JP5970049B2 - スパークプラグおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、スパークプラグおよびその製造方法に関する。
スパークプラグは、中心電極と、接地電極と、を備える。中心電極は絶縁体に保持されており、接地電極はその絶縁体を収容する主体金具に固定されている。中心電極と接地電極の間には、火花放電を発生させるための間隙が形成されている。以下では、この間隙を「火花ギャップ」とも呼ぶ。スパークプラグは、火花ギャップにおいて火花放電を発生させることによって内燃機関の燃焼室内に供給されたガスを点火する。
スパークプラグでは、主体金具の先端側における開口部周縁の端部である開口端部に、金属部材が接合される場合がある。例えば、下記特許文献1のスパークプラグでは、主体金具の先端側の開口端部に、環状の接地電極が溶接接合されている。以下では、主体金具の先端側の開口端部に接合される金属部材を「先端部材」とも呼ぶ。
実開平2−37485号公報
スパークプラグでは、先端部材の主体金具に対する接合性は十分に高いレベルで確保されていることが望ましい。スパークプラグの内燃機関への取り付けの際には、主体金具の先端部が燃焼室外壁の貫通孔に挿入されるため、先端部材の溶接接合の際には、溶接痕(溶接ビード)の著しい膨らみやスパッタによる汚損など、外観上の劣化の発生が抑制されることが望ましい。このように、主体金具の先端側の開口端部に先端部材が接合されているスパークプラグにおいては、先端部材と主体金具との間の接合品質を改善することが従来から望まれてきた。
本発明は、少なくとも、先端部材を備えるスパークプラグにおける上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
[1]本発明の一形態によれば、スパークプラグが提供される。このスパークプラグは、軸線方向に延びる軸状の中心電極と;前記中心電極の先端部が自身の先端側から露出した状態で、前記中心電極を内部に収容する筒状の絶縁体と;前記絶縁体を内部に収容する筒状の主体金具と;前記主体金具の先端部に配置され、前記軸線方向に開口する開口部を有する先端部材と;前記先端部材の外周端部に沿って形成され、前記先端部材と前記主体金具とが溶け合っている溶融部を備える。前記溶融部は、前記先端部材の外周端部から内周側に向かって延びる複数の溶融延伸部を有し;前記複数の溶融延伸部は、隣り合うもの同士が外周側端部において互いにつながった状態で、前記先端部材の外周端部に沿って配列されて設けられており、一部に、前記溶融延伸部のそれぞれにおいて前記溶融部の表面から最も離れている部位である前記溶融延伸部の頂点と、前記溶融部の表面と、の間の距離である溶融深さDmが他よりも小さい小溶融延伸部を含む構成であっても良い。この形態のスパークプラグによれば、溶融部において一部の溶融延伸部の溶融深さが小さく調整されることによって、先端部材と主体金具との間の接合品質が改善される。
[2]上記形態のスパークプラグにおいて、前記溶融部は、隣り合う前記溶融延伸部同士の間に溶融谷部を有し;前記溶融谷部は、前記複数の溶融延伸部の中で前記溶融深さDmが最も大きい前記溶融延伸部の頂点を通り、前記主体金具の中心軸に垂直な断面における、前記溶融部の表面と、前記溶融谷部において前記溶融部の表面に最も近い部位である前記溶融谷部の頂点と、の間の距離Drが、全ての前記溶融延伸部についての、前記断面における前記溶融部の表面と、前記溶融延伸部の頂点と、の間の距離Dsの平均に対して、15%以上である大溶融谷部を含み;前記大溶融谷部は、前記断面において、全ての前記溶融谷部の中で80%以上を占めていても良い。この形態のスパークプラグによれば、溶融部の溶融延伸部の一部に小溶融延伸部が含まれている場合であっても、先端部材と主体金具との間の接合強度が確保される。
[3]上記形態のスパークプラグにおいて、前記溶融部は、前記溶融部の全周における2%以上の連続する部位に、前記断面における前記溶融部の表面から前記溶融延伸部の頂点までの距離Dsが、全ての前記溶融延伸部についての前記断面における前記溶融部の表面から前記溶融延伸部の頂点までの距離Dsの平均に対して、35%以上、かつ、96%以下である前記溶融延伸部を前記小溶融延伸部として有していても良い。この形態のスパークプラグによれば、先端部材の溶接接合に起因する外観性状の劣化が抑制される。
[4]上記形態のスパークプラグにおいて、前記溶融部は、前記溶融部の全周における6%以上の連続する部位に、前記断面における前記溶融部の表面から前記溶融延伸部の頂点までの距離Dsが、全ての前記溶融延伸部についての前記断面における前記溶融部の表面から前記溶融延伸部の頂点までの距離Dsの平均に対して、72%以上、かつ、86%以下である前記溶融延伸部を前記小溶融延伸部として有していても良い。この形態のスパークプラグによれば、先端部材の溶接接合に起因する外観性状の劣化がさらに抑制される。
[5]上記形態のスパークプラグにおいて、前記溶融部よりも前記主体金具の径方向における内周側に前記主体金具と前記先端部材とが接する接触界面を有し;前記接触界面を含む仮想平面に対する前記複数の溶融延伸部の頂点の距離はいずれも、0.2mm以下であっても良い。この形態のスパークプラグによれば、先端部材と主体金具との間の接合強度が確保されるとともに、先端部材の溶接接合に起因する外観性状の劣化が抑制される。
[6]上記形態のスパークプラグにおいて、前記溶融部は、前記先端部材の外周端部に沿って、複数回、所定の間隔でレーザーが照射されることによって形成され;前記複数の溶融延伸部は、前記レーザーが照射された部位に形成される部位であり;前記小溶融延伸部は、少なくとも、前記レーザーが最後に照射された部位に形成されていても良い。この形態のスパークプラグによれば、先端部材の溶接接合において、最後のレーザーの照射に起因する外観性状の劣化が抑制される。
