JP4906948B2 - スパークプラグ - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関用のスパークプラグに関する。
ガソリンエンジンなどの内燃機関の点火に使用されるスパークプラグは、中心電極の外側に絶縁体が設けられ、さらにその外側に主体金具が設けられ、中心電極との間に火花放電ギャップを形成する接地電極が主体金具に取り付けられた構造を有する。主体金具は一般に炭素鋼等の鉄系材料で構成され、その表面には防食のためのめっきが施されることが多い。めっき層としては、Niめっき層とクロメート層の2層構造を採用する技術が知られている(特許文献1)。しかし、発明者らは、このような2層以上のめっき層を採用した場合にも、スパークプラグの加締め時に変形する箇所における耐食性が大きな問題となることを見いだした。以下では、まず、スパークプラグの構造例と加締め工程とを説明し、耐食性が問題となる加締め変形の箇所について説明する。
図1は、スパークプラグの構造の一例を示す要部断面図である。このスパークプラグ100は、筒状の主体金具1と、先端部が突出するようにその主体金具1内に嵌め込まれた筒状の絶縁体2(絶縁碍子)と、先端部を突出させた状態で絶縁体2の内側に設けられた中心電極3と、主体金具1に一端が結合され他端側が中心電極3の先端と対向するように配置された接地電極4と、を備えている。接地電極4と中心電極3の間には火花放電ギャップgが形成されている。
絶縁体2は、例えばアルミナあるいは窒化アルミニウム等のセラミック焼結体により構成され、その内部には絶縁体2の軸方向に沿って中心電極3を嵌め込むための貫通孔6を有している。貫通孔6の一方の端部側には端子金具13が挿入・固定され、他方の端部側には中心電極3が挿入・固定されている。また、貫通孔6内において、端子金具13と中心電極3との間に抵抗体15が配置されている。この抵抗体15の両端部は、導電性ガラスシール層16,17を介して中心電極3と端子金具13とにそれぞれ電気的に接続されている。
主体金具1は、炭素鋼等の金属により中空円筒状に形成されており、スパークプラグ100のハウジングを構成する。主体金具1の外周面には、スパークプラグ100を図示しないエンジンブロックに取り付けるためのねじ部7が形成されている。なお、六角部1eは、主体金具1をエンジンブロックに取り付ける際に、スパナやレンチ等の工具を係合させる工具係合部であり、六角状の横断面形状を有している。工具係合部の横断面形状(軸直交断面形状)は、六角以外の他の任意の形状を有していても良く、例えば八角形などの他の多角形形状を有していても良い。主体金具1の後方側(図中の上方)の開口部の内面と、絶縁体2の外面との間には、絶縁体2のフランジ状の突出部2eの後方側周縁にリング状の線パッキン62が配置され、そのさらに後方側には、タルク等の充填層61と、リング状のパッキン60とがこの順に配置されている。組み立て時には、絶縁体2を主体金具1に向けて前方側(図中の下側)に押し込み、その状態で主体金具1の後端の開口縁をパッキン60(ひいては加締め受部として機能する突出部2e)に向けて内側に加締めることにより加締め部1dが形成され、主体金具1が絶縁体2に対して固定される。
主体金具1のねじ部7の基端部には、ガスケット30がはめ込まれている。このガスケット30は、炭素鋼等の金属板素材を曲げ加工したリング状の部品であり、ねじ部7をシリンダヘッド側のねじ孔にねじ込むことにより、主体金具1側のフランジ状のガスシール部1fとねじ孔の開口周縁部との間で、軸線方向に圧縮されてつぶれるように変形し、ねじ孔とねじ部7との間の隙間をシールする役割を果たす。
図2は、主体金具1を絶縁体2に加締め固定する工程の一例を示す説明図である(接地電極4は省略して描いている)。まず、図2(a)に示すような主体金具1に対し、図2(b)のように、貫通孔6に中心電極3及び導電性ガラスシール層16,17、抵抗体15及び端子金具13を予め組みつけた絶縁体2を、主体金具後端の挿入開口部1p(加締め部1dとなるべき加締め予定部200が形成されている)から挿入し、絶縁体2の係合部2hと主体金具1の係合部1cとを、板パッキン63を介して係合させた状態とする。
そして、図2(c)に示すように、主体金具1の挿入開口部1p側から内側に線パッキン62を配置し、タルク等の充填層61を形成してさらに線パッキン60を配置する。そして、加締め金型111により、加締め予定部200を線パッキン62、充填層61及び線パッキン60を介して、加締め受部としての突出部2eの端面2nに加締めることにより、図2(d)に示すように加締め部1dが形成され、主体金具1が絶縁体2に加締め固定される。この際、加締め部1dの他に、六角部1eとガスシール部1fとの間にある溝部1h(図1)も、加締め時の圧縮応力に屈して変形する。この理由は、加締め部1dと溝部1hの厚みが主体金具1の中で最も薄く、変形しやすいからである。なお、溝部1hを「薄肉部」とも呼ぶ。図2(d)の工程の後、接地電極4を中心電極3側に曲げ加工して火花放電ギャップgを形成することにより、図1のスパークプラグ100が完成する。なお、図2で説明した加締め工程は冷間加締め(特許文献2)であるが、熱加締め(特許文献3)も利用可能である。
特開2002−184552号公報 特開2007−141868号公報 特開2003−257583号公報 特開2007−023333号公報 特開2007−270356号公報
上述の従来技術(特許文献1)では、クロメート層のクロム成分の95質量%以上が三価クロムとなるような電解クロメート処理を実施しているが、その目的は、六価クロムをほぼゼロとして環境負荷の低減を図るとともに、塩水に対する耐腐食性(耐塩食性)を向上させることにあった。
