JPH08322719A - 米飯保温器 - Google Patents
米飯保温器Info
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- JPH08322719A JPH08322719A JP13344995A JP13344995A JPH08322719A JP H08322719 A JPH08322719 A JP H08322719A JP 13344995 A JP13344995 A JP 13344995A JP 13344995 A JP13344995 A JP 13344995A JP H08322719 A JPH08322719 A JP H08322719A
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Abstract
御することを目的とする。 【構成】 加熱制御手段4により、内鍋1内の温度が、
腐敗細菌栄養細胞の死滅温度である第2の保温温度制御
点と、前記第2の保温温度制御点より低い温度である第
1の保温温度制御点と、前記第2の保温温度制御点より
高い温度である第3の保温温度制御点の組合わせで制御
されるようにする。
Description
米飯保温器の保温制御に関するものである。
なく、保温したご飯もおいしく食べることができるよう
に、粘弾性、色、臭いの変化を抑えた保温性能の向上が
求められるようになってきている。現在の電子ジャ−炊
飯器は、JIS C9212(1976)に規定された
71±6℃の温度にて保温温度の設定を行っている。こ
れより保温性能を向上させるには、約60℃で保温すれ
ばよいことが一般的に知られているが、ご飯が腐敗しや
すくなるため、腐敗を防止する手段が考案されてきてい
る。
特公昭63−40411に示すような構成をしている。
以下、その構成について図8を参照にしながら説明す
る。
erothermophillusに属する細菌)の生育のための温度レ
ベル71(60℃〜75℃)で育成温度保持時間73だ
け保温し、腐敗細菌栄養細胞の死滅のための温度レベル
72で死滅温度保持時間74だけ高温域で保温すること
により腐敗を防止するという制御を行うものである。
育成温度保持時間73では腐敗細菌が二分裂をくり返し
て約400分を越えると人が腐敗臭を感知するようにな
るので、死滅のための温度レベル72で死滅温度保持時
間74だけ高温域までご飯を加熱して、腐敗細菌栄養細
胞を死滅させ、腐敗臭を防止するようにしたものであ
る。さらに、同様に任意の時間に加熱操作手段を操作
し、ご飯を加熱することで、保温したご飯を炊きたての
ように温かく食べることができるものである。
制御では、保温時のご飯の量を正確に判定しないと、加
熱が足りなくてご飯が温まらなかったり、腐敗するのを
防ぐために加熱量を設定すると、ご飯の量により加熱し
すぎてご飯が黄変したり、乾燥したりするという課題が
あった。そこで、正確に保温量の判定を行おうとする
と、重量測定センサ−、室温判定センサ−、あるいは蓋
開閉検知センサ−等のセンサ−を新たに取り付ける必要
があった。
時に2つの保温温度制御点に制御するために、過加熱を
最小限に押さえながら効果的に加熱を行うことができ、
ご飯の保温量に関係なく保温したご飯の食味を向上させ
るとともに、腐敗するのを防止することを第1の目的と
している。
にご飯を加熱することである。第3の目的は、簡易的に
ご飯の保温量に応じて加熱時間を変化させることであ
る。
乾燥するのを防止することである。第5の目的は、ご飯
の保温量に応じた最適な保温を実行する保温制御方法を
提供することである。
室温に応じた最適な加熱を実行する保温制御方法を提供
することである。
を効果的に加熱して、炊きたてのように温かいご飯に加
熱することである。
間サイクルで加熱を行うことで、保温したご飯の食味を
向上させることである。
適な保温制御方法を選択する手段を提供することであ
る。
るために本発明は、内鍋と、前記内鍋を加熱する加熱手
