JP2006255971A - 記録装置及び記録制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 記録時間の短縮、と装置サイズの小型化のためにキャリッジの加速減速領域においても記録を行い、かつ減速開始位置に生じるインク液滴の付着位置の大きなずれを回避して高品位な記録を行うインクジェット記録装置を提供することである。
【解決手段】インクジェット記録ヘッドの1走査記録に用いられるバッファに展開された記録データに基づいて、インクジェット記録ヘッドによる記録がなされないような位置にキャリッジの減速開始位置を設定するよう制御する。
【選択図】 図4
【解決手段】インクジェット記録ヘッドの1走査記録に用いられるバッファに展開された記録データに基づいて、インクジェット記録ヘッドによる記録がなされないような位置にキャリッジの減速開始位置を設定するよう制御する。
【選択図】 図4
Description
本発明は記録装置及び記録制御方法に関し、特に、例えば、インクジェット記録ヘッドを搭載したキャリッジを往復走査して記録する際のキャリッジ制御に関する。
インクジェット記録ヘッド(以下、記録ヘッド)をキャリッジに搭載し、そのキャリッジを往復移動させることで記録を行う記録装置では、記録媒体と対向した記録ヘッドの面に複数のインク吐出口を備え、それぞれの吐出口に対応した吐出エネルギー発生素子を入力される記録情報に基づいて駆動し、それらのインク吐出口から記録用紙などの記録媒体に向けてインクを吐出することにより画像を記録するように構成されている。
このような記録装置では、キャリッジ移動範囲の両端において、キャリッジが一旦停止してから逆方向に移動するため、移動範囲の両端側が加速減速領域、その間が定速領域(一定速度領域)となる。また、キャリッジが移動しながら記録ヘッドからインクを吐出するので、記録用紙などの記録媒体へのインク液滴付着位置がインク吐出位置より移動方向前方にずれる。このため、往復記録を行う場合、キャリッジ移動の往路と復路とで、その移動方向に関し、記録画像の同一位置に対して同じキャリッジ位置でインク吐出を行ったのでは、インク液滴の付着の位置にずれが生じる。このようなずれを防止するには、往路と復路の少なくとも一方において、画像上の同一位置に対するインク吐出位置を補正する必要がある。
インク吐出位置に対する記録媒体上のインク液滴付着位置のずれの大きさはキャリッジの速度に依存して変わるので、上記のようなインク吐出位置の補正は、定速領域では比較的容易であるが、加速減速領域では困難である。このため、従来の記録装置は、記録領域をキャリッジ定速領域の内側に設定して、定速領域の内側でのみ記録を行うように構成されている。従って、ある幅を記録領域として設計すると、従来の記録装置では、キャリッジ定速領域の内側だけが記録領域となっているので、定速領域の両側の加速減速領域の分だけ、記録時間が長くなり、装置が大型化するという問題がある。
そこで、従来より、キャリッジの加速減速領域でも記録ができるように、例えば、リニアエンコーダを用いたキャリッジの位置検出手段と、エンコーダの出力パルス周期を検出したキャリッジの速度を検出する手段を用いて、任意のキャリッジ速度での速度変動から位置補正量を算出することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、記録ヘッドのフライト時間(記録指令が与えられてからインクが記録ヘッドから記録媒体に到達してドットを形成するまでの時間)分だけ以前に記録指令信号を発生してインク液滴の付着位置を補正することも提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−34650号公報
特開平6−198970号公報
図8は、上述した従来技術に基づいてインク液滴の付着位置補正を行った上で実際のキャリッジが定速領域および加速減速領域において記録を行ったときのインク液滴付着位置ずれ量をシミュレーションで求め、キャリッジ変位とインク液滴付着位置ずれ量との関係を示した図である。図8によると、実際にはキャリッジが定速領域から減速領域に入る瞬間(減速開始位置)にキャリッジの大きな姿勢変動が生じ、キャリッジに搭載された記録ヘッドのインク吐出口が傾き、大きなずれを生じてしまうことが観察される。
