JP5995912B2 - スパークプラグおよびスパークプラグの製造方法 - Google Patents

スパークプラグおよびスパークプラグの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5995912B2
JP5995912B2 JP2014115562A JP2014115562A JP5995912B2 JP 5995912 B2 JP5995912 B2 JP 5995912B2 JP 2014115562 A JP2014115562 A JP 2014115562A JP 2014115562 A JP2014115562 A JP 2014115562A JP 5995912 B2 JP5995912 B2 JP 5995912B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ground electrode
point
discharge surface
electrode body
spark plug
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014115562A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015230783A (ja
Inventor
井上 正博
正博 井上
健司 森谷
健司 森谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Spark Plug Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2014115562A priority Critical patent/JP5995912B2/ja
Priority to DE102015108551.8A priority patent/DE102015108551B4/de
Priority to US14/726,766 priority patent/US9197038B1/en
Publication of JP2015230783A publication Critical patent/JP2015230783A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5995912B2 publication Critical patent/JP5995912B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01TSPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
    • H01T13/00Sparking plugs
    • H01T13/20Sparking plugs characterised by features of the electrodes or insulation
    • H01T13/32Sparking plugs characterised by features of the electrodes or insulation characterised by features of the earthed electrode
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K11/00Resistance welding; Severing by resistance heating
    • B23K11/002Resistance welding; Severing by resistance heating specially adapted for particular articles or work
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01TSPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
    • H01T13/00Sparking plugs
    • H01T13/20Sparking plugs characterised by features of the electrodes or insulation
    • H01T13/39Selection of materials for electrodes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01TSPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
    • H01T21/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture or maintenance of spark gaps or sparking plugs
    • H01T21/02Apparatus or processes specially adapted for the manufacture or maintenance of spark gaps or sparking plugs of sparking plugs

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Spark Plugs (AREA)
  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Description