段と、前記内鍋の温度を検知する鍋温度検知手段と、前
記鍋温度検知手段の出力を入力として前記加熱手段を制
御することにより保温を行う加熱制御手段とを備え、前
記加熱制御手段は、腐敗細菌栄養細胞の死滅温度である
第2の保温温度レベルと、前記第2の保温温度レベルよ
り低い温度である第1の保温温度レベルと、前記第2の
保温温度レベルより高い温度である第3の保温温度レベ
ルとを組合わせて制御してなるものである。
御手段は、第1の保温温度レベルを組合せから排除して
制御してなるものである。
御手段は、各保温温度レベルに所定時間保持するように
加熱手段を制御してなるものである。
御手段は、第2の保温温度レベルから第3の保温温度レ
ベルに達する時間が所定時間を越える場合に、少なくと
も前記所定時間経過時から一定時間以内に第3の保温温
度レベルに到達したものと判断して制御してなるもので
ある。
御手段は、保温量判定手段により炊飯中または保温中に
判定された炊飯量あるいは保温量に応じて、各保温温度
制御点の組合せを制御してなるものである。
御手段は、所定温度を保持するために要する消費電力量
により室温を判定する室温判定手段の出力に応じて、加
熱時の電力量を変化させてなるものである。
御手段は、任意の時間に強制的に第2あるいは第3の保
温温度レベルとなるように制御する加熱操作手段を備え
てなるものである。
御手段は、鍋温度検知手段の出力により得られる温度
が、炊飯工程終了後に所定の温度以下となった時点か
ら、所定時間第1の保温温度レベルとなるように制御し
てなるものである。
御手段は、加熱手段による加熱を停止した状態で第2の
保温温度レベルから第1の保温温度レベルに達する時間
が所定時間以上あれば、第2の保温温度レベル以下で第
1の保温温度レベル以上の所定温度をその後保持するよ
うに制御してなるものである。
第1の保温温度レベルで保温を行い、腐敗菌の死滅温度
である第2の保温温度レベルに加熱する時に、第2の保
温温度レベルに加熱するだけでなく、それより高い温度
点である第3の保温温度レベルへの加熱を短時間だけ与
えるために、ご飯の量に関係なく効率的に早く、ご飯の
保温状態を良好に保ったまま加熱して、ご飯が腐敗した
り乾燥したりするのを防ぐことができるものである。
温温度レベルを一定時間ごとに繰り返すことにより、ご
飯の量が多いときでも、効率的にご飯の保温状態を良好
に保ったまま加熱して、ご飯の腐敗を防ぐことが出来る
ものである。
ある保温温度に加熱する際、高温の保温温度レベルに達
するまでの時間を加熱時間とすることで、保温量が多い
ほど長時間加熱を行う事が出来、保温量に応じた加熱が
行われ、ご飯の保温状態を良好に保つことが出来るもの
である。
ある保温温度に加熱する際、加熱時間に一定の時間制限
を設けることにより、加熱電力が設計目標より低い場合
や、加熱中に蓋をあけたり、温度検知手段に異常が発生
した時などに過加熱されてご飯が乾燥するのを防ぐこと
が出来るものである。
第3の保温温度レベルに加熱する際に、保温量が検知さ
れている際、保温量に応じて、第2及び第3の保温温度
レベルに保つ時間や、加熱するサイクル数を変化するこ
とで、保温量に応じた適切な加熱を行うことが出来、ご
飯の保温状態を良好に保つことが出来るものである。
一定の温度にご飯の温度を保つために要した消費電力量
によって室温を判定し、加熱時の電力量を変化させるこ
とで、室温検知センサ−を持たなくても簡易的に室温に
応じた最適な加熱を行い、ご飯の乾燥や腐敗を防ぐこと
ができるものである。
とにより、ご飯の量に関係なく効率的に早く、ご飯の保
温状態を良好に保ったまま加熱して、炊き立てのような
温かくおいしいご飯にすることが出来るものである。
で、一定の温度点を下回った時点からご飯の温度を一定
時間第1の保温温度レベルに保った後、第2の保温温度
レベルまでご飯を加熱することで、ご飯の冷却速度に応
じた時間サイクルで第1の保温温度レベルと第2の保温
温度レベルを繰り返すことができ、ご飯の保温状態を良
好に保つことが出来るものである。
