JP5421473B2 - スパークプラグ - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関に組み付けられて混合気への点火を行うためのスパークプラグに関するものである。
従来、内燃機関には点火のためのスパークプラグが用いられている。一般的なスパークプラグは、中心電極と、その中心電極を軸孔内に保持する絶縁碍子と、この絶縁碍子の径方向周囲を取り囲んで保持する主体金具と、一端部が主体金具に接合され、他端部が中心電極との間で火花放電ギャップ(火花放電間隙)を形成する接地電極とを備えている。そして、その火花放電ギャップで火花放電が行われることによって、混合気への点火が行われる。
近年、エンジン高出力化のためにエンジンに設けられるインテークバルブやエキゾーストバルブのバルブ径の拡大や、水廻り改善のためにエンジンに対してより大きなウォータージャケットを確保することが必要となってきている。これにより、エンジンに取付けられるスパークプラグの設置スペースが小さくなるため、スパークプラグの細径化が要求されている。ところが、スパークプラグを細径化すると、絶縁碍子と主体金具との間の絶縁距離が狭くなる。そのため、正規の火花放電ギャップで放電せず、中心電極から絶縁碍子を介して主体金具へ飛火する横飛火が発生し易くなる。さらに、燻り状態になると、奥飛火が発生し易くなる。これは、絶縁碍子の表面に堆積した導電性のカーボンなどが、絶縁碍子と主体金具との間の絶縁性低下をもたらすためである。この場合、絶縁碍子の先端温度を上昇させることによって、絶縁碍子に付着したカーボンを焼き切り、その都度絶縁性を確保する必要がある。
そこで、例えば、絶縁碍子の先端部における絶縁碍子と中心電極との距離をX、主体金具外部の絶縁碍子の表面の沿面距離をY、主体金具からの絶縁碍子の突出量をY1、ポケット隙間をZ、火花放電ギャップの大きさをG、主体金具の内部において絶縁碍子と主体金具との距離がG以下となる部位までの絶縁碍子の表面の長さをWとした場合に、(X+0.3Y+Z)/G≧2、Y1(mm)≧1、W/Z≧4、1.25≦Z(mm)≦1.55としたスパークプラグが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このスパークプラグでは、構成部品間の上記各種距離をそれぞれ規定することによって、細径化されたスパークプラグにおいても、燻っていない場合は安定して正規の火花放電ギャップへ飛火させ、燻って横飛火や奥飛火等の沿面放電が発生した場合でも、着火性を確保できる点に優れている。
特開2005−116513号公報
しかしながら、特許文献1に記載のスパークプラグのように、燻って沿面放電が発生した状態で着火できたとしても、絶縁碍子に付着したカーボンをすぐに焼き切らなければ、絶縁碍子の表面に大量のカーボンが付着してしまう。この場合、カーボンを全て焼き切るまでに相当時間を要するため、絶縁碍子からカーボンを完全に除去できない事態を生じ、正常な着火現象が得られる状態にまで回復できないという問題点があった。よって、例えば、絶縁碍子に付着したカーボンを速やかに焼き切ることによって、燻った状態から正常な状態にまで速やかに回復できるような方法が望まれていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、絶縁碍子に付着したカーボンを速やかに焼き切ることのできるスパークプラグを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明のスパークプラグは、軸線方向に延びる中心電極と、前記軸線方向に延びる軸孔を有し、前記中心電極を前記軸孔内の先端側に保持する絶縁碍子と、前記中心電極を前記絶縁碍子の前記軸孔内に保持してなる組立体における前記絶縁碍子の周囲を取り囲んで保持する主体金具と、一端部が、前記主体金具に接合され、他端部が、前記中心電極との間で火花放電間隙を形成する接地電極とを備えたスパークプラグにおいて、前記軸線方向において、前記中心電極は、先端部にイリジウム合金及びプラチナ合金の何れかの電極チップが溶接されており、前記主体金具の先端面から先端側に突き出る前記絶縁碍子の長さをHとし、前記軸線方向において、前記絶縁碍子の先端から後端側に向かって1.5mmの範囲内に相当する前記絶縁碍子の部分の体積をViとし、前記軸線方向において、前記1.5mmの範囲内に相当する前記中心電極の部分の体積をVcとしたときに、H≧1.8mmを満たすと共に、4.02mm <Vi≦12.51mm 、2.10mm ≦Vc≦6.42mm 、Vc/Vi≦1.03を満たしている。
