JP5058114B2 - スパークプラグ、および、スパークプラグの製造方法。 - Google Patents

スパークプラグ、および、スパークプラグの製造方法。 Download PDF

Info

Publication number
JP5058114B2
JP5058114B2 JP2008253763A JP2008253763A JP5058114B2 JP 5058114 B2 JP5058114 B2 JP 5058114B2 JP 2008253763 A JP2008253763 A JP 2008253763A JP 2008253763 A JP2008253763 A JP 2008253763A JP 5058114 B2 JP5058114 B2 JP 5058114B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spark plug
base material
electrode
electrode base
noble metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008253763A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010086758A (ja
Inventor
靖 坂倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Spark Plug Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2008253763A priority Critical patent/JP5058114B2/ja
Publication of JP2010086758A publication Critical patent/JP2010086758A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5058114B2 publication Critical patent/JP5058114B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、スパークプラグ、および、スパークプラグの製造方法に関する。
スパークプラグの中心電極や接地電極における火花放電部位に耐火花消耗性、耐酸化消耗性に優れたイリジウム(Ir)などの貴金属チップ部材を接合したスパークプラグが知られている。このようなスパークプラグにおいて、レーザー溶接により貴金属チップ部材を電極母材に対して固定する技術が知られている。(例えば、特許文献1)。
特開2005−183167号公報 特開2002−93547号公報 特開平8−298178号公報 中山宏二、外2名、「190ガスエンジン向け長寿命イリジウムプラグの開発」、学術講演会前刷集、社団法人自動車技術会、2004年、No.37−04、p.7−12
しかしながら、貴金属チップ部材と電極母材とのレーザー溶融部は、成分の制御が困難なため、当該レーザー溶融部に腐食が発生するおそれがあった。当該腐食は、貴金属チップ部材の剥離などを引き起こし、スパークプラグの寿命を短くするおそれがあった。
本発明は、火花放電部位において貴金属チップ部材を用いるスパークプラグにおいて、スパークプラグの長寿命化を実現することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するために、以下の形態または適用例を取ることが可能である。
[適用例1]軸線方向に延びる中心電極と、
前記中心電極との間で火花ギャップを形成する接地電極と、
を有するスパークプラグであって、
前記中心電極と前記接地電極のうち少なくとも一方は、
電極母材と、
貴金属チップ部材と、
第1の面が前記貴金属チップ部材と当接し、前記第1の面と反対側の第2の面が前記電極母材に当接した中間部材と、
前記貴金属チップと前記中間部材との当接部の外縁の少なくとも一部をレーザー溶接することにより、前記貴金属チップ部材と前記中間部材の側面に形成されたレーザー溶融部と、
を備え、
前記レーザー溶融部のうち少なくとも一部が前記電極母材に埋没していることを特徴とする、スパークプラグ。
こうすれば、レーザー溶融部のうち少なくとも一部が電極母材に埋没しているので、レーザー溶接部の腐食を抑制し、スパークプラグの長寿命化が実現できる。
[適用例2]適用例1に記載のスパークプラグであって、
前記中間部材と前記電極母材との間は、抵抗溶接されている、スパークプラグ。
こうすれば、さらに、抵抗溶接による溶接ダレによって、レーザー溶融部を覆うことができる。この結果、さらに、レーザー溶接部の腐食を抑制し、スパークプラグの長寿命化が実現できる。
[適用例3]適用例1または適用例2に記載のスパークプラグであって、
前記レーザー溶融部のうち50%以上が前記電極母材に埋没している、スパークプラグ。
こうすれば、よりレーザー溶接部の腐食を抑制し、スパークプラグの長寿命化が実現できる。
[適用例4]適用例1または適用例2に記載のスパークプラグであって、
前記レーザー溶融部の100%が前記電極母材に埋没している、スパークプラグ。
こうすれば、よりレーザー溶接部の腐食を抑制し、スパークプラグの長寿命化が実現できる。
[適用例5]適用例1ないし適用例4のいずれかに記載のスパークプラグであって、
前記電極母材は、前記レーザー溶融部を埋没させるための凹部を有する、スパークプラグ。
こうすれば、容易に、レーザー溶接部を電極母材に埋没させることができる。
[適用例6]適用例5に記載のスパークプラグであって、
前記凹部の上面と前記中間部材の底面との間が抵抗溶接されている、スパークプラグ。
こうすれば、レーザー溶接部が外気に触れることを抵抗溶接によって、より確実に抑制できる。この結果、よりレーザー溶接部の腐食を抑制し、スパークプラグの長寿命化が実現できる。
[適用例7]適用例2ないし適用例6のいずれかに記載のスパークプラグであって、
前記電極母材の上面に、前記貴金属チップ部材の側面に沿って、前記電極部材の上面より突出している突出部を備える、スパークプラグ。
