JP2007328967A - 内燃機関用スパークプラグ - Google Patents

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Abstract

【課題】電極の消耗が進んだ場合の放電電圧の上昇を抑制することにより、内燃機関用スパークプラグのさらなる長寿命化を図る。
【解決手段】中心電極3の貴金属チップ31を、板状部31aとチップ側係合部31bとで構成する。このとき、チップ側係合部31bは、板状部31aから軸方向へ延設されている。一方、電極母材32の先端には、母材側係合部32aが突出するように形成されており、前記チップ側係合部31bとほぼ同形状のスペースS1が形成されている。そして、貴金属チップ31が電極母材41に溶接固定された状態では、チップ側係合部31bの内側面T1及び母材側係合部32aの外側面T2を、その端部を接地電極に対する放電面である中心電極3の側面に露出させるようにする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、中心電極に貴金属が溶接されてなる内燃機関用スパークプラグに関する。
自動車エンジン等の内燃機関用スパークプラグでは、火花の発生毎に、電極(中心電極及び接地電極)の溶融、飛散、蒸着等が繰り返されながら、電極の消耗が進行していく。これにより、中心電極と接地電極とで形成される火花放電間隙は徐々に広くなり、電極間の火花放電に必要な放電電圧(要求電圧)も徐々に高くなっていく。そして、放電電圧が機関の供給可能電圧を上回ると、電極間の火花放電を発生させることができなくなる。したがって、内燃機関用スパークプラグの長寿命化は、上記火花放電間隙の成長率を低下させることなどにより、放電電圧の経時的な上昇を抑制することで達成できる。
従来のスパークプラグには、火花放電間隙の成長率を低下させるために、電極の放電面に貴金属チップを溶接したものがある。また、中心電極の径を大きくする等、電極のサイズを大きくしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特に、コージェネレーション用のガスエンジン等は、運転負荷が常に高く、また、長時間に亘って運転される。そのため、このようなエンジンにおいては、スパークプラグは厳しい環境下で使用されることになり、その火花放電間隙の成長率が、例えばガソリン自動車用のエンジンに用いられるスパークプラグと比べて高い傾向がある。したがって、上述したように電極のサイズを大きくすることによって、火花放電間隙の成長率を低下させることが有効である。
特開2002−83662号公報
しかしながら、電極のサイズを大きくすることで放電面の径が大きくなると、火花放電間隙の成長率は低下させられるものの、放電電圧が放電面の径に影響を受けることから、電極の消耗が進んで火花放電間隙がある程度の距離になると、放電電圧の急激な上昇を招くことになってしまう。結果として、電極のサイズを単に大きくすることだけでは、さらなる長寿命化の要請にこたえられないおそれがある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、電極の消耗が進んだ場合の放電電圧の上昇を抑制することにより、内燃機関用スパークプラグのさらなる長寿命化を図ることを目的とする。
以下、上記課題等を解決するのに適した各構成を項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する構成に特有の作用効果等を付記する。
構成1.本構成の内燃機関用スパークプラグは、中心電極と、当該中心電極の軸線方向に直交する径方向に対向配置され、前記中心電極の側面との間に火花放電間隙を形成する接地電極とを備えた内燃機関用スパークプラグにおいて、少なくとも前記中心電極は、先端に母材側係合部を有する柱状の電極母材と、当該電極母材の先端に固定されチップ側係合部を有する貴金属チップとから構成され、前記貴金属チップは、前記チップ側係合部が前記母材側係合部に係合した係合状態で、前記電極母材の基端側の溶融部にて溶接固定されており、前記係合状態における前記チップ側係合部と前記母材側係合部との両対向面には、当初から、又は、電極の消耗により、前記各対向面の端部を前記火花放電間隙に露出させる端部露出面が含まれていることを特徴とする。
本構成1では、少なくとも中心電極の側面との間に火花放電間隙を形成する接地電極を備えた内燃機関用スパークプラグを前提としている。すなわち、接地電極は、中心電極の軸線方向に直交する径方向に対向配置されている。
また、本構成1では、中心電極が、貴金属チップと、電極母材とから構成されている。貴金属チップは、チップ側係合部が電極母材の母材側係合部に係合した係合状態で、電極母材に溶接固定されている。そして、この係合状態におけるチップ側係合部と母材側係合部との両対向面には、各対向面の端部を火花放電間隙に露出させる端部露出面が含まれている。端部露出面の端部は、当初から露出状態となっていてもよいし、あるいは、中心電極の消耗により露出状態となってもよい。ここで「当初」とは、「未使用」であることを意味する。
