JP2002222686A - スパークプラグおよびその製造方法 - Google Patents

スパークプラグおよびその製造方法

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JP2002222686A
JP2002222686A JP2001270823A JP2001270823A JP2002222686A JP 2002222686 A JP2002222686 A JP 2002222686A JP 2001270823 A JP2001270823 A JP 2001270823A JP 2001270823 A JP2001270823 A JP 2001270823A JP 2002222686 A JP2002222686 A JP 2002222686A
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Japan
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ground electrode
mounting bracket
spark plug
welding
alloy
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JP2001270823A
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Koen Hori
恒円 堀
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Denso Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01TSPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
    • H01T13/00Sparking plugs
    • H01T13/20Sparking plugs characterised by features of the electrodes or insulation
    • H01T13/32Sparking plugs characterised by features of the electrodes or insulation characterised by features of the earthed electrode
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01TSPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
    • H01T21/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture or maintenance of spark gaps or sparking plugs
    • H01T21/02Apparatus or processes specially adapted for the manufacture or maintenance of spark gaps or sparking plugs of sparking plugs

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取付金具と、この取付金具に絶縁支持された
中心電極と、この中心電極と放電ギャップを介して対向
する接地電極とを備え、接地電極における放電部材とし
て貴金属を用いたスパークプラグにおいて、接地電極の
耐久性を向上させる。 【解決手段】 接地電極40は全てがIr合金よりな
り、取付金具10の一端面12にレーザ溶接により直接
接合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、取付金具と、この
取付金具に絶縁支持された中心電極と、この中心電極と
放電ギャップを介して対向する接地電極とを備えるスパ
ークプラグおよびその製造方法に関し、例えば、使用環
境が厳しく長いプラグ交換時期を必要とするコージェネ
レーション用のエンジン等に用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】従来、スパークプラグは、耐熱性、耐消
耗性の確保のため、耐熱性に優れたNi(ニッケル)基
合金を接地電極として、これを取付金具の一端面に抵抗
溶接にて固定し、更に、その接地電極の一端側の中心電
極と対向する面にIr(イリジウム)、Pt(白金)等
の貴金属チップを溶接している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のスパークプラグは、接地電極を取付金具の一端面に
抵抗溶接により固定しているため、溶接時の加圧により
接地電極の沈み込み量にばらつきが発生してしまう。そ
のため、中心電極と接地電極とのギャップ(放電ギャッ
プ)の寸法がばらつき、溶接後にギャップ調整工程が必
要になり、生産性が悪いという問題があった。
【0004】さらに、上記従来のスパークプラグは、接
地電極と取付金具、および接地電極と貴金属チップの、
2箇所の溶接が必要であり、生産性が悪いという問題が
あった。
【0005】また、本発明者の検討によれば、上記従来
のスパークプラグを、コージェネレーション用のエンジ
ン等、燃焼圧が高く熱負荷の厳しい即ち使用環境の厳し
いエンジンに用いた場合、次のような問題が生じること
がわかった。
【0006】即ち、上記貴金属チップと母材である接地
電極との溶接部において、母材(接地電極)が高温によ
り異常結晶粒界酸化を起こし、これにより当該接合部が
損傷をきたすため、貴金属チップが脱落し、放電ギャッ
プ(火花ギャップ)が大幅に拡大してしまう。そして、
結果として、高価な貴金属チップを有効活用することが
できず、寿命を短縮させてしまう。
【0007】この様な問題に対して、本発明者は、図1
4に示す様なスパークプラグを試作検討した。ここで、
図14において、(a)は火花放電部の概略断面図、
(b)は(a)における接地電極40の上視図、(c)
は(b)中のA−A断面図である。
【0008】この図14に示す試作品は、Fe基合金
(炭素鋼等)よりなる取付金具10と、取付金具10に
絶縁支持された中心電極30と、Ni基合金もしくはF
e基合金からなる母材41およびこの母材41に溶接固
定されたIr合金部材42を有する接地電極40とを備
えている。
