JP2009094047A - 内燃機関用スパークプラグ - Google Patents

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Abstract

【課題】混合気の火花放電間隙への流入阻害を抑制し、着火性の低下防止を図るとともに、貴金属チップの接合強度向上を図り、耐久性の向上を図ることのできる内燃機関用スパークプラグを提供する。
【解決手段】銅合金よりなる内層27A及びニッケル合金よりなる外層27Bからなる接地電極27には、中心電極用貴金属チップ31に対向するようにして接地電極用貴金属チップ32が設けられる。基本的には断面円形状をなす接地電極27の屈曲部より先端部分には平坦面F1が形成され、そこに台座部51を介して貴金属チップ32が接合される。軸線CL1に沿って接地電極27の先端面側から視認した当該接地電極27の断面において、平坦面F1と内層27Aとの最短距離をA、内層27Aのうち中心電極5から最も遠い点と、外層27Bのうち中心電極5から最も遠い点との距離をB(mm)とするとき、A/B≦0.7を満たす。
【選択図】 図5

Description

本発明は、内燃機関に使用されるスパークプラグに関する。
自動車エンジン等の内燃機関用のスパークプラグは、例えば中心電極と、その外側に設けられた絶縁体と、当該絶縁体の外側に設けられた筒状の主体金具と、基端部が前記主体金具の先端面に接合された接地電極とを備える。接地電極は、断面略矩形状をなし、その先端部内側面が前記中心電極の先端部と対向するように配置され、これにより中心電極の先端部及び接地電極の先端部間に火花放電間隙が形成される。
主体金具の外周面には図示しないねじ部が形成されている。スパークプラグは、当該ねじ部において、エンジンのシリンダヘッドに形成された雌ねじを備えるプラグホールに螺着されることで、取り付けられる。ところで、スパークプラグの取付状態において、混合気が接地電極の背面に当たるような位置関係になった場合、接地電極が混合気の火花放電間隙への流入を阻害するおそれがある。その結果、着火性にバラツキが生じてしまうおそれがある。
これに対し、2以上の接地電極を有するタイプにおいて、各接地電極を、断面が略円形状の円柱状とするという技術がある(例えば、特許文献1参照)。このように断面を略円形状とすることで、混合気が接地電極の背面に当たるような位置関係になった場合であっても、混合気が接地電極から剥離しにくく、その内側に廻り込んで、火花放電間隙に混合気が到達しやすいものとなる。
また、接地電極の断面を略台形状とする技術もある(例えば、特許文献2参照)。このように断面を略台形状とすることで、断面が長方形状である場合に比べて、火花放電間隙に混合気が到達しやすいといえる。
特開平11−121142号公報 特開平5−13146号公報
しかしながら、接地電極が主体金具の先端面に接合される都合上、接地電極の断面を円形状にすると、断面が長方形状の場合に比べて、断面積が小さくならざるを得ない。その結果、いわゆる熱引き(放熱性)が悪く、高速運転時等においては電極温度が上昇しやすく接地電極の消耗の度合いが大きく、耐久性が低くなってしまうおそれがある。
また、近年では、中心電極の先端部、及び、接地電極の先端部に、それぞれ貴金属合金よりなるチップ(貴金属チップ)を接合することで、着火性や火花伝播性の向上を図ることも考えられているが、上記特許文献1のように接地電極の断面が円形状の場合には、接地電極側の貴金属チップを接合することが困難となってしまうことが懸念される。
さらに、特許文献2では、接地電極が、外層と当該外層よりも熱伝導性に優れた内層とからなる点が記載されており、熱引き性能の向上については示唆されているものの、貴金属チップの接合手法については何ら記載されていない。ここで、例えば、貴金属チップを抵抗溶接で溶接したのでは十分な接合強度が得られない。また、例えばレーザ又は電子ビーム溶接等で溶接した場合には、溶融部が内層にまで及んでしまうおそれがあり、この場合には、酸化スケールが形成されてしまうことに起因する耐酸化性の低下が懸念される。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、混合気の火花放電間隙への流入阻害を抑制し、着火性の低下防止を図るとともに、貴金属チップの接合強度向上を図り、耐久性の向上を図ることのできる内燃機関用スパークプラグを提供することにある。
以下、上記課題等を解決するのに適した各構成を項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する構成に特有の作用効果を付記する。
構成1.本構成のスパークプラグは、
軸線方向に延びる棒状の中心電極と、
前記中心電極の外周に設けられた略円筒状の絶縁体と、
前記絶縁体の外周に設けられた筒状の主体金具と、
基端部が前記主体金具の先端部に接合され、先端部が前記中心電極の先端部と対向するように配置された接地電極とを備え、
前記中心電極の先端には中心電極用貴金属チップが接合されるとともに、前記接地電極の先端部のうち、前記中心電極用貴金属チップに対向する位置には、接地電極用貴金属チップが接合され、前記中心電極用貴金属チップの先端部及び前記接地電極用貴金属チップの先端部間に火花放電間隙を有する内燃機関用スパークプラグであって、
前記接地電極のうち少なくとも先端側においては、前記中心電極側とは反対側の背面に凸状の湾曲面を有し、
前記接地電極用貴金属チップは、ニッケルを主成分とする台座部の座面に接合されるとともに、前記台座部が前記接地電極に接合されることで設けられ、かつ、前記接地電極のうち前記台座部が接合される部位は平坦面となっており、
前記接地電極のうち少なくとも火花放電する部位においては、ニッケル合金よりなる外層及び当該外層よりも良熱伝導性素材よりなる内層を備え、
前記軸線に沿って前記接地電極の先端面側から視認した当該接地電極の断面において、
前記平坦面(接合前の平坦面をも含む)と前記内層との最短距離をA(mm)、
前記内層のうち前記中心電極から最も遠い点と前記外層のうち前記中心電極から最も遠い点との距離をB(mm)とするとき、
A/B≦0.7
を満たすことを特徴とする。
上記構成1によれば、接地電極のうち少なくとも火花放電間隙の中心よりも先端側において、中心電極側とは反対側の背面に凸状の湾曲面を有している。このため、混合気が接地電極の背面に直接当たるような位置関係になった場合であっても、混合気が接地電極の内側に廻り込んで、火花放電間隙に混合気が到達しやすい。結果として、着火性の低下防止を図ることができる。
