JP2820046B2 - 米飯保温装置 - Google Patents
米飯保温装置Info
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Description
温装置に関するものである。
は、保温中の米飯の温度は鍋の底に接する鍋温度検出器
で検知し、この情報は制御部に送られ予め定められた保
温設定温度、例えば72℃になるように加熱コイルに電
力を供給し、鍋を構成するステンレスとアルミのクラッ
ド材のステンレス層を電磁誘導加熱により加熱するもの
である。また、保温ヒータや蓋ヒータの入力を制御部が
電子制御することにより、米飯の保温量にかかわらず一
定の保温時の加熱量を与え、保温設定温度72℃に米飯
温度を保つものである。
熱感はあるが、米飯の高温での劣化を防止するものでは
なく、実際は長時間保温すると米飯が劣化し、黄(褐)
変や独特の保温臭気を発する。また、粘りや弾力性等の
食味物性も低下するものであった。
温設定温度より低温の低温保温温度で保温して米飯の酸
化による保温臭や、黄変や食味物性を防止する方法が知
られている。しかし、この方法では腐敗が発生するの
で、低温保温温度と高温保温温度を組み合わせて保温臭
等を防止するとともに殺菌する方法が新たに提案されて
いる。
明する。いま低温保温温度から高温保温温度に上昇させ
るとき、鍋温度検出器の温度を例えば80℃に設定して
通常保温を行っているように鍋温度検出器が80℃以上
になると、鍋の加熱コイルへの通電をOFFにし、80
℃以下になると通電をONにし、内部の米飯が徐々に8
0℃になるように制御する。
例えば1合の場合は、鍋底が約1分で80℃に達し米飯
内部の温度は30分後に80℃に達する。5合の場合は
鍋底が約3分で80℃に達するが、米飯内部が80℃に
達するのは2時間かかる。10合の場合は鍋底が約5分
で80℃に達するが、米飯内部が80℃に達するのは4
時間かかる。
飽和させる温度制御方法では、米飯の温度を急激に上げ
ることは出来ない。また、保温合数が異なる場合、同じ
加熱入力では小合数の場合は加熱が強すぎ、大合数の場
合は加熱が弱すぎるものであった。従って、米飯中の脂
質、タンパク質、炭水化物との酸化、分解、重合反応が
起こり、現象としては米飯の黄変化・保温臭・食味物性
の低下が生じるものであった。一方、瞬間的に高温保温
温度にしてその温度で一定時間保ち、その後、速やかに
低温保温温度にすれば食味改善につながるが、高温保温
温度が高すぎたり時間が長すぎると、結果的に高温で保
温したことになって保温劣化改善効果が小さくなった
り、逆に悪くなるものであった。
あり、米飯の保温劣化を抑え、かつ殺菌も行えおいしく
保温できる米飯保温装置を提供することを目的とするも
のである。
に、本発明は、米飯を収容する鍋と、前記鍋内の米飯を
加熱する加熱手段と、前記鍋の温度に応じて前記加熱手
段を制御して保温を行う制御手段とを備え、前記制御手
段は、低温保温温度と高温保温温度を時系列的に発生さ
せるべく前記加熱手段を制御すると共に、前記高温保温
温度に制御する際に、必要以上の殺菌加熱量が加わらな
いように前記鍋内の保温合数に応じて所定時間内におけ
る加熱入力時間を変更してなるものである。
条件で加熱制御することができ、保温劣化を抑えつつ殺
菌も行え、おいしく保温できるものである。
を参照しながら説明する。本実施例はジャー炊飯器に保
温技術を適用したものである。
ッド材からなる鍋1は米飯と水を収納して加熱調理を行
うものである。本体2の内枠3の底には、鍋1の底に接
するように鍋温度検出手段4が設けられている。また、
内枠3の底には、鍋1内の米飯を加熱する電磁誘導の加
熱コイルからなる加熱手段5を設けている。また、鍋温
度検出手段4で検出した温度によって前記加熱手段5を
制御し保温を行う高周波電源を有する制御手段6を装備
している。
て低温保温温度(例えば60℃)と高温保温温度(例え
ば92℃)を有し、炊飯後の温度降下時に第1の設定温
度(例えば72℃で、通常の保温設定温度と同じ)より
第2の設定温度(例えば61℃)まで下降するのに要す
る時間と室温検知手段12からの情報とにより保温合数
を判定し、低温保温温度から高温保温温度に米飯を上昇
させる時に合数判定情報に基づく加熱条件で加熱制御す
るものである。なお、詳細は省略するが、通常保温は従
来と同様、保温設定温度72℃に米飯温度を保つように
制御するものである。
備されている。本体2に設け鍋1の上方を開閉可能に覆
