JP2018137118A - 棒部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】電極の熱引き性能を向上する。【解決手段】点火プラグの電極の少なくとも一部を形成するための軸線の方向に延びる部材であり、芯部と、芯部の少なくとも先端側の部分を被覆する外層と、を含む金属製の棒部材は、以下の構成を有する。芯部の先端と軸線とを含む断面において、軸線に平行な300μmの長さの2辺と軸線に垂直な300μmの長さの2辺とで囲まれ外層の断面上の軸線を中心線とする正方形の領域であり、芯部の先端から先端側に向かって100μm離れた正方形の領域を、対象領域とする。対象領域に含まれる複数の金属の結晶粒の軸線に平行な方向の長さyに対する軸線に垂直な方向の長さxの比率であるアスペクト比(x/y)の平均は、0.5以上である。【選択図】 図4

Description

本明細書は、点火プラグの電極の少なくとも一部を形成するための棒状の部材に関する。
従来から、金属の部材を加工することによって、点火プラグの電極が形成されている。例えば、金属製の棒状のワークを、金型の丸穴に押し込む押し出し成形によって、電極を成形する技術が提案されている。
特開2012−84272号公報 特開2013−37961号公報
ところで、内燃機関の設計自由度の向上などのために、点火プラグが小径化される場合がある。点火プラグの小径化に伴って、電極(例えば、中心電極と接地電極との少なくとも一方)も小径化される場合がある。電極の小径化に起因して、電極の熱引き性能が低下する場合があった。
本明細書は、電極の熱引き性能を向上できる技術を開示する。
本明細書は、例えば、以下の適用例を開示する。
[適用例1]
点火プラグの電極の少なくとも一部を形成するための軸線の方向に延びる部材であり、芯部と、前記芯部の少なくとも先端側の部分を被覆する外層と、を含む金属製の棒部材であって、
前記芯部の先端と前記軸線とを含む断面において、前記軸線に平行な300μmの長さの2辺と前記軸線に垂直な300μmの長さの2辺とで囲まれ前記外層の断面上の前記軸線を中心線とする正方形の領域であり、前記芯部の前記先端から先端側に向かって100μm離れた正方形の領域を、対象領域とする場合に、
前記対象領域に含まれる複数の金属の結晶粒の前記軸線に平行な方向の長さyに対する前記軸線に垂直な方向の長さxの比率であるアスペクト比(x/y)の平均は、0.5以上である、
棒部材。
この構成によれば、棒部材を用いて形成される電極の外層の先端部分での結晶粒のアスペクト比が大きいので、電極が加熱された場合に(例えば、点火プラグの製造時の加熱処理において)、結晶粒が肥大化し易い。従って、電極の熱引き性能を向上できる。
[適用例2]
適用例1に記載の棒部材であって、
前記軸線の方向に延びる部分である軸部と、
前記軸部の後端側に設けられ、前記軸部よりも大きい外径を有する鍔部と、
を含み、
前記軸部のうちの前記鍔部側の端部の外径は、1.95mm以下である、
棒部材。
この構成によれば、細い電極の熱引き性能を向上できる。
なお、本明細書に開示の技術は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、点火プラグの電極の少なくとも一部を形成するための棒部材、棒部材を用いる電極の製造方法、棒部材を用いて製造された電極、電極を備える点火プラグ等の態様で実現することができる。
一実施形態としての点火プラグ100の断面図である。 点火プラグ100の製造方法の一例を示すフローチャートである。 棒部28の形成の説明図である。 棒部28の外層21の結晶粒の説明図である。 熱引き性能の評価試験の結果を示すグラフである。
A.実施形態:
A−1.点火プラグ100の構成:
図1は、一実施形態としての点火プラグ100の断面図である。図中には、点火プラグ100の中心軸CL(「軸線CL」とも呼ぶ)と、点火プラグ100の中心軸CLを含む平らな断面とが示されている。以下、中心軸CLに平行な方向を「軸線CLの方向」、または、単に「軸線方向」または「前後方向」とも呼ぶ。軸線CLに垂直な方向を、「径方向」とも呼ぶ。軸線CLを中心とする円の円周方向を、「周方向」とも呼ぶ。中心軸CLに平行な方向のうち、図1における下方向を先端方向Df、または、前方向Dfと呼び、上方向を後端方向Dfr、または、後方向Dfrとも呼ぶ。先端方向Dfは、後述する端子金具40から中心電極20に向かう方向である。また、図1における先端方向Df側を点火プラグ100の先端側と呼び、図1における後端方向Dfr側を点火プラグ100の後端側と呼ぶ。