電極母材は通常ニッケル(Ni)合金等から構成されており、貴金属に比較すると火花消耗の進行が早い。このため継続使用するにつれて電極の消耗が進み、電極母材と貴金属チップとの間の消耗度合いに較差が生じるようになる。
本構成1によれば、チップ側係合部と母材側係合部との対向面の中に端部露出面となるものが含まれており、上述のように消耗度合いに較差が生じることで、母材側係合部に比べチップ側係合部が火花放電間隙に突出する。この突出により、電界傾度は急峻なものとなる(いわば針効果が得られる)。
また、チップ側係合部の端部露出面の端部が、エッジとなって、火花放電間隙を臨むように出現する。このエッジ部分では、いわゆるエッジ効果によって、電界傾度が急峻なものとなる。
本来、電極の消耗によって火花放電間隙が拡大し、要求電圧が上昇してしまう問題が生じるのに対し、本構成1によれば、上記針効果及びエッジ効果によって要求電圧の上昇を相殺することができ、要求電圧の上昇を抑制することができる。その結果、内燃機関用スパークプラグのさらなる長寿命化を図ることができる。
上記効果を得るために、貴金属チップは、電極母材の基端側の溶融部で溶接固定されている。溶融部は溶融していない貴金属に比較して火花放電が生じやすい傾向がある。そのために溶融部が消耗すると、貴金属チップが脱落するおそれがある。そこで上記の構成のごとく、貴金属チップを溶接固定する部位を電極母材の基端側とし、火花放電間隙からの距離を確保しているのである。なお、このような観点から溶融部に関し、次の構成を採用してもよい。
構成2.本構成の内燃機関用スパークプラグは、前記中心電極と前記接地電極との間に所定電圧が印加されたときに、前記中心電極と前記接地電極との間に火花放電経路が形成される一方、前記溶融部と他方の(当該溶融部が設けられた電極とは反対側の)電極との間に火花放電経路が形成されないことを特徴とする。
上述したように溶融部は、貴金属と電極母材を構成する卑金属(例えばニッケル(Ni))合金とが溶融してなるため、貴金属よりもこの溶融部を介した火花放電が生じやすい。そして、溶融部において火花放電が頻発すると、溶融部の消耗が進み、場合によっては、貴金属チップの脱落を招くおそれがある。この点、本構成2によれば、溶融部が火花放電の基点とならないようにしているため、溶融部を介した火花放電を確実に抑制することができる。なお、この効果を得るためには、例えば中心電極について言えば、上記チップ側係合部を中心電極の軸線方向に長い形状とした上で、電極母材の基端側に溶融部を形成して、当該溶融部を接地電極の先端から所定距離以上離間させるようにすればよい。
なお、「所定電圧」とは、例えば、未使用のスパークプラグが車両に取り付けられた状態において印加される電圧である。
構成3.本構成の内燃機関用スパークプラグは、上記構成1又は2において、前記接地電極は、前記径方向に複数配置されており、前記各接地電極によって、前記中心電極の側面との間に前記火花放電間隙が形成されていることを特徴とする。
上記構成1等における接地電極は、中心電極の側面との間に火花放電間隙を形成するものである。そこで、本構成3に示すように、複数の接地電極が中心電極の側面との間でそれぞれ火花放電間隙を形成する、いわゆる多極プラグとしてもよい。例えば、2つの接地電極を中心電極を挟んで対向配置したり、中心電極の周りの所定方向に3つ以上の接地電極を配置したりするという具合である。いずれにしても、針効果及びエッジ効果が奏されるよう上記端部露出面の端部が火花放電間隙に露出する構成とすれば、複数の接地電極を備えるスパークプラグ(多極プラグ)においても、その長寿命化を図ることができる。
構成4.本構成の内燃機関用スパークプラグは、上記構成1乃至3のいずれかにおいて、前記貴金属チップは、前記端部露出面の端部が前記火花放電間隙に当初から露出しないように前記電極母材を覆う壁部を有しており、前記壁部の消耗により、前記端部露出面の端部が前記火花放電間隙に露出することを特徴とする。
本構成4によれば、貴金属チップが電極母材を覆う壁部を有しており、端部露出面の端部が火花放電間隙に当初から露出しないようになっている。したがって、当初、貴金属チップの壁部が放電面となり、この間、火花放電間隙の成長が抑えられる。結果として、火花放電間隙の成長による要求電圧の上昇を抑制することができ、内燃機関用スパークプラグのさらなる長寿命化を実現することができる。
構成5.本構成の内燃機関用スパークプラグは、上記構成1乃至4のいずれかにおいて、前記貴金属チップは、前記電極母材が前記中心電極の先端面に露出しないように当該電極母材の先端を覆う板状部を有しており、前記チップ側係合部は、前記板状部から延設されていることを特徴とする。
本構成5によれば、貴金属チップが電極母材の先端を覆う板状部を有しており、上記チップ側係合部が板状部から延設されている。したがって、貴金属チップの一つの部材として形成することができ、電極母材への固定等、電極の形成作業が比較的容易になる。