【0009】そして、母材41は、中心電極30の先端
部31の側方側にて取付金具10に固定され、Ir合金
部材42は、その先端部43が中心電極30の先端部3
1に対向するように母材41の先端部からプラグの径方
向に延びており、Ir合金部材42の先端部43と中心
電極30の先端部31との対向部に放電ギャップ50が
形成されている。
【0010】上記の試作品によれば、最も高温となる接
地電極40の先端部を耐熱性に優れたIr合金部材42
とすることで、高温による母材41の異常結晶粒界酸化
を防止でき、接合部の温度を低減することができる。ま
た、Ir合金部材42と母材41との溶融部45が、放
電ギャップ50の延長線上およびその近傍に存在するこ
とが無いから、溶融部45への火花消耗によって放電部
材としてのIr合金部材42が脱落するのを防止し、プ
ラグの長寿命化を図ることができる。
【0011】しかしながら、近年のエンジンの高出力化
・高効率化等により、エンジンの熱負荷や振動は更に増
大する傾向にある。そのため、上記試作品では、放電部
材として耐消耗性に優れたIr合金部材42を使用して
いるものの、母材41も含めた接地電極40全体の更な
る高温化のために、Ir合金部材42の消耗が促進され
てしまう。
【0012】また、振動、熱応力、接合界面酸化によ
り、Ir合金部材42と母材41との接合部が破断しや
すく、最悪、母材41からIr合金部材42が脱落して
しまうといった場合も想定される。そして、結果とし
て、プラグの寿命を十分に満足するものとできないと言
う問題が顕在化してくる。
【0013】なお、中心電極30においては、先端部3
1であるIr合金チップ31a、本体32とIr合金チ
ップ31aとの溶接部分は絶縁体20により被覆保護さ
れているため、これらチップ31a及び溶接部分におい
ては、上述の接地電極に起こるような放電による消耗等
の問題は生じにくい。
【0014】以上述べてきたように、エンジンの高出力
化・高効率化に伴って、貴金属を用いた接地電極の耐久
性を今以上に向上させることにより、接地電極の損傷や
消耗を抑制し、プラグの寿命を長寿命化させる必要があ
る。
【0015】本発明は上記問題に鑑み、取付金具と、こ
の取付金具に絶縁支持された中心電極と、この中心電極
と放電ギャップを介して対向する接地電極とを備えるス
パークプラグにおいて、接地電極の生産性を向上させる
ことを目的とする。また、接地電極の耐久性を向上させ
ることを他の目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、取付金具(10)と、
この取付金具に絶縁保持された中心電極(30)と、こ
の中心電極と放電ギャップ(50)を介して対向する接
地電極(40)とを備えるスパークプラグにおいて、接
地電極は、レーザ溶接およびアーク溶接のいずれか一方
により取付金具に溶接されていることを特徴とする。
【0017】これによると、レーザ溶接およびアーク溶
接は加圧を伴わないので、抵抗溶接のような溶接時の接
地電極の沈み込みが発生しない。従って、放電ギャップ
の寸法ばらつきが少なくなり、溶接後にギャップ調整工
程が不要になり、生産性を向上させることが可能にな
る。
【0018】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載のスパークプラグにおいて、接地電極(40)は全て
がIr合金よりなり、取付金具(10)に直接接合され
ているものであることを特徴とする。
【0019】これによると、接地電極全体をIr合金よ
り構成しているため、接地電極に関わる溶接部が、取付
金具との溶接部の1箇所のみとなり、溶接部の数が減少
する。従って、溶接後のギャップ調整工程が不要になる
ことと相俟って、生産性を一層向上させることができ
る。
【0020】また、接地電極全体を耐熱性に優れたIr
合金より構成しているため、接地電極の酸化や消耗を抑
制し、スパークプラグの耐久性を大幅に向上させること
ができる。
【0021】請求項3に記載の発明では、取付金具(1
0)と、この取付金具に絶縁保持された中心電極(3
0)と、この中心電極と放電ギャップ(50)を介して
対向する接地電極(40)とを備えるスパークプラグに
おいて、接地電極は全てがIr合金よりなり、取付金具
に直接接合されているものであることを特徴とする。
【0022】これによると、接地電極全体をIr合金よ
り構成しているため、接地電極に関わる接合部が、取付
金具との接合部の1箇所のみとなり、接合部の数が減少
する。従って、生産性を向上させることができる。
【0023】また、接地電極全体をIr合金より構成し
ているため、接地電極全体の耐消耗性を向上させること
ができる。それとともに、接地電極を取付金具に直接接
合しているため、Ir合金の接合部が、最も高温となる
接地電極の先端即ち放電ギャップから遠くに位置した構
成となり、当該接合部の温度を低減することができる。
【0024】さらに、接地電極に関わる接合部の数が減
少することにより、接地電極全体の熱伝導が向上し(熱
引き性が向上し)、接地電極の温度を低減することがで
き、また、構造の単純化にもつながる。以上のように、
本発明によれば、接地電極全体の耐消耗性を向上させる
と共に、接地電極に関わる接合部の劣化が防止されるた
め、接地電極の耐久性を向上させることができる。
【0025】ここで、接地電極(40)と取付金具(1
0)との接合は、レーザ溶接やアーク溶接による溶接に
よって行うことができるが、請求項4に記載の発明のよ
うに、レーザ溶接の方が比較的好ましい。
【0026】レーザ溶接は、アーク溶接に比べて短時間
で高エネルギーを付与することのできる溶接方法であ
り、比較的高融点のIr合金の溶接に用いれば、適切な
接合強度を確保することができる。
【0027】請求項5に記載の発明のように、溶接によ
り形成された接地電極(40)と取付金具(10)との
溶融部(45)の溶け込み深さ(d)を0.3mm以上
1.5mm以下とすることが好ましい。
【0028】これは、本発明者の実験検討により求めた
好適な範囲であり、この範囲であれば、実用レベルの接
合強度を十分に満足することができる。つまり、溶け込
み深さが0.3mmよりも小さいと新品時(溶接直後)
の接合強度が十分ではなく、1.5mmよりも大きいと
溶接時の凝固割れ発生により、新品時の接合強度が低下
してしまい、接合信頼性を満足することができない。
【0029】また、請求項6に記載の発明のように、取
付金具(10)はFe基合金よりなり、このFe基合金
は、S、Si、C、Mn、Pの含有量がそれぞれ、0.