点火プラグ100は、軸線CLに沿って延びる貫通孔12(軸孔12とも呼ぶ)を有する筒状の絶縁体10と、貫通孔12の先端側で保持される中心電極20と、貫通孔12の後端側で保持される端子金具40と、貫通孔12内で中心電極20と端子金具40との間に配置された抵抗体73と、中心電極20と抵抗体73とに接触してこれらの部材20、73を電気的に接続する導電性の第1シール部72と、抵抗体73と端子金具40とに接触してこれらの部材73、40を電気的に接続する導電性の第2シール部74と、絶縁体10の外周側に固定された筒状の主体金具50と、一端が主体金具50の先端面55に接合されるとともに他端が中心電極20とギャップgを介して対向するように配置された接地電極30と、を有している。
絶縁体10の軸線方向の略中央には、外径が最も大きな大径部14が形成されている。大径部14より後端側には、後端側胴部13が形成されている。大径部14よりも先端側には、後端側胴部13よりも外径の小さな先端側胴部15が形成されている。先端側胴部15よりもさらに先端側には、縮外径部16と、脚部19とが、先端側に向かってこの順に形成されている。縮外径部16の外径は、前方向Dfに向かって、徐々に小さくなっている。縮外径部16の近傍(図1の例では、先端側胴部15)には、前方向Dfに向かって内径が徐々に小さくなる縮内径部11が形成されている。絶縁体10は、機械的強度と、熱的強度と、電気的強度とを考慮して形成されることが好ましく、例えば、アルミナを焼成して形成されている(他の絶縁材料も採用可能である)。
中心電極20は、金属製の部材であり、絶縁体10の貫通孔12内の前方向Df側の端部に配置されている。中心電極20は、略円柱状の棒部28と、棒部28の先端に接合(例えば、レーザ溶接)された第1チップ29と、を有している。棒部28は、後方向Dfr側の部分である頭部24と、頭部24の前方向Df側に接続された軸部27と、を有している。軸部27は、軸線CLに平行に前方向Dfに向かって延びている。頭部24のうちの前方向Df側の部分は、軸部27の外径よりも大きな外径を有する鍔部23を形成している。鍔部23の前方向Df側の面は、絶縁体10の縮内径部11によって、支持されている。軸部27は、鍔部23の前方向Df側に接続されている。第1チップ29は、軸部27の先端に接合されている。なお、第1チップ29は、省略されてもよい。
棒部28は、外層21と、外層21の内周側に配置された芯部22と、を有している。外層21は、芯部22よりも耐酸化性に優れる材料(例えば、ニッケルを主成分として含む合金)で形成されている。ここで、主成分は、含有率(重量パーセント(wt%))が最も高い成分を意味している。芯部22は、外層21よりも熱伝導率が高い材料(例えば、純銅、銅を主成分として含む合金、等)で形成されている。第1チップ29は、軸部27よりも放電に対する耐久性に優れる材料(例えば、イリジウム(Ir)、白金(Pt)等の貴金属)を用いて形成されている。中心電極20のうち第1チップ29を含む先端側の一部分は、絶縁体10の軸孔12から前方向Df側に露出している。
端子金具40は、軸線CLに平行に延びる棒状の部材である。端子金具40は、導電性材料を用いて形成されている(例えば、鉄を主成分として含む金属)。端子金具40は、前方向Dfに向かって順番で並ぶ、キャップ装着部49と、鍔部48と、軸部41と、を有している。軸部41は、絶縁体10の軸孔12の後方向Dfr側の部分に挿入されている。キャップ装着部49は、絶縁体10の後端側で、軸孔12の外に露出している。
絶縁体10の軸孔12内において、端子金具40と中心電極20との間には、電気的なノイズを抑制するための抵抗体73が配置されている。抵抗体73は、導電性材料(例えば、ガラスと炭素粒子とセラミック粒子との混合物)を用いて形成されている。抵抗体73と中心電極20との間には、第1シール部72が配置され、抵抗体73と端子金具40との間には、第2シール部74が配置されている。これらのシール部72、74は、導電性材料(例えば、金属粒子と抵抗体73の材料に含まれるものと同じガラスとの混合物)を用いて形成されている。中心電極20は、第1シール部72、抵抗体73、第2シール部74によって、端子金具40に電気的に接続されている。
主体金具50は、軸線CLに沿って延びる貫通孔59を有する筒状の部材である。主体金具50の貫通孔59には、絶縁体10が挿入され、主体金具50は、絶縁体10の外周に固定されている。主体金具50は、導電材料(例えば、主成分である鉄を含む炭素鋼等の金属)を用いて形成されている。絶縁体10の前方向Df側の一部は、貫通孔59の外に露出している。また、絶縁体10の後方向Dfr側の一部は、貫通孔59の外に露出している。