で、冷却速度によって保温制御方法を変えることによっ
て、室温や保温量などその時の条件によって、ご飯の保
温状態を良好に保つことが出来る最適な保温制御方法を
選ぶことが出来るものである。
よび図2、図3を参照しながら説明する。
熱手段2の上に載置され加熱される。内鍋1の底中央部
には当接するように鍋温度検知手段3が設けられ、加熱
制御手段4に信号を送り、その信号により加熱制御手段
4が加熱手段2を制御することができる。内鍋1の上方
には開閉自在に蓋体5が設けられている。
て図2により説明する。図2において、縦軸にはご飯の
温度レベル、横軸には時間を示している。炊飯終了後、
ご飯は自然冷却し、低温保温温度レベル11(約60
℃)にご飯の温度を保つように、加熱制御手段4により
加熱手段2を制御する。低温保温温度レベル11は、保
温性能を向上させるのに適した温度であるが、腐敗細菌
(Bacillusstaerothermophillusに属する細菌)の生育
温度(60℃〜75℃)であるため、一定時間後に死滅
温度保持時間12だけ腐敗細菌栄養細胞の死滅温度レベ
ル13(75℃以上)になるように加熱することによ
り、腐敗を防止する。このときの加熱動作について図3
により説明する。図3において、図2と同様縦軸にはご
飯の温度レベル、横軸には時間を示している。低温保温
温度である第1の保温温度レベル21に保たれたご飯
を、死滅温度である第2の保温温度レベル22にご飯を
加熱するときに、まず鍋温度検知手段7が第3の保温温
度レベル23を検知するまで加熱を行い、加熱時間24
だけ第3の保温温度レベル23を保った後に保温温度保
持時間25だけ第2の保温温度22レベルに保つ。この
ときに、加熱手段2付近は第2の保温温度レベル22に
保たれるが、加熱手段2から離れた部分が第2の保温温
度レベル22に達するまではかなりの時間を要する。逆
に長時間第3の保温温度レベル23に保つと、乾燥ある
いは変色する恐れがある。そこで、一度第3の保温温度
レベル23まで短時間加熱してその間に加熱手段2から
離れた部分へ熱を与える。このため、ご飯を速く効率的
に加熱できる一方、乾燥あるいは変色する恐れのある第
3の保温温度レベル23に保つ時間を、必要最低限に押
さえながら加熱することができる。この間に加熱手段2
から離れた部分を含むご飯全体が図2の死滅温度レベル
13まで上昇する。以後この加熱を一定時間おきにくり
返す。これでご飯の量が判別されていないときでも、ご
飯の量が少なくて加熱手段2付近を必要以上に加熱して
ご飯が乾燥あるいは変色したり、ご飯の量が多くて加熱
手段2付近以外の温度が上がらずに腐敗したり、結露し
てご飯がふやけたりすることを防止した保温制御を行う
ことができる。
保温制御によれば、必要最低限の加熱を行ってご飯全体
を万遍なく加熱することで、ご飯の量に影響されずに、
ご飯の腐敗を防止しながら、乾燥、ふやけ、変色等を押
さえて良好な保温状態を保つことができるものである。
レベル23まで加熱してから第2の保温温度レベル22
に移ったが、第3の保温温度レベル23まで加熱を行う
タイミングは限られたものではない。
明する。
で、保温中の動作も実施例1または実施例2と同じであ
る。図4によりこのときの保温制御の動作について説明
する。図4において、炊飯終了後、引き続き保温を行
い、第1の保温温度レベル31に保つ。ご飯を第2の保
温温度レベル32より高い温度にご飯を加熱するとき
に、まず鍋温度検知手段3が第3の保温温度レベル33
を検知するまで加熱を行い、加熱時間34だけ第3の保
温温度レベル33を保った後に保温温度保持時間35だ
け第2の保温温度レベル32に保つ。しかし、ご飯の量
が多いときは、この段階ではまだ加熱手段2付近や、内
鍋1付近のご飯が温まっているだけで、全体的に温めら
れているわけではないので、この動作をさらに回数nを
例えば2回繰り返す。このときも実施例1と同様、乾燥
あるいは変色する恐れのある第3の保温温度レベル33
に保つ時間は必要最低限に押さえられ、かつ、第2の保
