JP4619443B2 - スパークプラグ - Google Patents

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Description

本発明は、スパークプラグに関するものである。
従来、スパークプラグの接地電極に貴金属チップを接合する方法としては、例えば、以下の特許文献に開示されたものが知られている。
特許文献1に開示された方法では、貴金属チップを全て溶融させて、接地電極に接合させている。しかしこの方法では、接地電極と貴金属チップとの溶接強度を上げることはできるが、貴金属チップの放電面にも接地電極母材の溶融成分が含まれてしまうため、火花耐久性能が低下してしまうといった問題があった。
また、特許文献2に開示された方法では、貴金属チップの外周部を溶融させて、接地電極に接合させている。しかしこの方法では、接地電極と貴金属チップの中心部との溶接強度が弱く、また貴金属チップや溶融部にクラックが発生し、やがては貴金属チップの剥離に繋がるおそれがあるといった問題があった。
また、接地電極に貴金属チップを接合する方法としては、抵抗溶接を用いた方法も知られている。しかしこの方法では、接地電極と貴金属チップの境界面における溶融部の層が薄いため、また、近年のエンジンの高出力化に伴ってスパークプラグの使用環境もより高温で厳しい環境となるため、溶接強度が確保できず、やがては貴金属チップの剥離に繋がるおそれがあるといった問題があった。
特表2004−517459号公報 米国特許出願公開第2007/0103046号明細書
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、接地電極と貴金属チップとの溶接強度を向上させることのできる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するために、以下の形態または適用例を取ることが可能である。
[適用例1]
軸線方向に貫通する軸孔を有する絶縁体と、
前記軸孔の先端側に設けられた中心電極と、
前記絶縁体を保持する略筒状の主体金具と、
一端が前記主体金具の先端部に取り付けられ、他端が前記中心電極の先端部と対向する接地電極と、
前記接地電極の前記中心電極の先端部と対向する面に設けられ、前記中心電極との間で火花放電間隙を形成する貴金属チップと、
を備えるスパークプラグであって、
前記接地電極と前記貴金属チップとの間の少なくとも一部には、前記接地電極と前記貴金属チップとが溶け合って形成された溶融部があり、
前記軸線方向における前記溶融部の厚さのうち、最も厚い部分の厚さをAとし、
前記接地電極の長手方向における前記溶融部の長さのうち、最も長い部分の長さをBとした場合において、
1.5≦B/A
の関係を満たすことを特徴とする、スパークプラグ。
このようなスパークプラグによれば、酸化スケールの発生を抑制し、貴金属チップと接地電極との溶接強度を向上させることが可能となる。
[適用例2]
適用例1に記載のスパークプラグであって、
前記接地電極の中心軸を通り、前記軸線方向と平行な平面で、前記溶融部を切断した場合において、
前記溶融部の厚さのうち、A/1.3となる部分が、前記溶融部の溶融方向後端からB/2の範囲に形成されていることを特徴とする、スパークプラグ。
このようなスパークプラグによれば、火花消耗による火花放電間隙(放電ギャップ)の増加を抑制することができ、スパークプラグの耐久性を向上させることができる。
[適用例3]
適用例1または適用例2に記載のスパークプラグであって、
前記接地電極の長手方向における前記貴金属チップの長さをCとした場合において、
C≦B
の関係を満たすことを特徴とする、スパークプラグ。
このようなスパークプラグによれば、貴金属チップと接地電極との境界のうちの広範な部分を溶融部を介して溶接することができるので、貴金属チップと接地電極との溶接強度を高めることが可能となる。
[適用例4]
軸線方向に貫通する軸孔を有する絶縁体と、
前記軸孔の先端側に設けられた中心電極と、
前記絶縁体を保持する略筒状の主体金具と、
一端が前記主体金具の先端部に取り付けられ、他端が前記中心電極の側面と対向する接地電極と、
前記接地電極の前記中心電極の側面と対向する面に設けられ、前記中心電極との間で火花放電間隙を形成する貴金属チップと、
を備えるスパークプラグであって、
前記接地電極と前記貴金属チップとの間の少なくとも一部には、前記接地電極と前記貴金属チップとが溶け合って形成された溶融部があり、
前記接地電極の長手方向における前記溶融部の厚さは、前記軸線方向先端側に向かうほど厚くなっていることを特徴とする、スパークプラグ。
このようなスパークプラグによれば、接地電極にかかる応力を適切に緩和することができるため、酸化スケールの発生を抑制し、貴金属チップが接地電極から剥離してしまうことを抑制することが可能となる。
[適用例5]
適用例4に記載のスパークプラグであって、
前記軸線方向に垂直な方向であり、かつ、前記接地電極の長手方向に垂直な方向における前記溶融部の幅は、前記軸線方向先端側に向かうほど大きくなっていることを特徴とする、スパークプラグ。
このようなスパークプラグによれば、接地電極にかかる応力を適切に緩和することができるため、酸化スケールの発生を抑制し、貴金属チップが接地電極から剥離してしまうことを抑制することが可能となる。
[適用例6]
適用例4または適用例5に記載のスパークプラグであって、
前記接地電極の長手方向における前記溶融部の厚さのうち、最も厚い部分の厚さをDとし、
前記軸線方向における前記溶融部の長さのうち、最も長い部分の長さをEとした場合において、
1.5≦E/D
の関係を満たすことを特徴とする、スパークプラグ。
このようなスパークプラグによれば、溶融部近傍に酸化スケールが発生するのを抑制することができる。
[適用例7]
適用例6に記載のスパークプラグであって、
前記接地電極の中心軸を通り、前記軸線方向と平行な平面で、前記溶融部を切断した場合において、
前記溶融部の厚さのうち、D/1.3となる部分が、前記溶融部の溶融方向後端からE/2の範囲に形成されていることを特徴とする、スパークプラグ。
このようなスパークプラグによれば、火花消耗による火花放電間隙の増加を抑制することができ、スパークプラグの耐久性を向上させることができる。
[適用例8]
適用例4ないし適用例7のいずれかに記載のスパークプラグであって、
前記軸線方向における前記溶融部の長さのうち、最も長い部分の長さをEとし、
