JP5938392B2 - スパークプラグ - Google Patents

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Description

本発明は、スパークプラグに関する。
スパークプラグとしては、電極の耐久性を高めるために、電極母材に電極チップを接合したスパークプラグが知られている(例えば、特許文献1を参照)。このようなスパークプラグの電極チップは、火花放電や酸化に対する耐久性が電極母材よりも優れた材質から成る。例えば、電極チップの材質は、貴金属(例えば、白金、イリジウム、ルテニウム、ロジウムなど)、または、貴金属を主成分とする合金などである。
特許文献1のスパークプラグでは、レーザ溶接によって電極チップと電極母材との間に溶融部が形成され、その溶融部は、レーザ溶接時のレーザの入射方向に向けて先細りになった形状(いわゆる、くさび状)である。
スパークプラグが内燃機関で使用される際、電極チップと電極母材とを接続する溶融部には、内燃機関の燃焼熱によって熱応力が発生する。そのため、電極チップと溶融部との境界、並びに、電極母材と溶融部との境界には、クラック(ひび割れ)および酸化スケールが発生しやすい。これらの境界にクラックおよび酸化スケールの少なくとも一方が過度に進展した場合、電極チップが電極母材から剥離および脱落してしまう虞がある。
特開2010−238498号公報
特許文献1のスパークプラグでは、電極チップと溶融部との境界、並びに、電極母材と溶融部との境界において、クラックおよび酸化スケールの進展を遅らせることによって、スパークプラグの寿命を引き延ばすことについて十分な検討がなされていなかった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
本発明の一形態は、第1の電極と;前記第1の電極との間に間隙を形成する電極チップと、前記電極チップが接合された電極母材とを有する第2の電極と;を備えるスパークプラグを提供する。このスパークプラグにおいて、前記電極チップは、前記電極母材から離れた平面を有するとともに、前記電極チップにおける前記平面に対する裏側で前記電極母材に接合され;前記電極チップにおける前記裏側には、前記平面の一端から他端に向かう平面方向に延びた溶接ビードが形成され;前記溶接ビードは、前記平面方向の一端側に露出するとともに、前記平面方向の他端側に露出しておらず;前記平面に直交するとともに前記平面方向に平行な面で切断した前記溶接ビードの断面形状は、前記平面方向の一方から他方に向かう途中にくびれを有する。この形態によれば、溶接ビードのくびれによって、溶接ビードの境界に発生するクラックを抑制できる。また、溶接ビードの断面形状にくびれが形成されていない場合と比較して、電極チップと溶接ビードとの境界の長さ、並びに、電極母材と溶接ビードとの境界の長さを、くびれによってより長く確保できる。そのため、これらの境界に発生するクラックおよび酸化スケールの少なくとも一方が、電極チップの剥離または脱落に至るまで進展することを遅らせることができる。その結果、スパークプラグの寿命を引き延ばすことができる。
(1)本発明の一形態によれば、第1の電極と;前記第1の電極との間に間隙を形成する電極チップと、前記電極チップが接合された電極母材とを有する第2の電極と、を備えるスパークプラグが提供される。このスパークプラグにおいて、前記電極チップは、前記電極母材から離れた平面を有するとともに、前記平面の一端から他端に向かう平面方向にレーザを入射するレーザ溶接によって、前記電極チップにおける前記平面に対する裏側で前記電極母材に接合され、前記電極チップにおける前記裏側には、前記レーザ溶接によって溶融部が形成され、前記平面に直交するとともに前記平面方向に平行な面で切断した前記溶融部の断面形状は、前記平面方向の一方から他方に向かう途中にくびれを有する。この形態によれば、溶融部のくびれによって、溶融部の境界に発生するクラックを抑制できる。また、溶融部の断面形状にくびれが形成されていない場合と比較して、電極チップと溶融部との境界の長さ、並びに、電極母材と溶融部との境界の長さを、くびれによってより長く確保できる。そのため、これらの境界に発生するクラックおよび酸化スケールの少なくとも一方が、電極チップの剥離または脱落に至るまで進展することを遅らせることができる。その結果、スパークプラグの寿命を引き延ばすことができる。
(2)上述のスパークプラグにおいて、前記溶融部は、前記レーザが入射された露出面を有し、前記断面形状における前記平面方向に直交する方向に沿った幅のうち、前記くびれで最も狭い幅Aと、前記幅Aをとる部位より前記露出面から離れる方向において最も広い幅Bとの関係は、A/B≧0.5を満たしてもよい。この形態によれば、くびれに発生する応力集中による酸化スケールの進展をくびれによって効果的に抑制できる。
(3)上述のスパークプラグにおいて、前記溶融部は、前記レーザが入射された露出面を有し、前記断面形状における前記平面方向に直交する方向に沿った幅のうち少なくとも1つの前記くびれで最も狭い幅をとる部位は、前記断面形状の前記平面方向の長さを二等分する仮想線より前記露出面側に位置してもよい。この形態によれば、露出面側を起点とするクラックおよび酸化スケールの進展を抑制できる。
(4)上述のスパークプラグにおいて、前記電極チップは、前記第1の電極との間に前記間隙を形成する対向面を有し、前記溶融部は、前記対向面を避けて形成されていてもよい。この形態によれば、間隙に発生する火花放電によって溶融部にクラックおよび酸化スケールの起点が形成されることを防止できる。
(5)上述のスパークプラグにおいて、前記溶融部は、前記レーザが入射された露出面を有し、前記断面形状の重心は、前記断面形状の前記平面方向の長さを二等分する仮想線より前記露出面側に位置してもよい。この形態によれば、露出面側に体積が偏った溶融部におけるクラックおよび酸化スケールの進展を抑制できる。