本発明は、内燃機関等において着火に用いられるスパークプラグおよびスパークプラグの製造方法に関する。
スパークプラグは、絶縁体によって互いに絶縁された中心電極と接地電極とに電圧が印加されることによって、中心電極の先端部と接地電極の先端部との間に形成されたギャップに、火花放電を発生させる。ここで、電極の耐久性を向上するために、耐摩耗性に優れた貴金属などで形成された電極チップを用いる技術が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載の技術では、接地電極チップは、ニッケル合金で形成された接地電極本体に対して、抵抗溶接されている。
特開2003−229231号公報
しかしながら、上記技術では、抵抗溶接時における電極チップと電極本体との間の圧力のムラに起因して、抵抗溶接の強度が低下する可能性があった。この結果、電極チップの剥離が発生しやすくなり、スパークプラグの耐久性が低下する可能性があった。
本発明の目的は、電極チップの剥離を抑制して、スパークプラグの耐久性を向上することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例または形態として実現することが可能である。
[形態]中心電極と、接地電極本体と、前記接地電極本体に抵抗溶接部を介して接合され、前記中心電極との間に間隙を形成する放電面を有する電極チップと、を備えるスパークプラグであって、
前記放電面を垂直に切断する断面のうち、前記放電面の線長が最大となる特定断面において、
前記放電面と垂直で、前記放電面から見て前記接地電極本体側の方向を第1方向とし、前記電極チップの前記接地電極本体との溶接面上の点のうち前記放電面から最も遠い点をP1とするとき、
前記溶接面は、前記接地電極本体の外表面より前記第1方向に位置し、
前記溶接面は、前記点P1までの前記第1方向の距離が0.05mm以内である平坦部を含み、
前記平坦部の端を点E1、点E2とし、前記点E2から前記点E1に向かう方向を第2方向としたとき、
前記点E1より前記第2方向において、前記溶接面と前記放電面との前記第1方向の距離が、前記放電面と前記点E1との前記第1方向の距離より小さく、
前記放電面の線長L1と、前記平坦部の前記第2方向の長さL2と、前記接地電極本体の外表面から前記点P1までの前記第1方向の長さL3とは、
1.4mm≦L1≦1.7mm、かつ、0.4≦(L2/L1)≦0.8、かつ、0.1mm≦L3≦0.4mmを満たすことを特徴とする、スパークプラグ。
[適用例1]中心電極と、接地電極本体と、前記接地電極本体に抵抗溶接され、前記中心電極との間に間隙を形成する放電面を有する電極チップと、を備えるスパークプラグであって、
前記放電面を垂直に切断する断面のうち、前記放電面の線長が最大となる特定断面において、
前記放電面と垂直で、前記放電面から見て前記接地電極本体側の方向を第1方向とし、前記電極チップの前記接地電極本体との溶接面上の点のうち前記放電面から最も遠い点をP1とするとき、
前記溶接面は、前記接地電極本体の外表面より前記第1方向に位置し、
前記溶接面は、前記点P1までの前記第1方向の距離が0.05mm以内である平坦部を含み、
前記平坦部の端を点E1、点E2とし、前記点E2から前記点E1に向かう方向を第2方向としたとき、
前記点E1より前記第2方向において、前記溶接面と前記放電面との前記第1方向の距離が、前記放電面と前記点E1との前記第1方向の距離より小さく、
前記放電面の線長L1と、前記平坦部の前記第2方向の長さL2と、前記接地電極本体の外表面から前記点P1までの前記第1方向の長さL3とは、
1.4mm≦L1≦1.7mm、かつ、0.4≦(L2/L1)≦0.8、かつ、0.1mm≦L3≦0.4mmを満たすことを特徴とする、スパークプラグ。
上記構成によれば、特定断面において、電極チップの溶接面は平坦部を含み、平坦部の端の点E2より第2方向において、溶接面と放電面との第1方向の距離が、放電面と点E1との第1方向の距離より小さい。そして、放電面の線長L1と、平坦部の第2の方向の長さL2と、接地電極本体の外表面から点P1までの長さL3と、が上記の式を満たすように適正化されている。この結果、抵抗溶接時における電極チップと電極本体との間の圧力のムラを抑制して、抵抗溶接の接合強度のムラを抑制することができる。したがって、電極チップの剥離を抑制して、スパークプラグの耐久性を向上することができる。
[適用例2]適用例1に記載のスパークプラグであって、
前記特定断面において、前記溶接面は、前記第1方向との間の鋭角の角度が20度以下である側部を含み、
前記接地電極本体の外表面から前記側部の前記第1方向の端までの前記第1方向の長さL4は、0.05mm以上であることを特徴とする、スパークプラグ。
外表面から側部の第1方向の端までの第1方向の長さL4が、0.05mm以上である場合には、電極本体が酸化による損傷を受けた場合における溶接強度の低下を抑制することができる。この結果、電極チップの剥離を抑制して、スパークプラグの耐久性をより向上することができる。
[適用例3]中心電極と、接地電極本体と、前記接地電極本体に抵抗溶接され、前記中心電極との間に間隙を形成する放電面を有する電極チップと、を備えるスパークプラグの製造方法であって、
前記接地電極本体に前記電極チップを抵抗溶接する接合工程を備え、
前記接合工程後の前記電極チップの前記放電面を垂直に切断する断面のうち、前放電面の線長が最大となる特定断面において、
前記放電面と垂直で、前記放電面から見て前記接地電極本体側の方向を第1方向とし、前記電極チップの前記接地電極本体との溶接面上の点のうち前記放電面から最も遠い点をP1とするとき、
前記溶接面は、前記接地電極本体の外表面より前記第1方向に位置し、
前記溶接面は、前記点P1までの前記第1方向の距離が0.05mm以内である平坦部を含み、
前記平坦部の端を点E1、点E2とし、前記点E2から前記点E1に向かう方向を第2方向としたとき、前記点E1より前記第2方向における前記溶接面と前記放電面との前記第1方向の距離が、前記放電面と前記点E1との前記第1方向の距離より小さく、
前記放電面の線長L1と、前記平坦部の前記第2方向の長さL2と、前記接地電極本体の外表面から前記点P1までの前記第1方向の長さL3とは、
1.4mm≦L1≦1.7mm、かつ、0.4≦(L2/L1)≦0.8、かつ、0.1≦L3≦0.4を満たすことを特徴とする、スパークプラグの製造方法。
上記構成によれば、溶接後の特定断面において、電極チップの溶接面は平坦部を含み、平坦部の端の点E2より第2方向において、溶接面と放電面との第1方向の距離が、放電面と点E1との第1方向の距離より小さい。そして、放電面の線長L1と、平坦部の第2の方向の長さL2と、接地電極本体の外表面から点P1までの長さL3と、が上記の式を満たすように適正化されている。この結果、抵抗溶接時における電極チップと電極本体との間の圧力のムラを抑制して、抵抗溶接の強度を向上することができる。したがって、電極チップの剥離が抑制され、耐久性が向上されたスパークプラグを製造することができる。
[適用例4]適用例3に記載のスパークプラグの製造方法であって、さらに、
前記接合工程後に、前記接地電極本体と、前記接地電極本体に接合された前記電極チップと、の両方を含む断面で、前記電極チップと前記接地電極本体とを切断することによって、前記電極チップの一部と前記接地電極本体の一部とを除去する工程と、を備える、スパークプラグの製造方法。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、スパークプラグやスパークプラグを用いた点火装置、そのスパークプラグを搭載する内燃機関や、そのスパークプラグを用いた点火装置を搭載する内燃機関、スパークプラグの製造装置等の態様で実現することができる。
スパークプラグ100の断面図である。 スパークプラグ100の先端近傍を示す図である。 溶接面WSの各部の定義について説明する図である。 スパークプラグの端部の構成を示す図。 接地電極30cを示す図である。 接地電極30dを示す図である。 接地電極30eを示す図である。 接地電極30fを示す図である。
A.第1実施形態:
A−1.スパークプラグの構成:
以下、本発明の実施の態様を実施形態に基づいて説明する。図1は本実施形態のスパークプラグ100の断面図である。図1の一点破線は、スパークプラグ100の軸線CO(軸線COとも呼ぶ)を示している。軸線COと平行な方向(図1の上下方向)を軸線方向とも呼ぶ。軸線COを中心とする円の径方向を、単に「径方向」とも呼び、軸線COを中心とする円の周方向を、単に「周方向」とも呼ぶ。図1における下方向を先端方向FDと呼び、上方向を後端方向BDとも呼ぶ。図1における下側を、スパークプラグ100の先端側と呼び、図1における上側をスパークプラグ100の後端側と呼ぶ。スパークプラグ100は、絶縁体としての絶縁碍子10と、中心電極20と、接地電極30と、端子金具40と、主体金具50と、を備える。
絶縁碍子10はアルミナ等を焼成して形成されている。絶縁碍子10は、軸線方向に沿って延び、絶縁碍子10を貫通する貫通孔12(軸孔)を有する略円筒形状の部材である。絶縁碍子10は、鍔部19と、後端側胴部18と、先端側胴部17と、段部15と、脚長部13とを備えている。後端側胴部18は、鍔部19より後端側に位置し、鍔部19の外径より小さな外径を有している。先端側胴部17は、鍔部19より先端側に位置し、鍔部19の外径より小さな外径を有している。脚長部13は、先端側胴部17より先端側に位置し、先端側胴部17の外径よりも小さな外径を有している。脚長部13は、スパークプラグ100が内燃機関(図示せず)に取り付けられた際には、その燃焼室に曝される。段部15は、脚長部13と先端側胴部17との間に形成されている。
