JPH0353926B2 - - Google Patents

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JPH0353926B2
JPH0353926B2 JP60068322A JP6832285A JPH0353926B2 JP H0353926 B2 JPH0353926 B2 JP H0353926B2 JP 60068322 A JP60068322 A JP 60068322A JP 6832285 A JP6832285 A JP 6832285A JP H0353926 B2 JPH0353926 B2 JP H0353926B2
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rice
temperature
heating
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rice cooking
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はジヤー炊飯器等の調理器に関するもの
である。
(従来技術とその問題点) 従来、マイクロコンピユータを用いた電子制御
式のジヤー炊飯器にあつては、鍋の底部例えば外
底面若しくは外側面にセンサーを設け、このセン
サーからの信号に基づいて容量判定を行ない、そ
の容量に見合う加熱電力で炊飯調理を行なうこと
により、理想的な形で調理できるようにしていた
が、このような従来の炊飯器では鍋の底部の温度
変化を検出するセンサーの信号に基づいて容量判
定を行なつていた為、その容量判定に正確性を欠
くものであつた。
即ち、鍋の底部に設けたセンサーにあつては炊
飯完了の検知及び低温域での温度検知に良好な結
果を得ることができるが、炊飯用のヒータが近く
にありこの熱影響を大きく受けたり、又被調理物
の部分沸騰や温度分布の不均一に大きく左右され
ることになる為、沸騰検知を含む高温域での温度
検知には余り好ましい結果が得られないものであ
る。従つて、従来では専ら、容量判定は低温域に
おける温度変化を基に行なつており、その為容量
判定のためのデータを充分に得られず、容量判定
に正確性を欠くことになつていた。
一方、実願昭54−179108(実開昭56−94628号)
等において、被調理物の雰囲気温度を検出すべ
く、温度センサーを外蓋の蒸気逃がし孔の近傍に
設けたものが提案されている。これらのものは内
鍋とこの内鍋を閉成する内蓋との〓間から漏れ出
る蒸気を外部に導出するための蒸気逃がし孔に隣
接した外蓋内部に温度センサーが設けられている
ものである。
しかし、この外蓋内に設けた温度センサーで容
量判定を行う場合、炊飯開始当初から被調理物が
沸騰するまではほとんど蒸気の発生がないため、
温度センサーの出力がほとんど変化せず、その温
度上昇カーブはきわめて緩慢である。したがつ
て、上記温度センサーの出力は、被調理物の温度
上昇具合等によつて炊飯容量を判定する容量判定
工程のデータにはなりにくい。たとえ、この蓋に
設けた温度センサーの出力に基づいて容量判定し
たとしても、この温度センサーで採取した温度デ
ータで正しく被調理物の温度を検出できないの
で、容量判定を間違う可能性が大きく正確な加熱
制御を行うことができない問題があつた。
(発明の目的) 本発明は上記の点に鑑み成されたものであつ
て、正確に被調理物の容量を判定することによ
り、正確に被調理物の加熱制御を行えるようにす
ることを目的とする。
(本発明の構成) 本体内に、被調理物を収容する内鍋と、この内
鍋の底面を加熱する加熱手段とを備え、本体を蓋
によつて開閉するものにおいて、 上記内鍋の底面に密着して温度を検出する底温