う蓋8の放熱板9には、蓋ヒータ10と蓋温度検知手段
11が設けられている。また、本体2の下部には室温検
知手段12が設けられている。また本体2の上部には操
作パネル部14が設けられている。
−スを選択すると、図2に示すように、炊飯後の保温
は、低温保温工程において、例えば60℃で保温するこ
とにより保温劣化を抑制する。温度降下時の合数判定法
については図3に示すように、保温設定温度72℃から
低温保温温度60℃への温度降下時に、例えば鍋温度検
出手段4の温度が第1の設定温度72℃より第2の設定
温度61℃まで降下する温度降下時間を検知する。同時
にこの時の室温を室温検知手段12により検知する。
度と、保温合数と、第1の設定温度から第2の設定温度
までの降下時間の関係を示す。
係を示している。
2が−5℃の時、第1の設定温度から第2の設定温度ま
での温度降下時間が4.0分の時は保温合数は1合と判
定し、(表2)の1合に適した加熱条件である9分の加
熱が行われる。また、室温検知手段12が20℃で温度
降下時間が19分の時は保温合数は5合と判定し、32
分の加熱が行われる。このように、室温検知手段12と
温度降下時間により保温中の合数が判定され、保温合数
にあった適切な加熱が行われるため、殺菌加熱時に必要
以上の熱量がかからず、保温劣化を最小に抑えられる。
保温設定温度72℃に米飯温度を保つように制御するも
のである。
の実施例と、図4に示すように装置への入力電圧を検知
する電圧検知装置13を設けた点が相違する。
コ−スを選択すると、例えば保温設定温度72℃から例
えば60℃に保温温度を下げることにより保温劣化を抑
制する。60℃で一定時間保ち保温劣化を抑制するが、
雑菌による腐敗を防止するために例えば第3の設定温度
の60℃から制御手段6により加熱手段5に電力を供給
し鍋1と内部の米飯を加熱する。図5の昇温時の合数判
定法に示すように、第3の設定温度の60℃から第4の
設定温度の92℃まで鍋温度検出手段4が検出までの昇
温時間を検知する。またこの時の装置への入力電圧を電
圧検知装置13により検知する。
の設定温度までの昇温時間と電圧の関係を示す。例えば
入力電圧が100Vの場合、保温合数と60℃〜92℃
までの鍋温度検出手段4の昇温時間は保温合数が1合の
時は200秒、保温合数が5合の時は255秒と比例関
係にあり昇温時間により合数判定が可能である。この合
数判定した情報に基づき(表2)に示したように例えば
保温合数が5合の場合32分の加熱を行う。これによ
り、保温合数にあった適切な加熱が行われるため、殺菌
加熱時に必要以上の熱量がかからず、保温劣化を最小に
抑えられる。
秒であっても入力電圧が100Vの時は保温合数が5合
と判定するが、電圧が90Vの時は3.5合、また11
0Vの時は6.5合と判定する。このように入力電圧が
変動した場合は加熱時の入力電力が変動するので、合数
判定の精度が得られない。そこで、電圧検知装置13を
設けているため、その情報を基に例えば90Vの場合は
昇温時間が275秒で5合と判定し精度よく合数判定を
することができる。これにより、入力電圧が変動した場
合も保温合数にあった適切な加熱が行われるため、殺菌
加熱時に必要以上の熱量がかからず、保温劣化を最小に
抑えられる。
の実施例と、図7に示すように装置への入力電力を一定
にする電力安定化装置15を設けた点が相違する。
に入力電圧が変動すれば同じ保温合数でも昇温時間が変
動するが、電力安定化装置15を用いることにより常に
一定の電力が供給される。よって、電圧変動に影響され
ない、つまり図6の保温合数と昇温時間の関係の100
Vの例に示したような電圧に影響されない保温合数と昇
温時間の関係が得られるので精度の良い合数判定ができ
る。これにより、入力電圧が変動した場合も保温合数に
あった適切な加熱が行われるため、殺菌加熱時に必要以
上の熱量がかからず、保温劣化を最小に抑えられる。
例に示したと同様の鍋1の温度を感知する鍋温度検出手
段4と、室温を検知する室温検知手段12を備えた構成
であり、第3の設定温度の60℃で一定温度で保温して
いる時の、60℃の温度を保つために必要な一定時間当
たり(例えば15分間)の加熱入力時間を測定し、低温
温度に保つために入力される加熱入力時間と室温検出の
2つの情報に基づき米飯の保温合数を判定するものであ
る。
と室温の関係を示す。例えば、室温20℃で加熱入力時
間が10秒の場合は保温合数を1合と判定し(表2)に
示すように1合の加熱条件として9分の加熱が行われ