しかし、上述のように、加締め加工によって加締め部1dや溝部1hに大きな変形が生じ、大きな残留応力が生じるため、これらの部分における耐食性が大きな問題となる。すなわち、加締め部1d及び溝部1hの特徴として、加締め変形による大きな残留応力があること、という特徴がある。特に、熱加締めを利用した場合には、加熱による組織変化によって硬度が高くなる。このように硬度が高く、大きな残留応力が存在する箇所では、応力腐食割れが発生する可能性がある。特に、スパークプラグにおいては、加締め部1dや溝部1hに関して、耐塩食性のみでなく、耐応力腐食割れ性が大きな問題となることを発明者が見いだした。このような問題点は、特に、炭素量の多い材料(例えば炭素を0.15重量%以上含む炭素鋼)で製造された主体金具を用いた場合に顕著である。また、加締め工程として熱加締めを採用した場合に顕著である。
また、従来は、ニッケルめっき仕様としては、主体金具の外面の耐腐食性のみを重視しためっき仕様を採用しており、内面のめっき厚はそれほど重視されていない傾向にあった。しかしながら、主体金具の内面は密閉された空間なので冷熱により結露が発生し易く、また、めっき厚も外面に対して薄いので、腐食の進行による応力腐食割れの問題がより懸念される。発明者らは、これらの知見及び考察から、応力腐食割れを抑制できるように主体金具の内面のめっき厚を設計することが重要であるという認識に達して、本発明に至ったものである。
なお、一般的には、主体金具の内面も外面と同レベルのめっき厚が確保できる(十分に厚く内面にめっきをのせることができる)のであれば、十分な耐応力腐食割れ性を確保できるとも考えられる。しかしながら、実際には、めっきが厚過ぎるとカシメ変形によって内面めっきにクラックが発生し、逆に耐応力腐食割れ性を低下させてしまうことが判明した。従って、加締め後にクラックが発生しないように、内面のめっき膜厚を適正な範囲の値にすることが重要であることが見いだされた。すなわち、主体金具のニッケルめっきの設計としては、内面のニッケルめっき膜厚を、応力腐食割れ性を重視した適正な膜厚とすることが好ましい。特に、外面に関しては耐腐食を重視し、内面に関しては応力腐食割れ性を重視して、相互に適正な膜厚のバランスを規定することが望ましい。
本発明は、主体金具の内面のニッケルめっき膜厚を適切に規定することによって、耐応力腐食割れ性に優れたスパークプラグを提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
軸線方向に貫通する軸孔を有する筒状の絶縁碍子と、
前記軸孔の先端側に配置された中心電極と、
前記絶縁碍子の外周に設けられた主体金具と、を備えるスパークプラグであって、
前記主体金具は、外周方向に張り出し軸直交断面形状が多角形状の工具係合部と、
外周方向に張り出したガスシール部と、
前記工具係合部および前記ガスシール部の間に形成され軸直交断面積が36mm2以下の溝部と、を有するとともに、
ニッケルめっき層で被覆されており、
前記溝部の内周面の先端におけるニッケルめっき層の厚みが0.3〜2.0μmであることを特徴とするスパークプラグ。
この構成によれば、主体金具の溝部の内周面の先端におけるニッケルめっき層の厚みを0.3〜2.0μmの範囲内の値とすることによって、耐応力腐食割れ性に優れたスパークプラグを提供することができる。
[適用例2]
軸線方向に貫通する軸孔を有する筒状の絶縁碍子と、
前記軸孔の先端側に配置された中心電極と、
前記絶縁碍子の外周に設けられた主体金具と、を備えるスパークプラグであって、
前記主体金具は、外周方向に張り出し軸直交断面形状が多角形状の工具係合部と、
外周方向に張り出したガスシール部と、
前記工具係合部および前記ガスシール部の間に形成され軸直交断面積が36mm2以下の溝部と、を有し、
ニッケルめっき層で被覆されているとともに、前記ニッケルめっき層の上にクロム成分を含有するクロム含有層を有し、
前記溝部の内周面の先端におけるニッケルめっき層の厚みが0.2〜2.2μmであることを特徴とするスパークプラグ。
この構成によれば、主体金具のニッケルめっき層の上にクロム成分を含有するクロム含有層を有している場合に、その主体金具の溝部の内周面の先端におけるニッケルめっき層の厚みを0.2〜2.2μmの範囲内の値とすることによって、耐応力腐食割れ性に優れたスパークプラグを提供することができる。
[適用例3]
軸線方向に貫通する軸孔を有する筒状の絶縁碍子と、
前記軸孔の先端側に配置された中心電極と、
前記絶縁碍子の外周に設けられた主体金具と、を備えるスパークプラグであって、
前記主体金具は、外周方向に張り出し軸直交断面形状が多角形状の工具係合部と、
外周方向に張り出したガスシール部と、
前記工具係合部および前記ガスシール部の間に形成され軸直交断面積が36mm2以下の溝部と、を有し、
ニッケルめっき層で被覆されているとともに、前記ニッケルめっき層の上に防錆油が塗布されており、
前記溝部の内周面の先端におけるニッケルめっき層の厚みが0.2〜2.2μmであることを特徴とするスパークプラグ。
この構成によれば、主体金具のニッケルめっき層の上に防錆油が塗布されている場合に、その主体金具の溝部の内周面の先端におけるニッケルめっき層の厚みを0.2〜2.2μmの範囲内の値とすることによって、耐応力腐食割れ性に優れたスパークプラグを提供することができる。
[適用例4]
軸線方向に貫通する軸孔を有する筒状の絶縁碍子と、
前記軸孔の先端側に配置された中心電極と、
前記絶縁碍子の外周に設けられた主体金具と、を備えるスパークプラグであって、
前記主体金具は、外周方向に張り出し軸直交断面形状が多角形状の工具係合部と、
外周方向に張り出したガスシール部と、
前記工具係合部および前記ガスシール部の間に形成され軸直交断面積が36mm2以下の溝部と、を有し、
ニッケルめっき層で被覆されており、前記ニッケルめっき層の上にクロム成分を含有するクロム含有層を有するとともに、前記クロム含有層の上に防錆油が塗布されており、
前記溝部の内周面の先端におけるニッケルめっき層の厚みが0.1〜2.4μmであることを特徴とするスパークプラグ。
この構成によれば、主体金具のニッケルめっき層の上にクロム成分を含有するクロム含有層を有するとともにそのクロム含有層の上に防錆油が塗布されている場合に、その主体金具の溝部の内周面の先端におけるニッケルめっき層の厚みを0.1〜2.4μmの範囲内の値とすることによって、耐応力腐食割れ性に優れたスパークプラグを提供することができる。