度センサーと、上記蓋に設けられ内鍋内の雰囲気
温度を検出する蓋温度センサーと、を設け、 これら温度センサーの出力に基づいて行われる
加熱制御を、 上記底温度センサーの出力に基づいて被調理物
全体を第1の所定温度に上昇させるよう加熱制御
する予熱工程と、 上記底温度センサーの出力に基づいて被調理物
全体を第1の所定温度に上昇させるよう加熱制御
する予熱工程と、 上記底温度センサーの出力に基づいて被調理物
の温度を第1の所定温度から第2の所定温度まで
上昇させることにより被調理物の容量を判定を行
う第1の炊飯工程と、 判定された容量に基づいて容量に対応する加熱
デユーテイーを決定し、当該加熱デユーテイーで
の加熱によつて被調理物を沸騰させるまで加熱す
る第2の炊飯工程と、 上記蓋温度センサーの出力に基づいて被調理物
の沸騰を検知し、上記第1の炊飯工程及び第2の
炊飯工程に要した加熱時間から再度被調理物の容
量を判定し、この判定された容量に対応して加熱
デユーテイーを決定し、当該加熱デユーテイーで
の加熱によつて上記底温度センサーの出力が急激
に上昇して炊飯が完了するまで加熱する第3の炊
飯工程と、から構成する。
(作用) 炊飯が開始されると、まず被調理物全体を所定
温度に上昇させるよう加熱制御する予熱工程が行
われる。この予熱工程においては底温度センサー
の出力に基づいて加熱制御が行われる。
予熱工程を行うと、次に被調理物の容量を判定
する第1の炊飯工程が行われる。この第1の炊飯
工程においては底温度センサーの出力に基づいて
予熱温度から第1の所定温度まで加熱されること
によつて炊飯容量が判定される。
第1の炊飯工程で容量が判定されると、容量に
対応する加熱デユーテイーが決定され、この加熱
デユーテイーに従つて被調理物を沸騰させるまで
加熱する第2の炊飯工程が行われる。この第2の
炊飯工程は、その炊飯容量に応じて容量が多いと
きは大きな加熱を行い容量が少ないときは小さな
加熱を行うことによつて、被調理物が沸騰するま
で理想的な加熱曲線を描くように加熱制御するも
のである。
被調理物の沸騰は上記蓋温度センサーによつて
検知される。上記蓋温度センサーが沸騰を検知す
ると、第3の炊飯工程が行われる。
この第3の炊飯工程では、まず、第1の炊飯工
程及び第2の炊飯工程に要した時間から再度被調
理物の容量が判定される。これは、できるだけ理
想的に第2の炊飯工程を行うためにとりあえず第
1の炊飯工程で容量を判定しているが、比較的低
温領域での加熱上昇によつて容量を判定している
ため、必ずしも正確な容量が判定されない可能性
がある。そこで本発明においては、比較的高温領
域での加熱時間(第1の炊飯工程及び第2の炊飯
工程に要した時間)によつて再度容量を判定する
ことにより、より正確な加熱制御を行おうとする
ものである。
このようにして再度被調理物の容量が判定され
ると、判定された容量に対応して、被調理物が吹
きこぼれないように沸騰状態を維持する等の条件
を満たすよう加熱デユーテイーが決定される。加
熱デユーテイーが決定されると、この決定された
加熱デユーテイーに従つて加熱制御が行われ、こ
の第3の加熱工程は上記底温度センサーの出力が
急激に上昇するまで行われる。この底温度センサ
ーの急激な温度上昇は、被調理物の余剰水分が蒸
発し炊飯が完了したことを示すものである。
(実施例) 以下図面に示した本発明の実施例について詳細
に説明する。
先ず、第2図は本発明炊飯器の概略構造を示
す。図において、1はジヤー炊飯器の断熱性本
体、2は外鍋、3は外鍋2の内底部に設けた炊飯
ヒータ(700W)、4は外鍋2内に出入自在で被調
理物を収容する内鍋、5は外鍋2の外側面に設け
た保温ヒータ、6は内鍋4の外底面に接して底部
の温度変化を検出するサーミスタの如き第1のセ
ンサー、7は断熱構造の外蓋、8は外蓋7の内面
