JP3316047B2 - 自動給排版装置 - Google Patents

自動給排版装置

Info

Publication number
JP3316047B2
JP3316047B2 JP23496393A JP23496393A JP3316047B2 JP 3316047 B2 JP3316047 B2 JP 3316047B2 JP 23496393 A JP23496393 A JP 23496393A JP 23496393 A JP23496393 A JP 23496393A JP 3316047 B2 JP3316047 B2 JP 3316047B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
printing plate
printing
automatic
machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP23496393A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0792685A (ja
Inventor
幹雄 西山
正気 刈込
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP23496393A priority Critical patent/JP3316047B2/ja
Publication of JPH0792685A publication Critical patent/JPH0792685A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3316047B2 publication Critical patent/JP3316047B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Discharge By Other Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、未露光の印刷版の所定
の位置にパンチ孔を穿設して殖版機へ供給し、露光済の
印刷版を殖版機から排出する自動給排版装置に関する。
【0002】
【従来の技術】新聞輪転機等に使用される印刷版(例え
ばPS版、以下「PS版」と言う)は、殖版機等の焼付
装置によって原稿フィルムに記録された画像が露光され
たのちに、現像処理されて輪転機へ供給されるようにな
っている。
【0003】一般にPS版は、多数枚(例えば500枚
〜1000枚)が水平あるいは傾斜した状態で印刷版載
置台(以下「スキッド」と言う)に搭載されて固定梱包
され、印刷版製作会社から新聞社等のユーザーへと運搬
される。通常、1台のスキッドには、同一サイズのPS
版が積層されており、スキッド上の最上層のPS版から
順に一枚づつ印刷版焼付装置へ供給して、PS版に画像
を露光するようになっている。
【0004】殖版機へPS版を供給する場合、原稿フィ
ルムのサイズに応じてPS版のサイズを選択する必要が
あり、このため、PS版へ画像を露光するときには、多
種類のPS版の中から原稿フィルムに応じた最適なサイ
ズのPS版を選択して供給しなければならない。
【0005】近年、PS版への画像露光工程の自動化の
ニーズが高まっている。この画像露光工程の自動化にお
いては、PS版に自動的に取り出してパンチ孔を穿設し
た後に、殖版機へ供給する方法が提案されている。この
とき、PS版の取出し及びパンチ孔の穿設作業に比較し
て、殖版機での露光工程に要する時間が長いため、多数
台(例えば4台以上)の殖版機へ連続して供給が可能と
なる。このために、それぞれに異なるサイズのPS版を
搭載した複数台のスキッドを予め所定の位置に装填して
おき、これらのスキッドから所望のサイズのPS版を搭
載しているスキッドを選択して、該当スキッドからPS
版を取出して自動的にパンチ処理を行って、殖版機へ供
給することができるため、多数台の殖版機を円滑に効率
よく作動させて短時間に多量のPS版に画像露光を行う
ことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記構成
のシステムでは、多数台の殖版機へ多量の印刷版を連続
して供給することができるようにしているため、多数台
のスキッドを装填するスペースを確保する必要があり、
広い設置スペースが要求される。1台ないし複数台の殖
版機を用いる場合にも版サイズに応じた多数台のスキッ
ドを装填する広い場所を確保する必要があり、殖版機の
台数に対して給版装置が大きくなってしまうという問題
がある。
【0007】本発明は、上記事実を考慮してなされたも
のであり、大きな設置スペースを不要とすると共に、少
ない台数の殖版機へ円滑に印刷版を供給するための自動
給排版装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
自動給排版装置は、複数の殖版機のそれぞれへ未露光の
印刷版を供給すると共に、露光済の印刷版を前記殖版機
のそれぞれから取り出す自動給排版装置であって、前記
未露光の印刷版の所定の位置にパンチ孔を穿設するパン
チ台と、前記殖版機から取り出された露光済の印刷版を
次工程へ移送する移送手段と、それぞれに前記未露光の
印刷版を収容した複数のトレイが個別に引出し可能に積
層されて設けられた印刷版収容部と、前記印刷版を吸着
保持するアームと、1本の前記アームを前記トレイから
の印刷版の取出し位置、前記パンチ台への印刷版の受渡
し及び取出し位置、前記複数の殖版機のそれぞれへの
記印刷版の受渡し及び取出し位置、前記移送手段への
記印刷版の受渡し位置の間を移動させることにより前記
印刷版の搬送を可能とする搬送手段と、前記複数の殖版
のそれぞれから入力される殖版情報に基づいて前記印
刷版収容部のトレイの引出し動作、前記アームの印刷版
吸着動作及び前記搬送手段による前記アームの移動動作
を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
【0009】本発明の請求項2に係る自動給排版装置
は、請求項1の自動給排版装置であって、前記移送手段
に設けられて前記露光済みの印刷版を検出する検出手段
、前記検出手段の検出信号に基づいて前記移送手段に
よる前記露光済みの印刷版の移送速度を制御する移送制
御手段と、を有することを特徴とする。
【0010】本発明の請求項3に係る自動給排版装置
は、請求項1又は請求項2の自動給排版装置であって、
前記パンチ台の動作が前記制御手段によって制御される
ことを特徴とする。
【0011】本発明の請求項4に係る自動給排版装置
は、請求項1から請求項3の何れか1項の自動給排版装
置であって、前記搬送手段が前記殖版機から前記露光済
の印刷版を取出した後に、続けて前記パンチ台から前記
殖版機へ前記未露光の印刷版を供給することを特徴とす
る。
【0012】
【0013】
【作用】本発明の請求項1に記載の自動給排版装置は、
印刷版収容部に積層して設けているトレイに印刷版を収
容し、必要に応じてトレイを引出して印刷版を取り出す
ようにしているため、多種類の印刷版を装填しておくた
めの印刷版収容部の設置スペースを狭くすることができ
る。搬送手段は、1本のアームを移動することにより、
印刷版を搬送する。このとき、この印刷版収容部の設置
スペースを狭くすることにより、搬送手段によって移動
するアームが印刷版をトレイから取出してパンチ台へ搬
送するときの移動量を少なくし、短時間で搬送すること
ができる。
【0014】また、制御手段は、殖版機から入力される
殖版情報に応じて、トレイの引出し、アームによる印刷
版の吸着保持及び搬送手段の作動を制御し、印刷版収容
部からパンチ台、パンチ台から殖版機及び殖版機から移
送手段への各工程への印刷版の搬送を行っている。これ
により、複数台の殖版機へ印刷版を供給するときにも、
印刷版収容部からの印刷版の取出しから印刷版の各工程
への搬送を短時間で行うことができるので、1本のアー
ムとこのアームを移動する搬送手段によって例えば1台
から3台程度までの殖版機へ、それぞれの殖版機からの
要求に応じて遅滞なく印刷版の供給及び取出しを行うこ
とができる。
【0015】本発明の請求項2に記載の自動給排版装置
では、移送手段を制御する移送制御手段を備えている。
この移送制御手段は、検出手段の検出結果に基づいて印
刷版の移送速度を制御するようになっている。
【0016】これによって、例えば、移送手段によって
露光済の印刷版を現像処理する現像装置等へ送り込むと
きには、予め速い速度で印刷版を移送し、この印刷版が
現像装置へ挿入されるときに、現像装置での印刷版の搬
送速度に合わせるように移送速度を変えるようにすれ
ば、現像装置での印刷版の搬送速度が遅くても、露光の
終了した印刷版を殖版機から迅速に現像装置へ送り込む
ことができる。
【0017】本発明の請求項3に記載の自動給排版装置
では、印刷版収容部及び搬送手段と共にパンチの作動を
制御手段によって制御している。これによって、印刷版
をパンチ台へ供給した後に遅滞なくパンチ台を作動させ
ることができると共に、パンチ台上で印刷版のサイズ等
を確認することなく印刷版のサイズ等に応じた所定の位
置に正確にパンチ孔を穿設することができる。
【0018】本発明の請求項4に記載の自動給排版装置
では、殖版機から露光済の印刷版を取り出したのち、連
続して該当殖版機へ未露光の印刷版を供給する。これに
よって、各殖版機を効率良く作動させて画像露光を行う
ことができる。
【0019】
【0020】
【実施例】次に図面を参照して本実施例に適用した自動
殖版システム10を詳細に説明する。図1に示されるよ
うに、自動殖版システム10には、未露光の多数枚の印