主体金具50は、工具係合部51と、胴部52と、を有している。工具係合部51は、点火プラグ用のレンチ(図示せず)が嵌合する部分である。胴部52は、主体金具50の先端面55を含む部分である。胴部52の外周面には、内燃機関(例えば、ガソリンエンジン)の取付孔に螺合するためのネジ部57が形成されている。ネジ部57は、雄ねじであり、螺旋状のネジ山を有している(図示省略)。
主体金具50の工具係合部51と胴部52との間の外周面には、径方向外側に突き出たフランジ状の鍔部54が形成されている。胴部52のネジ部57と鍔部54との間には、環状のガスケット90が配置されている。ガスケット90は、例えば金属の板状部材を折り曲げることによって形成されており、点火プラグ100がエンジンに取り付けられた際に押し潰されて変形する。このガスケット90の変形によって、点火プラグ100と(具体的には、鍔部54の前方向Df側の面)、エンジンと、の隙間が封止され、燃焼ガスの漏出が抑制される。なお、ガスケット90が省略されてもよい。この場合、鍔部54は、直接に、エンジンの点火プラグ100用の取付孔を形成する部分(例えば、エンジンヘッド)に接触してよい。
主体金具50の胴部52には、先端側に向かって内径が徐々に小さくなる縮内径部56が形成されている。主体金具50の縮内径部56と、絶縁体10の縮外径部16と、の間には、先端側パッキン8が挟まれている。本実施形態では、先端側パッキン8は、例えば、鉄製の板状リングである(他の材料(例えば、銅等の金属材料)も採用可能である)。
主体金具50の工具係合部51より後端側には、薄肉のカシメ部53が形成されている。また、鍔部54と工具係合部51との間には、薄肉の座屈部58が形成されている。主体金具50の工具係合部51からカシメ部53にかけての内周面と、絶縁体10の後端側胴部13の外周面との間には、円環状のリング部材61,62が挿入されている。さらにこれらのリング部材61,62の間には、タルク70の粉末が充填されている。点火プラグ100の製造工程において、カシメ部53が内側に折り曲げられて加締められると、座屈部58が圧縮力の付加に伴って外向きに変形(座屈)し、この結果、主体金具50と絶縁体10とが固定される。タルク70は、この加締め工程の際に圧縮され、主体金具50と絶縁体10との間の気密性が高められる。また、パッキン8は、絶縁体10の縮外径部16と主体金具50の縮内径部56との間で押圧され、そして、主体金具50と絶縁体10との間をシールする。
接地電極30は、金属製の部材であり、棒状の本体部37と、本体部37の先端部34に取り付けられた第2チップ39と、を有している。本体部37の他方の端部33(基端部33とも呼ぶ)は、主体金具50の先端面55に接合されている(例えば、抵抗溶接)。本体部37は、主体金具50に接合された基端部33から先端方向Dfに向かって延び、中心軸CLに向かって曲がって、先端部34に至る。第2チップ39は、先端部34の後方向Dfr側の部分に固定されている(例えば、レーザ溶接)。接地電極30の第2チップ39と、電極20の第1チップ29とは、ギャップgを形成している。すなわち、接地電極30の第2チップ39は、中心電極20の第1チップ29の前方向Df側に配置されており、第1チップ29とギャップgを介して対向している。第2チップ39は、本体部37よりも放電に対する耐久性に優れる材料(例えば、イリジウム(Ir)、白金(Pt)等の貴金属)を用いて形成されている。
本体部37は、外層31と、外層31の内周側に配置された内層32と、を有している。外層31は、内層32よりも耐酸化性に優れる材料(例えば、ニッケルを主成分として含む合金)で形成されている。内層32は、外層31よりも熱伝導率が高い材料(例えば、純銅、銅を主成分として含む合金、等)で形成されている。なお、第2チップ39は、省略されてもよい。
A−2.点火プラグ100の製造:
図2は、点火プラグ100の製造方法の一例を示すフローチャートである。S100では、中心電極20が準備される。図2の右部には、S100の処理の例が示されている。S200では、中心電極20の棒部28が準備される。S200の詳細については、後述する。S220では、棒部28に第1チップ29が接合される(例えば、レーザ溶接)。以上により、中心電極20が準備される。
S110では、点火プラグ100の他の部材が準備される。具体的には、絶縁体10と、棒状の接地電極30と、端子金具40と、主体金具50とが、公知の方法で製造される。また、シール部72、74のそれぞれの材料粉末と、抵抗体73の材料粉末とが、準備される。なお、S100、S110による複数の部材の準備は、各部材毎に独立に行われる。