側に設けた保温ヒータ、9は外蓋7の内面側中央
に突設した中空状の吊下棒、10は吊下棒9にシ
ールパツキン11を介して着脱自在に嵌挿支持し
た内蓋、12は内蓋10に突設したボール弁13
内蔵の蒸気筒、14は吊下棒9内に封入したサー
ミスタの如き第2のセンサーであり、このセンサ
ー14は吊下棒9を介して内鍋4内の雰囲気温度
の変化を検出する。尚、吊下棒9はアルミニウム
等の熱伝導性の良好な金属よりなる。
次に、第3図は操作部を示す図である。15は
時間表示部、16はメニユーセレクトボタン、1
7は時間セツトキー、18は分セツトキー、19
はスタートキー、20は取消キー、21は保温ス
タートキー、a〜kは表示用LEDであり、表示
用LEDaはタイマー動作を表示する。表示用
LEDb〜gは予熱、炊飯(1次)、炊飯(2次)、
炊飯(3次)、2度炊き・むらし、保温の各工程
表示を行ない、又表示用LEDh〜kは白米、玄
米、炊き込み、おかゆのメニユー表示を行なう。
さらに、操作部には、表示用LEDb〜gとの位置
関係により報知期期を付してある。
第4図は制御回路全体のブロツク図である。第
4図において、22はマイクロコンピユータであ
り、主に中央演算装置(以下CPUと記す。)2
3、電子タイマー24、読出し専用メモリ(以下
ROMと記す。)25、任意アクセスメモリ(以
下RAMと記す。)26及びインターフエース
(入出力信号処理回路)27により構成されてい
る。上記ROM25にはCPU23の制御プログラ
ムが格納されており、又RAM26はCPU23の
データメモリとして使用される。而して、上記
CPU23は入力側の各部の状態をインタフエー
ス27を介して読み込むと共に、ROM25内の
制御プログラムを読み出すことにより、予熱、炊
飯(1次)(2次)(3次)、2度炊き・むらし、
保温等の工程を判断し、その工程を実行するのに
必要な加熱部等をインタフエース27を介して制
御するもので、その工程移行は電子タイマー24
と共動して行なわれる。尚、電子タイマー24は
CPU23からの指示によつて時間をアツプ或い
はダウンカウントし、信号を出力するものであ
る。
以上の構成において、以下その制御について詳
細に説明する。尚、第5図は第1及び第2のセン
サーの検知温度の時間的変化をモデル的に示した
図、第6図は容量変化に伴うセンサーの検知温度
と炊飯電力の関係を示す図である。
先ず、電源をONした後、メニユーセレクトボ
タン16により所望のメニユーを選択する。この
選択に伴つて所定の表示用LEDを点灯し、メニ
ユーを表示する。
白米炊飯 今、白米炊飯を選択した場合について説明す
る。先ず、メニユー選択後、スタートキー19を
ONすると、CPU23はスタートキー19のON
を確認して、次に何れのフラツグが指定されてい
るかを判定する。今、白米炊飯が選択されている
為、フラツグ1の指定を判定して、このフラツグ
1に対応するROM25内の制御プログラムを読
み出すことにより、第7図示のフローチヤートの
ように制御する。尚、スタートキー19のONに
伴つて報知部(例えば圧電ブザー)が動作し、確
認音を出す。
Γ予熱工程 この予熱工程は被調理物(米及び水)をある一
定温度まで加熱昇温させ、炊飯(予熱)開始から
一定時間が経過するまで上記温度を保持する。
尚、第7図において、Dで示す枠は予熱工程のフ
ローチヤートを示す。
予熱工程が開始すると、炊飯ヒータ3はONし
て被加熱物を加熱昇温すると共に、該加熱を第1
のセンサー6の検知温度がある一定温度(例えば
62℃)に達するまで連続して行ない、検知温度が
62℃に達した時点で炊飯ヒータ3をOFFする。
以後、第1のセンサー6の検知温度に基づいて炊
飯ヒータ3をON、OFFすることにより、予熱開
始から一定時間(例えば10分間)が経過するまで