(6)上述のスパークプラグにおいて、前記第2の電極は、中心電極および接地電極の少なくとも一方であってもよい。この形態によれば、中心電極および接地電極の少なくとも一方に電極チップが接合されたスパークプラグの寿命を延長させることができる。
本発明は、スパークプラグ以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、スパークプラグの電極、スパークプラグの製造方法、スパークプラグの製造装置、その製造装置を制御するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体などの形態で実現することができる。
スパークプラグの部分断面を示す説明図である。 スパークプラグの先端側を示す説明図である。 接地電極の先端側を切断した断面を示す説明図である。 スパークプラグの耐久性を評価した結果を示す表である。 第2実施形態における接地電極の先端側を切断した断面を示す説明図である。 第3実施形態における接地電極の先端側を切断した断面を示す説明図である。 第4実施形態における接地電極の先端側を切断した断面を示す説明図である。 第5実施形態における接地電極の先端側を切断した断面を示す説明図である。 第6実施形態における接地電極の先端側を示す説明図である。 スパークプラグの耐久性を評価した結果を示す表である。 第7実施形態における接地電極の先端側を示す説明図である。 第8実施形態における接地電極の先端側を示す説明図である。 第9実施形態における接地電極の先端側を示す説明図である。 第9実施形態における接地電極の先端側を切断した断面を示す説明図である。 第10実施形態における接地電極の先端側を示す説明図である。 第11実施形態における中心電極の先端側を切断した断面を示す説明図である。
A.第1実施形態
図1は、スパークプラグ10の部分断面を示す説明図である。図1には、スパークプラグ10の軸心である軸線CAを境界として、軸線CAより紙面左側にスパークプラグ10の外観形状が図示され、軸線CAより紙面右側にスパークプラグ10の断面形状が図示されている。本実施形態の説明では、スパークプラグ10における図1の紙面下側を「先端側」といい、図1の紙面上側を「後端側」という。
スパークプラグ10は、中心電極100と、絶縁体200と、主体金具300と、接地電極400とを備える。本実施形態では、スパークプラグ10の軸線CAは、中心電極100、絶縁体200および主体金具300の各部材における軸心でもある。
スパークプラグ10は、中心電極100と接地電極400との間に形成された間隙SGを先端側に有する。スパークプラグ10の間隙SGは、火花ギャップとも呼ばれる。スパークプラグ10は、間隙SGが形成された先端側を燃焼室920の内壁910から突出させた状態で内燃機関90に取り付け可能に構成されている。スパークプラグ10を内燃機関90に取り付けた状態で高電圧(例えば、1万〜3万ボルト)を中心電極100に印加した場合、間隙SGに火花放電が発生する。間隙SGに発生した火花放電は、燃焼室920における混合気に対する着火を実現する。
図1には、相互に直交するXYZ軸を図示した。図1のXYZ軸は、後述する他の図におけるXYZ軸に対応する。
図1のXYZ軸のうち、X軸は、Y軸およびZ軸に直交する軸である。X軸に沿ったX軸方向のうち、+X軸方向は、図1の紙面奥から紙面手前に向かう方向であり、−X軸方向は、+X軸方向の逆方向である。
図1のXYZ軸のうち、Y軸は、X軸およびZ軸に直交する軸である。Y軸に沿ったY軸方向のうち、+Y軸方向は、図1の紙面右から紙面左に向かう方向であり、−Y軸方向は、+Y軸方向の逆方向である。
図1のXYZ軸のうち、Z軸は、軸線CAに沿った軸である。Z軸に沿ったZ軸方向(軸線方向)のうち、+Z軸方向は、スパークプラグ10の後端側から先端側に向かう方向であり、−Z軸方向は、+Z軸方向の逆方向である。
スパークプラグ10の中心電極100は、導電性を有する第1の電極である。中心電極100は、軸線CAを中心に延びた棒状を成す。本実施形態では、中心電極100は、ニッケル(Ni)を主成分とするニッケル合金(例えば、インコネル601(「INCONEL」は登録商標))から成る。本明細書の説明において、「主成分」とは、最も多く含まれている成分を意味する。中心電極100の外側面は、絶縁体200によって外部から電気的に絶縁されている。中心電極100の先端側は、絶縁体200の先端側から突出している。中心電極100の後端側は、絶縁体200の後端側へと電気的に接続されている。本実施形態では、中心電極100の後端側は、端子金具190を介して絶縁体200の後端側へと電気的に接続されている。
スパークプラグ10の絶縁体200は、電気絶縁性を有する碍子である。絶縁体200は、軸線CAを中心に延びた筒状を成す。本実施形態では、絶縁体200は、絶縁性セラミックス材料(例えば、アルミナ)を焼成することによって作製される。絶縁体200は、軸線CAを中心に延びた貫通孔である軸孔290を有する。絶縁体200の軸孔290には、中心電極100を絶縁体200の先端側から突出させた状態で、中心電極100が軸線CA上に保持されている。
スパークプラグ10の主体金具300は、導電性を有する金属体である。主体金具300は、軸線CAを中心に延びた筒状を成す。本実施形態では、主体金具300は、筒状に成形された低炭素鋼にニッケルめっきを施した部材である。他の実施形態では、主体金具300は、亜鉛めっきを施した部材であっても良いし、めっきを施していない部材(無めっき)であっても良い。主体金具300は、中心電極100から電気的に絶縁された状態で絶縁体200の外側面にカシメによって固定されている。主体金具300の先端側には、端面310が形成されている。端面310の中央からは、中心電極100と共に絶縁体200が+Z軸方向に向けて突出している。端面310には、接地電極400が接合されている。
