JP2003007422A - スパークプラグの製造方法及びスパークプラグ - Google Patents

スパークプラグの製造方法及びスパークプラグ

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JP2003007422A JP2001192643A JP2001192643A JP2003007422A JP 2003007422 A JP2003007422 A JP 2003007422A JP 2001192643 A JP2001192643 A JP 2001192643A JP 2001192643 A JP2001192643 A JP 2001192643A JP 2003007422 A JP2003007422 A JP 2003007422A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 W系金属からなる発火部の耐酸化消耗性と機
械的強度との両立が可能なスパークプラグ及びその製造
方法を提供する。 【解決手段】 スパークプラグ100は、発火部31及
び対向する発火部32が、Wを主成分とするW系複合材
料を主体に構成されており、該W系複合材料は5A族金
属元素(V,Nb,Ta)又は7A族金属元素(Mn,
Tc,Re)から選択される1ないし複数の添加金属を
含み、その粒子が所定方向に引き伸ばされた組織を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スパークプラグの
製造方法及びスパークプラグに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば内燃機関の点火用に用いられるス
パークプラグにおいては、耐火花消耗性向上のために電
極の先端にPtを主体とするチップを溶接して発火部を
形成したタイプのものが使用されている。しかしなが
ら、近年は、耐火花消耗性をさらに向上させるために、
Ptに代えてW(タングステン)を主成分とするチップ
にて発火部を構成したスパークプラグが、例えば特開昭
59−25945号、特開昭59−25949号、特開
平5−54955号、特開平8−185954号公報等
に各種提案されている。
【0003】さらに近年では、内燃機関の高出力化によ
り燃焼室内の温度も高くなる傾向にあり、また着火性向
上のために、スパークプラグの発火部を燃焼室内部に突
き出させるタイプのエンジンも多く使用されるようにな
ってきている。また、自動車エンジンのメンテナンスフ
リー化対策の一環として、スパークプラグ無交換による
例えば16万km以上連続走行等、以前の状況からは想
像もつかないような苛酷な要望も出されるようになって
きている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】W系のチップを使用し
た場合、Wの融点が約3380℃と高いことから耐火花
消耗性は大幅に改善されるが、Wは高温で酸化揮発しや
すい性質を有していることから、長時間の高速走行を繰
返してある温度以上に上昇すると、急激に発火部が酸化
消耗し、火花ギャップ間隔が拡大してしまう欠点があ
る。これを解決するために、例えば上述の特開平5−5
4955号、特開平8−185954号等の各公報に
は、WにReやTa等の添加金属を添加したW系合金を
チップに使用し、発火部の耐酸化消耗性を向上させる方
法が提案されている。
【0005】ここで、W系合金を用いたチップの製造方
法としては、従来よりW粉末に添加金属粉末を添加した
原料粉末をチップ形状に成形し、その成形体を焼結して
チップ化する方法(粉末焼結法)が一般的であった。し
かし、この粉末焼結法で得られたW系複合材料からなる
チップは靭性が低く、機械的強度が不足して割れ等が発
生しやすいという欠点がある。また、粉末焼結法を用い
る場合、加工技術の点からWに対する添加金属の添加量
は現実では3〜10wt%程度しか添加できず、耐酸化
消耗性を十分に向上させることができない場合がある。
【0006】本発明の課題は、W系複合材料からなる発
火部の耐酸化消耗性と機械的強度との両立が可能なスパ
ークプラグ及びその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記の課
題を解決するために、本発明のスパークプラグの製造方
法は、中心電極と接地電極との間に火花放電ギャップが
形成され、かつ、前記中心電極と接地電極の少なくとも
一方の前記火花放電ギャップに臨む位置に、W(タング
ステン)を主成分とするW系複合材料からなる発火部を
設けたスパークプラグの製造方法であって、前記W系複
