JP3336137B2 - ソフトウェア遠隔保守方法 - Google Patents

ソフトウェア遠隔保守方法

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JP3336137B2
JP3336137B2 JP31962694A JP31962694A JP3336137B2 JP 3336137 B2 JP3336137 B2 JP 3336137B2 JP 31962694 A JP31962694 A JP 31962694A JP 31962694 A JP31962694 A JP 31962694A JP 3336137 B2 JP3336137 B2 JP 3336137B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遠隔地の設備状態を収
集したり、遠隔地の設備を制御するシステムのソフトウ
ェアの遠隔保守方法に関する。
【0002】近年、遠隔地の設備状態を収集/制御する
システムの高機能化にともない、各地に配置される通信
監視装置に各々CPUを持たせてソフトウェアで収集/
制御機能を実現するようになっており、それにより大規
模なハードウェアの保守/改造が減少しているが、反
面、ソフトウェアの保守頻度が増加しており、このた
め、より経済的で簡便な保守方法が必要とされる。
【0003】
【従来の技術】図13にはこの種の従来システムの構成
例が示される。互いに離れた各地A、B・・には通信監
視装置1、4・・が配置され、それらの通信監視装置
1、4同士はデータ送受信回線3で相互に接続されるこ
とでデータ収集/制御用ネットワークを構成しており、
各通信監視装置1、4・・は自分の管轄地内に配置した
センサ等からのデータを収集してそのデータを他地宛に
送信したりあるいは他地からのデータを受信あるいは中
継したりする。
【0004】従来、このデータ収集/制御用ネットワー
クにおいて、例えばA地の通信監視装置1に対して、網
構成の変更、監視データの変更にともなう設定テーブル
情報の変更、あるいは装置内情報(回線状態/装置状態
/検出アラーム情報履歴など)の収集などのソフトウェ
ア保守作業を遠隔地(B地)から実施するためには、B
地に設置されたソフトウェア保守端末2を専用線または
公衆回線30とモデム等を経由して、ソフトウェア保守
対象であるA地の通信監視装置1に接続している。そし
て、ソフトウェア保守を行う際は、保守端末2からA地
の通信監視装置1に対してソフトウェア保守用コマンド
を発行し、通信監視装置1は、その保守用コマンドに対
するソフトウェア保守処理を行って応答レスポンスを編
集し、この応答レスポンスを専用/公衆回線30経由で
保守端末2へ返却する。保守端末2は保守者に対してこ
の応答を通知している。
【0005】このソフトウェア保守用コマンドの種類の
一例を次に示す。 メモリダンプコマンド :指定する領域の内容を獲得
する。 メモリライトコマンド :指定する領域の内容を指定
データに書き換える。 メモリコンペアコマンド :指定する領域の内容とデー
タを比較する。 I/Oリードコマンド :指定するI/Oのレジスタ
の内容を獲得する。 I/Oライトコマンド :指定するI/Oのレジスタ
の内容を指定データに書き換える。 サブルーチン実行コマンド:指定するサブルーチンを起
動する。 終了コマンド :保守動作の終了を通知す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来シス
テムでは、ソフトウェア保守を行うためには、ネットワ
ーク内のデータ送受信回線の他に、ソフトウェア保守用
の専用/公衆回線30が別途に必要である。このため専
用/公衆回線を各地に配置された通信監視装置に対して
引かねばならず、経済的でなく、また専用/公衆回線へ
のアクセスに手間がかかり、効率的でない。さらに、公
衆回線を用いているため、公共性や秘密性の高いような
システムの場合、公衆回線を通じてかかるシステムに権
限のない他人(ハッカーなど)がアクセスしてくる場合