刷版(以下「PS版12」と言う)を収容する複数の引
出し式のトレイ100を備えたPS版サプライヤ14、
PS版12にパンチ孔を穿設するパンチ台16、画像露
光されたPS版12を現像処理する自動現像機18、自
動現像機18へPS版12を送り込むベルトコンベア2
0が、PS版サプライヤ14、パンチ台16、ベルトコ
ンベア20、自動現像機18の順に一列に配置されてお
り、これらに隣接して一対のレール22が配設されてい
る。この一対のレール22には、PS版12を複数の吸
盤によって吸着保持して搬送する搬送手段としての搬送
ロボット24がレール22に沿って移動可能に配置され
て、自動給排版装置26が構成されている。
【0021】このレール22のパンチ台16等と反対側
には、1台〜3台程度の自動殖版機28が配設され(本
実施例では1台のみ図示)、自動殖版システム10が構
成される。
【0022】この自動殖版システム10では、PS版サ
プライヤ14のトレイ100内に収容されているPS版
12を搬送ロボット24によって取出して、パンチ孔を
穿設した後に自動殖版機28へ装填して、原稿フィルム
34に記録さた画像露光を行い、画像露光の終了したP
S版12を自動現像機18へ送り込むようになってい
る。この自動現像機18の排出側には、例えばスタッカ
ー30を配設して、自動現像機18から排出されたPS
版12を順次立て掛けてストックするようになってい
る。
【0023】自動現像機18へ送り込まれたPS版12
は、自動現像機18内で現像、不感脂化処理等が施され
てスタッカー30へ排出され、この後、図示しない輪転
機等へ搬送して印刷用の刷版として使用される。なお、
PS版サプライヤ14のパンチ台16と反対側には、制
御部32が配設されており、制御部32はPS版サプラ
イヤ14、パンチ台16、ベルトコンベア20、自動現
像機18、搬送ロボット24及び自動殖版機28と電気
的に接続されており、各部の作動が制御されるように構
成されている。以下、各構成について説明する。
【0024】図2に示されるようにPS版サプライヤ1
4には、矩形形状で内部が遮光されたケーシング102
内に複数のトレイ100が重ねられて設けられている
(本実施例では一例として7段)。図3に示されるよう
に、トレイ100は、底板104、両側の側板106、
前板107及び奥板108によって上方が開放された矩
形形状の箱体状に形成されており、前板107の外側に
は前面パネル110が取付けられている。
【0025】それぞれのトレイ100には、多数枚(例
えば100枚程度)のPS版12がサイズ又は種類毎に
感光面が上方へ向けられた状態で積層されて収容され
る。なお、PS版12としては、例えば厚さ約0.24
mmの支持体上の一面が感光層とされたものを使用し、約
100枚のPS版12を積層したときの厚さは、約24
mm程度となるため、PS版サプライヤ14は、トレイ1
00を7段に収容しても、全体の高さは約1m程度であ
り、トレイ100へPS版12を収容するときに、作業
員が手作業でも容易に行うことができる高さとなってい
る。
【0026】このPS版サプライヤ14は、トレイ10
0をケーシング102内に収容した状態でケーシング1
02と前面パネル110とにより内部が遮光され、PS
版12が不必要に露光されることがないようになってい
る。また、PS版12の収容及び取出しを行うときに
は、該当するトレイ100をパンチ台16側に引き出す
(各図に示す矢印A方向)ようになっている。
【0027】図3に示されるように、このトレイ100
内には、前板107と底板104とに密着してPS版1
2を収容するときの位置決め用の複数のブロック112
が取付けられており、PS版12は所定の一端面がこれ
らのブロック112に当接した状態で積層される。ま
た、底板104には、中央部からそれぞれの側板106
側へ向けて一対の長孔114が前面パネル110と平行
に穿設され、また、中央部から奥板108側へ向けて複
数(本実施例では2条)の長孔116が側板106と略
平行に穿設されている。
【0028】一方、図4にも示すように、底板104の
下面側には、前記長孔114、116より幅が狭い長孔
118、120が穿設されたハット金具122、124
が取付けられている。ハット金具122、124は、平
板の中央部に広幅の溝を形成するように屈曲されてお
り、この溝内に長孔118、120が形成されている。
また、ハット金具122、124は、長孔114に長孔
118が対応するように、長孔116が長孔120に対
応するようにして配置されている。
【0029】図4に示されるように、これらの長孔11
4、116のそれぞれには、略柱状のピン126が配置
されるようになっている。ピン126は、長手方向の一
端部に丸め加工が施されている。また、ピン126の長
手方向の他端には、中間部より小径の雄ねじ部126B
が形成されており、この雄ねじ部126Bをハット金具
122、124の長孔118、120へ挿入して、底板
104の下面側へ突設させると共に、中間部から上方側
を長孔114、116から底板104の上面側へ突設さ
せて配置される。このとき、雄ねじ部126Bへナット
ツマミ128を螺合して、長孔114、116の長軸方
向に沿った任意の位置にピン126を固定可能となって
いる。
【0030】図3に示されるように、トレイ100にP
S版12を収容するときには、PS版12の幅方向の中
間部がトレイ100の中央部となるようにして、長孔1
14から突出するピン126の位置を決定して固定する
と共に、ブロック112からのPS版12の縦寸法(図
3に示す矢印A方向に沿った寸法)に合わせて長孔11
6から突出するピン126の位置を決定して固定する。
これらのピン126及びブロック112によってトレイ
100内に収容されるPS版12の位置が決定される、
このとき、PS版12は、ブロック112に当接してい
る周縁が次工程での処理の基準となるようにしている
(以下「基準側」と言う)。
【0031】なお、底板104の下面側には、中央部に
前板107側から奥板108側へ向けてハット金具13
0が取付けられており、また、ハット金具130の両側
には、ハット金具132A、132Bがハット金具13
0と平行に取付けられている。トレイ100は、底板1
04に設けられたこれらのハット金具122、124、
130、132A、132Bによって、収容したPS版
12の重量による撓みが生じないように補強が施されて
いる。また、ハット金具130は、後述するトレイ10
0の引出し方向(図2に示す矢印A方向)に沿った移動
時のガイドの役目を兼ね備えている。
【0032】図5に示されるように、ケーシング102
内の矩形を重ね合わせた形状に組まれたフレーム134
には、互いに隣接するフレーム134の間にトレイ10
0が配置されるようになっている。トレイ100の上側
(図5の紙面上側)のフレーム134には、ブラケット
138A、138Bを介してトレイ100の引出し方向
(図5の矢印A方向)に沿ってロッドレスシリンダ13
6が掛け渡されて取付けられている。このロッドレスシ
リンダ136の駆動ブロック136Aには、トレイ10
0の底板104の奥板108側に取付けられているブラ
ケット140(図3にも示す)が連結されている。この
ブラケット140は、底板104に突設されたローラピ
ン142へ挿入されており、ロッドレスシリンダ136
の駆動ブロック136Aの移動によってトレイ100が
フレーム134からの引出し方向(矢印A方向)及び収
容方向(矢印A方向と反対方向)に移動されるようにな
っている。
【0033】また、ロッドレスシリンダ136のトレイ
100の引出し方向側及び引出し方向と反対側の端部に
は、ブラケット144Aを介してショックアブソーバー
144が取付けられている(図5では一方のみ図示)。
トレイ100の収容方向及び引出し方向に移動する駆動
ブロック136Aがショックアブソーバー144に当接
して緩やかに所定の位置に停止するようになっている。
【0034】一方、図3及び図5に示されるように、ト
レイ100の側板106の外側面には、引出し方向に沿
って、前板107の近傍から奥板108の近傍まで底板
104と平行にフランジ部146が延設されている。こ
のフランジ部146の下面は、底板104の下面と略同
一平面を形成している。
【0035】また、図5に示されるように、フレーム1
34のトレイ100引出し方向側の端部には、トレイ1
00の下側に略L字状のブラケット148が複数個取付
けられている。これらのブラケット148は、トレイ1
00の引出し方向と直交する方向の中央部に一対と両端
部にそれぞれ取付けられており、これらのブラケット1
48には、ガイドローラ150が回転可能に取付けられ
ている。図6に示されるように、これらのガイドローラ
150は、中央部に配設されたガイドローラ150A
が、前記したハット金具130を挟むようにしてトレイ
100の底板104に当接しており、両端部のガイドロ
ーラ150Bは、トレイ100から延設されたフランジ
部146に当接するように配置されている。
【0036】また、図5及び図7Bに示されるように、
トレイ100の引出し方向と直交する方向の両側のフレ
ーム134には、トレイ100の引出し方向に沿ってガ
イド板152が取付けられている。このガイド板152
には、フレーム134から上方(紙面上側方向)に立設
された立壁部152Aと、この立壁部152Aから引出
し方向と直交する方向の内方へ向けて屈曲された水平部
152Bとが形成されており、水平部152Bがトレイ
100のフランジ部146の上方となるように形成され
ている。
【0037】一方、トレイ100の側板106には、奥
板108側に一対のガイドローラ154が上下に対で取
付けられ、外周面でガイド板152の水平部152Bを
挟持している。これによって、トレイ100の奥板10
8側が、ガイド板152を介してフレーム134へ支持
されている。
【0038】また、図5及び図7Aに示されるように、
トレイ100の側板106には、一対のガイドローラ1
54の近傍にブラケット156が突設されており、この
ブラケット156の先端には、ガイド板152の立壁部
152Aに回転可能に当接しているガイドローラ158
が取付けられている。このため、トレイ100は、フレ
ーム100からの引出し方向及び引出し方向と反対方向
へは移動可能であるが、引出し方向と直交する方向への
移動がガイド板152の立壁部152Aに当接するガイ
ドローラ158によって阻止されている。
【0039】すなわち、トレイ100は、底板104に
当接するガイドローラ150A、フランジ部148に当
接するガイドローラ150B及びガイド板152の水平
部152Bを挟持する一対のガイドローラ154によっ
てフレーム134に引出し方向及び引出し方向と反対方
向へ移動可能にかつ水平状態で支持され、ロッドレスシ
リンダ136の駆動によってケーシング102から引き
出された所定の位置及びケーシング102内に収容され
た所定の位置の間を上下に揺動することなく移動可能と
なっている。
【0040】また、このトレイ100の移動時に、ハッ
ト金具130を挟むようにして底板104に当接するガ
イドローラ150Aと、ガイド板152の立壁部152
Aに当接するガイドローラ158がトレイ100の引出
し方向と直交する方向の移動を阻止し、これによって、
安定した状態でトレイ100を移動するようになってい
る。トレイ100は、所定の位置まで引き出されること
によって、底板104のPS版12を収容する領域がケ
ーシング102から露出して、PS版12の収容及び取
出しが可能となる。
【0041】図1及び図8に示されるように、搬送ロボ
ット24は、一対のレール22上に配置されている。こ
の搬送ロボット24は、一対のレール22の間に掛け渡
されたベース板200の上面に、駆動モータ202及び
架台204が設けられて構成されている。
【0042】図8及び図9に示されように、一対のレー
ル22は、アンカーボルト等によって床面に固定されて
いる。また、レール22の下面側には、ガイドレール2
06が取付けられている。このガイドレール206に
は、ベース板200に一対のレール22を挟むように下
方へ向けて取付けられ、先端部がレール22へ向けて内
方へ屈曲された脚部208に取付けられたスライダ21
0が摺動可能に係合し、これによってベース板200が
レール22に移動可能に支持されている。
【0043】また、図9に示されるように、一方のレー
ル22には、ラックギヤ212が取付けられている。こ
のラックギヤ212には、ベース板200に取付けられ
た駆動モータ202からベース板200を貫通して突出
された駆動軸202Aの先端に取付けられたピニオンギ
ヤ214が噛合されている。このため、駆動モータ20
2が駆動してピンオンギヤ214が回転駆動すると、ピ
ニオンギヤ214とラックギヤ212の噛合位置が相対
移動して、ベース板200がレール22に沿って移動す
るようになっている。
【0044】このレール22とベース板200の間に
は、所定位置でベース板200の移動を停止させる図示
しないリミットスイッチが設けられており、予め設定し
た任意の位置へベース板200、即ち、搬送ロボット2
4を移動させることができるようになっている。また、
図1及び図8に示されるように、レール22の長手方向
の両端部には、ショックアブソーバ180が取付けられ
ており、ベース板200がレール22の先端まで移動し
たときに、このショックアブソーバ180がベース板2
00に当接して緩やかに停止させ、ベース板200がレ
ール22から離脱するのを防止している。なお、搬送ロ
ボット24は、待機中又は装置の稼動停止時には、レー
ル22の何れかの端部へ移動して停止するようになって
いる(待機又は原位置)。
【0045】また、一対のレール22の間には、ケーブ
ルラック182が配設されている。このケーブルラック
182にレール22上を移動する搬送ロボット24へ接
続される電気配線や空気配管を収容し一方にのみ屈曲自
在のケーブルベア184が収容されている。このケーブ
ルベア184は、ベース板200の移動に伴って屈曲位
置が移動してケーブルラック182から順に引出し又は
収容されるようになっている。
【0046】図8及び図9に示されるように、このベー
ス板200の架台204には、ベース216が回動可能
に取付けられており、図示しない駆動モータによってベ
ース216が架台204を中心に回動するようになって
いる。
【0047】図8に示されるように、このベース200
の上方には、アーム218を備えている。アーム218
は、ベース216に取付けられたリンク部材220、2
22によって構成されるリンク機構を介して取付けられ
ており、リンク部材220、222はそれぞれ別々の駆
動モータ(図示省略)によって図8矢印B方向に回動駆
動される。アーム218は、これらのリンク部材22
0、222の回動によって先端部が上下及び水平に移動
されるようになっている。
【0048】このアーム218の先端部には、リスト部
224を介して吸盤フレーム226が取付けられてい
る。リスト部224は、図示しない駆動手段によって、
アーム218の先端部の点Cを軸に矢印D方向へ回動可
能であると共に、このリスト部を中心に吸盤フレーム2
26が回転可能となっている。これによって、吸盤フレ
ーム226を所定範囲の任意の方向へ向けることができ
るようになっている。
【0049】図10に示されるように、長尺矩形形状の
吸盤フレーム226は、中央部に取付けられたベース部
228が搬送ロボット24のアーム218の先端のリス
ト部224に連結されている(図8参照)。この吸盤フ
レーム226には、一方の長辺の中央部に略L字状のブ
ラケット230が複数個(本実施例では3個)取付けら
れており、また、ブラケット230の両側及び他方の長
辺側には複数のブラケット232が取付けられている。
【0050】ブラケット230には、エアーシリンダ2
34が取付けられており、それぞれのエアーシリンダ2
34の駆動軸234Aは、ブラケット230を貫通し、
先端部に吸盤236が取付けられている。このエアーシ
リンダ234はエアーが供給されて駆動されることによ
って駆動軸234Aが収縮されて吸盤フレーム226か
ら突出してた吸盤236を吸盤フレーム226へ接近さ
せるようになっている。
【0051】一方、ブラケット232には、スライド軸
受238が取付けられており、このスライド軸受238
のそれぞれには、ブラケット232を貫通した先端部に
吸盤240が取付けられたロッド242が摺動可能に取
付けられている。また、吸盤240とブラケット232
との間には、圧縮コイルバネ244が取付けられてい
る。このため、ロッド242は圧縮コイルバネ244の
付勢力によって突出状態となっており、吸盤240は、
伸長したエアーシリンダ234の駆動軸234Aの先端
に取付けられている吸盤236と同一平面を形成してお
り、吸盤240が押圧されるとロッド242は、圧縮コ
イルバネ244の付勢力に抗して軸線方向に移動して緩
やかに吸盤240を移動させるようになっている。
【0052】この吸盤フレーム226は、PS版サプラ
イヤ14のトレイ100からPS版12を取り出すとき
に、吸盤236、240を最表層のPS版12に対向さ
せた状態で平行に下方移動してPS版12に接近する。
このとき、トレイ100の前面パネル110側の端部の
基準側に沿って、エアーシリンダ234側の吸盤列が対
向するようになっている(図11参照)。なお、後に説
明する後流側の各工程においても、常に、吸盤フレーム
226は、エアーシリンダ234側の吸盤列がPS版1
2の基準側に対向するようになっている。
【0053】図11に示されるように、吸盤236、2
40には、負圧源246(例えば制御部32に設けた真
空ポンプ)で発生された負圧が分岐されて供給される。
負圧源246から分岐された管路248Aは、中間部に
電磁弁250A、真空スイッチ252Aが設けられて吸
盤236及び吸盤236の両側に配置された吸盤240
(以下他と分けるときには「吸盤240A」と言う)に
接続され、中間部に電磁弁250B、真空スイッチ25
2Bが設けられた管路248Bは、吸盤236の対辺に
取付けられた中央部の吸盤240(以下同様に「吸盤2
40B」)が接続されている。また、吸盤フレーム22
6の長手方向の両端部の吸盤240(以下同様に「吸盤
240C」)には、電磁弁250C、真空スイッチ25
2Cが設けられた管路248Cが接続されている。
【0054】これによって、搬送ロボット24では、大
きいサイズのPS版12(PS版12B)を取り出すと
きには、電磁弁250A〜Cを開いて全ての吸盤23
6、240に負圧を供給し、小さいサイズのPS版12
(PS版12A)を取り出すときには、電磁弁250
A、Bを開いて吸盤236、240A、240Bに負圧
を供給するようになっている。また、真空スイッチ25
2A〜Cによってそれぞれに管路248A〜Cに接続さ
れた吸盤236、240がPS版12を吸着したか否か
を検知することができるようになっている。
【0055】図10及び図12に示されるように、吸盤
フレーム226には、エアーシリンダ234が取付けら
れたブラケット230の近傍にブラケット254が取付
けられている。このブラケット254には、版検出セン
サ256及び残量検出センサ258が取付けられてい
る。本実施例では、一例として版検出センサ256及び
残量検出センサ258に、発光部と受光部が一体に設け
られた光電式センサを用いており、発光部から照射した
光が被測定物に反射して受光部へ達したときに作動する