合材料の原料粉末を焼結することにより焼結体を作る焼
結工程と、前記焼結体に、W系複合材料粒子が所定方向
に延伸するように熱間加工を施して熱間加工素材を得る
熱間加工工程と、前記熱間加工素材をチップ素材として
これを所定形状のチップに加工するチップ化工程と、前
記チップを前記中心電極と前記接地電極との少なくとも
一方に接合して前記発火部とする接合工程と、を含むこ
とを特徴とする。
【0008】Wを主成分とするW系複合材料にて発火部
を構成する場合、該W系複合材料の添加成分として、元
素周期律表の5A族又は7A族に属する金属元素から選
択される1ないし複数のものを用いることが、Wの酸化
揮発を抑制する上で有効である。具体的には、例えばそ
れら金属元素の金属粉末を用いることができる。
【0009】W系複合材料にて発火部を構成したスパー
クプラグにおいて、該発火部の耐酸化消耗性は、従来、
主としてRe等の適当な合金元素の添加により改善の試
みが主になされてきた。それは確かに有効な手法ではあ
るが、本発明者らは、金属組織の観点から鋭意検討を行
った結果、W系複合材料からなる発火部の高温での耐酸
化消耗性及び機械的強度が、チップにおける金属結晶粒
子の組織形態の影響を大きく受けるとともに、その組織
をW系複合材料の粒子(金属結晶粒子)が所定方向に引
き伸ばされた繊維状とすることで、発火部の耐酸化消耗
性が顕著に改善され、かつ機械的強度も向上することを
見い出し、本発明を完成するに至ったのである。
【0010】すなわち、上記本発明の製造方法によれ
ば、発火部を形成するためのW系複合材料からなるチッ
プ素材を、焼結と熱間加工とを組み合わせて製造するこ
とにより、得られる発火部の耐酸化消耗性を、機械的特
性を損ねることなく向上させることができる。焼結法の
採用は、成分偏析防止に有効であり、耐酸化消耗性の改
善に寄与する。そして、さらに熱間加工によりチップの
組織をW系複合材料粒子が所定方向に延伸された繊維状
とすることにより、割れや欠けの発生が著しく減少し、
靭性や強度を始めとする機械的特性をさらに向上させる
ことができる。また、熱間加工に伴う圧縮によりW系複
合材料からなる焼結体中の空孔がつぶれて減少するの
で、熱伝導度が向上し、かつ空孔が存在することによる
発火部(チップ)内への酸素の侵入を防げ、耐酸化消耗
性のさらなる向上を図ることができる。さらに、熱間加
工工程を経ることで、従来のように金属粉末の成形品を
焼結してチップ化する場合と比較して金属粒子同士のつ
ながりが密となるため火花消耗性が向上し、また粉末焼
結の際にみられる粒界の不純物の偏析が均一化されるた
め粒界腐食による火花消耗性も向上することにつなが
る。
【0011】上記W系複合材料への元素周期律表の5A
族又は7A族に属する金属元素からなる金属粉末の含有
量は、5〜45wt%程度、好ましくは10〜40wt
%とするのがよい。該含有量が5wt%未満の場合、耐
火花消耗性は優れるものの耐酸化性が劣る場合があり、
45wt%を超えるとWの相対量が低くなるため耐火花
消耗性が低下するとともに耐酸化性も劣る場合がある。
【0012】なお、本明細書でいう「発火部」とは、接
合されたチップのうち、接合による組成変動の影響を受
けていない部分(例えば、接合により接地電極ないし中
心電極の材料と合金化した部分を除く残余の部分)を指
すものとする。また、本発明でいう「加工」とは、被加
工素材となるW系複合材料の結晶粒子を所定方向に延伸
できるものであれば特に限定されないが、例えば、鍛
造、圧延及び線引き(伸線)の1種又は2種以上の組合
せにより実施できる。この場合、加工は、加工時の素材
温度が1650〜1750℃となる熱間加工にて行なう
ことが必要である。加工温度が1650℃未満では、W
系複合材料からなる被加工素材の変形抵抗が大きく、ま
た、粒界割れの発生頻度も高くなって健全な加工が不能
となる。他方、加工温度が1750℃を超えると、W成
分の酸化揮発が激しくなり、加工性も却って低下するこ
とにつながる。また、加工に使用する治具(鍛造パンチ
や圧延ロールあるいは伸線用のダイス)の寿命も早期に
尽きやすく、製造コストの高騰を招きやすくなる。
【0013】加工済みの素材はチップ素材として、種々
の工程により、発火部として適切な形状のチップとされ
る。具体的な加工方法として、熱間加工工程において、
焼結体を熱間鍛造、熱間圧延及び熱間伸線の少なくとも
いずれかにより線状あるいはロッド状の素材(以下、線
状素材と称する)に加工した後、これを長さ方向に所定
長に切断(例えば、放電加工等による)してチップを得
るようにすれば、チップの製造歩留まりも高く、また、
線状素材の軸線方向(チップあるいは発火部となった場
合は、その軸線に平行な方向)に引き延ばされた扁平な