前記軸線方向における前記貴金属チップの長さをFとした場合において、
F≦E
の関係を満たすことを特徴とする、スパークプラグ。
このようなスパークプラグによれば、貴金属チップと接地電極との境界のうちの広範な部分を溶融部を介して溶接することができるので、貴金属チップと接地電極との溶接強度を高めることが可能となる。
[適用例9]
適用例1ないし適用例8のいずれかに記載のスパークプラグであって、
前記貴金属チップは、前記中心電極との間で火花放電間隙を形成する放電面を有し、
自身の少なくとも一部が前記接地電極に形成された溝部分に埋設されており、
前記溝部分と前記貴金属チップとの間のうち、前記貴金属チップの放電面に対して垂直な部分においても、前記溝部分と前記貴金属チップとを接続する前記溶融部が形成されていることを特徴とする、スパークプラグ。
このようなスパークプラグによれば、貴金属チップと接地電極との間のうちのさらに広範な部分を溶融部を介して溶接することができるので、貴金属チップと接地電極との溶接強度をさらに高めることが可能となる。
[適用例10]
適用例1ないし適用例9のいずれかに記載のスパークプラグであって、
前記貴金属チップの前記中心電極と対向する面には、前記溶融部が形成されていないことを特徴とする、スパークプラグ。
このようなスパークプラグによれば、貴金属チップの方が溶融部よりも耐火花消耗性に優れているため、耐火花消耗性を向上させることができる。
[適用例11]
適用例1ないし適用例10のいずれかに記載のスパークプラグであって、
前記貴金属チップの放電面から、前記放電面に最も接近した前記溶融部までの深さをL1とし、
前記貴金属チップの放電面から、前記放電面に最も遠い前記溶融部までの深さをL2とした場合において、
L2−L1≦0.3mm
の関係を満たすことを特徴とする、スパークプラグ。
このようなスパークプラグによれば、スパークプラグの使用に伴う放電ギャップの増加量を抑えることができ、貴金属チップの耐久性をさらに向上させることができる。
[適用例12]
適用例1ないし適用例11のいずれかに記載のスパークプラグであって、
前記溶融部のうち、前記貴金属チップの中心電極と対向する面とは反対側に形成された溶融部の前記貴金属チップとの境界の半分以上は、前記貴金属チップの放電面と平行である、スパークプラグ。
このようなスパークプラグによれば、貴金属チップのうち溶融されていない部分の体積が大きくなるので、耐火花消耗性を向上させることが可能となる。
[適用例13]
適用例1ないし適用例12のいずれかに記載のスパークプラグであって、
前記溶融部は、前記接地電極と前記貴金属チップとの境界に対して平行な方向から高エネルギービームが照射されることによって形成されていることを特徴とする、スパークプラグ。
高エネルギービームは照射対象を奥深くまで溶融させることができるので、このような照射方向によっても適切な形状の溶融部を形成することができる。
[適用例14]
適用例1ないし適用例13のいずれかに記載のスパークプラグであって、
前記溶融部は、前記接地電極と前記貴金属チップとの境界に対して斜めの方向から高エネルギービームが照射されることによって形成されていることを特徴とする、スパークプラグ。
このような照射方向によっても、適切な形状の溶融部を形成することができる。
[適用例15]
適用例1ないし適用例14のいずれかに記載のスパークプラグであって、
前記溶融部は、前記接地電極と前記貴金属チップとの境界に対してファイバーレーザまたは電子ビームが照射されることによって形成されていることを特徴とする、スパークプラグ。
高エネルギービームとしてファイバーレーザまたは電子ビームを用いると、接地電極と貴金属チップの境界を奥深くまで溶融させることができるため、接地電極と貴金属チップとを強固に接合させることができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、スパークプラグの製造方法および製造装置、製造システム等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態としてのスパークプラグ100の部分断面図である。 スパークプラグ100の中心電極20の先端部22付近の拡大図である。 第1実施形態における溶融部98の形状を示す説明図である。 第2実施形態における溶融部98bの断面形状を示す説明図である。 第3実施形態における溶融部98cの断面形状を示す説明図である。 第4実施形態におけるスパークプラグ100dの接地電極30dの先端部33d付近を示す説明図である。 接地電極30の先端面31からの距離と接地電極30の温度との関係を示すグラフである。 溶融部比率B/Aと酸化スケール発生割合との関係を示すグラフである。 机上火花試験後のギャップGの増加量を示すグラフである。 その他の実施形態における溶融部98eを示す説明図である。 その他の実施形態における溶融部98fを示す説明図である。 その他の実施形態における溶融部98gを示す説明図である。 その他の実施形態における溶融部98hを示す説明図である。 その他の実施形態における溶融部98iを示す説明図である。 その他の実施形態におけるスパークプラグ100jの接地電極30dの先端部33d付近を示す説明図である。 その他の実施形態における溶融部98kを示す説明図である。 その他の実施形態における溶融部98lを示す説明図である。
次に、本発明の一態様であるスパークプラグの実施の形態を、以下の順序で説明する。
A.第1実施形態:
B.第2実施形態:
C.第3実施形態:
D.第4実施形態:
E.電極の温度に関する実験例:
F.酸化スケールに関する実験例:
G.ギャップGの増加量に関する実験例:
H.その他の実施形態:
A.第1実施形態:
A1.スパークプラグの構造:
図1は、本発明の一実施形態としてのスパークプラグ100の部分断面図である。なお、図1において、スパークプラグ100の軸線方向ODを図面における上下方向とし、下側をスパークプラグ100の先端側、上側を後端側として説明する。
スパークプラグ100は、絶縁碍子10と、主体金具50と、中心電極20と、接地電極30と、端子金具40とを備えている。中心電極20は、絶縁碍子10内に軸線方向ODに延びた状態で保持されている。絶縁碍子10は、絶縁体として機能しており、主体金具50は、この絶縁碍子10を保持している。端子金具40は、絶縁碍子10の後端部に設けられている。なお、中心電極20と接地電極30の構成については、図2において詳述する。