も考えられ、システムの信頼上、問題となる。
【0007】また、ソフトウェア保守のために保守端末
2を設置する場所が限定され、より柔軟にソフトウェア
保守に対応できない。
【0008】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、公衆回線等を用い
ずに、より経済的、効率的で柔軟性のあるソフトウェア
保守を実現することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1は本発明に係る原理
説明図である。上述の課題を解決するために、本発明に
おいては、各地域X、Y・・にそれぞれ配置された通信
監視装置101、104・・同士を網内回線103で互
いに接続してデータ収集/制御ネットワークを構築した
システムの各通信監視装置のソフトウェア遠隔保守を行
う方法であって、任意の地域(例えばY地)においてそ
の地域の通信監視装置104に保守端末102を接続
し、保守端末102は、利用者が入力した保守用コマン
ドが遠隔地宛てか自地宛てかを判定して、遠隔地宛てで
ある場合に保守用コマンドに、ネットワークで使用して
いる「送信先アドレス」として当該遠隔地Xの通信監視
装置101のアドレスを、また「送信元アドレス」とし
て自地の通信監視装置104のアドレスを付加して通信
監視装置104に送るようにし、保守端末102に接続
された通信監視装置104は、保守端末102から受信
した保守用コマンドが遠隔地保守か自地保守かを判定
し、遠隔地保守である場合にはその保守用コマンドを網
内回線を介して当該遠隔地の通信監視装置101に送信
するようにし、当該保守用コマンドを受信した通信監視
装置101は、受信データが保守用コマンドであるか否
かを判定し、保守要求の保守用コマンドである場合には
当該保守コマンドの送信元アドレスを保存し、該保守用
コマンドに従ったソフトウェア保守処理後にその応答レ
スポンスに該保存した送信元アドレスを送信先アドレス
として網内回線経由で該保守用コマンドの送信元の通信
監視装置104に送出するようにしたソフトウェア遠隔
保守方法が提供される。
【0010】上述のソフトウェア遠隔保守方法において
は、保守用コマンドの送信元地と送信先地の間に中継地
を通して保守用コマンドの送信を行う場合に、該中継地
の通信監視装置は、回線制御用ドライバを用いて、受信
した保守用コマンドを内部のアプリケーション部でその
種別の識別判定を行うことなく中継するように構成でき
る。
【0011】
【作用】本発明においては、各通信監視装置がデータ収
集用ネットワークを構成し、各々がデータ送受信を行う
ための網内回線を介して相互間の通信が可能であること
に着目し、保守端末102を通信監視装置104に接続
し、保守端末102はソフトウェア保守用コマンドを通
信監視装置104のデータ交換機能を用いて遠隔地の通
信監視装置101に送信することで、ソフトウェア保守
用コマンドの送受信回線をデータ送受信回線と共用する
ようにしてソフトウェアの遠隔保守を実現する。
【0012】この実現方法の一例として例えば次のよう
にする。保守端末102では通信監視装置104に対し
て発行するソフトウェア保守用コマンドに監視ネットワ
ーク内で使用している装置情報(「送信元アドレス」、
「送信先アドレス」など)を付加する機能を加え、この
ソフトウェア保守用コマンドを接続中の通信監視装置1
04へ通知する。
【0013】通信監視装置104では、保守端末102
から通知されたソフトウェア保守用コマンド内の装置情
報(「送信先アドレス」など)を参照し、遠隔地保守を
行う指示であるかどうかを判定する処理を行い、例えば
宛先(送信先アドレス値など)が自通信監視装置104
以外のときは遠隔地保守と判定する。遠隔地保守と判定
した場合には、通信監視装置104の持つ交換機能でソ
フトウェア保守用コマンドを該当する通信監視装置10
1に向けて網内回線103に送信する。
【0014】また、ソフトウェア保守用コマンドを受信
する側の通信監視装置101では、通信網103から受