主体金具50は、導電性の金属材料(例えば、低炭素鋼材)で形成され、内燃機関のエンジンヘッド(図示省略)にスパークプラグ100を固定するための円筒状の金具である。主体金具50は、軸線COに沿って貫通する挿入孔59が形成されている。主体金具50は、絶縁碍子10の外周に配置される。すなわち、主体金具50の挿入孔59内に、絶縁碍子10が挿入・保持されている。絶縁碍子10の先端は、主体金具50の先端より先端側に突出している。絶縁碍子10の後端は、主体金具50の後端より後端側に突出している。
主体金具50は、スパークプラグレンチが係合する六角柱形状の工具係合部51と、内燃機関に取り付けるための取付ネジ部52と、工具係合部51と取付ネジ部52との間に形成された鍔状の座部54と、を備えている。取付ネジ部52の呼び径は、例えば、M8(8mm(ミリメートル))、M10、M12、M14、M18のいずれかとされている。
主体金具50の取付ネジ部52と座部54との間には、金属板を折り曲げて形成された環状のガスケット5が嵌挿されている。ガスケット5は、スパークプラグ100が内燃機関に取り付けられた際に、スパークプラグ100と内燃機関(エンジンヘッド)との隙間を封止する。
主体金具50は、さらに、工具係合部51の後端側に設けられた薄肉の加締部53と、座部54と工具係合部51との間に設けられた薄肉の圧縮変形部58と、を備えている。主体金具50における工具係合部51から加締部53に至る部位の内周面と、絶縁碍子10の後端側胴部18の外周面との間に形成される環状の領域には、環状のリング部材6,7が配置されている。当該領域における2つのリング部材6,7の間には、タルク(滑石)9の粉末が充填されている。加締部53の後端は、径方向内側に折り曲げられて、絶縁碍子10の外周面に固定されている。主体金具50の圧縮変形部58は、製造時において、絶縁碍子10の外周面に固定された加締部53が先端側に押圧されることにより、圧圧縮変形する。圧縮変形部58の圧縮変形によって、リング部材6、7およびタルク9を介し、絶縁碍子10が主体金具50内で先端側に向け押圧される。金属製の環状の板パッキン8を介して、主体金具50の取付ネジ部52の内周に形成された段部56(金具側段部)によって、絶縁碍子10の段部15(絶縁碍子側段部)が押圧される。この結果、内燃機関の燃焼室内のガスが、主体金具50と絶縁碍子10との隙間から外部に漏れることが、板パッキン8によって防止される。
中心電極20は、軸線方向に延びる棒状の中心電極本体21と、中心電極本体21の先端に接合された円柱状の中心電極チップ29と、を備えている。中心電極本体21は、絶縁碍子10の貫通孔12の内部の先端側の部分に配置されている。中心電極本体21は、電極母材21Aと、電極母材21Aの内部に埋設された芯部21Bと、を含む構造を有する。電極母材21Aは、例えば、ニッケルまたはニッケルを主成分とする合金、本実施形態では、インコネル600(「INCONEL」は、登録商標))で形成されている。芯部21Bは、電極母材21Aを形成する合金よりも熱伝導性に優れる銅または銅を主成分とする合金、本実施形態では、銅で形成されている。
また、中心電極本体21は、軸線方向の所定の位置に設けられた鍔部24(フランジ部とも呼ぶ。)、鍔部24よりも後端側の部分である頭部23(電極頭部)と、鍔部24よりも先端側の部分である脚部25(電極脚部)と、を備えている。鍔部24は、絶縁碍子10の段部16に支持されている。脚部25の先端部分、すなわち、中心電極本体21の先端は、絶縁碍子10の先端より先端側に突出している。
接地電極30は、主体金具50の先端に接合された接地電極本体31と、円柱状の接地電極チップ39と、を備えている。
端子金具40は、軸線方向に延びる棒状の部材である。端子金具40は、導電性の金属材料(例えば、低炭素鋼)で形成され、端子金具40の表面には、防食のための金属層(例えば、Ni層)がめっきなどによって形成されている。端子金具40は、軸線方向の所定位置に形成された鍔部42(端子顎部)と、鍔部42より後端側に位置するキャップ装着部41と、鍔部42より先端側の脚部43(端子脚部)と、を備えている。端子金具40のキャップ装着部41は、絶縁碍子10より後端側に露出している。端子金具40の脚部43は、絶縁碍子10の貫通孔12に挿入されている。キャップ装着部41には、高圧ケーブル(図示外)が接続されたプラグキャップが装着され、火花放電を発生するための高電圧が印加される。
絶縁碍子10の貫通孔12内において、端子金具40の先端(脚部43の先端)と中心電極20の後端(頭部23の後端)との間には、火花発生時の電波ノイズを低減するための抵抗体70が配置されている。抵抗体70は、例えば、主成分であるガラス粒子と、ガラス以外のセラミック粒子と、導電性材料と、を含む組成物で形成されている。貫通孔12内において、抵抗体70と中心電極20との隙間は、導電性シール60によって埋められている。抵抗体70と端子金具40との隙間は、導電性シール80によって埋められている。導電性シール60、80は、例えば、B23−SiO2系等のガラス粒子と金属粒子(Cu、Feなど)とを含む組成物で形成されている。
A−2. スパークプラグ100の先端部分の構成:
上記のスパークプラグ100の先端近傍の構成について、さらに、詳細に説明する。図2は、スパークプラグ100の先端近傍を示す図である。図2(A)には、スパークプラグ100の先端近傍を軸線COが含まれる特定面で切断した特定断面が示されている。図2(B)には、図2(A)の特定断面における接地電極チップ39の近傍の拡大図が示されている。図2(C)には、接地電極チップ39の近傍を、軸線COに沿って後端方向BD側から先端方向FDに向かって見た図が示されている。
中心電極チップ29は、中心電極本体21の先端(脚部25の先端)に、例えば、レーザ溶接を用いて、接合されている。図2(A)の符号27で示す部分は、中心電極チップ29を接合する際に、レーザ溶接によって形成された溶融部である。中心電極チップ29は、高融点の貴金属を主成分とする材料で形成されている。中心電極チップ29の材料には、例えば、イリジウム(Ir)や、Irを主成分とする合金が用いられる。
接地電極本体31は、断面が四角形の湾曲した棒状体である。接地電極本体31の後端部31Aは、主体金具50の先端面50Aに接合されている。これによって、主体金具50と接地電極本体31とは、電気的に接続される。接地電極本体31の先端部31Bは、自由端である。
接地電極本体31は、電極母材31Cと、電極母材31Cに埋設された芯部31Dと、を含む構造を有している。電極母材31Cは、耐腐食性の高い金属、例えば、ニッケル合金、本実施形態では、インコネル601を用いて形成されている。芯部31Dは、電極母材31Cより熱伝導率が高い(熱伝導性が良い)金属、例えば、銅や銅を含む合金、本実施形態では、銅を用いて形成されている。電極母材31Cは、接地電極本体31の表面を形成する部分であると言うことができる。
接地電極本体31を、棒形状の中心線と垂直な平面で切断した断面は、長方形を有している。この長方形の図2(B)の特定断面と平行な辺の長さをH1とする。この長方形の図2(B)の特定断面と垂直な辺の長さ、すなわち、図2(C)の縦方向の辺の長さをW1とする。
接地電極チップ39は、略円柱形状の部材であり、例えば、Pt(白金)または、Ptを主成分とする合金、本実施形態では、Pt−20Rh合金(20重量%のロジウムを含有した白金合金)などを用いて形成されている。
接地電極チップ39は、中心電極20の中心電極チップ29の先端面FSとの間に火花放電が発生する間隙(ギャップとも呼ぶ)を形成する放電面TSを有している。本実施形態のスパークプラグ100では、放電面TSと軸線COと、は垂直である(図2(B))。したがって、図2(A)、(B)の特定断面は、放電面TSを垂直に切断する断面のうちの1つである、と言うことができる。また、接地電極チップ39の放電面TSを、軸線COに沿って後端方向BD側から先端方向FDに向かって見た形状は、円である(図2(C))。したがって、軸線COを含み放電面TSを垂直に切断する全ての断面において、放電面TSの線長は等しい。したがって、図2(A)、(B)の特定断面は、放電面TSを垂直に切断する断面のうち、放電面TSの線長が最大となる断面である、とも言うことができる。
ここで、接地電極チップ39の放電面TSと垂直で、放電面TSから見て接地電極本体31側の方向を第1方向D1とする。第1方向D1は、先端方向FDと同じ方向である。
接地電極チップ39の第1方向D1側の面は、接地電極本体31と抵抗溶接によって接合されている溶接面WSである。溶接面WSは、接地電極チップ39が溶接される接地電極本体31の外表面31Sより第1方向D1に位置している。すなわち、接地電極チップ39は、第1方向D1側の部分が接地電極本体31に埋め込まれるように、接地電極本体31に抵抗溶接されている。
図2(B)の特定断面では、点E5と点E6とを両端とし、点E3、E1、E2、E4を通る部分が溶接面WSを示している。溶接面WSは、側部SSと、非平坦部HSと、平坦部BSと、を含んでいる。溶接面WSの各部SS、HS、BSの定義について説明する。
図3は、溶接面WSの各部SS、HS、BSの定義について説明する図である。図3では、定義を説明しやすいように、図2(B)の特定断面の形状を変更するとともに、ハッチングを省略している。
平坦部BSは、以下のように定義できる。溶接面WS上の点のうち、放電面TSから最も遠い点、換言すれば、放電面TSとの間の第1方向D1の距離が最も長い点を、点P1とする(図3)。そして、溶接面WSのうち、点P1までの第1方向の距離が0.05mm以内である部分を平坦部BSとする。図3に示すように、特定断面において、放電面TSと平行で点P1までの第1方向の距離が0.05mmである線PL1と、溶接面WSとの2個の交点をE1、E2とすると、点E1と点E2との間の領域が平坦部BSである。
