JPH06338376A - スパークプラグ用電極 - Google Patents

スパークプラグ用電極

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JPH06338376A
JPH06338376A JP12567493A JP12567493A JPH06338376A JP H06338376 A JPH06338376 A JP H06338376A JP 12567493 A JP12567493 A JP 12567493A JP 12567493 A JP12567493 A JP 12567493A JP H06338376 A JPH06338376 A JP H06338376A
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electrode
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metal alloy
alloy
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Wataru Matsutani
渉 松谷
Mamoru Musasa
守 無笹
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Niterra Co Ltd
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NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電極母材からの貴金属合金電極の剥離や脱落
を防止する。 【構成】 ニッケル合金の重量中の窒素ガス、酸素ガス
の和が50ppmになるように脱ガスを行った後に、そ
の溶解金属より直方体形状の電極母材11を製作する。
また、Pt−Ir合金も同様に真空溶解して、Pt−I
r合金の重量中の窒素ガス、酸素ガスの和が10ppm
になるように脱ガスを行った後に、その溶解金属より円
板状の貴金属材18を製作する。そして、電極母材11
の発火部12と貴金属材18とをレーザー熔接により加
熱溶融して溶融凝固貴金属合金層19を発火部12に形
成し、その発火部12にPt−Ir−Ni合金製の貴金
属合金電極13を設けることによって、溶融凝固貴金属
合金層19内の窒素ガスや酸素ガスの残留量が著しく減
少し、貴金属合金電極13の熱応力による亀裂の発生や
進展を抑制した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ熔接、電子ビー
ム熔接等の熔接手段を用いて、中心電極または接地電極
の電極母材の発火部に貴金属合金電極を形成するスパー
クプラグ用電極に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、耐食性、耐熱性ニッケル合金
製の電極母材の発火部の略中央位置に、その電極母材の
軸方向に対して垂直方向からレーザビームを照射し、こ
のレーザービームの照射により電極母材の発火部および
耐火花消耗性貴金属製の貴金属材を加熱溶融させた後に
その溶融金属層を凝固させて電極母材の発火部に貴金属
合金電極を形成するようにしたスパークプラグ用中心電
極の製造方法(特公昭63−57919号公報に見られ
る技術、特開平2−49388号公報に見られる技術、
特開平3−176978号公報に見られる技術等)が提
案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の製造
方法においては、電極母材の素材や貴金属材の素材の冶
金時に溶解金属の温度がかなり高温のために極めて短時
間内に多量のガス構成元素(酸素、窒素など)を吸収し
てしまう。そして、吸収されたガスは温度降下に伴って
金属材料へのガス固溶量が減少し、溶解時に抜け切れな
かったガスが凝固時に析出し、完全に凝固してしまった
溶融凝固貴金属合金層内に多くの気泡100(図4参
