JP3144763B2 - 米飯保温器 - Google Patents

米飯保温器

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JP3144763B2 JP16193696A JP16193696A JP3144763B2 JP 3144763 B2 JP3144763 B2 JP 3144763B2 JP 16193696 A JP16193696 A JP 16193696A JP 16193696 A JP16193696 A JP 16193696A JP 3144763 B2 JP3144763 B2 JP 3144763B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炊飯ジャー、保温
ジャー等の米飯保温器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、炊飯ジャー、保温ジャー等の米飯
保温器では、米飯の食味劣化を防止するために、米飯を
食べるのに適した温度である70℃〜74℃の範囲の温
度である第1の保温温度と、米飯を保存するのに適した
温度である55℃〜77℃の範囲の温度である第2の保
温温度とを設け、これら第1の保温温度と第2の保温温
度とによる保温を繰り返すようにしたものがある。
【0003】また、低温である第2の保温温度による保
温を行うことによる米飯の腐敗を防止するために、上記
第1及び第2の保温温度に加えて、腐敗菌を死滅させる
温度である75℃〜95℃の範囲の温度である第3の保
温温度を設け、第1から第3の保温温度による保温を順
に繰り返すようにしたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】米飯の保温には、上記
したように二つの問題、すなわち腐敗菌の繁殖という問
題と、米飯の黄変(褐変)や食味劣化という問題とがあ
る。このうち腐敗菌の繁殖は、低温での保温時間が長い
場合に特に顕著となる。一方、米飯の食味劣化は、高温
での保温時間が長い場合に特に顕著となる。しかし、上
記した従来の方法で米飯を例えば24時間以上のような
長時間保温する場合、これらの二つの問題の両方を同時
に解消することはできなかった。
【0005】まず、前者の方法では米飯を長時間保温す
る場合、食味劣化を低減できるが、腐敗菌の繁殖が問題
となる。すなわち、前者の方法で米飯を長時間保温する
場合、第1の保温温度で定温保温する場合と比較すれ
ば、第1の保温温度による保温時間は長くならず、ま
た、第1の保温温度自体はそれほど高温ではないため、
定温である第2の保温温度による保温を行うことにより
米飯の食味劣化を防止することができる。しかし、低温
である第2の保温温度による保温時間が長くなるため、
腐敗菌の繁殖を抑制することができず、腐敗臭が発生す
る。
【0006】一方、後者の方法で米飯を長時間保温する
場合、腐敗菌の繁殖を抑制できるが、食味劣化が問題と
なる。すなわち、後者の方法で米飯を長時間保温すれ
ば、低温である第2の保温温度による保温時間が長くな
るが、前者の方法とは異なり、高温である第3の保温温
度による保温により腐敗菌を死滅させるため、腐敗菌の
繁殖を低減できる。しかし、高温である第3の保温温度
による保温時間が長くなるため、米飯の食味劣化が促進
されてしまう。
【0007】本発明は、かかる従来の米飯保温器におけ
る問題を解決するためになされたものであり、長時間の
保温を行う場合の米飯の腐敗防止と食味劣化防止とを同
時に達成することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、米飯を収容する容器と、該容器を加熱して
米飯を保温する保温ヒータと、容器内の米飯の温度を検
知する温度検知手段と、上記ヒータを制御する制御手段
とを備え、該制御手段は米飯の保温温度として、通常保
温温度と、該通常保温温度よりも高温である高温保温温
度と、上記通常保温温度より低温である低温保温温度を
有し、上記低温保温温度による保温、高温保温温度によ
る保温及び通常保温温度による保温を順に繰り返すサイ
クル保温と、上記通常保温温度による保温を継続する定
温保温との2種類の工程で上記保温ヒータを制御する米
飯保温器において、上記サイクル保温を予め定めた回数
実行した後は、上記定温保温を行うと共に、上記サイク
