JP6597090B2 - 内燃機関用のスパークプラグ及びその製造方法 - Google Patents
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Description
該ハウジングの内側に保持された筒状の絶縁碍子と、
該絶縁碍子の内側に保持されると共に、該絶縁碍子の先端側に突出した中心電極と、
上記ハウジングの先端側に固定される環状の接地電極と、を有し、
上記ハウジングは、該ハウジングの先端部に、他の部位よりも内径が小さい縮径部を有し、
上記接地電極は、上記縮径部の先端面上に突出するように配置されると共に、上記接地電極の内周面が上記中心電極の外周面に対向するように配置され、
上記接地電極の外径は、上記縮径部の先端面の外径よりも小さく、
上記縮径部の先端面と上記接地電極の基端面とが対向する環状対向部には、該環状対向部における径方向の一部の環状領域に、上記ハウジングと上記接地電極とを溶接する環状溶接部が、上記環状領域の全周にわたって連続的に形成されている、内燃機関用のスパークプラグにある。
上記スパークプラグは、
筒状のハウジングと、
該ハウジングの内側に保持された筒状の絶縁碍子と、
該絶縁碍子の内側に保持されると共に、該絶縁碍子の先端側に突出した中心電極と、
上記ハウジングの先端側に固定される環状の接地電極と、を有し、
上記ハウジングは、該ハウジングの先端部に、他の部位よりも内径が小さい縮径部を有し、
上記接地電極は、上記縮径部の先端面上に突出するように配置されると共に、上記接地電極の内周面が上記中心電極の外周面に対向するように配置され、
上記接地電極の外径は、上記縮径部の先端面の外径よりも小さく、
上記縮径部の先端面に上記接地電極を接合するにあたっては、抵抗溶接を用い、
接合前の状態においては、上記縮径部の先端面又は上記接地電極の基端面に、全周にわたって連続した環状突起部が、突出形成されており、
該環状突起部は、プラグ径方向の幅が、上記縮径部の先端面と上記接地電極の基端面とが対向する環状対向部のプラグ径方向の幅よりも小さく、
上記絶縁碍子と上記中心電極との組立体を、上記中心電極が上記縮径部の内側を挿通するように、上記ハウジングの内側に組み付ける組付工程と、
該組付工程の後に、上記接地電極を上記ハウジングの上記縮径部に接合する接合工程とを有し、
該接合工程においては、上記環状突起部を、上記接地電極の基端面又は上記縮径部の先端面に当接させた状態で、上記縮径部に上記接地電極を抵抗溶接する、内燃機関用のスパークプラグの製造方法にある。
上記内燃機関用のスパークプラグ及びその製造方法の実施形態につき、図1〜図13を用いて説明する。
本実施形態のスパークプラグ1は、図1〜図4に示すごとく、筒状のハウジング2と、ハウジング2の内側に保持された筒状の絶縁碍子3と、絶縁碍子3の内側に保持されると共に、絶縁碍子3の先端側に突出した中心電極4と、ハウジング2の先端側に固定される環状の接地電極5と、を有する。
接地電極5は、縮径部21の先端面211上に突出するように配置されている。また、接地電極5は、接地電極5の内周面51が中心電極4の外周面41に対向するように配置されている。接地電極5は、その先端面53が中心電極4の先端面43よりも先端側に配置されることが好ましい。
接地電極5の外径D1は、縮径部21の先端面211の外径D0よりも小さい。
また、絶縁碍子3は、外周側に設けられた被係止段部31を、ハウジング2の内周面に設けられた係止段部23に、プラグ軸方向に係止させた状態で、ハウジング2内に保持されている。絶縁碍子3の被係止段部31とハウジング2の係止段部23との間には、環状のパッキン11が介在している。
接合前の状態においては、図7〜図9に示すごとく、ハウジング2の縮径部21の先端面211に、全周にわたって連続した環状突起部130が、突出形成されている。
環状突起部130は、プラグ径方向の幅W1(図9参照)が、環状対向部12のプラグ径方向の幅W2(図5参照)よりも小さい。
組付工程は、図8に示すごとく、絶縁碍子3と中心電極4との組立体を、中心電極4が縮径部21の内側を挿通するように、ハウジング2の内側に組み付ける工程である。