[適用例5]
適用例1〜4のいずれか一項に記載のスパークプラグであって、
前記工具係合部の外面における前記ニッケルめっき層の厚みが3〜15μmであることを特徴とするスパークプラグ。
この構成では、耐応力腐食割れ性に優れているだけでなく、耐食性(耐塩食性)と耐めっき剥がれ性にも優れたスパークプラグを提供することができる。
[適用例6]
適用例1〜5のいずれか一項に記載のスパークプラグであって、
前記主体金具の内部に収納された絶縁体と前記主体金具との嵌合が熱カシメで行われていることを特徴とするスパークプラグ。
この構成によれば、熱カシメに起因するカシメ変形によって耐応力腐食割れ性が問題となるような場合にも、主体金具の内周面の先端の下端におけるニッケルめっき層の厚みを上述の適切な範囲内の値とすることによって、耐応力腐食割れ性に優れたスパークプラグを提供することができる。
[適用例7]
適用例1〜6のいずれか一項に記載のスパークプラグであって、
前記軸線方向における前記溝部の高さが3.5〜6.5mmであることを特徴とするスパークプラグ。
一般に、工具係合部の対辺寸法(例えば六角部の対向する辺同士の距離)が小径(例えば14mm以下)になると、気密性を確保するために溝部の高さ(軸方向長さ)を大きくする必要が生じる。この理由は、溝部の高さを大きくすることで、加締め時の溝部の変形量を大きくでき、より強固に固定できるためである。そこで、溝部の高さを3.5mm以上とすれば、溝部の変形量が大きくなり、応力腐食割れがより発生しやすくなるので、応力腐食割れを防止するという本発明の効果がより顕著である。一方、溝部の高さを6.5mmより大きくすると、溝部の変形が極端に大きくなるので、応力腐食割れの防止効果が抑えられてしまう。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、スパークプラグおよびそのための主体金具、及び、それらの製造方法等の形態で実現することができる。
スパークプラグの構造の一例を示す要部断面図である。 主体金具を絶縁体に固定する加締め工程の一例を示す説明図である。 主体金具のめっき処理の手順を示すフローチャートである。 Niストライク処理とNiめっき処理を行った場合において溝部内面のNiめっき厚が主体金具の耐応力腐食割れ性に与える影響に関する実験結果を示す説明図である。 めっき厚みの測定位置を示す主体金具の断面図である。 Niストライク処理とNiめっき処理と電解クロメート処理を行った場合において溝部内面のNiめっき厚が主体金具の耐応力腐食割れ性に与える影響に関する実験結果を示す説明図である。 Niストライク処理とNiめっき処理と防錆油塗布を行った場合において溝部内面のNiめっき厚が主体金具の耐応力腐食割れ性に与える影響に関する実験結果を示す説明図である。 Niストライク処理とNiめっき処理と電解クロメート処理と防錆油塗布を行った場合において溝部内面のNiめっき厚が主体金具の耐応力腐食割れ性に与える影響に関する実験結果を示す説明図である。 外面のNiめっき厚変化が耐食性及び耐めっき剥がれ性に与える影響に関する実験結果を示す説明図である。 外面のNiめっき厚変化が耐食性及び耐めっき剥がれ性に与える影響に関する実験結果を示す説明図である。 Niストライク処理の有無が耐応力腐食割れ性に与える影響に関する実験結果を示す説明図である。 主体金具の溝部断面積が耐応力腐食割れ性に与える影響に関する実験結果を示す説明図である。 主体金具の溝部高さが耐応力腐食割れ性に与える影響に関する実験結果を示す説明図である。
本発明の一実施形態としてのスパークプラグは、図1に示す構成を有している。この構成は前述したので、ここでは説明を省略する。このスパークプラグ100は、例えば、図2で示した加締め工程に従って主体金具1と絶縁体2とが固定されることにより製造される。主体金具1に対しては、加締め工程の前にめっき処理が行われる。
図3は、主体金具のめっき処理の手順を示すフローチャートである。ステップT100では、必要に応じてニッケルストライクめっきが行われる。このニッケルストライクめっきは、炭素鋼で形成された主体金具の表面を洗浄するとともに、めっきと下地金属との密着性を向上させるために行われるものである。但し、ニッケルストライクめっきは省略してもよい。ニッケルストライクめっきの処理条件としては、通常利用される処理条件を利用可能である。具体的な好ましい処理条件の例は以下の通りである。
<ニッケルストライクめっきの処理条件の例>
・めっき浴組成:
塩化ニッケル: 150〜600g/L
35%塩酸: 50〜300ml/L
溶媒:脱イオン水
・処理温度(浴温度):25〜40℃
・陰極電流密度: 0.2〜0.4A/dm2
・処理時間: 5〜20分
ステップT110では、電解ニッケルめっき処理が行われる。電解ニッケルめっき処理としては、回転バレルを使用したバレル式電解ニッケルめっき処理を利用可能であり、また、静止めっき法などの他のめっき処理方法を利用してもよい。電解ニッケルめっきの処理条件としては、通常利用される処理条件を利用可能である。具体的な好ましい処理条件の例は以下の通りである。
<電解ニッケルめっきの処理条件の例>
・めっき浴組成:
硫酸ニッケル: 100〜400g/L
塩化ニッケル: 20〜60g/L
ホウ酸: 20〜60g/L
溶媒:脱イオン水
・浴pH: 2.0〜4.8
・処理温度(浴温度):25〜60℃
・陰極電流密度: 0.02〜3.0A/dm2
・処理時間: 5〜600分
なお、陰極電流密度が小さいほど主体金具の外面と内面のNiめっき層の膜厚の差が小さくなり、陰極電流密度が大きいほどその差は大きくなる。一方、処理時間が長いほどNiめっき層の膜厚は大きくなる。従って、主体金具の外面と内面のNiめっき層の膜厚のバランスは、陰極電流密度と処理時間の組み合わせによって調整可能である。
ステップT120では、必要に応じて電解クロメート処理が行われてクロメート層(「クロム含有層」とも呼ぶ)が形成される。電解クロメート処理においても回転バレルを利用可能であり、また、静止めっき法などの他のめっき処理方法を利用してもよい。電解クロメート処理の好ましい処理条件の例は以下の通りである。
