JP3315780B2 - ノイズ除去装置及び周期計測装置 - Google Patents

ノイズ除去装置及び周期計測装置

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JP3315780B2 JP28958093A JP28958093A JP3315780B2 JP 3315780 B2 JP3315780 B2 JP 3315780B2 JP 28958093 A JP28958093 A JP 28958093A JP 28958093 A JP28958093 A JP 28958093A JP 3315780 B2 JP3315780 B2 JP 3315780B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えばモータ等の回転周
期の計測を目的として取り出したパルス信号に対し、そ
のパルス信号のエッジ付近に現れるノイズを除去するノ
イズ除去装置と、そのノイズ除去装置を応用した周期計
測装置に関するものである。
【0002】モータを精度良く制御するためには、その
回転周期を正確に計測することが必要となる。通常、モ
ータの回転周期はその回転に応じたパルス信号を取り出
し、そのパルス信号の周期を読み取ることにより計測さ
れる。しかし、取り出したパルス信号にノイズが混入す
る場合には、そのノイズが正確な検出の邪魔をするため
モータの周期が正確に計測されない。また、取り出した
パルス信号に基づきモータの回転異常を検出する場合に
も、ノイズが正確な検出の邪魔をするため回転異常の誤
判定を引き起こす虞れがある。そのため、このような目
的でモータの回転周期を計測する際には、取り出したパ
ルス信号のノイズ対策が重要となってきている。
【0003】
【従来の技術】一般に、モータの回転周期を計測するた
めにモータから取り出された検出信号ASは、モータの
回転に応じた周期で振幅する図5に示すようなサインカ
ーブを描くアナログ信号として取り出される。この検出
信号ASは例えばロータの回転に伴って発生する逆起電
力として取り出すことができる。通常、取り出された検
出信号ASはパルス信号に変換されて処理される。
【0004】パルス信号への変換は、例えば図5及び図
6に示すように検出信号ASに対して破線で示すスレッ
ショルドレベルVS を設定し、コンパレータ等を介する
ことにより行われる。即ち、検出信号ASの電圧レベル
がこのスレッショルドレベルVS より高いときにHレベ
ル、低いときにLレベルを出力させることによりデジタ
ル化され、図5及び図6に示すようなパルス信号PS1
が得られる。
【0005】しかし、図5に示すパルス信号PS1から
分かるようにパルス信号への変換の際に検出信号ASに
混入されたノイズまでもがデジタル化されてしまう。こ
のパルス信号PS1はノイズパルスを含んでいるので、
このまま周期計測に使用すると、ノイズを拾ってモータ
の回転周期を正確に計測できなくなる虞れがある。その
ため、図7に示すようにパルス信号PS1を周期計測に
使用できるようにノイズ除去されたパルス信号SSに整
形する必要がある。通常、このノイズ除去はパルス信号
PS1をフィルタ回路を通したり、ノイズをソフト的に
検出して除去するソフトウェアを使用することにより行
われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、フィルタ回路
は比較的回路が大型となるため、フィルタ回路を外部回
路として取り付けると、外部回路の占有面積の増大から
集積回路の大型化が余儀なくされていた。一方、ソフト
ウェアによりノイズ除去する場合には、そのソフトウェ
アを動作させるためにCPUの負担が増大するうえ、そ
のソフトウェアを記憶装置に記憶させるため他のソフト
ウェアの記憶容量が低下するという問題があった。
【0007】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、第1の目的はフィルタ回路やソフトウェア
を使用することなく比較的小型な回路で検出信号に混入
したノイズを除去することができるというノイズ除去装
置を提供することにあり、第2の目的はそのノイズ除去
装置を用いて周期計測を精度良く行うことができる周期
計測装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。即ち、エッジ検出手段1は反転付近にノイズ
を含む所定周期の第1のパルス信号PS1を入力し、第
1のパルス信号PS1の立ち上がり及び立ち下がりエッ
ジと対応する位置(時刻)にエッジ検出パルス信号PS
3を出力する。反転手段2は第1のパルス信号PS1と
互いのノイズが同時刻に重ならないように所定位相角ず
れた第2のパルス信号PS2を反転した反転信号PS4
を出力する。第1の論理積手段3はエッジ検出パルス信
号PS3と反転信号PS4とを論理積した第1の出力信
号PS6を出力する。第2論理積手段4はエッジ検出パ
ルス信号PS3と第2のパルス信号PS2とを論理積し
た第2の出力信号PS5を出力する。信号再生手段5は
第1の出力信号PS6と第2の出力信号PS5とを入力
し、第1の出力信号PS6と第2の出力信号PS5のう
ちいずれか一方の信号を検出するとHレベルとなるセッ
トレベル、他方の信号を検出するとLレベルとなるリセ
ットレベルの出力信号PS7を出力する。
【0009】
【作用】本発明によれば、第1のパルス信号PS1はエ
ッジ検出手段1を介することによりエッジ検出時にパル
スが出力されたエッジ検出パルス信号PS3として出力
される。その際、第1のパルス信号PS1中に混入する
ノイズもパルスとして出力される。ここで、第1のパル
ス信号PS1中のノイズは反転付近に存在するため、エ
ッジ検出パルス信号PS3中には第1のパルス信号PS
1の反転位置と対応する時期にパルス群が周期的に現れ
る。そして、第1のパルス信号PS1と第2のパルス信
号PS2は同時刻に互いのノイズが重ならない所定位相
角だけずれているので、エッジ検出パルス信号PS3中
のパルス群は第2のパルス信号PS2のLレベルと対応
する第1のパルス群と、該第1のパルスと半周期ずれ
て第2のパルス信号PS2のHレベルと対応する第2の
パルス群からなる。
【0010】エッジ検出パルス信号PS3と反転手段2
から出力される反転信号PS4とが第1の論理積手段3
により論理積されると、第1の論理積手段3からはエッ
ジ検出パルス信号PS3中の第1のパルス群のみを含む
第1の出力信号PS6が出力される。また、エッジ検出
パルス信号PS3と第2のパルス信号PS2とが第2の
論理積手段4により論理積されると、第2の論理積手段
4からはエッジ検出パルス信号PS3中の第2のパルス
群のみを含む第2の出力信号PS5が出力される。
【0011】第1の出力信号PS6と第2の出力信号P
S5は信号再生手段5に入力され、第1の出力信号PS
6と第2の出力信号PS5のうちいずれか一方の信号の
Hレベルを検出するとHレベルにセットされ、他方の信
号のHレベルを検出するとLレベルにリセットされる。
その結果、出力信号PS7は第1のパルス群の最初の立
ち上がり時にHレベルにセットされて第2のパルス群の
最初の立ち上がり時にLレベルにリセットされるか、ま
たは第1のパルス群の最初の立ち上がり時にLレベルに
リセットされて第2のパルス群の最初の立ち上がり時に
Hレベルにセットされる。つまり、出力信号PS7は第
1のパルス信号PS1の周期と対応して立ち上がり及び
立ち下がりし、第1のパルス信号PS1からノイズが除
去された信号となる。そして、出力信号PS7中の隣接
する立ち上がりエッジ間または立ち下がりエッジ間を計
時すれば、第1のパルス信号PS1の周期が精度良く計
測される。
【0012】
【実施例】以下、本発明を3相交流モータの回転周期の
異常を検出する周期異常検出装置に具体化した一実施例
を図2〜図6に従って説明する。
【0013】本実施例の3相交流モータはエンコーダ
(図示せず)を装備している。エンコーダはステータに
固定された3つのコイルのうち1つのコイルに対し、ロ
ータの回転に伴い発生する逆起電力を検出するようにな
っており、その逆起電力に応じた図5に示すようなサイ
ンカーブを描く周期信号ASがエンコーダから出力され
る。
【0014】エンコーダはコンパレータ(図示せず)と
接続され、エンコーダから出力される周期信号ASはコ
ンパレータを介することによりデジタル化される。即
ち、周期信号ASの電圧値が図6に示すスレッショルド
レベルVS (例えば0.1ボルト)と比較され、その電
圧値がスレッショルドレベルVS より大きいときにはH
レベルが、スレッショルドレベルVS より小さいときに
はLレベルが出力されるようになっている。そして、図
5及び図6に示すようなパルス信号PS1が得られ、こ
のパルス信号PS1に基づいて周期計測が行われる。
【0015】コンパレータの出力端子は図2に示す周期
異常検出装置11の入力端子11aと接続されるととも
に、遅延回路(図示せず)を介して入力端子11bと接
続されている。遅延回路は3相交流モータが予め設定さ
れた所定速度で回転駆動されているときに、パルス信号
PS1の位相角を90度分だけ遅らせ得る所定時間だけ
入力信号を遅延させるように設定されている。
【0016】図2に示すように、周期異常検出装置11
はエッジ検出回路12、アンド回路13,14、ノット
回路15及びRSフリップフロップ16から構成される
ノイズ除去回路部NCを備えている。前記入力端子11
a,11bはノイズ除去回路部NCと接続されている。
即ち、入力端子11aはエッジ検出回路12を介してア
ンド回13及びアンド回路14の各入力端子と接続さ
れ、入力端子11bはノット回路15を介してアンド回
路13の入力端子と接続されるとともに、アンド回路1
4の入力端子と接続されている。そして、アンド回路1
3,14の各出力端子はそれぞれRSフリップフロップ
16の入力端子と接続されている。即ち、アンド回路1
3の出力端子がRSフリップフロップ16のリセット入
力端子と接続され、アンド回路14の出力端子がRSフ
リップフロップ16のセット入力端子と接続されてい
る。
【0017】エッジ検出回路12はパルス信号PS1の
立ち上がり及び立ち下がりエッジを検出すると同時にパ
ルス幅の充分小さな1パルスを出力する。即ち、図3
(a),(c)に示すようにエッジ検出回路12は、パ
ルス信号PS1の各エッジと対応する位置(時刻)に1
パルスを出力するパルス信号PS3を出力するようにな
っている。
【0018】また、RSフリップフロップ16はそのQ
端子にて立ち上がりエッジ検出回路17と接続されてい
る。立ち上がりエッジ検出回路17はRSフリップフロ
ップ16のQ端子から出力されるパルス信号PS7(図
3(g)に示す)の立ち上がりエッジを検出し、立ち上
がりエッジを検出するとそのエッジ検出位置にてエッジ
信号ESを出力するようになっている。立ち上がりエッ
ジ検出回路17は中央処理装置(以下、CPUという)
18に接続され、エッジ信号ESはCPU18に出力さ
れるようになっている。
【0019】CPU18はタイマ19及びキャプチャレ
ジスタ20と接続され、エッジ信号ES入力時における
タイマ19の計時時間tをキャプチャレジスタ20に取
り込ませるとともにそれと同時にタイマ19をリセット
するようになっている。さらに、CPU18は2つのレ
ジスタ21,22と接続されている。レジスタ21には
3相交流モータが設定回転速度で駆動されたときの周期
信号ASの周期に相当する期待値Tが設定され、レジス
タ22にはレジスタ21の期待値Tに対する許容値δが
設定されている。CPU18はエッジ信号ESを入力す
る度に、タイマ19のリセット後にキャプチャレジスタ
20及びレジスタ21,22から各格納値t,T,δを
読み出し、図4にフローチャートで示す異常判定ルーチ
ンを実行する。
【0020】CPU18はアラーム23と接続され、異
常判定ルーチン処理の結果、周期異常が認められたとき
にアラーム23を作動させるようになっている。また、
CPU18はタイマ19の計時がオーバーフローしたと
きにもアラーム23を作動させる。尚、周期異常検出装
置11は3相交流モータの回転速度が安定した領域での
み作動されるようになっている。
【0021】次に前記のように構成された周期異常検出
装置の作用を説明する。3相交流モータが駆動開始され
てその回転速度が安定すると、エンコーダから図5に示
すような周期信号ASが出力される。周期信号ASはコ
ンパレータに入力され、図6に示すようにその電圧値が
スレッショルドレベルVS より大きいときにHレベル
が、スレッショルドレベルVS より小さいときにLレベ
ルが出力される。その結果、図5に示すようなパルス信
号PS1に変換される。パルス信号PS1は、同図に示
すように周期信号ASがプラス電位からマイナス電位へ
下降するときにスレッショルドレベルVS を横切る位置
にて立ち下がり、周期信号ASがマイナス電位からプラ
ス電位へ上昇するときにスレッショルドレベルVS を横
切る位置にて立ち上がる。即ち、パルス信号PS1は周
期信号ASと同じ周期で立ち上がり立ち下がりをする。
しかし、図6に示すように周期信号AS中がA/D変換
される際に周期信号AS中のノイズが一緒にデジタル化
されてしまうため、パルス信号PS1は立ち上がり及び
立ち下がりエッジ付近にノイズNを混在する。
【0022】パルス信号PS1はコンパレータから入力
端子11aに出力されるとともに、遅延回路を介してほ
ぼ90度位相の遅れた図3(b)に示すパルス信号PS
2として入力端子11bに出力される。パルス信号PS
1とパルス信号PS2は互いにほぼ90度位相がずれて
いるため、各パルス信号PS1,PS2中に存在するエ
ッジ付近のノイズNは同時刻に重複していない。
【0023】入力端子11aからエッジ検出回路12に
入力されたパルス信号PS1は、その立ち上がり及び立
ち下がりエッジが検出され、各エッジ位置にて1パルス
出力されることにより図3(c)に示すパルス信号PS
3に変換される。パルス信号PS3にはノイズNのエッ
ジ検出による出力パルスを含むパルス群が周期的に現れ
る。このパルス信号PS3はエッジ検出回路12からア
ンド回路13及びアンド回路14の各入力端子にそれぞ
れ入力される。一方、入力端子11bからのパルス信号
PS2は、アンド回路14に直接入力されるとともに、
ノット回路15を介して反転されて図3(d)に示すパ
ルス信号PS4としてアンド回路13に入力される。
【0024】アンド回路14ではパルス信号PS2とパ
ルス信号PS3が論理積され、図3(e)に示すパルス
信号PS5が出力される。また、アンド回路13ではパ
ルス信号PS3とパルス信号PS4が論理積されて図3
(f)に示すパルス信号PS6が出力される。パルス信
号PS5にはパルス信号PS3中のパルス群のうちパル
ス信号PS1の立ち下がりと対応する位置すなわち周期
信号ASがプラス電位からマイナス電位に降下するとき
にスレッショルドレベルVS を横切る位置に現れるパル
ス群のみがパルスとして現れる。また、パルス信号PS
6にはパルス信号PS3中のパルス群のうちパルス信号
PS1の立ち上がりと対応する位置すなわち周期信号A
Sがマイナス電位からプラス電位に上昇するときにスレ
ッショルドレベルVS を横切る位置に現れるパルス群の
みがパルスとして現れる。
【0025】パルス信号PS5はリップフロップ16
のセット入力端子Sに入力され、パルス信号PS6はフ
リップフロップ16のリセット入力端子Rに入力され
る。その結果、フリップフロップ16のQ端子からはパ
ルス信号PS5中の各パルス群のうち最初に現れるパル
スの立ち上がり位置にて立ち上がり、パルス信号PS6
中の各パルス群のうち最初に現れるパルスの立ち上がり
位置にて立ち下がる図3(g)に示すパルス信号PS7
が出力される。即ち、パルス信号PS7はパルス信号P
S1からノイズNの成分を除去した信号となっており、
隣接する各立ち上がりエッジ間及び各立ち下がりエッジ
間がそれぞれ検出信号ASの1周期と対応している。
【0026】このパルス信号PS7は立ち上がりエッジ
検出回路17に入力され、パルス信号PS7中の立ち上
がりエッジが検出される度にCPU18にエッジ信号E
Sが出力される。ここで、タイマ19は周期異常検出装
置11の作動開始と同時に作動しており、エッジ信号E
SがCPU18に入力される度に、エッジ信号ES入力
時におけるタイマ19の計時時間tがキャプチャレジス
タ20に取り込まれる。また、これと同時にタイマ19
がリセットされる。即ち、キャプチャレジスタ20には
エッジ信号ES間の時間間隔tすなわち検出信号ASの
周期tが経時的に取り込まれる。CPU18はキャプチ
ャレジスタ20に新たな時間間隔tが取り込まれる度に
その計時時間tを読み出し、図4にフローチャートで示
す異常判定ルーチを実行する。
【0027】即ち、CPU18は図4に示すようにステ
ップ1(図4にS1と記す)においてレジスタ21に設
定された期待値Tを読み出し、期待値Tと計時時間tと
の差D(=|T−t|)を算出する。ステップ2におい
て、CPU18はレジスタ22に設定された許容値δを
読み出し、差Dから許容値δを引いた許容誤差A(=D
−δ)を算出する。ステップ3において、CPU18は
許容誤差Aがゼロより小さいか否かを判断する。即ち、
許容誤差Aがゼロより小さい(A<0)の場合には、3
相交流モータが正常に駆動していると判断して当該異常
判定ルーチンを終えて復帰する。また、許容誤差Aがゼ
ロ以上(A≧0)の場合には、3相交流モータが正常に
駆動していないと判断し、ステップ4に移行してアラー
ム23を作動させる。さらに、CPU18はタイマ19
の計時時間tがオーバーフローした場合には、3相交流
モータの回転速度が遅いと判断してアラーム23を作動
させる。こうして周期異常検出装置11は3相交流モー
タの回転周期を検出し、検出した回転周期を予め設定さ
れた設定回転速度と対応する周期と比較することにより
モータの回転異常を検出する。
【0028】以上詳述したように本実施例によれば、エ
ンコーダにより検出した周期信号ASをA/D変換する
際に、一緒にデジタル化されたノイズNは、ノイズNが
同時刻に重ならないように90°位相がずれた2つのパ
ルス信号PS1,PS2をノイズ除去回路部NCの各入
力端子11a,11bに入力することにより除去され
る。そして、ノイズNが除去されたパルス信号PS7を
用いることにより3相交流モータの回転周期を精度良く
検出することができる。また、ノイズ除去回路部NCは
従来使用されているフィルタ回路に比較して小型で済む
ので、外部回路を小型化することができ、ひいては半導
体集積回路を小型化することができる。また、ノイズ除
去用のソフトウェアを使用しない構成なので、ソフトウ
ェアを動作させるためCPUの負担が増大することがな
いうえ、そのソフトウェアを記憶装置に記憶させる必要
もないので他のソフトウェアの記憶容量が低下する心配
もない。
【0029】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次のよ
うに変更することができる。 (1)上記実施例では、3相交流モータのステータに固
定された3つのコイルのうち1つのコイルに発生する逆
起電力から得られたパルス信号PS1と、該パルス信号
PS1を遅延回路により90°だけ位相遅れさせること
により得られたパルス信号PS2とを入力信号とする構
成とした。これに対し、3相交流モータのステータに固
定された3つのコイルのうち2つのコイルに発生する逆
起電力から得られる120°位相のずれた2つのパルス
信号を入力端子11a,11bからの入力信号とする構
成としてもよい。この場合、モータの回転速度に拘わら
ず、ほぼ何時でも2つのパルス信号の位相差が120°
となるため、モータの回転速度が変化する場合にも周期
計測が可能となる。その他、一対のホール素子から検出
信号を取り出す構成など公知の構成により位相が所定角
度だけずれた2つの信号を取り出す構成としてもよい。
【0030】(2)前記(1)で述べた3相交流モータ
のステータに固定された2つのコイルに発生する逆起電
力から得られる120°位相のずれた2つのパルス信号
を入力信号として用いた場合には、モータの回転方向に
応じてパルス信号PS7の位相が180°ずれる。即
ち、モータの回転方向に応じてパルス信号PS2の位相
がパルス信号PS1に対して進んだり遅れたりし、パル
ス信号PS2及びパルス信号PS4がモータの回転方向
に応じて互いに反転するため、パルス信号PS7がモー
タの回転方向に応じて反転する。このパルス信号PS7
の位相がモータの回転方向に応じて180°ずれること
を利用してモータの回転方向を認知させる構成としても
よい。この応用として例えばモータの回転方向が設定し
た回転方向通りであるか否かを検知する検知手段を前記
周期異常検出装置11に付加する構成としてもよい。
【0031】(3)第1のパルス信号と第2のパルス信
号との位相差は、両信号中のノイズが同時刻に重ならな
ければ良く、上記実施例における90°や120°に限
定されない。
【0032】(4)立ち上がりまたは立ち下がりエッジ
が検出信号ASの周期に対応して1つだけ現れるパルス
信号が得られる構成であれば、回路構成を適宜に変更す
ることができる。例えば、アンド回路13をセット入力
端子Sに接続し、アンド回路14をリセット入力端子R
に接続する構成としたり、立ち上がりエッジ検出回路1
7に替えて立ち下がりエッジを検出する立ち下がりエッ
ジ検出回路としてもよく、さらにフリップフロップ16
のQ端子に替えてバーQ端子にて立ち上がりエッジ検出
回路17と接続する構成としてもよい。
【0033】(5)上記実施例では本発明を3相交流モ
ータの周期計測に応用したが、その周期計測対象は3相
交流モータに限定されない。例えば、3相以外の複数相
交流モータに適用したり、直流モータに本発明を適用し
てもよい。例えば、ブラシレスモータに設けられたホー
ル素子からの検出信号を用いて周期計測を行う構成とし
てもよい。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、フ
ィルタ回路やソフトウェアを使用することなく比較的小
型な回路で検出信号に混入したノイズを除去することが
できるという優れた効果を奏する。また、請求項2に記
載の発明によれば、そのノイズ除去装置を用いて周期計
測を精度良く行うことができ、さらに請求項3に記載の
発明によれば、計測対象の周期異常を検出することがで
きるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】一実施例の周期異常検出装置を示す電気回路図
である。
【図3】各信号処理過程における信号波形図である。
【図4】異常判定ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図5】検出信号の波形図である。
【図6】検出信号のデジタル化を示す波形図である。
【図7】ノイズ除去前とノイズ除去後のパルス信号を示
す波形図である。
【符号の説明】
11 周期異常検出装置 12 エッジ検出手段としてのエッジ検出回路 13 第2の論理積手段としてのアンド回路 14 第1の論理積手段としてのアンド回路 15 反転手段としてのノット回路 16 信号再生手段としてのRSフリップフロップ 17 第2のエッジ検出手段としての立ち上がりエッジ
検出回路 18 計時手段を構成するとともに判定手段としてのC
PU 19 計時手段を構成するタイマ 20 計時手段を構成するキャプチャレジスタ 21 判定手段としてのレジスタ 22 判定手段としてのレジスタ PS1 第1のパルス信号としてのパルス信号 PS2 第2のパルス信号としてのパルス信号 PS3 エッジ検出パルス信号としてのパルス信号 PS4 反転信号としてのパルス信号 PS5 第2の出力信号としてのパルス信号 PS6 第1の出力信号としてのパルス信号 PS7 エッジ検出パルス信号としてのパルス信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−222113(JP,A) 特開 平5−14422(JP,A) 実開 平1−63224(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 5/1252 H03K 5/1254

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定周期で信号が反転し、反転付近にノ
    イズを含む第1のパルス信号(PS1)を入力し、該第
    1のパルス信号(PS1)が反転してから前記所定周期
    の半分以下であって所定位相角の間のエッジを検出して
    エッジ検出パルス信号(PS3)を出力するエッジ検出
    手段(1)と、 同時刻にノイズが互いに重ならないように前記第1のパ
    ルス信号(PS1)と前記所定位相角ずれた第2のパル
    ス信号(PS2)を入力し、該第2のパルス信号(PS
    2)の反転信号(PS4)を出力する反転手段(2)
    と、 前記エッジ検出手段(1)から出力された前記エッジ検
    出パルス信号(PS3)と前記反転手段(2)から出力
    された前記反転信号(PS4)とを入力し、前記エッジ
    検出パルス信号(PS3)と前記反転信号とを論理積し
    た第1の出力信号(PS6)を出力する第1の論理積手
    段(3)と、 前記エッジ検出手段(1)から出力された前記エッジ検
    出パルス信号(PS3)と前記第2のパルス信号(PS
    2)とを入力し、前記エッジ検出パルス信号(PS3)
    と前記第2のパルス信号(PS2)とを論理積した第2
    の出力信号(PS5)を出力する第2論理積手段(4)
    と、 前記第1の論理積手段(3)から出力された第1の出力
    信号(PS6)と前記第2の論理積手段(4)から出力
    された第2の出力信号(PS5)とを入力し、前記第1
    の出力信号(PS6)と前記第2の出力信号(PS5)
    のうちいずれか一方の信号を検出するとセットレベル
    に、他方の信号を検出するとリセットレベルとされる出
    力信号(PS7)を出力する信号再生手段(5)とを備
    えたことを特徴とするノイズ除去装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のノイズ除去装置に、前
    記信号再生手段(5)から出力される出力信号(PS
    7)の立ち上がりまたは立ち下がりを検出する第2のエ
    ッジ検出手段(17)と、該第2のエッジ検出手段(1
    7)による検出時間間隔を計時する計時手段(18,1
    9,20)とを付加したことを特徴とする周期計測装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の周期計測装置に、前記
    計時手段(18,19,20)による計時値と予め設定
    した設定計時値とを比較することにより、当該計測対象
    の周期異常を判定する判定手段(18,21,22)を
    付加したことを特徴とする周期計測装置。
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