温温度レベル32に加熱する時間を短縮しながら加熱手
段2から離れた部分を含むご飯全体が加熱されていく。
これで加熱手段2付近のご飯を必要以上に加熱してご飯
が乾燥あるいは変色したり、ご飯の量が多くて加熱手段
2付近以外の温度が上昇せずに腐敗したり、結露してご
飯がふやけたりすることを防止した保温制御を行うこと
ができる。
保温制御によれば、必要最低限の加熱を行ってご飯全体
を万遍なく加熱することで、乾燥、ふやけ、変色等を押
さえて良好な保温状態を保つことができるものである。
レベル33まで加熱してから第2の保温温度レベル22
に移ったが、逆に第2の保温温度レベル32まで加熱し
て一定時間保った後に第3の保温温度レベル33まで加
熱を行っても同様の効果が得られるのは言うまでもな
い。
明する。
で、保温中の動作も実施例1〜4のいずれかと同じであ
る。図5によりこのときの保温制御の動作について説明
する。図5において、縦軸には鍋温度検知手段3の検知
温度レベル、横軸には時間を示している。第1の保温温
度レベル41を、第2の保温温度レベル42または第3
の保温温度レベル43にご飯を加熱するときに、鍋温度
検知手段3が第2の保温温度レベル42または第3の保
温温度レベル43を検知するまで加熱を行い、加熱時間
44だけ第2の保温温度レベル42または第3の保温温
度レベル43を保つ。但し、図5では第1の保温温度レ
ベル41を第3の保温温度レベル43へ加熱するときの
状態を示している。このとき、ご飯の量が少ないときは
図5の実線のように加熱時間45をかけて温度が上昇し
ていくが、ご飯の量が多いときは図5の1点鎖線のよう
に加熱時間46要して上昇していく。したがって、ご飯
の量に比例して加熱量を変化させることが出来ることに
なる。
保温制御によれば、ご飯の量が判別出来ていないときで
も、ご飯の量に応じて加熱を行うことが出来るために、
十分にご飯が温められなかったり、加熱しすぎてご飯が
乾燥したりするのを防ぐことが出来、良好な保温状態を
保ちながらご飯を温めることができるものである。
ル41を、第2の保温温度レベル42または第3の保温
温度レベル43にご飯を加熱する場合で説明したが、第
2の保温温度レベル42を第3の保温温度レベル43に
ご飯を加熱する場合にも同様の効果が得られることは言
うまでもない。
明する。
で、保温中の動作も実施例5と同じである。図5によ
り、加熱中に蓋体5を開けたり、鍋温度検知手段3に異
常が発生したときなど、2点鎖線のように加熱時間46
を過ぎても加熱が止まらなくなる危険性が発生する。そ
こで、加熱限度時間47に達した時点で加熱を停止さ
せ、過加熱を防ぐ。
ことによって、常に過加熱によるご飯の乾燥や、変色等
を防ぐことが出来、良好な保温状態を保ちながらご飯を
温めることができるものである。
加熱時間46より長い時間で説明したが、その限りでは
ない。
明する。
で、保温中の動作は実施例3と同じである。図3より、
何等かの保温量判定手段により炊飯中または保温中に判
定された炊飯量や保温量がわかっている場合、炊飯量や
保温量に応じて、加熱時間24または26、保温温度保
持時間25のいずれかか、第3の保温温度レベル23に
加熱を行うサイクル数27のうち、いずれか1つ以上を
変化させる事で、保温量に応じた加熱を行う。
保温制御によれば、何等かの手段で保温量を判定し、こ
の保温量によって加熱量を変化させるので、ご飯の量に
応じた保温制御を行い、ご飯の腐敗を防止することがで
きるものである。
明する。
で、保温中の動作も実施例1と同じである。図6により
このときの保温制御の動作について説明する。図6にお
いて、縦軸には鍋温度検知手段3の検知温度レベル、横
軸には時間を示している。ご飯を保温温度レベル51に
一定に保つように、加熱制御手段4により加熱手段2を
制御する。このとき、電力判定時間52内にご飯の温度
を保つために与えた電力量53を測定する。このときの
室温が低いときは電力量53は大きくなり、逆に室温が
高いときは電力量53は小さくなる。したがって、その
後にご飯を加熱したいときには、電力量53に比例して
