JP5960869B1 - スパークプラグ - Google Patents

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Abstract

【課題】スパークプラグの主体金具における絶縁碍子の保持力を向上する。【解決手段】軸線方向に延びる貫通孔を有して略筒状に形成され、中心電極を貫通孔の軸線方向先端側に備える絶縁碍子と、略筒状に形成され、軸線方向後端に加締部を有し、絶縁碍子が内挿された状態で、加締部が加締められて絶縁碍子を保持する主体金具と、を備え、加締部は、軸線を含む平面による切断面において、絶縁碍子に最も近接する最近接点と、最近接点を通り軸線に垂直な第1の垂直線が加締部の外周と交わる交点との距離Aが、A≧1.7mm、かつ加締部の基端の肉厚tがt≧1.20mmである、スパークプラグ。【選択図】図1

Description

本発明は、スパークプラグに関する。
ガソリンエンジンなどの内燃機関の点火に使用されるスパークプラグは、エンジンヘッドにスパークプラグを取り付けるための主体金具を備える。この主体金具は、略筒状に形成され、中心電極を備える絶縁碍子が内挿された状態で、主体金具の加締部を加締めることにより、絶縁碍子に組み付けられる(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−164147号公報
内燃機関において、高過給や高圧縮比化により、内燃機関の燃焼室内の圧力が増加している。そのため、スパークプラグの先端側(火花ギャップが形成される側)から後端(基端)側へと絶縁碍子を押す力が増大するため、絶縁碍子が主体金具から抜けるおそれがある。そこで、主体金具における絶縁碍子の保持力の向上が望まれている。
上記課題の少なくとも一部を解決するために、本願発明は、以下の形態として実現することが可能である。
本発明の一形態によれば、スパークプラグが提供される。このスパークプラグは、軸線方向に延びる貫通孔を有して略筒状に形成され、中心電極を前記貫通孔の前記軸線方向先端側に備える絶縁碍子と、略筒状に形成され、前記軸線方向後端に加締部を有し、前記絶縁碍子が内挿された状態で、前記加締部によって前記絶縁碍子が保持される主体金具と、を備え、前記加締部は、前記軸線を含む平面による切断面において、前記絶縁碍子に最も近接する最近接点と、前記最近接点を通り前記軸線に垂直な第1の垂直線が前記加締部の外周と交わる交点との距離Aが、A≧1.7mm、かつ、前記加締部の基端の肉厚tがt≧1.20mmである。この形態のスパークプラグによれば、加締部の加締め強度が向上されるため、スパークプラグの先端側が配置される内燃機関の燃焼室内の圧力が増加した場合に、燃焼室内の圧力によって、絶縁碍子が主体金具から抜ける可能性を低減することができる。
(1)本発明の一形態によれば、スパークプラグが提供される。このスパークプラグは、軸線方向に延びる貫通孔を有して略筒状に形成され、中心電極を前記貫通孔の前記軸線方向先端側に備える絶縁碍子と、略筒状に形成され、前記軸線方向後端に加締部を有し、前記絶縁碍子が内挿された状態で、前記加締部が加締められて前記絶縁碍子を保持する主体金具と、を備え、前記加締部は、前記軸線を含む平面による切断面において、前記絶縁碍子に最も近接する最近接点と、前記最近接点を通り前記軸線に垂直な第1の垂直線が前記加締部の外周と交わる交点との距離Aが、A≧1.7mm、かつ、前記加締部の基端の肉厚tがt≧1.20mmである。この形態のスパークプラグによれば、加締部の加締め強度が向上されるため、スパークプラグの先端側が配置される内燃機関の燃焼室内の圧力が増加した場合に、燃焼室内の圧力によって、絶縁碍子が主体金具から抜ける可能性を低減することができる。
(2)上記形態のスパークプラグであって、前記加締部は、前記切断面において、前記加締部の外周の基端を通り、前記軸線に平行な平行線と、前記最近接点との距離Bと、前記加締部の外周の基端を通り、前記軸線に垂直な第2の垂直線と、前記加締部の外周との距離のうち、最大の距離Cとの比C/Bが、0.7≦C/B≦1.5であってもよい。このようにしても、加締部の加締め強度が向上されるため、絶縁碍子が主体金具から抜ける可能性を低減することができる。