接合工程は、組付工程の後に、図11、図4に示すごとく、接地電極5をハウジング2の縮径部21に接合する工程である。
また、抵抗溶接時に、環状対向部12における一部に局部的に大きい電流が流れることとなると、当該箇所の縮径部21が座屈することも懸念される。この場合、接地電極5と中心電極4との間の火花放電ギャップの精度が低下する要因ともなり得る。
本実施形態は、図14に示すごとく、環状突起部130が接地電極5の基端面52に形成されている例である。
そして、接合工程においては、接地電極5に設けた環状突起部130をハウジング2の縮径部21の先端面211に当接させた状態で、縮径部21に接地電極5を抵抗溶接する。
接合工程においては、抵抗溶接の際、接地電極5の環状突起部130とハウジング2の先端面211との当接部に電流が集中して流れる。これにより、Ni基合金からなる接地電極5の環状突起部130が主に溶融して、Fe基合金からなるハウジング2の先端面211に接合される。これにより、ハウジング2の縮径部21の先端面211と接地電極5とが対向する環状対向部12の一部に、環状溶接部13が形成される。
なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
本実施形態は、図15に示すごとく、環状対向部12に、接地電極5の外周端縁から縮径部21にわたって接地電極5の材料とハウジング2の材料とが混在してなる混在部14が形成されている、スパークプラグ1の形態である。
そして、混在部14よりも内側に、環状溶接部13が形成されている。
その他は、実施形態1と同様の構成を有し、同様の作用効果を奏する。
また、上記実施形態においては、ハウジングをFe基金属、接地電極をNi基金属によって構成する場合について説明したが、これらの材料は特に限定されるものではない。
12 環状対向部
13 環状溶接部
130 環状突起部
2 ハウジング
21 縮径部
211 (縮径部の)先端面
3 絶縁碍子
4 中心電極
5 接地電極
Claims (10)
- 筒状のハウジング(2)と、
該ハウジング(2)の内側に保持された筒状の絶縁碍子(3)と、
該絶縁碍子(3)の内側に保持されると共に、該絶縁碍子(3)の先端側に突出した中心電極(4)と、
上記ハウジング(2)の先端側に固定される環状の接地電極(5)と、を有し、
上記ハウジング(2)は、該ハウジング(2)の先端部に、他の部位よりも内径(D4)が小さい縮径部(21)を有し、
上記接地電極(5)は、上記縮径部(21)の先端面(211)上に突出するように配置されると共に、上記接地電極(5)の内周面(51)が上記中心電極(4)の外周面(41)に対向するように配置され、
上記接地電極(5)の外径(D1)は、上記縮径部(21)の先端面(211)の外径(D0)よりも小さく、
上記縮径部(21)の先端面(211)と上記接地電極(5)の基端面(52)とが対向する環状対向部(12)には、該環状対向部(12)における径方向の一部の環状領域に、上記ハウジング(2)と上記接地電極(5)とを溶接する環状溶接部(13)が、上記環状領域の全周にわたって連続的に形成されている、内燃機関用のスパークプラグ(1)。 - 上記環状溶接部(13)の内周端縁(132)は、上記縮径部(21)の先端面(211)の内周端縁(212)よりも外側に位置し、かつ、上記環状溶接部(13)の外周端縁(131)は、上記接地電極(5)の基端面(52)の外周端縁(521)よりも内側に位置する、請求項1に記載の内燃機関用のスパークプラグ(1)。
- 上記環状溶接部(13)は、上記縮径部(21)の先端面(211)から上記接地電極(5)へ、又は上記接地電極(5)の基端面(52)から上記縮径部(21)へ食い込んだ形状に形成されている、請求項1又は2に記載の内燃機関用のスパークプラグ(1)。
- 上記環状溶接部(13)は、上記縮径部(21)の先端面(211)から上記接地電極(5)へ食い込んだ形状に形成されている、請求項3に記載の内燃機関用のスパークプラグ(1)。