[適用例8]適用例7に記載のスパークプラグであって、
前記突出部は、前記レーザー溶融部の少なくとも一部を覆っている、スパークプラグ。
こうすれば、突出部によってレーザー溶融部が外気に触れることが抑制される。この結果、よりレーザー溶接部の腐食を抑制し、スパークプラグの長寿命化が実現できる。
[適用例9]適用例7または適用例8に記載のスパークプラグであって、
前記中間部材と前記電極母材との間は、抵抗溶接され、
前記突出部は、前記抵抗溶接の溶接ダレである、スパークプラグ。
こうすれば、溶接ダレにより、レーザー溶接部が覆われるので、よりレーザー溶接部の腐食を抑制し、スパークプラグの長寿命化が実現できる。また、溶接ダレは、抵抗溶接により自然と発生するので、レーザー溶接部を覆うための突出部を簡単に形成できる。
[適用例10]適用例1ないし適用例9のいずれかに記載のスパークプラグであって、
前記中間部材の線膨張係数は、前記貴金属チップ部材の線膨張係数より大きく、前記電極母材の線膨張係数より小さい、スパークプラグ。
こうすれば、中間部材の線膨張係数は、貴金属チップ部材の線膨張係数より大きく、電極母材の線膨張係数より小さいので、中間部材と貴金属チップ部材との間、および、中間部材と電極母材との間に発生する応力を抑制することができる。この結果、中間部材と貴金属チップ部材と剥離、および、中間部材と電極母材との剥離を抑制することができる。
[適用例11]適用例1ないし適用例10のいずれかに記載のスパークプラグであって、
前記中間部材は、
i)パラジウム(Pd)
ii)金(Au)
iii)金パラジウム合金(AuPd合金)
iv)白金ニッケル合金
のうちのいずれかを主成分とする材料で形成されている、スパークプラグ。
こうすれば、上記ヤング率の条件と、線膨張係数の条件を満たす中間部材を形成することができる。
[適用例12]適用例1ないし適用例11のいずれかに記載のスパークプラグであって、
前記貴金属チップ部材の融点は、前記電極母材の融点より高い、スパークプラグ。
こうすれば、貴金属チップ部材と、電極母材とを抵抗溶接することが困難であるため、レーザー溶接を用いて貴金属チップ部材と中間部材を溶接する構成がより有効である。
[適用例13]適用例12に記載のスパークプラグであって、
前記貴金属チップ部材は、
i)イリジウム(Ir)
ii)イリジウム合金
iii)白金(Pt)
iv)白金合金
のうちのいずれかを主成分とする材料で形成されている、スパークプラグ。
この場合、貴金属チップの融点が比較的高いので、貴金属チップ部材と、電極母材とを抵抗溶接することが困難である。このため、レーザー溶接を用いて貴金属チップ部材と中間部材を溶接する構成がより有効である。
[適用例14]適用例1ないし適用例13のいずれかに記載のスパークプラグであって、
前記中心電極と前記接地電極のうち少なくとも一方は、前記接地電極である、スパークプラグ。
こうすれば、エンジンの燃焼室に深く挿入され、高温となる接地電極について、腐食の発生を抑制できるため、スパークプラグの長寿命化が実現できる。
[請求項15]請求項1ないし請求項9に記載のスパークプラグであって、
前記中間部材は、ニッケル合金または接地電極母材と同一の材料で形成されている、スパークプラグ。
[適用例16]軸線方向に延びる中心電極と前記中心電極との間で火花ギャップを形成する接地電極とを有するスパークプラグの製造方法であって、
(a)貴金属チップ部材と中間部材の第1の面との当接部の外縁の少なくとも一部をレーザー溶接する工程と、
(b)前記中心電極と前記接地電極のうち少なくとも一方の電極母材に、前記中間部材の前記第1の面と反対側の第2の面側を固定する工程と、
を備え、
前記(b)工程は、前記(a)工程において前記貴金属チップ部材と前記中間部材の側面に形成されたレーザー溶融部の少なくとも一部が、前記電極母材に埋没するように行われることを特徴とする、スパークプラグの製造方法。
こうすれば、レーザー溶融部のうち少なくとも一部が電極母材に埋没され、レーザー溶接部の腐食を抑制できるスパークプラグを製造することができる。
[適用例17]適用例15に記載のスパークプラグの製造方法であって、
前記(b)工程は、
(b1)前記電極母材に埋没孔を形成する工程と、
(b2)前記貴金属部材および前記中間部材を、前記第2の面側を下にして前記埋没孔に固定する工程と、
を含む、スパークプラグの製造方法。
こうすれば、レーザー溶融部のうち少なくとも一部が電極母材に埋没されたスパークプラグを簡単に製造することができる。
A.第1実施例:
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。図1は本発明の一実施例としてのスパークプラグ100の部分断面図である。なお、図1において、スパークプラグ100の軸線方向ODを図面における上下方向とし、下側をスパークプラグ100の先端側、上側を後端側として説明する。
図1に示すように、スパークプラグ100は、絶縁体としての絶縁碍子10と、この絶縁碍子10を保持する主体金具50と、絶縁碍子10内に軸線方向ODに保持された中心電極20と、接地電極30と、絶縁碍子10の後端部に設けられた端子金具40とを備える。
絶縁碍子10は周知のようにアルミナ等を焼成して形成され、軸中心に軸線方向ODへ延びる軸孔12が形成された筒形状を有する。軸線方向ODの略中央には外径が最も大きな鍔部19が形成されており、それより後端側(図1における上側)には後端側胴部18が形成されている。鍔部19より先端側(図1における下側)には、後端側胴部18よりも外径の小さな先端側胴部17が形成され、さらにその先端側胴部17よりも先端側に、先端側胴部17よりも外径の小さな脚長部13が形成されている。脚長部13は先端側ほど縮径され、スパークプラグ100が内燃機関のエンジンヘッド200に取り付けられた際には、その燃焼室に曝される。脚長部13と先端側胴部17との間には段部15が形成されている。
