JP5981975B2 - スパークプラグ - Google Patents

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Description

本発明は、スパークプラグに関する。
スパークプラグは、中心電極と、接地電極と、を備える。中心電極は絶縁体に保持されており、接地電極はその絶縁体を収容する主体金具に固定されている。中心電極と接地電極の間には、火花放電を発生させるための間隙である火花ギャップが形成されている。スパークプラグは、火花ギャップにおいて火花放電を発生させることによって内燃機関の燃焼室内に供給されたガスを点火する。
スパークプラグとしては、プラズマジェット点火プラグが知られている(例えば、下記特許文献1等)。プラズマジェット点火プラグでは、接地電極が主体金具の内周面に接合されて主体金具と一体化されており、中心電極と接地電極との間の火花ギャップが絶縁体に包囲されてキャビティとも呼ばれる容積の小さい放電空間が形成されている。
特開2009−224345号公報 米国特許第6064144号公報
プラズマジェット点火プラグでは、上述したように、接地電極は主体金具の内壁面に接合されている。プラズマジェット点火プラグでは、主体金具に対する接地電極の接合性は高いレベルで確保されていることが望ましい。
上記の特許文献1の技術は、絶縁碍子の先端部が接地電極に強く押し当てられることによって、絶縁碍子が破損してしまうことを抑制することを課題としており、主体金具に対する接地電極の接合性を確保することについては特段の考慮はなされていない。特許文献1のようなプラズマジェット点火プラグに限らず、例えば上記特許文献2のような主体金具の内壁面に接地電極が溶接されるタイプのスパークプラグにおいても、主体金具に対する接地電極の接合性を向上させることについて依然として改良の余地があった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。本発明の第1の形態は、軸状の中心電極と、前記中心電極の少なくとも後端側の部位を内部に収容する筒状の絶縁体と、前記中心電極の先端部との間に間隙を有しつつ配置される接地電極と、前記絶縁体が収容される貫通孔を有する筒状の主体金具と、を備え、前記主体金具の前記貫通孔の内壁面に前記接地電極が固定されているスパークプラグであって、前記接地電極は、前記接地電極と前記主体金具とが互いに溶融し合った溶融部を介して前記主体金具に固定され、前記溶融部において最も後端側の部位である前記溶融部の底部と、前記貫通孔の中心軸と、を含む断面において、前記溶融部は、前記溶融部の底部と、前記接地電極の先端側の面によって前記断面に形成された前記接地電極の外形を表す外形線を仮想的に延長した直線に相当する仮想直線と、の間の前記貫通孔の中心軸方向における距離である溶融深さが、前記中心軸方向における前記接地電極の厚みの5%以上であり、かつ、前記中心軸方向における前記溶融部の先端側および後端側にある前記主体金具の内壁面の端点同士を結ぶ仮想直線より前記主体金具の外周側に位置する金具側部位の面積が、前記溶融部全体の面積の10%以上である、スパークプラグとして提供される。
[1]本発明の一形態によれば、スパークプラグが提供される。このスパークプラグは、軸状の中心電極と;前記中心電極の少なくとも後端側の部位を内部に収容する筒状の絶縁体と;前記中心電極の先端部との間に間隙を有しつつ配置される接地電極と;前記絶縁体が収容される貫通孔を有する筒状の主体金具と;を備え、前記主体金具の前記貫通孔の内壁面に前記設置電極が固定されて良い。前記接地電極は、前記接地電極と前記主体金具とが互いに溶融し合った溶融部を介して前記主体金具に固定されて良い。前記溶融部において最も後端側の部位である前記溶融部の底部と、前記貫通孔の中心軸と、を含む断面において、前記溶融部は、前記溶融部の底部と、前記接地電極の先端側の面の外形線を含む仮想直線と、の間の前記貫通孔の中心軸方向における距離である溶融深さが、前記中心軸方向における前記接地電極の厚みの5%以上であり、かつ、前記中心軸方向における前記溶融部の先端側および後端側にある前記主体金具の内壁面の端点同士を結ぶ仮想直線より前記主体金具の外周側に位置する金具側部位の面積が、前記溶融部全体の面積の10%以上であっても良い。この形態のスパークプラグによれば、接地電極と主体金具との間の接合性が確保される。
[2]上記形態のスパークプラグの前記溶融部は、前記断面において、前記溶融深さが、前記中心軸方向における前記接地電極の厚みの15%以上であり、かつ、前記金具側部位の面積が前記溶融部全体の面積の20%以上であっても良い。この形態のスパークプラグによれば、接地電極と主体金具との間の接合性がより高いレベルで確保される。
[3]上記形態のスパークプラグの前記溶融部は、前記断面において、前記溶融深さが、前記中心軸方向における前記接地電極の厚みの25%以上であっても良い。この形態のスパークプラグによれば、接地電極と主体金具との間の接合性がより高いレベルで確保される。
[4]上記形態のスパークプラグにおいて、前記溶融部は、前記断面において、前記溶融深さが、前記中心軸方向における前記接地電極の厚みの40%以上であって良い。この形態のスパークプラグによれば、接地電極と主体金具との間の接合性がより高いレベルで確保される。
[5]上記形態のスパークプラグの前記溶融部は、前記断面において、前記金具側部位の面積が前記溶融部全体の面積の26%以上であっても良い。この形態のスパークプラグによれば、接地電極と主体金具との間の接合性がより高いレベルで確保される。
[6]上記形態のスパークプラグにおいて、前記接地電極は、前記主体金具の前記貫通孔内における前記内壁面の内周全体にわたって接触する外周端部を有し、前記溶融部は、前記外周端部の外周側全体に形成されて良い。この形態のスパークプラグであれば、主体金具の内周全体に接触する外周端部を有する接地電極の主体金具に対する接合性が高められる。
[7]上記形態のスパークプラグにおいて、前記接地電極は、外周側に位置し、前記貫通孔の内壁面と面する円弧状の外側円弧部と;前記中心電極の先端部の外周を囲む内側環部と;前記外側円弧部と前記内側円弧部との間に架設され、前記外側円弧部と前記内側環部とを連結する連結部と;を有し;前記溶融部は、少なくとも、前記外側環部のうち前記連結部が連結されている部位と前記主体金具の壁部との間に形成されていても良い。この形態のスパークプラグによれば、連結部によって連結されている外側円弧部と内側環部とを有する接地電極の主体金具に対する接合性が確保される。
[8]上記形態のスパークプラグにおいて、前記連結部は、前記内側環部から前記外側円弧部に向かって放射状に延びる複数の柱状連結部を含み;前記溶融部は、少なくとも、前記複数の柱状連結部のそれぞれに対応して形成されていても良い。この形態のスパークプラグによれば、外側円弧部と内側環部とを有する接地電極の主体金具に対する接合性がより高いレベルで確保される。
本発明は、スパークプラグ以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、スパークプラグの製造方法や製造装置、接地電極と主体金具との接合方法や接合装置、それらの方法や装置を実現するコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体等の形態で実現することができる。
プラズマジェット点火プラグの構成を示す概略図。 接地電極の主体金具に対する取り付け状態と取り付け方法とを説明するための概略図。 主体金具に対する接地電極のレーザー溶接の工程を説明するための模式図。 溶融部を形成するときの溶接位置を説明するための模式図。 溶融部を規定するための所定の切断面を示す概略図。 上記所定の切断面における溶融部の断面構成を説明するための概略断面図。 接地電極と主体金具との溶接強度の検証実験の結果を示す説明図。 溶接強度の試験結果の散布図を示す説明図。 第2実施形態としてのスパークプラグが有する接地電極の構成を示す概略図。 接地電極の外周全体にわたって溶融部が形成されていない構成における接地電極と主体金具との溶接強度の検証実験の結果を示す説明図である。
A.第1実施形態:
図1は、本発明の第1実施形態としてのプラズマジェット点火プラグ100(以下、単に「点火プラグ100」とも呼ぶ。)の構成を示す概略図である。図1では、点火プラグ100の中心軸CXを一点鎖線で図示してある。本明細書では、中心軸CXに平行な方向を「中心軸方向」とも呼ぶ。図1では、便宜上、点火プラグ100の中心軸CXより紙面左側は概略断面図によって図示され、中心軸CXより紙面右側は概略外観図によって図示されている。
点火プラグ100は、希薄混合ガスを燃料ガスとして用いる内燃機関の燃焼室に取り付けられ、燃料ガスの点火に用いられる。点火プラグ100は、先端側(紙面下側)が燃焼室内に配置され、後端側(紙面上側)が燃焼室の外部に配置される。点火プラグ100は、燃焼室内に配置される先端側においてプラズマを発生させて噴射することによって、着火限界空燃比が高い燃料ガスに対する高い着火性を確保することができる。
点火プラグ100は、中心電極10と、接地電極20と、絶縁体30と、端子電極40と、主体金具50と、を備える。中心電極10は、軸状の電極部材によって構成され、内部に熱伝導性に優れる銅などの金属によって構成されている金属芯13を有している。中心電極10は、貴金属やタングステンなどを主成分とする合金によって構成されている円盤状の電極チップ15を先端に有している。電極チップ15は、溶接によって中心電極10と一体化されている。電極チップ15は省略されても良い。中心電極10は、中心軸CX上において絶縁体30の軸孔31内に保持されている。中心電極10は、絶縁体30の軸孔31の後端側に保持されている端子電極40を介して外部電源に電気的に接続される。
接地電極20は、中央に貫通孔21を有する略円盤状の電極部材である。接地電極20の貫通孔21には、略円筒状の貴金属チップ26が取り付けられて一体化されている。貴金属チップ26は省略されても良い。接地電極20は、その外周端面が主体金具50の内壁面に接触した状態で、主体金具50に接合されて一体化されている。本実施形態の点火プラグ100では、レーザー溶接によって、接地電極20の主体金具50に対する接合強度(溶接強度)が確保されている。接地電極20の主体金具50に対する取り付け状態の詳細や取り付け方法については後述する。
絶縁体30は、その中心を貫通する軸孔31を有する軸状部材であり、例えば、アルミナや、窒化アルミニウム等のセラミック焼結体によって構成される。絶縁体30は、先端側に延びている先端側部位33と、先端側部位33の後端に位置する鍔部36と、鍔部36から後端側に延びている後端側部位37と、を有している。先端側部位33の中心軸方向における中央部近傍には先端側に向いた円環状の面である段差面35が形成されており、先端側部位33の直径は、段差面35を境にして先端側の方が後端側よりも小さくなっている。鍔部36は、段差面35の後段側において、直径が他の部位より局所的に大きくなり、絶縁体30の径方向(中心軸CXに垂直な方向)に突出している円環状の部位である。絶縁体30は、その中心軸が点火プラグ100の中心軸CXと一致し、かつ、少なくとも先端側部位33が主体金具50の筒孔51内に収容され、後端側部位37が主体金具50の後端側開口部から延出するように主体金具50に保持されている。
絶縁体30の先端側部位33の軸孔31内には、上述したように、中心電極10が保持されている。絶縁体30の先端部には軸孔31の開口径が縮径している縮径開口部32が形成されている。中心電極10の先端にある電極チップ15の先端面の周縁部は、縮径開口部32の後端側の段差面に当接して係止されている。点火プラグ100では、縮径開口部32の内部空間32sにおいてプラズマが形成される(詳細は後述)。以下では、内部空間32sを「キャビティ32s」とも呼ぶ。絶縁体30の後端側部位37の軸孔31内には軸状の電極部材である端子電極40が保持されている。絶縁体30の軸孔31内の中心電極10と端子電極40との間には、抵抗体45が配置されている。抵抗体45の先端側と後端側にはそれぞれ、第1と第2のガラスシール材46,47が配置されている。中心電極10と端子電極40とは第1と第2のガラスシール材46,47に挟まれている抵抗体45を介して互いに電気的に接続されている。これによって、点火プラグ100では、火花放電発生時における電波雑音の発生が抑制されている。なお、抵抗体45は省略されても良い。
主体金具50は、中心に筒孔51を有する略円筒状の部材であり、点火プラグ100のハウジングを構成する。主体金具50は、例えば、炭素鋼等の金属によって構成される。主体金具50の中心軸は点火プラグ100の中心軸CXと一致する。主体金具50は、内燃機関の取付孔(図示は省略)内に配置される金具先端側部位50aと、取付孔の外に配置される金具後端側部位50bと、を有する。
金具先端側部位50aにおける筒孔51の先端側開口端部55には、上述したように、接地電極20が取り付けられている。また、金具先端側部位50aの筒孔51内には、絶縁体30の先端側部位33に保持されている中心電極10が収容されている。金具先端側部位50aの外周面には、内燃機関の取付孔の内周面に設けられたネジ溝に螺合し、点火プラグ100を内燃機関の燃焼室に固定するためのネジ溝が切られたねじ部52sが形成されている。
金具後端側部位50bは、後端側の開口端部に絶縁体30を固定するための加締部54を有している。加締部54は、絶縁体30の鍔部36が筒孔51内に収容され、絶縁体30の段差面35が筒孔51内の突起部53に係合された状態において、金具後端側部位50bの後端側の開口部端部を内側に加締めることにより形成される。なお、加締部54の内壁面と絶縁体30の鍔部36の後端側の面との間には、滑石粉末が充填されたタルク層70と、リング状の線パッキン71,72とが配置されている。これによって、主体金具50と絶縁体30との間の気密性が確保される。
金具後端側部位50bは、さらに、後端側から順に、工具係合部56と、薄肉部57と、フランジ部58と、を有している。工具係合部56は、径方向に突出する多角形断面を有する部位であり、加締部54に隣り合う位置に形成されている。工具係合部56は、点火プラグ100の内燃機関への取付の際にスパナなどの工具が係合される。薄肉部57は、工具係合部56とフランジ部58との間の部位である。薄肉部57は、主体金具50の中で最も肉厚が薄い部位であり、加締部54が形成される際に主体金具50に付与される外力によって外側にわずかに湾曲される。
フランジ部58は、主体金具50の径方向(中心軸CXに垂直な方向)に突出している円環状の部位であり、金具後端側部位50bの先端側の端部に形成されている。フランジ部58は、点火プラグ100が内燃機関に取り付けられるときには燃焼室の外側に配置される。フランジ部58の先端側の面には、リング状のガスケット73が配置されている。ガスケット73は、点火プラグ100が内燃機関に取り付けられるときにフランジ部58によって押しつぶされ、燃焼室と主体金具50との間をシールする。
図2は、接地電極20の主体金具50に対する取り付け状態と、取り付け方法と、を説明するための概略図である。図2の紙面上段には、中心軸方向に見たときの接地電極20の正面側が図示されている。本明細書において、接地電極20における「正面」とは、点火プラグ100に取り付けられたときの先端側を向く面であり、「背面」とは後端側を向く面である。図2の紙面下段には、接地電極20が主体金具50に接合された後の点火プラグ100の概略断面構成が図示されている。図2の紙面下段では、点火プラグ100は、図1とは反対の向き、すなわち、紙面上側を先端側とし、紙面下側を後端側とする向きによって図示されている。図2では、紙面上段の接地電極20と、紙面下段の接地電極20とが互いに対応するように図示されている。
接地電極20は、上述したように、中央に貫通孔21を有する略円盤状の形状を有している。接地電極20は、その外周端面22が主体金具50の先端側開口端部55の内壁面55sと接触する状態で取り付けられている。接地電極20の背面側における外周縁部は、主体金具50の筒孔51内において先端側に向いている段差面52dと対向している。また、接地電極20の背面側における貫通孔21周りの内周縁部は、絶縁体30の縮径開口部32周りの先端面34と対向している。貴金属チップ26は、接地電極20の貫通孔21の内周壁面と係合するように取り付けられている。絶縁体30の先端に形成されているキャビティ32sは、貴金属チップ26の筒孔26cに連通しており、筒孔26cを介して外部に連通している。つまり、キャビティ32sは、接地電極20の貫通孔21を介して外部に連通していると解釈できる。
キャビティ32sは、中心電極10の先端部の電極チップ15と、接地電極20の貫通孔21内の貴金属チップ26と、の間に配置されている。点火プラグ100では、キャビティ32s内において、中心電極10と接地電極20との間の火花放電の経路が形成される。つまり、点火プラグ100の火花ギャップは、絶縁体30によって包囲されている。点火プラグ100では、端子電極40(図1)を介して中心電極10に高電圧が印加されたときに、中心電極10と接地電極20との間において火花放電が発生し、この火花放電によってキャビティ32s内にプラズマが形成される。当該プラズマがキャビティ32sから接地電極20の貫通孔21(より具体的には、貴金属チップ26の筒孔26c)を介して先端側に噴射されることによって、燃焼室内の燃料ガスが点火される。
接地電極20は、以下のように主体金具50の金具先端側部位50aにおける筒孔51内に取り付けられて一体化される。接地電極20の直径は、主体金具50の先端側開口端部55の開口径とほぼ同じである。接地電極20は、まず、その外周端面22と、主体金具50の先端側開口端部55における内壁面55sとが面接触して、その中心軸が中心軸CXと一致するように主体金具50の筒孔51内に嵌め込まれる。
上述したように、金具先端側部位50aの筒孔51内には、先端側に向いた円環状の段差面52dが形成されている。接地電極20の外周端部は筒孔51の段差面52dに係止されるように配置される。
接地電極20は、金具先端側部位50aの段差面52d上に載置された後、レーザー溶接によって金具先端側部位50aの筒壁部52に対して接合される。このレーザー溶接によって、接地電極20の外周端部と、金具先端側部位50aの先端側開口端部55における筒壁部52と、の間には、接地電極20の構成材料と主体金具50の構成材料とが互いに溶融し合った溶融部5が形成される。
図3は、主体金具50に対する接地電極20のレーザー溶接の工程を説明するための模式図である。図3には、接地電極20が先端側開口端部55内に嵌め込まれた状態における図2のA−A切断の位置における主体金具50の概略断面が図示されている。図3には、レーザー溶接工程におけるレーザー射出部200の移動軌跡が模式的に図示されている。接地電極20に対するレーザー溶接の工程では、レーザー溶接機のレーザー射出部200から、接地電極20の外周全体にわたって、所定の間隔で、複数回(例えば、80〜120回程度)、レーザーが射出される。これによって、複数の溶融部5が、接地電極20の外周全体にわたって、隣り合うもの同士が端部において互いに重なり合って連結された状態で形成される。
図4は、溶融部5を形成するときの溶接位置を説明するための模式図である。図4には、レーザー溶接される前の接地電極20と主体金具50の先端側開口端部55との境界の概略断面が図示されている。図4には、それぞれ異なる位置においてレーザーを射出しているときの複数のレーザー射出部200が図示されている。溶融部5を形成するときには、レーザー射出部200は、接地電極20または主体金具50の径方向(紙面水平方向)に対して予め設定された所定の角度θを保ちつつ、溶融部5を形成する位置に向かってレーザーを射出する。
接地電極20または主体金具50の径方向における溶融部5の形成位置は、当該径方向におけるレーザー射出部200の位置によって調整される。本明細書では、溶融部5を形成するときの当該径方向におけるレーザー射出部200の位置を「溶接位置」と呼ぶ。溶接位置は、接地電極20の外周端面22と主体金具50の内壁面55sとの境界位置にレーザーを射出するときのレーザー射出部200の位置を原点として、当該原点に対するレーザー射出部200の移動距離によって表される。なお、溶接位置は、レーザー射出部200が先端側開口端部55の筒壁部52に近づく方向(外周側に向かう方向)がプラス方向であり、筒壁部52から離れる方向(内周側に向かう方向)がマイナス方向であるものとする。
点火プラグ100では、接地電極20は燃焼室内において高い燃焼圧に直接的に曝されるため、接地電極20と主体金具50とは、より高い溶接強度で接合されていることが望ましい。本発明の発明者は、溶融部5が以下に説明する所定の切断面MSにおいて所定の溶融深さと所定の面積とを有するように形成されていることによって、接地電極20と主体金具50との間の高い溶接強度が確保されることを見出した。
図5は、溶融部5を規定するための所定の切断面MSを示す概略図である。図5には、接地電極20が接合された後の主体金具50の図3と同様な切断位置における概略断面の一部が図示されている。図5では、接地電極20の外周全体にわたって形成されている複数の溶融部5のうち、任意の1つの溶融部5のみが図示されている。
切断面MS(二点鎖線で図示)は、溶融部5の溶融最深点DPと、主体金具50の中心軸(中心軸CX)とで規定される面である。「溶融部5の溶融最深点DP」とは、溶融部5において最も後端側に位置する部位である。すなわち、溶融部5において中心軸方向への溶け込みの深さが最大となる底部であり、溶融部5が形成されている接地電極20の先端側の面によって規定される仮想平面から中心軸方向における距離が最も大きくなる部位である。
図6は、上記の所定の切断面MSにおける溶融部5の断面構成を説明するための概略断面図である。本明細書では、接地電極20の中心軸方向の厚みTに対する切断面MSにおける溶融部5の溶融深さMDの百分率割合を「溶融深さ割合MDD」と呼ぶ(下記の式(1))。ここで、「溶融部5の溶融深さMD」とは、溶融最深点DPと、溶融部5が形成されている接地電極20の先端側の面によって規定される仮想直線VL(一点鎖線で図示)と、の間の最大距離である。
MDD=(MD/T)×100 … (1)
また、本明細書では、切断面MSにおける溶融部5の主体金具50側の面積Smが、所定の切断面MSにおける溶融部5全体の面積Sに対して占める百分率割合を「溶融面積割合MSD」と呼ぶ(下記の式(2))。「切断面MSにおける溶融部5の主体金具50側の面積Sm」とは、切断面MSにおいて、溶融部5の先端側と後端側にある主体金具50の内壁面55sの端点EPa,EPb同士を結ぶ仮想境界直線BL(二点鎖線で図示)より主体金具50の外周側(筒壁部52側)に含まれる溶融部5の面積である。
MSD=(Sm/S)×100 … (2)
溶融部5の溶融深さ割合MDDは、溶融部5を形成する際のレーザー出力によって調整することができる。また、溶融面積割合MSDは、溶融面積割合MSDは、溶融部5を形成する際のレーザー出力と溶接位置とによって調整することができる。
本実施形態の点火プラグ100では、各溶融部5は、切断面MSにおいて、溶融深さ割合MDDが5%以上、かつ、溶融面積割合MSDが10%以上を有するように形成されている(下記の不等式(3))。
MDD≧5% かつ MSD≧10% … (3)
これによって、接地電極20と主体金具50との間の高い溶接強度が確保されている。
ここで、各溶融部5は、所定の切断面MSにおける溶融深さ割合MDDが15%以上であり、かつ、溶融面積割合MSDが20%以上であることがより好ましい(下記の不等式(3a))。
MDD≧15% かつ MSD≧20% … (3a)
あるいは、各溶融部5は、所定の切断面MSにおける溶融深さ割合MDDが20%以上、または、溶融面積割合MSDが20%以上であることが好ましい(下記の不等式(3b))。
MDD≧20% または MSD≧20% … (3b)
なお、各溶融部5の所定の切断面MSにおける溶融面積割合MSDは、90%以下であれば良く(MSD≦90%)、80%以下であることが好ましい(MSD≦80%)。所定の切断面MSにおける溶融面積割合MSDは、60%以下であることがより望ましい(MSD≦60%)。
本実施形態の点火プラグ100においては、接地電極20の外周に形成されている全ての溶融部5の切断面MSにおいて上記の不等式(3)の関係が満たされていなくても良い。本実施形態の点火プラグ100では、接地電極20の外周に形成されている実質的にほとんどの溶融部5の切断面MSにおいて上記の不等式(3)の関係が満たされていれば良い。具体的には、本実施形態では、全ての溶融部5のうち9割を越える数の溶融部5の切断面MSにおいて上記の不等式(3)の関係が満たされていれば良い。
図7は、接地電極20と主体金具50との溶接強度の検証実験の結果を示す説明図である。この検証実験では、本実施形態の点火プラグ100に用いられる接地電極20がレーザー溶接された主体金具50の試験体(サンプルS01〜S16)に対して溶接強度の試験が行われた。各サンプルS01〜S16では、各溶融部5が図7の表に示されている溶接位置とレーザー出力とで形成された。なお、いずれのサンプルS01〜S16においても、接地電極20の外周全体にわたって溶融部5を形成するためにレーザーの射出を100回行った。
各サンプルS01〜S16の溶融面積割合MSDおよび溶融深さMD、溶融深さ割合MDDは溶接強度の試験の後に任意の溶融部5を所定の切断面MSに相当する断面を削りだして測定した。各サンプルS01〜S16の溶接強度の試験は、圧縮試験機(負荷容量:50kN)を用いて、クロスヘッド速度5mm/minで接地電極20に中心軸方向の荷重を付与することによって行われた。なお、図7の表に示されている溶接強度の測定結果は、各サンプルS01〜S16ごとに3回ずつ行った測定結果の平均値である。