スパークプラグ10の接地電極400は、導電性を有する第2の電極である。接地電極400は、電極母材410と、電極チップ450とを有する。電極母材410は、主体金具300の端面310から+Z軸方向に延びた後に軸線CAに向けて屈曲した形状を成す。電極母材410の後端側は、主体金具300に接合されている。電極母材410の先端側には、電極チップ450が接合されている。電極チップ450は、中心電極100との間に間隙SGを形成する。
本実施形態では、電極母材410の材質は、中心電極100と同様に、ニッケル(Ni)を主成分とするニッケル合金である。本実施形態では、電極チップ450の材質は、白金(Pt)を主成分とし10質量%のニッケル(Ni)を含有する合金である。他の実施形態では、電極チップ450の材質は、電極母材410より耐久性に優れた材質であればよく、純粋な貴金属(例えば、白金(Pt)、イリジウム(Ir)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)など)であってもよいし、これらの貴金属を主成分とする他の合金であってもよい。
図2は、スパークプラグ10の先端側を示す説明図である。図2における上段の図2(A)は、中心電極100および接地電極400を+X軸方向から見た部分拡大図である。図2における下段の図2(B)は、接地電極400の先端側を−Z軸方向から見た部分拡大図である。図3は、接地電極400の先端側を切断した断面を示す説明図である。図3の断面は、図2(B)の矢視F3−F3から見た接地電極400の断面である。
中心電極100は、円柱状を成し、図2(A)に示すように、先端面101と側面107とを有する。先端面101および側面107は、中心電極100の先端側の端部を構成する。中心電極100の先端面101は、X軸およびY軸に平行であるとともに+Z軸方向を向く面である。中心電極100の側面107は、軸線CAの周囲に形成されたZ軸に平行な面である。本実施形態では、中心電極100の部位のうち先端面101が、接地電極400の電極チップ450との間に間隙SGを形成する。
接地電極400の電極母材410は、図2および図3に示すように、母材面411,412,413,415,416を有する。母材面411は、電極母材410の後端側から先端側にわたって形成され、接地電極400の先端側において−Z軸方向を向く面である。母材面412は、電極母材410の後端側から先端側にわたって形成され、接地電極400の先端側において+Z軸方向を向く面である。母材面413は、接地電極400における先端側に形成され、+Y軸方向を向く面である。母材面415は、電極母材410の後端側から先端側にわたって形成され、−X軸方向を向く面である。母材面416は、電極母材410の後端側から先端側にわたって形成され、+X軸方向を向く面である。本実施形態では、電極母材410の部位のうち母材面411の先端側に、電極チップ450が設けられている。
接地電極400の電極チップ450は、本実施形態では、電極母材410の母材面411から−Z軸方向に向けて突出した直方体状の突出部である。電極チップ450は、図2および図3に示すように、チップ面451,453,454を有する。チップ面451は、電極母材410から離れた平面である。チップ面451は、X軸およびY軸に平行であるとともに−Z軸方向を向く面である。チップ面453は、X軸およびZ軸に平行であるとともに+Y軸方向を向く面である。チップ面454は、X軸およびZ軸に平行であるとともに−Y軸方向を向く面である。本実施形態では、電極チップ450は、電極チップ450におけるチップ面451に対する裏側(すなわち、電極チップ450の+Z軸方向側)で、電極母材410に接合されている。
電極母材410に対する電極チップ450の接合は、次の工程1〜3を順に経て行われる。
(工程1)電極母材410に凹部418を形成。
(工程2)電極母材410の凹部418に電極チップ450を配置。
(工程3)電極母材410と電極チップ450との境界をレーザ溶接。
本実施形態では、電極母材410に電極チップ450を接合するレーザ溶接において、レーザを入射する入射方向LDは、チップ面451における+Y軸方向側の一端から−Y軸方向側の他端に向かう平面方向、すなわち、−Y軸方向である。他の実施形態では、入射方向LDは、+X軸方向、−X軸方向、+Z軸方向、および−Z軸方向の少なくとも一方向に向けて傾斜してもよい。
本実施形態では、電極母材410に電極チップ450を接合するレーザ溶接において、レーザを移動させる移動方向LMは、チップ面451における+X軸方向側の一端から−X軸方向側の他端に向かう平面方向、すなわち、−X軸方向である。他の実施形態では、移動方向LMは、+X軸方向であってもよい。本実施形態では、レーザの移動は、一方向の移動であるが、他の実施形態では、往復移動であってもよい。
電極チップ450におけるチップ面451に対する裏側(すなわち、電極チップ450の+Z軸方向側)には、電極母材410に電極チップ450を接合するレーザ溶接によって溶融部430が形成されている。溶融部430は、レーザ溶接によって一旦溶融した電極母材410および電極チップ450に由来する金属が凝固した部位(いわゆる、溶接ビード)である。
溶融部430は、露出面431と、境界面433と、境界面435と、端部439とを有する。溶融部430の露出面431は、レーザ溶接時にレーザが入射された部位に形成され、電極母材410および電極チップ450から露出した面である。露出面431は、チップ面453との接点s1から母材面413との接点s2にわたって形成されている。溶融部430の境界面433は、接点s2から端部439にわたって形成され、主に電極母材410との境界を画定する面である。溶融部430の境界面435は、接点s1から端部439にわたって形成され、主に電極チップ450との境界を画定する面である。溶融部430の端部439は、溶融部430において露出面431から最も離れた部位である。
