JP6055399B2 - プラズマジェットプラグ - Google Patents

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Description

本発明は、プラズマジェットプラグに関する。
従来、プラズマによって燃料(混合気)に着火する点火プラグとして、プラズマジェットプラグが知られている(例えば、下記の特許文献1参照)。プラズマジェットプラグの先端部には、中心電極と絶縁碍子とによって囲まれた円筒状のキャビティが設けられている。中心電極と接地電極との間に高電圧が印加されると、高エネルギーの火花放電が生じ、このキャビティの内部は、瞬間的に高温になる。そして、さらにエネルギーが投入されると、キャビティ内に存在する混合気は、イオン化すると同時に急激に膨張し、プラズマとなってキャビティから火炎状に噴出する。このような火炎状のプラズマ(以下では、「フレーム」とも呼ぶ)は、内燃機関の気筒内に延びるため、混合気との接触面積が大きくなる。そのため、プラズマジェットプラグは、火花によって点火を行う通常の点火プラグよりも、着火性に優れるという利点がある。
特開2010−153330号公報
しかし、従来のプラズマジェットプラグにおいては、キャビティを形成する絶縁碍子の内周面に沿った火花放電(以下では、「沿面放電」とも呼ぶ)が発生してしまうことによって、中心電極と接地電極との間の気体中を経路とした火花放電(以下では、「気中放電」とも呼ぶ)が発生せず、プラズマの噴出不良が生じる場合があるといった課題があった。また、キャビティを形成する絶縁碍子の内周面が沿面放電によって削られて溝(以下では、「チャネリング」とも呼ぶ)が形成され、耐久性能が低下する場合があるといった課題があった。そのほか、従来のプラズマジェットプラグにおいては、その小型化や、低コスト化、省資源化、製造の容易化、使い勝手の向上等が望まれていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、プラズマジェットプラグが提供される。このプラズマジェットプラグは、軸線に沿って延びる軸孔と、前記軸孔の内径よりも小さい内径の開口部を有する蓋部と、を有する絶縁体と;前記絶縁体の前記軸孔の内部に配置され、前記軸線に沿って延びる棒状の中心電極と;前記絶縁体の外周に配置された主体金具と;前記主体金具に電気的に接続された状態で前記絶縁体の先端に配置され、前記軸線上に開口する孔を有する接地電極とを備え;前記中心電極の先端が、前記絶縁体の前記蓋部の前記開口部よりも後端側に位置することによって、前記絶縁体の前記軸孔、前記蓋部の内周部及び前記中心電極で形成されるキャビティを有する。前記中心電極は、小径部と、前記小径部よりも後端側に位置し、自身の外径と前記絶縁体の前記軸孔の内径との径差が0.1mm以下である大径部とを有する。前記中心電極の前記小径部の先端から、前記絶縁体の前記蓋部の前記開口部までを最短距離で結んだ第1の経路の長さをG1(mm)と定義し;前記中心電極の前記小径部の先端から、前記絶縁体の前記軸孔の内周面までを最短距離で結んだ第2の経路の長さをG2(mm)と定義し;前記第2の経路と前記絶縁体の前記軸孔の前記内周面との接点から、前記絶縁体の前記蓋部の前記開口部までの、前記絶縁体の表面に沿った第3の経路の長さをE1(mm)と定義し;前記中心電極の前記大径部の先端に最も近い前記絶縁体の前記軸孔の内周面上の点から、前記絶縁体の前記蓋部の前記開口部までの、前記絶縁体の表面に沿った第4の経路の長さをE2(mm)と定義した場合において;関係式
G2+E1/3>G1…(1)
E2/3>G1…(2)
を満たす。
絶縁体の表面を経路として火花放電させる場合の絶縁抵抗は、気体中を経路として火花放電させる場合の絶縁抵抗の3分の1程度である。この形態のプラズマジェットプラグでは、上記の関係式(1)を満たすので、第2の経路から第3の経路に沿って火花放電させる場合の絶縁抵抗が、第1の経路に沿って火花放電させる場合の絶縁抵抗よりも大きくなる。さらに、この形態のプラズマジェットプラグでは、上記の関係式(2)を満たすので、第4の経路に沿って火花放電させる場合の絶縁抵抗が、第1の経路に沿って火花放電させる場合の絶縁抵抗よりも大きくなる。したがって、この形態のプラズマジェットプラグによれば、第2の経路から第3の経路に沿った火花放電及び第4の経路に沿った火花放電の発生を抑制し、第1の経路に沿った正常な火花放電を発生させることができ、耐久性能を向上させることができる。
(2)上記形態のプラズマジェットプラグにおいて、前記接地電極の前記孔の径方向の幅をA(mm)と定義し;前記絶縁体の前記蓋部の前記開口部の径方向の幅をB(mm)と定義し;前記中心電極の前記小径部の径方向の幅をC(mm)と定義した場合において;関係式
B>A…(3)
B>C…(4)
をさらに満たしてもよい。
この形態のプラズマジェットプラグによれば、中心電極の小径部の先端と接地電極の孔とを結んだ直線上に、絶縁体の蓋部が存在しないので、火花放電によって絶縁体の蓋部にチャネリングが発生するのを抑制することができる。
(3)上記形態のプラズマジェットプラグにおいて、前記絶縁体の前記蓋部及び前記中心電極の前記小径部を前記軸線に沿った方向から見た場合に;前記中心電極の前記小径部の外周の全ては、前記蓋部の前記開口部の内周側に位置していてもよい。
この形態のプラズマジェットプラグによれば、中心電極の小径部の先端と接地電極の孔とを結んだ直線上に、絶縁体の蓋部が存在しないので、火花放電によって絶縁体の蓋部にチャネリングが発生するのを抑制することができる。
(4)上記形態のプラズマジェットプラグにおいて、前記キャビティの容積は、15mm3より大きくてもよい。
この形態のプラズマジェットプラグによれば、耐久性能をさらに向上させることができる。
(5)上記形態のプラズマジェットプラグにおいて、前記絶縁体の前記蓋部のうち、最も内径が小さい位置における前記軸線に沿った方向の厚さは、0.3mm以上であってもよい。
この形態のプラズマジェットプラグによれば、絶縁体の蓋部の強度が十分に確保されるので、絶縁体の蓋部の割れを抑制することができる。
(6)上記形態のプラズマジェットプラグにおいて、前記絶縁体の前記軸孔の前記内周面のうち、前記中心電極の前記小径部の先端に対向する位置には、他の位置の内周面よりも窪んだ窪み部が形成されていてもよい。
この形態のプラズマジェットプラグによれば、窪み部が形成されていない構成と比べて、第2の経路から第3の経路に沿って火花放電させる場合の絶縁抵抗が大きくなるとともに、第4の経路に沿って火花放電させる場合の絶縁抵抗が大きくなるので、第2の経路から第3の経路に沿った火花放電の発生及び第4の経路に沿った火花放電の発生をさらに抑制することができる。
本発明は、装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、プラズマジェットプラグの製造方法やプラズマジェットプラグの点火方法等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態としてのプラズマジェットプラグの全体の構成を示す説明図である。 中心電極の先端近傍の断面を拡大して示す説明図である。 中心電極と接地電極との間において発生しうる火花放電の経路を示す説明図である。 第2実施形態としてのプラズマジェットプラグの先端近傍の断面を拡大して示す説明図である。 第3実施形態としてのプラズマジェットプラグの先端近傍の断面を拡大して示す説明図である。 13種類のプラズマジェットプラグのサンプルの詳細及び後述する各試験の結果を表形式で示す説明図である。
次に、本発明の実施の形態を以下の順序で説明する。
A.第1実施形態:
B.第2実施形態:
C.第3実施形態:
D.実験例:
D1.フレーム噴出試験1:
D2.チャネリングの有無の評価:
D3.フレーム噴出試験2:
D4.フレーム噴出試験3:
D5.絶縁碍子の蓋部のクラック試験:
E.変形例:
A.第1実施形態:
図1は本発明の一実施形態としてのプラズマジェットプラグ100の全体の構成を示す説明図である。図1の軸線COより右側には、プラズマジェットプラグ100の外観が図示され、軸線COの左側には、軸線COを含む面で切断した断面が示されている。また、図1の右下には、プラズマジェットプラグ100の一部を拡大した断面図が示されている。
以下では、軸線COと平行な方向(図1の上下方向)を軸線方向とも呼ぶ。また、図1における下側をプラズマジェットプラグ100の先端側と呼び、図1における上側をプラズマジェットプラグ100の後端側と呼ぶ。
プラズマジェットプラグ100は、内燃機関のエンジンヘッド(図示せず)に取り付けられる装置であり、先端に設けられたキャビティCVから火炎状のプラズマを噴出させることによって、内燃機関の燃焼室内における混合気(燃焼ガス+空気)に着火させる装置である。
プラズマジェットプラグ100は、絶縁体としての絶縁碍子10と、中心電極20と、接地電極30と、端子金具40と、主体金具50とを備えている。絶縁碍子10は、軸線COに沿って延びる軸孔12と、軸孔12の内径よりも小さい内径の開口部を有する蓋部11とを有している(図1拡大図参照)。中心電極20は、絶縁碍子10の軸孔12の内部に配置され、軸線に沿って延びる棒状の部材である。主体金具50は、絶縁碍子10の外周に配置された部材である。接地電極30は、主体金具50に電気的に接続された状態で絶縁碍子10の先端に配置され、軸線CO上に開口する孔31を有している。端子金具40は、電力の供給を受けるための端子であり、中心電極20に電気的に接続されている。
本実施形態では、中心電極20の先端は、絶縁体の蓋部11の開口部よりも後端側に位置している。絶縁碍子10の軸孔12、蓋部11の内周部11b及び中心電極20によって、キャビティCVが形成されている。このキャビティCVは、火炎状のプラズマを噴出するために用いられる。以下、プラズマジェットプラグ100を構成する各部材の詳細について説明する。
絶縁碍子10は、セラミックスによって形成された筒状の絶縁体であり、軸線COに沿って延びる軸孔12が形成されている。本実施形態では、絶縁碍子10は、アルミナを焼成することによって形成されている。絶縁碍子10の軸線方向の略中央には、外径が最も大きな鍔部19が形成されており、鍔部19より後端側には、後端側胴部18が形成されている。鍔部19より先端側には、後端側胴部18よりも外径の小さな先端側胴部17が形成されている。先端側胴部17よりもさらに先端側には、先端側胴部17よりも外径の小さな脚長部13が形成されている。脚長部13と先端側胴部17との間には段部15が形成されている。
中心電極20は、絶縁碍子10の後端側から先端側に向かって延びる棒状の導電性部材であり、中心電極20の先端は、絶縁碍子10の軸孔12の開口部よりも後端側に位置している。中心電極20は、電極母材21の内部に芯材25が埋設された構造を有している。電極母材21は、インコネル600等(インコネルは登録商標)のニッケル合金によって形成されている。芯材25は、電極母材21よりも熱伝導性に優れる銅または銅を主体とする合金によって形成されている。絶縁碍子10の軸孔12内のうち、中心電極20の後端側には、導電性のシール体4が設けられている。シール体4は、例えば、金属粒子とガラスなどのセラミックス粒子を含む組成物によって形成されている。中心電極20は、シール体4を介して、端子金具40に電気的に接続されている。
主体金具50は、低炭素鋼材によって形成された筒状の金具であり、絶縁碍子10を内部に保持している。絶縁碍子10の後端側胴部18の一部から脚長部13にかけての部位は、主体金具50によって囲まれている。
主体金具50の外周には、工具係合部51と、ネジ部52とが形成されている。工具係合部51は、プラグレンチ(図示せず)が嵌合する部位である。主体金具50のネジ部52は、ネジ山が形成された部位であり、内燃機関のエンジンヘッドの取付ネジ孔に螺合する。プラズマジェットプラグ100は、主体金具50のネジ部52をエンジンヘッドの取付ネジ孔に螺合させて締め付けることによって、内燃機関のエンジンヘッドに固定される。
主体金具50の工具係合部51とネジ部52との間には、径方向外側に突き出たフランジ状の鍔部54が形成されている。鍔部54とネジ部52との間のネジ首59には、環状のガスケット5が嵌挿されている。ガスケット5は、板体を折り曲げることによって形成されており、プラズマジェットプラグ100がエンジンヘッドに取り付けられた際には、鍔部54の座面55とエンジンヘッドの取付ネジ孔の開口部との間で押し潰されて変形する。このガスケット5の変形によって、プラズマジェットプラグ100とエンジンヘッドとの隙間が封止され、取付ネジ孔を介した燃焼ガスの漏出が抑制される。
主体金具50の工具係合部51より後端側には、薄肉の加締部53が形成されている。また、鍔部54と工具係合部51との間には、薄肉の座屈部58が形成されている。主体金具50の工具係合部51から加締部53にかけての内周面と、絶縁碍子10の後端側胴部18の外周面との間には、円環状のリング部材6,7が挿入されている。さらに両リング部材6,7の間には、タルク(滑石)9の粉末が充填されている。プラズマジェットプラグ100の製造工程において、加締部53が内側に折り曲げられて加締められると、座屈部58は、圧縮力の付加に伴って外向きに変形(座屈)するとともに、主体金具50と絶縁碍子10とが固定される。タルク9は、この加締め工程の際に圧縮され、主体金具50と絶縁碍子10との間の気密性が高められる。
主体金具50の内周面に形成された段部56と、絶縁碍子10の段部15との間には、環状の板パッキン8が設けられている。主体金具50と絶縁碍子10との間の気密性は、この板パッキン8によっても確保され、燃焼ガスの漏出が抑制される。
接地電極30は、主体金具50及び絶縁碍子10の先端に設けられており、中央に孔31(「オリフィス31」ともいう)が形成された円盤形状を有している。接地電極30は、耐火花消耗性及び耐腐食性の優れた合金によって形成されていることが好ましく、本実施形態では、接地電極30は、インコネル600またはインコネル601等(「インコネル」は登録商標)のニッケルまたはニッケルを主成分とする合金によって形成されている。
接地電極30は、主体金具50の先端面57の内周側に形成された環状の溝部57Aに嵌め込まれており、接地電極30の先端面32は、主体金具50の先端面57と同じ平面上に位置している。接地電極30は、外周の縁が一周にわたって溝部57Aにレーザー溶接されることによって、主体金具50に接合されている。これにより、接地電極30は、主体金具50と電気的に接続されている。なお、本実施形態では、接地電極30と絶縁碍子10の先端面16との間に、微小な隙間(例えば、0.05mm以下の隙間)が形成されている。
端子金具40には、プラグキャップ(図示せず)を介して高圧ケーブル(図示せず)が接続される。上述したように、この端子金具40とエンジンヘッドとの間に高電圧が印加されると、接地電極30と中心電極20との間に火花放電が生じる。この火花放電によって中心電極20と接地電極30との間が絶縁破壊された後、さらに高電圧が印加されると、キャビティCVからプラズマが噴出される。
図2は、中心電極20の先端近傍の断面を拡大して示す説明図である。中心電極20は、小径部26と、小径部26よりも後端側に位置する大径部27とを備えている。本実施形態では、大径部27の外径D1と絶縁碍子10の軸孔12の内径D2との径差は、0.1mm以下である。また、この図2において、キャビティCVを示す領域には、ドット柄が施されている。
図3は、中心電極20と接地電極30との間において発生しうる火花放電の経路を示す説明図である。本実施形態では、中心電極20と接地電極30との間において、下記の3つの経路に沿った火花放電が発生する可能性がある。
[経路L1に沿った火花放電]
経路L1=中心電極20の小径部26の先端26aから、絶縁碍子10の蓋部11の開口部11aまでを最短距離で結んだ経路
[経路L2から経路L3に沿った火花放電]
経路L2=中心電極20の小径部26の先端26aから、絶縁碍子10の軸孔12の内周面までを最短距離で結んだ経路
経路L3=第2の経路L2と絶縁碍子10の軸孔12の内周面との接点P1から、絶縁碍子10の蓋部11の開口部11aまでの、絶縁碍子10の表面に沿った経路
[経路L4に沿った火花放電]
経路L4=中心電極20の大径部27の先端27aに最も近い絶縁碍子10の軸孔12の内周面上の点P2から、絶縁碍子10の蓋部11の開口部11aまでの、絶縁碍子10の表面に沿った経路
なお、上記の3つの経路に沿った火花放電は、絶縁碍子10の蓋部11の開口部11aと接地電極30との間は、蓋部11の内周部11bの表面を経路とする。
本実施形態のプラズマジェットプラグ100においては、上記の3つの経路に沿った火花放電のうち、[経路L1に沿った火花放電]を発生させることが好ましい。この理由は、[経路L2から経路L3に沿った火花放電]及び[経路L4に沿った火花放電]では、絶縁碍子10の軸孔12の表面が放電経路となるため、正常な大きさのプラズマを発生させることができず、また、絶縁碍子10の表面が火花放電によって削られてチャネリング痕が発生し、耐久性能が低下するからである。
そこで、本実施形態のプラズマジェットプラグ100は、経路L1の長さをG1(mm)と定義し、経路L2の長さをG2(mm)と定義し、経路L3の長さをE1(mm)と定義し、経路L4の長さをE2(mm)と定義した上で、下記の関係式(1)及び(2)を満たすものとした。
G2+E1/3>G1…(1)
E2/3>G1 …(2)
このようにすれば、[経路L2から経路L3に沿った火花放電]及び[経路L4に沿った火花放電]の発生を抑制し、[経路L1に沿った火花放電]を発生させることができる。この理由は、以下のとおりである。
経路L1及び経路L2は、気体中の経路であり、経路L3及び経路L4は、絶縁碍子10の表面に沿った経路である。絶縁碍子10の表面を経路として放電させる場合の絶縁抵抗は、気体中を経路として火花放電させる場合の絶縁抵抗の3分の1程度である。したがって、上記の関係式(1)は、経路L2から経路L3に沿って火花放電させる場合の絶縁抵抗が、経路L1に沿って火花放電させる場合の絶縁抵抗よりも大きいことを意味している。上記の関係式(2)は、経路L4に沿って火花放電させる場合の絶縁抵抗が、経路L1に沿って火花放電させる場合の絶縁抵抗よりも大きいことを意味している。
上述したように、本実施形態のプラズマジェットプラグ100は、上記の関係式(1)を満たすので、経路L2から経路L3に沿って火花放電させる場合の絶縁抵抗が、経路L1に沿って火花放電させる場合の絶縁抵抗よりも大きくなる。さらに、本実施形態のプラズマジェットプラグ100は、上記の関係式(2)を満たすので、経路L4に沿って火花放電させる場合の絶縁抵抗が、経路L1に沿って火花放電させる場合の絶縁抵抗よりも大きくなる。したがって、本実施形態のプラズマジェットプラグ100によれば、経路L2から経路L3に沿った火花放電及び経路L4に沿った火花放電の発生を抑制し、経路L1に沿った正常な火花放電を発生させることができる。
さらに、図3に示すように、接地電極30の孔31の径方向の幅をA(mm)と定義する。絶縁碍子10の蓋部11の開口部11aの径方向の幅をB(mm)と定義する。中心電極20の小径部26の径方向の幅をC(mm)と定義する。この場合において、本実施形態のプラズマジェットプラグ100は、下記の関係式(3)及び(4)を満たしている。
B>A …(3)
B>C …(4)
本実施形態のプラズマジェットプラグ100によれば、中心電極20の小径部26の先端26aと接地電極30の孔31とを結んだ直線上に、絶縁碍子10の蓋部11が存在しないので、火花放電によって絶縁碍子10の蓋部11にチャネリングが発生するのを抑制することができ、耐久性能をさらに向上させることができる。
さらに、本実施形態では、プラズマジェットプラグ100のキャビティCVの容積V(図2)は、15mm3より大きい。したがって、本実施形態のプラズマジェットプラグ100によれば、耐久性能をさらに向上させることができる。この根拠については、後述する実験例によって説明する。
さらに、本実施形態では、絶縁碍子10の蓋部11の軸線COに沿った方向の厚さLは、0.3mm以上である。したがって、本実施形態によれば、絶縁碍子10の蓋部11の強度が十分に確保されるので、絶縁碍子10の蓋部11の割れを抑制することができる。
このように、本実施形態のプラズマジェットプラグ100は、上記の関係式(1)及び(2)を満たすので、好ましくない経路に沿った火花放電の発生を抑制することができ、プラズマの噴出性能及び耐久性能を向上させることができる。
さらに、本実施形態のプラズマジェットプラグ100では、絶縁碍子10に蓋部11が形成されているので、中心電極20と接地電極30との間における火花放電の経路が安定し、プラズマの噴出方向を一定に保つことができる。
B.第2実施形態:
図4は、第2実施形態としてのプラズマジェットプラグ100bの先端近傍の断面を拡大して示す説明図である。図3に示した第1実施形態との違いは、絶縁碍子10の軸孔12の内周面のうち、中心電極20の小径部26の先端26aに対向する位置には、他の位置の内周面よりも窪んだ窪み部14が形成されている点であり、他の構成は第1実施形態と同じである。本実施形態では、絶縁碍子10の窪み部14の形状は、軸線COを含む断面において、半円弧形状である。
本実施形態のプラズマジェットプラグ100bによれば、窪み部14が形成されていない構成と比べて、経路L2から経路L3に沿って火花放電させる場合の絶縁抵抗が大きくなるとともに、経路L4に沿って火花放電させる場合の絶縁抵抗が大きくなるので、経路L2から経路L3に沿った火花放電の発生及び経路L4に沿った火花放電の発生をさらに抑制することができる。
C.第3実施形態:
図5は、第3実施形態としてのプラズマジェットプラグ100cの先端近傍の断面を拡大して示す説明図である。図4に示した第2実施形態との違いは、窪み部14cの形状が異なっている点であり、他の構成は第2実施形態と同じである。具体的には、絶縁碍子10の窪み部14cの形状は、軸線COを含む断面において、矩形である。
このような形状の窪み部14cであっても、窪み部14cが形成されていない構成と比べて、経路L2から経路L3に沿って火花放電させる場合の絶縁抵抗が大きくなるとともに、経路L4に沿って火花放電させる場合の絶縁抵抗が大きくなるので、経路L2から経路L3に沿った火花放電の発生及び経路L4に沿った火花放電の発生をさらに抑制することができる。
D.実験例:
図6は、13種類のプラズマジェットプラグのサンプルの詳細及び後述する各試験の結果を表形式で示す説明図である。13種類のプラズマジェットプラグのサンプルは、蓋部11の有無や、各種の寸法等がそれぞれ異なっている。
また、この図6には、13種類のプラズマジェットプラグのサンプルが、条件1〜4のそれぞれを満たすか否かについても記されている。この図6において、条件1を満たすことは、上記の関係式(1)及び関係式(2)を満たすことを意味し、条件2を満たすことは、上記の関係式(3)及び関係式(4)を満たすことを意味し、条件3を満たすことは、キャビティCVの容積Vが15mm3より大きいという条件を満たすことを意味し、条件4を満たすことは、絶縁碍子10の蓋部11の軸線COに沿った方向の厚さが0.3mm以上であるという条件を満たすことを意味する。以下では、この図6を参照しつつ、各試験の内容及び結果について説明する。
D1.フレーム噴出試験1:
フレーム噴出試験1では、まず、各サンプルに対して、30Hzで火花放電を発生させる耐久試験を1時間行なった。耐久試験の条件は以下のとおりである。
[耐久試験の条件]
雰囲気 :大気
圧力 :0.4MPa
火花放電頻度:30Hz
試験時間:1時間
耐久試験後、各サンプルが噴出するフレームに対してシュリーレン撮影を行い、得られた画像から所定以上の大きさのフレームが噴出されているか否かを判定した。具体的には、撮影された画像全体のピクセル(16000ピクセル)のうち、フレームの画像が1200ピクセル以上である場合に、所定以上の大きさのフレームであると判定した。本実験例においてフレームの画像が1200ピクセル以上であることは、実機において、空燃比A/Fが22以上まで着火可能なフレームの大きさであることに相当する。以下では、1200ピクセル未満の大きさのフレームを「不良フレーム」とも呼ぶ。
本実験例では、各タイプ毎に10個のサンプルを作製し、それぞれのサンプルに対して耐久試験を行なった後、フレームを噴出させた。そして、10個のサンプル中、不良フレームが発生したサンプルが1個以下であるタイプを最も高い評価として「A」と評価し、10個のサンプル中、不良フレームが発生したサンプルが2個であるタイプを2番目に高い評価として「B」と評価し、10個のサンプル中、不良フレームが発生したサンプルが3個以上であるタイプを低い評価として「C」と評価した。
図6によれば、条件1を満たしているタイプ1〜7、9〜11のプラズマジェットプラグは、フレーム噴出試験1における評価が全て「A」となったことが理解できる。一方、条件1を満たしていないタイプ8、12、13のプラズマジェットプラグは、フレーム噴出試験1における評価が全て「C」となったことが理解できる。
以上より、条件1を満たすプラズマジェットプラグを作製すれば、沿面放電を抑制することができるので、耐久性能が向上することが理解できる。
D2.チャネリングの有無の評価:
上記の耐久試験の後に、各サンプルのキャビティを分解し、絶縁碍子10に沿面放電によるチャネリング(溝)が残っていないかを調べた。具体的には、各タイプ毎に、10個のサンプルの中からランダムに選択された5個のサンプルを調査し、チャネリングが5個のサンプル全てに発生しなかったタイプを「A」と評価し、チャネリングが1個以上のサンプルに発生したタイプを「C」と評価した。
図6によれば、条件1を満たしているタイプ1〜7、9〜11のプラズマジェットプラグは、チャネリングの有無の評価が全て「A」となったことが理解できる。一方、条件1を満たしていないタイプ8、12、13のプラズマジェットプラグは、チャネリングの有無の評価が全て「C」となったことが理解できる。
以上より、条件1を満たすプラズマジェットプラグを作製すれば、沿面放電を抑制することができるので、耐久性能が向上することが理解できる。
D3.フレーム噴出試験2:
フレーム噴出試験2は、耐久試験の時間が10時間である点のみが上記のフレーム噴出試験1とは異なっており、他の試験方法及び評価基準は、フレーム噴出試験1と同じである。
図6によれば、条件1に加えて条件2を満たしているタイプ5〜7、9〜11のプラズマジェットプラグは、フレーム噴出試験2における評価が全て「A」となったことが理解できる。一方、条件1は満たしているが、条件2は満たしていないタイプ1〜4のプラズマジェットプラグは、フレーム噴出試験2における評価が「B」または「C」となったことが理解できる。
以上より、条件1に加えて条件2を満たすプラズマジェットプラグを作製すれば、沿面放電をさらに抑制することができるので、耐久性能がさらに向上することが理解できる。
D4.フレーム噴出試験3:
フレーム噴出試験3は、耐久試験の時間が30時間である点のみが上記のフレーム噴出試験1とは異なっており、他の試験方法及び評価基準は、フレーム噴出試験1と同じである。
図6によれば、条件1及び条件2に加えて条件3を満たしているタイプ5〜7、9〜10のプラズマジェットプラグは、フレーム噴出試験3における評価が全て「A」となったことが理解できる。一方、条件1及び条件2は満たしているが、条件3は満たしていないタイプ11のプラズマジェットプラグは、フレーム噴出試験3における評価が「B」となったことが理解できる。
以上より、条件1及び条件2に加えて条件3を満たすプラズマジェットプラグを作製すれば、沿面放電をさらに抑制することができるので、耐久性能がさらに向上することが理解できる。
D5.絶縁碍子の蓋部のクラック試験:
プラズマジェットプラグの各サンプルに対して下記の条件の耐久試験を行なった後、絶縁碍子10の蓋部11にクラックが発生しているか否かを判定した。
[耐久試験の条件]
雰囲気 :大気
圧力 :0.4MPa
火花放電頻度:30Hz
試験時間:30時間
本実験例では、各タイプ毎に10個のサンプルを作製し、それぞれのサンプルに対して上記の耐久試験を行なった。そして、10個のサンプルのうち、1個以上のサンプルにおいて絶縁碍子10の蓋部11にクラックが発生した場合には、低い評価として「B」と評価し、10個のサンプルのうち、10個のサンプル全てにおいて絶縁碍子10の蓋部11にクラックが発生しなかった場合には、高い評価として「A」と評価した。
さらに、評価が「A」となったタイプのプラズマジェットプラグに対しては、JIS型振動衝撃試験機によって一定の加速度(8G)による衝撃を1分間加えた後、クラックの発生の有無を調べた。このJIS型振動衝撃試験機による試験によって、10個のサンプルのうち、10個のサンプル全てにおいてクラックが発生しなかったタイプのプラズマジェットプラグを特別に高い評価として「S」と評価した。
図6によれば、条件4を満たしているタイプ1〜8、11のプラズマジェットプラグは、クラック試験における評価が全て「S」となったことが理解できる。一方、条件4を満たしていないタイプ9、10のプラズマジェットプラグは、クラック試験における評価が「A」となったことが理解できる。
以上より、条件4を満たすプラズマジェットプラグを作製すれば、絶縁碍子10の蓋部11におけるクラックの発生がさらに抑制されたことが理解できる。
E.変形例:
なお、この発明は上記の実施形態や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
・変形例1:
上記実施形態では、接地電極30と絶縁碍子10の先端面16との間に、微小な隙間(例えば、0.05mm以下の隙間)が形成されている(図1)。これに対して、変形例では、接地電極30は、絶縁碍子10の先端面16に接していてもよい。
・変形例2:
上記実施形態において、絶縁碍子10の蓋部11の一部は、テーパ状になっていてもよい。この場合には、蓋部11のうち、最も内径が小さい位置における軸線COに沿った方向の厚さLが、0.3mm以上であることが好ましい。
・変形例3:
上記実施形態において、製造時の誤差等により、中心電極20の小径部26の中心軸と、絶縁碍子10の軸孔12の中心軸とが一致しない場合がある。この中心電極20の位置ずれも考慮すると、絶縁碍子10の蓋部11の開口部11aの径方向の幅Bは、中心電極20の小径部26の径方向の幅Cよりも十分に大きいことが好ましい。このようにすれば、中心電極20が位置ずれした場合であっても、絶縁碍子10の蓋部11及び中心電極20の小径部26を軸線COに沿った方向から見た場合に、中心電極20の小径部26の外周の全てが、絶縁碍子10の蓋部11の開口部11aの内周側に位置することになる。この結果、中心電極20が位置ずれした場合であっても、中心電極20の小径部26の先端26aと接地電極30の孔31とを結んだ直線上に、絶縁碍子10の蓋部11が存在しないので(図3参照)、火花放電によって絶縁碍子10の蓋部11にチャネリングが発生するのを抑制することができる。
・変形例4:
上記実施形態において、中心電極20の先端には、イリジウム等の貴金属によって形成されたチップが、レーザー溶接等によって接合されていてもよい。この場合には、このチップも含んだ中心電極20が、上記実施形態における中心電極20に相当する。
・変形例5:
上記各実施形態において、プラズマジェットプラグは、上記の関係式(3)及び(4)を満たしていなくてもよい。また、プラズマジェットプラグのキャビティCVの容積Vは、15mm3以下であってもよい。また、絶縁碍子10の蓋部11の軸線COに沿った方向の厚さLは、0.3mm未満であってもよい。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
4…シール体
5…ガスケット
6…リング部材
7…リング部材
8…板パッキン
9…タルク
10…絶縁碍子
11…蓋部
11a…開口部
11b…内周部
12…軸孔
13…脚長部
15…段部
16…先端面
17…先端側胴部
18…後端側胴部
19…鍔部
20…中心電極
21…電極母材
25…芯材
26…小径部
26a…先端
27…大径部
27a…先端
30…接地電極
31…孔(オリフィス)
32…先端面
40…端子金具
50…主体金具
51…工具係合部
52…ネジ部
53…加締部
54…鍔部
55…座面
56…段部
57…先端面
57A…溝部
58…座屈部
59…ネジ首
100…プラズマジェットプラグ
100b…プラズマジェットプラグ
100c…プラズマジェットプラグ

Claims (5)

  1. 軸線に沿って延びる軸孔と、前記軸孔の内径よりも小さい内径の開口部を有する蓋部と、を有する絶縁体と、
    前記絶縁体の前記軸孔の内部に配置され、前記軸線に沿って延びる棒状の中心電極と、
    前記絶縁体の外周に配置された主体金具と、
    前記主体金具に電気的に接続された状態で前記絶縁体の先端に配置され、前記軸線上に開口する孔を有する接地電極と
    を備え、
    前記中心電極の先端が、前記絶縁体の前記蓋部の前記開口部よりも後端側に位置することによって、前記絶縁体の前記軸孔、前記蓋部の内周部及び前記中心電極で形成されるキャビティを有するプラズマジェットプラグであって、
    前記中心電極は、小径部と、前記小径部よりも後端側に位置し、自身の外径と前記絶縁体の前記軸孔の内径との径差が0.1mm以下である大径部とを有し、
    前記中心電極の前記小径部の先端から、前記絶縁体の前記蓋部の前記開口部までを最短距離で結んだ第1の経路の長さをG1(mm)と定義し、
    前記中心電極の前記小径部の先端から、前記絶縁体の前記軸孔の内周面までを最短距離で結んだ第2の経路の長さをG2(mm)と定義し、
    前記第2の経路と前記絶縁体の前記軸孔の前記内周面との接点から、前記絶縁体の前記蓋部の前記開口部までの、前記絶縁体の表面に沿った第3の経路の長さをE1(mm)と定義し、
    前記中心電極の前記大径部の先端に最も近い前記絶縁体の前記軸孔の内周面上の点から、前記絶縁体の前記蓋部の前記開口部までの、前記絶縁体の表面に沿った第4の経路の長さをE2(mm)と定義した場合において、
    関係式
    G2+E1/3>G1…(1)
    E2/3>G1 …(2)
    を満たし、さらに
    前記接地電極の前記孔の径方向の幅をA(mm)と定義し、
    前記絶縁体の前記蓋部の前記開口部の径方向の幅をB(mm)と定義し、
    前記中心電極の前記小径部の径方向の幅をC(mm)と定義した場合において、
    関係式
    B>A …(3)
    B>C …(4)
    を満たすことを特徴とする、プラズマジェットプラグ。
  2. 請求項に記載のプラズマジェットプラグであって、
    前記絶縁体の前記蓋部及び前記中心電極の前記小径部を前記軸線に沿った方向から見た場合に、
    前記中心電極の前記小径部の外周の全ては、前記蓋部の前記開口部の内周側に位置していることを特徴とする、プラズマジェットプラグ。
  3. 請求項1または請求項に記載のプラズマジェットプラグであって、
    前記キャビティの容積は、15mm3より大きいことを特徴とする、プラズマジェットプラグ。
  4. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載のプラズマジェットプラグであって、
    前記絶縁体の前記蓋部のうち、最も内径が小さい位置における前記軸線に沿った方向の厚さは、0.3mm以上であることを特徴とする、プラズマジェットプラグ。
  5. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載のプラズマジェットプラグであって、
    前記絶縁体の前記軸孔の前記内周面のうち、前記中心電極の前記小径部の先端に対向する位置には、他の位置の内周面よりも窪んだ窪み部が形成されていることを特徴とする、プラズマジェットプラグ。
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