構成6.本構成の内燃機関用スパークプラグは、上記構成5において、さらに、前記中心電極の先端面との間に火花放電間隙を形成する接地電極である平行電極を備えていることを特徴とする。
本構成6によれば、中心電極の先端面との間に火花放電間隙を形成する接地電極(以下「平行電極」という)を備えている。この場合、上記構成5に示した構成を前提とし、平行電極に対しては、上記板状部が放電面となり、軸線方向における火花放電間隙の成長が抑えられる。結果として、平行電極を備える内燃機関用スパークプラグにおいても、その長寿命化を実現できる。
構成7.本構成の内燃機関用スパークプラグは、上記構成1乃至6のいずれかにおいて、前記中心電極及び前記接地電極の両方が、前記貴金属チップ及び前記電極母材を備えていることを特徴とする。
上記構成1等においては少なくとも中心電極が貴金属チップ及び電極母材を備える構成であったが、本構成7では、両方の電極が、貴金属チップ及び電極母材を備える構成となっている。これにより、両方の電極の消耗が進むと、両電極において上記針効果及びエッジ効果が得られる。その結果、放電電圧の急激な上昇を確実に抑制でき、内燃機関用スパークプラグのさらなる長寿命化に寄与する。
構成8.本構成の内燃機関用スパークプラグは、上記構成1乃至7のいずれかにおいて、前記火花放電間隙は、0.2mm以上0.6mm以下の範囲であることを特徴とする。
本構成8では、火花放電間隙が0.2mm以上0.6mm以下の範囲となっている。このようなスパークプラグは、絶縁破壊強度が高いガスエンジンなどに使用され、電極の消耗が著しいため、上記各構成による効果が際立つ。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、例えばコージェネレーションシステムなどのガスエンジンに使用される「内燃機関用スパークプラグ」としてのスパークプラグ100の構成を示す説明図である。
図1に示すように、スパークプラグ100は、主体金具1と、絶縁体2と、中心電極3と、2つの接地電極4,5とを備えている。また、特に符号を付さないが絶縁体2の後端側(図1の上側)には、抵抗体やガラスシール体を介して中心電極3に電気的に接続された接続端子等を備えている。主体金具1は筒状をなしており、その内側に絶縁体2が滑石(タルク)やパッキン等を介して保持されている。絶縁体2の先端部21は主体金具1から突出している。また、中心電極3は、その先端を突出させた状態で絶縁体2の内側に設けられている。さらに、2つの接地電極4,5は、前記中心電極3を挟んで対向配置されており、当該基端部が主体金具1の先端面に溶接されている。そして、各接地電極4,5は、その先端側が曲げ返されて、先端面が中心電極3の側面と対向するように配置されている。これにより、各接地電極4,5はそれぞれ、中心電極3の径方向において中心電極3の側面との間に火花放電間隙g1,g2を形成している。
前記絶縁体2は、例えばアルミナからなるセラミック焼結体により構成され、その内部には自身の軸方向に沿って孔部6が形成され、この孔部6には、中心電極3が保持されている。また、主体金具1は、低炭素鋼等の金属により円筒状に形成されており、スパークプラグ100のハウジングを構成するとともに、その外周面には、図示しないエンジンのシリンダヘッドにプラグ100を取り付けるためのねじ部7が形成されている。
図2に示すように、中心電極3は、電極母材32と、その先端部に溶接固定された貴金属チップ31とを備えている。同様に、一方の接地電極4は、電極母材42と、その先端部に溶接固定された貴金属チップ41とを備え、他方の接地電極5は、電極母材52と、その先端部に溶接固定された貴金属チップ51とを備えている。各電極母材32,42,52は、Ni合金等で構成されている。また、各貴金属チップ31,41,51は、例えばイリジウム(Ir)を主成分とする合金等により構成されている。
次に、中心電極3の構成について、図3を参照して説明する。図3(a)は中心電極3の先端部の縦断面図である。なお、ここに示す縦断面は、中心電極3と接地電極4,5とが火花放電間隙g1,g2を介して対向する方向(対向方向)を法線とする断面である(すなわち、図3(a)の紙面に直交する方向に接地電極4,5が配置されている)。また、図3(b)は、図3(a)のA−A線平断面図であり、図3(c)は、貴金属チップ31を電極母材32に対して接合する前(溶融前)の態様を示す説明図である。
中心電極3の貴金属チップ31は、図3(a)に示すように、板状部31aと、チップ側係合部31bとを有している。板状部31aは、電極母材32の先端を覆うように円板状をなしている。チップ側係合部31bは、板状部31aの両端部から軸線方向へ延設されている(図3(b)等参照)。なお、以下では、チップ側係合部31bにおいて、板状部31a側を先端側をいい、その反対側を後端側ということにする。
中心電極3の電極母材32において貴金属チップ31に近い部分は円柱状となっており、電極母材32の先端には、母材側係合部32aが突出するように形成されている。図3(c)に示すように、この母材側係合部32aは、上記チップ側係合部31bを係合可能なスペースS1を形成している。