<電解クロメート処理の処理条件の例>
・処理浴(クロメート処理液)組成:
重クロム酸ナトリウム: 20〜70g/L
溶媒:脱イオン水
・浴pH: 2〜6
・処理温度(浴温度): 20〜60℃
・陰極電流密度: 0.02〜0.45A/dm2
・処理時間: 1〜10分
なお、重クロム酸塩としては、重クロム酸ナトリウムの他に重クロム酸カリウムも利用可能である。また、他の処理条件(重クロム酸塩の量、陰極電流密度、処理時間など)は、望ましいクロメート層膜厚に応じて上記とは異なる組み合わせを採用可能である。この電解クロメート処理は、クロメート層中のクロム成分のほとんどが三価クロムである電解三価クロメート処理である。なお、クロメート処理の好ましい処理条件については、実験結果とともに後述する。
Niめっき処理と電解クロメート処理とが行われると、ニッケルめっき層とクロメート層との2層構造の皮膜が主体金具の外面及び内面に形成される。但し、電解クロメート処理は省略可能である。また、ニッケルめっき層とクロメート層との2層構造の上にさらに他の保護皮膜を形成してもよい。
ステップT130では、必要に応じて防錆油が保護被膜として塗布される。防錆油としては、市販の各種の防錆油が使用可能である。防錆油の塗布は、例えば主体金具全体を防錆油に浸すことによって行うことができる。成分としては、C(鉱物油)、Ba、Ca、Na、及びSの少なくとも1種類を含有する防錆油を使用することができる。Baが多すぎると主体金具の外観に変色が発生する可能性がある。また、Ba以外の他の成分については、少なすぎると耐食性が低下する可能性があり、多すぎると塗布後に色むらや変色が発生する可能性がある。なお、防錆油の塗布は省略可能である。
こうして各種の保護皮膜が形成された後に、主体金具が加締め工程によって絶縁体等と固定されてスパークプラグが製造される。加締め工程としては、冷間加締めの他、熱加締めも利用可能である。
(1)第1実施例(Niストライク+Niめっき):
第1実施例では、図3のステップT100(Niストライクめっき処理)及びステップT110(電解Niめっき処理)を実行するとともに、ステップS120(電解クロメート処理)及びステップT130(防錆油塗布)を省略して、内面のNiめっき膜厚が異なる複数の主体金具サンプルを製造した。そして、これらの主体金具に関して耐応力腐食割れ性評価試験を行った。
まず、JISG3539に規定された冷間圧造用炭素鋼線SWCH17Kを素材として用い、主体金具1を冷間鍛造により製造した。この主体金具1に接地電極4を溶接接合し、脱脂・水洗を行なった後、下記の処理条件で回転バレルを用いたニッケルストライクめっき処理を行なった。
<ニッケルストライクめっきの処理条件>
・めっき浴組成:
塩化ニッケル: 300g/L
35%塩酸: 100ml/L
・処理温度(浴温度):30℃
・陰極電流密度: 0.3A/dm2
・処理時間: 15分
次に、電解ニッケルめっき処理を、回転バレルを用いて下記の処理条件で行うことによって、ニッケルめっき層を形成した。
<電解ニッケルめっきの処理条件>
・めっき浴組成:
硫酸ニッケル: 250g/L
塩化ニッケル: 50g/L
ホウ酸: 40g/L
・浴pH: 4.0
・処理温度(浴温度):55℃
・陰極電流密度: 0.03〜2.4A/dm2
・処理時間: 5〜600分
図4は、上記の処理で作成されたサンプルS101〜S113に関して、Niめっき処理の処理条件(処理時間及び陰極電流密度)と、Niめっき厚と、耐応力腐食割れ性の試験結果とを示す説明図である。図5は、Niめっき厚の測定箇所を示している。サンプルS101〜S113の溝部1hの水平断面積(以下、「横断面積」又は「軸直交断面積」と呼ぶ)は、28mm2であった。溝部1hの横断面積は、図5の水平方向に沿って溝部1hを切断したときのリング状断面の面積である。めっき厚測定では、サンプルを軸線を含む断面にて切断し、六角部1eの外面におけるNiめっき厚と、溝部1hの下端の内面(溝部1hの内周面の先端)におけるNiめっき厚を蛍光X線膜厚計で測定した。六角部1eの外面におけるNiめっき厚は、すべてのサンプルS101〜S113でほぼ5μmの一定値であった。
図4では、Niストライク処理とNiめっき処理を行った場合において、溝部1hの内面におけるNiめっき厚が耐応力腐食割れ性に与える影響を読取ることが可能である。これらのサンプルS101〜S113では、六角部1eの外面におけるめっき厚を一定に維持しつつ、溝部1hの内面におけるめっき厚を変化させるために、Niめっき処理の処理時間を7.5分〜555分の間で変化させ、また、陰極電流密度を2.4A/dm2〜0.032A/dm2の間で変化させた。この結果、溝部1hの内面におけるめっき厚は、0.05μm〜2.5μmの範囲で変化させることができた。これらのサンプルS101〜S113に関して、下記の耐応力腐食割れ性に関する評価試験を行った。
耐応力腐食割れ性に関する評価試験として、以下の加速腐食試験を実施した。まず、各サンプル(主体金具)の溝部1hに直径約2mmの穴を4カ所開けた後に、加締めによって絶縁体等を固定した。穴を開けた理由は、試験用の腐食液が主体金具の内部に入るようにするためである。加速腐食試験の試験条件は以下の通りである。
<加速腐食試験(耐応力腐食割れ性評価試験)の試験条件>
・腐食液組成:
硝酸カルシウム四水和物: 1036g
硝酸アンモニウム: 36g
過マンガン酸カリウム: 12g
純水: 116g
・pH: 3.5〜4.5
・処理温度: 30±10℃
ここで、腐食液に酸化剤としての過マンガン酸カリウムを入れた理由は、腐食試験を加速するためである。