従って、上記従来例では、キャリッジの減速開始位置において記録ヘッドからインクを吐出した場合、そのインク液滴の付着位置に大きなずれが生じ、画像品質を劣化させてしまうという問題があった。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、キャリッジの加速減速領域を用いて記録を行う場合にも高品位な記録を行うことが可能な記録装置、及び記録制御方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明の記録装置は、以下のような構成からなる。
即ち、インクジェット記録ヘッドを搭載したキャリッジを往復走査させながら前記キャリッジの定速移動領域と加減速移動領域とで記録媒体にインク液滴を吐出して記録を行うことが可能な記録装置であって、ホストから記録データを入力する入力手段と、前記入力手段により入力された記録データを前記インクジェット記録ヘッドによる記録のために格納するバッファと、前記インクジェット記録ヘッドの1走査記録に用いられる前記バッファに格納された記録データに基づいて、前記キャリッジの減速開始位置を設定する設定手段と、前記設定手段により設定された減速開始位置において減速を開始するように前記キャリッジを制御して前記インクジェット記録ヘッドによる記録を行う記録制御手段とを有することを特徴とする。
なお、前記設定手段による設定は、キャリッジ1走査の記録毎に実行される。
さて、実際にキャリッジ減速開始位置を設定するには以下のような態様がある。
例えば、キャリッジの走査方向にインクジェット記録ヘッドによる記録動作が生じない位置があるかどうかを確認し、その確認結果に従って、前記設定手段は、キャリッジの減速開始位置の設定を行うと良い。
ここで、そのインクジェット記録による記録動作が生じない位置があることが確認された場合には、前記設定手段は、その位置をキャリッジの減速開始位置として設定すると良い。
これに対して、そのインクジェット記録による記録動作が生じない位置がない、即ち、記録動作はキャリッジ方向に連続的に実行されることが確認された場合には、さらに、インクジェット記録ヘッドの1走査記録に用いられるバッファに格納された記録データによりペイント画像や階調画像が記録されるかどうかを確認し、その確認結果に従って、前記設定手段は前記キャリッジの減速開始位置の設定すると良い。
ここで、ペイント画像や階調画像が記録されることが確認された場合には、前記設定手段は、そのペイント画像や階調画像の記録位置を前記キャリッジの減速開始位置として設定すると良い。しかしながら、ペイント画像や階調画像が記録されないことが確認された場合、前記設定手段は、前記記録データに基づく記録領域の外側にキャリッジの減速開始位置を設定すると良い。
また、前記設定手段によって設定されたキャリッジの減速開始位置を用いてキャリッジを制御して記録を実行した場合と前記記録データに基づく記録を全てキャリッジの定速移動中に実行した場合との内、いずれが記録時間が短くなるかを判別し、その判別結果に基づいて、キャリッジの減速開始位置を再設定することが望ましい。この場合、その再設定は記録時間が短くなるようになされることが良いことは言うまでもない。
また他の発明によれば、インクジェット記録ヘッドを搭載したキャリッジを往復走査させながら前記キャリッジの定速移動領域と加減速移動領域とで記録媒体にインク液滴を吐出して記録を行うことが可能な記録装置の記録制御方法であって、ホストから記録データを入力する入力工程と、前記入力工程において入力された記録データを前記インクジェット記録ヘッドによる記録のためにバッファに格納する格納工程と、前記インクジェット記録ヘッドの1走査記録に用いられる前記バッファに格納された記録データに基づいて、前記キャリッジの減速開始位置を設定する設定工程と、前記設定工程において設定された減速開始位置において減速を開始するように前記キャリッジを制御して前記インクジェット記録ヘッドによる記録を行う記録制御手段とを有することを特徴とする記録制御方法を備える。
従って本発明によれば、インクジェット記録ヘッドの1走査記録に用いられるバッファに格納された記録データに基づいて、キャリッジの減速開始位置を設定するので、例えば、その減速開始位置で記録動作が発生しないように制御できるという効果がある。
これにより、従来は画質劣化の原因となっていたキャリッジ減速開始位置でのインクジェット記録ヘッドからのインク吐出がなくなり、その結果、高品位な画像を記録することができる。
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施例について詳細に説明する。
なお、この明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
またさらに、「ノズル」とは、特にことわらない限り吐出口ないしこれに連通する液路およびインク吐出に利用されるエネルギーを発生する素子を総括して言うものとする。