主体金具50は、内燃機関のエンジンヘッド200にスパークプラグ100を固定するための円筒状の金具である。主体金具50は、絶縁碍子10を、その後端側胴部18の一部から脚長部13にかけての部位を取り囲むようにして内部に保持している。主体金具50は低炭素鋼材より形成され、図示しないスパークプラグレンチが嵌合する工具係合部51と、内燃機関の上部に設けられたエンジンヘッド200の取付ネジ孔201に螺合するネジ山が形成された取付ネジ部52とを備えている。本実施例では、この取付ネジ部52を、その外径M(呼び径)が標準的な外径であるM14、或いはこれより小径または大径なM10〜M18とした。
主体金具50の工具係合部51と取付ネジ部52との間には、鍔状のシール部54が形成されている。取付ネジ部52とシール部54との間のネジ首59には、板体を折り曲げて形成した環状のガスケット5が嵌挿されている。ガスケット5は、スパークプラグ100をエンジンヘッド200に取り付けた際に、シール部54の座面55と取付ネジ孔201の開口周縁部205との間で押し潰されて変形する。このガスケット5の変形により、スパークプラグ100とエンジンヘッド200間が封止され、取付ネジ孔201を介したエンジン内の気密漏れが防止される。
主体金具50の工具係合部51より後端側には薄肉の加締部53が設けられている。また、シール部54と工具係合部51との間には、加締部53と同様に薄肉の座屈部58が設けられている。工具係合部51から加締部53にかけての主体金具50の内周面と絶縁碍子10の後端側胴部18の外周面との間には、円環状のリング部材6,7が介在されており、さらに両リング部材6,7間にタルク(滑石)9の粉末が充填されている。加締部53を内側に折り曲げるようにして加締めることにより、リング部材6,7およびタルク9を介し、絶縁碍子10が主体金具50内で先端側に向け押圧される。これにより、主体金具50の内周で取付ネジ部52の位置に形成された段部56に、環状の板パッキン8を介し、絶縁碍子10の段部15が支持されて、主体金具50と絶縁碍子10とが一体にされる。このとき、主体金具50と絶縁碍子10との間の気密性は、板パッキン8によって保持され、燃焼ガスの流出が防止される。座屈部58は、加締めの際に、圧縮力の付加に伴い外向きに撓み変形するように構成されており、タルク9の軸線方向ODの圧縮長を長くして主体金具50内の気密性を高めている。なお、段部56よりも先端側における主体金具50と絶縁碍子10との間には、所定寸法のクリアランスが設けられている。
図2は、第1実施例におけるスパークプラグ100の中心電極20の先端付近の拡大図である。中心電極20は、インコネル(商標名)600等のニッケルまたはニッケルを主成分とする合金から形成された電極母材21の内部に、電極母材21よりも熱伝導性に優れる銅または銅を主成分とする合金からなる芯材25を埋設した構造を有する棒状の電極である。通常、中心電極20は、有底筒状に形成された電極母材21の内部に芯材25を詰め、底側から押出成形を行って引き延ばすことで作製される。芯材25は、胴部分においては略一定の外径をなすものの、先端側においては先細り形状に形成される。
中心電極20、詳しくは、電極母材21は、その先端部分に、先端に向かって小径となるテーパ状の電極母材台座22と溶融部23と電極チップ90とを備え、この電極チップ90を含む電極母材台座22よりも先端側の部分は絶縁碍子10の先端部11よりも突出されている。電極チップ90は、耐火花消耗性を向上するために、高融点の貴金属を主成分として形成されている。この電極チップ90としては、例えば、イリジウム(Ir)や、Irを主成分として、白金(Pt)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、パラジウム(Pd)、レニウム(Re)のうち、1種類あるいは2種類以上を添加したIr合金によって形成され、Ir−5Pt合金(5質量%の白金を含有したイリジウム合金)などが多用される。また、電極チップ90には、白金、あるいは、白金を主成分として、Ir、Ru、パラジウム、レニウムのうち、1種類あるいは2種類以上を添加した白金合金が用いられ得る。
溶融部23は、電極母材台座22への電極チップ90の溶接、例えばレーザーを照射してその熱により電極母材台座22と電極チップ90とを溶融させるレーザー溶接を経て形成される。つまり、電極母材台座22の先端面に電極チップ90を配置した状態で、電極母材台座22と電極チップ90との境界面を狙ってレーザーを照射しつつ、その照射箇所を境界面全周に亘って一周させる。このレーザー溶接では、レーザーの照射により両材料(電極母材台座22の構成材と電極チップ90の貴金属)が溶融して混ざり合うため、電極チップ90と電極母材台座22とが強固に接合されると共に、電極母材台座22と電極チップ90とを繋ぐ溶融部23が形成される。この溶融部23は、上記両材料の溶融により両材料の合金として形成される。
中心電極20は軸孔12内を後端側に向けて延設され、シール体4およびセラミック抵抗3(図1参照)を経由して、後方(図1における上方)の端子金具40に電気的に接続されている。端子金具40には高圧ケーブル(図示外)がプラグキャップ(図示外)を介して接続され、高電圧が印加される。
接地電極30の電極母材は耐腐食性の高い金属から構成され、一例として、ニッケル合金が用いられる。本実施例では、インコネル(商標名)600(INC600)と呼ばれるニッケル合金が用いられている。この接地電極30は、自身の長手方向と直交する方向における横断面が略長方形を有している。接地電極30の基端部(一端部)32は、主体金具50の先端面57に溶接にて接合されている。接地電極30の電極母材先端部(他端部)31の一側面は、中心電極20の電極チップ90と、軸線O上で軸線方向ODに対向するように屈曲されている。そして、この接地電極30の電極母材先端部31の一側面と電極チップ90の先端面との間には火花ギャップが形成される。この火花ギャップは、例えば、0.2〜0.6mm程度である。
