JP2009087923A - スパークプラグおよびそのスパークプラグが取り付けられる内燃機関 - Google Patents

スパークプラグおよびそのスパークプラグが取り付けられる内燃機関 Download PDF

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Abstract

【課題】エンジンヘッドに設けられたスパークプラグの取付孔の燃焼室側の開口付近において、当該開口付近に生じ得る熱応力の影響を緩和しながらも良好な熱引きを行い、耐熱性を向上させたスパークプラグおよびそのスパークプラグが取り付けられる内燃機関を提供する。
【解決手段】スパークプラグ100の主体金具50の先端側にねじ山の形成されていない筒状部55を設け、エンジンヘッド200の取付孔210との密着を避けることにより取付孔210にかかる熱応力を緩和する。更に、スパークプラグ100は、筒状部55の先端面57が取付孔210内で燃焼室内壁面225よりも1.5mm以上、軸線O方向後端側に配置される取り付け構造を有する。これにより、主体金具50は筒状部55において燃焼室220内での混合気の燃焼に伴う熱を受けにくくなり受熱量が低減されるので、良好な熱引きを行うことができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関に取り付けて混合気への点火を行うスパークプラグおよびそのスパークプラグが取り付けられる内燃機関に関するものである。
従来、自動車のエンジン等の内燃機関には点火のためのスパークプラグが用いられている。一般的なスパークプラグは、自身の先端側に火花放電のための電極を形成する中心電極と、その中心電極を軸孔内に保持する絶縁碍子と、この絶縁碍子の径方向周囲を取り囲んで保持する主体金具とを有している。そして、主体金具の外周面に形成されたねじ山をエンジンヘッドの取付孔に設けられる雌ねじに螺合させることにより、スパークプラグがエンジンに取り付けられ、火花放電による混合気への点火が行われる。
近年、内燃機関の高出力化や省燃費化が進み、エンジンの小型化が図られる一方で、排気効率向上のための排気弁の大径化や冷却効率向上のためのウォータージャケットの密集化などが図られている。エンジン側の設計の自由度を確保できるようにスパークプラグの取付孔は小径化が図られており、その取付孔に取り付けられるスパークプラグとしては、ねじ山の呼び径がM12以下に形成された小型のものが使用されている。
そして、小型化が図られることによってエンジンヘッドの肉厚も薄くなり、スパークプラグが固定される取付孔の周辺は、従来に比較して、同じ熱負荷(熱量)に対する影響が大きく現れるようになった。エンジンヘッドの肉厚が薄くなったことによって、熱容量が相対的に小さくなったためである。特に取付孔の燃焼室側の開口付近は温度が高くなるため、混合気の燃焼による熱応力は大きい。また、ねじの螺合によってスパークプラグから取付孔へ加えられている機械的な負荷の影響は殊更強く、取付孔の燃焼室側の開口付近が損傷してしまう虞すらある。総合的には、スパークプラグが固定される取付孔の周辺において、エンジンヘッドは熱応力に対して弱くなったとも換言し得る。この不具合を解消するためには、取付孔の燃焼室側の開口付近に対しスパークプラグが密着する部分をなくす、あるいは少なくするとよい。ここで、例えば、エンジンヘッドの取付孔の内径を小さくすることでエンジン設計の自由度を高めることを目的に、小径化の難しいねじ山を主体金具の外周面の後端側に形成するとともに、先端側の外周面においては、ねじ山を非形成としたスパークプラグがある(例えば、特許文献1参照。)。このようなスパークプラグを用いれば、取付孔の燃焼室側の開口付近において、取付孔とスパークプラグとが密着する部分をなくすことができ、取付孔に生じ得る熱応力の影響を緩和することが可能である。
特開2003−308945号公報
ところで、燃焼室内での混合気の燃焼に伴い接地電極や主体金具が受けた熱は、主に、ねじ山を介してエンジンヘッド側へ逃される。主体金具の先端側の外周面においてねじ山を非形成とすれば、その部分において、主体金具と取付孔との当接面積が減少することとなる。すると、主体金具からエンジンヘッドへ十分な熱引きが行えなくなって、スパークプラグの耐熱性が低下する虞があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、エンジンヘッドに設けられたスパークプラグの取付孔の燃焼室側の開口付近において、当該開口付近に生じ得る熱応力の影響を緩和しながらも良好な熱引きを行い、耐熱性を向上させたスパークプラグおよびそのスパークプラグが取り付けられる内燃機関を提供することを目的とする。
本発明に係るスパークプラグは、中心電極と、軸線方向に延びる軸孔を有し、前記中心電極を前記軸孔内の先端側に保持する絶縁碍子と、前記軸線方向に延びる筒孔を有し、その筒孔内に前記絶縁碍子の少なくとも一部を保持する主体金具であって、呼び径がM12以下であり内燃機関の取付孔に螺合するねじ山が自身の外周面に形成される取付部、当該取付部の先端側にて前記取付部よりも小径に形成される筒状部、前記取付部の先端近傍にて前記筒状部との間の外周面をテーパ状に接続する第1テーパ部、前記取付部の後端側にて前記取付部よりも大径に形成される鍔部、および、前記取付部と前記鍔部との間の外周面をテーパ状に接続する第2テーパ部を有する主体金具とを備え、前記軸線方向において、前記第2テーパ部の先端の位置から、前記筒状部の先端面の位置までの長さをA、前記第1テーパ部の先端の位置から、前記筒状部の先端面の位置までの長さをB、前記第1テーパ部の先端の位置から、前記主体金具が前記内燃機関の前記取付孔に螺合されたときの前記取付孔における燃焼室側の開口端の位置までの最長の長さをCとしたときに、B/Aが0.2以上を満たし、且つ、Bが2mm以上であるスパークプラグであって、前記筒状部の前記先端面が前記取付孔内に配置されると共に、C−Bが1.5mm以上となるように構成されたことを特徴とする。
本発明によれば、主体金具は、ねじ山が形成された取付部を有し、その取付部よりも軸線方向の先端側に、ねじ山が非形成の筒状部を有している。そして筒状部は、その大きさとして、B/Aが0.2以上、且つ、Bが2mm以上に規定されている。したがって、スパークプラグが取り付けられる取付孔内で、燃焼室に近い側の部位には、主体金具と密着しない部分が確保されている。つまり、主体金具に筒状部を設けたことによって、取付孔の燃焼室側の部位において、取付孔が主体金具と密着する場合に取付孔に生じ得る熱応力の影響が、緩和されるのである。取付孔の燃焼室側の部位には、燃焼室内での混合気の燃焼に伴う熱負荷がかかるため、上記のように、主体金具との密着により取付孔に生じ得る熱応力の影響を緩和できれば、取付孔が設けられるエンジンヘッドの寿命を高めることができる。
