JP2005169973A - シリアルプリンタ及び同プリンタの主走査プロセスの制御方法 - Google Patents

シリアルプリンタ及び同プリンタの主走査プロセスの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 シリアルプリンタにおいて、キャリッジ停止位置制御の誤差に起因するロジカルシークの必要性を排除する。
【解決手段】 今回(N回目)の主走査を行っている間に、次回(N+1回目)の主走査でのファーストドット位置Pfd(N+1)を把握する。そして、次回(N+1回目)のファーストドット位置Pfd(N+1)から、今回の走行方向へ、加速時に最低必要な助走距離Lauxと、キャリッジ停止位置制御の誤差ΔLを相殺するためのオフセット値Loffとを加算した距離Laux+Loffだけずらした位置Pf_end(N+1)に、今回の目標停止位置Pstp(N)を設定する。この目標停止位置Pstp(N)でキャリッジが停止するように、減速を行う。
【選択図】図9

Description

本発明は、インクジェットプリンタやインパクトドットプリンタなどのシリアルプリンタにおいて、キャリッジの無駄な走行を減らすための制御技術に関する。
シリアルプリンタは、印刷ヘッドが搭載されたキャリッジを所定の主走査方向(例えば水平方向)に沿って走行させる主走査プロセスと、印刷媒体を所定の副走査方向(例えば、垂直方向)へ送る副走査プロセスとを、交互に繰り返しつつ、各主走査プロセスにおいて印刷ヘッドを駆動してインクドットを印刷媒体上に形成することにより、ページの印刷が行われる。1回の主走査のプロセスは、キャリッジ走行開始、加速フェーズ、定速フェーズ、減速フェーズそして停止というシーケンスで行われる(例えば特許文献1)。その一例を、図1に示す。
図1において、速度カーブ101が、1回の主走査プロセスにおけるキャリッジの走行速度の変化を簡易に示している(実際の速度カーブは曲線的であり、加速フェーズと減速フェーズの傾きは通常は異なる)。位置Psttは走行開始位置を示し、位置Pstpは走行終了時の停止位置を示す。加速フェーズ及び減速フェーズでは、予めプログラムされた加速フェーズ用及び減速フェーズ用の目標速度セット(加速フェーズでは所定の上昇速度カーブを、また、減速フェーズでは所定の下降速度カーブをそれぞれ描くように、走行開始位置Pstt及び停止位置Pstpからの変位量に応じて設定された多数の目標速度のセット)に現在の走行速度を一致させるようなフィードバック制御が行われる。この主走査プロセス中、キャリッジの走行速度がある程度に高速である区間102内において、印刷ヘッドの駆動つまり印刷媒体へのインクドット形成動作が行われ得る。主走査プロセスの制御上、このドット形成可能な区間102の始端は、例えば、走行開始位置Psttからその位置までに所定の距離Lauxに等しい助走距離が確保できる位置と定義され得る。また、ドット形成可能な区間102の終端は、例えば、そこから停止位置Pstpまでに前記所定距離Lauxに等しい制動距離が確保できる位置と定義され得る。このドット形成可能区間102を定義するための上述した所定距離Lauxのことを、この明細書では「必要助走距離」と呼ぶ。
プリンタは、印刷しようとする画像に基づいて、各回の主走査プロセスにおけるインクドットを形成すべき範囲103、すなわち、最初のインクドットを形成すべき位置(以下、「ファーストドット位置」という)Pfdと最後のインクドットを形成すべき位置(以下、「ラストドット位置」という)Pldを決定する。そして、プリンタは、そのインクドット形成範囲103がインクドット形成可能範囲102内に収まるように、各回の主走査プロセスにおけるキャリッジの走行範囲(つまり、走行開始位置Psttと停止位置Pstp)を制御する。換言すれば、走行開始位置Psttは、そこからファーストドット位置Pfdに到達するまでに必要助走距離Laux以上の助走距離が確保できる位置に設定される。また、停止位置Pstpは、ラストドット位置Pldからそこまでに必要助走距離Laux以上の制動距離が確保できる位置に設定される。
ところで、今回(N回目)の主走査プロセスでのキャリッジの停止位置Pstpから、次回(N+1回目)の主走査プロセスでのファーストドット位置Pfdまでの間に、図1に示した必要助走距離Lup以上の助走距離が確保できない場合がある。このような場合、必要助走距離Lup以上の距離が確保できる位置までキャリッジを移動させた上で、次回のキャリッジ走行を開始する必要がある。このように、今回のキャリッジ停止位置からキャリッジを移動させて次回の適切なキャリッジ走行開始位置を見つける動作を、以下、「ロジカルシーク」と呼ぶ。
特開平2003−182179(例えば図4)
印刷のスループットを上げるために、ロジカルシークが回避されることが望ましい。或る特定の条件下でロジカルシークを回避するための一つの方法として、この明細書で「スーパーロジカルシーク」と呼ばれる制御がある。スーパーロジカルシークでは、今回の主走査でのキャリッジ停止位置と次回のキャリッジ走行開始位置とを一致させるようにキャリッジ走行が制御される。その一例を図2に示す。
図2Aには今回(N回目)の主走査プロセスが示されており、図2Bには次回(N+1回目)の主走査プロセスが示されている。キャリッジは、今回の主走査プロセスでは速度カーブ111の矢印で示すように左から右へ走行し、次回には速度カーブ113の矢印で示すようにその反対方向へ走行する。つまり、いわゆる双方向印刷が行われる。今回のラストドット位置Pld(N)が、次回のファーストドット位置Pfd(N+1)よりも、左方に(つまり、N回目の走行方向において近いほう)に位置している。
このような場合、今回の主走査プロセスでは、ラストドット位置Pld(N)を通過した後に減速フェーズが開始され、キャリッジ停止位置PSTP(N)がちょうど、次回のファーストドット位置Pps(N+1)の右方に必要助走距離Lminを付加した位置(つまり、次回の最適な走行開始位置)Pstt(N+1)に来るように、制御が行われる。このように、スーパーロジカルシークは、キャリッジが高速走行している主走査プロセス中に、ロジカルシークの目的であるキャリッジ停止位置修正を行ない、それにより、キャリッジ停止後に別途ロジカルシークを行うことを排除しようとする制御である。
しかしながら、実際には、スーパーロジカルシークを行ったとしても、依然として別途ロジカルシークが必要となる場合がある。その一つの原因は、キャリッジモータの負荷変動や電源電圧変動などにより、キャリッジの実際の停止位置が、目標の停止位置Pstp(N)からずれることにある。特に、キャリッジモータに直流モータが使用される場合、無視できない停止位置誤差が生じる。図2では、この停止位置誤差の最大範囲を−ΔL〜+ΔLで示してある(誤差範囲ΔLは例えば0.数mm程度であるが、図2では強調して示してある)。