本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、スパークプラグの製造方法、主体金具等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態のスパークプラグの概略構成を示す部分断面図である。 組み付け前の主体金具の概略構成を示す部分断面図である。 加締部の一部を拡大して概略的に示す部分断面図である(C/B=1.0)。 加締部の部分断面図である(C/B=1.5)。 加締部の部分断面図である(曲線部基点が外周基点E1と一致しない例)。 加締部の部分断面図である(最近接点Nの他の例)。
A.実施形態:
A1.スパークプラグの構成:
図1は、本発明の一実施形態のスパークプラグ100の概略構成を示す部分断面図である。図1において、スパークプラグ100の中心軸である軸線OL(スパークプラグ100の中心軸と主体金具50の中心軸とは一致している)の右側にスパークプラグ100の外観構成を示しており、軸線OLの左側にスパークプラグ100の断面構成を示している。以降は、軸線OLに沿った方向と平行な方向を軸線方向ODと呼ぶ。また、軸線方向ODを図面における上下方向として、下側(後述する接地電極30が配置されている側)を先端側と呼び、上側(後述する端子金具40が配置されている側)を後端側と呼ぶ。
スパークプラグ100は、絶縁体としての絶縁碍子10と、中心電極20と、接地電極(外側電極)30と、端子金具40と、主体金具50と、を備えている。絶縁碍子10は、中心電極20および端子金具40を収容する軸孔12が中心に形成された筒状の絶縁体であり、例えばアルミナを始めとするセラミックス材料を焼成して形成されている。中心電極20は、有底筒状に形成された被覆材21の内部に、被覆材21よりも熱伝導性に優れる芯材25を埋設した略棒状の電極である。中心電極20は絶縁碍子10によって保持され、絶縁碍子10は主体金具50によって保持される。接地電極30は、屈曲した略棒状の電極であり、主体金具50の先端側に取り付けられている。端子金具40は絶縁碍子10の後端側に取り付けられている。接地電極30の自由端と中心電極20の先端との間には、火花ギャップGが形成される。
図2は、組み付け前の主体金具50の概略構成を示す部分断面図である。図2において、主体金具50の中心軸である軸線OLの右側に主体金具50の外観構成を示しており、軸線OLの左側に主体金具50の断面構成を示している。主体金具50は、軸線方向ODに沿った貫通孔59を有し、絶縁碍子10の一部を貫通孔59内に収容して保持する略円筒状の金具である。主体金具50の外周に形成されたねじ山をエンジンヘッド200(図1)に形成されたねじ孔201(図1)に螺合させることにより、スパークプラグをエンジンヘッド200に組み付けることができる。主体金具50は、例えば低炭素鋼といった金属により形成されている。
主体金具50は、軸線方向後端側から順に、加締部53と、工具係合部51と、圧縮変形部55と、シール部54と、ねじ部52と、を主に備える。
加締部53は、略円環状に形成され、工具係合部51と接続された根元(以下、「加締部基端」とも称する。)から加締部先端536(軸線方向後端)にかけて、肉厚が薄くなるように線形のテーパー(テーパー角度θ0)がつけられている。すなわち、加締部基端534の肉厚t1(以下、加締部基端肉厚t1とも称する。)が加締部先端536の肉厚t2より大きい。本実施形態において、加締部基端534の肉厚t1は、1.20mm以上とした。図1に示すように、スパークプラグ100の完成品において、加締部53を内側に折り曲げるようにして加締められている。加締部53については、後に詳述する。
工具係合部51は、平面視略正六角形状であり、スパークプラグ100をエンジンヘッドに取り付ける際に工具(スパークプラグレンチ)が嵌合する。
ねじ部52の外表面には、スパークプラグ100をエンジンヘッドに取り付ける際にエンジンヘッドのねじ孔に螺合するねじ山が形成されている。また、ねじ部52の内周には、内側に突出する段部56が形成されている。後述するように、絶縁碍子10の縮径部15が段部56によって支持される(図1)。
シール部54は、ねじ部52と工具係合部51との間に、ねじ部52と連続して形成されており、スパークプラグ100がエンジンヘッドに取付けられた際に、エンジンヘッドに形成されたねじ孔を介したエンジン内の気体の漏洩を防止する。エンジンヘッドにスパークプラグ100を取付ける際、図1に示すように、ねじ部52とシール部54との間には、板体を折り曲げて形成した環状のガスケット5が嵌挿される。シール部54は、ガスケット5を介してエンジンヘッドのねじ孔を封止し、これにより、ねじ孔を介したエンジン内の混合気の漏洩が防止される。
圧縮変形部55は、工具係合部51とシール部54との間に設けられている。圧縮変形部55は、加締部53を加締める際に、圧縮力の付加に伴い、外向きに撓み変形するように(図1)、薄肉に構成されており、主体金具50内の気密性を高めている。詳しくは、図1に示すように、主体金具50の工具係合部51から加締部53にかけての内周面と、絶縁碍子10の外周面との間には、円環状のリング部材6,7が介在されている。さらに両リング部材6,7間にタルク(滑石)9の粉末が充填されている。加締部53を内側に折り曲げるようにして加締めると、絶縁碍子10は、リング部材6,7およびタルク9を介して主体金具50内の先端側に向け押圧される。これにより、絶縁碍子10の縮径部15は、主体金具50の内周に形成された段部56に支持され、主体金具50と絶縁碍子10とは、一体となる。このとき、主体金具50と絶縁碍子10との間の気密性は、絶縁碍子10の縮径部15と主体金具50の段部56との間に介在された環状の板パッキン8によって保持され、燃焼ガスの流出が防止される。板パッキン8は、例えば、銅やアルミニウム等の熱伝導率の高い材料によって形成される。板パッキン8の熱伝導率が高いと、絶縁碍子10の熱が主体金具50の段部56に効率よく伝わるため、スパークプラグ100の熱引きがよくなり、耐熱性を向上させることができる。圧縮変形部58は、加締めの際に、圧縮力の付加に伴い外向きに撓み変形し、タルク9の圧縮ストロークを稼いで主体金具50内の気密性を高めている。なお、主体金具50の段部56よりも先端側と絶縁碍子10との間には、所定寸法のクリアランスCLが設けられている。
A2.主体金具の加締部の構成:
図3〜6は、加締部53の一部(図1におけるX部)を拡大して概略的に示す部分断面図である。図3〜6において、加締部53の加締め状態を表す距離A,B,C,角度θ1(後述する),および加締部基端肉厚t1を示す。
加締部53を加締める際は、主体金具50の貫通孔59に絶縁碍子10が挿通され、加締部53が加締め前の状態(図2)で、公知の方法(例えば、特開2002−164147に記載された方法)により、加締め用金型によって、軸線方向先端方向に押圧されて加締められる。加締め用金具の凹部の形状によって、上記の距離A,B,C,および角度θ1が調整される。本明細書では、加締部53の軸線OLを含む平面による切断面における形状に基づいて、以下に定義する5つの要素のいくつかを用いて、加締め状態を表す。以下、図3に基づいて、加締部53の加締め状態を表す要素について説明する。図3に示すように、加締部53は、内側に加締められ、その先端が絶縁碍子10と微小な間隙を空けて配置されている。
(1)距離A:加締部53のうち、最も絶縁碍子10に近い点を最近接点Nとし、最近接点Nを通り、軸線OLに直交する直線を第1の垂直線Lv1とした場合に、第1の垂直線Lv1が加締部53の外周532と交わる点を交点Iとすると、最近接点Nと交点Iとの距離を、距離Aと定義する。
(2)距離B:加締部53の外周532における基端を外周基点E1とし、外周基点E1を通り、軸線OLに平行な平行線Lhと、最近接点Nとの距離を、距離Bと定義する。
(3)距離C:外周基点E1を通り、軸線OLと直交する第2の垂直線Lv2と、加締部53の外周面532との距離のうち、最大の距離を、距離Cと定義する。
(4)曲線部角度θ1:加締部53の外周532の曲線部の基端である曲線部基点E2における接線Ltと、第1の垂直線Lv1との角度を曲線部角度θ1と定義する。図3において、加締部53は、加締部基端534から曲がっており、外周基点E1と曲線部基点E2とが一致している。図3に示すように、接線Ltと第1の垂直線Lv1との角度は、接線Ltと第2の垂直線Lv2との角度と同一であり、接線Ltと第1の垂直線Lv1との角度θ1は、加締部53の曲線部の基点における角度を表す。
(5)加締部基端肉厚t1:加締部基端534の肉厚を、加締部基端肉厚t1と定義する。本実施形態における加締部基端肉厚t1が、請求項における加締部の基端の肉厚tに相当する。
図3は距離Cと距離Bとの比C/B=1.0,図4はC/B=1.5の例を示す。図3,4に示すように、C/Bは、加締部53の加締部先端536側の曲がり度合い(角度)により変化する。すなわち、C/Bが小さいほど、加締部53の加締部先端536側が深く曲がっている。ここで、加締部53の内周面と軸線OLと平行な線との角度が小さいほど曲がり度合いが浅く(0°では曲がっていない)、大きいほど曲がり度合いが深い。加締部先端536側の曲がり度合いを表すために、例えば、加締部53の内周538とリング部材6との接点における接線と、軸線OLと平行な線との角度を用いると、角度が大きいほどC/Bが小さくなる。また、距離Aは、加締部53の加締部先端536側の曲がり度合いと加締部53の肉厚により変化する。本明細書では、上記で定義した距離Cと距離Bとの比C/B、および距離Aを用いて、加締部53の加締め状態を表した。
図5は、曲線部基点E2が外周基点E1と一致しない例を示す。図3,4では、加締部53が加締部基端534から曲がっており、曲線部基点E2が外周基点E1と一致している。これに対し、図5に示す例では、加締部53は、加締部基端534から任意の高さまでは曲がっておらず(加締め前の状態)であり、任意の高さにおいて曲がり始めるため、曲線部基点E2が外周基点E1と一致しない。すなわち、加締部53の外周は、軸線OLを通る切断面において、直線部と曲線部を有する。本明細書では、その曲線部の基端(加締部53の基端側の端)を、曲線部基点E2と定義している。
図6は、最近接点Nの他の例を示す。図3〜5の例では、加締部先端536の形状が、加締め前後でほぼ変形しておらず、加締部53の内周の先端が最接近点Nとなっている。図6に示す例では、加締部先端536の形状が、加締め用金型によって加締める際の荷重により変形し、加締部の先端面が内周の先端よりも絶縁碍子10に近くなっている。このような場合には、最近接点Nは、加締部53の内周の先端とは異なる点になる。なお、加締部先端536の形状の変形の有無にかかわらず、本明細書では、加締部53の軸線OLを含む平面による切断面において、絶縁碍子10に最も近接する点を最近接点Nと定義している。
本実施形態では、加締部53による加締め強度を高めるために、加締部基端肉厚t1≧1.20mmとし、距離A≧1.7mmとした。さらに、0.7≦C/B≦1.5とするのが好ましい。また、50°≦曲線部角度θ1≦85°が好ましい。加締部基端534の角度(外周基点E1における接線と、第2の垂直線Lv2との角度)は、70°以上90°以下とした。70°未満とすると、工具係合部51が外向きに撓み変形する可能性があるためである。なお、距離A≦距離Bとすることが好ましい。距離A>距離Bとなるのは、加締部基端534の角度が90°より大きくなる場合であり、上述の通り、工具係合部51が外向きに撓み変形する可能性があるためである。
B.評価試験結果:
上記実施形態の構成の絶縁碍子10に主体金具50を組み付けた(加締部53を加締めた)サンプルを作製し、加締部53の加締め強度を評価する2種の評価試験を行った。第1評価試験は、上記の距離Aの加締め強度への影響を評価する試験、第2評価試験は、C/Bの加締め強度への影響を評価する試験である。評価試験では、サンプルの絶縁碍子10の先端側から、圧縮試験装置(島津製作所製 オートグラフAG−Xシリーズ)を用いて、圧縮荷重を付与すると共に、オートグラフの示す最大荷重(N)をモニターし、絶縁碍子10に付与された圧縮加重(N)の最大値を、加締め強度(N)としている。
B−1.第1評価試験:
第1評価試験に用いた複数のサンプルは、主体金具50の加締部53の内径は同一(直径17.87mm)で、外径Dを変更することにより、肉厚t1を変更している。加締部53の高さh(図2)およびテーパー角度θ0(図2)は、同一である。また、全てのサンプルにおいて、C/B=1.5である。C/Bは、加締め用金型の凹部の形状によって調整されている。加締め用金型によって加締める際の荷重は75〜120kNの範囲で適宜変更されている。第1評価試験結果を表1に示す。表1は、距離A(図3)と加締め強度(N)との関係を示すと共に、加締部基端肉厚t1および外径Dを示す。なお、高過給又は高圧縮比化された内燃機関の燃焼室内にスパークプラグ(距離A=1.6mm)が配置され、内燃機関が運転された際に、絶縁碍子10が主体金具50から離脱した。主体金具50の加締部53の距離Aが1.6の場合の加締め強度が、16,668Nであったため、加締め強度が17,000N以上であれば、絶縁碍子が主体金具に保持されると判断している。表1では、加締部基端534の外径(直径)が適切な範囲において試験を行っている。
Figure 0005960869
表1に示す距離Aの範囲において、距離Aに対する加締め強度は、極大点はなく、距離Aが大きくなるほど、加締め強度は大きくなった。そして、距離Aが1.7mm以上の場合に、加締め強度が17,000N以上となった。この結果から、距離Aが1.7mm以上の場合に、17,000N以上の加締め強度が得られることがわかった。
B−2.第2評価試験:
第2評価試験では、距離Aを1.7mm,2.3mm,2.9mmに固定し、図3に示す距離Cと距離Bの比C/Bを変更した複数のサンプルについて、加締め強度を評価した。距離AおよびC/Bは、加締部基端肉厚t1,加締め前の加締部53の高さh(図2),および曲線部角度θ1を適宜変更することによって、調整された。
Figure 0005960869
表2に示すように、C/Bを一定とした場合に、加締め強度は、距離Aが大きいほど大きい。距離Aを一定とした場合に、加締め強度は、C/B=0.8において最大となり、C/Bが0.8より大きくなるにつれ、加締め強度が低下する。これは、上述の通り、C/Bが大きくなるほど、加締部53の加締部先端536側の曲がり度合いが浅くなるためである。また、C/Bが小さすぎると、加締めが成立しない。距離Aが1.7mmの場合、0.7≦C/B≦1.5において、加締め強度が17,000N以上となった。距離Aが2.3mmおよび2.9mmの場合には、0.6≦C/Bにおいて、加締め強度が17,000N以上となった。この結果から、距離Aが1.7mm以上であって、0.7≦C/B≦1.5の場合にも、17,000N以上の加締め強度が得られることがわかった。なお、第2評価試験において、加締め強度が17,000N以上となったのは、曲線部角度θ1が、50°以上85°以下であった。
以上の試験結果によれば、主体金具50の加締部53において、距離Aが1.7mm以上であれば、17,000N以上の加締め強度が得られる蓋然性が高く、すなわち、主体金具50における絶縁碍子の保持力が向上され、絶縁碍子10が主体金具50から抜けることが抑制される。さらに、0.7≦C/B≦1.5にすると、17,000N以上の加締め強度が得られる蓋然性が高くなる。
C.変形例:
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。例えば、次のような変形も可能である。
C−1.第1変形例:
スパークプラグ100における絶縁碍子10の直径,主体金具50の加締部53の肉厚および高さは、上記実施形態に限定されない。少なくとも、距離A(図3)が1.7mm以上であればよい。各値がこの範囲内になるように、加締部53の肉厚および高さ、曲線部角度θ1を適宜設定すればよい。さらに、0.7≦C/B≦1.5になるように、加締部53の肉厚および高さを設定することが好ましい。
C−2.第2変形例:
上記実施形態において、主体金具50の工具係合部51から加締部53にかけての内周面と、絶縁碍子10の外周面との間には、円環状のリング部材6,7が介在されており、両リング部材6,7間にタルク(滑石)9の粉末が充填されている例を示したが、リング部材6,7,およびタルク9を備えない構成にしてもよい。すなわち、主体金具50の加締部53が、直接、絶縁碍子10を押圧する構成にしてもよい。
5…ガスケット
6…リング部材
8…板パッキン
9…タルク
10…絶縁碍子
12…軸孔
15…縮径部
20…中心電極
21…被覆材
25…芯材
30…接地電極
40…端子金具
50…主体金具
51…工具係合部
52…ねじ部
53…加締部
54…シール部
55…圧縮変形部
56…段部
59…貫通孔
100…スパークプラグ

Claims (2)

  1. 軸線方向に延びる貫通孔を有して略筒状に形成され、中心電極を前記貫通孔の前記軸線方向先端側に備える絶縁碍子と、
    略筒状に形成され、前記軸線方向後端に加締部を有し、前記絶縁碍子が内挿された状態で、前記加締部によって前記絶縁碍子が保持される主体金具と、
    を備え、
    前記加締部は、
    前記軸線を含む平面による切断面において、前記絶縁碍子に最も近接する最近接点と、前記最近接点を通り前記軸線に垂直な第1の垂直線が前記加締部の外周と交わる交点との距離Aが、A≧1.7mm、かつ、前記加締部の基端の肉厚tがt≧1.20mmである、
    スパークプラグ。
  2. 請求項1に記載のスパークプラグであって、
    前記加締部は、
    前記切断面において、前記加締部の外周の基端を通り、前記軸線に平行な平行線と、前記最近接点との距離Bと、前記加締部の外周の基端を通り、前記軸線に垂直な第2の垂直線と、前記加締部の外周との距離のうち、最大の距離Cとの比C/Bが、0.7≦C/B≦1.5である、スパークプラグ。
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