次に、絶縁体10と中心電極20と第1シール部72と抵抗体73と第2シール部74と端子金具40と有する組立体が作成される。組立体の製造方法としては、公知の方法を採用可能である。図2の実施形態では、S120で、中心電極20、第1シール部72の材料、抵抗体73の材料、第2シール部74の材料が、絶縁体10の貫通孔12に、後方向Dfr側の開口から、この順番に挿入される。そして、S125では、絶縁体10を部材72、73、74の材料粉末に含まれるガラス成分の軟化点よりも高い所定温度(例えば、摂氏800度以上950度以下の温度)に加熱した状態で、端子金具40が、後方向Dfr側の開口から貫通孔12に挿入される。これにより、部材72、73、74の材料粉末が圧縮および焼結されて、部材72、73、74が形成される。そして、端子金具40が絶縁体10に固定される。これにより、組立体が作成される。なお、S125の加熱処理によって、中心電極20の棒部28の外層21の金属の結晶粒が成長し、結晶粒が大きくなる。これにより、棒部28(ひいては、中心電極20)の熱引き性能が向上する(詳細は後述)。
S130では、主体金具50に棒状の接地電極30が接合される。そして、S140では、主体金具50に組立体が固定される。具体的には、主体金具50の貫通孔59内に、先端側パッキン8と、S120、S125で作成された組立体と、リング部材62と、タルク70と、リング部材61と、が配置される。先端側パッキン8は、主体金具50の縮内径部56と絶縁体10の縮外径部16との間に挟まれる。そして、主体金具50のカシメ部53を内側に折り曲げるように加締めることによって、主体金具50と絶縁体10とが組み付けられる。
S150では、接地電極30の本体部37に第2チップ39が接合される。そして、棒状の接地電極30が曲げられて、ギャップgが形成される。ここで、ギャップgの距離が所定の距離になるように、接地電極30が曲げられる。以上により、点火プラグ100が完成する。
図3は、図2のS200での棒部28の形成の説明図である。本実施形態では、棒部28は、金属製の部材を成形型の孔から押し出す押し出し成形によって、成形される。部材の形状は、図3(A)〜図3(H)の順に変化する。図3(A)〜図3(H)は、それぞれ、加工中の部材の軸線CLx(中心軸CLxとも呼ぶ)を含む断面を示している。図中の方向を示す符号Df、Dfrは、図1の棒部28を基準とする方向Df、Dfrを、加工中の部材を基準として示したものである。
まず、図3(A)に示すように、外層21の元の部材である外部材21wと、芯部22の元の部材である芯部材22wとが、準備される。芯部材22wの形状は、軸線CLxを中心とする略円柱状である。外部材21wの形状は、芯部材22wを嵌め込むための先端方向Dfに向かって凹む凹部21wrを有するカップ状である。このような外部材21wと芯部材22wとは、例えば、鍛造や切削などによって、形成される。
次に、図3(B)に示すように、芯部材22wが、外部材21wの凹部21wrに嵌め込まれる。これにより、外部材21wと芯部材22wとの2層構造を有する第1部材28wが形成される。第1部材28wの形状は、軸線CLxを中心とする略円柱状である。
次に、図3(C)に示すように、軸線CLxを中心とする略円柱状の貫通孔252を有する第1成形型250が準備される。貫通孔252の中央部には、最小径部分254が形成されている。貫通孔252のうちの最小径部分254以外の部分の内径は、第1部材28wの外径と、おおよそ同じである。最小径部分254の内径は、第1部材28wの外径よりも小さい。第1部材28wは、第1成形型250の貫通孔252に、後方向Dfr側から挿入される。そして、第1部材28wの前方向Df側の一部分は、押圧部240によって、最小径部分254の前方向Df側へ押し出される。このような押し出し成形によって、第1部材28wの外径が小さくなる。
図3(D)の第2部材28xは、図3(C)の押し出し成形によって成形された部材である。第2部材28xの後方向Dfr側の端部には、押し出し成形が施されない残部28xzが残っている。第2部材28xのうちの残部28xzよりも前方向Df側の部分である主要部28xfの外径は、第1成形型250の最小径部分254の内径と同じに成形されており、元の第1部材28wの外径よりも小さい。残部28xzのうち主要部28xfよりも径方向の外側の突出する部分は、削り取られる。これにより、外径がおおよそ一定の円柱状の第2部材28xが形成される。
