JP5764305B2 - ノイズ除去装置 - Google Patents

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本発明は、ノイズ除去装置に関する。
機械的な接点を有する機械接点式スイッチ(以下、機械式スイッチともいう)においてチャタリングが発生することがある。チャタリングとは、リレー機構やスイッチ機構において接点が切り替わる際に、微細な振動によってオン/オフが細かく繰り返される現象のことである。
このようなチャタリングによるノイズ(以下、チャタリングノイズという)を除去する対策として、或る状態(例えばオン)が所定時間連続することで、はじめて当該或る状態(オン)になったと判定する(オフも同様)デジタル式のノイズ除去装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2005−223837号公報
上述したようなノイズ除去装置ではスイッチのオン/オフに対して遅延が生じる。この遅延時間は所定時間の設定によって決まる。例えば、所定時間の設定を大きくするとノイズを除去する効果を上げることができるが、遅延時間が長くなるという問題がある。逆に、所定時間の設定を小さくすると遅延時間を短くすることができるが、確実にノイズを除去することができなくなるおそれがある。
そこで、本発明は、遅延時間の短縮を図りつつ、チャタリングノイズを確実に除去することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、センサーから出力されたデジタル信号に含まれるチャタリングノイズを除去するノイズ除去装置であって、前記デジタル信号のレベルが変化した後そのレベルが第1所定期間連続する場合に、前記デジタル信号に応じて変化する第1信号を生成する第1信号生成部と、前記デジタル信号のレベルが変化した後そのレベルが、前記第1所定期間よりも長い第2所定期間連続する場合に、前記デジタル信号に応じて変化する第2信号を生成する第2信号生成部と、前記第1信号と前記第2信号に基づいて出力信号を生成する出力信号生成部であって、前記出力信号が一方のレベルであるときに、前記第2信号が前記一方のレベル、且つ、前記第1信号が他方のレベルになると、前記出力信号を前記他方のレベルにする出力信号生成部と、を有し、前記第2所定期間は、前記チャタリングノイズが発生する期間よりも長く、前記第1所定期間は、1サンプリング周期以上であり、且つ、前記チャタリングノイズが発生する期間よりも短い、ことを特徴とするノイズ除去装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
インクジェットプリンターの概略構成図である。 キャリッジモーターの駆動を制御する部分につての概要を示したブロック図である。 チャタリングノイズの除去についての説明である。 本実施形態におけるノイズ除去部の構成を示すブロック図である。 図4のノイズ除去部における各信号の波形の一例を示す図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
センサーから出力されたデジタル信号に含まれるチャタリングノイズを除去するノイズ除去装置であって、前記デジタル信号のレベルが変化した後そのレベルが第1所定期間連続する場合に、前記デジタル信号に応じて変化する第1信号を生成する第1信号生成部と、前記デジタル信号のレベルが変化した後そのレベルが、前記第1所定期間よりも長い第2所定期間連続する場合に、前記デジタル信号に応じて変化する第2信号を生成する第2信号生成部と、前記第1信号と前記第2信号に基づいて出力信号を生成する出力信号生成部であって、前記出力信号が一方のレベルであるときに、前記第2信号が前記一方のレベル、且つ、前記第1信号が他方のレベルになると、前記出力信号を前記他方のレベルにする出力信号生成部と、を有することを特徴とするノイズ除去装置が明らかとなる。
このようなノイズ除去装置によれば、遅延時間の短縮を図りつつ、チャタリングノイズを確実に除去することができる。
かかるノイズ除去装置であって、前記第2所定期間は、前記チャタリングノイズが発生する期間よりも長いことが望ましい。
このようなノイズ除去装置によれば、誤動作を防止することができる。
かかるノイズ除去装置であって、前記第2所定期間は、前記デジタル信号のレベルが変化するまでに制御対象が移動する理論距離を、前記制御対象の速度で除算した値よりも短いことが望ましい。
このようなノイズ除去装置によれば、入力信号のレベルの変化を出力信号に確実に反映させることができる。
かかるノイズ除去装置であって、前記第1所定期間は、1サンプリング周期以上であり、且つ、前記チャタリングノイズが発生する期間よりも短いことが望ましい。
