JP3324237B2 - スパークプラグ - Google Patents

スパークプラグ

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JP3324237B2
JP3324237B2 JP28672293A JP28672293A JP3324237B2 JP 3324237 B2 JP3324237 B2 JP 3324237B2 JP 28672293 A JP28672293 A JP 28672293A JP 28672293 A JP28672293 A JP 28672293A JP 3324237 B2 JP3324237 B2 JP 3324237B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の着火装置と
して用いられるスパ−クプラグに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車などに使用されてきている
内燃機関においては、環境問題或いは地球資源問題に対
するグロ−バルな立場から、燃費低減が強力に推進され
てきている。その具体的手段として、特にガソリンエン
ジンでは、高圧縮化、希薄混合気によるリ−ンバ−ン化
等により対応がなされてきている。しかしながら、これ
らの対応は、スパ−クプラグの放電電圧を非常に高くす
る傾向にある。放電電圧の上昇は、点火システムでの絶
縁破壊に対する余裕度の縮小の他に、特にスパークプラ
グのスパークギャップ以外の箇所での放電が発生を引き
起こしやすくし、そのためにアイドルが不安定になるこ
とも、見受けられるようになってくるだろうことが予測
される。そしてさらに、放電電圧の上昇は、電極消耗に
厳しいと言うこれまでの経験に基づくと、早急に解決し
ておかなければならないと現実的に厳しい状況になるだ
ろう事が予期される。
【0003】上記のような全世界共通の問題に対応し、
車社会のニーズを反映して適用可能なスパークプラグし
ては、例えば、特開昭62−31797号公報に開示さ
れた製造方法で製造されるものがある。該開示技術は、
中心電極の先端面に径の小さな突出部分を設け、該突出
部分に貴金属あるいは貴金属合金からなる円環状物を装
着したのちに絞り押し出し加工することによって、貴金
属あるいは貴金属合金からなる貴金属部分を前記中心電
極の側面に付設した中心電極を有したスパークプラグの
製造方法を開示したものである。前記開示に記載される
ようなスパークプラグは、貴金属部分に接地電極を対向
させることによって、発火部を形成し、是より放電電圧
の低下、並びに電極消耗の抑制する効果を有したものと
なる。
【0004】しかしながら、該製造方法で製造されたス
パークプラグにおいては、エンジンに装着されて、燃焼
による高温と吸気による冷却に曝されることによって、
前記中心電極と前記貴金属部分との熱膨張係数の相違に
基づいて発生する熱応力が、繰り返して前記中心電極の
周方向及び軸方向に発生する。特に、周方向の熱応力
は、前記貴金属部の強度的にもっとも弱い部分に不規則
な形状のクラックを発生させ、剥離して脱落するという
こが有る。
【0005】そこで、予め分割したチップ状の貴金属又
は貴金属合金から成る電極を別個に、前記中心電極の側
面に溶接して付設することは可能であるが、製造工程の
複雑化を伴うために、相当のコストアップとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記の如き状況を鑑み貴金属あるいは、貴金属合金からな
る電極を中心電極に設けても不規則な形状のクラックが
発生することによる剥離脱落のない耐久性に優れたスパ
ークプラグを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
するために、貫通孔を有した絶縁碍子と、前記貫通孔に
保持された中心電極と、前記貫通孔に備えられた電圧伝
達手段と、前記絶縁碍子を保持するハウジングと、前記
ハウジング先端面に付設された湾曲する接地電極と、前
記中心電極と前記接地電極とによって形成されるスパ−
クギャップから構成され、しかも、前記接地電極の先端
面が前記中心電極の側周面に対向し、そして前記接地電
極の先端面が対向する前記中心電極の側周面の位置に貴
金属もしくは貴金属合金からなる側面電極を備えてなる
スパ−クプラグにおいて、側面電極が円環状であり、し
かも、該側面電極には前記中心電極の軸方向に等間隔で
平行な溝部が設けられており、D2を内径、Lを隣接す
る前記溝部の円周に沿った長さ、とするときに、
【0008】
【数2】Lmm≦2.2・D2mm を満足する寸法関係を有するようにスパークプラグを構
成する手段を採用する。
【0009】
【作用】上記の如き構成とすることによって、即ち、前
記側面電極には前記中心電極の軸方向に等間隔で平行な
溝部が設けられており、D2を内径、Lを隣接する前記
溝部の円周に沿った長さ、とするときに
【0010】
【数3】Lmm≦2.2・D2mm を満足する寸法関係を有するようにスパークプラグを構
成したことから、エンジン内の燃焼により発生する繰り
返し熱応力を前記溝部に集中させることで前記溝部以外
の応力を緩和させることができる。
【0011】
【発明の効果】上記の如き作用によって、貴金属あるい
は、貴金属合金からなる電極を中心電極に設けても不規
則な形状のクラックが発生することによる剥離脱落のな
い耐久性に優れたスパークプラグを提供することができ
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の詳細について、図に示した一
例を参照しながら、説明する。図1は、本発明の一実施
例であるスパークプラグの半断面概略図である。前記ス
パ−クプラグ1は、アルミナ等からなる絶縁碍子4に設
けられた貫通孔4aの先端にニッケル合金などの耐熱耐
食材料からなる中心電極5を保持し、前記貫通孔4aの
他端に鉄などの金属材料からなる端子電極8を保持し、
更に導電性ガラス6及び抵抗体7を内封する前記絶縁碍
子4と、銅等の金属製のリング9及びパッキン10を介
して前記絶縁碍子4を固持する低炭素鋼などの金属製の
ハウジング2とから構成される。該ハウジング2には、
ネジ部2aが備えられ、又、前記ハウジング先端面2b
には、ニッケル合金などの耐熱耐食材料からなる接地電
極3が、前記接地電極3の前記中心電極5に対して18
0°位置に2本備えられている。そして、前記接地電極
3の先端面3aは、前記中心電極5の側周面5bに対向
して配置されており、前記先端面3aが対向する前記中
心電極3の前記側周面5bに貴金属或いは、貴金属合金
からなる側面電極13が設けられ、該側面電極13と前
記先端面3aとからスパ−クギャップ12を形成してい
る。尚、高電圧は、前記端子電極8と前記ハウジング2
との間に印加され、前記端子電極8、前記導電性ガラス
6、前記抵抗体7から構成される電圧伝達手段によって
スパ−クギャップ12に伝達されて、スパークを発生す
る。
【0013】次に、前記中心電極5について説明する。
図2は、前記中心電極5の斜視図である。前記中心電極
5は、冷間鍛造によって作製された鍛造品で、図1の5
−1は、ニッケルからなる表皮部、5−2は、銅からな
る芯部であり、このような構成を持った前記中心電極5
を切削加工して本体5eの先端部分に円柱状の先端部5
f、平面部5dを設けたものである。前記本体5eの側
周面5bに冷間鍛造時に付設された鍔部5gでもって、
前記絶縁碍子4の前記貫通孔4aに備えられた図1に図
示してない保持部に係止めされて前記導電性ガラス6に
て固着される。尚、5cは側周面である。
【0014】次に、前記側面電極13について説明す
る。図3は、前記中心電極5に付設する前の円環状の前
記側面電極13である。図において、D1は外径であ
り、D2は内径であり、tは肉厚であり、hは高さであ
り、wは溝幅であり、dは溝深さである。13aは前記
中心電極の軸方向に等間隔で平行であるように設けられ
た複数の溝部であり、13bは側周面であり、前記溝部
13aは、転造によって作製されている。ここで、D1
=1.9から2.9mm、D2=1.5から2.1mm、t
=0.2から0.4mm、h=2mm、w=0.1から0.
5mm、d=0.05から0.35mm(エンジン中で前記
側面電極13が切断することのない値を採用)、隣接す
る前記溝部13aの円周に沿った長さLmmを種々なる大
きさのものを作製して前記側面電極13とした。また、
材質としては公知のPt,Pt−Ir,Pt−W,Pt
−Rh,Pt−Rd,Pt−Ni,Au−Pd等を用い
て試作した。このように作製した前記側面電極13は、
前記中心電極5の前記本体5eの先端部分に円柱状の前
記先端部5fに嵌め合わせられて溶接によって結合され
ている。また、前記先端部5fの大きさは、前記側面電
極13の内孔13cと同じ大きさで作製されてなる。
尚、前記側面電極13を溶接後に、両者の密着度を高め
るためにスウェージング、熱処理等を施してもよい。図
4は、前記前記側面電極13を溶接後して備えた前記中
心電極5の先端部分の拡大図であり、(ア)は正面拡大
図、(イ)は底面図である。
【0015】以下に、前記スパークプラグ1での評価結
果を記す。評価試験は、排気量2000cc,4サイク
ル6気筒のガソリンエンジンにて実施し、スパークプラ
グに内装された中心電極の絶縁碍子から外部に突出した
先端部分に最も熱応力がかかるように、熱負荷の小さい
アイドリングを1分、エンジン回転数5200rpmの
フルスロットルの運転を1分繰り返して100時間耐久
を行った。その後、前記側面電極13の接合状態を観察
した。尚、比較のために上述の従来技術に基づくスパー
クプラグを比較例とした。
【0016】図6は、前記評価試験での結果を記したも
ので、前記D2と前記Lとの組合わせに対する前記側面
電極13の接合状態を、○接合良好、×剥離有り、とし
て記したものである。この結果から、クラックの発生を
防止するためには、
【0017】
【数4】L≦2.2・D2 であれば良いことが分かる。この理由は、D2が、大き
くなると温度変化幅に対して発生する熱応力が大きくな
るが、その一方でD2が大きくなると熱引きが向上し、
温度変化幅を減少させる効果をゆうする。これに起因し
て熱応力が減少する方向に働きクラックの発生を防止出
来る。
【0018】また、図7は、L≦2.2・D2を満足す
るように作製した本実施例を前記の比較例との比較結果
を記したものである。図より、比較品は、およそ25時
間程度で剥離を発生するのに対して、実施例は少なくと
も100時間は剥離が認められなかった。ここで、10
0時間というレベルは、市場において通常に使用される
場合には、全く問題ないことを意味している。
【0019】図5は、本発明の他の実施例であるスパー
クプラグの中心電極の本体5eに備えられた側面電極1
3を記したものである。13bは、周方向に設けられた
前記実施例同様の溝部である。このような物でも、前記
実施例同様に100時間は剥離が認められなかった(図
7参照)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明である実施例の半断面全体図である。
【図2】本発明の一部品である中心電極の斜視図であ
る。
【図3】本発明の一部品である側面電極の斜視図であ
る。
【図4】(ア)、(イ)は、本発明である実施例の側面
電極を備えた中心電極の正面拡大図の一部分及び底面図
である。
【図5】(ア)、(イ)は、本発明である他の実施例の
側面電極を備えた中心電極の正面拡大図の一部分及び底
面図である。
【図6】本発明である実施例のエンジン評価結果を説明
する図である。
【図7】本発明である実施例のエンジン評価結果を説明
する図である。
【符号の説明】
1 スパークプラグ 2 ハウジング 2a ネジ部 2b 先端面 3 接地電極 3a 先端面 4 絶縁碍子 5 中心電極 5b 側周面 5e 本体 5f 先端部 5−1 表皮部 5−2 芯部 6 導電性ガラス 7 抵抗体 8 端子電極 9 パッキン 10 リング 11 パッキン 12 スパ−クギャップ 13 側面電極 13a 溝部 13b 側周面 13c 内孔 13d 溝部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貫通孔を有した絶縁碍子と、前記貫通孔
    の一端に保持された中心電極と、前記貫通孔の他端に備
    えられた電圧伝達手段と、前記絶縁碍子を保持するハウ
    ジングと、前記ハウジング先端面に付設された湾曲する
    接地電極と、前記中心電極と前記接地電極とによって形
    成されるスパ−クギャップから構成され、しかも、前記
    接地電極の先端面が前記中心電極の側周面に対向し、そ
    して前記接地電極の先端面が対向する前記中心電極の側
    周面の位置に貴金属もしくは貴金属合金からなる側面電
    極を備えてなるスパ−クプラグにおいて、 側面電極が円環状であり、しかも、該側面電極には前記
    中心電極の軸方向に等間隔で平行な溝部が設けられてお
    り、D2を内径、Lを隣接する前記溝部の円周に沿った
    長さ、とするときに、 【数1】Lmm≦2.2・D2mm を満足する寸法関係にあることを特徴とするスパークプ
    ラグ。
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