15重量%以下、0.35重量%以下、0.25重量%
以下、1.5重量%以下、0.1重量%以下のいずれか
1つを満足するものであることが好ましい。
【0030】これは、本発明者の実験検討により求めた
好適な範囲であり、この範囲であれば、溶接時の凝固割
れによる接合強度の低下を抑制する効果を発揮すること
ができる。
【0031】ここで、請求項7に記載の発明のように、
取付金具(10)はFe基合金よりなり、このFe基合
金は、S、Si、C、Mn、Pの含有量がそれぞれ、
0.15重量%以下、0.35重量%以下、0.25重
量%以下、1.5重量%以下、0.1重量%以下である
場合に最も効果が大きく、接地電極と取付金具との接合
信頼性をさらに向上させることができる。
【0032】また、より耐消耗性の高い接地電極を実現
するためには、請求項8に記載の発明のように、接地電
極(40)は、50重量%以上のPtを主成分とし、I
r、Os、Ni、W、PdおよびRuのうち少なくとも
1つが添加された合金であることが好ましい。
【0033】同様に、より耐消耗性の高い接地電極を実
現するためには、請求項9に記載の発明のように、接地
電極(40)は、50重量%以上のIrを主成分とし、
Rh、Pt、Os、Ni、W、PdおよびRuのうち少
なくとも1つが添加された合金であることが好ましい。
【0034】請求項10に記載の発明では、取付金具
(10)と、この取付金具に絶縁保持された中心電極
(30)と、この中心電極と放電ギャップ(50)を介
して対向する接地電極(40)とを備えるスパークプラ
グの製造方法において、中心電極と接地電極との間に放
電ギャップと実質的に同寸法のスペーサを介在させた状
態で、接地電極を、レーザ溶接およびアーク溶接のいず
れか一方により取付金具に溶接することを特徴とする。
【0035】ところで、接地電極を取付金具に抵抗溶接
により接合するようにした従来のスパークプラグにおい
ては、溶接後のギャップ調整工程を不要にすべく、中心
電極と接地電極との間に放電ギャップと実質的に同寸法
のスペーサ(60)を介在させた状態で接地電極を取付
金具に溶接した場合、溶接時の加圧により接地電極の変
形、破損といった問題が発生する。
【0036】これに対し、請求項10に記載の発明によ
れば、レーザ溶接およびアーク溶接は加圧を伴わないの
で、スペーサを介在させた状態でも、接地電極を変形、
破損させることなく溶接することができる。また、スペ
ーサを放電ギャップと実質的に同寸法にすることで、接
地電極の溶接時に放電ギャップの初期値を容易に設定す
ることができる。従って、溶接後のギャップ調整工程を
不要にして、生産性を向上させることができる。
【0037】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一
例である。
【0038】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
図に示す実施形態について説明する。本実施形態は、例
えばコージェネレーションにおける発電機のガスエンジ
ン用のスパークプラグとして用いられる。
【0039】図1に本実施形態に係るスパークプラグS
1の全体構成を示す半断面図を示し、図2に図1中の丸
で囲んだB部分(火花放電部)の詳細を示す構成図を示
す。なお、図2において、(a)は火花放電部の概略断
面図、(b)は(a)における接地電極40の上視図、
(c)は(b)中のC−C断面図である。
【0040】スパークプラグS1は、筒形状の取付金具
(ハウジング)10を有しており、この取付金具10
は、図示しないエンジンブロックに固定するための取付
ネジ部11を備えている。取付金具10の内部には、ア
ルミナセラミック(Al23)等からなる絶縁体20が
固定されている。
【0041】ここで、取付金具10は、炭素鋼等のFe
基合金よりなり、このFe基合金は、S、Si、C、M
n、Pの含有量がそれぞれ、0.15重量%以下、0.