ル保温中に保温動作開始時点からの経過時間である保温
経過時間が24時間に達すると、サイクル保温を中止
し、それ以降は上記定温保温を行う構成としている。
【0009】かかる構成の本発明では、サイクル保温を
予め定めた回数実行した後は、定温保温により米飯が保
温され、低温保温温度による保温や高温保温温度による
保温を含むサイクル保温は行わないため、24時間以上
の長時間の保温を行う場合にも、腐敗菌の繁殖を低減す
ると共に、米飯の黄変や食味劣化を防止することができ
る。すなわち、本発明の構成であれば、長時間の保温を
行う場合にも、低温保温温度による保温時間が長くなり
過ぎることがないため、腐敗菌の繁殖を抑制できる。ま
た、長時間の保温を行う場合にも高温保温温度による保
温時間が長くなり過ぎることがないため、米飯の黄変や
食味劣化を低減することができる。さらに、サイクル保
温中に保温動作開始時点からの経過時間である保温継続
時間が24時間に達すると、サイクル保温を中止し、そ
れ以降は定温保温を行う構成としているため、炊飯動作
終了後ある程度の時間が経過した後にサイクル保温が開
始されたとしても、炊飯動作の終了時点(保温動作の開
始時点)から24時間が経過するとサイクル保温は行わ
れなくなる。よって、炊飯動作の終了時点から長時間が
経過してから米飯が低温保温温度や高温保温温度で保温
されることがないため、腐敗菌の繁殖と米飯の食味劣化
をより確実に防止することができる。
【0010】上記通常保温温度は70℃以上74℃以下
に設定することが好ましい。また、上記低温保温温度は
55℃以上70℃未満に設定することが好ましい。さら
に、高温保温温度が75℃以上95℃以下であることが
好ましい。
【0011】
【0012】
【0013】
【発明の実施の形態】次に、図面に基づいて本発明の実
施形態を詳細に説明する。図1は本発明に係る炊飯ジャ
ーを示している。この炊飯ジャーは、有底筒状の本体1
と、この本体1に収容される内鍋2と、上記本体1に開
閉自在に軸支された蓋体3とからなっている。
【0014】上記本体1の内底には内鍋2の底部を加熱
する炊飯ヒータ4が設けられている。また、本体1の内
側側面には内鍋2の外周面を加熱する保温ヒータ5が配
設されると共に、内鍋2の温度を検出する温度センサ6
が取付けられている。一方、蓋体3の内面には内鍋2の
上端開口部を密閉する内蓋7が取り付けられ、この内蓋
7には保温ヒータ8と、蓋体3の温度を検出する温度セ
ンサ9とが配設されている。
【0015】上記本体1の正面には操作パネル10が設
けられている。この操作パネル10には、炊飯スイッチ
11のほか、サイクル保温(おやすみ保温)を行うか否
かを選択する選択スイッチ12が設けられている。
【0016】さらに、本体1にはマイクロコンピュータ
13、読出し専用メモリ(ROM)14、読み書き可能
メモリ(RAM)15及びタイマー16等からなる制御
手段17と、上記炊飯ヒータ4、保温ヒータ5,8に電
力を供給する電源装置18とが設けられている。上記制
御手段17のマイクロコンピュータ13には、上記温度
センサ6,9やスイッチ11,12より信号が入力され
る。また、マイクロコンピュータ13は、これらの信号
をROM14に記憶されたプログラムに従って処理し、
RAM15及びタイマー16と協働しつつ、電源装置1
8に信号を出力して上記炊飯ヒータ4、保温ヒータ5,
8への通電を制御し、炊飯動作、保温動作及び再加熱動
作等の種々の動作を行なう。
【0017】炊飯動作及び再加熱動作等は本発明とは直
接関係しないため、以下、保温動作を図2のフローチャ
ートに従って説明する。
【0018】炊飯動作が終了すると自動的に保温動作が
開始され、ステップS1でタイマー16による炊飯動作
の終了時点(保温動作の開始時点)からの経過時間(保
温継続時間)のカウントがスタートする。この保温継続
時間は、保温動作を継続している間はクリアされること
なく、継続してカウントされる。なお、ステップS2に
示すように、後述するn及びフラグFの初期値は、それ
ぞれ“0”である。
【0019】ステップS3ではフラグFが“1”か否か
を判断する。このフラグFは“0”が後述するサイクル
保温の実行許可を示す一方、“1”がサイクル保温の実
行禁止を示している。ステップS3でフラグFが“1”
でなければ、ステップS4に移行して選択スイッチ12
