JP4885837B2 - スパークプラグの製造方法 - Google Patents
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そして図4に示すように、中間部材75の天面79上に貴金属部材71を配置した状態で治具(図示外)により保持し、中間部材75の中心線Qを軸に両者を回転(図中矢印Cで示す。)させつつ、両者の合わせ面を狙ってレーザ光を照射し(図中矢印Dで示す。)、溶融部72を形成する。これにより、貴金属部材71と中間部材75とが一体となった発火部70が形成される。
次に、図5に示すように、主体金具50と一体となった接地電極30の先端部31における内面33で、スパークプラグ100としての完成時に火花放電間隙GAPが形成される位置(図2参照)に、発火部70が配置される。中間部材75の中心線Qが接地電極30との接合後の突出方向に沿う向きに、底面80が接地電極30の内面33と向かい合わされ、その底面80より突出する突部78が内面33に当接される。さらに円筒状の治具150の先端周縁部が鍔部77に当接され、その治具150によって接地電極30へ向けて押しつけられることで(図中矢印Eで示す。)、発火部70が接地電極30の内面33上に配置される。
そして図6に示すように、治具150による中間部材75の鍔部77を介した発火部70の押圧力が所定の大きさを超えたら治具150から接地電極30へ溶接電流が流される(図中矢印Fで示す。)。接地電極30の内面33と中間部材75の突部78との接触点において発熱が生じ、溶融部73が形成される。溶融部73の形成に伴い突部78が溶けて次第に小さくなり、また治具150による押圧が継続されるため、中間部材75の底面80は接地電極30の内面33に近づいていく。なお、治具150は水冷等により冷却されており、治具150と鍔部77との接触部位では十分な発熱量が得られないので溶融は生じない。そして図7に示すように、底面80が内面33に接触すると、その接触部位、すなわち突部78以外の部位においても溶接電流が流れ(図中矢印Gで示す。)、発熱が生じて溶融部73が形成される。
まず、突部の突出長さLの大きさと、発火部および接地電極の接合強度との関係について確認するため、評価試験を行った。この評価試験を行うにあたって、Ni合金を用い、突部の形状の異なる30種の中間部材のサンプルを作製した。サンプル11〜16は、突部の外径をφ0.2mmとし、突出長さLを順に0.02,0.05,0.10,0.15,0.20,0.25[mm]とした。また、サンプル21〜26,31〜36,41〜46,51〜56についても同様に、それぞれ突部の外径をφ0.3mm,φ0.5mm,φ0.8mm,φ0.9mmとし、突出長さLを0.02〜0.25[mm]の範囲で適宜変更した。いずれのサンプルも、鍔部の外径をφ1.4mm、鍔部の厚みBを0.15mm、柱部の外径をφ0.75mmとし、平均の硬さ(ビッカース硬さ)HSが380HVとなるようにヘッダー加工により作製した。
次に、突部の形状と、発火部および接地電極の接合強度との関係について確認するため、評価試験を行った。この評価試験では、本実施の形態で例示した、突部の形状が円柱状(図8参照)の中間部材のサンプル61〜66,71〜76と、変形例として説明した、突部の形状が球状(図10参照)の中間部材のサンプル81〜85と、突部の形状が円錐状(図9参照)の中間部材のサンプル91〜97とを用意した。サンプル61〜66は突部の突出長さLを0.10mmとし、サンプル71〜76は突部の突出長さLを0.20mmとし、共にその外径をφ0.2〜1.0[mm]の範囲で適宜変更したものである。また、サンプル81〜85は、図10に示すように、球状をなす突部278の頂部281が、底面280の端部282を基準に突出方向に延びる長さを突出長さLとして、0.10〜0.75[mm]の範囲で適宜変更したものである。サンプル91〜97も同様に、図9に示すように、円錐状をなす突部178の頂部181が、底面180の縁部182を基準に突出方向に延びる長さを突出長さLとして、0.05〜0.75[mm]の範囲で適宜変更したものである。
次に、中間部材の硬さと接地電極の硬さとの関係について確認するため、評価試験を行った。この評価試験で用意した中間部材のサンプル101〜107は、その形状や寸法を、実施例1の評価試験で優良と評価された中間部材のサンプル23と同一にした。そして各サンプル作製時に行うヘッダー加工において、図8で説明した5つの等分点S1〜S5において測定されるビッカース硬さの平均値HSが、175〜415[HV]の範囲で異なる値になるように調整した。
