JP3304746B2 - 米飯の保温容器 - Google Patents
米飯の保温容器Info
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- JP3304746B2 JP3304746B2 JP05733096A JP5733096A JP3304746B2 JP 3304746 B2 JP3304746 B2 JP 3304746B2 JP 05733096 A JP05733096 A JP 05733096A JP 5733096 A JP5733096 A JP 5733096A JP 3304746 B2 JP3304746 B2 JP 3304746B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は保温ジャー、炊飯ジ
ャー等に適用される米飯の保温容器に関するものであ
る。
ャー等に適用される米飯の保温容器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、米飯中の腐敗菌の増殖、米飯の黄
変を防止して米飯の保温を長時間行うようにした保温容
器が種々提供されている。例えば、密封断熱容器内に米
飯を入れ、容器内温を約70〜75℃に到達させた後、
放置し、内温が約45〜55℃に低下したら加熱して、
再度内温を約70〜75℃に到達させる工程を繰り返す
ようにしたものが、特公昭57−1214号公報で知ら
れている。また、66〜70℃の保温温度による保温動
作開始後、予め設定された所定時間経過時に、70〜7
4℃の保温温度に自動的に切り換えるようにしたもの
が、特公平5−77405号公報で知られている。さら
に、高温保温温度と低温保温温度による保温を一定時間
毎に繰り返し、サイクル加熱終了後は通常保温温度によ
る保温を行うようにしたものが、特開平7−29898
3号公報で知られている。
変を防止して米飯の保温を長時間行うようにした保温容
器が種々提供されている。例えば、密封断熱容器内に米
飯を入れ、容器内温を約70〜75℃に到達させた後、
放置し、内温が約45〜55℃に低下したら加熱して、
再度内温を約70〜75℃に到達させる工程を繰り返す
ようにしたものが、特公昭57−1214号公報で知ら
れている。また、66〜70℃の保温温度による保温動
作開始後、予め設定された所定時間経過時に、70〜7
4℃の保温温度に自動的に切り換えるようにしたもの
が、特公平5−77405号公報で知られている。さら
に、高温保温温度と低温保温温度による保温を一定時間
毎に繰り返し、サイクル加熱終了後は通常保温温度によ
る保温を行うようにしたものが、特開平7−29898
3号公報で知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記第
1の保温容器では、長時間保温時に耐熱性の非常に高い
腐敗菌が混入した場合、70〜75℃に保温温度を上げ
ても腐敗菌が死滅しない場合があった。第2の保温容器
では、長時間にわたる低温の保温温度による保温中に腐
敗菌が増殖する可能性が高いため、低温の保温温度を低
くしたり、その保温時間を長くすることはできなかっ
た。前記第3の保温容器では、最終のサイクルにおける
低温保温温度による保温後に通常保温温度に復帰すると
き、低温保温温度で増殖した腐敗菌が死滅しないまま通
常保温温度に復帰して食事に供される可能性があった。
1の保温容器では、長時間保温時に耐熱性の非常に高い
腐敗菌が混入した場合、70〜75℃に保温温度を上げ
ても腐敗菌が死滅しない場合があった。第2の保温容器
では、長時間にわたる低温の保温温度による保温中に腐
敗菌が増殖する可能性が高いため、低温の保温温度を低
くしたり、その保温時間を長くすることはできなかっ
た。前記第3の保温容器では、最終のサイクルにおける
低温保温温度による保温後に通常保温温度に復帰すると
き、低温保温温度で増殖した腐敗菌が死滅しないまま通
常保温温度に復帰して食事に供される可能性があった。