次に、図3(E)に示すように、軸線CLxを中心とする略円柱状の貫通孔272を有する第2成形型270が準備される。貫通孔272の中央部には、最小径部分274が形成されている。貫通孔272のうちの最小径部分274以外の部分の内径は、第2部材28xの外径と、おおよそ同じである。最小径部分274の内径は、第2部材28xの外径よりも小さい。第2部材28xは、第2成形型270の貫通孔272に、後方向Dfr側から挿入される。そして、第2部材28xの前方向Df側の一部分は、押圧部260によって、最小径部分274の前方向Df側へ押し出される。このような押し出し成形によって、第2部材28xの外径が小さくなる。
図3(F)の第3部材28yは、図3(E)の押し出し成形によって成形された部材である。第3部材28yの後方向Dfr側の端部には、押し出し成形が施されない残部28yzが残っている。第3部材28yのうちの残部28yzよりも前方向Df側の部分である主要部28yfの外径は、第2成形型270の最小径部分274の内径と同じに成形されており、元の第2部材28xの外径よりも小さい。残部28yzのうち主要部28yfよりも径方向の外側の突出する部分は、削り取られる。これにより、外径がおおよそ一定の円柱状の第3部材28yが形成される。なお、第3部材28yの外径は、完成した棒部28(図1)の軸部27の外径と、おおよそ同じである。
次に、図3(G)に示すように、鍔部23を形成するための成形型280、290が準備される。これらの成形型280、290は、組み合わせることによって、完成した棒部28とおおよそ同じ形状の空間300を形成する。この空間300は、鍔部23に対応する大径部310を含んでいる。後端側成形型280は、空間300のうちの後方向Dfr側の一部分を形成する凹部282を形成している。凹部282の前方向Df側の端部284は、大径部310の後方向Dfr側の一部分を形成する。先端側成形型290は、空間300のうちの残りの部分を形成する凹部292を形成している。凹部292の後方向Dfr側の端部294は、大径部310の前方向Df側の一部分を形成する。
第3部材28yの前方向Df側の部分を、先端側成形型290の凹部292に挿入し、第3部材28yの後方向Dfr側の部分を、後端側成形型280の凹部282に挿入する。そして、後端側成形型280を先端側成形型290に向けて押圧する。これにより、第3部材28yが軸線CLxに沿って押圧され、そして、第3部材28yのうちの空間300の大径部310の近傍の部分が、径方向の外側に向かって拡張する。これにより、鍔部23が形成され、棒部28が完成する(図3(H))。なお、加工中の部材の軸線CLxは、成形された棒部28の軸線(すなわち、中心軸)と同じである。本実施形態では、棒部28の軸線は、棒部28を点火プラグ100(図1)に組み付けた場合の軸線CLと同じである。
図4は、図2のS200で準備された棒部28の外層21の結晶粒の説明図である。この棒部28は、S125(図2)での加熱処理が行われる前の棒部28であり、絶縁体10に組み付けられる前の棒部28である。図4の上段の左部には、棒部28の断面が示され、上段の右部には、棒部28の先端部の拡大断面が示されている。これらの断面は、棒部28の中心軸CLxと芯部22の先端22fとを含む平らな断面である。拡大図中には、対象領域TAが示されている。対象領域TAは、外層21の断面上の領域である。対象領域TAは、棒部28の軸線CLxに平行な2辺と軸線CLxに垂直な2辺とで囲まれた正方形の領域である。軸線CLxに平行な方向の長さhは、300μmであり、軸線CLxに垂直な方向の長さwは、300μmである。対象領域TAは、軸線CLxを中心線とする領域である、すなわち、軸線CLxを対称軸とする線対称である。対象領域TAは、芯部22の先端22fから前方向Df側に距離dだけ離れた位置に配置されている。この距離dは、100μmである。このような対象領域TAは、外層21のうちの燃焼ガスからの熱を受けやすい先端部分の断面を示している。
図4の下段の左部には、対象領域TA内の金属の結晶粒の概略が示されている。図示するように、対象領域TA内には、複数の結晶粒400の断面が、含まれ得る。図4の下段の右部には、結晶粒400のアスペクト比Rが示されている。ここで、アスペクト比Rは、結晶粒400の断面の軸線CLxに平行な方向の長さy(高さyとも呼ぶ)に対する軸線CLxに垂直な方向の長さx(幅xとも呼ぶ)の比率(x/y)である。図3で説明したように、本実施形態では、棒部28は、軸線CLxに平行に部材を押し出す押し出し成形を用いて、成形されている。従って、外層21の結晶粒は、棒部28の成形によって、軸線CLxに平行な方向に引き延ばされる。この結果、幅xは、高さyよりも、小さくなる。すなわち、アスペクト比Rは、1よりも小さくなる。