ようになっている。
【0056】図12に示されるように、版検出センサ2
56は、トレイ100に積層されたPS版12の基準位
置側の端部に対向しており、残量検出センサ258は、
積層されたPS版12の周囲の底板104に対向してい
る。トレイ100からPS版12を取出すために、吸盤
フレーム226が積層されたPS版12の表面から所定
の高さ(例えば吸盤236、240が最表層のPS版1
2の上方約10mmに達したとき)まで接近すると版検出
センサ256がPS版12を検出するようになってい
る。また、残量検出センサ258は、トレイ100に収
容されているPS版12の厚さが所定以下(例えば約1
0枚以下)となった状態で吸盤フレーム226がPS版
12に接近したときに、版検出センサ256より先にト
レイ100の底板104を検出するようになっている。
これにより、PS版12の残量が所定枚数に達したこと
が検知される。
【0057】なお、吸盤フレーム226は、版検出セン
サ256が最表層のPS版12を検出するまでは、比較
的速い速度で下降移動し、版検出センサ256がPS版
12を検出した後は、緩やかに移動して吸盤236、2
40を最表層のPS版12の表面に接触させるように
し、PS版12を傷めることなく迅速に吸着することが
できるようになっている。
【0058】また、吸盤236、240によってPS版
12を吸着した後は、まず、エアーシリンダ234を駆
動して、PS版12の一端部中央を持ち上げる。このと
き、中央部のエアーシリンダ234の駆動量を両側のエ
アーシリンダ234の駆動量より少なくして、吸着した
PS版12を湾曲させるようにして、最表層のPS版1
2と次のPS版12との間にPS版12の剛性によって
隙間を生じさせるようにしている。これによって、最表
層のPS版12と次のPS版12との間に空気が入り込
み、PS版12同士の密着状態を解除して分離させ、最
表層のPS版12だけを確実に取り出すことができるよ
うにしている。なお、エアーシリンダ234の駆動によ
って形成した最表層のPS版12と次のPS版12との
間にノズル等からエアーを強制的に供給して、分離させ
るようにしてもよい。
【0059】図1に示されるように、パンチ台16の上
面のパンチ定盤260が形成されており、このパンチ定
盤260のPS版サプライヤ14側には、複数のパンチ
ャー262が配設されている。また、パンチ定盤260
には、PS版12をパンチ定盤260上の所定の位置に
位置決めするための図示しないプッシャーが突出する長
孔264、266が形成されている。
【0060】PS版サプライヤ14のトレイ100から
搬送ロボット24によって取り出されたPS版12は、
吸盤フレーム226に保持された状態で水平面に沿って
180°回転されて、パンチャー262側が基準側とな
るようにしてパンチ定盤260上に載置される。この
後、図示しないプッシャーによってパンチャー262を
基準として位置決めされて、パンチャー262によって
サイズに応じた所定の位置にパンチ孔276(図14参
照)が穿設される。すなわち、複数のパンチャー262
のうちのどのパンチャーを作動させるかが、制御部32
からの信号によって決められ、これによってPS版12
に穿設がなされる。
【0061】この後、PS版12は所定のタイミング
で、搬送ロボット24によってパンチ定盤260上から
取り出されて自動殖版機28へ供給される。
【0062】図1に示されるように、自動殖版機28
は、作業面270が水平面に対して約70°傾斜された
傾斜型となっている(図14も参照)。図13に示され
るように、作業面270は、3種の作業部に分割されて
おり、図13の紙面右側部分が未露光のPS版12が装
填され露光が施される露光台272となっている。この
露光台272には、パンチ台16で所定の位置にパンチ
孔276が穿設されたPS版12が搬送ロボット24に
よって供給されて装着される。
【0063】図14に示されるように、露光台272に
は、複数のピン274が立設されており、PS版12の
パンチ孔276のそれぞれへピン274を挿入し、PS
版12を露光台272へ位置決めして装着するようにな
っている。
【0064】ピン274は略円筒状で先端部が除々に縮
径されてから丸められており、PS版12のパンチ孔2
76へ容易に挿入することができる形状となっている。
図14Aに示されるように、PS版12は、吸盤フレー
ム226を露光台272の傾斜に合わせて傾斜させると
共に、上方側が基準となるようにして露光台272へ対
向される。このとき、PS版12のパンチ孔276と露
光台272のピン274が同軸となるように吸盤フレー
ム226を移動させて所定の位置まで接近させる。この
後、電磁弁250A、250C(図11参照)を閉じて
パンチ孔276が穿設されている端部を保持する吸盤2
36、240A、240Cによる吸着を解除する。これ
によって、図14Bに示されるように、パンチ孔276
側の端部が垂れ下がって、パンチ孔276にピン274
の先端部が入り込む。
【0065】この後、電磁弁250Bを閉じて、吸盤2
40BによるPS版12の吸着を解除することにより、
PS版12は露光台272上に垂下されて載置される。
このとき、PS版12の自重によってピン274がパン
チ孔276へ滑らかに無理なく挿入される(図14C参
照)。この状態で、吸盤フレーム226を露光台272
へ接近させ、吸盤236、240によってPS版12を
露光台272へ向けて押圧することによりPS版12を
露光台272の所定の位置に装着するようにしている。
なお、露光台272の表面には、図示しない吸着溝が形
成されており、この吸着溝に負圧を供給して、装着され
たPS版12を露光台272へ密着させて保持してか
ら、ピン274を露光台272の内部へ収容するように
している。
【0066】一方、作業面270は、露光台272の紙
面左側下部が、PS版12に焼付ける画像が記録された
原稿フィルム34を装填する原稿装填部278となって
おり、この原稿装填部278の上側は、焼付けの終了し
た原稿フィルム34を装着する原稿排出部280となっ
ており、原稿装填部278及び原稿排出部280には原
稿フィルム34が層状に重ねられてストックされるよう
になっている。
【0067】また、自動殖版機28の上端面には、ガイ
ドレール282(図1参照)が形成されており、このガ
イドレール282には、露光部284が備えられた枠体
286が図示しない駆動手段によって作業面270の幅
方向(図13の紙面左右方向)に沿って移動可能に係合
されている。また、露光部284は枠体286内を上下
方向に沿って移動可能となっている。これによって、露
光部284は、作業面270の表面に沿って任意の位置
へ移動可能となっている。
【0068】この露光部284には、作業面270と反
対側の部分に光源が設けられ、作業面270側には、原
稿フィルム34の周縁部を吸着して保持する吸引溝が形
成された図示しないガラス板が配設されている。光源部
284は、原稿装填部278にストックされた原稿フィ
ルム34をこのガラス板に密着させて保持して、露光台
272に装填されたPS版12の所定の位置へ移動して
光源を点灯させて、原稿フィルムに記録された画像に応
じた露光を施す。露光が終了すると、光源部284が原
稿排出部280へ移動して、吸着している原稿フィルム
34の保持を解除して、原稿排出部280へ原稿フィル
ム34を渡すようになっている。
【0069】なお、この光源部34には、原稿フィルム
34の任意の領域を遮光するためのマスク部材(図示省
略)が設けられており、このマスク部材によって不要部
分を遮光して露光するようになっている。また、本実施
例に適用している自動殖版機28では、PS版12の表
面を分割して、分割したそれぞれの領域に原稿フィルム
34の画像を露光することができるようにしている(本
実施例では一例として6分割している)。
【0070】自動殖版機28では、PS版12への露光
が終了すると、枠体286を露光台272上から原稿排
出部280(又は原稿装填部278)側へ退避させて、
露光台272の表面を開放する。この光源部284の移
動に合わせて、搬送ロボット24の吸盤フレーム226
が、露光台272上のPS版12に対向するように移動
して、PS版12を吸着保持して取り出すようになって
いる。
【0071】この自動殖版機28には、入力装置28A
が設けられており、原稿フィルム34を装着するとき
に、殖版条件(露光回数、原稿フィルムのサイズ等)が
入力される。この自動殖版機28に入力された殖版条件
等は、自動給排版装置26の制御部32へ入力される。
また、自動殖版機28からは、1枚のPS版12に最終
画像の露光(例えば6画像目の露光)を行う前に、次に
露光を行うPS版12の要求を行うようになっている。
自動給排版装置26では、自動殖版機28から、次のP
S版12の要求があると、PS版サプライヤ14から要
求されたPS版12を選択して取出してパンチ台16へ
供給するようになっている。露光の終了したPS版12
は、次にベルトコンベア20へ搬送される。図15に示
されるように、ベルトコンベア20は、一対の側板30
0を備えたケーシング302の上部が開放されており、
この開放部分に自動現像装置18の挿入台306が隣接
されている。
【0072】一対の側板300の間には、長尺の連結部
材324が側板300と平行に掛け渡されている。この
連結部材324は、側板300から突設された支持部材
326によって一対の側板300の間の中央部に支持さ
れている。また、一対の側板300には、所定間隔でロ
ーラ310が配置された4本のシャフト312が回転可
能に掛け渡されており、シャフト312の中間部は、連
結部材324に回転可能に支持されている。