この試験条件で10時間後にサンプルを取り出して、外部から拡大鏡を用いて溝部1hを観察し、溝部1hに割れが発生していないか否かを調べた。割れが発生していない場合には、腐食液を交換して同一条件でさらに10時間の加速腐食試験を追加し、この試験を累計試験時間が80時間になるまで繰り返し行った。溝部1hには、加締め工程の結果として、大きな残留応力が生じている。従って、この加速腐食試験によって、溝部1hにおける耐応力腐食割れ性を評価することが可能である。サンプルS101〜S103,S109〜S113では、累計試験時間が20時間以下で溝部1hに割れが発生した。サンプルS104,S107,S108では、累計試験時間が20時間超50時間未満で溝部1hに割れが発生した。サンプルS105,S106では、累計試験時間が80時間に達しても溝部1hに割れが発生しなかった。Niストライクめっき処理とNiめっき処理とを行い電解クロメート処理や防錆油塗布を行わない場合には、耐応力腐食割れ性の観点からは、主体金具の内面におけるNiめっき層の膜厚は0.3〜2.0μmの範囲が好ましく、0.4〜1.8μmの範囲が更に好ましいことが理解できる。
(2)第2実施例(Niストライク+Niめっき+電解クロメート):
第2実施例では、図3のステップT100(Niストライクめっき処理)、ステップT110(電解Niめっき処理)、及び、ステップT120(電解クロメート処理)を実行するとともにT130(防錆油塗布)を省略して主体金具を製造し、耐応力腐食割れ性評価試験を行った。ステップT100,T110の処理条件は第1実施例と同じとした。ステップT120における電解クロメート処理では、回転バレルを用いて下記の処理条件で行うことによって、ニッケルめっき層の上にクロメート層を形成した。
<電解クロメート処理の処理条件>
・処理浴(クロメート処理液)組成:
重クロム酸ナトリウム: 40g/L
溶媒:脱イオン水
・処理温度(浴温度): 35℃
・陰極電流密度: 0.2A/dm2
・処理時間: 5分
図6は、上記の処理で作成されたサンプルS201〜S213に関して、Niめっき処理の処理条件(処理時間及び陰極電流密度)と、Niめっき厚と、耐応力腐食割れ性の試験結果とを示す説明図である。サンプルS201〜S213の溝部1hの横断面積は、28mm2であった。また、六角部1eの外面におけるNiめっき厚は、すべてのサンプルS201〜S213でほぼ5μmの一定値であった。
第2実施例においても、第1実施例と同様に、六角部1eの外面におけるめっき厚を一定に維持しつつ、溝部1hの内面におけるめっき厚を変化させるために、Niめっき処理の処理時間を7.5分〜555分の間で変化させ、また、陰極電流密度を2.4A/dm2〜0.032A/dm2の間で変化させた。この結果、溝部1hの内面におけるめっき厚は、0.05μm〜2.5μmの範囲で変化させることができた。これらのサンプルS201〜S213に関して、上述した耐応力腐食割れ性に関する評価試験を行った。
図6に示すように、サンプルS201,S202,S211〜S213では、累計試験時間が20時間以下で溝部1hに割れが発生した。サンプルS203,S209,S210では、累計試験時間が20時間超50時間未満で溝部1hに割れが発生した。サンプルS204〜S208では、累計試験時間が80時間に達しても溝部1hに割れが発生しなかった。Niストライクめっき処理とNiめっき処理と電解クロメート処理とを行い、防錆油塗布を行わない場合に、耐応力腐食割れ性の観点からは、主体金具の内面におけるNiめっき層の膜厚は0.2〜2.2μmの範囲が好ましく、0.3〜2.0μmの範囲が更に好ましいことが理解できる。なお、第2実施例では、第1実施例に比べて好ましいNiめっき厚の範囲がやや広くなっている。この理由は、第2実施例では、電解クロメート処理によって形成されたクロメート層が、耐応力腐食割れ性の向上に寄与しているからであると推定される。
(3)第3実施例(Niストライク+Niめっき+防錆油):
第3実施例では、図3のステップT100(Niストライクめっき処理)、ステップT110(電解Niめっき処理)を実行し、ステップT120(電解クロメート処理)を省略するとともに、ステップT130(防錆油塗布)を実行して主体金具を製造し、耐応力腐食割れ性評価試験を行った。ステップT100,T110の処理条件は第1実施例と同じとした。ステップT130における防錆油塗布では、防錆油の中に主体金具を10秒間浸すことによって塗布を行った。
図7は、上記の処理で作成されたサンプルS301〜S313に関して、Niめっき処理の処理条件(処理時間及び陰極電流密度)と、Niめっき厚と、耐応力腐食割れ性の試験結果とを示す説明図である。サンプルS301〜S313の溝部1hの横断面積は、28mm2であった。また、六角部1eの外面におけるNiめっき厚は、すべてのサンプルS301〜S313でほぼ5μmの一定値であった。
第3実施例においても、第1及び第2実施例と同様に、六角部1eの外面におけるめっき厚を一定に維持しつつ、溝部1hの内面におけるめっき厚を変化させるために、Niめっき処理の処理時間を7.5分〜555分の間で変化させ、また、陰極電流密度を2.4A/dm2〜0.032A/dm2の間で変化させた。この結果、溝部1hの内面におけるめっき厚は、0.05μm〜2.5μmの範囲で変化させることができた。これらのサンプルS301〜S313に関して、上述した耐応力腐食割れ性に関する評価試験を行った。
図7に示すように、サンプルS301,S302,S311〜S313では、累計試験時間が20時間以下で溝部1hに割れが発生した。サンプルS303,S309,S310では、累計試験時間が20時間超50時間未満で溝部1hに割れが発生した。サンプルS304〜S308では、累計試験時間が80時間に達しても溝部1hに割れが発生しなかった。Niストライクめっき処理とNiめっき処理と防錆油塗布とを行い、電解クロメート処理を行わない場合に、耐応力腐食割れ性の観点からは、主体金具の内面におけるNiめっき層の膜厚は0.2〜2.2μmの範囲が好ましく、0.3〜2.0μmの範囲が更に好ましいことが理解できる。なお、第3実施例では、第1実施例に比べて好ましいNiめっき厚の範囲がやや広くなっている。この理由は、第3実施例では、防錆油の塗布層が、耐応力腐食割れ性の向上に寄与しているからであると推定される。
(4)第4実施例(Niストライク+Niめっき+電解クロメート+防錆油):