62℃に保持し、10分が経過すると、次段の炊飯
(1次)工程に移行する。
この工程は、米の吸水を促進すること、当初の
水温、気温に対する被調理物の温度補正を行なう
こと、炊飯量の大小に関係なく温度分布を均一に
すること等を目的としており、上記温度及び時間
は一例であつて、所期の目的を達成する為に必要
な値に任意に設定すればよい。
予熱工程において、第2のセンサー14の検知
温度は第5図示のように、第1のセンサー6の検
知温度より低く、上昇カーブも極めて緩やかであ
る。
Γ炊飯(1次)工程 この工程は容量判定データを採取し、このデー
タに基づいて炊飯量を判定し、次段の加熱デユー
テイーを決定する。第7図中、Eで示す枠は当該
工程のフローチヤートを示す。
今、炊飯(1次)工程に移行すると、炊飯ヒー
タ3をONして連続加熱により第1のセンサー6
の検知温度が62℃から所定温度(例えば、88℃)
に達するまで被調理物を加熱昇温する一方、炊飯
工程開始からの時間をカウントアツプして行く。
そして、第1のセンサー6の検知温度が88℃に達
したことを判定すると、この時点のタイマーデー
タTを読み込み、データT1として記憶する。次
に、このタイマーデータT1を基に炊飯量を判定
し、次段の炊飯(2次)工程の加熱デユーテイー
を決定する。
ここで、炊飯量の判定について説明する。炊飯
量は1合(0.18)〜10合(1.8)までの10段
階になつており、第1のセンサー6の検知温度が
62℃から88℃に達するまでの時間を夫々固有の時
間幅により10段階に分割し、そして各炊飯量毎に
後述の如く加熱デユーテイーが設定され、これら
をプログラム化した内容が予めROM26に記憶
されている。例えば、炊飯ヒータ3を700Wとし
た場合、タイマーデータT1が500秒以上の時10
合、150秒以下の時1合と判定し、500秒から150
秒の間を夫々の炊飯量固有の時間幅により分割す
る。而して、炊飯量の判定は、タイマーデータ
T1から各炊飯量に対する時間幅を順次差し引い
て行き、T1<0の関係になつた時の炊飯量を判
定する。
次に、加熱デユーテイーは各炊飯量に対応して
設定されており、一定周期(例えば64秒)内に炊
飯ヒータ3に通電する時間を調節するものであ
る。この加熱デユーテイーは、炊飯量に伴う炊飯
(2次)工程の実行時間の変動を小さく抑えるこ
とを目的としており、例えば10合の場合64秒/64
秒、1合の場合32秒/64秒、炊飯ヒータ3に通電
するもので、この間において夫々の炊飯量に応じ
た加熱デユーテイーを設定してある。従つて、炊
飯(2次)工程の加熱電力は10合の場合700W、
1合の場合350Wになる。
尚、炊飯(1次)工程において、第2のセンサ
ー14の検知温度は第5図示のように低く、上昇
カーブも緩やかである。上記炊飯(1次)工程の
終了温度及びデユーテイーコントロールの周期は
上記数値に限定されるものではない。
Γ炊飯(2次)工程 前段の工程で炊飯量が判定され、加熱デユーテ
イーが決定された後、炊飯(2次)工程に移行す
ると、上記決定に従つて炊飯ヒータ3をデユーテ
イーコントロールすることにより被調理物を加熱
する一方、前段の工程に引き続いて時間をカウン
トアツプして行き、被調理物の沸騰を判定するこ
とにより、次段の炊飯(3次)工程に移行する。
第7図中、Fで示す枠は当該工程のフローチヤー
トを示す。
ここで、被調理物の沸騰判定について説明す
る。第1のセンサー6の検知温度は第5図に示す
ように、炊飯(2次)工程の開始から短時間で
100℃まで達することになるが、これは炊飯ヒー
タ3に近い被調理物底部における部分沸騰、及び
炊飯ヒータ3の熱影響によるものであり、この時
点では未だ被調理物全体が沸騰状態になつておら
ず、従つて第1のセンサー6の検知温度を基に沸
騰を判定した場合正確性に欠けるものである。一