そして、チップ側係合部31bの内側面と母材側係合部32aの外側面とが当接するようにして、貴金属チップ31が電極母材32に取り付けられる。ここで、チップ側係合部31bの内側面及び母材側係合部32aの外側面が、火花放電間隙g1に端部を露出させる端部露出面T1,T2となっている。ここで端部は、記号A1,A2,A3,A4として例示される。貴金属チップ31は、そのチップ側係合部31bの後端側の外縁部(電極母材32の基端側)の溶融部33にて、電極母材32に対して溶接固定されている。なお、溶融部33は、レーザー溶接、電子ビーム溶接、抵抗溶接等により形成される。
このように溶融部33によって貴金属チップ31が固定されており、チップ側係合部31bと母材側係合部32aとの当接面である端部露出面T1,T2は、非接合状態となっている。また、溶融部33は、チップ側係合部31bの後端側の外縁部に形成されるのであるが、使用の際に中心電極3の放電面として火花放電経路の基点とならないように、例えば中心電極3の当初放電面からの距離が十分に確保されている。なお、距離を十分に確保するための構成として、チップ側係合部31bを軸方向に比較的長いものとし、チップ側係合部31bの後端部が絶縁体2の内部に収容される構成としてもよい。このようにすれば、溶融部33が火花放電経路の基点となることを確実に抑止できる。
次に、接地電極4の構成について図4を参照して詳述する。図4(a)は接地電極4の先端部の縦断面図であり、図面上方が中心電極3の位置する側である。また、図4(b)は、図4(a)のB−B線平断面図である。さらに、図4(c)は、貴金属チップ41を電極母材42に対して接合する前(溶融前)の態様を示す説明図である。なお、ここでは一方の接地電極4の構成について説明するが、他方の接地電極5も同様の構成となっている。
接地電極4の貴金属チップ41は、図4(a)に示すように、壁部41aと、チップ側係合部41bとを有している。壁部41aは、先端面(中心電極3との放電面)を曲面とし、電極母材42の先端を覆う板状の部材である。チップ側係合部41bは、壁部41aの両端部から延設されており、図4(b)から分かるように、略四角柱状をなしている。なお、以下では、チップ側係合部41bにおいて、壁部41a側を先端側、その反対側を基端側ということにする。
接地電極4の電極母材42において貴金属チップ41に近い部分は、その先端を除いて、上記壁部41aの近傍の断面と同様の断面形状となっており、電極母材42の先端中央部には、略四角柱状の母材側係合部42aが突出するように形成されている。図4(c)に示すように、この母材側係合部42aは、上記チップ側係合部41bを係合可能なスペースS2を形成している。
そして、チップ側係合部41bの内側面と母材側係合部42aの外側面とが当接するようにして、貴金属チップ41が電極母材42に取り付けられる。ここで、チップ側係合部41bの内側面及び母材側係合部42aの外側面が、火花放電間隙g1に端部を露出させる端部露出面T3,T4となっている。ここで、端部は、記号B1,B2,B3,B4として例示される。貴金属チップ41は、そのチップ側係合部41bの基端側の外縁部(電極母材42の基端側)の溶融部43で、電極母材42に対して溶接固定されている。なお、溶融部43は、レーザー溶接、電子ビーム溶接、抵抗溶接等により形成される。
このように接地電極4においても中心電極3と同様、溶融部43によって貴金属チップ41が固定されており、チップ側係合部41bと母材側係合部42aとの当接面である端部露出面T3,T4は、非接合状態となっている。また、溶融部43は、チップ側係合部41bの基端側の外縁部に形成されるのであるが、使用の際に接地電極4の放電面として火花放電経路の基点とならないように、例えば接地電極4の当初放電面からの距離が十分に確保されている。
次に、上記のように構成されてなる中心電極3及び接地電極4による作用について説明する。図5は、中心電極3及び接地電極4が火花放電によって消耗した態様を模式的に示す説明図である。なお、ここでは、一方の接地電極4についての作用を説明するが、他方の接地電極5についての作用も同様となる。
図5に二点鎖線で示すように、中心電極3と接地電極4とは、当初、0.2mm以上0.6mm以下(本実施形態では0.2mm)の火花放電間隙g1を形成するように配置される。なお、当初とは、スパークプラグ1が未使用状態であることをいう。このときは、中心電極3の側面h1と、接地電極4の壁部41aの先端面とが、主として放電面となる。そして、中心電極3の側面h1には、上記端部露出面T1,T2の端部が当初から露出した状態となっている。
その後、図5に実線で示すように、電極3,4が消耗すると(接地電極4にあっては壁部41aが消耗して端部露出面T3,T4の端部が露出した後、さらに消耗が進むと)、Ni合金からなる電極母材32,42の消耗速度が貴金属チップ31,41の消耗速度よりも大きいため、電極母材32,42に対してチップ側係合部31b,41bが突出した状態となる。この突出により、この部分における電界傾度は急峻なものとなる(いわば針効果が得られる)。また、チップ側係合部31b,41bと母材側係合部32a,42aとの当接面である端部露出面T1とT2,T3とT4が非接合状態となっているため、チップ側係合部31b,41bの端部露出面T1,T3の端部に、エッジE1,E2が現れる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、電極3,4の消耗が進むと、チップ側係合部31b,41bが火花放電間隙g1に突出した状態となり(図5参照)、この部分における電界傾度が急峻なものとなる(いわば針効果が得られる)。また、本実施形態によれば、電極3,4の消耗が進んだ場合、チップ側係合部31b,41bの端部露出面T1,T3の端部に、エッジE1,E2が現れる(図5参照)。したがって、このエッジE1,E2の部分で、電界傾度が急峻なものとなる(いわばエッジ効果が得られる)。しかも、中心電極3及び接地電極4の両方にチップ側係合部31b,41bを有する貴金属チップ31,41を備える構成であるため、上記針効果及びエッジ効果が両電極3,4で得られ、放電電圧(要求電圧)の急激な上昇を抑制することが可能となる。すなわち、火花放電間隙の拡張による放電電圧(要求電圧)の上昇を、針効果及びエッジ効果によって相殺することができる。結果として、スパークプラグ100のさらなる長寿命化を図ることができる。
また、本実施形態によれば、接地電極4の貴金属チップ41の先端に壁部41aが設けられているため、当初は、この壁部41aが放電面となる。結果として、その間は、接地電極4の消耗が抑えられ、火花放電間隙g1の成長が抑制される。
さらにまた、本実施形態によれば、中心電極3の貴金属チップ31が電極母材32の先端を覆う板状部31aを有しており(図3(a)参照)、上記チップ側係合部31bが板状部31aから延設されている。したがって、貴金属チップ31を一つの部材として形成することができ、電極母材32への固定等、中心電極3の形成作業が比較的容易になる。
ところで、溶融部33,43は、貴金属と電極母材32,42を構成する卑金属合金とが溶融してなるため、貴金属合金と比べて、この溶融部33,43を介した火花放電が生じやすい。そして、溶融部33,43において火花放電が頻発すると、溶融部33,43の消耗が進み、場合によっては、貴金属チップ31,41の脱落を招くおそれがある。この点、本実施形態によれば、貴金属チップ31,41は、電極母材32,42の基端側の溶融部33,43で溶接固定されている。すなわち、電極3,4の溶融部33,43が放電面として火花放電の基点とならないように距離をおいている。これにより、溶融部33,43を介した火花放電を確実に抑制することができる。その結果、溶融部33,43の消耗が進みにくく、電極3,4が消耗したとしても、貴金属チップ31,41の脱落を招くようなことがない。
また、本実施形態のスパークプラグ100は、例えばコージェネレーションシステムなどのガスエンジンに使用されるものである。このようなガスエンジンにおいては、常時運転等によりエンジン負荷の大きな状態が継続する。そのため、電極3,4の消耗が著しく電極サイズが大きくされる傾向にある。したがって、上記構成による効果が際立つ。
[第2実施形態]
本第2実施形態では、上記第1実施形態とは相違する中心電極60を有している。そこで、以下では主として、中心電極60の構成について説明する。図6(a)は中心電極60の先端部の縦断面図である。なお、ここに示す縦断面は、中心電極60と接地電極4,5とが火花放電間隙g1,g2を介して対向する方向(対向方向)を法線とする断面である(すなわち、図6(a)の紙面に直交する方向に接地電極4,5が配置されている)。また、図6(b)は、図6(a)のC−C線平断面図である。
さらに、本実施形態の中心電極60も、貴金属チップ61及び電極母材62を備える構成となっており、図7(a)は、貴金属チップ61を電極母材62に対して接合する前(溶融前)の態様を示す説明図である。また、図7(b)は、上記対向方向からの側面図である。
中心電極60の貴金属チップ61は、図6(a)に示すように、板状部61aと、チップ側係合部61bとを有している。板状部61aは、電極母材62の先端を覆うように円板状をなしている。チップ側係合部61bは、板状部61aの中央部から軸線方向へ延設されており、平板状をなしている(図6(b)等参照)。なお、以下では、チップ側係合部61bにおいて、板状部61a側を先端側といい、その反対側を後端側ということにする。
中心電極60の電極母材62において貴金属チップ61に近い部分は円柱状となっており、電極母材62の先端には、母材側係合部62aが形成されている。図7(a)に示すように、この母材側係合部62aは、上記チップ側係合部61bを係合可能なスペースS3を形成している。
そして、チップ側係合部61bの外側面と母材側係合部62aの内側面とが当接するようにして、貴金属チップ61が電極母材62に取り付けられる。ここで、チップ側係合部61bの外側面及び母材側係合部62aの内側面が、火花放電間隙g1に端部を露出させる端部露出面T5,T6となっている。ここで端部は、記号C1,C2,C3,C4として例示される。図7(b)に示すように、貴金属チップ61は、そのチップ側係合部61bの後端側の外縁部(電極母材62の基端側)の溶融部63で、電極母材62に対して溶接固定されている。なお、溶融部63は、レーザー溶接、電子ビーム溶接、抵抗溶接等により形成される。