側部SSは、以下のように定義できる。側部SSは、溶接面WSのうち、第1方向D1との間の鋭角の角度θが、20度以下である部分である。図3に示すように、特定断面において、溶接面WS上の点のうち、第1方向D1との間の鋭角の角度θが20度である2個の点をE3、E4とする。すなわち、図3において、点E3を通る溶接面WSの接線PL2と、第1方向D1と平行な線PL3との間の鋭角θと、点E4を通る溶接面WSの接線PL4と、第1方向D1と平行な線PL5との間の鋭角θと、は20度である。点E5と点E3との間の領域と、点E6と点E4との間の領域と、が側部SSである。
非平坦部HSは、平坦部BSと側部SSとの間の領域である。点E3と点E1との間の領域と、点E2と点E4との間の領域と、が非平坦部HSである。
図2に戻って説明を続ける。図3(C)に示すように、第1実施形態では、接地電極チップ39が略円柱状であるので、平坦部BSは、略円形の領域である。
図2(B)の特定断面において、点E2から点E1に向かう方向、すなわち、図2(B)の左方向を第2方向D2とする。また、第2方向D2の反対方向、すなわち、図2(B)の右方向を第3方向D3とする。点E1より第2方向D2において、すなわち、図2(B)の左側の非平坦部HSにおいて、溶接面WSと放電面TSとの第1方向D1の距離が、放電面TSと点E1との第1方向D1の距離H3より小さくなっている。
より具体的には、図2(B)の特定断面において、点E1より第2方向D2側(左側)の非平坦部HSでは、溶接面WSと放電面TSとの第1方向D1の距離が、第2方向D2に向かって、H3からH2まで連続的に減少している。
同様に、点E2より第3方向D3において、すなわち、図2(B)の右側の非平坦部HSにおいて、溶接面WSと放電面TSとの第1方向D1の距離が、放電面TSと点E2との第1方向の距離H3より小さくなっている。
より具体的には、図2(B)の特定断面において、点E2より第3方向D3側(右側)の非平坦部HSでは、溶接面WSと放電面TSとの第1方向D1の距離が、第3方向D3に向かって、H3からH2まで連続的に減少している。
ここで、図2(B)の特定断面において、放電面TSの線長をL1とする。また、平坦部BSの第2方向D2の長さをL2とする。そして、接地電極本体31の外表面31Sから点P1までの第1方向D1の長さをL3とする。さらに、接地電極本体31の外表面31Sから側部SSの第1方向D1の端E3、E4までの第1方向D1の長さをL4とする。そして、点E3と点E4との間の第2方向D2の長さをW2とする。
B:製造方法
スパークプラグ100の製造方法について、接地電極30の製造方法を中心に説明する。図4は、接地電極30の製造方法について説明する図である。先ず、曲げられる前の棒状の接地電極本体31が準備される。そして、接地電極本体31の外表面31Sに溶接される前の接地電極チップ39が準備される。
次に、接地電極本体31に接地電極チップ39を抵抗溶接する接合工程が実行される。図4(A)に示すように、接合工程では、接地電極チップ39の溶接面WSを、接地電極本体31の外表面31Sに、第1方向D1の所定の力で接触させる(圧接する)。そして、接地電極チップ39が接地電極本体31に圧接された状態で、接地電極チップ39と接地電極本体31との間に、所定の電圧を印加することによって、接地電極チップ39と接地電極本体31とが抵抗溶接される。
溶接前の接地電極チップ39(図3)の形状と、溶接後の接地電極チップ39(図2)の形状とは、ほぼ同じである。しかし、抵抗溶接によって、接地電極チップ39の変形が発生する。具体的には、接地電極チップ39のうち、抵抗溶接によって比較的高温となる第1方向D1側の部分は、変形が発生するが、比較的低温となる第1方向D1とは反対方向側の部分は、変形が発生しない。例えば、溶接前の接地電極チップ39では、側部SSを含む側面は第1方向D1と平行である(図3)。これに対して、溶接後の接地電極チップ39では、側部SSを含む側面と第1方向D1との間に0度より大きな角度が生じて、放電面TSの線長L1より、点E3と点E4との間の第2方向D2の長さW2が、僅かに長くなる。
なお、本実施形態のスパークプラグ100では、溶接面WSに沿って、接地電極チップ39の成分と接地電極本体31の成分とが拡散して形成された拡散層(例えば、約2μmの厚さの層)が形成されるが、接地電極チップ39の成分と接地電極本体31の成分とが互いに溶融した溶融部は形成されない。溶融部が形成されるほど高温にならないからである。例えば、図4(C)に比較形態の製造方法を示す。図4(C)に示すように、接地電極チップ39bの溶接面WSbに、径0.3mm程度の突起PJを設けて抵抗溶接を行うと、突起PJに電流が集中して突起PJが極めて高温になる。この結果、溶接後の接地電極チップ39bにおいて、溶接面WSbの中央部に比較的大きな溶融部(例えば、厚さ0.3mm)が形成される(図示省略)。本実施形態のスパークプラグ100では、このような溶融部は形成されない。溶融部が形成されると、その分だけ接地電極チップ39が薄くなってしまうので、スパークプラグ100の耐久性が低下する可能性がある。
C:第1評価試験
第1評価試験では、表1に示すように、特定断面における放電面TSの線長L1と、平坦部BSの第2方向D2の長さL2と、の比率(L2/L1)の値が互いに異なる5種類のサンプル群G1〜G5を用いて、接地電極チップ39の耐剥離性の試験を行った。
Figure 0005995912
表1に示すように、サンプル群G1〜G5の(L2/L1)の値は、それぞれ、1、0.8、0.6、0.4、0.2である。(L2/L1)の値が小さいほど、放電面TSに対して平坦部BSが小さいことを意味している。サンプル群G1は、(L2/L1)=1であり、非平坦部HSがない形状の接地電極チップ39が用いられることを意味している。
各サンプル群は、15個のサンプルを含んでいる。15個のサンプルは、特定断面における放電面TSの線長L1と、特定断面における接地電極本体31の外表面31Sから点P1までの第1方向D1の長さL3と、のうちの少なくとも1つの値が互いに異なっている。放電面TSの線長L1は、0.7mm、1mm、1.4mm、1.7mm、2mmのいずれかの値とされている。外表面31Sから点P1までの第1方向D1の長さL3は、0.05mm、0.1mm、0.4mmのいずれかの値とされている。
なお、各サンプルに共通な寸法は、以下の通りである。
特定断面における平坦部BSの両端E1、E2と、非平坦部HSの両端E3、E4と、の第1方向D1の長さ(H3−H2):0.05mm
放電面TSから平坦部BSの両端E1、E2までの第1方向D1の長さH3:0.6mm
第1評価試験では、各サンプルの先端部近傍(接地電極チップ39の近傍)の加熱と冷却とのサイクルを1000回繰り返した。具体的には、1回のサイクルは、各サンプルの先端部近傍を、バーナーで2分間に亘って加熱し、続けて、1分間に亘って空気中で冷却する、というものである(冷熱試験とも呼ぶ)。2分間の加熱によって、接地電極チップ39の温度が目標温度である摂氏1050度に到達するように、バーナーの強度を調節した。
その後、各サンプルの接地電極30を切断して、上述した特定断面(図2(B))を観察した。そして、特定断面において、溶接面WSの点E3からE4までの領域(第2方向D2の長さW2の領域)のうち、接合が維持されている部分と、剥離が発生している部分と、を特定した。接合が維持されている部分には、酸化スケールが発生せず、剥離が発生している部分には、酸化スケールが発生するので、拡大鏡を用いて特定断面を観察することによって、接合が維持されている部分と、剥離が発生している部分と、を特定することができる。そして、点E3からE4までの領域の第2方向D2の長さW2のうち、接合が維持されている部分の第2方向D2の長さが占める割合(以下、接合割合)を算出した。そして、接合割合が50%以上であるサンプルの評価を「A」とし、接合割合が50%未満であるサンプルの評価を「B」とした。
外表面31Sから点P1までの第1方向D1の長さL3が0.05mmのサンプルの評価は、線長L1や比率(L2/L1)に拘わらず、「B」であった。長さL3が、0.1mmまたは0.4mmのサンプルの評価は、他の条件(線長L1や比率(L2/L1))によって、「A」である場合と、「B」である場合とがあった。なお、長さL3が、0.1mmであるサンプルと、線PL3が0.4mmであるサンプルと、の間では、他の条件(線長L1や線長L1や比率(L2/L1))が同じであれば、評価結果に差は見られなかった。
サンプルの評価長さL3は、接地電極チップ39が接地電極チップ39に対して埋め込まれている長さを示している。この評価結果は、接地電極チップ39の剥離を抑制するためには、ある程度、接地電極チップ39が接地電極チップ39に対して埋め込まれていることを要することを示している。具体的には、第1評価試験によって、0.1mm≦L3であることが好ましいことが解った。また、第1評価試験によって、少なくとも0.1mm≦L3≦0.4mmを満たす場合には、線長L1や比率(L2/L1)を適正化することで、接地電極チップ39の剥離を抑制できる可能性があることが解った。
次に、0.1mm≦L3≦0.4mmを満たすサンプルの評価結果について検討する。以下の説明は、特に言及しない限り0.1mm≦L3≦0.4mmを満たすサンプルについての説明である。
先ず、比率(L2/L1)=1であるサンプル群G1、すなわち、図2の非平坦部HSがない接地電極チップ39を用いたサンプル群の中では、放電面TSの線長L1が0.7mm、1mmのサンプルの評価は、「A」であったが、放電面TSの線長L1が1.4mm、1.7mm、2mmのサンプルの評価は、「B」であった。
この評価結果は、非平坦部HSがない場合には、線長L1が0.7mm、1mmである接地電極チップ39、すなわち、比較的、線長L1が小さな接地電極チップ39では、良好な耐剥離性が得られることを示している。一方、線長L1が1.4mm、1.7mm、2mmである接地電極チップ39、すなわち、比較的、線長L1が大きな接地電極チップ39では、良好な耐剥離性が得られないことを示している。