方、第2のセンサー14の検知温度は炊飯(2
次)工程開始後も緩やかに上昇し、被調理物全体
が沸騰を始め水蒸気が盛んに発生するようにな
り、内鍋4内に水蒸気が充満し始めると、急激に
上昇する。従つて、第2のセンサー14の検知温
度の急激な上昇をとらえることにより被調理物全
体の沸騰を正確に判定することができる。
然るに、第2のセンサー14の検知温度の急激
な上昇時においてある温度(例えば90℃)になつ
たことを感知し、沸騰を判定する。
そこで、炊飯(2次)工程は第2のセンサー1
4の検知温度が90℃になつたことを判定して終了
し、次段の炊飯(3次)工程に移行する一方、こ
の時点のタイマーデータT即ち炊飯(1次)工程
の開始から炊飯(2次)工程の終了までの経過時
間を読み込み、データT2として記憶する。次に、
このタイマーデータT2を基に先の場合と同様に
炊飯量を判定し、次段の加熱デユーテイーを決定
する。
炊飯量は先の場合と同様に10段階に区分される
もので、例えばタイマーデータTが750秒以上の
時10合、350秒以下の時1合とし、その間を夫々
の炊飯量固有の時間幅により分割してある。又、
加熱デユーテイーは、米のα化を完全に行なわせ
る為に炊飯(3次)工程を2度炊き・むらし工程
の時間と合せて20分以上になること、吹きこぼれ
をなくすること、炊飯(1次)工程の開始から炊
飯(3次)工程の終了までの時間が炊飯量に関係
なく略一定になることを条件として、各炊飯量毎
に設定されており、例えば10合の場合加熱電力
700W(64秒/64秒 炊飯ヒータON)、1合の場
合加熱電力175W(16秒/64秒 炊飯ヒータON)
に設定する。
Γ炊飯(3次)工程 この工程では、上記決定に基づいて炊飯ヒータ
3をデユーテイーコントロールすることにより、
被調理物即ち白米御飯を炊き上げるものである。
第7図中、Gで示す枠は当該工程のフローチヤー
トを示す。
即ち、炊飯ヒータ3のデユーテイーコントロー
ルにより加熱が進み、内鍋4内の水分がなくな
り、底部温度が急激に上昇して第1のセンサー6
の検知温度が炊き上がり温度(例えば124℃)に
達したことを判定すると、炊飯ヒータ3をOFF
し次段の2度炊き・むらし工程に移行する。
尚、炊飯(3次)工程における加熱デユーテイ
ーは先に述べた条件を基に設定してある為、第6
図に示すように炊飯量の大小に関係なく炊き上が
り時期は略一致することになる。又、御飯の炊き
上がりに伴つて報知部を動作させる。
Γ2度炊き・むらし工程 この工程は炊き上げた御飯の水切りとこげ付け
を行なうことにより御飯を仕上げるもので、当該
工程の終了により充分なむらしがなされ最も食べ
頃の御飯が得られる。第7図中、Hで示す枠は当
該工程のフローチヤートを示す。
2度炊き・むらし工程に移行すると、一定時間
(例えば12分)のカウントダウンを始める一方、
第1のセンサー6の検知温度が所定温度(例えば
110℃)まで低下するのを待ち、110℃に達したこ
とを判定した時に炊飯ヒータ3をONして再び
124℃になるまで加熱し、124℃に達すると炊飯ヒ
ータ3をOFFして以後停止状態とする。そして、
12分の経過により御飯の仕上がりを報知して保温
工程に移行する。
Γ保温工程 保温工程に移行すると、第7図にの枠で示す
ように、第1のセンサー6及び第2のセンサー1
4の検知温度に伴つて保温ヒータ5,8を制御
し、御飯を保温温度に保つものである。
即ち、第1のセンサー6の検知温度が例えば73
℃以下に低下するか、第2のセンサー14の検知
温度が例えば76℃以下に低下すれば、保温ヒータ
5,8をONし、両センサー6,14の検知温度
が上記温度以上になれば、保温ヒータ5,8を
OFFするものであり、以後このような繰り返し
により保温する。
尚、第2のセンサー14の設定温度を第1のセ