【0073】これらのローラ310の間には、無端で広
幅の搬送ベルト314が巻き掛けられている。本実施例
では、一本のシャフト312に6個のローラ310を配
置して、6条の搬送ベルト314が互いに平行に、かつ
上面側が同一平面となるように巻き掛けて同一方向へ移
動するようになっている。
【0074】また、互いに隣接するシャフト312の間
には、シャフト328が一対の側板300に掛け渡さ
れ、側板300と連結部材324に回転可能に支持され
ている。このシャフト328には、前記搬送ベルト31
4に対応してローラ330が取付けられている。ローラ
330は、軸方向の両端部が中央部より拡径されてお
り、軸方向の中央部を搬送ベルト314に対応して、両
端の拡径された部分が搬送ベルト314の幅方向の両端
に対応されており、これによって、搬送ベルト314が
その幅方向に移動するのを規制している。
【0075】これらのシャフト328の取付け位置は、
シャフト312より低くされており、また、中央部のシ
ャフト328は搬送ベルト314の間に挿入され、両側
のシャフト328は搬送ベルト314の下側となるよう
に配置されると共に、図示しない付勢手段によって上方
へ向けて付勢され、搬送ベルト314に常に所定の張力
が付与されている。
【0076】一方、連結部材324より紙面手前側(レ
ール22と反対側)の搬送ベルト314の間には、ガイ
ド板332が配置され前記支持部材326によって支持
されている。このガイド板332の上面は、搬送ベルト
314の上面より突出しないように僅かに低くされてい
る。
【0077】搬送ロボット24によって自動殖版機28
から取り出されたPS版12は、これらの搬送ベルト3
14上に載置されるようになっている。PS版12を搬
送ベルト314に載置するときには、PS版12の基準
側がレール22側(図15の紙面奥側)の側板300に
寄せられて載置される。このとき、小さいサイズのPS
版12(12A)は、レール22側の側板300と連結
部材324近傍との間に掛け渡されて載置され、大きい
サイズのPS版12(12B)は、一対の側板300の
間の略全域に亘って掛け渡される。このため、搬送ロボ
ット24が大きいサイズのPS版12Bを保持したとき
には、大きいサイズのPS版12Bの基準側と反対側の
端部が搬送ベルト314側に垂れ下がるが、ガイド板3
22によってこの垂れ下がったPS版12Bの端部が搬
送ベルト314の間に入り込むのが防止されている。
【0078】また、ケーシング302内には、モータ3
16が設けられており、このモータ316の駆動軸31
6Aに取付けられたスプロケット318と、自動現像機
18の挿入台306側のシャフト312の先端部に設け
られたスプロケット320の間には、無端の駆動チェー
ン322が巻き掛けられている。これによって、モータ
316の駆動力が駆動チェーン322を介してシャフト
312に伝達されて、搬送ベルト314が駆動されるよ
うになっている。
【0079】一方、自動現像機18側のシャフト310
の近傍には、ガイド板332と反対側の搬送ベルト31
4の間に版検出センサ334が配置されている。この版
検出センサ334は、搬送ベルト314によって搬送さ
れるPS版12の通過を検出するようになっており、モ
ータ316は、この版検出センサ334がPS版12を
検出した状態によって、回転速度の変更及び停止が行わ
れる。
【0080】すなわち、モータ316が、搬送ロボット
24によってPS版12が搬送ベルト314上に掛け渡
されて載置されるときには、搬送ベルト314は停止し
ており、真空スイッチ252A、252B又は252C
によって真空の解除(吸盤236、246によるPS版
12の吸着解除)が検知されると、制御部32からの信
号によって比較的速い速度で回転して、迅速にPS版1
2を自動現像機18へ向けて搬送するが、版検出センサ
334が、PS版12の先端を検出して所定時間経過
し、搬送されるPS版12の先端が自動現像機18へ挿
入されるタイミングで回転速度が低下され、搬送ベルト
314によるPS版12の搬送速度を自動現像機18の
PS版12の搬送速度に一致させるようにしている。ま
た、版検出センサ334が、搬送ベルト314によって
搬送されるPS版12の後端の通過を検出すると駆動を
停止するようになっている。これによって、搬送ロボッ
ト24から載置されたPS版12を迅速にかつ円滑に自
動現像機18へ送り込むようにしている。
【0081】また、自動現像機18側のシャフト312
の上方には、シャフト336が平行に一対の側板300
の間に図示しない軸受を介して掛け渡されている。この
シャフト336とシャフト312の間には、それぞれ小
幅のローラ338が複数対配置されている。シャフト3
36は、これらのローラ338がシャフト312のロー
ラ338に当接した状態で支持され、シャフト312の
回転が伝達されるようになっている。
【0082】このため、搬送ベルト314上を搬送され
て送り出されるPS版12は、シャフト336とシャフ
ト312の間に対で配置されたローラ338に挟持され
て、搬送ベルト314の搬送力がローラ338を介して
確実に伝達されて送り出される。これによって、ベルト
コンベア20と自動現像機18の間の挿入台306を通
過するときにも、PS版12へ確実に搬送力を付与して
安定した状態で搬送することができるようになってい
る。
【0083】自動現像機18では、ベルトコンベア20
から送りこまれたPS版12を現像液によって現像処理
した後に、版面保護のための不感脂化処理を施して排出
する。この自動現像機18から排出されたPS版12
は、スタッカー30に順次立て掛けられて集積される。
スタッカー30に集積されたPS版12は、例えば、輪
転機の版胴へ巻き掛けるための版曲げ処理等が行われた
のち、印刷用の刷版として輪転機に装着される。
【0084】なお、図1に示されるように、自動殖版シ
ステム10では、搬送ロボット24の動作範囲内に不要
に立ち入るのを防止するために、保護柵340やロー
プ、チェーン等によって区画され、自動殖版システムの
メンテナンスや、PS版サプライヤ14へのPS版12
の装填を行うときには、搬送ロボット24を所定の待機
位置又は原位置に停止させた後に、保護柵340を外し
てから所定の作業を行うようにする安全機構が設けられ
ている。
【0085】次に本実施例の作用を図16乃至図19に
示すフローチャートを用いて説明する。
【0086】まず、自動殖版システム10の操作に先立
って、PS版サプライヤ14の各トレイ100に所定の
サイズのPS版12を積層して収容する。また、自動殖
版機28には、原稿装填部278にPS版12へ露光す
る画像が記録された原稿フィルム34を装填すると共
に、殖版条件等を入力装置28Aによって入力する。
【0087】また、自動現像機18の図示しない制御部
からのレディ信号が制御部32へ供給されることによっ
て、自動現像機18がPS版12を処理可能な状態であ
ることが確認される。
【0088】この後、自動給排版装置26を作動させる
ことによって、自動殖版機28へ所望のサイズのPS版
12の供給が開始される。なお、以下の説明では、自動
殖版機28に最初のPS版12が供給されて、原稿フィ
ルム34に記録されている画像が開始されてからの自動
給排版装置26の作動を説明する。自動殖版機28で
は、PS版12を6分割してそれぞれの分割した領域に
1画像づつ露光を施すようになっている。また、自動殖
版機28では、最終の分割画像(第6画像目)の露光を
開始する前に次のPS版12の要求する信号及び必要な
PS版12のサイズを自動給版装置26の制御部32へ
出力し、PS版12に所定の画像の露光を終了すると、
露光台272に装着されているPS版12の排出要求を
出力するようになっている。
【0089】図16のフローチャートには、自動給排版
装置26の主に制御部32によって制御されるPS版サ
プライヤ14及び搬送ロボット24の作動を示してい
る。
【0090】最初のステップ400では、自動殖版機2
8からのPS版12の供給の要求信号があったかを確認
している。自動殖版装置28では、PS版12を6分割
して露光するときに、第5回目の露光が終了してから最
終回の露光を開始する間に自動給排版システム26の制
御部32へ次に必要なPS版12のサイズと共に、PS
版12を要求信号を出す。
【0091】自動殖版機26からPS版12の要求信号
が出されたときには、ステップ402へ移行して所望の
PS版12を収容しているトレイ100を選択すると共
に、搬送ロボット24を駆動して、PS版サプライヤ1
4からPS版12を取り出す位置へ移動させる(ステッ
プ404)。こののち、所望のサイズのPS版12を積
層して収容しているトレイ100を該当するロッドレス
シリンダ136の駆動によって引出した状態にしてから
(ステップ406)、搬送ロボット24によってPS版
12の取出し作業を行う(ステップ408)。
【0092】図17には、搬送ロボット24がトレイ1
00からPS版12を取り出すためのフローチャートを
示している。このフローチャートは、トレイ100が引
き出され、かつ搬送ロボット24の吸盤フレーム226
が、トレイ100に収容されたPS版12の上方の所定
位置に移動した後に開始される。
【0093】最初のステップ450では、吸盤フレーム
226を比較的速い速度で下降させて、吸盤336、3
40を平行に最表層のPS版12に接近させながら、取
り出すPS版12のサイズに応じて電磁弁250A〜2
50Cを作動させて、吸盤236、240に負圧を供給
して、PS版12を吸着可能な状態にする(ステップ4
52)。
【0094】次のステップ454では、版検出センサ2
56が、トレイ100に積層されているPS版12を検
出したか否かを確認している。この版検出センサ256