このように溶融部63によって貴金属チップ61が固定されており、チップ側係合部61bと母材側係合部62aとの当接面である端部露出面T5,T6は、非接合状態となっている。また、溶融部63は、チップ側係合部61bの後端側の外縁部に形成されるのであるが、使用の際に中心電極60の放電面として火花放電経路の基点とならないように、例えば中心電極60の当初放電面からの距離が十分に確保されている。なお、距離を十分に確保するための構成として、チップ側係合部61bを軸方向に比較的長いものとし、チップ側係合部61bの後端部が絶縁体2の内部に収容される構成としてもよい。このようにすれば、溶融部63が火花放電経路の基点となることを確実に抑止できる。
次に、上記のように構成されてなる中心電極60及び接地電極4による作用について説明する。図8は、中心電極60及び接地電極4が火花放電によって消耗した態様を模式的に示す説明図である。なお、ここでは、一方の接地電極4についての作用を説明するが、他方の接地電極5についての作用も同様となる。
図8に二点鎖線で示すように、中心電極60と接地電極4とは、当初、0.2mm以上0.6mm以下(本実施形態では0.2mm)の火花放電間隙g1を形成するように配置される。このときは、中心電極60の側面h2と、接地電極4の壁部41aの先端面とが、主として放電面となる。そして、中心電極60の側面h2には、上記端部露出面T5,T6の端部が当初から露出した状態となっている。
その後、図8に実線で示すように、電極60,4が消耗すると(接地電極4にあっては壁部41aが消耗して端部露出面T3,T4の端部が露出した後、さらに消耗が進むと)、Ni合金からなる電極母材62,42の消耗速度が貴金属チップ61,41の消耗速度よりも大きいため、電極母材62,42に対してチップ側係合部61b,41bが突出した状態となる。この突出により、この部分における電界傾度は急峻なものとなる(いわば針効果が得られる)。また、チップ側係合部61b,41bと母材側係合部62a,42aとの当接面である端部露出面T5とT6,T3とT4が非接合状態となっているため、突出したチップ側係合部61b,41bの端部露出面T5,T3の端部に、エッジE3,E2が現れる。
したがって、本第2実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の効果が奏される。
なお、上述した実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
(a)上記実施形態では、チップ側係合部31b,41b,61bと母材側係合部32a,42a,62aとが、当接するよう構成されていた。これに対し、チップ側係合部31b,41b,61bと母材側係合部32a,42a,62aとの間に隙間を有する構成としてもよい。非接合状態であれば所定のエッジ効果が得られるからである。
(b)図9(a)〜(d)は、スパークプラグ100〜103の構成を示す図であって、軸線方向先端から見た状態を示す説明図である。上記実施形態のスパークプラグ100では、図9(a)に示すように、2つの接地電極4,5が中心電極3(60)を挟んで対向配置されていた。
これに対して、図9(b)に示すスパークプラグ101のように、中心電極70の周りに、3つの接地電極71,72,73を配置するようにしてもよい。この場合、図10(a),(b)に示すように、接地電極71,72,73との間に形成される各火花放電間隙に端部露出面T7,T8の端部が露出するように、中心電極70の平断面において、貴金属チップ75に対して電極母材76を略T字状としたり、貴金属チップ77に対して電極母材78を略十字状としたりすればよい。なお、これら図10(a)及び(b)に示す構成は、上記2つの接地電極4,5を備えるスパークプラグ100にも適用可能である。
また、図9(c)に示すスパークプラグ102のように、中心電極80の周りに、120度の間隔で、3つの接地電極81,82,83を配置するようにしてもよい。この場合、図10(c)に示すように、接地電極81,82,83との間に形成される各火花放電間隙に端部露出面T9の端部が露出するように、中心電極80の平断面において、貴金属チップ85に対して電極母材86を略Y字状とすればよい。
(c)さらに、上記図10(a)〜(c)に示した構成に代え、図10(d)〜(f)に示す構成を採用してもよい。
図10(d)では、図10(a)と同様、貴金属チップ751に対して電極母材761が略T字状となっているが、さらに、貴金属チップ751は、端部露出面T71の端部が当初から火花放電間隙に露出しないように電極母材761を覆う壁部751aを備えている。
同様に、図10(e)では、貴金属チップ771に対して電極母材781が略十字状となっているが、さらに、貴金属チップ771は、端部露出面T81の端部が当初から火花放電間隙に露出しないように電極母材781を覆う壁部771aを備えている。また、図10(f)では、図10(c)と同様、貴金属チップ851に対して電極母材861が略Y字状となっているが、さらに、貴金属チップ851は、端部露出面T91の端部が当初から火花放電間隙に露出しないように電極母材861を覆う壁部851aを備えている。
これらの構成を採用すれば、当初は貴金属チップ751,771,851の壁部751a,771a,851aが放電面となるため、その間は、火花放電間隙の成長が抑制されるという点で有利である。
(d)またさらに、上記構成ではいずれも、端部露出面が火花放電間隙を介した電極の対向方向に平行になっていたが、これに限定されるものではなく、図11(a)〜(c)に示す構成を採用してもよい。すなわち、図11(a)に示すように、貴金属チップ752に対して電極母材762を略三角形状とし、電極母材762の頂部D1が接地電極71,72,73(図9(b)参照)に対向配置されるようにしてもよい。また、図11(b)に示すように、貴金属チップ772に対して電極母材782を略四角形状とし、同様に、電極母材782の頂部D2が接地電極71,72,73(図9(b)参照)に対向配置されるようにしてもよい。さらにまた、図11(c)に示すように、貴金属チップ852に対して電極母材862を略三角形状とし、電極母材862の頂部D3が接地電極81,82,83(図9(c)参照)に対向配置されるようにしてもよい。
また、図11(a)〜(c)の構成に代え、電極母材762,782,862の頂部D1,D2,D3が電極側面に当初から露出する構成としてもよい。
(e)また、図10(a)〜(f)及び図11(a)〜(c)に示す構成において、貴金属チップ75,77,85,751,771,851,752,772,852と電極母材76,78,86,761,781,861,762,782,862との関係を逆転させた構成としてもよい。
(f)上記実施形態のスパークプラグ100〜102は、中心電極3(60),70,80の側方に接地電極4,5,71〜73,81〜83を配置したものであった(図9(a)〜(c)参照)。これに対して、図9(d)に示すように、中心電極90の径方向に火花放電間隙を形成する接地電極91,92とともに、中心電極90の軸線方向に火花放電間隙を形成する「平行電極」としての接地電極93を備えたスパークプラグ103に本発明を適用することも可能である。
この場合、上記実施形態でいえば、図3(a)又は図6(a)に示す中心電極3,60の上方から接地電極93が対向することになる。その場合、当初、貴金属チップ31,61の板状部31a,61aが放電面となって火花放電間隙の成長が抑制される。その後、板状部31a,61aが消耗すると、端部露出面T1とT2,T5とT6の端部が火花放電間隙に露出し、結果として、チップ側係合部31b,61bが火花放電間隙に突出する。また、チップ側係合部31b,61bの端部露出面T1,T5の端部がエッジとなって現れる。したがって、軸線方向においても、上記同様、針効果及びエッジ効果が得られることになり、火花放電間隙の成長が抑制される。その結果、平行電極としての接地電極93を備えるスパークプラグ103においても、その長寿命化が図られる。
(g)上記実施形態の接地電極4,5は貴金属チップ41の板状部41aの両端部からチップ側係合部41bが延設された構成であったが(図4参照)、図12(a)に示す接地電極400のように、貴金属チップ401の壁部401aの中央部から略四角柱状のチップ側係合部401bが延設された構成とし、電極母材402の母材側係合部402aに係合する構成としてもよい。
また、図12(a)に示す構成に代え、図12(b)に示すような、板状部を省略した接地電極410を採用してもよい。すなわち、接地電極410では、貴金属チップ411が略四角柱状のチップ側係合部411bから構成されている。そして、この貴金属チップ411が電極母材412の母材側係合部412aに係合している。
なお、特に図示しないが、これらの構成の場合、チップ側係合部401b,411bの後端部が接合されるように、電極母材402,412の外側からレーザー溶接等を行えばよい。
さらにまた、上記実施形態に示す構成に代え、図12(c)に示すような、板状部を省略した接地電極420を採用してもよい。すなわち、接地電極420では、貴金属チップ421が略四角柱状の2つのチップ側係合部421bから構成されている。そして、この貴金属チップ421が電極母材422の母材側係合部422aに係合している。
(h)なお、4つ以上の接地電極を備えるスパークプラグに本発明を適用することももちろん可能である。