この理由を、図4(B)を参照しながら説明する。図5(B)の接地電極チップ39aの溶接面WSaは、非平坦部HSを備えていない。このために、抵抗溶接の初期段階で、接地電極本体31の外表面31Sと接触する平坦部BSaが、非平坦部HSを備えている場合と比較して大きくなる。そうすると、特に線長L1が比較的大きくなったときに、平坦部BSaの第2方向D2の長さL2(図2)も大きくなるので、平坦部BSaと外表面31Sとの接触面における接触圧にムラが発生してしまう。具体的には、特定断面において、平坦部BSaの第2方向D2に沿った両端近傍において接触圧が高くなり、平坦部BSaの第2方向D2の中央部において接触圧が低くなる。そして、平坦部BSaの第2方向D2の長さL2が長くなるほど、両端近傍の接触圧と、中央部の接触圧と、の差が大きくなる。
抵抗溶接では、接触圧が高い部分ほど、接触抵抗が低くなるために電流が流れやすいので、高温になり接合強度が高くなる。逆に、接触圧が低い部分ほど、接触抵抗が高くなるために電流が流れにくいので、低温になり接合強度が低くなる。したがって、平坦部BSaの第2方向D2の長さL2が長くなるほど、両端近傍と比較して、中央部の接合強度が低くなってしまう。そして、中央部の接合強度を確保するために、抵抗溶接時の印加電圧や圧力を高くすると、両端近傍が高温になり過ぎて、スパッタが発生してしまう。スパッタが接地電極30に付着すると、スパッタを起点として意図しない経路で火花放電が発生するなどの不具合の原因となるので、スパッタの発生は許容されない。
以上の説明から解るように、非平坦部HSがない場合であって、かつ、放電面TSの線長L1が比較的大きい場合には、スパッタが発生しないように抵抗溶接を行うと、中央部の接合強度が確保できずに、接地電極チップ39の耐剥離性が低下すると考えられる。また、放電面TSの線長L1が比較的大きい場合には、溶接面WSの線長も大きくなるので、接地電極チップ39と接地電極本体31との間の線熱膨張係数の差によって発生する応力が大きくなるので、接地電極チップ39の耐剥離性が低下しやすい。
また、比率(L2/L1)=0.2であるサンプル群G5に属するサンプル評価は、他の条件(線長L1や線長L1や比率(L2/L1))に拘わらずに、全て「B」であった。
この理由は、以下のように推定される。比率(L2/L1)が過度に小さい場合には、すなわち、放電面TSに対して平坦部BSが過度に小さい場合には、抵抗溶接時に、第2方向D2方向の中央部に位置する平坦部BSと外表面31Sとの接触圧は十分に高くすることができる。しかしながら、非平坦部HSが大きくなりすぎ、溶接面WSの特に第2方向D2の両端部において、接触圧が小さくなり過ぎてしまうと考えられる。すなわち、比率(L2/L1)=0.2では、放電面TSに対して平坦部BSが過度に小さくなり、平坦部BSの溶接強度は確保できるが、非平坦部HSの溶接強度が不足すると、考えられる。この結果、接地電極チップ39の耐剥離性が低下すると考えられる。
一方、比率(L2/L1)が、0.4、0.6、0.8であるサンプル群G2〜G4に属するサンプルの評価は、他の条件(線長L1や長さL3)によって、「A」である場合と、「B」である場合とがあった。
以上の説明から解るように、第1評価試験によって、0.1mm≦L3≦0.4mmを満たすことに加えて、0.4≦(L2/L1)≦0.8が満たされる場合には、線長L1を適正化することで、接地電極チップ39の剥離を抑制できる可能性があることが解った。
そこで、次に、0.1mm≦L3≦0.4mm、かつ、0.4≦(L2/L1)≦0.8を満たすサンプルの評価結果について検討する。以下の説明は、特に言及しない限り、0.1mm≦L3≦0.4mmを満たすサンプルについての説明である。
先ず、0.4≦(L2/L1)≦0.8を満たすいずれのサンプルであっても、放電面TSの線長L1が2mmのサンプルの評価は、「B」であった。この理由は、放電面TSの線長L1が2mm以上になると、たとえ平坦部BSと非平坦部HSを適切に設けたとしても、平坦部BSと非平坦部HSのいずれかの接触圧が小さくなり、溶接強度が不足してしまうからであると考えられる。
(L2/L1)=0.8のサンプル群G2では、放電面TSの線長L1が1mm、1.4mm、1.7mmのサンプルの評価は、「A」であり、放電面TSの線長L1が0.7mm、2mmのサンプルの評価は、「B」であった。
(L2/L1)=0.6のサンプル群G3では、放電面TSの線長L1が1.4mm、1.7mmのサンプルの評価は、「A」であり、放電面TSの線長L1が0.7mm、1mm、2mmのサンプルの評価は、「B」であった。
同様に、(L2/L1)=0.4のサンプル群G4では、放電面TSの線長L1が1.4mm、1.7mmのサンプルの評価は、「A」であり、放電面TSの線長L1が0.7mm、1mm、2mmのサンプルの評価は、「B」であった。
以上の説明から、0.1mm≦L3≦0.4mm、かつ、0.4≦(L2/L1)≦0.8、かつ、1.4mm≦L1≦1.7mmが満たされることが好ましいことが解った。こうすれば、接地電極チップ39の接合強度を均一化して、接地電極チップ39の剥離を抑制することができる。この結果、スパークプラグ100の耐久性を向上することができる。
より詳しく説明すると、上記の条件が全て満たされる場合には、先ず、抵抗溶接の初期段階で、図4(A)に示すように、接地電極本体31の外表面31Sと、適切なサイズの平坦部BSが接触する。そして、抵抗溶接が進行するにつれて、適切なサイズの非平坦部HSが外表面31Sと接触する。この結果、抵抗溶接において、接地電極チップ39の溶接面WSと、接地電極本体31の外表面31Sとの接触圧のムラが抑制されるので、接地電極チップ39の溶接面WSの接合強度のムラが抑制される。したがって、接地電極チップ39の剥離を抑制して、スパークプラグ100の耐久性を向上することができる。また、接合強度のムラが抑制されることによって、抵抗溶接時に負荷すべき圧力や電圧を過度に大きくする必要がないので、抵抗溶接時のスパッタの発生を抑制して生産性を向上できる。
また、0.1mm≦L3≦0.4mm、かつ、0.4≦(L2/L1)≦0.8、かつ、1.4mm≦L1≦1.7mmが満たされるように、接地電極チップ39と接地電極本体31とを抵抗溶接する接合工程を含む製造方法を用いて、スパークプラグ100を製造することによって、電極チップの剥離が抑制され、耐久性が向上されたスパークプラグを製造することができる。
D:第2評価試験
第2評価試験では、表2に示すように、接地電極本体31の外表面31Sから側部SSの第1方向D1の端E3、E4までの第1方向D1の長さL4(図2)と、比率(L2/L1)の値と、の少なくとも一方の値が互いに異なる4種類のサンプルを用いて、接地電極チップ39の耐剥離性の試験を行った。
Figure 0005995912
長さL4は、0.03mm、0.05mm、0.07mm、0.1mmのいずれかの値とされている。比率(L2/L1)の値は、0.4、0.8のいずれかの値とされている。
なお、各サンプルに共通な寸法は、以下の通りである。
特定断面における放電面TSの線長L1:1.7mm
特定断面における接地電極本体31の外表面31Sから点P1までの第1方向D1の長さL3:0.2mm
放電面TSから平坦部BSの両端E1、E2までの第1方向D1の長さH3:0.6mm
第2評価試験では、各サンプルの先端部近傍(接地電極チップ39の近傍)の加熱と冷却とのサイクルを1000回繰り返した。具体的には、1回のサイクルは、各サンプルの先端部近傍を、バーナーで2分間に亘って加熱し、続けて、1分間に亘って空気中で冷却する、というものである(冷熱試験とも呼ぶ)。2分間の加熱によって、接地電極チップ39の温度が目標温度である摂氏1100度に到達するように、バーナーの強度を調節した。その後、第1評価試験と同様の手法で、各サンプルの評価を行った。
長さL4が、0.03mmであるサンプルの評価は、「B」であった。長さL4が、0.05mm、0.07mm、0.1mmであるサンプルの評価は、「A」であった。この理由は、以下のように推定される。発生した火花放電、あるいは、燃焼室内での高温に曝されることによって、接地電極本体31の外表面31Sが酸化して損傷を受ける場合がある。このような損傷によって、接地電極チップ39と接地電極本体31と溶接面WSの点E3から点E4までの領域での剥離が引き起こされる場合がある。しかしながら、接地電極本体31の外表面31Sから側部SSの第1方向D1の端E3、E4までの第1方向D1の長さL4が長いほど、接地電極本体31の外表面31Sの損傷に起因して剥離が発生することを抑制することができる。このために、当該長さL4が0.05mm以上である場合には、長さL4が0.05mm未満である場合と比較して、接地電極チップ39の剥離が発生し難いと考えられる。
以上のように、第2評価試験によって、接地電極本体31の外表面31Sから側部SSの第1方向D1の端E3、E4までの第1方向D1の長さL4が0.05mm以上であることがより好ましいことが解った。こうすれば、接地電極本体31の外表面31Sが酸化による損傷を受けた場合における溶接強度の低下を抑制することができる。この結果、接地電極チップ39の剥離を抑制して、スパークプラグ100の耐久性をより向上することができる。
E.第2実施形態
図5は、第2実施形態のスパークプラグの接地電極30cを示す図である。図5(A)には、接地電極30cを、軸線COに沿って第1方向D1の反対側から第1方向D1に向かって図が示されている。図5(A)から解るように、この接地電極30cの接地電極チップ39cは、軸線COに沿って第1方向D1の反対側から第1方向D1に向かって見た形状が、長方形である。したがって、軸線COを含み放電面TScを垂直に切断する複数の断面における放電面TScの線長は、切断する位置によって互いに異なる。これらの複数の断面のうち、放電面TScの線長が最大となる特定断面は、図5(A)に示すように、長方形の放電面TScの対角線を通る断面CSである。