ンサー6の設定温度より高めた理由は内蓋10の
内面における露付き防止のためである。又、両セ
ンサー6,14により保温ヒータ5,8を制御す
る理由は、第1のセンサー6のみでは蓋の開放に
よる上部の温度低下を速やかに捕えることができ
ず、又第2のセンサー14のみでは被調理物即ち
御飯の温度変化を正確に捕えることができないた
めである。
以上のようにして、白米炊飯が行なわれるもの
であり、次に玄米炊飯について説明する。
玄米炊飯 メニユーセレクトボタン16により玄米炊飯を
選択してスタートキー19をONすると、フラツ
グ2の指定を判定して、これに対応する制御プロ
グラムを読み出すことにより、第8図示のフロー
チヤートのように制御する。尚、第8図におい
て、第7図と共通する部分には第7図中の枠の符
号を付し、詳細は省略する。
この玄米炊飯の制御は基本的には白米炊飯と同
じであり、以下相違する点についてのみ説明す
る。
玄米炊飯の予熱工程では、白米炊飯の予熱工程
に比べてその実行時間を長く設定することによ
り、白米に比べ吸水性の悪い玄米にあつても充分
に吸水できるようにしてある。一例として、白米
炊飯の予熱工程10分に対し、30分に設定する。予
熱工程後の炊飯(1次)(2次)(3次)、2度炊
き・むらし、保温の各工程は白米炊飯時と同様に
制御される。但し、容量判定の基準時間及び加熱
デユーテイーは玄米炊飯の実験データを基に固有
の値に設定してある。
例えば、炊飯(1次)工程ではタイマーデータ
T1が400秒以上の時10合、140秒以下の時1合と
して判定し、又炊飯(2次)工程ではタイマーデ
ータT2が1000秒以上の時10合、650秒以下の時1
合として判定するものである。一方、炊飯(2
次)工程の加熱デユーテイーは10合の時60秒/64
秒 炊飯ヒータON(加熱電力656W)、1合の時
32秒/64秒 炊飯ヒータON(加熱電力350W)に
設定し、又炊飯(3次)工程の加熱デユーテイー
は10合の時58秒/64秒 炊飯ヒータON(加熱電
力634W)、1合の時16秒/64秒 炊飯ヒータON
(加熱電力175W)に設定しており、沸騰期間を白
米炊飯時より若干長くなるように設定している。
炊き込み炊飯 メニユーセレクトボタン16により炊き込み炊
飯を選択してスタートキー19をONすると、フ
ラツグ3の指定を判定して、これに対応する制御
プログラムを読み出すことにより、第9図示のフ
ローチヤートのように制御する。尚、第9図にお
いて、第7図と共通する部分には第7図中の枠の
符号を付し、詳細は省略する。
炊き込み炊飯の予熱、炊飯(1次)(2次)、2
度炊き・むらし、保温の各工程は基本的に白米炊
飯と同じであり、相違する炊飯(3次)工程につ
いて以下に説明する。
炊き込み御飯の具の中には、炊飯開始当初より
入れておくものと、沸騰時に入れるものとがある
為、炊飯(3次)工程では沸騰報知を行ない、具
の投入を検出できるようにしてある。
先ず、炊飯(3次)工程に移行すると、報知部
を鳴動させて沸騰報知を行ない、具の投入を促す
ことになる。その後、具の投入がなされなかつた
場合には、炊飯(2次)工程で決定された加熱デ
ユーテイに従つて炊飯ヒータ3をデユーテイーコ
ントロールすることにより調理を行ない、第1の
センサー6の検知温度が124℃に達した時に次工
程に移行する。
一方、蓋が開放され、具が投入されると、外気
の流入により第2のセンサー14の検知温度が第
10図に示すように急激に低下し、検知温度が90
℃以下に低下したことを判定すると、炊飯ヒータ
3を連続ON状態として、加熱デユーテイーに関
係なく加熱電力700Wで加熱することにより、第
2のセンサー14の検知温度が90℃になるまで短
時間で昇温する。そして、第2のセンサー14の
検知温度が90℃に達したことを判定すると、以後
