JP3364746B2 - スパークプラグの製造方法及びスパークプラグ - Google Patents

スパークプラグの製造方法及びスパークプラグ

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JP3364746B2 JP11822799A JP11822799A JP3364746B2 JP 3364746 B2 JP3364746 B2 JP 3364746B2 JP 11822799 A JP11822799 A JP 11822799A JP 11822799 A JP11822799 A JP 11822799A JP 3364746 B2 JP3364746 B2 JP 3364746B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中心電極と接地電
極の発火面の少なくとも一方が耐火花消耗性に優れた貴
金属発火部により構成されるスパークプラグの製造方法
及びスパークプラグに関するものである。
【0002】自動車エンジンなどの内燃機関に使用され
るスパークプラグは、耐火花消耗性向上のため中心電極
の先端部における発火面、または接地電極の前記中心電
極に対向した発火面に、耐火花消耗性に優れる白金(P
t)、パラジウム(Pd)、イリジウム(Ir)などか
ら構成される貴金属チップ、またはこれらを主体とする
合金からなる貴金属チップを溶接したスパークプラグが
使用されている。従来より、この貴金属チップの中心電
極または接地電極への固着させる方法としては、主にそ
れらの電極の発火面に電気抵抗溶接することにより成さ
れていた。
【0003】この電気抵抗溶接による貴金属チップの固
着は、貴金属チップと中心電極または接地電極との溶接
面に沿って非常に薄い拡散層が形成されて固着される。
ここで、従来より、スパークプラグを構成する中心電極
または接地電極の電極母材成分としては、通常、耐蝕性
ニッケル(Ni)などNiを主体とする合金で構成され
るものであった。そのために、スパークプラグに内燃機
関の運転等の繰り返しによる冷熱サイクルが生じた場合
に、貴金属チップと電極母材との熱膨張差の影響により
繰り返し熱応力が作用し、その熱応力が溶接面に沿って
集中し易い。この結果、貴金属チップと電極母材との溶
接面またはその付近でクラックが発生してしまい、この
クラックが進行して貴金属チップの剥離が生じ易い欠点
があった。
【0004】この発明の目的は、中心電極の発火面と接
地電極の発火面の少なくとも一方に形成される貴金属塊
と電極母材との剥離が発生しにくいスパークプラグの製
造方法およびスパークプラグを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に記
載のスパークプラグの製造方法は、中心電極の発火面と
対向して火花放電ギャップを形成する発火面を有する接
地電極を備え、該中心電極の発火面と該接地電極の発火
面の少なくともいずれか一方が貴金属塊によって形成さ
れるスパークプラグの製造方法であって、前記中心電極
と前記接地電極の少なくともいずれか一方の電極母材上
に貴金属部材を設置し、該貴金属部材側からレーザビー
ムを照射することにより、該貴金属部材を溶融させて、
該電極母材との接合面貴金属成分と電極母材成分との
合金からなる拡散層を有する貴金属塊であって、該拡散
層を除く部分に該電極母材成分を0.5重量%以上、8
0重量%以下含有する貴金属塊を該電極部材に溶融固着
させることを特徴とする。
【0006】かかる製造方法により得られるスパークプ
ラグは、電極母材に溶融固着される貴金属塊は、電極母
材との接合面に貴金属成分と電極母材成分との合金から
なる拡散層を有し、さらにこの拡散層を除く部分に電極
母材成分が0.5重量%以上、80.0重量%以下含ま
れるために、貴金属塊の熱膨張率が電極母材のそれに近
くなる。その結果、内燃機関の運転の繰り返し等による
冷熱サイクルが生じた場合にも、両金属の熱膨張差の影
響が緩和されると共に繰り返し熱応力自体を小さくする
ことができる。それにより、貴金属塊が溶融固着されて
いる接合面においてクラックの発生およびその進行が生
じにくく、貴金属塊の電極母材からの剥離を有効に防止
することができる。
【0007】なお、貴金属塊が溶融固着される中心電極