図5(B)には、放電面TScを垂直に切断する断面のうち、放電面TScの線長が最大となる特定断面を示す図である。
第2実施形態の特定断面の形状は、第1実施形態の特定断面(図2(B))と同様の形状を有している。すなわち、図5(B)の特定断面CSにおいて、接地電極チップ39cの接地電極本体31cとの溶接面WScは、すなわち、図2(B)と同様に、点E5と点E3との間、および、点E6と点E4との間の側部SScと、点E1と点E3との間、および、点E2と点E4との間の非平坦部HScと、点E1と点E2との間の平坦部BScと、を含んでいる。そして、図2(B)と同様に、図5(B)の特定断面CSにおいて、放電面TScの線長をL1とする。また、平坦部BScの第2方向D2の長さをL2とする。そして、接地電極本体31cの外表面31Scから点P1までの第1方向D1の長さをL3とする。さらに、接地電極本体31cの外表面31Scから側部SScの第1方向D1の端E3、E4までの第1方向D1の長さをL4とする。
第1実施形態と同様に、第2実施形態の接地電極30cは、0.1mm≦L3≦0.4mm、かつ、0.4≦(L2/L1)≦0.8、かつ、1.4mm≦L1≦1.7mmを満たしている。したがって、接地電極チップ39cの剥離を抑制することができる。この結果、スパークプラグの耐久性を向上することができる。また、長さL4が0.05mm以上であることがより好ましい。こうすれば、接地電極チップ39cの剥離をより抑制して、スパークプラグの耐久性をより向上することができる。
F.第3実施形態
図6は、第3実施形態のスパークプラグの接地電極30dを示す図である。図6(A)には、溶接前の接地電極チップ39dと、接地電極本体31dと、が図示されている。図6(B)には、溶接後の接地電極30d、すなわち、溶接後の接地電極30dと接地電極本体31dとが図示されている。図6(A)(B)ともに、接地電極30dの特定断面、すなわち、放電面TSdを垂直に切断する断面のうちの放電面TSdの線長が最大の断面が示されている。
第3実施形態では、図6(A)に示すように、溶接前の接地電極チップ39dは、第1実施形態と異なり、非平坦部HSdから平坦部BSが突出した階段状の形状を有している。このために、図6(B)に示すように、特定断面において、溶接後の接地電極チップ39dの非平坦部HSdは、第1実施形態のような直線状ではなく、図6(B)の上方に凸な曲線上となっている。
ただし、第1実施形態と同様に、第3実施形態では、図6(B)の特定断面において、点E1より第2方向D2側(左側)の非平坦部HSdでは、溶接面WSdと放電面TSdとの第1方向D1の距離が、第2方向D2に向かって、連続的に減少している。また、図6(B)の特定断面において、点E2より第3方向D3側(右側)の非平坦部HSdでは、溶接面WSdと放電面TSdとの第1方向D1の距離が、第3方向D3に向かって、連続的に減少している。
そして、第3実施形態の特定断面において、第1実施形態と同様に、接地電極チップ39dの接地電極本体31dとの溶接面WSdは、点E5と点E3との間、および、点E6と点E4との間の側部SSdと、点E1と点E3との間、および、点E2と点E4との間の非平坦部HSdと、点E1と点E2との間の平坦部BSdと、を含んでいる。そして、図2(B)と同様に、図6(B)の特定断面において、放電面TSdの線長をL1とする。また、平坦部BSdの第2方向D2の長さをL2とする。そして、接地電極本体31dの外表面31Sdから点P1までの第1方向D1の長さをL3とする。さらに、接地電極本体31dの外表面31Sdから側部SSdの第1方向D1の端E3、E4までの第1方向D1の長さをL4とする。
第1実施形態と同様に、第3実施形態の接地電極30dは、0.1mm≦L3≦0.4mm、かつ、0.4≦(L2/L1)≦0.8、かつ、1.4mm≦L1≦1.7mmを満たしている。したがって、接地電極チップ39dの剥離を抑制することができる。この結果、スパークプラグの耐久性を向上することができる。また、長さL4が0.05mm以上であることがより好ましい。こうすれば、接地電極チップ39dの剥離をより抑制して、スパークプラグの耐久性をより向上することができる。
G.第4実施形態
図7は、第4実施形態のスパークプラグの接地電極30eを示す図である。図7には、接地電極30eの特定断面、すなわち、放電面TSeを垂直に切断する断面のうちの放電面TSeの線長が最大の断面が示されている。
第4実施形態では、第1実施形態と同様に、図7の特定断面において、点E1より第2方向D2側(左側)の非平坦部HSeでは、溶接面WSeと放電面TSeとの第1方向D1の距離が、第2方向D2に向かって、連続的に減少している。
しかし、図7の特定断面において、点E2より第3方向D3側(右側)には非平坦部は存在せず、点E2と点E6との間は、側部SSe2となっている。したがって、図7の特定断面において、接地電極チップ39dは、軸線COを挟んで非対称な形状を有している。
図7の特定断面において、接地電極チップ39eの接地電極本体31eとの溶接面WSeは、点E5と点E3との間の側部SSe1と、および、点E6と点E2との間の側部SSe2と、点E1と点E3との間の非平坦部HSeと、点E1と点E2との間の平坦部BSeと、を含んでいる。そして、図7の特定断面において、放電面TSeの線長をL1とする。また、平坦部BSeの第2方向D2の長さをL2とする。そして、接地電極本体31eの外表面31Seから点P1までの第1方向D1の長さをL3とする。さらに、接地電極本体31eの外表面31Seから側部SSe1の第1方向D1の端E3までの第1方向D1の長さをL4とする。
第1実施形態と同様に、第3実施形態の接地電極30eは、0.1mm≦L3≦0.4mm、かつ、0.4≦(L2/L1)≦0.8、かつ、1.4mm≦L1≦1.7mmを満たしている。したがって、接地電極チップ39eの剥離を抑制することができる。この結果、スパークプラグの耐久性を向上することができる。また、長さL4が0.05mm以上であることがより好ましい。こうすれば、接地電極チップ39eの剥離をより抑制して、スパークプラグの耐久性をより向上することができる。
H.第5実施形態
図8は、第5実施形態のスパークプラグの接地電極30fを示す図である。図8(A)には、接地電極30fを、軸線COに沿って第1方向D1の反対側から第1方向D1に向かって図が示されている。図8(A)、(B)に示すように、この接地電極30fは、第2実施形態の接地電極30c(図5)を、軸線COと平行な切断面CTSで切断する切断工程を経て製造される。切断面CTSは、接合工程後の接地電極本体31cと、接地電極チップ39cと、の両方を含む断面である。切断面CTSで、互いに接合された接地電極本体31cと接地電極チップ39cとが切断されて、接地電極本体31cの一部と接地電極チップ39cとが除去される。図8(A)、(B)における破線で示されている接地電極本体31cと接地電極チップ39cの一部は、切断工程において除去された部分を示している。
切断工程前の接地電極30f(すなわち、第2実施形態の接地電極30c)は、上述したように、0.1mm≦L3≦0.4mm、かつ、0.4≦(L2/L1)≦0.8、かつ、1.4mm≦L1≦1.7mmを満たしている。したがって、切断工程後の接地電極30fにおいても、溶接面WScにおける接合強度の確保は達成されているので、接地電極チップ39cの剥離を抑制することができる。この結果、スパークプラグの耐久性を向上することができる。なお、切断工程後の接地電極30fは、上記のL1〜L3の条件を満たしていなくても良い。
D.変形例:
(1)上記実施形態では、接地電極30と、中心電極20とは、スパークプラグ100の軸線COの方向に対向して、火花放電を発生させるための間隙を形成している。すなわち、軸線COの方向と、第1方向D1と、が平行である。これに代えて、接地電極30と中心電極20とは、軸線COとは垂直な方向に対向して、火花放電を発生させるための間隙を形成してもよい。すなわち、軸線COの方向と、第1方向D1とは、垂直であっても良い。
(2)上記実施形態のスパークプラグ100の耐久性の向上は、上述したように、L1〜L4のパラメータが、上述した範囲内に設定されることによって達成されると考えられる。したがって、これらのパラメータ以外の要素、例えば、主体金具50、接地電極チップ39、接地電極本体31、中心電極20、絶縁碍子10の材質は、様々に変更可能である。また、主体金具50、中心電極20、絶縁碍子10の細部の寸法は、様々に変更可能である。例えば、主体金具50の材質は、亜鉛めっきまたはニッケルめっきされた低炭素鋼でも良いし、めっきがなされていない低炭素鋼でも良い。また、絶縁碍子10の材質は、アルミナ以外の様々な絶縁性セラミックスでもよい。また、接地電極本体31は、芯部31Dを備えていなくても良い。
以上、実施形態、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
5...ガスケット、6...リング部材、8...板パッキン、9...タルク、10...絶縁碍子、12...貫通孔、13...脚長部、15...段部、16...段部、17...先端側胴部、18...後端側胴部、19...鍔部、20...中心電極、21...中心電極本体、21A...電極母材、21B...芯部、23...頭部、24...鍔部、25...脚部、27...符号、29...中心電極チップ、30...接地電極、31...接地電極本体、39...接地電極チップ、40...端子金具、41...キャップ装着部、42...鍔部、43...脚部、50...主体金具、50A...先端面、51...工具係合部、52...取付ネジ部、53...加締部、54...座部、56...段部、58...圧縮変形部、59...挿入孔、60...導電性シール、70...抵抗体、80...導電性シール、100...スパークプラグ

Claims (4)

  1. 中心電極と、接地電極本体と、前記接地電極本体に抵抗溶接部を介して接合され、前記中心電極との間に間隙を形成する放電面を有する電極チップと、を備えるスパークプラグであって、
    前記放電面を垂直に切断する断面のうち、前記放電面の線長が最大となる特定断面において、
    前記放電面と垂直で、前記放電面から見て前記接地電極本体側の方向を第1方向とし、前記電極チップの前記接地電極本体との溶接面上の点のうち前記放電面から最も遠い点をP1とするとき、
    前記溶接面は、前記接地電極本体の外表面より前記第1方向に位置し、
    前記溶接面は、前記点P1までの前記第1方向の距離が0.05mm以内である平坦部を含み、
    前記平坦部の端を点E1、点E2とし、前記点E2から前記点E1に向かう方向を第2方向としたとき、
    前記点E1より前記第2方向において、前記溶接面と前記放電面との前記第1方向の距離が、前記放電面と前記点E1との前記第1方向の距離より小さく、
    前記放電面の線長L1と、前記平坦部の前記第2方向の長さL2と、前記接地電極本体の外表面から前記点P1までの前記第1方向の長さL3とは、
    1.4mm≦L1≦1.7mm、かつ、0.4≦(L2/L1)≦0.8、かつ、0.1mm≦L3≦0.4mmを満たすことを特徴とする、スパークプラグ。
  2. 請求項1に記載のスパークプラグであって、
    前記特定断面において、前記溶接面は、前記第1方向との間の鋭角の角度が20度以下である側部を含み、
    前記接地電極本体の外表面から前記側部の前記第1方向の端までの前記第1方向の長さL4は、0.05mm以上であることを特徴とする、スパークプラグ。
  3. 中心電極と、接地電極本体と、前記接地電極本体に抵抗溶接され、前記中心電極との間に間隙を形成する放電面を有する電極チップと、を備えるスパークプラグの製造方法であって、
    前記接地電極本体に前記電極チップを抵抗溶接する接合工程を備え、
    前記接合工程後の前記電極チップの前記放電面を垂直に切断する断面のうち、前放電面の線長が最大となる特定断面において、
    前記放電面と垂直で、前記放電面から見て前記接地電極本体側の方向を第1方向とし、前記電極チップの前記接地電極本体との溶接面上の点のうち前記放電面から最も遠い点をP1とするとき、
    前記溶接面は、前記接地電極本体の外表面より前記第1方向に位置し、
    前記溶接面は、前記点P1までの前記第1方向の距離が0.05mm以内である平坦部を含み、
    前記平坦部の端を点E1、点E2とし、前記点E2から前記点E1に向かう方向を第2方向としたとき、前記点E1より前記第2方向における前記溶接面と前記放電面との前記第1方向の距離が、前記放電面と前記点E1との前記第1方向の距離より小さく、
    前記放電面の線長L1と、前記平坦部の前記第2方向の長さL2と、前記接地電極本体の外表面から前記点P1までの前記第1方向の長さL3とは、
    1.4mm≦L1≦1.7mm、かつ、0.4≦(L2/L1)≦0.8、かつ、0.1≦L3≦0.4を満たすことを特徴とする、スパークプラグの製造方法。
  4. 請求項3に記載のスパークプラグの製造方法であって、さらに、
    前記接合工程後に、前記接地電極本体と、前記接地電極本体に接合された前記電極チップと、の両方を含む断面で、前記電極チップと前記接地電極本体とを切断することによって、前記電極チップの一部と前記接地電極本体の一部とを除去する工程と、を備える、スパークプラグの製造方法。
JP2014115562A 2014-06-04 2014-06-04 スパークプラグおよびスパークプラグの製造方法 Active JP5995912B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014115562A JP5995912B2 (ja) 2014-06-04 2014-06-04 スパークプラグおよびスパークプラグの製造方法
DE102015108551.8A DE102015108551B4 (de) 2014-06-04 2015-05-29 Zündkerze und Verfahren zur Herstellung der Zündkerze
US14/726,766 US9197038B1 (en) 2014-06-04 2015-06-01 Spark plug and method of manufacturing the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014115562A JP5995912B2 (ja) 2014-06-04 2014-06-04 スパークプラグおよびスパークプラグの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015230783A JP2015230783A (ja) 2015-12-21
JP5995912B2 true JP5995912B2 (ja) 2016-09-21