照)が残留してしまう(内部欠陥)。
【0004】したがって、このような金属材料を用いて
形成された電極母材の発火部に貴金属材をレーザー熔接
により接合することにより、図4に示したように、電極
母材101の発火部102に溶融凝固貴金属合金層から
なる貴金属合金電極103を形成すると、その貴金属合
金電極103内の気泡100の残留量が多いため貴金属
合金電極103の強度が低下する。これによって、冷熱
運転の激しい内燃機関に取り付けて使用すると、図5に
示したように、貴金属合金電極103の亀裂104の進
展が多くの気泡100間を伝わるので早くなり、最悪の
場合には貴金属合金電極103が電極母材101より剥
離したり脱落したりすることにより内燃機関が損傷した
り、スパークプラグのプラグ寿命が短くなったりすると
いう不具合があった。
【0005】本発明は、溶融凝固貴金属合金層の内部の
ガス構成元素の残留量を減少させて貴金属合金電極が電
極母材より剥離したり脱落したりすることを防いで内燃
機関の損傷やスパークプラグのプラグ寿命の短縮化を防
止することが可能なスパークプラグ用電極の提供を目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、耐食性金属
を用いた第1金属材料よりなる電極母材の発火部と、耐
火花消耗性貴金属を用いた第2金属材料よりなる貴金属
材とを熔接手段を用いて加熱溶融させて、前記電極母材
の発火部に溶融凝固貴金属合金層よりなる貴金属合金電
極を形成してなるスパークプラグ用電極において、前記
溶融凝固貴金属合金層を形成する前記第1金属材料およ
び前記第2金属材料は、その重量中のガス構成元素の和
が200ppm以下の材料を用いてなることを特徴とす
る技術手段を採用した。
【0007】
【作用】この発明によれば、溶融凝固貴金属合金層内の
窒素、酸素等のガス構成元素の残留量を低減するため、
溶融凝固貴金属合金層を形成する、電極母材を形成する
耐食性金属を用いた第1金属材料と貴金属材を形成する
耐火花消耗性貴金属を用いた第2金属材料との重量中の
ガス構成元素の和が200ppm以下の材料を用いてい
る。
【0008】これにより、第1金属材料の電極母材の発
火部に第2金属材料の貴金属材を熔接手段を用いて加熱
溶融して形成した溶融凝固貴金属合金層内のガス構成元
素の残留量が現象して気泡の発生が低減される。このた
め、エンジンの冷熱サイクルの繰り返し運転時に溶融凝
固貴金属合金層内に発生する応力による亀裂の進展を防
げる。
【0009】
【実施例】本発明のスパークプラグ用電極を図1ないし
図3に示す一実施例に基づき説明する。 〔実施例の構成〕図1ないし図3は本発明の一実施例を
示したもので、図1は内燃機関用のスパークプラグの火
花放電部を示した図である。スパークプラグ1は、筒状
絶縁体2、この絶縁体2内に保持された中心電極3、こ
の中心電極3の先端面との間に火花放電ギャップGを形
成する接地電極4、およびこの接地電極4を先端面に抵
抗熔接した主体金具5等から構成されている。
【0010】絶縁体2は、アルミナ(Al2 3 )を主
体とするセラミック焼結体よりなり、内燃機関の燃焼室
(図示せず)内に突出される脚長部6の軸孔7内に中心
電極3の発火部側が嵌め込まれている。
【0011】中心電極3は、先端面(放電端面)8が絶
縁体2の軸孔7より突出した状態で軸孔7内に嵌め込ま
れることによって絶縁体2の脚長部6に保持されてい
る。この中心電極3の絶縁体2の先端面より突出してい
る部分は、軸孔7の径より直径が細くなっている。ま
た、中心電極3は、耐熱性、耐食性に優れたニッケル合
金製の電極母材9、およびこの電極母材9内に埋め込ま
れた熱伝導性に優れた銅または銀製の芯材10より構成
されている。
【0012】接地電極4は、本発明のスパークプラグ用
電極であって、L字状の電極母材11、およびこの電極
母材11において中心電極3の内周面との間で火花放電
が発生する発火部(放電端面)12に形成された貴金属
合金電極13等から構成されている。
【0013】電極母材11は、被覆材14および芯材1