図2において、今回の実際の停止位置が、例えば位置Pstp(N)+ΔLのように、次回の最適な走行開始位置Pstt(N+1)より助走距離が長くなる方向へずれた場合には、その実際の停止位置Pstp(N)+ΔLから次回の走行を開始することができ、よって、ロジカルシークは不要である。これに対して、今回の実際の停止位置が、例えばPstp(N)−ΔLのように、次回の最適な走行開始位置Pstt(N+1)より助走距離が短くなる方向へずれた場合には、矢印115に示すようにロジカルシークを行ってキャリッジ位置を最適な走行開始位置Pstp(N+1)に修正して、必要助走距離Lup相当の助走距離を確保する必要がある。
このように、キャリッジ停止位置制御の誤差のためにロジカルシークが必要となる場合があり、これがスループットの低下につながる。
従って、本発明の目的は、シリアルプリンタにおいて、ロジカルシークが行われる頻度を減らし、もって、印刷のスループットの向上を図ることにある。
本発明の別の目的は、キャリッジ停止位置制御の誤差に起因するロジカルシークの必要性を排除することができる、改善されたスーパーロジカルシークの技術を提供することにある。
本発明の一つの観点に従う、印刷ヘッドが搭載されたキャリッジを所定の主走査方向に沿って走行させる主走査プロセスを繰り返しながら、各主走査プロセスにおいて前記印刷ヘッドを駆動してインクドットを印刷媒体上に形成することで印刷を行うシリアルプリンタは、前記キャリッジを走行させるキャリッジモータと、印刷データに基づいて、前記キャリッジモータ及び前記印刷ヘッドを駆動し制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、
前記主走査プロセスにおいて前記キャリッジの走行開始位置とファーストドット形成位置との間に最低限確保される必要のある所定の必要助走距離と、前記キャリッジの走行を停止するときに生じる停止位置誤差の最大絶対値に実質的に相当する所定のオフセット値とを記憶した、又は前記必要助走距離と前記オフセット値との加算値であるオフセット必要助走距離を記憶した記憶手段と、前記印刷データに基づいて、各回の主走査プロセスにおけるインクドット形成範囲を把握するインクドット形成範囲把握手段と、各回の主走査プロセスにおけるインクドット形成範囲に基づいて、各回の主走査プロセスにおける前記キャリッジの走行開始位置を決定する走行開始位置決定手段と、各回の主走査プロセスにおける前記キャリッジの目標停止位置を決定する目標停止位置決定手段と、各回の主走査プロセスにおいて前記キャリッジを前記走行開始位置から前記目標停止位置まで走行させるように前記キャリッジモータを駆動し制御するモータ制御手段とを有する。そして、前記目標停止位置決定手段は、
(1) 各回の主走査プロセス中に次回の主走査プロセスにおける前記インクドット形成範囲が把握された場合、次回の主走査プロセスにおける前記インクドット形成範囲のいずれか一方の端の外側に前記オフセット必要助走距離を付加してなるオフセット最適走行開始位置で前記キャリッジを停止させることができるか否か判断する判断手段と、
(2) 前記判断手段が前記オフセット最適走行開始位置で前記キャリッジを停止させることができると判断した場合、前記オフセット最適走行開始位置に前記目標停止位置を設定する改良スーパーロジカルシーク手段と
を有する。
一つの実施形態では、前記目標停止位置決定手段は、
(3) 前記判断手段が前記オフセット最適走行開始位置で前記キャリッジを停止させることができないと判断した場合、各回の主走査プロセスにおけるラストドット位置から最短距離で前記キャリッジを停止することが可能な位置である最短停止可能位置に、前記目標停止位置を設定する手段
を更に有する。
一つの実施形態では、前記目標停止位置決定手段は、
(4) 各回の主走査プロセス中に次回の主走査プロセスにおける前記インクドット形成範囲が把握されない場合には、前記今回の主走査プロセスにおける前記インクドット形成範囲のいずれか一方の端の外側に前記オフセット必要助走距離を付加してなる仮のオフセット最適走行開始位置に、前記目標停止位置を設定する手段
を更に有する。
一つの実施形態では、前記走行開始位置決定手段は、
(a) 各回の主走査プロセスを開始する前に、前回の主走査プロセスが終わったときの前記キャリッジの停止位置が、各回の主走査プロセスの前記ドット形成範囲の両外側に前記必要助走距離を付加してなる最小走行範囲の内側に位置するか否かを判断するチェック手段と、
(b) 前記チェック手段が、前記前回の停止位置が前記最小走行範囲の内側に位置すると判断した場合、前記最小走行範囲のいずれかの端の外側に前記オフセット値を付加してなる位置を各回の主走査プロセスにおける前記目標移動位置に設定して、各回の主走査プロセスを開始する前に、前記目標移動位置まで前記キャリッジを移動させるよう前記キャリッジモータを制御するロジカルシーク手段と、
(c) 前記チェック手段が、前記前回の停止位置が前記最小走行範囲の内側に位置すると判断した場合には、前記ロジカルシーク手段による前記キャリッジの移動が終了したときの前記キャリッジの停止位置を前記各回の走行開始位置とし、前記チェック手段が、前記前回の停止位置が前記最小走行範囲の内側に位置しない判断した場合には、前記前回の停止位置を前記各回の走行開始位置とする手段と
を有する。
本発明の別の観点に従うシリアルプリンタにおける主走査プロセスの制御方法は、主走査プロセスにおいてキャリッジの走行開始位置とファーストドット形成位置との間に最低限確保される必要のある所定の必要助走距離と、前記キャリッジの走行を停止するときに生じる停止位置誤差の最大絶対値に実質的に相当する所定のオフセット値を得る、又は前記必要助走距離と前記オフセット値との加算値であるオフセット必要助走距離を得るステップと、印刷データに基づいて、各回の主走査プロセスにおけるインクドット形成範囲を把握するステップと、各回の主走査プロセスにおけるインクドット形成範囲に基づいて、各回の主走査プロセスにおける前記キャリッジの走行開始位置を決定するステップと、各回の主走査プロセスにおける前記キャリッジの目標停止位置を決定するステップと、各回の主走査プロセスにおいて前記キャリッジを前記走行開始位置から前記目標停止位置まで走行させるステップとを有する。そして、前記キャリッジの目標停止位置を決定するステップでは、各回の主走査プロセス中に次回の主走査プロセスにおける前記インクドット形成範囲が把握された場合、次回の主走査プロセスにおける前記インクドット形成範囲のいずれか一方の端の外側に前記オフセット必要助走距離を付加してなるオフセット最適走行開始位置で前記キャリッジを停止させることができるか否かが判断され、前記オフセット最適走行開始位置で前記キャリッジを停止させることができると判断された場合には、前記オフセット最適走行開始位置に前記目標停止位置が設定される。
一つの実施形態は、前記キャリッジの目標停止位置を決定するステップにおいて、各回の主走査プロセス中に次回の主走査プロセスにおける前記インクドット形成範囲が把握された場合であって、前記オフセット最適走行開始位置で前記キャリッジを停止させることができないと判断された場合に、今回の主走査プロセスにおける最短停止可能位置に前記目標停止位置が設定されるようになっている。