35重量%以下、0.25重量%以下、1.5重量%以
下、0.1重量%以下のものであることが好ましい。
【0042】中心電極30は絶縁体20の軸孔22に固
定され、絶縁体20を介して取付金具10に絶縁保持さ
れており、中心電極30の先端部31は絶縁体20の先
端部21から露出するように設けられている。
【0043】図2に示す様に、この中心電極30は、内
材がCu等の熱伝導性に優れた金属材料、外材がNi基
合金等の耐熱性および耐食性に優れた金属材料により構
成された円柱体をなす本体32と、この本体32にレー
ザ溶接やアーク溶接等により固定された上記先端部31
としての円板状のIr合金チップ31aから構成され
る。
【0044】接地電極40は、その全体がIr合金より
なるもので、取付金具10にレーザ溶接やアーク溶接等
により直接接合されており、この接合部から中心電極3
0の先端部31に向かって延び、中心電極30の先端部
31と放電ギャップ(火花ギャップ)50を介して対向
している。
【0045】図2に示す例では、接地電極40は、全体
として四角柱形状をなし、中心電極30の先端部31の
側方側にて取付金具10の一端面12に支持固定されて
いる。なお、図2では、レーザ溶接により接合した例を
示している。そして、接地電極40の先端部41が中心
電極30の先端部31に対向するように延びており、接
地電極40の先端部41と中心電極30の先端部31と
の対向部に放電ギャップ50が形成されている。
【0046】上記図2では、接地電極40をレーザ溶接
により取付金具10の一端面12に溶接固定した例を示
しているが、図3に、接地電極40をアーク溶接により
取付金具10の一端面12に溶接固定した例を示す。図
3において、(a)は火花放電部の概略断面図、(b)
は(a)における接地電極40の上視図、(c)は
(b)中のD−D断面図である。
【0047】レーザ溶接とアーク溶接とでは、溶接によ
り形成された接地電極40と取付金具10との溶融部4
5の形状が異なる。つまり、図2に示す様に、レーザ溶
接による溶融部45は、局所的にレーザを順次当ててい
くため、所望の溶接領域において複数個の溶融部45が
順次つながった形状をなしている。
【0048】一方、図3に示す様に、アーク溶接では、
所望の溶接領域全体にアーク放電を行うため、1個の溶
融部45となっている。ここで、図2及び図3に示す溶
融部45の溶け込み深さdは、0.3mm以上1.5m
m以下とすることが好ましい。
【0049】また、中心電極30の先端部31としての
Ir合金チップ31a、及び、接地電極40は、耐消耗
性向上のために、Irを50重量%以上含むIr合金よ
りなることが好ましい。例えば、50重量%以上のIr
に対してRh(ロジウム)、Pt、Os(オスミウ
ム)、Ni、Ru(ルテニウム)、Pd(パラジウム)
およびW(タングステン)のうち少なくとも1種が添加
されているものを採用できる。
【0050】本例では、両者31a、40共にIr−1
0Rh(Ir90重量%、Rh10重量%の合金)より
なり、Ir合金チップ31aは、φ2.4mm、厚さ
1.4mmの円板とし、接地電極40は、幅W2.5m
m、長さL9.0mm、厚さt1.0mmの四角柱とし
ている。
【0051】ところで、本実施形態によれば、接地電極
40全体をIr合金より構成しているため、接地電極4
0全体の耐消耗性を向上させることができる。それとと
もに、接地電極40を取付金具10に直接接合している
ため、Ir合金の接合部(溶融部45)が、最も高温と
なる接地電極40の先端部41即ち放電ギャップ50か
ら遠くに位置した構成となり、当該接合部(溶融部4
5)の温度を低減することができる。
【0052】さらに、本実施形態によれば、従来及び上
記図14に示したスパークプラグにおける接地電極のよ
うに、Ni基合金等の母材を介して貴金属チップを接合
(溶接)する場合に比べて、接地電極40に関わる接合
部が、取付金具10との接合部(溶融部45)の1箇所
のみとなるため、接合部(溶接箇所)の数が減少する
(従来では少なくとも2箇所)。
【0053】このように、接地電極40に関わる接合部
の数を減少させることにより、接地電極40全体の熱伝
導が向上し(熱引き性が向上し)、接地電極40の温度
を低減することができ、また、構造の単純化にもつなが
る。以上のように、本実施形態によれば、接地電極40
全体の耐消耗性を向上させると共に、接地電極40に関
わる接合部の劣化が防止されるため、接地電極40の耐
久性を向上させることができる。そして、プラグの交換
時期を大幅に拡大することができる。
【0054】これら本実施形態の効果について、耐久試
験を行った結果に基づき具体的に説明する。まず、本実
施形態のスパークプラグS1と上記図14に示したスパ
ークプラグ(比較例)とについて、コージェネレーショ
ン用のエンジンを用いスロットル全開(1600rp
m)の条件にてエンジン耐久試験を行い、プラグの寿命
を放電ギャップ(火花ギャップ)50の拡大量として調
べた。
【0055】この耐久試験における本実施形態のスパー
クプラグS1としては、上記した本例の材質、寸法を有
するものを用いた。即ち、接地電極(材質:Ir−10
Rh、幅W2.5mm、長さL9.0mm、厚さt1.
0mmの四角柱)40が取付金具10にレーザ溶接され
(溶け込み深さdは0.3〜1.5mm)、Ir合金チ
ップ31aがφ2.4mm、厚さ1.4mmのIr−1
0Rhよりなる円板であるものとした。
【0056】また、この耐久試験における比較例のスパ
ークプラグとしては、上記図14中の母材41が取付金
具10に抵抗溶接にて接合されたインコネル(登録商
標)よりなるものであり、Ir合金部材42が幅W2.