W系複合材料粒子からなる組織を得る上でも好都合であ
る。
【0014】この場合、チップは、W系複合材料粒子が
チップ厚さ方向に延伸するとともに、チップの厚さ方向
と平行な断面に現われる該W系複合材料粒子の平均アス
ペクト比が5以上となる繊維状組織を呈するものとして
製造されることが望ましい。該アスペクト比が5以上と
なることで、組織の繊維化による耐酸化消耗性及び機械
的強度の向上を特に顕著に図ることができる。なお、ア
スペクト比を極端に大きくすることは、加工工数の徒な
増大により製造能率の低下とコスト高騰を招くので、例
えば100程度までの範囲で適宜定めるようにする。な
お、本明細書においてアスペクト比とは、図7に示すよ
うに、定められた断面上の視野にて観察される結晶粒子
の外形線に対し、粒子内部を横切らない平行接線対の組
を各種位置関係にて引いたときに、それら接線対の組に
おける最大間隔Rdmaxと同じく最小間隔Rminとの比R
dmax/Rdminとして規定する。
【0015】別の方法としては、熱間加工は熱間圧延工
程を含み、該熱間圧延工程に基づいて熱間加工素材を板
状素材として形成し、その板状素材から板厚方向がチッ
プ厚さ方向となるように、例えば熱間打抜き加工あるい
は放電加工等によりチップを製造することも可能であ
る。該方法も高能率であり、また、板状素材の板面方向
(チップあるいは発火部となった場合は、その軸線に垂
直な方向)に引き延ばされた扁平なW系複合材料粒子か
らなる組織を得る上で好都合である。
【0016】この場合、チップは、W系複合材料粒子が
チップ主面方向に延伸するとともに、チップ主面と直交
する断面に現われる該W系複合材料粒子の平均アスペク
ト比が5以上となる繊維粒子組織を呈するものとして製
造されることが望ましい。該アスペクト比が5以上とな
ることで、組織の扁平化による耐酸化消耗性及び機械的
強度の向上を特に顕著に図ることができる。この場合も
アスペクト比を極端に大きくすることは、加工工数の徒
な増大により製造能率の低下とコスト高騰を招くので、
例えば100程度までの範囲で適宜定めるようにする。
【0017】次に、本発明のスパークプラグは、上記製
造方法により製造可能なもので、中心電極と接地電極と
の間に火花放電ギャップが形成され、かつ、前記中心電
極と接地電極の少なくとも一方の前記火花放電ギャップ
に臨む位置に、Wを主成分とするW系複合材料からなる
発火部を設けたスパークプラグであって、前記発火部を
なす前記W系複合材料の粒子が、所定方向に引き伸ばさ
れた組織を有することを特徴とする。これによれば、発
火部をなすW系複合材料の粒子(金属結晶粒子)を所定
方向に引き伸ばされた組織となすことで、耐酸化消耗性
の向上とともに、発火部の靭性や強度といった機械的性
質が改善され、割れや欠け等の不良発生が著しく減少す
る。さらには、W系複合材料粒子の引き伸ばし組織とす
る加工が加えられていることによりW系複合材料からな
る発火部中の空孔(焼結法採用時による)が減少して熱
伝導度が向上し、空孔が存在することによる発火部(チ
ップ)内への酸素の侵入を防ぐことができるから、耐酸
化消耗性のさらなる向上を図ることができる。なお、W
系複合材料粒子には、元素周期律表の5A族又は7A族
に属する金属元素から選択される1ないし複数のものが
含有されているものとすることができる。この場合、W
の酸化揮発をさらに抑制することが可能となる。
【0018】また、前記発火部をなす前記W系複合材料
は、前記火花放電ギャップに面する表面を発火面とし、
該発火面と直交する向きを発火部高さ方向として、W系
複合材料粒子が前記発火部高さ方向に延伸するととも
に、該発火部高さ方向と平行な断面に現われる前記W系
複合材料粒子の平均アスペクト比が5以上となる組織を
呈していることが望ましい。また、W系複合材料粒子が
発火面に沿う所定方向に延伸するものとなっている場合
は、該発火面においてW系複合材料粒子の延伸方向に沿
い、かつ発火面と直交する断面に現われる該W系複合材
料粒子の平均アスペクト比が5以上となる組織を呈して
いることが望ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図1及び図2に示す本発明の一例た
るスパークプラグ100は、筒状の主体金具1、先端部
21が突出するようにその主体金具1の内側に嵌め込ま
れた絶縁体2、先端に形成された発火部31を突出させ
た状態で絶縁体2の内側に設けられた中心電極3、及び
主体金具1に一端が溶接等により結合されるとともに他
端側が側方に曲げ返されて、その側面が中心電極3の先
端部と対向するように配置された接地電極4等を備えて
いる。また、接地電極4には上記発火部31に対向する