[7]本発明の他の形態によれば、スパークプラグの製造方法が提供される。この製造方法は、(A)軸線方向に延びる軸状の中心電極と、前記中心電極の先端部が自身の先端側から露出した状態で、前記中心電極を内部に収容する筒状の絶縁体と、を内部に収容する筒状の主体金具を準備し、前記主体金具の先端部に、前記軸線方向に開口する開口部を有する先端部材を配置する配置工程と;(B)前記先端部材の外周端部に沿って、所定の間隔で、複数の部位に、レーザーを照射することによって、前記主体金具と前記先端部材とが溶け合った溶融部を、前記先端部材の外周全体にわたって形成して、前記先端部材と前記主体金具とを接合する接合工程と;を備える。前記接合工程は、一部の部位に対して、前記レーザーの出力を他の部位よりも低下させて照射する低出力工程を含んでいても良い。この形態のスパークプラグの製造方法によれば、溶融部の一部の部位についてはレーザー出力を低下させて形成するため、先端部材と主体金具との間の接合品質が改善される。
[8]上記形態の製造方法において、前記低出力工程は、前記先端部材の外周全体の2%以上の連続する部位に対して低出力のレーザーを照射する工程であっても良い。この形態のスパークプラグの製造方法によれば、先端部材の溶接接合に起因する外観性状の劣化が抑制される。
[9]上記形態の製造方法において、前記低出力工程は、前記先端部材の外周全体の8%以上の連続する部位に対して低出力のレーザーを照射する工程であっても良い。この形態のスパークプラグの製造方法によれば、先端部材の溶接接合に起因する外観性状の劣化が抑制される。
[10]上記形態の製造方法において、前記低出力工程は、少なくとも、前記接合工程において最後に前記レーザーを照射するときに実行されても良い。この形態のスパークプラグの製造方法によれば、先端部材の溶接接合において、最後のレーザーの照射に起因する外観性状の劣化が抑制される。
本発明は、スパークプラグやその製造方法以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、スパークプラグの製造装置や、先端部材と主体金具との接合方法および接合装置、それらの方法や装置を実現するコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体等の形態で実現することができる。
スパークプラグの全体構成を示す概略図。 スパークプラグの先端部の構成を示す概略図。 主体金具に対する先端部材の溶接工程を説明するための模式図。 中心軸方向におけるレーザー射出部による溶接位置を説明するための模式図。 レーザー射出部によるレーザーの照射によって形成される溶融部の構成を説明するための模式図。 溶融部を規定するための所定の断面の位置を示す概略図。 溶融部の所定の断面における構成を説明するための概略図。 先端部材と主体金具との溶接強度を検証した実験の実験結果を示す説明図。 溶融部を形成するための溶接工程における溶接ビードの膨らみの発生確率を検証した実験の実験結果を示す説明図。 溶融部の形成に好適な溶接位置とレーザーの基準出力とを検証した実験の実験結果を示す説明図。 溶接位置およびレーザーの基準出力と、基準溶融延伸部の溶け込みの深さの程度と、の関係を検証した結果を示す説明図。 「溶融深さレベル」を説明するための説明図。 溶融部による溶接強度と溶融深さレベルとの関係を示す説明図。 第2実施形態としての溶接工程を説明するための模式図。 第2実施形態の溶融部を形成するための溶接工程を説明するための模式図。 第2実施形態の溶融部における溶接ビードの膨らみの発生確率を検証した検証実験を説明するための説明図。
A.第1実施形態:
[スパークプラグの構成]
図1,図2は、本発明の第1実施形態としてのスパークプラグ100の構成を示す概略図である。図1は、スパークプラグ100の全体の構成を示しており、図2は、スパークプラグ100の先端部の構成を示している。図1および図2には、スパークプラグ100の中心軸CXを一点鎖線で図示してある。以下、本明細書では、中心軸CXに平行な方向を「中心軸方向」と呼び、中心軸方向に垂直な方向を「径方向」と呼ぶ。
図1および図2では、スパークプラグ100の中心軸CXより紙面左側の部位は概略断面図によって図示され、中心軸CXより紙面右側の部位は概略外観図によって図示されている。図1には、吹き出し内に、先端側から後端側に向かって中心軸方向に見たときの接地電極20が図示されている。図1では、便宜上、溶融部5の図示は省略されている。図2では、便宜上、中心軸CXより紙面右側の部位の内部構成が破線で図示され、図2の吹き出し内には、主体金具50への接地電極20の取り付け前の状態を示す概略図が図示されている。
スパークプラグ100(図1)は、内燃機関の燃焼室内に取り付けられ、その点火に用いられる。スパークプラグ100は、紙面下側に図示されている先端側が燃焼室内に配置され、紙面上側に図示されている後端側が燃焼室の外部に配置される。
スパークプラグ100は、中心電極10と、接地電極20と、絶縁体30と、端子電極40と、主体金具50と、を備える。中心電極10は、軸線方向である中心軸方向に延びる軸状の電極部材によって構成される。中心電極10は、その先端部11が絶縁体30の軸孔31から突出した状態で、主体金具50の筒孔51内の先端側に収容されている。中心電極10は、その中心軸がスパークプラグ100の中心軸CXと一致するように配置されている。中心電極10は、絶縁体30の軸孔31の後端側に保持されている端子電極40を介して外部電源に電気的に接続される。
接地電極20は、主体金具50の先端部に接合されている環状の金属部材であり、例えば、ニッケル(Ni)合金によって構成される。接地電極20は、本発明における先端部材の下位概念に相当する。接地電極20は、環状部21と、2つの突起部22a,22bと、を有する。環状部21は、中央において中心軸方向に開口する開口部23を有する略円環状の部位である。環状部21は、主体金具50の先端側の開口端部に接合される。この点についての詳細は後述する。