炊飯ヒータ3をデユーテイーコントロールするこ
とにより、第1のセンサー6の検知温度が124℃
に達するまで行なうことになる。
尚、容量判定の基準時間及び加熱デユーテイー
は実験データを基に固有の値に設定される。例え
ば、炊飯(1次)工程ではタイマーデータT1
650秒以上の時10合、250秒以下の時1合として判
定し、炊飯(2次)工程ではタイマーデータT2
が800秒以上の時10合、400秒以下の時1合として
判定する。又炊飯(2次)工程の加熱デユーテイ
ーは10合の時64秒/64秒 炊飯ヒータON(加熱
電力700W)、1合の時32秒/64秒 炊飯ヒータ
ON(加熱電力350W)に設定し、炊飯(3次)工
程の加熱デユーテイーは10合の時60秒/64秒 炊
飯ヒータON(加熱電力656W)、1合の時15秒/
64秒 炊飯ヒータON(加熱電力164W)に設定す
る。
おかゆ調理 メニユーセレクトボタン16によりおかゆ調理
を選択してスタートキー19をONすると、フラ
ツグ4の指定を判定して、これに対応する制御プ
ログラムを読み出すことにより、第11図のフロ
ーチヤートのように制御する。尚、第11図にお
いて、第7図と共通する部分には第7図中の枠の
符号を付し、詳細は省略する。
おかゆ調理の予熱、炊飯(1次)(2次)の各
工程は基本的に白米炊飯と同じであり、相違する
炊飯(3次)及び2度炊き・むらし工程について
説明する。尚、おかゆ調理には保温工程は設けな
い。
おかゆ調理では、調理開始からの経過時間をカ
ウントしており、炊飯(3次)工程は調理開始か
ら一定時間(例えば60分)が経過した時点で、次
段のむらし工程に移行する。むらし工程は炊飯ヒ
ータ3をOFFして一定時間(例えば5分)の経
過により終了する。
尚、容量判定の基準時間及び加熱デユーテイー
は実験データを基に固有の値に設定される。例え
ば、炊飯(1次)工程ではタイマーデータT1
700秒以上の時10合、350秒以下の時1合として判
定し、又炊飯(2次)工程ではタイマーデータ
T2が900秒以上の時10合、500秒以下の時1合と
して判定する。一方、炊飯(2次)工程の加熱デ
ユーテイーは10合の時32秒/64秒炊飯ヒータON
(加熱電力350W)、1合の時16秒/64秒炊飯ヒー
タON(加熱電力175W)に設定し、又炊飯(3
次)工程の加熱デユーテイーは10合の時16秒/64
秒炊飯ヒータON(加熱電力175W)、1合の時12
秒/64秒炊飯ヒータON(加熱電力131W)に設定
しており、特に炊飯(3次)工程では、沸騰を維
持できる最低限の加熱電力に設定し、吹きこぼれ
を防止している。
以上の如く、本実施例では第1及び第2のセン
サー6,14からの信号に基づいて炊飯ヒータ3
を制御することにより、白米炊飯、玄米炊飯等の
各種調理を行なうものである。又、各種調理にお
いて、予熱の開始から2度炊き・むらしの終了ま
での時間を容量に関係なく略一定になるように制
御しているが、これは特開昭59−232520号公報等
に示されているような御飯仕上げタイマーを実施
できるようにするためである。
尚、上記実施例では、炊飯量の判定を2度同じ
方法で行なつているが、その判定方法は上記のも
のに限定されるものではなく、例えば最初の炊飯
量判定に特開昭59−232520号公報等に示されてい
る方法を採用してもよい。この方法は、被調理物
をある温度からある温度まで上昇させる間、設定
温度を小刻みに段階的に上昇させて行き、この間
における炊飯ヒータのON時間を積算し、炊飯ヒ
ータON積算時間を容量判定データとして採用
し、このデータを基に炊飯量を判定する方法であ
る。而して、このような方法は、特に沸騰感知の
必要のない白米炊飯において最初に限らず2回目
の判定にも採用することができる。
又、第2のセンサー14は上記実施例の位置に