アスペクト比Rが過度に小さい場合、すなわち、結晶粒400が比較的細い場合、外層21は、多数の細い結晶粒で構成される。この場合、S125(図2)での加熱処理の後においても、外層21には、成長する結晶粒に取り込まれなかった多数の細い結晶粒が残存し得る。外層21に多数の小さい結晶粒が含まれる場合、多数の結晶粒間の多数の界面によって外層21の熱伝導率が小さく抑制され得、この結果、中心電極20の熱引き性能が抑制され得る。特に、軸部27の外径が小さい場合には、アスペクト比Rが小さくなり易い。従って、軸部27の外径が小さい場合には、中心電極20の熱引き性能が抑制され易い。
一方、アスペクト比Rが1に近い場合、すなわち、結晶粒400が比較的太い場合、外層21は、複数の太い結晶粒で構成される。この場合、加熱処理の後に細い結晶粒が残存することが抑制され、外層21に多数の大きな結晶粒が含まれるので、外層21の熱伝導率が向上し得、この結果、中心電極20の熱引き性能が向上し得る。特に、対象領域TAは、外層21のうちの燃焼ガスからの熱を受けやすい先端部分の断面を示している。従って、この対象領域TA内でのアスペクト比Rが1に近い場合には、中心電極20の熱引き性能を、適切に、向上できる。
このようなアスペクト比Rは、以下のように測定される。棒部28の断面上の金属結晶を、マイクロスコープを用いて観察する。この際、マイクロスコープの倍率は、例えば、5倍に設定される。そして、マイクロスコープを用いて、金属結晶を表す画像を取得する。取得された画像を解析して、結晶粒の幅xと高さyとを測定する。ここで、軸線CLxに垂直な方向の結晶粒の両端の間の距離が、幅xとして用いられ、軸線CLxに平行な方向の結晶粒の両端の間の距離が、高さyとして用いられる。
なお、対象領域TA内には、複数の結晶粒400が含まれる。そして、アスペクト比Rは、結晶粒400毎に異なっている。中心電極20の熱引き性能を向上するためには、対象領域TAに含まれる複数の結晶粒400のそれぞれのアスペクト比Rの平均が大きいことが好ましい。アスペクト比Rの平均の算出には、断面上の複数の結晶粒400のうちの対象領域TAに全体が含まれる結晶粒400の全てが用いられる。結晶粒400の少なくとも一部分が対象領域TAの外にはみ出る場合、その結晶粒400は、アスペクト比Rの平均の算出には利用されない。
図5は、熱引き性能の評価試験の結果を示すグラフである。横軸は、第1サンプルの中心電極の先端の温度T1(電極温度T1とも呼ぶ)を示し、縦軸は、第2サンプルの中心電極の先端の温度T2(電極温度T2と呼ぶ)を示している。この評価試験では、アスペクト比Rの平均が互いに異なる2種類の棒部28のサンプルが生成された。そして、2種類の棒部28のサンプルを用いて2種類の中心電極20のサンプルが生成され、2種類の中心電極20のサンプルを用いて、2種類の点火プラグ100のサンプルが生成された。なお、棒部28の第1サンプルのアスペクト比Rの平均は、0.27であり、棒部28の第2サンプルのアスペクト比Rの平均は、0.72であった。アスペクト比Rの平均以外の構成については、棒部28の2種類のサンプルの間で共通であった。例えば、軸部27(図3(H)、図4)のうちの鍔部23側の端部27eの外径D28は、1.7mmであった。なお、本実施形態では、軸部27のうちの鍔部23に接続された部分の外径は、おおよそ一定の外径D28であった。
なお、アスペクト比Rは、図3(B)に示す外部材21wの外径を調整することによって、調整された。大きな外径を有する外部材21wを用いる場合、小さな外径を有する外部材21wを用いる場合と比べて、外部材21wの外径に対する軸部27の外径の比率が小さいので、外層21の材料は、押し出し成形によって、大きく引き延ばされる。この結果、外部材21wの外径が大きい場合に、アスペクト比Rの平均は小さくなった。
本評価試験の方法は、以下の通りである。内燃機関のエンジンヘッドを模した治具を準備し、空気中に配置する。治具は、点火プラグを取り付けるための取付孔を形成する板状の部材である。点火プラグのサンプルを、治具の取付孔に、取り付ける。そして、治具の一方側と他方側とのうちの燃焼室に相当する側において(燃焼室側とも呼ぶ)、サンプルの先端部の近傍に、放射温度センサを配置する。放射温度センサは、中心電極20の先端(ここでは、第1チップ29)の温度を測定する。この状態で、治具の燃焼室側にバーナを配置し、治具の燃焼室側の空間を、バーナを用いて加熱する。バーナの炎は、治具と点火プラグと放射温度センサとからは、離れた位置に配置される。バーナの炎によって、第1チップ29の温度が上昇する。そして、第1サンプルの電極温度T1がおおよそ800℃、850℃、900℃、950℃、1000℃となるようにバーナの火力を5段階で調整し、同じ5つの火力を実現する5つの加熱条件のそれぞれにて、第2サンプルの電極温度T2を測定した。図5のグラフは、電極温度T1と電極温度T2との対応関係を示している。
