JPH07277530A - シート状部材の収容装置及び載置装置 - Google Patents

シート状部材の収容装置及び載置装置

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Publication number
JPH07277530A
JPH07277530A JP6224526A JP22452694A JPH07277530A JP H07277530 A JPH07277530 A JP H07277530A JP 6224526 A JP6224526 A JP 6224526A JP 22452694 A JP22452694 A JP 22452694A JP H07277530 A JPH07277530 A JP H07277530A
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JP
Japan
Prior art keywords
plate
sheet
frame
shaped member
tray
Prior art date
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Pending
Application number
JP6224526A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Kusayanagi
孝次 草柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP6224526A priority Critical patent/JPH07277530A/ja
Publication of JPH07277530A publication Critical patent/JPH07277530A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
  • Supply, Installation And Extraction Of Printed Sheets Or Plates (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シート状部材を狭いスペースでサイズ毎に仕
分けして積層する。 【構成】 PS版サプライヤ70には、ケーシング72
内に載置板700が所定角度に傾斜されて配置されてい
る。この載置板はブロック部材によって矩形状に組まれ
たフレームに敷板704を固定し、上下のブラケット7
58、760がガイドローラ対750のガイドローラ7
54に挟まれた状態で移動可能に支持されている。PS
版12は、ロッドレスシリンダ756の駆動によって引
き出された載置板の敷板上に、下端を支持ブロック73
2に支持され矩形ブロック730に位置決めされて傾斜
した状態で積層される。このとき、PS版は載置板にサ
イズ毎に分けられて載せられ、また、この載置板上から
取り出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シート状部材を積層し
て収容するシート状部材の収容装置及びシート状部材の
載置装置に関する。
【0002】
【従来の技術】新聞印刷用に使用されるシート状の印刷
版は、多数枚が載置台(以下「スキッド」と言う)に積
層されて搭載され、運搬、保管等が行われる。このよう
にスキッドに積層されて搭載されている印刷版は、最表
層から1枚づつ取り出されて、殖版機等の焼付装置へ供
給され原稿フィルムに記録された画像露光が行われる。
画像露光の終了した印刷版は、現像、不感脂化処理が施
された後に、新聞等の印刷用の刷版として使用される。
【0003】ところで、殖版機へ印刷版を供給するとき
には、例えば原稿フィルムに応じてサイズを決定するよ
うになっている。このため、同一の殖版機へ印刷版を供
給するときにも、予め複数種類の印刷版を準備しておい
て、最適なサイズの印刷版を選択して殖版機へ供給する
必要がある。
【0004】一方、1台のスキッドには、同一サイズの
印刷版しか搭載されていないため、複数種類の印刷版を
準備する必要があるときには、少なくともその種類分だ
けのスキッドを設置しなければならない。このため、印
刷版の処理量に拘らず、多数枚の印刷版を搭載している
スキッドの設置スペースを確保する必要がある。
【0005】また、印刷版は同一サイズが1台のスキッ
ドに搭載されているため、サイズ毎に印刷版を搭載した
スキッドを準備しておく必要があり、殖版機の近傍にこ
れらのスキッドを設置する広いスペースを確保する必要
がある。このようなスキッドの設置スペースを確保する
ことができないときは、予めスキッドから印刷版を取出
して棚等に保管しておき、必要に応じてこの棚から印刷
版を手で取り出すことが考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、棚に印
刷版を収容しておくと、印刷版を取り出すときにサイズ
を間違えてしまうことがある。また、棚から印刷版を直
接手で引き出すようになるため、印刷版の表面を傷めた
り、印刷版に折れや曲がりを発生させてしまう等の問題
が生じる。
【0007】本発明は上記事実を考慮してなされたもの
であり、印刷版等のシート状部材を狭いスペースでサイ
ズ毎に収容することができると共に、シート状部材の収
容及び取出しが極めて容易なシート状部材の収容装置を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
シート状部材の収容装置は、シート状部材を底板上に積
層して収容する複数のトレイと、前記トレイの底板に取
付けられ載置される前記シート状部材の周縁の所定の一
部に当接する第1の位置決め部材と、前記前記第1の位
置決め部材に当接する周縁と反対側の周縁に対向し前記
第1の位置決め部材の接離方向に沿った所定の位置に固
定可能な第2の位置決め部材と、前記第1の位置決め部
材と第2の位置決め部材との接離方向と略直交する方向
の両方向の前記シート状部材の周縁に対向して対で設け
られ互いの接離方向に沿った所定の位置で固定可能な第
3の位置決め部材と、前記トレイをそれぞれのトレイの
底板が互いに平行となるように収容するフレームと、を
有している。
【0009】請求項2に係るシート状部材の収容装置
は、請求項1のシート状部材の収容装置であって、前記
トレイが前記印刷版を水平状態で積層するように前記フ
レームに収容され、前記フレームと前記トレイのそれぞ
れとの間に設けられフレームに対してトレイを個別に水
平方向に沿って相対移動可能に支持する支持手段と、前
記個々のトレイのそれぞれに設けられそれぞれを選択的
に前記フレームからの引出し方向及び収容方向へ移動さ
せる駆動手段と、を有している。
【0010】請求項3に係るシート状部材の収容装置
は、シート状部材を底板上に積層して収容する複数のト
レイと、前記トレイの底板に取付けられ載置される前記
シート状部材の第1の辺に平行に移動可能でかつ固定可
能な第1の位置決め部材と、前記第1の位置決め部材の
移動方向と略直交する方向の両方向の前記シート状部材
の周縁に対向して対で設けられ互いの接離方向に沿った
所定の位置で固定可能な第2の位置決め部材と、前記ト
レイを水平方向に対して所定角度で傾斜した状態で収容
するフレームと、前記複数のトレイのそれぞれを個別に
平行移動可能に支持する支持手段と、前記トレイのそれ
ぞれを選択的に前記フレームから引き出し方向及び前記
フレームへの収容方向に移動させる移動手段と、を有し
ている。
【0011】請求項4に係るシート状部材の収容装置
は、請求項3のシート状部材の収容装置であって、前記
第1の位置決め部材が前記水平方向に対して所定の角度
で傾斜した状態で収容される各トレイ内の前記シート状
部材の上縁が略同一高さとなるように前記シート状部材
の下縁を支持することを特徴としている。
【0012】請求項5に係るシート状部材は、請求項4
のシート状部材の収容装置であって、前記シート状部材
の上縁の位置を規制する規制部材が設けられていること
を特徴としている。
【0013】請求項6に係るシート状部材の収容装置
は、請求項2から請求項5のいずれかのシート状部材の
収容装置であって、前記駆動手段が前記フレームの前記
トレイ引き出し方向に沿って配置されたロッドレスシリ
ンダを備えていると共に、前記ロッドレスシリンダの駆
動ブロックと前記トレイとが一体移動可能に係合されて
いることを特徴としている。
【0014】請求項7に係るシート状部材の載置装置
は、金属製のブロックを組合せた枠体に板状部材を固定
してなる複数のシート状部材載置板と、前記シート状部
材載置板に取付けられ載置されるシート状部材の第1の
辺に平行に移動可能でかつ固定可能な第1の位置決め部
材と、前記第1の位置決め部材の移動方向と略直交する
方向の両方向の前記シート状部材の周縁に対向して対で
設けられ互いの接離方向に沿った所定の位置で固定可能
な第2の位置決め部材と、前記第1の位置決め部材を前
記シート状部材載置板を介して固定する第1の固定部材
と、前記第2の位置決め部材を前記シート状部材載置板
を介して固定する第2の固定部材と、前記シート状部材
を水平方向に対して所定角度で傾斜した状態で収容する
フレームと、前記シート状部材載置板のそれぞれを個別
に平行移動可能に支持する支持手段と、前記シート状部
材載置板のそれぞれを選択的に前記フレームからの引き
出し方向及び前記フレームへの収容方向に移動させる移
動手段と、を有している。
【0015】請求項8に係るシート状部材の載置装置
は、請求項7のシート状部材の載置装置であって、前記
第1及び前記第2の位置決め部材に位置決めされて前記
シート状部材載置板上に載置されたシート状部材の最表
層上にこのシート状部材と異なるサイズのシート状部材
を載置したときに、この異なるサイズのシート状部材を
位置決めして支持可能な第4の位置決め部材を前記第1
の位置決め部材に取付け可能としたことを特徴とする。
【0016】請求項9に係るシート状部材の載置装置
は、請求項7又は請求項8のシート状部材の載置装置で
あって、前記水平方向に対して所定角度で傾斜した状態
で載置される各シート状部材載置板上の前記シート状部
材の上縁が略同一高さとなるように、前記シート状部材
載置板に前記シート状部材が位置決めされることを特徴
とする。
【0017】請求項10に係るシート状部材の位置決め
装置は、請求項7から請求項9の何れかのシート状部材
の載置装置であって、前記移動手段が前記フレームの前
記シート状部材載置板の引き出し方向に沿ったロッドレ
スシリンダを備えると共に、前記ロッドレスシリンダの
駆動ブロックと前記シート状部材載置板が一定移動可能
に係合されていることを特徴とする。
【0018】請求項11に係るシート状部材の載置装置
は、請求項7から請求項10の何れかのシート状部材の
載置装置であって、前記移動手段が前記フレームに前記
シート状部材載置板の引出し方向に沿って所定間隔で設
けられた支持ローラと、前記シート状部材載置板の引出
し方向先端部に設けられて床面に沿って移動するキャス
タと、前記シート状部材載置板と係合しシート状部材載
置板を引出し方向と水平面上で直交する方向への移動を
規制するガイドローラと、を備えたことを特徴とする。
【0019】請求項12に係るシート状部材の載置装置
は、請求項11のシート状部材の載置装置であって、前
記ガイドローラが周面に前記シート状部材載置板と係合
する溝が形成されたローラであり、前記フレームの上部
及び下部に設けられて前記シート状部材載置板の上部及
び下部を引出し方向に沿って案内することを特徴とす
る。
【0020】
【作用】本発明の請求項1に記載のシート状部材の収容
装置では、フレームに設けられたトレイにシート状部材
を積層して収容する。このため、多種類のシート状部材
を収容するときにも収容部の設置スペースを小さくする
ことができる。
【0021】また、個々のトレイには、シート材の周縁
に対向して第1、第2及び第3の位置決め部材を設けて
いる。第1の位置決め部材は、シート状部材の周縁を底
板の所定の位置に位置決めし、第2の位置決め部材はシ
ート状部材の第1の位置決め部材と当接する反対側の端
部に当接するように位置を決める。また、対で設けた第
3の位置決め部材は、第1及び第2の位置決め部材を結
ぶ線と直交する方向に沿った両側の周縁に対応するよう
に固定する。
【0022】これによって、シート状部材の周縁の所定
の一部がトレイの所定位置となるようにすると共に、ト
レイ毎に収容するシート状部材のサイズを決めることが
できる。また、トレイ毎に収容するシート状部材のサイ
ズを予め設定することができるため、トレイにシート状
部材を収容するときや、トレイからシート状部材を取り
出すときに、サイズを間違えることがない。
【0023】本発明の請求項2に記載のシート状部材の
収容装置は、水平状態で積み重ねてフレームに収容して
おり、それぞれのトレイが支持手段によってフレームに
支持されると共に、移動手段によって選択してトレイを
フレームから水平に引き出すことができる。
【0024】トレイをフレームから選択して引き出すこ
とにより、トレイを積み重ねて収容していても、シート
状部材の収容、取出しを行うときは、トレイの上方を開
放して容易に行うことができる。また、開放したトレイ
の上方から吸着装置等によってシート状部材を吸着して
取り出すことも可能となる。
【0025】トレイをフレームから引き出してシート状
部材の取出し及び収容を行うようにするため、フレーム
内でのトレイの上方スペースを大きく確保する必要がな
く、トレイの段数を多くしてもフレームを高くする必要
が無くなるため、手作業でもトレイへのシート状部材の
取出し及び収容を容易に行うことができる。
【0026】本発明の請求項3に記載のシート状部材の
収容装置は、トレイに設けた第1の位置決め手段と第2
の位置決め手段によってシート状部材を底板上の所定の
位置に積層する。この第1の位置決め手段と第2の位置
決め手段とは、互いに直交する方向へ移動できるため、
シート状部材の大きさに拘らず一定の位置にシート状部
材を積層させることができる。
【0027】また、トレイを傾斜させてフレームに収容
しているため、個々のトレイの高さを略一定にすること
ができ、何れのトレイに収容する場合でもシート状部材
を傾けた状態で略一定の高さまで持ち上げるだけでよ
く、シート状部材の収容や取出し作業を極めて容易にす
ることができる。また、作業が容易であるため、持ち上
げたときにシート状部材を周辺の部材や機器に接触させ
てしまう恐れがなくなる。
【0028】本発明の請求項4に記載のシート状部材の
収容装置は、底板を水平方向に対して傾斜した状態でト
レイを配置し、第1の位置決め部材でシート状部材の下
端部を支持させて底板に立て掛けるようにシート状部材
を積層している。このとき、第1の位置決め手段によっ
てシート状部材の上端が何れのトレイに収容されたもの
であっても一定の高さとなるようにしたものである。
【0029】また、請求項5に記載のシート状部材で
は、傾斜した底板に積層したシート状部材の上端部に対
向して規制部材を配置している。この規制部材によっ
て、シート状部材が底板に積層した状態から底板と反対
側に倒れるのを防止することができる。
【0030】また、請求項6に記載のシート状部材の収
容装置は、ロッドレスシリンダの駆動によってトレイを
平行移動させてフレームから引出したり、フレーム内に
収容したりすることができる。ロッドレスシリンダを設
けることによって、駆動手段をフレームから突出して設
ける必要がない。また、ロッドレスシリンダの駆動ブロ
ックとトレイとは、ロッドレスシリンダの駆動方向にの
み一体に移動可能であり、これ以外の方向に相対移動可
能とすることにより、トレイの荷重が直接ロッドレスシ
リンダに作用してしまうのを防止することができる。
【0031】本発明の請求項7に記載のシート状部材の
載置装置は、ブロックによって組まれた枠体に板状部材
を固定したシート状部材載置板上にシート状部材を積層
して載置している。また、第1及び第2の位置決め部材
は、それぞれ第1及び第2の固定部材によってブロック
に固定している。これによって、シート状部材を積層す
る載置板の強度を低下させることなく軽量化を図ってい
る。また、シート状部材載置板が傾斜しているため、シ
ート状部材をこの載置板に載置するに際して、1人でこ
の作業を容易に行なうことができる。
【0032】請求項8に記載のシート状部材の載置装置
では、第1及び第2の位置決め部材に位置決めされて支
持されたシート状部材の上面に、このシート状部材と異
なるサイズのシート状部材を載置するとき、第1の位置
決め部材に第4の位置決め部材を連結ないし装着し、こ
の第4の位置決め部材によって既にシート状部材載置板
上に載置しているシート状部材と異なるシート状部材の
位置決めする。
【0033】これによって、例えば、異なるサイズのシ
ート状部材を一時的にシート状部材載置板に載置するこ
とができる。なお、この一時的に載置するシート状部材
は、シート状部材載置板上に載置されているシート状部
材よりも、シート状部材載置板に載置したときの上下方
向の寸法が小さいものであればよく、また、シート状部
材載置板に載置したときの幅寸法(引出し方向寸法)が
既に載置されているシート状部材と同じか小さいことが
好ましい。
【0034】請求項9に記載のシート状部材の載置装置
は、シート状部材載置板を傾斜した状態でフレームに設
け、かつ、シート状部材載置板状のシート状部材の上端
が常に一定の高さとなるようにしたものであり、請求項
10に記載のシート状部材の載置装置は、ロッドレスシ
リンダによってシート状部材を載置しているシート状部
材載置板を移動させるものである。
【0035】請求項11に記載のシート状部材の載置装
置では、シート状部材載置板を引出し方向に沿って配置
した複数の支持ローラと、シート状部材載置板の引出し
方向の先端部に設けたキャスタによって支持している。
また、ガイドローラは、シート状部材載置板の引出し方
向に対して水平面に沿って直交する方向への移動を制限
している。このとき、ガイドローラとシート状部材載置
板との上下方向に沿った相対移動は可能としている。
【0036】このため、シート状部材の載置装置を配置
した床面に凹凸が生じていてもシート状部材載置板を円
滑に移動させて引出し及び収容が可能となる。
【0037】また、請求項12に記載のシート状部材の
載置装置は、上部及び下部にガイドローラを設けてい
る。これによって、傾斜したシート状部材載置板は、上
部及び下部がそれぞれ引出し方向と水平面に沿って直交
する方向への移動が制限されるため、一定の傾斜状態を
維持したまま引出し方向及び収容方向へ移動でき、引き
出されたときにシート状部材が一定の傾斜角度となる。
【0038】これによって、多数枚のシート状部材を積
層して載置することができると共に、シート状部材を載
置しているシート状部材載置板のフレームからの出し入
れが容易となる。
【0039】なお、本発明でのシート状部材としては、
PS版等の印刷版は勿論、紙、金属板、ガラス板、樹脂
板等の板状部材を含み、本発明はこれらのシート状部材
をサイズに応じて収容しておいてから順次取り出すもの
であってもよく、また、サイズ毎に別けて順次収容する
ものであってもよい。
【0040】
【実施例】
〔実施例1〕次に図面を参照して本実施例に適用した自
動殖版システム10を詳細に説明する。図1に示される
ように、自動殖版システム10には、未露光の多数枚の
印刷版(以下「PS版12」と言う)を収容する複数の
引出し式のトレイ100を備えた本発明を適用したシー
ト状部材の収容装置であるPS版サプライヤ14、PS
版12にパンチ孔を穿設するパンチ台16、画像露光さ
れたPS版12を現像処理する自動現像機18、自動現
像機18へPS版12を送り込むベルトコンベア20
が、PS版サプライヤ14、パンチ台16、ベルトコン
ベア20、自動現像機18の順に一列に配置されてお
り、これらに隣接して一対のレール22が配設されてい
る。この一対のレール22には、PS版12を複数の吸
盤によって吸着保持して搬送する搬送手段としての搬送
ロボット24がレール22に沿って移動可能に配置され
て、自動給排版装置26が構成されている。
【0041】このレール22のパンチ台16等と反対側
には、1台〜3台程度の自動殖版機28が配設され(本
実施例では1台のみ図示)、自動殖版システム10が構
成される。
【0042】この自動殖版システム10では、PS版サ
プライヤ14のトレイ100内に収容されているPS版
12を搬送ロボット24によって取出して、パンチ孔を
穿設した後に自動殖版機28へ装填して、原稿フィルム
34に記録さた画像露光を行い、画像露光の終了したP
S版12を自動現像機18へ送り込むようになってい
る。この自動現像機18の排出側には、例えばスタッカ
ー30を配設して、自動現像機18から排出されたPS
版12を順次立て掛けてストックするようになってい
る。
【0043】自動現像機18へ送り込まれたPS版12
は、自動現像機18内で現像、不感脂化処理等が施され
てスタッカー30へ排出され、この後、図示しない輪転
機等へ搬送して印刷用の刷版として使用される。なお、
PS版サプライヤ14のパンチ台16と反対側には、制
御部32が配設されており、制御部32はPS版サプラ
イヤ14、パンチ台16、ベルトコンベア20、自動現
像機18、搬送ロボット24及び自動殖版機28と電気
的に接続されており、各部の作動が制御されるように構
成されている。以下、各構成について説明する。
【0044】図2に示されるようにPS版サプライヤ1
4には、ケーシング102内に矩形形状の複数のトレイ
100が重ねられて設けられている(本実施例では一例
として7段)。図3に示されるように、トレイ100
は、底板104、両側の側板106、前板107及び奥
板108によって上方が開放された矩形形状の箱体状に
形成されており、前板107の外側には前面パネル11
0が取付けられている。
【0045】それぞれのトレイ100には、多数枚(例
えば100枚程度)のPS版12がサイズ又は種類毎に
感光面が上方へ向けられた状態で積層されて収容され
る。なお、PS版12としては、例えば厚さ約0.24
mmの支持体上の一面に感光層が設けられたものを使用
し、約100枚のPS版12を積層したときの厚さは、
約24mm程度となるため、PS版サプライヤ14は、ト
レイ100を7段に収容しても、全体の高さは約1m程
度であり、トレイ100へPS版12を収容するとき
に、作業員が手作業でも容易に行うことができる高さと
なっている。
【0046】このPS版サプライヤ14には、複数のト
レイ100がケーシング102と前面パネル110とに
より作られる空間に収容されるようになっている。ま
た、PS版12の収容及び取出しを行うときには、該当
するトレイ100をパンチ台16側に引き出す(各図に
示す矢印A方向)ようになっている。
【0047】図3に示されるように、このトレイ100
内には、前板107と底板104とに密着してPS版1
2を収容するときの位置決め用の複数のブロック112
が取付けられており、PS版12は所定の一端面がこれ
らのブロック112に当接した状態で積層される。ま
た、底板104には、中央部からそれぞれの側板106
側へ向けて一対の長孔114が前面パネル110と平行
に穿設され、また、中央部から奥板108側へ向けて複
数(本実施例では2条)の長孔116が側板106と略
平行に穿設されている。
【0048】一方、図4にも示すように、底板104の
下面側には、前記長孔114、116より幅が狭い長孔
118、120が穿設されたハット金具122、124
が取付けられている。ハット金具122、124は、平
板の中央部に広幅の溝を形成するように屈曲されてお
り、この溝内に長孔118、120が形成されている。
また、ハット金具122、124は、長孔114に長孔
118が対応するように、長孔116が長孔120に対
応するようにして配置されている。
【0049】図4に示されるように、これらの長孔11
4、116のそれぞれには、略柱状のピン126が配置
されるようになっている。ピン126は、長手方向の一
端部に丸め加工が施されている。また、ピン126の長
手方向の他端には、中間部より小径の雄ねじ部126B
が形成されており、この雄ねじ部126Bをハット金具
122、124の長孔118、120へ挿入して、底板
104の下面側へ突設させると共に、中間部から上方側
を長孔114、116から底板104の上面側へ突設さ
せて配置される。このとき、雄ねじ部126Bへナット
ツマミ128を螺合して、長孔114、116の長軸方
向に沿った任意の位置にピン126を固定可能となって
いる。
【0050】図3に示されるように、トレイ100にP
S版12を収容するときには、PS版12の幅方向の中
間部がトレイ100の中央部となるようにして、長孔1
14から突出するピン126の位置を決定して固定する
と共に、ブロック112からのPS版12の縦寸法(図
3に示す矢印A方向に沿った寸法)に合わせて長孔11
6から突出するピン126の位置を決定して固定する。
これらのピン126及びブロック112によってトレイ
100内に収容されるPS版12の位置が決定される、
このとき、PS版12は、ブロック112に当接してい
る周縁が次工程での処理の基準となるようにしている
(以下「基準側」と言う)。
【0051】なお、底板104の下面側には、中央部に
前板107側から奥板108側へ向けてハット金具13
0が取付けられており、また、ハット金具130の両側
には、ハット金具132A、132Bがハット金具13
0と平行に取付けられている。トレイ100は、底板1
04に設けられたこれらのハット金具122、124、
130、132A、132Bによって、収容したPS版
12の重量による撓みが生じないように補強が施されて
いる。また、ハット金具130は、後述するトレイ10
0の引出し方向(図2に示す矢印A方向)に沿った移動
時のガイドの役目を兼ね備えている。
【0052】図5に示されるように、ケーシング102
内の矩形を重ね合わせた形状に組まれたフレーム134
には、互いに隣接するフレーム134の間にトレイ10
0が配置されるようになっている。トレイ100の上側
(図5の紙面上側)のフレーム134には、ブラケット
138A、138Bを介してトレイ100の引出し方向
(図5の矢印A方向)に沿ってロッドレスシリンダ13
6が掛け渡されて取付けられている。このロッドレスシ
リンダ136の駆動ブロック136Aには、トレイ10
0の底板104の奥板108側に取付けられているブラ
ケット140(図3にも示す)が連結されている。この
ブラケット140は、底板104に突設されたローラピ
ン142へ挿入されており、ロッドレスシリンダ136
の駆動ブロック136Aの移動によってトレイ100が
フレーム134からの引出し方向(矢印A方向)及び収
容方向(矢印A方向と反対方向)に移動されるようにな
っている。
【0053】また、ロッドレスシリンダ136のトレイ
100の引出し方向側及び引出し方向と反対側の端部に
は、ブラケット144Aを介してショックアブソーバー
144が取付けられている(図5では一方のみ図示)。
トレイ100の収容方向及び引出し方向に移動する駆動
ブロック136Aがショックアブソーバー144に当接
して緩やかに所定の位置に停止するようになっている。
【0054】一方、図3及び図5に示されるように、ト
レイ100の側板106の外側面には、引出し方向に沿
って、前板107の近傍から奥板108の近傍まで底板
104と平行にフランジ部146が延設されている。こ
のフランジ部146の下面は、底板104の下面と略同
一平面を形成している。
【0055】また、図5に示されるように、フレーム1
34のトレイ100引出し方向側の端部には、トレイ1
00の下側に略L字状のブラケット148が複数個取付
けられている。これらのブラケット148は、トレイ1
00の引出し方向と直交する方向の中央部に一対と両端
部にそれぞれ取付けられており、これらのブラケット1
48には、ガイドローラ150が回転可能に取付けられ
ている。図6に示されるように、これらのガイドローラ
150は、中央部に配設されたガイドローラ150A
が、前記したハット金具130を挟むようにしてトレイ
100の底板104に当接しており、両端部のガイドロ
ーラ150Bは、トレイ100から延設されたフランジ
部146に当接するように配置されている。
【0056】また、図5及び図7Bに示されるように、
トレイ100の引出し方向と直交する方向の両側のフレ
ーム134には、トレイ100の引出し方向に沿ってガ
イド板152が取付けられている。このガイド板152
には、フレーム134から上方(紙面上側方向)に立設
された立壁部152Aと、この立壁部152Aから引出
し方向と直交する方向の内方へ向けて屈曲された水平部
152Bとが形成されており、水平部152Bがトレイ
100のフランジ部146の上方となるように形成され
ている。
【0057】一方、トレイ100の側板106には、奥
板108側に一対のガイドローラ154が上下に対で取
付けられ、外周面でガイド板152の水平部152Bを
挟持している。これによって、トレイ100の奥板10
8側が、ガイド板152を介してフレーム134へ支持
されている。
【0058】また、図5及び図7Aに示されるように、
トレイ100の側板106には、一対のガイドローラ1
54の近傍にブラケット156が突設されており、この
ブラケット156の先端には、ガイド板152の立壁部
152Aに回転可能に当接しているガイドローラ158
が取付けられている。このため、トレイ100は、フレ
ーム100からの引出し方向及び引出し方向と反対方向
へは移動可能であるが、引出し方向と直交する方向への
移動がガイド板152の立壁部152Aに当接するガイ
ドローラ158によって阻止されている。
【0059】すなわち、トレイ100は、底板104に
当接するガイドローラ150A、フランジ部146に当
接するガイドローラ150B及びガイド板152の水平
部152Bを挟持する一対のガイドローラ154によっ
てフレーム134に引出し方向及び引出し方向と反対方
向へ移動可能にかつ水平状態で支持され、ロッドレスシ
リンダ136の駆動によってケーシング102から引き
出された所定の位置及びケーシング102内に収容され
た所定の位置の間を上下に揺動することなく移動可能と
なっている。
【0060】また、このトレイ100の移動時に、ハッ
ト金具130を挟むようにして底板104に当接するガ
イドローラ150Aと、ガイド板152の立壁部152
Aに当接するガイドローラ158がトレイ100の引出
し方向と直交する方向の移動を阻止し、これによって、
安定した状態でトレイ100を移動するようになってい
る。トレイ100は、所定の位置まで引き出されること
によって、底板104のPS版12を収容する領域がケ
ーシング102から露出して、PS版12の収容及び取
出しが可能となる。
【0061】図1及び図8に示されるように、搬送ロボ
ット24は、一対のレール22上に配置されている。こ
の搬送ロボット24は、一対のレール22の間に掛け渡
されたベース板200の上面に、駆動モータ202及び
架台204が設けられて構成されている。
【0062】図8及び図9に示されように、一対のレー
ル22は、アンカーボルト等によって床面に固定されて
いる。また、レール22の下面側には、ガイドレール2
06が取付けられている。このガイドレール206に
は、ベース板200に一対のレール22を挟むように下
方へ向けて取付けられ、先端部がレール22へ向けて内
方へ屈曲された脚部208に取付けられたスライダ21
0が摺動可能に係合し、これによってベース板200が
レール22に移動可能に支持されている。
【0063】また、図9に示されるように、一方のレー
ル22には、ラックギヤ212が取付けられている。こ
のラックギヤ212には、ベース板200に取付けられ
た駆動モータ202からベース板200を貫通して突出
された駆動軸202Aの先端に取付けられたピニオンギ
ヤ214が噛合されている。このため、駆動モータ20
2が駆動してピンオンギヤ214が回転駆動すると、ピ
ニオンギヤ214とラックギヤ212の噛合位置が相対
移動して、ベース板200がレール22に沿って移動す
るようになっている。
【0064】このレール22とベース板200の間に
は、所定位置でベース板200の移動を停止させる図示
しないリミットスイッチが設けられており、予め設定し
た任意の位置へベース板200、即ち、搬送ロボット2
4を移動させることができるようになっている。また、
図1及び図8に示されるように、レール22の長手方向
の両端部には、ショックアブソーバ180が取付けられ
ており、ベース板200がレール22の先端まで移動し
たときに、このショックアブソーバ180がベース板2
00に当接して緩やかに停止させ、ベース板200がレ
ール22から離脱するのを防止している。なお、搬送ロ
ボット24は、待機中又は装置の稼動停止時には、レー
ル22の何れかの端部へ移動して停止するようになって
いる(待機又は原位置)。
【0065】また、一対のレール22の間には、ケーブ
ルラック182が配設されている。このケーブルラック
182にレール22上を移動する搬送ロボット24へ接
続される電気配線や空気配管を収容し一方にのみ屈曲自
在のケーブルベア184が収容されている。このケーブ
ルベア184は、ベース板200の移動に伴って屈曲位
置が移動してケーブルラック182から順に引出し又は
収容されるようになっている。
【0066】図8及び図9に示されるように、このベー
ス板200の架台204には、ベース216が回動可能
に取付けられており、図示しない駆動モータによってベ
ース216が架台204を中心に回動するようになって
いる。
【0067】図8に示されるように、このベース200
の上方には、アーム218を備えている。アーム218
は、ベース216に取付けられたリンク部材220、2
22によって構成されるリンク機構を介して取付けられ
ており、リンク部材220、222はそれぞれ別々の駆
動モータ(図示省略)によって図8矢印B方向に回動駆
動される。アーム218は、これらのリンク部材22
0、222の回動によって先端部が上下及び水平に移動
されるようになっている。
【0068】このアーム218の先端部には、リスト部
224を介して吸盤フレーム226が取付けられてい
る。リスト部224は、図示しない駆動手段によって、
アーム218の先端部の点Cを軸に矢印D方向へ回動可
能であると共に、このリスト部を中心に吸盤フレーム2
26が回転可能となっている。これによって、吸盤フレ
ーム226を所定範囲の任意の方向へ向けることができ
るようになっている。
【0069】図10に示されるように、長尺矩形形状の
吸盤フレーム226は、中央部に取付けられたベース部
228が搬送ロボット24のアーム218の先端のリス
ト部224に連結されている(図8参照)。この吸盤フ
レーム226には、一方の長辺の中央部に略L字状のブ
ラケット230が複数個(本実施例では3個)取付けら
れており、また、ブラケット230の両側及び他方の長
辺側には複数のブラケット232が取付けられている。
【0070】ブラケット230には、エアーシリンダ2
34が取付けられており、それぞれのエアーシリンダ2
34の駆動軸234Aは、ブラケット230を貫通し、
先端部に吸盤236が取付けられている。このエアーシ
リンダ234はエアーが供給されて駆動されることによ
って駆動軸234Aを収容して、吸盤フレーム226か
ら突出してた吸盤236を吸盤フレーム226へ接近さ
せるようになっている。
【0071】一方、ブラケット232には、スライド軸
受238が取付けられており、このスライド軸受238
のそれぞれには、ブラケット232を貫通した先端部に
吸盤240が取付けられたロッド242が摺動可能に取
付けられている。また、吸盤240とブラケット232
との間には、圧縮コイルバネ244が取付けられてい
る。このため、ロッド242は圧縮コイルバネ244の
付勢力によって突出状態となっており、吸盤240は、
伸長したエアーシリンダ234の駆動軸234Aの先端
に取付けられている吸盤236と同一平面を形成してお
り、吸盤240が押圧されるとロッド242は、圧縮コ
イルバネ244の付勢力に抗して軸線方向に移動して緩
やかに吸盤240を移動させるようになっている。この
吸盤フレーム226は、PS版サプライヤ14のトレイ
100からPS版12を取り出すときに、吸盤236、
240を最表層のPS版12に対向させた状態で平行に
下方移動してPS版12に接近する。このとき、トレイ
100の前面パネル110側の端部の基準側に沿って、
エアーシリンダ234側の吸盤列が対向するようになっ
ている(図11参照)。なお、後に説明する後流側の各
工程においても、常に、吸盤フレーム226は、エアー
シリンダ234側の吸盤列がPS版12の基準側に対向
するようになっている。
【0072】図11に示されるように、吸盤236、2
40には、負圧源246(例えば制御部32に設けた真
空ポンプ)で発生された負圧が分岐されて供給される。
負圧源246から分岐された管路248Aは、中間部に
電磁弁250A、真空スイッチ252Aが設けられて吸
盤236及び吸盤236の両側に配置された吸盤240
(以下他と分けるときには「吸盤240A」と言う)に
接続され、中間部に電磁弁250B、真空スイッチ25
2Bが設けられた管路248Bは、吸盤236の対辺に
取付けられた中央部の吸盤240(以下同様に「吸盤2
40B」)が接続されている。また、吸盤フレーム22
6の長手方向の両端部の吸盤240(以下同様に「吸盤
240C」)には、電磁弁250C、真空スイッチ25
2Cが設けられた管路248Cが接続されている。
【0073】これによって、搬送ロボット24では、大
きいサイズのPS版12(PS版12B)を取り出すと
きには、電磁弁250A〜Cを開いて全ての吸盤23
6、240に負圧を供給し、小さいサイズのPS版12
(PS版12A)を取り出すときには、電磁弁250
A、Bを開いて吸盤236、240A、240Bに負圧
を供給するようになっている。また、真空スイッチ25
2A〜Cによってそれぞれに管路248A〜Cに接続さ
れた吸盤236、240がPS版12を吸着したか否か
を検知することができるようになっている。
【0074】図10及び図12に示されるように、吸盤
フレーム226には、エアーシリンダ234が取付けら
れたブラケット230の近傍にブラケット254が取付
けられている。このブラケット254には、版検出セン
サ256及び残量検出センサ258が取付けられてい
る。本実施例では、一例として版検出センサ256及び
残量検出センサ258に、発光部と受光部が一体に設け
られた光電式センサを用いており、発光部から照射した
光が被測定物に反射して受光部へ達したときに作動する
ようになっている。
【0075】図12に示されるように、版検出センサ2
56は、トレイ100に積層されたPS版12の基準位
置側の端部に対向しており、残量検出センサ258は、
積層されたPS版12の周囲の底板104に対向してい
る。トレイ100からPS版12を取出すために、吸盤
フレーム226が積層されたPS版12の表面から所定
の高さ(例えば吸盤236、240が最表層のPS版1
2の上方約10mmに達したとき)まで接近すると版検出
センサ256がPS版12を検出するようになってい
る。また、残量検出センサ258は、トレイ100に収
容されているPS版12の厚さが所定以下(例えば約1
0枚以下)となった状態で吸盤フレーム226がPS版
12に接近したときに、版検出センサ256より先にト
レイ100の底板104を検出するようになっている。
これにより、PS版12の残量が所定枚数に達したこと
が検知される。
【0076】なお、吸盤フレーム226は、版検出セン
サ256が最表層のPS版12を検出するまでは、比較
的速い速度で下降移動し、版検出センサ256がPS版
12を検出した後は、緩やかに移動して吸盤236、2
40を最表層のPS版12の表面に接触させるように
し、PS版12を傷めることなく迅速に吸着することが
できるようになっている。
【0077】また、吸盤236、240によってPS版
12を吸着した後は、まず、エアーシリンダ234を駆
動して、PS版12の一端部中央を持ち上げる。このと
き、中央部のエアーシリンダ234の駆動量を両側のエ
アーシリンダ234の駆動量より少なくして、吸着した
PS版12を湾曲させるようにして、最表層のPS版1
2と次のPS版12との間にPS版12の剛性によって
隙間を生じさせるようにしている。これによって、最表
層のPS版12と次のPS版12との間に空気が入り込
み、PS版12同士の密着状態を解除して分離させ、最
表層のPS版12だけを確実に取り出すことができるよ
うにしている。なお、エアーシリンダ234の駆動によ
って形成した最表層のPS版12と次のPS版12との
間にノズル等からエアーを強制的に供給して、分離させ
るようにしてもよい。
【0078】図1に示されるように、パンチ台16の上
面のパンチ定盤260が形成されており、このパンチ定
盤260のPS版サプライヤ14側には、複数のパンチ
ャー262が配設されている。また、パンチ定盤260
には、PS版12をパンチ定盤260上の所定の位置に
位置決めするための図示しないプッシャーが突出する長
孔264、266が形成されている。
【0079】PS版サプライヤ14のトレイ100から
搬送ロボット24によって取り出されたPS版12は、
吸盤フレーム226に保持された状態で水平面に沿って
180°回転されて、パンチャー262側が基準側とな
るようにしてパンチ定盤260上に載置される。この
後、図示しないプッシャーによってパンチャー262を
基準として位置決めされて、パンチャー262によって
サイズに応じた所定の位置にパンチ孔276(図14参
照)が穿設される。すなわち、複数のパンチャー262
のうちのどのパンチャーを作動させるかが、制御部32
からの信号によって決められ、これによってPS版12
に穿設がなされる。
【0080】この後、PS版12は所定のタイミング
で、搬送ロボット24によってパンチ定盤260上から
取り出されて自動殖版機28へ供給される。
【0081】図1に示されるように、自動殖版機28
は、作業面270が水平面に対して約70°傾斜された
傾斜型となっている(図14も参照)。図13に示され
るように、作業面270は、3種の作業部に分割されて
おり、図13の紙面右側部分が未露光のPS版12が装
填され露光が施される露光台272となっている。この
露光台272には、パンチ台16で所定の位置にパンチ
孔276が穿設されたPS版12が搬送ロボット24に
よって供給されて装着される。
【0082】図14に示されるように、露光台272に
は、複数のピン274が立設されており、PS版12の
パンチ孔276のそれぞれへピン274を挿入し、PS
版12を露光台272へ位置決めして装着するようにな
っている。
【0083】ピン274は略円筒状で先端部が除々に縮
径されてから丸められており、PS版12のパンチ孔2
76へ容易に挿入することができる形状となっている。
図14Aに示されるように、PS版12は、吸盤フレー
ム226を露光台272の傾斜に合わせて傾斜させると
共に、上方側が基準となるようにして露光台272へ対
向される。このとき、PS版12のパンチ孔276と露
光台272のピン274が同軸となるように吸盤フレー
ム226を移動させて所定の位置まで接近させる。この
後、電磁弁250A、250C(図11参照)を閉じて
パンチ孔276が穿設されている端部を保持する吸盤2
36、240A、240Cによる吸着を解除する。これ
によって、図14Bに示されるように、パンチ孔276
側の端部が垂れ下がって、パンチ孔276にピン274
の先端部が入り込む。
【0084】この後、電磁弁250Bを閉じて、吸盤2
40BによるPS版12の吸着を解除することにより、
PS版12は露光台272上に垂下されて載置される。
このとき、PS版12の自重によってピン274がパン
チ孔276へ滑らかに無理なく挿入される(図14C参
照)。この状態で、吸盤フレーム226を露光台272
へ接近させ、吸盤236、240によってPS版12を
露光台272へ向けて押圧することによりPS版12を
露光台272の所定の位置に装着するようにしている。
なお、露光台272の表面には、図示しない吸着溝が形
成されており、この吸着溝に負圧を供給して、装着され
たPS版12を露光台272へ密着させて保持してか
ら、ピン274を露光台272の内部へ収容するように
している。
【0085】一方、作業面270は、露光台272の紙
面左側下部が、PS版12に焼付ける画像が記録された
原稿フィルム34を装填する原稿装填部278となって
おり、この原稿装填部278の上側は、焼付けの終了し
た原稿フィルム34を装着する原稿排出部280となっ
ており、原稿装填部278及び原稿排出部280には原
稿フィルム34が層状に重ねられてストックされるよう
になっている。
【0086】また、自動殖版機28の上端面には、ガイ
ドレール282(図1参照)が形成されており、このガ
イドレール282には、露光部284が備えられた枠体
286が図示しない駆動手段によって作業面270の幅
方向(図13の紙面左右方向)に沿って移動可能に係合
されている。また、露光部284は枠体286内を上下
方向に沿って移動可能となっている。これによって、露
光部284は、作業面270の表面に沿って任意の位置
へ移動可能となっている。
【0087】この露光部284には、作業面270と反
対側の部分に光源が設けられ、作業面270側には、原
稿フィルム34の周縁部を吸着して保持する吸引溝が形
成された図示しないガラス板が配設されている。露光部
284は、原稿装填部278にストックされた原稿フィ
ルム34をこのガラス板に密着させて保持して、露光台
272に装填されたPS版12の所定の位置へ移動して
光源を点灯させて、原稿フィルムに記録された画像に応
じた露光を施す。露光が終了すると、露光部284が原
稿排出部280へ移動して、吸着している原稿フィルム
34の保持を解除して、原稿排出部280へ原稿フィル
ム34を渡すようになっている。
【0088】なお、この露光部284には、原稿フィル
ム34の任意の領域を遮光するためのマスク部材(図示
省略)が設けられており、このマスク部材によって不要
部分を遮光して露光するようになっている。また、本実
施例に適用している自動殖版機28では、PS版12の
表面を分割して、分割したそれぞれの領域に原稿フィル
ム34の画像を露光することができるようにしている
(本実施例では一例として6分割している)。
【0089】自動殖版機28では、PS版12への露光
が終了すると、枠体286を露光台272上から原稿排
出部280(又は原稿装填部278)側へ退避させて、
露光台272の表面を開放する。この露光部284の移
動に合わせて、搬送ロボット24の吸盤フレーム226
が、露光台272上のPS版12に対向するように移動
して、PS版12を吸着保持して取り出すようになって
いる。
【0090】この自動殖版機28には、入力装置28A
が設けられており、原稿フィルム34を装着するとき
に、殖版条件(露光回数、原稿フィルムのサイズ等)が
入力される。この自動殖版機28に入力された殖版条件
等は、自動給排版装置26の制御部32へ入力される。
また、自動殖版機28からは、1枚のPS版12に最終
画像の露光(例えば6画像目の露光)を行う前に、次に
露光を行うPS版12の要求を行うようになっている。
自動給排版装置26では、自動殖版機28から、次のP
S版12の要求があると、PS版サプライヤ14から要
求されたPS版12を選択して取出してパンチ台16へ
供給するようになっている。
【0091】露光の終了したPS版12は、次にベルト
コンベア20へ搬送される。図15に示されるように、
ベルトコンベア20は、一対の側板300を備えたケー
シング302の上部が開放されており、この開放部分に
自動現像装置18の挿入台306が隣接されている。
【0092】一対の側板300の間には、長尺の連結部
材324が側板300と平行に掛け渡されている。この
連結部材324は、側板300から突設された支持部材
326によって一対の側板300の間の中央部に支持さ
れている。また、一対の側板300には、所定間隔でロ
ーラ310が配置された4本のシャフト312が回転可
能に掛け渡されており、シャフト312の中間部は、連
結部材324に回転可能に支持されている。
【0093】これらのローラ310の間には、無端で広
幅の搬送ベルト314が巻き掛けられている。本実施例
では、一本のシャフト312に6個のローラ310を配
置して、6条の搬送ベルト314が互いに平行に、かつ
上面側が同一平面となるように巻き掛けて同一方向へ移
動するようになっている。
【0094】また、互いに隣接するシャフト312の間
には、シャフト328が一対の側板300に掛け渡さ
れ、側板300と連結部材324に回転可能に支持され
ている。このシャフト328には、前記搬送ベルト31
4に対応してローラ330が取付けられている。ローラ
330は、軸方向の両端部が中央部より拡径されてお
り、軸方向の中央部を搬送ベルト314に対応して、両
端の拡径された部分が搬送ベルト314の幅方向の両端
に対応されており、これによって、搬送ベルト314が
その幅方向に移動するのを規制している。
【0095】これらのシャフト328の取付け位置は、
シャフト312より低くされており、また、中央部のシ
ャフト328は搬送ベルト314の間に挿入され、両側
のシャフト328は搬送ベルト314の下側となるよう
に配置されると共に、図示しない付勢手段によって上方
へ向けて付勢され、搬送ベルト314に常に所定の張力
が付与されている。
【0096】一方、連結部材324より紙面手前側(レ
ール22と反対側)の搬送ベルト314の間には、ガイ
ド板332が配置され前記支持部材326によって支持
されている。このガイド板332の上面は、搬送ベルト
314の上面より突出しないように僅かに低くされてい
る。
【0097】搬送ロボット24によって自動殖版機28
から取り出されたPS版12は、これらの搬送ベルト3
14上に載置されるようになっている。PS版12を搬
送ベルト314に載置するときには、PS版12の基準
側がレール22側(図15の紙面奥側)の側板300に
寄せられて載置される。このとき、小さいサイズのPS
版12(12A)は、レール22側の側板300と連結
部材324近傍との間に掛け渡されて載置され、大きい
サイズのPS版12(12B)は、一対の側板300の
間の略全域に亘って掛け渡される。このため、搬送ロボ
ット24が大きいサイズのPS版12Bを保持したとき
には、大きいサイズのPS版12Bの基準側と反対側の
端部が搬送ベルト314側に垂れ下がるが、ガイド板3
22によってこの垂れ下がったPS版12Bの端部が搬
送ベルト314の間に入り込むのが防止されている。
【0098】また、ケーシング302内には、モータ3
16が設けられており、このモータ316の駆動軸31
6Aに取付けられたスプロケット318と、自動現像機
18の挿入台306側のシャフト312の先端部に設け
られたスプロケット320の間には、無端の駆動チェー
ン322が巻き掛けられている。これによって、モータ
316の駆動力が駆動チェーン322を介してシャフト
312に伝達されて、搬送ベルト314が駆動されるよ
うになっている。
【0099】一方、自動現像機18側のシャフト310
の近傍には、ガイド板332と反対側の搬送ベルト31
4の間に版検出センサ334が配置されている。この版
検出センサ334は、搬送ベルト314によって搬送さ
れるPS版12の通過を検出するようになっており、モ
ータ316は、この版検出センサ334がPS版12を
検出した状態によって、回転速度の変更及び停止が行わ
れる。
【0100】すなわち、モータ316が、搬送ロボット
24によってPS版12が搬送ベルト314上に掛け渡
されて載置されるときには、搬送ベルト314は停止し
ており、真空スイッチ252A、252B又は252C
によって真空の解除(吸盤236、246によるPS版
12の吸着解除)が検知されると、制御部32からの信
号によって比較的速い速度で回転して、迅速にPS版1
2を自動現像機18へ向けて搬送するが、版検出センサ
334が、PS版12の先端を検出して所定時間経過
し、搬送されるPS版12の先端が自動現像機18へ挿
入されるタイミングで回転速度が低下され、搬送ベルト
314によるPS版12の搬送速度を自動現像機18の
PS版12の搬送速度に一致させるようにしている。ま
た、版検出センサ334が、搬送ベルト314によって
搬送されるPS版12の後端の通過を検出すると駆動を
停止するようになっている。これによって、搬送ロボッ
ト24から載置されたPS版12を迅速にかつ円滑に自
動現像機18へ送り込むようにしている。
【0101】また、自動現像機18側のシャフト312
の上方には、シャフト336が平行に一対の側板300
の間に図示しない軸受を介して掛け渡されている。この
シャフト336とシャフト312の間には、それぞれ小
幅のローラ338が複数対配置されている。シャフト3
36は、これらのローラ338がシャフト312のロー
ラ338に当接した状態で支持され、シャフト312の
回転が伝達されるようになっている。
【0102】このため、搬送ベルト314上を搬送され
て送り出されるPS版12は、シャフト336とシャフ
ト312の間に対で配置されたローラ338に挟持され
て、搬送ベルト314の搬送力がローラ338を介して
確実に伝達されて送り出される。これによって、ベルト
コンベア20と自動現像機18の間の挿入台306を通
過するときにも、PS版12へ確実に搬送力を付与して
安定した状態で搬送することができるようになってい
る。
【0103】自動現像機18では、ベルトコンベア20
から送りこまれたPS版12を現像液によって現像処理
した後に、版面保護のための不感脂化処理を施して排出
する。この自動現像機18から排出されたPS版12
は、スタッカー30に順次立て掛けられて集積される。
スタッカー30に集積されたPS版12は、例えば、輪
転機の版胴へ巻き掛けるための版曲げ処理等が行われた
のち、印刷用の刷版として輪転機に装着される。
【0104】なお、図1に示されるように、自動殖版シ
ステム10では、搬送ロボット24の動作範囲内に不要
に立ち入るのを防止するために、保護柵340やロー
プ、チェーン等によって区画され、自動殖版システムの
メンテナンスや、PS版サプライヤ14へのPS版12
の装填を行うときには、搬送ロボット24を所定の待機
位置又は原位置に停止させた後に、保護柵340を外し
てから所定の作業を行うようにする安全機構が設けられ
ている。
【0105】次に本実施例の作用を図16乃至図19に
示すフローチャートを用いて説明する。
【0106】まず、自動殖版システム10の操作に先立
って、PS版サプライヤ14の各トレイ100に所定の
サイズのPS版12を積層して収容する。また、自動殖
版機28には、原稿装填部278にPS版12へ露光す
る画像が記録された原稿フィルム34を装填すると共
に、殖版条件等を入力装置28Aによって入力する。
【0107】また、自動現像機18の図示しない制御部
からのレディ信号が制御部32へ供給されることによっ
て、自動現像機18がPS版12を処理可能な状態であ
ることが確認される。
【0108】この後、自動給排版装置26を作動させる
ことによって、自動殖版機28へ所望のサイズのPS版
12の供給が開始される。なお、以下の説明では、自動
殖版機28に最初のPS版12が供給されて、原稿フィ
ルム34に記録されている画像が開始されてからの自動
給排版装置26の作動を説明する。自動殖版機28で
は、PS版12を6分割してそれぞれの分割した領域に
1画像づつ露光を施すようになっている。また、自動殖
版機28では、最終の分割画像(第6画像目)の露光を
開始する前に次のPS版12の要求する信号及び必要な
PS版12のサイズを自動給版装置26の制御部32へ
出力し、PS版12に所定の画像の露光を終了すると、
露光台272に装着されているPS版12の排出要求を
出力するようになっている。
【0109】図16のフローチャートには、自動給排版
装置26の主に制御部32によって制御されるPS版サ
プライヤ14及び搬送ロボット24の作動を示してい
る。
【0110】最初のステップ400では、自動殖版機2
8からのPS版12の供給の要求信号があったかを確認
している。自動殖版装置28では、PS版12を6分割
して露光するときに、第5回目の露光が終了してから最
終回の露光を開始する間に自動給排版システム26の制
御部32へ次に必要なPS版12のサイズと共に、PS
版12を要求信号を出す。
【0111】自動殖版機26からPS版12の要求信号
が出されたときには、ステップ402へ移行して所望の
PS版12を収容しているトレイ100を選択すると共
に、搬送ロボット24を駆動して、PS版サプライヤ1
4からPS版12を取り出す位置へ移動させる(ステッ
プ404)。こののち、所望のサイズのPS版12を積
層して収容しているトレイ100を該当するロッドレス
シリンダ136の駆動によって引出した状態にしてから
(ステップ406)、搬送ロボット24によってPS版
12の取出し作業を行う(ステップ408)。
【0112】図17には、搬送ロボット24がトレイ1
00からPS版12を取り出すためのフローチャートを
示している。このフローチャートは、トレイ100が引
き出され、かつ搬送ロボット24の吸盤フレーム226
が、トレイ100に収容されたPS版12の上方の所定
位置に移動した後に開始される。
【0113】最初のステップ450では、吸盤フレーム
226を比較的速い速度で下降させて、吸盤336、3
40を平行に最表層のPS版12に接近させながら、取
り出すPS版12のサイズに応じて電磁弁250A〜2
50Cを作動させて、吸盤236、240に負圧を供給
して、PS版12を吸着可能な状態にする(ステップ4
52)。
【0114】次のステップ454では、版検出センサ2
56が、トレイ100に積層されているPS版12を検
出したか否かを確認している。この版検出センサ256
は、吸盤236、240がPS版12から所定の位置
(本実施例では約10mm)まで接近すると作動するよう
になっており、この版検出センサ256が作動すると、
ステップ456へ移行して、吸盤フレーム226の下降
速度を低くして、吸盤236、240をゆっくりとPS
版12の表面に接近させる。
【0115】ステップ458では、各吸盤236、24
0へ負圧を供給する管路248に設けた真空スイッチ2
52が作動したか否かを確認し、真空スイッチ252が
作動して、所定の吸盤236、240が最表層のPS版
12を吸着した状態となったことを確認すると、ステッ
プ460へ移行して、吸盤フレーム226の下降を停止
させる。このとき、それぞれの吸盤236、240はゆ
っくりとPS版12に接近すると共に、吸盤236はエ
アーシリンダ234に取付けられており、吸盤240は
圧縮コイルばね244に付勢されているため、PS版1
2に当接したときにPS版12の表面を強く押圧するこ
とがなく、接触したPS版12の表面(感光面)を傷め
ることがない。
【0116】ステップ458で真空スイッチ252を確
認しないときには、ステップ462へ移行して、吸盤フ
レーム226が移動を開始してから所定の時間経過した
か否かを確認している。すなわち、版検出センサ256
が作動してから所定の時間吸盤フレーム226が下降す
ると、吸盤236、240がPS版12に当接するが、
このときに、吸盤236、240によってPS版12を
吸着したのを確認することができなかったときには、先
に作動した版検出センサ256が不良か、検出位置がず
れてしまって、PS版12に所定の位置まで接近してい
ないのに作動してしまった(版検出異常)と判断して、
吸着動作を停止する(ステップ464)。
【0117】一方、ステップ466で吸盤フレーム22
6が停止すると、次にPS版12の取出しを行う。この
ときには、所定の吸盤236、240が全てPS版12
を吸着している。
【0118】ステップ466では、エアーシリンダ23
4を駆動して、駆動軸234Aを収縮させる。これによ
って、エアーシリンダ234に取付けられている吸盤2
36が上昇する。このとき、中央部のエアーシリンダ2
34と両側のエアーシリンダ234の収縮量を変えて、
吸着している最表層のPS版12に湾曲を形成すること
により、最表層のPS版12と次のPS版12の間に隙
間を形成し、この隙間からPS版12の間に空気を入り
込ませて、最表層のPS版12のみを分離させる。
【0119】こののち、吸盤フレーム226を上昇させ
ながら(ステップ468)、エアーシリンダ234の駆
動軸234Aを最初の位置まで突出させて(ステップ4
70)、所定の高さまで吸盤フレーム226を移動させ
て停止させる(ステップ472)。このようにして、ト
レイ100から1枚のPS版12を吸着保持して取り出
す。
【0120】また、ステップ545で版検出センサ25
6の作動を確認していないときには、ステップ474へ
移行して残量検出センサ258がトレイ100の底板1
04に所定の距離まで接近したかを確認している。版検
出センサ256が作動しない状態で残量検出センサ25
8が作動した場合、トレイ100の底板104と最表層
のPS版12の間隔が小さく、集積しているPS版12
の残量が少なくなったと判断して、ステップ476でア
ラーム等によって残量不足を告知する。
【0121】また、ステップ478では、真空スイッチ
252A〜252Cの何れかが作動したか否かを確認し
ている。少なくとも版検出センサ256が作動する前に
真空スイッチ252A〜252Cの何れかが吸盤236
又は吸盤240がPS版12を吸着して作動した場合、
ステップ480へ移行してPS版12の残量不足を検出
しているか否かを確認する。このとき、ステップ474
で残量検出センサ258がトレイ100上のPS版12
の残量が不足していることを検出していたとき(ステッ
プ480の肯定判定)には、トレイ100上にPS版1
2が無いので、ステップ482へ移行して、PS版12
が無くなっている旨をアラーム等によって報知して、P
S版12の取出しを中止する等の処理を行う。
【0122】これに対して、ステップ474で残量検出
センサ258が作動しておらず、所定枚数以上のPS版
12がトレイ100に収容されていると判断されている
とき(ステップ480で否定判定)には、少なくとも版
検出センサ256が異常であると判断してステップ48
4へ移行してPS版12の取出し作業を中止する。
【0123】また、ステップ486では、所定の位置か
ら吸盤フレーム226の移動を開始して(ステップ45
0)からの時間を計測して、所定時間経過したか否かを
判断している。吸盤フレーム226の移動を開始する
と、通常は、版検出センサ256又は残量検出センサ2
58が作動し、さらに版検出センサ256が作動した後
に真空スイッチ252が作動する。しかし、例えば、吸
盤236、240がトレイ100の底板104に達する
までの時間が経過しても、何れのセンサも作動しないと
きには、装置異常と判断してステップ488へ移行し
て、搬送ロボット24を停止させる。この場合、版検出
センサ256、残量検出センサ258及び真空スイッチ
252の異常、又は吸盤フレーム226を移動させる機
構の異常等があり、このような状態を検出して搬送ロボ
ット24の作動を停止させることによって、吸盤フレー
ム226の破損、トレイ100及びトレイ100が設け
られているPS版サプライヤ14の破損を未然に防止す
ることができる。
【0124】このように、搬送ロボット24によるPS
版12の取出し作業中に、各センサや装置の異常を検出
することにより、装置の破損やPS版12の損傷を未然
に防止することができると共に、正確にPS版12の取
出し作業を行うことができ、取出したPS版12の円滑
な処理が可能となる。例えば、PS版12が一定の状態
で保持されて取り出されていないときには、PS版12
のパンチ台16の受け渡しに、パンチ定盤260上に正
確に位置決めすることができなくなり、パンチ台16の
作動が停止したり、正確な位置にパンチ孔276が穿設
されずに、PS版12を自動殖版機28へ装着すること
ができなかったり、PS版12を自動殖版機28の正確
な位置に装填することができずに、PS版12に露光さ
れた画像の位置がずれてしまうなどの問題が生じるのを
未然に防止することができる。
【0125】なお、本実施例では、光電式の版検出セン
サ256、残量検出センサ258を用いたが、光電式に
限らず、機械的に接触して検出する等の他の検出手段の
適用が可能である。例えば、突出させたエアーシリンダ
の駆動軸がPS版12や底板304に当接したときの、
駆動軸の収縮移動を検出するもの等の適用が可能であ
る。
【0126】図16に示されるように、搬送ロボット2
4によってPS版サプライヤ14のトレイ100から所
望のサイズのPS版12を取り出すと、ステップ410
へ移行して、搬送ロボット24をパンチ台16に対向す
る所定の位置まで移動する。このとき、吸盤フレーム2
26を略水平状態で回転させて、PS版12の基準側を
反転させる。次のステップ412では、吸盤フレーム2
26で吸着保持しているPS版12をパンチ台16のパ
ンチ定盤260上に載置して受け渡し、PS版12を要
求した自動殖版機28の露光台272上にPS版12が
有るか否かをステップ413で判断する。このステップ
で、自動殖版機28の露光台272上にPS版12が無
く、殖版機28がPS版12を供給されるのを待ってい
る状態であったときには、ステップ424へ移行して、
パンチ台16でPS版12へのパンチ孔の穿設が終了す
ると直ちにPS版12の取出し作業を行う。
【0127】また、このステップで殖版機28がPS版
12の露光作業を行っていることを確認したときには、
ステップ414へ移行して自動殖版機28へ移動して自
動殖版機28で露光作業が終了するまで待機する。
【0128】このように、PS版12が収容されている
PS版サプライヤ14と次工程のパンチ台16を隣接し
て配置することにより、主に搬送ロボット24のアーム
218の回動のみによってPS版12をパンチ台16へ
搬送することができるため、搬送時間を極めて短くする
ことができる。
【0129】一方、パンチ台16では、パンチ定盤26
0上にPS版12が載置されると、図示しないプッシャ
ーによってPS版12をパンチャー262に対応する所
定の位置に位置決めしたのち、PS版12にそのサイズ
に応じて予め設定されている位置に自動殖版機28への
位置決め用のパンチ孔276を穿設する。
【0130】ステップ416で自動殖版機28でのPS
版12の露光作業が終了したことを、自動殖版機28か
らの版取出し要求によって確認すると、ステップ418
へ移行して、吸盤フレーム226を自動殖版機28の露
光台272に装着されているPS版12へ対向させたの
ち、電磁弁250A、250B(又は250A〜250
C)を開いてサイズに応じた吸盤236、240へ負圧
を供給しながらPS版12へ接近させて吸着して取り出
す。
【0131】ステップ420では、PS版12を吸着保
持した搬送ロボット24をベルトコンベア20へ移動さ
せて、ベルトコンベア20へPS版12を受け渡す(ス
テップ422)。このとき、傾斜した状態で基準側が略
上方へ向けられた状態で自動殖版機28から取り出した
PS版12を水平状態にしながら回転させて、基準側が
レール22へ向けかつ水平状態で保持し、ベルトコンベ
ア20の上方へ移動する。こののち、PS版12をベル
トコンベア20上の所定の位置まで移動して、PS版1
2の吸着を解除してベルトコンベア20へ受け渡す。
【0132】PS版12をベルトコンベア20へ受け渡
すと、吸盤フレーム226をパンチ台16の上方へ移動
させて、パンチ台16のパンチ定盤260に載置されて
いるPS版12を取り出す(ステップ424)。このと
き、パンチ台16では、搬送ロボット24によって自動
殖版機28からPS版12を取り出して、ベルトコンベ
ア20へ受け渡すまでの間に、PS版12の所定の位置
にパンチ孔276の穿設を終了している。
【0133】ステップ426では、パンチ孔276が穿
設された新たなPS版12を吸着保持して移動し(ステ
ップ426)、PS版12を自動殖版機28の露光台2
72へ所定の傾斜状態で対向させる。このとき、PS版
12のパンチ孔276が穿設された基準側は、上方に位
置されて露光台272に突設されたピン274に対向さ
れている。この状態から、ステップ428では、PS版
12を自動殖版機28の露光台272へ装着する。この
とき、パンチ台16とベルトコンベア20を隣接させて
いるため、自動殖版機28から取り出したPS版12を
ベルトコンベア20へ受け渡した後、短時間でパンチ台
16からPS版12を吸着保持して取り出すことができ
る。
【0134】図18には、PS版12の露光台272へ
の装填を行うフローチャートを示している。このフロー
チャートの最初のステップ500では、PS版12を露
光台272の所定の位置に対向させて保持している吸盤
フレーム226を露光台272へ接近移動させ、PS版
12が所定の位置まで接近して、PS版12に穿設され
たパンチ孔276に露光台272のピン274の先端部
が入り込んで位置に達すると(ステップ502)、吸盤
フレーム226の移動を停止する(ステップ504、図
14A参照)。
【0135】次にステップ506では、PS版12の上
部のパンチ孔近傍を保持している吸盤236、240A
(及び吸盤240C)への負圧の供給を止めて、PS版
12の保持を解除する。こののち、所定時間経過させて
(ステップ508)、PS版12の吸着保持された部分
が自重によって垂れ下がり、ピン274が確実にPS版
12のパンチ孔276へ入り込ませた状態(図14B参
照)で、PS版12を吸着保持している吸盤240Bへ
の負圧の供給を解除する(ステップ510)。
【0136】これによって、吸盤フレーム226に保持
されていたPS版12は、露光台272上に落下し、パ
ンチ孔276へ確実にピン274が入り込み、PS版1
2が露光台272上でピン274に保持される(図14
C参照)。このとき、PS版12に不要な力を加えてパ
ンチ孔276へピン274を押し込むことがないので、
ピン274がパンチ孔276へ入り込むときにパンチ孔
276に無理な力を加えてパンチ孔276を歪にした
り、パンチ孔276の周縁部分を折り曲げたりすること
がなく、PS版12をパンチ孔276とピン274とに
よって露光台272上に正確に位置決めすることができ
る。
【0137】吸着保持の解除されたPS版12が露光台
272上に落下して安定するまでの所定の時間が経過し
たことを確認すると(ステップ512)、ステップ51
4では、吸盤フレーム226を露光台272へ接近する
ように緩やかに移動させ、吸盤236、240が露光台
272に近接した位置まで移動させる(図14D参照、
ステップ516で確認)、吸盤フレーム226を露光台
272上から退避させて、PS版12の露光台272へ
の装着を終了する(ステップ518)。
【0138】吸盤フレーム226を露光台272へ接近
させることにより、露光台272から離間した吸盤23
6、240を露光台272へ接近させ、露光台272上
のPS版12に撓み等が生じて露光台272に密着して
いない部分が生じているときに、この撓みによって膨ら
んだ部分を吸盤236、240によって露光台272へ
押し付けて、PS版12の全域を露光台272へ密着さ
せることができる。なお、ステップ508、512にお
ける所定時間は、数秒程度の短い時間でよく、また、吸
盤236、240によってPS版12の表面を抑え付け
るときには、吸盤236、240を軽く露光台272へ
接触させる程度の軽いものでよい。
【0139】自動殖版機28では、露光台272へのP
S版12の装填が終了すると、図示しない吸着溝でPS
版12を密着させて保持すると共に、退避していた枠対
286と共に露光部284を露光台272上へ移動させ
て、PS版12への露光を開始する。
【0140】図16のフローチャートに示されるよう
に、自動殖版機28へのPS版12の装填が終了する
と、ステップ430では、搬送ロボット24をレール2
2の一端部の待機位置へ移動させて、自動殖版機28か
ら新たなPS版12の要求信号がくるまで待機する。な
お、この自動給排版装置26の作動は、電源スイッチが
オフされることによって終了する(ステップ432)。
【0141】一方、露光が終了したPS版12を搬送ロ
ボット24から受け取ったベルトコンベア20は、この
PS版12を自動現像機18へ送り込むようになってい
る。このベルトコンベア20の作動の一例を図19に示
すフローチャートを用いて説明する。
【0142】このフローチャートの最初のステップ52
0では、搬送ロボット24が自動殖版機28からPS版
12を取り出して、ベルトコンベア20へ受け渡したか
を確認している。すなわち、吸盤236、240の吸着
が解除されたことが真空スイッチ252A、252B又
は252Cによって検知されると、制御部32からの信
号によってモータ316を高速で回転させて、搬送ベル
ト314の高速駆動を開始する(ステップ522)。な
お、このモータ316の駆動は、PS版12が搬送ロボ
ット24からベルトコンベア20へ受け渡された後に開
始されればよい。PS版12がベルトコンベア20へ受
け渡された後、モータ316が回転して搬送ベルト31
4は高速で駆動され、受け渡されたPS版12は速い速
度で自動現像機18へ向けて搬送される。
【0143】ステップ524では、搬送ベルト314に
よって自動現像機18へ向けて移動するPS版12の先
端を版検出センサ334によって検出している。この版
検出センサ334が搬送されるPS版12の先端を検出
すると、ステップ526では図示しないタイマーによっ
て通過後の時間を計測して、搬送されたPS版12の先
端が自動現像機18へ挿入されるタイミングでモータ3
16を低速回転に切り換えて(ステップ528)、搬送
ベルト314によるPS版12の搬送速度を自動現像機
18でのPS版12の搬送速度と一致させてPS版12
の搬送を継続する。
【0144】これによって、ベルトコンベア20と自動
現像機18との間のPS版12の実質的な搬送速度差を
無くすことができると共に、搬送ロボット24から受け
渡されたPS版12を迅速に自動現像機18へ送り込む
ことができる。
【0145】次のステップ530では、版検出センサ3
34が、自動現像機18へ向けて搬送されるPS版12
の後端の通過を確認している。版検出センサ334によ
ってPS版12の後端の通過を確認すると、ステップ5
32では、モータ316の駆動を停止する。なお、ステ
ップ534で自動給排版装置26の作動停止を確認する
と作動を終了する。
【0146】このようにして画像露光が行われたPS版
12がベルトコンベア20によって迅速にかつ円滑に自
動現像機18へ送り込まれると、自動現像機18では、
PS版12に現像及び不感脂化処理を行って、スタッカ
ー30へ排出する。 〔実施例2〕次に図20乃至図23を参照しながら本発
明の実施例2について説明する。なお、この実施例2で
は、実施例1と基本的構成が同一であり、実施例1と同
一の部品には同一の符号を付与してその説明を省略して
いる。
【0147】図20乃至図23には、実施例2に適用し
たシート状部材の収容装置であるPS版サプライヤ60
を示している。図20に示すように、実施例2では、自
動給排版装置26に設けているPS版サプライヤ14に
換えて、以下に説明するPS版サプライヤ60を設けて
いる。このPS版サプライヤ60は、矩形形状のケーシ
ング62内に複数のトレイ600が互い立て掛けられた
ように傾斜した状態で重ねて設けられている。図22に
示されるように、トレイ600は、底板602の周囲に
一対の側板604、606、奥板608及び前面パネル
610が取付けられ底板602の上面側(図22では紙
面手前側)が開放された箱体状に形成されている。な
お、図22では、トレイ600のみを示し、トレイ60
0を支持するガイドローラやロッドレスシリンダ等の図
示を省略している。
【0148】図21に示すように、このPS版サプライ
ヤ60は、トレイ600の一方の側板604を上方側に
配置して、底板602が所定の角度で傾斜した状態でケ
ーシング62内に収容される。また、トレイ600の前
面パネル610は、平行四辺形状に形成されており、全
てのトレイ600をケーシング62内に収容したときに
ケーシング62のパンチ台16側の平行四辺形状の開口
62Aを塞ぐようになっている。また、それぞれのトレ
イ600は、底板602が互いに平行となっている。
【0149】トレイ600の上方側となる側板604近
傍の底板602には、トレイ600の引出し方向に沿っ
た中間部にブロック122が設けられている。このブロ
ック122には、PS版12の上端面が当接される。ま
た、底板602の中央部には、前面パネル610側及び
奥板608側に、トレイ600の引出し方向に沿って一
対の長孔612が対で形成されている。また、底板60
2には、長孔612の裏面側に長孔612より細幅の長
孔614が穿設されたハット金具616が固着されてい
る。このため、底板602には、トレイ600に積層す
るPS版12のサイズに応じて長孔612の任意の位置
にピン126を突出固定して、PS版12の引き出し方
向の両端の位置を規制することができる。
【0150】このブロック122は、PS版12の上端
の位置を規制すると共に、トレイ600のケーシング6
2から引き出されたときに、振動によってPS版12の
上端部が底板602から離れる方向に倒れるのを防止す
る役目も持っている。
【0151】一方、底板602の下方側には、上下方向
に沿って所定の間隔で複数の丸孔618が2列に穿設さ
れている。また、底板602の裏面側には、丸孔618
の直径より細幅の長孔620が穿設されたハット金具6
22が、長孔620の長軸方向が丸孔618の列方向に
沿うようにして取付けられている。この丸孔618の間
隔は、上端側をブロック122に当接させたPS版12
の上端側と反対側の端面が丸孔618に固定したピン1
26に当接するように、PS版12のサイズに応じて設
定して形成している。なお、ブロック122を用いる代
わりに、PS版12の上端面位置を示すマークを用いる
か、側板604の内側の面をPS版12の上端面位置と
するようにしてもよい。
【0152】トレイ600に積層されるPS版12は、
上端側をブロック122に当接させた状態で、下端側を
丸孔618に挿入固定したピン126に当接させて底板
602上に積まれる。また、トレイ600に積層された
PS版12は、トレイ600の引出し方向側が長孔61
2に挿入固定されるピン126によって規制されて、ト
レイ600の底板602上に位置決めされる。このと
き、PS版12はPS版サプライヤ60の外側から見た
ときに、所定の角度で傾斜されて立て掛けられた状態と
なっている。なお、トレイ600の裏面側には、図示は
しないが前記したPS版サプライヤ14のトレイ100
と同様に複数のハット金具等によって補強が施されてお
り、PS版12を積んでも撓まないようになっている。
【0153】このPS版サプライヤ60も実施例1のP
S版サプライヤ14と同様に、制御部32からの信号に
よってそれぞれのトレイ600を個別にケーシング62
内から押し出すようになっている。このとき、図示しな
いロッドレスシリンダやガイドローラ等によってトレイ
600が矢印A方向に沿って平行に案内されて、底板6
02に積層したPS版12をケーシング62外へ突出す
るようになっている。
【0154】図23に示されるように、ケーシング62
から突出したトレイ600は、PS版12を積層してい
る面がレール22側となっており、トレイ600を突出
することにより、搬送ロボット24がPS版12に対向
可能となる。このとき、それぞれのトレイ600に積層
されているPS版12は、サイズに拘らずケーシング6
2から一定の位置まで突出すると共に、PS版12の上
端側が床面から略一定の高さとなっている。
【0155】なお、PS版12の下端を支持する2本の
ピン126に代わりに、2本のピン126に固定される
L字型のアングル又はフラットな部材を用い、このアン
グル又はフラットな部材にPS版12の下端を支持させ
るようにしてもよい。
【0156】一方、搬送ロボット24は、アーム21
8、リスト部224によって、PS版12を吸着保持す
る吸盤フレーム226を任意の位置及び傾斜角度とする
ことができるため、何れのトレイ600に収容されてい
るPS版12であっても、かつ、何れのサイズのPS版
12であっても吸盤フレーム226(カバー624内に
ある)を所定の角度で一定の高さの位置を平行移動させ
ることにより、PS版12の基準側の所定の位置に対向
させることができる。なお、図20及び図23では、吸
盤フレーム226をカバー226Aによって覆った状態
を示している。
【0157】このPS版サプライヤ60では、制御部3
2に自動殖版機28から給版要求があると、制御部32
からの作動信号によって該当する種類及びサイズのPS
版12を収容しているトレイ600が押し出される。こ
れによって、トレイ600上のPS版12へ搬送ロボッ
ト24の吸盤フレーム226を対向させることができ
る。
【0158】一方、トレイ600に積層しているPS版
12の残量が少なくなると、該当するPS版12の補充
を行なう必要がある。このとき、補充するPS版12を
積層するトレイ600をケーシング62から突出させた
のち、PS版12を底板602へ立て掛けるようにし
て、複数のピン126及びブロック122に囲われた所
定の位置にPS版12を載せればよい。
【0159】ここで、PS版サプライヤ60では、トレ
イ600の底板602を傾斜させてPS版12を立て掛
けるように積層して収容し何れの位置のトレイ600で
あってもPS版12を載せる高さが一定となるようにて
いるため、PS版12を傾けた状態で載せることがで
き、PS版12の補充作業が極めて容易となる。
【0160】すなわち、PS版12を水平状態にして積
層するときには、PS版12を水平に持ち上げる必要が
ある。このため、特に大きいサイズのPS版12である
と中央部が撓んでしまうため極めて持ち上げ難いと共
に、トレイの高さ以上にPS版12を持ち上がる必要が
あり、持ち上げたPS版12をさらに所定の位置まで平
行移動させる必要がる。
【0161】これに対して、傾斜させたトレイ600に
立て掛けるようにPS版12を載せるようにした場合、
PS版12を傾けて持ったままトレイ600へ載せるこ
とができ、また、何れのトレイ600でも持ち上げる高
さは略一定となり、必要以上に高くPS版12を持ち上
げたり、持ち上げたPS版12をさらに水平移動する必
要がない。このため、大きな力を必要とすることなく手
作業でも極めて容易にPS版サプライヤ60にPS版1
2を収容させることができる。また、PS版12を傾斜
させて持つようにすると水平状態で持つよりもPS版1
2に生じる撓みが少なくなるなどして、極めて持ちやす
くなり、傾斜したトレイ600を備えたPS版サプライ
ヤ60では、PS版12の補充作業が極めて容易とな
る。
【0162】なお、本実施例では、自動殖版機28へ供
給するPS版12を収容するPS版サプライヤ14、6
0に本発明を適用した例を示したが、これに限らず、例
えば処理の収容したPS版12をサイズ、処理内容等に
よって仕分けして収容する装置に適用してもより。ま
た、本実施例の自動殖版システム10は、本発明を用い
てPS版12を収容するPS版サプライヤ14、60の
適用の一例を示すものであり、本発明のシート状部材の
収容装置の適用を限定するものではなく、シート状部材
としてはPS版12に限らず他の印刷版や、紙、ガラス
等の種々のものであってよい。
【0163】このとき、本発明は、シート状部材を仕分
けしてそれぞれのトレイへ一定の位置を基準にして収容
するものであればよく、これによって多種のシート状部
材を区別して狭いスペースで収容することができる。ま
た、収容しているシート状部材の中から種類やサイズ等
を間違えることなく取り出すことができる。このため、
特に自動的にシート状部材を取り出したり収容したりし
たいときのシート状部材の収容装置として適用したとき
に、さらに大きな効果が得られより好ましい。 〔実施例3〕次に図24乃至図28を参照しながら本発
明の実施例3について説明する。なお、この実施例3で
は、実施例1又は実施例2と同一の部品には同一の符号
を付与してその説明を省略している。
【0164】図24には、実施例3に適用した本発明の
シート状部材の載置装置であるPS版サプライヤ70を
示している。このPS版サプライヤ70は、実施例2の
PS版サプライヤ60に代えて配置したもので、PS版
サプライヤ60のケーシング62と略同形状のケーシン
グ72内にシート状部材載置板である複数(一例として
7台)の載置板700を互いに平行となるように傾斜し
た状態で、かつ一定間隔で重ねて設けられている。
【0165】図25に示されるように、載置板700
は、長尺のブロック部材を矩形状に組んだ枠フレーム7
02の一方の面にアルミニウム、ステンレス、ベニア板
等の敷板704を固定して形成されている。図28に示
されるように、枠フレーム702を形成する長尺のブロ
ック部材706は、中心部に略十字状の空洞部708
と、この空洞部708の周囲に空洞部708より小さい
複数の空洞部710が形成され、剛性の向上と軽量化の
図られたアルミニウム製となっている。空洞部710の
一端は、ブロック部材706の周面に開口されており、
これによって、ブロック部材706には、それぞれの周
面に2条の溝712が形成されている。なお、このブロ
ック部材706の内部には、互いに隣接する空洞部71
0の間に空洞孔714が形成され、一層の軽量化と剛性
の向上を図っている。
【0166】図25に示されるように、枠フレーム70
2は、このブロック部材706を所定の長さに切断し
て、上フレーム716、下フレーム718との間を中間
フレーム720A、720B、720Cによって連結す
ると共に、上フレーム716、下フレーム718と中間
フレーム720A、720Bの間を覆うように敷板70
4を取付けている。なお、中間フレーム720A、72
0Bの間隔は、載置板700に載置するPS版12の最
大寸法より大きくされている。
【0167】また、枠フレーム702には、中間フレー
ム720A、720Bの間に横フレーム722が掛け渡
され、この横フレーム722と下フレーム718との間
に2本の縦フレーム724が掛け渡されて、PS版12
を載置したときに敷板704の中央部が湾曲するのを防
止している。
【0168】図24に示されるように、この敷板704
には、横フレーム722の周面の溝712に合わせて2
条の横溝726が形成され、2本の縦フレーム724の
周面の溝712に合わせて縦溝728が形成されてい
る。この横溝726には、第2の位置決め部材である矩
形ブロック730が配置され、縦溝728には、第1の
位置決め部材である支持ブロック732が固定される。
【0169】図24及び図25に示されるように、支持
ブロック732は、長尺矩形状でアルミニウム製のブロ
ック734にステンレス製で表面が滑らかに仕上げられ
た支持板736を取付けたものであり、支持板736に
は、敷板704に形成された縦溝728へ挿入される一
対の脚部736Aが突設され、ブロック734には、縦
溝728に対応する貫通孔734Aが形成されている。
【0170】この支持ブロック732を敷板704へ取
り付けるときには、脚部736Aを一方の縦溝728に
挿入すると共に、貫通孔734Aから他方の縦溝728
へ皿ネジ、六角穴付ボルト738(図28参照)等のネ
ジやボルトを挿入して取付けるようになっている。図2
8に示されるように、この六角穴付ボルト738を挿入
する縦溝728に対応するブロック部材706の空洞部
710には、予めナット740を挿入して配置してお
り、このナット740へ六角穴付ボルト738を螺合し
て、支持ブロック732を敷板704上の任意の位置で
予め決定された位置に固定することができるようにして
いる。
【0171】また、図24及び図25に示されるよう
に、矩形ブロック730は、アルミニウム製のブロック
742の一方の面にステンレス製等で表面が滑らかに仕
上げられた当て板744を配置して形成されている。ま
た、ブロック742には、2条の横溝726に対応する
間隔で貫通孔742Aが穿設されている。この矩形ブロ
ック730を敷板704へ取付けるときには、貫通孔7
42Aをそれぞれ横溝726に対向させて配置し、横フ
レーム722を形成しているブロック部材706の空洞
部710の所定の位置に予め配置しているナット740
へ貫通孔742Aから六角穴付ボルト738(図28参
照)を挿入螺合して固定している。
【0172】このため、載置板700上には、PS版1
2の下方側の一端を支持ブロック732の支持板736
に当接させると共に、上下方向と直交する両側に配置し
た矩形ブロック730の当て板744の間で引き出し方
向に沿って位置が規制されて、予め定められた一定の位
置にPS版12が積層される。
【0173】図24に示されるように、この載置板70
0は、所定の角度で傾斜された状態で、ケーシング72
内の図示しないフレームに取付けられた上下の基台7
4、76との間に掛け渡されるように配置されて収容さ
れる。なお、この載置板700には、ケーシング72か
らの引き出し方向側の端部(矢印A方向側の端部)に前
面パネル610が取付けられている。
【0174】基台74、76のそれぞれには、ベース板
746、748が取付けられている。このベース板74
8、746には、それぞれにガイドローラ対750が所
定間隔で取付けられている。図26及び図27に示され
るように、ガイドローラ対750は、外周部に所定幅の
溝752が形成されたガイドローラ754をベース板7
46、748のそれぞれに上下に対で配置したものであ
り、それぞれのガイドローラ754は回転自在となって
いる。また、上方の基台74の近傍には、駆動方向が載
置板700の引き出し及び収容方向に沿ったロッドレス
シリンダ756が取付けられている。
【0175】載置板700には、枠フレーム702の引
き出し及び収容方向に沿って長尺のガイドブラケット7
58、760が取付けられている。図26に示されるよ
うに、ガイドブラケット758は枠フレーム702の上
フレーム716に設けられ、敷板704と反対側に基部
758Aが取付けられて連結されている。このガイドブ
ラケット758の中間部には、載置板700を所定の角
度で傾斜した状態で水平方向に沿うように屈曲された水
平部758Bが形成され、さらに先端部758Cが直角
に下方へ向けて屈曲されている。このガイドブラケット
758の先端部758Cは、ガイドローラ対750の間
から下方のガイドローラ754の溝752に挿入され、
水平部758Bが上方のガイドローラ754に当接され
て保持されている。
【0176】また、図27に示されるように、ガイドブ
ラケット760は、枠フレーム702の下フレーム71
8に配置され、基部760Aが下フレーム718の下面
側に連結されて取付けられている。このガイドブラケッ
ト760の中間部は、載置板700が所定の角度で傾斜
された状態で水平方向に沿うように屈曲された水平部7
60Bが形成され、さらに上方へ向けて直角に屈曲され
た先端部760Cが設けられている。このブラケット7
60は、先端部760Cがガイドローラ対750の上側
のガイドローラ754の溝752へ挿入され、水平部7
60Bが下側のガイドローラ754に当接した状態で保
持されている。
【0177】このため、載置板700は、上下に配置し
たガイドブラケット758、760の先端部758C、
760Cをそれぞれガイドローラ対750の一方のガイ
ドローラ754の溝752へ挿入した状態で所定角度に
保持され、ケーシング72からの引き出し方向及び収容
方向に沿って平行に移動可能となっている。
【0178】また、図24及び図26に示すように、載
置板700の上フレーム716には、中間部が上方へ向
けて凸となるように屈曲されたブラケット762が取付
けられている。図26に示されるように、このブラケッ
ト762の上方へ凸となった中間部には、係合孔762
Aが穿設されており、この係合孔762Aへロッドレス
シリンダ756の駆動ブロック756Aに回転自在に設
けた係合ローラ764が挿入されている。これによっ
て、ロッドレスシリンダ756が駆動して、駆動ブロッ
ク756Aが矢印A方向及び矢印A方向と反対方向へ移
動すると、この駆動ブロック756Aの移動に伴って載
置板700が多数のガイドローラ対750に保持されな
がら案内されて平行移動するようになっている。
【0179】なお、図26及び図27に示されるよう
に、ガイドブラケット758、760、ブラケット76
2を枠フレーム702に取付けるときには、ブロック部
材706の空洞部710に予め挿入しておいたナット7
40へ、ボルト766等を螺合して容易に固定できるよ
うになっている。
【0180】また、図24に示されるように、載置板7
00の引き出し方向側の端部下方には、載置板700を
床面から支持するキャスタ768が取付けられている。
このキャスタ768は、載置板700の移動に伴って床
面上を移動して、ケーシング72から引き出された載置
板700の先端部を確実に床面から支持するようになっ
ている。
【0181】なお、ロッドレスシリンダ756には、載
置板700のケーシング72からの引き出し方向側端部
及び収容方向側の端部にショックアブソーバ770が設
けられている。このショックアブソーバ770によっ
て、駆動ブロック756Aと共に載置板700を所定の
位置で円滑に停止させることができるようになってい
る。
【0182】この実施例3に適用したPS版サプライヤ
70では、所定の角度で傾斜して配置しているそれぞれ
の載置板700にPS版12が積層されている。このと
き、載置板700に積層されるPS版12は、下端部が
支持ブロック732の支持板736に当接して支持され
た状態で敷板704へ立て掛けられるようにして載置さ
れる。また、敷板704に載置されたPS版12の載置
板700引き出し方向の両側には、矩形ブロック730
がそれぞれ当接する。
【0183】この支持ブロック732及び矩形ブロック
730は、載置板700に積層するPS版12のサイズ
に応じて予め位置が決定されて取付けが可能であり、そ
れぞれの載置板700上に予め設定されたサイズのPS
版12を積層したときには、PS版12の上端部及び引
き出し方向に沿った中心位置を略一定の位置に揃えて配
置できる。また、それぞれの載置板700は、ロッドレ
スシリンダ756の駆動によってケーシング72から一
定の位置まで引き出される。
【0184】したがって、何れの載置板700に積層さ
れたPS版12であっても、PS版サプライヤ70から
一定の位置に引き出され、搬送ロボット24によってP
S版12を吸着して取り出すときに、容易にかつ正確に
搬送ロボット24の吸盤フレーム226の吸盤236、
240をPS版12の一定の位置に対向させることがで
き、次の工程へのPS版12の供給作業を円滑に行なう
ことができる。
【0185】また、このPS版サプライヤ70では、P
S版12を積層して載置する載置板700をブロック部
材706によって組んだ枠フレーム702に敷板704
を取付けた構造としているため、載置板700の軽量化
を図ることができ、載置板700を傾斜させ多数枚のP
S版12を載置したものであっても、駆動手段であるロ
ッドレスシリンダ756や、ガイドローラ対750にか
かる負荷を軽減することができ、円滑な載置板700の
引き出し及び収容が可能となる。
【0186】また、載置板700をケーシング72から
引き出したときには、載置板700が片持ち状態となる
が、このとき、引き出された載置板700の先端部をキ
ャスタ768によって床面から支持するようにしている
ため、ロッドレスシリンダ756は勿論、ガイドローラ
対750にも大きな負荷がかかることがない。
【0187】このように、PS版12等のシート状部材
をサイズ毎に分けて積層するときには、略箱体形状のト
レイ100等に代えて載置板700等のシート状部材載
置板に積層することも可能であり、これによって、シー
ト状部材を引き出すときや収容するときの駆動手段にか
かる負担を軽減することができ、円滑な動作を可能とす
る。 〔実施例4〕次に、図29乃至図33を参照しながら、
本発明の実施例4について説明する。なお、この実施例
4では、基本的な構成は実施例3と同じであり、実施例
3、即ち実施例1乃至実施例3と同一の部品には、同一
の符号を付与してその説明を省略している。
【0188】図29には、本実施例4に適用したシート
状部材の載置装置であるPS版サプライヤ80の内部を
示している。このPS版サプライヤ80は、前記したP
S版サプライヤ70と外形形状は同じであり、枠フレー
ム702内に複数の載置板700が引出し可能に設けら
れている。
【0189】このPS版サプライヤ80には、枠フレー
ム702の上部及び下部のそれぞれに引出し方向に沿っ
て複数のガイドローラ800が配置され、また、下部に
載置板700の下端部を支持する支持ローラ802が設
けられている。また、載置板700の上部及び下部に
は、それぞれ引出し方向の先端から後端に亘ってブラケ
ット804、806が設けられている。
【0190】載置板700は、引出し方向の先端部に設
けられたキャスタ768とブラケット806に当接する
支持ローラ802によって支持されて、上部及び下部に
設けたブラケット804、806がガイドローラ800
に係合して、PS版サプライヤ80からの引出し方向
(矢印A方向)及び収容方向へ移動可能となっている。
【0191】図30に示されるように、枠フレーム70
2の下部の基台76に設けられて上方へ向けて延設され
たベース板748には、シャフト808とシャフト81
0が互いに平行にかつ、ベース板748に対して略直角
に突設されている。これらのシャフト808とシャフト
810は、上下に対を成しており、上方のシャフト80
8には、外周面に溝812が形成されたガイドローラ8
00が回転自在に取付けられている。また、太径の下方
のシャフト810には、支持ローラ802が回転自在に
取付けられている。
【0192】載置板700の下部に設けられたブラケッ
ト806は、中間部806Aが水平方向に沿って延設さ
れ、先端部806Bが鉛直方向の略上方へ向けられて屈
曲されている。このブラケット806は、中間部806
Aの下面が支持ローラ802の上部周面に当接してお
り、これによって枠フレーム702に載置板700が支
持されている。
【0193】また、ブラケット806の先端部806B
は、下方からガイドローラ800の溝812内へ挿入さ
れており、挿入された先端部806Bと溝812の底部
812Aとは所定の離隔が設けられている。このため、
載置板700の下部は、ガイドローラ800によって引
出し方向と水平面に沿って直交する方向への移動が規制
されながら引出し方向及び収容方向へ案内されるように
なっている。また、ガイドローラ800の溝812の底
部812Aとブラケット806の先端部806Bとの間
には、通常、所定の隙間が生じるように配置されてお
り、この隙間分だけ、ガイドローラ800とブラケット
806が上下方向に沿って相対移動可能となっている。
【0194】図31は、載置板700の上部近傍を示し
ており、この図31に示されるように、枠フレーム70
2の上部に設けられ下方へ向けて延設されたベース板7
46には、シャフト808が略垂直に突設されており、
このシャフト808にガイドローラ800が回転自在に
取付けられている。
【0195】一方、載置板700の上部に設けられてい
るブラケット804は、先端部804Aが鉛直方向の略
下方へ向けられて所定の角度で屈曲されている。このブ
ラケット804の先端部804Aは、ガイドローラ80
0の溝812に上方から挿入されており、先端部804
Aと溝812の底部812Aとの間に所定の隙間が生じ
るようにして係合されている。このため、載置板700
の上部は、ブラケット804が係合されたガイドローラ
800によって引出し方向と水平面に沿って直交する方
向への移動が規制された状態で、引出し方向及び収容方
向に案内されるようになっている。
【0196】また、ガイドローラ800の溝812の底
部812Aとブラケット804の先端部804Aとの間
に、所定の隙間を設けていることにより、ガイドローラ
800とブラケット804が上下方向に相対移動可能と
なっている。
【0197】したがって、ロッドレスシリンダ756の
駆動によって載置板700を枠フレーム702から引き
出すときには、床面に沿って移動するキャスタ768と
ブラケット806が当接する支持ローラ802によって
支持されて移動する。このとき、載置板700は、上部
及び下部のブラケット804、806の先端部804
A、806Bがそれぞれガイドローラ800の溝812
へ入り込んでいるために、引出し方向と水平面に沿って
直交する方向への移動が規制されており、倒れ等が生じ
ることなく一定の傾斜角度(例えば鉛直方向に対して約
15°の傾斜)が保持されて移動される。
【0198】これによって、枠フレーム702から引き
出された載置板700に積層して載置しているPS版1
2を搬送ロボット24によって取り出すときに、PS版
12が一定の角度で傾斜しているため、PS版12を正
確に吸着して取り出すことができる。
【0199】また、PS版サプライヤ80が設置された
床面に凹凸等が生じると載置板700の引出し方向及び
収容方向への移動を行うときに、載置板700の先端部
を支えるキャスタ768が上下移動しようとする。この
とき、それぞれのブラケット804、806の先端部8
04A、806Bとガイドローラ800の溝812の底
部812Aとの間に生じさせている隙間によってキャス
タ768の上下移動に伴って、何れかの支持ローラ80
2に支持された状態で載置板700が部分的にバランス
良く上下移動する。
【0200】これによって、PS版サプライヤ80が設
置されている床面に凹凸等が生じていても、この凹凸に
よって引っ掛かり等が生じることなく、枠フレーム70
2から載置板700を円滑に引き出すことができると共
に、引出している載置板700を枠フレーム702へ収
容させることができる。
【0201】また、載置板700が上下移動できないよ
うに保持されていると、載置板700を移動させたとき
に床面の凹凸によってキャスタ768が浮き上がった
り、載置板700の先端部が押し上げられたりする。こ
のとき、枠フレーム702内で支持されている載置板7
00の後端部との間で載置しているPS版12の重量も
作用して載置板700に不必要に大きな荷重を掛けてし
まうことになる。これに対して、載置板700を上下移
動可能に支持することにより、床面の凹凸等に追従して
キャスタ768が上下して、このキャスタ768が載置
板700の先端部を確実に支持することができるため、
PS版サプライヤ80を設置した床面の凹凸による不必
要な荷重を載置板700に掛けてしまうのを防止するこ
とができる。
【0202】一方、図32及び図33には、実施例4に
適用した載置板700を示している。図32に示される
ように、この載置板700には、支持ブロック732に
換えて、支持ブロック820が敷板704の縦溝728
に位置決めされて取付けられている。なお、この載置板
700の敷板704には、引出し方向に沿った両端部に
のみ矩形ブロック730を取付ける横溝726を形成し
ている。
【0203】また、図33に示されるように、支持ブロ
ック820は、長手方向の中央部が細幅とされたブロッ
ク822の両端部に、略L字状の支持板824が取付け
られている。図30に示されるように、この支持板82
4は、載置板700に搭載可能とする最大枚数のPS版
12を載置したときに、このPS版12の下端部が支持
ブロック820からずり落ちないように上方へ向けて屈
曲されている。
【0204】図33に示されるように、この支持ブロッ
ク820の中央部には、所定の位置に2本の支持ピン8
26が立設されている。この支持ピン826は、支持ブ
ロック820に連結される第4の位置決め部材であるア
ダプタ830が係合されるようになっている。
【0205】このアダプタ830は、略矩形形状のフレ
ーム832と、このフレーム832の上部(図33の紙
面上方側)に設けられ、予め決められたサイズのPS版
12を複数枚挿入可能な挿入支持部834が設けられて
おり、フレーム832の下端部に形成した切欠836に
支持ピン826を挿入することにより支持ブロック82
0へ取付けるようになっている。なお、支持ピン826
の上端部には、フランジ828が形成され、フレーム8
32の不用意な離脱を防止している。
【0206】このアダプタ830の挿入支持部834に
は、複数枚(例えば10枚程度)のPS版12が挿入可
能な挿入溝838が形成されている。この挿入溝838
は、PS版12のサイズ及び厚さ(板厚)に合わせて溝
幅及び溝の長さが決められて形成されている。即ち、挿
入溝838の溝幅は、挿入する複数枚のPS版12の厚
さに合わせてあり、溝の長さは、載置板700の引出し
方向に沿ったPS版12の長さとされている。
【0207】また、このアダプタ830のフレーム83
2は、既に載置板700に載置されているPS版12
と、このPS版12の最表層に一時的に載置するPS版
12のの載置したときの上方方向の長さの差に応じて形
成されている。
【0208】これにより、このアダプタ830によっ
て、支持ブロック820を介して所定のサイズのPS版
12の上端を既に載置板700上に載置しているPS版
12の上端と合わせると共に、引出し方向の中心位置を
一致させることができるようにしている。なお、このア
ダプタ830は、載置板700に載置されている比較的
大きいサイズのPS版12(PS版12A)と割込み処
理等のために一時的に載置するPS版12Aよりも小さ
いサイズのPS版12(PS版12B)のサイズの差に
応じて予め複数種類用意しており、大きいサイズのPS
版12Aの最上層に小さいサイズのPS版12Bを載置
するようにしている。
【0209】したがって、例えば、PS版サプライヤ8
0に装填されていないサイズのPS版12Bの割込み処
理を行いたいときには、このPS版12Bよりも大きい
サイズのPS版12Aが載置されている載置板700の
支持ブロック820に、PS版12AとPS版12Bと
のサイズの差に合わせたアダプタ830を装着してPS
版12Aの上に載せる。これによって、割込み処理した
いPS版12BをPS版12Aの上に載置して載置板7
00状にあたかもPS版12Bのみが載置されているよ
うにすることができる。
【0210】すなわち、アダプタ830はPS版12A
とPS版12Bとのサイズの差に合わせてあるため、こ
のアダプタ830を、PS版12Aを位置決めしている
支持ブロック820に装着することにより、あたかも載
置板700上にPS版12Bを直接載置したのち同様
に、PS版12A上にPS版12Bを正確に位置決めす
ることができる。これにより、このPS版12Bを搬送
ロボット24によって正確に取り出すことができ、この
PS版12Bの殖版処理を円滑に行うことができる。
【0211】なお、既に載置板700の敷板704上に
積層しているPS版12Aに載せて位置決めするPS版
12Bは、載置板700に装填した状態で、上下方向に
沿った長さがPS版12Aよりも短く、また引出し方向
に沿った寸法が同じか短いサイズであれば、このサイズ
の差に合わせてフレームを換えて準備されているアダプ
タ830を用いて載置板700に装填することができ
る。
【0212】このように、一時的に異なるサイズのPS
版12を搭載するときは、異なるサイズのPS版12の
割込み処理に限らず、例えば、既に同じサイズのPS版
12が何れかの載置板700に装填されているにも拘ら
ず、このサイズのPS版12を連続して多量に処理する
必要があるとき等に、追加してPS版サプライヤ80に
装填するときに用いることができる。
【0213】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明のシート状部
材の収容装置及びシート状部材の載置装置は、比較的狭
い設置スペースでシート状部材をサイズ毎に別けて積層
することができるため、例えばシート状部材を取り出す
ときでもサイズを間違えることがない。また、サイズ毎
に分けてあるシート状部材を選択して引き出すことがで
きるため、シート状部材の収容や積込及び取出しが極め
て容易となる。
【0214】これに加えて、トレイやシート状部材載置
板を傾斜させているため、シート状部材を手で持ってト
レイやシート状部材載置板に積み込む作業が極めて容易
である。また、異なるサイズのシート状部材をシート状
部材載置板上に載置することができ、さらに、シート状
部材載置板の移動を極めて円滑に行うことができる優れ
た効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に適用した自動殖版システムの概略構
成を示す斜視図である。
【図2】実施例1に適用した印刷版収容部であるPS版
サプライヤを示す概略斜視図である。
【図3】実施例1のトレイを示す概略平面図である。
【図4】実施例1のトレイの長孔とピンを示す要部斜視
図である。
【図5】実施例1のPS版サプライヤへのトレイの取付
けを示す要部斜視図である。
【図6】図5の6−6線に沿った要部断面図である。
【図7】(A)は図5の7A−7A線に沿った要部断面
図、(B)は図5の7B−7B線に沿った要部断面図で
ある。
【図8】搬送ロボットを示す概略側面図である。
【図9】搬送ロボットのレールへの取付けを示す図8の
9−9線に沿った要部断面図である。
【図10】搬送ロボットのアームに取り付けた吸盤フレ
ームを示す概略斜視図である。
【図11】吸盤フレームの各吸盤への負圧管路の接続を
示す概略配管系統図である。
【図12】版検出センサと残量検出センサを示す吸盤フ
レームの要部断面図である。
【図13】本実施例に適用した殖版機の一例を示す概略
正面図である。
【図14】(A)乃至(D)はそれぞれ、露光台へのP
S版の装着を示す自動殖版機の要部断面図であり、
(A)は吸盤フレームでPS版を保持して露光台へ対向
した状態、(B)はPS版の基準側の吸着保持を解除し
た状態、(C)は吸盤フレームによるPS版の保持を解
除した状態、(D)は露光台へPS版を密着させるため
に吸盤によってPS版を押圧している状態を示してい
る。
【図15】排出部を構成するベルトコンベアの構成を示
す要部斜視図である。
【図16】本実施例の自動給排版装置の作動の一例を示
すフローチャートである。
【図17】吸盤フレームによるトレイからのPS版の取
出し動作を示すフローチャートである。
【図18】吸盤フレームによる自動殖版機へのPS版の
装着動作を示すフローチャートである。
【図19】ベルトコンベアの作動を示すフローチャート
である。
【図20】本発明の実施例2に適用したPS版サプライ
ヤ近傍を示す自動殖版システムの要部斜視図である。
【図21】実施例2に適用したPS版サプライヤを図2
0とは異なる方向から見た斜視図である。
【図22】実施例2に適用したトレイを示す概略平面図
である。
【図23】実施例2のPS版サプライヤをトレイの引出
し方向側から見た正面図である。
【図24】本発明の実施例3に適用したPS版サプライ
ヤの概略斜視図である。
【図25】実施例3に適用した載置板を示す図24とは
異なる方向から見た要部斜視図である。
【図26】図24の26−26線に沿った載置板の要部
断面図である。
【図27】図24の27−27線に沿った載置板の要部
断面図である。
【図28】実施例3に適用した金属ブロックを示す要部
斜視図である。
【図29】実施例4のPS版サプライヤを載置板の引出
し方向に沿って切断した概略断面図である。
【図30】上部の支持ローラ近傍を載置板の引出し方向
側から見た要部断面図である。
【図31】下部の支持ローラ近傍を載置板の引出し方向
側から見た要部断面図である。
【図32】実施例4に適用した載置板を示す要部斜視図
である。
【図33】載置板に取付けるアダプタを示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 自動殖版システム 12 PS版(シート状部材) 14、60 PS版サプライヤ(シート状部材の収容
装置) 24 搬送ロボット 70、80 PS版サプライヤ(シート状部材の載置
装置) 100、600 トレイ 104、602 底板 112 ブロック 114 長孔 116 長孔 122、124 ハット金具 126 ピン 134 フレーム 136、756 ロッドレスシリンダ(移動手段) 150、154、158 ガイドローラ(支持手段) 152 ガイド板(支持手段) 612 長孔 618 貫通孔 700 載置板(シート状部材載置板) 702 枠フレーム(枠体) 704 敷板(板状部材) 706 ブロック部材(金属製のブロック、第1及び
第2の固定部材) 722 横フレーム(第2の固定部材) 724 縦フレーム(第1の固定部材) 730 矩形ブロック(第2の位置決め部材) 732 支持ブロック(第1の位置決め部材) 750 ガイドローラ対(支持手段) 800 ガイドローラ 802 支持ローラ 820 支持ブロック(第1の位置決め部材) 830 アダプタ(第4の位置決め部材)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状部材を底板上に積層して収容す
    る複数のトレイと、前記トレイの底板に取付けられ載置
    される前記シート状部材の周縁の所定の一部に当接する
    第1の位置決め部材と、前記前記第1の位置決め部材に
    当接する周縁と反対側の周縁に対向し前記第1の位置決
    め部材の接離方向に沿った所定の位置に固定可能な第2
    の位置決め部材と、前記第1の位置決め部材と第2の位
    置決め部材との接離方向と略直交する方向の両方向の前
    記シート状部材の周縁に対向して対で設けられ互いの接
    離方向に沿った所定の位置で固定可能な第3の位置決め
    部材と、前記トレイをそれぞれのトレイの底板が互いに
    平行となるように収容するフレームと、を有することを
    特徴とするシート状部材の収容装置。
  2. 【請求項2】 前記トレイが前記印刷版を水平状態で積
    層するように前記フレームに収容され、前記フレームと
    前記トレイのそれぞれとの間に設けられフレームに対し
    てトレイを個別に水平方向に沿って相対移動可能に支持
    する支持手段と、前記個々のトレイのそれぞれに設けら
    れそれぞれを選択的に前記フレームからの引出し方向及
    び収容方向へ移動させる駆動手段と、を有することを特
    徴とする請求項1のシート状部材の収容装置。
  3. 【請求項3】 シート状部材を底板上に積層して収容す
    る複数のトレイと、前記トレイの底板に取付けられ載置
    される前記シート状部材の第1の辺に平行に移動可能で
    かつ固定可能な第1の位置決め部材と、前記第1の位置
    決め部材の移動方向と略直交する方向の両方向の前記シ
    ート状部材の周縁に対向して対で設けられ互いの接離方
    向に沿った所定の位置で固定可能な第2の位置決め部材
    と、前記トレイを水平方向に対して所定角度で傾斜した
    状態で収容するフレームと、前記複数のトレイのそれぞ
    れを個別に平行移動可能に支持する支持手段と、前記ト
    レイのそれぞれを選択的に前記フレームから引き出し方
    向及び前記フレームへの収容方向に移動させる移動手段
    と、を有することを特徴とするシート状部材の収容装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第1の位置決め部材が前記水平方向
    に対して所定の角度で傾斜した状態で収容される各トレ
    イ内の前記シート状部材の上縁が略同一高さとなるよう
    に前記シート状部材の下縁を支持することを特徴とする
    請求項3のシート状部材の収容装置。
  5. 【請求項5】 前記シート状部材の上縁の位置を規制す
    る規制部材が設けられていることを特徴とする請求項4
    のシート状部材の収容装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動手段が前記フレームの前記トレ
    イ引き出し方向に沿って配置されたロッドレスシリンダ
    を備えていると共に、前記ロッドレスシリンダの駆動ブ
    ロックと前記トレイとが一体移動可能に係合されている
    ことを特徴とする請求項2から請求項5の何れかのシー
    ト状部材の収容装置。
  7. 【請求項7】 金属製のブロックを組合せた枠体に板状
    部材を固定してなる複数のシート状部材載置板と、前記
    シート状部材載置板に取付けられ載置されるシート状部
    材の第1の辺に平行に移動可能でかつ固定可能な第1の
    位置決め部材と、前記第1の位置決め部材の移動方向と
    略直交する方向の両方向の前記シート状部材の周縁に対
    向して対で設けられ互いの接離方向に沿った所定の位置
    で固定可能な第2の位置決め部材と、前記第1の位置決
    め部材を前記シート状部材載置板を介して固定する第1
    の固定部材と、前記第2の位置決め部材を前記シート状
    部材載置板を介して固定する第2の固定部材と、前記シ
    ート状部材を水平方向に対して所定角度で傾斜した状態
    で収容するフレームと、前記シート状部材載置板のそれ
    ぞれを個別に平行移動可能に支持する支持手段と、前記
    シート状部材載置板のそれぞれを選択的に前記フレーム
    からの引き出し方向及び前記フレームへの収容方向に移
    動させる移動手段と、を有することを特徴とするシート
    状部材の載置装置。
  8. 【請求項8】 前記第1及び前記第2の位置決め部材に
    位置決めされて前記シート状部材載置板上に載置された
    シート状部材の最表層上にこのシート状部材と異なるサ
    イズのシート状部材を載置したときに、この異なるサイ
    ズのシート状部材を位置決めして支持可能な第4の位置
    決め部材を前記第1の位置決め部材に取付け可能とした
    ことを特徴とする請求項7のシート状部材の載置装置。
  9. 【請求項9】 前記水平方向に対して所定角度で傾斜し
    た状態で載置される各シート状部材載置板上の前記シー
    ト状部材の上縁が略同一高さとなるように、前記シート
    状部材載置板に前記シート状部材が位置決めされること
    を特徴とする請求項7又は請求項8のシート状部材の載
    置装置。
  10. 【請求項10】 前記移動手段が前記フレームの前記シ
    ート状部材載置板の引き出し方向に沿ったロッドレスシ
    リンダを備えると共に、前記ロッドレスシリンダの駆動
    ブロックと前記シート状部材載置板が一定移動可能に係
    合されていることを特徴とする請求項7から請求項9の
    何れかのシート状部材の載置装置。
  11. 【請求項11】 前記移動手段が前記フレームに前記シ
    ート状部材載置板の引出し方向に沿って所定間隔で設け
    られた支持ローラと、前記シート状部材載置板の引出し
    方向先端部に設けられて床面に沿って移動するキャスタ
    と、前記シート状部材載置板と係合しシート状部材載置
    板を引出し方向と水平面上で直交する方向への移動を規
    制するガイドローラと、を備えたことを特徴とする請求
    項7から請求項10の何れかのシート状部材の載置装
    置。
  12. 【請求項12】 前記ガイドローラが周面に前記シート
    状部材載置板と係合する溝が形成されたローラであり、
    前記フレームの上部及び下部に設けられて前記シート状
    部材載置板の上部及び下部を引出し方向に沿って案内す
    ることを特徴とする請求項11のシート状部材の載置装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023097689A1 (zh) * 2021-12-03 2023-06-08 王孟淇 一种凝胶糖果生产淀粉过滤装置

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