信したデータが自通信監視装置101であるかを装置情
報(「送信先アドレス」など)から判定し、自通信監視
装置101宛と判定した場合、ソフトウェア保守用コマ
ンド内の装置情報(「コマンド種別」など)から、例え
ば実運用データ(計測値データ)であるか、あるいは保
守要求や保守応答であるかを判定する。
【0015】保守要求と判定した場合には、コマンド内
の送信元アドレスを保存しておく。また、保守応答と判
定した場合には、応答データとして受信したソフトウェ
ア保守用コマンドを保守端末102に送信する。
【0016】保守要求と判定したコマンドは送信監視装
置101の持つ機能であるソフトウェア保守処理により
ソフトウェア保守が実施される。ソフトウェア保守処理
後の応答レスポンスのアドレス部に、先程保存した送信
元アドレスを送信先アドレスとして格納し、送信元アド
レスには自通信監視装置101のアドレス等を格納す
る。その後は、通信監視装置101の持つ機能であるデ
ータ交換機能を用いて交換先を判定し、該当する通信監
視装置104に向けて通信網103に送信する。
【0017】ソフトウェア保守用コマンドであることの
識別はアプリケーションソフトウェア内部の判定機能な
どで行えるが、これに限らず、例えばネットワーク回線
を規定する手順で規定されたヘッダ部の未規定部分に保
守用コマンドであることの識別表示を規定することによ
り、アプリケーションソフトウェア内部で行っているソ
フトウェア保守用コマンドの識別を、ネットワーク回線
と物理的に接続するハードウェアを管理/制御するソフ
トウェアである回線制御用ドライバに移行することがで
き、これにより中継地の通信監視装置の処理負担を軽減
できる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図2は本発明の一実施例としての遠隔保守方法を
行うシステムの構成図であり、通信監視装置で構成する
データ収集/制御用ネットワークと保守端末を示してい
る。この例では、互いに離れた三つの地点A、B、Cに
配置された通信監視装置1、4、5でネットワークを構
成し、各々の通信監視装置1、4、5はデータ交換機能
を有しており、ネットワーク内のデータ送受信回線3に
よって互いに接続されて相互間でのデータ交換を実施し
ている。
【0019】この実施例においては、C地にはその地域
内の各所に複数のセンサ10が配置されており、それら
のセンサ10で収集したデータは集線装置9で一定間隔
毎に収集、ブロック化され、パケットデータに組み立て
られて通信監視装置5に送信される。同様に、B地に配
置された複数のセンサ10のデータは集線装置9で収集
されてパケットデータとして通信監視装置4に送られ
る。A地には2台のホストコンピュータ7、8が配置さ
れており、これらのホストコンピュータ7、8に通信監
視装置1が接続され、この通信監視装置1を介して各地
B、Cからの収集データを受信しそのデータ処理を行え
るようになっている。
【0020】また、B地には保守端末2が配置されて通
信監視装置4に接続されており、それにより保守者がこ
の保守端末2を通じて各地の通信監視装置1、4、5の
ソフトウェア遠隔保守を行えるようになっている。すな
わち、遠隔地にあるソフトウェア保守対象の通信監視装
置に対してソフトウェア保守を行うには、保守端末2を
自地の通信監視装置4と接続し、通信監視装置4の持つ
データ交換機能を利用して、ソフトウェア保守に必要と
する保守要求情報(ソフトウェア保守用コマンド)を遠
隔地にあるソフトウェア保守対象の通信監視装置に送信
し、ソフトウェア保守を実施する。
【0021】このため、保守端末2およびそれに接続す
る通信監視装置4、並びに遠隔地の通信監視装置1、5
に次の機能を付加する。
【0022】保守端末2に付加する機能 図3は保守端末2の構成を機能ブロックの形で表したも
のである。保守端末2に新たに付加された機能は、図中
に二重線で示した機能および処理である(他の図におい
ても同じ)。図示のように、保守端末2に従来からある
機能として、保守用コマンドを通信監視装置宛に送信す
る通知処理部23と、通信監視装置からの応答を受信す
る応答受信部24がある。一方、新たに付加した機能と
して、利用者が入力した保守用コマンドが遠隔地宛か自
地の通信監視装置宛かを利用者の入力した局指定に基づ
いて判定する遠隔地判定部21と、遠隔地宛である場合
に通信監視装置に対して発行するソフトウェア保守用コ
マンドにネットワーク内で使用している「送信元アドレ
ス」と「送信先アドレス」を付加するアドレス部付加部
22とがある。このアドレス部付加部22でアドレスが
付加されたソフトウェア保守用コマンドを接続中の通信
監視装置へ通知することにより、そのデータ交換機能を
利用して、遠隔地のソフトウェア保守対象の通信監視装
置に保守用コマンドを通知することが可能となる。
【0023】通信監視装置に付加する機能 機能a:接続された保守端末2から通知された保守用コ
マンドを遠隔地の通信監視装置に対して発信する機能
(保守端末2に接続中の通信監視装置に必要な機能)
【0024】図4には保守端末2に接続中の通信監視装
置が保守用コマンドを発行するのに必要な機能が示され
る。図4において、保守端末に従来からある機能として
は、データ交換処理部41、保守データ受信部42、ソ
フトウェア保守処理部43があり、新たに付加された機
能としては遠隔地保守判定部44がある。データ交換処
理部41は自地で収集したデータあるいは通信網を通じ
て他地で収集したデータを通信網を介してさらに他地と
の間でデータ送受信する機能である。保守データ受信部
42は保守端末2からの保守用コマンドを受信する機能
であり、遠隔地保守判定部44はその保守用コマンドが
自地の通信監視装置に対するものか他地の通信監視装置
に対するものかを判定する機能である。ソフトウェア保
守処理部43は保守用コマンドが自地の通信監視装置宛
である場合にその保守用コマンドに従ってソフトウェア
保守処理を行う機能である。
【0025】この構成により、保守端末2から通知され
たソフトウェア保守用コマンドを遠隔地の通信監視装置
に対して発行する場合には、保守データ受信部42で保
守端末2からソフトウェア保守用コマンドを受信した
後、遠隔地保守判定部44で後述するソフトウェア保守
用コマンド内の「送信先アドレス」を参照して遠隔地保
守を行う指示であるか否かを判定する。「送信先アドレ
ス」地が自通信監視装置以外のときは、遠隔地保守と判
定する。遠隔地保守と判定した場合には、通信監視装置
の持つ機能であるデータ交換処理部41により交換先を
判定し、該当する通信監視装置に向けて通信網に送信す
る。
【0026】機能b:ソフトウェア保守用コマンドを受
信する側の通信監視装置に必要な機能(ソフトウェア保
守対象の通信監視装置に付加する機能)
【0027】図5にはソフトウェア保守用コマンドを受
信する側の通信監視装置に必要な機能が示される。図
中、交換処理部11、運用処理部13、ソフトウェア保
守処理部12は従来からある機能、データ判定部14、
送信元アドレス保存部15、送信先アドレスセット部1
6は新たに付加した機能である。交換処理部11は自地
と他地との間でデータの送受信を行う機能、データ判定
部14は通信網を介して受信したデータが保守用コマン
ド(保守要求や保守応答)かその以外のもの(例えば計
測値データ転送要求など)を判定する機能、運用処理部
13は保守用コマンド以外のときにその内容に従って運
用処理を行う機能、送信元アドレス保存部15は受信し
たデータが「保守要求」の保守用コマンドであった場合
に同保守用コマンド内の送信元アドレスを保存する機
能、ソフトウェア保守処理部12は「保守要求」コマン
ドに従ってソフトウェア保守処理を行う機能、送信先ア
ドレスセット部16はソフトウェア保守処理が終了した
らその応答データに送信元アドレス保存部15に保存し
た「送信元アドレス」を今度は「送信先アドレス」とし
てセットして交換処理部11に送る機能である。
【0028】この構成により、ソフトウェア保守用コマ
ンドを受信する側の通信監視装置では、交換処理部11
で通信網からデータを受信後、そのデータが自通信監視
