JP5861671B2 - 内燃機関用のスパークプラグ及び、その製造方法 - Google Patents

内燃機関用のスパークプラグ及び、その製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、内燃機関用のスパークプラグ及び、その製造方法に関する。
内燃機関用のスパークプラグにおいては、寿命向上を目的として、例えば、タングステン合金等の高融点材料が中心電極に用いられる。この高融点材料は、高価であるため、ニッケル合金等によって電極母材を形成し、中心電極において特に消耗しやすい先端部を、部分的に高融点材料によって形成したものがある。高融点材料は一般的に熱膨張係数が小さく、ニッケル合金等の電極母材との熱膨張差による熱応力の緩和が重要である。
このようなスパークプラグとしては、例えば、特許文献1に示されたものがある。特許文献1のスパークプラグは、ニッケル合金からなる電極母材と、電極母材の先端に接合されたタングステン合金からなる放電チップとを有している。電極母材と放電チップとは、レーザ溶接によって、電極母材の一部と放電チップの一部とが溶け合った融接部で接合されている。融接部は、電極母材と放電チップとの接合界面の外縁部に沿って環状に形成されている。
特開平7−037637号公報
しかしながら、特許文献1の内燃機関用のスパークプラグにおいては以下の課題がある。
特許文献1に示されたスパークプラグにおいて、電極母材と放電チップとは、環状に形成された融接部によって接合されている。つまり、環状に形成された融接部の内周側には、電極母材と放電チップとが互いに接合されていない非接合部が存在する。そのため、融接部と非接合部との境界部分において熱応力が集中し、亀裂等の接合不良が発生するおそれがある。
また、非接合部をなくすために、融接部の形成範囲を拡大し、電極母材と放電チップとの接合界面全体に融接部を形成することも考えられる。しかし、電極母材の融点と放電チップの融点とに差があるため、融点の低い電極母材が溶融過多となり、電極母材の材料の飛散、揮発等が生じることが懸念される。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、電極母材と放電チップとの間に生じる熱応力を緩和し、両者を確実に接合することのできる内燃機関用のスパークプラグ及び、その製造方法を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、中心電極の一部を構成する電極母材と、
該電極母材の先端に接合された電極母材よりも融点の高い材料からなる放電チップとを有しており、
上記電極母材と上記放電チップとは、該電極母材と該放電チップとの接合界面の外縁部に沿って環状に形成され、上記電極母材の一部と上記放電チップの一部とが溶け合った融接部と、
上記接合界面における上記融接部の内周側において、上記電極母材の一部と上記放電チップの一部とが、互いに拡散した拡散層と
上記電極母材と上記融接部との界面、及び上記放電チップと上記融接部との界面に、互いの材料が拡散して形成された拡散層とによって、上記接合界面の全体において接合されており、
上記拡散層の厚さtが0.5μm≦t≦20μmであることを特徴とする内燃機関用のスパークプラグにある。
本発明の他の態様は、上記内燃機関用のスパークプラグの製造方法であって、
上記電極母材と上記放電チップとを互いに圧接させた状態で抵抗溶接によって両者を仮接合する仮接合工程と、
互いに仮接合された上記電極母材と上記放電チップとを互いの接合界面における外周縁に沿ってレーザ溶接することにより上記電極母材の一部と上記放電チップの一部とが溶け合った融接部を環状に形成する融接工程と、
上記電極母材と上記放電チップとを加熱することにより、上記融接部の内周側において、上記電極母材と上記放電チップとの間で両者の材料が拡散した拡散層と、上記電極母材と上記融接部との界面、及び上記放電チップと上記融接部との界面に、互いの材料が拡散した拡散層とを形成して、上記電極母材と上記放電チップとを上記接合界面の全体において接合する熱処理工程とを備えており、
該熱処理工程において、上記拡散層の厚さtを0.5μm≦t≦20μmとすることを特徴とする内燃機関用のスパークプラグの製造方法にある。
上記内燃機関用のスパークプラグにおいて、上記電極母材と上記放電チップとは、環状に形成された上記融接部と、該融接部の内周側に形成された上記拡散層とによって接合されている。つまり、上記電極母材と上記放電チップとは、上記融接部に加えて、上記拡散層によっても接合されている。したがって、上記電極母材と上記放電チップとにおける、接合界面の全体を接合することができる。これにより、上記接合界面とその周囲における熱応力の急激な変化を抑制すると共に、上記電極母材と上記放電チップとの間に生じる熱応力を分散し、上記中心電極における熱応力の集中を緩和することができる。
また、上記融接部及び上記拡散層における熱膨張係数は、上記電極母材の熱膨張係数と上記放電チップの熱膨張係数との中間の熱膨張係数となる。そのため、上記融接部及び上記拡散層と、上記電極母材及び上記放電チップとの間の熱膨張係数の差は、上記電極母材と上記放電チップとの間の熱膨張係数の差に比べて小さい。したがって、上記接合界面における、熱応力の発生をより抑制することができる。
このように、熱応力を抑制し緩和することにより、上記電極母材と上記放電チップとの接合界面における接合不良の発生を抑制し、上記電極母材と上記放電チップとを確実に接合することができる。
また、上記拡散層においては、上記電極母材と上記放電チップとが拡散接合しており、両者は溶融することなく接合されている。したがって、上記電極母材の溶融過多を防止しながら、安定して上記電極母材と上記放電チップとを接合することができる。
また、上記内燃機関用のスパークプラグの製造方法においては、上記仮接合工程、上記融接工程、及び上記熱処理工程を備えている。そのため、上記電極母材と上記放電チップとの接合界面に、上記融接部と上記拡散層とを確実に形成することができる。これにより、上述の優れた上記内燃機関用のスパークプラグを容易かつ、確実に製造することができる。
実施例1における、内燃機関用のスパークプラグの断面図。 実施例1における、スパークプラグの中心電極を示す拡大断面図。 実施例1における、接合前の中心電極を示す拡大断面図。 実施例1における、仮接合工程後の中心電極を示す拡大断面図。 実施例1における、融接工程後の中心電極を示す拡大断面図。 実施例1における、製造工程を示す説明図。 実施例2における、スパークプラグの中心電極を示す拡大断面図。
上記内燃機関用のスパークプラグにおいて、上記電極母材と上記融接部との界面、及び上記放電チップと上記融接部との界面に、拡散層が形成されていることが好ましい。この場合には、上記電極母材と上記融接部との界面、及び上記放電チップと上記融接部との界面における熱応力をより効果的に抑制、緩和することができる。
また、上記内燃機関用のスパークプラグの製造方法においては、上記仮接合工程を実施した後、次いで上記融接工程を実施し、該融接工程を実施した後、次いで上記熱処理工程を実施することが好ましい。この場合には、上記電極母材と上記融接部との界面、及び上記放電チップと上記融接部との界面に、互いの材料が拡散した拡散層を形成することができる。これにより、中心電極における熱応力を、より効果的に緩和することができる。
(実施例1)
上記内燃機関用のスパークプラグ及びその製造方法について、図1〜図6を参照して説明する。
図2に示すごとく、内燃機関用のスパークプラグ1は、中心電極2の一部を構成する電極母材21と、電極母材21の先端に接合された電極母材21よりも融点の高い材料からなる放電チップ22とを有している。電極母材21と放電チップ22とは、融接部231と、拡散層232とによって接合されている。
図2に示すごとく、融接部21は、電極母材21の一部と放電チップ22の一部とが溶け合い、電極母材21と放電チップ22との接合界面23の外縁部に沿って環状に形成されている。
また、拡散層232は、接合界面23における融接部231の内周側において、電極母材21の一部と放電チップ22の一部とが互いに拡散して形成されている。
以下、さらに詳細に説明する。
図1に示すごとく、本例のスパークプラグ1は、自動車の内燃機関において、燃料の着火をするためのものである。軸方向において、スパークプラグ1の一端は、点火コイル(図示略)と接続され、反対側の他端は、燃焼室内に配される。尚、本例においては、図1に示すごとく、軸方向における点火コイルと接続される側を基端側Rとし、燃焼室内に配される側を先端側Fとして説明する。
図1に示すごとく、スパークプラグ1は、筒状の絶縁碍子3と、絶縁碍子3を内側に保持する筒状のハウジング4と、ハウジング4と接続された接地電極41と、絶縁碍子3の内側に配された、中心電極2、ステム5及び抵抗体6とを備えている。
図1に示すごとく、絶縁碍子3は、アルミナを略円筒形状に形成してなり、その内側に中心電極2、ステム5及び抵抗体6を保持するように形成されている。
また、絶縁碍子3の外側には、略円筒形状に形成されたハウジング4が配されている。ハウジング4は、絶縁碍子3における先端部を突出させるように、絶縁碍子3の略中央位置から先端側を覆っている。また、ハウジング4の先端面には、接地電極41が配されている。