絶縁碍子10は、アルミナ等を焼成して形成され、軸中心に軸線方向ODへ延びる軸孔12が形成された筒形状を有する。軸線方向ODの略中央には外径が最も大きな鍔部19が形成されており、それより後端側(図1における上側)には後端側胴部18が形成されている。鍔部19より先端側(図1における下側)には、後端側胴部18よりも外径の小さな先端側胴部17が形成され、さらにその先端側胴部17よりも先端側に、先端側胴部17よりも外径の小さな脚長部13が形成されている。脚長部13は先端側ほど縮径され、スパークプラグ100が内燃機関のエンジンヘッド200に取り付けられた際には、その燃焼室に曝される。脚長部13と先端側胴部17との間には段部15が形成されている。
主体金具50は、低炭素鋼材より形成された円筒状の金具であり、スパークプラグ100を内燃機関のエンジンヘッド200に固定する。そして、主体金具50は、絶縁碍子10を内部に保持しており、絶縁碍子10は、その後端側胴部18の一部から脚長部13にかけての部位を主体金具50によって取り囲まれている。
また、主体金具50は、工具係合部51と、取付ねじ部52とを備えている。工具係合部51は、スパークプラグレンチ(図示せず)が嵌合する部位である。主体金具50の取付ねじ部52は、ねじ山が形成された部位であり、内燃機関の上部に設けられたエンジンヘッド200の取付ねじ孔201に螺合する。
主体金具50の工具係合部51と取付ねじ部52との間には、鍔状のシール部54が形成されている。取付ねじ部52とシール部54との間のねじ首59には、板体を折り曲げて形成した環状のガスケット5が嵌挿されている。ガスケット5は、スパークプラグ100をエンジンヘッド200に取り付けた際に、シール部54の座面55と取付ねじ孔201の開口周縁部205との間で押し潰されて変形する。このガスケット5の変形により、スパークプラグ100とエンジンヘッド200間が封止され、取付ねじ孔201を介したエンジン内の気密漏れが防止される。
主体金具50の工具係合部51より後端側には、薄肉の加締部53が設けられている。また、シール部54と工具係合部51との間には、加締部53と同様に、薄肉の座屈部58が設けられている。主体金具50の工具係合部51から加締部53にかけての内周面と、絶縁碍子10の後端側胴部18の外周面との間には、円環状のリング部材6,7が介在されている。さらに両リング部材6,7間にタルク(滑石)9の粉末が充填されている。加締部53を内側に折り曲げるようにして加締めると、絶縁碍子10は、リング部材6,7およびタルク9を介して主体金具50内の先端側に向け押圧される。これにより、絶縁碍子10の段部15は、主体金具50の内周に形成された段部56に支持され、主体金具50と絶縁碍子10とは、一体となる。このとき、主体金具50と絶縁碍子10との間の気密性は、絶縁碍子10の段部15と主体金具50の段部56との間に介在された環状の板パッキン8によって保持され、燃焼ガスの流出が防止される。座屈部58は、加締めの際に、圧縮力の付加に伴い外向きに撓み変形するように構成されており、タルク9の圧縮ストロークを稼いで主体金具50内の気密性を高めている。なお、主体金具50の段部56よりも先端側と絶縁碍子10との間には、所定寸法のクリアランスCLが設けられている。
図2は、スパークプラグ100の中心電極20の先端部22付近の拡大図である。中心電極20は、電極母材21の内部に芯材25を埋設した構造を有する棒状の電極である。電極母材21は、インコネル(商標名)600または601等のニッケルまたはニッケルを主成分とする合金から形成されている。芯材25は、電極母材21よりも熱伝導性に優れる銅または銅を主成分とする合金から形成されている。通常、中心電極20は、有底筒状に形成された電極母材21の内部に芯材25を詰め、底側から押出成形を行って引き延ばすことで作製される。芯材25は、胴部分においては略一定の外径をなすものの、先端側においては縮径部が形成される。また、中心電極20は、軸孔12内を後端側に向けて延設され、シール体4およびセラミック抵抗3(図1)を経由して、端子金具40(図1)に電気的に接続されている。端子金具40には、高圧ケーブル(図示せず)がプラグキャップ(図示せず)を介して接続され、高電圧が印加される。
中心電極20の先端部22は、絶縁碍子10の先端部11よりも突出している。中心電極20の先端部22の先端には、中心電極チップ90が接合されている。中心電極チップ90は、軸線方向ODに伸びた略円柱形状を有しており、耐火花消耗性を向上するため、高融点の貴金属によって形成されている。中心電極チップ90は、例えば、イリジウム(Ir)や、Irを主成分として、白金(Pt)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、パラジウム(Pd)、レニウム(Re)のうち、1種類あるいは2種類以上を添加したIr合金によって形成される。
接地電極30は、耐腐食性の高い金属から形成され、例えば、インコネル(商標名)600または601等のニッケル合金から形成されている。この接地電極30の基部32は、溶接によって、主体金具50の先端部57に接合されている。また、接地電極30は屈曲しており、接地電極30の先端部33は、中心電極20の先端部22と対向しており、さらに、中心電極チップ90の先端面92とも対向している。
さらに、接地電極30の先端部33には、溶融部98を介して接地電極チップ95が接合されている。接地電極チップ95の放電面96は、中心電極チップ90の先端面92と対向しており、接地電極チップ95の放電面96と、中心電極チップ90の先端面92との間には、ギャップGが形成されている。なお、接地電極チップ95は、中心電極チップ90と同様の材料で形成することができる。
A2.各部の形状及び寸法:
図3(A)は、接地電極30の先端部33を、軸線方向ODに沿った方向から見た図である。図3(B)は、図3(A)におけるB−B断面を示す図である。図3(B)で示されるように、接地電極チップ95は、接地電極30に形成された溝部分88に埋設されており、接地電極チップ95と接地電極30との間の少なくとも一部には、溶融部98が形成されている。溶融部98は、接地電極チップ95と接地電極30とが溶け合って形成されており、接地電極チップ95と接地電極30の成分の両方が含まれる。したがって、溶融部98は、接地電極チップ95と接地電極30との中間的な組成を有している。なお、実際には軸線方向ODに沿った方向からは溶融部98の大部分は見えないが、説明上、図3(A)においても溶融部98を描いている。以下で示す図面においても同様である。また、接地電極チップ95と接地電極30との境界には破線が描かれているが(図3(B))、実際には、溶融部98が形成されている部分は接地電極チップ95と接地電極30とが一体となって溶融しており、境界の破線は消滅している。以下で示す図面においても同様である。