また、接地電極のうち少なくとも火花放電する部位において、ニッケル合金よりなる外層及び当該外層よりも良熱伝導性の金属よりなる内層を備えている。上記外層の存在により、酸化に対し耐久性が高められるとともに、内層の存在により、熱引きが良くなり、高速運転時等において接地電極や接地電極の貴金属チップの温度が上昇してしまうことによる不具合、例えば接地電極や接地電極の貴金属チップの消耗による火花放電間隙の増大を抑制しやすい。
さらに、中心電極及び接地電極には、それぞれ貴金属チップが接合されている。このため、高温下における耐火花消耗性の向上を図ることができる。すなわち、貴金属チップの存在により消耗が抑制され、かかる意味で耐久性の向上を図ることができる。
また、構成1では、接地電極のうち少なくとも前記接地電極用貴金属チップが接合される接合面は略平面状の平坦面をなしている。このため、接合面が曲面をなしている場合に比べ接合作業の煩雑化を回避しやすく、また、接合強度の向上を図ることができる。
その上、前記接地電極用貴金属チップは、ニッケルを主成分とする台座部の座面に接合され、当該台座部が、前記接地電極の平坦面に対し、接合されている。そのため、接地電極用貴金属チップを台座部に対し強固に接合しておけば、同じニッケルを主成分とする台座部と接地電極の平坦面とは比較的容易にかつ強固に接合することができる。そのため、接地電極用貴金属チップの接合強度の向上が図られ、接合状態の一層の安定化が図られる。
しかも、構成1では、軸線に沿って接地電極の先端面側から視認した当該接地電極の断面において、平坦面(接合前の平坦面をも含む)と内層との最短距離をA(mm)、内層のうち中心電極から最も遠い点と外層のうち中心電極から最も遠い点との距離をB(mm)とするとき、A/B≦0.7を満たす。すなわち、平坦面と内層との最短距離Aが、比較的短い。上述したように、接地電極用貴金属チップは、台座部を介して接地電極の平坦面に対し接合されている。このように台座部を介することで、貴金属チップの成分を含む溶融部が内層に対し直接接触してしまうことなく、強固な接合を実現することが可能ではあるが、一方で、台座部の存在が存在する分、接地電極用貴金属チップと内層との距離も長くなってしまうことが懸念される。この点、構成1では、平坦面と内層との最短距離Aが比較的短いことから、接地電極用貴金属チップからの熱が、良熱伝導性の金属よりなる内層へと伝達されやすい。結果として、熱引き性能の飛躍的な向上を図ることができる。
これに対し、A/B≦0.7を満たさない場合には、良好な熱引きが行われにくくなり、消耗体積の増大を招いてしまうこととなる。その結果、火花放電間隙の経時的な増大、要求電圧の増大等を招くとともに、横飛火、奥飛火等が起こりやすくなってしまう。
上記のように、構成1では、接地電極用貴金属チップは、板状の台座部を介して接地電極の平坦面に接合されているのであるが、より強固な接合を確保する等の観点からは、後述する構成4〜7を採用するのがより望ましい。
構成2.本構成のスパークプラグは、
軸線方向に延びる棒状の中心電極と、
前記中心電極の外周に設けられた略円筒状の絶縁体と、
前記絶縁体の外周に設けられた筒状の主体金具と、
基端部が前記主体金具の先端部に接合され、先端部が前記中心電極の先端部と対向するように配置された接地電極とを備え、
前記中心電極の先端には中心電極用貴金属チップが接合されるとともに、前記接地電極の先端部のうち、前記中心電極用貴金属チップに対向する位置には、接地電極用貴金属チップが接合され、前記中心電極用貴金属チップの先端部及び前記接地電極用貴金属チップの先端部間に火花放電間隙を有する内燃機関用スパークプラグであって、
前記接地電極のうち少なくとも先端側においては、断面長円形状をなし、
前記接地電極用貴金属チップは、ニッケルを主成分とする台座部の座面に接合されるとともに、前記台座部が前記接地電極に接合されることで設けられ、かつ、前記接地電極のうち前記台座部が接合される部位は平坦面となっており、
前記接地電極のうち少なくとも火花放電する部位においては、ニッケル合金よりなる外層及び当該外層よりも良熱伝導性素材よりなる内層を備え、
前記軸線に沿って前記接地電極の先端面側から視認した当該接地電極の断面において、
前記平坦面(接合前の平坦面をも含む)と前記内層との最短距離をA(mm)、
前記内層のうち前記中心電極から最も遠い点と前記外層のうち前記中心電極から最も遠い点との距離をB(mm)とするとき、
A/B≦0.7
を満たすことを特徴とする。
尚、「長円形状」とあるのは、真円を中心で、或いは、楕円を長辺又は短辺で切断し、切断してなる半円或いは半楕円の両端同士を直線で連結した形状をいうものであり、換言すれば、長方形のうち一対の対向辺を突状に湾曲させてなる形状を意味する。
構成2によれば、接地電極の両側面に湾曲面が形成されているため、混合気を火花放電間隙へと流入しやすくすることができ、ひいては上記構成1と同様の作用効果が奏される。尚、構成1と同様に、接地電極用貴金属チップのより強固な接合を確保する等の観点からは、後述する構成4〜7を採用するのがより望ましい。
構成3.本構成のスパークプラグは、
軸線方向に延びる棒状の中心電極と、
前記中心電極の外周に設けられた略円筒状の絶縁体と、
前記絶縁体の外周に設けられた筒状の主体金具と、
基端部が前記主体金具の先端部に接合され、先端部が前記中心電極の先端部と対向するように配置された接地電極とを備え、
前記中心電極の先端には中心電極用貴金属チップが接合されるとともに、前記接地電極の先端部のうち、前記中心電極用貴金属チップに対向する位置には、接地電極用貴金属チップが接合され、前記中心電極用貴金属チップの先端部及び前記接地電極用貴金属チップの先端部間に火花放電間隙を有する内燃機関用スパークプラグであって、
前記接地電極のうち少なくとも先端側においては、矩形の四隅をそれぞれ直線状或いは突状の湾曲状に切除してなる断面形状を有し、
前記接地電極用貴金属チップは、ニッケルを主成分とする台座部の座面に接合されるとともに、前記台座部が前記接地電極に接合されることで設けられ、かつ、前記接地電極のうち前記台座部が接合される部位は平坦面となっており、
前記接地電極のうち少なくとも火花放電する部位においては、ニッケル合金よりなる外層及び当該外層よりも良熱伝導性素材よりなる内層を備え、
前記軸線に沿って前記接地電極の先端面側から視認した当該接地電極の断面において、
前記平坦面(接合前の平坦面をも含む)と前記内層との最短距離をA(mm)、
前記内層のうち前記中心電極から最も遠い点と前記外層のうち前記中心電極から最も遠い点との距離をB(mm)とするとき、
A/B≦0.7
を満たすことを特徴とする。
尚、「矩形の四隅が直線状に切除されてなる断面形状」とあるのは、接地電極のうち中心電極側に位置する正面側側面及び当該正面側側面の裏側に位置する背面側側面と、前記正面側側面及び背面側側面の間に位置する両側面との間に面取り部が設けられ、断面八角形状をなしていることを意味する。また、「矩形の四隅が突状の湾曲状に切除されてなる断面形状」とあるのは、前記正面側側面及び背面側側面と、当該正面側側面及び背面側側面の間に位置する両側面との間に湾曲面部が設けられていることを意味する。
構成3によれば、接地電極は、矩形の四隅が直線状或いは突状の湾曲状に切除されてなる断面形状をなしているため、混合気を火花放電間隙へと流入しやすくすることができる。その結果、上記構成1と同様の作用効果が奏されることとなる。
尚、混合気を火花放電間隙により到達しやすくするという観点から、面取り部については、接地電極の中心軸と直交する断面における、接地電極の厚さ方向に沿った長さ、並びに、接地電極の幅方向に沿った長さをそれぞれ0.3mm以上とすることが好ましい。加えて、湾曲面部については、接地電極の中心軸と直交する断面における曲率半径を0.3mm以上とすることが好ましい。
また、構成1と同様に、接地電極用貴金属チップのより強固な接合を確保する等の観点からは、後述する構成4〜7を採用するのがより望ましい。
構成4.構成1乃至3に記載の内燃機関用スパークプラグにおいて、前記台座部の前記軸線方向における厚みをT(mm)とするとき、
T≧0.25
を満たすことを特徴とする。
接合強度の向上を図るという観点からは、接地電極用貴金属チップと台座部とが、所定の溶接等で接地電極用貴金属チップを構成する金属及び台座部を構成するニッケル系金属が相互に溶融され混じり合うことによって溶融部を形成し、当該溶融部を介して接合されることが、望ましい。この点、構成4では、台座部の軸線方向における厚みTが0.25mm以上と十分に確保されている。このため、前記溶融部に関し十分な大きさを確保することができる。結果として、接地電極用貴金属チップ及び台座部間において十分な接合強度を確保することができ、ひいては、接合状態の一層の安定化を図ることができる。
構成5.構成1乃至4に記載の内燃機関用スパークプラグにおいて、
前記地電極用貴金属チップは、前記台座部の座面に対し、レーザ溶接又は電子ビーム溶接により接合されていることを特徴とする。
構成6.構成1乃至5のいずれかに記載の内燃機関用スパークプラグにおいて、前記台座部は、前記平坦面に対し、抵抗溶接により接合されていることを特徴とする。
上記構成5によれば、接地電極用貴金属チップと台座部との間に、接地電極用貴金属チップを構成する金属及び台座部を構成するニッケル系金属が相互に溶融され混じり合うことによって形成された溶融部を介して接合される。このように溶融部が形成されることから、両者間の接合強度の向上を図ることができる。
また、上記構成6によれば、台座部はニッケルを主成分とするとともに、平坦面を構成する外層もニッケル合金により形成されている。すなわち、両者は同系金属よりなっているため、抵抗溶接であっても、つまりレーザ溶接等のように溶融部が形成されなくとも、十分な接合強度を確保することができる。また、内層が耐酸化性に劣るような素材である場合であっても、他のレーザ溶接等のように、比較的大きな溶融部を形成して表面に出てしまうこともなく、かかる意味においても接合強度の確保が可能となる。
構成7.構成1乃至6のいずれかに記載の内燃機関用スパークプラグにおいて、
前記接地電極用貴金属チップが、前記台座部の座面に接合されることで複合体とされた上で、当該複合体の台座部が、前記平坦面に対し接合されていることを特徴とする。
上記構成7によれば、接合作業をスムースに行うことができる。
さらに、次の構成8〜13を採用することがより一層望ましい。
構成8.構成1乃至7のいずれかに記載の内燃機関用スパークプラグにおいて、
前記台座部が、前記内層と接触していることを特徴とする。
構成8によれば、接地電極用貴金属チップと内層との距離をより一層短いものとすることができ、より一層の熱引き性能の向上を図ることができる。一方で、接地電極用貴金属チップと内層との間には、台座部が介在しているため、接地電極用貴金属チップと内層とが接触してしまうことによる不具合、すなわち、酸化スケールが形成されてしまうことに起因する耐酸化性の低下を抑制することができる。
構成9.構成1乃至8のいずれかに記載の内燃機関用スパークプラグにおいて、
前記内層のうち、少なくとも一部は銅を主成分とすることを特徴とする。
構成9のように、銅を主成分とする内層を備えることで、良好な熱引きが確保でき、接地電極温度が上昇してしまうことによる不具合をより確実に抑制することができる。尚、接地電極としては、単なる2層構造に限られることなく、3層構造以上をなしていてもよい。但し、内層は、外層よりも良熱伝導性金属を含んでいる必要がある。従って、例えば、外層の内側に銅合金或いは純銅で構成された中間層があり、中間層の内側に純ニッケルで構成された最内層がある場合には、中間層及び最内層により、内層が構成されていると捉えることができる。
構成10.構成1乃至9のいずれかに記載の内燃機関用スパークプラグにおいて、
前記軸線に沿って前記接地電極の先端面側から視認した当該接地電極の断面において、
前記平坦面と前記外層のうち前記中心電極から最も遠い点との距離をC(mm)とするとき、
C≦1.3を満たすことを特徴とする。
構成11.構成1乃至10のいずれかに記載の内燃機関用スパークプラグにおいて、
前記軸線に沿って前記接地電極の先端面側から視認した当該接地電極の断面において、
前記軸線に直交する方向における前記接地電極の幅をD(mm)とするとき、
D≦1.5を満たすことを特徴とする。
上記構成10,11によれば、混合気が接地電極の内側に廻り込んで、火花放電間隙に混合気が到達しやすい。結果として、より一層の着火性の向上を図ることができる。また、比較的ねじ径が小さく、接合面積についての制約を受けやすい場合であっても主体金具に対し確実に接合することができる。
構成12.構成1乃至11のいずれかに記載の内燃機関用スパークプラグにおいて、
前記軸線に沿って前記接地電極の先端面側から視認した当該接地電極の断面において、
前記平坦面から前記接地電極用貴金属チップの先端までの長さをE(mm)とするとき、
E≧0.4を満たすことを特徴とする。
構成12によれば、平坦面から接地電極用貴金属チップの先端までの長さEが、0.4mm以上となっているため、より一層の着火性の向上が図られる。
構成13.構成1乃至12のいずれかに記載の内燃機関用スパークプラグにおいて、
前記平坦面は、前記外層を切り欠くことで構成されていることを特徴とする。
構成13のように、接地電極の外層を切り欠くことで、前記平坦面が形成される。このため、型等を用いて平坦面を形成する場合に比べて、比較的容易に平坦面を形成することができる。また、「切り欠く」ことには、例えば切削加工を施すこと等が挙げられるが、この場合には単に切削加工を施すことで、構成1等に規定されている「A/B≦0.7」の関係を、さほどの困難を伴うことなく実現することができる。
以下に、一実施形態について図面を参照して説明する。図1は、スパークプラグ1を示す一部破断正面図である。なお、図1では、スパークプラグ1の軸線CL1方向を図面における上下方向とし、下側をスパークプラグ1の先端側、上側を後端側として説明する。
スパークプラグ1は、長尺状をなす絶縁体としての絶縁碍子2、これを保持する筒状の主体金具3などから構成されるものである。
絶縁碍子2には、軸線CL1に沿って軸孔4が貫通形成されている。そして、軸孔4の先端部側には中心電極5が挿入、固定され、後端部側には端子電極6が挿入、固定されている。軸孔4内における中心電極5と端子電極6との間には、抵抗体7が配置されており、この抵抗体7の両端部は導電性のガラスシール層8,9を介して、中心電極5と端子電極6とにそれぞれ電気的に接続されている。
中心電極5は、絶縁碍子2の先端から突出し、端子電極6は絶縁碍子2の後端から突出した状態でそれぞれ固定されている。また、中心電極5には、その先端に、イリジウムを主成分とする貴金属チップ(中心電極用貴金属チップ)31が溶接により接合されている。
一方、絶縁碍子2は、周知のようにアルミナ等を焼成して形成されており、その外形部において、軸線CL1方向略中央部において径方向外向きに突出形成されたフランジ状の大径部11と、当該大径部11よりも先端側においてこれよりも細径に形成された中胴部12と、当該中胴部12よりも先端側においてこれより細径に形成され、内燃機関(エンジン)の燃焼室に晒される脚長部13とを備えている。絶縁碍子2のうち、大径部11、中胴部12、脚長部13を含む先端側は、筒状に形成された主体金具3の内部に収容されている。そして、脚長部13と中胴部12との連接部には段部14が形成されており、当該段部14にて絶縁碍子2が主体金具3に係止されている。
主体金具3は、低炭素鋼等の金属により筒状に形成されており、その外周面にはスパークプラグ1をエンジンのシリンダヘッドに取付けるためのねじ部(雄ねじ部)15が形成されている。ねじ部15の後端側の外周面には座部16が形成され、ねじ部15後端のねじ首17にはリング状のガスケット18が嵌め込まれている。さらに、主体金具3の後端側には、主体金具3をシリンダヘッドに取付ける際にレンチ等の工具を係合させるための断面六角形状の工具係合部19が設けられるとともに、後端部において絶縁碍子2を保持するための加締め部20が設けられている。
また、主体金具3の内周面には、絶縁碍子2を係止するための段部21が設けられている。そして、絶縁碍子2は、主体金具3の後端側から先端側に向かって挿入され、自身の段部14が主体金具3の段部21に係止された状態で、主体金具3の後端側の開口部を径方向内側に加締めること、つまり上記加締め部20を形成することによって固定される。なお、絶縁碍子2及び主体金具3双方の段部14,21間には、円環状の板パッキン22が介在されている。これにより、燃焼室内の気密性を保持し、燃焼室内に晒される絶縁碍子2の脚長部13と主体金具3の内周面との隙間に入り込む燃料空気が外部に漏れないようにしている。
さらに、加締めによる密閉をより完全なものとするため、主体金具3の後端側においては、主体金具3と絶縁碍子2との間に環状のリング部材23,24が介在され、リング部材23,24間にはタルク(滑石)25の粉末が充填されている。すなわち、主体金具3は、板パッキン22、リング部材23,24及びタルク25を介して絶縁碍子2を保持している。
また、主体金具3の先端面26には、略L字状をなす接地電極27が接合されている。すなわち、接地電極27は、前記主体金具3の先端面26に対しその基端部が溶接されるとともに、先端側が曲げ返されて、その先端側の一側面が中心電極5の先端部(貴金属チップ31)と対向するように配置されている。当該接地電極27には、前記貴金属チップ31に対向するようにして貴金属チップ(接地電極用貴金属チップ)32が設けられている。そして、これら貴金属チップ31,32は、軸線CL1上に設けられており、これら貴金属チップ31,32間の隙間が火花放電間隙33となっている。
図2に示すように、中心電極5は、銅又は銅合金からなる内層5Aと、ニッケル(Ni)合金からなる外層5Bとにより構成されている。中心電極5は、その先端側が縮径されるとともに、全体として棒状(円柱状)をなし、その先端面が平坦に形成されている。ここに円柱状をなす上記貴金属チップ31を重ね合わせ、さらにその接合面外縁部に沿ってレーザ溶接、或いは、電子ビーム溶接等を施すことにより貴金属チップ31と中心電極5とが溶け合い、溶融部41が形成される。すなわち、貴金属チップ31は、中心電極5先端に対し、溶融部41で固着されることで接合されている。
一方、接地電極27は、内層27A及び外層27Bからなる2層構造となっている。本実施形態における外層27Bは、インコネル600やインコネル601(いずれも登録商標)等のニッケル合金で構成されている。これに対し、内層27Aは、前記ニッケル合金よりも良熱伝導性金属である銅合金或いは純銅で構成されている。当該内層27Aの存在によって、熱引き性の向上が図られている(この点については後に詳述する)。尚、本実施形態では、説明の便宜上、単なる2層構造として説明しているが、3層構造或いは4層以上の多層構造をなしていてもよい。但し、外層27Bに対し、その内側の層は、外層27Bよりも良熱伝導性金属を含んでいる必要がある。従って、例えば、外層27Bの内側に銅合金或いは純銅で構成された中間層が設けられ、中間層の内側に純ニッケルで構成された最内層が設けられていてもよい。この場合、中間層及び最内層により、内層27Aが構成される。
また、本実施形態では、接地電極27は、基本的には、断面円形状をなしている。そして、特に当該接地電極27のうち、少なくとも貴金属チップ32が接合されている部位を含む先端部分(本実施形態では屈曲部よりも先端部分)は、略平面状をなすよう、切削加工が施されている。すなわち、当該切削加工により、外層27Bが削られることで、平坦面F1が形成されている。