中心電極20の第1チップ29がバーナの炎から受けた熱は、点火プラグ100の他の部分(例えば、中心電極20の棒部28、絶縁体10、主体金具50など)を通じて、治具へ伝導する。これにより、第1チップ29は、冷却される。第2サンプルの中心電極20の熱引き性能(特に、棒部28の熱引き性能)が、第1サンプルの中心電極20の熱引き性能と比べて高い場合、電極温度T2は、電極温度T1よりも低くなる。
図5に図示するように、各測定温度において、電極温度T2は、電極温度T1よりも、おおよそ40度低かった。このように、アスペクト比Rの平均が大きい場合には、アスペクト比Rの平均が小さい場合と比べて、中心電極20の熱引き性能が向上した。
なお、アスペクト比Rの平均は、上記の第2サンプルの0.72に限らず、種々の値であってよい。一般的には、アスペクト比Rの平均が大きいことが好ましい。例えば、アスペクト比Rの平均は、0.5以上であることが好ましく、0.6以上であることが特に好ましく、0.7以上であることが更に好ましく、上記の第2サンプルの値である0.72以上であることが最も好ましい。
なお、通常は、軸線CLxに沿って延びる棒部28(図4)の外層21の対象領域TA内では、結晶粒は軸線CLxに平行な方向に延びるように形成される。従って、加熱処理を行う前の棒部28では、アスペクト比Rの平均は、通常は、1以下である。
なお、加熱処理を行う前の棒部28の対象領域TA内において、結晶粒が軸線CLxに垂直な方向に延びるように形成されてもよい。このような構成を考慮すると、アスペクト比Rの平均は、1より大きくてもよい。この場合も、結晶粒が細長いと、図5の第2グラフG2のサンプルのように、熱引き性能が抑制され得る。従って、アスペクト比Rの平均が1よりも大きい場合には、アスペクト比Rの平均が小さい(すなわち、1に近い)ことが好ましい。
いずれの場合も、加熱処理を行う前の棒部28(すなわち、電極を形成するために加熱処理が行われる棒部28)の対象領域TA内でのアスペクト比Rの平均が、上記の好ましい範囲内であれば、加熱処理によって、金属の結晶粒は、適切に成長できる。この結果、熱引き性能を適切に向上できる。
また、棒部28の構成としては、上記の評価試験のサンプルの構成に代えて、他の種々の構成を採用可能である。例えば、軸部27(図4)の鍔部23側の端部27eの外径D28は、1.7mmよりも大きくてもよく、1.7mmよりも小さくてもよい。一般的には、外径D28が小さいほど、アスペクト比Rが小さくなり易い。ここで、対象領域TA内のアスペクト比Rの平均が上記の好ましい範囲内であれば、種々の外径D28の棒部28の熱引き性能を向上できる、と推定される。外径D28は、例えば、1.95mm以下であってもよく、上記のサンプルの値である1.7mm以下であってもよい。
B.変形例:
(1)棒部28の構成は、図1、図3、図4で説明した構成に代えて、他の種々の構成であってよい。例えば、軸部27の外径が軸線CLxに平行な方向の位置に応じて変化してもよい。例えば、軸部27は、先端方向Dfに向かって外径が小さくなる部分を含んでもよい。いずれの場合、鍔部23としては、絶縁体10の縮内径部11に支持される部分であり、径方向の外側に向かって突出した部分を採用すればよい。そして、軸部27としては、鍔部23から前方向Df側に向かって延びる棒状の部分を採用すればよい。ここで、棒部28の製造を容易に行うためには、軸部27のうちの鍔部23に接続された部分が、一定の外径を有する円柱状の部分であることが好ましい。軸部27の鍔部23側の端部27eの外径D28としては、そのように外径が一定である部分の外径を採用してよい。
(2)棒部28を形成する方法は、図3で説明した方法に代えて、他の任意の方法であってよい。例えば、1回の押し出し成形によって、第1部材28wから棒部28が形成されてもよい。また、押し出し成形を用いずに、他の方法(例えば、鍛造など)によって、棒部28を形成してもよい。なお、軸線CLxに沿って延びる棒部28を形成する工程は、加工前の部材を軸線CLxに沿って延ばす工程(例えば,押し出し成形や鍛造など)を含む場合が多い。従って、対象領域TA(図4)でのアスペクト比Rは、1以下になり易い。特に、軸部27の外径が小さい場合には、アスペクト比Rが小さくなり易い。ここで、加熱処理を行う前の棒部28の対象領域TA内でのアスペクト比Rの平均が0.5以上であれば、アスペクト比Rの平均が0.5未満である場合と比べて、棒部28(ひいては、中心電極20)の熱引き性能を向上できる、と推定される。