限定されるものではなく、要は加熱調理に伴う雰
囲気温度の変化を検出できる位置であればよい。
但し、保温ヒータとは熱的に遮断することが望ま
しい。
その他、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で適
宜変形して実施することができる。
(発明の効果) 以上本発明によれば、炊飯開始から完了まで底
温度センサーと蓋温度センサーとを最適に組み合
わせて被調理物の温度を検知して加熱制御するこ
とにより、正確に加熱制御を行うことができる。
この場合に、第2の炊飯工程を理想的に行うた
めに第1の炊飯工程で容量判定を行う上に、第3
の炊飯工程では第1の炊飯工程及び第2の炊飯工
程に要した加熱時間から再度容量を行つて加熱デ
ユーテイーを決定するようにしているので、より
正確な容量を判定を行つて加熱制御を正確に行う
ことができ、この正確に判定された容量に対応し
て炊飯を完了させるための第3の炊飯工程を実行
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を示す図、第2図は本発
明の実施例におけるジヤー炊飯器の概略構造図、
第3図は同上操作部を示す図、第4図は同上制御
回路全体のブロツク図、第5図は同上センサーの
検知温度の時間的変化をモデル的に示した図、第
6図は同上容量変化に伴うセンサーの検知温度と
炊飯電力との関係を示す図、第7図は同上白米炊
飯のフローチヤート、第8図は同上玄米炊飯のフ
ローチヤート、第9図は同上炊き込み炊飯のフロ
ーチヤート、第10図は同上炊き込み炊飯におい
て第2のセンサーの検知温度の変化をモデル的に
示した図、第11図は同上おかゆ調理のフローチ
ヤートである。 3:炊飯ヒータ、4:内鍋、6:第1のセンサ
ー、14:第2のセンサー、22:マイクロコン
ピユータ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 本体内に、被調理物を収容する内鍋と、この
    内鍋の底面を加熱する加熱手段とを備え、本体を
    蓋によつて開閉するものにおいて、 上記内鍋の底面に密着して温度を検出する底温
    度センサーと、上記蓋に設けられ内鍋内の雰囲気
    温度を検出する蓋温度センサーと、を設け、 これら温度センサーの出力に基づいて行われる
    加熱制御を、 上記底温度センサーの出力に基づいて被調理物
    全体を第1の所定温度に上昇させるよう加熱制御
    する予熱工程と、 上記底温度センサーの出力に基づいて被調理物
    の温度を第1の所定温度から第2の所定温度まで
    上昇させることにより被調理物の容量の判定を行
    う第1の炊飯工程と、 判定された容量に基づいて容量に対応する加熱
    デユーテイーを決定し、当該加熱デユーテイーで
    の加熱によつて被調理物を沸騰させるまで加熱す
    る第2の炊飯工程と、 上記蓋温度センサーの出力に基づいて被調理物
    の沸騰を検知し、上記第1の炊飯工程及び第2の
    炊飯工程に要した加熱時間から再度被調理物の容
    量を判定し、この判定された容量に対応して加熱
    デユーテイーを決定し、当該加熱デユーテイーで
    の加熱によつて上記底温度センサーの出力が急激
    に上昇して炊飯が完了するまで加熱する第3の炊
    飯工程と、から構成することを特徴とする調理
    器。
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JPS59135026A (ja) * 1983-01-25 1984-08-03 三菱電機株式会社 炊飯器

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