- 上記環状対向部(12)には、上記接地電極(5)の外周端縁から上記縮径部(21)にわたって上記接地電極(5)の材料と上記ハウジング(2)の材料とが混在してなる混在部(14)が形成されており、該混在部(14)よりも内側に、上記環状溶接部(13)が形成されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグ(1)。
- 内燃機関用のスパークプラグ(1)の製造方法であって、
上記スパークプラグ(1)は、
筒状のハウジング(2)と、
該ハウジング(2)の内側に保持された筒状の絶縁碍子(3)と、
該絶縁碍子(3)の内側に保持されると共に、該絶縁碍子(3)の先端側に突出した中心電極(4)と、
上記ハウジング(2)の先端側に固定される環状の接地電極(5)と、を有し、
上記ハウジング(2)は、該ハウジング(2)の先端部に、他の部位よりも内径(D4)が小さい縮径部(21)を有し、
上記接地電極(5)は、上記縮径部(21)の先端面(211)上に突出するように配置されると共に、上記接地電極(5)の内周面(51)が上記中心電極(4)の外周面(41)に対向するように配置され、
上記接地電極(5)の外径(D1)は、上記縮径部(21)の先端面(211)の外径(D0)よりも小さく、
上記縮径部(21)の先端面(211)に上記接地電極(5)を接合するにあたっては、抵抗溶接を用い、
接合前の状態においては、上記縮径部(21)の先端面(211)又は上記接地電極(5)の基端面(52)に、全周にわたって連続した環状突起部(130)が、突出形成されており、
該環状突起部(130)は、プラグ径方向の幅(W1)が、上記縮径部(21)の先端面(211)と上記接地電極(5)の基端面(52)とが対向する環状対向部(12)のプラグ径方向の幅(W2)よりも小さく、
上記絶縁碍子(3)と上記中心電極(4)との組立体を、上記中心電極(4)が上記縮径部(21)の内側を挿通するように、上記ハウジング(2)の内側に組み付ける組付工程と、
該組付工程の後に、上記接地電極(5)を上記ハウジング(2)の上記縮径部(21)に接合する接合工程とを有し、
該接合工程においては、上記環状突起部(130)を、上記接地電極(5)の基端面(52)又は上記縮径部(21)の先端面(211)に当接させた状態で、上記縮径部(21)に上記接地電極(5)を抵抗溶接する、内燃機関用のスパークプラグの製造方法。 - 上記接合工程における、上記環状突起部(130)を、上記接地電極(5)の基端面(52)又は上記縮径部(21)の先端面(211)に当接させた状態においては、上記環状突起部(130)の内周端縁が、上記縮径部(21)の先端面(211)の内周端縁(212)よりも外側に位置し、かつ、上記環状突起部(130)の外周端縁が、上記接地電極(5)の基端面(52)の外周端縁(521)よりも内側に位置する、請求項6に記載の内燃機関用のスパークプラグの製造方法。
- 上記環状突起部(130)は、上記縮径部(21)の先端面(211)に形成されており、上記接合工程においては、上記環状突起部(130)を上記接地電極(5)の基端面(52)に当接させた状態で、上記縮径部(21)に上記接地電極(5)を抵抗溶接する、請求項6又は7に記載の内燃機関用のスパークプラグの製造方法。
- 上記環状突起部(130)は、上記接地電極(5)の基端面(52)に形成されており、上記接合工程においては、上記環状突起部(130)を上記縮径部(21)の先端面(211)に当接させた状態で、上記縮径部(21)に上記接地電極(5)を抵抗溶接する、請求項6又は7に記載の内燃機関用のスパークプラグの製造方法。
- 上記接合工程は、上記抵抗溶接を行う抵抗溶接工程と、該抵抗溶接工程の後に、上記接地電極(5)の外周側から上記環状対向部(12)に向かってレーザ光を照射することによりレーザ溶接を行うレーザ溶接工程と、を有する請求項6〜9のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグの製造方法。
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