次に、中間部材の鍔部について、十分な剛性を得るのに望ましい形状と硬さとの関係について確認するため、評価試験を行った。この評価試験では、本実施の形態で例示した、突部の形状が円柱状の中間部材のサンプル111〜129を用意する上で、柱部の外径と、鍔部の外径および厚みとを適宜調整することで、鍔部の径方向長さAと厚みBとの関係(A/B)を1.1〜3.3の範囲で変更した。さらに、中間部材の加工の際に、切削、鍛造、焼鈍などの加工方法を適宜組み合わせることで、鍔部の根元に相当する位置PEの硬さ(ビッカース硬さ)HEと中央に相当する位置PCの硬さ(ビッカース硬さ)HCとの関係(HE/HC)を、0.9〜1.4の範囲で変更した。
12 軸孔
20 中心電極
22 先端部
30 接地電極
31 先端部
32 基端部
33 内面
50 主体金具
57 先端面
70 発火部
71 貴金属部材
75 中間部材
76 柱部
77 鍔部
78 突部
79 天面
80 底面
81 頂部
82 縁部
83 中央部
85 外周面
100 スパークプラグ
Claims (3)
- 中心電極と、軸線方向に沿って延びる軸孔を有し、その軸孔内で前記中心電極を保持する絶縁碍子と、当該絶縁碍子を周方向に取り囲んで保持する主体金具と、一端部が前記主体金具に接合され、他端部における自身の一面が前記中心電極の先端部に向き合うように屈曲され、前記中心電極との間で火花放電間隙を形成する接地電極と、当該接地電極の前記他端部における前記一面上で前記火花放電間隙の形成される位置に設けられ、前記一面から前記中心電極へ向けて突出する形態をなす発火部であって、自身の突出方向において、前記中心電極側に配置される貴金属部材、および当該貴金属部材と前記接地電極との間に配置される中間部材を互いに接合してなる発火部と
を備えたスパークプラグを製造するためのスパークプラグの製造方法であって、
前記発火部の前記中間部材は、
前記貴金属部材との接合面である天面を含み、前記突出方向に沿って延びる柱状をなす柱部と、
前記接地電極との接合面である底面を含み、前記柱部よりも径方向に拡径された鍔状をなす鍔部と、
当該鍔部の前記底面の中央部にて前記突出方向に最も突出する頂部を有し、前記底面の一部もしくは全部が前記底面の縁部よりも前記突出方向に突出する形態をなす突部と
を有すると共に、
前記突出方向において前記頂部が前記縁部から突出する突出長さLが0.05≦L≦0.20[mm]を満たしつつ、
前記突部のうち、前記頂部から前記突出方向に沿って0.05mmまでに含まれる部位の体積Vが0.002mm3≦V≦0.025mm3を満たし、且つ、
前記突出方向に沿う自身の中心線を含む断面において、前記頂部を通り前記突出方向に沿う第1仮想線上の複数の位置における前記中間部材のビッカース硬さの平均値をHSとし、前記接地電極の幅方向の中心線を含む断面において、前記接地電極の厚み方向に沿う第2仮想線上の複数の位置における前記接地電極のビッカース硬さの平均値をHBとしたときに、40≦HS−HB≦240[HV]を満たすものであり、
前記スパークプラグの製造過程において、
この中間部材と、前記貴金属部材とを前記突出方向に重ねてレーザ溶接し、前記発火部を形成するレーザ溶接工程と、
前記中間部材の前記突部を前記接地電極の前記一面側へ向けつつ前記鍔部を押圧し、前記発火部を前記一面上に配置する配置工程と、
前記鍔部を介して前記中間部材と前記接地電極との間に溶接電流を流し、前記中間部材の前記底面を前記接地電極の前記一面に抵抗溶接する抵抗溶接工程と
を有することを特徴とするスパークプラグの製造方法。 - 前記中間部材は、
前記突出方向と直交する径方向において、前記鍔部が前記柱部の外周面の位置よりも突出する長さをAとし、前記突出方向における前記鍔部の厚みをBとしたときに、A/B≦3.0を満たすと共に、
前記柱部と前記鍔部との境界線を通り前記突出方向に沿う仮想面にて前記鍔部が切り取られる断面上で前記突出方向の中央の位置をPEとし、その位置PEを通り、前記突出方向に直交する仮想平面が前記中間部材の中心線と交差する位置をPCとしたときに、位置PEにおける自身のビッカース硬さHEと、位置PCにおける自身のビッカース硬さHCとが1.0≦HE/HC≦1.3を満たすものであることを特徴とする請求項1に記載のスパークプラグの製造方法。 - 前記中間部材は、Niを主成分とするNi合金からなることを特徴とする請求項1または2に記載のスパークプラグの製造方法。
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