図3に示す接地電極400の断面は、チップ面451に直交するとともに入射方向LDに平行な面(すなわち、YZ平面に平行な面)で接地電極400を切断した断面である。図3に示す溶融部430の断面形状は、露出面431側から端部439側に向かう途中(すなわち、−Y軸方向に向かう途中)に、くびれ432を有する。溶融部430のくびれ432は、溶融部430の部位のうち、Z軸方向に沿った幅がY軸方向の中程で一旦細くなっている部分である。溶融部430におけるくれび432の数は、1つに限らず、2つ以上であってもよい。
溶融部430の幅Aは、溶融部430の断面形状におけるZ軸方向に沿った幅のうち、くびれ432で最も狭い幅である。溶融部430の部位a1は、境界面435において幅Aをとり、溶融部430の部位a2は、境界面433において幅Aをとる。溶融部430の幅Bは、溶融部430において幅Aをとる部位である部位a1,a2より露出面431から離れる方向(すなわち、−Y軸方向)において最も広い幅Bである。溶融部430の部位b1は、境界面435において幅Bをとり、溶融部430の部位b2は、境界面433において幅Bをとる。
くびれ432に発生する応力集中による酸化スケールの進展を抑制する観点から、幅Aと幅Bとの関係は、A/B≧0.5を満たすことが好ましい。本実施形態では、幅Aと幅Bとの関係は、A/B≧0.5を満たす。他の実施形態では、幅Aと幅Bとの関係は、A/B<0.5であってもよい。
露出面431側から進展するクラックおよび酸化スケールの進展を抑制する観点から、少なくとも1つのくびれ432で最も狭い幅をとる部位は、溶融部430の断面形状におけるY軸方向に沿った長さLyを二等分する仮想線PBより露出面431側に位置することが好ましい。本実施形態では、くびれ432の部位a1,a2は、仮想線PBより露出面431側に位置する。他の実施形態では、くびれ432の部位a1,a2は、仮想線PBより端部439側に位置してもよい。
間隙SGに発生する火花放電によって溶融部430にクラックおよび酸化スケールの起点が形成されることを防止する観点から、溶融部430は、中心電極100との間に間隙SGを形成する対向面であるチップ面451を避けて形成されていることが好ましい。本実施形態では、溶融部430は、対向面であるチップ面451を避けて形成されている。他の実施形態では、溶融部430は、対向面にわたって形成されていてもよい。
本実施形態では、YZ平面に平行な面で切断した溶融部430の断面形状は、くびれ432が形成されている部分を除き、レーザ溶接時のレーザの入射方向LDに向けて先細りになった形状である。そのため、YZ平面に平行な面で切断した溶融部430の断面形状の重心G(すなわち、図心)は、溶融部430の断面形状におけるY軸方向に沿った長さLyを二等分する仮想線PBより露出面431側に位置する。
図4は、スパークプラグ10の耐久性を評価した結果を示す表である。図4の評価試験では、試験者は、接地電極400における電極母材410と電極チップ450とを接続する溶融部430の形状が異なる複数のスパークプラグ10を、試料として評価した。
各試料に共通する電極母材410の仕様は、次の通りである。
・材質:インコネル601
・先端側における断面寸法(X軸方向の長さ):2.7mm(ミリメートル)
・先端側における断面寸法(Z軸方向の長さ):1.3mm
各試料に共通する電極チップ450の仕様は、次の通りである。
・材質:白金(Pt)を主成分とし10質量%のニッケル(Ni)を含有する合金
・形状:直方体
・X軸方向の長さ:1.3mm
・Y軸方向の長さ:1.3mm
・接合前の厚み:0.4mm
試験者は、レーザ溶接によって電極母材410に電極チップ450を接合する際に、5つの試料ごとに異なる溶接条件としてレーザ出力および加工速度の各値の組み合わせを設定することによって、溶融部430の形状が異なる試料を作製した。レーザ出力の範囲は、300〜420W(ワット)であり、加工速度の範囲は、50〜150mm毎秒である。
試験者は、各試料に対して、次の手順1,2を1000回繰り返す冷熱サイクル試験を実施した。
(手順1)電極チップ450の温度が1030℃になるように、2分間、電極母材410に接合された電極チップ450をバーナで加熱。
(手順2)1分間、送風によって電極チップ450を冷却。
試験者は、冷熱サイクル試験を終えた後、各試料の接地電極400をYZ平面に沿って切断し、溶融部430の断面形状を確認するとともに、溶融部430の境界におけるクラックおよび酸化スケールの有無を確認した。試験者は、電極母材410および電極チップ450の各部材と溶融部430との各境界に発生した酸化スケールがこれらの境界全域に対して占める割合を算出した。
5つの試料A1〜A5における溶融部430の断面形状は、くびれ432が形成されずにレーザの入射方向LDに向けて先細りになった形状であった。試料A1〜A5のうち、試料A2,A3,A5では、溶融部430の境界にクラックが発生していた。試料A1〜A5における酸化スケールの割合は、32〜69%であった。
5つの試料B1〜B5は、試料A1〜A5の溶接条件1よりレーザ出力を増大させた溶接条件2で作製された試料である。試料B1〜B5における溶融部430の断面形状は、くびれ432が形成されずにレーザの入射方向LDに向けて先細りになった形状であり、Z軸方向の幅が試料A1〜A5より比較的に大きかった。試料B1〜B5のうち、試料B1,B2では、溶融部430の境界にクラックが発生していた。試料B1〜B5における酸化スケールの割合は、9〜24%であった。
5つの試料C1〜C5における溶融部430の断面形状は、図3に示した溶融部430の断面形状と同様に、くびれ432が形成された形状であった。試料C1〜C5におけるくびれ432に関する比A/B×100は、69〜85%であった。試料C1〜C5では、溶融部430の境界にクラックが確認されなかった。試料C1〜C5における酸化スケールの割合は、15〜22%であった。
5つの試料D1〜D5は、試料C1〜C5の溶接条件3よりレーザ出力を増大させた溶接条件3で作製された試料である。試料D1〜D5における溶融部430の断面形状は、図3に示した溶融部430の断面形状と同様にくびれ432を有する形状であり、Z軸方向の幅が試料C1〜C5より比較的に大きかった。試料D1〜D5におけるくびれ432に関する比A/B×100は、63〜79%であった。試料D1〜D5では、溶融部430の境界にクラックが確認されなかった。試料D1〜D5における酸化スケールの割合は、10〜17%であった。
5つの試料E1〜E5は、試料C1〜C5の溶接条件3よりレーザ出力および加工速度を増大させた溶接条件5で作製された試料である。試料E1〜E5における溶融部430の断面形状は、図3に示した溶融部430の断面形状と同様に、くびれ432を有する形状であった。試料E1〜E5におけるくびれ432に関する比A/B×100は、48〜53%であった。試料E1〜E5では、溶融部430の境界にクラックが確認されなかった。試料E1〜E5における酸化スケールの割合は、15〜20%であった。
5つの試料F1〜F5は、試料E1〜E5の溶接条件5よりレーザ出力および加工速度を更に増大させた溶接条件6で作製された試料である。試料F1〜F5における溶融部430の断面形状は、図3に示した溶融部430の断面形状と同様に、くびれ432を有する形状であった。試料F1〜F5におけるくびれ432に関する比A/B×100は、32〜42%であった。試料F1〜F5では、溶融部430の境界にクラックが確認されなかった。試料F1〜F5における酸化スケールの割合は、38〜50%であった。
図4の評価結果によれば、試料A1〜A5,B1〜B5と、試料C1〜C5,D1〜D5,E1〜E5,F1〜F5との対比から、溶融部430の断面形状がくびれ432を有することによって、溶融部430の境界に発生するクラックを抑制できることが分かる。
図4の評価結果によれば、試料C1〜C5,D1〜D5,E1〜E5と、試料F1〜F5との対比から、比A/B×100が50%以上、すなわちA/B≧0.5を満たすことによって、溶融部430の境界における酸化スケールの進展を抑制できることが分かる。この結果は、比A/B×100が小さ過ぎる場合、すなわち、くびれ432の絞り込みが大きくなり過ぎた場合、くびれ432に発生する応力集中が大きくなることによって、酸化スケールの進展が促進されることに起因すると考えられる。
以上説明した実施形態によれば、溶融部430のくびれ432によって、溶融部430の境界に発生するクラックを抑制できる。また、溶融部430の断面形状にくびれ432が形成されていない場合と比較して、電極チップ450と溶融部430との境界の長さ、並びに、電極母材410と溶融部430との境界の長さを、くびれ432によってより長く確保できる。そのため、これらの境界に発生するクラックおよび酸化スケールの少なくとも一方が、電極チップ450の剥離または脱落に至るまで進展することを遅らせることができる。これらの結果、スパークプラグ10の寿命を引き延ばすことができる。
また、A/B≧0.5を満たすため、くびれ432に発生する応力集中による酸化スケールの進展を抑制できる。
また、溶融部430の断面形状において、少なくとも1つのくびれ432で最も狭い幅Aをとる部位a1,a2が、仮想線PBより露出面431側に位置する。そのため、露出面431側を起点とするクラックおよび酸化スケールの進展を、くびれ432によって効果的に抑制できる。
また、溶融部430は、中心電極100に対する対向面であるチップ面451を避けて形成されている。そのため、間隙SGに発生する火花放電によって溶融部430にクラックおよび酸化スケールの起点が形成されることを防止できる。
B.第2実施形態
図5は、第2実施形態における接地電極401の先端側を切断した断面を示す説明図である。第2実施形態のスパークプラグ10は、第1実施形態の接地電極400とは異なる接地電極401を備える点を除き、第1実施形態と同様である。第2実施形態の接地電極401は、電極母材410の凹部418と電極チップ450のチップ面454との間に隙間が形成されている点を除き、第1実施形態の接地電極400と同様である。第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、スパークプラグ10の寿命を引き延ばすことができる。
C.第3実施形態
図6は、第3実施形態における接地電極402の先端側を切断した断面を示す説明図である。第3実施形態のスパークプラグ10は、第1実施形態の接地電極400とは異なる接地電極402を備える点を除き、第1実施形態と同様である。第3実施形態の接地電極402は、電極チップ450のチップ面453が電極母材410の母材面413と同じ平面上に位置する点を除き、第1実施形態の接地電極400と同様である。第3実施形態によれば、第1実施形態と同様に、スパークプラグ10の寿命を引き延ばすことができる。
D.第4実施形態
図7は、第4実施形態における接地電極403の先端側を切断した断面を示す説明図である。第4実施形態のスパークプラグ10は、第1実施形態の接地電極400とは異なる接地電極403を備える点を除き、第1実施形態と同様である。第4実施形態の接地電極403は、電極チップ450のチップ面453が電極母材410の母材面413より+Y軸方向側に突出している点、および、レーザの入射方向LDに応じて溶融部430の−Y軸方向側が−Z軸方向へと傾斜している点を除き、第1実施形態の接地電極400と同様である。第4実施形態によれば、第1実施形態と同様に、スパークプラグ10の寿命を引き延ばすことができる。
第4実施形態では、中心電極100との間に間隙SGを形成する対向面は、電極チップ450のチップ面451であり、チップ面451は、中心電極100の先端面101との間に間隙SGを形成する。第4実施形態の変形例では、中心電極100との間に間隙SGを形成する対向面は、電極チップ450のチップ面453であり、チップ面453は、中心電極100の側面107との間に間隙SGを形成してもよい。
E.第5実施形態
図8は、第5実施形態における接地電極404の先端側を切断した断面を示す説明図である。第5実施形態のスパークプラグ10は、第1実施形態の接地電極400とは異なる接地電極404を備える点を除き、第1実施形態と同様である。第5実施形態の接地電極404は、チップ面451を+Y軸方向に向けた状態で、母材面411ではなく母材面413に接合されている点、および、チップ面451が中心電極100の側面107との間に間隙SGを形成する点を除き、第1実施形態の接地電極400と同様である。第5実施形態によれば、第1実施形態と同様に、スパークプラグ10の寿命を引き延ばすことができる。
F.第6実施形態
図9は、第6実施形態における接地電極405の先端側を示す説明図である。第6実施形態のスパークプラグ10は、第1実施形態の接地電極400とは異なる接地電極405を備える点を除き、第1実施形態と同様である。第6実施形態の接地電極405は、第1実施形態の電極チップ450とは異なる電極チップ450Aを備える点を除き、第1実施形態の接地電極400と同様である。第6実施形態の電極チップ450Aは、電極母材410の母材面411から−Z軸方向に向けて突出した円柱状の突出部である点を除き、第1実施形態の電極チップ450と同様である。接地電極405の断面形状は、図9の矢視F3−F3から見た場合、図3に示す接地電極400の断面形状と同様である。
図10は、スパークプラグ10の耐久性を評価した結果を示す表である。図10の評価試験では、試験者は、図4の評価試験と同様に、接地電極405における電極母材410と電極チップ450Aとを接続する溶融部430の形状が異なる複数のスパークプラグ10を、試料として評価した。
各試料に共通する電極母材410の仕様は、次の通りである。
・材質:インコネル601
・先端側における断面寸法(X軸方向の長さ):2.8mm
・先端側における断面寸法(Z軸方向の長さ):1.5mm
各試料に共通する電極チップ450Aの仕様は、次の通りである。
・材質:白金(Pt)を主成分とし10質量%のイリジウム(Ir)を含有する合金
・形状:円柱
・直径:1.5mm
・接合前の厚み:0.4mm
試験者は、レーザ溶接によって電極母材410に電極チップ450Aを接合する際に、3つの試料ごとに異なる溶接条件としてレーザ出力および加工速度の各値の組み合わせを設定することによって、溶融部430の形状が異なる試料を作製した。レーザ出力の範囲は、320〜450Wであり、加工速度の範囲は、50〜150mm毎秒である。
試験者は、図4の評価試験と同様に、冷熱サイクル試験を終えた後、各試料の接地電極405をYZ平面に沿って切断し、溶融部430の断面形状を確認するとともに、溶融部430の境界におけるクラックおよび酸化スケールの有無を確認した。
3つの試料G1〜G3における溶融部430の断面形状は、くびれ432が形成されずにレーザの入射方向LDに向けて先細りになった形状であった。試料G1〜G3では、溶融部430の境界にクラックが発生していた。試料G1〜G3における酸化スケールの割合は、53〜70%であった。
3つの試料H1〜H3は、試料G1〜G3の溶接条件7よりレーザ出力を増大させた溶接条件8で作製された試料である。試料H1〜H3における溶融部430の断面形状は、くびれ432が形成されずにレーザの入射方向LDに向けて先細りになった形状であり、Z軸方向の幅が試料G1〜G3より比較的に大きかった。試料H1〜H3のうち、試料H3では、溶融部430の境界にクラックが発生していた。試料H1〜H3における酸化スケールの割合は、44〜50%であった。
3つの試料I1〜I3における溶融部430の断面形状は、図3に示した溶融部430の断面形状と同様にくびれ432を有する形状であった。試料I1〜I3におけるくびれ432に関する比A/B×100は、69〜77%であった。試料I1〜I3では、溶融部430の境界にクラックが確認されなかった。試料I1〜I3における酸化スケールの割合は、19〜25%であった。
3つの試料J1〜J3は、試料I1〜I3の溶接条件9よりレーザ出力を増大させた溶接条件10で作製された試料である。試料J1〜J3における溶融部430の断面形状は、図3に示した溶融部430の断面形状と同様にくびれ432を有する形状であり、Z軸方向の幅が試料I1〜I3より比較的に大きかった。試料J1〜J3におけるくびれ432に関する比A/B×100は、63〜67%であった。試料J1〜J3では、溶融部430の境界にクラックが確認されなかった。試料J1〜J3における酸化スケールの割合は、11〜16%であった。
3つの試料K1〜K3は、試料I1〜I3の溶接条件9よりレーザ出力および加工速度を増大させた溶接条件11で作製された試料である。試料K1〜K3における溶融部430の断面形状は、図3に示した溶融部430の断面形状と同様に、くびれ432を有する形状であった。試料K1〜K3におけるくびれ432に関する比A/B×100は、50〜55%であった。試料K1〜K3では、溶融部430の境界にクラックが確認されなかった。試料K1〜K3における酸化スケールの割合は、17〜20%であった。
3つの試料L1〜L3は、試料K1〜K3の溶接条件11よりレーザ出力および加工速度を更に増大させた溶接条件12で作製された試料である。試料L1〜L3における溶融部430の断面形状は、図3に示した溶融部430の断面形状と同様に、くびれ432を有する形状であった。試料L1〜L3におけるくびれ432に関する比A/B×100は、35〜44%であった。試料L1〜L3では、溶融部430の境界にクラックが確認されなかった。試料L1〜L3における酸化スケールの割合は、31〜42%であった。
図10の評価結果によれば、試料G1〜G3,H1〜H3と、試料I1〜I3,J1〜J3,K1〜K3,L1〜L3との対比から、溶融部430の断面形状がくびれ432を有することによって、溶融部430の境界に発生するクラックを抑制できることが分かる。また、試料I1〜I3,J1〜J3,K1〜K3と、試料L1〜L3との対比から、比A/B×100が50%以上、すなわちA/B≧0.5を満たすことによって、溶融部430の境界における酸化スケールの進展を抑制できることが分かる。
以上説明した第6実施形態によれば、第1実施形態と同様に、スパークプラグ10の寿命を引き延ばすことができる。第6実施形態の変形例として、第6実施形態の接地電極405に第2〜5実施形態のいずれかを適用してもよい。
G.第7実施形態
図11は、第7実施形態における接地電極406の先端側を示す説明図である。第7実施形態のスパークプラグ10は、第3実施形態の接地電極402とは異なる接地電極406を備える点を除き、第3実施形態と同様である。第7実施形態の接地電極406は、第3実施形態の電極チップ450とは異なる電極チップ450Bを備える点を除き、第3実施形態の接地電極402と同様である。第7実施形態の電極チップ450Bは、電極母材410の母材面411から−Z軸方向に向けて突出した台形柱状の突出部である点を除き、第3実施形態の電極チップ450と同様である。接地電極406の断面形状は、図11の矢視F6−F6から見た場合、図6に示す接地電極402の断面形状と同様である。第7実施形態によれば、第1実施形態と同様に、スパークプラグ10の寿命を引き延ばすことができる。第7実施形態の変形例として、第7実施形態の接地電極406に第1,2,4,5実施形態のいずれかを適用してもよい。
H.第8実施形態
図12は、第8実施形態における接地電極407の先端側を示す説明図である。第8実施形態のスパークプラグ10は、第1実施形態の接地電極400とは異なる接地電極407を備える点を除き、第1実施形態と同様である。第8実施形態の接地電極407は、第1実施形態の電極チップ450とは異なる電極チップ450Cを備える点を除き、第1実施形態の接地電極400と同様である。第8実施形態の電極チップ450Cは、X軸方向の幅がY軸方向の幅より狭い点を除き、第1実施形態の電極チップ450と同様である。接地電極407の断面形状は、図12の矢視F3−F3から見た場合、図3に示す接地電極400の断面形状と同様である。第8実施形態によれば、第1実施形態と同様に、スパークプラグ10の寿命を引き延ばすことができる。第8実施形態の変形例として、第8実施形態の接地電極407に第2〜5実施形態のいずれかを適用してもよい。
I.第9実施形態
図13は、第9実施形態における接地電極408の先端側を示す説明図である。図14は、第9実施形態における接地電極408の先端側を切断した断面を示す説明図である。図14の断面は、図13の矢視F10−O−F10,F10’−O−F10’,F10’’−O−F10’’から見た接地電極408の断面である。
第9実施形態のスパークプラグ10は、第6実施形態の接地電極405とは異なる接地電極408を備える点を除き、第6実施形態と同様である。第9実施形態の接地電極408は、第6実施形態の溶融部430とは形状および配置が異なる溶融部430Dを有する点を除き、第6実施形態の接地電極405と同様である。第9実施形態の電極チップ450Dは、第6実施形態の電極チップ450Aと同様に、電極母材410の母材面411から−Z軸方向に向けて突出した円柱状の突出部である。仮想線Oは、電極チップ450Dの軸心である。
第9実施形態の接地電極408では、電極母材410に電極チップ450Dを接合するレーザ溶接において、レーザを入射する入射方向LDは、母材面413から電極チップ450Dに向かう−Y軸方向と、母材面415から電極チップ450Dに向かう−X軸方向と、母材面416から電極チップ450Dに向かう+X軸方向とである。これによって、第9実施形態の接地電極408には、3つの溶融部430Dが形成されている。これら3つの溶融部430Dの断面形状は、第1実施形態の溶融部430と同様に、くびれ432を有する。
以上説明した第9実施形態によれば、第1実施形態と同様に、スパークプラグ10の寿命を引き延ばすことができる。第9実施形態の変形例として、第9実施形態の溶融部430Dを第1〜8実施形態のいずれかに適用してもよい。
J.第10実施形態
図15は、第10実施形態における接地電極409の先端側を示す説明図である。第10実施形態のスパークプラグ10は、第1実施形態の接地電極400とは異なる接地電極409を備える点を除き、第1実施形態と同様である。第10実施形態の接地電極409は、溶融部430とは異なる溶融部440が形成されている点を除き、第1実施形態の電極チップ450と同様である。接地電極409の溶融部440は、溶融部430が形成された後に電極チップ450のチップ面454を電極母材410にレーザ溶接することによって形成された溶接ビードである。第10実施形態では、溶融部430の−Y軸方向側は、溶融部440に取り込まれている。溶融部430の端部439は、溶融部440に隣接する。以上説明した第10実施形態によれば、第1実施形態と同様に、スパークプラグ10の寿命を引き延ばすことができる。第10実施形態の変形例として、第10実施形態の溶融部440を第2〜9実施形態のいずれかに適用してもよい。
K.第11実施形態
図16は、第11実施形態における中心電極100の先端側を切断した断面を示す説明図である。第11実施形態のスパークプラグ10は、電極母材110に電極チップ150を接合した中心電極100を備える点を除き、第1実施形態と同様である。
中心電極100の電極母材110は、軸線CAを中心に延びた円柱状を成し、端面111と側面117とを有する。電極母材110の材質は、ニッケル(Ni)を主成分とするニッケル合金である。
中心電極100の電極チップ150は、軸線CAを中心とする円柱状を成し、断面151と側面157とを有する。電極チップ150は、電極母材110の端面111に接合されている。電極チップ150の材質は、接地電極400の電極チップ450と同様である。電極チップ150の断面151は、電極母材110から離れた面であるとともに、接地電極400との間に間隙SGを形成する対向面でもある。
電極母材110と電極チップ150との間には、接地電極400の溶融部430と同様に、電極母材110に電極チップ150を接合するレーザ溶接によって溶融部130が形成されている。溶融部130は、レーザ溶接によって一旦溶融した電極母材110および電極チップ150に由来する金属が凝固した部位(いわゆる、溶接ビード)である。
溶融部130は、露出面131と、境界面133と、境界面135と、端部139とを有する。溶融部130の露出面131は、レーザ溶接時にレーザが入射された部位に形成され、電極母材110および電極チップ150から露出した面である。露出面131は、電極チップ150の側面157との接点s1から、電極母材110の側面117との接点s2にわたって形成されている。溶融部130の境界面133は、接点s2から端部139にわたって形成され、主に電極母材110との境界を画定する面である。溶融部130の境界面135は、接点s1から端部139にわたって形成され、主に電極チップ150との境界を画定する面である。溶融部130の端部139は、溶融部130において露出面131から最も離れた部位である。
図16に示す溶融部130の断面形状は、露出面131側から端部139側に向かう途中(すなわち、−Y軸方向に向かう途中)に、くびれ132を有する。溶融部130のくびれ132は、溶融部130におけるZ軸方向に沿った幅が−Y軸方向に向かうに連れて一旦小さくなった後に大きくなった部分である。溶融部130におけるくれび132の数は、1つに限らず、2つ以上であってもよい。中心電極100における溶融部130の断面形状に関する特徴は、接地電極400における溶融部430の断面形状に関する特徴と同様である。
以上説明した第11実施形態によれば、溶融部130のくびれ132によって、溶融部130の境界に発生するクラックを抑制できる。接地電極400の溶融部430と同様に、中心電極100における溶融部130の境界に発生するクラックおよび酸化スケールの少なくとも一方が、電極チップ150の剥離または脱落に至るまで進展することを遅らせることができる。これらの結果、スパークプラグ10の寿命を引き延ばすことができる。第11実施形態の変形例として、第11実施形態の中心電極100を、第2〜第10のいずれかに適用してもよいし、くびれ432を有しない溶融部を介して電極チップが電極母材に接合された接地電極を備えるスパークプラグに適用してもよし、電極チップが接合されていない接地電極を備えるスパークプラグに適用してもよい。
L.他の実施形態
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…スパークプラグ
90…内燃機関
100…中心電極
101…先端面
107…側面
110…電極母材
111…端面
117…側面
130…溶融部
131…露出面
132…くびれ
133,135…境界面
139…端部
150…電極チップ
151…断面
157…側面
190…端子金具
200…絶縁体
290…軸孔
300…主体金具
310…端面
400〜409…接地電極
410…電極母材
411,412,413,415,416…母材面
418…凹部
430,430D…溶融部
431…露出面
432…くびれ
433,435…境界面
439…端部
440…溶融部
450,450A,450B,450C,450D…電極チップ
451,453,454…チップ面
910…内壁
920…燃焼室

Claims (6)

  1. 第1の電極と、
    前記第1の電極との間に間隙を形成する電極チップと、前記電極チップが接合された電極母材とを有する第2の電極と、を備えるスパークプラグであって、
    前記電極チップは、前記電極母材から離れた平面を有するとともに、前記電極チップにおける前記平面に対する裏側で前記電極母材に接合され、
    前記電極チップにおける前記裏側には、前記平面の一端から他端に向かう平面方向に延びた溶接ビードが形成され、
    前記溶接ビードは、前記平面方向の一端側に露出するとともに、前記平面方向の他端側に露出しておらず、
    前記平面に直交するとともに前記平面方向に平行な面で切断した前記溶接ビードの断面形状は、前記平面方向の一方から他方に向かう途中にくびれを有することを特徴とするスパークプラグ。
  2. 請求項1に記載のスパークプラグであって、
    前記溶接ビードは、前記平面方向の一端側において前記電極チップおよび前記電極母材から露出する露出面を有し、
    前記断面形状における前記平面方向に直交する方向に沿った幅のうち、前記くびれで最も狭い幅Aと、前記幅Aをとる部位より前記露出面から離れる方向において最も広い幅Bとの関係は、A/B≧0.5を満たす、スパークプラグ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のスパークプラグであって、
    前記溶接ビードは、前記平面方向の一端側において前記電極チップおよび前記電極母材から露出する露出面を有し、
    前記断面形状における前記平面方向に直交する方向に沿った幅のうち少なくとも1つの前記くびれで最も狭い幅をとる部位は、前記断面形状の前記平面方向の長さを二等分する仮想線より前記露出面側に位置する、スパークプラグ。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のスパークプラグであって、
    前記溶接ビードは、前記第1の電極との間に前記間隙を形成する対向面を有し、
    前記溶融部は、前記対向面を避けて形成されている、スパークプラグ。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のスパークプラグであって、
    前記溶接ビードは、前記平面方向の一端側において前記電極チップおよび前記電極母材から露出する露出面を有し、
    前記断面形状の重心は、前記断面形状の前記平面方向の長さを二等分する仮想線より前記露出面側に位置する、スパークプラグ。
  6. 前記第2の電極は、中心電極および接地電極の少なくとも一方である、請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のスパークプラグ。
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