発火部32が形成されており、それら発火部31と、対
向する発火部32との間の隙間が火花放電ギャップgと
されている。
【0020】絶縁体2は、例えばアルミナあるいは窒化
アルミニウム等のセラミック焼結体により構成され、そ
の内部には自身の軸方向に沿って中心電極3を嵌め込む
ための孔部6を有している。また、主体金具1は、低炭
素鋼等の金属により円筒状に形成されており、スパーク
プラグ100のハウジングを構成するとともに、その外
周面には、プラグ100を図示しないエンジンブロック
に取り付けるためのねじ部7が形成されている。
【0021】中心電極3及び接地電極4のチップ被固着
面形成部位、この実施例では少なくともその表層部がN
i又はFeを主成分とする耐熱合金にて構成されている
(なお、本明細書において「主成分」とは、最も質量含
有率の高い成分を意味し、必ずしも「50質量%以上を
占める成分」を意味するものではない)。例えばNiを
主成分とする耐熱合金としては、INCONEL600やINCONEL6
01等を使用できる。
【0022】一方、上記発火部31及び対向する発火部
32は、Wを主成分とするW系複合材料を主体に構成さ
れており、該W系複合材料は5A族金属元素(V,N
b,Ta)又は7A族金属元素(Mn,Tc,Re)か
ら選択される1ないし複数の添加金属を含み、その粒子
が所定方向に引き伸ばされた組織を有する。これによ
り、中心電極3、接地電極4の温度が上昇しやすい環境
下においても、発火部31,32の耐火花消耗性及び機
械的強度を良好なものとすることができ、かつW成分の
酸化・揮発により減耗が極めて効果的に抑制される。ま
た、上記のような耐熱合金からなる電極に対する溶接性
も良好である。なお、発火部31及び対向する発火部3
2のいずれか一方を省略する構成としてもよい。この場
合には、発火部31と、発火部を有さない接地電極4の
側面との間、又は発火部32と、発火部を有さない中心
電極3の先端面との間で火花放電ギャップgが形成され
ることとなる。また、接地電極4側の、対向する発火部
32は、例えばPt又はIr、Rhを主成分とする貴金
属又は貴金属合金など、W系複合材料以外にて構成して
もよい。
【0023】発火部31,32を構成するW系複合材料
に添加可能な添加金属元素成分としては、上述のように
5A族金属元素(V,Nb,Ta)又は7A族金属元素
(Mn,Tc,Re)から選択される1ないし複数のも
のを含有させることができる。これらの成分を添加する
ことにより耐酸化消耗性を向上させることが可能とな
り、特にNbは、発火部31,32の高温での耐酸化消
耗性改善効果が著しく高い。
【0024】W系複合材料としては、例えばWを主成分
とし、添加金属としてNbを5〜45wt%の範囲で含
有する合金を使用することができる。該合金の使用によ
り、高温でのW成分の酸化・揮発による発火部の消耗が
さらに効果的に抑制され、ひいては、より耐久性に優れ
たスパークプラグが実現される。
【0025】ここで、合金中のNbの含有量は上記範囲
内において多くなるほど、発火部31,32の酸化・揮
発抑制効果は高められる。この観点において、酸化・揮
発抑制効果が最も顕著となるのは、Nb含有量が10〜
40wt%、より望ましくは20〜35wt%、最も望
ましくは25〜30wt%においてである。しかしなが
ら、本発明においては、発火部31,32を構成するW
系複合材料粒子が所定方向に引き伸ばされたことによる
酸化消耗抑制効果が大きいため、Nbの含有量が比較的
小さくとも、引き伸ばしの組織形態を備えないW系複合
材料により発火部を構成した従来のスパークプラグと比
較しても良好な酸化・揮発効果が達成される。その結
果、比較的高価なNbの含有量を削減しつつも、発火部
31あるいは32の耐酸化消耗性に優れたスパークプラ
グが実現可能となる。
【0026】また、W系複合材料として、Wを主成分と
し、添加金属としてReを5〜45wt%の範囲で含有
する合金を使用することもできる。該合金の使用によ
り、高温でのW成分の酸化・揮発による発火部の消耗が
効果的に抑制され、ひいては耐久性に優れたスパークプ
ラグが実現される。なお、上記合金中のReの含有量が
5wt%未満になるとWの酸化・揮発の抑制効果が不十
分となり、発火部が消耗しやすくなるためプラグの耐久
性が低下する場合がある。一方、Reの含有量が45w
t%を超えると合金の融点が低下し、プラグの耐久性が
同様に低下する場合がある。
【0027】以下、本発明のスパークプラグの製造方法
の実施例について説明する。図3(a)に示すように、
中心電極3の先端面に上記発火部31(図1及び図2参
照)を構成する合金組成からなる円板状のチップ31’