また、上記中心電極5側の貴金属チップ31がイリジウムを主成分としている点については言及したが、接地電極27側の貴金属チップ32は、例えば白金を主成分とし、20質量%のロジウムを含有する貴金属合金により構成されている。但し、これらの素材構成はあくまでも例示であって、上記記載に何ら限定されるものではない。例えば、別の例としては、Pt−10Niとして、ニッケルを主成分とする後述する台座部52との溶接性を向上させることとしてもよい。これら貴金属チップ31,32は、例えば次のようにして製造される。まず、主成分をイリジウム、或いは白金とするインゴットを用意し、上述した所定の組成となるよう各合金成分を配合・溶融し、当該溶融合金に関し再度インゴットを形成し、その後、当該インゴットについて熱間鍛造、熱間圧延(溝ロール圧延)を施す。その後、線引き加工を施すことで、棒状素材を得た後、それを所定長に切断することで、円柱状の貴金属チップ31,32が得られる。
さて、本実施形態における接地電極27側の貴金属チップ32は、当該接地電極27の先端部分に直接接合されている訳ではなく、台座部51を介していわば間接的に接合されている。すなわち、貴金属チップ32は、ニッケルを主成分とする板状の台座部51の座面52に接合され、当該台座部52(の座面52とは反対側の面)が、前記接地電極27のうち前記平坦面F1に対し、接合されている。より具体的に説明すると、まず、貴金属チップ32を前記台座部51の座面52に当接させた状態で、その当接面外縁部に沿ってレーザ溶接、或いは、電子ビーム溶接を施す。これにより、貴金属チップ32と台座部51とが溶け合い、溶融部42が形成されことで、貴金属チップ32と台座部51とが強固に接合固定された複合体61が得られる(図6(c)参照)。そして、当該複合体61の台座部51が、前記接地電極27の平坦面F1に対し、抵抗溶接により接合されているのである。台座部51、及び、接地電極27の外層27Bは、いずれもニッケル合金よりなるため、抵抗溶接であっても十分な接合強度が得られる。尚、本実施形態における前記台座部51の厚さT(図5参照)は、0.25m以上(例えば0.45mm)となっており、レーザ溶接、或いは、電子ビーム溶接を行うに際し、十分な溶接を行うことができる(十分に深い(厚い)溶融部42を形成することができる)ようになっている。
上記のように構成されてなる本実施形態では、図5に示すように、軸線CL1に沿って接地電極27の先端面側から視認した当該接地電極27の断面において、平坦面F1と内層27Aとの最短距離をA(mm)、前記内層27Aのうち中心電極5から最も遠い点と、外層27Bのうち中心電極5から最も遠い点との距離をB(mm)とするとき、
A/B≦0.7を満たすように構成されている。
また、本実施形態では、接地電極27の平坦面F1と、外層27Bのうち中心電極5から最も遠い点との距離をC(mm)とするとき、
C≦1.3を満たすように構成されている。
さらに、軸線CL1に直交する方向における接地電極27の幅をD(mm)とするとき、
D≦1.5を満たすように構成されている。
併せて、前記平坦面F1から貴金属チップ32の先端までの長さをE(mm)とするとき、
E≧0.4を満たすように構成されている。
尚、上述したように、本実施形態では、接地電極27のうち中心電極5側とは反対側の背面に突状の湾曲面を有する構成とされているが、例えば、図9に示すように、接地電極27のうち中心電極5に対向する側面と隣り合う両側面に突状の湾曲面を有するように(すなわち、断面長円形状に)構成することとしてもよい。また、接地電極27を、矩形の四隅を切除してなる断面形状をなすように構成することとしてもよい。すなわち、図10に示すように、接地電極27の各側面の間に面取り部MBを有するように構成することとしてもよいし、図11に示すように、接地電極27の各側面の間に湾曲面部WBを有するように構成することとしてもよい。また、前記接地電極27の各側面の間に前記面取り部MB及び湾曲面部WBのいずれかを有するように構成することとしてもよい。尚、面取り部MB又は湾曲面部WBを設けるにあたっては、混合気を火花放電間隙33により到達しやすくするという観点から、面取り部MBについては、接地電極27の中心軸と直交する断面における、接地電極27の厚さ方向に沿った長さ、並びに、接地電極27の幅方向に沿った長さをそれぞれ0.3mm以上とすることが好ましい。加えて、湾曲面部WBについては、接地電極27の中心軸と直交する断面における曲率半径を0.3mm以上とすることが好ましい。
次に、上記のように構成されてなるスパークプラグ1の製造方法について、前記接地電極27の製造過程等を中心に説明する。まず、主体金具3を予め加工しておく。すなわち、円柱状に形成された金属素材(例えばS15CやS25Cといった鉄系素材やステンレス素材)を冷間鍛造加工により貫通孔を形成し、概形を製造する。その後、切削加工を施すことで外形を整え、主体金具中間体を得る。
一方で、接地電極27の中間体を製造する。すなわち、接地電極27の中間体は、未だ屈曲前の直棒状のものである。当該屈曲前の接地電極27は、例えば次のようにして得られる。
すなわち、内層27Aを構成する金属材料よりなる芯材と、外層27Bを構成する金属材料よりなる有底筒状体とを用意する(いずれも図示略)。そして、有底筒状体の凹部に対し、芯材を嵌入することにより、カップ材を形成する。次に、当該2層構造をもつカップ材に関し、冷間にて細化加工を施す。冷間での細化加工としては、例えば、ダイス等を用いた線引き加工、雌型等を用いた押出成形加工等が挙げられる。その後、スウェージング加工が施されることにより、図6(a)に示すように、断面円形状をなすとともに細径化された棒状体271が形成される。
そして、被屈曲部分よりも先端側において、切削加工を施すことにより、図6(b)に示すように、棒状体271に前記平坦面F1が形成される。
続いて、前記主体金具中間体の先端面に、屈曲前、チップ接合前の接地電極27を抵抗溶接により接合する。尚、抵抗溶接に際してはいわゆる「ダレ」が生じるので、その「ダレ」を除去する作業が行われる。また、本例では、スウェージング加工、切削加工等を施した後、屈曲前の接地電極27を抵抗溶接により接合することとしているが、細化加工後、棒状体を主体金具中間体に接合した後、スウェージング加工を行い、その後、切削を行うこととしてもよい。この場合、スウェージングに際しては、主体金具中間体を保持した状態で、その先端面に接合された棒状体をその先端側からスウェージャーの加工部(スウェージングダイス)に導入することができる。従って、スウェージングに際し保持するための部位を確保するために、棒状体をわざわざ長めに設定したりすることが不要となる。
その後、主体金具中間体の所定部位に、ねじ部15が転造によって形成される。これにより、屈曲前の接地電極27の溶接された主体金具3が得られる。主体金具3等には、亜鉛メッキ或いはニッケルメッキが施される。尚、耐食性向上を図るべく、その表面に、さらにクロメート処理が施されることとしてもよい。