このようなノイズ除去装置によれば、遅延時間の短縮と、チャタリングノイズの除去特性を両立することができる。
かかるノイズ除去装置であって、前記第1所定期間は、さらに、制御対象の要求停止精度を、前記制御対象の速度で除算した値よりも短いことが望ましい。
このようなノイズ除去装置によれば、遅延時間をより短縮させることができ、制御対象の位置精度を向上させることができる。
以下の実施形態では、本発明のノイズ除去装置をインクジェトプリンターに適用した場合を例に挙げて説明する。
===実施形態===
≪プリンターの構成について≫
図1は、インクジェットプリンターの概略構成図である。また、図2は、キャリッジモーターの駆動を制御する部分につての概要を示したブロック図である。
図1に示すように、印刷媒体である用紙12が置かれるプラテン10には、図示しない用紙送り機構が設けられ、用紙12が副走査方向に移動される。プラテン10上には、記録ヘッドHを搭載したキャリッジ14が設けられており、キャリッジ14は移動範囲20内において用紙12の幅方向(主走査方向)に往復移動する。この往復移動を可能とするため、キャリッジ14は、キャリッジモーターCMで駆動されるタイミングベルト16に連結具15を介して連結されている。
キャリッジ14には記録ヘッドHと共にインクタンク(図示せず)が設けられ、インクタンクには本体側に装着されたインクカートリッジ(図示せず)からインク供給チューブ(図示せず)を介してインクが供給される。そして、記録ヘッドH内の圧電素子または発熱素子によりインク滴がインクノズルから吐出される。
また、プラテン10の左端には、キャップ22が設けられている。キャップ22は、非印刷状態において記録ヘッドHのインクノズルをキャップし、インクノズル内のインクが乾燥しないように保護する。また、必要に応じてキャップ22に連結されたインク吸引用モーター24によりインクノズル内のインク滴が吸引され、インクノズルがクリーニングされる。一方、プラテン10の右端には、フラッシング孔28が設けられ、所定の時間間隔または所定の印刷量ごとに、プラテン10の右端に移動してきたキャリッジ14の記録ヘッドHがインク滴を吐出し、インクノズル内のインクが硬化するのを防止する。フラッシング孔28に対向して、吸収剤26が設けられ、フラッシング孔28から吐出されたインク滴が吸収されるとともに、インク吸引用モーター24により吸引されたインクも吸収される。
なお、本実施形態では、記録ヘッドHのインクノズルをキャップ22でキャップする際やフラッシングを行う際に、キャリッジ14の位置決めを行うため、後述するように機械式スイッチを用いている。
マイクロプロセッサなどからなる制御部18は、キャリッジモーターCMに取り付けられたエンコーダー30からエンコーダー出力ENCを入力し、エンコーダー出力ENCをカウントするなどによりキャリッジ14の位置を監視する。そして、制御部18は、キャリッジモーターCMに駆動指令CMDRを出力してキャリッジモーターCMの駆動を制御し、キャリッジ14を移動範囲20内で往復移動させる。また、制御部18は、印刷データに基づいて記録ヘッドH内の圧電素子や発熱素子を駆動するヘッド駆動信号HDRを出力すると共に、所定のエラー発生時に対応してエラー信号ERを出力して、図示しない表示パネルやエラーランプにエラー出力させる。
また、本実施形態のプリンターには、キャップ22にてキャップする際やフラッシングを行う際の位置を正確に定めるため、図2に示すように機械式スイッチSW、センサー42、ノイズ除去部44が設けられている。なお、ノイズ除去の方法としてはアナログ式のものとデジタル式のものがあるが、本実施形態のノイズ除去部44は、デジタル式である。
スイッチSWは、キャリッジ14の位置決めを行うための機械式スイッチであり、キャリッジ14の位置に応じてオン/オフする。例えば、スイッチSWは、キャリッジ14が目的位置に到達するまではオフで、キャリッジ14が目的位置に到達するとオンになる。
センサー42は、スイッチSWのオン/オフに応じたデジタル信号をCPUに出力する。例えば、スイッチSWがオンの場合は、ローレベル(以下、Lレベルともいう)を出力し、スイッチSWがオフの場合は、ハイレベル(以下、Hレベルともいう)を出力する。
ノイズ除去部44(ノイズ除去装置に相当する)は、センサー42から出力されるデジタル信号に含まれるチャタリングノイズを除去し、その信号(出力信号)を制御部18に出力する。なお、ノイズ除去部44は、チャタリングノイズ以外のノイズ(例えば電気的ノイズ)も除去することができる。
≪チャタリングノイズの除去について≫
