入し、これを、中心電極20の拡径部23を成形するための型が先端面に形成されたパンチ91で押し込んで押出成形する(図3の工程I)。こうすることによって、第4複合材69の中径部65と第2小径部26との間に、中径部65よりも径が小さく第2小径部26よりも径の大きい直径b(例えば、1.7mm)の第1小径部25が成形され、中径部65の後端に拡径部23が形成される。なお、本実施形態では、この工程Iは、工程Hの再成形処理において第4複合材69の後端に形成される僅かな膨らみ70を残したまま行うが、この膨らみ70を切断した上で行うこととしてもよい。
以上のようにして製造された第4複合材69は、図2に示した中心電極20としてスパークプラグ100の製造に用いられる。具体的には、絶縁碍子10の軸孔12に後端側から中心電極20を挿入し、その上からガラスシール材を入れ、更にその上から端子金具40を押し込む。その後、予め棒状の接地電極30が溶接された主体金具50内に絶縁碍子10を組み付け、絶縁碍子10と主体金具50の加締部53との間にリング部材6,7およびタルク9を充填し、加締部53を後端側から加締める。最後に、接地電極30に曲げ加工を施すことでスパークプラグ100は完成する。
以上で説明したように、本実施形態における中心電極20の製造方法では、円柱状の第3複合材68(図3(f))の中径部65の先端に第2小径部26を成形した後に、この中径部65を再成形することによって中心電極20の胴部24を形成する。そのため、中心電極20の胴部24の直径の寸法精度を大幅に向上させることができる。この結果、例えば、胴部24の膨らみによって、絶縁碍子10に割れが発生してしまうことを抑制することが可能となる。また、胴部24の直径を軸線方向に揃えることができるので、中心電極から絶縁碍子への熱の伝導性を向上させることが可能となり、中心電極の異常な発熱を抑制することが可能になる。
また、本実施形態では、上記のように中径部65の再成形を行うこととしたため、この中径部65を図3の工程Fにおいて成形する押出金型の丸孔のクリアランスを十分に確保することができる。そのため、押出成形時の摩擦抵抗を低減することができる。この結果、第3複合材68を容易に成形することが可能となり、また、押出金型にかかる負荷を軽減させることが可能になる。
加えて、本実施形態では、上記のように中径部65を再成形することとしたため、最終工程Iを実施するための押出金型89に挿入される第4複合材69の外径の寸法精度が高まる。そのため、押出金型89への第4複合材69の挿入不良が低減し、歩留まりを向上させることが可能になる。
その他、本実施形態では、第1小径部25よりも先端側に位置する小径な第2小径部26を、第1小径部25よりも先に成形することとした。そのため、例えば、図9に示すように、第1小径部25を先に形成した場合に生じ得る、押出金型内の潤滑油が中径部65の側面に押し戻される現象を抑制することができる。この結果、潤滑油の存在によって中径部65の側面が細くなってしまうことを抑制することが可能になる。
C.変形例:
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこのような実施形態に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の態様を採ることができる。例えば、上述した実施形態における各種寸法、公差は例示であり、スパークプラグ100の仕様に応じて適宜設定可能である。その他、以下のような変形が可能である。
上記実施形態では、第3複合材68の中径部65の先端側に第2小径部26を成形した後に、膨らんだ中径部65の直径a2を、元の直径a1に戻す再成形処理を行った。これに対して、再成形処理前の第3複合材68の直径は、再成形処理後の直径a1よりも大きな直径としてもよい。すなわち、図3の工程E,Fでは、中径部65の直径をやや大きめに成形し、第2小径部26の成形後に、工程Hにおいて、中径部65の直径を正確に成形することとしてもよい。
上記実施形態では、第1小径部25よりも第2小径部26を先に成形することとしたが、第1小径部25の方を先に成形することとしてもよい。この場合、上述した潤滑油の押し戻しによる中径部65の側面の小径化が生じないように、複合材や金型の各寸法を規定することが好ましい。