一方で、上述のように、貴金属チップ32の複合体61を形成しておく。すなわち、貴金属チップ32を台座部51の座面52に当接させた状態で、その当接面外縁部に沿ってレーザ溶接、或いは、電子ビーム溶接を施すことで、溶融部42が形成され、これにより、貴金属チップ32と台座部51とが強固に接合固定された複合体61が得られる。
そして、図6(c)に示すように、当該複合体61の台座部51を、棒状体271の平坦面F1に対し、抵抗溶接により接合する。尚、溶接をより確実なものとするべく、当該溶接に先だって溶接部位のメッキ除去が行われたり、或いは、メッキ工程に際し溶接予定部位にマスキングが施されたりする。また、当該複合体61の溶接を、後述する組付けの後に行うこととしてもよい。
一方、前記主体金具3とは別に、絶縁碍子2を成形加工しておく。例えば、アルミナを主体としバインダ等を含む原料粉末を用い、成形用素地造粒物を調製し、これを用いてラバープレス成形を行うことで、筒状の成形体が得られる。得られた成形体に対し、研削加工が施され整形される。そして、整形されたものが焼成炉へ投入され焼成されることで、絶縁碍子2が得られる。
また、前記主体金具3、絶縁碍子2とは別に、中心電極5を製造しておく。すなわち、Ni系合金が鍛造加工され、その中央部に放熱性向上を図るべく銅芯が設けられる。そして、その先端部には、上述した貴金属チップ31が、レーザ溶接等により接合される。
そして、上記のようにして得られた貴金属チップ31が接合された中心電極5と、端子電極6とが、やはり図示しないガラスシールによって前記絶縁碍子2の軸孔4へ封着固定される。ガラスシールとしては、一般的にホウ珪酸ガラスと金属粉末とが混合されて調製されたものが用いられる。そして先ず中心電極5を絶縁碍子2の軸孔4へ挿通した状態とし、前記調製されたシール材が絶縁碍子2の軸孔4に注入された後、後方から前記端子電極6が押圧された状態とした上で、焼成炉内にて焼き固められる。尚、このとき、絶縁碍子2の後端側の胴部表面には釉薬層が同時に焼成されることとしてもよいし、事前に釉薬層が形成されることとしてもよい。
その後、上記のようにそれぞれ作製された中心電極5及び端子電極6を備える絶縁碍子2と、直棒状の接地電極27を備える主体金具3とが組付けられる。より詳しくは、比較的薄肉に形成された主体金具3の後端部に対し、冷間加締めや熱間加締めが行われることで、周方向から絶縁碍子2の一部が主体金具3に取り囲まれるようにして保持される。
そして、最後に、直棒状の接地電極27を屈曲させることで、中心電極5(の貴金属チップ31)及び接地電極27(の貴金属チップ32)間の前記火花放電間隙33を調整する加工が実施される。
このように一連の工程を経ることで、上述した構成を有するスパークプラグ1が製造される。
以上詳述したように、本実施形態によれば、得られるスパークプラグ1に関し、接地電極27のうち少なくとも火花放電間隙33の中心よりも先端側において、中心電極5側とは反対側の背面に凸状の湾曲面を有している(断面略円形状をなしている)。このため、例えば図3,4に示すように、混合気が接地電極27の背面に直接当たるような位置関係になった場合であっても、混合気が接地電極27の内側に廻り込んで、火花放電間隙33に混合気が到達しやすい。結果として、着火性の低下を防止することができる。
また、接地電極27は、ニッケル合金等で構成された外層27B及び当該外層27Bよりも良熱伝導性金属よりなる内層27Aを備えている。このため、内層27Aにおいて、積極的に放熱が図られ、所謂「熱引き」が良くなる。従って、高速運転時等において接地電極27や接地電極用貴金属チップ32の温度が上昇してしまうことによる不具合、つまり、耐酸化性や耐火花摩耗性等の耐久性の低下を抑制できる。
また、本実施形態では、接地電極27のうち貴金属チップ32は略平面状をなす平坦面F1に接合されている。このため、接合面が曲面をなしている場合に比べ接合作業の煩雑化を回避しやすく、また、接合強度の向上を図ることができる。
その上、貴金属チップ32は、ニッケルを主成分とする板状の台座部51の座面に接合され、当該台座部51が、接地電極27の平坦面F1に接合されている。そのため、貴金属チップ32を台座部51に対しレーザ溶接等で強固に接合しておけば、同じニッケルを主成分とする台座部51と接地電極27の平坦面F1とは比較的容易に接合することができる。そのため、貴金属チップ32の接合強度の向上が図られ、接合状態の一層の安定化が図られる。
しかも、本実施形態では、軸線CL1に沿って接地電極27の先端面側から視認した当該接地電極27の断面において、平坦面F1と内層27Aとの最短距離をA(mm)、前記内層27Aのうち中心電極5から最も遠い点と、外層27Bのうち中心電極5から最も遠い点との距離をB(mm)とするとき、A/B≦0.7を満たしている。すなわち、平坦面F1と内層27Aとの最短距離Aが、比較的短い。上述したように、貴金属チップ32は、台座部51を介して接地電極27の平坦面F1に対し接合されており、このように台座部51を介することで、溶融部42が内層27Aに対し直接接触してしまうことなく、強固な接合を実現することが可能となっているのであるが、一方で、台座部51の存在が存在する分、貴金属チップ32と内層27Aとの距離も離れてしまうことが懸念される。この点、本実施形態では平坦面F1と内層27Aとの最短距離Aが比較的短いことから、貴金属チップ32からの熱が、良熱伝導性の金属よりなる内層27Aへと伝達されやすい。結果として、熱引き性能の飛躍的な向上を図ることができる。
ここで、上記効果を確認するべく、A/Bを変更することで種々のサンプルを作製し、種々の評価を試みた。その実験結果を以下に記す。