を重ね合わせ、さらに、その接合面外縁部に沿ってレー
ザー溶接により全周レーザー溶接部(以下、単に溶接部
ともいう)10を形成してこれを固着することにより発
火部31が形成される。また、対向する発火部32(図
1及び図2参照)は、発火部31に対応する位置におい
て接地電極4にチップ32’を位置合わせし、その接合
面外縁部に沿って同様に溶接部20を形成してこれを固
着することにより形成される。
【0028】これらチップ31’,32’(以下、チッ
プ31,32を総称する場合は、符号「154」ないし
「155」を用いる場合がある)の製造方法を以下に説
明する。まず、図4(a)に示すようにWを主成分とす
る所定の組成の原料粉末(W系複合材料粉末)Pを配合
し、これを同図(b)に示すように所定の形状に成形
後、焼結する。なお、原料粉末PはW金属粉末を主成分
とし上記Nb,Re等の添加金属元素からなる添加金属
粉末を複合させたものとすることができる。
【0029】図5(a)は、W金属粉末を主体とする原
料粉末Pをプレス等により成型して成形体140とな
し、同図(b)に示すようにこれを焼結炉FS内にて焼
結して、ブロック状の焼結体150を得る例である。ま
た、図5(c)に示すように、円筒状の粉末成形体13
0を作り、これを焼結して円筒状の焼結体135を作る
こともできる。この形態は、例えば円形断面の線状ある
いは棒状に加工する場合に好都合である。
【0030】次に上記により得られた焼結体を熱間加工
する。例えば、図5(c)のように得られた円柱状の焼
結体135を、回転ハンマーを用いた熱間回転鍛造(熱
間スウェージング:方式自体は公知のものである)、熱
間線材圧延(ロール孔型を形成する溝付ロールを用い
る:方式自体は公知のものである)、もしくはそれらの
組合せにより軸線方向に引き延ばして棒状素材とした
後、図6(a)のような伸線ダイスを用いた熱間伸線に
よりさらに引き延ばして、図4(d)のような線状素材
153を得る。線状素材153は円形の軸断面を有する
ものとして形成され、その組織は、図6(b)に示すよ
うに、W系複合材料の結晶粒子が素材長手方向に延伸さ
れた繊維状のもとなる。W系複合材料の結晶粒子の平均
アスペクト比(Rdmax/Rdmin)は、線状素材153
の長手方向と平行な断面(図では素材の中心軸線を含む
断面A−A)において5以上とされる。
【0031】一方、図4(b)に示すブロック状の焼結
体150(あるいは、(c)に示す、それを鍛造した棒
状素材151)を、図8(a)に示すように、圧延ロー
ル対を用いて焼結素材熱間圧延することにより、図4
(d)に示す板状素材152とすることができる。板状
素材152は、熱間加工により、W系複合材料の結晶粒
子が板の主面MTに沿う方向に延伸される。そのW系複
合材料の結晶粒子は、その延伸方向に沿い、かつ主面と
直交する断面LTにおいて、平均アスペクト比(Rdma
x/Rdmin)が5以上となる扁平粒子組織を呈するもの
とされる。
【0032】次に、上記のようにして得られた熱間加工
素材となる板状素材152又は線状素材153を所定形
状のチップに加工する。例えば、図4(d)の板状素材
152を熱間打抜き加工により板厚方向に打ち抜けば、
図4(e)に示すようなチップ154を形成することが
できる。この場合、チップ154は、図10(a)に示
すように、W系複合材料の結晶粒子がチップ厚さ方向に
おける端面(チップ主面)CPに沿う方向に延伸すると
ともに、その延伸方向に沿いかつチップ主面と直交する
断面ASに現われるW系複合材料の結晶粒子の平均アス
ペクト比が5以上となる扁平粒子組織を呈するものとさ
れる。
【0033】上記チップ154は、図1において、中心
電極3の軸線方向Oにチップ厚さ方向が一致するよう
に、中心電極3及び/又は接地電極4に溶接により接合
して発火部31あるいは32とされる。具体的には、チ
ップ外周面に沿う環状の溶接部10あるいは20(図3
参照)をレーザー溶接により形成する方法、あるいは抵
抗溶接を用いる方法を例示できる。図3(b)に示すよ
うに、これら発火部31,32は、火花放電ギャップg
に面する表面(チップ主面に由来するものである)を発
火面として、W系複合材料の結晶粒子が発火面と平行な
所定方向Jに沿って延伸するとともに、発火面と直交す
る断面に現われるW系複合材料の結晶粒子の平均アスペ
クト比が5以上となる扁平粒子組織を呈するものとな
る。
【0034】一方、図4(d)の線状素材153を、放
電加工等により長さ方向に所定の間隔に切断することに
よりチップ155を製造することができる。図10
(b)に示すように、該チップ155は、W系複合材料
の結晶粒子がチップ厚さ方向に延伸するとともに、チッ