溶融部98は、接地電極30と接地電極チップ95との境界に対して略平行な方向LDから高エネルギービームを照射することによって形成することができる。溶融部98を形成するための高エネルギービームとしては、例えば、ファイバーレーザや電子ビームを用いることが好ましい。特にファイバーレーザを用いると、接地電極30と接地電極チップ95の境界を奥深くまで溶融させることができるため、接地電極30と接地電極チップ95とを強固に接合させることができる。
ここで、図3(B)に示すように、接地電極チップ95の放電面96に垂直な方向における溶融部98の厚さAxは、接地電極30の先端に向かう方向TD(以下では、接地電極30の長手方向TDともいう。)に沿って次第に厚くなっていることが好ましい。この理由について説明する。後述するように、接地電極30の温度は、スパークプラグ100の使用状態において、接地電極30の先端に向かう方向TDに沿って次第に高くなる。このため、接地電極30にかかる応力は、先端面31に近い部位ほど大きくなる。ここで、溶融部98は、接地電極30と接地電極チップ95との中間的な熱膨張率を有しているため、接地電極30にかかる応力を緩和することができる。したがって、溶融部98の厚さAxを接地電極30の先端に向かう方向TDに沿って次第に厚くすれば、接地電極30にかかる応力を適切に緩和することができるため、酸化スケールの発生を抑制し、接地電極チップ95が接地電極30から剥離してしまうことを抑制することが可能となる。換言すれば、接地電極チップ95の放電面96に垂直な方向における溶融部98の厚さAxを、スパークプラグ100の使用状態において接地電極チップ95の温度が高くなる箇所ほど厚くすることが好ましい。
同様に、図3(A)に示すように、接地電極30の先端面31に平行な方向であり、かつ、接地電極チップ95の放電面96に平行な方向における溶融部98の幅Wxは、接地電極30の先端に向かう方向TDに沿って次第に大きくなっていることが好ましい。この理由は、上述した溶融部98の厚さAxを接地電極30の先端に向かう方向TDに沿って次第に厚くする理由と同じである。このようにすれば、接地電極30にかかる応力を適切に緩和することができるため、酸化スケールの発生を抑制し、接地電極チップ95が接地電極30から剥離してしまうことを抑制することが可能となる。
また、図3(B)に示すように、接地電極チップ95の放電面96に垂直な方向における溶融部98の厚さAxのうち、最も厚い部分の厚さをAとする。換言すれば、軸線方向ODにおける溶融部98の厚さAxのうち、最も厚い部分の厚さをAとする。そして、接地電極30の先端面31に垂直な方向における溶融部98の長さのうち、最も長い部分の長さをBとする。換言すれば、接地電極30の長手方向TDにおける溶融部98の長さのうち、最も長い部分の長さをBとする。この場合において、スパークプラグ100は、以下の関係式(1)を満たすことが好ましい。
1.5≦B/A …(1)
上記関係式(1)を満たすように溶融部98を形成すれば、溶融部98近傍に酸化スケールが発生するのを抑制することができる。この理由については後述する。また、B/Aを以下では溶融部比率とも呼ぶ。
さらに、図3(B)に示すように、接地電極30の中心軸(B−B軸)を通り、軸線方向ODと平行な平面で、溶融部98を切断した場合において、溶融部98の厚さAxのうち、A/1.3となる部分Pが、溶融部98の溶融方向後端94からB/2の範囲に形成されていることが好ましい。すなわち、溶融部98の溶融方向後端94から、溶融部98の厚さAxがA/1.3となる部分Pまでの距離Xが、B/2以下となることが好ましい。溶融部98をこのような形状とすれば、火花消耗によるギャップGの増加を抑制することができ、スパークプラグの耐久性を向上させることができる。この理由は次のとおりである。
溶融部98の厚さがA/1.3となる部分Pが、B/2よりも溶融方向先端側にあるほど(B/1.4など)、火花放電により接地電極チップ95が消耗していったときに、溶融部98が放電面に現れやすいため、ギャップGが増加しやすい。一方、溶融部98の厚さがA/1.3となる部分Pが、B/2よりも溶融方向後端94側にあれば(B/2、B/3)、溶融部98が放電面に現れにくく、ギャップGの増加量を抑えることができる。
さらに、図3(B)に示すように、接地電極チップ95は、接地電極30に形成された溝部分88に埋設されていることが好ましい。そして、接地電極30の先端面31に垂直な方向における接地電極チップ95の長さをCとする。換言すれば、接地電極30の長手方向TDにおける接地電極チップ95の長さをCとする。また、上述したように、接地電極30の先端面31に垂直な方向における溶融部98の長さのうち、最も長い部分の長さをBとする。換言すれば、接地電極30の長手方向TDにおける溶融部98の長さのうち、最も長い部分の長さをBとする。この場合において、スパークプラグ100は、以下の関係式(2)を満たすことが好ましい。
C≦B …(2)
このようにすれば、接地電極チップ95と接地電極30との境界のうちの広範な部分を溶融部98を介して溶接することができるので、接地電極チップ95と接地電極30との溶接強度を高めることが可能となる。
そして、図3(B)に示すように、溶融部98は、接地電極チップ95の放電面96には形成されていないことが好ましい。換言すれば、接地電極チップ95の中心電極20と対向する面96には、溶融部98が形成されていないことが好ましい。この理由は、接地電極チップ95の方が溶融部98よりも耐火花消耗性に優れているためである。したがって、接地電極チップ95の放電面96に溶融部98が形成されないようにすれば、耐火花消耗性を向上させることができる。
さらに、図3(B)に示すように、接地電極チップ95の放電面96から、溶融部98と接地電極チップ95との境界のうち放電面96に最も接近した部分までの深さをL1とする。そして、接地電極チップ95の放電面96から、溶融部98と接地電極チップ95との境界のうち放電面96から最も遠い部分までの深さをL2とする。この場合において、スパークプラグ100は、以下の関係式(3)を満たすことが好ましい。