一つの実施形態は、前記キャリッジの目標停止位置を決定するステップにおいて、各回の主走査プロセス中に次回の主走査プロセスにおける前記インクドット形成範囲が把握されない場合には、前記今回の主走査プロセスにおける前記インクドット形成範囲のいずれか一方の端の外側に前記オフセット必要助走距離を付加してなる仮のオフセット最適走行開始位置に、前記目標停止位置が設定されるようになっている。
一つの実施形態では、前記走行開始位置を決定するステップが、
(a) 各回の主走査プロセスを開始する前に、前回の主走査プロセスが終わったときの前記キャリッジの停止位置が、各回の主走査プロセスの前記ドット形成範囲の両外側に前記必要助走距離を付加してなる最小走行範囲の内側に位置するか否かを判断するステップと、
(b) 前記前回の停止位置が前記最小走行範囲の内側に位置すると判断された場合、前記最小走行範囲のいずれかの端の外側に前記オフセット値を付加してなる位置を各回の主走査プロセスにおける前記目標移動位置に設定して、各回の主走査プロセスを開始する前に、前記目標移動位置まで前記キャリッジを移動させるようロジカルシークを行うステップと、
(c) 前記前回の停止位置が前記最小走行範囲の内側に位置すると判断された場合には、前記ロジカルシークによる前記キャリッジの移動が終了したときの前記キャリッジの停止位置を前記各回の走行開始位置とし、前記前回の停止位置が前記最小走行範囲の内側に位置しない判断された場合には、前記前回の停止位置を前記各回の走行開始位置とするステップと
を有する。
本発明によれば、ロジカルシークが行われる頻度が減る。
以下、本発明に従うシリアルプリンタの一実施形態について説明する。
図2は、この実施形態にかかるシリアルプリンタ(例えば、インクジェットプリンタ)の機械的構成を示す要部斜視図を示す。
図2に示すように、プリンタ1はプリンタ本体2を備え、この本体ケース2にキャリッジ軸8が固定され、このキャリッジ軸8にキャリッジ3が移動可能な状態で組み付けられている。キャリッジ3は無端の牽引ベルト6と結合され、牽引ベルト6は駆動プーリ4と従動プーリ5間に張設され、駆動プーリ4にはキャリッジモータ7が結合される。キャリッジモータ7が駆動プーリ4を介して牽引ベルト6を移動させることで、キャリッジ3がキャリッジ軸8に沿って主走査方向に往復移動する。本体ケース2の底部には紙送りモータ9が固定され、この紙送りモータ9は、紙送りローラ25(図3参照)と排紙ローラ26(図3参照)に結合される。紙送りモータ9が紙送りローラ25(図3参照)と排紙ローラ26(図3参照)を駆動することによって記録用紙10が副走査方向に送られる。
キャリッジ3の下部には印刷ヘッド11が記録用紙10と対向するように搭載され、キャリッジ3の上部には印刷ヘッド11にインクを供給するインクカートリッジ12(例えばブラックインクと複数のカラーインクのカートリッジ)が着脱可能に取り付けられている。印刷ヘッド11は複数のインクジェットノズル13(図3参照)を有し、印刷動作では、所定の空間解像度に対応したタイミングでインクがインクジェットノズル13から記録用紙10に向かって吐出されるように、印刷ヘッド11が駆動される。
キャリッジ3の所定のホームポジション(例えば図2では右側端部)には、印刷ヘッド11のノズル13を外気から遮断するためのキャップ14が配設されている。キャリッジ3がホームポジション(HP)に位置すると、キャップ14が自動的に印刷ヘッド11にキャッピングされるようになっている。
キャップ14には、印刷ヘッド11のクリーニング動作においてキャップ14の内部空間を負圧にするための吸引ポンプ15がポンプチューブ15aを介して接続されている。吸引ポンプ15はギヤ機構(図示省略)を介してポンプモータ16(図3参照)に接続され、このポンプモータ16により駆動される。また、印刷ヘッド11の印字領域とホームポジションの間にはゴム等の弾性板からなるワイピング部材17が配設され、印刷ヘッド11が印字領域に向かうときにワイピング部材17によって印刷ヘッド11の表面がワイピング処理される。
プリンタ1は、キャリッジ3の速度、移動方向及び位置等を検出するためのリニアエンコーダ18を備えている。リニアエンコーダ18は半透明樹脂製の被検出用テープ19(以下、単にテープと称す)と光学センサ20(図3参照)とからなり、テープ19がプリンタ本体2の側壁に、キャリッジ3の移動経路と平行に取り付けられている。光学センサ20がキャリッジ3の背面の、テープ19表面をセンスする位置に取り付けられ、キャリッジ3と一緒にテープ19に沿って移動する。
テープ19表面には、キャリッジ3の移動方向に沿って一定ピッチで、例えば1/180(inch)(=2.54/180(cm))のピッチで、多数のスリット21が形成されている。光学センサ20はキャリッジ3とともに移動した際にテープ19上のスリット21を検出して、キャリッジ3の速度、移動方向及び位置を測定するために使用される90度位相がシフトした2種類のパルス信号を出力する。
図3は、プリンタ1の内部に搭載される制御装置のハードウェア構成を示す。
図3に示すように、プリンタ1は制御装置24を備え、制御装置24はケーブル22を介して、印刷データやヘッドクリーニング指令などのソースであるホスト装置23と接続される。制御装置24は、ホスト装置23から受信した印刷データ又は指令に基づいて、キャリッジモータ7、紙送りモータ9、ポンプモータ16及び印刷ヘッド11を駆動し制御する。
制御装置24はCPU27、ASIC28、PROM29、RAM30、EEPROM31、インターフェース(I/F)32を備える。
PROM29には、CPU27により実行される制御プログラムや、主走査プロセスの加速フェーズ用及び減速フェーズ用の目標速度のセットを定義した複数の速度値テーブルや、キャリッジ停止位置誤差を相殺するためのオフセット値などが記憶されている。ここで、複数の速度値テーブルは、予め設定されている定速フェーズ用の複数の異なる目標速度にそれぞれ対応したものである。後述するように、CPU27による主走査プロセスの制御において、印刷モード(例えば、高速印刷か通常印刷か高画質印刷かという印刷品位又は印刷速度、或いは印刷解像度などのレベル)やその他の条件に応じて、定速フェーズ用の複数の目標速度の中から適切な目標速度がよって選択され、そして、その選択された定速フェーズ用の目標速度に対応した速度値テーブルが選択されることになる。また、オフセット値には、キャリッジ停止位置誤差がとり得る最大絶対値ΔL(図1参照)実質的に相当する(例えば、最大絶対値ΔLに等しいか又はそれに僅かなマージンを加えた程度の)距離値が設定されている。このオフセット値は、CPU27がキャリッジ位置を制御するときの距離単位、すなわち、リニアエンコーダ18の光学センサ20の空間分解能(例えば1/180(inch)(=2.54/180(cm))のステップ数で記述されており、例えば4ステップ(4/180(inch))である。