なお、本発明では、主体金具にねじ山を形成する一方、そのねじ山よりも先端側の筒状部にはねじ山を形成しない構成としている。このようなスパークプラグを内燃機関(エンジンヘッド)の取付孔へ螺着する場合には、その螺着時にスパークプラグを回転させたときに、筒状部と取付孔と間で摩擦抵抗が生じてしまっていては、適正なトルク(締め付けトルク)でスパークプラグを内燃機関へ取り付けることができない。つまり、「取付部よりも小径に形成される筒状部」とは、スパークプラグを取付孔に螺着する際に、取付部が取付孔に接触する一方で、筒状部は取付孔に密着しない構成であることを意味する。
更に、本発明によれば、スパークプラグが取付孔に取り付けられた際に、筒状部の先端面が取付孔内に配置されると共に、C−Bが1.5mm以上となる取り付け構造を有する。このため、スパークプラグの筒状部に、燃焼室内での混合気の燃焼に伴う熱負荷がかかりにくい構成を実現できる。つまり、C−Bが1.5mm未満の場合や、筒状部の先端面が燃焼室内壁面よりも燃焼室内に突出している場合と比べ、筒状部を介した主体金具の受熱量を低減することができる。この効果は、筒状部の先端面が、周方向の全てにおいて、取付孔の燃焼室側の開口よりも取付孔内に配置されていなければ得られないというわけではない。すなわち、筒状部の先端面が、一部でも、取付孔の燃焼室側の開口よりも取付孔内に配置される構成であればよいのである。また、筒状部は、接地電極が受けた熱を第1テーパ部や取付部へ伝える役目を果たす。そして第1テーパ部や取付部を介して、熱は、主体金具側からエンジンヘッド側へ引かれることとなる。このように、筒状部での受熱量の低減を図ることで、筒状部から第1テーパ部や取付部へ伝わる熱量が低減されるので、筒状部において熱がスムーズに流れ、熱が籠もりにくい構造となる。したがって、接地電極から筒状部への熱引きも円滑に行うことができるので、スパークプラグの温度上昇を抑制し、耐熱性を高めることができる。なお、第1テーパ部は、取付部の周方向の全周にわたって連続した環状に形成する必要はなく、例えば、取付部に形成されたねじ山のうちのもっとも軸線方向の先端側のねじ山を、第1テーパ部としてもよい。
また、本発明に係るスパークプラグは、一端が前記主体金具の前記筒状部の前記先端面に接合され、他端が前記中心電極の先端との間で火花放電間隙を形成する接地電極を備え、前記軸線方向において、前記主体金具が前記内燃機関の前記取付孔に螺合されたときの前記取付孔における燃焼室側の前記開口端の位置から、前記接地電極の部位のうちもっとも先端側に位置する部位までの最短の長さをDとしたときに、Dが3mm以上となるように構成されてもよい。
上記のように、主体金具の熱引きを、より円滑に行うことができる取り付け構造を有するスパークプラグであれば、筒状部の先端面に接地電極を接合した場合に、その接地電極からの熱引きを円滑に行うことができる。もっとも、筒状部の先端面が取付孔内に配置されるため、接地電極が燃焼室内に突出する量(大きさ)は、小さくなる。そこで本発明のように、Dが3mm以上となるように構成すれば、接地電極と中心電極との間に形成される火花放電間隙を、燃焼室内に突き出すように配置させることができ、着火性を確保することができる。
また、本発明に係るスパークプラグは、前記軸線方向において、前記主体金具の前記筒状部の前記先端面の位置から、前記接地電極の部位のうちもっとも先端側に位置する部位までの長さをEとしたときに、Eが9mm以下となるように構成されてもよい。
あるいは、一端が前記主体金具の前記筒状部の前記先端面に接合され、他端が前記中心電極の先端との間で火花放電間隙を形成する接地電極を備え、前記軸線方向において、前記主体金具の前記筒状部の前記先端面の位置から、前記接地電極の部位のうちもっとも先端側に位置する部位までの長さをEとしたときに、Eが9mm以下となるように構成されてもよい。
上記のように、筒状部の先端面を、取付孔内で、より引っ込んだ位置に配置させた上で、接地電極を燃焼室内に十分突き出させる配置とするには、Eを大きくすることが望まれる。その一方で、接地電極が長くなり、接地電極自身の熱を筒状部側へ逃がす経路も長くなるので、接地電極の温度上昇を招く虞がある。そこで本発明のように、Eを9mm以下とするとよい。B/Aが0.2以上を満たした状態では、Eが9mm以下であれば、接地電極の温度が上昇しても、その温度が接地電極の耐熱性の限界温度(接地電極を構成する部材の酸化限界温度)を超えることがない。
また、本発明に係るスパークプラグにおいて、前記絶縁碍子の先端面における外周縁と、前記主体金具の前記先端面の内周縁との最短距離をF、前記絶縁碍子の前記先端面における前記外周縁と、前記取付孔の前記燃焼室側の前記開口端との最短距離をGとしたときに、F>Gを満たしてもよい。
スパークプラグにおいてくすぶりが生じた場合、火花放電が正規の火花放電間隙(例えば中心電極と接地電極との間)で行われず、絶縁碍子の先端面上に付着したカーボン中を電流が流れ、このカーボンに被覆された絶縁碍子の先端面の外周縁と、主体金具(筒状部)の先端面との間で火花放電する場合がある。上記のように、軸線方向において、筒状部の先端面の位置を、取付孔の開口端の位置よりも取付穴内に配置すると、くすぶり時に行われる上記の火花放電は、取付孔の開口端の位置から、より取付孔内に引っ込んだ位置で発生してしまう。そこで本発明のように、F>Gが満たされるようにすれば、絶縁碍子の先端面の外周縁は、筒状部の先端面の内周縁よりも、取付孔の開口端に直線距離で近くなる。このため、くすぶり時の火花放電を、絶縁碍子の先端面の外周縁と取付孔の開口端との間で発生させやすくできる。つまり、より燃焼室内に近い位置で火花放電を発生させることができるため、混合気への着火がより容易となり、着火性を確保することができる。
なお、本発明によれば、主体金具の先端面と取付孔の開口端とが接近していると、着火性を確保に制限を受ける場合がある。より確実に着火性を確保するには、CとBとの差が1.5mm以上(C−B≧1.5mm)であることが望ましい。
また、本発明に係るスパークプラグにおいて、前記主体金具には、前記筒孔の内周面から全周に亘って内向きに突出した内突部が設けられており、前記絶縁碍子は前記内突部に前記軸線方向の後端側から係止され、前記軸線方向において、前記内突部の先端の位置は、前記第1テーパ部の先端の位置よりも後端側に位置してもよい。
燃焼室内での混合気の燃焼に伴い中心電極が受熱した熱は、中心電極を保持する絶縁碍子を介して主体金具へ伝わり、主体金具の第1テーパ部や取付部を介してエンジンヘッドへ熱引きされる。その際に、絶縁碍子から主体金具への熱の伝導は、主体金具の筒孔内で絶縁碍子を保持するため筒孔内に設けられた内突部を介して行われる。このとき、主体金具の筒状部で受熱した熱は、第1テーパ部や取付部を介してエンジンヘッドへ熱引きされるが、その熱に、絶縁碍子から伝導された熱が合流すると、蓄熱量(主体金具中に存在する熱量)が比較的高くなって、エンジンヘッドへの熱引きが速やかに行われにくくなる虞がある。本発明によれば、主体金具の内突部の先端の位置を、主体金具の第1テーパ部の先端の位置よりも、軸線方向において後端側に位置させることができる。このようにすれば、筒状部において受熱した熱が、内突部よりも先に第1テーパ部に到達することができるので、さらに第1テーパ部を介してエンジンヘッド側に熱引きされやすくなる。このため、絶縁碍子から伝導された熱が筒状部にて受熱した熱と合流しても、筒状部からの熱がすでに低減しているため、エンジンヘッドへの熱引きを速やかに行うことができる。
また、本発明に係る内燃機関は、燃焼室内に開口し、内周に雌ねじが形成された取付孔を有し、当該取付孔に、本発明に係るスパークプラグが取り付けられることを特徴とする。
本発明に係る内燃機関では、エンジンヘッドの取付孔に、上記発明に係るスパークプラグが取り付けられるので、取付孔の燃焼室側の開口付近において生じ得る熱応力の影響を緩和することができるとともに、スパークプラグからの熱引きを良好に行うことができる。
以下、本発明を具体化したスパークプラグの一実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、図1,図2を参照し、一例としてのスパークプラグ100の構造と、そのスパークプラグ100が取り付けられる内燃機関201について説明する。図1は、スパークプラグ100の部分断面図である。図2は、スパークプラグ100を内燃機関201のエンジンヘッド200に組み付けた状態を示す断面図である。なお、図1,図2において、スパークプラグ100の軸線O方向を図面における上下方向とし、下側をスパークプラグ100の先端側(前方)、上側を後端側(後方)として説明する。
図1に示すように、スパークプラグ100は、概略、絶縁碍子10と、この絶縁碍子10を保持する主体金具50と、絶縁碍子10内に軸線O方向に保持された中心電極20と、主体金具50の先端面57(後述する筒状部55の先端面57)に一端(基端部32)を溶接され、他端(先端部31)側の内面33が中心電極20の先端に設けられた貴金属チップ90を臨むように屈曲された接地電極30と、絶縁碍子10の後端部に設けられた端子金具40とから構成されている。
まず、このスパークプラグ100の絶縁体を構成する絶縁碍子10について説明する。図1,図2に示す、絶縁碍子10は、周知のようにアルミナ等を焼成して形成され、軸中心に軸線O方向へ延びる軸孔12が形成された筒形状を有する。軸線O方向の中央より後端側には外径の最も大きな鍔広部19が形成されており、それより後端側(図1における上側)に後端側胴部18が形成されている。鍔広部19より先端側(図1における下側)には後端側胴部18よりも外径の小さな先端側胴部17が形成されており、更にその先端側胴部17よりも先端側に、先端側胴部17よりも外径の小さな脚長部13が形成されている。脚長部13は先端側ほど縮径されており、スパークプラグ100が内燃機関201のエンジンヘッド200(図2参照)に取り付けられた際には、その燃焼室220内に晒される。そして、脚長部13と先端側胴部17との間は段部15として形成されている。
次に、中心電極20について説明する。中心電極20は、インコネル(商標名)600または601等のニッケル系合金等で形成され、内部に熱伝導性に優れる銅等からなる金属芯23を有している。中心電極20は、その軸線がスパークプラグ100の軸線Oと一致するように絶縁碍子10の軸孔12内の先端側にて保持されている。中心電極20の先端部22は絶縁碍子10の先端部11の先端面14から突出され、その突出部分は先端側に向かって径小となるように形成されている。この突出部分の先端には耐火花消耗性を向上するための貴金属チップ90が接合されている。
また、中心電極20は、軸孔12の内部に設けられたシール体4およびセラミック抵抗3を経由して、後端側の端子金具40に電気的に接続されている。図1に示す、この端子金具40の後端側の端子部41は、絶縁碍子10の後端側胴部18より外部に露出されており、この端子部41にプラグキャップ(図示外)を介して高圧ケーブル(図示外)が接続され、高電圧が印加されるようになっている。
次に、主体金具50について説明する。図2に示すように、主体金具50は、内燃機関201のエンジンヘッド200にスパークプラグ100を固定するための筒状の金具である。主体金具50は、自身の先端面57より絶縁碍子10の先端部11を突出させた状態で、脚長部13から後端側胴部18の先端部分にかけての部位の周囲を取り囲むようにして、絶縁碍子10を自身の筒孔59内に保持している。主体金具50は低炭素鋼材より形成されており、略中央から先端側にかけて、太径の取付部52が形成されている。なお、主体金具50は耐熱性を重視し、ステンレスやインコネル等を用いて作製してもよい。
主体金具50の取付部52の外周面には、雄ねじ状のねじ山60が形成されている。ねじ山60は、図2に示す、内燃機関201の上部に設けられるエンジンヘッド200の取付孔210の固定部212に形成された雌ねじ211と螺合して、主体金具50を取付孔210内に固定するためのものである。なお、本実施の形態では、主体金具50の取付部52の外径をねじ山60の呼び径でM12以下(本実施の形態ではM12)としている。
主体金具50の取付部52よりも先端側には、取付部52より細径の筒状部55が設けられている(詳細にはねじの谷よりも細径である。)。筒状部55は、スパークプラグ100がエンジンヘッド200の取付孔210に取り付けられた際に、その取付孔210の固定部212よりも燃焼室220側で細径の細径部213(図2参照)内に配置される。そして筒状部55と取付部52との間には、先端側に縮径するテーパ状をなす第1テーパ部61が形成されている。この第1テーパ部61は、取付孔210の細径部213と固定部212との間でテーパ状に形成された第1段部214に当接し、取付孔210を介した燃焼室220内の気密漏れを防止している。
また、主体金具50の取付部52の後端側には、鍔状で取付部52よりも太径の鍔部54が形成されている。この鍔部54と取付部52との間には、先端側に縮径するテーパ状をなす第2テーパ部62が形成されている。この第2テーパ部62は、取付孔210の固定部212と、固定部212よりも後端側で取付孔210の開口端に繋がる太径の太径部215との間で、テーパ状に形成された第2段部216に当接している。第2テーパ部62は、第1テーパ部61と共に、取付孔210を介した燃焼室220内の気密漏れを防止するものである。本実施の形態においては、第1テーパ部61および第2テーパ部62の両方において気密漏れを防止するシール機能を持たせているが、少なくとも第2テーパ部62においてシール機能が果たされていればよく、必ずしも第1テーパ部61ではシール機能が果たされている必要はない。
図1,図2に示すように、主体金具50の鍔部54の後端側には、図示外のスパークプラグレンチが嵌合する工具係合部51が形成されている。工具係合部51より後端側には薄肉の加締部53が設けられており、工具係合部51と取付部52との間には薄肉の座屈部58が設けられている。そして、工具係合部51から加締部53にかけての筒孔59の内周面と、絶縁碍子10の後端側胴部18の外周面との間には、円環状のリング部材6,7が介在されており、更に両リング部材6,7の間にタルク(滑石)9の粉末が充填されている。また、取付部52の形成位置における筒孔59の内周面には、内向き且つ後端向きの面を持つ段状の部位56を有するように、内周面の一部を全周に亘って内向きに膨出させた形状をなす内突部64が形成されている。絶縁碍子10が筒孔59内に保持される際には、この内突部64の段状の部位56に、絶縁碍子10の段部15が環状の板パッキン8を介して支持される。
そして、加締部53の端部を内側に折り曲げるようにして加締めることにより、リング部材6,7およびタルク9を介し、筒孔59内で絶縁碍子10の鍔広部19が先端側に向け押圧される。この加締めの際に、圧縮力の付加に伴い座屈部58が外向きに膨らむように変形されることで、作製時における加締部53の圧縮ストロークを大きくする。これにより、筒孔59内において加締部53と内突部64の段状の部位56との間で絶縁碍子10が確実に挟まれ保持されて、主体金具50と絶縁碍子10とは一体となる。板パッキン8により主体金具50と絶縁碍子10との間の気密性は保持され、筒孔59を介した燃焼ガスの流出が防止される。
次に、接地電極30について説明する。接地電極30は棒状をなし、自身の長手方向の横断面が略長方形に形成された形状を有する電極であり、自身の基端部32が、主体金具50の先端面57(すなわち筒状部55の先端面57)に溶接により接合されている。また、接地電極30の先端部31は、内面33側が中心電極20の先端部22を臨むように屈曲され、その内面33と、中心電極20の先端部22に接合された貴金属チップ90との間で火花放電間隙が形成されている。
また、接地電極30は耐酸化性の高いNi合金から構成されており、一例として、インコネル(商標名)601が用いられる。より具体的には、接地電極30は、Niを主成分とし、Crを20〜30wt%、Alを1〜3wt%、Feを7〜20wt%、Mnを0.1〜0.5wt%、Siを0.1〜0.5wt%含んだ合金からなる。これにより、接地電極30は耐酸化性が高められ、より高温となる雰囲気内において使用された際の耐久性が高められている。更に、熱伝導性を高め高温雰囲気内における耐熱性を向上するため、接地電極30には銅からなる芯材35が内部に封入されている。
このように、本実施の形態のスパークプラグ100は、主体金具50の取付部52にねじ山を形成する一方、その取付部52よりも先端側に、ねじ山を形成しない筒状部55を有している。これにより、スパークプラグ100を内燃機関201のエンジンヘッド200の取付孔210に取り付けた際に、取付孔210の細径部213に筒状部55が密着することがない。つまり、主体金具50に筒状部55が設けられたことによって、取付孔210内で、燃焼室220内に近い細径部213において、主体金具50と密着しない部分が確保されている。したがって細径部213では、取付孔210と主体金具50とが密着する場合に取付孔210に生じ得る熱応力の影響が、緩和される。細径部213は燃焼室220内に近く、燃焼室220内での混合気の燃焼に伴う熱負荷がかかるため、上記のように、主体金具50との密着により細径部213に生じ得る熱応力の影響を緩和できれば、エンジンヘッド200の寿命を高めることができる。
一方、燃焼室220内での混合気の燃焼に伴い、接地電極30や主体金具50の筒状部55が受けた熱は、一部が筒状部55から細径部213へ伝導されてエンジンヘッド200側へ熱引きされるものの、多くは取付部52に伝導される。そして、第1テーパ部61やねじ山60を介してエンジンヘッド200の固定部212へ伝導されることにより、接地電極30や主体金具50の熱引きがなされることとなる。つまり、主体金具50からエンジンヘッド200への熱引きが、主に、燃焼室220から離れた位置にて行われる。従って接地電極30や筒状部55では速やかな熱引きが行われないため比較的蓄熱しやすくなるが、本実施の形態のスパークプラグ100では以下に説明する取り付け構造を有するため、燃焼室220内での混合気の燃焼に伴う筒状部55の受熱量を減らし、蓄熱を抑制することができる。そして、筒状部55を介した接地電極30の熱引きが良好に行われるようにすることで、接地電極30や主体金具50の温度上昇を抑制し、ひいてはスパークプラグ100の耐熱性を高めている。以下、図2,図3を参照し、スパークプラグ100のエンジンヘッド200への取り付け構造について説明する。図3は、取付孔310付近の燃焼室内壁面325の形態が図2とは異なる内燃機関301のエンジンヘッド300にスパークプラグ100を組み付けた状態を示す断面図である。
まず、本実施の形態のスパークプラグ100では、軸線O方向における取付部52の長さと筒状部55の長さとの関係を規定している。図2に示すように、軸線O方向において、主体金具50の第2テーパ部62の先端の位置Pから先端面57(すなわち筒状部55の先端面57)の位置Sまでの長さをAとする。同様に、第1テーパ部61の先端の位置Rから先端面57の位置Sまでの長さ(つまりは筒状部55の長さ)をBとする。このとき、後述する実施例1の結果に基づき、取付部52と筒状部55の合計の長さ(P−S間の長さA)に対する筒状部55の長さ(R−S間の長さB)の比率(B/A)が0.2以上を満たし、且つ、筒状部55の長さBが2mm以上であることを規定している。
B/Aが小さくなると、取付部52と筒状部55の合計の長さに対し、筒状部55の長さが短くなる。つまり、主体金具50は、先端側近くまでねじ山60が形成される構成となる。このような主体金具50を用いたスパークプラグ100が取り付けられる内燃機関201のエンジンヘッド200の取付孔210では、ねじ山60を介して主体金具50と密着した部分が燃焼室220に、より近い位置に形成されることとなる。このため、取付孔210にかかる熱応力が高まり、エンジンヘッド200の寿命(ライフサイクル)が短くなる虞がある。本実施の形態のスパークプラグ100ではB/Aを0.2以上、且つ、筒状部55の長さBを2mm以上とすることで、取付孔210と密着していない部分を設けることができる。これにより、取付孔210にかかる熱応力を緩和して、エンジンヘッド200の寿命を高めることができる。
次に、本実施の形態のスパークプラグ100は、エンジンヘッド200に取り付けられた際に、筒状部55の先端面57が、燃焼室220内において、燃焼室内壁面225よりも取付孔210の内部側に位置する(燃焼室220から引っ込んだ位置となるようにする)取り付け構造を有している。具体的には、スパークプラグ100がエンジンヘッド200に取り付けられた状態で、軸線O方向において、第1テーパ部61の先端の位置Rと、取付孔210における燃焼室220側の開口端230の位置Tとの間の長さをCとする。このとき、後述する実施例2の結果に基づき、燃焼室内壁面225からの筒状部55の先端面57の引っ込み量(C−B)が1.5mm以上となることを規定している。
筒状部55の先端面57が燃焼室220の内部に近づくほど、主体金具50は燃焼室220内での混合気の燃焼に伴う熱を多く受けるようになる。増えた分の熱引きを行えるようにするためには、受熱してすぐエンジンヘッド200側へ熱を逃がせるように、主体金具50と取付孔210との密着部分が、燃焼室220に、より近い位置にあるとよい。その一方で、取付孔210にかかる熱応力を緩和するには、燃焼室220に近い位置において、主体金具50と取付孔210とが密着していないことが望ましい。そこで、上記のようにB/Aを0.2以上として筒状部55を軸線O方向に延ばし、取付孔210の燃焼室220に近い位置にて主体金具50と密着しない部分を設けつつも、筒状部55の受熱量を減らして主体金具50側の熱引きを十分に行えるように、本実施の形態ではC−Bを1.5mm以上としている。つまり、筒状部55の先端面57の位置Sを、取付孔210内で、開口端230の位置Tを基準に、より引っ込んだ位置に配置している。これにより、筒状部55を燃焼室220の内部から遠ざけ、筒状部55が受熱し難くなるようにしている。このように混合気の燃焼に伴う熱による筒状部55の温度上昇を抑制することで、先端面57に接合される接地電極30から熱引きを効率よく行えるようにし、スパークプラグ100の耐熱性を高めることができる。
なお、上記では、燃焼室220の燃焼室内壁面225に対して直交する方向に沿って取付孔210が開口された場合(つまり、図2に示すように、取付孔210にスパークプラグ100を取り付けた状態で、スパークプラグ100の軸線Oを含む任意の断面で燃焼室内壁面225を見たときに、その燃焼室内壁面225の輪郭線が軸線Oと直交する場合)を例に検討したものである。もちろん、図3に示す、内燃機関301のエンジンヘッド300のように、取付孔310が、燃焼室320の燃焼室内壁面325の平面方向に対して直交する方向に沿って開口されていない場合もある。例えば、燃焼室内壁面325に開口する取付孔310の開口端330によって仮に描かれる仮想円が、スパークプラグ100の軸線Oと直交する1つの平面上にない場合である。こうした形態の場合、スパークプラグ100の軸線Oを含む任意の断面で燃焼室内壁面325を見たときに、軸線O方向における取付孔310の開口端330の位置が、その断面図において、軸線Oの左側と右側とで異なる。具体的に、図3の例では、取付孔310の開口端330のうち、図中、軸線Oの右側における開口端331の位置T1と、軸線Oの左側における開口端332の位置T2とが、軸線O方向において異なる配置となっている。こうした場合でも、主体金具50の筒状部55の先端面57で、もっとも、取付孔310の開口端330から取付孔310内に引っ込んでいる位置が、開口端330から軸線O方向に1.5mm以上離れた位置に配置されれば、筒状部55の受熱を抑制することができる。換言すると、主体金具50の筒状部55の先端面57の位置Sと、取付孔310で開口端330のうち、軸線O方向にもっとも先端面57から遠い開口端(この場合、開口端332)の位置(この場合、位置T2)との長さC−Bが、1.5mm以上となればよいのである。
また、図3の例において、燃焼室内壁面325に取付孔310が開口される位置によっては、例えば、開口端330のうち、図中軸線Oの左側の開口端333の位置T2と、筒状部55の先端面57の位置Sとの位置関係はそのままでありながら、図中軸線Oの右側の開口端331の位置T1が、主体金具50の先端面57の位置Sよりも軸線O方向の後端側に位置する取り付け構造となる場合がある。つまり、筒状部55の先端面57の一部が、取付孔310の燃焼室320側の開口よりも取付孔310内に配置され、先端面57の残りの部分が開口端330よりも燃焼室320内に配置される取り付け構造となる場合である。こうした場合でも、開口端332の位置T2と、筒状部55の先端面57の位置Sとの軸線O方向の長さC−Bが、1.5mm以上となる位置関係が満たされれば、筒状部55の受熱を、十分に、抑制することができる。
なお、取付孔210の開口端230に面取りがなされた場合、その面取面については取付孔210の内周面とみなし、燃焼室内壁面225と面取面との合わせ部分を開口端230として、軸線O方向における開口端230の位置Tを決定すればよい。
次に、本実施の形態のスパークプラグ100では、図2に示すように、燃焼室220内において軸線O方向先端側に突出する接地電極30の突出量(長さ)を規定している。具体的に、スパークプラグ100が内燃機関201のエンジンヘッド200に取り付けられた際に、軸線O方向において、取付孔210の燃焼室220側における開口端230の位置Tから、接地電極30の部位のうちもっとも先端側に位置する部位(位置V)までの長さをDとする。このとき、接地電極30の燃焼室220内における突出量(D)が3mm以上となることを規定している。
中心電極20の先端部22に設けた貴金属チップ90と接地電極30との間に形成される火花放電間隙の燃焼室220内における位置は、接地電極30の厚みを考慮すると、必然的に、接地電極30の部位のうちもっとも先端側に位置する部位よりも軸線O方向の後端側の位置となる。スパークプラグ100の設計において、燃焼室220内における接地電極30の突出量(D)を3mm未満とした場合、火花放電間隙の燃焼室220内での突出量は、接地電極30の厚みを差し引くと最大でも1mm程度となってしまう。つまり、火花放電間隙が、燃焼室内壁面225から燃焼室220の内部へ突出する量が少なくなってしまうので、着火性の低下を招く虞が生ずる。
なお、上記同様、図3に示す、内燃機関301のエンジンヘッド300のように、取付孔310が、燃焼室内壁面325の平面方向に対して直交する方向に沿って開口されていない場合は以下の通りである。すなわち、軸線O方向における開口端330の位置T1,T2のうち、もっとも、先端に位置する開口端332の位置T2と、接地電極30のうちもっとも先端側に位置する部位の位置Vとの長さDが、3mm以上となればよい。換言すると、位置Vと、取付孔310で開口端330のうち、軸線O方向にもっとも先端に位置する開口端(この場合、開口端332)の位置(この場合、位置T2)との最短の長さDが、3mm以上となればよいのである。
さらに、本実施の形態のスパークプラグ100では、図2に示すように、筒状部55の先端面57から軸線O方向先端側に突出する接地電極30の突出量(長さ)についても規定している。具体的には、軸線O方向において、主体金具50の筒状部55の先端面57の位置Sから、接地電極30の部位のうちもっとも先端側に位置する部位(位置V)までの長さ(接地電極30の突出長)をEとする。このとき、接地電極30の先端面57からの突出長(E)が9mm以下となることを規定している。突出長Eを大きくすれば接地電極30の長さが延び、接地電極30自身の筒状部55側へ熱を逃がす経路が長くなるため、接地電極30の温度上昇を招く。後述する実施例4の結果によれば、突出長Eが9mmより大きくなると、上記のようにB/Aを0.2以上とした場合に、接地電極30が耐熱性の限界温度(接地電極30を構成する部材の酸化限界温度)を超える虞がある。
ところで筒状部55は、取付部52を介して接地電極30の熱をエンジンヘッド200側へ逃がす経路を構成する。上記したようにB/Aを大きくすれば取付部52を取付孔210内のより引っ込んだ位置に配置させることができるが、それに伴い接地電極30の熱引きの経路が長くなる。実施例4の結果によれば、B/Aの値が大きくなるに従って、接地電極30からの熱引き効率が低下して接地電極30の温度が上昇することがわかる。一方、着火性を確保するためには接地電極30の突出長(E)が大きく燃焼室220内でより突出するほどよいが、後述する実施例4によれば、接地電極30の大きさの変動がそのまま自身の温度上昇を招くことがわかる。つまり、接地電極30自身の熱引き効率の改善を行えば、接地電極の温度上昇に与える影響の緩和が可能である。具体的には接地電極30の材料として熱伝導率のより高いものを用いたり、接地電極30を熱伝導率の高い芯材を有する複層構造としたりすれば、突出長Eを大きして着火性を高めつつ、B/Aをより大きくして取付部52を取付孔210内のより引っ込んだ位置に配置させることが可能となる。
また、本実施の形態では、絶縁碍子10の先端面14における外周縁16と、主体金具50の先端面57の内周縁63との最短距離をF、絶縁碍子10の先端面14における外周縁16と、取付孔210の開口端230との最短距離をGとした場合に、F>Gが満たされることを規定している。F>Gが満たされると、絶縁碍子10の先端面14の外周縁16は、主体金具50の先端面57の内周縁63(つまり筒状部55の内周縁63)よりも、取付孔210の開口端230の方が、直線距離で近くなる。すると、くすぶり時に生ずる火花放電は、絶縁碍子10の先端面14の外周縁16と、筒状部55の内周縁63との間よりも、絶縁碍子10の先端面14の外周縁16と、取付孔210の開口端230との間で発生しやすくなる。つまり、その際に生ずる火花放電を、燃焼室220内に、より近い位置で発生させることができるので、混合気に対し、より着火しやすくすることができる。これにより、スパークプラグ100にくすぶりが生じた場合における混合気に対する着火性を確保することができる。
さらに、本実施の形態では、主体金具50の筒孔59内で絶縁碍子10を保持するために設けられる内突部64の先端の位置Qが、主体金具50の第1テーパ部61の先端の位置Rよりも、軸線O方向において後端側に位置することを規定している。燃焼室220内での混合気の燃焼に伴い中心電極20が受熱した熱(以下、「中心電極由来の熱」ともいう。)は、絶縁碍子10に伝導し、段部15から板パッキン8を介して主体金具50の内突部64へ流れ、第1テーパ部61や取付部52のねじ山60を介し、エンジンヘッド200側へ熱引きされる経路をたどる。一方、主体金具50の筒状部55が受熱した熱(以下、「筒状部由来の熱」ともいう。)は、一部が筒状部55から細径部213へ伝導されてエンジンヘッド200側へ熱引きされるものの、多くは取付部52に伝導され、第1テーパ部61や取付部52のねじ山60を介し、エンジンヘッド200側へ熱引きされる経路をたどる。ここで、主体金具50の内突部64の先端の位置Qが第1テーパ部61の先端の位置Rよりも先端側にあると、中心電極由来の熱がエンジンヘッド200に逃れる際に、筒状部由来の熱と合流しやすくなるため、内突部64付近で蓄熱量が比較的高くなって速やかな熱引きを行えず、その結果、筒状部55においても速やかな熱引きを行えなくなる虞がある。
上記のようなスパークプラグ100を設計するにあたって、取付孔210にかかる熱応力の影響を十分に緩和できると共に、スパークプラグ100自身の熱引きが良好に行われるように各条件を求めるため、以下に示す評価試験を行った。
[実施例1]
まず、エンジンヘッド200の取付孔210とスパークプラグ100の主体金具50との間で生じ得る熱応力がエンジンヘッド200の寿命(ライフサイクル)に及ぼす影響について評価を行った。この評価試験では、取付部52と筒状部55の合計の長さに対する筒状部55の長さの比率(B/A)を異ならせた複数のスパークプラグのサンプルを作製し、それぞれを評価用のエンジンに取り付けた。そして所定のテストパターンに従ってエンジンを駆動させ、主体金具と取付孔との密着部位にて生じ得る熱応力によりエンジンヘッドに不具合が生じたときのそれぞれのサンプルの想定走行距離からライフサイクルを求めた。この評価試験の結果を図4のグラフに示す。
図4に示すように、B/Aの値が大きくなるに従って、ライフサイクルが増加するのが確認できた。そしてB/Aが0.2以上では、想定走行距離が10万マイル走行相当以上のライフサイクルとなった。取付部52と筒状部55の合計の長さに対する筒状部55の長さが短くなるほど、ねじ山60の形成位置がエンジンヘッド200の取付孔210の燃焼室220側の開口付近に近づく。取付孔210の燃焼室220側の開口付近には燃焼室220内で混合気が燃焼されることに伴い熱負荷がかかるが、これに加え、ねじの螺合により密着するスパークプラグ100側から熱応力がかかることとなる。従って、B/Aの値が小さくなるほど取付孔210にかかる熱応力がより高められることとなり、エンジンヘッド200の寿命に与える影響が大きくなることが確認できた。
[実施例2]
次に、筒状部55の先端面57を、燃焼室内壁面225から取付孔210の内部側にどの程度位置させれば主体金具50の熱引き性能が向上するかについて評価を行った。この評価試験では、取付孔の雌ねじの燃焼室側の形成開始位置を異ならせた複数のエンジンヘッドのサンプルを用意する一方で、取付部と筒状部の合計の長さに対する筒状部の長さの比率を0.2とした主体金具に温度プローブを埋め込んだ接地電極を接合し、評価用のスパークプラグのサンプルを作製した。そして、各エンジンヘッドのサンプルを用いたエンジンを組み立て、評価用のスパークプラグを取り付け駆動させて、そのときの接地電極の温度を測定した。この評価試験の結果を図5のグラフに示す。
図5に示すように、筒状部の先端面の燃焼室内壁面からの引っ込み量(C−B)が小さくなるに従って、接地電極の温度は高くなった。つまり、筒状部の先端面が燃焼室に近づいて筒状部自体の受熱量が高まるため、接地電極の熱引きが十分に行えなくなることがわかる。一方、C−Bが大きくなると接地電極の温度は下がるが、C−Bが1.5mm以上では、接地電極の温度はほぼ一定の状態となった。つまり、C−Bが1.5mm以上となれば、筒状部が受熱した分も含め、十分に、接地電極の熱引きを行えることが示された。
[実施例3]
次に、燃焼室220内における接地電極30の突出量(D)と着火性との関係について評価を行った。この評価試験では、スパークプラグをエンジンヘッドに取り付けた状態で、燃焼室内壁面の位置から接地電極のもっとも先端側に位置する部位までの軸線O方向の長さ(D)を2mm〜7mmの範囲で異ならせた複数のスパークプラグのサンプルを作製した。そして各サンプルをそれぞれ評価用のエンジン(排気量2.0L、6気筒)に組み付け、空燃比14.5の混合気を供給して750rpmで駆動させ、燃焼圧力を測定した。各サンプル毎に得られた燃焼圧力から1サイクルあたりの図示平均有効圧力(IMEP)を公知の手法により算出し、500サイクル分の算出結果からその平均値と標準偏差を求め、以下の式に示す燃焼変動率Pi(%)を求めた。
燃焼変動率Pi=(標準偏差/平均値)×100(%)
なお、図示平均有効圧力の変動率を示す燃焼変動率Piは、低いほど、混合気への着火状態が安定し高い着火性が維持された状態であるとみなせるものであり、一般に20%以上を超えた場合、失火が生じているとみなすことができる。この評価試験の結果を図6のグラフに示す。
図6に示すように、接地電極が燃焼室内で突出する突出量Dが大きくなるほど、燃焼変動率Piが小さくなることが確認できた。具体的に、突出量Dが3mmから7mmにかけて大きくなるに従って、燃焼変動率Piは20%未満において徐々に低下していく傾向を示したが、突出量が2mmになると燃焼変動率Piが急激に増加して40%より大きくなり、燃焼限界としての20%を超えた。この評価試験の結果より、接地電極の燃焼室内における突出量Dが、3mm以上であれば、十分な着火性を得られることが確認できた。
[実施例4]
次に、取付部52と筒状部55の合計の長さに対する筒状部55の長さの比率(B/A)と接地電極30の酸化限界温度との関係について評価を行った。この評価試験では、実施例1と同様にB/Aを異ならせた複数の主体金具を3つずつ用意し、温度プローブを埋め込んだインコネル(商標名)600の無垢材からなる突出長Eが5mmの接地電極と、同様に突出長Eが9mmの接地電極と、インコネル601の無垢材からなる突出長Eが9mmの接地電極とをそれぞれ接合したスパークプラグのサンプルを作製した。そして実施例2と同様に各サンプルをエンジンに取り付けて駆動させ、そのときの接地電極の温度を測定した。なお、各サンプルの筒状部の引っ込み量が1.5mmとなるように、エンジンヘッドの取付孔を調整した。そして各接地電極を構成する材料の酸化限界温度を基準とし、それぞれのサンプルの接地電極の温度とB/Aとの関係を相対的に比較した。この評価試験の結果を図7のグラフに示す。
図7に示すように、接地電極の温度は、いずれのサンプルもB/Aが大きくなるに従って上昇した。主体金具の筒状部は、接地電極の熱を、取付部を介してエンジンヘッド側へ逃がす経路を構成しており、B/Aが大きくなればその経路が長くなり、熱引き効率が低下して接地電極の温度が上昇することがわかる。また、主体金具の先端面からの接地電極の突出長Eの違いに関わらず、B/Aと接地電極の温度とを示すグラフの上昇傾向(グラフにおける傾き)は近似した。このことから突出長Eの大きさの変動幅が一定であれば、接地電極の温度変動幅もB/Aによらず略一定であることがわかる。
また、インコネル600からなるE=9(mm)の接地電極のグラフと、インコネル600より熱伝導性の高いインコネル601のグラフとを比べると、インコネル600のグラフは接地電極の温度が高くなる側へシフトしており、このインコネル600からなる接地電極が、温度条件的に対し、より厳しいものであることが確認できた。さらに、インコネル600からなるE=9(mm)の接地電極のグラフとE=5(mm)の接地電極のグラフとを比べると、突出長Eが長くなると温度条件的に厳しくなることが確認できた。つまり、接地電極の大きさの変動がそのまま接地電極自身の温度に影響することがわかる。このことより、突出長Eを大きくすれば接地電極の長さが延び、接地電極自身の筒状部側へ熱を逃がす経路が長くなるため、接地電極の温度上昇を招いたことがわかった。
そして具体的に、各サンプルのうち温度条件的にもっとも厳しい、インコネル600からなるE=9(mm)の接地電極では、B/Aが大きくなるに従って上昇する接地電極の温度が、B/Aが0.3を越えたあたりで酸化限界温度に達した。実施例1ではB/Aが0.2以上となるのがよいことが示されたが、この評価試験の結果を含めて検討すると、接地電極の材料や突出長Eの長さの設定によって、温度条件的に、さらに余裕をもった接地電極の設計が可能であることがわかった。