(3)点火プラグ100の製造方法は、図2で説明した方法に代えて、他の種々の方法であってよい。例えば、点火プラグ100を製造する工程から、中心電極20の棒部28が加熱される処理(すなわち、棒部28の外層21の金属の結晶粒を成長させるための加熱処理)が省略されてもよい。この場合も、点火プラグ100が内燃機関に組み付けられ、そして、内燃機関が駆動する際に、中心電極20の棒部28は、燃焼ガスによって加熱される。これにより、棒部28の金属の結晶粒は、成長し得る。この結果、棒部28(ひいては、中心電極20)の熱引き性能を向上できる、と推定される。また、S220が省略され、S150で、第1チップ29が棒部28に接合されてもよい。
(4)接地電極30(図1)の本体部37が、図4で説明した対象領域TA内のアスペクト比Rの平均に関する特徴を、有していてもよい。具体的には、内層32の先端部34側における外層31の断面上の対象領域TA内のアスペクト比Rの平均が、上記の好ましい範囲内であることが好ましい。この構成によれば、接地電極30の熱引き性能を向上できる。なお、この場合には、本体部37の中心軸(図示せず)は、点火プラグ100の中心軸CLとは平行ではない。
(5)点火プラグの構成は、図1で説明した構成に代えて、他の種々の構成であってよい。例えば、絶縁体10の形状は、図1に示す形状とは異なっていてもよい。中心電極の側面(軸線CLxに垂直な方向側の面)と、接地電極とが、放電用のギャップを形成してもよい。放電用のギャップの総数が2以上であってもよい。抵抗体73が省略されてもよい。絶縁体10の貫通孔12内の中心電極20と端子金具40との間に、磁性体が配置されてもよい。中心電極20の全体が、絶縁体10の貫通孔12内に配置されてもよい。
以上、実施形態、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
8…先端側パッキン、10…絶縁体、11…縮内径部、12…貫通孔(軸孔)、13…後端側胴部、14…大径部、15…先端側胴部、16…縮外径部、19…脚部、20…中心電極、21…外層、21w…外部材、21wr…凹部、22…芯部、22f…先端、22w…芯部材、23…鍔部、24…頭部、27…軸部、27e…端部、28…棒部、28w…第1部材、28x…第2部材、28y…第3部材、28xf…主要部、28yf…主要部、28xz…残部、28yz…残部、29…第1チップ、30…接地電極、31…外層、32…内層、33…基端部、34…先端部、37…本体部、39…第2チップ、40…端子金具、41…軸部、48…鍔部、49…キャップ装着部、50…主体金具、51…工具係合部、52…胴部、53…カシメ部、54…鍔部、55…先端面、56…縮内径部、57…ネジ部、58…座屈部、59…貫通孔、61…リング部材、62…リング部材、70…タルク、72…第1シール部、73…抵抗体、74…第2シール部、90…ガスケット、100…点火プラグ、240…押圧部、250…第1成形型、252…貫通孔、254…最小径部分、260…押圧部、270…第2成形型、272…貫通孔、274…最小径部分、280…後端側成形型、282…凹部、284…端部、290…先端側成形型、292…凹部、294…端部、300…空間、310…大径部、400…結晶粒、g…ギャップ、TA…対象領域、CL、CLx…中心軸(軸線)、Df…先端方向(前方向)、D28…外径、Dfr…後端方向(後方向)

Claims (2)

  1. 点火プラグの電極の少なくとも一部を形成するための軸線の方向に延びる部材であり、芯部と、前記芯部の少なくとも先端側の部分を被覆する外層と、を含む金属製の棒部材であって、
    前記芯部の先端と前記軸線とを含む断面において、前記軸線に平行な300μmの長さの2辺と前記軸線に垂直な300μmの長さの2辺とで囲まれ前記外層の断面上の前記軸線を中心線とする正方形の領域であり、前記芯部の前記先端から先端側に向かって100μm離れた正方形の領域を、対象領域とする場合に、
    前記対象領域に含まれる複数の金属の結晶粒の前記軸線に平行な方向の長さyに対する前記軸線に垂直な方向の長さxの比率であるアスペクト比(x/y)の平均は、0.5以上である、
    棒部材。
  2. 請求項1に記載の棒部材であって、
    前記軸線の方向に延びる部分である軸部と、
    前記軸部の後端側に設けられ、前記軸部よりも大きい外径を有する鍔部と、
    を含み、
    前記軸部のうちの前記鍔部側の端部の外径は、1.95mm以下である、
    棒部材。
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