装置宛であるか否かを同データ中の「送信先アドレス」
から判定する。自通信監視装置宛と判定した場合には、
データ判定部14にてソフトウェア保守用コマンド内の
「コマンド種別」から実運用データ(計測値データ)で
あるか、あるいは「保守要求」や「保守応答」の保守用
コマンドであるかを判定する。「保守要求」と判定した
場合には、送信元アドレス保存部15にて保守用コマン
ド内の「送信元アドレス」を保存しておく処理を行う。
また、「保守応答」と判定した場合には、応答データと
して受信したソフトウェア保守用コマンドを保守端末に
送信する。
【0029】「保守要求」と判定された保守用コマンド
は通信監視装置の持つ機能であるソフトウェア保守処理
部12に送られて、その保守用コマンドに従ってソフト
ウェア保守を実施する。
【0030】ソフトウェア保守処理部12での保守処理
後に保守応答レスポンスを作成するが、その保守応答レ
スポンスのアドレス部に、送信先アドレスセット部16
にて、先程保存した「送信元アドレス」を「送信先アド
レス」として格納するとともに「送信元アドレス」には
自通信監視装置のアドレスを格納する。その後は、通信
監視装置の持つ機能であるデータ交換処理部11を用い
て交換先を判定し、該当する通信監視装置に向けて通信
網に送信する。
【0031】以上のような機能を、保守端末およびそれ
に接続する通信監視装置に備えることにより、現在使用
しているネットワークの回線を用いて、遠隔地の通信監
視装置のソフトウェア保守が可能となる。
【0032】以下、この実施例システムの動作を説明す
る。まず、通常時のネットワークを通じての計測値デー
タ収集の例として、C地でセンサ10による計測値デー
タを網内回線3を通じてA地のホストコンピュータ7に
転送する場合の動作を説明する。
【0033】図2において、C地の管轄下内に設置され
たセンサ10が計測を行い、これらの計測値データを集
線装置9が一定間隔に収集しブロック化して、パケット
データとして作成し、そのパケットデータを通信監視装
置5に送信する。
【0034】このパケットデータのアプリケーションレ
イヤ部の構成の一例を図6に示す。この図6はC地の管
轄下内の集線装置9がセンサ10の計測したデータを収
集しブロック化したパケットデータを、通信監視装置5
を中継してA地の管轄下内のホストコンピュータ7に送
るためのパケットフォーマットを示す。
【0035】図6において、パケットはパケットヘッダ
部とパケットデータ部からなり、このパケットヘッダ部
はパケットデータ長、送信先アドレス、送信元アドレス
からなる。このうち、送信先アドレスと送信元アドレス
は網内の各装置に割り振られた監視ネットワーク全体で
定められた通番を示しており、この例では送信先アドレ
スとしてA地のホストコンピュータ7のアドレス:“0
150h”が、送信元アドレスとしてC地の集線装置9
のアドレス:“0201h”が格納される。またパケッ
トデータ部には、パケットデータ種別とセンサ10で収
集されたセンタ収集SVデータ1〜nとが格納される。
「パケットデータ種別」はパケットデータの種別を示す
もので、SV、TMの実運用データを示す種別の他に後
述の保守要求、保守応答を含めて4種類がある。
【0036】通信監視装置5は、集線装置9から送られ
るパケットデータを受信後、パケットデータ内に含まれ
る「送信先アドレス」に基づいて交換先回線を選択し、
A地の通信監視装置1が網内回線3で接続されると、パ
ケットデータを回線3に送信する。A地の通信監視装置
1は回線3経由でパケットデータを受信し、パケットデ
ータ内に含まれる「送信先アドレス」に基づいてデータ
交換処理部により交換先回線を選択し、ホストコンピュ
ータ7が接続されている回線にパケットデータを送信す
る。
【0037】次に、B地の保守端末2から遠隔地にある
通信監視装置1、5に対してソフトウェア保守を行う場
合の動作について説明する。B地において通信監視装置
4に保守端末2を接続し、保守者6は前述のソフトウェ
ア保守用コマンドにソフトウェア保守対象となる通信監