第4実施例では、図3のステップT100〜T130をすべて実行して主体金具を製造し、耐応力腐食割れ性評価試験を行った。ステップT100,T110の処理条件は第1実施例と同じとし、ステップT120の処理条件は第2実施例と同じとし、ステップT130の処理条件は第3実施例と同じとした。
図8は、上記の処理で作成されたサンプルS401〜S413に関して、Niめっき処理の処理条件(処理時間及び陰極電流密度)と、Niめっき厚と、耐応力腐食割れ性の試験結果とを示す説明図である。サンプルS401〜S413の溝部1hの横断面積は、28mm2であった。また、六角部1eの外面におけるNiめっき厚は、すべてのサンプルS401〜S413でほぼ5μmの一定値であった。
第4実施例においても、第1〜第3実施例と同様に、六角部1eの外面におけるめっき厚を一定に維持しつつ、溝部1hの内面におけるめっき厚を変化させるために、Niめっき処理の処理時間を7.5分〜555分の間で変化させ、また、陰極電流密度を2.4A/dm2〜0.032A/dm2の間で変化させた。この結果、溝部1hの内面におけるめっき厚は、0.05μm〜2.5μmの範囲で変化させることができた。これらのサンプルS401〜S413に関して、上述した耐応力腐食割れ性に関する評価試験を行った。
図8に示すように、サンプルS401,S413では、累計試験時間が20時間以下で溝部1hに割れが発生した。サンプルS402,S411,S412では、累計試験時間が20時間超50時間未満で溝部1hに割れが発生した。サンプルS403〜S410では、累計試験時間が80時間に達しても溝部1hに割れが発生しなかった。Niストライクめっき処理とNiめっき処理と電解クロメート処理と防錆油塗布とをすべて行った場合に、耐応力腐食割れ性の観点からは、主体金具の内面におけるNiめっき層の膜厚は0.1〜2.4μmの範囲が好ましく、0.2〜2.2μmの範囲が更に好ましいことが理解できる。なお、第4実施例では、第1〜第3実施例に比べて好ましいNiめっき厚の範囲がさらに広くなっている。この理由は、第4実施例では、クロメート層と防錆油の塗布層の両方が、耐応力腐食割れ性の向上に寄与しているからであると推定される。
(5)第5実施例(外面のNiめっき厚による影響):
上述した第1〜第4実施例では、主体金具の外面のめっき厚を5μmの一定値に維持していたが、第5実施例では、主体金具の外面のめっき厚を変化させた場合について耐食性と耐めっき剥がれ性の評価試験を行った。
図9は、第5実施例のサンプルに関して、Niめっき処理の処理条件(処理時間及び陰極電流密度)と、Niめっき厚と、耐食性及び耐めっき剥がれ性の試験結果を示す説明図である。図3の製造工程では、ステップT100(Niストライクめっき処理)及びステップT110(電解Niめっき処理)を実行するとともに、ステップS120(電解クロメート処理)及びステップT130(防錆油塗布)を省略して主体金具を製造した。ステップT100とステップT110の処理条件は第1実施例と同じとした。これらのサンプルS501〜S509では、Niめっき処理の処理時間を16分〜160分の間で変化させ、また、陰極電流密度を0.45A/dm2の一定値とした。この結果、六角部1eの外面におけるめっき厚を2〜20μmの範囲で変化させ、また、溝部1hの内面におけるめっき厚は、0.3μmのほぼ一定値とすることができた。これらのサンプルS501〜S509に関して、下記の耐食性(耐塩食性)及び耐めっき剥がれ性の評価試験を行った。
耐食性に関する評価試験としては、JIS H8502に規定された中性塩水噴霧試験を行った。この試験では、48時間の塩水噴霧試験後に、サンプルの主体金具の表面積に対する赤錆の発生面積の割合を測定した。発生面積割合の値を求める際には、試験後のサンプルの写真を撮影し、その写真中で赤錆の発生している部分の面積Saと、写真中での主体金具の面積Sbとを測定し、その比Sa/Sbを赤錆の発生面積割合として算出した。サンプルS501では、赤錆の発生面積割合が10%を超えていた。サンプルS502,S503では、赤錆の発生面積割合が5%超10%以下であった。サンプルS504では、赤錆の発生面積割合が0%超5%以下であった。サンプルS505〜S509では、赤錆は発生しなかった。Niストライクめっき処理とNiめっき処理とを行い電解クロメート処理や防錆油塗布を行わない場合には、耐塩食性の観点からは、主体金具の外面のNiめっき膜厚は、3μm以上が好ましく、5μm以上が更に好ましく、9μm以上が最も好ましい。
耐めっき剥がれ性試験では、各サンプルの主体金具に対して加締め工程によって絶縁体等を固定し、その後に加締め部1dにおけるめっき状態を観察して判定した。具体的には、加締め部1dの表面積に対して、めっきに浮きが発生している面積(以下、「めっき浮き面積」と呼ぶ)の割合を測定した。この測定は、上述した赤錆の発生面積割合の測定と同様に、写真を用いて行った。サンプルS501〜S506では、めっきに浮きや剥離が観察されなかったのに対して、サンプルS507〜S509では、めっき浮き又は剥離が観察された。Niストライクめっき処理とNiめっき処理とを行い電解クロメート処理や防錆油塗布を行わない場合には、耐めっき剥がれ性の観点からは、主体金具の外面のNiめっき膜厚は、15μm以下とすることが好ましい。
図9の結果からは、耐食性(耐塩食性)と耐めっき剥がれ性の両方を考慮すると、主体金具の外面のNiめっき膜厚は、3〜15μmの範囲が好ましく、5〜15μmの範囲が更に好ましく、9〜15μmの範囲が最も好ましい。
図10は、図3のステップT100〜T130をすべて実行して主体金具を製造し、耐食性と耐めっき剥がれ性の評価試験を行った結果を示している。ステップT100,T110の処理条件は第1実施例と同じとし、ステップT120の処理条件は第2実施例と同じとし、ステップT130の処理条件は第3実施例と同じとした。これらのサンプルS601〜S609についても、図9と同様に、Niめっき処理の処理時間を16分〜160分の間で変化させ、また、陰極電流密度を0.45A/dm2の一定値とした。この結果、六角部1eの外面におけるめっき厚を2〜20μmの範囲で変化させ、また、溝部1hの内面におけるめっき厚は、0.3μmのほぼ一定値とすることができた。これらのサンプルS601〜S609に関して、上述した耐食性及び耐めっき剥がれ性の評価試験を行った。