は、吸盤236、240がPS版12から所定の位置
(本実施例では約10mm)まで接近すると作動するよう
になっており、この版検出センサ256が作動すると、
ステップ456へ移行して、吸盤フレーム226の下降
速度を低くして、吸盤236、240をゆっくりとPS
版12の表面に接近させる。
【0095】ステップ458では、各吸盤236、24
0へ負圧を供給する管路248に設けた真空スイッチ2
52が作動したか否かを確認し、真空スイッチ252が
作動して、所定の吸盤236、240が最表層のPS版
12を吸着した状態となったことを確認すると、ステッ
プ460へ移行して、吸盤フレーム226の下降を停止
させる。このとき、それぞれの吸盤236、240はゆ
っくりとPS版12に接近すると共に、吸盤236はエ
アーシリンダ234に取付けられており、吸盤240は
圧縮コイルばね244に付勢されているため、PS版1
2に当接したときにPS版12の表面を強く押圧するこ
とがなく、接触したPS版12の表面(感光面)を傷め
ることがない。
【0096】ステップ458で真空スイッチ252を確
認しないときには、ステップ462へ移行して、吸盤フ
レーム226が移動を開始してから所定の時間経過した
か否かを確認している。すなわち、版検出センサ256
が作動してから所定の時間吸盤フレーム226が下降す
ると、吸盤236、240がPS版12に当接するが、
このときに、吸盤236、240によってPS版12を
吸着したのを確認することができなかったときには、先
に作動した版検出センサ256が不良か、検出位置がず
れてしまって、PS版12に所定の位置まで接近してい
ないのに作動してしまった(版検出異常)と判断して、
吸着動作を停止する(ステップ464)。
【0097】一方、ステップ466で吸盤フレーム22
6が停止すると、次にPS版12の取出しを行う。この
ときには、所定の吸盤236、240が全てPS版12
を吸着している。
【0098】ステップ466では、エアーシリンダ23
4を駆動して、駆動軸234Aを収縮させる。これによ
って、エアーシリンダ234に取付けられている吸盤2
36が上昇する。このとき、中央部のエアーシリンダ2
34と両側のエアーシリンダ234の収縮量を変えて、
吸着している最表層のPS版12に湾曲を形成すること
により、最表層のPS版12と次のPS版12の間に隙
間を形成し、この隙間からPS版12の間に空気を入り
込ませて、最表層のPS版12のみを分離させる。
【0099】こののち、吸盤フレーム226を上昇させ
ながら(ステップ468)、エアーシリンダ234の駆
動軸234Aを最初の位置まで突出させて(ステップ4
70)、所定の高さまで吸盤フレーム226を移動させ
て停止させる(ステップ472)。このようにして、ト
レイ100から1枚のPS版12を吸着保持して取り出
す。
【0100】また、ステップ545で版検出センサ25
6の作動を確認していないときには、ステップ474へ
移行して残量検出センサ258がトレイ100の底板1
04に所定の距離まで接近したかを確認している。版検
出センサ256が作動しない状態で残量検出センサ25
8が作動した場合、トレイ100の底板104と最表層
のPS版12の間隔が小さく、集積しているPS版12
の残量が少なくなったと判断して、ステップ476でア
ラーム等によって残量不足を告知する。
【0101】また、ステップ478では、真空スイッチ
252A〜252Cの何れかが作動したか否かを確認し
ている。少なくとも版検出センサ256が作動する前に
真空スイッチ252A〜252Cの何れかが吸盤236
又は吸盤240がPS版12を吸着して作動した場合、
ステップ480へ移行してPS版12の残量不足を検出
しているか否かを確認する。このとき、ステップ474
で残量検出センサ258がトレイ100上のPS版12
の残量が不足していることを検出していたとき(ステッ
プ480の肯定判定)には、トレイ100上にPS版1
2が無いので、ステップ482へ移行して、PS版12
が無くなっている旨をアラーム等によって報知して、P
S版12の取出しを中止する等の処理を行う。
【0102】これに対して、ステップ474で残量検出
センサ258が作動しておらず、所定枚数以上のPS版
12がトレイ100に収容されていると判断されている
とき(ステップ480で否定判定)には、少なくとも版
検出センサ256が異常であると判断してステップ48
4へ移行してPS版12の取出し作業を中止する。
【0103】また、ステップ486では、所定の位置か
ら吸盤フレーム226の移動を開始して(ステップ45
0)からの時間を計測して、所定時間経過したか否かを
判断している。吸盤フレーム226の移動を開始する
と、通常は、版検出センサ256又は残量検出センサ2
58が作動し、さらに版検出センサ256が作動した後
に真空スイッチ252が作動する。しかし、例えば、吸
盤236、240がトレイ100の底板104に達する
までの時間が経過しても、何れのセンサも作動しないと
きには、装置異常と判断してステップ488へ移行し
て、搬送ロボット24を停止させる。この場合、版検出
センサ256、残量検出センサ258及び真空スイッチ
252の異常、又は吸盤フレーム226を移動させる機
構の異常等があり、このような状態を検出して搬送ロボ
ット24の作動を停止させることによって、吸盤フレー
ム226の破損、トレイ100及びトレイ100が設け
られているPS版サプライヤ14の破損を未然に防止す
ることができる。
【0104】このように、搬送ロボット24によるPS
版12の取出し作業中に、各センサや装置の異常を検出
することにより、装置の破損やPS版12の損傷を未然
に防止することができると共に、正確にPS版12の取
出し作業を行うことができ、取出したPS版12の円滑
な処理が可能となる。例えば、PS版12が一定の状態
で保持されて取り出されていないときには、PS版12
のパンチ台16の受け渡しに、パンチ定盤260上に正
確に位置決めすることができなくなり、パンチ台16の
作動が停止したり、正確な位置にパンチ孔276が穿設
されずに、PS版12を自動殖版機28へ装着すること
ができなかったり、PS版12を自動殖版機28の正確
な位置に装填することができずに、PS版12に露光さ
れた画像の位置がずれてしまうなどの問題が生じるのを
未然に防止することができる。
【0105】なお、本実施例では、光電式の版検出セン
サ256、残量検出センサ258を用いたが、光電式に
限らず、機械的に接触して検出する等の他の検出手段の
適用が可能である。例えば、突出させたエアーシリンダ
の駆動軸がPS版12や底板304に当接したときの、
駆動軸の収縮移動を検出するもの等の適用が可能であ
る。
【0106】図16に示されるように、搬送ロボット2
4によってPS版サプライヤ14のトレイ100から所
望のサイズのPS版12を取り出すと、ステップ410
へ移行して、搬送ロボット24をパンチ台16に対向す
る所定の位置まで移動する。このとき、吸盤フレーム2
26を略水平状態で回転させて、PS版12の基準側を
反転させる。次のステップ412では、吸盤フレーム2
26で吸着保持しているPS版12をパンチ台16のパ
ンチ定盤260上に載置して受け渡し、PS版12を要
求した自動殖版機28の露光台272上にPS版12が
有るか否かをステップ413で判断する。このステップ
で、自動殖版機28の露光台272上にPS版12が無
く、殖版機28がPS版12を供給されるのを待ってい
る状態であったときには、ステップ424へ移行して、
パンチ台16でPS版12へのパンチ孔の穿設が終了す
ると直ちにPS版12の取出し作業を行う。
【0107】また、このステップで殖版機28がPS版
12の露光作業を行っていることを確認したときには、
ステップ414へ移行して自動殖版機28へ移動して自
動殖版機28で露光作業が終了するまで待機する。
【0108】このように、PS版12が収容されている
PS版サプライヤ14と次工程のパンチ台16を隣接し
て配置することにより、主に搬送ロボット24のアーム
218の回動のみによってPS版12をパンチ台16へ
搬送することができるため、搬送時間を極めて短くする
ことができる。
【0109】一方、パンチ台16では、パンチ定盤26
0上にPS版12が載置されると、図示しないプッシャ
ーによってPS版12をパンチャー262に対応する所
定の位置に位置決めしたのち、PS版12にそのサイズ
に応じて予め設定されている位置に自動殖版機28への
位置決め用のパンチ孔276を穿設する。
【0110】ステップ416で自動殖版機28でのPS
版12の露光作業が終了したことを、自動殖版機28か
らの版取出し要求によって確認すると、ステップ418
へ移行して、吸盤フレーム226を自動殖版機28の露
光台272に装着されているPS版12へ対向させたの
ち、電磁弁250A、250B(又は250A〜250
C)を開いてサイズに応じた吸盤236、240へ負圧
を供給しながらPS版12へ接近させて吸着して取り出
す。
【0111】ステップ420では、PS版12を吸着保
持した搬送ロボット24をベルトコンベア20へ移動さ
せて、ベルトコンベア20へPS版12を受け渡す(ス
テップ422)。このとき、傾斜した状態で基準側が略
上方へ向けられた状態で自動殖版機28から取り出した
PS版12を水平状態にしながら回転させて、基準側が
レール22へ向けかつ水平状態で保持し、ベルトコンベ
ア20の上方へ移動する。こののち、PS版12をベル
トコンベア20上の所定の位置まで移動して、PS版1
2の吸着を解除してベルトコンベア20へ受け渡す。
【0112】PS版12をベルトコンベア20へ受け渡
すと、吸盤フレーム226をパンチ台16の上方へ移動
させて、パンチ台16のパンチ定盤260に載置されて
いるPS版12を取り出す(ステップ424)。このと
き、パンチ台16では、搬送ロボット24によって自動
殖版機28からPS版12を取り出して、ベルトコンベ
ア20へ受け渡すまでの間に、PS版12の所定の位置
にパンチ孔276の穿設を終了している。
【0113】ステップ426では、パンチ孔276が穿
設された新たなPS版12を吸着保持して移動し(ステ
ップ426)、PS版12を自動殖版機28の露光台2
72へ所定の傾斜状態で対向させる。このとき、PS版
12のパンチ孔276が穿設された基準側は、上方に位
置されて露光台272に突設されたピン274に対向さ
れている。この状態から、ステップ428では、PS版
12を自動殖版機28の露光台272へ装着する。この
とき、パンチ台16とベルトコンベア20を隣接させて
いるため、自動殖版機28から取り出したPS版12を
ベルトコンベア20へ受け渡した後、短時間でパンチ台
16からPS版12を吸着保持して取り出すことができ
る。
【0114】図18には、PS版12の露光台272へ
の装填を行うフローチャートを示している。このフロー
チャートの最初のステップ500では、PS版12を露
光台272の所定の位置に対向させて保持している吸盤
フレーム226を露光台272へ接近移動させ、PS版
12が所定の位置まで接近して、PS版12に穿設され
たパンチ孔276に露光台272のピン274の先端部
が入り込んで位置に達すると(ステップ502)、吸盤
フレーム226の移動を停止する(ステップ504、図
14A参照)。
【0115】次にステップ506では、PS版12の上
部のパンチ孔近傍を保持している吸盤236、240A
(及び吸盤240C)への負圧の供給を止めて、PS版
12の保持を解除する。こののち、所定時間経過させて
(ステップ508)、PS版12の吸着保持された部分
が自重によって垂れ下がり、ピン274が確実にPS版
12のパンチ孔276へ入り込ませた状態(図14B参
照)で、PS版12を吸着保持している吸盤240Bへ
の負圧の供給を解除する(ステップ510)。
【0116】これによって、吸盤フレーム226に保持
されていたPS版12は、露光台272上に落下し、パ
ンチ孔276へ確実にピン274が入り込み、PS版1
2が露光台272上でピン274に保持される(図14
C参照)。このとき、PS版12に不要な力を加えてパ
ンチ孔276へピン274を押し込むことがないので、
ピン274がパンチ孔276へ入り込むときにパンチ孔
276に無理な力を加えてパンチ孔276を歪にした
り、パンチ孔276の周縁部分を折り曲げたりすること
がなく、PS版12をパンチ孔276とピン274とに
よって露光台272上に正確に位置決めすることができ
る。
【0117】吸着保持の解除されたPS版12が露光台
272上に落下して安定するまでの所定の時間が経過し
たことを確認すると(ステップ512)、ステップ51
4では、吸盤フレーム226を露光台272へ接近する
ように緩やかに移動させ、吸盤236、240が露光台
272に近接した位置まで移動させる(図14D参照、
ステップ516で確認)、吸盤フレーム226を露光台
272上から退避させて、PS版12の露光台272へ
の装着を終了する(ステップ518)。
【0118】吸盤フレーム226を露光台272へ接近
させることにより、露光台272から離間した吸盤23
6、240を露光台272へ接近させ、露光台272上
のPS版12に撓み等が生じて露光台272に密着して
いない部分が生じているときに、この撓みによって膨ら
んだ部分を吸盤236、240によって露光台272へ
押し付けて、PS版12の全域を露光台272へ密着さ
せることができる。なお、ステップ508、512にお
ける所定時間は、数秒程度の短い時間でよく、また、吸
盤236、240によってPS版12の表面を抑え付け
るときには、吸盤236、240を軽く露光台272へ
接触させる程度の軽いものでよい。
【0119】自動殖版機28では、露光台272へのP
S版12の装填が終了すると、図示しない吸着溝でPS
版12を密着させて保持すると共に、退避していた枠対
286と共に光源部284を露光台272上へ移動させ
て、PS版12への露光を開始する。
【0120】図16のフローチャートに示されるよう
に、自動殖版機28へのPS版12の装填が終了する
と、ステップ430では、搬送ロボット24をレール2
2の一端部の待機位置へ移動させて、自動殖版機28か
ら新たなPS版12の要求信号がくるまで待機する。な
お、この自動給排版装置26の作動は、電源スイッチが
オフされることによって終了する(ステップ432)。
【0121】一方、露光が終了したPS版12を搬送ロ
ボット24から受け取ったベルトコンベア20は、この
PS版12を自動現像機18へ送り込むようになってい
る。このベルトコンベア20の作動の一例を図19に示
すフローチャートを用いて説明する。
【0122】このフローチャートの最初のステップ52
0では、搬送ロボット24が自動殖版機28からPS版
12を取り出して、ベルトコンベア20へ受け渡したか
を確認している。すなわち、吸盤236、240の吸着
が解除されたことが真空スイッチ252A、252B又
は252Cによって検知されると、制御部32からの信
号によってモータ316を高速で回転させて、搬送ベル
ト314の高速駆動を開始する(ステップ522)。な
お、このモータ316の駆動は、PS版12が搬送ロボ
ット24からベルトコンベア20へ受け渡された後に開
始されればよい。PS版12がベルトコンベア20へ受
け渡された後、モータ316が回転して搬送ベルト31
4は高速で駆動され、受け渡されたPS版12は速い速
度で自動現像機18へ向けて搬送される。
【0123】ステップ524では、搬送ベルト314に
よって自動現像機18へ向けて移動するPS版12の先
端を版検出センサ334によって検出している。この版
検出センサ334が搬送されるPS版12の先端を検出
すると、ステップ526では図示しないタイマーによっ
て通過後の時間を計測して、搬送されたPS版12の先
端が自動現像機18へ挿入されるタイミングでモータ3
16を低速回転に切り換えて(ステップ528)、搬送
ベルト314によるPS版12の搬送速度を自動現像機
18でのPS版12の搬送速度と一致させてPS版12
の搬送を継続する。
【0124】これによって、ベルトコンベア20と自動
現像機18との間のPS版12の実質的な搬送速度差を
無くすことができると共に、搬送ロボット24から受け
渡されたPS版12を迅速に自動現像機18へ送り込む
ことができる。
【0125】次のステップ530では、版検出センサ3
34が、自動現像機18へ向けて搬送されるPS版12
の後端の通過を確認している。版検出センサ334によ
ってPS版12の後端の通過を確認すると、ステップ5
32では、モータ316の駆動を停止する。なお、ステ
ップ534で自動給排版装置26の作動停止を確認する
と作動を終了する。
【0126】このようにして画像露光が行われたPS版
12がベルトコンベア20によって迅速にかつ円滑に自
動現像機18へ送り込まれると、自動現像機18では、
PS版12に現像及び不感脂化処理を行って、スタッカ
ー30へ排出する。
【0127】なお、本実施例に適用した自動殖版システ
ム10及びこの自動殖版システムの一部を構成する自動
給排版装置26は、本発明の構成を限定するものではな
い。特にパンチ台16、自動現像機18、自動殖版機2
8等は、一般的な装置を適用することができ、また、搬
送ロボット24も、正確にPS版12を吸着保持して、
各工程で予め設定された位置へPS版12を正確に搬送
して受け渡しできるものであればよい。
【0128】例えば、自動殖版システムとしては、搬送
ロボット24がレール22上を移動するのではなく所定
の位置に固定されて、この搬送ロボット24を中心にし
て、PS版サプライヤ14、パンチ台16、ベルトコン
ベア20及び所定台数の自動殖版機28を配置した構成
としてもよく、搬送ロボット24の移動量を少なくする
ことによって、自動給排版装置26及び自動殖版システ
ム10の設置スペースを狭くして、コンパクトな装置を
構成することが可能である。
【0129】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明の自動給排版
装置は、未露光の印刷版を収容するスペースを狭くする
ことができるため、設置スペースの確保が極めて容易で
ある。また、設置スペースが狭いため、1本のアームに
よって印刷版の搬送が可能となると共にアームと搬送手
段による印刷版の移動量も少なくてすみ、短時間で殖版
機へ印刷版を供給することができ装置の制御が極めて容
易である。
【0130】これによって、複数の殖版機を効率良く作
動させることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に適用した自動殖版システムの概略構
成を示す斜視図である。
【図2】印刷版収容部であるPS版サプライヤを示す概
略斜視図である。
【図3】トレイを示す概略平面図である。
【図4】トレイの長孔とピンを示す要部斜視図である。
【図5】PS版サプライヤへのトレイの取付けを示す要
部斜視図である。
【図6】図5の6−6線に沿った要部断面図である。
【図7】(A)は図5の7A−7A線に沿った要部断面
図、(B)は図5の7B−7B線に沿った要部断面図で
ある。
【図8】搬送ロボットを示す概略側面図である。
【図9】搬送ロボットのレールへの取付けを示す図8の
9−9線に沿った要部断面図である。
【図10】搬送ロボットのアームに取り付けた吸盤フレ
ームを示す概略斜視図である。
【図11】吸盤フレームの各吸盤への負圧管路の接続を
示す概略配管系統図である。
【図12】版検出センサと残量検出センサを示す吸盤フ
レームの要部断面図である。
【図13】本実施例に適用した殖版機の一例を示す概略
正面図である。
【図14】(A)乃至(D)はそれぞれ、露光台へのP
S版の装着を示す自動殖版機の要部断面図であり、
(A)は吸盤フレームでPS版を保持して露光台へ対向
した状態、(B)はPS版の基準側の吸着保持を解除し
た状態、(C)は吸盤フレームによるPS版の保持を解
除した状態、(D)は露光台へPS版を密着させるため
に吸盤によってPS版を押圧している状態を示してい
る。
【図15】排出部を構成するベルトコンベアの構成を示
す要部斜視図である。
【図16】本実施例の自動給排版装置の作動の一例を示
すフローチャートである。
【図17】吸盤フレームによるトレイからのPS版の取
出し動作を示すフローチャートである。
【図18】吸盤フレームによる自動殖版機へのPS版の
装着動作を示すフローチャートである。
【図19】ベルトコンベアの作動を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
10 自動殖版システム 12 PS版(印刷版) 14 PS版サプライヤ 16 パンチ台 18 自動現像機 20 ベルトコンベア 24 搬送ロボット 26 自動給排版装置 28 自動殖版機 32 制御部 100 トレイ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−335643(JP,A) 特開 平5−124177(JP,A) 特開 平4−296863(JP,A) 特開 平5−2270(JP,A) 特開 平4−348345(JP,A) 特開 平5−232668(JP,A) 特開 平4−271335(JP,A) 特開 平4−271336(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 7/20

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の殖版機のそれぞれへ未露光の印刷
    版を供給すると共に、露光済の印刷版を前記殖版機のそ
    れぞれから取り出す自動給排版装置であって、 前記未露光の印刷版の所定の位置にパンチ孔を穿設する
    パンチ台と、 前記殖版機から取り出された露光済の印刷版を次工程へ
    移送する移送手段と、 それぞれに前記未露光の印刷版を収容した複数のトレイ
    が個別に引出し可能に積層されて設けられた印刷版収容
    部と、 前記印刷版を吸着保持するアームと、1本の 前記アームを前記トレイからの印刷版の取出し位
    置、前記パンチ台への印刷版の受渡し及び取出し位置、
    前記複数の殖版機のそれぞれへの前記印刷版の受渡し及
    び取出し位置、前記移送手段への前記印刷版の受渡し位
    置の間を移動させることにより前記印刷版の搬送を可能
    とする搬送手段と、 前記複数の殖版機のそれぞれから入力される殖版情報に
    基づいて前記印刷版収容部のトレイの引出し動作、前記
    アームの印刷版吸着動作及び前記搬送手段による前記ア
    ームの移動動作を制御する制御手段と、 を有することを特徴とする自動給排版装置。
  2. 【請求項2】 前記移送手段に設けられて前記露光済み
    の印刷版を検出する検出手段と、前記検出手段の検出信
    号に基づいて前記移送手段による前記露光済みの印刷版
    の移送速度を制御する移送制御手段と、 を有することを特徴とする請求項1の自動給排版装置。
  3. 【請求項3】 前記パンチ台の動作が前記制御手段によ
    って制御されることを特徴とする請求項1又は請求項2
    の自動給排版装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送手段が前記殖版機から前記露光
    済の印刷版を取出した後に、続けて前記パンチ台から前
    記殖版機へ前記未露光の印刷版を供給することを特徴と
    する請求項1から請求項3の何れか1項の自動給排版装
    置。
JP23496393A 1993-09-21 1993-09-21 自動給排版装置 Expired - Fee Related JP3316047B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23496393A JP3316047B2 (ja) 1993-09-21 1993-09-21 自動給排版装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23496393A JP3316047B2 (ja) 1993-09-21 1993-09-21 自動給排版装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0792685A JPH0792685A (ja) 1995-04-07
JP3316047B2 true JP3316047B2 (ja) 2002-08-19

Family

ID=16979002

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23496393A Expired - Fee Related JP3316047B2 (ja) 1993-09-21 1993-09-21 自動給排版装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3316047B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102430953B (zh) * 2011-10-22 2013-12-18 奇瑞汽车股份有限公司 一种自动上下料装置
KR101361789B1 (ko) * 2013-01-24 2014-02-24 타임시스템(주) 병리조직 검사 및 결과 관리를 위한 출력시스템
CN103158178B (zh) * 2013-02-26 2015-04-01 江阴市鸿萌橡塑制品有限公司 一种密封塞自动冲切装置
JP6672084B2 (ja) * 2016-06-13 2020-03-25 株式会社ミマキエンジニアリング 印刷システムおよび印刷装置
CN106514270B (zh) * 2016-12-08 2018-09-14 广东天机工业智能系统有限公司 全自动切片机
CN113629364B (zh) * 2021-08-19 2023-03-17 天能电池集团(马鞍山)新能源科技有限公司 一种全自动智能加酸称重系统
CN114637172B (zh) * 2022-03-24 2022-10-21 广东科视光学技术股份有限公司 一种悬浮式全自动pcb板曝光设备

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0792685A (ja) 1995-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4102540B2 (ja) 板状部材の枚葉方法
JP3316047B2 (ja) 自動給排版装置
US7044056B2 (en) Interleaf removal apparatus, plate feed apparatus and image recording system
US20020157554A1 (en) Apparatus and method for feeding printing plate precursors
JP2007084298A (ja) シート移載集積装置およびシート束自動包装システム
JP3254313B2 (ja) シート材の装着方法
JPH0789636A (ja) シート材吸着装置のシート材残量及び異常検出方法
JPH07277530A (ja) シート状部材の収容装置及び載置装置
JP3101344B2 (ja) シート分離機構及びこれを用いたシステム
JP3105217B1 (ja) 製版装置
JP3110908B2 (ja) 感光性平版印刷版移載装置
JPH0973174A (ja) 印刷版供給装置
JP3157651B2 (ja) シート材取出し装置
JP4038006B2 (ja) 枚葉装置
JP3833524B2 (ja) フイルム製造装置および製造方法
JPH0317703B2 (ja)
JPH05289416A (ja) 印刷版のサイズ確認方法及びダイレクト刷版作成装置
JPH08174343A (ja) 物品供給装置
JPH07209877A (ja) 自動製版装置
JPS6263927A (ja) 複写装置のシート状感材給排装置
JP2002116526A (ja) フイルムケース製造システムおよび製造方法
JP2726148B2 (ja) プリント処理装置
JP2638664B2 (ja) 検版作成装置
JPH11133555A (ja) フイルムの排出方法および装置
JPH07291470A (ja) 感光材料供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080607

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080607

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080607

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090607

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees