JP2008080656A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】、転写方式を用いたインクジェット画像形成装置において中間転写体の速度変動によるインク着弾位置ズレに起因した画像の劣化を防止し、高品質の画像が形成される画像形成装置及び画像形成方法を提供する。
【解決手段】中間転写体14の内周面には中間転写体移動方向に沿って中間転写体14の幅方向の中央部にラインパターンが形成され、該ラインパターンを読み取る検出部34が処理液ヘッド12Pの前段側に設けられている。検出部34によってラインパターンを読み取り、その読取結果から中間転写体14の移動速度及び移動距離が求められ、中間転写体14の移動速度及び移動距離に基づいて各ヘッドの吐出制御信号が生成される。各ヘッドはこの吐出制御信号により吐出が制御され、中間転写体14に速度変動が生じても中間転写体14上の画像に位置ズレが発生せず、高品質が維持された画像が形成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は画像形成装置及び画像形成方法に係り、特に、インクジェットヘッド等の液体噴射手段により中間転写体上に画像を形成した後、該画像を記録媒体に転写する転写方式を用いた画像形成装置における中間転写体上に画像を形成する際の中間転写体の速度変動に起因する画像品質の低下を防止する技術に関する。
インクジェットヘッドから中間転写体上に画像を形成した後に、中間転写体上に形成された画像を記録媒体に転写する転写方式を用いたインクジェット記録装置では、中間転写体を所定の速度で移動させながら所定のタイミングでインクを吐出して中間転写体上に所望の画像を形成する。中間転写体から記録媒体へ画像を転写するときや中間転写体の清掃を行うときなど中間転写体にかかる負荷が変動するときには、中間転写体の駆動源を一定速度に制御しても中間転写体に速度変動が生じてしまう。このように中間転写体に速度変動が生じている状態で該中間転写体上にインクジェットヘッドで画像を形成すると、インクジェットヘッド直下の中間転写体の速度変動に起因してドットの形成位置にずれが生じ、画像品質を著しく低下させてしまう。このような問題を解決するために、中間転写体を用いた転写方式の画像形成装置では、中間転写体の速度変動に起因する画像品質の低下を防止する様々な方法が提案されている。
特許文献1に記載された発明では、転写方式のインクジェット記録装置において、インクジェットヘッドによる画像記録中には、中間転写体に処理剤を付与する手段や転写手段、剥離手段などの画像形成に関与する手段を作用させないことで、画像品質の劣化を防止している。
特開2000−326559号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発明では、転写時や清掃持には中間転写体への画像形成を停止するので、画像劣化の防止には有効であるものの生産性が損なわれるといった問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、転写方式を用いたインクジェット画像形成装置において中間転写体の速度変動によるインク着弾位置ズレに起因した画像の劣化を防止し、高品質の画像が形成される画像形成装置及び画像形成方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る画像形成装置は、液体を吐出するヘッドと、前記ヘッドに対して所定の移動方向に移動するとともに、前記ヘッドの液体吐出面と対向する画像形成面の画像形成領域に前記ヘッドから吐出された液体により画像が形成され、前記画像形成面と反対側の面に前記移動方向に沿って等間隔に配置されたラインパターンが形成される中間転写体と、前記中間転写体に形成された画像を記録媒体に転写する転写手段と、前記ヘッドの前記中間転写体の移動方向の上流側に設けられ、前記ラインパターンに照射された反射光を読み取る読取手段と、前記読取手段の読取結果から前記中間転写体の移動速度及び移動距離を求め、前記中間転写体の移動速度及び移動距離に基づいて前記ヘッドの吐出制御信号を生成し、前記吐出制御信号に基づいて前記ヘッドの液体吐出を制御する吐出制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、中間転写体の移動速度及び移動距離を検出し、その検出結果に基づいて吐出制御信号を生成するので、負荷変動等によりインクジェットヘッド直下の中間転写体に速度変動が生じても中間転写体上でのインク着弾位置ズレを防止することができ、ドット位置ズレによる品質劣化がない好ましい画像が形成される。
また、中間転写体の移動速度及び移動位置を検出するラインパターン及び検出部を中間転写体の液体吐出面裏側に設けるので、液体やミストによるラインパターン及び検出部の汚染が抑制されるとともにラインパターン及び検出部のクリーニング負荷の低減化に寄与する。
検出手段には、ラインパターンの反射光の強度に応じた信号を出力する反射型検出素子(センサ)が好適に用いられる。また、検出手段にラインパターンに光を照射する発光手段を備えてもよい。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置の一態様に係り、前記ラインパターンは、前記画像形成領域に対応する領域の前記移動方向と直交する方向の中央部に配置されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、画像形成領域の中間転写体移動方向と直交する方向の中央部の速度変動を検出することが可能になり、中央部における1箇所の検出で画像形成領域全幅に対応するすべてのノズルに対しての吐出制御誤差を吐出ヘッド全体として最小に抑えることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置の一態様に係り、前記ラインパターンは、前記画像形成領域の前記移動方向と直交する方向の両端近傍に前記移動方向に沿って配置されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、画像形成領域の中間転写体移動方向と直交する方向の両端部で速度変動を検出することが可能になり、画像形成領域全幅に対応するすべてのノズルに対しての吐出制御誤差を吐出ヘッド全体として最小に抑えることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1、2又は3記載の画像形成装置の一態様に係り、異なる種類の液体に対応する複数のヘッドを備え、前記読取手段は、前記複数のヘッドのそれぞれに対して中間転写媒体の上流側に少なくとも1つ設けられるとともに、各読取手段と各読取手段に対応するヘッドとの配置間隔は隣り合うヘッド同士の配置間隔未満であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、複数のヘッドを備える態様において、各ヘッドに対して読取手段を備えることで、各読取手段で信号を検出してからヘッドの吐出制御信号を生成するまでのタイムラグを短くすることができ、各ヘッドに対して適切な吐出制御を行うことができる。