図1は本発明の代表的な実施例であるインクジェット方式に従ってインクを吐出する記録ヘッドを搭載した記録装置の構成を示す外観斜視図である。
図1に示されるように、記録媒体1に記録を行う記録ヘッド2を搭載するキャリッジ3をガイド軸4で摺動自在に支持し、キャリッジ3の移動範囲の片端にプーリ付きキャリッジモータ5を配置し、もう片端にアイドルプーリ6を配置し、これらにタイミングベルト7を掛け回し、キャリッジ3とタイミングベルト4とを連結させる。また、ガイド軸4を中心としてキャリッジ3が回転するのを防ぐために、ガイド軸4と平行に延びて設置したサポート部材8を設置し、キャリッジ3はサポート部材8でも摺動自在に支持される。このような構成により、キャリッジ3は矢印A方向(主走査方向)に往復移動する。
また、記録媒体1は搬送モータ(不図示)によってキャリッジ3と垂直に交差する方向(矢印B方向:副走査方向)に搬送される。
図2は図1に示す記録装置の制御構成を示すブロック図である。
図2に示すように、図1に示した記録装置には装置全体を制御する制御部11が備えられ、制御部11がホストコンピュータ(以下、ホスト)10とケーブル12を介して接続され、制御部11が図1で示した記録ヘッド2やキャリッジモータ5の動作を制御する。なお、ケーブル12の代わりに赤外線や無線電波をインタフェース(例えば、IrDAやBluetooth(登録商標))とする構成でも良い。ホスト10からはケーブル12を介して記録データや記録にかかわるモードの種類、各種コマンド等が制御部11に対して送信されてくる。
さて、制御部12には、装置全体を制御するための各種処理を実行するCPU9a、各種処理に対応した制御プログラムを格納するROM9b、プリントバッファや制御プログラム実行のための作業領域として用いられるRAM9c、ラスタカラム変換を始めとする各種画像処理を実行するASIC9d、ホスト10との間でデータを送受信するためのインタフェース(I/F)9eを備えた画像処理部9と、キャリッジモータ5、搬送モータ14を制御するモータドライバ16、記録ヘッド2を駆動制御するヘッドドライバ15が設けられている。
なお、キャリッジモータ5はキャリッジ3を主走査方向に移動させるための駆動力を発生するモータであり、搬送モータ14はフィードローラ(不図示)及び排紙ローラ(不図示)を駆動して記録媒体を搬送するための駆動力を発生するモータである。リニアエンコーダ13は、キャリッジ3の主走査方向の位置を検出するために用いられ、その出力信号はエンコーダコントローラ17を経て、画像処理部9のCPU9aにフィードバックされる。エンコーダコントローラ17ではリニアエンコーダからの出力信号を処理して、キャリッジ位置信号とキャリッジ速度信号とを生成する。従って、CPU9aにはキャリッジ位置信号やキャリッジ速度信号が転送される。
次に以上のような構成の記録装置を用いた記録制御のいくつかの実施例について説明する。ここでは、記録媒体へ記録される画像の例毎に実施例を説明する。
図3はキャリッジ駆動制御を中心にした記録制御を示すフローチャートである。
図4は記録画像と、キャリッジ位置及びキャリッジ速度との関係を示す図である。
図4において、上半分はキャリッジ一走査により記録媒体に記録される画像の例を示し、下半分がその記録画像とキャリッジ位置及び速度の関係を示している。
また、図4において、Vはキャリッジ速度を、Xはキャリッジ位置を示し、X=0はキャリッジのホームポジションを示す。図4に示す例では、画像とキャリッジ位置とキャリッジ速度との関係が分かるようになっており、キャリッジ3がそのホームポジションに近づくように移動し(図中の右から左にキャリッジが移動)、加速中と定速移動中と減速中にも記録を行っている。
次に、画像例でのキャリッジ3の動作を図3に示すフローチャートに従って説明する。
まず、ステップS1でホスト10から記録データの入力があると、処理はステップS2に進み、制御部11はその記録データをRAM9c内のプリントバッファに展開(格納)する。このプリントバッファは、少なくとも記録ヘッド2による1走査によって記録される記録データを保持できる容量をもっている。
ステップS3では、そのプリントバッファに展開された記録データに関し、キャリッジ3の駆動範囲内に画素数が“0”の位置(即ち、記録ヘッドがインク吐出して記録を行わない位置)があるかどうかを調べる。これはCPU9a或いはASIC9dにより調べられる。図4に示した画像の場合、X=Xdの位置に画素数“0”の位置があるので、処理はステップS4に進み、この位置を減速開始位置と仮設定する。そして、ステップS5では、記録媒体1への記録時間が最小となるようなキャリッジ3の駆動パラメータを設定する。例えば、ステップS4において仮設定した減速開始位置で減速中記録を含んだ記録をする場合と、その記録範囲すべてをキャリッジ定速移動中に記録する場合とを比較し、記録媒体1への記録時間が短い方を選択する。