接地電極30の電極母材先端部31において、電極チップ90と対向する側面には、2層部材300が電極母材に抵抗溶接されている。2層部材300は、貴金属チップ部材310と、中間部材320とを有している。貴金属チップ部材310と中間部材320とは、電極チップ90と対向する方向(第1実施例では、軸線方向OD)に積層されている。貴金属チップ部材310には、例えば、Pt(白金)または、Ptを主成分とする合金が用いられる。本実施例では、Pt−20Ir合金(20質量%のイリジウムを含有した白金合金)が用いられている。中間部材320には、Pd(パラジウム)またはPdを主成分とする合金、Au(金)またはAuを主成分とする合金、AuPd合金、Pt合金、白金ニッケル合金(例えば、Pt−20Ni(20質量%のニッケルを含有した白金合金))が用いられる。本実施例では、Pdが用いられている。また、中間部材320には、INC600などのニッケル合金を始め、接地電極30の電極母材と同一の材料で形成されても良い。
図3は、2層部材300を中心とした部分の拡大図である。互いに積層された貴金属チップ部材310と中間部材320は、貴金属チップ部材310の下面と中間部材320の上面とが当接している。当該当接面の外縁は、全周に亘ってレーザー溶接により接合されている。レーザー溶接により形成されたレーザー溶融部350は、貴金属チップ部材310と中間部材320の当接面の中心までは到達しておらず、深さ(積層方向の垂直な方向の幅)L、外径d、厚さt3を有するリング形状に形成されている。2層部材300は、中間部材320の厚さt2だけ電極母材先端部31に埋没しており、貴金属チップ部材310の厚さt1だけ電極母材先端部31より上方に突出している。すなわち、中間部材320と貴金属チップ部材310との当接面は、電極母材先端部31の上面HLと同じ平面上に位置している。
本実施例では、貴金属チップ部材310および中間部材320の直径dを、1.5mmとしている。直径dは、0.4mm〜3.5mm程度の範囲であることが好ましい。本実施例では、貴金属チップ部材310の厚さt1を、0.4mmとしている。貴金属チップ部材310の厚さt1は、0.1mm〜0.8mm程度の範囲であることが好ましい。本実施例では、中間部材320の厚さt2を0.4mmとしている。中間部材320の厚さt1は、0.1mm〜2.5mm程度の範囲であることが好ましい。本実施例では、レーザー溶融部350の深さLは、貴金属チップ部材310および中間部材320の直径dの1/6程度に設定されている。レーザー溶融部350の深さLは、貴金属チップ部材310および中間部材320の直径dの10分の1〜2分の1程度の範囲であることが好ましい。本実施例では、レーザー溶融部350の厚さt3は、0.3mmとしている。レーザー溶融部350の厚さt3は、0.1mm〜0.8mm程度の範囲であることが好ましい。
レーザー溶融部350は、厚さt3のうちの50%が電極母材先端部31に埋没している。すなわち、レーザー溶融部350のうち、軸線方向OD方向の上部半分が電極母材先端部31の上面HLより上方に突出し、下部半分が電極母材先端部31の上面HLより下方に埋没している。2層部材300の下面(中間部材320の下面)と電極母材先端部31と間(図3:符号BS部分)と、2層部材300の側面(中間部材320の側面)と電極母材先端部31と間(図3:符号SS部分)は、抵抗溶接により接合されている。電極母材先端部31の上面HLには、2層部材300の側面に沿って2層部材300の全周に亘って、溶接ダレ311が形成されている。溶接ダレ311は、電極母材先端部31から上方にリング形状に突出している。溶接ダレ311は、レーザー溶融部350の軸線方向OD方向の上部半分を覆っている。レーザー溶融部350は、下部半分が電極母材先端部31に埋没し、上部半分が溶接ダレ311に覆われていることによって、全体が外気に触れていない状態になっている。
上記したスパークプラグ100は、例えば、以下のような製造方法によって製造することが可能である。まず、上述した電極チップ90が溶融部23を介在させて電極母材台座22に接合された中心電極20と、絶縁碍子10と、主体金具50と、接地電極30とを用意する。次いで、中心電極20の先端部(詳しくは、電極チップ90と溶融部23と電極母材台座22)を露出させつつ中心電極20の外周を覆うように絶縁碍子10に中心電極20を組み付ける。その後、絶縁碍子10の外周に、絶縁碍子10の先端部が主体金具50の先端面から1.5mm程度或いはそれ以上突出するように、主体金具50を組み付けると共に、接地電極30の母材基端部32を主体金具50の先端面57に接合する。接合された接地電極30の電極母材先端部31に、2層部材300を溶接する。その後、接地電極30の電極母材先端部31が中心電極20の先端部と対向するように接地電極30を屈曲する。
図4は、電極母材先端部31に貴金属チップ部材310および中間部材320を溶接する工程を示すフローチャートである。図5および図6は、電極母材先端部31に対する貴金属チップ部材310および中間部材320の溶接について説明するための図である。
ステップS10では、貴金属チップ部材310と中間部材320がレーザー溶接され、2層部材300が作製される(図5(A))。貴金属チップ部材310と中間部材320とのレーザー溶接は、電極母材台座22と電極チップ90とのレーザー溶接と同様に、貴金属チップ部材310と中間部材320との当接面を狙ってレーザーを照射しつつ、その照射箇所を当接面全周に亘って一周させる。このレーザー溶接により、上述したリング形状のレーザー溶融部350が形成され、貴金属チップ部材310と中間部材320とが強固に接合される。レーザー溶融部350は、貴金属チップ部材310と中間部材320との材料が溶融して混ざり合うため、組成を制御することが難しく、貴金属チップ部材310や中間部材320と比較して、腐食が発生しやすい材質になりやすい。
ステップS20では、接地電極30の電極母材が準備される。ステップS30では、電極母材先端部31に、2層部材300を設置するための埋没孔312が形成される(図5(B))。埋没孔312は、中間部材320が、ほぼ隙間なく嵌る大きさに形成される。すなわち、中間部材320は、上方から見た形状が中間部材320とほぼ同じ直径を有する円筒である。埋没孔312は、例えば、ドリルによる切削加工により形成される。埋没孔312の深さは、上述した中間部材320の厚さt2と同じに形成される。