また、請求項2に係る発明のスパークプラグは、請求項1に記載の発明の構成に加え、4.22mm ≦Vi≦8.77mm
2.42mm ≦Vc≦5.36mm 、Vc/Vi≦0.84を満たしている。
また、請求項3に係る発明のスパークプラグは、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記主体金具は、自身の外周面に、内燃機関の取付ねじ孔に螺合するねじ山が形成された取付ねじ部を有し、前記取付ねじ部の外径は、呼び径で、M10以下であることを特徴とする。
請求項1に係る発明のスパークプラグでは、H≧1.8mmを満たすと共に、4.02mm <Vi≦12.51mm 、2.10mm ≦Vc≦6.42mm 、Vc/Vi≦1.03を満たしているので、絶縁碍子の温度を速やかに上昇させることができる。一般的に、絶縁碍子の体積Vcは小さければ小さいほど、カーボン汚損に対する効果は認められるが、発火部周りでの絶縁碍子の温度が上がることから絶縁碍子の耐久性が低下する。本発明では、カーボン汚損の回復が良好であったVcを有するスパークプラグを用いて、エンジンによる絶縁碍子の耐久性を評価し、さらに中心電極の耐久性の評価を行うことによって、H、Vi、Vc、Vc/Viの最適な数値範囲を見い出した。これにより、絶縁碍子の温度を速やかに上昇させることができるので、絶縁碍子に付着したカーボンを速やかに焼き切ることができる。そして、カーボンをより速やかに焼き切ることによって、横飛火等の沿面放電の発生の防止と共に、自動車走行に必要な絶縁抵抗の確保に高い効果を発揮できる。また、中心電極の先端側体積Vcを小さくし過ぎると、中心電極の先端部に溶接された電極チップの耐久性が急激に低下するが、本発明では、2.10mm ≦Vc≦6.42mm を満たしているので、絶縁碍子の昇温性能を維持できると共に、電極チップの耐久性を保持できる。即ち、電極チップの消耗を防止できる。
また、請求項2に係る発明のスパークプラグでは、請求項1に記載の発明の効果に加え、請求項1で限定した数値範囲をさらに限定することによって、絶縁碍子の温度を速やかに上昇させることができる。よって、絶縁碍子に付着したカーボンをより速やかに焼き切ることができ、電極チップの耐久性をさらに保持できる。
また、請求項3に係る発明のスパークプラグでは、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、上記のような昇温性能を高めた絶縁碍子を、取付ねじ部のねじ山の外径が呼び径でM10以下の細径のスパークプラグに用いれば、主体金具の内周と絶縁碍子の外周との間のクリアランスが狭くても、絶縁碍子に付着したカーボンを速やかに焼き切ることができる。よって、中心電極から絶縁碍子を介して主体金具へ飛火する沿面放電の発生を防止できるので、混合気への正常な着火を安定して確保できる。
以下、本発明を具体化したスパークプラグの一実施形態について、図面を参照して説明する。まず、図1,図2を参照して、一例としてのスパークプラグ100の構造について説明する。図1は、スパークプラグ100の部分断面図であり、図2は、スパークプラグ100の中心電極20の先端部22付近の部分拡大図である。なお、図1において、スパークプラグ100の軸線O方向を図面における上下方向とし、下側をスパークプラグ100の先端側、上側を後端側として説明する。
図1に示すように、スパークプラグ100は、絶縁碍子10と、この絶縁碍子10を保持する主体金具50と、絶縁碍子10内に軸線O方向に保持された中心電極20と、主体金具50の先端面57に基部32を溶接され、先端部31の一側面が中心電極20の先端部22に対向する接地電極30と、絶縁碍子10の後端部に設けられた端子金具40とを備えている。
まず、絶縁碍子10について説明する。絶縁碍子10は周知のようにアルミナ等を焼成して形成され、軸中心に軸線O方向へ延びる軸孔12が形成された筒形状を有する。軸線O方向の略中央には外径が最も大きな鍔部19が形成されており、それより後端側(図1における上側)には後端側胴部18が形成されている。鍔部19より先端側(図1における下側)には、後端側胴部18よりも外径の小さな先端側胴部17が形成され、さらにその先端側胴部17よりも先端側に、先端側胴部17よりも外径の小さな脚長部13が形成されている。脚長部13は先端側ほど縮径され、スパークプラグ100が内燃機関のエンジンヘッド200に取り付けられた際には、その燃焼室に曝される。そして、脚長部13と先端側胴部17との間は段部15として形成されている。
次に、中心電極20について説明する。図2に示すように、中心電極20は、インコネル(商標名)600または601等のニッケルまたはニッケルを主成分とする合金から形成された電極母材21の内部に、電極母材21よりも熱伝導性に優れる銅または銅を主成分とする合金からなる芯材25を埋設した構造を有する棒状の電極である。通常、中心電極20は、有底筒状に形成された電極母材21の内部に芯材25を詰め、底側から押出成形を行って引き延ばすことで作製されるものである。芯材25は、胴部分においては略一定の外径をなすものの、先端側においては先細り形状に形成される。
また、中心電極20の先端部22は絶縁碍子10の先端部11よりも突出されており、先端側に向かって径小となるように形成されている。そして、先端部22の先端面には、耐火花消耗性を向上するため、貴金属からなる電極チップ90が接合されている。両者の接合は、電極チップ90と中心電極20の先端部22との合わせ面を狙って外周を一周するレーザ溶接によって行われている。そして、レーザの照射により両材料が溶けて混ざり合うことによって、電極チップ90と中心電極20とが強固に接合されている。
また、中心電極20は軸孔12内を後端側に向けて延設され、シール体4およびセラミック抵抗3(図1参照)を経由して、後方(図1における上方)の端子金具40に電気的に接続されている。そして、端子金具40には高圧ケーブル(図示外)がプラグキャップ(図示外)を介して接続され、高電圧が印加されるようになっている。ここで、中心電極20を絶縁碍子10の軸孔12内に保持してなるものを組立体60(図2,図3参照)と
する。
次に、接地電極30について説明する。接地電極30は耐腐食性の高い金属から構成され、一例として、インコネル(商標名)600または601等のニッケル合金が用いられる。この接地電極30は、自身の長手方向の横断面が略長方形を有しており、基部32が主体金具50の先端面57に溶接により接合されている。また、接地電極30の先端部31は、一側面側が中心電極20の先端部22に対向するように屈曲されている。
次に、主体金具50について説明する。図1に示す主体金具50は、内燃機関のエンジンヘッド200にスパークプラグ100を固定するための円筒状の金具である。そして、絶縁碍子10を、その後端側胴部18の一部から脚長部13にかけての部位を取り囲むようにして内部に保持している。主体金具50は低炭素鋼材より形成され、図示外のスパークプラグレンチが嵌合する工具係合部51と、内燃機関の上部に設けられたエンジンヘッド200の取付ねじ孔201に螺合するねじ山が形成された取付ねじ部52とを備えている。
また、主体金具50の工具係合部51と取付ねじ部52との間には、鍔状のシール部54が形成されている。そして、取付ねじ部52とシール部54との間のねじ首59には、板体を折り曲げて形成した環状のガスケット5が嵌挿されている。ガスケット5は、スパークプラグ100をエンジンヘッド200に取り付けた際に、シール部54の座面55と取付ねじ孔201の開口周縁部205との間で押し潰されて変形し、両者間を封止することで、取付ねじ孔201を介したエンジン内の気密漏れを防止するためのものである。
そして、主体金具50の工具係合部51より後端側には薄肉の加締部53が設けられ、シール部54と工具係合部51との間には、加締部53と同様に薄肉の座屈部58が設けられている。そして、工具係合部51から加締部53にかけての主体金具50の内周面と絶縁碍子10の後端側胴部18の外周面との間には、円環状のリング部材6,7が介在されており、さらに両リング部材6,7間にタルク(滑石)9の粉末が充填されている。加締部53を内側に折り曲げるようにして加締めることにより、リング部材6,7およびタルク9を介し、絶縁碍子10が主体金具50内で先端側に向け押圧される。
これにより、主体金具50の内周で取付ねじ部52の位置に形成された段部56に、環状の板パッキン8を介し、絶縁碍子10の段部15が支持されて、主体金具50と絶縁碍子10とが一体にされる。このとき、主体金具50と絶縁碍子10との間の気密性は、板パッキン8によって保持され、燃焼ガスの流出が防止される。また、座屈部58は、加締めの際に、圧縮力の付加に伴い外向きに撓み変形するように構成されており、タルク9の軸線O方向への圧縮長を長くして主体金具50内の気密性を高めている。
上記構造からなるスパークプラグ100では、絶縁碍子10の先端側の表面にカーボンが付着して燻った状態になると、絶縁抵抗値が低下し、さらにイグニッションコイルの発生電圧が低下する。そしてその発生電圧がスパークプラグの要求電圧(火花ギャップ間で火花放電する電圧)より低くなると火花放電できなくなるため、失火を起こす原因となる。このような失火を防止するためには、絶縁碍子10の先端温度を約450℃まで上昇させる。これにより、絶縁碍子10に付着したカーボンを焼き切ることができるので、失火を防止することができる。このような現象を「自己清浄」と呼ぶ。
このような自己清浄を速やかに行うことによって、燻った状態から正常な着火性能が得られる状態にまで速やかに回復させることができる。そして、自己清浄を速やかに行うためには、絶縁碍子10の先端温度を速やかに上昇させることが必要である。そこで、本実施形態では、絶縁碍子10の先端側の昇温性能を向上させるために、絶縁碍子10の先端側の突出量(後述するH)、絶縁碍子10の先端側の体積(後述するVi)、中心電極の先端側の体積(後述するVc)についてそれぞれ規定した。
次に、スパークプラグ100で規定されるパラメータについて、図2,図3を参照して説明する。図3は、絶縁碍子10の先端側体積Viの位置と、中心電極20の先端側体積Vcの位置とを示す図である。図2,図3に示すように、まず、主体金具50の先端面57から軸線O方向先端側に向かって突き出た絶縁碍子10の突出量(長さ)をH(mm)とする。次いで、絶縁碍子10の先端から軸線O方向後端側へ1.5mm離れた位置を通り、軸線Oと直交する平面P(2点鎖線P−Pでその断面を示す。)を想定する。この平面Pで組立体60を切断する。その時の平面Pで切断した絶縁碍子10の先端側の体積をVi(mm
)とする。さらにその平面Pで切断した中心電極20の先端側の体積をVc(mm )とする。
そして、これらパラメータについては、以下の数値範囲で規定される。なお、以下に規定する数値範囲は、後述する各種試験の結果から導き出されたものである。
・H≧1.8mm
・4.02mm <Vi≦12.51mm
・2.10mm ≦Vc≦6.42mm
・Vc/Vi≦1.03
さらに好ましくは、以下の数値範囲で規定される。
・H≧1.8mm
・4.22mm ≦Vi≦8.77mm
2.42mm ≦Vc≦5.36mm
・Vc/Vi≦0.84
このような数値範囲で各パラメータを規定することで、絶縁碍子10の先端側の昇温性能を向上させることができる。例えば、絶縁碍子の突出量Hは、小さければ小さいほど燃焼室に曝される部分が少なくなるため、絶縁碍子10の先端温度は十分に上昇しない。この場合、絶縁碍子10に付着したカーボンを速やかに焼き切ることができない。よって、正規放電しないことに起因する異常燃焼の発生率が高くなる。そこで、本実施形態では、Hを1.8mm以上と規定した。これにより、絶縁碍子10の先端側が燃焼室に十分に曝されるので、絶縁碍子10の先端温度が上昇し易くなる。従って、絶縁碍子10の昇温性能を向上できる。
また、絶縁碍子10の先端側体積Viは、小さければ小さいほど先端温度は上昇し易くなり、絶縁碍子10に付着したカーボンを速やかに焼き切ることができる。ところが、Viを小さくし過ぎると、発火部周りで絶縁碍子の温度が上昇することから、絶縁碍子が貫通破壊する虞がある。その反対に、先端側体積Viを大きくすれば、先端温度は上昇し難くなる。そこで、本実施形態では、4.02mm
<Vi≦12.51mm (好ましくは、8.77mm
)と規定した。これにより、絶縁碍子10の昇温性能を維持できると共に、絶縁碍子10が貫通破壊する不具合を防止できる。
また、中心電極20の先端側体積Vcを小さくし過ぎると、中心電極20の先端部22に溶接された電極チップ90の耐久性が急激に低下する。そこで、本実施形態では、2.10mm
≦Vc≦6.42mm
(好ましくは5.36mm )と規定した。これにより、絶縁碍子10の昇温性能を維持できると共に、電極チップ90の耐久性を保持できる。即ち、電極チップ90の消耗を防止できる。
上記のような昇温性能を高めた絶縁碍子及び中心電極を、取付ねじ部のねじ山の外径が呼び径でM10以下の細径のスパークプラグに用いれば、主体金具50の内周と絶縁碍子10の外周との間のクリアランスが狭くても、絶縁碍子10に付着したカーボンを速やかに焼き切ることができる。よって、中心電極20から絶縁碍子10を介して主体金具50へ飛火する横飛火の発生を防止できるので、混合気への正常な着火を安定して確保できる。
次に、本発明で規定した各パラメータの数値範囲を実証するための3つの評価試験について説明する。実施例1では、カーボン汚損の回復性試験について説明する。実施例2では、絶縁碍子の耐電圧試験について説明する。実施例3では、中心電極の電極チップの耐久性試験について説明する。なお、以下の説明では、絶縁碍子の突出量を「H」とし、絶縁碍子の先端側体積を「Vi」とし、中心電極の先端側体積を「Vc」と略して説明する。
[実施例1]
実施例1では、H、Vi、Vcがカーボン汚損の回復性に与える影響について調べた。まず、本試験では、絶縁碍子のHが異なる4つの試験区を設けた。試験区1をH=0.8mm、試験区2をH=1.8mm、試験区3をH=2.8mm、試験区4をH=3.8mmに設定した。そして、各試験区で設定されたHを満たすと共に、Vi及びVcをそれぞれ適宜変更させた複数本のスパークプラグを各試験区毎に用意した。
次に、試験条件について説明する。まず、JIS D1606の燻り汚損試験に基づき、スパークプラグを燻らせ、絶縁抵抗値が100Ωのスパークプラグを用意した。そして、絶縁抵抗値が調整されたスパークプラグをベンチ上のエンジンに取り付け、回転数=3000rpm、吸入圧力=−30MPaの条件下で2分間保持した。その後、エンジンをアイドリング状態にし、横飛火の発生率を30秒間測定した。なお、本試験に使用したエンジンは2L、4気筒エンジンである。このような試験条件の下で、各試験区毎に上述したスパークプラグの各サンプルについて評価を行った。なお、評価は横飛火の発生率に基づいて3段階で行い、発生無しを「○」、5%未満を「△」、5%以上を「×」と判定した。
試験区1の結果について、図4を参照して説明する。図4は、実施例1の試験区1の結果を示す表である。試験区1では、H=0.8mmで、Viを3.91〜13.63(mm
)の範囲内、Vcを2.10〜6.98(mm )の範囲内で適宜変更させた19本のサンプル(サンプルNo.1−1〜1−19)の評価を行った。表に示すように、19本のサンプルの評価は全て「×」であった。
試験区2の結果について、図5を参照して説明する。図5は、実施例1の試験区2の結果を示す表である。試験区2では、H=1.8mmで、Viを1.74〜16.51(mm
)の範囲内、Vcを2.10〜8.17(mm )の範囲内で適宜変更させた22本のサンプルの評価(サンプルNo.2−1〜2−22)を行った。なお、試験区2の結果を示す表では、評価が異なるサンプル同士を比較検討し易くするために、上から順に、評価が「×」であったサンプル、評価が「△」であったサンプル、評価が「○」であったサンプルの順に並べている。
表に示すように、22本のサンプルの内、評価が「△」であったサンプルは8本、評価が「○」であったサンプルは6本であった。「○」又は「△」に相当するサンプルの各パラメータの範囲は、Viが4.02〜12.51(mm
)の範囲内、Vcが2.10〜6.42(mm )の範囲内、Vc/Viが0.28〜1.03(mm
)の範囲内であった。「○」のみに相当するサンプルの各パラメータの範囲は、Viが4.02〜8.77(mm )の範囲内、Vcが2.10〜5.36(mm
)の範囲内、Vc/Viが0.40〜0.84(mm )の範囲内であった。
試験区3の結果について、図6を参照して説明する。図6は、実施例1の試験区3の結果を示す表である。試験区3では、H=2.8mmで、Viを4.02〜13.63(mm
)の範囲内、Vcを2.10〜.6.98(mm )の範囲内で適宜変更させた13本のサンプル(サンプルNo.3−1〜3−13)の評価を行った。なお、試験区3の結果を示す表についても、評価が異なるサンプル同士を比較検討し易くするために、上から順に、評価が「×」であったサンプル、評価が「△」であったサンプル、評価が「○」であったサンプルの順に並べている。
表に示すように、13本のサンプルの内、評価が「△」であったサンプルは6本、評価が「○」であったサンプルは4本であった。「○」又は「△」に相当するサンプルの各パラメータの範囲は、Viが4.02〜12.51(mm
)の範囲内、Vcが2.10〜6.42(mm )の範囲内、Vc/Viが0.28〜1.03(mm
)の範囲内であった。「○」のみに相当するサンプルの各パラメータの範囲は、Viが4.02〜8.77(mm )の範囲内、Vcが2.10〜5.36(mm
)の範囲内、Vc/Viが0.40〜0.84(mm )の範囲内であった。
試験区4の結果について、図7を参照して説明する。図7は、実施例1の試験区4の結果を示す表である。試験区4では、H=3.8mmで、Viを4.02〜13.63(mm
)の範囲内、Vcを2.10〜.6.98(mm )の範囲内で適宜変更させた13本のサンプル(サンプルNo.4−1〜4−13)の評価を行った。なお、試験区4の結果を示す表についても、評価が異なるサンプル同士を比較検討し易くするために、上から順に、評価が「×」であったサンプル、評価が「△」であったサンプル、評価が「○」であったサンプルの順に並べている。
表に示すように、13本のサンプルの内、評価が「△」であったサンプルは6本、評価が「○」であったサンプルは4本であった。「○」又は「△」に相当するサンプルの各パラメータの範囲は、Viが4.02〜12.51(mm
)の範囲内、Vcが2.10〜6.42(mm )の範囲内、Vc/Viが0.28〜1.03(mm
)の範囲内であった。「○」のみに相当するサンプルの各パラメータの範囲は、Viが4.02〜8.77(mm )の範囲内、Vcが2.10〜5.36(mm
)の範囲内、Vc/Viが0.40〜0.84(mm )の範囲内であった。
次に、実施例1の結果についてまとめる。実施例1の試験区1〜4の各結果において、「○」「△」の範囲を考慮すると、H、Vi、Vc、Vc/Viについては、以下の数値範囲で規定される。
・H≧1.8mm
・4.02mm ≦Vi≦12.51mm
・2.10≦Vc≦6.42mm
・Vc/Vi≦1.03
なお、「○」の範囲のみを考慮した場合は、以下の数値範囲で規定される。
・H≧1.8mm
・4.02mm ≦Vi≦8.77mm
・2.10≦Vc≦5.36mm
・Vc/Vi≦0.84
[実施例2]
実施例2では、実施例1で規定された数値範囲において、絶縁碍子の耐電圧試験を行った。まず、実施例1で汚損時の回復性が良好であったH及びViの各範囲を満たすスパークプラグをサンプルとして作製した。具体的には、Hについて1.8,2.8,3.8の3種類を設定し、さらにViを2.47〜12.51(mm
)の範囲内で適宜変更させることで、23本のサンプルを作製した。なお、火花放電間隙は、電極消耗を考慮して1.3mmに調整した。
次に、試験条件について説明する。エンジンは660cc、3気筒、ターボチャージャーエンジンを使用した。試験パターンは、アイドリング(800rpm)1分、全開3分からなるパターンであって、10時間それを繰り返した。そして、その10時間後の各サンプルについて、汚損の回復性を評価すると共に、絶縁碍子の耐電圧性を評価した。なお、汚損の回復性については「○」「△」「×」で評価した。絶縁碍子の耐電圧性については、絶縁碍子に貫通破壊が発生した場合を「×」、貫通が発生しなかった場合を「○」と評価した。
次に、耐電圧試験の結果について、図8を参照して説明する。図8は、実施例2の結果を示す表である。汚損回復性については、Hに関わらず、Viが12.51(mm
)である3本のサンプル(サンプルNo21,22,23)については何れも「△」であったが、それ以外は全て「○」であり、「×」は無かった。一方、絶縁碍子の貫通破壊の有無については、Hに関わらず、Viが2.47〜4.02(mm
)の範囲内にあるサンプルは全て「×」であったが、Viが4.22〜12.51(mm )の範囲内にあるサンプルは全て「○」であった。
次に、実施例2の結果についてまとめる。実施例2の結果を、実施例1で規定された数値範囲に反映させた場合、Vi=4.02(mm
)のサンプルで絶縁碍子に貫通破壊が発生したため、Viは少なくとも4.02を超えていなければならない。従って、実施例1で規定されたViの数値範囲は、以下のようにさらに規定される。
・4.02mm <Vi≦12.51(好ましくは8.77)mm
[実施例3]
実施例3では、Vcが中心電極の先端部に溶接された電極チップの耐久性に与える影響について調べた。電極チップの耐久試験では、スパークプラグをエンジンに取り付けた状態で、100時間の耐久試験後の電極チップの残存率を算出した。ここで、「残存率」とは、電極チップの溶融部を含まない部分の残存率をいい、以下の式で算出した。
・残存率=耐久試験後の電極チップの体積/耐久試験前の電極チップの体積なお、「電極チップの体積」とは、電極チップの溶融部を含まない部分の体積をいう。
次に、試験条件について説明する。エンジンは2L、4気筒のエンジンを使用した。そして、WOT(5000rpm)で100時間連続で耐久試験を行い、耐久試験後の電極チップの残存率を算出した。電極チップは、イリジウム(Ir)合金製と、プラチナ(Pt)合金製との2種類について検討した。そして、これらの電極チップが溶接される中心電極のVcを0.64〜8.17の範囲内で適宜変更させ、イリジウム合金製の電極チップを供えたスパークプラグ12本と、プラチナ合金製の電極チップを供えたスパークプラグ12本とをサンプルとして用意した。
次に、耐久試験の結果について、図9,図10を参照して説明する。図9は、実施例3の結果を示す表であり、図10は、実施例3の結果を示すグラフである。まず、イリジウム合金製の電極チップから検討する。Vcが0.64mm
〜1.52mm にかけて、残存率は22%から49%まで緩やかに上昇した。そして、Vcが1.52mm
を超えると急激に上昇し、Vcが1.79mm で残存率は90%にまで一気に上昇した。その後、残存率は98%に推移した。一方、プラチナ合金製の電極チップについても同様の結果が得られた。即ち、Vcが0.64mm
〜1.52mm にかけては、残存率は56%から70%まで緩やかに上昇した。そして、Vcが1.52mm
を超えると急激に上昇し、Vcが1.79mm で残存率は85%にまで一気に上昇した。その後、残存率は93%に推移した。
次に、実施例3の結果についてまとめる。イリジウム合金製及びプラチナ合金製の何れの電極チップを用いた場合でも、Vcが1.79mm
以上で電極チップの残存率が急激に高くなった。従って、Vcが1.79mm 以上であれば、電極チップの耐久性が保持されるので、実施例1で規定されたVcの数値範囲の下限値(Vc=2.10mm
)は、この条件を満たしていることが実証された。
以上の実施例1〜3の結果を踏まえると、H、Vi、Vc、Vc/Viは、以下の数値範囲で規定されることが実証された。
・H≧1.8mm
・4.02mm <Vi≦12.51(好ましくは8.77)mm

・2.10mm ≦Vc≦6.42(好ましくは5.36)mm
・Vc/Vi≦1.03(好ましくは0.84)
なお、Vc/Viの下限値は、Vcの下限値及びViの下限値で自動的に決まる値である。
以上説明したように、本実施形態のスパークプラグ100では、絶縁碍子10の先端側の昇温性能を向上するために、絶縁碍子10の突出量H(mm)、絶縁碍子10の先端側体積Vi(mm
)、中心電極20の先端側体積Vc(mm )を各々規定した。これにより、絶縁碍子10の耐電圧性および中心電極20の耐久性を保持しつつ、カーボン汚損の回復性を向上できる。そして、カーボン汚損の回復性が向上することから、中心電極20から絶縁碍子10を介して主体金具50へ飛火する横飛火の発生を抑制できるので、混合気への正常な着火を安定して確保できる。
なお、本発明は各種の変形が可能なことはいうまでもない。例えば、中心電極20を構成する電極母材21や芯材25の材質は、それぞれ、ニッケルまたはニッケルを主成分とする合金、および銅または銅を主成分とする合金からなるとしたが、それぞれ、耐火花消耗性に優れた金属(Fe合金など)、および電極母材21よりも熱伝導性に優れた金属(Ag合金など)の組み合わせとなれば、その他の金属を用いてもよい。
スパークプラグ100の部分断面図である。 スパークプラグ100の中心電極20の先端部22付近の拡大図である。 絶縁碍子10の先端側体積Viの位置と、中心電極20の先端側体積Vcの位置とを示す図である。 実施例1の試験区1の結果を示す表である。 実施例1の試験区2の結果を示す表である。 実施例1の試験区3の結果を示す表である。 実施例1の試験区4の結果を示す表である。 実施例2の結果を示す表である。 実施例3の結果を示す表である。 実施例3の結果を示すグラフである。
10 絶縁碍子
11 先端部
12 軸孔
20 中心電極
22 先端部
30 接地電極
50 主体金具
57 先端面
60 組立体
90 電極チップ 100 スパークプラグ
H 絶縁碍子の突出量
Vi 絶縁碍子の先端側体積
Vc 中心電極の先端側体積

Claims (3)

  1. 軸線方向に延びる中心電極と、
    前記軸線方向に延びる軸孔を有し、前記中心電極を前記軸孔内の先端側に保持する絶縁碍子と、
    前記中心電極を前記絶縁碍子の前記軸孔内に保持してなる組立体における前記絶縁碍子の周囲を取り囲んで保持する主体金具と、
    一端部が、前記主体金具に接合され、他端部が、前記中心電極との間で火花放電間隙を形成する接地電極と
    を備えたスパークプラグにおいて、
    前記中心電極は、先端部にイリジウム合金及びプラチナ合金の何れかの電極チップが溶接されており、
    前記軸線方向において、前記主体金具の先端面から先端側に突き出る前記絶縁碍子の長さをHとし、前記軸線方向において、前記絶縁碍子の先端から後端側に向かって1.5mmの範囲内に相当する前記絶縁碍子の部分の体積をViとし、前記軸線方向において、前記1.5mmの範囲内に相当する前記中心電極の部分の体積をVcとしたときに、
    H≧1.8mm
    を満たすと共に、
    4.02mm <Vi≦12.51mm
    2.10mm ≦Vc≦6.42mm
    Vc/Vi≦1.03
    を満たすことを特徴とするスパークプラグ。
  2. 4.22mm ≦Vi≦8.77mm
    2.42mm ≦Vc≦5.36mm
    Vc/Vi≦0.84
    を満たすことを特徴とする請求項1に記載のスパークプラグ。
  3. 前記主体金具は、自身の外周面に、内燃機関の取付ねじ孔に螺合するねじ山が形成された取付ねじ部を有し、
    前記取付ねじ部の外径は、呼び径で、M10以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のスパークプラグ。
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