JP2002340613A - 物理量検出回路 - Google Patents

物理量検出回路

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JP2002340613A JP2001151597A JP2001151597A JP2002340613A JP 2002340613 A JP2002340613 A JP 2002340613A JP 2001151597 A JP2001151597 A JP 2001151597A JP 2001151597 A JP2001151597 A JP 2001151597A JP 2002340613 A JP2002340613 A JP 2002340613A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 、検査端子を増加させることなく、信号処理
回路内の各場所における電圧(電流)が所望値であるか
否かが確認できるようにする。 【解決手段】 信号処理回路中の各場所の電位もしくは
電流が入力されるセレクタ36を備え、セレクタ36に
よってどの場所の電位もしくは電流が出力されるように
するかを選択することで、1つの測定端子13から各場
所の電位もしくは電流が所望値となっているか否かを確
認できる。セレクタ36による選択は、メモリ30への
書き込みに用いられる調整端子12を利用し、制御回路
29からの信号に基づいて行われるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物理量の検出に用
いられる物理量検出回路に関するもので、例えば、車輪
速度センサ等の回転状態の検出に用いられる回転検出回
路に好適である。
【0002】
【従来の技術】圧力ゲージなどのブリッジを信号源とす
るセンサは、信号に対しオフセット等の誤差項が大きい
ため、その誤差項を調整するための調整手段が不可欠で
ある。その一手法として、CMOSのEPROMをメモ
リとし、製品状態での調整端子を用いることで、メモリ
に誤差項を記憶させて上記調整を行なうことが提案され
ており、このような構成が量産化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】車輪速度等の検出に用
いられる回転検出センサは、2値化出力が一般的である
が、近年、内部の信号処理回路が複雑化している。さら
に、回転検出信号が車両制御上重要な信号となることか
ら信号処理回路内の論理回路に冗長化も盛り込まれてお
り、信号処理回路内の様々な場所における電圧(電流)
が所望の電圧(電流)になっているか否か確認しないと
不良品を取り除くことができない。しかしながら、単純
に各場所毎に検査用端子を増やすことはチップコストを
上げることになってしまう。
【0004】本発明は上記点に鑑みて、検査端子を増加
させることなく、信号処理回路内の各場所における電圧
(電流)が所望値であるか否かが確認できるような物理
量検出回路を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、検出対象となる物理量
に応じた出力信号を発生させるセンシング部(23、2
4)と、センシング部での特性バラツキを記憶するメモ
リ手段(30)が備えられ、該メモリ手段によってセン
シング部からの出力信号を補正することで、検出対象と
なる物理量に応じた出力を発生する信号処理回路とを有
してなる物理量検出回路において、信号処理回路内の複
数の場所における信号が測定されるように構成され、こ
れら複数の場所における信号が複数の場所よりも少ない
数の端子(13)から測定されるように構成されている
ことを特徴としている。
【0006】このような構成とすることで、検査端子を
増加させることなく、信号処理回路内の各場所における
電圧(電流)が所望値であるか否かが確認できる。例え
ば、請求項2に示すように、端子を1つの測定端子(1
3)とすることができる。
【0007】請求項3に記載の発明では、複数の場所に
おける信号が入力されるセレクタ(36)を有し、該セ
レクタによって各場所の信号を選択することで、1つの
測定端子から各場所の信号を出力するように構成されて
いることを特徴としている。このように、セレクタを用
いることで、各場所の信号を選択して出力することが可
能となり、請求項1に示す効果を得ることができる。
【0008】請求項5に記載の発明では、制御手段に対
して外部から信号入力するための調整端子(12)を備
え、該調整端子を介してメモリ手段への書き込みも行な
えるようになっていることを特徴としている。このよう
に、調整端子を介して制御手段に外部からの信号入力が
成されるようにすることで、制御手段により、メモリ手
段への書き込みと、セレクタの制御を行なうことができ
る。
【0009】請求項6に記載の発明では、処理回路に
は、所定の信号を複数化する冗長化手段(37a〜37
j)が組み込まれ、該冗長化手段によって複数化された
信号のいずれか異常となった場合にも、信号処理回路か
ら物理量に応じた出力信号が発生するようになってお
り、該冗長化手段によって複数化された信号それぞれが
端子から出力されるように構成されていることを特徴と
している。
【0010】このように、冗長化手段を用いた場合に、
複数化された信号のいずれかが異常となった場合にも物
理量に応じた出力信号が発生するように構成されていれ
ば、その物理量に応じた出力信号が間違っていたとして
も、そこから上記異常を診断することができない。この
ため、このような構成において、複数化された信号それ
ぞれが端子から出力されるようにすることで、各信号を
確認することが可能となる。
【0011】請求項7に記載の発明では、請求項1乃至
6に記載の物理量検出回路が物理量として回転状態を検
出する回転検出回路である場合において、センシング部
からの出力信号に基づき、前の出力信号に応じた信号を
保持する保持手段(39a)を有し、該保持手段の出力
に基づいて回転方向の検出を行なうようになっており、
保持手段は、今回の出力信号に応じた信号と該保持手段
に保持された前の出力信号に応じた信号とが一致してい
るときには、今回の出力信号に応じた信号を出力するよ
うになっていることを特徴としている。
【0012】このように、保持手段を備えることによ
り、前の回転状態と今回の回転状態とが異なっていて
も、前の回転状態における出力を保持することで、後述
するレーシング防止機能を果たすことができる。
【0013】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0014】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本発明の一実施
形態が適用された車輪速度センサ1の全体構成を図1に
示す。また、図1に示す車輪速度センサ1の模式図を図
2(a)、(b)に示す。図1に示すように、本車輪速
度センサ1は、タイヤの回転軸2の回転に連動して回転
される着磁ロータ3に対向するように配置され、着磁ロ
ータ3の回転による磁気変化をMRE(磁気抵抗効果)
素子で検出すると共に、MRE素子からの検出信号を信
号処理回路部で解析することで、着磁ロータ3のN極及
びS極の変化に対応した方形波電流を出力するようにな
っている。そして、このような車輪速度センサ1に、後
述するタイヤの回転方向検出機能やレーシング防止機能
を備えた構成としている。
【0015】この車輪速度センサ1の出力形式は、図3
(a)に示すような2端子定電流出力型であり、ロータ
の回転方向に基づいて、図3(b)に示すような電流を
出力する。そして、外部回路では、この電流を抵抗4で
電圧に変換し、1V又は1.9Vをしきい値とする2つ
のコンパレータ5、6によって、回転数検出信号と回転
方向検出信号に分離するようになっている。
【0016】このような本車輪速度センサ1は、具体的
には図2(a)、(b)のように構成される。図2
(a)に示すように、車輪速度センサ1は、MRE素子
からなる素子回路用IC7と信号処理回路部が形成され
た処理回路用IC8とを備えて構成されている。これら
各IC7、8は樹脂9によってモールド化され、樹脂9
から+端子10と−端子11、さらには調整端子12お
よび測定端子13が引き出された構成とされている。こ
れにより、樹脂モールド部が構成されている。そして、
このように構成された樹脂モールド部が、図2(b)に
示すようにハウジング14内に収容されることで、車輪
速度センサ1が構成され、+端子10と−端子11のみ
がハウジング14の外部に露出し、調整端子12および
測定端子13がハウジング14の外部に露出しない状態
となっている。
【0017】ここで、調整端子12とは、MRE素子か
らの信号に存在するオフセット等の誤差項を調整するた
めに用いられる端子をいう。例えば2つのMRE素子か
らの出力によって回転数検出および回転方向検出を行な
う場合、図4(a)に示すように、MRE素子からの検
出信号(もしくはこれを増幅した信号)A、Bを所定の
しきい値A、Bでスレッショルドすることになるが、し
きい値A、Bが検出信号A、Bの中央に無い場合(図4
(b))は、中央に有る場合(図4(c))と比べ、2
値化信号の波形がずれてしまう。特に、着磁ロータ3と
車輪速度センサ1との間隔が広くなり、検出信号の振幅
が小さくなると、2値化そのものができなくなる。調整
端子12は、このような波形ズレを打ち消すべく、上記
誤差項を見込んでしきい値A、Bを設定するために用い
られる。なお、この調整端子12を用いた具体的なしき
い値調整方法については後述する。
【0018】また、測定端子13とは、車輪速度センサ
1に備えられる信号処理回路内の各場所における電圧
(電流)が所望値であるか否かを確認するための端子で
ある。この測定端子13を用いた具体的な電圧確認方法
についても後述する。
【0019】続いて、図5に、車輪速度センサ1の具体
的な回路構成を示し、この図に基づいて車輪速度センサ
1の回路構成についての説明を行なう。
【0020】図5に示すように、車輪速度センサ1は、
定電流形成用および各回路の電源用とされる電圧源2
1、定電流を発生させる定電流源22、ホイートストン
ブリッジを形成した2つのMRE素子23、24とその
他の回路によって構成された信号処理回路部とを有した
構成となっている。2つのMRE素子23、24は、着
磁ロータ3のピッチ(N極、S極の間隔)に応じて2系
統がチップ上にレイアウトされている。これら2つのM
RE素子23、24のうちの一方(ここではMRE素子
23)は、回転数検出信号を出力するためのものであ
り、他方(ここではMRE素子24)は、回転方向検出
信号を出力するためのものである。各MRE素子23、
24の出力としては、ホイートストンブリッジの対向す
る2点(中点)の電位差が用いられ、各MRE素子2
3、24の各出力が信号処理回路に入力されるようにな
っている。
【0021】各MRE素子23、24の各出力は、増幅
器25、26によって増幅されるようになっている。そ
して、これらの増幅器25、26を介した増幅出力がコ
ンパレータ27、28によって2値化されるようになっ
ている。
【0022】これら各コンパレータ27、28に入力さ
れるしきい値A、Bは調整端子12を介して調整され
る。信号処理回路部には、制御回路29、EPROMを
備えたメモリ30及び2つのD/Aコンバータ31、3
2が備えられており、調整端子12を介して信号入力を
行なうと、入力された信号が制御回路によってデータ信
号、クロック信号、リセット信号、モードアドレス信号
等に分離され、メモリ30への書き込みが行われたの
ち、メモリ30に記憶されたデータに応じて各D/Aコ
ンバータ31、32からアナログ電圧のしきい値A、B
を出力するようになっている。
【0023】また、このようにコンパレータ27、28
によって2値化された信号が論理回路部33に入力さ
れ、論理回路部33では、2値化信号に基づいて正転で
あるか又は逆転であるかの判定を行ない、これによって
所望の電流波形が得られるように各電流ドライバ34、
35を駆動するようになっている。
【0024】そして、このような回路構成の各場所の電
圧(電流)が入力されるセレクタ36が備えられてい
る。具体的には、各MRE素子23、24の出力、各D
/Aコンバータ31、32の出力、メモリ30に記憶さ
れたデータ等、論理回路部33内に各部の電圧(電流)
が入力されるようになっている。このセレクタ36は、
例えば一般的なCMOSのアナログスイッチで構成さ
れ、制御回路29によって制御されるようになってい
る。このセレクタ36を介して、各場所の電圧(電流)
が選択的に測定端子13に出力されるようになってい
る。
【0025】続いて、図6に、上記回路内に備えられた
論理回路部33の詳細を示し、この図に基づき論理回路
部33についての説明を行なう。
【0026】図6に示すように、論理回路部33には、
エッジ発生部37、正逆判定部38、前回転判定部3
9、出力論理部40が備えられている。
【0027】エッジ発生部37には、3つの遅延回路3
7a、37b、37cと、3つのEX−OR回路37
d、37e、37f、3つのAND回路37g、37
h、37i、及びOR回路37jが備えられている。3
つの遅延回路37a〜37cは、回路の冗長化を行なう
ための冗長手段に相当する。これら各遅延回路37a〜
37cには、2値化された2つの信号(以下、2値化信
号A、Bという)のうちの一方(2値化信号A)が入力
され、各遅延回路37a〜37cの出力は、2値化信号
Aと共に各EX−OR回路37d〜37fに入力され、
各EX−OR回路37d〜37fの出力のいずれか2つ
ずつが各AND回路37g〜37iに入力されると共
に、各EX−OR回路37g〜37iの出力がセレクタ
36に送られるようになっている。そして、各AND回
路37g〜37iでは、入力された2つのEX−OR回
路37g〜37iの出力に対して多数決を行ない、その
結果に基づきOR回路37jでクロック信号CLKaを
発生させるようになっている。
【0028】また、エッジ発生部37には、2値化信号
Aが入力される遅延回路37kと、2値化信号A及び遅
延回路37kの出力が入力されるEX−OR回路37m
が備えられており、これらによって、上記したクロック
信号CLKaとは異なるクロック信号CLklを発生さ
せるようになっている。さらに、エッジ発生部37に
は、2値化信号A、Bが共に入力されるEX−NOR回
路37n、EX−NOR回路37nの出力が入力される
遅延回路37p、及びEX−NOR回路37nと遅延回
路37pの出力が入力されるEX−OR回路37qが備
えられている。これらによって、2値化信号A、Bの両
方のエッジを示すクロック信号CLKeを発生させるよ
うになっている。
【0029】正逆判定部38は、タイヤが正転している
か、逆転しているかを判定する役割を果たす。この正逆
判定部38には、2値化信号Bを入力とすると共にクロ
ック信号CLKeをクロックとするD型フリップフロッ
プ38aと、D型フリップフロップ38a及び2値化信
号Aの各出力が入力される2つのEX−NOR回路38
b、38cとによって構成されている。これらのうちE
X−NOR回路38bによって正逆判定が行なわれるよ
うになっている。
【0030】前回転判定部39は、レーシング防止機能
の役割を果たす。この前回転判定部39には、EX−N
OR回路38bの出力を入力とすると共にクロック信号
CLKaをクロックとするD型フリップフロップ(保持
手段)39aと、D型フリップフロップ39a及びEX
−NOR回路38cの各出力が入力されるEX−NOR
回路39bとが備えられている。これらの構成において
は、D型フリップフロップ39aにて前の回転状態を保
持すると共に、EX−NOR回路39bにて前の回転状
態と今回の回転状態とが同じか否かを判定し、それらが
異なっている場合には前の回転状態から出力が切替わら
ないように論理が組まれている。
【0031】出力論理部40は、正転、逆転に応じた出
力を発生させるものである。この出力論理部40には、
EX−NOR回路39bの出力およびクロック信号CL
Kaに基づいてクロック信号CLKcを形成するAND
回路40aと、クロック信号CLKcをクロックとし、
NOT回路40bを通じて自身の出力を反転させた信号
を入力とするD型フリップフロップ40cと、EX−O
R回路38c及びD型フリップフロップ39aの各出力
とクロック信号CLKlとが入力されるAND回路40
dと、AND回路40d及びD型フリップフロップ40
cの各出力が入力されるOR回路40eとが備えられて
いる。これらのうち、OR回路40eから正転に応じた
出力を発生させ、AND回路40dから逆転に応じた出
力を発生させるようになっている。
【0032】図7に、上記構成の論理回路部33による
タイミングチャートを示す。この図に示した点線よりも
紙面左側は正転時におけるタイミングチャート、紙面右
側は逆転時におけるタイミングチャートとなっている。
なお、この図中、EXはEX−NOR回路38nの出
力、SCHeは遅延回路37pの出力、B0はD型フリ
ップフロップ38aの出力、RaはEX−NOR回路3
8cの出力、SCHaは遅延回路37a〜37cの出
力、Ra0はD型フリップフロップ39aの出力、Re
はEX−NOR回路39bの出力、CirはD型フリッ
プフロップ40cの出力、TiLは遅延回路37kの出
力、RevはAND回路40dの出力、HLはOR回路
40eの出力、Ioutは論理回路部33の出力(つま
り、RevとHLを合成したもの)に相当している。
【0033】この図に示された2値化信号Aと2値化信
号Bとに基づいて信号処理回路での処理が行なわれる
が、ここでは、2値化信号Bの方が2値化信号Aよりも
位相が遅れている場合に正転、2値化信号Aの方が2値
化信号Bよりも位相が遅れている場合には逆転となる。
このように、正転から逆転に変化した時には、2値化信
号A、Bの位相が逆転することになるが、論理回路部3
3の出力Ioutを見てみると分かるように、逆転とな
ってもすぐに逆転時の出力に切替わっておらず、正転時
の出力が維持された状態とされている。
【0034】これは、前回転判定部39によって前の回
転状態と今回の回転状態とが異なっていても、前の回転
状態における出力を保持しているためであり、これによ
ってレーシング防止機能が果たされている。すなわち、
レーシング防止機能とは、タイヤがロックした時もしく
は信号の切替え前後で機械振動によりガタガタして、出
力すべき信号が正逆正逆を繰り返した場合に、その出力
の変化を防止(マスク)する機能をいい、上記のように
1エッジ分、正転から逆転もしくは逆転から正転への変
化をマスクすることで、このようなレーシング防止機能
を果たすことが可能となる。
【0035】以上のように動作する論理回路部33を有
して車輪速度センサ1が構成されている。このような車
輪速度センサ1は、実動作モード、Epライトモード、
アナログリードモードの3つのモードで動作する。
【0036】実動作モードは、車輪速度センサ1が実際
の製品として使用される際に動作するモードである。こ
の時には、調整端子12には何も入力せず、メモリ30
からEPROMに記憶されたデータがD/Aコンバータ
31、32に出力され、D/Aコンバータ31、32を
介して所定のしきい値A、Bが設定される。そして、こ
のしきい値A、Bに基づいて、各MRE素子23、24
の出力を増幅した信号がスレッシュされると共に、2値
化信号A、Bとして論理回路部33に入力されて、正
転、逆転に応じた信号を発生させる。このモードのとき
にはセレクタ36は動作せず、測定端子13での各電位
の確認は行なわれない。
【0037】Epライトモードは、車輪速度センサ1が
完成品とされる前にメモリ30にデータを入力するモー
ドであり、メモリ30内のラッチ部に予め書き込むデー
タの入力を行なう。このモードにおいてもセレクタ36
は動作せず、測定端子13での各電位の確認は行なわれ
ない。
【0038】アナログリードモードは、調整すべきアナ
ログ信号、すなわち各MRE素子23、24のオフセッ
ト出力やコンパレータ27、28のしきい値電圧等を測
定端子13に出力するためのモードである。この時に
は、調整端子12からの入力信号に基づいて制御回路2
9がセレクタ36を駆動し、セレクタ36は制御回路2
9からのクロックのタイミングに合わせて、どの場所の
電圧を出力するかを決め、測定端子13から様々な場所
の電圧を出力する。なお、セレクタ36を一般的なCM
OSのアナログスイッチで構成した場合、デジタルであ
るかアナログであるかに無関係に出力可能であるため、
車輪速度センサ1を構成する回路内のいずれの場所に関
しても、その場所の電圧(電流)が所望値となっている
か否かを確認することが可能である。また、確認したい
端子数も制御回路29に備えられるアドレスカウンタの
カウント数だけ見ることが可能である。
【0039】以上説明したように、本実施形態に示す車
輪速度センサ1においては、複数の場所の電圧(電流)
を、その場所の数よりも少ない端子で確認できるように
している。このため、検査端子を増加させることなく、
信号処理回路内の各場所における電圧(電流)が所望値
であるか否かを確認することができる。そして、セレク
タ36を備え、制御回路29によってセレクタ36が出
力する電圧(電流)を適宜選択することで、その検査端
子を測定端子13のみとすることができる。
【0040】また、上述したように、本車輪速度センサ
1では、複数の遅延回路37a〜37cおよび複数のE
X−OR回路37d〜37fを備えた構成とすることで
回路の冗長化を図っている。すなわち、回路内の一部の
機能が止まった時に、システム上重大な問題となる場
合、その機能を複数化することによって重大問題を防ぐ
のである。しかしながら、このような冗長化を図るべく
機能を複数化した場合、複数のうちのいずれかが故障し
たとしても、その故障を確認することができなくなる場
合がある。例えば、本実施形態のような車輪速度センサ
1の場合、3系統の多数決化によって車輪の回転数が半
減して出力され、回転数自体は出力されるが、その回転
数が間違ったものとなる可能性があり、回転数が出力さ
れないのであれば故障を確認できるのであるが、間違っ
ていても回転数が出力されるために故障を確認できなく
なる。
【0041】これに対し、本実施形態では、各EX−O
R回路37d〜37fの出力がセレクタ36を介して測
定端子13から確認できるようにしている。このため、
各EX−OR回路37d〜37fの出力が所望値となっ
ているか否かを個々に確認でき、上記不都合をなくすこ
とができる。
【0042】また、本実施形態では、正逆判定部に2つ
のEX−NOR回路38b、38cを備え、ここでも冗
長化を図っている。このため、ここでも各EX−NOR
回路38b、38cの出力がセレクタ36を介して測定
端子13から確認できるようにするべきであるとも考え
られる。しかしながら、EX−OR回路38b、38c
の下段に前回転判定部が備えられており、EX−OR回
路38b、38cの出力が異常になると正転、逆転信号
が正常ではなくなるため、正転、逆転信号をダイアグ信
号として用いてEX−OR回路38b、38cの故障診
断を行なうことが可能となるため、その必要性を無くす
ことができる。
【0043】(他の実施形態)上記実施形態では、物理
量として回転検出を行なう車輪速度センサに本発明の一
実施形態を適用したが、他の物理量、例えば圧力や加速
度の検出に本発明の一実施形態を適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が適用される車輪速度セン
サ1の組み付け状態を示した全体図である。
【図2】図1に示す車輪速度センサ1の模式図であり、
(a)は樹脂モールド部の全体図、(b)は樹脂モール
ド部をハウジングに収容したときの図である。
【図3】(a)は、車輪速度センサ1が接続される外部
回路を示す図であり、(b)は、着磁ロータ3の回転に
伴う出力波形を示した図である。
【図4】(a)は、検出信号としきい値との関係を示し
た図であり、(b)は、しきい値が各信号波形の中央に
無い場合における2値化信号の波形を示した図であり、
(c)は、しきい値が各信号波形の中央に有る場合にお
ける2値化信号の波形を示した図である。
【図5】車輪速度センサ1の回路構成を示した図であ
る。
【図6】車輪速度センサ1に備えられた論理回路部33
の具体的なロジックを示した図である。
【図7】図6に示す論理回路部33のタイミングチャー
トを示す図である。
【符号の説明】
1…車輪速度センサ、10…+端子、11…−端子、1
2…調整端子、13…測定端子、23、24…MRE素
子、29…制御回路、30…メモリ、31、32…D/
Aコンバータ、33…論理回路部、36…セレクタ、3
7…エッジ発生部、37a〜37c…遅延回路、37d
〜37f…EX−OR回路、38…正逆判定部、39…
前回転判定部、39a…D型フリップフロップ、39b
…EX−NOR回路、40…出力論理部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F034 EA01 EA04 EA21 2F077 AA02 AA23 NN03 NN26 PP15 QQ05 QQ13 RR03 RR13 RR23 TT06 TT12 TT32 TT52

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出対象となる物理量に応じた出力信号
    を発生させるセンシング部(23、24)と、 前記センシング部での特性バラツキを記憶するメモリ手
    段(30)が備えられ、該メモリ手段によって前記セン
    シング部からの出力信号を補正することで、前記検出対
    象となる物理量に応じた出力を発生する信号処理回路と
    を有してなる物理量検出回路において、 前記信号処理回路内の複数の場所における信号が測定さ
    れるように構成され、これら複数の場所における信号が
    前記複数の場所よりも少ない数の端子(13)から測定
    されるように構成されていることを特徴とする物理量検
    出回路。
  2. 【請求項2】 前記端子は、1つの測定端子(13)で
    あることを特徴とする請求項1に記載の物理量検出回
    路。
  3. 【請求項3】 前記複数の場所における信号が入力され
    るセレクタ(36)を有し、該セレクタによって各場所
    の信号を選択することで、前記1つの測定端子から前記
    各場所の信号を出力するように構成されていることを特
    徴とする請求項2に記載の物理量検出回路。
  4. 【請求項4】 前記セレクタによる選択を制御する制御
    手段(29)が備えられていることを特徴とする請求項
    3に記載の物理量検出回路。
  5. 【請求項5】 前記制御手段に対して外部から信号入力
    するための調整端子(12)を備え、該調整端子を介し
    て前記メモリ手段への書き込みも行なえるようになって
    いることを特徴とする請求項4に記載の物理量検出回
    路。
  6. 【請求項6】 前記処理回路には、所定の信号を複数化
    する冗長化手段(37a〜37j)が組み込まれ、該冗
    長化手段によって複数化された信号のいずれか異常とな
    った場合にも、前記信号処理回路から前記物理量に応じ
    た出力信号が発生するようになっており、該冗長化手段
    によって複数化された信号それぞれが前記端子から出力
    されるように構成されていることを特徴とする請求項1
    乃至5のいずれか1つに記載の物理量検出回路。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6に記載の物理量検出回路
    が前記物理量として回転状態を検出する回転検出回路で
    ある場合において、 前記センシング部からの出力信号に基づき、前の出力信
    号に応じた信号を保持する保持手段(39a)を有し、
    該保持手段の出力に基づいて回転方向の検出を行なうよ
    うになっており、 前記保持手段は、今回の出力信号に応じた信号と該保持
    手段に保持された前の出力信号に応じた信号とが一致し
    たときには、前記今回の出力信号に応じた信号を出力す
    るようになっていることを特徴とする回転検出回路。
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