2つの突起部22a,22bは、環状部21の先端側の面において先端側に向かって突起している。2つの突起部22a,22bは、中心軸CXを挟んで互いに対向し合う位置に設けられており、それぞれが中心軸CXに向かって曲折しつつ延びている。各突起部22a,22bと中心電極10の先端部11との間には、火花放電を発生させるための所定の間隙である火花ギャップSGが設けられている。2つの突起部22a,22bは削り出しによって形成されても良いし、鍛造によって形成されていても良い。
絶縁体30(図1)は、その中心を貫通する軸孔31を有する軸状部材であり、例えば、アルミナや、窒化アルミニウム等のセラミック焼結体によって構成される。絶縁体30は、先端側の部位に、段差面35と、鍔部36と、を有している。段差面35は、絶縁体30の先端側を縮径させることによって形成された先端側に向いている円環状の面である。鍔部36は、段差面35の後端側にあり、直径が他の部位より局所的に大きく、絶縁体30の径方向、すなわち、中心軸CXに垂直な方向に突出している円環状の部位である。絶縁体30は、その中心軸がスパークプラグ100の中心軸CXと一致し、かつ、絶縁体30の鍔部36より後端側の部位が主体金具50の後端側開口部から延出するように主体金具50に保持されている。
絶縁体30の先端側の軸孔31内には、上述したように、中心電極10が保持されている。絶縁体30の後端側の軸孔31内には軸状の電極部材である端子電極40が保持されている。端子電極40の後端部41は、外部電源と接続可能なように、絶縁体30の後端開口部から延出している。絶縁体30の軸孔31内の中心電極10と端子電極40との間には、抵抗体45が配置されている。抵抗体45の先端側と後端側にはそれぞれ、第1と第2のガラスシール材46,47が配置されている。このように、中心電極10と端子電極40とは第1と第2のガラスシール材46,47に挟まれた抵抗体45を介して互いに電気的に接続されている。これによって、スパークプラグ100では、火花放電発生時における電波雑音の発生が抑制されている。
主体金具50は、中心に筒孔51を有する略円筒状の部材であり、スパークプラグ100のハウジングを構成する。主体金具50は、加工性の高い金属材料によって構成されることが好ましい。主体金具50は、例えば、炭素鋼等の金属によって構成される。主体金具50の筒孔51内には、絶縁体30が収容される。主体金具50の中心軸はスパークプラグ100の中心軸CXと一致する。
以下では、主体金具50の先端側の部位を「先端側部位50a」と呼び、後端側の部位を「後端側部位50b」と呼ぶ。先端側部位50aの外周面には、スパークプラグ100を内燃機関に固定するためのネジ溝が切られたねじ部52sが形成されている。後端側部位50bには、後端側の開口端部に絶縁体30を固定するための加締部54が設けられている。加締部54は、絶縁体30の鍔部36が筒孔51内に収容され、絶縁体30の先端部が筒孔51内の突起部53に係合された状態において、後端側部位50bにおける後端側の開口端部が内側に加締められて形成される。加締部54の内壁面と絶縁体30の鍔部36の後端側の面との間には、滑石粉末が充填されたタルク層70と、リング状の線パッキン71,72とが配置されている。これによって、主体金具50と絶縁体30との間の気密性が確保される。
後端側部位50bは、さらに、後端側から順に、工具係合部56と、薄肉部57と、フランジ部58と、を有している。工具係合部56は、径方向に突出する多角形断面を有する部位であり、加締部54に隣り合う位置に形成されている。工具係合部56は、スパークプラグ100が内燃機関へ取り付けられる際にスパナなどの工具が係合される部位である。薄肉部57は、工具係合部56とフランジ部58との間の部位であり、主体金具50の中で最も肉厚が薄い部位である。薄肉部57は、加締部54が形成される際に主体金具50に付与される外力によって外側にわずかに湾曲される。
フランジ部58は、主体金具50の径方向、すなわち、中心軸CXに垂直な方向に突出している円環状の部位であり、後端側部位50bの先端側に形成されている。フランジ部58は、スパークプラグ100が内燃機関に取り付けられるときには燃焼室の外側に配置される。フランジ部58の先端側の面には、ガスケット73が配置されている。ガスケット73は、スパークプラグ100が内燃機関に取り付けられるときにフランジ部58によって押しつぶされ、燃焼室と主体金具50との間をシールする。
主体金具50の先端部には、接地電極20が以下のように取り付けられている。接地電極20の環状部21の後端面側には、環状部21の直径が後端側に向かって階段状に小さくなっている段差部62が形成されている(図2)。一方、先端側部位50aにおける開口端部の内周側には、筒孔51の開口径が後端側に向かって階段状に小さくなっている段差部59が形成されている。環状部21の段差部62における後端側の直径と、先端側部位50aの段差部59における先端側の開口径とは、ほぼ同じである。また、環状部21の段差部62よりも先端側の直径と、先端側部位50aの先端側の開口端部における外周直径とは、ほぼ同じである。環状部21の段差部62と先端側部位50aの段差部59とは互いに嵌合する。
先端側部位50aの開口端部における先端側の端面を「先端開口端面59s」と呼ぶ。また、接地電極20における環状部21の最外周に形成され、後端側に向いている略円環状の面を「外周円環面62s」と呼ぶ。接地電極20が先端側部位50aの開口部に取り付けられたときには、先端側部位50aの先端開口端面59sと、接地電極20の外周円環面62sと、が互いに面接触する。以下では、それら2つの面59s,62sの境界を「境界部WB」と呼ぶ。
先端側部位50aと接地電極20との間の境界部WBの外周端には、レーザー溶接によって、接地電極20の構成材料と主体金具50の構成材料とが溶け合った溶融部5が形成される。溶融部5は、接地電極20の外周端部の全体にわたって環状に連なるように形成される。
[主体金具に対する接地電極の溶接]
図3は、主体金具50に対する接地電極20の溶接工程を説明するための模式図である。図3には、先端側部位50aの開口部に嵌め込まれた接地電極20を先端側から中心軸方向に見たときの概略図を図示してある。また、図3には、溶接工程におけるレーザー射出部200の移動軌跡を模式的に図示してある。
主体金具50に対する接地電極20の溶接工程では、レーザー溶接機のレーザー射出部200が、接地電極20における環状部21の外周端部に沿って所定の間隔で移動する。レーザー射出部200は、環状部21の周りを一周する間に、各設置位置において所定の出力でレーザーを照射する。これによって、接地電極20の外周全体にわたって溶融部5が形成される。本実施形態の溶接工程では、溶融部5の全体を形成するためのレーザーの全照射工程のうち最後の一部の照射工程については、他の照射工程よりレーザーの出力を低下させる。その詳細については後述する。
図4は、中心軸方向におけるレーザー射出部200による溶接位置を説明するための模式図である。図4には、中心軸方向に垂直な方向に見たときのレーザー溶接される前における接地電極20の環状部21と、主体金具50の先端側部位50aと、の間の境界部WB近傍の概略断面図と、レーザー溶接するときのレーザー射出部200の位置と、を図示してある。レーザー溶接される前の境界部WBにおける外周側面において、先端側部位50aと環状部21との間には段差がほぼ生じていない。レーザー射出部200は、境界部WBにおける外周側面に対してほぼ垂直な方向、すなわち、中心軸CXにほぼ垂直な方向にレーザーを照射する。
本明細書においては、レーザーを照射するときのレーザー射出部200の中心軸方向における位置を「溶接位置WP」と呼ぶ。溶接位置WPは、レーザー射出部200と境界部WBとの間の中心軸方向における距離によって表される。溶接位置WPは、図示されているように、レーザー射出部200が中心軸方向において境界部WBと同じ位置にあるときが0である。また、溶接位置WPは、レーザー射出部200が境界部WBより先端側に位置するときがプラス、後端側に位置するときがマイナスである。
本実施形態では、溶融部5を形成する際には、溶接位置WPはいずれのレーザー照射工程においても同じに設定される。主体金具50に対する接地電極20の接合品質を確保するためには、溶接位置WPは、−0.2mm〜0.2mmの間であることが望ましく、−0.1mm〜0.1mmの間であることがより望ましい。
図5は、レーザー射出部200によるレーザーの照射によって形成される溶融部5の構成を説明するための模式図である。図5の(A)欄には、中心軸方向に垂直な断面における溶融部5の一部の概略断面と、溶融部5を形成したときのレーザー射出部200によるレーザーの照射位置と、が模式的に図示されている。図5には、環状につながった溶融部5を形成するためにn回のレーザーの照射を行ったときの、最初の1〜3回目のレーザーの照射位置と、最後のn−1〜n回目のレーザーの照射位置と、を図示してある。ここでは、nは90〜150程度の自然数である。
環状につながった溶融部5は、例えば、90〜150回程度のレーザーの照射工程を各回ごとにレーザー射出部200の照射位置を周方向に変えて行うことによって形成される。レーザー射出部200によってレーザーが照射された各部位には、先端側部位50aおよび環状部21の径方向における内周側に向かって延びる溶融延伸部6が形成される。溶融部5は、隣り合う溶融延伸部6の外周側端部同士が重なり合ってつながることによって形成される。
本実施形態の溶融部5は、他よりも溶け込みの深さが小さい溶融延伸部6を一部に含んでいる。以下では、他よりも溶け込みの深さが小さい一部の溶融延伸部6を特に「小溶融延伸部6s」と呼び、小溶融延伸部6s以外の溶融延伸部6を「基準溶融延伸部6b」と呼ぶ。各基準溶融延伸部6bの溶け込みの深さは、互いに±10%程度の差の範囲内に収まる程度に揃っている。小溶融延伸部6sは、基準溶融延伸部6bを形成する際のレーザーの出力から、例えば70〜90%程度、出力を低下させた低出力のレーザーによって形成される。以下では、基準溶融延伸部6bを形成する際のレーザーの出力を「基準出力」とも呼ぶ。また、溶融部5を形成する溶接工程のうち低出力のレーザーを照射する工程を「低出力レーザー照射工程」とも呼ぶ。
本発明の発明者は、接地電極20の溶接工程について以下のような知見を実験的に得た。溶融部5の一部に小溶融延伸部6が適宜含まれるようにレーザー照射の工程の一部に低出力レーザー照射工程を設けることによって、著しく膨らんだ溶接ビードが形成されてしまう確率を低減できる。特に、溶接工程において最初に形成された溶融延伸部6に隣り合う末尾の部位に連続して小溶融延伸部6sが形成されるように溶接工程の最後に低出力レーザー照射工程を設ければ、溶接工程の最後に溶接ビードの著しい膨らみが発生する確率が低減される。
本実施形態の溶融部5では、溶接工程の最後に複数回の低出力レーザー照射工程が設けられることによって、溶融部5の末尾の部位に複数の小溶融延伸部6sが連続して形成されている。これによって、n回目のレーザーの照射位置の近傍において溶接ビードの著しい膨らみが発生してしまうことが抑制されている。形成後の溶融部5において、レーザーの照射が最後に行われた末尾の部位は、以下のように特定することが可能である。
図5の吹き出し内の(B)欄には、図5の(A)欄に図示された溶融部5の溶接痕を示す模式図を図示してある。上述したとおり、溶融部5は、隣り合う溶融延伸部6の外周側端部同士が重なり合うことによって環状につながって形成されている。レーザーの照射によって各溶融延伸部6が順に形成される際には、1つ前に形成された溶融延伸部6の溶接痕の略円形の外周輪郭線は後から形成される溶融延伸部6の溶接痕の外周輪郭線によってうち消される。従って、溶融部5の表面では、先に形成されていた溶接痕の外周輪郭線は、後から重ねて形成された溶接痕によって一部が欠けた状態となっている。ただし、レーザーの照射が最後に行われて形成される末尾の溶融延伸部6では、後から重ねて形成される溶融延伸部6がないため、溶接痕の外周輪郭線は略円形に維持される。従って、溶融部5の表面における各溶融延伸部6の溶接痕の外周輪郭線を確認することによって、後から溶接が重ねられた痕跡がない溶接痕が、レーザー照射が最後に行われた末尾の部位のものであると特定することができる。
接地電極20は、主体金具50からの脱落を抑制するために、主体金具50に対して、より高い溶接強度で接合されていることが望ましい。本発明の発明者は、溶融部5が以下に説明する所定の断面MSにおいて以下のように形成されていれば、溶融部5の一部に小溶融延伸部6sが含まれている場合であっても、接地電極20と主体金具50との間の高い溶接強度が確保されることを見出した。
図6は、溶融部5を規定するための所定の断面MSの位置を示す概略図である。図6には、溶融部5が形成された後の接地電極20と先端側部位50aとの間の境界部WBの近傍を中心軸方向に垂直な方向に見たときの概略断面が図示されている。図6には、所定の断面MSの位置を示す切断線が一点鎖線によって図示されており、仮想平面PD(後述)の位置を示す切断線が二点鎖線によって図示されている。
所定の断面MSは、中心軸方向に垂直な面であって、溶融部5の全ての溶融延伸部6の中で溶融深さDmが最も大きい溶融延伸部6の頂点DPを通る断面である。ここで、溶融延伸部6の「溶融深さDm」とは、溶融部5の表面5sと、溶融延伸部6の頂点DPとの間の距離である。「溶融延伸部6の頂点DP」とは、当該溶融延伸部6において溶融部5の表面5sから径方向に最も離れている部位である。
図7は、本実施形態の溶融部5の所定の断面MSにおける断面構成の一例を示す概略図である。図7には、図6において一点鎖線の切断線によって示されている断面である所定の断面MSに含まれる異なる2カ所の部位が図示されている。具体的には、図7の紙面上段には溶融部5の小溶融延伸部6sを含まない部位が図示され、紙面下段には溶融部5の基準溶融延伸部6bと小溶融延伸部6sとを含む部位が図示されている。図7の例では、所定の断面MSには接地電極20の環状部21の断面が含まれているが、所定の断面MSが境界部WBより先端側部位50a側に位置する場合には、所定の断面MSには接地電極20における環状部21の断面ではなく、先端側部位50aの断面が含まれることになる。
以下では、溶融部5において隣り合う溶融延伸部6の間の溶け込みの深さが浅くなっている谷間の部位を「溶融谷部7」と呼ぶ。また、所定の断面MSにおける各溶融谷部7の頂点RT、つまり、溶融部5の表面との間の距離が最も小さい部位と、溶融部5の表面5sと、の間の距離Drを「溶融谷部7の溶融距離Dr」と呼ぶ。所定の断面MSにおける溶融延伸部6の頂点ET、つまり、溶融部5の表面5sとの間の距離が最も大きい部位と、溶融部5の表面5sと、の間の距離Dsを「溶融延伸部6の溶融距離Ds」と呼ぶ。
本発明の発明者は、全ての溶融延伸部6の溶融距離Dsの平均の15%以上の溶融距離Drを有する溶融谷部7であれば溶接強度の向上に対する貢献が大きいとの知見を実験的に得た。そこで、溶融谷部7のうち、溶融距離Drが、全ての溶融延伸部6の溶融距離Dsの平均の15%以上であるものを「大溶融谷部7b」と呼び、それ以外のものを「小溶融谷部7s」と呼ぶ。
本実施形態の溶融部5では、所定の断面MSにおいて、大溶融谷部7bは全ての溶融谷部7の中で80%以上を占めている。大溶融谷部7bは主に基準溶融延伸部6bに隣り合う位置に形成され、小溶融谷部7sは主に小溶融延伸部6sに隣り合う位置に形成される。本実施形態の溶融部5では、溶融谷部7のうち大溶融谷部7bが占める割合が確保されていることによって、小溶融延伸部6sおよび小溶融谷部7sが占める割合が著しく大きくなることが抑制されており、溶融部5の溶接強度が確保されている。
[実施例1]
図8は、接地電極20と主体金具50との溶接強度を検証した実験の実験結果を示す説明図である。この検証実験では、接地電極20がレーザー溶接された主体金具50の試験体(サンプルS01〜S06)に対して溶接強度の試験を行った。各サンプルS01〜S06の溶融部5はそれぞれ、レーザーの全照射回数(125回)に対する低出力レーザーの照射回数の割合である低出力レーザー工程割合を変えて形成した。低出力レーザー照射工程は、いずれのサンプルS01〜S06においても溶接工程の最後に連続して行った。なお、各サンプルS01〜S06では、接地電極20の内周側の面に、径方向内側に突出する環状の凸部を設けた。この凸部は、以下に説明する溶接強度の試験において荷重を付与するための部位である。
各サンプルS01〜S06の溶接強度の試験では、引っ張り試験機(負荷容量:50kN)を用いて、クロスヘッド速度5mm/minで、接地電極20の上記の凸部に、中心軸方向の先端側に向かう方向に荷重を付与した。この結果、低出力レーザー工程割合が20%以下であるサンプルS01〜S05では、7600Nを越える溶接強度が確保され、溶接強度の低下は見られなかった。一方、低出力レーザー工程割合が20%より大きいサンプルS06では、7600N以下の溶接強度しか得られず、溶接強度の低下が見られた。
いずれのサンプルS01〜S06においても、所定の断面MSにおいて全ての溶融谷部7のうちで小溶融谷部7sが占める割合は溶接工程における低出力レーザー工程割合とほぼ一致した。所定の断面MSにおいて全ての溶融谷部7のうちで大溶融谷部7bが占める割合は、サンプルS01〜S05では80%以上であり、サンプルS06では、80%未満であった。このように、所定の断面MSにおいて全ての溶融谷部7の中で大溶融谷部7bが占める割合が80%以上である溶融部5であれば、主体金具50に対する接地電極20の溶接強度を確保できることが確認された。
[実施例2]
図9は、溶融部5を形成するための溶接工程における溶接ビードの膨らみの発生確率を検証した実験の実験結果を示す説明図である。この検証実験では、溶接の条件ごとに複数回、溶融部5を形成し、所定の大きさ以上の溶接ビードの膨らみが発生する確率を検証した。
溶接の条件としては、溶接工程における低出力レーザー工程割合と、低出力レーザー照射工程においてレーザーの出力を基準出力から低下させる割合であるレーザー出力低下割合と、を設定した。なお、この検証実験においても、低出力レーザー照射工程は溶接工程の最後に連続して行った。溶接工程における低出力レーザー工程割合は、所定の断面MSにおいて、溶融部5の全周において小溶融谷部7sが形成されている範囲の割合とほぼ一致した。
所定の断面MSにおける全ての溶融延伸部6の溶融距離Dsの平均に対する小溶融延伸部6sの溶融距離Dsの割合(百分率)を「延伸部縮小度合い」と呼ぶ。この検証実験では、延伸部縮小度合いは、レーザー出力低下割合が大きくなるほど小さい値となった。図9の表中には、延伸部縮小度合いの値を示してある。
この検証実験の結果から、以下のことがわかる。所定の断面MSにおいて小溶融延伸部6sが溶融部5の全周の2%以上の連続する範囲に形成されている場合には、延伸部縮小度合いRDが、35%以上、かつ、96%以下となるように溶融部5が形成されることが望ましい(35%≦RD≦96%)。そのように形成された溶融部5においては、溶接ビードの膨らみの発生確率が50%以下に抑制され、「A」または「B」の評価が得られた。
所定の断面MSにおいて小溶融延伸部6sが溶融部5の全周の6%以上の連続する範囲に形成されている場合には、延伸部縮小度合いRDが72%以上、かつ、86%以下となるように溶融部5が形成されることが望ましい(72%≦RD≦86%)。そのように形成された溶融部5においては、溶接ビードの膨らみの発生する確率が30%以下に抑制され、「A」の評価が得られた。一方、所定の断面MSにおいて小溶融延伸部6sが溶融部5の全周の5%以下の連続する範囲に形成されている場合には、延伸部縮小度合いRDがほぼ72%であることが望ましい(RD=72%)。そのように形成された溶融部5においては、溶接ビードの膨らみの発生する確率が30%以下に抑制され、「A」の評価が得られた。
[実施例3]
図10は、溶融部5の形成に好適な溶接位置WPとレーザーの基準出力とを検証した実験の実験結果を示す説明図である。この検証実験では、溶接位置WP(図4)と、レーザーの基準出力と、を変えて溶融部5を形成したときの溶接強度と外観性状とを検証した。溶接強度については、図8で説明したのと同じ方法で測定した。外観性状については、目視によってスパッタの発生個数を測定して評価した。低出力レーザー工程割合は20%とし、レーザー出力低下工程におけるレーザーの出力は基準出力の80〜90%程度とした。
この検証実験の結果から、溶融部5の形成に好適な溶接位置WPの範囲およびレーザーの基準出力の範囲は以下の通りである。溶接位置WPは−0.2mm以上、かつ、0.2mm以下であることが望ましい(−0.2mm≦WP≦0.2mm)。また、レーザーの基準出力LSは、1200W以上、かつ、1600W以下であることが望ましい(1200W≦LS≦1600W)。検証実験では、溶接位置WPおよびレーザーの基準出力LSが上記の範囲内のときに、8000N以上の溶接強度が確保され、スパッタの発生個数が10個以下に抑制された。
溶融部5の各溶融延伸部6の頂点DP(図6)は、概ね、その溶融延伸部6が形成されたときの溶接位置WPに形成される。従って、検証実験の結果から、各溶融延伸部6の頂点DPは、境界部WBを含む仮想平面PD(二点鎖線で図示)との間の中心軸方向における距離Dwが0.2mm以下の範囲内にあることが望ましいと言える。
[実施例4]
図11は、溶接位置WPおよびレーザーの基準出力LSと、基準溶融延伸部6bの溶け込みの深さの程度と、の関係を検証した結果を示す説明図である。図11には、図10で説明した好適範囲内の溶融位置WPおよびレーザーの基準出力LSで形成された溶融部5について、基準溶融延伸部6bの溶け込みの深さの程度を示す「溶融深さレベル」を測定した結果をまとめた表を図示してある。
図12は図11の表中における「溶融深さレベル」を説明するための説明図である。図12は、任意の溶融延伸部6についての、その頂点DPと中心軸CXとで規定される断面における概略断面図を図示してある。接地電極20における環状部21の外周側面によって規定される面を「基準面α」と呼び、基準面αと溶融延伸部6の頂点DPとの間の距離を「溶け込み距離DD」と呼ぶ。
溶融深さレベルは、基準面αから、境界部WBに含まれる環状部21の外周円環面62sにおける内周側の端部までの距離DSに対する溶け込み距離DDの割合である。従って、100%を越える溶融深さレベルは、溶融延伸部6が外周円環面62sの内周側の端部を越えた位置まで到達していることを意味している。
溶接位置WPが−0.2mm≦WP≦0.2mmであり、レーザーの基準出力LSがLS≧1200Wであれば、基準溶融延伸部6bの溶融深さレベルはいずれも90%以上であった(図11)。また、レーザーの基準出力LSがLS≧1400Wであれば、溶接位置WPに関わらず、基準溶融延伸部6bの溶融深さレベルは120%以上になった。
図13は、溶融部5の溶接強度と基準溶融延伸部6bの溶融深さレベルとの関係を示す説明図である。図13には、横軸を溶融深さレベルとし、縦軸を溶接強度とするグラフを図示してある。このグラフは、基準溶融延伸部6bの溶融深さレベルが90%以上である場合には、溶融部5の溶接強度と、基準溶融延伸部6bの溶融深さレベルと、の間には、溶融深さレベルが大きいほど溶接強度が大きくなる線形的な関係があることを示している。また、基準溶融延伸部6bの溶融深さレベルが90%以上であれば、8000N以上の溶接強度が確保されることを示している。
このように、溶接位置WPが−0.2mm≦WP≦0.2mmであり、レーザーの基準出力LSがLS≧1200Wであれば、8000N以上の溶接強度が確保される。すなわち、基準溶融延伸部6bの頂点DTが境界部WBからの距離が0.2mm以下の範囲内にあり、基準溶融延伸部6bの溶融深さレベルが90%以上であれば、8000N以上の溶接強度が確保される。
以上のように、本実施形態のスパークプラグ100によれば、溶融部5の一部に小溶融延伸部6sが含まれていることによって、溶融部5における溶接ビードの膨らみの発生が抑制されている。また、溶融部5に大溶融谷部7bが適切な割合で含まれているため、主体金具50と接地電極20との間の溶接強度が確保されている。
B.第2実施形態:
図14は、本発明の第2実施形態としてのスパークプラグの溶融部5Aの断面構成の一例を示す概略図である。図14には、所定の断面MSに含まれる溶融部5Aの一部が図示されている。第2実施形態のスパークプラグは、溶融部5Aの構成が異なる点以外は、第1実施形態で説明したスパークプラグ100とほぼ同じ構成である(図1,図2)。また、所定の断面MSは、第1実施形態で説明したのと同じ位置の断面である(図6)。
第2実施形態の溶融部5Aは、円環状に一列に配列され、隣り合うもの同士が互いに端部でつながっている溶融延伸部6を有している。第2実施形態の溶融部5Aの溶融延伸部6は、溶け込みの深さが次第に小さくなっていく一部の部位5p以外は、溶け込みの深さが、±10%程度の差を有する範囲でほぼ揃っている。
第2実施形態の溶融部5Aは、一部に溶融延伸部6の溶け込みの深さが次第に小さくなっていく部位5pを有していることによって、第1実施形態の溶融部5と同様に、溶接ビードの著しい膨らみが発生することが抑制されている。また、第2実施形態の溶融部5Aは、第1実施形態の溶融部5と同様に、所定の断面MSにおいて、大溶融谷部7bが全ての溶融谷部7の中で80%以上を占めている。これによって、第2実施形態のスパークプラグでは、主体金具50と接地電極20との間の溶接強度が確保されている。
図15は、第2実施形態の溶融部5Aを形成するための溶接工程を説明するための模式図である。図15には、先端側部位50aの開口部に嵌め込まれた接地電極20を先端側から中心軸方向に見たときの概略図が図示されている。また、図14には、溶接工程におけるレーザー射出部200の移動軌跡が模式的に図示されている。
第2実施形態の溶融部5Aは、n回のレーザー照射工程によって形成される。nは、90〜150程度の自然数である。n回のレーザー照射工程のうち、1回目からm−1回目のレーザー照射工程では基準出力のレーザーが照射される。mは、m≦n×20%の自然数である。また、m回目からn回目のレーザー照射工程では、レーザーの出力が順次低下されていく。このm回目からn回目のレーザー照射工程によって、第2実施形態の溶融部5Aには、末尾の部位に次第に溶け込みの深さが小さくなっていく部位5pが形成される。
[実施例]
図16は、第2実施形態の溶融部5Aにおける溶接ビードの膨らみの発生確率を検証した検証実験を説明するための説明図である。この検証実験では、以下に説明する条件で所定の回数の溶接工程を行い、所定の大きさ以上の溶接ビードの膨らみが発生する確率を検証した。この検証実験の溶接工程では、全125回のレーザー照射工程を行い、そのうちの7.2%の工程においてレーザーの出力を基準出力より低下させた。具体的には、1〜116回目のレーザー照射工程は1400Wの基準出力で行い、117〜125回目のレーザー照射工程ではレーザーの出力を基準出力から100Wずつ低下させていった。この結果、溶接ビードに著しい膨らみが発生する確率は10%以下であった。
以上のように、第2実施形態のスパークプラグであれば、溶融部5Aの一部に溶融延伸部6の溶け込みの深さが次第に小さくなっていく部位5pが形成されていることによって、溶接ビードの著しい膨らみの発生がより確実に抑制される。また、主体金具50と接地電極20との間の溶接強度が確保される。
C.変形例:
C1.変形例1:
上記の各実施形態では、溶融部5,5Aにおいて最後にレーザーが照射された末尾の部位に連続して小溶融延伸部6sが形成されている。これに対して、小溶融延伸部6sは、最後にレーザーが照射された部位以外の部位に形成されても良く、溶融部5,5Aの任意の部位に形成されても良い。また、小溶融延伸部6sは、一つの箇所に連続して形成されていなくても良い。小溶融延伸部6sは、複数の箇所に連続して形成されていても良い。小溶融延伸部6sは、複数の小溶融延伸部6sがそれぞれ点在するように形成されていても良い。
C2.変形例2:
上記の各実施形態では、1つのレーザー射出部200に接地電極20における環状部21の外周を周回させることによって溶融部5,5Aが形成されている。これに対して、主体金具50に対する接地電極20の溶接工程では、複数台のレーザー射出部200がそれぞれ、環状部21の外周における別々の場所からレーザーの照射を同時に開始して溶融部5,5Aを形成しても良い。また、主体金具50に対する接地電極20の溶接工程では、基準出力のレーザーを照射する第1のレーザー射出部と、低出力のレーザーを照射する第2のレーザー射出部と、が用いられても良い。
C3.変形例3:
上記の各実施形態のでは、接地電極20が、先端部材として主体金具50の先端側の開口端部に取り付けられている。これに対して、主体金具50の先端側の開口端部には、上記実施形態で説明した以外の構成を有する接地電極が先端部材として取り付けられても良いし、接地電極に代えて他の機能を有する先端部材が取り付けられても良い。先端部材は、軸線方向に開口する開口部を有する環状の部材であれば良い。「軸線方向に開口する開口部」は、軸線方向に平行な方向に開口している開口部に限定されず、例えば、軸線方向に対して斜めに開口している開口部も含む。
絶縁体、中心電極、接地電極、火花ギャップを含めた発火部等の構成を含めて、本発明は上述の実施形態や実施例、変形例に限定されない。本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
5,5A…溶融部
5s…表面
6…溶融延伸部
6b…基準溶融延伸部
6s…小溶融延伸部
7…溶融谷部
7b…大溶融谷部
7s…小溶融谷部
10…中心電極
11…先端部
20…接地電極
21…環状部
22a,22b…突起部
23…開口部
30…絶縁体
31…軸孔
35…段差面
36…鍔部
40…端子電極
41…後端部
45…抵抗体
46,47…第1と第2のガラスシール材
50…主体金具
50a…先端側部位
50b…後端側部位
51…筒孔
52…筒壁部
52d…段差面
52s…ねじ部
53…突起部
54…加締部
56…工具係合部
57…薄肉部
58…フランジ部
59…段差部
59s…先端開口端面
62…段差部
62s…外周円環面
70…タルク層
71,72…線パッキン
73…ガスケット
100…スパークプラグ
200…レーザー射出部
CX…中心軸
DP…頂点
ET…頂点
RT…頂点
SG…火花ギャップ
WB…境界部

Claims (9)

  1. 軸線方向に延びる軸状の中心電極と、
    前記中心電極の先端部が自身の先端側から露出した状態で、前記中心電極を内部に収容する筒状の絶縁体と、
    前記絶縁体を内部に収容する筒状の主体金具と、
    前記主体金具の先端部に配置され、前記軸線方向に開口する開口部を有する先端部材と、
    を備えるスパークプラグであって、
    前記先端部材の外周端部に沿って形成され、前記先端部材と前記主体金具とが溶け合っている溶融部を有し、
    前記溶融部は、前記先端部材の外周端部から内周側に向かって延びる複数の溶融延伸部を有し、
    前記複数の溶融延伸部は、隣り合うもの同士が外周側端部において互いにつながった状態で、前記先端部材の外周端部に沿って配列されて設けられており、一部に、前記溶融延伸部のそれぞれにおいて前記溶融部の表面から最も離れている部位である前記溶融延伸部の頂点と、前記溶融部の表面と、の間の距離である溶融深さDmが他よりも小さい小溶融延伸部を含む、スパークプラグ。
  2. 請求項1記載のスパークプラグであって、
    前記溶融部は、隣り合う前記溶融延伸部同士の間に溶融谷部を有し、
    前記溶融谷部は、前記複数の溶融延伸部の中で前記溶融深さDmが最も大きい前記溶融延伸部の頂点を通り、前記主体金具の中心軸に垂直な断面における、前記溶融部の表面と、前記溶融谷部において前記溶融部の表面に最も近い部位である前記溶融谷部の頂点と、の間の距離Drが、全ての前記溶融延伸部についての、前記断面における前記溶融部の表面と、前記溶融延伸部の頂点と、の間の距離Dsの平均に対して、15%以上である大溶融谷部を含み、
    前記大溶融谷部は、前記断面において、全ての前記溶融谷部の中で80%以上を占めている、スパークプラグ。
  3. 請求項2記載のスパークプラグであって、
    前記溶融部は、前記溶融部の全周における2%以上の連続する部位に、前記断面における前記溶融部の表面から前記溶融延伸部の頂点までの距離Dsが、全ての前記溶融延伸部についての前記断面における前記溶融部の表面から前記溶融延伸部の頂点までの距離Dsの平均に対して、35%以上、かつ、96%以下である前記溶融延伸部を前記小溶融延伸部として有する、スパークプラグ。
  4. 請求項2または請求項3記載のスパークプラグであって、
    前記溶融部は、前記溶融部の全周における6%以上の連続する部位に、前記断面における前記溶融部の表面から前記溶融延伸部の頂点までの距離Dsが、全ての前記溶融延伸部についての前記断面における前記溶融部の表面から前記溶融延伸部の頂点までの距離Dsの平均に対して、72%以上、かつ、86%以下である前記溶融延伸部を前記小溶融延伸部として有する、スパークプラグ。
  5. 請求項2から請求項4のいずれか一項に記載のスパークプラグであって、
    前記溶融部よりも前記主体金具の径方向における内周側に前記主体金具と前記先端部材とが面接触する境界面を有し、
    前記境界面を含む仮想平面に対する前記複数の溶融延伸部の頂点の距離はいずれも、0.2mm以下である、スパークプラグ。
  6. スパークプラグの製造方法であって、
    (A)軸線方向に延びる軸状の中心電極と、前記中心電極の先端部が自身の先端側から露出した状態で、前記中心電極を内部に収容する筒状の絶縁体と、を内部に収容する筒状の主体金具を準備し、前記主体金具の先端部に、前記軸線方向に開口する開口部を有する先端部材を配置する配置工程と、
    (B)前記先端部材の外周端部に沿って、所定の間隔で、複数の部位に、レーザーを照射することによって、前記主体金具と前記先端部材とが溶け合った溶融部を、前記先端部材の外周全体にわたって形成して、前記先端部材と前記主体金具とを接合する接合工程と、
    を備え、
    前記接合工程は、一部の部位に対して、前記レーザーの出力を他の部位よりも低下させて照射する低出力工程を含む、製造方法。
  7. 請求項記載の製造方法であって、
    前記低出力工程は、前記先端部材の外周全体の2%以上の連続する部位に対して低出力のレーザーを照射する工程である、製造方法。
  8. 請求項または請求項記載の製造方法であって、
    前記低出力工程は、前記先端部材の外周全体の8%以上の連続する部位に対して低出力のレーザーを照射する工程である、製造方法。
  9. 請求項から請求項のいずれか一項に記載の製造方法であって、
    前記低出力工程は、少なくとも、前記接合工程において最後に前記レーザーを照射するときに実行される、製造方法。
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