プの厚さ方向と平行な断面ASに現われるW系複合材料
の結晶粒子の平均アスペクト比が5以上となる繊維状組
織を呈する。該チップ155も、図3(c)に示すよう
に、中心電極3及び/又は接地電極4に溶接により接合
して発火部31あるいは32とされる。W系複合材料の
結晶粒子は、軸線Oと平行な方向Jに沿って延伸すると
ともに、その延伸方向と平行な断面に現われるW系複合
材料の結晶粒子の平均アスペクト比が5以上となる繊維
状組織を呈する。
【0035】なお、図10(a)及び(b)に示す上記
のチップ154及び155は、例えば直径dcが0.4
〜1.2mm、厚さtcが0.5〜1.5mm程度とさ
れる。結果として、発火部31,32の外径も同様の寸
法dcを有するものとなる。
【0036】
【実験例】上記本発明のスパークプラグ100の構成に
よりもたらされる効果を確認するために、以下の実験を
行った。まず、原料粉末として、平均粒径10μm程度
のW粉末に対して、平均粒径10μm程度のTa粉末、
Nb粉末、Re粉末をそれぞれ5,10,20,30,
40,45,50重量%となるように乾式混合した。こ
れら各原料粉末を成形圧力200kg/mmにて室温
でプレス成形して圧粉成形体となした。次に、この成形
体を真空中にて、3000℃で20時間焼結し、縦約3
0mm、横20mm及び高さ100mmの棒状焼結体を
得た。
【0037】次に、上記焼結体に以下のような熱間加工
を施した。まず、素材温度を1500℃に維持しながら
鍛造圧力5×10kg/cmにて、軸断面形状が1
0mm角の角柱状棒材に予備鍛造加工した。次いで溝付
ロールを用いた熱間線材圧延加工により、断面が1.5
mm角となるまで圧延した。なお、圧延時の溝ロール温
度は680〜750℃、素材温度は1300〜1400
℃の範囲に維持した。
【0038】そして、素材温度を1300〜1400℃
に維持して、熱間回転鍛造加工により断面直径が0.9
mmの線材とし、さらに、ダイス温度を680〜750
℃、線材温度1300〜1400℃に維持しながら、最
終線径が0.6mmとなるまで熱間伸線加工を行なっ
た。こうして得られた線材を、放電加工により軸方向に
0.8mmの厚さに切断することにより、直径0.6m
m及び厚さ0.8mmの円板状のチップを得た。
【0039】得られたチップは、中心軸線を含む断面が
現われるように研磨して組織観察したところ、W系複合
材料の結晶粒子がチップの厚み方向に引き伸ばされて繊
維状の組織が形成されていることがわかった。該断面に
てW系複合材料の結晶粒子の平均アスペクト比を測定し
たところ、約50であることがわかった。
【0040】上記の各チップに対し、耐酸化消耗性試験
を行った。すなわち、各チップを大気中にて1100℃
で20時間放置した後、各チップの断面の面積に対する
未酸化部分の面積の割合により酸化残存量を算出した。
具体的には、各チップをそれぞれ放電面となる側から平
面視したときのチップ表面面積Xを予め求めておき、さ
らに、各チップを大気中にて1100℃で20時間放置
した後、各チップを超音波洗浄した場合において、残存
する各チップ(未酸化部分)についてそれぞれ放電面と
なる側から平面視したときのチップ(未酸化部分)表面
面積Yを求め、チップ表面面積Xに対するチップ(未酸
化部分)表面面積Yの割合により酸化残存量を算出し
た。結果を図11に示す。図11のグラフは横軸がT
a,Nb,Reの添加量を示し、縦軸が酸化残存量を示
している。このように、Ta,Nb,Reの添加量を本
発明の範囲である5〜45wt%としたチップは、酸化
消耗が抑制されていることが分かり、10〜40wt%
程度の添加量にするとさらに好ましいことが分かる。な
お、添加金属のないW金属は5時間にて消失した。
【0041】また、上記Nbを各添加量にて含有させた
チップに対して机上火花試験を行った。すなわち、各チ
ップを用いて、図1に示すスパークプラグの発火部31
及び対向する発火部32を火花放電ギャップgの幅が
0.8mmとなるように形成し、プラグを試験用チャン
バに取り付けると共に、フルトランジスタ型イグナイタ
に接続し、チャンバ内気圧0.4MPa、最大電圧30
kVにて周波数60Hzの交流電圧を200時間印加
し、火花放電ギャップgの幅の増加量を測定した。な
お、チャンバ内雰囲気は窒素雰囲気として行った。その
結果を図12に示す。このように、Nbの添加量を本発
明の範囲である5〜45wt%としたチップは、ギャッ
プ増加量が小さく耐酸化消耗性が極めて良好ことがわか
る。
【0042】一方、上記各チップと、熱間加工を行わず
に、粉末成形品を焼結することにより得たチップ(成分
組成は同様)とに対してそれぞれ実機耐久試験を行っ
た。すなわち、図1に示すスパークプラグ100の発火
部31及び対向する発火部32を上記各チップを用い
て、火花放電ギャップgの幅が0.8mmとなるように
形成するとともに、実機による耐火花消耗性試験を行っ
た。すなわち、プラグをガソリンエンジン(排気量20
00cc)に取り付け、無鉛ガソリンを使用して、スロッ
トル全開状態、エンジン回転数5000rpmにて40
0時間(5万km走行に相当)運転を行ない、火花放電
ギャップgの拡大量を測定した。なお、試験中の中心電
極温度は、公知の測温プラグを用いて測定したところ、
図1に示すスパークプラグ100の主体金具1の先端面
位置近傍にて約780〜790℃(最大820℃)であ
った。結果を図13に示す。焼結のみのチップと比較し
て、焼結後さらに熱間加工することにより組織を繊維状
としたチップは、ギャップ増加量が小さく耐酸化消耗性
が格段に向上しており、極めて良好な結果が得られてい
ることがわかる。
【0043】次に、Nbを30wt%添加し上記熱間加
工により得たチップ(W−30Nb熱間鍛造品)と、N
bを30wt%添加し上記熱間加工を行わずに成形・焼
結により得たチップ(W−30Nb焼結品)に対して強
度試験を行った。すなわち、図1に示すスパークプラグ
100にて主体金具1に接地電極4が結合されていない
ものを準備するとともに、発火部31に上記各チップを
用いたものをチップ毎に4つずつ準備して、図14に示
すような装置において該状態のスパークプラグを固定
し、錘(200g)を角度θ=15°〜45°まで振り
上げ、2.5°毎に初速ゼロにて振り子式に落下させチ
ップ面(発火部31)に衝撃を加え、チップにおける割
れや欠けの発生の有無を調べた。なお、錘のチップに当
る面にはアルミナ板を固定するものとした。結果を図1
5に示す。図15は各チップについて割れや欠けが発生
した錘角度をプロットしたもので、焼結のみのチップと
比較して、焼結後、さらに熱間加工することにより組織
を繊維状としたチップでは、欠けの発生する錘角度が大
きくなっており、すなわち耐衝撃性が向上していること
がわかる。
【0044】なお、W粉末にNb粉末を10wt%添加
し、さらにRe粉末を5,10,15,20,25wt
%添加した5種類の原料粉末と、W粉末にNb粉末を2
0wt%添加し、さらにRe粉末を5,10,15wt
%添加した3種類の原料粉末とについて、それぞれ上記
と同様、焼結後、熱間加工を施して3元系(W−Nb−
Re)の各チップを作成した。これら各チップについ
て、上記と同様の耐酸化消耗性試験により酸化残存量を
算出した。結果を図16に示す。WとNbからなる2元
系のチップと同様、WとNbとReからなる3元系のチ
ップについても、良好な耐酸化消耗性を備えていること
が分かる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスパークプラグの一実施例を示す正面
部分断面図。
【図2】その要部を示す拡大断面図。
【図3】図2をさらに拡大して示す拡大断面図。
【図4】発火部形成用チップの製造方法の例を示す模式
図。
【図5】チップの成形及び焼結方法の例を示す模式図。
【図6】W系複合材料粒子を繊維状となす工程と、得ら
れる素材の組織を模式的に示す説明図。
【図7】結晶粒子のアスペクト比を説明する図。
【図8】W系複合材料粒子を扁平状となす工程と、得ら
れる素材の組織を模式的に示す説明図。
【図9】焼結体中の空孔が加工による圧縮により消滅す
る様子を模式的に示す図。
【図10】チップ組織の例をいくつか示す説明図。
【図11】2元系の耐酸化消耗性試験の結果を示す図。
【図12】机上火花試験の結果を示す図。
【図13】実機耐久試験の結果を示す図。
【図14】強度試験を行うための装置を示す模式図。
【図15】強度試験の結果を示す図。
【図16】3元系の耐酸化消耗性試験の結果を示す図。
【符号の説明】
1 主体金具 2 絶縁体 3 中心電極 4 接地電極 31 発火部 31’ チップ 32 対向する発火部 g 火花放電ギャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瀬川 昌幸 愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日 本特殊陶業株式会社内 Fターム(参考) 5G059 AA04 CC02 DD10 DD12 EE10 EE12

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心電極と接地電極との間に火花放電ギ
    ャップが形成され、かつ、前記中心電極と接地電極の少
    なくとも一方の前記火花放電ギャップに臨む位置に、W
    を主成分とするW系複合材料からなる発火部を設けたス
    パークプラグの製造方法であって、 前記W系複合材料の原料粉末を焼結することにより焼結
    体を作る焼結工程と、 前記焼結体に、W系複合材料粒子が所定方向に延伸する
    ように熱間加工を施して熱間加工素材を得る熱間加工工
    程と、 前記熱間加工素材をチップ素材としてこれを所定形状の
    チップに加工するチップ化工程と、 前記チップを前記中心電極と前記接地電極との少なくと
    も一方に接合して前記発火部とする接合工程と、 を含むことを特徴とするスパークプラグの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記W系複合材料には、元素周期律表の
    5A族又は7A族に属する金属元素の金属粉末が含有さ
    れている請求項1記載のスパークプラグの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記金属粉末は、5〜45wt%含有さ
    れている請求項2記載のスパークプラグの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記焼結体を前記熱間加工により延伸す
    ることにより、前記熱間加工素材を線状又はロッド状の
    素材(以下、これらを総称して線状素材という)として
    形成し、その線状素材を長手方向において所定の間隔に
    切断することにより前記チップとなす請求項1ないし3
    のいずれかに記載のスパークプラグの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記チップは、W系複合材料粒子がチッ
    プ厚さ方向に延伸するとともに、チップの厚さ方向と平
    行な断面に現われる該W系複合材料粒子の平均アスペク
    ト比が5以上となる繊維状組織を呈するものとして製造
    される請求項4記載のスパークプラグの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記熱間加工は熱間圧延工程を含み、該
    熱間圧延工程に基づいて前記熱間加工素材を板状素材と
    して形成し、その板状素材から板厚方向がチップ厚さ方
    向となるように前記チップを加工する請求項1ないし3
    のいずれかに記載のスパークプラグの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記チップは、W系複合材料粒子が前記
    チップ厚さ方向における端面(以下、チップ主面とい
    う)に沿う方向に延伸するとともに、前記延伸方向と平
    行かつチップ主面方向と直交する断面に現われる該W系
    複合材料粒子の平均アスペクト比が5以上となる扁平粒
    子組織を呈するものとして製造される請求項6記載のス
    パークプラグの製造方法。
  8. 【請求項8】 中心電極と接地電極との間に火花放電ギ
    ャップが形成され、かつ、前記中心電極と接地電極の少
    なくとも一方の前記火花放電ギャップに臨む位置に、W
    を主成分とするW系複合材料からなる発火部を設けたス
    パークプラグであって、 前記発火部をなす前記W系複合材料の粒子が、所定方向
    に引き伸ばされた組織を有することを特徴とするスパー
    クプラグ。
  9. 【請求項9】 前記W系複合材料には、元素周期律表の
    5A族又は7A族に属する金属元素が含有されている請
    求項8記載のスパークプラグ。
  10. 【請求項10】 前記発火部をなす前記W系複合材料
    は、前記火花放電ギャップに面する表面を発火面とし、
    該発火面と直交する向きを発火部高さ方向として、W系
    複合材料粒子が前記発火部高さ方向に延伸するととも
    に、該発火部高さ方向と平行な断面に現われる前記W系
    複合材料粒子の平均アスペクト比が5以上となる繊維状
    組織を呈する請求項8又は9に記載のスパークプラグ。
  11. 【請求項11】 前記発火部をなす前記W系複合材料
    は、前記火花放電ギャップに面する表面を発火面とし
    て、前記W系複合材料粒子が前記発火面に沿う所定方向
    に延伸するとともに、該発火面において前記W系複合材
    料粒子の延伸方向に沿い、かつ前記発火面と直交する断
    面に現われる該W系複合材料粒子の平均アスペクト比が
    5以上となる組織を呈する請求項8又は9に記載のスパ
    ークプラグ。
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