JPH06176848A - 汚損を防止したスパークプラグ - Google Patents

汚損を防止したスパークプラグ

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JPH06176848A
JPH06176848A JP33146592A JP33146592A JPH06176848A JP H06176848 A JPH06176848 A JP H06176848A JP 33146592 A JP33146592 A JP 33146592A JP 33146592 A JP33146592 A JP 33146592A JP H06176848 A JPH06176848 A JP H06176848A
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JP
Japan
Prior art keywords
spark plug
insulator
less
depth
circumferential groove
Prior art date
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Pending
Application number
JP33146592A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Kokubu
昭男 国分
Shigeyasu Yamada
茂保 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 絶縁碍子の脚長部へのカーボンの付着の連続
を遮断する効果が大きく、内部フラッシュオーバーや飛
火ミスの発生を有効に防止できるスパークプラグの提
供。 【構成】 先端に接地電極4が形成され内周に棚部16
が設けられた筒状主体金具1と、先端側が小径の脚長部
22、中間が前記棚部16に係合する大径(中径)の腰
部23、後端側が中径の頭部26となっており、軸孔2
1が貫設され、前記主体金具に嵌着された棒状絶縁碍子
2と、前記軸孔21に貫設された中心電極3とを備えた
スパークプラグにおいて、絶縁碍子の脚長部22の腰部
23から6.0mm以内の位置に、幅が0.3mm以
上、1.0mm以下で、深さが0.3mm以上、1.0
mm以下の略V字形または略U字形(半円を含む)の断
面を有する周溝5を1つ以上設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、低速走行を主とする
車両のエンジンに適したスパークプラグに関する。
【0002】
【従来の技術】フォークリフト、ゴルフカートのように
負荷が低い運転を主とする車両のエンジンでは、スパー
クプラグの気筒内に露出した絶縁碍子の表面にカーボン
が付着し、主体金具の奥で火花放電する、いわゆる内部
フラッシュオーバーが発生したり、飛火ミスが生じ易
い。このため、一般に絶縁碍子の表面に付着するカーボ
ンを焼却できるように、燃焼に伴って発生する熱を絶縁
碍子の脚長部先端に保持する割合が大きい(絶縁碍子の
脚長部が長い)低熱価のスパークプラグが採用されてい
る。また、実開昭50−59428号公報に、着火ミス
防止のため、絶縁碍子の脚長部にコルゲーションを形成
し、中心電極の発火部と主体金具内壁との間の絶縁距離
を大きくして内部フラッシュオーバーを防止したスパー
クプラグが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】低熱価のスパークプラ
グは内部フラッシュオーバーや飛火ミスによるエンジン
の着火不良をある程度低減できるが、低負荷運転が長時
間持続するとカーボンが付着し、エンジンの着火不良の
防止効果が充分ではない。また、前記絶縁碍子の脚長部
のコルゲーションは形状、位置について考慮されておら
ず、付着カーボンの連続を遮断する効果が充分ではな
い。この発明の目的は、絶縁碍子脚長部へのカーボンの
付着の連続を遮断する効果が大きく、内部フラッシュオ
ーバーや飛火ミスの発生を有効に防止できるスパークプ
ラグの提供にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明のスパークプラ
グは、先端に接地電極が形成され内周に棚部が設けられ
た筒状主体金具と、先端側が小径の脚長部、中間が前記
棚部に係合する径大の腰部、後端側が中径の頭部となっ
ており、軸孔が貫設され、前記主体金具に嵌着された棒
状絶縁碍子と、前記軸孔に貫設された中心電極とを備え
たスパークプラグにおいて、前記絶縁碍子の脚長部の前
記腰部から6.0mm以内の位置に、幅が0.3mm以
上、1.0mm以下で、深さが0.3mm以上、1.0
mm以下の略V字形または略U字形の断面を有する周溝
を1つ以上設けたことを特徴とする。請求項2に記載の
構成では、周溝は、0度以上、60度以下の入口側が広
い断面形状を呈することを特徴とする。
【0005】
【発明の作用および効果】この発明では、絶縁碍子の脚
長部の奥部にカーボンの付着しにくい形状の断面を有す
る溝を環状に形成しているので、脚長部表面に付着する
カーボン幕が周溝部分で軸方向に不連続となり、内部フ
ラッシュオーバーや飛火ミスの発生を有効に防止でき
る。
【0006】
【実施例】図1は、この発明のカーボン汚損を防止した
スパークプラグ100を示す。このスパークプラグ10
0は、円筒状の主体金具1と、該主体金具1に嵌着され
た軸孔21付き絶縁碍子2と、該軸孔21に差し込まれ
た中心電極3とを備える。主体金具1の外周には、先端
側から、エンジンへの取付ネジ11、径大の胴部12、
および六角頭部13が形成されている。主体金具1の内
周は、先端側が径小部14、後端側が径大部15となっ
ており、径小部14の中間に棚部16が形成されてい
る。主体金具1の先端には接地電極4が溶接されてお
り、胴部12と頭部13との中間、および後端部には薄
肉の加締め部17が形成されている。
【0007】絶縁碍子2は、先端側に小径の脚長部2
2、中間に中径の腰部23および大径の鍔部24(腰部
23と鍔部24とは一体となっていても良い)、後端側
に中径でコルゲーション25が形成された頭部26がそ
れぞれ設けられている。腰部23の先端側面は、前記主
体金具1の棚部16との係合面となっており、パッキン
6を介して係止されている。脚長部22は例えば長さが
17.0mmであり、先端部は外径が5.0mm後端部
は外径が7.0mmとなっている。脚長部22には、前
記腰部23からの距離Lが6.0mm以内に、幅Wが
0.3mm以上、1.0mm以下で、深さHが0.3m
m以上、1.0mm以下で、略V字形または略U字形の
断面形状を有する3つの周溝5が1.5mmの間隔で形
成してある。
【0008】周溝5の断面および形成位置の数値限定は
つぎの理由による。周溝5の断面の入口の幅Wを0.3
mm以上としたのは、これ以下であると付着したカーボ
ンが入口で架橋し易く、かつカーボン幕の切断距離が短
いため絶縁抵抗が不充分となる。また周溝5の断面の入
口の幅Wが1.0mm以上であると周溝5の内部にカー
ボンが入り込み易くなる。いずれの場合もカーボン幕の
連続を遮断し、絶縁抵抗の低下を防いで内部フラッシュ
オーバーや飛火ミスの発生を防止するという効果が低減
する。
【0009】周溝5の深さHが0.3mm以下であると
カーボン幕の切断距離が短くて絶縁効果が小さく、内部
フラッシュオーバーや飛火ミスの発生を防止するという
効果が低減する。周溝5の深さHが1.0mm以上であ
ると絶縁碍子の機械的強度が低下し実用性が低下する。
周溝5の形成位置を腰部23から6.0mm以内に限定
したのは、この位置より高温度に晒される脚長部22の
先端側に周溝5を形成すると、熱応力により絶縁碍子2
の破損が生じ易くなる理由による。
【0010】周溝5の断面の角度αは0度(U字形と同
義)以上、60度以下であることが望ましい。これは角
度が60度より大きいと周溝5内にカーボンが侵入し易
く、カーボン幕の遮断部分形成効果が小さいことによ
る。周溝5の断面の角度が0度以下であると、周溝5は
入口より奥が広くなり製造が困難となる。周溝5は、3
つあることが望ましいが1つ以上あれば絶縁抵抗の低下
を防止する効果は存在する。周溝5は図3(イ)に示す
如く入口が後端側に傾斜していても良いが、逆に入口が
先端側に傾斜しているとカーボンが溝内に侵入し易く、
周溝5の効果が半減する。また、この発明の周溝5は図
3の(ロ)に示す補助ギャップ41付きスパークプラグ
にも適用でき、図3の(ハ)に示すセミ沿面放電スパー
クプラグにも適用できる。
【0011】中心電極3は、前記軸孔21に、先端側か
ら電極棒31、電気抵抗32および接続端子33が差し
込まれて、充填された導電性ガラスシール34により固
着されて形成されている。電極棒31の先端は前記絶縁
碍子2の先端から突出しており、前記接地電極4との間
に火花放電間隙を形成している。また接続端子33の後
端は前記絶縁碍子2の後端から突設された径大のプラグ
キャップ接続端子35となっている。
【0012】図4は、各種スパークプラグを4サイクル
4気筒4バルブで2000ccのエンジンに装着して、
気温マイナス10℃でのプレデリパターン(始動−アイ
ドリング−低速走行−停止)の試験を行った結果を示
す。 A;絶縁碍子の脚長部に周溝を有しない従来のスパーク
プラグ B;幅0.2mm、深さ0.3mmの周溝を1.5mm
の間隔で3つ形成した従来のスパークプラグ C;幅0.4mm、深さ0.5mmの周溝を1.5mm
の間隔で3つ形成したこの発明のスパークプラグ D;幅0.6mm、深さ0.7mmの周溝を1.5mm
の間隔で3つ形成したこの発明のスパークプラグ E;幅0.8mm、深さ0.9mmの周溝を1.5mm
の間隔で3つ形成したこの発明のスパークプラグ F;幅0.6mm、深さ0.4mmの周溝を1.5mm
の間隔で3つ形成したこの発明のスパークプラグ この試験結果から、この発明の周溝5を有するスパーク
プラグC〜Fは、プレデリパターンを10サイクル繰り
返しても始動に支障のない絶縁抵抗値を維持しているの
に対し、従来のスパークプラグAでは、9サイクルで絶
縁抵抗値が1MΩに低下し始動不能となった。また、比
較例であるBもスパークプラグの絶縁抵抗の低下が大き
く、円滑な始動が困難であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のスパークプラグの断面図である。
【図2】図1に示すスパークプラグの要部拡大断面図で
ある。
【図3】他の実施例にかかるスパークプラグの断面図で
ある。
【図4】スパークプラグのエンジン試験結果を示すグラ
フである。
【符号の説明】
1 主体金具 2 絶縁碍子 3 中心電極 4 接地電極 5 周溝 16 棚部 21 軸穴 22 脚長部 23 腰部 26 頭部 L 腰部から周溝までの距離 W 周溝の幅 H 周溝の深さ α 周溝の角度

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に接地電極が形成され内周に棚部が
    設けられた筒状主体金具と、 先端側が小径の脚長部、中間が前記棚部に係合する径大
    の腰部、後端側が中径の頭部となっており、軸孔が貫設
    され、前記主体金具に嵌着された棒状絶縁碍子と、 前記軸孔に貫設された中心電極とを備えたスパークプラ
    グにおいて、 前記絶縁碍子の脚長部の前記腰部から6.0mm以内の
    位置に、幅が0.3mm以上、1.0mm以下で、深さ
    が0.3mm以上、1.0mm以下の略V字形または略
    U字形の断面を有する周溝を1つ以上設けたことを特徴
    とするスパークプラグ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記周溝は、0度以
    上、60度以下の入口側が広い断面形状を呈することを
    特徴とするスパークプラグ。
JP33146592A 1992-12-11 1992-12-11 汚損を防止したスパークプラグ Pending JPH06176848A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011086614A1 (ja) 2010-01-12 2011-07-21 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ
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BR9304649A (pt) 1994-07-05

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