複数のヘッドを備える態様には、カラーインクの各色インクに対応するヘッドを備える態様がある。例えば、Cインクヘッドと、Mインクヘッドと、Yインクヘッドと、Kインクヘッドと、を備える態様がある。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の画像形成装置の一態様に係り、前記読取手段は、1つのヘッドに対してn個(但し、nは2以上の整数)設けられるとともに、前記ラインパターンの配置間隔の1/nの配置間隔で前記中間転写体の移動方向に沿って配置されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、中間転写体の移動速度検出及び移動距離検出の分解能が向上し、検出誤差の抑制に寄与する。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5記載の画像形成装置の一態様に係り、前記複数のヘッドは、前記ラインパターンの配置間隔のm倍(但し、mは2以上の整数)の配置間隔で前記中間転写体の移動方向に沿って配置されることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、ヘッド間の距離をラインパターンの配置間隔の整数倍とすることで、読取手段から得られる信号をもとに各ヘッドの吐出制御を行うときに、各ヘッドに対してラインパターン読取周期よりも短い半端な検出時間遅れ補正をする必要がなく、簡易な構成及び簡易な処理で各ヘッドの吐出制御を正確に行うことが可能になる。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のうち何れか1項に記載の画像形成装置の一態様に係り、前記ヘッドは、色材を含有するインクを吐出するヘッドを備えるとともに、前記ヘッドの前記中間転写体の移動方向の上流側に前記インクの色材を不溶化或いは凝集化するための処理液を前記中間転写体に付着させる処理液を吐出するヘッドを備え、
前記読取手段は、前記処理液を吐出するヘッドと前記色材を吐出するヘッドのそれぞれに対して中間転写媒体の上流側に少なくとも1つ設けられるとともに、各読取手段と各読取手段に対応する前記ヘッドとの配置間隔は隣り合うヘッド同士の配置間隔未満であることを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、処理液と色インクとを用いた2液反応系のシステムにおいて、処理液及びインクを想定した位置に打滴することが可能になり、確実な処理液及びインクの反応を実現することができる。
インクに先駆けてインク中の色材を不溶化或いは凝集化する処理液を打滴する2液反応系のシステムでは、インクが処理液と反応することにより中間転写体上でのインク同士の接触により液が移動する着弾干渉が起こった場合でも、インク(色材)の移動を抑制することができるとともに、色材と溶媒液体を分離することで溶媒液体のみを除去することが可能になる。
このような2液反応系のシステムの場合には、処理液とインクは中間転写体上で確実に反応する必要があるので、処理液とインクの着弾位置がずれてしまうとその効果が十分に得ることができない。したがって、処理液ヘッドの間近で中間転写体の移動速度及び移動距離を検出して処理液ヘッドの吐出制御を行い、各インクの吐出に対しては各インクヘッドの間近で中間転写体の移動速度及び移動距離を検出してインクヘッドの吐出制御を行うことで、処理液を打滴してからインクを打滴する間に中間転写体の速度変動が起こっても、処理液及びインクを想定した位置に打滴することができ、確実な処理液及びインクの反応を実現することができる。
なお、色材と溶媒液体を分離した後に溶媒液体を除去する溶媒液体除去手段を備える態様が好ましい。
また、本発明は上記目的を達成するための方法発明を提供する。即ち、請求項8に記載の画像形成方法は、液体を吐出するヘッドに対して中間転写体を所定の移動方向に移動させる移動工程と、前記中間転写体の移動方向の上流側に設けられた読取手段を用いて、前記中間転写体の前記ヘッドの液体吐出面と対向する画像形成面の反対側の面に設けられ、前記移動方向に沿って等間隔に配置されたラインパターンに照射された反射光を読み取る読取工程と、前記読取手段の読取結果から前記中間転写体の移動速度及び移動距離を求め、前記中間転写体の移動速度及び移動距離に基づいて前記ヘッドの吐出制御信号を生成する吐出制御信号生成工程と、前記吐出制御信号に基づいて前記ヘッドから液体を吐出して、前記中間転写体の前記画像形成領域に画像を形成する画像形成工程と、前記中間転写体に形成された前記画像を記録媒体に転写する転写工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、中間転写体の移動速度及び移動距離を検出し、その検出結果に基づいて吐出制御信号を生成するので、負荷変動等により吐出ヘッド直下の中間転写体に速度変動が生じても中間転写体上の液の着弾位置ズレを防止することができ、ドット位置ズレによる品質劣化がない好ましい画像が形成される。
また、中間転写体の移動速度及び移動位置を検出するラインパターン及び検出部を中間転写体の液体吐出面裏側に設けるので、液体やミストによりラインパターン及び検出部の汚染が抑制されるとともにラインパターン及び検出部のクリーニング負荷の低減化に寄与する。
以下添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
〔装置の全体構成〕
図1は、本発明の実施形態に係るインクジェッ記録装置の全体構成図である。同図に示すインクジェット記録装置10は、CMYK各色のインクに対応するヘッド12C,12M,12Y、12Kを有する印字部12の各ヘッドに対して中間転写体14を一方向移動させながらCMYK各色のインクを吐出して中間転写体14に画像を形成した後に、中間転写体14に形成された画像を記録媒体16に転写する転写方式が適用される。
また、印字部12は、ヘッド12C,12M,12Y、12Kの中間転写体移動方向の上流側に設けられた処理液ヘッド12Pを有し、処理液ヘッド12Pを用いて予め処理液が付着された中間転写体14の画像形成領域にインクを吐出し、インクと該処理液が反応してインク中の色材が不溶化または凝集して色材成分と溶媒液体を分離させたうえで中間転写体14に色材成分で画像を形成する液反応系の構成が適用されている。
印字部12は、中間転写体14の移動方向に沿って上流側から処理液(P)及びシアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、黒(K)の各色に対応したインクを吐出するヘッドが順に配置されている。中間転写体14をヘッド12Pからヘッド12Kの方向(中間転写体移動方向)へ移動させながら各ヘッドから処理液及び各色インクを順に吐出して、中間転写体14の画像形成領域にカラー画像を形成し得る。
中間転写体14は、複数のローラ15に巻きかけられた無端状のベルトが適用され、複数のローラ15の少なくとも1つのローラ(駆動ローラ)がモータによって図1における半時計回りに回動されると、中間転写体14は印字部12直下の印字領域(吐出領域)では図1の右から左へ移動する。図示は省略するが、印字部12の印字領域において中間転写体14の平面性を維持する必要があり、中間転写体14の平面性を維持するために中間転写体14のテンションを調整するテンションローラが設けられている。
印字部12の中間転写体移動方向の下流側には、中間転写体14上の余分な溶媒を除去する溶媒除去部18が設けられている。この溶媒除去部18は、中間転写体14の画像形成領域に接触して溶媒を吸収除去する吸収ローラ20と、吸収ローラ20を上下方向に移動させて吸収ローラ20と中間転写体14との非接触(離脱)及び接触(加圧)を切り換える離脱/加圧駆動部21と、吸収ローラ20に吸収された水分(溶媒)を吸引するポンプ22と、ポンプ22によって吸引された水分を回収する回収部24と、を含んで構成される。
吸収ローラ20は、多孔質部材や高分子吸収体などの吸収性を有する吸収材料が適用される。なお、吸収ローラ20に表面に多数の微細孔が設けられた金属や樹脂などの非吸収体のローラを適用し、中間転写体14上の溶媒に吸収ローラ20の表面を接触させて(中間転写体14や中間転写体14上の画像には吸収ローラ20の表面を接触させないで)、ポンプ22を用いて該微細孔から中間転写体14上の余分な溶媒を吸引除去することも可能である。
溶媒除去部18によって不要な溶媒が除去された中間転写体14上の画像は、溶媒除去部18の中間転写体移動方向の下流側に設けられた転写部26に移動された後に、転写部26において給紙部28から供給された記録媒体16に転写される。