図4に示した場合は仮設定した減速開始位置で減速中記録を含んだ記録を行う場合の方が記録媒体1への記録時間が最小となるため、そのように駆動パラメータを設定する。
そして、ステップS6でそのように設定された駆動パラメータに基づいて、キャリッジ3を駆動する。
従ってこの実施例に従えば、従来の技術ではキャリッジの減速開始位置がキャリッジ速度等の駆動パラメータにより一意的に決まるため、図4の例ではX=Xd付近に文字を記録する位置で減速開始する可能性があったのに対し、画像記録がない位置をキャリッジ減速開始位置とすることができるため、最も記録品位を損なう恐れのあるキャリッジ減速開始位置での記録を避けることができ、結果として高品位な記録を達成できる。
図5はこの実施例に従う記録画像と、キャリッジ位置及びキャリッジ速度との関係を示す図である。なお、図5に示される記号は図4で説明したのと同じ意味なので、その説明は省略する。また、画像の記録方向も実施例1と同じである。この実施例では、記録画像に黒一色に記録されるペイント(塗りつぶし)画像が含まれる例について説明する。
この実施例においても、図3のフローチャートに示したような処理が実行される。以下の説明で実施例1で説明したのと同じ処理の説明は省略する。
ステップS1〜S2の処理後、ステップS3でも実施例1と同様に、キャリッジ3の駆動範囲内に画素数“0”の位置があるかどうかを判断する。
図5からも分かるように、この実施例の画像では、画素数“0”の位置がないため、処理はステップS7へ進む。
ステップS7では、記録画像に、例えば、ペイント画像や階調画像があるかをどうかを調べる。これは、記録データの画素値に関して、同じ画素値の連続性や不連続性、また変化性を調べることで調べられる。図5から分かるように、この実施例の画像では、X=Xdの位置にペイント画像(黒一色の画像)があるため、処理はステップS4へと進み、この位置を減速開始位置として仮設定する。
そして、ステップS5では、実施例1と同様な処理を行う。図5に示す画像を記録する場合は、ステップS4で仮設定した減速開始位置で減速中記録を含んだ記録をする場合の方が記録媒体1への記録時間が最小となるため、そのように駆動パラメータを設定する。
ステップS6では実施例1と同様の処理を行う。
以上説明したように、この実施例に従えば、記録画像に、例えば、ペイント画像などが存在して画素数が“0”の位置がない場合、そのような画像をたとえ減速開始位置でも記録するように制御する。しかしながら、ペイント画像などは、たとえ減速開始位置で記録したとしても、吐出されたインク液滴の付着位置ずれによる画像品位の劣化は視覚的に分かりにくいので、ユーザにとっては実質上、高品位の画像が提供されることになり、さらに、記録を高速に行うこともできる。
図6はこの実施例に従う記録画像と、キャリッジ位置及びキャリッジ速度との関係を示す図である。なお、図6に示される記号は図4で説明したのと同じ意味なので、その説明は省略する。また、画像の記録方向も実施例1と同じである。この実施例では、記録画像にペイント画像は含まれないが、画素数が“0”の位置もなく連続的に何かが記録される例について説明する。
この実施例においても、図3のフローチャートに示したような処理が実行される。以下の説明で実施例1で説明したのと同じ処理の説明は省略する。
ステップS1〜S2の処理後、ステップS3でも実施例1、2と同様に、キャリッジ3の駆動範囲内に画素数“0”の位置があるかどうかを判断する。
図6からも分かるように、この実施例の画像では、画素数“0”の位置がないため、処理はステップS7へ進む。
ステップS7では、記録画像に、例えば、ペイント画像や階調画像があるかをどうかを調べる。図5から分かるように、この実施例の画像では、そのような画像はないので、処理はステップS5へと進む。
ステップS5では、この実施例では、記録範囲に減速開始位置として指定すべき位置がないために、減速中記録を行わず、かつ記録媒体1への記録時間が最小となるようキャリッジ3の各駆動パラメータを設定する。従って、図6に示す例では、減速開始位置(Xd)として記録終了直後の位置を設定し、キャリッジの定速移動領域においてのみ記録を行うようにする。
ステップS6では実施例1と同様の処理を行う。