なお、本発明は各種の変形が可能なことはいうまでもない。例えば、接地電極30にはインコネル(商標名)601を用いたが、耐酸化性に優れた金属であれば、他の金属を用いてもよい。また、筒状部55を介した主体金具50による十分な熱引き性能が得られるのであれば、接地電極30に芯材35はなくともよい。
なお、本実施の形態においては、第1テーパ部61を筒状部55と取付部52との両者から連続する形態に形成しているが、本発明の構成はこれに限られることはない。詳述すると、例えば図8に示す、スパークプラグ500のように、第1テーパ部561は、筒状部555に対しては連続して形成される一方、ねじ山560の形成された取付部552とは必ずしも連続して形成されている必要はなく、実質的に連続して形成されていればよい。熱引きのために、例えば、第1テーパ部561と取付部552とが10mmを超えて離間して形成されているものは除外するが、それよりも近接して形成されていたり、あるいは、図2に示す、本実施の形態のように、第1テーパ部61が取付部52の先端領域の一部を兼ねたりする構成は許容し得る。取付部52のねじ山60のうち、もっとも先端側のねじ山60が、第1テーパ部61を兼ねる構成も許容し得るのである。
スパークプラグ100の部分断面図である。 スパークプラグ100を内燃機関201のエンジンヘッド200に組み付けた状態を示す断面図である。 取付孔310付近の燃焼室内壁面325の形態が図2とは異なる内燃機関301のエンジンヘッド300にスパークプラグ100を組み付けた状態を示す断面図である。 取付部52と筒状部55の合計の長さに対する筒状部55の長さの比率(B/A)と、エンジンヘッド200の寿命(ライフサイクル)との関係を示すグラフである。 接地電極30の引っ込み量(C−B)と接地電極30の温度との関係を示すグラフである。 燃焼室220内における接地電極30の突出量(D)と燃焼変動率Piとの関係を示すグラフである。 取付部52と筒状部55の合計の長さに対する筒状部55の長さの比率(B/A)と、接地電極30の温度と、接地電極30の突出長(E)との関係を示すグラフである。 変形例としてのスパークプラグ500の第1テーパ部561の構造について説明するための図である。
符号の説明
10 絶縁碍子
12 軸孔
20 中心電極
30 接地電極
31 先端部
32 基端部
50 主体金具
52 取付部
54 鍔部
55 筒状部
57 先端面
59 筒孔
60 ねじ山
61 第1テーパ部
62 第2テーパ部
100 スパークプラグ
200 エンジンヘッド
201 内燃機関
210 取付孔
225 燃焼室内壁面

Claims (7)

  1. 中心電極と、
    軸線方向に延びる軸孔を有し、前記中心電極を前記軸孔内の先端側に保持する絶縁碍子と、
    前記軸線方向に延びる筒孔を有し、その筒孔内に前記絶縁碍子の少なくとも一部を保持する主体金具であって、呼び径がM12以下であり内燃機関の取付孔に螺合するねじ山が自身の外周面に形成される取付部、当該取付部の先端側にて前記取付部よりも小径に形成される筒状部、前記取付部の先端近傍にて前記筒状部との間の外周面をテーパ状に接続する第1テーパ部、前記取付部の後端側にて前記取付部よりも大径に形成される鍔部、および、前記取付部と前記鍔部との間の外周面をテーパ状に接続する第2テーパ部を有する主体金具と
    を備え、
    前記軸線方向において、
    前記第2テーパ部の先端の位置から、前記筒状部の先端面の位置までの長さをA、
    前記第1テーパ部の先端の位置から、前記筒状部の先端面の位置までの長さをB、
    前記第1テーパ部の先端の位置から、前記主体金具が前記内燃機関の前記取付孔に螺合されたときの前記取付孔における燃焼室側の開口端の位置までの最長の長さをC
    としたときに、
    B/Aが0.2以上を満たし、且つ、Bが2mm以上であるスパークプラグであって、
    前記筒状部の前記先端面が前記取付孔内に配置されると共に、C−Bが1.5mm以上となるように構成されたことを特徴とするスパークプラグ。
  2. 一端が前記主体金具の前記筒状部の前記先端面に接合され、他端が前記中心電極の先端との間で火花放電間隙を形成する接地電極を備え、
    前記軸線方向において、
    前記主体金具が前記内燃機関の前記取付孔に螺合されたときの前記取付孔における燃焼室側の前記開口端の位置から、前記接地電極の部位のうちもっとも先端側に位置する部位までの最短の長さをD
    としたときに、
    Dが3mm以上となるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のスパークプラグ。
  3. 前記軸線方向において、前記主体金具の前記筒状部の前記先端面の位置から、前記接地電極の部位のうちもっとも先端側に位置する部位までの長さをEとしたときに、Eが9mm以下となるように構成されたことを特徴とする請求項2に記載のスパークプラグ。
  4. 一端が前記主体金具の前記筒状部の前記先端面に接合され、他端が前記中心電極の先端との間で火花放電間隙を形成する接地電極を備え、
    前記軸線方向において、前記主体金具の前記筒状部の前記先端面の位置から、前記接地電極の部位のうちもっとも先端側に位置する部位までの長さをEとしたときに、Eが9mm以下となるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のスパークプラグ。
  5. 前記絶縁碍子の先端面における外周縁と、前記主体金具の前記先端面の内周縁との最短距離をF、
    前記絶縁碍子の前記先端面における前記外周縁と、前記取付孔の前記燃焼室側の前記開口端との最短距離をG
    としたときに、
    F>Gを満たすことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のスパークプラグ。
  6. 前記主体金具には、前記筒孔の内周面から全周に亘って内向きに突出した内突部が設けられており、
    前記絶縁碍子は前記内突部に前記軸線方向の後端側から係止され、
    前記軸線方向において、前記内突部の先端の位置は、前記第1テーパ部の先端の位置よりも後端側に位置することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のスパークプラグ。
  7. 燃焼室内に開口し、内周に雌ねじが形成された取付孔を有し、当該取付孔に、請求項1乃至6のいずれかに記載のスパークプラグが取り付けられることを特徴とする内燃機関。
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