ステップS40では、電極母材先端部31に形成された埋没孔312に2層部材300が抵抗溶接される。具体的には、まず、電極母材先端部31が、埋没孔312が形成されている面と反対側の面を下にして設置台に設置され、設置台を介して電気的に接地される(図示省略)。そして、埋没孔312に2層部材300が中間部材320を下側にして嵌め込まれる(図6)。この状態で、レーザー溶融部350の下側約50%が埋没孔312に埋没している。さらに、抵抗溶接用電極500により、貴金属チップ部材310の積層方向の上側端面を、積層方向の下向きに押圧する(図6)。抵抗溶接用電極500は、積層方向と垂直な断面が円形であり、積層方向の断面が矩形の円筒形状を有している。抵抗溶接用電極500の円筒形状の直径は、貴金属チップ部材310の円筒形状の直径より大きい。このため、抵抗溶接用電極500が、貴金属チップ部材310の積層方向の上方から下降してくると、抵抗溶接用電極500の下側端面は、貴金属チップ部材310の上側端面の全体に亘って当接する。図6の状態で、抵抗溶接用電極500は、所定の圧力で貴金属チップ部材310の上側端面を概ね均一に押圧する。
抵抗溶接用電極500が貴金属チップ部材310の上側端面を押圧した状態で、抵抗溶接が実行される。具体的には、抵抗溶接用電極500の電位が電極母材先端部31の接地電位に対して高電圧にされ、その結果、抵抗溶接用電極500を介して、貴金属チップ部材310、中間部材320、電極母材先端部31に大電流が流れる。中間部材320の下側面と、当該下側面と接触している電極母材先端部31の埋没孔312の底面とが抵抗溶接される。さらに、中間部材320の側面と埋没孔312の内壁面との間が抵抗溶接される。このように抵抗溶接を行うと、融点が中間部材320より低い電極母材先端部31(本実施例では、INC600)を主成分とする溶接ダレが埋没孔312の開口縁と、2層部材300との間から上方に溢れ出て、上述した溶接ダレ311が形成される(図3)。抵抗溶接が完了すると、抵抗溶接用電極500は、上昇して2層部材300は、押圧状態から解放される。
以下に、接地電極30の電極母材の材料(INC600)と、貴金属チップ部材310の材料(Pt−20Ir)と、中間部材320の材料(PdまたはPt−20Ni)の特性を示す。
Figure 0005058114
表1から解るように、中間部材320のヤング率は、貴金属チップ部材310のヤング率および接地電極30の電極母材のヤング率より小さい。そして、中間部材320の線膨張係数は、貴金属チップ部材310の線膨張係数より大きく、接地電極30の電極母材の線膨張係数より小さい。
図7は、貴金属チップ部材310の下側の面に発生する応力を示すグラフである。このグラフは、シミュレーションによって計算された値である。このシミュレーションでは、貴金属チップ部材310の直径dが0.6mm、1.5mm、3.0mmのそれぞれの場合について計算した。このシミュレーションは、950℃の定常状態について計算されたものである。貴金属チップ部材310の材料特性はPt−20Ir、接地電極30の電極母材の材料特性はINC600の特性値をそれぞれ用いている。また、このシミュレーションでは、中間部材320の材料としては、パラジウム(Pd(三角印))と20質量%のニッケルを含有した白金合金(Pt−20Ni(丸印))の2種類について計算した。また、比較例として、中間部材320を用いず、貴金属チップ部材310を直接に、電極母材先端部31(INC600)に溶接した場合(四角印)について計算した。
図7に示すシミュレーション結果から解るように、段落0035で説明した材料特性を有する中間部材320を用いる場合には、貴金属チップ部材310の下側面に発生する応力が抑制される。特に、中間部材320にパラジウム(Pd)を用いる場合には、中間部材320の材料としてPt−20Niを用いる場合や貴金属チップ部材310を直接に電極母材先端部31に溶接した場合と比較して、貴金属チップ部材310の下側面に発生する応力が顕著に抑制される。その結果、貴金属チップ部材310と中間部材320との剥離を抑制することができる。
さらに、第1実施例において、レーザー溶融部350は、下部半分が電極母材先端部31に埋没し、上部半分が溶接ダレ311に覆われていることによって、全体が外気に触れていない状態になっている。この結果、レーザー溶融部350の腐食が抑制され、当該腐食による貴金属チップ部材310の剥離が抑制される。したがって、スパークプラグ100の長寿命化が実現される。
図8は、レーザー溶融部350における腐食の発生について調べた実験結果を示すグラフである。本実験では、埋没孔312の深さを変更して、レーザー溶融部350の厚さのうち電極母材先端部31に埋没している割合が、25%、50%(第1実施例に相当)、100%(後述する第2実施例に相当)であるスパークプラグを作製して実験を行った。実験では、1つの種類のスパークプラグについて10個のサンプルを作製した。各サンプルをエンジンに取り付け、1500回転/分(rpm)、出力400kwの条件で、1000時間の連続運転を行った。その後、スパークプラグのレーザー溶融部350を目視で検査して腐食の有無を判定した。この結果、レーザー溶融部350の電極母材先端部31に対する埋没率が高いほど、腐食の発生が抑制されることが解った。特に、レーザー溶融部350の電極母材先端部31に対する埋没率が50%以上である場合に、顕著に腐食の発生が抑制され、さらに、埋没率が100%である場合には、さらに、顕著に腐食の発生が抑制されることが解った。
さらに、本実施例では、溶接ダレ311が電極母材先端部31から突出して、レーザー溶融部350を覆っているので、さらに、レーザー溶融部350の腐食を抑制することができる。また、2層部材300の下部(中間部材320の部分)が電極母材先端部31に埋没しているため、貴金属チップ部材310が電極母材先端部31から突出している寸法(図3、t1)を小さくすることができる。この結果、貴金属チップ部材310にて、放電により発生した熱が電極母材先端部31を介して逃げやすくなる。すなわち、スパークプラグ100の熱引きが向上する。
