JP6426566B2 - スパークプラグおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、スパークプラグおよびその製造方法に関する。
スパークプラグとしては、電極が消耗することに対する耐久性(耐消耗性)を高めるために、電極母材に電極チップが接合されたスパークプラグが知られている(例えば、特許文献1,2を参照)。このような電極チップは、火花放電や酸化に対する耐久性が電極母材よりも優れた材質から成る。電極チップの材質は、例えば、貴金属(例えば、白金、イリジウム、ルテニウム、ロジウムなど)、または、貴金属を主成分とする合金などである。電極チップと電極母材との間には、溶融部が形成されている。溶融部は、電極母材に電極チップを接合する際、レーザ溶接によって一旦溶融した電極母材および電極チップに由来する金属が凝固した部位(いわゆる、溶接ビード)である。
スパークプラグを内燃機関で使用した場合、電極チップと電極母材との間に形成された溶融部には、内燃機関の燃焼熱によって熱応力が発生する。そのため、電極チップと溶融部との境界、ならびに、電極母材と溶融部との境界には、クラック(ひび割れ)および酸化スケールが発生しやすい。これらの境界にクラックおよび酸化スケールの少なくとも一方が過度に進展した場合、電極チップが電極母材から剥離および脱落する可能性がある。そのため、電極母材に電極チップが接合されたスパークプラグには、電極チップの剥離および脱落に対する耐久性(耐剥離性)の向上が求められる。
特開2010−238498号公報 特開2010−238499号公報
特許文献1,2のスパークプラグでは、電極チップと電極母材との間に形成された溶接部に発生する熱応力を抑制することについて改善の余地があった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現できる。
(1)本発明の一形態は、スパークプラグを提供する。このスパークプラグは、第1の電極と;前記第1の電極との間に間隙を形成する対向面を有する電極チップと、前記電極チップが接合された電極母材と、前記電極チップと前記電極母材との間に形成された溶融部と、を含む第2の電極とを備え、前記溶融部は、前記電極チップにおける前記対向面に対する裏側において、前記対向面の一端から他端に向かう面方向へと広がる形状を成し、前記面方向の一端側において最大の厚みをもって露出する。この形態のスパークプラグにおいて、前記電極チップは、前記対向面を構成する第1の金属層と;前記第1の金属層と前記電極母材との中間の線熱膨張率を有し、前記第1の金属層における前記対向面に対する裏面に配置される第2の金属層とを備え、前記電極チップと前記溶融部との間の溶融界面は、前記面方向の一端側に広がり、前記第1の金属層と前記溶融部とが隣接する第1の部分界面と;前記第1の部分界面より前記面方向の他端側に広がり、前記第2の金属層と前記溶融部とが隣接する第2の部分界面とを含む。この形態によれば、第2の部分界面を挟む部位において、第1の金属層から電極母材までの熱膨張特性の変化を、第2の金属層および溶融部によって緩やかに推移させることができる。これによって、面方向に広がる溶融部のうち溶融部の厚みを比較的に確保しにくい他端側において、第1の金属層と電極母材との間に発生する熱応力を抑制できる。したがって、電極チップの耐剥離性を向上させることができる。また、電極チップにおける面方向の一端側には第2の金属層ではなく第1の金属層が露出するため、第2の金属層が露出することによる電極チップの耐消耗性の低下を回避できる。
(2)上述のスパークプラグにおいて、前記第1の金属層は、白金(Pt)およびイリジウム(Ir)の少なくとも一方から主に成り、前記第2の金属層は、前記第1の金属層を構成する成分と前記電極母材を構成する成分とを含有する合金から主に成ってもよい。この形態によれば、第1の金属層によって電極チップの耐消耗性を十分に確保できるとともに、第2の金属層によって電極チップの耐剥離性を向上させることができる。
(3)上述のスパークプラグにおいて、前記溶融界面における前記面方向の一端側の端部での前記溶融部の厚みAと、前記溶融界面における前記面方向の他端側の端部での前記溶融部の厚みBとの関係は、0.7≦B/A<1.0を満たしてもよい。この形態によれば、面方向に広がる溶融部のうち他端側において、第1の金属層と電極母材との間に発生する熱応力を十分に抑制できる。
(4)上述のスパークプラグにおいて、前記溶融部は、前記第1の金属層から前記第2の金属層を通過し、前記電極チップの前記他端側の端面に対向する前記電極母材の面に到達してもよい。この形態によれば、溶融部が他端側において電極母材の面に到達しない場合と比較して、電極チップと電極母材とを接合する接合強度を向上させることができる。
(5)上述のスパークプラグにおいて、前記電極母材は、前記電極チップに隣接するとともに前記対向面と同じ方向を向いた母材面を有し、前記第2の金属層は、前記面方向に垂直な方向において前記母材面より前記対向面から離れた位置にあってもよい。この形態によれば、母材面より対向面側に第2の金属層が露出することによる電極チップの耐消耗性の低下を回避できる。
(6)上述のスパークプラグにおいて、前記第2の電極は、接地電極であると好ましい。この形態によれば、内燃機関の燃焼熱の影響を受けやすい接地電極において、電極チップの耐剥離性を向上させることができるため好ましい。
(7)本発明の一形態は、スパークプラグの製造方法を提供する。このスパークプラグは、第1の電極と;前記第1の電極との間に間隙を形成する対向面を有する電極チップと、前記電極チップが接合された電極母材と、前記電極チップと前記電極母材との間に形成された溶融部と、を含む第2の電極とを備え、前記溶融部は、前記電極チップにおける前記対向面に対する裏側において、前記対向面の一端から他端に向かう面方向へと広がる形状を成し、前記面方向の一端側において最大の厚みをもって露出する。この形態におけるスパークプラグの製造方法は、前記対向面を構成する第1の金属層における前記対向面に対する裏側に、前記第1の金属層と前記電極母材との中間の線熱膨張率を有する第2の金属層を熱圧着することによって、前記裏側において前記面方向の一端側より他端側に偏って前記第2の金属層が厚く存在する電極チップを作製し;前記第2の金属層が熱圧着された前記電極チップにおける前記対向面とは反対側のチップ裏面に対して前記面方向の一端側から他端側に向けてレーザを入射するレーザ溶接によって、前記電極チップと前記溶融部との間の溶融界面が、前記面方向の一端側に広がり、前記第1の金属層と前記溶融部とが隣接する第1の部分界面と、前記第1の部分界面より前記面方向の他端側に広がり、前記第2の金属層と前記溶融部とが隣接する第2の部分界面とを含むように前記溶融部を形成する。この形態によれば、電極母材に接合する前の電極チップにおいて、第1の金属層より溶融しやすい第2の金属層が他端側に偏って存在するため、レーザ溶接によって一端側から他端側へと溶融部を十分な厚みで形成できる。その結果、電極チップの耐剥離性および耐消耗性を両立させたスパークプラグを製造できる。
本発明は、スパークプラグおよびその製造方法以外の種々の形態で実現可能であり、例えば、スパークプラグの電極、スパークプラグの製造装置、その製造装置を制御するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体などの形態で実現可能である。
スパークプラグの部分断面を示す説明図である。 接地電極の先端側の部分を示す説明図である。 スパークプラグの製造方法を示す工程図である。 製造途中にある接地電極を示す説明図である。 第1変形例における製造途中の接地電極を示す説明図である。 第2変形例における製造途中の接地電極を示す説明図である。 第3変形例における製造途中の接地電極を示す説明図である。 第4変形例における製造途中の接地電極を示す説明図である。 第5変形例における製造途中の接地電極を示す説明図である。 第6変形例における製造途中の接地電極を示す説明図である。 第7変形例における製造途中の接地電極を示す説明図である。 溶融部の形状と耐久性との関係を評価した結果を示すグラフである。 溶融部の形状と耐久性との関係を評価した結果を示すグラフである。 溶融部の形状と耐久性との関係を評価した結果を示すグラフである。
A.実施形態
図1は、スパークプラグ10の部分断面を示す説明図である。図1には、スパークプラグ10の軸心である軸線ALを境界として、軸線ALより紙面左側にスパークプラグ10の外観形状が図示され、軸線ALより紙面右側にスパークプラグ10の断面形状が図示されている。本実施形態の説明では、スパークプラグ10における図1の紙面下側を「先端側」といい、図1の紙面上側を「後端側」という。
図1には、XYZ軸が図示されている。図1のXYZ軸は、互いに直交する3つの空間軸として、X軸、Y軸およびZ軸を有する。本実施形態では、Z軸は、スパークプラグ10の軸線ALに沿った軸である。X軸に沿ったX軸方向のうち、+X軸方向は、紙面手前から紙面奥に向かう方向であり、−X軸方向は、+X軸方向に対する逆方向である。Y軸に沿ったY軸方向のうち、+Y軸方向は、紙面右側から紙面左側に向かう方向であり、−Y軸方向は、+Y軸方向に対する逆方向である。Z軸に沿ったZ軸方向(軸線方向)のうち、+Z軸方向は、先端側から後端側に向かう方向であり、−Z軸方向は、+Z軸方向に対する逆方向である。図1のXYZ軸は、他の図におけるXYZ軸に対応する。
スパークプラグ10は、中心電極100と、絶縁体200と、主体金具300と、接地電極400とを備える。本実施形態では、スパークプラグ10の軸線ALは、中心電極100、絶縁体200および主体金具300の各部材における軸心でもある。
スパークプラグ10は、中心電極100と接地電極400との間に形成された間隙SGを先端側に有する。スパークプラグ10の間隙SGは、火花ギャップとも呼ばれる。スパークプラグ10は、間隙SGが形成された先端側を燃焼室920の内壁910から突出させた状態で内燃機関90に取り付け可能に構成されている。スパークプラグ10を内燃機関90に取り付けた状態で、中心電極100に高電圧(例えば、1万〜3万ボルト)が印加された場合、間隙SGに火花放電が発生する。燃焼室920における混合気は、間隙SGに発生した火花放電によって着火する。
スパークプラグ10の中心電極100は、導電性を有する第1の電極である。中心電極100は、軸線ALを中心に延びた棒状を成す。本実施形態では、中心電極100は、ニッケル(Ni)を主成分とするニッケル合金(例えば、インコネル601(「INCONEL」は登録商標))から成る。本明細書の説明において、「主成分」とは、最も多く含まれている成分を意味する。中心電極100の外側面は、絶縁体200によって外部から電気的に絶縁されている。中心電極100の先端側は、絶縁体200の先端側から突出している。中心電極100の後端側は、絶縁体200の後端側へと電気的に接続されている。本実施形態では、中心電極100の後端側は、端子金具190を介して絶縁体200の後端側へと電気的に接続されている。
スパークプラグ10の絶縁体200は、電気絶縁性を有する碍子である。絶縁体200は、軸線ALを中心に延びた筒状を成す。本実施形態では、絶縁体200は、絶縁性セラミックス材料(例えば、アルミナ)を焼成することによって作製される。絶縁体200は、軸線ALを中心に延びた貫通孔である軸孔290を有する。絶縁体200の軸孔290には、中心電極100を絶縁体200の先端側から突出させた状態で、中心電極100が軸線AL上に保持されている。
スパークプラグ10の主体金具300は、導電性を有する金属体である。主体金具300は、軸線ALを中心に延びた筒状を成す。本実施形態では、主体金具300は、筒状に成形された低炭素鋼にニッケルめっきを施した部材である。他の実施形態では、主体金具300は、亜鉛めっきを施した部材であっても良いし、めっきを施していない部材(無めっき)であっても良い。主体金具300は、中心電極100から電気的に絶縁された状態で絶縁体200の外側面にカシメによって固定されている。主体金具300の先端側には、端面310が形成されている。端面310の中央からは、中心電極100と共に絶縁体200が先端側に向けて突出している。端面310には、接地電極400が接合されている。
スパークプラグ10の接地電極400は、導電性を有する第2の電極である。接地電極400は、電極母材410と、電極チップ450とを有する。電極母材410は、主体金具300の端面310から先端側に延びた後に軸線ALに向けて屈曲した形状を成す。電極母材410の後端側は、主体金具300に接合されている。電極母材410の先端側には、電極チップ450が接合されている。電極チップ450は、中心電極100との間に間隙SGを形成する。
図2は、接地電極400の先端側の部分を示す説明図である。図2の上段には、+Z軸方向から見た接地電極400の先端側の部分が図示されている。図2の下段には、上段の矢視F2−F2から見た接地電極400の部分断面が図示されている。
接地電極400の電極母材410は、母材面411,412,413,414,415を有する。電極母材410の母材面411は、+Z軸方向を向いた面である。母材面411は、電極チップ450に隣接する。電極母材410の母材面412は、−Z軸方向を向いた面である。電極母材410の母材面413は、+X軸方向を向いた面である。電極母材410の母材面414は、−X軸方向を向いた面である。電極母材410の母材面415は、+Y軸方向を向いた面である。本実施形態では、電極母材410の材質は、ニッケル(Ni)を主成分とするニッケル合金(例えば、インコネル601(「INCONEL」は登録商標))から成る。
接地電極400の電極チップ450は、中心電極100との間に間隙SGを形成する対向面451を有する。本実施形態では、対向面451は、電極母材410の母材面411より+Z軸方向側に位置する。本実施形態では、対向面451の形状は、正方形である。電極チップ450は、対向面451の他、端面455,456を有する。電極チップ450の端面455は、+Y軸方向を向いた面である。端面455は、対向面451の一端を構成する。電極チップ450の端面456は、−Y軸方向を向いた面である。端面456は、対向面451の他端を構成する。
接地電極400には、電極母材410と電極チップ450との間に溶融部430が形成されている。溶融部430は、電極母材410に電極チップ450を接合する際、レーザ溶接によって一旦溶融した電極母材410および電極チップ450に由来する金属が凝固した部位(いわゆる、溶接ビード)である。溶融部430は、電極母材410に由来する成分と、電極チップ450に由来する成分とを含有する。
溶融部430は、電極チップ450における対向面451に対する裏側(−Z軸方向側)において、対向面451の一端(端面455)から他端(端面456)に向かう面方向(−Y軸方向)へと広がる形状を成す。溶融部430は、面方向の一端側(+Y軸方向側)において最大の厚み(Z軸方向の長さ)をもって露出する。本実施形態では、溶融部430は、電極チップ450における−Z軸方向側の全域にわたって形成されている。図2の上段に示す破線は、溶融部430が形成されている範囲を示す。
接地電極400の電極チップ450は、第1の金属層461と、第2の金属層462とを備える。電極チップ450は、第1の金属層461と第2の金属層462とを熱圧着によって接合したクラッド材である。電極チップ450における第1の金属層461は、対向面451を構成する。電極チップ450における第2の金属層462は、第1の金属層461における対向面451に対する裏面461bに配置されている。第2の金属層462は、第1の金属層461の裏面461bに対して原子間接合されている。第2の金属層462は、−Y軸方向側に偏在する。
本実施形態では、溶融部430は、第1の金属層461から第2の金属層462を通過し、電極母材410の端面419に到達する。電極母材410の端面419は、電極チップ450の端面456に対向する面である。端面419は、電極チップ450に嵌まり合う溝を構成する面の1つである。他の実施形態では、溶融部430は、電極母材410の端面419に到達していなくてもよい。
本実施形態では、第2の金属層462は、Z軸方向において母材面411より対向面451から離れた位置にある。言い換えると、第2の金属層462は、母材面411より−Z軸方向側に位置する。他の実施形態では、第2の金属層462は、Z軸方向において母材面411と同じ位置であってもよいし、母材面411より+Z軸方向側に位置してもよい。
図2の点Pは、電極チップ450の端面455と溶融部430とが接続する点である。図2の点Qは、第2の金属層462における+Y軸方向側の端部と溶融部430とが接続する点である。図2の点Rは、第2の金属層462における−Y軸方向側の端部と溶融部430とが接続する点である。
点P,Q,Rを繋ぐ溶融界面P−Q−Rは、電極チップ450と溶融部430とが互いに接触している境界面である。電極チップ450と溶融部430との間の溶融界面P−Q−Rは、第1の部分界面P−Qと、第2の部分界面Q−Rとを含む。第1の部分界面P−Qは、+Y軸方向側に広がり、第1の金属層461と溶融部430とが隣接する境界面である。第2の部分界面Q−Rは、第1の部分界面P−Qより−Y軸方向側に広がり、第2の金属層462と溶融部430とが隣接する境界面である。
図2に示す電極チップ450の長さLは、Y軸方向における電極チップ450の長さである。図2に示す溶融部430の厚みAは、溶融界面P−Q−Rにおける一端側(+Y軸方向側)の端部における厚みであり、点Pから−Y軸方向にL/10の位置に引いたZ軸に平行な仮想線が溶融部430と重なる長さを示す。図2に示す溶融部430の厚みBは、溶融界面P−Q−Rにおける他端側(−Y軸方向側)の端部における厚みであり、点Rから+Y軸方向にL/10の位置に引いたZ軸に平行な仮想線が溶融部430と重なる長さを示す。厚みAと厚みBとの関係は、0.4≦B/A<1.0を満たすことが好ましく、0.7≦B/A<1.0を満たすことがいっそう好ましい。
本実施形態では、第1の金属層461の材質は、白金(Pt)を主成分とし、10質量%のイリジウム(Ir)を含有する合金である。他の実施形態では、第1の金属層461の材質は、電極母材410より耐久性に優れた材質であればよく、純粋な貴金属(例えば、白金(Pt)、イリジウム(Ir)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)など)であってもよいし、これらの貴金属を主成分とする他の合金であってもよい。
電極チップ450における第2の金属層462は、第1の金属層461と溶融部430との中間の線膨張率を有する。本実施形態では、第2の金属層462は、第1の金属層461を構成する成分と、電極母材410を構成する成分とを含有する合金から主に成る。本実施形態では、第2の金属層462の材質は、第1の金属層461を構成する成分である白金(Pt)を主成分とし、電極母材410を構成する成分であるニッケル(Ni)を20質量%含有する合金である。他の実施形態では、第2の金属層462に含まれるニッケル(Ni)は、30質量%であってもよいし、40質量%であってもよい。第2の金属層462の材質は、電極母材410および第1の金属層461の各成分に限らず、第1の金属層461と溶融部430との中間の線膨張率を有する成分であればよい。
図3は、スパークプラグ10の製造方法を示す工程図である。図4は、製造途中にある接地電極400pを示す説明図である。つまり、接地電極400pとは、電極母材410および電極チップ450は相互に接合されていない状態を示している。図4の上段には、+Z軸方向から見た接地電極400pの先端側の部分が図示されている。図4の下段には、上段の矢視F4−F4から見た接地電極400pの部分断面が図示されている。
スパークプラグ10の製造工程において、スパークプラグ10の製造者は、第1の金属層461における対向面451に対する裏側(−Z軸方向側)に、第2の金属層462を熱圧着することによって、第1の金属層461の裏側において−Y軸方向側に偏って第2の金属層462が厚く存在する電極チップ450を作製する(工程P110)。本実施形態では、電極チップ450は、正方形を成す対向面451を有する直方体を成す。本実施形態では、第1の金属層461は、正方形を成す対向面451を有し、対向面451に対する裏側のうち−Y軸方向側を切り欠いた直方体を成す。本実施形態では、第2の金属層462は、第1の金属層461における切り欠いた部分に嵌まり合う直方体を成す。
電極チップ450を作製した後(工程P110)、製造者は、電極母材410の溝部418に嵌め込まれた電極チップ450におけるチップ裏面452に対して、チップ裏面452に沿ってレーザを照射するレーザ溶接によって、電極チップ450と溶融界面P−Q−R(図2を参照)を構成する溶融部430を形成する(工程P120)。これによって、電極母材410と電極チップ450とが接合される。本実施形態では、レーザを照射する照射方向DLは、−Y軸方向である。他の実施形態では、照射方向DLは、+Z軸方向に傾斜してもよいし、−Z軸方向に傾斜してもよい。本実施形態では、レーザを走査する走査方向DMは、+X軸方向である。他の実施形態では、走査方向DMは、−X軸方向であってもよい。
レーザ溶接によって電極母材410と電極チップ450とを接合した後(工程P120)、製造者は、各部材を組み付ける(工程P180)。これによって、スパークプラグ10が完成する。
図5は、第1変形例における製造途中の接地電極400Bpを示す説明図である。第1変形例の接地電極400Bpは、電極母材410の端面419と電極チップ450の端面456との間に隙間GPが形成されている点を除き、上述の実施形態と同様である。
図6は、第2変形例における製造途中の接地電極400Cpを示す説明図である。第2変形例の接地電極400Cpは、電極チップ450に代えて電極チップ450Cを電極母材410に接合する点を除き、上述の実施形態と同様である。電極チップ450Cは、YZ平面で切断した断面において第2の金属層462が直角三角形を成す点を除き、上述の実施形態と同様である。第2の金属層462成す直角三角形において、短辺は端面456を構成し、斜辺は裏面461bを構成し、長辺はチップ裏面452を構成する。
図7は、第3変形例における製造途中の接地電極400Dpを示す説明図である。第3変形例の接地電極400Dpは、電極チップ450に代えて電極チップ450Dを電極母材410に接合する点を除き、上述の実施形態と同様である。電極チップ450Dは、YZ平面で切断した断面において第2の金属層462が直角台形を成す点を除き、上述の実施形態と同様である。第2の金属層462が成す直角台形において、第1の辺は端面455を構成し、第2の辺は端面456を構成し、第3の辺は裏面461bを構成し、第4の辺はチップ裏面452を構成する。端面455を構成する第1の辺は、端面456を構成する第2の辺より短い。接地電極400Dpにおける第2の金属層462の部分うち、+Y軸方向側の部分は、溶融部430の形成に伴って消失する。
図8は、第4変形例における製造途中の接地電極400Epを示す説明図である。第4変形例の接地電極400Epは、電極チップ450に代えて電極チップ450Eを電極母材410に接合する点を除き、上述の実施形態と同様である。電極チップ450Eは、YZ平面で切断した断面において裏面461bが曲線を成す点を除き、図6の第2変形例と同様である。
図9は、第5変形例における製造途中の接地電極400Fpを示す説明図である。第5変形例の接地電極400Fpは、電極チップ450に代えて電極チップ450Fを電極母材410に接合する点を除き、上述の実施形態と同様である。電極チップ450Fは、YZ平面で切断した断面において裏面461bが階段状を成す点を除き、上述の実施形態と同様である。接地電極400Fpにおける第2の金属層462の部分うち、+Y軸方向側の部分は、溶融部430の形成に伴って消失する。
図10は、第6変形例における製造途中の接地電極400Gpを示す説明図である。第6変形例の接地電極400Gpは、電極母材410に代えて電極母材410Gを備える点、ならびに、電極チップ450に代えて電極チップ450Gを備える点を除き、上述の実施形態と同様である。第6変形例の電極チップ450Gは、Y軸方向を長手方向とする長方形の対向面451を有する直方体を成す点を除き、電極チップ450と同様である。第6変形例の電極母材410Gは、電極チップ450Gと嵌まり合うように構成されている点を除き、電極母材410と同様である。
図11は、第7変形例における製造途中の接地電極400Hpを示す説明図である。第7変形例の接地電極400Hpは、電極母材410に代えて電極母材410Hを備える点、ならびに、電極チップ450に代えて電極チップ450Hを備える点を除き、上述の実施形態と同様である。第7変形例の電極チップ450Hは、円形の対向面451を有する円柱を成す点を除き、電極チップ450と同様である。第7変形例の電極母材410Hは、電極チップ450Hと嵌まり合うように構成されている点を除き、電極母材410と同様である。
図12、図13および図14は、溶融部430の形状と耐久性との関係を評価した結果を示すグラフである。図12の横軸は、溶融部430における一端側の厚みAと他端側の厚みBとの比B/Aを示す。図12の縦軸は、Y軸方向における電極チップ450の長さL(図2を参照)に対する耐久試験後に確認されたクラックおよび酸化スケールの長さの割合である損傷割合を示す。図13および図14の各軸についても同様である。
試験者は、電極母材と電極チップとをレーザ溶接によって接合した電極を試料として作製した。試験者は、材質および形状が異なる複数の電極チップを用意した。試験者は、レーザ溶接の条件としてレーザ強度および加工速度を調整することによって、電極チップの仕様ごとに、比B/Aが異なる複数の試料を作製した。試料の作製に用いた電極母材と電極チップとの組み合わせは、次のとおりである。
<組合せA1(図12)>
・電極チップの形状:第2変形例(図6)に相当する正方形(1.8mm×1.8mm)の対向面を有する直方体
・第1の金属層の材質:白金(Pt)を主成分とし、10質量%のイリジウム(Ir)を含有する合金
・第2の金属層の材質:白金(Pt)を主成分とし、20質量%のニッケル(Ni)を含有する合金
・電極母材:インコネル601から成る角材
<組合せA2(図12)>
・電極チップの形状:第2変形例(図6)に相当する正方形(1.3mm×1.3mm)の対向面を有する直方体
・第1の金属層の材質:白金(Pt)を主成分とし、10質量%のイリジウム(Ir)を含有する合金
・第2の金属層の材質:白金(Pt)を主成分とし、20質量%のニッケル(Ni)を含有する合金
・電極母材:インコネル601から成る角材
<組合せB1(図13)>
・電極チップの形状:第2変形例(図6)に相当する正方形(1.3mm×1.3mm)の対向面を有する直方体
・第1の金属層の材質:白金(Pt)を主成分とし、10質量%のルテニウム(Ru)を含有する合金
・第2の金属層の材質:白金(Pt)を主成分とし、20質量%のニッケル(Ni)を含有する合金
・電極母材:インコネル601から成る角材
<組合せB2(図13)>
・電極チップの形状:第2変形例(図6)に相当する断面を有し、第7変形例(図11)に相当する円形(直径1.0mm)の対向面を有する円柱
・第1の金属層の材質:白金(Pt)を主成分とし、10質量%のルテニウム(Ru)を含有する合金
・第2の金属層の材質:白金(Pt)を主成分とし、20質量%のニッケル(Ni)を含有する合金
・電極母材:インコネル601から成る角材
<組合せC1(図14)>
・電極チップの形状:第2変形例(図6)に相当する正方形(1.5mm×1.5mm)の対向面を有する直方体
・第1の金属層の材質:白金(Pt)を主成分とし、10質量%のロジウム(Rh)を含有する合金
・第2の金属層の材質:白金(Pt)を主成分とし、20質量%のニッケル(Ni)を含有する合金
・電極母材:インコネル601から成る角材
<組合せC2(図14)>
・電極チップの形状:第2変形例(図6)に相当する断面を有し、第7変形例(図11)に相当する円形(直径1.0mm)の対向面を有する円柱
・第1の金属層の材質:白金(Pt)を主成分とし、10質量%のロジウム(Rh)を含有する合金
・第2の金属層の材質:白金(Pt)を主成分とし、20質量%のニッケル(Ni)を含有する合金
・電極母材:インコネル601から成る角材
試験者は、各試料に対して、次の手順1,2を1000回繰り返す冷熱サイクル試験を実施した。
(手順1)電極チップの最高温度が1050℃になるように、2分間、電極母材に接合された電極チップをバーナで加熱
(手順2)1分間、送風によって電極チップを冷却
試験者は、冷熱サイクル試験を終えた後、各試料をX軸方向の中央でYZ平面に沿って切断し、溶融部430の厚みA,Bを測定するとともに、溶融部430に発生したクラックおよび酸化スケールの長さを測定した。クラックおよび酸化スケールは、溶融部430の部位のうち−Y軸方向側の部位に発生する傾向があった。
試料断面の各部を測定した後、試験者は、比B/Aを算出するとともに、クラックおよび酸化スケールの長さに基づいて損傷割合を算出した。試験者は、レーザ溶接の条件ごとに、試料を2個ずつ評価し、比B/Aおよび損傷割合の各平均値を算出した。これによって、試験者は、図12、図13および図14に示す結果を得た。図12、図13および図14において、白抜きの点は、溶融部430が電極母材410の端面419に到達せずに未貫通であった試料であることを示し、塗り潰した点は、溶融部430が電極母材410の端面419へと貫通した試料であることを示す。
図12、図13および図14に示す結果によれば、溶融部430が電極母材410の端面419へと貫通することによって、損傷割合を低減できることが分かる。また、損傷割合を軽減する観点から、比B/Aは、0.4≦B/A<1.0を満たすことが好ましく、0.7≦B/A<1.0を満たすことがいっそう好ましい。
以上説明した実施形態によれば、第2の部分界面Q−Rを挟む部位において、第1の金属層461から電極母材410までの熱膨張特性の変化を、第2の金属層462および溶融部430によって緩やかに推移させることができる。これによって、面方向(Y軸方向)に広がる溶融部430のうち溶融部430の厚みを比較的に確保しにくい他端側(−Y軸方向側)において、第1の金属層461と電極母材410との間に発生する熱応力を抑制できる。したがって、電極チップ450の耐剥離性を向上させることができる。また、電極チップ450における面方向の一端側(+Y軸方向側)には第2の金属層462ではなく第1の金属層461が露出するため、第2の金属層462が露出することによる電極チップ450の耐消耗性の低下を回避できる。
また、第1の金属層461は、白金(Pt)から主に成り、第2の金属層462は、第1の金属層461を構成する成分と電極母材410を構成する成分とを含有する合金から主に成る。そのため、第1の金属層461によって電極チップ450の耐消耗性を十分に確保できるとともに、第2の金属層462によって電極チップ450の耐剥離性を向上させることができる。
また、溶融部430の厚みAと厚みBとの関係は、0.7≦B/A<1.0を満たすため、面方向(Y軸方向)に広がる溶融部430のうち他端側(−Y軸方向側)において、第1の金属層461と電極母材410との間に発生する熱応力を十分に抑制できる。
また、溶融部430は、第1の金属層461から第2の金属層462を通過し、電極母材410の端面419に到達するため、溶融部430が電極母材410の端面419に到達しない場合と比較して、電極チップ450と電極母材410とを接合する接合強度を向上させることができる。
また、第2の金属層462は、面方向に垂直な方向(Z軸方向)において電極母材410の母材面411より対向面451から離れた位置にあるため、母材面411より対向面451側に第2の金属層462が露出することによる電極チップ450の耐消耗性の低下を回避できる。
また、電極母材410に接合する前の電極チップ450において、第1の金属層461より溶融しやすい第2の金属層462が他端側(−Y軸方向側)に偏って存在するため、レーザ溶接によって一端側(+Y軸方向側)から他端側(−Y軸方向側)へと溶融部430を十分な厚みで形成できる。その結果、電極チップ450の耐剥離性および耐消耗性を両立させたスパークプラグ10を製造できる。
B.他の実施形態
本発明は、上述した実施形態、実施例および変形例に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現できる。例えば、実施形態、実施例および変形例における技術的特徴のうち、発明の概要に記載した各形態における技術的特徴に対応するものは、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えおよび組み合わせを行うことが可能である。また、本明細書中に必須なものとして説明されていない技術的特徴については、適宜、削除することが可能である。
電極母材410に電極チップ450を接合するレーザ溶接は、電極母材410の母材面415側からレーザを照射する形態に限らず、電極母材410の母材面413側(+X軸方向側)からレーザを照射する形態であってもよいし、電極母材410の母材面414側(−X軸方向側)からレーザを照射する形態であってもよい。
本発明は、上述した実施形態のように接地電極400に適用する形態に限らず、電極チップを接合した中心電極100に適用する形態であってもよいし、中心電極100および接地電極400の各電極に適用する形態であってもよい。
10…スパークプラグ
90…内燃機関
100…中心電極
190…端子金具
200…絶縁体
290…軸孔
300…主体金具
310…端面
400…接地電極
400p,400Bp〜400Hp…接地電極
410,410G,410H…電極母材
411,412,413,414,415…母材面
418…溝部
419…端面
430…溶融部
450,450C〜450H…電極チップ
451…対向面
452…チップ裏面
455,456…端面
461…第1の金属層
461b…裏面
462…第2の金属層
910…内壁
920…燃焼室
P−Q−R…溶融界面
P−Q…第1の部分界面
Q−R…第2の部分界面

Claims (7)

  1. 第1の電極と、
    前記第1の電極との間に間隙を形成する対向面を有する電極チップと、前記電極チップが接合された電極母材と、前記電極チップと前記電極母材との間に形成された溶融部と、を含む第2の電極と
    を備え、
    前記溶融部は、前記電極チップにおける前記対向面に対する裏側において、前記対向面の一端から他端に向かう面方向へと広がる形状を成し、前記面方向の一端側において最大の厚みをもって露出する、スパークプラグであって、
    前記電極チップは、
    前記対向面を構成する第1の金属層と、
    前記第1の金属層と前記電極母材との中間の線熱膨張率を有し、前記第1の金属層における前記対向面に対する裏面に配置される第2の金属層と
    を備え、
    前記電極チップと前記溶融部との間の溶融界面は、
    前記面方向の一端側に広がり、前記第1の金属層と前記溶融部とが隣接する第1の部分界面と、
    前記第1の部分界面より前記面方向の他端側に広がり、前記第2の金属層と前記溶融部とが隣接する第2の部分界面と
    を含むことを特徴とするスパークプラグ。
  2. 請求項1に記載のスパークプラグであって、
    前記第1の金属層は、白金(Pt)およびイリジウム(Ir)の少なくとも一方から主に成り、
    前記第2の金属層は、前記第1の金属層を構成する成分と前記電極母材を構成する成分とを含有する合金から主に成る、スパークプラグ。
  3. 前記溶融界面における前記面方向の一端側の端部での前記溶融部の厚みAと、前記溶融界面における前記面方向の他端側の端部での前記溶融部の厚みBとの関係は、0.7≦B/A<1.0を満たす、請求項1または請求項2に記載のスパークプラグ。
  4. 前記溶融部は、前記第1の金属層から前記第2の金属層を通過し、前記電極チップの前記他端側の端面に対向する前記電極母材の面に到達する、請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のスパークプラグ。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のスパークプラグであって、
    前記電極母材は、前記電極チップに隣接するとともに前記対向面と同じ方向を向いた母材面を有し、
    前記第2の金属層は、前記面方向に垂直な方向において前記母材面より前記対向面から離れた位置にある、スパークプラグ。
  6. 前記第2の電極は、接地電極である、請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のスパークプラグ。
  7. 第1の電極と、
    前記第1の電極との間に間隙を形成する対向面を有する電極チップと、前記電極チップが接合された電極母材と、前記電極チップと前記電極母材との間に形成された溶融部と、を含む第2の電極と
    を備え、
    前記溶融部は、前記電極チップにおける前記対向面に対する裏側において、前記対向面の一端から他端に向かう面方向へと広がる形状を成し、前記面方向の一端側において最大の厚みをもって露出する、スパークプラグを製造する、スパークプラグの製造方法であって、
    前記対向面を構成する第1の金属層における前記対向面に対する裏側に、前記第1の金属層と前記電極母材との中間の線熱膨張率を有する第2の金属層を熱圧着することによって、前記裏側において前記面方向の一端側より他端側に偏って前記第2の金属層が厚く存在する電極チップを作製し、
    前記第2の金属層が熱圧着された前記電極チップにおける前記対向面とは反対側のチップ裏面に対して前記面方向の一端側から他端側に向けてレーザを入射するレーザ溶接によって、前記電極チップと前記溶融部との間の溶融界面が、
    前記面方向の一端側に広がり、前記第1の金属層と前記溶融部とが隣接する第1の部分界面と、
    前記第1の部分界面より前記面方向の他端側に広がり、前記第2の金属層と前記溶融部とが隣接する第2の部分界面と
    を含むように前記溶融部を形成する、スパークプラグの製造方法。
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