耐食性試験において、サンプルS601では、赤錆の発生面積割合が10%を超えていた。サンプルS602では、赤錆の発生面積割合が5%超10%以下であった。サンプルS603では、赤錆の発生面積割合が0%超5%以下であった。サンプルS604〜S609では、赤錆は発生しなかった。Niストライクめっき処理とNiめっき処理と電解クロメート処理と防錆油塗布をすべて行った場合には、耐塩食性の観点からは、主体金具の外面のNiめっき膜厚は3μm以上が好ましく、4μm以上が更に好ましく、5μm以上が最も好ましい。
耐めっき剥がれ性試験において、サンプルS601〜S606では、めっきに浮きや剥離が観察されなかったのに対して、サンプルS607〜S609では、めっき浮き又は剥離が観察された。Niストライクめっき処理とNiめっき処理と電解クロメート処理と防錆油塗布とをすべて行った場合にも、耐めっき剥れ性の観点からは、主体金具の外面のNiめっき膜厚は、15μm以下とすることが好ましい。
図10の結果からは、耐食性と耐めっき剥がれ性の両方を考慮すると、主体金具の外面のNiめっき膜厚は、3〜15μmの範囲が好ましく、4〜15μmの範囲が更に好ましく、5〜15μmの範囲が最も好ましい。
(6)第6実施例(Niストライク有無の影響):
第6実施例では、Niストライク処理の有無が耐応力腐食割れ性に与える影響を評価した。図11は、第6実施例の実験結果を示す説明図である。第6実施例では、図3のステップT100〜T130の処理をすべて行った場合と、ステップT100(Niストライク処理)を省略して他のステップT110〜T130の処理を行った場合とを比較した。ステップT100,T110の処理条件は第1実施例と同じとし、ステップT120の処理条件は第2実施例と同じとし、ステップT130の処理条件は第3実施例と同じとした。
図11では、主体金具の内面のNiめっき厚が大であるサンプル群と、小であるサンプル群をそれぞれ試験対象とした。主体金具の内面のNiめっき厚が大であるサンプル群は、六角部1eの外面のNiめっき厚が5μm、溝部1hの内面のNiめっき厚が0.3μmであった。これらのめっき厚を実現するため、ステップT110におけるNiめっき処理では、めっき時間を40分とし、陰極電流密度を0.45A/dm2とした。一方、主体金具の内面のNiめっき厚が小であるサンプル群は、六角部1eの外面のNiめっき厚が5μm、溝部1hの内面のNiめっき厚が0.1μmであった。これらのめっき厚を実現するため、ステップT110におけるNiめっき処理では、めっき時間を15分とし、陰極電流密度を1.2A/dm2とした。
これらの2つのサンプル群に対して、上述した耐応力腐食割れ性の評価試験をそれぞれ行った。この評価試験では、24時間の試験時間後に、100個のサンプルのうち何個に割れが発生したか否かを調べた。主体金具の内面のNiめっき厚が大であるサンプル群では、Niストライク処理を行った場合もNiストライク処理を省略した場合も、いずれも割れ発生個数はゼロであった。一方、主体金具の内面のNiめっき厚が小であるサンプル群では、Niストライク処理を行った場合は100個のうち80個に割れが発生し、Niストライク処理を省略した場合には100個のうち95個に割れが発生した。この結果から、Niストライク処理によって耐応力腐食割れ性が若干向上することが解る。耐応力腐食割れ性が向上する理由は、Niストライク処理によって主体金具の表面におけるピンホールが塞がれて表面がより滑らかになるからであると推定される。但し、内面のNiめっき厚を十分に大きくすれば、Niストライク処理を行わなくても十分に耐応力腐食割れ性を確保できることが理解できる。
(7)第7実施例(溝部断面積の影響):
第7実施例では、溝部1hの横断面積が耐応力腐食割れ性に与える影響を評価した。図12は、第7実施例の実験結果を示す説明図である。第7実施例では、図3のステップT100〜T130の処理をすべて行って主体金具のサンプルを作成した。ステップT100,T110の処理条件は第1実施例と同じとし、ステップT120の処理条件は第2実施例と同じとし、ステップT130の処理条件は第3実施例と同じとした。
図12においても、図11と同様に、主体金具の内面のNiめっき厚が大であるサンプル群と、小であるサンプル群をそれぞれ試験対象とした。主体金具の内面のNiめっき厚が大であるサンプル群は、六角部1eの外面のNiめっき厚が5μm、溝部1hの内面のNiめっき厚が0.3μmであった。これらのめっき厚を実現するため、ステップT110におけるNiめっき処理では、めっき時間を40分とし、陰極電流密度を0.45A/dm2とした。一方、主体金具の内面のNiめっき厚が小であるサンプル群は、六角部1eの外面のNiめっき厚が5μm、溝部1hの内面のNiめっき厚が0.1μmであった。これらのめっき厚を実現するため、ステップT110におけるNiめっき処理では、めっき時間を15分とし、陰極電流密度を1.2A/dm2とした。なお、それぞれのサンプル群において、溝部1hの横断面積が20mm2〜44mm2の範囲の異なる値を有する異なるタイプの主体金具のサンプルをそれぞれ作成した。
これらの2つのサンプル群に対して、上述した耐応力腐食割れ性の評価試験をそれぞれ行った。この評価試験では、24時間の試験時間後に、100個のサンプルのうち何個に割れが発生したか否かを調べた。主体金具の内面のNiめっき厚が大であるサンプル群では、溝部1hの横断面積の値によらずにいずれも割れ発生個数はゼロであった。一方、主体金具の内面のNiめっき厚が小であるサンプル群では、溝部1hの横断面積が20mm2〜36mm2のサンプルにおいて割れが発生した。この結果から、主体金具の内面のNiめっき厚を大きくする効果は、溝部1hの横断面積が36mm2以下の主体金具において特に顕著であることが理解できる。
(8)第8実施例(溝部の高さの影響):