先ずサンプルとしては、ねじ径M12、燃焼室からの中心電極用貴金属チップ31先端面までの突出長3.5mm、火花放電間隙1.05mm、中心電極用貴金属チップ31として直径0.6mm、高さ0.8mmのIr−5Pt合金を接合し、接地電極用貴金属チップ32としては直径0.7mmのPt−20Rh合金をE=0.8mmとなるよう接合したスパークプラグサンプルであって、内層27Aと接地電極用貴金属チップ32との最短距離Aを種々変更したスパークプラグサンプル(サンプル1〜16)を、排気量660cc、直列3気筒のエンジンに搭載した上で、4000rpmスロットル全開、点火時期5゜BTDC、A/F(空燃比)10.7の試験条件で総計300時間運転した(但し、各スパークプラグサンプルは、50時間ずつローテーション(気筒もローテーション)させた)。そして、試験後のスパークプラグサンプルの接地電極用貴金属チップ32の消耗体積及び横飛火率を計測した。なお、消耗体積は、貴金属チップ32の当初体積からの試験後の減少量を意味する。より具体的には、試験前にCTスキャナを用いて貴金属チップ32の体積を測定しておき、試験後においても同様に貴金属チップ32の体積を測定した。そして、試験前の体積から試験後の体積を減算することで消耗体積を算出した。また、横飛火率は、上記試験条件で運転後のスパークプラグサンプルを同エンジンに再度搭載し、一定のアイドル回転数(1500rpm)で運転させて放電波形を100発分データ取りし、そのときの放電波形をオペレータが正規放電であるか横飛火であるかを判別することに基づいて、算出されたものである。尚、サンプル1〜4は、接地電極の背面に湾曲面を有するものであり、サンプル5〜8は、接地電極の両側面に湾曲面を有するものである。また、サンプル9〜12は、接地電極の正面及び背面と、両側面との間に面取り部を有するものであり、サンプル13〜16は、接地電極の正面及び背面と、両側面との間に湾曲面部を有するものである。
評価結果を表1及び図7に示す。また、図7においては、サンプル1〜4を白抜き円でプロットし、サンプル5〜8を白抜き三角でプロットし、サンプル9〜12を白抜き四角でプロットし、サンプル13〜16をバツ印でプロットした。
Figure 2009094047
表1及び図7に示すように、内層27Aと貴金属チップ32との最短距離をA(mm)、前記内層27Aのうち中心電極5から最も遠い点と、外層27Bのうち中心電極5から最も遠い点との距離をB(mm)とするときの、A/Bの値が0.7を超えるサンプル1,5,9,13に関しては、消耗体積が0.08mm3を超え、A/B≦0.7を満たす他のサンプル(サンプル2〜4,6〜8,10〜12,14〜16)に比べて大きいものとなってしまった。また、当該消耗体積が大きいサンプル1,5,9,13に関しては、他のサンプルでは発生しなかった横飛火が発生してしまった。これらのことから、平坦面F1と内層27Aとの最短距離Aを比較的短くすることで、熱引き性能の飛躍的な向上を図ることができるといえる。これに対し、A/B≦0.7を満たさない場合には、良好な熱引きが行われにくくなり、消耗体積の増大を招いてしまうとともに、横飛火等が起こりやすくなってしまうことが明らかとなった。
尚、上述した実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
(a)上記実施形態では、接地電極27として、全体として丸棒状をなしているものを用いているが、例えば図8に示すように、主体金具3の先端面に接合され一定の幅を有する断面略矩形状の基部71と、基部71よりも先端側に位置する断面円形状の(但し、平坦面は具備している)小径部72と、前記71及び小径部72間に位置し、断面形状が長手方向に沿って徐変するテーパ部73とを具備する接地電極27を採用してもよい(但し、図では、中心電極等は省略されている)。この場合、接地電極27と主体金具3との接合面積の増大、ひいては接合強度の増大が図られる。
要するに、接地電極27のうち少なくとも火花放電間隙33の中心よりも先端側において、中心電極5側とは反対側の背面に凸状の湾曲面を有していれば、その形状は特に限定されるものではない。
(b)また、上記実施形態では、接地電極27の屈曲部よりも先端部分が略平面状をなすよう、切削加工が施されている。これに対し、少なくとも貴金属チップ32が接合される部分のみが切削加工で削られていてもよいし、また、内層27Aが外部に露出しない構成であれば、長手方向全域において切削加工が施されていてもよい。
(c)貴金属チップ32が接合される部位は略平面状となっていればよく、厳密な意味での平面である必要はない。従って、多少の凹凸があっても差し支えない。
(d)上記実施形態では、内層27Aと台座部51との間に、外層27Bが存在している場合について具体化されているが、当該外層27Bが介在しない場合に具体化することもできる。この場合、台座部51が、内層27Aと直接接触していることとなり、内層27Aと貴金属チップ32との距離をより一層短くすることができる。
(e)上記実施形態では、溶融部42が一側と他側とで繋がっていない断面が示されているが、繋がっていても差し支えない。
本実施形態のスパークプラグの構成を示す一部破断正面図である。 スパークプラグの部分拡大断面図である。 図2に対し直交する方向から見たスパークプラグを示す側面図である。 スパークプラグを先端側からみた状態を示す平面図である。 軸線に沿って接地電極の先端面側から視認した当該接地電極等の断面模式図である。 (a)〜(c)は接地電極の製造過程を示す断面模式図である。 A/Bに対する消耗体積の関係を示すグラフである。 別の実施形態における接地電極等を模式的に示す斜視図である。 別の実施形態における接地電極の形状を示す拡大断面図である。 別の実施形態における接地電極の形状を示す拡大断面図である。 別の実施形態における接地電極の形状を示す拡大断面図である。
符号の説明
1…スパークプラグ
2…絶縁碍子(絶縁体)
3…主体金具
5…中心電極
27…接地電極
27A…内層
27B…外層
31…(中心電極用)貴金属チップ
32…(接地電極用)貴金属チップ
33…火花放電間隙
42…溶融部
51…台座部
52…座面
61…複合体
F1…平坦面
CL1…軸線

Claims (13)

  1. 軸線方向に延びる棒状の中心電極と、
    前記中心電極の外周に設けられた略円筒状の絶縁体と、
    前記絶縁体の外周に設けられた筒状の主体金具と、
    基端部が前記主体金具の先端部に接合され、先端部が前記中心電極の先端部と対向するように配置された接地電極とを備え、
    前記中心電極の先端には中心電極用貴金属チップが接合されるとともに、前記接地電極の先端部のうち、前記中心電極用貴金属チップに対向する位置には、接地電極用貴金属チップが接合され、前記中心電極用貴金属チップの先端部及び前記接地電極用貴金属チップの先端部間に火花放電間隙を有する内燃機関用スパークプラグであって、
    前記接地電極のうち少なくとも先端側においては、前記中心電極側とは反対側の背面に凸状の湾曲面を有し、
    前記接地電極用貴金属チップは、ニッケルを主成分とする台座部の座面に接合されるとともに、前記台座部が前記接地電極に接合されることで設けられ、かつ、前記接地電極のうち前記台座部が接合される部位は平坦面となっており、
    前記接地電極のうち少なくとも火花放電する部位においては、ニッケル合金よりなる外層及び当該外層よりも良熱伝導性素材よりなる内層を備え、
    前記軸線に沿って前記接地電極の先端面側から視認した当該接地電極の断面において、
    前記平坦面(接合前の平坦面をも含む)と前記内層との最短距離をA(mm)、