B.第2実施例:
図9は、第2実施例におけるスパークプラグの2層部材300の近傍部分を示す図である。第2実施例におけるスパークプラグは、上述した図8における実験結果のうち、レーザー溶融部350の電極母材先端部31に対する埋没率が100%であるサンプルに対応する。図9に示すように、第2実施例におけるスパークプラグでは、レーザー溶融部350の全体が、電極母材先端部31の上面HLより下側に位置しており、レーザー溶融部350は、ほぼ完全に、電極母材先端部31に埋没している。さらに、電極母材先端部31の上方には、貴金属チップ部材310の側面に沿って、貴金属チップ部材310の側面の全周に亘って、溶接ダレ311が形成されている。
以上のように構成された第2実施例におけるスパークプラグによれば、図8の実験結果から解るように、さらに、レーザー溶融部350の耐腐食性が向上し、スパークプラグの長寿命化が実現できる。また、貴金属チップ部材310が電極母材先端部31から突出している寸法を、第1実施例よりさらに小さくすることができる。この結果、スパークプラグの熱引きがさらに向上する。
C.変形例:
・第1変形例:
上記実施例では、2層部材300は接地電極に配置されているが、中心電極に配置されても良いし、接地電極および中心電極の両方に配置しても良い。
・第2変形例:
上記実施例では、2層部材300を構成する貴金属チップ部材310および中間部材320は、積層方向から見た形状が円形であるが、これに限られない。例えば、貴金属チップ部材310および中間部材320は、四角形、六角形などの多角形であってもよいし、楕円形であっても良い。いずれの形状であっても、貴金属チップ部材310と中間部材320は、積層方向から見た形状がほぼ同一であって、レーザー溶融部350が貴金属チップ部材310に内壁面が略垂直に形成された埋没孔に埋没されていればよい。
・第3変形例:
上記実施例のように、中間部材320のヤング率は、貴金属チップ部材310のヤング率および電極母材先端部31のヤング率より小さいことが好ましく、中間部材320の線膨張係数は、貴金属チップ部材310の線膨張係数より大きく、電極母材先端部31の線膨張係数より小さいことが好ましい。貴金属チップ部材310が白金または白金を主成分とした合金であり、電極母材がニッケル合金である一般的な構成である場合、このような条件を満たす中間部材320の材料としては、i)パラジウム(Pd)、ii)金(Au)、iii)金パラジウム合金(AuPd合金)のうちのいずれかを主成分とする材料がある。
・第4変形例:
上記実施例では、縦放電型を例として説明したが横放電型であっても良い。接地電極の先端部と、中心電極20の先端部との位置関係は、スパークプラグの用途や、必要とされる性能等に応じて適宜設定することが可能である。また、1つの中心電極に対して複数の接地電極が設けられても良い。
・第5変形例:
上記実施例では、貴金属チップ部材310と中間部材320は、当接面の外縁の全周に亘ってレーザー溶接されているが、部分的にレーザー溶接されていても良い。例えば、貴金属チップ部材310と中間部材320は、当接面の外縁において、所定間隔を置いて複数箇所においてレーザー溶接されていても良いし、当接面の外縁において片側半分がレーザー溶接されていても良い。あるいは、貴金属チップ部材310と中間部材320は、外縁の75%が連続してレーザー溶接されており、残りの25%はレーザー溶接されていなくても良い。これらの場合、貴金属チップ部材310と中間部材320との当接面の外縁のうち、レーザー溶接されている部分と、されていない部分との割合は、必要な接合強度などに応じて適宜に変更することが可能である。
・第6変形例:
上記実施例では、電極母材先端部31に対して、レーザー溶融部350が埋没している割合が50%のスパークプラグ(第1実施例)と、100%のスパークプラグ(第2実施例)とを例示したが、かかる割合は適宜変更可能であり、レーザー溶融部350の少なくとも一部が埋没されていれば、レーザー溶融部350の埋没されている部分について、腐食の発生を抑制することができる。かかる割合は、図8に示す実験結果から解るように、50%以上であることが好ましく、さらには、なるべく高い割合であることが好ましく、さらには、100%以上であることがさらに好ましい。
以上、本発明の実施例および変形例について説明したが、本発明はこれらの実施例および変形例になんら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の態様での実施が可能である。
本発明の一実施例としてのスパークプラグの部分断面図。 第1実施例におけるスパークプラグの中心電極の先端付近の拡大図。 2層部材を中心とした部分の拡大図。 電極母材先端部に貴金属チップ部材および中間部材を溶接する工程を示すフローチャート。 電極母材先端部に対する貴金属チップ部材および中間部材の溶接について説明するための第1の図。 電極母材先端部に対する貴金属チップ部材および中間部材の溶接について説明するための第2の図。 貴金属チップ部材の下側の面に発生する応力を示すグラフ。 レーザー溶融部における腐食の発生について調べた実験結果を示すグラフ。 第2実施例におけるスパークプラグの2層部材の近傍部分を示す図。
符号の説明
3…セラミック抵抗
4…シール体
5…ガスケット
6…リング部材
8…板パッキン
9…タルク
10…絶縁碍子
11…先端部
12…軸孔
13…脚長部
15…段部
17…先端側胴部
18…後端側胴部
19…鍔部
20…中心電極
21…電極母材
22…電極母材台座
23…溶融部
25…芯材
30…接地電極
31…電極母材先端部
32…母材基端部
40…端子金具
50…主体金具
51…工具係合部
52…取付ネジ部
53…加締部
54…シール部
55…座面
56…段部
57…先端面
58…座屈部
59…ネジ首
90…電極チップ
100…スパークプラグ
200…エンジンヘッド
201…取付ネジ孔
205…開口周縁部
300…2層部材
310…貴金属チップ部材
311…溶接ダレ
312…埋没孔
320…中間部材
350…レーザー溶融部
500…抵抗溶接用電極