以上説明したように、この実施例に従えば、図6に示すように、例えば、文字画像が記録範囲全体に存在するような場合、減速中記録を行わないように制御するので、画像を高品位に記録することができる。
図7はこの実施例に従う記録画像と、キャリッジ位置及びキャリッジ速度との関係を示す図である。なお、図7に示される記号は図4で説明したのと同じ意味なので、その説明は省略する。また、画像の記録方向も実施例1と同じである。この実施例では、記録画像の画素数が“0”の位置が記録範囲の比較的記録開始側に近い側に存在する例について説明する。
この実施例においても、図3のフローチャートに示したような処理が実行される。以下の説明で実施例1で説明したのと同じ処理の説明は省略する。
ステップS1〜S2の処理後、ステップS3でも実施例1、2と同様に、キャリッジ3の駆動範囲内に画素数“0”の位置があるかどうかを判断する。図7に示す例の場合、X=Xd1の位置に画素数“0”の位置があるので、処理はステップS4に進み、この位置に減速開始位置を仮設定する。
ステップS5では、実施例1で説明したように、記録媒体1への記録時間が最小となるようなキャリッジ3の駆動パラメータを設定する。即ち、ステップS4において仮設定した減速開始位置で減速中記録を含んだ記録をする場合と、その記録範囲すべてをキャリッジ定速移動中に記録する場合とを比較し、記録媒体1への記録時間が短い方を選択する。
図7に示す例の場合、記録範囲すべてをキャリッジ定速移動中に記録する場合の方が記録媒体1への記録時間が最小となるため、そのように駆動パラメータを設定する。この実施例では、記録終了直後の位置(X=Xd2)に減速開始位置を設定している。
ステップS6では実施例1と同様の処理を行う。
以上説明したように、この実施例に従えば、図7に示すように、例えば、画素数“0”の位置が記録範囲において記録開始側に近い方に存在するような場合、記録範囲全体をキャリッジ定速移動中に記録するように制御する。これにより、記録時間をより短くすることが可能になるとともに、高品位に画像を記録することが可能になる。
なお、以上説明した4つの実施例共通にキャリッジ1走査の記録動作ごとに図3のステップS3に示した画素数“0”の位置があるかどうかを調べる処理は実行される。
以上4つの実施例を説明したが、この他にも、例えば、文字画像の記録において、キャリッジ移動方向に関し、画素数が“0”ではないにしろ、極端に少ない位置が存在し、その他の位置には画素数が多い場合は、多少の品位劣化はあるものの、画素数が極端に少ない位置でキャリッジの減速開始をするように制御し、画像の品位低下を最小限を抑えつつ、記録時間を最小にするようにしても良い。これは特に速度優先の記録場合に有効な制御と言える。
1 記録媒体
2 記録ヘッド
3 キャリッジ
4 ガイド軸
5 キャリッジモータ
6 アイドルプーリ
7 タイミングベルト
8 サポート部材
9 画像処理部
10 ホストコンピュータ
11 制御部
12 ケーブル
13 リニアエンコーダ
14 搬送モータ
15 ヘッドドライバ
16 モータドライバ
17 エンコーダコントローラ
2 記録ヘッド
3 キャリッジ
4 ガイド軸
5 キャリッジモータ
6 アイドルプーリ
7 タイミングベルト
8 サポート部材
9 画像処理部
10 ホストコンピュータ
11 制御部
12 ケーブル
13 リニアエンコーダ
14 搬送モータ
15 ヘッドドライバ
16 モータドライバ
17 エンコーダコントローラ
Claims (10)
- インクジェット記録ヘッドを搭載したキャリッジを往復走査させながら前記キャリッジの定速移動領域と加減速移動領域とで記録媒体にインク液滴を吐出して記録を行うことが可能な記録装置であって、
ホストから記録データを入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された記録データを前記インクジェット記録ヘッドによる記録のために格納するバッファと、
前記インクジェット記録ヘッドの1走査記録に用いられる前記バッファに格納された記録データに基づいて、前記キャリッジの減速開始位置を設定する設定手段と、
前記設定手段により設定された減速開始位置において減速を開始するように前記キャリッジを制御して前記インクジェット記録ヘッドによる記録を行う記録制御手段とを有することを特徴とする記録装置。 - 前記設定手段による設定は、キャリッジ1走査の記録毎に実行されることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記キャリッジの走査方向に前記インクジェット記録ヘッドによる記録動作が生じない位置があるかどうかを確認する第1確認手段をさらに有し、