【0004】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、高温保温による米飯の黄変や劣化と、低温保温に
よる腐敗菌の増殖を抑制して、米飯をおいしく長時間保
温することができる米飯の保温容器を提供することを課
題とするものである。
ので、高温保温による米飯の黄変や劣化と、低温保温に
よる腐敗菌の増殖を抑制して、米飯をおいしく長時間保
温することができる米飯の保温容器を提供することを課
題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、第1の発明は、米飯を収容する容器と、該容器を加
熱して保温する保温ヒータと、米飯の保温温度として通
常保温温度と該通常保温温度よりも低い低温保温温度を
有し、前記通常保温温度による保温と前記低温保温温度
による保温を繰り返す工程で前記保温ヒータを制御する
制御装置と、睡眠等で長時間食事を行わない場合に低温
保温温度で保温し一定時間後に通常保温温度に復帰させ
るおやすみ保温機能を選択する選択スイッチとを備えた
米飯の保温容器において、前記おやすみ保温中に、前記
通常保温温度を前工程の通常保温温度よりも高くし、か
つ、前記低温保温温度を前工程の低温保温温度よりも高
くしたものである。
に、第1の発明は、米飯を収容する容器と、該容器を加
熱して保温する保温ヒータと、米飯の保温温度として通
常保温温度と該通常保温温度よりも低い低温保温温度を
有し、前記通常保温温度による保温と前記低温保温温度
による保温を繰り返す工程で前記保温ヒータを制御する
制御装置と、睡眠等で長時間食事を行わない場合に低温
保温温度で保温し一定時間後に通常保温温度に復帰させ
るおやすみ保温機能を選択する選択スイッチとを備えた
米飯の保温容器において、前記おやすみ保温中に、前記
通常保温温度を前工程の通常保温温度よりも高くし、か
つ、前記低温保温温度を前工程の低温保温温度よりも高
くしたものである。
【0006】前記発明の構成によると、通常保温温度を
前工程の通常保温温度よりも高く、かつ、低温保温温度
が前工程の低温保温温度よりも高いので、前工程の低温
保温温度による保温中に腐敗菌が混入、増殖したとして
も、次のより高い通常保温温度とより高い低温保温温度
による保温によって腐敗菌が死滅し、増殖が抑制され
る。よって、長時間の保温が可能となる。
前工程の通常保温温度よりも高く、かつ、低温保温温度
が前工程の低温保温温度よりも高いので、前工程の低温
保温温度による保温中に腐敗菌が混入、増殖したとして
も、次のより高い通常保温温度とより高い低温保温温度
による保温によって腐敗菌が死滅し、増殖が抑制され
る。よって、長時間の保温が可能となる。
【0007】第2の発明は、米飯を収容する容器と、該
容器を加熱して保温する保温ヒータと、米飯の保温温度
として通常保温温度と該通常保温温度よりも低い低温保
温温度を有し、前記通常保温温度による保温と前記低温
保温温度による保温を繰り返す工程で前記保温ヒータを
制御する制御装置と、睡眠等で長時間食事を行わない場
合に低温保温温度で保温し一定時間後に通常保温温度に
復帰させるおやすみ保温機能を選択する選択スイッチと
を備えた米飯の保温容器において、前記おやすみ保温中
に、前記通常保温温度を前工程の通常保温温度よりも高
くし、かつ、前記低温保温温度による保温時間を前工程
の低温保温温度による保温時間よりも短くしたものであ
る。
容器を加熱して保温する保温ヒータと、米飯の保温温度
として通常保温温度と該通常保温温度よりも低い低温保
温温度を有し、前記通常保温温度による保温と前記低温
保温温度による保温を繰り返す工程で前記保温ヒータを
制御する制御装置と、睡眠等で長時間食事を行わない場
合に低温保温温度で保温し一定時間後に通常保温温度に
復帰させるおやすみ保温機能を選択する選択スイッチと
を備えた米飯の保温容器において、前記おやすみ保温中
に、前記通常保温温度を前工程の通常保温温度よりも高
くし、かつ、前記低温保温温度による保温時間を前工程