スパークプラグの構成を示す説明図である。 中心電極及び接地電極の配置関係を示す部分拡大図である。 (a)は中心電極の先端部分の縦断面図であり、(b)は(a)のA−A線平断面図であり、(c)は、貴金属チップを電極母材に対して接合する前の態様を示す説明図である。 (a)は接地電極の先端部分の縦断面図であり、(b)は(a)のB−B線平断面図であり、(c)は、貴金属チップを電極母材に対して接合する前の態様を示す説明図である。 中心電極及び接地電極が火花放電によって消耗した態様を模式的に示す説明図である。 第2実施形態における中心電極の構成を示す断面図であり、(a)は中心電極の先端部分の縦断面図であり、(b)は(a)のC−C線平断面図である。 第2実施形態における中心電極の構成を示すものであり、(a)は貴金属チップを電極母材に対して接合する前の態様を示す説明図であり、(b)は電極対向方向からの側面図である。 第2実施形態における中心電極及び接地電極が火花放電によって消耗した態様を模式的に示す説明図である。 別実施形態のスパークプラグにおける接地電極の配置を示す説明図である。 別実施形態における中心電極の平断面図である。 別実施形態における中心電極の平断面図である。 別実施形態における接地電極の縦断面図である。
符号の説明
1…主体金具、2…絶縁体、3,60,70,80,90…中心電極、4,5,71〜73,81〜83,91〜93,400,410,420…接地電極、31,41,61,75,77,85,751,771,851,752,772,852,401,411421…貴金属チップ、31a,61a…板状部、41a,751a,771a,851a,401a…壁部、31b,41b,61b,401b,411b,421b…チップ側係合部、32,42,62,76,78,86,761,781,861,762,782,862,402,412,422…電極母材、32a,42a,62a,402a,412a,422a…母材側係合部、33,43,63…溶融部、E1〜E3…エッジ、S1〜S3…スペース、T1〜T9,T71,T81,T91…端部露出面、A1〜A4,B1〜B4,C1〜C4…端部、g1,g2…火花放電間隙。

Claims (8)

  1. 中心電極と、当該中心電極の軸線方向に直交する径方向に対向配置され、前記中心電極の側面との間に火花放電間隙を形成する接地電極とを備えた内燃機関用スパークプラグにおいて、
    少なくとも前記中心電極は、先端に母材側係合部を有する柱状の電極母材と、当該電極母材の先端に固定されチップ側係合部を有する貴金属チップとから構成され、
    前記貴金属チップは、前記チップ側係合部が前記母材側係合部に係合した係合状態で、前記電極母材の基端側の溶融部にて溶接固定されており、
    前記係合状態における前記チップ側係合部と前記母材側係合部との両対向面には、当初から、又は、電極の消耗により、前記各対向面の端部を前記火花放電間隙に露出させる端部露出面が含まれていることを特徴とする内燃機関用スパークプラグ。
  2. 請求項1に記載の内燃機関用スパークプラグにおいて、
    前記中心電極と前記接地電極との間に所定電圧が印加されたときに、前記中心電極と前記接地電極との間に火花放電経路が形成される一方、前記溶融部と他方の電極との間に火花放電経路が形成されないことを特徴とする内燃機関用スパークプラグ。
  3. 請求項1又は2に記載の内燃機関用スパークプラグにおいて、
    前記接地電極は、前記径方向に複数配置されており、
    前記各接地電極によって、前記中心電極の側面との間に前記火花放電間隙が形成されていることを特徴とする内燃機関用スパークプラグ。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の内燃機関用スパークプラグにおいて、
    前記貴金属チップは、前記端部露出面の端部が前記火花放電間隙に当初から露出しないように前記電極母材を覆う壁部を有しており、
    前記壁部の消耗により、前記端部露出面の端部が前記火花放電間隙に露出することを特徴とする内燃機関用スパークプラグ。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の内燃機関用スパークプラグにおいて、
    前記貴金属チップは、前記電極母材が前記中心電極の先端面に露出しないように当該電極母材の先端を覆う板状部を有しており、
    前記チップ側係合部は、前記板状部から延設されていることを特徴とする内燃機関用スパークプラグ。
  6. 請求項5に記載の内燃機関用スパークプラグにおいて、
    さらに、前記中心電極の先端面との間に火花放電間隙を形成する接地電極である平行電極を備えていることを特徴とする内燃機関用スパークプラグ。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の内燃機関用スパークプラグにおいて、
    前記中心電極及び前記接地電極の両方が、前記貴金属チップ及び前記電極母材を備えていることを特徴とする内燃機関用スパークプラグ。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の内燃機関用スパークプラグにおいて、
    前記火花放電間隙が、0.2mm以上0.6mm以下の範囲であることを特徴とする内燃機関用スパークプラグ。
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