Claims (13)

  1. 軸線方向に延びる中心電極と、
    前記中心電極との間で火花ギャップを形成する接地電極と、
    を有するスパークプラグであって、
    前記中心電極と前記接地電極のうち少なくとも一方は、
    電極母材と、
    貴金属チップ部材と、
    第1の面が前記貴金属チップ部材と当接し、前記第1の面と反対側の第2の面が前記電極母材に当接した中間部材と、
    前記貴金属チップと前記中間部材との当接部の外縁の少なくとも一部をレーザー溶接することにより、前記貴金属チップ部材と前記中間部材の側面に形成されたレーザー溶融部と、
    前記電極母材と前記中間部材とを抵抗溶接したときに形成される溶接ダレと、
    を備え、
    前記レーザー溶融部のうち少なくとも一部が前記電極母材に埋没し、
    前記溶接ダレは前記レーザー溶融部のうち前記電極母材の上面から露出した部分の全てを覆っていることを特徴とする、スパークプラグ。
  2. 請求項1に記載のスパークプラグであって、
    前記レーザー溶融部のうち50%以上が前記電極母材に埋没している、スパークプラグ。
  3. 請求項1に記載のスパークプラグであって、
    前記レーザー溶融部の100%が前記電極母材に埋没している、スパークプラグ。
  4. 請求項1請求項のいずれか一項に記載のスパークプラグであって、
    前記電極母材は、前記レーザー溶融部を埋没させるための凹部を有する、スパークプラグ。
  5. 請求項4に記載のスパークプラグであって、
    前記凹部の上面と前記中間部材の底面との間が抵抗溶接されている、スパークプラグ。
  6. 請求項1請求項のいずれか一項に記載のスパークプラグであって、
    前記中間部材の線膨張係数は、前記貴金属チップ部材の線膨張係数より大きく、前記電極母材の線膨張係数より小さい、スパークプラグ。
  7. 請求項1請求項のいずれか一項に記載のスパークプラグであって、
    前記中間部材は、
    i)パラジウム(Pd)
    ii)金(Au)
    iii)金パラジウム合金(AuPd合金)
    iv)白金ニッケル合金
    のうちのいずれかを主成分とする材料で形成されている、スパークプラグ。
  8. 請求項1請求項のいずれか一項に記載のスパークプラグであって、
    前記貴金属チップ部材の融点は、前記電極母材の融点より高い、スパークプラグ。
  9. 請求項に記載のスパークプラグであって、
    前記貴金属チップ部材は、
    i)イリジウム(Ir)
    ii)イリジウム合金
    iii)白金(Pt)
    iv)白金合金
    のうちのいずれかを主成分とする材料で形成されている、スパークプラグ。
  10. 請求項1請求項のいずれか一項に記載のスパークプラグであって、
    前記中心電極と前記接地電極のうち少なくとも一方は、前記接地電極である、スパークプラグ。
  11. 請求項1請求項5のいずれか一項に記載のスパークプラグであって、
    前記中間部材は、ニッケル合金または接地電極母材と同一の材料で形成されている、スパークプラグ。
  12. 軸線方向に延びる中心電極と前記中心電極との間で火花ギャップを形成する接地電極とを有するスパークプラグの製造方法であって、
    (a)貴金属チップ部材と中間部材の第1の面との当接部の外縁の少なくとも一部をレーザー溶接する工程と、
    (b)抵抗溶接によって前記中心電極と前記接地電極のうち少なくとも一方の電極母材に、前記中間部材の前記第1の面と反対側の第2の面側を固定する工程と、
    を備え、
    前記(b)工程は、前記(a)工程において前記貴金属チップ部材と前記中間部材の側面に形成されたレーザー溶融部のうちの前記電極母材の上面から露出した部分の全てが、前記抵抗溶接により生じた溶接ダレにより覆われるように行われることを特徴とする、スパークプラグの製造方法。
  13. 請求項12に記載のスパークプラグの製造方法であって、
    前記(b)工程は、
    (b1)前記電極母材に埋没孔を形成する工程と、
    (b2)前記貴金属部材および前記中間部材を、前記第2の面側を下にして前記埋没孔に固定する工程と、
    を含む、スパークプラグの製造方法。
JP2008253763A 2008-09-30 2008-09-30 スパークプラグ、および、スパークプラグの製造方法。 Expired - Fee Related JP5058114B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008253763A JP5058114B2 (ja) 2008-09-30 2008-09-30 スパークプラグ、および、スパークプラグの製造方法。