L2−L1≦0.3mm …(3)
このようにすれば、スパークプラグ100の使用に伴うギャップGの増加量を抑えることができ、接地電極チップ95の耐久性をさらに向上させることができる。なお、上記関係式(3)のように規定する根拠については後述する。また、L2−L1を以下では溶融部高低差LA(LA=L2−L1)とも呼ぶ。
B.第2実施形態:
図4は、第2実施形態のスパークプラグ100bにおける溶融部98bの断面形状を示す説明図である。接地電極チップ95の少なくとも一部は、接地電極30に形成された溝部分88に埋設されており、溶融部98bは、接地電極30の溝部分と接地電極チップ95との間のうち、接地電極チップ95の放電面96に対して略垂直な部分97(境界97)においても形成されていることが好ましい。このようにすれば、接地電極チップ95と接地電極30との境界のうちのさらに広範な部分を溶融部98bを介して溶接することができるので、接地電極チップ95と接地電極30との溶接強度をさらに高めることが可能となる。
なお、このような形状の溶融部98bは、ファイバーレーザまたは電子ビームの照射時間を、図3(B)に示した溶融部98を形成する場合における照射時間よりも長くすることによって形成することができる。または、ファイバーレーザまたは電子ビームの照射出力を大きくすることによっても、溶融部98bを形成することができる。
C.第3実施形態:
図5は、第3実施形態のスパークプラグ100cにおける溶融部98cの断面形状を示す説明図である。図5に示すように、接地電極チップ95の中心電極20と対向する面96(放電面96)とは反対側に形成された溶融部98cの接地電極チップ95との境界45の半分以上は、接地電極チップ95の放電面96と平行であることが好ましい。このようにすれば、接地電極チップ95のうちファイバーレーザ等によって溶融されていない部分の体積が大きくなるので、耐火花消耗性を向上させることが可能となる。
なお、このような形状の溶融部98cは、接地電極30と接地電極チップ95との境界に対して斜めの方向BDからファイバーレーザまたは電子ビームを照射することによって形成することができる。
D.第4実施形態:
図6(A)は、第4実施形態におけるスパークプラグ100dの接地電極30dの先端部33d付近を示す説明図である。図6(B)は、接地電極30dの先端部33dを拡大して示す説明図である。図6(C)は、接地電極チップ95dを放電面96dに対して垂直な方向から見た図である。
このスパークプラグ100dでは、接地電極30dの先端面31dは、中心電極チップ90の側面93と対向している。中心電極チップ90を中心電極20の一部と捉えれば、接地電極30dの先端部33dは、中心電極20の側面93と対向しているとも言える。すなわち、このスパークプラグ100dはいわゆる横放電型プラグであり、放電方向は軸線方向ODに対して垂直である。
図6(A)に示すように、接地電極チップ95dは、接地電極30dのうち、中心電極20の側面93(中心電極チップ90の側面93)と対向する面31dに設けられており、中心電極20(中心電極チップ90)との間で火花放電間隙を形成している。そして、接地電極30dと接地電極チップ95dとの間の少なくとも一部には、接地電極30dと接地電極チップ95dとが溶け合って形成された溶融部98dが存在している。
図6(B)に示すように、接地電極チップ95dの放電面96dに垂直な方向における溶融部98dの厚さDxは、スパークプラグ100dの軸線方向ODに沿って次第に厚くなっていることが好ましい。換言すれば、接地電極30dの長手方向TDにおける溶融部98dの厚さDxは、軸線方向ODの先端側に向かうほど厚くなっていることが好ましい。この理由は、横放電型プラグにおける接地電極30dの先端面31d付近の温度は、軸線方向ODに沿って高くなっているからである。したがって、溶融部98dをこのような形状とすれば、図3(B)で示したスパークプラグ100の場合と同様に、接地電極30にかかる応力を適切に緩和することができるため、酸化スケールの発生を抑制し、接地電極チップ95dが接地電極30dから剥離してしまうことを抑制することが可能となる。
同様に、図6(C)に示すように、スパークプラグ100dの軸線方向ODに垂直な方向であり、かつ、接地電極チップ95dの放電面96dに平行な方向における溶融部98dの幅Wxdは、スパークプラグ100dの軸線方向ODに沿って次第に大きくなっていることが好ましい。換言すれば、軸線方向ODに垂直な方向であり、かつ、接地電極30dの長手方向TDに垂直な方向における溶融部98dの幅Wxdは、軸線方向ODの先端側に向かうほど大きくなっていることが好ましい。このようにすれば、図3(A)で示したスパークプラグ100の場合と同様に、接地電極30にかかる応力を適切に緩和することができるため、酸化スケールの発生を抑制し、接地電極チップ95dが接地電極30dから剥離してしまうことを抑制することが可能となる。
また、図6(B)に示すように、接地電極チップ95dの放電面96dに垂直な方向における溶融部98dの厚さDxのうち、最も厚い部分の厚さをDとする。換言すれば、接地電極30dの長手方向TDにおける溶融部98dの厚さDxのうち、最も厚い部分の厚さをDとする。そして、スパークプラグ100dの軸線方向ODにおける溶融部98dの長さのうち、最も長い部分の長さをEとする。この場合において、スパークプラグ100dは、以下の関係式(4)を満たすことが好ましい。
1.5≦E/D …(4)
このようにすれば、図3(B)で示したスパークプラグ100の場合と同様に、溶融部98d近傍に酸化スケールが発生するのを抑制することができる。この理由は、図3(B)で示したスパークプラグ100の場合と同様であり、後述する。
さらに、図6(B)に示すように、接地電極30dの中心軸を通り、軸線方向ODと平行な平面で、溶融部98dを切断した場合において、溶融部98dの厚さDxのうち、D/1.3となる部分Qが、溶融部98dの溶融方向後端94dからE/2の範囲に形成されていることが好ましい。すなわち、溶融部98dの溶融方向後端94dから、溶融部98dの厚さDxがD/1.3となる部分Qまでの距離Xが、E/2以下となることが好ましい。溶融部98dをこのような形状とすれば、図3(B)で示したスパークプラグ100の場合と同様に、火花消耗によるギャップGの増加を抑制することができ、スパークプラグの耐久性を向上させることができる。この理由は、図3(B)で示したスパークプラグ100の場合と同様である。
また、図6(B)に示すように、スパークプラグ100dの軸線方向ODにおける接地電極チップ95dの長さをFとする。そして、上述したように、軸線方向ODにおける溶融部98dの長さのうち、最も長い部分の長さをEとする。この場合において、スパークプラグ100dは、以下の関係式(5)を満たすことが好ましい。
F≦E …(5)
このようにすれば、図3(B)で示したスパークプラグ100の場合と同様に、接地電極チップ95dと接地電極30dとの境界のうちの広範な部分を溶融部98dを介して溶接することができるので、接地電極チップ95dと接地電極30dとの溶接強度を高めることが可能となる。
さらに、図6(B)に示すように、接地電極チップ95dの放電面96dから、溶融部98dと接地電極チップ95dとの境界のうち放電面96dに最も接近した部分までの深さをLd1とする。そして、接地電極チップ95dの放電面96dから、溶融部98dと接地電極チップ95dとの境界のうち放電面96dから最も遠い部分までの深さをLd2とする。この場合において、スパークプラグ100dは、以下の関係式(6)を満たすことが好ましい。
Ld2−Ld1≦0.3mm …(6) このようにすれば、図3(B)で示したスパークプラグ100の場合と同様に、スパークプラグ100dの使用に伴うギャップGの増加量を抑えることができ、接地電極チップ95dの耐久性をさらに向上させることができる。なお、上記関係式(6)のように規定する根拠については、上記関係式(3)を規定した根拠と同じであり、後述する。
E.電極の温度に関する実験例:
図3に示した構成のスパークプラグにおいて、接地電極30の先端面31からの距離と、その距離における接地電極30の温度との関係を調べる実験を行なった。
図7は、接地電極30の先端面31からの距離と、接地電極30の温度との関係を示すグラフである。図7の横軸は、接地電極30の先端面31からの距離を示しており、縦軸は、その距離における接地電極30の温度を示している。なお、本実験例では、接地電極30の温度として、接地電極チップ95が設けられている面とは反対側の面における接地電極30の温度を測定した。この図7によれば、接地電極30の先端面31に近いほど温度は高く、先端面31から遠くなるにしたがって温度は低くなっていることが理解できる。したがって、図3(B)で示すように、接地電極30の温度の高い箇所ほど溶融部98の厚さAxを厚く、すなわち、溶融部98の厚さAxを接地電極30の先端に向かう方向TDに沿って次第に厚くすれば、接地電極30にかかる応力を適切に緩和することができ、酸化スケールの発生を抑制することができる。図6に示すスパークプラグ100dにおいても同様に、溶融部98dの厚さDxは、軸線方向ODの先端側に向かうほど厚くなっていることが好ましい。
F.酸化スケールに関する実験例:
図3に示した構成のスパークプラグにおいて、溶融部比率B/Aと、酸化スケールの発生割合との関係を調べるために、冷熱試験を行なった。冷熱試験を行なうと、溶融部98付近に酸化スケールが発生した。ここで、酸化スケール発生割合とは、溶融部98の長さB(図3(B))に対する酸化スケールの長さの割合である。
冷熱試験では、まず接地電極30をバーナーで2分間熱し、接地電極30の温度を1100℃まで上昇させた。その後バーナーを切り、接地電極30を1分間徐冷し、再び接地電極30をバーナーで2分間熱して接地電極30の温度を1100℃まで上昇させた。このサイクルを1000回繰り返し、溶融部98付近に発生した酸化スケールの長さを半断面から計測した。そして、計測された酸化スケールの長さから、酸化スケール発生割合を求めた。
図8は、溶融部比率B/Aと、酸化スケール発生割合との関係を示すグラフである。図8の横軸は、溶融部比率B/Aを示しており、縦軸は、酸化スケール発生割合を示している。この図8によれば、溶融部比率B/Aが大きくなるにしたがって、酸化スケール発生割合が小さくなることが理解できる。これは、溶融部比率B/Aが大きくなると、接地電極チップ95と接地電極30との境界面に占める溶融部98の体積が大きくなり、接地電極チップ95と接地電極30との境界面に酸化スケールが発生しにくくなるためであると考えられる。そして、溶融部比率B/Aが1.5以上となると、酸化スケール発生割合が0%となる。したがって、溶融部比率B/Aが1.5以上となるように、溶融部98を形成することが好ましい。図6に示すスパークプラグ100dにおいても同様に、溶融部比率E/Dが1.5以上となるように、溶融部98dを形成することが好ましい。
G1.ギャップGの増加量に関する実験例1:
図3に示した構成のスパークプラグにおいて、溶融部高低差LA(=L2−L1)と試験後のギャップGの増加量との関係を調べるため、溶融部高低差LAの異なるサンプルを用いて、机上火花試験を行なった。本実験例では、圧力0.4MPaの大気雰囲気中において、周波数60Hzの放電を100時間行なった。
図9(A)は、溶融部高低差LAと試験後のギャップGの増加量との関係を示すグラフである。図9(A)の横軸は、溶融部高低差LAを示しており、縦軸は、机上火花試験を100時間行なった後のギャップGの増加量(mm)を示している。この図9(A)によれば、溶融部高低差LAが小さいほど、ギャップGの増加量は小さくなり、接地電極チップ95の耐久性が向上することが理解できる。また、溶融部高低差LAを0.3よりも小さくすれば、ギャップGの増加量を0.1mmに抑えることができ、接地電極チップ95の耐久性をさらに向上させることができる。したがって、溶融部高低差LAが0.3mm以下になるように、溶融部98を形成することが好ましい。図6に示すスパークプラグ100dにおいても同様に、溶融部高低差LAが0.3mm以下になるように、溶融部98dを形成することが好ましい。
G2.ギャップGの増加量に関する実験例2:
図3に示した構成のスパークプラグにおいて、溶融部98の厚さAxがA/1.3となっている部分Pの、溶融部98の溶融方向後端94からの距離Xと、試験後のギャップGの増加量との関係を調べるため、距離Xの異なるサンプルを用いて、机上火花試験を行なった。試験条件は、上述した溶融部高低差LAに関する机上火花試験と同様である。