CPU27は、電源スイッチ39に接続され、CPU27は、電源スイッチ39のターンオン信号を入力したときプリンタ1内の各部を起動させる。CPU27はPROM29に記憶された制御プログラムに基づき、RAM30を作業領域として用いて、プリンタ1内の各部を制御するための情報処理を行い、その結果として各部に制御信号を送る。CPU27は、I/F32およびASIC28を介してホスト装置23との間で印刷データや各種指令のやり取りを行う。また、CPU27はI/F32およびASIC28を介してホスト装置23から入力した印刷データを処理し、ASIC28を制御して、キャリッジモータ7、紙送りモータ9及び印刷ヘッド11の駆動などの印刷のための各種動作を実行させる。
ASIC28は、ポンプモータドライバ33、紙送りモータドライバ34、キャリッジモータドライバ35及びヘッドドライバ36に接続される。ポンプモータドライバ33にはポンプモータ16が接続され、紙送りモータドライバ34には紙送りモータ9が接続され、キャリッジモータドライバ35にはキャリッジモータ7が接続され、また、ヘッドドライバ36には印刷ヘッド11(特に、インクジェットノズル13からインクを押し出す例えばピエゾ素子を用いたアクチュエータ37)に接続される。ASIC28は、CPU27からの制御信号に基づき、ポンプモータドライバ33、紙送りモータドライバ34、キャリッジモータドライバ35及びヘッドドライバ36を制御し、その制御の下で、ポンプモータドライバ33、紙送りモータドライバ34、キャリッジモータドライバ35及びヘッドドライバ36がそれぞれ、ポンプモータ16、紙送りモータ9、キャリッジモータ7及び印刷ヘッド11を駆動する。
CPU27は、リニアエンコーダ18の光学センサ20と信号線38を介して接続され、その光学センサ20から、上述した2種類のパルス信号を入力する。そして、CPU27は、入力されたパルス信号の周期に基づきでキャリッジ3の走行速度を算出する。また、CPU27は、入力された2種類のパルス信号のレベルを比較する(位相シフトの方向を把握する)ことで、キャリッジ3の移動方向を検出し、また、パルス信号の立ち上がり又は立ち下がりをカウントしてキャリッジ3の位置を検出する。そして、CPU17は、キャリッジの走行を制御する処理におけて、検出されキャリッジ3の走行速度、移動方向及び位置を使用する。
以下では、上述した構成の下でCPU27とASIC28が行う制御動作、とりわけ、ホスト装置23から受信された印刷データに基づいて印刷を実行する場合における各回の主走査プロセスの制御動作に関して説明する。
まず、CPU27とASIC28による各回の主走査プロセスの制御動作の概要を説明する。
CPU27は、各回の主走査プロセスに関して、印刷データに基づいて、その主走査プロセスにおいて印刷ヘッド11を駆動するためのヘッド駆動データを生成し、そのヘッド駆動データをRAM30に格納する。また、CPU27は、印刷データに基づいて、その主走査プロセスにおいて印刷ヘッド11を駆動する範囲(インクドットを形成する範囲)を決定し、そのインクドット形成範囲の左右端のうちの一方をファーストドット位置とし、他方をラストドット位置とする。そして、CPU27は、ファーストドット位置とラストドット位置、並びに印刷データにより指定された印刷モードなどに応じて、定速フェーズ用の目標速度としてPROM29に記憶されている複数の目標速度の中から、適切な一つを選択する。そして、CPU12は、選択した定速フェーズ用の目標速度に対応した速度値テーブル40をPROM29から読んで、これをRAM30に格納する。さらに、CPU
27は、定速フェーズ用の目標速度に応じて必要助走距離Laux(図1、2参照)を決定し、キャリッジ3の走行を開始してからファーストドット位置に達するまでに必要助走距離Laux以上の助走距離が確保できるように目標走行開始位置を設定し、そして、その目標走行開始位置をRAM30に格納する。
また、キャリッジ3が移動している間、CPU27は、リニアエンコーダ18の光学センサ20からのパルス信号に基づいて、キャリッジ3の現在位置や現在速度や走行方向を実質的に実時間で計算し、キャリッジの現在位置や現在速度や走行方向を示すデータをRAM30に格納する。
ASIC28は、RAM30から目標走行開始位置及び速度値テーブル40や現在位置や現在速度や走行方向を読み、そして、キャリッジドライバ35を介してキャリッジモータ7の駆動を制御することにより、目標走行開始位置からキャリッジ3の走行を開始し、速度値テーブル40内の加速フェーズ用の目標速度セットに従って加速フェーズを実行する。場合によっては、ASIC28は、キャリッジ3の走行を開始する前に、ロジカルシークを行って、キャリッジの現在位置を目標走行開始位置に修正することもある。ASIC28は、加速フェースが終わると、定速フェーズの制御を実行する。このキャリッジ走行制御と並行して、ASIC28は、RAM30からヘッド駆動データを読み、そして、ヘッドドライバ36を介して印刷ヘッド11を制御することにより、ファーストドット位置からのインクドット形成動作を印刷ヘッド11に行わせる。
CPU27は、上述した定速フェーズが終了するより前に、ラストドット位置や次回の主走査プロセスのファーストドット位置などに基づいて目標停止位置を設定し、この目標停止位置をRAM30に格納する。目標停止位置の設定は、後に詳述するように、本発明の原理に従った方法で行われ、この方法には、所定の条件下で適用される改良されたスーパーロジカルシークが含まれている。この方法についての後述する詳細説明から明らかになるように、改良されたスーパーロジカルシークの適用により、次回の目標走行開始位置に一致するように目標停止位置が設定されるとともに、停止位置制御の誤差があっても別途ロジカルシークを行う必要性が排除される。
ASIC28は、RAM30から目標停止位置を読み、目標停止位置でキャリッジ3を停止するように減速フェーズの開始位置を決定し、そして、減速フェーズ開始位置からら速度値テーブル40の減速フェーズ用の目標速度セットを用いてキャリッジドライバ35を介してキャリッジモータ7の駆動を制御することにより、減速フェーズを実行する。その結果、キャリッジ3は、目標停止位置に対して誤差範囲+ΔL〜−ΔL内の位置に停止することになる。
図5〜図7は、CPU27とASIC28による各回(N回目)の主走査プロセスの制御動作の流れを示し、特に、目標停止位置を設定する方法を詳細に示している。
図5に示す制御において、ステップS1では、前回(N−1回目)の主走査が終了してキャリッジ3が停止した後、今回(N回目)の主走査を開始する前に、CPU27にて、キャリッジ3の現在位置が計算される。また、CPU27にて、印刷データから得られる今回(N回目)の主走査でのインクドット形成範囲の両端位置のうち、キャリッジ3の現在位置に近い方の端がファーストドット位置として設定され、遠い方の端がラストドット位置として設定される。設定されたファーストドット位置からラストドット位置へ向かう方向が、今回(N回目)の主走査の走行方向となる。そして、CPU27にて、現在位置とファーストドット位置とラストドット位置の相対的な位置関係に基づいて、今回の走行方向で現在位置から走行を開始した場合におけるファーストドット位置に到達するまでに確保できる助走距離L(すなわち、今回の走行方向における現在位置からファーストドット位置までの距離)が計算される。
ステップS2では、CPU27にて、上記の助走距離Lと、PROM29から得られる必要助走距離Lauxとが比較されて、助走マージン(L-Laux)が計算される。この助走マージン(L-Laux)は、現在位置からの助走距離Lが必要助走距離Lauxよりどの程度長いかを示しており、この値がマイナスである場合には、現在位置から走行を開始しても必要助走距離Lauxが確保できないこと(よって、ロジカルシークを行う必要があること)を意味し、ゼロ又はプラスである場合には、キャリッジ3の現在位置から走行を開始すれば必要助走距離Laux以上の助走距離が確保できること(よって、ロジカルシークを行う必要がないこと)を意味する。ステップS3では、CPU27にて、助走マージン(L-Laux)がマイナスか否か、つまりロジカルシークが必要か否かが判断される。
ステップS3の結果、助走マージン(L-Laux)がマイナスである場合には、ステップS4で、必要助走距離Lauxに相当する助走距離が確実に確保できる位置までキャリッジ3を移動させるためのロジカルシークを行なうように、CPU27及びASIC28の制御が行われる。すなわち、このステップS4では、CPU27にて、ロジカルシークにおける行き先となる目標位置が、次のようにして設定される。まず、CPU27にて、上述した必要助走距離Lauxに、やはりPROM29から得られるオフセット値Loffが加算されて、オフセット必要助走距離(Laux+Loff)が計算される。そして、このオフセット必要助走距離(Laux+Loff)がファーストドット位置に加えられる。このとき、オフセット距離(Laux+Loff)は、ファーストドット位置から見て今回の走行方向とは逆方向の側(つまり、のラストドット位置の側とは反対の側)に加えられる。こうしてファーストドット位置にオフセット必要助走距離(Laux+Loff)を加えて位置(つまり、ファーストドット位置からオフセット必要助走距離(Laux+Loff)だけ走行方向と逆方向へずれた位置)が、ロジカルシークの目標位置として設定される。ASIC28はこの目標位置を入力し、そして、キャリッジモータドライバ35を介してドライバイキャリッジモータ7を駆動して、その目標位置までキャリッジ3を移動させ停止させる。この場合、停止位置と目標位置との間の+ΔL〜−ΔLの範囲内の誤差が生じるであろうが、目標位置がオフセット必要助走距離(Laux+Loff)だけファーストドット位置から離れているため、その停止位置からファーストドット位置まで確実に必要助走距離Laux以上の助走距離が確保できることになる。このようにロジカルシークが行われた後、制御はステップS1に再び戻る。
図8は、上記のステップS1〜S4の処理を具体的に説明している。
図8において、参照番号200は、キャリッジ3が走行できる最大走行範囲を示している。参照番号210は、今回(N回目)の主走査におけるインクドット形成範囲を示している。上述したステップS1では、キャリッジ3の現在位置は、最大走行範囲20内のいずれかの位置である。ここで、現在位置が範囲201〜203、つまり、インクドット形成範囲210の中央Pctrより左側の範囲に位置する場合には、インクドット形成範囲210の左端Pl_endがファーストドット位置として設定され、右端Pr_endがラストドット位置として設定され、今回の走行方向は左から右である。また、現在位置が範囲204〜206、つまり、インクドット形成範囲210の中央Pctrより右側の範囲に位置する場合には、インクドット形成範囲210の右端Pr_endがファーストドット位置として設定され、左端Pl_endがラストドット位置として設定され、今回の走行方向は右から左である。
上述したステップ2で計算される助走マージン(L−Laux)は、現在位置が範囲201又は206に位置する、つまり、インクドット形成範囲210の両側に必要助走距離Lauxを付加した範囲の外側に位置する場合には、ゼロ又はプラスになるが、現在位置が範囲202〜203又は204〜205に位置する、つまり、インクドット形成範囲210の両側に必要助走距離Lauxを付加した範囲の内側に位置する場合には、マイナスとなる。助走マージン(L−Laux)がマイナスとなった場合、上述したステップS4でロジカルシークが行なわれる。このロジカルシークの目標位置は、ステップS1で設定されたファーストドット位置Pl_end又Pr_endから走行方向と逆方向へオフセット必要助走距離(Laux+Loff)だけずらした位置Pl_stt又はPr_sttに設定される。ロジカルシークが終わったときのキャリッジ3の現在位置は、上記の目標位置Pl_stt又はPr_sttから+ΔL〜−ΔLの範囲内の誤差分だけずれるであろうが、それでも、そこからファーストドット位置Pl_end又Pr_endまでに必要助走距離Laux以上の助走距離が確実に確保される。
再び図5を参照して、ステップS3の結果、助走マージン(L−Laux)がゼロ又はプラスである場合(つまり、図8で、現在位置が範囲201又は206に位置する場合)には、CPU27とASIC20の制御はステップS5に進み、それにより、現在位置からキャリッジ走行が開始され、速度値テーブル40の加速フェーズ用の目標速度セットに従って加速フェーズが行われる。加速フェーズが終わると、CPU27とASIC20の制御は図6に示すステップS6へ進み、それにより、印刷モードなどに応じて選択された目標速度を用いて定速フェーズが行われる。
図6のステップS7では、定速フェーズが行われている間に、CPU27により、次回(N+1回目)の主走査プロセスにおけるインクドット形成範囲が印刷データに基づいて把握されたか否かが判断される。例えば、印刷データの受信と解釈が円滑に処理されていれば、次回のインクドット形成範囲は既に把握されているであろうし、他方、印刷データの受信又は解釈の処理が遅れている場合には、次回のインクドット形成範囲は未だ把握できていないかもしれない。
ステップS7の結果、定速フェーズ中に次回のインクドット形成範囲が把握された場合には、ステップS8で、CPU27により、今回(N回目)の主走査におけるキャリッジ3の最短停止可能位置が、次回(N+1回目)の主走査におけるオフセット最小走行範囲の内側か外側かが判断される。ここで、最短停止可能位置とは、ラストドット位置までインクドット形成を行った後に最短距離でキャリッジ3を停止することができる位置、すなわち、ラストドット位置から走行方向へ必要助走距離Lauxだけ進んだ位置である。また、オフセット最小走行範囲とは、ファーストドット位置からラストドット位置までインクドット形成を行うために最低限必要なキャリッジ3の走行範囲(つまり、インクドット形成範囲の両外側に必要助走距離Lauxを付加した範囲であり、以下、「最小走行範囲」という)の両外側に、更にオフセット値Loffを付加した範囲である。因みに、次回のオフセット最小走行範囲の外側に今回の主走査のキャリッジ停止の目標位置を設定すれば、キャリッジ停止位置制御の範囲+ΔL〜−ΔL内の誤差が生じても、次回の主走査の開始前にロジカルシークを行う必要がない位置に確実にキャリッジを停止させることができることになる。
このステップS8の判断処理を、図9〜図11を参照して具体的に説明する。なお、図9〜図11のいずれにおいても、符号Aの付いた上側の図は今回(N回目)の主走査プロセスを表しており、符合Bの付いた下側の図は、次回(N+1回目)の主走査プロセスを表している。
図9を参照して、図9Aに示すように、今回(N回目)の主走査におけるラストドット位置Pld(N)から走行方向(図の例では、右方向)へ必要助走距離Lauxだけ進んだ位置Pstp(N)_minが、今回の最短停止可能位置である。また、図9Bに示すように、次回のインクドット形成範囲230を両外側へ必要助走距離Lauxだけ広げた範囲231が、次回の最小走行範囲であり、この最小走行範囲231を両外側へ更にオフセット値Loffだけ広げた範囲232が、次回のオフセット最小走行範囲である。上述のステップS8では、今回の最短停止可能位置Pstp(N)_minが、次回のオフセット最小走行範囲232の内側に入るか外側に出るかが判断されるのである。図9に示された例では、今回の最短停止可能位置Pstp(N)_minが、次回のオフセット最小走行範囲232の内側に入ると判断されることになる。他方、図10又は図11に示された例では、今回の最短停止可能位置Pstp(N)_minが、次回のオフセット最小走行範囲232の外側に出ると判断されることになる。
再び図6を参照する。ステップS8で、内側と判断された場合(つまり、図9に示された例のような場合)には、次回(N+1回目)のオフセット最小走行範囲232の両側の端のうち、今回(N回目)の最短停止可能位置から走行方向に見て前方に位置する端(その端が最短停止可能位置と同位置である場合も含む)の位置(以下、この位置を、次回(N+1回目)の「オフセット最適走行開始位置」という)でキャリッジを停止させることが可能であることを意味する。この場合、ステップS9で、本発明の原理に従う改良されたスーパーロジカルシークを行うための処理が行われる。すなわち、CPU27により、次回(N+1回目)のオフセット最小走行範囲232の両側の端のうちから上述したオフセット最適走行開始位置Pstt(N+1)_offが選ばれ、その選ばれたオフセット最適走行開始位置端の位置Pstt(N+1)_offが今回の目標停止位置として設定される。図9に示された例においては、図9Bに示される次回のオフセット最小走行範囲232の両端位置のうち、右側の端位置がオフセット最適走行開始位置Pstt(N+1)_offとして選ばれ、このオフセット最適走行開始位置Pstt(N+1)_offが図9Aに示されるように今回の目標停止位置Pstp(N)として設定される。
ステップS9の後、制御は図7のステップS14に進み、CPU27により、設定された目標停止位置でキャリッジ3を停止することができるように、減速フェーズの開始位置が設定される。そして、CPU27とASIC28による制御により、定速フェーズ中のキャリッジ3の現在位置が上記設定された減速フェーズ開始位置に到達した時点で定速フェーズが終了し、そこから、速度値テーブル40の減速フェーズ用の目標速度セットに従って減速フェーズが実行される。そして、減速フェーズが終了すると、ステップS15で、キャリッジ3が停止する。減速フェーズときの速度カーブは、キャリッジ3の走行制御の誤差により、図9Aに減速カーブ222〜224として例示する範囲で変動し、キャリッジの実際の停止位置は目標停止位置Pstp(N)を中心として誤差範囲-ΔL〜+ΔL内でずれる。しかし、そうであっても、目標停止位置Pstp(N)が次回のファーストドット位置Pr_end(N+1)からオフセット必要助走距離(Laux+Loff)だけ離れているため、次回の主走査でその停止位置からそのまま走行を開始しても、図9Bに加速カーブ233〜235として例示するように、ファーストドット位置Pr_end(N+1)までに必要助走距離Laux以上の助走距離が確保できる。よって、次回の主走査の開始前に別途のロジカルシークを行う必要が無くなる。
再び図6を参照する。ステップS8で、外側と判断された場合(つまり、図10又は図11に示された例のような場合)には、ステップ10で、CPU27により、次回(N+1回目)のオフセット最小走行範囲232が、今回(N回目)の最短停止可能位置Pstp(N)_minから走行方向に見て、前方又は後方のいずれの側に位置するかが判断される。図10に示す例の場合には、図10Bに示した次回のオフセット最小走行範囲232は、図10Aに示した今回の最短停止可能位置Pstp(N)_minから走行方向(この場合は右方向)に見て前方側に位置すると判断される。他方、図11の場合には、図11Bに示した次回のオフセット最小走行範囲232は、図11Aに示した今回の最短停止可能位置Pstp(N)_minから走行方向(この場合は右方向)に見て後方側に位置すると判断される。
ステップS10の結果、前方側と判断された場合(つまり、図10の例のような場合)には、次回(N+1回目)のオフセット最小走行範囲232の両側の端のうち、今回(N回目)の最短停止可能位置Pstp(N)_minに最も近い端(その端の位置が今回の最短停止可能位置と一致する場合も含む)の位置(以下、この位置を、次回(N+1回目)の「オフセット最適走行開始位置」という)でキャリッジを停止させることが可能であることを意味する。この場合、ステップS11で、本発明の原理に従う改良されたスーパーロジカルシークのための制御が行われる。すなわち、CPU27により、次回(N+1回目)のオフセット最小走行範囲232の両端位置のうちから、上述したオフセット最適走行開始位置Pstt(N+1)_offが選ばれ、そのオフセット最適走行開始位置Pstt(N+1)_offが今回の目標停止位置として設定される。図10の例においては、図10Bに示される次回のオフセット最小走行範囲232の左端の位置がオフセット最適走行開始位置Pstt(N+1)_offとして選ばれ、そのオフセット最適走行開始位置Pstt(N+1)_offが図10Aに示されるように今回の目標停止位置Pstp(N)として設定される。その後、図7に示すステップS14及びS15が行われる。既に説明したように、改良されたスーパーロジカルシークにより、キャリッジ3の実際の停止位置が誤差範囲-ΔL〜+ΔL内でずれても、次回の主走査では、別途のロジカルシークの必要性はなく、その停止位置からそのまま走行を開始することができる。
図6のステップS10の結果、後方側と判断された場合(つまり、図11の例のような場合)は、次回(N+1回目)のオフセット最小走行範囲232のいずれの端の位置でもキャリッジを停止させることができないことを意味する。しかし、この場合、今回の最短停止可能位置でキャリッジ3を停止させても、その停止位置は次回のオフセット最小走行範囲232の外側に位置するので、次回はその停止位置からそのまま走行を開始することができることを意味する。そこで、この場合には、ステップS12で、CPU27により、今回(N回目)の最短停止可能位置が目標停止位置として設定される。図11の例においては、図10Aに示される最短停止可能位置Pstp(N)_minが目標停止位置Pstp(N)として設定される。その後、図7に示すステップS14及びS15が行われる。目標停止位置Pstp(N)が次回のオフセット最小走行範囲232の外側にあるため、今回におけるキャリッジ3の実際の停止位置が誤差範囲-ΔL〜+ΔL内でずれても、次回の主走査では、別途のロジカルシークの必要性はなく、その停止位置からそのまま走行を開始することができる。