5mm、長さL5.0mm、厚さt1.0mmの四角柱
のものであって母材41にレーザ溶接されたものであ
り、Ir合金チップ31aは本実施形態と同様のものを
用いた。
【0057】これら本実施形態及び比較例のスパークプ
ラグを各6本作製し、上記エンジン耐久試験を行い、耐
久時間(Hr)と火花ギャップの拡大量(初期の放電ギ
ャップ50からの拡大量、単位:mm)との関係を調べ
た。その結果を図4に示す。ちなみに、接地電極40の
先端部(放電ギャップに位置する部位)41の温度は、
比較例が1020℃、本実施形態が930℃であった。
【0058】図4に示す様に、比較例6本のうち2本
(図中の2個のクロスプロット)が、耐久時間1000
時間で接合部(母材41とIr合金部材42との溶接
部)が破断したために寿命が終了(耐久終了)し、比較
例6本のうち4本(図中、耐久時間1000Hr近傍の
4個の黒三角プロット)が約1200時間で火花ギャッ
プ50の大幅拡大による要求電圧上昇のために寿命が終
了(耐久終了)している。
【0059】それに対して、図4に示す様に、本実施形
態(図中の6個の黒丸プロット)では、比較例に対して
最低でも寿命が約60%長くなっている(約2000H
r)ことがわかる。なお、プラグの寿命は、実用的には
火花ギャップ拡大量0.3mm程度である。
【0060】これは、比較例の接地電極40では、溶接
箇所が多いため熱伝導性が悪化し、接地電極40の先端
温度が上昇し、その消耗を促進させているのに対し、本
実施形態の接地電極40では、溶接箇所が減少している
ため、接地電極40の先端温度を低減でき、消耗を抑制
することができ、また、接合信頼性も十分に確保されて
いるためである。
【0061】次に、上記図2及び図3に示す様なレーザ
溶接を用いたもの、アーク溶接を用いたもの、及び、上
記図14に示す比較例について、上記と同様のエンジン
耐久試験を行い、Ir合金に係る接合部の接合信頼性を
接合(引っ張り)強度にて評価した。
【0062】ここで、Ir合金に係る接合部(Ir合金
接合部)は、本実施形態においては、接地電極40と取
付金具10との溶接部(溶融部45)であり、比較例に
おいては、Ir合金部材42と母材41との溶融部45
である。また、試験品の材質、寸法等は、上記図4にお
ける耐久試験と同様とした。
【0063】図5は、耐久時間(Hr)と接合強度
(N)との関係を示す図である。なお、溶融部45の溶
け込み深さd(図2参照)は、1.0mmとした。ちな
みに、Ir合金接合部の温度は、本実施形態では、比較
例では870℃、本実施形態では図2及び図3に示すも
の共に560℃であった。
【0064】図5に示す様に、比較例(黒三角プロッ
ト)では、振動、熱応力、接合界面酸化により、接合強
度の低下が顕著であるのに対し、本実施形態では、レー
ザ溶接を用いたもの(黒丸プロット)、アーク溶接を用
いたもの(白丸プロット)ともに、比較例に対して初期
の接合強度は劣るものの実用レベルを維持しており、耐
久終了(2000Hr)まで優れた接合信頼性を維持し
ていることがわかる。
【0065】これは、比較例におけるIr合金接合部
が、最も温度の高い接地電極40の先端から比較的近い
位置にあるのに対して、本実施形態におけるIr合金接
合部は、接地電極40の先端から離れた位置(つまり、
接地電極の先端とは反対側であり、接地電極において最
も温度が低い端部)にあるので、Ir合金接合部の温度
を低減できるため、当該接合部に加わる熱応力が低減さ
れると共に、接合界面酸化も抑制されることによる。
【0066】また、図5に示す様に、レーザ溶接を用い
たもの(黒丸プロット)は、アーク溶接を用いたもの
(白丸プロット)に比して、高いレベルで接合強度を保
持することができるため、本実施形態において、接地電
極40と取付金具10との溶接はレーザ溶接にて行う方
が好ましい。
【0067】レーザ溶接は、アーク溶接に比べて短時間
で高エネルギーを付与することのできる溶接方法であ
り、比較的高融点のIr合金の溶接に用いれば、適切な
接合強度を確保することができる。また、レーザ溶接お
よびアーク溶接は、抵抗溶接のように加圧を伴わないの
で、溶接時にスペーサ等を用いて、溶接部やIr合金に
負荷をかけることなく、容易にギャップ調整することが
できる。そのため、ギャップ調整が溶接時に同時にで
き、従来のギャップ調整工程が不要となり、工数を低減
することができる。
【0068】次に、Fe基合金よりなる取付金具10に
おいて、含有される元素即ちS、Si、C、Mn、Pの
含有量(元素量)に対する接地電極40と取付金具10
との接合信頼性について、上記図5と同様、接合強度
(引っ張り強度)にて評価した。このとき、エンジン耐
久試験は、上記と同条件であるが、耐久後の接合強度と
して耐久時間2000Hr後の接合強度を調べた。
【0069】図6は、上記元素量(重量%)と接合強度
(N)との関係を示す図であり、接合強度としては、新
品時の接合強度(黒丸プロット)、耐久後の接合強度
(クロスプロット)を示してある。なお、溶融部45の
溶け込み深さd(図2参照)は、1.0mmとした。
【0070】図6から、接合信頼性を確保するために
は、Fe基合金よりなる取付金具10において、このF
e基合金に含有されるS、Si、C、Mn、Pの含有量
(元素量)がそれぞれ、0.15重量%以下、0.35
重量%以下、0.25重量%以下、1.5重量%以下、
0.1重量%以下のものであることが好ましいことがわ
かる。
【0071】一方、S、Si、C、Mn、Pの全ての含
有量が上記した範囲以上に増加すると、新品時の接合強
度が既に大幅に低下してしまうため、耐久後(2000
Hr)の接合信頼性を確保することも困難となってい
る。
【0072】この原因について調べた結果、元素量が多
すぎる場合(図6中、S:0.2重量%、Si:0.4
重量%、C:0.3重量%、Mn:2.0重量%、P:
0.15重量%のもの)、溶接時に、接地電極と取付金
具との溶接部において凝固割れが発生し、新品時の接合
強度が低下し、接合信頼性を満足することができないこ
とがわかった。
【0073】また、上述したように、レーザ溶接により
形成された溶融部45の溶け込み深さdを0.3mm以
上1.5mm以下とすることが好ましいが、この根拠に
ついて述べる。
【0074】当該溶け込み深さdについて評価するにあ
たっては、上記図2に示す溶融部45の形態(これをレ
ーザ溶接構造とする)だけでなく、次の図7に示す様
な溶融部45の他の形態(これをレーザ溶接構造とす
る)についても行った。なお、図7において、(a)は
火花放電部の概略断面図、(b)は(a)における接地
電極40の上視図、(c)は(b)中のE−E断面図で
ある。
【0075】上記図2に示すレーザ溶接構造は、取付
金具10のフラットな一端面12に接地電極40を載
せ、当該一端面12に対して斜めの方向から接合界面に
レーザを照射することにより溶融部45を形成したもの
である。
【0076】一方、図7に示すレーザ溶接構造は、取
付金具10の一端面12に接地電極40の厚さtと同程
度の深さの凹部12aを形成し、この凹部12aにはめ
込むように接地電極40を載せ、凹部12aの側面と接
地電極40との界面に対して、当該一端面12に垂直な
方向からレーザを照射して溶融部45を形成したもので
ある。
【0077】これら両レーザ溶接構造及びについ
て、溶け込み深さdを種々変えてエンジン耐久試験を行
い、新品時及び耐久後のIr合金接合部における接合強
度(引っ張り強度)を評価した。エンジン耐久試験は、
上記と同条件であり、耐久後の接合強度として耐久時間
2000Hr後の接合強度を調べた。
【0078】また、Fe基合金よりなる取付金具10に
おける各元素量は、上記図6から求められた好ましい範
囲の中では最も凝固割れ発生の可能性の高い(つまり接
合信頼性の最も低い)元素量(S:0.15重量%、S
i:0.35重量%、C:0.25重量%、Mn:1.
5重量%、P:0.1重量%のもの)とした。
【0079】図8は、このような条件にて上記両レーザ
溶接構造及びについて評価し、溶け込み深さd(m
m)と新品時及び耐久後の接合強度(N)との関係を示
す図である。ここで、図8において、黒丸プロット、白
丸プロットはそれぞれ、レーザ溶接構造における新
品、耐久後の場合を示し、黒三角プロット、白三角プロ
ットはそれぞれ、レーザ溶接構造における新品、耐久
後の場合を示す。
【0080】図8からわかるように、レーザ溶接による
溶融部45の構造に関わらず、溶け込み深さdが0.3
mm以上1.5mm以下であれば、実用レベルの接合強
度を十分に満足することができ、接合信頼性が確保され
ている。
【0081】一方、溶け込み深さdが0.3mmよりも
小さいと新品時(溶接直後)の接合強度が十分ではな
く、1.5mmよりも大きいと溶接時の凝固割れ発生に
より、新品時の接合強度が低下してしまうため、接合信
頼性を十分に満足することができない。よって、レーザ
溶接により形成された溶融部45の溶け込み深さdを
0.3mm以上1.5mm以下とすることが好ましい。
【0082】(第2実施形態)図9は第2実施形態を示
すもので、図9において、(a)は火花放電部の概略断
面図、(b)は(a)における接地電極40の上視図、
(c)は(a)のH−H断面図である。
【0083】本実施形態は、中心電極30と接地電極4
0との間に放電ギャップ50と実質的に同寸法の厚さの
スペーサ60を介在させた状態で、接地電極40を取付
金具10にレーザ溶接やアーク溶接で溶接し、その溶接
が完了後スペーサ60を抜き取るようにしたもので、そ
の他の点は第1実施形態と共通する。
【0084】ところで、中心電極30と接地電極40と
の間にスペーサ60を介在させた状態で接地電極40を
取付金具10に抵抗溶接した場合、溶接時の加圧により
接地電極40の変形、破損といった問題が発生する。
【0085】これに対し、本実施形態によれば、レーザ
溶接およびアーク溶接は加圧を伴わないので、スペーサ
60を介在させた状態でも、接地電極40を変形、破損
させることなく溶接することができる。また、スペーサ
60を放電ギャップ50と実質的に同寸法にすること
で、接地電極40の溶接時に放電ギャップ50の初期値
を容易に設定することができる。従って、溶接後のギャ
ップ調整工程を不要にして、生産性を向上させることが
できる。
【0086】(第3実施形態)図10は第3実施形態を
示すもので、図10において、(a)は接地電極40と
取付金具10の溶接部の概略断面図、(b)は(a)の
上視図である。
【0087】上記実施形態では、曲げ加工をしない接地
電極40を用いたが、本実施形態は、予め略L字状に曲
げ加工された接地電極40を、取付金具10にレーザ溶
接やアーク溶接で溶接するようにしたもので、その他の
点は第1実施形態と共通する。
【0088】ところで、一般的に抵抗溶接では曲がった
素材を溶接することが困難である。そこで、接地電極4
0を取付金具10に抵抗溶接する場合、曲げ加工を施し
ていない接地電極40を溶接した後、接地電極40を略
L字状に曲げ加工して放電ギャップ50を調整する。し
かし、接地電極40に非常に硬い材料を用いた場合、溶
接後の曲げ加工時に溶接部に大きな力が加わり、破断し
てしまうといった問題が発生する。
【0089】これに対し、レーザ溶接およびアーク溶接
は曲がった素材の溶接が可能であるため、本実施形態の
ように、予め曲げ加工された接地電極40を取付金具1
0に溶接することができる。従って、溶接後の曲げ加工
が不要になり、上記した破断の問題が発生しない。
【0090】(第4実施形態)図11は第4実施形態を
示すもので、図11において、(a)は火花放電部の概
略断面図、(b)は(a)の上視図である。
【0091】本実施形態は、中心電極30と接地電極4
0との間に放電ギャップ50と実質的に同寸法の厚さの
スペーサ60を介在させた状態で、接地電極40を取付
金具10にレーザ溶接やアーク溶接で溶接し、その溶接
が完了後スペーサ60を抜き取るようにしたもので、そ
の他の点は第3実施形態と共通する。
【0092】本実施形態によれば、スペーサ60を放電
ギャップ50と実質的に同寸法にすることで、接地電極
40の溶接時に放電ギャップ50の初期値を容易に設定
することができる。従って、溶接後のギャップ調整工程
を不要にして、生産性を向上させることができる。
【0093】(他の実施形態)上記各実施形態では、中
心電極30の先端部31および接地電極40をIr合金
製としたが、それらは、Ptを50重量%以上含むPt
合金製としても、耐消耗性を向上することができる。こ
の場合、例えば、50重量%以上のPtに対して、I
r、Os、Ni、W、PdおよびRuのうち少なくとも
1種が添加されているものを採用できる。
【0094】さらに、本発明は、以下に示すような種々
の変形例が可能である。
【0095】図12は接地電極40の配置形態を種々変
更した例であり、図12において、(a)〜(d)は接
地電極40が2つあるいわゆる2極プラグの例である。
なお、(b)は(a)の概略断面図、(d)は(c)の
概略断面図である。つまり、接地電極40の数は2個で
も3個以上でもよい。
【0096】また、図12において、(e)及び(f)
は、接地電極40が中心電極30の先端部31上を跨い
で放電ギャップ50を形成しているものである。なお、
(f)は(e)の概略断面図である。これら図12に示
すようなスパークプラグにおいても、上記各実施形態と
同様の特徴部を有するものとすれば、同様の作用効果を
得ることができる。
【0097】さらに、図13は、接地電極40の取付金
具10への溶接形態を変形した例を示す図である。図1
3において、(a)及び(b)は、取付金具10の一端
面12に凸部12bを形成し、この凸部12bに接地電
極40を溶接した例である。なお、図13の(a)は
(b)のF−F断面図である。
【0098】また、図13において(c)及び(d)
は、取付金具10の一端面12に凹部12aを形成し、
この凹部12aに丸棒状の接地電極40をはめ込み、そ
の接地電極40の直上からレーザを照射して溶融部45
を形成し、接合したものである。なお、図13の(d)
は(c)のG−G断面図である。これら図13に示すよ
うなスパークプラグにおいても、上記各実施形態と同様
の特徴部を有するものとすれば、同様の作用効果を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るスパークプラグの全体構成
を示す半断面図である。
【図2】図1中のB部(火花放電部)の詳細構成図であ
る。
【図3】接地電極をアーク溶接により取付金具に溶接固
定した構成を示す図である。
【図4】エンジン耐久試験における耐久時間と火花ギャ
ップ拡大量との関係を示す図である。
【図5】エンジン耐久試験における耐久時間とIr合金
接合部の接合強度との関係を示す図である。
【図6】エンジン耐久試験における取付金具の元素量と
Ir合金接合部の接合強度との関係を示す図である。
【図7】Ir合金接合部のレーザ溶接による溶接構造の
他の例を示す図である。
【図8】溶融部の溶け込み深さdとIr合金接合部の接
合強度との関係を示す図である。
【図9】第2実施形態に係るスパークプラグの火花放電
部の詳細構成図である。
【図10】第3実施形態に係るスパークプラグの接地電
極40と取付金具10の溶接部の詳細構成図である。
【図11】第4実施形態に係るスパークプラグの火花放
電部の詳細構成図である。
【図12】本発明において接地電極の配置形態を種々変
更した変形例を示す図である。
【図13】本発明において接地電極の取付金具への溶接
形態の変形例を示す図である。
【図14】本発明者が試作したスパークプラグの構成を
示す図である。
【符号の説明】
10…取付金具、30…中心電極、40…接地電極、4
5…溶融部、50…放電ギャップ(火花ギャップ)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01T 13/39 H01T 13/39 21/02 21/02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付金具(10)と、 この取付金具に絶縁保持された中心電極(30)と、 この中心電極と放電ギャップ(50)を介して対向する
    接地電極(40)とを備えるスパークプラグにおいて、 前記接地電極は、レーザ溶接およびアーク溶接のいずれ
    か一方により前記取付金具に溶接されていることを特徴
    とするスパークプラグ。
  2. 【請求項2】 前記接地電極(40)は全てがIr合金
    よりなり、前記取付金具(10)に直接接合されている
    ものであることを特徴とする請求項1に記載のスパーク
    プラグ。
  3. 【請求項3】 取付金具(10)と、 この取付金具に絶縁保持された中心電極(30)と、 この中心電極と放電ギャップ(50)を介して対向する
    接地電極(40)とを備えるスパークプラグにおいて、 前記接地電極は全てがIr合金よりなり、前記取付金具
    に直接接合されているものであることを特徴とするスパ
    ークプラグ。
  4. 【請求項4】 前記接地電極(40)はレーザ溶接によ
    り前記取付金具(10)に溶接されていることを特徴と
    する請求項3に記載のスパークプラグ。
  5. 【請求項5】 前記溶接により形成された前記接地電極
    (40)と前記取付金具(10)との溶融部(45)の
    溶け込み深さ(d)が0.3mm以上1.5mm以下で
    あることを特徴とする請求項1、2および4のいずれか
    1つに記載のスパークプラグ。
  6. 【請求項6】 前記取付金具(10)はFe基合金より
    なり、このFe基合金は、S、Si、C、Mn、Pの含
    有量がそれぞれ、0.15重量%以下、0.35重量%
    以下、0.25重量%以下、1.5重量%以下、0.1
    重量%以下のいずれか1つを満足するものであることを
    特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載のス
    パークプラグ。
  7. 【請求項7】 前記取付金具(10)はFe基合金より
    なり、このFe基合金は、S、Si、C、Mn、Pの含
    有量がそれぞれ、0.15重量%以下、0.35重量%
    以下、0.25重量%以下、1.5重量%以下、0.1
    重量%以下のものであることを特徴とする請求項1ない
    し6のいずれか1つに記載のスパークプラグ。
  8. 【請求項8】 前記接地電極(40)は、50重量%以
    上のPtを主成分とし、Ir、Os、Ni、W、Pdお
    よびRuのうち少なくとも1つが添加された合金よりな
    ることを特徴とする請求項1に記載のスパークプラグ。
  9. 【請求項9】 前記接地電極(40)は、50重量%以
    上のIrを主成分とし、Rh、Pt、Os、Ni、W、
    PdおよびRuのうち少なくとも1つが添加された合金
    よりなることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか
    1つに記載のスパークプラグ。
  10. 【請求項10】 取付金具(10)と、 この取付金具に絶縁保持された中心電極(30)と、 この中心電極と放電ギャップ(50)を介して対向する
    接地電極(40)とを備えるスパークプラグの製造方法
    において、 前記中心電極と前記接地電極との間に前記放電ギャップ
    と実質的に同寸法のスペーサ(60)を介在させた状態
    で、前記接地電極を、レーザ溶接およびアーク溶接のい
    ずれか一方により前記取付金具に溶接することを特徴と
    するスパークプラグの製造方法。
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