加熱量を変化させてやれば、室温に影響されずにご飯は
加熱される。
保温制御によれば、室温判定手段を持たなくても、簡易
的に室温を判定し、この室温によって加熱量を変化させ
るので、室温に応じた保温制御を行い、良好な保温状態
を保ちながら温かいご飯にしたり、ご飯の腐敗を防止す
ることができるものである。
温温度として説明しているが、、いかなる温度に設定し
ても、当然同様の効果が期待できる。また、実施例1で
は、加熱時の温度制御点を2つ有しているが、幾つであ
っても同様の効果が期待できる。
明する。
で、保温中の動作も実施例1と同じである。低温保温温
度で保温中の任意の時間、例えばご飯を食べる10分前
に加熱操作手段6を操作することによって、前記実施例
のうちのいずれかの方法で加熱を行う。このときに、ご
飯の量が幾らであっても、ご飯全体が万遍なく加熱され
る。
保温制御によれば、保温温度が低いときでも、乾燥、ふ
やけ、変色等を押さえて良好な保温状態を保ちながら炊
き立てのような温かいご飯に加熱することができるもの
である。
熱を開始するように説明したが、その限りではない。
又、第2及び第3の保温温度レベルは設定自在である。
明する。
で、炊飯中の動作も実施例1と同じである。炊飯終了
後、引き続き保温を行う。図6において、炊飯終了後、
ご飯は自然冷却し、検知温度レベル54を経過した時点
より低温維持時間55だけ低温保温温度レベル51(6
0℃)にご飯の温度を保つように、加熱制御手段4によ
り加熱手段2を制御する。実施例1の場合と同様に、低
温保温温度レベル51は保温性能を向上させるのに適し
た温度であるが、腐敗細菌(Bacillus staerothermophi
llusに属する細菌)の生育温度(60℃〜75℃)であ
るため、一定時間後に腐敗細菌栄養細胞の死滅温度レベ
ル56(75℃以上)になるように加熱することによ
り、腐敗を防止する必要がある。しかし、この工程によ
って、ご飯は加熱されるために、低温保温温度レベル5
1で保温を行う価値が減少してしまう。したがって、室
温が高いときや、保温量が多ければ57に示す一点鎖線
のように低温保温温度レベル51まで達する時間が長く
なり、低温保温温度レベル51で保温を行う意味がなく
なってしまうことになる。そこで、検知温度レベル54
を経過した時点より低温維持時間55が経過した時点で
腐敗細菌栄養細胞の死滅温度レベル56になるように加
熱することにより、58に示す2点鎖線のようにごはん
の冷却速度に応じたサイクルで腐敗を防止することがで
きる。以後この動作を同様ににくり返し、ご飯の腐敗を
防止する。
保温制御によれば、ご飯の冷却速度によって加熱サイク
ルを変化させるので、最も良好な保温状態を保つ手段を
選びながらご飯の腐敗を防止することができるものであ
る。なお、本実施例では、腐敗細菌栄養細胞の死滅温度
レベル56になるように加熱する加熱手段を、実施例1
に準ずるように説明したが、限られたものではない。
明する。
で、保温中の動作も実施例1と同じである。図7より、
炊飯終了後、ご飯は自然冷却し、検知温度レベル61を
経過した時点から検知温度レベル62に達するまでの経
過時間63を測定する。ここで、経過時間が一定時間6
4以上だと、低温保温温度レベルまでご飯の温度を下げ
ても、腐敗細菌栄養細胞の死滅温度レベルまでご飯温度
を上昇させる必要があるために、低温保温温度レベルで
保温を行う効果が十分に現れる前にご飯は加熱され、逆
に加熱によるご飯の乾燥や、変色などの障害が発生す
る。そこで、このときの経過時間が一定の許容時間64
以上ならば、図7の1点鎖線に示す通常の保温温度レベ
ルが一点の保温制御を行う。経過時間が一定の許容時間
64未満ならば、図7の1点鎖線に示す実施例1及び実
施例9のような低温間欠加熱をくり返す保温制御を行
う。
一定時間以上ならば保温時に通常保温温度である71℃
付近にご飯の温度を保ち、低温保温温度で保温を行う効
果が期待できる場合だけ、低温間欠加熱をくり返す保温
制御を行うために、最も良好な保温状態を保つ手段を選