図3はチャタリングノイズの除去についての説明である。チャタリングとは、リレー機構やスイッチ機構において接点が切り替わる際に、微細な振動によってオン/オフが細かく繰り返される現象のことである。図3に示す入力信号において、信号のレベルが切り替わる際に、HレベルとLレベルが短い間隔で交互に繰り返しながら状態が移行している(チャタリングノイズ)。このチャタリングノイズが発生する期間は、スイッチの種類によって異なるが、短いものでは1msec以下であり、長いものでは10msec程度である。このようなチャタリングノイズを除去する方法として、アナログ式の方法と、デジタル式の方法が知られている。
アナログ式の方法としては、例えば抵抗とコンデンサを直列に繋いで構成されるローパスフィルター(LPF)を用いたものがある。このLPFの場合、抵抗値(R)とコンデンサの容量値(C)の積(時定数)に応じて高周波成分が遮断される。よって、入力信号をLPFに通すことにより、その出力は図のようになり、チャタリングノイズを除去することができる。ただし、波形の変化が緩やかになるとともに、レベルが変化するまでに遅延が生じている。
一方、デジタル式の方法としては、例えば、フリップフロップ回路を用いて、入力信号のレベルが一定期間連続した場合に、出力を入力信号と同じレベルにするものがある。図3では、入力信号のレベルが変化した後、サンプリング周期の10周期分(n=10)そのレベルが連続することによって、同じレベルに変化させている。このように、チャタリングノイズの発生している期間ではレベルが変化せず、入力信号が一定時間(10サンプリング周期)変化しなくなったところでレベルが変化する。こうすることで、チャタリングノイズを除去することができる。
このように、アナログ式においても、デジタル式においても、チャタリングノイズを除去することが可能であるが、入力信号の変化に対して遅延が生じている。例えば、本実施形態のように機械式のスイッチSWをキャリッジ14の位置決めに用いる場合、位置精度を高めるためスイッチSWの変化点を遅延無く検出する必要があるため、この遅延時間は短いことが望まれる。
なお、デジタル式では、出力信号のレベルを変更するための判定基準となる入力信号のレベルの連続期間(以下、判定期間ともいう)の設定に応じて遅延時間が決まる。ここで、判定期間を長く設定すると、チャタリングノイズを確実に除去することができるが、その分遅時間が長くなってしまう。逆に、この判定期間を短く設定すると、遅延時間を短縮できるが、ノイズを除去する効果が小さくなり、ノイズを確実に除去できないおそれがある。このように、チャタリングノイズの除去の特性と、遅延時間はトレードオフの関係にあった。
そこで、本実施形態のノイズ除去部44は、後述するように、判定期間(本実施形態では、サンプリング周期の数n)が異なる2つの信号を生成し、その2つの信号を用いて出力信号を生成することで、遅延時間の短縮を図りつつ、確実にノイズを除去するようにしている。
≪ノイズ除去部について≫
図4は本実施形態におけるノイズ除去部の構成を示すブロック図である。
本実施形態のノイズ除去部44は、第1信号生成部52、第2信号生成部54、及び出力信号生成部56を有している。
第1信号生成部52には、センサー42から出力されるデジタル信号(以下、入力信号ともいう)が入力される。そして、第1信号生成部52は、入力信号のレベルが変化した後、そのレベルが1サンプリング周期連続する場合に、その入力信号の変化と同様に変化する第1信号を生成する。つまり、第1信号生成部52は、判定期間を1サンプリング周期として入力信号を変化さる。なお、この場合、第1信号は入力信号よりも1サンプリング周期分遅れて変化する信号になる。
第2信号生成部54にも、センサー42から出力されるデジタル信号(入力信号)が入力される。そして、第2信号生成部54は、入力信号のレベルが変化した後そのレベルが10サンプリング周期連続する場合に、その入力信号の変化と同様に変化する第2信号を生成する。つまり、第2信号生成部54は判定期間を10サンプリング周期として入力信号を変化させる。
出力信号生成部56は、第1信号生成部52によって生成された第1信号と、第2信号生成部54によって生成された第2信号とに基づいて、出力信号を生成する。具体的には、出力信号生成部56は、出力信号がLレベルのとき、第1信号がHレベル及び第2信号がLレベルになると、出力信号をLレベルからHレベルに切り替える。また、出力信号生成部56は、出力信号がHレベルのとき、第1信号がLレベル及び第2信号がHレベルになると、出力信号をHレベルからLレベルに切り替える。
≪ノイズ除去部の各信号の波形について≫
図5は、図4のノイズ除去部における各信号の波形の一例を示す図である。
図の横軸は時間(位置)であり、縦軸は信号の大きさである。なお、図の横軸における1区間は1サンプリング周期に対応している。また、図の横軸において1サンプリング周期毎の時刻をt0、t1、t2・・・としている。例えば時刻t0から10サンプリング周期後の時刻はt10である。図に示すように、時刻t0の直前では全ての信号がLレベルである。
入力信号は、時刻t0でLレベルからHレベルになるが、この際に、図の期間Taでチャタリングノイズが発生している。なお、仮に、チャタリングノイズが発生しないとした場合に、入力信号がHレベルで一定である期間を期間Tとする。制御対象(この場合キャリッジ14)を移動させる理論距離をD、速度をSとすると、この期間Tは以下の(1)式で求められる。
T=D/S・・・(1)
第1信号は、判定期間が1サンプリング周期の信号であり、入力信号のデジタル値のレベルが変化した後、1サンプリング周期(第1所定期間に相当する)そのレベルが連続することで、同じレベルに変化する。つまり、第1信号は、入力信号に対して1サンプリング周期遅れて変化することになる。この場合、図のように、入力信号の変化に対する遅延時間は短いが、チャタリングノイズを除去することはできない。
第2信号は、判定期間が10サンプリング周期の信号であり、入力信号のデジタル値のレベルが変化した後、10サンプリング周期(第2所定期間に相当する)そのレベルが連続することで、同じレベルに変化する。例えば、図5において入力信号が10サンプリング周期(n=10)連続してHレベルになるのは時刻t5〜t15である。よって第2信号は時刻t15でLレベルからHレベルになる。このように、第2信号では入力信号のチャタリングノイズが除去されている。ただし、入力信号の変化に対して、遅延時間が大きくなっている。
出力信号は、第1信号と第2信号に基づいて出力信号生成部56で生成される信号である。出力信号がLレベルの場合には、第2信号がLレベルで、且つ、第1信号がHレベルになると、LレベルからHレベルになる。また、出力信号がHレベルの場合は、第2信号がHレベルで、且つ、第1信号がLレベルになると、HレベルからLレベルになる。
以下、図4、図5を参照しつつ本実施形態のノイズ除去部44の動作について説明する。
時刻t0直前では、全ての信号がLレベルである。時刻t0で入力信号がHレベルになることにより、第1信号生成部52は、それから1サンプリング周期経過した時刻t1で第1信号をHレベルにする。これにより、第1信号がHレベル、且つ、第2信号がLレベルになるので、出力信号生成部56は、時刻t1において出力信号をLレベルからHレベルにする。なお、出力信号がHレベルからLレベルになるのは、第2信号がHレベルで、且つ、第1信号がLレベルになるときであるので、第2信号がLレベルである間(t15まで)は第1信号のレベルにかかわらず出力信号生成部56から出力される出力信号はHレベルのままである。このため、入力信号のチャタリングノイズは出力信号に反映されなくなる。
時刻t5〜t15の10サンプリング周期の間、入力信号がHレベルとなるので、第2信号生成部54は、時刻t15で第2信号をLレベルからHレベルにする。その後、時刻t32で入力信号がLレベルになることにより、第1信号生成部52は、それから1サンプリング周期経過した時刻t33で第1信号をLレベルにする。これにより、第1信号がLレベル、且つ、第2信号がHレベルになるので、出力信号生成部56は、時刻t33において出力信号をHレベルからLレベルにする。なお、出力信号がLレベルからHレベルになるのは、第2信号がLレベルで、且つ、第1信号がHレベルになるときであるので、第2信号がHレベルである間(時刻t47まで)は第1信号のレベルにかかわらず出力信号はLレベルのままである。
時刻t37〜t47の10サンプリング周期の間、入力信号がLレベルであるので、第2信号生成部54は、時刻t47で第2信号をHレベルからLレベルにする。その後、時刻t60で入力信号がHレベルになることにより、第1信号生成部52は、それから1サンプリング周期経過した時刻t61で第1信号をHレベルにする。これにより、第1信号がHレベル、且つ、第2信号がLレベルになるので、出力信号生成部56は、時刻t61において出力信号をLレベルからHレベルにする。
以下、同様の動作を繰り返す。
よって、出力信号は図のような信号となる。図からわかるように、入力信号にチャタリングノイズが発生していても、出力信号でチャタリングノイズを確実に除去できている。さらに、本実施形態では、入力信号の変化に対する出力信号の変化の遅延時間が1サンプリング周期と非常に短くなっている。このように、本実施形態によると、チャタリングノイズを、遅延時間の短縮を図りつつ確実に除去することができる。
なお、本実施形態では、第1信号生成部52は、第1信号のレベルを変化させる際に、入力信号のレベルが1サンプリング周期連続することを判定していた(判定期間が1サンプリング周期であった)。しかし、これには限られず、第1信号の判定期間としては1サンプリング周期以上、チャタリングノイズの発生期間Ta(図では5サンプリング周期)以下であればよい。例えば2サンプリング周期(n=2)でもよい。こうすることで、遅延時間の短縮とチャタリングノイズの除去の特性を両立することができる。なお、この期間が短いほど、入力信号の変化に対する出力信号の変化の遅延時間を短くすることができる。ただし、判定期間がゼロだと、入力信号と第1信号が同じ信号になり、チャタリングノイズ以外のノイズ(例えば電気的ノイズ)を除去できないおそれがある。