図8は、各サンプルS01〜S16の溶接強度の試験結果の散布図を示す説明図である。図8には、各サンプルS01〜S16の溶接強度の測定結果の散布図を、縦軸を溶融深さ割合MDDとし、横軸を溶融面積割合MSDとして図示してある。溶融深さ割合MDDが5%以上かつ溶融面積割合MSDが10%以上のサンプルS01〜S08,S10,S12〜S16では、溶接強度が2900Nより大きくなった。溶融深さ割合MDDが15%以上かつ溶融面積割合MSDが20%以上であるサンプルS01〜S08,S12〜S16では、溶接強度が3500Nより大きくなった。
溶融深さ割合MDDが20%以上、または、溶融面積割合MSDが20%以上であるサンプルS02〜S07,S12〜S16においても、3900N以上の溶接強度が確保された。溶融面積割合MSDが26%以上のサンプルS03〜S05,S08,S12〜S16では、3700N以上の溶接強度が確保された。溶融深さ割合MDDが25%以上のサンプルS02〜S07,S12〜S16では、3900N以上の溶接強度が確保された。溶融面積割合MSDが26%以上のサンプルS03〜S05,S07,S08,S13〜S16では、3700N以上の溶接強度が確保された。溶融深さ割合MDDが25%以上、かつ、溶融面積割合MSDが26%以上のサンプルS03〜S05,S07,S13〜S16では、3900N以上の溶接強度が確保された。溶融深さ割合MDDが25%以上かつ溶融面積割合MSDが30%以上であるサンプルS04,S05,S07,S14〜S16では、溶接強度は4000N以上が確保された。溶融深さ割合MDDが40%以上のサンプルS12〜S16では、4500N以上の溶接強度が確保された。溶融深さ割合MDDが40%以上、かつ、溶融面積割合MSDが26%以上のサンプルS13〜S16では、4600N以上の溶接強度が確保された。
以上のように、本実施形態の点火プラグ100によれば、接地電極20の外周全体にわたって形成された各溶融部5の所定の切断面MSにおける溶融深さ割合MDDや溶融面積割合MSDが適切に規定されている。従って、接地電極20と主体金具50との間の溶接強度が確保されている。
B.第2実施形態:
上記の第1実施形態では、略円盤形状の接地電極20の外周全体にわたって溶融部5が形成されている構成を説明している。これに対して、以下では、略円盤形状ではない接地電極20Aに溶融部5が形成されている構成を本発明の第2実施形態として説明する。なお、以下の説明では、第1実施形態と共通する要素には同じ符号を用いる。
図9は、本発明の第2実施形態としてのスパークプラグ100Aが有する接地電極20Aを示す概略図である。図9には、接地電極20Aが接合された後の主体金具50の図2のA−A切断に相当する位置における概略断面が図示されている。図9には、中心電極10の配置位置が破線で図示されている。また、図9には、各柱状連結部82の中心軸CYが一点鎖線で図示されている。
第2実施形態のスパークプラグ100Aは、中心電極10と接地電極20Aとの間の火花ギャップに発生する火花放電によって燃料ガスを点火可能である。第2実施形態のスパークプラグ100Aは、中心電極10の先端部位が絶縁体30の先端部から延出している点と、接地電極20Aの構成が異なっている点以外は、第1実施形態の点火プラグ100の構成と同様である。第2実施形態の接地電極20Aは、その中心軸がスパークプラグの中心軸CXと一致するように、主体金具50の先端側の端部に取り付けられて主体金具50と一体化される。以下では、スパークプラグの中心軸CXを接地電極20Aの中心軸として説明する。
接地電極20Aは、中央環状部80と、3本の柱状連結部82と、3つの円弧状連結部83と、を備えている。中央環状部80は中央に貫通孔81を有する略円環状の部位であり、接地電極20の中心に位置している。中央環状部80は内側環部に相当する。第2実施形態のスパークプラグでは、中心電極10の先端が、接地電極20Aの中央環状部80における貫通孔81内の中心に配置され、貫通孔81内に火花ギャップが形成される。各柱状連結部82は、中央環状部80の外周端部を起点として放射状に延びるとともに、中心軸方向に対して傾斜角を有して先端側に延びている。柱状連結部82は、中心軸方向に見たときに、それぞれの中心軸CYの間の角度がほぼ等しくなるように、中央環状部80を中心としてほぼ等間隔に配列されている。各柱状連結部82の中心軸CX側とは反対側の端部には円弧状連結部83が設けられている。各柱状連結部82は、円弧状連結部83の中央部位に連結されている。各円弧状連結部83は、中心軸CXの円周状において略円弧状に湾曲して延びている。円弧状連結部83は、外側円弧部に相当する。
接地電極20Aは、各円弧状連結部83の外周円弧面83sが主体金具50の先端側開口端部55における内壁面55sに面接触するように主体金具50の筒孔51内に配置された後、レーザー溶接によって主体金具50の先端側開口端部55における筒壁部52に接合される。このレーザー溶接によって、各円弧状連結部83と主体金具50との境界位置に複数の溶融部5が形成される。複数の溶融部5は、第1実施形態で説明したのと同様に、隣り合うもの同士が端部において互いに重なり合って連結された状態で形成される。また、第2実施形態においても、溶融部5は、第1実施形態で説明した溶融部5と同様に、所定の切断面MSにおいて溶融深さ割合MDDおよび溶融面積割合MSDが上記の不等式(3)の関係を満たすように形成されている。