びながら保温制御を行うことができるものである。
によれば、第1の保温温度レベルから第2及び第3の保
温温度レベルまでご飯を加熱して、一定時間第2及び第
3の保温温度レベルにご飯の温度を保つように制御して
いるので、ご飯の量にかかわらず、ご飯全体を加熱する
ことができ、かつ乾燥や変色を最低限に押さえることが
できるものである。
加熱する際、第2及び第3の保温温度レベルを一定時間
毎に繰り返すサイクル加熱手段をもつために、ご飯の量
が多いときでもご飯の保温状態を良好に保ちながら腐敗
を防止することができるものである。
上昇させる際、目標の保温温度レベルに達した時点で加
熱を停止、または一定時間その保温温度レベルを保った
後に加熱を停止することによって、ご飯の量が判別でき
ていないときでもご飯の量に応じた適切な加熱を行うこ
とができ、ご飯の乾燥、ふやけ、変色等を押さえて保温
状態を良好に保つことができるものである。
上昇させる際、保温温度レベルに達すると想定される任
意の時間になっても第3の保温温度に達しない場合は直
ちに、あるいは一定時間加熱を継続後、加熱を停止する
ことによって、いかなる場合においても過加熱によるご
飯の乾燥、変色等を押さえて保温状態を良好に保つこと
ができるものである。
第2及び第3の保温温度レベルまでご飯を加熱して、第
2及び第3の保温温度レベルにご飯の温度を保つように
制御する場合に、保温量判定手段により炊飯中または保
温中に判定された炊飯量や保温量に応じて、第2または
第3の保温温度レベルにご飯の温度を保つ時間か、第3
の保温温度レベルに加熱を行うサイクル数のうち、いず
れか1つ以上を変化させるので、ご飯の量に応じた適切
な加熱を行うことができ、においと色の変化を押さえ、
腐敗を防止して、ご飯の保温状態を良好に保つことがで
きるものである。
にご飯の温度を保つために要した消費電力量によって室
温を判定し、加熱時の電力量を変化させるために、室温
に影響されずに加熱を行うことができ、ご飯の保温状態
を良好に保ちながら腐敗を防止することができるもので
ある。
意の時間に行うことが出来るために、食べる前にご飯の
保温状態を良好に保ちながら炊き立てのような温かくお
いしいご飯にすることができるものである。
く過程で、一定の温度点を下回った時点から一定時間第
1の保温温度制御点にご飯の温度を保った後、第2の保
温温度制御点までご飯を加熱して、一定時間第2の保温
温度制御点にご飯の温度を保つように制御するために、
室温やご飯の量などで冷却速度が異なった場合でも同様
にご飯の保温状態を良好に保ちながら腐敗を防止するこ
とができるものである。
く過程で、第2の保温温度制御点から第1の保温温度制
御点に達する時間が、所定の時間未満ならば2つの保温
温度制御点で保温制御を行い、所定の時間以上ならば1
つの保温温度制御点で保温制御を行うために、腐敗を防
止しながら、ご飯の保温状態を最も良好に保つことがで
きる保温制御方法を選択することができるものである。
図
示す図
時の温度と時間の関係を示す図
時の温度と時間の関係を示す図
時の温度と時間の関係を示す図
器の保温時の温度と時間の関係を示す図
時の温度と時間の関係を示す図
と時間の関係を示す図
Claims (9)
- 【請求項1】内鍋と、前記内鍋を加熱する加熱手段と、
前記内鍋の温度を検知する鍋温度検知手段と、加熱操作
手段と、前記鍋温度検知手段の出力を入力として前記加
熱手段を制御することにより保温を行う加熱制御手段と
を備え、前記加熱制御手段は、腐敗細菌栄養細胞の死滅
温度である第2の保温温度レベルと、前記第2の保温温
度レベルより低い温度である第1の保温温度レベルと、
前記第2の保温温度レベルより高い温度である第3の保
温温度レベルとを組合わせて制御してなる米飯保温器。 - 【請求項2】 加熱制御手段は、第1の保温温度レベル
を組合せから排除して制御してなる請求項1記載の米飯
保温器。 - 【請求項3】 加熱制御手段は、各保温温度レベルに所
定時間保持するように加熱手段を制御してなる請求項1