視装置1、5のアドレスを付加して入力する。これによ
り通信監視装置1はソフトウェア保守対象の通信監視装
置のアドレスを「送信先アドレス」、自装置を「送信元
アドレス」とするソフトウェア保守用コマンドを作成し
て網内回線3経由で保守対象の通信監視装置1、5に送
信する。遠隔地のA、C地の通信監視装置1、5ではこ
のソフトウェア保守用コマンドを受信し、通信監視装置
の持つソフトウェア保守処理部の機能によりその内容に
従ったソフトウェア保守が行われる。
【0038】このソフトウェア保守用コマンドのパケッ
トデータのアプリケーションレイヤ部の構成の一例を図
7に示す。この図7はB地に設置した通信監視装置4に
接続した保守端末2からA地の通信監視装置1のソフト
ウェア保守を実施する場合のソフトウェア保守用コマン
ドのパケットフォーマットを示す。図7に示すように、
このソフトウェア保守用のパケットフォーマットは前述
同様にパケットヘッダ部とパケットデータ部からなり、
パケットヘッダ部にはパケット長、送信先アドレス、送
信元アドレスが格納され、パケットデータ部にはパケッ
トデータ種別、コマンド種別と保守用データが格納され
る。この例では、送信先アドレスはA地の通信監視装置
4のアドレス“0100h”、送信元アドレスはB地の
通信監視装置1のアドレス“0300h”であり、パケ
ットデータ種別は「保守要求」である。
【0039】A地においてソフトウェア保守が終了し、
その結果等を通知するために保守応答レスポンスが作成
される場合には、通信監視装置1は先程通信監視装置4
から受信したソフトウェア保守用コマンドの「送信元ア
ドレス」を保存しておいて、ソフトウェア保守処理後の
保守応答レスポンスのアドレス部に、先程保存しておい
た「送信元アドレス」を保守応答レスポンスの送信先ア
ドレスに格納し、また送信元アドレスには自通信監視装
置1のアドレスを格納し、この「保守応答」の保守用コ
マンドを網内回線3経由でB地の通信監視装置4に送信
する。B地では、受信したデータが「保守応答」の保守
用コマンドであると判定すると、応答レスポンスとして
受信したソフトウェア保守用コマンドを保守端末2に送
り、それにより保守端末2はその保守応答レスポンスの
内容を保守者6に通知する。
【0040】このように、ネットワーク内を通過する装
置の監視/制御情報をブロック化したパケットデータの
フォーマットに準拠した形式のフォーマットをソフトウ
ェア保守用コマンドとしているため、各々の通信監視装
置はデータ送受信回線を用いて通信データと共通的にソ
フトウェア保守用コマンドを送信することが可能とな
る。
【0041】図8は上述の実施例システムにおける各装
置の持つ機能を説明したものである。上述の実施例のよ
うにネットワークを構築した場合のソフトウェア遠隔保
守では、B地に設置した保守端末2がソフトウェア保守
の固定局となり、通信監視装置4を通して、網内回線3
を経由して、A、C地の通信監視装置1、5のソフトウ
ェア保守を行うネットワークを構築している。この場
合、通信監視装置4は通信監視装置の付加機能として前
述の機能a、bを付加した装置とし、通信監視装置1、
5は通信監視装置の付加機能として前述の機能bのみを
付加した装置とし、保守端末2は前述の本発明の機能を
付加した装置とする。
【0042】本発明の実施にあたってはソフトウェア遠
隔地保守ネットワークの構成は上述の実施例のものに限
られるものではなく、その他に例えば図9のようなもの
にすることもできる。すなわち、通信監視装置4だけで
なくネットワーク内の通信監視装置全て(すなわち通信
監視装置1、5にも)に前述の付加機能a、bを付加し
て、図9のようにネットワークを構築する。この場合の
ソフトウェア遠隔保守では、B地に保守端末2を接続し
てA、C地の通信監視装置1、5のソフトウェア保守を
行うだけでなく、保守端末2を他のどの通信監視装置
(1、5)に接続しても、遠隔地からネットワークを構
成する通信監視装置のソフトウェア保守が可能なネット
ワークが構築できる。
【0043】このように、本発明においては、保守端末
2を操作する保守者はネットワーク内の通信監視装置の
設置されている任意の地からソフトウェア保守を行って
もよいし、あるいは特定の地での集中ソフトウェア保守
を行うようにネットワークを構築してもよい。、
【0044】図9は本発明のまた他の実施例を示す図で
ある。この実施例は、保守用コマンドを発信地から着信
地に転送するにあたりその間に中継地を中継した場合
に、その中継地での通信監視装置の処理負担を軽減でき
るようにしたものである。
【0045】すなわち、ソフトウェア保守用コマンドで
あることを識別するデータを前述においては、送受信デ
ータ内部に設置することによりアプリケーションソフト
ウェア内部に判定機能を有しているが、ネットワーク回
線を規定する手順(例えばX25勧告など)で規定され
たヘッダ部の未規定部分に、「保守要求」、「保守応
答」の識別(例えば識別フラグを持ち、特定フラグが
“1”のとき保守と識別する)を本ネットワークにのみ
規定することにより、アプリケーションソフトウェア内
部で行っているソフトウェア保守用コマンドの識別をネ
ットワーク回線と物理的に接続するハードウェアを管理
/制御するソフトウェアである回線制御用ドライバに移
行することで、ネットワーク内においてデータ中継とな
ったC地の通信監視装置5でのソフトウェア保守用コマ
ンドであることの識別処理を無くし、保守端末2接続中
の通信監視装置4とソフトウェア保守対象の通信監視装
置1でのみ識別処理をすることで、ソフトウェア保守を
行わせることができる。
【0046】この方法では、回線制御用ドライバに移行
した際には、「コマンド種別」における識別に代わり、
ヘッド部の未規定部分に設定された識別により判定す
る。それ以外は前述の実施例と同様である。
【0047】図11はこの回線制御用ドライバの付加機
能を説明する図である。この回線制御用ドライバは、回
線インタフェースにおける上位プロトコルの制御を管理
する回線インタフェースプロトコル制御機能部51、お
よび、アプリケーション部53との送受信データのやり
取りを行うアプリケーションインタフェース機能部52
を持つソフトウェアである。このドライバに図11のよ
うに機能を付加する。
【0048】すなわち、従来は回線制御用ドライバで受
信したデータは、アプリケーションインタフェース機能
部52により直接にアプリケーション部53から送信デ
ータがドライバに対して送信依頼を通知している。これ
に対して、本発明では、図11に示すように、送信先ア
ドレス判定部54と出力先判定部55を設けることによ
り、ドライバ部で受信した受信データ内の送信先アドレ
スを送信先アドレス判定部54で判定し、他局宛と判定
した場合には、その送信先アドレスを基に出力先判定部
55で交換先を判定し、回線インタフェースプロトコル
制御部51から当該受信データを交換先に送信する機能
を持たせることにより、アプリケーション部53が障害
時においてもデータを交換することが可能となる。一
方、送信先アドレス判定部54で自局宛と判断した場合
には、アプリケーションインタフェース機能部52によ
りアプリケーション部53に通知する。アプリケーショ
ン部53が障害時には受信データは廃棄される。
【0049】ドライバ部で交換を行う際のパケットフォ
ーマットを図12に示す。図示するように、ドライバ部
が回線制御に用いているレイヤ3のヘッダ部に前述パケ
ットフォーマットと同様な送信先アドレス/送信元アド
レスを付加することにより、この実施例で示した機能を
実現する。
【0050】また、通信監視装置1の回線制御用ドライ
バにて、ソフトウェア保守処理にコマンドを直接に通信
する機能を追加することにより、通信監視装置1のアプ
リケーションソフトウェアの一部である回線オンライン
処理が停止中でも、ソフトウェア保守処理が稼働中であ
れば、遠隔地からのデータ送受信回線を保守用にも共用
したソフトウェア遠隔保守が行える。
【0051】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、、公衆回線等を用いずに、より経済的、効率的で柔
軟性のあるソフトウェア保守を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原理説明図である。
【図2】本発明の一実施例としてのソフトウェア遠隔保
守方法を行うシステムを示す図である。
【図3】実施例システムにおける保守端末に付加する機
能のブロック構成を示す図である。
【図4】実施例システムにおける通信監視装置に付加す
る機能aのブロック構成を示す図である。
【図5】実施例システムにおける通信監視装置に付加す
る機能bのブロック構成を示す図である。
【図6】通信データのパケットフォーマットを示す図で
ある。
【図7】保守用コマンドのパケットフォーマットを示す
図である。
【図8】ソフトウェア遠隔地保守ネットワーク構成の1
例を示す図である。
【図9】ソフトウェア遠隔地保守ネットワーク構成の他
例を示す図である。
【図10】本発明の他の実施例のネットワーク構成を示
す図である。
【図11】他の実施例における回線制御用ドライバに付
加する機能を示す図である。
【図12】ドライバによる交換時のパケットフォーマッ
トを示す図である。
【図13】従来例のシステムを示す図である。
【符号の説明】
1、4、5 通信監視装置 2 保守端末 3 網内回線 6 保守者 7、8 ホストコンピュータ 9 集線装置 10 センサ 11、41 交換処理部 12、43 ソフトウェア保守処理部 13 運用処理部 14 データ判定部 15 送信元アドレス保存部 16 送信先アドレスセット部 21 遠隔地判定部 22 アドレス部付加部 23 通知処理部 24 応答受信部 42 保守データ受信部 43 ソフトウェア保守処理部 44 遠隔地保守判定部 51 回線インタフェースプロトコル制御部 52 アプリケーションインタフェース機能部52 53 アプリケーション部 54 送信先アドレス判定部 55 出力先判定部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各地域にそれぞれ配置された通信監視装置
    同士を網内回線で互いに接続してデータ収集/制御ネッ
    トワークを構築したシステムの各通信監視装置のソフト
    ウェア遠隔保守を行う方法であって、 任意の地域においてその地域の通信監視装置に保守端末
    を接続し、 該保守端末は、利用者が入力した保守用コマンドが遠隔
    地宛てか自地宛てかを判定して、遠隔地宛てである場合
    に保守用コマンドに、ネットワークで使用している「送
    信先アドレス」として当該遠隔地の通信監視装置のアド
    レスを、また「送信元アドレス」として自地の通信監視
    装置のアドレスを付加して当該通信監視装置に送るよう
    にし、 該保守端末に接続された通信監視装置は、該保守端末か
    ら受信した保守用コマンドが遠隔地保守か自地保守かを
    判定し、遠隔地保守である場合にはその保守用コマンド
    を網内回線を介して当該遠隔地の通信監視装置に送信す
    るようにし、 当該保守用コマンドを受信した通信監視装置は、受信デ
    ータが保守用コマンドであるか否かを判定し、保守要求
    の保守用コマンドである場合には当該保守コマンドの送
    信元アドレスを保存し、該保守用コマンドに従ったソフ
    トウェア保守処理後にその応答レスポンスに該保存した
    送信元アドレスを送信先アドレスとして網内回線経由で
    該保守用コマンドの送信元の通信監視装置に送出するよ
    うにしたソフトウェア遠隔保守方法。
  2. 【請求項2】保守用コマンドの送信元地と送信先地の間
    に中継地を通して保守用コマンドの送信を行う場合に、
    該中継地の通信監視装置は、回線制御用ドライバを用い
    て、受信した保守用コマンドを内部のアプリケーション
    部でその種別の識別判定を行うことなく中継するように
    構成した請求項1記載のソフトウェア遠隔保守方法。
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