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008253763A JP5058114B2 (ja) 2008-09-30 2008-09-30 スパークプラグ、および、スパークプラグの製造方法。

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010086758A JP2010086758A (ja) 2010-04-15
JP5058114B2 true JP5058114B2 (ja) 2012-10-24

Family

ID=42250526

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008253763A Expired - Fee Related JP5058114B2 (ja) 2008-09-30 2008-09-30 スパークプラグ、および、スパークプラグの製造方法。

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5058114B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5914582B2 (ja) * 2014-06-30 2016-05-11 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ
JP6427133B2 (ja) * 2016-03-29 2018-11-21 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3225626B2 (ja) * 1992-09-25 2001-11-05 株式会社デンソー 内燃機関用スパークプラグの製造方法
JPH06338376A (ja) * 1993-05-27 1994-12-06 Ngk Spark Plug Co Ltd スパークプラグ用電極
JP4028256B2 (ja) * 2002-02-27 2007-12-26 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグの製造方法
JP4295064B2 (ja) * 2003-10-31 2009-07-15 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010086758A (ja) 2010-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6855354B2 (ja) 点火プラグ
JP5260748B2 (ja) スパークプラグ
US8624473B2 (en) Spark plug
JP5185949B2 (ja) スパークプラグ
JP4705129B2 (ja) スパークプラグ
EP3621165B1 (en) Spark plug
JP5058114B2 (ja) スパークプラグ、および、スパークプラグの製造方法。
JP5090898B2 (ja) スパークプラグ
US8841828B2 (en) Spark plug
JP2005158323A (ja) スパークプラグの製造方法
JP4837688B2 (ja) スパークプラグ
JP5068221B2 (ja) スパークプラグの製造方法
JP6347818B2 (ja) 点火プラグ
JP5576753B2 (ja) スパークプラグの製造方法
JP5599840B2 (ja) スパークプラグ、スパークプラグの製造方法
JP5669689B2 (ja) スパークプラグ
JP5683409B2 (ja) スパークプラグおよびスパークプラグの製造方法
JP2007280668A (ja) スパークプラグ
JP6436942B2 (ja) 点火プラグ
JP2010238499A (ja) スパークプラグ
JP5995912B2 (ja) スパークプラグおよびスパークプラグの製造方法
JP5335290B2 (ja) スパークプラグ
JP2011253826A (ja) スパークプラグ
JP2015005388A (ja) スパークプラグの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100909

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120405

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120410

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120703

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120731

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150810

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5058114

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees