JP3315462B2 - スパークプラグ - Google Patents

スパークプラグ

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JP3315462B2
JP3315462B2 JP09986493A JP9986493A JP3315462B2 JP 3315462 B2 JP3315462 B2 JP 3315462B2 JP 09986493 A JP09986493 A JP 09986493A JP 9986493 A JP9986493 A JP 9986493A JP 3315462 B2 JP3315462 B2 JP 3315462B2
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01TSPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
    • H01T13/00Sparking plugs
    • H01T13/20Sparking plugs characterised by features of the electrodes or insulation
    • H01T13/39Selection of materials for electrodes

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中心電極の発火部また
は接地電極の発火部に、耐食性、耐火花消耗性に優れた
貴金属を含有した貴金属合金材を配したスパークプラグ
用電極に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、内燃機関においては耐火花消
耗性を向上させるために、図11および図12に示した
ように、多極型スパークプラグとセミ沿面放電型スパー
クプラグの中心電極の電極母材101、102の発火部
を耐火花消耗性に優れた円環状の貴金属材103、10
4により被覆してなる技術(例えば特公昭62−317
97号公報など)が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の技術
においては、中心電極の電極母材101、102と、こ
の発火部に対向配置される接地電極105、106との
位置関係から、図11および図12の左半分に示したよ
うな火花放電による消耗形態をとるために、火花放電ギ
ャップ107、108のギャップ長が広がり過ぎてプラ
グ寿命となっても高価な貴金属材103、104が部分
的に残ってしまい大変不経済なものとなっていた。
【0004】そこで、経済性を考慮して、図13(a)
に示したように、火花放電による消耗によってプラグ寿
命時に残存する貴金属材103を新品のときから中心電
極の電極母材101の左半分109に配さないようにし
た技術が考えられる。
【0005】ところが、この内燃機関用スパークプラグ
110においては、図13(b)〜図13(d)に示し
たように、火花放電を繰り返すことにより消耗していく
ので、内燃機関用スパークプラグ100と比較してプラ
グ寿命が大幅に低下してしまうという問題点があった。
この理由は、貴金属材103のない部分(貴金属材10
3が残存する部分)109においても、貴金属材103
のある部分(貴金属材103が消耗してしまう部分)と
比較して火花放電割合は少ないがその部分においても火
花放電を発生しているため、その部分の消耗が激しいも
のと推測される。
【0006】本発明は、火花放電の少ない部分の貴金属
含有量を減らして経済性を向上させながらも、火花放電
の少ない部分の火花放電による激しい消耗を抑えること
が可能なスパークプラグの提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、対向
電極との間で火花放電ギャップを形成する発火部を有し
たスパークプラグ用電極を備え、前記発火部が、前記ス
パークプラグ用電極の電極母材上に設けられた貴金属合
金層にて形成されるスパークプラグにおいて、前記貴金
属合金層は、耐火花消耗性に優れた貴金属の成分と前記
電極母材の成分とが熔け合って形成されており、前記貴
金属合金層からなる前記発火部の発火面に沿ってみたと
きに、前記発火面のうちの前記対向電極と対向する部分
の貴金属含有量が前記対向電極と対向しない部分の前記
貴金属含有量より多くなるように構成されていることを
特徴とする技術手段を採用した。なお、発火面のうち
で、貴金属含有量の最も多い部分は、貴金属含有量の最
も少ない部分より10重量%以上貴金属含有量を多くす
ることが望ましい。
【0008】
【0009】
【作用】請求項1の発明によれば、スパークプラグ用電
極の発火部を構成する貴金属合金層は、耐火花消耗性に
優れた貴金属の成分と電極母材の成分とが熔け合って形
成されており、この貴金属合金層からなる発火部の発火
面に沿ってみたとき、発火面のうちの対向電極と対向す
る部分の貴金属含有量が、対向電極と対向しない部分の
貴金属含有量より多くなるように構成されている。つま
り、貴金属合金層の発火面のうちで、火花放電の発生割
合の多い部分(対向電極との火花放電による消耗量の多
い部分)にあたる対向電極と対向する部分は貴金属含有
量が多くなっており、貴金属合金層の発火面のうちで、
火花放電の発生割合の少ない部分(対向電極との火花放
電による消耗量の少ない部分)にあたる対向電極と対向
しない部分は貴金属含有量が少なくなっている。これに
よって、スパークプラグ用電極の発火部において、貴金
属含有量の多い部分の貴金属合金層の消耗量と、貴金属
含有量の少ない部分の貴金属合金層の消耗量とがほぼ同
じものとなる。したがって、スパークプラグ用電極の発
火部全域の貴金属合金層がほぼ均等に消耗していくた
め、必要最小限の貴金属含有量でプラグ寿命の長期化が
図れるようになる。
【0010】
【0011】
【実施例】本発明のスパークプラグ用電極を図1ないし
図10に示す複数の実施例に基づき説明する。 〔第1実施例の構成〕図1ないし図4は本発明の第1実
施例を示したもので、図1は内燃機関用の環状放電型ス
パークプラグの火花放電部を示した図である。環状放電
型スパークプラグ1は、筒状絶縁体2、この絶縁体2の
外周に嵌め合わされた主体金具3、この主体金具3の先
端面に一体形成されたリング状接地電極4、およびこの
接地電極4の内周面に対向配置される中心電極5等から
構成されている。
【0012】絶縁体2は、例えばアルミナ(Al
2 3 )等のセラミック焼結体よりなり、内部に中心電
極5が嵌め込まれる軸方向の内孔6を有している。そし
て、絶縁体2は、パッキン7を介して主体金具3の内周
座面に係止されている。
【0013】主体金具3は、低炭素鋼等の導電性金属に
より円筒状に形成されており、環状放電型スパークプラ
グ1のハウジングを構成するものである。この主体金具
3は、先端面に接地電極4が一体形成されている。そし
て、主体金具3の外周には、内燃機関のシリンダーヘッ
ド(図示せず)に螺合させるためのねじ部8が形成され
ている。また、主体金具3の胴部9とシリンダーヘッド
との間には、内燃機関の燃焼室(図示せず)と大気との
間のシールを行うガスケット10が装着されている。
【0014】接地電極4は、本発明の対向電極であっ
て、内燃機関の燃焼室内に突出しないタイプで、主体金
具3と同質材で一体に形成されており、接地電極4の内
周面と中心電極5の先端外周面との間には、気中放電ギ
ャップG(例えば1mm)を形成する。
【0015】中心電極5は、本発明のスパークプラグ用
電極であって、棒状の複合電極母材11、およびこの複
合電極母材11において接地電極4の内周面との間で火
花放電が発生する発火部(先端外周面)12に形成され
た貴金属合金層13等から構成されている。複合電極母
材11は、被覆材14および芯材15を有している。そ
の被覆材14は、15.0重量%のクロム、8.0重量
%の鉄等と残部ニッケルよりなる耐熱性、耐食性に優れ
たニッケル合金などよりなり、先端部が内孔6より突出
した状態で内孔6内に嵌め込まれることによって絶縁体
2内に保持されている。また、芯材15は、銅または銀
等の良熱伝導性金属よりなり、被覆材14の内部に同心
的に埋め込まれている。
【0016】貴金属合金層13は、リング状に形成さ
れ、例えば複合電極母材11と同じ成分のニッケル合金
やイリジウムを含有した耐食性、耐火花消耗性に優れた
導電性の白金合金よりなる。この貴金属合金層13の白
金含有量の割合は、予め実験等によって貴金属含有量を
軸方向に渡って一定にした貴金属合金層の火花放電の発
生割合を測定しておき、その測定した火花放電の発生割
合に基づいて決められるが、従来の技術にて述べたよう
に貴金属合金層は接地電極との位置関係が火花放電の発
生割合に関係しており、接地電極と対向する貴金属合金
層の部分と接地電極と対向しない貴金属合金層の部分で
火花放電の発生割合が異なる。これによって、図2に示
したように、貴金属合金層13からなる発火部12の発
火面に沿ってみたときに、貴金属合金層13中の発火面
のうちで、接地電極4との火花放電の発生割合が多い部
分16にあたる接地電極4と対向する部分の貴金属合金
層13中の白金合金量が多くなるように構成され、逆に
接地電極4との火花放電の発生割合の少ない部分17に
あたる接地電極4と対向しない部分の貴金属合金層13
中の白金含有量が少なくなるように構成されている。
【0017】すなわち、複合電極母材11の発火部12
の軸方向の先端側の貴金属合金層13中の白金含有量が
多く、逆に複合電極母材11の発火部12の軸方向の後
端側の貴金属合金層13中の白金含有量が少なくなって
いる。また、複合電極母材11の発火部12の軸方向の
中央部で貴金属合金層13中の白金含有量が緩やかに変
化するように構成されている。そして、この実施例で
は、貴金属合金層13の白金含有量の最も多い部分は約
85重量%の白金含有量で、貴金属合金層13の白金含
有量の最も少ない部分は約70重量%の白金含有量であ
り、貴金属合金層13の白金含有量の最も多い部分と最
も少ない部分との白金含有量割合差は約15重量%であ
る。
【0018】〔第1実施例の製造方法〕次に、中心電極
5の複合電極母材11の発火部12に貴金属合金層13
を形成する方法を図3に基づいて説明する。図3(a)
に示したように、ニッケル合金製の複合電極母材(例え
ば電極径φ2.5)11の先端外周面(発火部12の外
周面)に、円環状の周溝18を切削加工等の手段を用い
て形成する。ここで、複合電極母材11の周溝18は、
例えば溝長0.6mm、溝深さ0.15mm、複合電極母材
11の先端面から周溝18の中心までの距離が1.5mm
である。また、断面形状が円形形状(例えばφ0.3m
m)の白金製の貴金属ワイヤ19をスリット20を有す
るリング形状に成形しておく。なお、貴金属ワイヤ19
の体積は複合電極母材11の周溝18の容積とほぼ同一
になるように形成されている。
【0019】そして、周溝18にリング状の貴金属ワイ
ヤ19を嵌め合わせた後に、発火部12において火花放
電の発生割合の多い側、すなわち、複合電極母材11の
周溝18の先端面側(図示左側)よりに貴金属ワイヤ1
9を抵抗熔接により仮固定する。そして、図3(b)に
示したように、周溝18の中心位置に対して垂直方向か
らレーザービームLBを照射(例えばレーザースポット
径1.4mm)して貴金属ワイヤ19とこの貴金属ワイヤ
19の周辺の複合電極母材11を熔融させる。このと
き、レーザービームLBの照射と同時に複合電極母材1
1を例えば5/6πrad /sec で回転させ、貴金属ワイ
ヤ19の全周を例えば48発のレーザービームLBの照
射にてシーム熔接する。
【0020】なお、レーザー熔接機としては、パルスY
AG(イットリウム、アルミニウム、ガーネット)レー
ザーが使用されている。このパルスYAGレーザーは、
レーザー出力が6.5Jで、発振パルス幅が2.0ms
ecで、焦点が複合電極母材11の外周面よりアンダー
フォーカス側(軸心側)に10mmの位置に設定されて
いる。また、CO2 レーザー等のその他のレーザー熔接
機を用いても良い。さらに、熔接方法としてレーザービ
ーム熔接法を用いているが、貴金属ワイヤ19とこの貴
金属ワイヤ19の周辺の複合電極母材11を熔接させる
ことができれば電子ビーム熔接法等のその他の熔接法を
用いても良い。
【0021】また、周溝18の先端面側への貴金属ワイ
ヤ19の嵌め合わせは、軸方向に長く延びる直棒状の貴
金属ワイヤ19の先端部を周溝18に挿入し、この貴金
属ワイヤ19の先端部およびこの近傍の複合電極母材1
1にレーザービームLBを照射し、複合電極母材11を
貴金属ワイヤ19と同時に回転させて、周溝18の全周
に渡って貴金属ワイヤ19およびこの近傍の複合電極母
材11を熔融させるようにしても良い。
【0022】そして、図3(c)に示したように、レー
ザー熔接後の複合電極母材11の発火部12には、複合
電極母材11のニッケル合金成分が貴金属ワイヤ19の
白金成分と熔け合った貴金属合金層13が形成される。
なお、この貴金属合金層13の軸方向の白金含有量は、
図2に示したように、中心電極5の後端側より先端側に
向かって徐々に白金含有量が多くなるように形成され
る。
【0023】〔第1実施例の作用〕次に、この実施例の
作用を図1、図2および図4に基づき説明する。図4
(a)に示した新品の環状放電型スパークプラグ1を内
燃機関のシリンダーブロックに取り付けて中心電極5に
高電圧を間欠的に印加すると、中心電極5の複合電極母
材11の発火部12に形成したリング状の貴金属合金層
13と接地電極4の内周面との間で火花放電が繰り返さ
れる。
【0024】このとき、前述の形成方法によって、図2
および図4(a)に示したように、接地電極4と対向す
るために接地電極4との火花放電の発生割合が多い部分
16の貴金属合金層13の白金含有量が多くなってお
り、逆に接地電極4と対向せずに接地電極4との火花放
電の発生割合の少ない部分17の貴金属合金層13の白
金含有量が少なくなっている。すなわち、貴金属合金層
13からなる発火部12の発火面に沿ってみたときに、
複合電極部材11の発火部12の軸方向、つまり発火面
の先端側における貴金属合金層13中の白金含有量が多
く、逆に複合電極母材11の発火部12の軸方向、つま
り発火面の後端側における貴金属合金層13中の白金含
有量が少なくなっている。
【0025】そして、この新品の環状放電型スパークプ
ラグ1を長期間使用して、リング状の貴金属合金層13
と接地電極4の内周面との間で火花放電を所定の回数だ
け繰り返すことによって、中心電極5の複合電極母材1
1の発火部12および接地電極4の内周面が消耗してく
る。なお、この発火部12のある部位の消耗量は、耐火
花消耗性に優れた白金含有量および火花放電の発生割合
に応じて決まる。したがって、接地電極4との火花放電
の発生割合が多く、白金含有量の多い部分の貴金属合金
層13の消耗量と接地電極4との火花放電の発生割合が
少なく、白金含有量の少ない部分の貴金属合金層13の
消耗量とがほぼ等しくなる。すなわち、環状放電型スパ
ークプラグ1のプラグ寿命がつきる頃には、図4(b)
に示したように、複合電極母材11の発火部12の貴金
属合金層13の残留量が発火部12全域に渡ってほぼ均
等になる。
【0026】〔第1実施例の効果〕以上のように、この
実施例においては、接地電極4の内周面と貴金属合金層
13の外周面との間の火花放電を繰り返した際に、中心
電極5の複合電極母材11の発火部12全域の貴金属合
金層13がほぼ均等に消耗する。また、接地電極4との
火花放電の発生割合が少ない部分17の白金含有量を少
なくできるので、経済的でしかも耐火花消耗性が低下す
ることはない。この結果、比較的に高価な白金を必要最
小限用いるだけでプラグ寿命の長期化を達成することが
できるので、環状放電型スパークプラグ1の製作コスト
が非常に安価になる。
【0027】なお、この実施例では、図2に示したよう
に、貴金属合金層13の発火面のうちで白金含有量の最
も多い部分は約85重量%の白金含有量で、貴金属合金
層13の発火面のうちで白金含有量の最も少ない部分は
約70重量%の白金含有量であり、貴金属合金層13の
白金含有量の最も多い部分と最も少ない部分との白金含
有量割合差は約15重量%となるように構成されてい
る。このため、その貴金属含有量の少ない部分、つまり
火花放電の少ない部分においても耐火花消耗性が低下す
ることはなく、また白金含有量割合差は約15重量%で
あるため上述の効果を充分に発揮することができる。
【0028】また、この実施例においては、複合電極母
材11の発火部12にレーザビーム熔接法により熔接さ
れた貴金属合金層13中の白金含有量が中心電極5の軸
方向で異なるように構成されているので、環状放電型ス
パークプラグ1の使用時の冷熱の繰り返しによる熱応力
が貴金属合金層13の一面に集中せず分散する。また、
複合電極母材11と貴金属合金層13の境界面におい
て、複合電極母材11と貴金属合金層13の熱膨張係数
の差が小さくなり、それによって熱応力も小さくなる。
これにより、複合電極母材11と貴金属合金層13との
境界面またはその近傍でクラックおよびその進行が抑え
られ、複合電極母材11と貴金属合金層13との境界部
分の劣化が抑えられるので、貴金属合金層13の複合電
極母材11からの耐剥離性を向上することができる。
【0029】〔第2実施例〕 図5は本発明の第2実施例を示したもので、貴金属合金
層における接地電極との火花放電の発生位置と貴金属合
金層中の白金含有量との関係を示したグラフである。こ
の実施例では、複合電極母材11の発火部12の軸方
向、つまり発火面の先端側における貴金属合金層13中
の白金含有量が多く、逆に複合電極母材11の発火部1
2の軸方向、つまり発火面の後端側における貴金属合金
層13中の白金合金量が少なくなっており、しかも複合
電極母材11の発火部12の軸方向、つまり発火面の中
央部で貴金属合金層13中の白金含有量が急激的に変化
するように構成されている。そして、この実施例では、
貴金属合金層13の発火面のうちで白金含有量の最も多
い部分は約83重量%の白金含有量で、貴金属合金層1
3の発火面のうちで白金含有量の最も少ない部分は約7
1重量%の白金含有量であり、貴金属合金層13の白金
含有量の最も多い部分と最も少ない部分との白金含有量
割合差は約12重量%である。このように、白金含有量
割合差が約10重量%以上あれば第1実施例と同様の効
果を充分に発揮することができる。なお、本発明の上記
第1実施例および第2実施例の貴金属合金層13の形態
は、上記実施例の環状放電型スパークプラグ1の他にフ
ル沿面放電型スパークプラグにも有効に適用することが
できる。
【0030】〔第3実施例〕 図6は本発明の第3実施例を示したもので、内燃機関用
の多極スパークプラグの火花放電部を示した図である。
この実施例のように、内燃機関の燃焼室内に接地電極2
1が突出する多極スパークプラグ22を用いても良い。
この多極スパークプラグ22の複合電極母材11の発火
部12に設けられた貴金属合金層13も、第1、第2実
施例と同様にして、複合電極母材11の発火部12の軸
方向、つまり発火面の中央部で貴金属合金層13中の白
金含有量が緩やかにまたは急激的に変化するように構成
されている。
【0031】〔第4実施例〕図7ないし図9は本発明の
第4実施例を示したもので、図7および図8は内燃機関
用のセミ沿面放電型スパークプラグの火花放電部を示し
た図である。この実施例のように、中心電極5の先端側
面と接地電極23の放電端面との間に絶縁体2の先端面
に沿って火花放電する沿面放電ギャップGaを有し、こ
の沿面放電ギャップGaと絶縁体2の先端外周との間に
気中ギャップGbを有するセミ沿面放電型スパークプラ
グ24を用いても良い。
【0032】このセミ沿面放電型スパークプラグ24の
複合電極母材11の発火部12に設けられた貴金属合金
層13は、図9に示したように、接地電極4と対向する
ために接地電極4との火花放電の発生割合が多い部分
(中央部分)25の貴金属合金層13中の白金含有量が
多くなるように構成され、逆に接地電極4と対向せずに
接地電極4との火花放電の発生割合の少ない部分(上下
端部分)26、27の貴金属合金層13中の白金含有量
が少なくなるように構成されている。そして、この実施
例では、貴金属合金層13の発火面のうちで白金含有量
の最も多い部分は約86重量%の白金含有量で、貴金属
合金層13の発火面のうちで白金含有量の最も少ない部
分は約72重量%の白金含有量であり、貴金属合金層1
3の白金含有量の最も多い部分と最も少ない部分との白
金含有量割合差は約14重量%である。
【0033】〔第5実施例〕図10は本発明の第5実施
例を示したもので、内燃機関用のスパークプラグの火花
放電部を示した図である。この実施例のスパークプラグ
28では、中心電極29の先端面にイリジウムを含有し
たイリジウム合金材30をレーザー熔接や抵抗熔接等の
熔接法により接合し、そのイリジウム合金材30に対向
する接地電極31の発火部32に耐食性、耐火花消耗性
に優れた白金合金製の貴金属合金層33をレーザー熔接
により形成している。なお、中心電極29や接地電極3
1は、内部に銅等の熱伝導性に優れた芯材34、35を
埋め込んだニッケル合金製の複合電極母材36、37を
備えている。
【0034】〔変形例〕本実施例では、貴金属合金層1
3に含有する貴金属として白金を用いたが、貴金属合金
層に含有する貴金属として金、パラジウム、イリジウ
ム、ロジウム等の耐火花消耗性に優れた貴金属を含有し
ても良い。第1実施例では、主体金具3の先端形状を接
地電極4の形状に合わせて両者を一体成形したものを使
用したが、接地電極4の消耗に合わせて接地電極4を主
体金具3と異なる材質で別体にて形成したものを使用し
ても良い。第1〜第4実施例では、中心電極5の発火部
12に貴金属合金層13を設けたが、接地電極の発火部
に本発明にかかる貴金属合金層を設けても良い。第5実
施例では、接地電極31の発火部32に貴金属合金層3
3を設けたが、中心電極の発火部に本発明にかかる貴金
属合金層を設けても良い。
【0035】第1、第2、第4実施例では、予め貴金属
含有量を軸方向に渡って一定にした貴金属合金層の火花
放電による消耗形態を測定しておき、その消耗形態(消
耗量)に基づいて、貴金属合金層13中の軸方向、つま
り発火面における白金含有量を変化させても良い。な
お、従来の技術にて述べたように、貴金属合金層は接地
電極との位置関係が火花放電による消耗形態(消耗量)
に関係しており、接地電極と対向する貴金属合金層の部
分と接地電極と対向しない貴金属合金層の部分で火花放
電による消耗形態(消耗量)が異なるものとなる。ま
た、接地電極における中心電極との火花放電の発生によ
る消耗量に基づいて、接地電極の発火部に配した貴金属
合金層中の径方向の白金含有量を変化させても良い。本
実施例では、複合電極母材11の発火部12にレーザー
熔接により貴金属合金層13を形成したが、予め発火部
12の白金含有量を変化させた貴金属合金材を抵抗熔接
等を用いて複合電極母材11の発火部12に接合しても
良い。
【0036】
【発明の効果】請求項1の発明は、貴金属合金層からな
る発火部の発火面に沿ってみたときに、発火面のうちの
対向電極と対向する部分の貴金属含有量が、対向電極と
対向しない部分の貴金属含有量より多くなるように構成
されているため、スパークプラグ用電極の発火部全域の
貴金属の消耗量がほぼ均等になる。このため、火花放電
の少ない部分の貴金属含有量を減らして経済性を向上さ
せながらも、火花放電の少ない部分の火花放電による激
しい消耗を抑えることができる。この結果、比較的に高
価な貴金属を必要最小限用いるだけでプラグ寿命の長期
化を達成することができる。
【0037】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかる環状放電型スパー
クプラグの火花放電部を示した断面図である。
【図2】図1のスパークプラグの貴金属合金層における
接地電極との火花放電の発生位置と白金含有量との関係
を示したグラフおよび断面図である。
【図3】図1のスパークプラグの中心電極の製造方法を
示した工程図である。
【図4】図1のスパークプラグの中心電極の消耗形態を
示した断面図である。
【図5】本発明の第2実施例にかかるスパークプラグの
貴金属合金層における接地電極との火花放電の発生位置
と白金含有量との関係を示したグラフおよび断面図であ
る。
【図6】本発明の第3実施例にかかる多極スパークプラ
グの火花放電部を示した斜視図である。
【図7】本発明の第4実施例にかかるセミ沿面放電型ス
パークプラグの火花放電部を示した斜視図である。
【図8】図7のスパークプラグの火花放電部を示した断
面図である。
【図9】図7のスパークプラグの貴金属合金層における
接地電極との火花放電の発生位置と白金含有量との関係
を示したグラフおよび断面図である。
【図10】本発明の第5実施例にかかるスパークプラグ
の火花放電部を示した断面図である。
【図11】従来の技術の中心電極の消耗形態を示した断
面図である。
【図12】従来の技術の中心電極の消耗形態を示した断
面図である。
【図13】図11の中心電極の消耗形態の変化を示した
断面図である。
【符号の説明】
1 環状放電型スパークプラグ 4 接地電極(対向電極) 5 中心電極(スパークプラグ用電極) 11 複合電極母材 12 発火部 13 貴金属合金層(貴金属合金材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−135080(JP,A) 特開 平2−207476(JP,A) 特開 平2−49388(JP,A) 特公 昭59−47436(JP,B1) 特公 昭61−23634(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01T 13/00 - 21/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向電極との間で火花放電ギャップを形
    する発火部を有したスパークプラグ用電極を備え、前
    記発火部が、前記スパークプラグ用電極の電極母材上に
    設けられた貴金属合金層にて形成されるスパークプラグ
    において、 前記貴金属合金は、耐火花消耗性に優れた貴金属の成
    分と前記電極母材の成分とが熔け合って形成されてお
    り、前記貴金属合金層からなる前記発火部の発火面に沿
    ってみたときに、前記発火面のうちの前記対向電極と対
    向する部分の貴金属含有量が前記対向電極と対向しない
    部分の前記貴金属含有量より多くなるように構成されて
    いることを特徴とするスパークプラグ
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のスパークプラグにおい
    て、前記発火面のうちで、前記貴金属含有量の最も多い部分
    は、前記貴金属含有量の最も少ない部分より10重量%
    以上貴金属含有量を多くし たことを特徴とするスパーク
    プラグ
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