図9(B)は、距離Xと試験後のギャップGの増加量との関係を示すグラフである。図9(B)の横軸は、距離Xを示しており、縦軸は、机上火花試験を100時間行なった後のギャップGの増加量(mm)を示している。この図9(B)によれば、距離Xが小さいほど、ギャップGの増加量は小さくなり、接地電極チップ95の耐久性が向上することが理解できる。また、距離XをB/2よりも小さくすれば、すなわち、溶融部98の厚さAxがA/1.3となっている部分Pが、溶融部98の他端側からB/2の範囲に形成されていれば、ギャップGの増加量を0.1mmに抑えることができ、接地電極チップ95の耐久性をさらに向上させることができる。したがって、距離XがB/2以下になるように、溶融部98を形成することが好ましい。図6に示すスパークプラグ100dにおいても同様に、距離XがE/2以下になるように、溶融部98dを形成することが好ましい。
H.その他の実施形態:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような実施形態も可能である。
図10は、その他の実施形態におけるスパークプラグ100eの溶融部98eを示す説明図である。図10(A)は、接地電極30の先端部33を、軸線方向ODに沿った方向から見た図であり、図10(B)は、図10(A)におけるB−B断面を示す図である。以下の図11ないし図14においても同様である。この図10に示すように、接地電極チップ95eのうちの略半分は、接地電極30の先端面31から突出しており、この突出している部分には溶融部98eが形成されていないこととしてもよい。
図11は、その他の実施形態におけるスパークプラグ100fの溶融部98fを示す説明図である。この図11に示すように、接地電極チップ95fの形状は、円柱状であってもよく、また、接地電極チップ95fは、接地電極30の先端面31から突出していないこととしてもよい。
図12は、その他の実施形態におけるスパークプラグ100gの溶融部98gを示す説明図である。この図12に示すように、接地電極チップ95gの形状は、円柱状であってもよく、また、軸線方向ODに沿った方向からもファイバーレーザまたは電子ビームを照射することによって、接地電極チップ95gの外周部に溶融部99gを形成することとしてもよい。このようにすれば、接地電極チップ95gの溶接強度をさらに向上させることができる。
図13は、その他の実施形態におけるスパークプラグ100hの溶融部98hを示す説明図である。この図13に示すように、軸線方向ODに沿った方向からもファイバーレーザまたは電子ビームを照射することによって、接地電極チップ95hの外周部に溶融部99hを形成することとしてもよい。このようにすれば、接地電極チップ95hの溶接強度をさらに向上させることができる。
図14は、その他の実施形態におけるスパークプラグ100iの溶融部98iを示す説明図である。この図14に示すように、接地電極チップ95iの形状は、円柱状であってもよく、また接地電極30iには溝部を設けずに、接地電極チップ95iを接地電極30iの平面部34iに配置することとしてもよい。
図15(A)は、その他の実施形態におけるスパークプラグ100jの接地電極30dの先端部33d付近を示す説明図である。図15(B)は、接地電極30dの先端部33dを拡大して示す説明図である。図15(C)は、接地電極チップ95jを放電面96jに対して垂直な方向から見た図である。このスパークプラグ100jは、図6に示した第4実施形態におけるスパークプラグ100dと同様に、横放電型のスパークプラグである。ただし、このスパークプラグ100jでは、接地電極チップ95jの形状が円柱状となっている。このように、横放電型のスパークプラグにおいて、接地電極チップ95jの形状は円柱状であってもよい。
図16は、その他の実施形態におけるスパークプラグ100kの溶融部98kを示す説明図である。このスパークプラグ100kは、図6に示した第4実施形態におけるスパークプラグ100dと同様に、横放電型のスパークプラグである。ただし、このスパークプラグ100kでは、接地電極30kの先端部33k付近に溝部35kが設けられている。このように、横放電型のスパークプラグにおいて、接地電極30kに溝部35kが設けられていることとしてもよい。また、この場合には、接地電極30kの先端面31kに対して斜めの方向からファイバービーム等の高エネルギービームを照射することによって、溶融部98kを形成することが好ましい。
図17は、その他の実施形態におけるスパークプラグ100lの溶融部98lを示す説明図である。この図17に示すように、接地電極チップ95lの軸線方向ODにおける長さを、軸線方向ODに垂直な方向における長さと同じ、又はそれ以上とすることとしてもよい。また、接地電極30lには溝部を設けずに、接地電極チップ95lを接地電極30lの平面部34lに配置することとしてもよい。
3…セラミック抵抗
4…シール体
5…ガスケット
6…リング部材
8…板パッキン
9…タルク
10…絶縁碍子
11…先端部
12…軸孔
13…脚長部
15…段部
17…先端側胴部
18…後端側胴部
19…鍔部
20…中心電極
21…電極母材
22…先端部
25…芯材
30…接地電極
30d…接地電極
30i…接地電極
30k…接地電極
30l…接地電極
31…先端面
31d…先端面
31k…先端面
32…基部
33…先端部
33d…先端部
33k…先端部
34i…平面部
34l…平面部
35k…溝部
40…端子金具
45…境界
50…主体金具
51…工具係合部
52…取付ねじ部
53…加締部
54…シール部
55…座面
56…段部
57…先端部
58…座屈部
59…ねじ首
88…溝部分
90…中心電極チップ
92…先端面
93…側面
94…溶融方向後端
94d…溶融方向後端
95…接地電極チップ
95d…接地電極チップ
95e…接地電極チップ
95f…接地電極チップ
95g…接地電極チップ
95h…接地電極チップ
95i…接地電極チップ
95j…接地電極チップ
95k…接地電極チップ
95l…接地電極チップ
96…放電面
96d…放電面
96j…放電面
97…境界
98…溶融部
98b…溶融部
98c…溶融部
98d…溶融部
98e…溶融部
98f…溶融部
98g…溶融部
98h…溶融部
98i…溶融部
98k…溶融部
98l…溶融部
99g…溶融部
99h…溶融部
100…スパークプラグ
100b…スパークプラグ
100c…スパークプラグ
100d…スパークプラグ
100e…スパークプラグ
100f…スパークプラグ
100g…スパークプラグ
100h…スパークプラグ
100i…スパークプラグ
100j…スパークプラグ
100k…スパークプラグ
100l…スパークプラグ
200…エンジンヘッド
201…孔
205…開口周縁部

Claims (14)

  1. 軸線方向に貫通する軸孔を有する絶縁体と、
    前記軸孔の先端側に設けられた中心電極と、
    前記絶縁体を保持する略筒状の主体金具と、
    一端が前記主体金具の先端部に取り付けられ、他端が前記中心電極の先端部と対向する接地電極と、
    前記接地電極の前記中心電極の先端部と対向する面に設けられ、前記中心電極との間で火花放電間隙を形成する貴金属チップと、
    を備えるスパークプラグであって、
    前記接地電極と前記貴金属チップとの間の少なくとも一部には、前記接地電極と前記貴金属チップとが溶け合って形成された溶融部があり、
    前記貴金属チップの放電面に垂直な方向における前記溶融部の厚さは、前記接地電極の先端に向かう方向に沿って次第に厚くなっており、
    前記軸線方向における前記溶融部の厚さのうち、最も厚い部分の厚さをAとし、
    前記接地電極の長手方向における前記溶融部の長さのうち、最も長い部分の長さをBとした場合において、
    1.5≦B/A
    の関係を満たすことを特徴とする、スパークプラグ。
  2. 請求項1に記載のスパークプラグであって、
    前記接地電極の中心軸を通り、前記軸線方向と平行な平面で、前記溶融部を切断した場合において、
    前記溶融部の厚さのうち、A/1.3となる部分が、前記溶融部の溶融方向後端からB/2の範囲に形成されていることを特徴とする、スパークプラグ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のスパークプラグであって、
    前記接地電極の長手方向における前記貴金属チップの長さをCとした場合において、
    C≦B
    の関係を満たすことを特徴とする、スパークプラグ。
  4. 軸線方向に貫通する軸孔を有する絶縁体と、
    前記軸孔の先端側に設けられた中心電極と、
    前記絶縁体を保持する略筒状の主体金具と、
    一端が前記主体金具の先端部に取り付けられ、他端が前記中心電極の側面と対向する接地電極と、
    前記接地電極の前記中心電極の側面と対向する面に設けられ、前記中心電極との間で火花放電間隙を形成する貴金属チップと、
    を備えるスパークプラグであって、
    前記接地電極と前記貴金属チップとの間の少なくとも一部には、前記接地電極と前記貴金属チップとが溶け合って形成された溶融部があり、
    前記接地電極の長手方向における前記溶融部の厚さは、前記軸線方向先端側に向かうほど厚くなっており、
    前記接地電極の長手方向における前記溶融部の厚さのうち、最も厚い部分の厚さをDとし、
    前記軸線方向における前記溶融部の長さのうち、最も長い部分の長さをEとした場合において、
    1.5≦E/D
    の関係を満たすことを特徴とする、スパークプラグ。
  5. 請求項4に記載のスパークプラグであって、
    前記軸線方向に垂直な方向であり、かつ、前記接地電極の長手方向に垂直な方向における前記溶融部の幅は、前記軸線方向先端側に向かうほど大きくなっていることを特徴とする、スパークプラグ。
  6. 請求項4または請求項5に記載のスパークプラグであって、
    前記接地電極の中心軸を通り、前記軸線方向と平行な平面で、前記溶融部を切断した場合において、
    前記溶融部の厚さのうち、D/1.3となる部分が、前記溶融部の溶融方向後端からE/2の範囲に形成されていることを特徴とする、スパークプラグ。
  7. 請求項4ないし請求項6のいずれかに記載のスパークプラグであって、
    前記軸線方向における前記溶融部の長さのうち、最も長い部分の長さをEとし、
    前記軸線方向における前記貴金属チップの長さをFとした場合において、
    F≦E
    の関係を満たすことを特徴とする、スパークプラグ。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のスパークプラグであって、
    前記貴金属チップは、前記中心電極との間で火花放電間隙を形成する放電面を有し、
    自身の少なくとも一部が前記接地電極に形成された溝部分に埋設されており、
    前記溝部分と前記貴金属チップとの間のうち、前記貴金属チップの放電面に対して垂直な部分においても、前記溝部分と前記貴金属チップとを接続する前記溶融部が形成されていることを特徴とする、スパークプラグ。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載のスパークプラグであって、
    前記貴金属チップの前記中心電極と対向する面には、前記溶融部が形成されていないことを特徴とする、スパークプラグ。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれかに記載のスパークプラグであって、
    前記貴金属チップの放電面から、前記放電面に最も接近した前記溶融部までの深さをL1とし、
    前記貴金属チップの放電面から、前記放電面に最も遠い前記溶融部までの深さをL2とした場合において、
    L2−L1≦0.3mm
    の関係を満たすことを特徴とする、スパークプラグ。
  11. 請求項1ないし請求項10のいずれかに記載のスパークプラグであって、
    前記溶融部のうち、前記貴金属チップの中心電極と対向する面とは反対側に形成された溶融部の前記貴金属チップとの境界の半分以上は、前記貴金属チップの放電面と平行である、スパークプラグ。
  12. 請求項1ないし請求項11のいずれかに記載のスパークプラグであって、
    前記溶融部は、前記接地電極と前記貴金属チップとの境界に対して平行な方向から高エネルギービームが照射されることによって形成されていることを特徴とする、スパークプラグ。
  13. 請求項1ないし請求項12のいずれかに記載のスパークプラグであって、
    前記溶融部は、前記接地電極と前記貴金属チップとの境界に対して斜めの方向から高エネルギービームが照射されることによって形成されていることを特徴とする、スパークプラグ。
  14. 請求項1ないし請求項13のいずれかに記載のスパークプラグであって、
    前記溶融部は、前記接地電極と前記貴金属チップとの境界に対してファイバーレーザまたは電子ビームが照射されることによって形成されていることを特徴とする、スパークプラグ。
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