上記実施形態では、第1小径部25と第2小径部26の2つの段を中心電極20に形成することとしたが、いずれか一方を省略することも可能である。また、3段以上の段を成形しても構わない。
上記実施形態では、第3複合材68を得るために、2回の押出成形を行うこととした。これに対して、1回の押出成形によって第3複合材68を成形することとしてもよい。もちろん、3回以上の押出成形によって成形することも可能である。
3…セラミック抵抗
4…ガラスシール体
5…ガスケット
6…リング部材
8…板パッキン
9…タルク
10…絶縁碍子
12…軸孔
13…脚長部
14…軸孔内段部
15…碍子段部
17…先端側胴部
18…後端側胴部
19…鍔部
20…中心電極
21…電極母材
22…芯材
23…鍔部
24…胴部
25…第1小径部
26…第2小径部
30…接地電極
40…端子金具
50…主体金具
51…工具係合部
52…取付ネジ部
53…加締部
54…シール部
55…座面
56…金具内段部
58…圧縮変形部
59…ネジ首
60…カップ部材
61…頭部
62…芯材
63…第1複合材
64…押出成形体
65…中径部
66…頭部
67…第2複合材
68…第3複合材
69…第4複合材
70…膨らみ
80,83,86,89…押出金型
81,84,87,90…丸孔
82,85,88,91…パンチ
100…スパークプラグ
200…エンジンヘッド
201…取付ネジ孔
205…開口周縁部
501…挿入孔

Claims (2)

  1. 軸線方向に延びる軸孔を有し、前記軸孔内に、前記軸線方向の後端側から先端側に向かって前記軸孔を径小とする軸孔内段部を有する絶縁体と、
    前記絶縁体の外周に配設される主体金具と、
    前記軸孔に挿設され、前記軸孔内段部に前記軸線方向の後端側から接する拡径部と、前記拡径部よりも径が小さく前記拡径部よりも前記軸線方向の先端側に配置される胴部と、前記胴部よりも先端側に配置され前記胴部よりも径の小さい小径部と、を備える中心電極と、
    を有するスパークプラグの前記中心電極の製造方法であって、
    前記中心電極の材料として、円柱状の電極部材を用意する第1の工程と、
    前記電極部材の先端から後端側にかけて、前記小径部よりも径の大きい中径部を押出成形により成形する第2の工程と、
    前記第2の工程の後に、前記中径部の先端側に前記小径部を押出成形により成形する第3の工程と、
    前記中径部の前記軸線方向に垂直な断面の断面積をS1、前記小径部の前記軸線方向に垂直な断面の断面積をS2とし、((S1−S2)/S1×100)の値が30以上のときに、前記第3の工程の後に、前記中径部に押出成形を施すことで前記胴部を成形する第4の工程と、
    を有することを特徴とするスパークプラグの中心電極の製造方法。
  2. 軸線方向に延びる軸孔を有し、前記軸孔内に、前記軸線方向の後端側から先端側に向かって前記軸孔を径小とする軸孔内段部を有する絶縁体と、
    前記絶縁体の外周に配設される主体金具と、
    前記軸孔に挿設され、前記軸孔内段部に前記軸線方向の後端側から接する拡径部と、前記拡径部よりも径が小さく前記拡径部よりも前記軸線方向の先端側に配置される胴部と、前記胴部よりも先端側に配置され前記胴部よりも径の小さい小径部と、を備える中心電極と、
    を有するスパークプラグの製造方法であって、
    前記中心電極を製造する工程において、
    前記中心電極の材料として、円柱状の電極部材を用意する第1の工程と、
    前記電極部材の先端から後端側にかけて、前記小径部よりも径の大きい中径部を押出成形により成形する第2の工程と、
    前記第2の工程の後に、前記中径部の先端側に前記小径部を押出成形により成形する第3の工程と、
    前記中径部の前記軸線方向に垂直な断面の断面積をS1、前記小径部の前記軸線方向に垂直な断面の断面積をS2とし、((S1−S2)/S1×100)の値が30以上のときに、前記第3の工程の後に、前記中径部に押出成形を施すことで前記胴部を成形する第4の工程と、
    を有することを特徴とするスパークプラグの製造方法。
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