さらに、制御対象(この場合、キャリッジ14)の要求停止精度をPとし、キャリッジ14)の速度をSとした場合、P/Sが期間Ta以下であれば、判定期間をDa/S以下に設定するのが望ましい。こうすることで、遅延時間をより短縮することができ、位置精度を向上させることができる。
また、第2信号生成部54は、第2信号のレベルを変化させる際に、入力信号のレベルが10サンプリング周期連続することを判定していた(判定期間が10サンプリング周期であった)。しかし、第2信号の判定期間としては10サンプリング周期には限られず、チャタリングノイズの発生する期間Ta以上、期間T以下であればよい。なぜなら、もし仮に、第2信号の判定期間が期間Taよりも短いとすると、第1信号のチャタリングの影響により期間Taにおいて誤動作するおそれがあるからである。また、仮に、第2信号の判定期間が期間Tよりも長いとすると、期間T後の入力信号の変化(時刻t30の立下り)を出力信号に反映させることができなくなるからである。
以上説明したように、本実施形態のノイズ除去部44は、センサー42からの入力信号(デジタル信号)のレベルが変化した後そのレベルが1サンプリング周期連続する場合に、入力信号に応じて変化する第1信号を生成する第1信号生成部52と、入力信号のレベルが変化した後そのレベルが10サンプリング周期連続する場合に、入力信号に応じて変化する第2信号を生成する第2信号生成部54と、第1信号と第2信号に基づいて出力信号を生成する出力信号生成部56を備えている。
そして、出力信号生成部56は、出力信号がLレベルのとき、第1信号がHレベル及び第2信号がLレベルになると、出力信号をLレベルからHレベルに切り替え、出力信号がHレベルのとき、第1信号がLレベル及び第2信号がHレベルになると、出力信号をHレベルからLレベルに切り替えている。これにより、出力信号に入力信号のチャタリングノイズの影響が現れなくなり、また、出力信号を(チャタリングのない)入力信号に近づけることができる。よって、遅延時間の短縮を図りつつ、チャタリングノイズを確実に除去することができる。
===その他の実施形態===
一実施形態としてのプリンター等を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
例えば、本実施形態ではノイズ除去部44をプリンターのキャリッジ14の位置決めの際に生じるチャタリングノイズを除去するのに用いていたが、これには限られず、機械式スイッチのオン/オフをセンサーによって判定するものであれば適用可能である。例えばプリンター以外の装置(スキャナーなど)に適用してもよいし、プリンターにおいてキャリッジ14以外の制御(搬送系の制御など)に適用してもよい。
10 プラテン、12 用紙、14 キャリッジ、
15 連結具、16 タイミングベルト、
18 制御部、20 移動範囲、
22 キャップ、24 インク吸引用モーター、
26 吸収剤、28 フラッシング孔、
30 エンコーダー、42 センサー、44ノイズ除去部、
52 第1信号生成部、54 第2信号生成部、56 出力信号生成部、
CM キャリッジモーター、SW スイッチ、H 記録ヘッド、
ENC エンコーダー出力、CMDR 駆動指令、
ER エラー信号、HDR ヘッド駆動信号

Claims (1)

  1. センサーから出力されたデジタル信号に含まれるチャタリングノイズを除去するノイズ除去装置であって、
    前記デジタル信号のレベルが変化した後そのレベルが第1所定期間連続する場合に、前記デジタル信号に応じて変化する第1信号を生成する第1信号生成部と、
    前記デジタル信号のレベルが変化した後そのレベルが、前記第1所定期間よりも長い第2所定期間連続する場合に、前記デジタル信号に応じて変化する第2信号を生成する第2信号生成部と、
    前記第1信号と前記第2信号に基づいて出力信号を生成する出力信号生成部であって、前記出力信号が一方のレベルであるときに、前記第2信号が前記一方のレベル、且つ、前記第1信号が他方のレベルになると、前記出力信号を前記他方のレベルにする出力信号生成部と、
    を有し、
    前記第2所定期間は、前記チャタリングノイズが発生する期間よりも長く、
    前記第1所定期間は、1サンプリング周期以上であり、且つ、前記チャタリングノイズが発生する期間よりも短い、
    ことを特徴とするノイズ除去装置。
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