再び図6を参照する。ステップS7で、定速フェーズ中に次回のインクドット形成範囲が把握できなかった場合には、制御は図7に示すステップS13に進み、CPU27により、今回(N回目)の最短停止可能位置から今回の走行方向へオフセット値Loffだけずれた位置が、目標停止位置として設定される。この処理は、次回のインクドット形成範囲が今回のそれと同じであると仮定した上で(実際、その仮定が正しい場合は多い)、その仮定された次回のインクドット形成範囲を使って上述したステップS9の改良されたスーパーロジカルシークを行なう処理と等価である。図12は、この場合の例を示しており、図12Aに示す今回の最短停止可能位置Pstp(N)_minの走行方向側にオフセット値Loffを付加した位置が、図12に示す次回の仮のファーストドット位置Pfd(N+1)にオフセット必要助走距離(Laux+Loff)を付加した位置である仮のオフセット最適走行開始位置Pstt(N+1)_off_tenに相当し、この仮のオフセット最適走行開始位置Pstt(N+1)_off_tenが、今回の目標停止位置Pstp(N)として設定される。その後、図7に示すステップS14及びS15が行われる。図12に示すように、図12Aの今回のキャリッジ3の実際の停止位置が誤差範囲-ΔL〜+ΔL内でずれても、図12Bの次回の主走査のファーストドット位置Pfd(N+1)が今回のラストドット位置Pld(N)と一致しているならば、次回の主走査では、別途のロジカルシークの必要性はなく、その停止位置からそのまま走行を開始することができる。
以上が今回(N回目)の走査プロセスの制御であり、これが1ページの印刷プロセスの中で行われる多数回の主走査プロセスに関して繰り返される。各回の主走査プロセスの制御において、キャリッジ停止位置誤差を吸収するためのオフセット値Loffを目標停止位置の設定に適用するように改良されたスーパーロジカルシークを行うことにより、キャリッジ停止位置誤差に起因する別途のロジカルシークの必要性が排除される。
なお、印刷のための主走査プロセス以外のキャリッジ走行、例えば、ヘッドクリーニングやヘッド保護やインク充填やホームシークなどのためにキャリッジ3をホームポジションに移動させたり、往復走行を行わせたりする場合には、改良されたスーパーロジカルシークのようにオフセット値Loffを目標停止位置の設定に適用する必要はない。
上述の説明では、双方向印刷(すなわち、キャリッジの2つの走行方向の双方においてインクドット形成が行われる印刷方法)が行なわれる場合を例にとった。しかし、本発明の原理は、双方向印刷だけでなく、単方向印刷(すなわち、キャリッジの2つの走行方向のうちの所定の一方(例えば、左から右へ走行するとき)においてのみインクドット形成が行われる印刷方法)に対しても適用可能である。単方向印刷においては、第1方向((例えば、左から右)へキャリッジを走行させつつインクドット形成を行なう各回の主走査プロセスの終了後、キャリッジを第2方向(例えば、右から左)へ走行させて次回の主走査プロセスの開始可能位置へ帰すという回帰走行が行われる。各回の回帰走行において目標停止位置を、次回の主走査プロセスのファーストドット位置から上述したオフセット必要助走距離(Laux+Loff)だけずれた位置に設定することができる。これにより、回帰走行でのキャリッジ停止位置に誤差があっても、その停止位置から次回の主走査プロセスのためのキャリッジ走行を開始することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は本発明の説明のための例示にすぎず、本発明の範囲をこの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱することなく、その他の様々な態様でも実施することができる。
主走査プロセスを説明した図。 スーパーロジカルシークを説明した図。 本発明の一実施形態にかかるシリアルプリンタ(例えば、インクジェットプリンタ)の機械的構成を示す要部斜視図。 同実施形態にかかるシリアルプリンタの制御装置のハードウェア構成を示すブロック図。 図6及び図7と繋がって、各回の主走査プロセスの制御の流れを示すフローチャート。 図5及び図7と繋がって、同制御の流れを示すフローチャート。 図5及び図6と繋がって、同制御の流れを示すフローチャート。 図5のステップS1〜S4の処理を具体的に説明した図。 図6のステップS9の制御が適用される具体例を説明した図。 図6のステップS11の制御が適用される具体例を説明した図。 図6のステップS12の制御が適用される具体例を説明した図。 図7のステップS13の制御が適用される具体例を説明した図。
符号の説明
3 キャリッジ
7 キャリッジモータ
27 CPU
28 ASIC
29 PROM
35 キャリッジドライバ
40 速度値テーブル
210 今回のインクドット形成範囲
220 今回(N回目)のキャリッジ走行速度カーブ
230 次回(N+1回目)のインクドット形成範囲
231 次回(N+1回目)の最小走行範囲
232 次回(N+1回目)のオフセット最小走行範囲
236 次回(N+1回目)のキャリッジ走行速度カーブ
Laux 必要助走距離
Loff オフセット値
-ΔL、+ΔL キャリッジ停止位置の最大誤差
Pld(N) 今回(N回目)のラストドット位置
Pfd(N+1) 次回(N+1回目)のファーストドット位置
Pstp(N) 今回(N回目)の目標停止位置

Claims (8)

  1. 印刷ヘッドが搭載されたキャリッジを所定の主走査方向に沿って走行させる主走査プロセスを繰り返しながら、各主走査プロセスにおいて前記印刷ヘッドを駆動してインクドットを印刷媒体上に形成することで印刷を行うシリアルプリンタにおいて、
    前記キャリッジを走行させるキャリッジモータと、
    印刷データに基づいて、前記キャリッジモータ及び前記印刷ヘッドを駆動し制御する制御装置と
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記主走査プロセスにおいて前記キャリッジの走行開始位置とファーストドット形成位置との間に最低限確保される必要のある所定の必要助走距離と、前記キャリッジの走行を停止するときに生じる停止位置誤差の最大絶対値に実質的に相当する所定のオフセット値とを記憶した、又は前記必要助走距離と前記オフセット値との加算値であるオフセット必要助走距離を記憶した記憶手段と、
    前記印刷データに基づいて、各回の主走査プロセスにおけるインクドット形成範囲を把握するインクドット形成範囲把握手段と、
    各回の主走査プロセスにおけるインクドット形成範囲に基づいて、各回の主走査プロセスにおける前記キャリッジの走行開始位置を決定する走行開始位置決定手段と、
    各回の主走査プロセスにおける前記キャリッジの目標停止位置を決定する目標停止位置決定手段と、
    各回の主走査プロセスにおいて前記キャリッジを前記走行開始位置から前記目標停止位置まで走行させるように前記キャリッジモータを駆動し制御するモータ制御手段と、
    を有し、
    前記目標停止位置決定手段は、
    (1) 各回の主走査プロセス中に次回の主走査プロセスにおける前記インクドット形成範囲が把握された場合、次回の主走査プロセスにおける前記インクドット形成範囲のいずれか一方の端の外側に前記オフセット必要助走距離を付加してなるオフセット最適走行開始位置で前記キャリッジを停止させることができるか否か判断する判断手段と、
    (2) 前記判断手段が前記オフセット最適走行開始位置で前記キャリッジを停止させることができると判断した場合、前記オフセット最適走行開始位置に前記目標停止位置を設定する改良スーパーロジカルシーク手段と
    を有することを特徴とするシリアルプリンタ。
  2. 前記目標停止位置決定手段は、
    (3) 前記判断手段が前記オフセット最適走行開始位置で前記キャリッジを停止させることができないと判断した場合、各回の主走査プロセスにおけるラストドット位置から最短距離で前記キャリッジを停止することが可能な位置である最短停止可能位置に、前記目標停止位置を設定する手段
    を更に有することを特徴とする請求項1記載のシリアルプリンタ。
  3. 前記目標停止位置決定手段は、
    (4) 各回の主走査プロセス中に次回の主走査プロセスにおける前記インクドット形成範囲が把握されない場合には、前記今回の主走査プロセスにおける前記インクドット形成範囲のいずれか一方の端の外側に前記オフセット必要助走距離を付加してなる仮のオフセット最適走行開始位置に、前記目標停止位置を設定する手段
    を更に有することを特徴とする請求項1記載のシリアルプリンタ。
  4. 前記走行開始位置決定手段は、
    (a) 各回の主走査プロセスを開始する前に、前回の主走査プロセスが終わったときの前記キャリッジの停止位置が、各回の主走査プロセスの前記ドット形成範囲の両外側に前記必要助走距離を付加してなる最小走行範囲の内側に位置するか否かを判断するチェック手段と、
    (b) 前記チェック手段が、前記前回の停止位置が前記最小走行範囲の内側に位置すると判断した場合、前記最小走行範囲のいずれかの端の外側に前記オフセット値を付加してなる位置を各回の主走査プロセスにおける前記目標移動位置に設定して、各回の主走査プロセスを開始する前に、前記目標移動位置まで前記キャリッジを移動させるよう前記キャリッジモータを制御するロジカルシーク手段と、
    (c) 前記チェック手段が、前記前回の停止位置が前記最小走行範囲の内側に位置すると判断した場合には、前記ロジカルシーク手段による前記キャリッジの移動が終了したときの前記キャリッジの停止位置を前記各回の走行開始位置とし、前記チェック手段が、前記前回の停止位置が前記最小走行範囲の内側に位置しない判断した場合には、前記前回の停止位置を前記各回の走行開始位置とする手段と
    を有することを特徴とする請求項1記載のシリアルプリンタ。
  5. 印刷ヘッドが搭載されたキャリッジを所定の主走査方向に沿って走行させる主走査プロセスを繰り返しながら、各主走査プロセスにおいて前記印刷ヘッドを駆動してインクドットを印刷媒体上に形成することで印刷を行うシリアルプリンタにおける、前記主走査プロセスの制御方法において、
    前記主走査プロセスにおいて前記キャリッジの走行開始位置とファーストドット形成位置との間に最低限確保される必要のある所定の必要助走距離と、前記キャリッジの走行を停止するときに生じる停止位置誤差の最大絶対値に実質的に相当する所定のオフセット値を得る、又は前記必要助走距離と前記オフセット値との加算値であるオフセット必要助走距離を得るステップと、
    印刷データに基づいて、各回の主走査プロセスにおけるインクドット形成範囲を把握するステップと、
    各回の主走査プロセスにおけるインクドット形成範囲に基づいて、各回の主走査プロセスにおける前記キャリッジの走行開始位置を決定するステップと、
    各回の主走査プロセスにおける前記キャリッジの目標停止位置を決定するステップと、
    各回の主走査プロセスにおいて前記キャリッジを前記走行開始位置から前記目標停止位置まで走行させるステップと、
    を有し、
    前記キャリッジの目標停止位置を決定するステップでは、各回の主走査プロセス中に次回の主走査プロセスにおける前記インクドット形成範囲が把握された場合、次回の主走査プロセスにおける前記インクドット形成範囲のいずれか一方の端の外側に前記オフセット必要助走距離を付加してなるオフセット最適走行開始位置で前記キャリッジを停止させることができるか否かが判断され、前記オフセット最適走行開始位置で前記キャリッジを停止させることができると判断された場合には、前記オフセット最適走行開始位置に前記目標停止位置が設定されるようになっている、
    ことを特徴とする制御方法。
  6. 前記キャリッジの目標停止位置を決定するステップでは、各回の主走査プロセス中に次回の主走査プロセスにおける前記インクドット形成範囲が把握された場合であって、前記オフセット最適走行開始位置で前記キャリッジを停止させることができないと判断された場合には、今回の主走査プロセスにおける最短停止可能位置に前記目標停止位置が設定されるようになっている、
    ことを特徴とする請求項5記載の制御方法。
  7. 前記キャリッジの目標停止位置を決定するステップでは、各回の主走査プロセス中に次回の主走査プロセスにおける前記インクドット形成範囲が把握されない場合には、前記今回の主走査プロセスにおける前記インクドット形成範囲のいずれか一方の端の外側に前記オフセット必要助走距離を付加してなる仮のオフセット最適走行開始位置に、前記目標停止位置が設定されるようになっている、
    ことを特徴とする請求項5記載の制御方法。
  8. 前記走行開始位置を決定するステップが、
    (a) 各回の主走査プロセスを開始する前に、前回の主走査プロセスが終わったときの前記キャリッジの停止位置が、各回の主走査プロセスの前記ドット形成範囲の両外側に前記必要助走距離を付加してなる最小走行範囲の内側に位置するか否かを判断するステップと、
    (b) 前記前回の停止位置が前記最小走行範囲の内側に位置すると判断された場合、前記最小走行範囲のいずれかの端の外側に前記オフセット値を付加してなる位置を各回の主走査プロセスにおける前記目標移動位置に設定して、各回の主走査プロセスを開始する前に、前記目標移動位置まで前記キャリッジを移動させるようロジカルシークを行うステップと、
    (c) 前記前回の停止位置が前記最小走行範囲の内側に位置すると判断された場合には、前記ロジカルシークによる前記キャリッジの移動が終了したときの前記キャリッジの停止位置を前記各回の走行開始位置とし、前記前回の停止位置が前記最小走行範囲の内側に位置しない判断された場合には、前記前回の停止位置を前記各回の走行開始位置とするステップと
    を有することを特徴とする請求項5記載の制御方法。
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