の低温保温温度による保温時間よりも短くしたものであ
る。
【0008】前記発明の構成によると、通常保温温度が
前工程の通常保温温度よりも高く、かつ、低温保温温度
による保温時間が前工程の低温保温温度による保温時間
よりも短いので、前工程の低温保温温度による保温中に
腐敗菌が混入、増殖したとしても、次のより高い通常保
温温度とより短い保温時間の低温保温温度によって腐敗
菌が死滅し、増殖が抑制される。よって、長時間の保温
が可能となる。
前工程の通常保温温度よりも高く、かつ、低温保温温度
による保温時間が前工程の低温保温温度による保温時間
よりも短いので、前工程の低温保温温度による保温中に
腐敗菌が混入、増殖したとしても、次のより高い通常保
温温度とより短い保温時間の低温保温温度によって腐敗
菌が死滅し、増殖が抑制される。よって、長時間の保温
が可能となる。
【0009】
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。
図面に従って説明する。
【0012】図1は本発明の第1の実施形態に係る炊飯
ジャーを示す。この炊飯ジャーは有底筒状の本体1と、
該本体1内に収容される内鍋2と、前記本体1に開閉自
在に取り付けられた蓋体3とからなっている。本体1の
内底には内鍋2の底を加熱する炊飯ヒータ4が設けられ
ている。また、本体1の内周側面には内鍋2の外周側面
を加熱する保温ヒータ5が配設されるとともに、内鍋2
の外周側面に圧接する温度センサ6が取り付けられてい
る。一方、蓋体3の内面には、内鍋2の上端開口部を密
閉する内蓋7が取り付けられ、該内蓋7には保温ヒータ
8が配設されている。
ジャーを示す。この炊飯ジャーは有底筒状の本体1と、
該本体1内に収容される内鍋2と、前記本体1に開閉自
在に取り付けられた蓋体3とからなっている。本体1の
内底には内鍋2の底を加熱する炊飯ヒータ4が設けられ
ている。また、本体1の内周側面には内鍋2の外周側面
を加熱する保温ヒータ5が配設されるとともに、内鍋2
の外周側面に圧接する温度センサ6が取り付けられてい
る。一方、蓋体3の内面には、内鍋2の上端開口部を密
閉する内蓋7が取り付けられ、該内蓋7には保温ヒータ
8が配設されている。
【0013】前記本体1の正面には、操作表示パネル9
が設けられ、該操作表示パネル9には、炊飯スイッチ1
0のほか、おやすみ保温を行うか否かを選択する選択ス
イッチ11が設けられている。この選択スイッチ11
は、睡眠等で長時間食事を行わない場合に、低温保温温
度で保温し、一定時間例えば8時間後に通常保温温度に
復帰させる機能を選択するものである。また、本体1に
はマイクロコンピュータ12、読み出し専用メモリ(R
OM)13、読み書きメモリ(RAM)14及びタイマ
15等からなる制御装置16と、前記炊飯ヒータ4及び
保温ヒータ5,8に電力を供給する電源装置17とが設
けられている。制御装置16のマイクロコンピュータ1
2は、ROM13に記憶されたプログラムに従い、RA
M14及びタイマ15と協働しつつ、温度センサ6から
の検出信号や、炊飯スイッチ10,選択スイッチ11か
らのオン操作信号に基づいて電源装置17に信号を出力
し、炊飯ヒータ4及び保温ヒータ5,8への通電を制御
して、炊飯及び保温動作を行う。
が設けられ、該操作表示パネル9には、炊飯スイッチ1
0のほか、おやすみ保温を行うか否かを選択する選択ス
イッチ11が設けられている。この選択スイッチ11
は、睡眠等で長時間食事を行わない場合に、低温保温温
度で保温し、一定時間例えば8時間後に通常保温温度に
復帰させる機能を選択するものである。また、本体1に
はマイクロコンピュータ12、読み出し専用メモリ(R
OM)13、読み書きメモリ(RAM)14及びタイマ
15等からなる制御装置16と、前記炊飯ヒータ4及び
保温ヒータ5,8に電力を供給する電源装置17とが設
けられている。制御装置16のマイクロコンピュータ1
2は、ROM13に記憶されたプログラムに従い、RA