る。また、室温が5℃で加熱入力時間が22秒の場合は
保温合数は5合と判定され、(表2)の5合の加熱条件
である32分の加熱が行われる。これにより、室温が変
動した場合も保温合数にあった適切な加熱が行われるた
め、殺菌加熱時に必要以上の熱量がかからず、保温劣化
を最小に抑えられる。
化が少ない低温保温温度で保温し、この低温保温温度か
ら高温保温温度に米飯を速やかに上昇させる時に保温合
数に基づく最適の加熱条件で加熱制御することができ、
保温劣化を抑えかつ殺菌も行えおいしく保温した米飯を
提供できるものである。
断面図
温工程を示す工程図
法を示す図
要部の部分断面図
示す図
入力電圧の関係を示す図
要部の部分断面図
の一定時間当たりの入力量の関係を示す図
合数と温度上昇の関係を示す図
Claims (1)
- 【請求項1】 米飯を収容する鍋と、前記鍋内の米飯を
加熱する加熱手段と、前記鍋の温度に応じて前記加熱手
段を制御して保温を行う制御手段とを備え、前記制御手
段は、低温保温温度と高温保温温度を時系列的に発生さ
せるべく前記加熱手段を制御すると共に、前記高温保温
温度に制御する際に、必要以上の殺菌加熱量が加わらな
いように前記鍋内の保温合数に応じて所定時間内におけ
る加熱入力時間を変更してなる米飯保温装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6310398A JP2820046B2 (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | 米飯保温装置 |
KR1019950036555A KR100216899B1 (ko) | 1994-10-24 | 1995-10-23 | 쌀밥보온방법 및 쌀밥보온장치 |
CN95116092A CN1099860C (zh) | 1994-10-24 | 1995-10-24 | 米饭保温方法及米饭保温装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6310398A JP2820046B2 (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | 米飯保温装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08164067A JPH08164067A (ja) | 1996-06-25 |
JP2820046B2 true JP2820046B2 (ja) | 1998-11-05 |
Family
ID=18004786
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6310398A Expired - Fee Related JP2820046B2 (ja) | 1994-10-24 | 1994-12-14 | 米飯保温装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2820046B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106490956A (zh) * | 2015-09-06 | 2017-03-15 | 松下家电研究开发(杭州)有限公司 | 一种调理器及其炊饭后饭量检测方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0728817B2 (ja) * | 1986-08-05 | 1995-04-05 | 松下電器産業株式会社 | 米飯保温器 |
JP2613495B2 (ja) * | 1990-12-27 | 1997-05-28 | シャープ株式会社 | 炊飯器 |
JPH0630837A (ja) * | 1992-07-13 | 1994-02-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ジャー炊飯器 |
-
1994
- 1994-12-14 JP JP6310398A patent/JP2820046B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08164067A (ja) | 1996-06-25 |
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