転写部26は、中間転写体14に記録媒体16を押圧する押圧ローラ30と、転写部26から記録媒体16を排出する排出ローラ32が設けられ、押圧ローラ30と排出ローラ32には無端状のベルト33が巻きかけられている。転写部26のベルト33のテンションはテンションローラ35により調整可能の構成されている。
中間転写体14が巻きかけられているローラ15Aと押圧ローラ30との間に中間転写体14と記録媒体16をはさみ込むとともに、中間転写体14と記録媒体16とを所定圧力で押圧することで、中間転写体14に形成された画像は記録媒体16に転写される。
画像が転写された記録媒体16は、排出ローラ32を介して装置外部に排出される。図示は省略するが、装置外部に排出された画像記録済みの記録媒体16を収容する排出トレイが備えられている。画像の種類ごとに複数の排出トレイを備える態様が好ましい。
記録媒体16に連続紙など所定の長さにカットされていない媒体を用いる態様では、転写部26の前段に記録媒体16を所定のサイズにカットするカッターや、記録媒体16のカールを除去する機構を備える態様が好ましい。
印字部12の中間転写体移動方向上流側には、中間転写体14の内周面(画像形成面と反対側の内側面)に形成されたラインパターン(図1中不図示、図7に符号100で図示)を検出する検出部34が設けられている。詳細は後述するが、本例のインクジェット記録装置10では、検出部34を用いて上述したラインパターンを読み取り、中間転写体14の速度変動を検出した後に、検出結果に基づいて印字部の各ヘッド12P,12C,12M,12Y、12Kの吐出制御信号(トリガ信号)が生成され、該吐出制御信号に基づいてヘッド12P,12C,12M,12Y、12Kの吐出が制御される。
図2は、印字部12周辺の構成を示す要部平面図である。図2に示すように、印字部12の各ヘッド12P,12C,12M,12Y、12Kは、中間転写体14の最大幅を超える長さにわたって複数のノズルが配列されたライン型ヘッドで構成されている。このように、中間転写体14の全幅をカバーするフルライン型のヘッド12P,12C,12M,12Y、12Kによれば、各ヘッド12P,12C,12M,12Y、12Kと中間転写体14とを相対的に1回走査させる動作を1回行うことで(即ち、1回の副走査で)、中間転写体14の画像形成領域の全域にわたって画像を形成することができる。これにより、ヘッドが中間転写体14の幅方向に往復動作するシリアル型ヘッドを用いる場合に比べて高速印字が可能であり、生産性を向上させることができる。
なお、本例では、CMYKの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態に限定されず、必要に応じて淡インク、濃インクを追加してもよい。例えば、ライドシアン、ライトマゼンダなどライト系のインクを吐出するヘッドを追加する構成も可能である。
また、本例では、インクと反応してインクを硬化させる処理液と各色インクを用いる2液系の構成を例示したが、処理液を省略してヒータや冷却ファンなどの硬化手段を用いて中間転写体14にインクを定着させる態様も可能である。
〔ヘッドの構造の説明〕
次に、ヘッド12P,12C,12M,12Y、12Kの構造について詳細に説明する。各ヘッド12P,12C,12M,12Y、12Kの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号50によってヘッドを示すものとする。
図3(a) はヘッド50の構造例を示す平面透視図であり、図3(b) はヘッド50の他の構造例を示す平面透視図である。また、図3(c) はヘッド50の他の構造例を示す平面透視図である。
本例のヘッド50は、図3(a) 〜(c)に示すように、処理液やインクの液滴が出されるノズル51と、各ノズル51に対応する圧力室52等からなる複数の吐出素子53を千鳥でマトリックス状に配置させた構造を有し、これにより見かけ上のノズルピッチの高密度化を達成している。
即ち、本実施形態におけるヘッド50は、図3(a),(b) に示すように、液滴を吐出する複数のノズル51が主走査方向(中間転写体移動方向と略直交するヘッド50の長手方向)に沿って、中間転写体14(図1参照)の画像形成領域の幅に対応する長さにわたって配列された1列以上のノズル列を有するフルラインヘッドである。
また、図3(c) に示すように、短尺の2次元に配列されたヘッド50’を千鳥状に配列して繋ぎ合わせて、画像形成領域の全幅に対応する長さとしてもよい。また、図示は省略するが短尺のヘッドを直線状につなぎ合わせてもよい。
図3(a)〜(c)示すように、各ノズル51に対応して設けられている圧力室52は、その平面形状が概略正方形となっており、対角線上の両隅部にノズル51と供給口54が設けられている。また、各圧力室52は供給口54を介して共通液室(図3(a)〜(c)には不図示、図4に符号55で図示)と連通されている。
図4に示すように、圧力室52の天面を構成し共通電極と兼用されている加圧板56には個別電極57を備えた圧電素子58が接合されており、個別電極57と共通電極(加圧板56)との間に駆動電圧を印加することによって圧電素子58が変形して、ノズル51からインクが吐出される。インクが吐出されると、共通液室55から供給口54を介して新しいインクが圧力室52に供給される。
かかる構造を有する多数の吐出素子53を図3(b)に示す如く、主走査方向に沿う行方向及び主走査方向に対して直交しない一定の角度θを有する斜めの列方向とに沿って一定の配列パターンでマトリクス状に配列させた構造になっている。主走査方向に対してある角度θの方向に沿って吐出素子53を一定のピッチdで複数配列する構造により、主走査方向に並ぶように投影されたノズルのピッチPはd× cosθとなる。
即ち、主走査方向については、各ノズル51が一定のピッチPで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができる。このような構成により、主走査方向に並ぶように投影されるノズル列が1インチ当たり2400個(2400ノズル/インチ)におよぶ高密度のノズル構成を実現することが可能になる。以下、説明の便宜上、ヘッド50の長手方向(主走査方向)に沿って各ノズル51が一定の間隔(ピッチP)で直線状に配列されているものとして説明する。
なお、中間転写体14の全幅に対応したノズル列を有するフルラインヘッドで、ノズルを駆動する時には、(1)全ノズルを同時に駆動する、(2)ノズルを片方から他方に向かって順次駆動する、(3)ノズルをブロックに分割して、ブロックごとに片方から他方に向かって順次駆動する等が行われ、中間転写体14の幅方向(中間転写体14の移動方向と直交する方向)に1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るラインを印字するようなノズルの駆動を主走査と定義する。
特に、図3(a)〜(c)に示すようなマトリクス配置されたノズル51を駆動する場合は、上記(3)のような主走査が好ましい。一方、上述した中間転写体14を印字部12に対して移動することによって、上述した主走査で形成された1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るラインの印字を繰り返し行うことを副走査と定義する。
即ち、中間転写体14の幅方向に1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るラインを印字するようなノズル駆動を主走査といい、前記主走査で形成された1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るラインの印字を繰り返し行うことを副走査という。
本発明の実施に際してノズルの配置構造は図示の例に限定されない。また、本実施形態では、ピエゾ素子(圧電素子)に代表されるアクチュエータの変形によってインクを飛ばす方式が採用されているが、本発明の実施に際して、インクを吐出させる方式は特に限定されず、ピエゾジェット方式に代えて、ヒータなどの発熱体によってインクを加熱して気泡を発生させ、その圧力でインク液滴を飛ばすサーマルジェット方式など、各種方式を適用できる。
〔供給系の説明〕
次に、インクジェット記録装置10の供給系の概略構成について説明する。図5はインクジェット記録装置10におけるインク供給系の構成を示した概要図である。なお、処理液ヘッド12Pに処理液を供給する処理液供給系は、これから説明するインク供給系と同様の構成を有しているので、その説明は省略する。
インク供給タンク60はインクを供給するための基タンクである。インク供給タンク60の形態には、インクの残量が少なくなった場合に、不図示の補充口からインクを補充する方式と、タンクごと交換するカートリッジ方式とがある。使用用途に応じてインクの種類を変える場合には、カートリッジ方式が適している。この場合、インクの種類情報をバーコード等で識別して、インクの種類に応じた吐出制御を行うことが好ましい。
上述したように、インク供給タンク60とヘッド50の中間には、異物や気泡を除去するためにフィルタ62が設けられている。フィルタ・メッシュサイズは、ノズル径と同等若しくはノズル径以下(一般的には、20μm程度)とすることが好ましい。
なお、ヘッド50の近傍又はヘッド50と一体にサブタンク(不図示)を設ける構成も好ましい。サブタンクは、圧力室52や共通液室55の内圧変動を防止するダンパ効果及びリフィルを改善する機能を有する。
サブタンクにより共通液室55内圧を制御する態様には、大気開放されたサブタンクとヘッド50内の圧力室52との水頭圧の差により圧力室52内の内圧を制御する態様や、密閉されたサブタンクに接続されたポンプによりサブタンク及び圧力室52の内圧を制御する態様などがあり、何れの態様を適用してもよい。
〔ヘッドのメンテナンスの説明〕
図5に示すように、インクジェット記録装置10にはノズル51の乾燥防止又はノズル51近傍の液体の粘度上昇を防止するための手段としてのキャップ64が設けられ、ノズル51が形成されるノズル形成面のクリーニング(ワイピング)を行うための手段としてブレード66が設けられている。
キャップ64やブレード66を含むメンテナンスユニットは、不図示の移動機構によってヘッド50に対して相対移動可能であり、必要に応じて所定の退避位置からヘッド50下方の位置に移動される。
キャップ64は、図示せぬ昇降機構によってヘッド50に対して相対的に昇降変位される。電源OFF時や印刷待機時にキャップ64を所定の上昇位置まで上昇させ、ヘッド50(ヘッド50のノズル形成面)に密着させることにより、ノズル形成面をキャップ64で覆い、ノズル形成面がキャップ64によって保護される。
印字中または待機中において、特定のノズル51の使用頻度が低くなり、ノズル51の近傍のインク粘度が上昇した場合、その劣化インクを排出すべくキャップ64に向かって予備吐出(パージ、空吐出、つば吐き)が行われる。
また、ヘッド50内のインクに気泡が混入した場合、ヘッド50にキャップ64を当て、吸引ポンプ67でノズル51からインク(気泡が混入したインク)を吸引により除去し、吸引除去したインクを回収タンク68へ送液する。この吸引動作は、初期の吐出ヘッドへの液体の装填時、或いは長時間の停止後の使用開始時にも粘度上昇(固化)した劣化インクの吸い出しが行われる。
ブレード66は、ノズル形成面に当接させながら移動してノズル形成面の汚れを除去する払拭手段として機能し、硬質ゴムなどの弾性部材が好適に用いられる。即ち、ブレード66は所定の強度(剛性)及び所定の弾力性を有し、その表面は吐出ヘッドから吐出される様々な液体をはじく所定の撥水性能を有している。ブレード66はノズル形成面に付着した液体(固まってノズル形成面に固着した液体)やその他の異物を払拭除去可能な部材で構成される。
また、図5には図示しないが、インクジェット記録装置10のヘッドメンテナンス機構(ヘッドメンテナンス手段)には、該ブレード66を上下方向に移動させてノズル形成面に接触させる/接触させない(非接触)を切り換えるブレード上下機構(不図示)や、ブレード66に付着した異物を除去するクリーニング手段が備えられている。
〔制御系の説明〕
次に、本例に示すインクジェット記録装置10の制御系について説明する。図6はインクジェット記録装置10のシステム構成を示す要部ブロック図である。
インクジェット記録装置10は、通信インターフェース70、システムコントローラ72、画像メモリ74、ROM75、モータ制御部76、溶媒除去制御部78、プリント制御部80、画像処理部81、画像バッファメモリ82、ヘッドドライバ84等を備えている。
通信インターフェース70は、ホストコンピュータ86から送られてくる画像データを受信するインターフェース部である。通信インターフェース70にはUSB(Universal Serial Bus)、IEEE1394、イーサネット(登録商標)、無線ネットワークなどのシリアルインターフェースやセントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリを搭載してもよい。ホストコンピュータ86から送出された画像データは通信インターフェース70を介してインクジェット記録装置10に取り込まれ、一旦画像メモリ74に記憶される。画像メモリ74は、通信インターフェース70を介して入力された画像データを一旦格納する記憶手段であり、システムコントローラ72を通じてデータの読み書きが行われる。画像メモリ74は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ72は、通信インターフェース70、画像メモリ74、モータ制御部76、溶媒除去制御部78等の各部を制御する制御部である。システムコントローラ72は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、ホストコンピュータ86との間の通信制御、画像メモリ74の読み書き制御等を行うとともに、搬送系(図1の中間転写体14の駆動系など)や駆動系(図1の溶媒除去部18の駆動系や図5のブレード66の移動機構の駆動系)のモータ88や、溶媒除去部18(図1参照)のポンプ22を制御する制御信号を生成する。
モータ制御部76は、システムコントローラ72からの指示にしたがってモータ88を駆動するドライバー(駆動回路)である。図6に示すモータ88には、図1に示す駆動ローラ15の駆動源となるモータや、図5に示すキャップ64の移動機構のモータなど、複数のモータが含まれている。
溶媒除去制御部78は、システムコントローラ72からの指示にしたがって溶媒除去部18の離脱/加圧駆動部21やポンプ22を制御するブロックである。
プリント制御部80は、システムコントローラ72の制御に従い、画像形成に関するブロックを制御する制御ブロックであり、画像メモリ74内の画像データを画像処理部81に提供するメモリコントローラとしての機能や、検出部34によって得られる中間転写体(図1参照)の速度(速度変動)情報を求める機能、検出部34のラインパターン読み取り回数をカウントするカウンタと、該カウンタの値を記憶するメモリを備え、検出部34がラインパターン100のパターンを読み取るたびに該カウンタ値をアップして前記メモリに記憶し、メモリに記憶されたカウンタ値から中間転写体14の移動距離を算出する機能を有している。
プリント制御部80は、中間転写体14の速度情報及び移動距離情報に基づいて各吐出ヘッドの吐出タイミングを制御する吐出制御信号を生成する機能を有している。
画像処理部81は、プリント制御部80に付随して設けられ、画像バッファメモリ82から提供された画像データに基づいて駆動波形を生成するための各種加工処理を行う信号処理機能ブロックである。
プリント制御部80は、画像処理部81で処理された画像データから生成された駆動波形と、中間転写体14の速度情報及び移動距離情報から生成された吐出制御信号に基づいて、ヘッドドライバ84を介して各ヘッド50から吐出されるインク及び処理液の吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。
プリント制御部80には画像バッファメモリ82が備えられており、プリント制御部80における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ82に一時的に格納される。上述したカウンタ値を記憶するメモリに画像バッファメモリ82を適用してもよい。
なお、図6において画像バッファメモリ82はプリント制御部80に付随する態様で示されているが、画像メモリ74と兼用することも可能である。また、プリント制御部80とシステムコントローラ72とを統合して一つのプロセッサで構成する態様も可能である。
ヘッドドライバ84は、プリント制御部80から与えられる駆動波形及びトリガ信号に基づいてヘッド50の圧電素子58(図4参照)を駆動する。ヘッドドライバ84にはヘッドの駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
不図示のプログラム格納部には、インクジェット記録装置10の制御プログラムが格納され、システムコントローラ72はプログラム格納部に格納されている種々の制御プログラムを適宜読み出し、制御プログラムを実行する。
〔吐出制御の説明〕
次に、ヘッド50の吐出制御について詳説する。図7は、中間転写体14を内側面側から見た平面図である。中間転写体14の内側面には、中間転写体移動方向に沿う方向に、中間転写体移動方向と直交する幅方向(即ち、主走査方向)の中央にラインパターン100が設けられている。図7にはラインパターン100の一部を図示するが、該ラインパターン100は中間転写体14の全周にわたって形成されている。
図7に破線の長方形で図示するヘッド50(12P,12C,12M,12Y,12K)の長手方向の略中央がラインパターン100の形成位置に対応するように、ヘッド50と中間転写体14との位置が調整されている。なお、図7に図示する斜め方向の破線はヘッド50のノズル配列を模式的に表している。
言い換えると、印字部12(ヘッド50)の吐出領域または、中間転写体14の画像形成領域の中間転写体移動方向と直交する方向の中央部に対応して、中間転写体14の画像形成面の裏側に、中間転写体移動方向に沿ってラインパターン100が設けられている。
また、ラインパターン100は光を照射すると反射する反射性を有するとともに、中間転写体14の少なくともラインパターン100が設けられている部分及びその近傍は、光を透過しない(または、ごくわずかの光しか透過しない)非透過性材料が用いられる。
図8には、図7のラインパターン100を拡大して図示する。ラインパターン100は、等間隔(配置ピッチP)で配置されている。ラインパターン100を構成するパターンの配置ピッチPをもとに中間転写体14の移動分解能(最小移動距離、即ち、中間転写体移動方向の最小ドットピッチ)及び各ヘッド12P,12C,12M,12Y,12Kの配置間隔が決められている。
即ち、中間転写体移動方向の最小ドットピッチは、ラインパターン100を構成するパターンの配置ピッチPの1/n(但し、n整数)であるとともに、各ヘッド12P,12C,12M,12Y,12Kの配置間隔はラインパターン100を構成するパターンの配置ピッチPのm倍(但し、mは2以上の整数)となるように決められている。また、中間転写体移動方向のパターンの長さを、パターンの配置ピッチPの1/2とすると、パターンからの反射光が検出されたタイミングと検出されなくなったタイミングのいずれも制御信号とすることが可能になるため、より好ましい。
ラインパターン100の配置ピッチPの一例を挙げると、42.3μm(600lpi)とする態様がある。また、ラインパターン100を構成するパターンの幅Dは、センサ(図8中不図示、図9に符号120で図示するフォトインタラプタ)の読み取り部分に対して十分に広い幅を有している。なお、ラインパターン100の形成には印刷法などの精密加工技術が好適に用いられる。
図9には、図7及び図8に示すラインパターン100を読み取るセンサ(検出素子)であるフォトインタラプタ120の配置例を示す。
図9に示すフォトインタラプタ120は、図1及び図6に示す検出部34に含まれており、中間転写体14の内側且つ、中間転写体14の移動方向と直交する方向の中央部に少なくとも1つ設けられ、その受光面がラインパターン100に対向するように設けられている。また、フォトインタラプタ120と印字部12の最上流側の処理液ヘッド12P中の各ノズル51との中間転写体移動方向の距離は、ラインパターン100のパターン配置ピッチPの整数倍となっている。
フォトインタラプタ120は、ラインパターン100によって反射した光を読み取り、読み取った光に応じた出力信号(図11及び図12参照)を出力する。フォトインタラプタ120の出力信号は、ノイズ除去や増幅、波形整形などの所定の信号処理を施された後に図6に示すプリント制御部80へ送られる。
図10には、フォトインタラプタ120の構成例を示す。図10に示すように、フォトインタラプタ120は、ラインパターン100に光を照射する発光部122(発光素子128)と、ラインパターン100によって反射した光を受光する受光部124(受光素子130)と、を含んで構成されている。
発光部122の発光素子128から光が放射され、受光素子130がラインパターン100によって反射された光を受光すると、受光に対応した検出信号が信号出力CH−A及びCH−Bから出力される。出力信号CH−Aは反射光を検出している間、一定レベル信号を出力し、出力信号CH−Bは1/4周期ずれた信号を出力する。1/4周期ずれた出力信号CH−Bにより、ラインパターン(中間転写体)がどちらの方向に移動しているかを確認することができる。
図11及び図12には、フォトインタラプタ120の出力信号の一例及び該出力信号に対応した圧電素子58(図4参照)の駆動信号を示す。
図11(a),(b)は、中間転写体14に速度変動がなく一定速度で移動している場合のフォトインタラプタ120から出力された2相の出力信号CH−A及びCH−Bであり、図11(c)は、図11(a),(b)に示す出力信号CH−A及びCH−Bに対応する圧電素子58の駆動信号(吐出波形)の波形である。図11(c)には、プルプッシュ駆動を行う吐出波形を例示するが他の波形を適用することも可能である。
出力信号CH−A及び出力信号CH−Bの立ち上がりエッジ、立ち下がりエッジが吐出タイミングに対応している。検出部34の検出領域で中間転写体14の速度変動がなく一定速度で移動している場合には、出力信号CH−A及び出力信号CH−Bは、パルス幅及び周波数とも変化することなく一定であり、パルス幅とパルス間の時間間隔は同一である。即ち、出力信号CH−Aの第1波形200と第2波形202のパルス幅は同一であり、第1波形200と第2波形202との時間間隔は、第2波形202と第2波形の次の第3波形(不図示)との時間間隔と同一になっている。
同様に、出力信号CH−Bの第1波形210と第2波形212のパルス幅は同一であり、第1波形210と第2波形212との時間間隔は、第2波形212と第2波形の次の第3波形(不図示)との時間間隔と同一になっている。
したがって、検出部34の検出領域で中間転写体14が速度変動がなく一定速度で移動している場合には、吐出タイミングの周波数(即ち、吐出周波数)もまた一定となり、このような吐出タイミングに基づいて各ノズルからインク吐出が行われる。
一方、図12(a)〜(c)には、検出部34の検出領域で中間転写体14に速度変動が生じている場合の出力信号CH−A、CH−B及び吐出波形を示す。中間転写体14に速度変動が生じると速度変動が生じた位置に対応する出力信号CH−A及びCH−Bの出力タイミングが変化する。例えば、図12(a)に示す出力信号CH−Aの第1波形200の立ち下がりエッジ204と、第2波形202立ち上がりエッジ206との時間間隔が、図11(a)に示す所定の時間間隔よりも長くなっている。また、図12(b)に示す出力信号CH−Bも同様に第1波形210の立ち下がりエッジ214と第2波形212の立ち上がりエッジ216との時間間隔が、図11(b)に示す所定の時間間隔よりも長くなっている。
このような出力波形CH−A及びCH−Bが得られる場合にも、出力信号CH−A及び出力信号CH−Bの立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジを吐出タイミングとしているので、図12(c)に示すように、中間転写体14の速度変動に応じて各ヘッドの吐出タイミングが決められる。中間転写体14に速度遅れが生じた場合、一定周波数で吐出を続けると中間転写体14上の着弾位置が詰まってしまい画像品質が著しく劣化するが、中間転写体14の移動速度及び移動距離に基づいて吐出制御を行うことにより、ラインパターン100の検出間隔の延びに対応して符号222で示す吐出インターバルも符号220で示す部分よりも吐出インターバルより長くなって、中間転写体14の速度遅れに同期して吐出タイミングを遅らせるので、中間転写体14上の液の着弾位置ズレを防止することができ、ドット位置ズレによる品質劣化がない好ましい画像が形成される。
図13には、本例の画像形成制御(吐出制御)のフローチャートを示す。画像形成制御が開始されると(ステップS10)、画像データを取得するとともに所定の画像処理によって吐出制御信号が生成される(ステップS12)。
次いで、中間転写体14の搬送が開始されるとともに検出部34のラインパターン検出が開始される(ステップS14)。本画像形成制御では、ラインパターン100の読取回数をカウントするカウンタのカウンタ値Nによってフォトインタラプタ120から印字部12や溶媒除去部18、転写部26の位置を判断する(即ち、中間転写体14のフォトインタラプタ120の位置からの移動距離を算出する)。
本インクジェット記録装置10では、ラインパターン100を中間転写体14の全周に設けるとともに、各ヘッド12P,12C,12M,12Y,12Kの配置間隔をラインパターン100の配置ピッチ(図8参照)の整数倍とすることで、印字部12以外の溶媒除去部18や転写部26、清掃手段のフォトインタラプタに対する相対的な位置を正確に算出することを可能にしている。なお、ラインパターン100の読取回数をカウントするカウンタは、図6に示す制御系(例えば、プリント制御部80)に設けられている。
図13のステップS14では、ラインパターン100の検出開始時は、上述したカウンタのカウンタ値Nに0が代入され、ラインパターン100の1つのパターンがフォトインタラプタ120を通過するごとに該カウンタがカウントアップされる。
カウンタ値Nが処理液ヘッド12Pの位置に対応するaになると、フォトインタラプタ120の出力信号CH−A及び出力信号CH−Bから決められた吐出タイミングに基づいて処理液の吐出が行われ(ステップS16)、ステップS18に進む。
ステップS18では、カウンタ値NがCヘッド12Cの位置に対応するbになると、フォトインタラプタ120の出力信号CH−A及び出力信号CH−Bから決められた吐出タイミングに基づいてCインクの吐出が行われ、ステップS20に進む。
ステップS20では、カウンタ値NがMヘッド12Mの位置に対応するcになると、フォトインタラプタ120の出力信号CH−A及び出力信号CH−Bから決められた吐出タイミングに基づいてMインクの吐出が行われ、ステップS22に進む。
ステップS22では、カウンタ値NがYヘッド12Yの位置に対応するdになると、フォトインタラプタ120の出力信号CH−A及び出力信号CH−Bから決められた吐出タイミングに基づいてYインクの吐出が行われ、ステップS24に進む。
ステップS24では、カウンタ値NがKヘッド12Kの位置に対応するeになると、フォトインタラプタ120の出力信号CH−A及び出力信号CH−Bから決められた吐出タイミングに基づいてKインクの吐出が行われる。
このようにして、処理液及びCMYKインクが吐出されて中間転写体14の画像形成領域に所望の画像が形成されると、更に中間転写体14を移動させ、カウンタ値Nが溶媒除去部18の位置に対応する値になると、溶媒除去部18を動作させて中間転写体14上の余分な溶媒が除去される。
更に、中間転写体14を移動させ、カウンタ値Nが転写部26の位置に対応する値fになると、給紙部28から記録媒体16が転写部26に供給される(ステップS26)。転写部26に記録媒体16が供給されると、中間転写体14に形成された画像が記録媒体16に転写され、排出ローラ32を介して所望の画像が形成された記録媒体16が排出される(ステップS28)。ステップS28の転写工程が終了すると、中間転写体14の画像形成領域に残留したインクや溶媒が清掃手段によって除去される。
上述したステップS14からステップS28の工程を画像データがなくなるまで繰り返し、画像データがなくなると当該吐出制御は終了する(ステップS30)。
上記の如く構成されたインクジェット記録装置10は、転写工程(ステップS28)や記録媒体剥離工程、中間転写体清掃工程などにより中間転写体14の負荷変動が生じ中間転写体14に速度変動が起こっても、インクジェットヘッド直下の中間転写体の速度変動に応じて各ヘッド12P,12C,12M,12Y,12Kの吐出タイミングが決められるので、転写工程実行中や中間転写体清掃工程実行中にも中間転写体14に着弾位置が乱れない画像を形成することができ、生産性を損なうことなく画像品質が劣化しない状態で安定的に画像形成を行うことが可能である。
また、ラインパターン100を中間転写体移動方向と直交する幅方向の中央部且つ、中間転写体14の画像形成面の裏側面に設けることで、中間転写体14の搬送位置精度のバラつきから生じる各ヘッド12P,12C,12M,12Y,12Kの各ノズルの吐出タイミングの誤差を全体として最も小さくすることができるとともに、インクやインクミストによりラインパターン100が汚れることを防止できる。
図14は中間転写体の画像形成面側にラインパターンを設ける場合を示している。中間転写体14の画像形成面側にラインパターン100を設ける場合には、画像形成領域の外側に設ける必要があるので、図14に示すように、中間転写体14の幅方向の端部にラインパターン100が設けられる。
即ち、図14に示す態様では、ラインパターン100と反対側の端部とラインパターン100(検出部34による検出位置)との距離(矢印線で図示)が本例と比べて大きくなる(略2倍になる)。したがって、中間転写体14が蛇行したり、中間転写体14と印字部12が斜めに組み付けられたりする場合には、ラインパターン100の反対側の端部近傍では検出部34によって検出された速度との間に誤差が生じてしまい、各ノズルからの着弾位置に位置ズレが生じるので、1本のラインパターンの検出による吐出制御を行う場合は、本例のようにラインパターン100を中間転写体移動方向と直交する幅方向の中央部に設けることが好ましく、画像形成面の裏面にラインパターンを設けることにより、それが可能になる。
また、図14に示すように、ラインパターン100を中間転写体14の画像形成面に設けると、画像形成領域の外側でもインクやインクミストによってラインパターン100が汚れてしまうことがあり得るので、ラインパターン100の汚れ回避の点においても本例のようにラインパターン100を中間転写体14の画像形成面の裏側に設けることが好ましい。
〔変形例1〕
次に、本発明の実施形態に係る変形例について説明する。図15は、本変形例に係るインクジェット記録装置300の構成を示す概略図である。なお、図15中、図1と同一または類似する部分には同一の符号を付し、その説明は省略する。
図15に示すインクジェット記録装置300は、処理液を吐出するヘッド12P、及び、CMYKインクに対応するヘッド12C,12M,12Y,12Kのそれぞれの中間転写体移動方向上流側に、検出部34P,34C,34M,34Y,34Kが備えられている。
即ち、処理液ヘッド12Pの近傍に検出部34がP配置され、処理液ヘッド12PとCインクヘッド12Cとの間にCインクヘッド12Cに対応する検出部34Cが配置され、同様に、Cインクヘッド12CとMインクヘッド12Mとの間にMインクヘッド12Mに対応する検出部34M、Mインクヘッド12MとYインクヘッド12Yとの間にYインクヘッド12Yに対応する検出部34Y、Yインクヘッド12YとKインクヘッド12Kとの間にKインクヘッド12Kに対応する検出部34Kが配置されている。
言い換えると、各ヘッド12P,12C,12M,12Y,12Kの配置ピッチよりも各ヘッド12P,12C,12M,12Y,12Kとそれぞれに対応する検出部34P,34C,34M,34Y,34Kの配置間隔は小さくなっている。
各ヘッド12P,12C,12M,12Y,12Kに対応する検出部34P,34C,34M,34Y,34Kは、図1に示す態様と同様に、中間転写体14の内側の中間転写体14の幅方向の中央部に備えられ、検出部(フォトインタラプタの受光部)が図7に示すラインパターン100に対向するように配置されている。
また、図1に示す態様と同様に各ヘッド12P,12C,12M,12Y,12Kの配置ピッチはラインパターン100のパターン配置ピッチP(図8参照)の整数倍であるとともに、検出部34P,34C,34M,34Y,34Kの配置間隔もまたラインパターン100のパターン配置ピッチPの整数倍になっている。このように、各ヘッド12P,12C,12M,12Y,12Kのそれぞれに対応して検出部34P,34C,34M,34Y,34Kを備える態様では、各ヘッド12P,12C,12M,12Y,12Kの各ノズルの吐出タイミングが中間体の移動に合わせて精度よく制御され、中間転写体の速度変動があったとしても処理液とインクの反応が確実に実施されるとともに、色ずれが防止される。
図16には、各ヘッドに対して各々に対応した検出素子を備える態様の吐出制御のフローチャートを示す。
図16に示すように、画像形成制御が開始されると(ステップS100)、画像データが作成される(ステップS102)。
次いで、中間転写体14の搬送が開始されるとともに、各ヘッド12P,12C,12M,12Y,12Kに対応する検出部34P(Sp),34C(Sc),34M(Sm),34Y(Sy),34K(Sk)によりラインパターン100の検出が開始される(ステップS14)。
ラインパターン100の検出開始時には、上述した検出部Sp,Sc,Sm,Sy,Sk,のカウンタ値SP,SC,SM,SY,SKに0が代入され、ラインパターンを1つ読み取るごとに(ラインパターンを1つ通過するごとに)、各カウンタ値SP,SC,SM,SY,SKがアップされる。
中間転写体が移動し、カウンタの値NPが処理液ヘッド12Pの位置に対応するa’になると、検出部SPの検出信号に基づいて決められた吐出タイミングで処理液の吐出が行われ(ステップS106)、ステップS108に進む。
ステップS108では、カウンタ値SCがCヘッド12Cの位置に対応するb’になると、検出部Scの検出信号に基づいて決められた吐出タイミングでCインクの吐出が行われ、ステップS110に進む。
ステップS110では、カウンタ値SMがMヘッド12Mの位置に対応するc’になると、検出部Smの検出信号に基づいて決められた吐出タイミングでMインクの吐出が行われ、ステップS112に進む。
ステップS112では、カウンタ値SYがYヘッド12Yの位置に対応するd’になると、検出部Syの検出信号に基づいて決められた吐出タイミングでYインクの吐出が行われ、ステップS114に進む。
ステップS114では、カウンタ値SKがKヘッド12Kの位置に対応するe’になると、検出部Sk検出信号に基づいて決められた吐出タイミングでKインクの吐出が行われる。
このようにして、処理液及びCMYKインクが吐出されて中間転写体14の画像形成領域に所望の画像が形成されると、更に中間転写体14を移動させ、検出部Sk(他の検出部でもよいが、一番後段の検出部が好ましい)のカウンタ値が溶媒除去部18の位置に対応する値になると、溶媒除去部18を動作させて中間転写体14上の余分な溶媒が除去される。
更に、中間転写体14を移動させ、検出部Skのカウンタ値が転写部26の位置に対応する値f’になると、給紙部28から記録媒体16が転写部26に供給され(ステップS116)る。転写部26に記録媒体16が供給されると、中間転写体14に形成された画像が記録媒体16に転写され、排出ローラ32を介して所望の画像が形成された記録媒体16が排出される(ステップS118)。ステップS118の転写工程が終了すると、中間転写体14の画像形成領域に残留したインクや溶媒が清掃手段によって除去される。
本例では、転写部の転写タイミングの制御を検出部Skの信号検出に基づいて行う例を示したが、転写部近傍に別の検出部を設けて、転写タイミングの制御はその検出信号を用いてもよい。
上述したステップS104からステップS118の工程を画像データがなくなるまで繰り返し、画像データがなくなると当該吐出制御は終了する(ステップS120)。
本応用例によれば、各ヘッドのそれぞれに検出部を設けることで各ヘッド中の各ノズルに対する吐出タイミングの誤差が小さくなり、画像の色ずれが防止される。
〔変形例2〕
また、本発明の実施形態に係る他の変形例について説明する。図17は、各ヘッド12P,12C,12M,12Y,12Kのそれぞれに対応する検出部34P,34C,34M,34Y,34Kは複数の検出素子(フォトインタラプタ)を備えたインクジェット記録装置320を示す概略図である。
即ち、図17に示すインクジェット記録装置320は、中間転写体14の移動方向に沿って1つのヘッドあたり2つの検出素子を備えているので、ラインパターン100を構成するパターンの配置ピッチをP/2にすることと等価になり、制御精度を向上させることが可能になる。
図18には、1つのヘッドに対して設けられた2つの検出素子の配置例を示す。なお、図18では、理解を容易にするためにラインパターン100と検出素子332,334を図18における上下方向にずらして図示する。
図18に示すように、第1の検出素子332と第2の検出素子334との配置ピッチPは、ラインパターン100の配置ピッチPの1/2になっている。即ち、ラインパターン100のパターンが第1の検出素子332により検出され、中間転写体14が1/2ピッチ分移動した時点で、第2の検出素子334がパターンを検出する位置に検出素子332及び検出素子334を配置する。2つの検出素子を図示のような配置にすると、2つの検出素子の夫々のCH−AとCH−Bの立ち上がり信号のみでパターンピッチの4倍の周波数での吐出制御が可能になる。
かかる態様では、ラインパターン100の反射部と非反射部の中間転写体移動方向の長さを正確にパターンの配置ピッチPの1/2としなくても精度のよい吐出制御が可能になるため、ラインパターンの製作が容易になる。
また、2つの検出素子332,334をラインパターン100の配置ピッチPの1/8の間隔となるように配置する場合は、制御分解能を更に向上させることができる。
図19は第1の検出素子332と第2の検出素子342とをラインパターン100の配置ピッチPの1/8となるように配置した時の、夫々の素子の出力信号340、342とそれに対応した吐出制御信号の波形を示している。
かかる態様では、検出信号の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジの両エッジを用いている。図1に示す検出素子34が1つの場合に比べて、制御分解能が向上し、高画質モード等の打滴密度を高くする必要がある場合でも、各打滴点の着弾位置の位置ズレを防止することができ、ドット位置ズレのない高画質画像形成が可能になる。
〔変形例3〕
また、本発明の実施形態に係る更に他の変形例について説明する。図20は、中間転写体14を内側面側から見た平面図である。中間転写体14の内側面には、中間転写体移動方向に沿う方向に、中間転写体移動方向と直交する幅方向(即ち、主走査方向)の画像領域両端部にラインパターン100A及びラインパターン100Bが夫々設けられており、また、ラインパターン100A及びラインパターン100Bに対応して検出部360A,360Bが設けられている。
画像形成領域の両端部に夫々検出部360A,360Bを設けることにより、図9に示す1箇所の検出部34(フォトインタラプタ120)で中間転写体14の移動速度及び移動距離を検出する態様に比べて中間転写体14の蛇行等による各ノズルに対する吐出制御誤差をより小さくすることが可能になる。例えば、ヘッド50内の各ノズルに対する制御を図20における右側のノズル51Aに対しては右側の検出部360Aを用いて制御を行い、図20における左側のノズル51Bに対しては左側の検出部360Bを用いて制御を行ってもよいし、2つの検出部360A,360Bの制御信号から中間転写体14の蛇行量を計算し、各ノズルの打滴位置に対して中間転写体14の蛇行を補正した吐出制御を行うようにしてもよい。
〔変形例4〕
また、本発明の実施形態に係る他の変形例について説明する。本例では、処理液ヘッド12PとCMYKに対応するヘッド12C,12M,12Y,12Kとを同一構造とする態様を例示したが、システムによっては処理液がCMYKインクに比べて着弾精度を必要としない態様もある。その場合は、処理液ヘッド12Pのノズル密度やノズルの形成精度をCMYKインクよりも落としてもよい。また、処理液ヘッド12Pに代わり塗布ローラやブレードなどの塗布部材を用いて中間転写体14の画像形成領域に処理液を塗布してもよい。
かかる態様では、検出部34を処理液ヘッド12PとCインクヘッド12C(CMYKインクヘッドの中間転写体移動方向最上流にあるヘッド)との間に設け、着弾精度をあまり必要としない処理液ヘッド12Pは検出部34の検出にかかわらず一定の吐出タイミングで吐出を行い、着弾精度を必要とするCMYKインクヘッド12C,12M,12Y,12Kは、検出部34の検出結果に基づいて吐出タイミングが決められるように構成してもよい。
本発明の実施形態に係るインクジェッ記録装置の基本構成図 図1に示すインクジェッ記録装置の概略平面図 図1に示す吐出ヘッドのノズル配置を示す平面図 ヘッドの立体構造を示す断面図 図1に示すインクジェッ記録装置の供給系の構成を示す断面図 図1に示すインクジェッ記録装置のシステム構成を示す要部ブロック図 図1に示す中間転写体の透視平面図 図7に示すラインパターンの拡大図 図1に示す検出部の配置例を示す図 図7に示すフォトインタラプタの構成を説明する図 速度変動がない場合の出力信号及び吐出波形を説明する図 速度変動がある場合の出力信号及び吐出波形を説明する図 本発明に係る吐出制御の流れを示すフローチャート 従来技術に係るラインパターンを説明する図 本発明の応用例に係るインクジェッ記録装置の基本構成図 図15に示すインクジェット記録装置の吐出制御の流れを示すフローチャート 図15に示すインクジェット記録装置の他の態様を示す基本構成図 図17に示すインクジェット記録装置の検出素子の配置を説明する図 図18に示す検出素子の出力信号を説明する図 図17に示すラインパターンの他の態様を説明する図
符号の説明
10,300,320…インクジェッ記録装置、12…印字部、12P,12C,12M12Y,12K…ヘッド、14…中間転写体、16…記録媒体、26…転写部、34,32C,34M,34Y,34K,360A,360B…検出部、80…プリント制御部、100…ラインパターン、120,332、324…フォトインタラプタ

Claims (8)

  1. 液体を吐出するヘッドと、
    前記ヘッドに対して所定の移動方向に移動するとともに、前記ヘッドの液体吐出面と対向する画像形成面の画像形成領域に前記ヘッドから吐出された液体により画像が形成され、前記画像形成面と反対側の面に前記移動方向に沿って等間隔に配置されたラインパターンが形成される中間転写体と、
    前記中間転写体に形成された画像を記録媒体に転写する転写手段と、
    前記ヘッドの前記中間転写体の移動方向の上流側に設けられ、前記ラインパターンに照射された反射光を読み取る読取手段と、
    前記読取手段の読取結果から前記中間転写体の移動速度及び移動距離を求め、前記中間転写体の移動速度及び移動距離に基づいて前記ヘッドの吐出制御信号を生成し、前記吐出制御信号に基づいて前記ヘッドの液体吐出を制御する吐出制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記ラインパターンは、前記画像形成領域に対応する領域の前記移動方向と直交する方向の中央部に配置されることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記ラインパターンは、前記画像形成領域の前記移動方向と直交する方向の両端近傍に前記移動方向に沿って配置されていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 異なる種類の液体に対応する複数のヘッドを備え、
    前記読取手段は、前記複数のヘッドのそれぞれに対して中間転写媒体の上流側に少なくとも1つ設けられるとともに、各読取手段と各読取手段に対応するヘッドとの配置間隔は隣り合うヘッド同士の配置間隔未満であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の画像形成装置。
  5. 前記読取手段は、1つのヘッドに対してn個(但し、nは2以上の整数)設けられるとともに、前記ラインパターンの配置間隔の1/nの配置間隔で前記中間転写体の移動方向に沿って配置されることを特徴とする請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記複数のヘッドは、前記ラインパターンの配置間隔のm倍(但し、mは2以上の整数)の配置間隔で前記中間転写体の移動方向に沿って配置されることを特徴とする請求項4又は5記載の画像形成装置。
  7. 前記ヘッドは、色材を含有するインクを吐出するヘッドを備えるとともに、
    前記ヘッドの前記中間転写体の移動方向の上流側に前記インクの色材を不溶化或いは凝集化するための処理液を前記中間転写体に付着させる処理液を吐出するヘッドを備え、
    前記読取手段は、前記処理液を吐出するヘッドと前記色材を吐出するヘッドのそれぞれに対して中間転写媒体の上流側に少なくとも1つ設けられるとともに、各読取手段と各読取手段に対応する前記ヘッドとの配置間隔は隣り合うヘッド同士の配置間隔未満であることを特徴とする請求項1乃至6のうち何れか1項に記載の画像形成装置。
  8. 液体を吐出するヘッドに対して中間転写体を所定の移動方向に移動させる移動工程と、前記中間転写体の移動方向の上流側に設けられた読取手段を用いて、前記中間転写体の前記ヘッドの液体吐出面と対向する画像形成面の反対側の面に設けられ、前記移動方向に沿って等間隔に配置されたラインパターンに照射された反射光を読み取る読取工程と、
    前記読取手段の読取結果から前記中間転写体の移動速度及び移動距離を求め、前記中間転写体の移動速度及び移動距離に基づいて前記ヘッドの吐出制御信号を生成する吐出制御信号生成工程と、
    前記吐出制御信号に基づいて前記ヘッドから液体を吐出して、前記中間転写体の前記画像形成領域に画像を形成する画像形成工程と、
    前記中間転写体に形成された前記画像を記録媒体に転写する転写工程と、
    を含むことを特徴とする画像形成方法。
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