M14及びタイマ15と協働しつつ、温度センサ6から
の検出信号や、炊飯スイッチ10,選択スイッチ11か
らのオン操作信号に基づいて電源装置17に信号を出力
し、炊飯ヒータ4及び保温ヒータ5,8への通電を制御
して、炊飯及び保温動作を行う。
【0014】次に、前記制御装置16のマイクロコンピ
ュータ12の動作を説明するが、炊飯動作は本発明と直
接関係がないので、炊飯後の米飯の保温動作についての
み図2のフローチャートに従って説明する。
ュータ12の動作を説明するが、炊飯動作は本発明と直
接関係がないので、炊飯後の米飯の保温動作についての
み図2のフローチャートに従って説明する。
【0015】まず、ステップ101で、選択スイッチ1
1がオフであるか否かを判断する。選択スイッチ11が
オフであれば、おやすみ保温を行わず、通常保温温度
(72℃)による通常の保温動作を行う。すなわち、ス
テップ102で温度センサ6により温度を検出し、飯温
が72℃以上であれば保温ヒータ5,8をオフし、72
℃未満であれば保温ヒータ5,8をオンしてステップ1
01に戻り、この動作を繰り返す。これにより、内鍋2
内の米飯は通常保温温度(72℃)に保温される。
1がオフであるか否かを判断する。選択スイッチ11が
オフであれば、おやすみ保温を行わず、通常保温温度
(72℃)による通常の保温動作を行う。すなわち、ス
テップ102で温度センサ6により温度を検出し、飯温
が72℃以上であれば保温ヒータ5,8をオフし、72
℃未満であれば保温ヒータ5,8をオンしてステップ1
01に戻り、この動作を繰り返す。これにより、内鍋2
内の米飯は通常保温温度(72℃)に保温される。
【0016】ステップ101で選択スイッチ11がオフ
でなければ、おやすみ保温を行う。すなわち、ステップ
105でタイマ15のカウントをスタートし、ステップ
106でnをn(初期値=0)+1とおいてから、ステ
ップ107で6時間が経過したか否かを判断する。ここ
で、6時間を経過していない場合には、ステップ108
で温度センサ6により温度を検出し、飯温が低温保温温
度の60+2(n−1)℃(最初の工程ではn=1であ
るから60℃)以上であれば、ステップ109で保温ヒ
ータ5,8をオフし、60+2(n−1)℃未満であれ
ば、ステップ110で保温ヒータ5,8をオンすること
により、米飯を60+2(n−1)℃の低温保温温度に
保温する。
でなければ、おやすみ保温を行う。すなわち、ステップ
105でタイマ15のカウントをスタートし、ステップ
106でnをn(初期値=0)+1とおいてから、ステ
ップ107で6時間が経過したか否かを判断する。ここ
で、6時間を経過していない場合には、ステップ108
で温度センサ6により温度を検出し、飯温が低温保温温
度の60+2(n−1)℃(最初の工程ではn=1であ
るから60℃)以上であれば、ステップ109で保温ヒ
ータ5,8をオフし、60+2(n−1)℃未満であれ
ば、ステップ110で保温ヒータ5,8をオンすること
により、米飯を60+2(n−1)℃の低温保温温度に
保温する。
【0017】ステップ107の判断で、6時間を経過し
ている場合には、ステップ111でタイマ15のカウン
トを再度スタートし、ステップ112で6時間が経過し
たか否かを判断する。ここで、6時間を経過していない
場合には、ステップ113で温度センサ6により温度を
検出し、飯温が通常保温温度の72+2(n−1)℃
(最初の工程ではn=1であるから72℃)以上であれ
ば、ステップ114で保温ヒータ5,8をオフし、72
+2(n−1)℃未満であれば、ステップ115で保温
ヒータ5,8をオンすることにより、米飯を72+2
(n−1)℃の通常保温温度に保温する。
ている場合には、ステップ111でタイマ15のカウン
トを再度スタートし、ステップ112で6時間が経過し
たか否かを判断する。ここで、6時間を経過していない
場合には、ステップ113で温度センサ6により温度を
検出し、飯温が通常保温温度の72+2(n−1)℃
(最初の工程ではn=1であるから72℃)以上であれ
ば、ステップ114で保温ヒータ5,8をオフし、72
+2(n−1)℃未満であれば、ステップ115で保温
ヒータ5,8をオンすることにより、米飯を72+2
(n−1)℃の通常保温温度に保温する。
【0018】ステップ112の判断で、6時間を経過し
ている場合には、ステップ105に戻り、以上のステッ
プを同様に実行し、低温保温温度(60℃)及び通常保
温温度(72℃)による保温のサイクルを繰り返す。な
お、1サイクルの工程が終了する毎にnが増加するの
で、ステップ108の低温保温温度は60℃から、62
℃、64℃と増加し、またステップ113の通常保温温
度は72℃から、74℃、76℃と増加する。
ている場合には、ステップ105に戻り、以上のステッ
プを同様に実行し、低温保温温度(60℃)及び通常保
温温度(72℃)による保温のサイクルを繰り返す。な
お、1サイクルの工程が終了する毎にnが増加するの
で、ステップ108の低温保温温度は60℃から、62
℃、64℃と増加し、またステップ113の通常保温温
度は72℃から、74℃、76℃と増加する。
【0019】図3は前記保温動作における温度変化の一
例を示す。この例では、t0時点で炊飯が完了すると、
内鍋2内の米飯を72℃の通常保温温度に保温する。こ
こで最初の食事が行われ、t1時点に選択スイッチ11
がオンされると、おやすみ保温を行う。すなわち、最初
の6時間が経過するまでは、60℃の低温保温温度によ
る保温を行い、米飯の劣化を防止する。続いて、前回の
通常保温温度よりも高い74℃の通常保温温度による保
温を行い、低温保温中に増殖した腐敗菌を死滅させる。
そして、この74℃の通常保温温度による保温を6時間
行った後、前回の低温保温温度よりも高い62℃の低温
保温温度で6時間保温を行い、さらに前回の通常保温温
度よりも高い76℃の通常保温温度で保温を行う。この
ように、前回の低温保温温度と通常保温温度よりも高い
低温保温温度、通常保温温度で保温を行い、これを繰り
返すことにより、長時間の保温が可能となるとともに、
米飯のパサつきや黄変、臭み等の劣化のない状態で、お
いしく米飯を食することができる。
例を示す。この例では、t0時点で炊飯が完了すると、
内鍋2内の米飯を72℃の通常保温温度に保温する。こ
こで最初の食事が行われ、t1時点に選択スイッチ11
がオンされると、おやすみ保温を行う。すなわち、最初
の6時間が経過するまでは、60℃の低温保温温度によ
る保温を行い、米飯の劣化を防止する。続いて、前回の
通常保温温度よりも高い74℃の通常保温温度による保
温を行い、低温保温中に増殖した腐敗菌を死滅させる。
そして、この74℃の通常保温温度による保温を6時間
行った後、前回の低温保温温度よりも高い62℃の低温
保温温度で6時間保温を行い、さらに前回の通常保温温
度よりも高い76℃の通常保温温度で保温を行う。この
ように、前回の低温保温温度と通常保温温度よりも高い
低温保温温度、通常保温温度で保温を行い、これを繰り
返すことにより、長時間の保温が可能となるとともに、
米飯のパサつきや黄変、臭み等の劣化のない状態で、お
いしく米飯を食することができる。
【0020】図4は、本発明の第2の実施形態にかかる
炊飯ジャーの保温動作のフローチャートを示すが、ステ
ップ208の低温保温温度を60℃に固定し、ステップ
207の低温保温時間をサイクル毎に短縮するようにし
たものであり、それ以外は図2の第1の実施形態のフロ
ーチャートと同一であるので、説明を省略する。この実
施形態では、図5に示すように、各サイクルで60℃の
同一の低温保温温度で保温されるが、その低温保温時間
がサイクルが進むにつれて短縮される。したがって、前
のサイクルで腐敗菌が混入しても、以降のサイクルでは
腐敗菌の増殖が抑制される。
炊飯ジャーの保温動作のフローチャートを示すが、ステ
ップ208の低温保温温度を60℃に固定し、ステップ
207の低温保温時間をサイクル毎に短縮するようにし
たものであり、それ以外は図2の第1の実施形態のフロ
ーチャートと同一であるので、説明を省略する。この実
施形態では、図5に示すように、各サイクルで60℃の
同一の低温保温温度で保温されるが、その低温保温時間
がサイクルが進むにつれて短縮される。したがって、前
のサイクルで腐敗菌が混入しても、以降のサイクルでは
腐敗菌の増殖が抑制される。
【0021】なお、以上の実施形態では、最初の通常保
温温度、低温保温温度をそれぞれ、72℃、60℃に設
定し、増加温度を2℃に設定してるが、これに限るもの
ではなく、それぞれ69〜75℃、55〜69℃の範囲
内で、炊飯ジャーの容量や、炊飯ジャーが使用される地
域の気候(寒暖)に応じて設定すればよい。また、通常
保温温度及び低温保温温度の時間を6時間に設定してい
るが、これに限るものではなく、それぞれ2〜12時間
の範囲内で適宜設定すればよい。さらに、米飯の黄変や
劣化を抑制するために、通常保温温度が高くなるに従っ
て通常保温温度の時間を短くしてもよい。
温温度、低温保温温度をそれぞれ、72℃、60℃に設
定し、増加温度を2℃に設定してるが、これに限るもの
ではなく、それぞれ69〜75℃、55〜69℃の範囲
内で、炊飯ジャーの容量や、炊飯ジャーが使用される地
域の気候(寒暖)に応じて設定すればよい。また、通常
保温温度及び低温保温温度の時間を6時間に設定してい
るが、これに限るものではなく、それぞれ2〜12時間
の範囲内で適宜設定すればよい。さらに、米飯の黄変や
劣化を抑制するために、通常保温温度が高くなるに従っ
て通常保温温度の時間を短くしてもよい。
【0022】また前記実施形態では、低温保温温度と通
常保温温度の両方をサイクルが進むにつれて高くしてい
るが、次の種々の形態が考えられる。いずれの形態も、
米飯を劣化させることなく、おいしく長時間保温するこ
とが可能である。 (1)低温保温温度のみを高くする。 (2)通常保温温度のみを高くする。 (3)低温保温時間を短くする。 (4)低温保温温度と通常保温温度の両方を高くする。 (5)低温保温温度を高くし、かつ、低温保温時間を短
くする。 (6)通常保温温度を高くし、かつ、低温保温時間を短
くする。 (7)低温保温温度と通常保温温度の両方を高くし、か
つ、低温保温時間を短くする。
常保温温度の両方をサイクルが進むにつれて高くしてい
るが、次の種々の形態が考えられる。いずれの形態も、
米飯を劣化させることなく、おいしく長時間保温するこ
とが可能である。 (1)低温保温温度のみを高くする。 (2)通常保温温度のみを高くする。 (3)低温保温時間を短くする。 (4)低温保温温度と通常保温温度の両方を高くする。 (5)低温保温温度を高くし、かつ、低温保温時間を短
くする。 (6)通常保温温度を高くし、かつ、低温保温時間を短
くする。 (7)低温保温温度と通常保温温度の両方を高くし、か
つ、低温保温時間を短くする。
【0023】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、第1発
明および第2発明によれば、前工程で腐敗菌が混入した
としても、次の低温保温では腐敗菌の増殖が抑制され、
米飯の黄変等の劣化を招くことなく、米飯をおいしく長
時間保温することができるという効果を有している。
明および第2発明によれば、前工程で腐敗菌が混入した
としても、次の低温保温では腐敗菌の増殖が抑制され、
米飯の黄変等の劣化を招くことなく、米飯をおいしく長
時間保温することができるという効果を有している。
【図1】 本発明の第1実施形態による炊飯ジャーの概
略構成図である。
略構成図である。
【図2】 図1の炊飯ジャーの保温動作のフローチャー
トである。
トである。
【図3】 保温動作中の米飯の時間的温度変化を示す図
である。
である。
【図4】 本発明の第2実施形態による炊飯ジャーの保
温動作のフローチャートである。
温動作のフローチャートである。
【図5】 図4の炊飯ジャーの保温動作中の米飯の時間
的温度変化を示す図である。
的温度変化を示す図である。
2…内鍋(容器)、5,8…保温ヒータ、12…マイク
ロコンピュータ、15…タイマ、16…制御装置。
ロコンピュータ、15…タイマ、16…制御装置。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−61550(JP,A) 特開 平7−298983(JP,A) 特開 平8−56835(JP,A) 特開 平7−204081(JP,A) 特開 昭63−40511(JP,A) 特開 平7−298984(JP,A) 特開 平8−299168(JP,A) 特開 平8−248244(JP,A) 特開 平2−95318(JP,A) 特公 平5−77405(JP,B2) 特公 昭57−1214(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/00 109
Claims (2)
- 【請求項1】 米飯を収容する容器と、該容器を加熱し
て保温する保温ヒータと、米飯の保温温度として通常保
温温度と該通常保温温度よりも低い低温保温温度を有
し、前記通常保温温度による保温と前記低温保温温度に
よる保温を繰り返す工程で前記保温ヒータを制御する制
御装置と、睡眠等で長時間食事を行わない場合に低温保
温温度で保温し一定時間後に通常保温温度に復帰させる
おやすみ保温機能を選択する選択スイッチとを備えた米
飯の保温容器において、 前記おやすみ保温中に、前記通常保温温度を前工程の通
常保温温度よりも高くし、かつ、前記低温保温温度を前
工程の低温保温温度よりも高くしたことを特徴とする米
飯の保温容器。 - 【請求項2】 米飯を収容する容器と、該容器を加熱し
て保温する保温ヒータと、米飯の保温温度として通常保
温温度と該通常保温温度よりも低い低温保温温度を有
し、前記通常保温温度による保温と前記低温保温温度に
よる保温を繰り返す工程で前記保温ヒータを制御する制
御装置と、睡眠等で長時間食事を行わない場合に低温保
温温度で保温し一定時間後に通常保温温度に復帰させる
おやすみ保温機能を選択する選択スイッチとを備えた米
飯の保温容器において、 前記おやすみ保温中に、前記通常保温温度を前工程の通
常保温温度よりも高くし、かつ、前記低温保温温度によ
る保温時間を前工程の低温保温温度による保温時間より
も短くしたことを特徴とする米飯の保温容器。
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JP05733096A JP3304746B2 (ja) | 1996-03-14 | 1996-03-14 | 米飯の保温容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP05733096A JP3304746B2 (ja) | 1996-03-14 | 1996-03-14 | 米飯の保温容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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JP05733096A Expired - Fee Related JP3304746B2 (ja) | 1996-03-14 | 1996-03-14 | 米飯の保温容器 |
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JP (1) | JP3304746B2 (ja) |
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JP6018530B2 (ja) * | 2013-03-19 | 2016-11-02 | 象印マホービン株式会社 | 保温機器 |
-
1996
- 1996-03-14 JP JP05733096A patent/JP3304746B2/ja not_active Expired - Fee Related
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