と接地電極の少なくともいずれか一方の電極母材の成分
としては、耐蝕性に優れる請求項2に記載のNiを主体
とする合金により構成されていることが好ましい。さら
に、貴金属塊が溶融固着される中心電極と接地電極の少
なくともいずれか一方の電極母材成分としては、耐蝕性
に非常に優れる請求項3に記載のNiを主体とする合金
により構成されていると共に少なくともCrを含有する
もの、請求項4に記載のNiを主体とする合金により構
成されていると共に少なくともCr、Feを含有するも
のが好ましく、また、これらについては貴金属部材に対
する溶接性も良好といえる。
【0008】請求項5に記載のスパークプラグの製造方
法は、請求項1ないし請求項4に記載のスパークプラグ
の製造方法であって、前記貴金属塊を前記電極母材に略
楔状に食い込ませた形で溶融固着させることを特徴とす
る。かかる製造方法にあっては、貴金属塊が、電極母材
に対して略楔状に食い込んだ形で溶融固着されるため
に、その溶融固着された接合面の面積が従来の電気抵抗
溶接時の溶接面と比較して大きくなり、内燃機関の繰り
返し等による冷熱サイクルが生じた場合の、貴金属塊と
電極母材との熱膨張差による繰り返し熱応力が分散され
易くなり、接合面においてクラックの発生およびその進
行が生じにくく、貴金属塊の剥離をより有効に防止する
ことができる。
【0009】ところで、上述した本発明の製造方法によ
り製造されるスパークプラグは、中心電極の発火面と接
地電極の発火面の少なくともいずれか一方が、貴金属塊
により構成されたものとなる。そのために、本発明のス
パークプラグにあっては、請求項6に記載のように、電
極母材成分として主体であるNiと、少なくともCrと
合金よりなる中心電極と接地電極の少なくともいずれ
か一方に溶融固着された貴金属塊が、電極母材との接合
面に貴金属成分と電極母材成分との合金からなる拡散層
を有し、拡散層を除く部分電極母材成分であるNiと
Crを含有した形で構成されることになる。
【0010】かかる構成のスパークプラグによれば、電
極母材に溶融固着される貴金属塊電極母材との接合
面に貴金属成分と電極母材成分との合金からなる拡散層
を有し、さらにこの拡散層を除く部分に耐熱性に優れか
つ電極母材と同成分でNiと少なくともCrが含有され
るために、貴金属塊の熱膨張率が電極母材のそれに近く
なる。その結果、内燃機関の運転の繰り返し等による冷
熱サイクルが生じた場合にも、両金属の熱膨張差の影響
が緩和されると共に繰り返し熱応力自体を小さくするこ
とができる。それにより、貴金属塊が溶融固着されてい
る接合面においてクラックの発生およびその進行が生じ
にくく、貴金属塊の電極母材からの剥離を有効に防止す
ることができる。なお、請求項7に記載のように、貴金
属塊のうちで拡散層を除く部分に電極母材成分と同成分
であるNiが含有されるとともに、少なくともCrとF
eが含有されることにより構成されるスパークプラグの
場合であっても、同様の効果を得ることができるものと
なる。
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明にかかるスパーク
プラグの一例である中心電極1を示す。中心電極1は、
複合材10と、その先端面の中心に固着された貴金属塊
4とからなる。複合材10は、15.0重量%のクロム
(Cr)、8.0重量%の鉄(Fe)を含むNi合金製
で、先端部21が径小(直径1.0mm)となっている
直径2.5mmの円柱状母材2、および該電極母材2の
軸心部に同心的に埋め込まれた銅(Cu)または銀(A
g)を主体とする直径1.3mmの良熱伝導金属製芯3
とからなる。貴金属塊4は、20.0重量%のIrを含
むPt合金に若干の電極母材の成分が含有された形態
で、レーザ溶接されている。なお、貴金属塊4の材料と
しては、Pt、Irまたはこれらの合金のほか、Pt、
Niの合金、Pt、Irと希土類元素とのサーメット、
Pt、Niと希土類元素酸化物とのサーメットが挙げら
れる。
【0013】この中心電極1は以下に示すように製造さ
れる。図2に示すごとく、電極母材2となる前述したN
i合金製のカップ状素材2AにCu製チップ状芯材3A
を嵌め込み(図示イ)、これを4ないし6工程の押出成
形および据込み成形に径小化し、後端部を略十字形に形
成する(図示ロ)。次に切削または絞り加工により径小
な先端部21を形成する(図示ハ)。このようにして形
成した複合材10の先端面に、図3に示すごとく、貴金
属部材としてPt−Ir合金製で、直径0.9mm、厚
さ0.2mmの寸法の円板ないし円柱状を呈する貴金属
チップ4Aを設置し、レーザー溶接する。ここで、貴金
属部材としては板状ないし柱状の貴金属チップの他、
粒、粉末、または複数回捲回されたコイル状の貴金属線
等を用いることも可能である。なお、貴金属部材として
貴金属粒または粉末を用いる場合には、複合材10(中
心電極1)の先端面に凹所を形成しておくと便利であ
る。
【0014】貴金属チップ4Aと複合材10とのレーザ
ー溶接は、図3に示す(a)、(b)のごとくなされ
る。 (a)貴金属チップ4Aを、複合材10の先端面に軸芯
を一致させて設置し、貴金属チップ4Aの上方または斜
め上方からレーザービームLBを照射する。この溶接条
件としては、たとえば電圧340V、パルス幅9.0m
秒の1〜数発照射、4.0mmアンダーフォーカス(貴
金属チップ4A端面から)でなされる。レーザービーム
LBは、貴金属チップ4Aを溶融させるとともに、電極
母材2を溶融させて、貴金属塊4の基部42はその全体
が楔状に電極母材に食い込む。 (b)この結果、この貴金属塊4の基部42は、電極母
材2への食い込み面の全面にわたって溶融固着される。
【0015】これにより貴金属塊4は、図4に示すごと
く、露出した頭部41が半球状または角が丸い略円錐台
状(点線で示す)を呈し、電極母材2の内部に食い込ん
だ基部42が略楔状となって複合材10の先端面に溶融
固着される。これにより溶融固着された接合面は略円錐
ないし砲弾型となり、抵抗溶接に比較し面積が大きくな
る。
【0016】また、貴金属塊4は、該電極母材2にレー
ザー溶接によって溶融固着されるとともに、貴金属塊4
の成分中に電極母材2成分が0.5重量%以上、80.
0重量%以下含有され、さらに幅が数μm〜数百μmの
拡散層43が形成される。この拡散層43は貴金属の拡
散の度合いが基部42に近い方が大きく、電極母材2に
近づくに従い小さくなる。基部42の貴金属成分中には
電極母材2成分が溶け込む為に、熱膨張係数が貴金属成
分単体(貴金属チップ4A)の時よりさらに電極母材2
成分に近くなっている。そしてこの拡散層43および基
部42により、内燃機関の運転の繰り返し等により冷熱
サイクルが生じた場合にも、両金属の熱膨張差の影響が
緩和されて繰り返し熱応力自体が小さくなるとともに、
その繰り返し熱応力は溶接面の一面に局所的に集中せず
分散させるとともに、溶接面に垂直な方向の熱膨張差の
変化の度合いが緩和され、さらに繰り返し熱応力自体が
小さくなる。これらにより、溶接面またはその付近でク
ラックの発生およびその進行が抑制され、貴金属塊4の
電極母材2からの耐剥離性が向上する。
【0017】図5は中心電極1を用いたスパークプラグ
100を示す。スパークプラグ100は、先端に接地電
極5が溶接された筒状主体金具6に、軸孔付き絶縁碍子
7を嵌め込み、該軸孔に中心電極1を嵌着して形成され
ている。中心電極1の先端と接地電極5の先端部とは発
火部となっており、火花放電ギャップGが形成される。
この構成において、発火部(貴金属塊4)から良熱伝導
性金属芯3を経て中心電極1の後端部に伝達された熱
は、金属パッキン、主体金具6、金属ガスケットを介し
て、内燃機関のシリンダーヘッドに伝達される。
【0018】貴金属塊4は、使用時(高温時)において
火花放電による火花消耗と、電極母材2と良熱伝導金属
製芯3との熱膨張差による熱応力(繰り返し熱応力)を
受ける。このため前述のレーザー溶接は深溶込みでなさ
れ、溶融固着後の貴金属塊4の寸法は図4に示したごと
く中心電極先端部の直径をDとしたとき、貴金属塊4の
直径Cが、0.3mm≦C≦Dであることが望ましい。
貴金属塊4の直径Cの下限は、後述するように耐久テス
トのデータから、貴金属塊4の火花消耗を考慮して決定
された値である。
【0019】図6は他の実施形態を示す。 (イ)はNi合金からなる接地電極5に貴金属チップ4
Aを設置し、その貴金属チップ4Aをレーザー溶接する
ことにより貴金属塊4を形成している。この場合、接地
電極5の断面が幅W、厚さIの略矩形であるとすると、
レーザー溶接後の貴金属塊4の直径C、貴金属塊(拡
散層43まで含む)の電極母材2への食い込み深さB
は、0.2≦C≦W、0≦B≦Iであることが望まし
い。 (ロ)は上記(イ)において、接地電極5が15.0重
量%のCr、8.0重量%のFeを含むNi合金製で角
柱状母材51、および該母材51の軸心部に同心的に埋
め込まれたCu、NiまたはAgあるいはこれら金属の
複数の組み合わせ主体とする良熱伝導性金属製芯52と
からなる複合材50からなる。 (ハ)は、接地電極5が複数設けられているスパークプ
ラグにおいて、中心電極1の発火面および/または接地
電極5の先端面に貴金属チップ4Aをレーザー溶接し、
貴金属塊4を形成している。なお、貴金属塊4には、
散層43を除く部分において電極母材成分が0.5重量
%以上、80重量%以上含有されている。
【0020】図7は図5のスパークプラグ100と、電
気抵抗溶接によって貴金属塊が溶融固着されている比較
品とを2000cc、6気筒のガソリン機関に装着して
5000rpm×1分間とアイドリング×1分間の運転
条件で冷熱サイクルの繰り返しテストを行ったデータを
示す。この耐久テストでは、スパークプラグの中心電極
1の基部42を含めた貴金属塊4に対する電極母材成分
の含有量が0.5重量%以上のときは、電気抵抗溶接し
た比較品よりも剥離耐久時間が長く、長期間使用するこ
とができることが判る。
【0021】図8は図5のスパークプラグの中心電極1
の基部42を含めた貴金属塊4に対する電極母材成分の
含有量を変化させたスパークプラグ100を1600c
c、4気筒のガソリン機関に装着して5500rpm、
全負荷の運転条件で耐久テストを行ったデータを示す。
この耐久テストでは、電極母材成分の含有量が大きい
と、火花放電ギャップGの増加率が大きくなる。このた
め、電極母材成分の含有量が80重量%以下であれば火
花消耗に耐えうることが判る。
【0022】図9は図5のスパークプラグ100を20
00cc、6気筒のガソリン機関に装着して5000r
pm、全負荷の運転条件で耐久テストを行ったデータを
示す。この耐久テストでは、貴金属塊4の直径Cをパラ
メータとして火花放電ギャップGの増加量を測定した。
C<0.2mmであると、貴金属チップ4Aを有さない
通常のスパークプラグと耐久性において差が生じないこ
とが判る。
【0023】図10の(イ)、(ロ)は同じく図5のス
パークプラグ100を用いて2000cc、6気筒のガ
ソリン機関に装着して5000rpm、全負荷×1分間
とアイドリング×1分間の運転条件で冷熱サイクルの繰
り返しテストを行ったデータを示す。(イ)は図5に示
す本発明のスパークプラグ100と、電気抵抗溶接によ
り貴金属塊が溶融固着された比較品との、貴金属塊4の
食い込み深さBと貴金属塊4の剥離までの耐久時間との
関係を示すデータである。B=0であっても剥離発生ま
での時間が電気抵抗溶接により貴金属塊が溶融固着した
比較品と比べて長いことを示している。(ロ)は接地電
極の発火部に電気抵抗溶接により貴金属塊が溶融固着さ
れた比較品と、レーザー溶接により貴金属塊4が溶融固
着された図5に示す本発明品(スパークプラグ100)
との接地電極5における貴金属塊4の電極母材からの剥
離までの時間および火花消耗量の比較のデータである。
本発明品は400時間たっても貴金属塊4が脱落が生じ
ないのに対して、比較品は200時間前後で脱落した。
また火花消耗も本発明品の方が幾分少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるスパークプラグにおける中心
電極の断面図である。
【図2】複合材の製造工程図である。
【図3】図1に示す中心電極の製造工程図である。
【図4】図1に示す中心電極の要部拡大図である。
【図5】図1に示す中心電極を用いたスパークプラグの
要部拡大断面図である。
【図6】この発明の他の実施例にかかるスパークプラグ
の断面図である。
【図7】この発明かかるスパークプラグの電極母材成分
の含有率による耐久テストのデータを示すグラフであ
る。
【図8】この発明にかかるスパークプラグの電極母材成
分の含有率を変化させたときの耐久テストのデータを示
すグラフである。
【図9】この発明にかかるスパークプラグの貴金属塊の
大きさを変化させたときの耐久テストのデータを示すグ
ラフである。
【図10】この発明にかかるスパークプラグの冷熱サイ
クルの繰り返し耐久テストのデータを示すグラフであ
る。
【符号の説明】
100 スパークプラグ 1 中心電極 2 電極母材 3 良熱伝導金属製芯 4 貴金属塊 4A 貴金属チップ(貴金属部材) 43 拡散層 5 接地電極 LB レーザービーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01T 13/20 H01T 13/39 H01T 21/02

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心電極の発火面と対向して火花放電ギ
    ャップを形成する発火面を有する接地電極を備え、該中
    心電極の発火面と該接地電極の発火面の少なくともいず
    れか一方が貴金属塊によって形成されるスパークプラグ
    の製造方法であって、 前記中心電極と前記接地電極の少なくともいずれか一方
    の電極母材上に貴金属部材を設置し、該貴金属部材側か
    らレーザビームを照射することにより、該貴金属部材を
    溶融させて、該電極母材との接合面貴金属成分と電極
    母材成分との合金からなる拡散層を有する貴金属塊であ
    って、該拡散層を除く部分に該電極母材成分を0.5重
    量%以上、80重量%以下含有する貴金属塊を該電極部
    材に溶融固着させることを特徴とするスパークプラグの
    製造方法。
  2. 【請求項2】 前記貴金属塊によって発火面が形成され
    る前記中心電極と前記接地電極の少なくともいずれか一
    方は、その電極母材成分がNiを主体とする合金により
    構成されていることを特徴とする請求項1に記載のスパ
    ークプラグの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記貴金属塊によって発火面が形成され
    る前記中心電極と前記接地電極の少なくともいずれか一
    方は、その電極母材成分がNiを主体とする合金により
    構成されているとともに、少なくともCrを含有してい
    ることを特徴とする請求項1に記載のスパークプラグの
    製造方法。
  4. 【請求項4】 前記貴金属塊によって発火面が形成され
    る前記中心電極と前記接地電極の少なくともいずれか一
    方は、その電極母材成分がNiを主体とする合金により
    構成されているとともに、少なくともCrとFeを含有
    していることを特徴とする請求項1に記載のスパークプ
    ラグの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記貴金属塊を前記電極母材に略楔状に
    食い込ませた形で溶融固着させることを特徴とする請求
    項1ないし請求項4のいずれかに記載のスパークプラグ
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 中心電極の発火面と対向して火花放電ギ
    ャップを形成する発火面を有する接地電極を備え、該中
    心電極の発火面と該接地電極の発火面の少なくともいず
    れか一方が貴金属塊によって形成されるスパークプラグ
    であって、 前記貴金属塊は、電極母材成分が主体であるNiと、少
    なくともCrとの合金よりなる前記中心電極と前記接地
    電極の少なくとも一方に溶融固着されるとともに該電
    極母材との接合面に貴金属成分と電極母材成分との合金
    からなる拡散層を有し、該拡散層を除く部分に該電極母
    材成分である前記Niと前記Crが含有されていること
    を特徴とするスパークプラグ。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のスパークプラグであっ
    て、前記貴金属塊は、電極母材成分が主体であるNi
    と、少なくともCr、Feとの合金よりなる前記中心電
    極と前記接地電極の少なくとも一方に溶融固着されると
    ともに、該拡散層を除く部分に該電極母材成分である前
    Ni、前記Cr、前記Feが含有されていることを特
    徴とするスパークプラグ。
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