のオン/オフを確認する。ステップS3でフラグFが
“1”又はステップS4で選択スイッチ12がオフであ
れば、米飯温度を通常保温温度(72℃)で定温保温す
る。すなわち、ステップS5で温度センサ6,9の検出
した内鍋2内の米飯の温度が72℃以上であればステッ
プS6で上記保温ヒータ5,8をオフする一方、72℃
未満であればステップS7で保温ヒータ5,8をオンし
てステップS3に戻る。以下、この動作を繰り返して内
鍋2内の米飯を通常保温温度(72℃)で保温する。な
お、上記通常保温温度は、72℃に限定されず、70℃
以上74℃以下の範囲であればよい。
【0020】一方、上記ステップS4で選択スイッチ1
2がオンであれば、ステップS8〜S27のサイクル保
温を実行する。
【0021】まず、ステップS8で上記のように初期値
が0であるnをn+1とする。このnは、何回目のサイ
クル保温であるかを示すものである。また、ステップS
9でタイマー16による低温保温時間のカウントをスタ
ートする。次に、ステップS10で上記タイマー16の
カウントする保温継続時間が24時間以上であるか否か
を確認し、24時間以上であればサイクル保温を中止し
て後述するステップS30に移行する一方、24時間未
満であればステップS11に移行する。ステップS11
で、上記タイマー16のカウントする低温保温時間が終
了時間を経過していなければ、ステップS12に移行す
る。ステップS12で米飯温度が60℃以上であればス
テップS13で上記保温ヒータ5,8をオフする一方、
60℃未満であればステップS14で保温ヒータ5,8
をオフし、ステップS10に戻る。以下、この動作を繰
り返して、内鍋2内の米飯を低温保温温度(60℃)で
保温する。なお、上記低温保温温度は60℃に限定され
ず55℃以上70℃未満の範囲で設定すればよい。
【0022】一方、上記ステップS11で、低温保温時
間が終了時間を経過している場合には、ステップS15
に移行する。ステップS15〜S20では、高温保温温
度での保温を実行する。
【0023】まず、ステップS15において、タイマー
16による高温保温時間のカウントをスタートする。次
に、ステップS17で上記タイマー16のカウントする
保温継続時間が24時間以上であるか否かを確認し、2
4時間以上であればサイクル保温を中止して後述するス
テップS30に移行する一方、24時間未満であればス
テップS18に移行する。ステップS18で、上記タイ
マー16でカウントした高温保温時間が終了時間を経過
していなければ、ステップS19に移行する。ステップ
S19で米飯温度が80℃以上であればステップS20
で上記保温ヒータ5,8をオフする一方、80℃未満で
あればステップS21で保温ヒータ5,8をオンしステ
ップS17に戻る。以下、この作動を繰り返して、内鍋
2内の米飯を高温保温温度(80℃)に保温する。な
お、上記高温保温温度は、上記80℃に限定されず、7
5℃以上90℃以下の範囲で設定すればよい。
【0024】一方、上記ステップS18で高温保温時間
が終了時間を経過していれば、、ステップS22に移行
する。ステップS22〜S27では、通常保温を実行す
る。
【0025】まず、ステップS22において、タイマー
16による通常保温時間のカウントをスタートする。次
に、ステップS23で上記タイマー16のカウントする
保温継続時間が24時間以上であるか否かを確認し、後
述するステップS30に移行する一方、24時間未満で
あればステップS24に移行する。ステップS24で、
上記タイマー16でカウントした通常保温時間が終了時
間を経過していなければステップS25に移行する。ス
テップS25で米飯温度が72℃以上であればステップ
S26で上記保温ヒータ5,8をオフする一方、72℃
未満であればステップS27で保温ヒータ5,8をオン
してステップS23に戻る。以下、この作動を繰り返し
て、内鍋2内の米飯を通常保温温度(72℃)に保温す
る。なお、この定温保温中の通常保温温度も、上記定温
保温の際の通常保温温度と同様に72℃に限定されず、
75℃以上95℃以下であればよい。
【0026】一方、上記ステップS24で通常保温時間
が終了時間を経過していれば、1サイクルのサイクル保
温を終了して、ステップ28に移行する。このステップ
S28では上記nの値が予め定めた値(本実施形態では
“2”)以上か否かを確認する。なお、この値は、2に