第8実施例では、溝部1hの高さが耐応力腐食割れ性に与える影響を評価した。図13は、第8実施例の実験結果を示す説明図である。第8実施例では、第7実施例と同じ処理条件で図3のステップT100〜T130の処理をすべて行って主体金具のサンプルを作成した。
図13においても、図12と同様に、主体金具の内面のNiめっき厚が大であるサンプル群と、小であるサンプル群をそれぞれ試験対象とした。Niめっき厚の値やサンプル作成条件は第7実施例と同じである。これらの2つのサンプル群に対して、上述した耐応力腐食割れ性の評価試験をそれぞれ行った。この評価試験では、第4実施例と同様に、溝部1hにクラックが発生する試験時間で耐応力腐食割れ性を判定した。主体金具の内面のNiめっき厚が大であるサンプル群では、溝部1hの高さ(軸方向長さ)が3〜6.5mmのサンプルについては、累計試験時間が80時間に達しても溝部1hに割れが発生しなかった。また、溝部1hの高さが7mmのサンプルでは、累計試験時間が20〜50時間の間で割れが発生した。一方、主体金具の内面のNiめっき厚が小であるサンプル群では、溝部1hの高さが3〜7mmの間のいずれのサンプルにおいても、累計試験時間が20時間以下で割れが発生した。特に、溝部1hの高さが3.5〜7mmのサンプルでは、累計試験時間が10時間以下で割れが発生した。この結果から、主体金具の内面のNiめっき厚を大きくする効果は、溝部1hの高さが3.5〜6.5mmの主体金具において特に顕著であることが理解できる。
1…主体金具
1c…係合部
1d…加締め部
1e…六角部(工具係合部)
1f…ガスシール部(フランジ部)
1h…溝部(薄肉部)
1p…挿入開口部
2…絶縁体(絶縁碍子)
2e…突出部
2h…係合部
2n…端面
3…中心電極
4…接地電極
6…貫通孔
7…ねじ部
13…端子金具
15…抵抗体
16,17…導電性ガラスシール層
30…ガスケット
60…線パッキン
61…充填層
62…線パッキン
63…板パッキン
100…スパークプラグ
111…金型
200…加締め予定部

Claims (7)

  1. 軸線方向に貫通する軸孔を有する筒状の絶縁碍子と、
    前記軸孔の先端側に配置された中心電極と、
    前記絶縁碍子の外周に設けられた主体金具と、を備えるスパークプラグであって、
    前記主体金具は、外周方向に張り出し軸直交断面形状が多角形状の工具係合部と、
    外周方向に張り出したガスシール部と、
    前記工具係合部および前記ガスシール部の間に形成され軸直交断面積が36mm2以下の溝部と、を有するとともに、
    ニッケルめっき層で被覆されており、
    前記溝部の内周面の先端におけるニッケルめっき層の厚みが0.3〜2.0μmであることを特徴とするスパークプラグ。
  2. 軸線方向に貫通する軸孔を有する筒状の絶縁碍子と、
    前記軸孔の先端側に配置された中心電極と、
    前記絶縁碍子の外周に設けられた主体金具と、を備えるスパークプラグであって、
    前記主体金具は、外周方向に張り出し軸直交断面形状が多角形状の工具係合部と、
    外周方向に張り出したガスシール部と、
    前記工具係合部および前記ガスシール部の間に形成され軸直交断面積が36mm2以下の溝部と、を有し、
    ニッケルめっき層で被覆されているとともに、前記ニッケルめっき層の上にクロム成分を含有するクロム含有層を有し、
    前記溝部の内周面の先端におけるニッケルめっき層の厚みが0.2〜2.2μmであることを特徴とするスパークプラグ。
  3. 軸線方向に貫通する軸孔を有する筒状の絶縁碍子と、
    前記軸孔の先端側に配置された中心電極と、
    前記絶縁碍子の外周に設けられた主体金具と、を備えるスパークプラグであって、
    前記主体金具は、外周方向に張り出し軸直交断面形状が多角形状の工具係合部と、
    外周方向に張り出したガスシール部と、
    前記工具係合部および前記ガスシール部の間に形成され軸直交断面積が36mm2以下の溝部と、を有し、
    ニッケルめっき層で被覆されているとともに、前記ニッケルめっき層の上に防錆油が塗布されており、
    前記溝部の内周面の先端におけるニッケルめっき層の厚みが0.2〜2.2μmであることを特徴とするスパークプラグ。
  4. 軸線方向に貫通する軸孔を有する筒状の絶縁碍子と、
    前記軸孔の先端側に配置された中心電極と、
    前記絶縁碍子の外周に設けられた主体金具と、を備えるスパークプラグであって、
    前記主体金具は、外周方向に張り出し軸直交断面形状が多角形状の工具係合部と、
    外周方向に張り出したガスシール部と、
    前記工具係合部および前記ガスシール部の間に形成され軸直交断面積が36mm2以下の溝部と、を有し、
    ニッケルめっき層で被覆されており、前記ニッケルめっき層の上にクロム成分を含有するクロム含有層を有するとともに、前記クロム含有層の上に防錆油が塗布されており、
    前記溝部の内周面の先端におけるニッケルめっき層の厚みが0.1〜2.4μmであることを特徴とするスパークプラグ。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のスパークプラグであって、
    前記工具係合部の外面における前記ニッケルめっき層の厚みが3〜15μmであることを特徴とするスパークプラグ。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のスパークプラグであって、
    前記主体金具の内部に収納された絶縁体と前記主体金具との嵌合が熱カシメで行われていることを特徴とするスパークプラグ。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のスパークプラグであって、
    前記軸線方向における前記溝部の高さが3.5〜6.5mmであることを特徴とするスパークプラグ。
JP2010189069A 2010-08-26 2010-08-26 スパークプラグ Active JP4906948B2 (ja)

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