5を有している。その被覆材14は、耐熱性、耐食性に
優れたニッケル合金よりなり、主体金具4の先端面に熔
接されて保持されている。なお、被覆材14には、例え
ばインコネル600、Ni−Mn−Si合金、Ni−M
n−Si−Cr合金、Ni−Mn−Si−Cr−Al合
金などが用いられる。また、芯材15は、銅または銀等
の良熱伝導性金属よりなり、被覆材14の内部に同心的
に埋め込まれている。
【0014】貴金属合金電極13は、電極母材11の被
覆材14の放電端面12に略円板状に一体的に形成さ
れ、耐食性、耐火花消耗性に優れた白金または白金合金
よりなる。なお、貴金属合金電極13には、例えばP
t、Pt−Ni合金(被覆体14と同じ成分のニッケル
合金を含有した白金合金)、Ir、Ir−Ni合金、P
t−Ir−Ni合金などが用いられる。
【0015】主体金具5は、低炭素鋼等の導電性金属に
より円筒状に形成されており、絶縁体2の外周に緊密的
に嵌め合わされてスパークプラグ1のハウジングを構成
する。この主体金具5の外周には、内燃機関のシリンダ
ーヘッド(図示せず)に螺合させるためのねじ部16が
形成されている。
【0016】〔実施例の製造方法〕次に、この実施例の
接地電極4の製造方法を図2に基づいて説明する。75
重量%以上のニッケルを含んだインコネル600の冶金
時に、そのインコネル600を、真空中で加熱溶解(い
わゆる真空溶解)して、インコネル600の重量中の窒
素ガス、酸素ガスの和を設定濃度(例えば200pp
m)以下の50ppmになるように脱ガスを行い、その
後にインコネル600よりなる溶解金属を例えば断面円
形(例えばφ4mm)状で所定の長さのコイル材(図示せ
ず)にする。
【0017】また、80重量%の白金に20重量%のニ
ッケルを含有したPt−Ni合金の冶金時に、そのPt
−Ni合金を、真空中で加熱溶解(いわゆる真空溶解)
して、Pt−Ni合金の重量中の窒素ガス、酸素ガスの
和を設定濃度(例えば200ppm)以下の10ppm
になるように脱ガスを行い、その後にPt−Ni合金よ
りなる溶解金属を例えば断面円形(例えば直径φ0.7
mm)状の丸棒材(図示せず)にする。
【0018】そして、コイル材を所定の長さに切断して
押出し成形によりカップ状の被覆材(図示せず)を形成
し、その被覆材内に銅等の熱伝導性に優れた金属製の芯
材(図示せず)を嵌め込んで押出し成形することによっ
て、被覆材と芯材よりなる例えば幅2.7mm×厚さ1.
3mmの直方体形状の電極母材11を製作する。そして、
図2(a)に示したように、直方体状の電極母材11の
被覆材14の発火部12に凸部を持つプレスピン(図示
せず)等によってプレス加工して円溝17を形成する。
この円溝17は、例えばφ0.8mm、深さ0.1mmの円
形状で電極母材11の被覆材14の先端面より所定の場
所に設けられている。また、図2(a)に示したよう
に、丸棒材を所定の長さに切断して貴金属材18を形成
する。この貴金属材18は、例えばφ0.7mm、厚み
0.15mmの円板形状である。なお、貴金属材18の体
積は円溝17の容積とほぼ同一になるように形成されて
いる。
【0019】そして、円溝17の中央部に貴金属材18
を嵌め込んだ後に貴金属材18を抵抗熔接により電極母
材11の被覆材14の表面に仮固定する。そして、図2
(b)に示したように、不活性ガス(例えばアルゴンガ
ス)の雰囲気中で、円溝17の中心位置に対して垂直方
向からレーザービームLBを照射(例えばレーザースポ
ット径1.4mm)して貴金属材18とこの貴金属材18
の周辺の電極母材11の被覆材14を加熱溶融させる。
このとき、貴金属材18の全周を例えば4発のレーザー
ビームLBの照射にてシーム熔接する。なお、不活性ガ
スの雰囲気中でレーザー熔接を行っているので、貴金属
材18と電極母材11の被覆材14の加熱溶融時に酸素
ガスや窒素ガスが吸収される心配は全くない。
【0020】なお、レーザー熔接機としては、パルスY
AG(イットリウムアルミニウムガーネット)レーザー
が使用されている。このパルスYAGレーザーは、レー
ザ出力が10Jで、発振パルス幅が2.0秒で、焦点が
電極母材11の被覆材14の端面よりアンダーフォーカ
ス側(軸心側)に10mm位置に設定されている。また、
CO2 レーザー等のその他のレーザー熔接機を用いても
良い。さらに、熔接方法としてレーザー熔接を用いてい
るが、貴金属材18とこの貴金属材18の周辺の電極母
材11の被覆材14を溶融させることができれば電子ビ
ーム熔接を真空中または不活性ガス雰囲気中で行っても
良い。また、レーザー熔接をシームレスとなるように行
ったが、レーザー熔接をスポット的に熔接しても良い。
【0021】そして、レーザー熔接によって電極母材1
1の被覆材14の発火部12と貴金属材18とが溶融す
ると、図2(c)に示したように、レーザー熔接後の電
極母材11の発火部12には、0.5重量%以上で8
0.0重量%以下の電極母材11の被覆材14のニッケ
ル合金成分が貴金属材18の貴金属成分とが溶け合った
溶融凝固貴金属合金層19が形成される。この溶融凝固
貴金属合金層19中の重量中の窒素、酸素の和は電極母
材11と貴金属材18のガス構成元素の和が200pp
m以下の材料を用いることによって、溶融凝固貴金属合
金層19内の窒素や酸素の残留量が飛躍的に減少する。
【0022】なお、溶融凝固貴金属合金層19と電極母
材11の被覆材14との間には幅が数μm〜数百μmの
拡散合金部20も形成される。この拡散合金部20は、
貴金属含有量が基部21に近い方が大きく、電極母材1
1の被覆材14に近づくにしたがい貴金属含有量が少な
くなっている。そして、発火部12に貴金属合金電極1
3を形成した直方体形状の電極母材11を主体金具5の
先端面に抵抗熔接等の熔接手段により接合した後に、塑
性加工によって電極母材11をL字状に折り曲げて接地
電極4を製作する。
【0023】〔実施例の作用〕次に、この実施例の作用
を図1および図2に基づき説明する。スパークプラグ1
を内燃機関のシリンダーブロックに取り付けて中心電極
3に高電圧を間欠的に印加すると、中心電極3の放電端
面8と接地電極4の発火部12に形成した貴金属合金電
極13との間で火花放電が繰り返される。そして、貴金
属合金電極13内の窒素や酸素の気泡が少ないので、こ
のスパークプラグ1の使用時の冷熱運転の繰り返しによ
り発生する熱応力によって生ずる亀裂の発生、亀裂の進
展が抑制される。これによって、貴金属合金電極13が
電極母材11から剥離したり脱落したりすることはほと
んどなくなる。
【0024】〔実施例の効果〕以上のように、この実施
例においては、溶融凝固貴金属合金層19内の窒素や酸
素を減少することができるので、貴金属合金電極13内
の窒素ガスや酸素ガスの残留量が少なくなる。このた
め、貴金属合金電極13の脱落による内燃機関の損傷を
防止できると共に、プラグ寿命の長期化を達成すること
ができる。
【0025】また、この実施例においては、接地電極4
の発火部12に、電極母材11の成分と貴金属材18の
成分とからなる貴金属合金電極13を形成しているの
で、スパークプラグ1の使用時の冷熱運転の繰り返しに
よる熱応力が貴金属合金電極13の一面に集中せず分散
する。
【0026】さらに、電極母材11と貴金属合金電極1
3の境界面において、電極母材11と貴金属合金電極1
3の熱膨張係数の差が小さくなり、それによって熱応力
も小さくなる。これにより、電極母材11と貴金属合金
電極13との境界面またはその近傍の亀裂の発生および
亀裂の進展が抑えられ、電極母材11と貴金属合金電極
13との境界部分の劣化が抑えられるので、貴金属合金
電極13の電極母材11からの耐剥離性を向上すること
ができる。
【0027】〔実験結果〕次に、電極母材11の重量中
の窒素ガスや酸素ガスの濃度を変化させて、貴金属合金
電極13内の気泡の発生状態について調査した実験につ
いて説明する。この実験は、インコネル600等の第1
金属材料よりなる電極母材の窒素ガスや酸素ガスの濃度
を変化させたものの発火部12に、Pt−20Ni製の
第2金属材料よりなる貴金属材18(φ0.7×t0.
15)の重量中の窒素ガスや酸素ガスの濃度が10pp
m以下のものをレーザー熔接して溶融凝固貴金属合金層
を形成して貴金属合金電極内の気泡の発生状態および耐
久試験について調査したもので、その結果を表1に示し
た。なお、耐久試験は4サイクル、6気筒、2000c
cのエンジンを用いて、アイドリング×1分と5000
rpm×W・O・T(フルスロットル)×1分の冷熱サ
イクルの繰り返しを100時間行った。
【0028】
【表1】
【0029】なお、表1において、判定結果の○は良
好、△は厳しい条件下で問題発生する恐れ有り、×は使
用不可である。また、電極母材(インコネル600)の
成分のうちその他の成分として、Mn、C等が微量に含
有されている。さらに、貴金属材のPt−Ni合金のN
+Oのガス濃度は100ppm以下のものを使用してい
る。
【0030】そして、表1からも確認できるように、第
1金属材料の電極母材11と第2金属材料の貴金属材1
8の窒素、酸素のガス濃度の和が200ppm以下の場
合には、溶融凝固貴金属合金層の気泡残留率が0.7%
以下となり、耐久試験において溶融凝固貴金属合金層の
亀裂、剥離が発生しないことが判った。また、両者のガ
ス濃度が400ppmを越えると溶融凝固貴金属合金層
に亀裂、部分的に剥離が生じた。
【0031】なお、図3(a)には第1金属材料の冶金
時に第1金属材料の重量中の窒素ガスや酸素ガスの濃度
を脱ガスを行って50ppm以下にしたもの(発明品)
の貴金属合金電極の断面図を示した。また、図3(a)
には第1金属材料の冶金時に第1金属材料の重量中の窒
素ガスや酸素ガスの濃度を脱ガスを行って190ppm
以下にしたもの(発明品)の貴金属合金電極の断面図を
示した。さらに、図3(a)には700ppm(第1金
属材料を脱ガスをしていない)もの(従来品)の貴金属
合金電極の断面図を示した。図3からも確認できるよう
に、電極母材つまり第1金属材料の窒素ガスや酸素ガス
の濃度と、貴金属材つまり第2金属材料の重量中の窒素
ガスや酸素ガスの濃度の和を200ppm以下とするこ
とによって、充分に残留気泡を低減することができる。
【0032】〔変形例〕本実施例では、貴金属材18に
含有する貴金属として主に白金を用いたが、貴金属材1
8に含有する貴金属として主に金、パラジウム、ロジウ
ム等の耐火花消耗性に優れた貴金属を含有しても良い。
本実施例では、接地電極4の発火部12に貴金属合金電
極13を形成したが、中心電極3の発火部の先端面また
は先端側面に貴金属合金電極を形成しても良い。また、
本発明を沿面放電型スパークプラグやセミ沿面放電型ス
パークプラグに用いても良い。
【0033】
【発明の効果】この発明は、溶融凝固貴金属合金層内の
ガス構成元素の残留量を減少させることができるので、
貴金属合金電極内のガス構成元素の残留量も減少する。
これによって、スパークプラグ1の使用時の冷熱サイク
ル運転の繰り返しにより発生する熱応力によって生ずる
亀裂の発生、亀裂の進展を抑制することができる。この
結果、内燃機関の損傷を防止することができると共に、
スパークプラグのプラグ寿命の長期化を達成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる内燃機関用のスパー
クプラグの火花放電部を示した斜視図である。
【図2】本発明の一実施例にかかる貴金属合金電極の製
造工程図である。
【図3】貴金属合金電極の発明品と従来品の実験結果を
示した模式図である。
【図4】従来の製造方法により形成された溶融凝固貴金
属合金層を示した断面図である。
【図5】従来の製造方法により形成された貴金属合金電
極を示した断面図である。
【符号の説明】
1 スパークプラグ 4 接地電極(スパークプラグ用電極) 11 電極母材 12 発火部 13 貴金属合金電極 18 貴金属材 19 溶融凝固貴金属合金層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐食性金属を用いた第1金属材料よりな
    る電極母材の発火部と、耐火花消耗性貴金属を用いた第
    2金属材料よりなる貴金属材とを熔接手段を用いて加熱
    溶融させて、前記電極母材の発火部に溶融凝固貴金属合
    金層よりなる貴金属合金電極を形成してなるスパークプ
    ラグ用電極において、 前記溶融凝固貴金属合金層を形成する前記第1金属材料
    および前記第2金属材料は、その重量中のガス構成元素
    の和が200ppm以下の材料を用いてなることを特徴
    とするスパークプラグ用電極。
JP12567493A 1993-05-27 1993-05-27 スパークプラグ用電極 Pending JPH06338376A (ja)

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