第2実施形態のスパークプラグ100Aでは、溶融部5は接地電極20Aの柱状連結部82に対応する位置に形成されていると解釈できる。接地電極20Aと主体金具50との間の溶接強度は、各柱状連結部82を中心とする円弧状連結部83上における溶融部5の形成範囲が大きいほど向上する。各円弧状連結部83における溶融部5の形成範囲は、柱状連結部82の中心軸CYを中心とする範囲であって、中心角αが36°以上となる範囲であることが好ましく、中心角αが72°以上となる範囲であることがより好ましい。
図10は、第2実施形態のスパークプラグ100Aにおける接地電極20Aと主体金具50との溶接強度の検証実験の結果を示す説明図である。この検証実験では、以下に説明する、互いにレーザー溶接された接地電極20Aと主体金具50の試験体(サンプルS20,S21)に対して、第1実施形態で説明したのと同じ条件での溶接強度の試験が行われた。図10の表には、各サンプルS20,S21の構成を示す概略図と、溶融部5の形成範囲と、溶接のためのレーザーの射出回数と、溶融深さMD(溶融深さ割合MDD)と、溶融面積割合MSDと、試験結果である溶接強度と、がまとめられている。
サンプルS20,S21は、第2実施形態のスパークプラグ100Aに用いられる接地電極20Aおよび主体金具50の試験体である。サンプルS20では、溶融部5は3つの柱状連結部82のそれぞれの中心軸CYを中心とする範囲であって、中心角αがほぼ36°になる範囲にわたって形成されていた。サンプルS21では、溶融部5は3つの柱状連結部82のそれぞれの中心軸CYを中心とする範囲であって、中心角αがほぼ72°になる範囲にわたって形成されていた。
この検証実験では、溶融部5が接地電極20の外周全体にわたって形成されていなかったのにもかかわらず、いずれのサンプルS20,S21においても、2500N以上の溶接強度が確保された。特に、サンプルS21については、3900Nの溶接強度が確保されており、第1実施形態で説明した接地電極20の外周全体にわたって溶融部5が形成されているサンプルS01〜S08,S12〜S16(図7)と同程度のレベルで溶接強度が確保されていた。この結果から、溶融部5は、柱状連結部82に対応する位置において、接地電極20Aの外周の6割以上を占める範囲にわたって形成されていることがより好ましいことがわかる。
以上のように、溶融部5は、接地電極20の外周全体にわたって形成されていない場合であっても、溶融部5の溶融深さ割合MDDおよび溶融面積割合MSDが適切に規定されていれば、接地電極20と主体金具50との間の高い溶接強度を確保することができる。また、接地電極20の外周縁上において溶融部5が形成される位置や範囲を適切に規定することによって、接地電極20と主体金具50との間の溶接強度を向上させることができる。
C.変形例:
C1.変形例1:
上記の各実施形態では、接地電極20,20Aと主体金具50との間に形成されている溶融部5についての適切な溶融深さ割合MDDおよび溶融面積割合MSDが説明されている。これに対して、上記の各実施形態で説明されている溶融部5における溶融深さ割合MDDおよび溶融面積割合MSDの規定は、上記各実施形態の点火プラグ100,スパークプラグ100Aに限らず、筒状の主体金具の内壁面に溶融接合される接地電極を有するスパークプラグの溶融部に適用可能である。
C2.変形例2:
上記第1実施形態の接地電極20は中央に貫通孔21を有する略円盤状の形状を有している。上記第2実施形態の接地電極20Aは、中央環状部80から延びる3本の柱状連結部82と、各柱状連結部82に連結されている円弧状連結部83と、を備えている。これに対して、接地電極20,20Aは上記各実施形態において説明した構成に限定されず、他の構成を有していても良い。例えば、接地電極20は平板な円盤状でなくても良いし、中央において厚みが増していても良い。また、表面に凹凸が形成されていても良いし、外周端の一部が欠けていても良い。第2実施形態の接地電極20Aは、柱状連結部82を3本備えている構成でなくとも良い。接地電極20Aは、柱状連結部82を1本あるいは2本のみ備えている構成であっても良いし、柱状連結部82を4本以上備えている構成であっても良い。接地電極20Aは、柱状連結部82が等間隔に配列されていなくても良い。接地電極20Aは、円弧状連結部83が完全に省略され、各柱状連結部82が主体金具50の内壁面に直接接合される構成であっても良い。接地電極20Aは、中央環状部80が省略されて、柱状連結部82の先端部が中心電極10の先端面または側面と対向して火花ギャップを形成する構成であっても良い。このように、接地電極20,20Aの構成は上記各実施形態で説明されている構成には限定されない。また、火花ギャップが形成される発火部の構成も、上記各実施形態において説明されている構成には限定されない。
C3.変形例3:
上記第1実施形態では、接地電極20の外周全体にわたって溶融部5が形成されている。これに対して、溶融部5は、第1実施形態の接地電極20において、第2実施形態のように、接地電極20の外周上における複数の分散されている領域に形成されても良い。溶融部5は、2つの異なる領域にそれぞれ形成されていても良いし、4つ以上の異なる領域に形成されていても良い。溶融部5は、少なくとも、接地電極20の全周のうちの30%以上の領域に形成されていることが好ましい。また、接地電極20の全周のうちの60%以上の領域に形成されていることが好ましく、90%以上の領域に形成されていることがより好ましい。
絶縁体、中心電極、接地電極を含めた発火部等の構成を含めて、本発明は上述の実施形態や実施例、変形例に限定されない。本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
5…溶融部
10…中心電極
11…先端部
20…接地電極
21…貫通孔
22…外周端面
26…貴金属チップ
26c…筒孔
30…絶縁体
31…軸孔
32…縮径開口部
32s…キャビティ
33…先端側部位
35…段差面
36…鍔部
37…後端側部位
40…端子電極
41…後端部
45…抵抗体
46,47…第1と第2のガラスシール材
50…主体金具
50a…金具先端側部位
50b…金具後端側部位
51…筒孔
52…筒壁部
52d…段差面
52s…ねじ部
53…突起部
54…加締部
55…先端側開口端部
55s…内壁面
56…工具係合部
57…薄肉部
58…フランジ部
60…キャップ部
61…細孔
70…タルク層
71,72…線パッキン
73…ガスケット
80…中央環状部
81…貫通孔
82…柱状連結部
83…円弧状連結部
83s…外周円弧面
100…点火プラグ
100A…スパークプラグ
CX…中心軸

Claims (8)

  1. 軸状の中心電極と、
    前記中心電極の少なくとも後端側の部位を内部に収容する筒状の絶縁体と、
    前記中心電極の先端部との間に間隙を有しつつ配置される接地電極と、
    前記絶縁体が収容される貫通孔を有する筒状の主体金具と、を備え、
    前記主体金具の前記貫通孔の内壁面に前記接地電極が固定されているスパークプラグであって、
    前記接地電極は、前記接地電極と前記主体金具とが互いに溶融し合った溶融部を介して前記主体金具に固定され、
    前記溶融部において最も後端側の部位である前記溶融部の底部と、前記貫通孔の中心軸と、を含む断面において、
    前記溶融部は、前記溶融部の底部と、前記接地電極の先端側の面によって前記断面に形成された前記接地電極の外形を表す外形線を仮想的に延長した直線に相当する仮想直線と、の間の前記貫通孔の中心軸方向における距離である溶融深さが、前記中心軸方向における前記接地電極の厚みの5%以上であり、かつ、
    前記中心軸方向における前記溶融部の先端側および後端側にある前記主体金具の内壁面の端点同士を結ぶ仮想直線より前記主体金具の外周側に位置する金具側部位の面積が、前記溶融部全体の面積の10%以上である、スパークプラグ。
  2. 請求項1記載のスパークプラグであって、
    前記溶融部は、前記断面において、
    前記溶融深さが、前記中心軸方向における前記接地電極の厚みの15%以上であり、かつ、
    前記金具側部位の面積が前記溶融部全体の面積の20%以上である、スパークプラグ。
  3. 請求項2記載のスパークプラグであって、
    前記溶融部は、前記断面において、前記溶融深さが、前記中心軸方向における前記接地電極の厚みの25%以上である、スパークプラグ。
  4. 請求項3記載のスパークプラグであって、
    前記溶融部は、前記断面において、前記溶融深さが、前記中心軸方向における前記接地電極の厚みの40%以上である、スパークプラグ。
  5. 請求項3記載のスパークプラグであって、
    前記溶融部は、前記断面において、前記金具側部位の面積が前記溶融部全体の面積の26%以上である、スパークプラグ。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のスパークプラグであって、
    前記接地電極は、前記主体金具の前記貫通孔内における前記内壁面の内周全体にわたって接触する外周端部を有し、
    前記溶融部は、前記外周端部の外周側全体に形成されている、スパークプラグ。
  7. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のスパークプラグであって、
    前記接地電極は、
    外周側に位置し、前記貫通孔の内壁面と面する円弧状の外側円弧部と、
    前記中心電極の先端部の外周を囲む内側環部と、
    前記外側円弧部と前記内側環部との間に架設され、前記外側円弧部と前記内側環部とを連結する連結部と、
    を有し、
    前記溶融部は、少なくとも、前記外側円弧部のうち前記連結部が連結されている部位と前記主体金具の壁部との間に形成されている、スパークプラグ。
  8. 請求項7記載のスパークプラグであって、
    前記連結部は、前記内側環部から前記外側円弧部に向かって放射状に延びる複数の柱状連結部を含み、
    前記溶融部は、少なくとも、前記複数の柱状連結部のそれぞれに対応して形成されている、スパークプラグ。
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