Family

ID=54542974

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014115562A Active JP5995912B2 (ja) 2014-06-04 2014-06-04 スパークプラグおよびスパークプラグの製造方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9197038B1 (ja)
JP (1) JP5995912B2 (ja)
DE (1) DE102015108551B4 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB201719370D0 (en) * 2017-11-22 2018-01-03 Johnson Matthey Plc Component produced by additive manufacturing

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3132814C2 (de) 1980-08-21 1984-10-25 Nippondenso Co., Ltd., Kariya, Aichi Zündkerze für Brennkraftmaschinen
JPS6355878A (ja) * 1986-08-26 1988-03-10 日本特殊陶業株式会社 スパ−クプラグの電極
JP2001284012A (ja) 2000-03-28 2001-10-12 Denso Corp 内燃機関用スパークプラグ及びその製造方法
JP4419327B2 (ja) * 2000-04-03 2010-02-24 株式会社デンソー 内燃機関用スパークプラグ及びその製造方法
DE10134671A1 (de) 2001-07-20 2003-02-06 Bosch Gmbh Robert Verfahren zur Anbringung einer Edelmetallspitze auf einer Elektrode, Elektrode und Zündkerze
JP2003229231A (ja) 2002-02-05 2003-08-15 Denso Corp スパークプラグの製造方法
JP2004079507A (ja) * 2002-06-19 2004-03-11 Denso Corp 内燃機関用スパークプラグ及びその製造方法
DE60302012T2 (de) * 2002-06-21 2006-07-13 NGK Spark Plug Co., Ltd., Nagoya Zündkerze und ihr Herstellungsverfahren
WO2010058835A1 (ja) * 2008-11-21 2010-05-27 日本特殊陶業株式会社 内燃機関用スパークプラグ
JP4619443B2 (ja) * 2009-03-31 2011-01-26 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ
JP4996723B2 (ja) * 2010-07-02 2012-08-08 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ及びその製造方法
JP5302944B2 (ja) * 2010-11-04 2013-10-02 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ及びその製造方法
JP5653399B2 (ja) * 2012-08-30 2015-01-14 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ
JP5613221B2 (ja) * 2012-12-26 2014-10-22 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ
JP5905056B2 (ja) * 2013-11-12 2016-04-20 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ、および、スパークプラグの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US9197038B1 (en) 2015-11-24
JP2015230783A (ja) 2015-12-21
DE102015108551B4 (de) 2023-09-21
DE102015108551A1 (de) 2015-12-10
US20150357796A1 (en) 2015-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6855354B2 (ja) 点火プラグ
US8354782B2 (en) Spark plug
JPWO2009087894A1 (ja) 内燃機関用スパークプラグ及びその製造方法
KR101998536B1 (ko) 스파크 플러그
JP5001963B2 (ja) 内燃機関用スパークプラグ。
JP2013030388A (ja) スパークプラグ
JP5296677B2 (ja) スパークプラグ
JP5995912B2 (ja) スパークプラグおよびスパークプラグの製造方法
JP6347818B2 (ja) 点火プラグ
JP6033442B2 (ja) スパークプラグ
JP2017050234A (ja) スパークプラグ
JP4746707B1 (ja) スパークプラグ
JP2009295569A (ja) 内燃機関用スパークプラグ及びスパークプラグの製造方法
JP4885837B2 (ja) スパークプラグの製造方法
JP6061307B2 (ja) スパークプラグ
JP6138712B2 (ja) スパークプラグの製造方法
JP2017111982A (ja) 点火プラグ
JP2010086758A (ja) スパークプラグ、および、スパークプラグの製造方法。
JP2008204917A (ja) スパークプラグ及びスパークプラグの製造方法
EP3220496B1 (en) Ignition plug
JP2015088364A (ja) スパークプラグ

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160329

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160513

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20160513

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160809

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160823

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5995912

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250