前記第1確認手段による確認結果に従って、前記設定手段は、前記キャリッジの減速開始位置の設定を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。 - 前記第1確認手段により前記インクジェット記録による記録動作が生じない位置があることが確認された場合、前記設定手段は、前記位置を前記キャリッジの減速開始位置として設定することを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
- 前記第1確認手段により前記インクジェット記録による記録動作が生じない位置がないことが確認された場合、前記インクジェット記録ヘッドの1走査記録に用いられる前記バッファに格納された記録データによりペイント画像や階調画像が記録されるかどうかを確認する第2確認手段をさらに有し、
前記第2確認手段による確認結果に従って、前記設定手段は前記キャリッジの減速開始位置の設定することを特徴とする請求項4に記載の記録装置。 - 前記第2確認手段によりペイント画像や階調画像が記録されることが確認された場合、前記設定手段は、前記ペイント画像や階調画像の記録位置を前記キャリッジの減速開始位置として設定することを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
- 前記第2確認手段によりペイント画像や階調画像が記録されないことが確認された場合、前記設定手段は、前記記録データに基づく記録領域の外側に前記キャリッジの減速開始位置を設定することを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
- 前記設定手段によって設定された前記キャリッジの減速開始位置を用いて前記キャリッジを制御して記録を実行した場合と前記記録データに基づく記録を全て前記キャリッジの定速移動中に実行した場合との内、いずれが記録時間が短くなるかを判別する判別手段と、
前記判別手段による判別結果に基づいて、前記キャリッジの減速開始位置を再設定する再設定手段とをさらに有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の記録装置。 - 前記再設定手段は、前記記録時間が短くなるように前記キャリッジの減速開始位置を再設定することを特徴とした請求項8に記載のインクジェット記録装置。
- インクジェット記録ヘッドを搭載したキャリッジを往復走査させながら前記キャリッジの定速移動領域と加減速移動領域とで記録媒体にインク液滴を吐出して記録を行うことが可能な記録装置の記録制御方法であって、
ホストから記録データを入力する入力工程と、
前記入力工程において入力された記録データを前記インクジェット記録ヘッドによる記録のためにバッファに格納する格納工程と、
前記インクジェット記録ヘッドの1走査記録に用いられる前記バッファに格納された記録データに基づいて、前記キャリッジの減速開始位置を設定する設定工程と、
前記設定工程において設定された減速開始位置において減速を開始するように前記キャリッジを制御して前記インクジェット記録ヘッドによる記録を行う記録制御手段とを有することを特徴とする記録制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005073952A JP2006255971A (ja) | 2005-03-15 | 2005-03-15 | 記録装置及び記録制御方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013121697A (ja) * | 2011-12-12 | 2013-06-20 | Brother Industries Ltd | インクジェット記録装置 |
JP2015101071A (ja) * | 2013-11-28 | 2015-06-04 | セイコーエプソン株式会社 | 液体噴射装置 |
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2005
- 2005-03-15 JP JP2005073952A patent/JP2006255971A/ja not_active Withdrawn
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Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080603 |