または2記載の米飯保温器。 - 【請求項4】 加熱制御手段は、第2の保温温度レベル
から第3の保温温度レベルに達する時間が所定時間を越
える場合に、少なくとも前記所定時間経過時から一定時
間以内に第3の保温温度レベルに到達したものと判断し
て制御してなる請求項1〜3のいずれか1項に記載の米
飯保温器。 - 【請求項5】 加熱制御手段は、保温量判定手段により
炊飯中または保温中に判定された炊飯量あるいは保温量
に応じて、各保温温度レベルの組合せを制御してなる請
求項1〜4のいずれか1項に記載の米飯保温器。 - 【請求項6】 加熱制御手段は、所定温度を保持するた
めに要する消費電力量により室温を判定する室温判定手
段の出力に応じて、加熱時の電力量を変化させてなる請
求項1〜5のいずれか1項に記載の米飯保温器。 - 【請求項7】 加熱制御手段は、任意の時間に強制的に
第2あるいは第3の保温温度制御点となるように制御す
る加熱操作手段を備えてなる請求項1〜6のいずれか1
項に記載の米飯保温器。 - 【請求項8】 加熱制御手段は、鍋温度検知手段の出力
により得られる温度が、炊飯工程終了後に所定の温度以
下となった時点から、所定時間第1の保温温度レベルと
なるように制御してなる請求項1〜7のいずれか1項に
記載の米飯保温器。 - 【請求項9】 加熱制御手段は、加熱手段による加熱を
停止した状態で第2の保温温度レベルから第1の保温温
度レベルに達する時間が所定時間以上あれば、第2の保
温温度レベル以下で第1の保温温度レベル以上の所定温
度をその後保持するように制御してなる請求項1〜8の
いずれか1項に記載の米飯保温器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13344995A JP2956533B2 (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 米飯保温器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13344995A JP2956533B2 (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 米飯保温器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08322719A true JPH08322719A (ja) | 1996-12-10 |
JP2956533B2 JP2956533B2 (ja) | 1999-10-04 |
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ID=15105042
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13344995A Expired - Fee Related JP2956533B2 (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 米飯保温器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2956533B2 (ja) |
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JP2008259727A (ja) * | 2007-04-13 | 2008-10-30 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 炊飯器 |
JP2014180437A (ja) * | 2013-03-19 | 2014-09-29 | Zojirushi Corp | 保温機器 |
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1995
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