図1に示すごとく、接地電極41は、ハウジング4の先端面の一部から、先端側Fに延びる延設部411と、延設部411の先端から径方向内側に向かって、軸方向と直角に屈曲した対向部412とを有している。対向部412の先端近傍は、中心電極2の先端と軸方向において対向している。
図1及び図2に示すごとく、中心電極2は略円柱状に形成された電極母材21と、電極母材21の先端に接合された放電チップ22とを有している。
図3に示すごとく、電極母材21は、融点が1400℃のニッケル合金からなり、接合前の状態において、先端側に向かって縮径した略円錐台形状をなす電極テーパ部211と、電極テーパ部211の先端面から先端側に延びる台座部212とを有している。台座部212は、接合前の状態において、円柱状をなしており、電極テーパ部211の先端面における直径と、同一の直径によって形成されている。尚、電極母材21は、ニッケル合金以外にも、ステンレス等の鉄合金等の材料によって形成してもよい。いずれの材料においても、融点M1が1300℃≦M1≦1500℃を満足することが好ましい。
図3に示すごとく、放電チップ22は、融点が2400℃のタングステン合金からなり、接合前の状態において、円柱状をなしている。接合前の放電チップ22の直径は、台座部212の直径よりも小さく形成されている。尚、放電チップ22は、タングステン合金以外にも、イリジウム、ルテニウム、レニウム、モリブデン、ジルコニウム、ハフニウム又はその合金等の材料によって形成してもよい。いずれの材料においても、融点M2が2200℃≦M2≦3000℃を満足することが好ましい。
図3に示すごとく、電極母材21と放電チップ22とは、電極母材21の先端面213と、放電チップ22の基端面221とを当接させて配される。この先端面213と基端面221とが互いに接触している境界面が接合界面23となる。
図2に示すごとく、接合後の電極母材21と放電チップ22との接合界面23には、融接部231と拡散層232、235とが形成されている。
融接部231は、接合界面23の外縁部に沿って環状に形成されており、電極母材21の一部と放電チップ22の一部とが溶け合っている。本例においては、電極母材21の電極テーパ部211における外周側の部位、台座部212における外周側の部位、及び放電チップ22の基端側における外周側の部位が溶け合って融接部231を形成している。
また、電極母材21と融接部231との境界、及び放電チップ22と融接部231との境界に形成された界面234の周囲には、互いの材料が拡散した拡散層235が形成されている。尚、拡散層235の厚さtは、1μm〜15μmに設定されている。
図2に示すごとく、接合界面23における融接部231の内周側に形成された拡散層232は、電極母材21の一部と放電チップ22の一部とが互いに拡散して接合されている。本例においては、接合界面23における融接部231の内周側で、電極母材21の先端面213と放電チップ22の基端面221との接合界面23の周囲に拡散層232が形成されている。
尚、拡散層232の厚さtは、1μm〜15μmに設定されている。
次に、本例の内燃機関用のスパークプラグ1の製造方法について説明する。
図4及び図6に示すごとく、まず、仮接合工程101において、電極母材21と放電チップ22とを抵抗溶接によって仮接合する。
仮接合工程101においては、対向して配された一対の溶接電極(図示略)によって、電極母材21と放電チップ22とを軸方向に圧接しながら通電させることにより、電極母材21と放電チップ22との間に抵抗熱を発生させ接合する。
このとき、抵抗熱によって電極母材21を軟化させると共に、軟化した電極母材21が変形する程度の力によって、電極母材21と放電チップ22とを圧接する。これにより、軟化した電極母材21を、放電チップ22表面の微小な凹凸に沿うように変形させることができる。それゆえ、接合界面23において、電極母材21と放電チップ22とを確実に面接触させ、確実に仮接合をすることができる。
次に、図5及び図6に示すごとく、融接工程102において、電極母材21と放電チップ22とをレーザ溶接によって接合する。仮接合された電極母材21と放電チップ22との接合界面23における外周縁部に沿って、レーザ光線を照射すると共にシールドガスを吹き付けることにより、電極母材21の一部と放電チップ22の一部とが溶け合って融接部231を形成する。融接部231は、電極母材21における電極テーパ部211の一部及び台座部212の一部と、放電チップ22の基端側の一部とが溶け合うことにより、接合界面23における外周縁部に沿って環状に形成されている。
次に、図3及び図6に示すごとく、熱処理工程において、拡散層232、235を形成する。本例においては、融接工程102を経た中心電極2を、900℃の雰囲気中において2時間加熱し熱処理を行った。これにより、接合界面23における融接部231の内周側の電極母材21と放電チップ22の間で、互いに材料が移動し拡散層232が形成される。また、界面234において、融接部231と電極母材21との間、及び融接部231と放電チップ22との間で、互いに材料が移動し、拡散層235が形成される。
これにより、上述のスパークプラグ1における中心電極2の製造が完了する。
次に、本例の作用効果について説明する。
内燃機関用のスパークプラグ1において、電極母材21と放電チップ22とは、環状に形成された融接部231と、融接部231の内周側に形成された拡散層232とによって接合されている。つまり、電極母材21と放電チップ22とは、融接部231に加えて、拡散層232によっても接合されている。したがって、電極母材21と放電チップ22とにおける、接合界面23の全体を接合することができる。これにより、接合界面23とその周囲における熱応力の急激な変化を抑制すると共に、電極母材21と放電チップ22との間に生じる熱応力を分散し、中心電極2における熱応力の集中を緩和することができる。
また、融接部231及び拡散層232における熱膨張係数は、電極母材21の熱膨張係数と放電チップ22の熱膨張係数との中間の熱膨張係数となる。そのため、融接部231及び拡散層232と、電極母材21及び放電チップ22との間の熱膨張係数の差は、電極母材21と放電チップ22との間の熱膨張係数の差に比べて小さい。したがって、熱応力の発生を抑制することができる。
このように、熱応力を抑制し緩和することにより、電極母材21と放電チップ22との接合界面23における接合不良の発生を抑制し、電極母材21と放電チップ22とを確実に接合することができる。
また、拡散層232においては、電極母材21と放電チップ22とが拡散接合しており、両者は溶融することなく接合されている。したがって、電極母材21の溶融過多を防止し、安定して電極母材21と放電チップ22とを接合することができる。
また、電極母材21と融接部231との境界、及び放電チップ22と融接部231との境界に形成された界面234の周囲には、拡散層235が形成されている。そのため、電極母材21と融接部231との間、及び放電チップ22と融接部231との間における熱応力をより抑制し、緩和することができる。
また、電極母材21を形成する材料の融点M1は、1300℃≦M1≦1500℃の範囲内にあり、放電チップ22を形成する材料の融点M2は、2200℃≦M2≦2800℃の範囲内にある。そのため、中心電極2の寿命を向上しつつ、電極母材21と放電チップ22とを確実に接合することができる。
すなわち、M1≧1300℃とすることにより、電極母材21と放電チップ22との融点の差が大きくなりすぎることを防ぎ、電極母材21と放電チップ22との接合を確実に行うことができる。
M1≦1500℃とすることにより、電極母材21を低融点の比較的安価な材料によって形成することができる。
M2≧2200℃とすることにより、放電チップ22を高融点の材料によって形成し、スパークプラグの寿命を向上することができる。
M2≦2800℃とすることにより、電極母材21と放電チップ22との融点の差が大きくなり接合が難しくなることがある。
尚、融点M1と融点M2との差は800℃〜1400℃の範囲内にあることが好ましい。この場合には、上記電極母材と上記放電チップとをより確実に接合することができる。
また、拡散層232、235の厚さtが0.5μm≦t≦20μmの範囲内にある。そのため、拡散層232、235によって確実に熱応力を緩和することができる。
厚さt≧0.5μmとすることにより、拡散層232、235における熱応力の緩和効果を確実に得ることができる。
厚さt≦20μmとすることにより、拡散層232、235を形成するための熱処理を適当な時間で行うことができる。
また、内燃機関用のスパークプラグ1の製造方法においては、仮接合工程101、融接工程102、及び熱処理工程を備えている。そのため、電極母材21と放電チップ22との接合界面23に、融接部231と拡散層232とを確実に形成することができる。これにより、上述の優れた内燃機関用のスパークプラグ1を容易かつ、確実に製造することができる。
また、仮接合工程101を実施した後、次いで融接工程102を実施し、融接工程102を実施した後、次いで熱処理工程103を実施する。そのため、電極母材21と融接部231との界面234、及び放電チップ22と融接部231との界面234に、互いの材料が拡散した拡散層235を形成することができる。これにより、中心電極2における熱応力をより緩和することができる。
以上のごとく、本例の内燃機関用のスパークプラグ1によれば、電極母材21と放電チップ22との間に生じる熱応力を緩和し、両者を確実に接合することができ、内燃機関用のスパークプラグ1の製造方法によって、内燃機関用のスパークプラグ1を容易かつ、確実に製造することができる。
(実施例2)
本例は、内燃機関用のスパークプラグ1の製造方法を変更した例である。
実施例1においては、仮接合工程、融接工程、熱処理工程を順次実施したが、本例においては、仮接合工程の次に、熱処理工程を実施し、熱処理工程の次に融接工程を実施した。
尚、本例又は本例に関する図面に用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例においては、図7に示すごとく、融接部231と電極母材21との間、及び融接部231と放電チップ22との間には、拡散層が形成されず、融接部231の内周側において電極母材21と放電チップ22との間で拡散層232が形成される。
本例においても実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
1 内燃機関用のスパークプラグ
2 中心電極
21 電極母材
22 放電チップ
23 接合界面
231 融接部
232 拡散層

Claims (4)

  1. 中心電極(2)の一部を構成する電極母材(21)と、
    該電極母材(21)の先端に接合された電極母材(21)よりも融点の高い材料からなる放電チップ(22)とを有しており、
    上記電極母材(21)と上記放電チップ(22)とは、該電極母材(21)と該放電チップ(22)との接合界面(23)の外縁部に沿って環状に形成され、上記電極母材(21)の一部と上記放電チップ(22)の一部とが溶け合った融接部(231)と、
    上記接合界面(23)における上記融接部(231)の内周側において、上記電極母材(21)の一部と上記放電チップ(22)の一部とが、互いに拡散した拡散層(232)と
    上記電極母材(21)と上記融接部(231)との界面(234)、及び上記放電チップ(22)と上記融接部(231)との界面(234)に、互いの材料が拡散して形成された拡散層(235)とによって上記接合界面(23)の全体において接合されており、
    上記拡散層(232、253)の厚さtが0.5μm≦t≦20μmであることを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ(1)。
  2. 上記電極母材(21)を形成する材料の融点M1は、1300℃≦M1≦1500℃であり、上記放電チップ(22)を形成する材料の融点M2は、2200℃≦M2≦2800℃であることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用のスパークプラグ(1)。
  3. 請求項1又は2に記載の内燃機関用のスパークプラグ(1)の製造方法であって、
    上記電極母材(21)と上記放電チップ(22)とを互いに圧接させた状態で抵抗溶接によって両者を仮接合する仮接合工程と、
    互いに仮接合された上記電極母材(21)と上記放電チップ(22)とを互いの接合界面(23)における外周縁に沿ってレーザ溶接することにより上記電極母材(21)の一部と上記放電チップ(22)の一部とが溶け合った融接部(231)を環状に形成する融接工程と、
    上記電極母材(21)と上記放電チップ(22)とを加熱することにより、上記融接部(231)の内周側において、上記電極母材(21)と上記放電チップ(22)との間で両者の材料が拡散した拡散層(232)と、上記電極母材(21)と上記融接部(231)との界面(234)、及び上記放電チップ(22)と上記融接部(231)との界面(234)に、互いの材料が拡散した拡散層(235)とを形成するとともに、上記電極母材(21)と上記放電チップ(22)とを、上記接合界面(23)の全体において接合する熱処理工程とを備えており、
    該熱処理工程において、上記拡散層(232、253)の厚さtを0.5μm≦t≦20μmとすることを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ(1)の製造方法。
  4. 上記仮接合工程を実施した後、次いで上記融接工程を実施し、該融接工程を実施した後、次いで上記熱処理工程を実施することを特徴とする請求項3に記載の内燃機関用のスパークプラグ(1)の製造方法。
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