限定されるものではなく、3以上の整数であってもよ
い。
【0027】ステップS28でnが2以上の場合には、
すでに2サイクルのサイクル保温を行っているので、こ
れ以上サイクル保温を行って低温保温温度による保温
(ステップS9〜S14)を実行しても腐敗菌の繁殖が
進むだけで米飯の食味劣化低減の効果は少なく、また、
高温保温温度での保温(ステップS15〜S21)を行
うことにより米飯の食味劣化が進行してしまうだけであ
るので、ステップ30においてフラグFをサイクル保温
の実行禁止を示す“1”に設定した後、ステップ3に戻
る。
【0028】フラグFがいったん“1”に設定される
と、それ以降は選択スイッチ12のオン/オフを確認す
るステップS4が迂回されるため、ステップS3〜S7
の処理が繰り返されて、米飯は通常保温温度で定温保温
される。
【0029】一方、ステップS28でnが2未満の場合
には、ステップS29に移行する。このステップS29
では上記ステップS10,S17,S23と同様に、上
記タイマー16がカウントする保温継続時間が24時間
以上であるか否かを確認する。
【0030】このステップS29、あるいは上記したス
テップS10,S17,S23で保温継続時間が24時
間以上の場合には、保温動作を開始してからすでに長時
間が経過している。従って、これ以上サイクル保温を行
って低温保温温度による保温(ステップS9〜S14)
を実行しても腐敗菌の繁殖が進むだけで米飯の食味劣化
低減の効果は少なく、高温保温温度での保温(ステップ
S15〜S21)により米飯の食味劣化が進行してしま
うだけであるので、ステップS30においてフラグFを
サイクル保温の実行禁止を示す“1”に設定した後、ス
テップS3に戻る。
【0031】ステップS29で保温継続時間が24時間
未満であれば、まだ、サイクル保温を行ってもよいと判
断してフラグFを“0”に保持したままでステップS8
に戻る。
【0032】図3は、上記保温動作を実行した場合の米
飯の温度変化の一例を示している。なお、この例では、
サイクル保温における低温保温の終了時間を5時間、高
温保温の終了時間を2時間、通常保温時間の終了時間を
2時間に設定しており、1回のサイクル保温を行うのに
要する時間は9時間である。
【0033】t時点に炊飯が完了した後t時点まで
は、選択スイッチ12はオフであり、ステップS3〜S
7の処理が繰り返されて米飯は72℃で定温保温され
る。t時点に選択スイッチ12がオンされてサイクル
保温を開始した後、t時点までは米飯は低温保温温度
で保温される(ステップS9〜S14)。t時点から
時点までは、米飯は高温保温温度で保温される(ス
テップS15〜S21)。また、t時点からt時点
までは、米飯は通常保温温度で保温される(ステップS
22〜S27)。t時点に1回目のサイクル保温が終
了し、2回目のサイクル保温が開始する。t時点〜t
時点までは2回目のサイクル保温であり、この2回目
のサイクル保温が終了するとnは2であるためステップ
S28からステップS30に移行してフラグFが“1”
に設定され、t時点以降、ステップS3〜S7の処理
が繰り返されて米飯は通常保温温度で定温保温される。
【0034】図4は、上記保温動作の他の例を示してい
る。この例では、保温動作開始されたt’時点からあ
る程度の時間が経過したt’時点に選択スイッチ12
がオンに設定され、サイクル保温が開始される。t
時点〜t’時点は、1回目のサイクル保温である。t
’時点から2回目のサイクル保温が開始するが、この
2回目のサイクル保温における高温保温中のt’時点
に保温継続時間が24時間に達し、ステップS23から
ステップS30に移行し、このt’時点以降の米飯は
ステップS3〜S10の処理により通常保温温度で定温
保温される。
【0035】このように本発明では、サイクル保温を予
め定めた回数(2回)行うか、あるいは保温継続時間が
24時間を経過した場合には、それ以降はサイクル保温
を行わず、通常保温温度による定温保温を行うようにし
ているため、24時間以上の保温を行う場合にも、腐敗
菌の繁殖を防止すると共に、米飯の食味劣化を防止する
ことができる。すなわち、長時間の保温を行う場合に
も、低温保温温度による保温時間が長くなり過ぎること
がないため、腐敗菌の繁殖を抑制できる。また、長時間
の保温を行う場合にも高温保温温度による保温時間が長
くなり過ぎることがないため、米飯の黄変や食味劣化を
低減することができる。
【0036】なお、上記実施形態では、保温継続時間が
24時間以上又はサイクル回数が所定回数以上のいずれ
かの条件が満たされた場合に、それ以降はサイクル保温
を行わず通常保温を行うようにしているが、上記保温継
続時間が24時間以上で定温保温に移行するという条件
(ステップS10,S17,S23,S28)をなく
し、サイクル回数が所定回数以上となった場合にだけ通
常保温温度での定温保温を行うようにしてもよい。
【0037】この場合、上記所定回数のサイクル保温を
実行するのに要する時間を24時間に設定することが好
ましい。例えば、2回を限度にサイクル保温を行う場
合、1サイクルの低温保温時間を8時間、高温保温時間
を2時間、通常保温時間を2時間とし、1回のサイクル
保温に要する時間を12時間とすればよい。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る米飯保温器では、低温保温温度による保温、高温
保温温度による保温、通常保温温度による保温を順に繰
り返すサイクル保温を予め定めた回数実行した後は、通
常保温温度による定温保温を行うようにしているため、
24時間のような長時間の保温を行う場合にも、腐敗菌
の繁殖を防止すると共に、米飯の食味劣化を防止するこ
とができる。すなわち、本発明の構成であれば、長時間
の保温を行う場合にも、低温保温温度による保温時間が
長くなり過ぎることがないため、腐敗菌の繁殖を抑制で
きる。また、長時間の保温を行う場合にも高温保温温度
による保温時間が長くなり過ぎることがないため、米飯
の黄変や食味劣化を低減することができる。
【0039】また、サイクル保温中に保温動作開始時点
からの経過時間である保温継続時間が24時間に達する
と、サイクル保温を中止し、それ以降は定温保温を行う
構成とした場合、炊飯動作終了後ある程度の時間が経過
した後にサイクル保温を開始されたときでも、炊飯動作
の終了(保温動作の開始)から長時間が経過した時点で
はサイクル保温が行われることがないため、一層確実に
腐敗菌の繁殖低減と食味劣化の防止を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る炊飯ジャーを示す概略構成図で
ある。
【図2】 実施形態における保温動作を示すフローチャ
ートである。
【図3】 保温動作中の米飯温度の時間的変化の一例を
示す図である。
【図4】 保温動作中の米飯温度の時間的変化の他の例
を示す図である。
【符号の説明】
1 本体 2 内鍋 3 蓋体 5,8 保温ヒータ 6,9 温度センサ 11 選択スイッチ 16 タイマー 17 制御手段 18 電源装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/00 103 A47J 27/00 109

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 米飯を収容する容器と、該容器を加熱し
    て米飯を保温する保温ヒータと、容器内の米飯の温度を
    検知する温度検知手段と、上記ヒータを制御する制御手
    段とを備え、該制御手段は米飯の保温温度として、通常
    保温温度と、該通常保温温度よりも高温である高温保温
    温度と、上記通常保温温度より低温である低温保温温度
    を有し、上記低温保温温度による保温、高温保温温度に
    よる保温及び通常保温温度による保温を順に繰り返すサ
    イクル保温と、上記通常保温温度による保温を継続する
    定温保温との2種類の工程で上記保温ヒータを制御する
    米飯保温器において、 上記サイクル保温を予め定めた回数実行した後は、上記
    定温保温を行うと共に、 上記サイクル保温中に保温動作開始時点からの経過時間
    である保温経過時間が24時間に達すると、サイクル保
    温を中止し、それ以降は上記定温保温を行うようにして
    いることを特徴とする米飯保温器。
  2. 【請求項2】 上記通常保温温度が70℃以上74℃以
    下、上記低温保温温度が55℃以上70℃未満、高温保
    温温度が75℃以上95℃以下であることを特徴とする
    請求項1に記載の米飯保温器。
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