    前記内層のうち前記中心電極から最も遠い点と前記外層のうち前記中心電極から最も遠い点との距離をB(mm)とするとき、
    A/B≦0.7
    を満たすことを特徴とする内燃機関用スパークプラグ。
  2. 軸線方向に延びる棒状の中心電極と、
    前記中心電極の外周に設けられた略円筒状の絶縁体と、
    前記絶縁体の外周に設けられた筒状の主体金具と、
    基端部が前記主体金具の先端部に接合され、先端部が前記中心電極の先端部と対向するように配置された接地電極とを備え、
    前記中心電極の先端には中心電極用貴金属チップが接合されるとともに、前記接地電極の先端部のうち、前記中心電極用貴金属チップに対向する位置には、接地電極用貴金属チップが接合され、前記中心電極用貴金属チップの先端部及び前記接地電極用貴金属チップの先端部間に火花放電間隙を有する内燃機関用スパークプラグであって、
    前記接地電極のうち少なくとも先端側においては、断面長円形状をなし、
    前記接地電極用貴金属チップは、ニッケルを主成分とする台座部の座面に接合されるとともに、前記台座部が前記接地電極に接合されることで設けられ、かつ、前記接地電極のうち前記台座部が接合される部位は平坦面となっており、
    前記接地電極のうち少なくとも火花放電する部位においては、ニッケル合金よりなる外層及び当該外層よりも良熱伝導性素材よりなる内層を備え、
    前記軸線に沿って前記接地電極の先端面側から視認した当該接地電極の断面において、
    前記平坦面(接合前の平坦面をも含む)と前記内層との最短距離をA(mm)、
    前記内層のうち前記中心電極から最も遠い点と前記外層のうち前記中心電極から最も遠い点との距離をB(mm)とするとき、
    A/B≦0.7
    を満たすことを特徴とする内燃機関用スパークプラグ。
  3. 軸線方向に延びる棒状の中心電極と、
    前記中心電極の外周に設けられた略円筒状の絶縁体と、
    前記絶縁体の外周に設けられた筒状の主体金具と、
    基端部が前記主体金具の先端部に接合され、先端部が前記中心電極の先端部と対向するように配置された接地電極とを備え、
    前記中心電極の先端には中心電極用貴金属チップが接合されるとともに、前記接地電極の先端部のうち、前記中心電極用貴金属チップに対向する位置には、接地電極用貴金属チップが接合され、前記中心電極用貴金属チップの先端部及び前記接地電極用貴金属チップの先端部間に火花放電間隙を有する内燃機関用スパークプラグであって、
    前記接地電極のうち少なくとも先端側においては、矩形の四隅をそれぞれ直線状或いは突状の湾曲状に切除してなる断面形状を有し、
    前記接地電極用貴金属チップは、ニッケルを主成分とする台座部の座面に接合されるとともに、前記台座部が前記接地電極に接合されることで設けられ、かつ、前記接地電極のうち前記台座部が接合される部位は平坦面となっており、
    前記接地電極のうち少なくとも火花放電する部位においては、ニッケル合金よりなる外層及び当該外層よりも良熱伝導性素材よりなる内層を備え、
    前記軸線に沿って前記接地電極の先端面側から視認した当該接地電極の断面において、
    前記平坦面(接合前の平坦面をも含む)と前記内層との最短距離をA(mm)、
    前記内層のうち前記中心電極から最も遠い点と前記外層のうち前記中心電極から最も遠い点との距離をB(mm)とするとき、
    A/B≦0.7
    を満たすことを特徴とする内燃機関用スパークプラグ。
  4. 前記台座部の前記軸線方向における厚みをT(mm)とするとき、
    T≧0.25
    を満たすことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の内燃機関用スパークプラグ。
  5. 前記接地電極用貴金属チップは、前記台座部の座面に対し、レーザ溶接又は電子ビーム溶接により接合されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の内燃機関用スパークプラグ。
  6. 前記台座部は、前記平坦面に対し、抵抗溶接により接合されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の内燃機関用スパークプラグ。
  7. 前記接地電極用貴金属チップが、前記台座部の座面に接合されることで複合体とされた上で、当該複合体の台座部が、前記平坦面に対し接合されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の内燃機関用スパークプラグ。
  8. 前記台座部が、前記内層と接触していることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の内燃機関用スパークプラグ。
  9. 前記内層のうち、少なくとも一部は銅を主成分とすることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の内燃機関用スパークプラグ。
  10. 前記軸線に沿って前記接地電極の先端面側から視認した当該接地電極の断面において、
    前記平坦面と前記外層のうち前記中心電極から最も遠い点との距離をC(mm)とするとき、
    C≦1.3を満たすことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の内燃機関用スパークプラグ。
  11. 前記軸線に沿って前記接地電極の先端面側から視認した当該接地電極の断面において、
    前記軸線に直交する方向における前記接地電極の幅をD(mm)とするとき、
    D≦1.5を満たすことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の内燃機関用スパークプラグ。
  12. 前記軸線に沿って前記接地電極の先端面側から視認した当該接地電極の断面において、
    前記平坦面から前記接地電極用貴金属チップの先端までの長さをE(mm)とするとき、
    E≧0.4を満たすことを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の内燃機関用スパークプラグ。
  13. 前記平坦面は、前記外層を切り欠くことで構成されていることを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の内燃機関用スパークプラグ。
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